JP4114312B2 - 蛍光体発光型ディスプレイパネル用フィルター及びプラズマディスプレイパネル用フィルター - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、蛍光体発光型ディスプレイパネル用フィルター、特に好適にはプラズマディスプレイパネル用フィルターに関する。詳しくは特定のメチン系色素(特に好ましくはピラゾールメチル系色素)を使用した電子ディスプレイパネル用フィルター、及びプラズマディスプレイパネル用フィルターに関し、電子ディスプレイの発光強度を弱めることなく、電子ディスプレイの色調を調節でき、あるいは、発光の色純度、及び色温度を高めることの出来る蛍光体発光型ディスプレイパネル用フィルター、及びプラズマディスプレイパネル用フィルターに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、大型の壁掛けテレビをはじめ種々の電子機器の表示パネルとしてプラズマディスプレイ、CRT、蛍光表示管、電界放射型ディスプレイ等の蛍光体発光型ディスプレイが使用され、その需要が増大し、今後もその数は益々増加するものと考えられる。
【0003】
蛍光体発光型ディスプレイでは、蛍光体に電子線や紫外線を照射し、赤、青、緑のそれぞれの蛍光体の発光を利用して3原色発光を得て表示を行うが、これらの三色の発光に影響を及ぼさずに三色の色バランスの補正する色調整フィルターが求められている。例えば、特開昭61−188501号公報、特開平10−26704号公報、特開平12−43175号公報などに、プラズマディスプレイや蛍光表示管に使用する色調整フィルターが開示されている。
【0004】
しかし、画面のの3原色の明るさを損なうことなく、かつ色調、色純度をともに満足するフィルターは得られていなかった。
また、蛍光体発光型ディスプレイにおいては、赤の色純度を向上させたり、色温度を上げたりするために600nm近辺に吸収をもつ色素を配合するが、このような色素を添加することにより、フィルター自体の色調は青から青紫となってしまい、ナチュラルな色調のフィルターが望まれていたが、このような色調調整フィルターは実現できていなかった。
【0005】
また、400nm近辺に吸収をもつ色素として、一般に紫外線吸収剤をフィルターに配合させることは知られていたが、紫外線吸収剤の吸収波長の中心は可視光よりもっと短波長側であったり、吸収する波長領域が非常に広かったりするため、望まれているように400nm近辺のみの波長だけを選択的に吸収することは不可能であった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、赤、青、緑の3原色発光に影響を及ぼさず、耐熱性、耐光性等の耐久性の良好な色調整フィルターを与えるメチン系色素及びそれを使用した色調整フィルター、色純度改善フィルター、色再現範囲拡大フィルター等を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明等は、種々検討を重ね、特定のメチン系色素で、さらには特定のピラゾール基を有するメチン系色素を使用することにより上記目的が達成されることを見出した。本発明のメチン系色素を用いることにより、380〜420nm近辺の青〜青紫を選択的に効率的に吸収することができ、一方他の波長領域での吸収はほとんどないことからディスプレイ画面の明るさを損なうこともなく、ナチュラルな色調、即ち無色のフィルターを得ることが出来、また蛍光体発光により得られた画面の色調を理想の3原色により近づけることが可能となった。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下に本発明を詳細に説明する。
本発明は、以下の内容を特徴とする。
(1)下記一般式(I)
【0009】
【化6】
【0010】
〔式(I) 中、Rは、水素原子、置換基を有していても良いアルキル基または置換基を有していても良いアリール基を表し、環A及びBは、各々独立に、置換基を有していても5〜6員環の複素環基を表し、Xは−O−又は−NH−を表す。〕で表されるメチン系色素、及び下記一般式( III )
【0011】
【化6】
【0012】
〔式( III ) 中、A及びBは、各々独立に、置換基を有していても良いアリール基、置換基を有していても良い複素環基、または −CH=D (Dは、置換基を有していても良い複素環基を表す。)を表す。〕で表されるスクアリリウム系化合物を含有することを特徴とする蛍光体発光型ディスプレイパネル用フィルター。
(2)メチン系色素が下記一般式( II )
【0013】
【化7】
【0014】
〔式( II ) 中、Rは、水素原子、置換基を有していても良いアルキル基または置換基を 有していても良いアリール基を表し、R 1 は、水素原子、置換基を有していても良いアミ ノ基、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいアルコキシ基、置換基を有していても良いアリール基、置換基を有していても良いアルコキシカルボニル基または置換基を有していても良いアリールオキシカルボニル基を表し、各々のR 1 は同じであっても異なっていても良い。
R 2 は、水素原子、置換基を有していても良いアルキル基または置換基を有していても良いアリール基を表し、各々のR 2 は同じであっても異なっていても良い。〕で表されるピラゾールメチ系ン色素であることを特徴とする上記1の蛍光体発光型ディスプレイパネル用フィルター。
【0015】
(3)スクアリリウム系化合物が、下記一般式(IV)で表されるフェニル系スクアリリウム化合物
【0016】
【化9】
【0017】
〔式(IV)中、R3は任意の置換基を表し、各々のR3は同じであっても異なっていても良い。mは1〜4の整数を、nは0〜4の整数を表す。〕
及び下記一般式(V)で表されるピラゾール系スクアリリウム化合物
【0018】
【化10】
【0019】
〔式(V) 中、R4は、水素原子、置換基を有していても良いアルキル基又は置換基を有していても良いアリール基を表し、R5は、水素原子、置換基を有していても良いアルキル基、置換基を有していても良いアミノ基、置換基を有していても良いアルコキシカルボニル基、又は置換基を有していても良いアリールオキシカルボニル基を表し、各々のR4、R5は同一であっても異なっていても良い。Xは−O−又は−NH−基を表す。〕から選ばれる少なくとも1種のスクアリリウム系化合物であることを特徴とする上記の蛍光体発光型ディスプレイパネル用フィルター。
【0020】
(4)前記一般式(IV)で表されるフェニル系スクアリリウム化合物及び前記一般式(V)で表されるピラゾール系スクアリリウム化合物をともに含有することを特徴とする上記の蛍光体発光型ディスプレイパネル用フィルター。
(5)上記の蛍光体発光型ディスプレイパネル用フィルターを用いることを特徴とするプラズマディスプレイパネル用フィルター。
【0021】
(6) 紫外線吸収層をさらに積層したことを特徴とする上記のプラズマディスプレイパネル用フィルター。 本発明では、蛍光体発光型ディスプレイパネル用フィルターに、前記一般式(I)で表されるメチン系色素を用いるのが特徴である。そして本発明のメチン系色素は380〜420nmに波長の吸収極大を有し、しかもシャープな吸収特性を有することから、この部分の波長のみを選択的にカットしながら、一方で他の領域の波長はほとんど吸収しないので、ディスプレイ画面の明るさを損なうことなく、効率的に色調調整が出来る。
前記一般式(I)において、環Aの置換基を有していても良い5〜6員環の複素環基としては、ピラゾール基、イソキサゾール基、ピリジル基等が挙げられ、環Bの置換基を有していても5〜6員環の複素環基としては、ピラゾロン基、イソキサゾロン基、ピリドン基等が挙げられる。
【0022】
一般式(I) における環Aとしてはピラゾール基、環Bとしてはピラゾロン基である場合が好ましく、一般式(II)で表されるピラゾールメチン系色素が好ましい。
一般式(II)の置換基R、R1およびR2において、置換基を有していても良いアルキル基の好ましいものとしては、次の(i) 〜(v) のようなものが例示できる。
【0023】
(i)メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、トリデシル基、ペンタデシル基等の炭素数1〜20の直鎖もしくは分岐鎖アルキル基;
(ii) 置換基としてフッ素原子、塩素原子、臭素原子等のハロゲン原子を有する前記炭素数1〜20の直鎖もしくは分岐鎖アルキル基;
(iii) 置換基としてヒドロキシ基又はメトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基、ペンンチルオキシ基、ヘキシルオキシ基、ヘプチルオキシ基、オクチルオキシ基等の炭素数1〜8のアルコキシ基を有する前記炭素数1〜20の直鎖もしくは分岐鎖アルキル基
(iV)置換基としてフェニル基、P―トリル基等のアリール基を有する前記炭素数1〜20の直鎖もしくは分岐鎖アルキル基
(V)置換基としてフェニルオキシ基、P―トリルオキシ基等のアリールオキシ基を有する前記炭素数1〜20の直鎖もしくは分岐鎖アルキル基
一般式(II) において、置換基R、R1、R2の置換基を有していても良いアリール基の好ましいものとしては、フェニル基、ナフチル基、置換基としてフッ素原子、塩素原子、臭素原子等のハロゲン原子、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、デシル基等のアルキル基、ヒドロキシ基、アルコキシ基(例えば、炭素数1〜10のアルコキシ基)、スルフォンアミド基、ジアルキル(例えば、炭素数1〜10のアルキル基)スルフォンアミド基、ニトロ基等で置換されたフェニル基が挙げられる。
【0024】
一般式(II) において、置換基R1の置換基を有していても良いアミノ基の好ましいものとしては、アミノ基;メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、トリデシル基、ペンタデシル基等の炭素数1〜20の直鎖もしくは分岐鎖アルキル基で置換されたアミノ基;アセチル基、プロピオニル基、ブチリル基、ベンゾイル基等のアシル基で置換されたアミノ基、メタンスルフォニル基、ベンゼンスルフォニル基等のスルフォニル基等が挙げられる。
【0025】
一般式(II) において、置換基R1の置換基を有していても良いアルコキシ基の好ましいものとしては、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基、ペンンチルオキシ基、ヘキシルオキシ基、ヘプチルオキシ基、オクチルオキシ基等の炭素数1〜8のアルコキシ基等が挙げられる。
一般式(II) において、置換基R1の置換基を有していても良いアルキルオキシカルボニル基の好ましいアルキルオキシ基としては、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基、ペンンチルオキシ基、ヘキシルオキシ基、ヘプチルオキシ基、オクチルオキシ基等の炭素数1〜8のアルコキシ基を有する前記炭素数1〜20の直鎖もしくは分岐鎖アルキルオキシ基等が挙げられる。
【0026】
一般式(II) において、置換基R1の置換基を有していても良いアリールオキシカルボニル基の好ましいアリールオキシ基としては、フェニルオキシ基、P―トリルオキシ基、又はP−メトキシフェニルオキシ基等のアルキル基、又はアルコキシ基で置換されていても良いアリールオキシ基等が挙げられる。
前記一般式(II)において、さらに好ましくは、置換基Rが水素原子または置換基を有していても良いアリール基である場合が好ましく、特に好ましくは水素原子またはフェニル基の場合である。また置換基R1のうち、炭素数1〜8の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基、又は炭素数1〜8のアルコキシ基を有する前記炭素数1〜8の直鎖もしくは分岐鎖アルキル基がさらに好ましく、特に好ましくは炭素数1〜8の直鎖もしくは分岐のアルキル基である場合である。置換基R2のうち、炭素数1〜8の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基;フェニル基、又はフッ素原子、塩素原子又は炭素数1〜8の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基で置換されたフェニル基である場合がさらに好ましく、特に好ましくはフェニル基、または上記のような置換されたフェニル基の場合である。また、一般式(II)のピラゾールメチン系色素は、左右対称の骨格を有している方が、化学的にも安定であり、また製造も容易であるため好ましい。
【0027】
本発明では、一般式(I)または(II)で表されるメチン系色素に、さらに前記一般式(III)で表されるスクアリリウム系色素を配合して用いることにより、より色調の優れた蛍光体発光型ディスプレイパネル用フィルターを得ることが出来る。
一般式(III)中、A及びBにおける好ましいアリール基としては、フェニル基、ナフチル基等が挙げられ、置換基を有していても良い複素環基の好ましい複素環としては、ピロール基、ピラゾール基、キノリル基等が挙げられる。
【0028】
中でもA及びBが置換されていても良いフェニル基や置換を有していても良いピラゾール基であるのが好ましい。A及びBが置換基を有していても良いフェニル基の場合の好ましいスクアリリウム系化合物は、前記一般式(IV)で表されるフェニル系スクアリリウム化合物であり、A及びBが置換基を有していても良いピラゾール基である場合、前記一般式(V)で表されるピラゾール系スクアリリウム化合物である。一般式(III)〜(V)で表されるスクアリリウム系化合物は、左右対称の構造である方が、化学的にも安定であり、また製造上容易であることからも好ましい。
【0029】
一般式(IV)で表されるフェニル系スクアリリウム化合物は、600nm近辺の波長を選択的に吸収できるため、いわゆるネオン発光とよばれるディスプレイ画面の色調に悪影響を及ぼす波長をカットできるので、本発明のメチン系色素に一般式(IV)の色素を配合することにより、より好ましい色調の画面を得ることが出来る。
一般式(IV) において、置換基R3の好ましいものとしては、次の(i) 〜(vii) のようなものが例示できる。
【0030】
(i) フッ素原子、塩素原子、臭素原子等のハロゲン原子;
(ii)メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、トリデシル基、ペンタデシル基等の炭素数1〜20の直鎖もしくは分岐鎖アルキル基;
(iii) 置換基としてヒドロキシ基、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、ブトキシカルボニル基等のアルキコキシカルボニル基、アセチルオキシ基カルボニル基、プロピオニルオキシカルボニル基等のアシルオキシカルボニル基、メトキシカルボニルオキシ基、エトキシカルボニルオキシ基、ブトキシカルボニルオキシ基等のアルコキシカルボニルオキシ基等を有する前記炭素数1〜20の直鎖もしくは分岐鎖アルキル基;
(iv)メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基、ペンンチルオキシ基、ヘキシルオキシ基、ヘプチルオキシ基、オクチルオキシ基、デシオキシ基、ウンデシルオキシ基、ドデシルオキシ基、トリデシルオキシ基、ペンタデシルオキシ基等の炭素数1〜20の直鎖もしくは分岐鎖アルコキシ基;
(v) 置換基としてメトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基、ペンンチルオキシ基、ヘキシルオキシ基、ヘプチルオキシ基、オクチルオキシ基等の炭素数1〜8のアルコキシ基を有する前記炭素数1〜20の直鎖もしくは分岐鎖アルコキシ基;
(vi)エテニル基などのアルケニル基;
(vii) 置換基としてメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、デシル基等のアルキル基、フェニル基、4−ヒドロキシフェニル基、4−アルコキシ(例えば、炭素数1〜10のアルコキシ基)フェニル基、3,4−ビスアルコキシ(例えば、炭素数1〜10のアルコキシ基)フェニル基、3,5−ビスアルコキシ(例えば、炭素数1〜10のアルコキシ基)フェニル基、3,4,5−トリスアルコキシ(例えば、炭素数1〜10のアルコキシ基)フェニル基で置換されたエテニル基等のアルケニル基。
【0031】
これらのうち、R3が炭素数1〜6の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基;水酸基もしくはアルコキシカルボニル基で置換された炭素数1〜6の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基;または炭素数1〜6のアルコキシ基であるのがさらに好ましく、特に好ましくはR3が炭素数1〜6のアルキル基である場合である。また一般式(IV)において、n=3である場合が特に好ましい。
【0032】
一方、一般式(V)で表されるピラゾール系スクアリリウム化合物は、青と緑との谷間である480nm〜520nm近辺の光を有効に吸収しながら、原色の青や緑の蛍光体発光を阻害することがないので、ピラゾール系スクアリリウム化合物を本発明の色素に併用して用いることにより、より色調調整が可能となり、色純度の高いディスプレイパネル用フィルターが得られる。
【0033】
一般式(V) において、置換基R4及びR5の置換基を有していても良いアルキル基の好ましいものとしては、次の(i) 〜(v) のようなものが例示できる。
(i)メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、トリデシル基、ペンタデシル基等の炭素数1〜20の直鎖もしくは分岐鎖アルキル基;
(ii) 置換基としてフッ素原子、塩素原子、臭素原子等のハロゲン原子を有する前記炭素数1〜20の直鎖もしくは分岐鎖アルキル基;
(iii) 置換基としてヒドロキシ基又はメトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基、ペンンチルオキシ基、ヘキシルオキシ基、ヘプチルオキシ基、オクチルオキシ基等の炭素数1〜8のアルコキシ基を有する前記炭素数1〜20の直鎖もしくは分岐鎖アルキル基
(iv)置換基としてフェニル基、P―トリル基等のアリール基を有する前記炭素数1〜20の直鎖もしくは分岐鎖アルキル基;
(V)置換基としてフェニルオキシ基、P―トリルオキシ基等のアリールオキシ基を有する前記炭素数1〜20の直鎖もしくは分岐鎖アルキル基
置換基R4の置換基を有していても良いアリール基の好ましいものとしては、フェニル基、ナフチル基、置換基としてフッ素原子、塩素原子、臭素原子等のハロゲン原子、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、デシル基等のアルキル基、ヒドロキシ基、アルコキシ基(例えば、炭素数1〜10のアルコキシ基)、スルフォンアミド基、ジアルキル(例えば、炭素数1〜10のアルキル基)スルフォンアミド基,
ニトロ基等で置換されたフェニル基が挙げられる。
【0034】
置換基R4の置換基を有していても良いアリール基うち、炭素数1〜8の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基;フッ素原子、塩素原子又は炭素数1〜8の直鎖もしくは分岐鎖のアルコキシ基で置換されたフェニル基が特に好ましい。
一般式(V) において、置換基R5の置換基を有していても良いアミノ基の好ましいものとしては、アミノ基;メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、トリデシル基、ペンタデシル基等の炭素数1〜20の直鎖もしくは分岐鎖アルキル基で置換されたアミノ基;アセチル基、プロピオニル基、ブチリル基等のアシル基で置換されたアミノ基等が挙げられる。
【0035】
一般式(V) において、置換基R5の置換基を有していても良いアルキルオキシカルボニル基の好ましいアルキルオキシ基としては、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基、ペンンチルオキシ基、ヘキシルオキシ基、ヘプチルオキシ基、オクチルオキシ基等の炭素数1〜8のアルコキシ基を有する前記炭素数1〜20の直鎖もしくは分岐鎖アルキルオキシ基等が挙げられる。
【0036】
一般式(V) において、置換基R5の置換基を有していても良いアリールオキシカルボニル基の好ましいアリールオキシ基としては、フェニルオキシ基、P―トリルオキシ基、又はP−メトキシフェニルオキシ基等のアルキル基、又はアルコキシ基で置換されていても良いアリールオキシ基等が挙げられる。
置換基R5としては、置換基を有していても良いアルキル基が好ましく、このうち、炭素数1〜8の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基、又は炭素数1〜8のアルコキシ基を有する前記炭素数1〜8の直鎖もしくは分岐鎖アルキル基が特に好ましい。
【0037】
置換基R4としては、置換基を有していても良いアルキル基、又は、置換基を有していても良いアリール基が好ましく、このうち、置換基を有していても良いアルキル基としては、炭素数1〜8の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基、又は炭素数1〜8のアルコキシ基を有する前記炭素数1〜8の直鎖もしくは分岐鎖アルキル基が特に好ましく、置換基を有していても良いアリール基としては、炭素数1〜8の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基;フッ素原子、塩素原子又は炭素数1〜8の直鎖もしくは分岐鎖のアルコキシ基で置換されたフェニル基が特に好ましい。
【0038】
一般式(I) 及び一般式(II)のメチン系色素は、例えば、Liebigs Ann.Chem.1680〜1688(1976)記載の方法あるいはそれらに準じて製造することが出来る。例えば、一般式(II)のピラゾールメチン系化合物の場合、次のようにして製造することが出来る。
【0039】
【化11】
【0040】
即ち、下記一般式(VI)
〔式中、X、R1及びR2は、前記一般式(II)と同じ定義である。〕で表されるピラゾロン系色素2モルに対し、下記一般式(VII)
【0041】
【化12】
【0042】
〔式中、Rは、前記と同じ定義であり、R6は、炭素数1〜8のアルキル基を示す。〕で表されるオルトギ酸エスエル誘導体1モルをN,N−ジメチルフォルムアミド、N−メチルピロリドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、トルエン、キシレン、クロロベンゼン、ブロモベンゼン等の高沸点溶媒中で100〜200℃程度に加熱して合成することが出来る。
【0043】
一般式(III) 、一般式( IV)、及び 一般式(V)のスクアリリウム系色素は、例えば、Angew.Chem.77 680-681 (1965) 記載の方法あるいはそれらに準じて製造することが出来る。
即ち、下記一般式(VIII)
【0044】
【化13】
【0045】
〔式中、R3、m及びnは、前記一般式(IV)と同じ定義である。〕で表されるフェノール系化合物2モル、又は下記一般式(IX)
【0046】
【化14】
【0047】
〔式中、R4、R5およびXは、前記一般式(V)と同じ定義である。〕で表される化合物2モルに対し、それぞれ、スクアリック酸1モルをエタノール、酢酸、n−ブチルアルコール−トルエン混合溶媒、n−ブチルアルコール−ベンゼン混合溶媒等の中で、70〜150℃程度に加熱しながら脱水縮合させることにより合成することが出来る。
【0048】
一般式(II)の好ましい例として、代表例を次の表−1に示す 。
【0049】
【表1】
【0050】
【表2】
【0051】
一般式(II)のうち好ましい化学構造例を次に示す。
【0052】
【化15】
【0053】
一般式(IV)の代表例を次に示す 。
【0054】
【化16】
【0055】
一般式(IV)のうち好ましい化学構造例を次に示す。
【0056】
【化17】
【0057】
一般式(V)の代表例を次に示す 。
【0058】
【化18】
【0059】
一般式(V)のうち好ましい化学構造例を次に示す。
【0060】
【化19】
【0061】
本発明のフィルターの一般式(I)、(II)で表されるピラゾール系色素、又は(III)、(IV)、(V)で表される色素を含有する層は、フィルムあるいはシート等に成形された透明基板に、それらの色素を含む塗工液を塗布することにより、容易に製造される。
【0062】
塗工液は、前記の色素をバインダーと共に有機溶剤に溶解させる方法、又は粒径0.1 〜3μm に微粒化したスクアリリウム系色素、又は化合物を、必要に応じ分散剤を用い、バインダーと共に溶剤に分散させる方法により調製される。このとき溶剤に溶解、又は分散される色素、バインダー、分散剤等の塗工液に対する含有量は0.5 〜5 0 重量% で、色素、バインダー、分散剤の中で色素が占める割合は0.05〜50重量% 、好ましくは0.1 〜20重量% である。
【0063】
必要に応じて使用される分散剤としては、ポリビニルブチラール樹脂、フェノキシ樹脂、ロジン変性フェノール樹脂、石油樹脂、硬化ロジン、ロジンエステル、マレイン化ロジン、ポリウレタン樹脂等が挙げられる。その使用量は、色素に対して0.5 〜150 重量倍、好ましくは 0.5〜20 重量倍である。
使用されるバインダーとしては、ポリメチルメタクリレート樹脂、ポリエチルアクリレート樹脂等のアクリレート系樹脂、ポリカーボネート樹脂、エチレンービニルアルコール共重合樹脂、エチレンー酢酸ビニル共重合樹脂、AS樹脂、ポリエステル樹脂、塩酢ビ樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、PVPA、ポリスチレン系樹脂、フェノール系樹脂、フェノキシ系樹脂、ポリスルフォン、ナイロン、セルロース系樹脂、酢酸セルロース系樹脂等が挙げられるが、中でもポリエステル樹脂やポリカーボネート樹脂が成形性や色素溶解性が優れている点で好ましい。とりわけ、ポリカーボネート樹脂が好ましく、特に粘度平均分子量(Mv)が10000〜90000であり、ガラス転移点(Tg)が160℃以上である樹脂が好ましい。このようなポリカーボネート樹脂として、下記構造単位を含有する樹脂を挙げることができる。
【0064】
【化20】
【0065】
バインダーの使用量はスクアリリウム系化合物に対して、10〜500 重量倍、好ましくは50〜350 重量倍である。
本発明の一般式(I)又は、(II)で表されるメチン系色素を含有する本発明の蛍光体発光型フィルターは、青の蛍光体発光を阻害しないように、380〜420nm付近に透過率曲線の最小値を有し、透過率曲線はシャープなバレー型(谷型)を有しているほうが良く、その透過率曲線の半値幅は小さいことが望ましい。透過率曲線の半値幅は、90nm以下が好ましく、さらには80nm以下が、最も好ましくは60nm以下であるのが好適である。一般式(II)の置換基Rのうち、水素原子または置換基を有していても良いフェニル基である場合が、前記の半値幅が小さく好ましい。又、透過率曲線の最小値以外には透過率曲線の極小値を有さない方が、フィルターの透過率が高くなり好ましく、更に、青又は緑の蛍光体発光を阻害しないように400nm、450nmの透過率はそれぞれ30%以上、70%以上が好ましい。
【0066】
本発明の一般式(I)、又は一般式(II)で表される系色素は、色調調節用、色純度改善用、又は色再現範囲拡大用色素として使用できるが、更に、一般式(III)で表されるスクアリリウム系化合物を含有させることにより、より色調が調整され、色純度の改善されたフィルターを得ることが出来る。このようなスクアリリウム系色素として、一般式(IV)で表されるフェニル系スクアリリウム化合物、及び一般式(V)で表されるピラゾール系スクアリリウム化合物から選ばれたうち、少なくとも1種を配合するのが好ましい。
【0067】
中でも、一般式(IV)及び一般式(V)をともに、本発明のメチン系色素に配合して用いた場合、特に、優れた蛍光体発光型ディスプレイパネル用フィルターを得ることが出来る。
【0068】
一般式(IV)で表されるフェニル系スクアリリウム化合物を用いた本発明のフィルターは、プラズマディスプレイのネオン発光を有効にカットし、又、標準比視感度曲線の中心波長近傍の透過率を押さえる為に、色調調節、色再現範囲拡大等の機能の他、色温度改善、赤色純度改善、防眩等の機能を有し、それらの機能性フィルターとして使用出来る。
【0069】
一般式(IV)のフェニル系スクアリリウム色素は、590nm付近のネオン発光を効率的にカットし、蛍光体の発光色である500〜530nm付近の緑色発光及び600nmより長波長の赤色発光はカットしないことが好ましい。この為には、スクアリリウム系色素の透過率曲線はシャープなバレー型(谷型)を有しているほうが良く、スクアリリウム系色素の透過率曲線の最小値における波長は、570nm〜605nmが好ましく、580〜600nmがより好ましく、透過率曲線の半値幅は、60nm以下が好ましい。又、視野の明るさを確保する為、590nm付近の透過率曲線の最小値以外には、フェニル系スクアリリウム化合物は、透過率曲線の極小値を有さないことが好ましいが、有したとしても70%以上、より好ましくは80%以上である。
【0070】
また一般式(V)で表されるピラゾール系スクアリリウム化合物を含有する本発明のフィルターは、青又は緑の蛍光体発光を阻害しないように、480〜520nm付近に透過率曲線の最小値を有し、透過率曲線はシャープなバレー型(谷型)を有しているほうが良く、その透過率曲線の半値幅は、60nm以下であることが好ましく、透過率曲線の最小値以外には透過率曲線の極小値を有さないことが好ましい。又、青又は緑の蛍光体発光を阻害しないように450nm、500nm、550nmの透過率はそれぞれ70%以上、30%以上、70%以上が好ましい。一般式(V)で表されるピラゾール系スクアリリウム化合物を含有するフィルターは、色調調節用フィルター、色純度改善用フィルター、色再現範囲拡大用フィルター等として使用出来る。
【0071】
本発明の一般式(I)〜(V)で表される色素含有フィルターは、可視光線透過率の大きい、明るいフィルターであることが望まれ、可視光透過率は好ましくは53%以上であり、より好ましくは63%以上である。
一般式(I)〜(V)で表される色素を含む塗工液のコーティングは、ディッピング法、フローコート法、スプレー法、バーコート法、グラビアコート法、ロールコート法、プレードコート法及びエアーナイフコート法等の公知の塗工方法でコーティングされる。このとき膜厚は、0.1 〜30μm 、好ましくは0.5 〜10μm となるようコーティングされる。
【0072】
本発明のプラズマディスプレイパネル用のフィルターを構成する透明基板の材質としては、実質的に透明であって、吸収、散乱が大きくない材料であれば特に制限はない。具体的な例としては、ガラス、ポリオレフィン樹脂、非晶質ポリオレフィン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリ( メタ) アクリル酸エステル樹脂、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、ポリアリレート樹脂、ポリエーテルサルホン樹脂等を挙げることができる。
【0073】
これらの中では、特に非晶質ポリオレフィン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリ( メタ) アクリル酸エステル樹脂、ポリアリレート樹脂、ポリエーテルサルホン樹脂等が好ましい。
上記の樹脂には、一般的に公知である添加剤、耐熱老化防止剤、滑剤、帯電防止剤等を配合することができる。
【0074】
また上記樹脂は、公知の射出成形、T ダイ成形、カレンダー成形、圧縮成形等の方法や、有機溶剤に溶融させてキャスティングする方法などを用い、フィルムまたはシート( 板) に成形される。その厚みとしては、目的に応じて10μm 〜5mm の範囲が望ましい。かかる透明基板を構成する基材は、未延伸でも延伸されていても良い。また、他の基材と積層されていても良い。
【0075】
更に、該透明基板は、コロナ放電処理、火炎処理、プラズマ処理、グロー放電処理、粗面化処理、薬品処理等の従来公知の方法による表面処理や、アンカーコート剤やプライマー等のコーティングを施しても良い。
本発明の蛍光体発光型ディスプレイパネル用フィルターは、前記一般式(I)〜(V)で表される色素を透明基板を構成する各種樹脂あるいは他の樹脂に直接溶解あるいは分散させて、得られたスクアリリウム系色素を含有する樹脂を、射出成形、T ダイ成形、カレンダー成形あるいは圧縮成形などの成形技術を用いて成形、フィルム化し、必要に応じて他の透明基板と張り合わせて製造することもできる。
【0076】
更に、前記塗工液のコーティング法に代えて、前記一般式(I)〜(V)で 表わされる色素を透明基板を構成する樹脂シートあるいはフィルムその他の樹脂シート( 板) またはフィルムに染着させ、必要に応じて他の透明基板と張り合わせて製造することもできる。
本発明の前記一般式(I)〜(V)の色素を含有する層は同一でも良いし、それぞれ別層にして積層しても良い。又、他のスクアリリウム系、アントラキノン系、フタロシアニン系、ピロメテン系、シアニン系、インドアニリン系、メチン系、アゾ系等の可視光線吸収色素を同一又は別層に添加しても良い。
【0077】
また本発明では、フィルターの耐光性を上げるために酸化防止剤と紫外線吸収剤を含有する層を設けることが出来る。酸化防止剤としては、フェノール系酸化防止剤及びリン系酸化防止剤等を挙げることが出来る。酸化防止剤を紫外線吸収剤と併用することにより、紫外線吸収剤によって遮断しきれなかった紫外光によるか、又は可視光線による色素の活性化により生じる色素のラジカルを酸化防止剤が不活性化することにより、色素の耐光性が向上するものと考えられる。 又、酸化防止剤のみでは、強い光が酸化防止剤に当たる結果、酸化防止剤が酸化され、色素の連鎖酸化反応が酸化防止剤の酸化により誘起され、かえって、色素の耐光性が劣化することがある。
【0078】
また本発明では、フィルターの耐光性を上げるために色素を含有する層に紫外線吸収剤を含有させるか、紫外線吸収剤を含有する透明樹脂層を色素を含有する層に積層することが出来る。
透明樹脂層に使用する樹脂としては、前記の色素のバインダーとして挙げた樹脂を使用することが出来る。この場合、色素と同じ層内に紫外線吸収剤を含有する方法より、紫外線吸収層を積層する本発明の方法は、色素の耐光性向上効果が遥かに大である。積層方法としては、色素を含有する層に接して積層しても良いし、色素を含有する層を塗布した透明基板の系色素を含有する層と反対側に積層しても良い。このとき紫外線吸収剤を含有層の膜厚は、0.1 〜30μm 、好ましくは0.5 〜10μm となるように積層する。又、紫外線吸収剤含有層を塗布して形成する代わりに、市販の紫外線カットフィルターを積層して使用しても良い。この様なフィルターとしては、シャープカットフィルターSC−38、SC−39、SC−40(富士写真フィルム(株)製)やアクリプレン(三菱レーヨン(株))等を挙げることが出来る。
【0079】
紫外線吸収剤としては、有機系紫外線吸収剤と無機系紫外線吸収剤が使用出来る。有機系紫外線吸収剤としては、2−(2’−ヒドロキシ−5’−t−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−t−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール等のベンゾトリアゾール系化合物、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−n−オクチルオキシベンゾフェノン等のベンゾフェノン系化合物、フェニルサルシレート、4−t−ブチルフェニルサルシレート、2,5−t−ブチル−4−ヒドロキシ安息香酸n−ヘキサデシルエステル、2,4−ジ−t−ブチルフェニル−3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシベンゾーエート等のヒドロキシベンゾエート系化合物等を挙げることが出来る。無機系紫外線吸収剤としては、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化セリウム、酸化鉄、硫酸バリウム等を挙げることが出来る。 紫外線吸収剤としては、50%透過率での波長が350〜420nmが好ましく、より好ましくは360nm〜400nmであり、350nmより低波長では、紫外線遮断能が弱く、420nmより高波長では着色が強くなり好ましくない。
【0080】
本発明の蛍光体発光型ディスプレイパネル用フィルターをプラズマディスプレイパネル用フィルター用等として使用する場合には、近赤外線カット層や電磁波カット層を設けたり、表面への蛍光灯などの外光の写り込みを防止する反射防止層、ぎらつき防止( ノングレア) 層を設けることができる。これらの層の膜厚は、それぞれ、0.1 〜30μm 、好ましくは0.5 〜10μm となるように積層する、或いはフィルムに積層したものをフィルターに貼り合わせる。
【0081】
近赤外線カット層は、プラズマディスプレーから放射される近赤外線によるリモコンや伝送系光通信における誤動作を防止する目的でディスプレーの前面に設置する。近赤外線光のカット領域は特に問題になる波長としてリモコンや伝送系光通信に、800 〜1000nmであり、その領域に吸収を有する近赤外線吸収物質を使用する。この近赤外線吸収物質しては、ニトロソ化合物及びその金属錯塩、シアニン系化合物、ジチオールニッケル錯塩系化合物、アミノチオールニッケル錯塩系化合物、フタロシアニン系化合物、トリアリルメタン系化合物、イモニウム系化合物、ジイモニウム系化合物、ナフトキノン系化合物、アントラキノン系化合物、アミノ化合物、アミニウム塩系化合物の近赤外線吸収色素、あるいは、カーボンブラックや、酸化インジウムスズ、酸化アンチモンスズなどの近赤外線吸収化合物を、単独又は組み合わせて使うことができる。
【0082】
電磁波カット層は、金属酸化物等の蒸着あるいはスパッタリング方法、メッシュ等が利用できる。通常は酸化インジウムスズ(ITO) が一般的であるが、誘電体層と金属層を基材上に交互にスパッタリング等で積層させることで1000nm以上の光をカットすることもできる。誘電体層としては酸化インジウム、酸化亜鉛などの透明な金属酸化物等であり、金属層としては銀あるいは銀- パラジウム合金が一般的であり、通常、誘電体層よりはじまり3 層、5 層、7 層あるいは11層程度積層する。メッシュは、蒸着あるいはスパッタリング、金属箔の貼合、無電解メッキ等により基材上に積層された金属層をフォトリソグラフィー等でパターン化したものを使用できる。
【0083】
基材は、該フィルターをそのまま利用しても良いし、樹脂フィルムあるいはガラス上に蒸着あるいはスパッタリング後に、該フィルターと貼り合わせても良い。
反射防止層は、表面の反射を抑えてフィルターの透過率を向上させるために、金属酸化物、フッ化物、ケイ化物、ホウ化物、炭化物、窒化物、硫化物等の無機物を、真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレ−ティング法、イオンビームアシスト法等で単層あるいは多層に積層させる方法、アクリル樹脂、フッ素樹脂などの屈折率の異なる樹脂を単層あるいは多層に積層させる方法等がある。また、反射防止処理を施したフィルムを該フィルター上に貼り付けることもできる。
【0084】
また、ぎらつき防止層(ノングレア層)も設けることもできる。ノングレア層は、フィルターの視野角を広げる目的で、透過光を散乱させるために、シリカ、メラミン、アクリル等の徴粉体をインキ化して、表面にコーティングする方法などを用いることができる。インキの硬化は、熱硬化あるいは光硬化を用いることができる。また、ノングレア処理をしたフィルムを該フィルター上に貼り付けることもできる。更に必要であればハードコート層を設けることもできる。
【0085】
本発明のディスプレイパネル用フィルターには最外層に粘着剤層を設けても良い。この粘着剤層により、例えばプラズマディスプレイの製造工程の途中、またはプラズマディスプレイの製造後、プラズマディスプレイの前面にこのフィルターを貼着することにより、ネオン発光を効率的にカットでき、かつ耐光性にも優れたプラズマディスプレイパネル表示装置を得ることができる。
【0086】
このようにすることにより、プラズマディスプレイ自体の前面に順番に近赤外線吸収層、電磁波シールド層や他の層を設ける必要がなくなり、またフィルターがプラズマディスプレイと一体形成されるので、プラズマディスプレイの薄肉化が可能となる。
粘着剤層を構成する粘着剤としては、スチレンブタジエンラバー、ポリイソブチレン、天然ゴム、ネオプレン、ブチルゴム等のゴム類やポリアクリル酸メチル、ボリアクリル酸エチル、ポリアクリル酸ブチル等のポリアクリル酸アルキルエステル等の低重合度ポリマ- 単独もしくはこれらに粘着付与剤としてピッコライト、ポリベール、ロジンエステル等を添加したもの等が挙げられる。
【0087】
プラズマディスプレイにフィルターを貼着時、プラズマディスプレイの表面とフィルターとの間に気泡が入ると画像が歪んだり、見にくくなったりする等、実用上の大きな問題となるので気泡の巻き込みには十分に注意する必要がある。
また、プラズマディスプレイ自体、その表面が高温になるので、加熱によりガスが発生するような粘着剤は避けるべきである。
【0088】
ガスの発生が考えられる場合には吸収剤等の添加を考慮するのがよい。このような理由から、3mm のガラス板に30μm のポリエステルフィルムを、3 0 μm の粘着剤で貼り合わせ、8 0 ℃で10日間保持後における180度剥離強度が300g/cm 以上、好ましくは400g/cm 以上の粘着剤を用いるのが望ましい。
具体的には、ポリアクリル酸アルキルエステル系等のポリマー系粘着剤、又はスチレンブタジエンラバー、天然ゴム等のゴム系粘着剤を、ハロゲン系、アルコール系、ケトン系、エステル系、エ- テル系、脂肪族炭化水素系、芳香族炭化水素系等の有機溶剤を単独又は複数混合した溶剤系に分散又は溶解して粘度を調整したものをディッピング法、フロ- コート法、スプレー法、バーコート法、グラビアコート法、ロールコート法、プレードコート法及びエアーナイフコ- ト法等の塗工方法で塗工し、その後溶剤を乾燥させ、粘着剤層とする。
【0089】
この際の粘着剤層の厚みは、通常、5 〜100 μm 、好ましくは10〜50μm である。粘着剤層の表面に剥離フィルムを設け、粘着剤層にゴミ等が付着しないように、プラズマディスプレイの表面に張り付けるまで粘着剤層を保護するのも良い。
この場合、フィルターの縁綾部の粘着剤層と剥離フィルムとの間に、粘着剤層を設けない部分を形成したり、非粘着性のフィルムを挟む等して非粘着部分を形成し、剥離開始部とすれば貼着時の作業がやりやすい。
【0090】
更に、本発明のフィルターは単独はもちろん透明のガラスや他の透明樹脂板等と貼り合わせた積層体として用いることができる。
本願のフィルターを用いて、プラズマディスプレイパネル表示装置を得るには、プラズマディスプレイパネル表示装置として、公知の表示装置あるいは市販品であれば特に限定なく用いることができる。
【0091】
そのようなプラズマディスプレイパネル表示装置とは、次のような原理によってカラー画像の表示を行う装置である。前面ガラス板と背面ガラス板との間に表示電極対と、2枚のガラス板の間に設けた各画素(R(赤)、G(緑)、B(青))に対応するセルを設け、セルの中にキセノンガスやネオンガスを封入し、一方セル内の背面ガラス板側に各画素に対応する蛍光体を塗布しておく。表示電極間の放電によって、セル中のキセノンガスおよびネオンガスの励起発光し、紫外線が発生する。そしてこの紫外線を蛍光体に照射することによって、各画素に対応する可視光が発生する。そして、背面ガラス板にアドレス用電極を設け、このアドレス用電極に信号を印加することにより、どの放電セルを表示するかを制御し、カラー画像の表示を行うものである。
【0092】
【実施例】
以下に、実施例により本発明の実施態様を説明する。
合成例1 ピラゾールメチン系色素II−3の合成例
3−メチル−1−フェニル−5−ピラゾロン0.5g及びオルトぎ酸トリエチルエステル0.21g、及びN−メチルピロリドン5mlを反応容器に加え、150℃で30分間加熱する。 反応終了後、反応混合物を放冷し、メタノール10CCを加え、生成した沈殿物を濾過、乾燥し、ピラゾールメチン系色素II−3を0.32gを得た。
可視部吸収 λmax:398nm(テトラヒドロフラン)
合成例2 ピラゾールメチン系色素II−7の合成例
3−メチル−1−フェニル−5−ピラゾロン0.5g及びオルト安息香酸トリメチル0.26g、及びブロムベンゼン5mlを反応容器に加え、150℃で1時間加熱する。 反応終了後、反応混合物を放冷し、n−ヘキサン90CCを加え、生成した沈殿物を濾過、乾燥し、ピラゾールメチン系色素II−7を0.33gを得た。
可視部吸収 λmax:394nm(テトラヒドロフラン)
合成例3 ピラゾールメチン系色素II−8の合成例
3−メチル−1−p−トリル−5−ピラゾロン0.5g及びオルト安息香酸トリメチル0.24g、及びブロムベンゼン5mlを反応容器に加え、150℃で1時間加熱する。 反応終了後、反応混合物を放冷し、n−ヘキサン90CCを加え、生成した沈殿物を濾過、乾燥し、ピラゾールメチン系色素II−8を0.37gを得た。
可視部吸収 λmax:397nm(テトラヒドロフラン)
参考例1
1)ポリエチレンテレフタレート製フィルム(三菱化学ポリエステルフィルム社製PET フィルム「T 100E 」、厚み100μm )に、ピラゾールメチン系色素II−3の0.625%ジメトキシエタン(DME)溶液0.13g、ポリカーボネート系樹脂(Z−400;三菱エンジニアリングプラスチック社(株)製)の10%溶液(DME/トルエン=13/7(vol比))1.0gを混合溶解し、NO.24バーコーター(江藤器械(株)製)で塗工し、乾燥してコーティング膜を有するフィルターを得た。用いたポリカーボネート樹脂は下記構造単位からなる樹脂である。
【0093】
【化21】
【0094】
このフィルターの透過率を日立分光光度計(U−3500)で測定した。透過率曲線を図−1に示す。透過率の最小値における波長は404nmで透過率は、61.32%であり、スペクトルの半値幅は89nmであった。404nmの最小値の他には、透過率の極小値はなく、透過率の良好なフィルターが得られた。2)上記1)のコーティングフィルムを100℃の恒温槽に100時間入れて耐熱性の試験を行い、 日立分光光度計(U−3500)の吸光度で色素残存率(%)を測定した所、全く劣化はなく100%であり、非常に良好な耐熱性を示した。
【0095】
3) 上記1)のコーティングフィルムのスクアリリウム系化合物含有層面と反対側のポリエチレンテレフタレート樹脂面上に、2−(2' −ヒドロキシ−3' ,5' −ジ−t−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾールの0.63%シクロヘキサノン溶液0.36g、ポリエテレンテレフタレート樹脂(バイロン200;東洋紡(株)製)の20%シクロヘキサノン溶液3gを混合し、NO.24バーコーター(江藤器械(株)製)で塗工し、乾燥して、膜厚6μm のコーティング膜を得た(紫外線吸収層積層膜)。この紫外線吸収層の50%透過率での波長は390nmであった。
【0096】
キセノンフェードメーター(スガ試験機(株)製 FAL-25AX-HC.B.EC)で上記のネオン発光カットフィルターの耐光性の評価を紫外線吸収層面より露光して行った(280Hr露光)。日立分光光度計(U−3500)の吸光度で色素残存率(%)を測定した所、95.1%であり、良好な耐光性を示した。
参考例2
1)参考例1のピラゾールメチン系色素II−3の1.88%DME溶液0.11gの代わりに、ピラゾールメチン系色素II−7の0.625%DME溶液0.13g、酸化防止剤AO−330(旭電化工業(株)製)0.004g、ポリカーボネート系樹脂(Z−400;三菱エンジニアリングプラスチック社(株)製)の10%溶液(DME/トルエン=13/7(vol比))1.0gを混合溶解し、NO.24バーコーター(江藤器械(株)製)で塗工し、乾燥してコーティング膜を有するフィルターを得た。
【0097】
このコーティングフィルムの透過率を日立分光光度計(U−3500)で測定した。透過率曲線を図−2に示す。透過率の最小値における波長は397nmで透過率は、62.40%であり、スペクトルの半値幅は、56nmで狭かった。又、397nmの最小値の他には、透過率の極小値はなく、透過率の良好なフィルターが得られた。
【0098】
2)上記1)のコーティングフィルムを100℃の恒温槽に100時間入れて耐熱性の試験を行い、 日立分光光度計(U−3500)の吸光度で色素残存率(%)を測定した所、全く劣化はなく100%であり、非常に良好な耐熱性を示した。
参考例3
1)参考例2のピラゾールメチン系色素II−7の0.625%DME溶液0.13gの代わりに、ピラゾールメチン系色素II−8の0.625%DME溶液0.13gを使用し、他は同様にしてバーコーターで塗工し、乾燥して、膜厚6μm のコーティング膜を有するフィルターを得た。
【0099】
このコーティングフィルムの透過率を日立分光光度計(U−3500)で測定した。透過率曲線を図−3に示す。透過率の最小値における波長は399nmで透過率は、66.96%であり、スペクトルの半値幅は、54nmで狭かった。又、399nmの最小値の他には、透過率の極小値はなく、透過率の良好なフィルターが得られた。
【0100】
2)上記1)のコーティングフィルムを100℃の恒温槽に100時間入れて耐熱性の試験を行い、 日立分光光度計(U−3500)の吸光度で色素残存率(%)を測定した所、全く劣化はなく100%であり、非常に良好な耐熱性を示した。
実施例1
1)参考例3の一般式(II)のピラゾールメチン系色素(II−8)6.5mg、一般式(IV)のIV−1で表されるスクアリリウム系色素5.0mg、及び一般式(V)の V−5で表されるスクアリリウム系色素2.2mg、をDME/トルエン=3/1(vol比)の混合溶媒1.8gに溶解後、この色素溶解液0.12gとポリエステル系樹脂(バイロン200;東洋紡績(株)製)の20%DME溶液1.0gを混合溶解し、NO.24バーコーター(江藤器械(株)製)で塗工し、コーティング膜を有するフィルターを得た。
【0101】
このコーティングフィルムの透過率を日立分光光度計(U−3500)で測定した。透過率曲線を図−4に示す。透過率の極小値における波長は576nm、500nm、及び401nmで、透過率は、それぞれにおいて45.59%、73.30%、75.47%であった。 このフィルターの可視光透過率は、75.87%で非常に明るいフィルターであった。又、L*a*b*表色系色度図(2°視野、C光源)で、L*=89.66、a*=10.54、b*=−7.57であり、ピラゾールメチン系色素II−8、及びスクアリリウム系色素V−5を使用しないで、スクアリリウム系色素IV−1で表されるプラズマディスプレイのネオン発光カット用色素のみを使用して、上記と同様にしてコーティングして作成したフィルターの色調(L*=91.27、a*=8.00、b*=−11.30より青味が弱まり、無彩色に近づいた。
2) 上記1)のコーティングフィルムの色素含有層面と反対側のポリエチレンテレフタレート樹脂面上に、実施例1と同様にして紫外線吸収層を積層し、耐光性の良好なネオン発光カットフィルターを得た。
【0102】
【発明の効果】
本発明のメチン系色素及びスクアリリウム系色素を含有する蛍光体発光型ディスプレイパネル用フィルターは、赤、青、緑の3原色発光をに影響を及ぼさず、耐熱性、耐光性等の耐久性のに優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】 参考例1で得られたコーティングフィルムの透過率曲線
【図2】 参考例2で得られたコーティングフィルムの透過率曲線
【図3】 参考例3で得られたコーティングフィルムの透過率曲線
【図4】 実施例1で得られたコーティングフィルムの透過率曲線
Claims (6)
- 下記一般式(I)
- メチン系色素が下記一般式(II)
- スクアリリウム系色素が、下記一般式(IV)で表されるフェニル系スクアリリウム化合物、
- 前記一般式(IV)で表されるフェニル系スクアリリウム化合物及び前記一般式(V)で表されるピラゾール系スクアリリウム化合物をともに含有することを特徴とする請求項3に記載の蛍光体発光型ディスプレイパネル用フィルター。
- 請求項1〜4の何れか 1 項に記載の蛍光体発光型ディスプレイパネル用フィルターを用いることを特徴とするプラズマディスプレイパネル用フィルター。
- 紫外線吸収層をさらに積層したことを特徴とする請求項1〜5の何れか 1 項に記載のプラズマディスプレイパネル用フィルター。
Priority Applications (1)
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