JP4114192B2 - 熱転写カラープリンタ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、熱転写溶融カラープリンタや熱転写昇華カラープリンタ等の熱転写カラープリンタに係り、特に、印刷時間を短縮した熱転写カラープリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】
熱転写カラープリンタにおいては、熱転写溶融カラープリンタや熱転写昇華カラープリンタが実用に供されているが、以下、熱転写カラープリンタの例として、熱転写昇華カラープリンタについての説明を行う。先ず、この従来の熱転写昇華カラープリンタ(以下、単に「熱転写カラープリンタ」という。)に用いるインクリボンについて、図7及び図8を用いて説明する。
【0003】
図7は、ワンタイムユース型のインクリボンの構造を説明するための斜視図、一方、図8は、マルチタイムユース型のインクリボンの構造を説明するための斜視図である。
図7及び図8に示すように、ワンタイムユース型のインクリボン100とマルチタイムユース型のインクリボン200は、共にイエローのインク塗布層(以下、単に「インク層」という。)102、202、マゼンダのインク層104、204、シアンのインク層106、206、透明層110、210(又はオーバープリント層112、212)が夫々順に繰り返し配列されることにより構成される。
なお、図7及び図8において、90は記録紙、92は記録紙90の印刷領域、92aは印刷領域92の開始位置、92bは印刷領域92の終了位置で、L0は印刷領域の長さである。
また、図7におけるL3、及び図8におけるL2は、夫々のインクリボン100、200の各インク層及び透明層(又はオーバープリント層)の長さを表している。
【0004】
ところで、ワンタイムユース型のインクリボン100では、図7に示すように、各インク層102、104、106や透明層110(又はオーバープリント層112)の長さL3は、記録紙90の印刷領域92の長さL0よりも長くなるように設定されている。
一方、マルチタイムユース型のインクリボン200では、各インク層202、204、206や透明層210(又はオーバープリント層212)の長さL2は、記録紙90の印刷領域92の長さL0の約1/Nに設定されている。
ここで、Nは、熱転写カラープリンタによる印刷中において、
N=(記録紙の移動速度)/(インクリボンの移動速度) (1)
である。
従って、マルチタイムユース型のインクリボン200を使用するプリンタでは、記録紙90とインクリボン200の移動速度が相対的に異なるために、印刷中はリボン200と記録紙90とを滑らせながら印刷することになる。
【0005】
以下、マルチタイムユース型のインクリボン200を使用するプリンタについての説明を行い、ワンタイムユース型のインクリボン100を使用するプリンタについては、印刷原理はインクリボン100の移動速度が記録紙90の移動速度と同一である点で異なるのみであるので説明を省略する。
先ず、マルチタイムユース型のインクリボン200についての補足説明を図8を用いて行う。
【0006】
上記したように、インクリボン200には、色の3原色となるイエロー、マゼンダ、シアンのインクが塗布されたインク層202、204、206と透明層210(又はオーバープリント層212)が順に繰り返し塗布されている。
後述するように、従来の熱転写カラープリンタでは、イエロー、マゼンダ、シアンの順に印刷を行い、透明層210を利用して、インクは転写しないで熱だけを加えるために空印刷を行う。
或いは、透明なオーバープリント層212を備えたタイプのインクリボン200では、オーバープリント層212を転写し、画像を保護するためにオーバープリント印刷を行う。
このように、空印刷、又はオーバープリント印刷を行うことにより、インクの定着性が向上し、耐光性や耐指紋性が向上する。
【0007】
次に、図9及び図10を用いて、上記従来のマルチタイムユース型のインクリボン200を用いた熱転写カラープリンタの印刷の方法を説明する。
図9は、従来のマルチタイムユース型のインクリボン200を用いた熱転写カラープリンタの主要構成を示す平面図、図10はこのカラープリンタに用いるサーマルヘッドの概略構成を示す一部を切り欠いて示した斜視図である。
【0008】
図9において、60はサーマルヘッド、72はプラテンローラ、90は記録紙、200は上記したマルチタイムユース型のインクリボンである。
また、74a、74bは1対の搬送ローラ、76はインクリボン搬送ローラ、78はインクリボン巻き取りロール、80はインクリボン供給ロール、82はガイドローラ、84はインクリボン搬送ローラ76にインクリボン200を挟みつけるためのピンチローラである。
なお、同図において、52はサーマルヘッド60の押圧スプリング、54は、搬送ローラ74a、74bの圧着スプリングである。
【0009】
また、図10において、62はセラミックス基板、64は発熱制御用IC、66は発熱制御用IC64のICカバー、68はヘッド支持部品、69はインクリボン200と記録紙90を剥離するために、インクリボン200の進行方向を変えるための剥離用プレート、50はインクリボン200に熱転写用の熱エネルギを与えるための複数の微小発熱体(図示せず)を備えた、直線状突起形状の発熱部である。
なお、サーマルヘッド60については、ワンタイムユース型のインクリボンを用いる熱転写カラープリンタでも同一のものを使用することができる。
【0010】
以上の構成で、この従来のマルチタイムユース型のインクリボンを用いた熱転写カラープリンタによる印刷の方法を図9を用い、図8及び図10を参照して説明する。
先ず、記録紙90を1対の搬送ローラ74a、74bで挟み込み、図示しないステッピングモータ等を駆動源として、搬送ローラ74a、74bを回転させて記録紙90を搬送し、図8に示す記録紙90の所望の印刷領域92の開始位置92aが、発熱部50がサーマルヘッド60上に形成された位置(以下、単に「発熱部の位置」という。)に接する位置、即ち印刷開始位置に記録紙90をセットする。
【0011】
次に、インクリボン供給ロール80から供給されたインクリボン200の、図8に示すイエローのインク色が塗布されたインク層202の先頭位置が、サーマルヘッド60に設けられた発熱部50の位置となるように、インクリボン200の位置合わせを行い、インクリボン200も印刷開始位置にセットする。
【0012】
このように、記録紙90及びインクリボン200を所望の印刷開始位置にセットした後に、図9の矢印A3で示すように、プラテンローラ72方向にサーマルヘッド60を押しつけ、記録紙90とインクリボン200を押圧して密着させる。
この状態で発熱制御用IC64で、図10に示すように直線状突起形状の発熱部50を発熱制御し、インクリボン200に塗布されたインクを昇華させて記録紙90に転写し、イエローのインク色の所望の1ライン分の印刷を行う。
【0013】
次に、記録紙90を1ライン分の幅だけ搬送ローラ74a、74bで前進させ、インクリボン200も所定量、この場合は1/Nライン分だけ前進させる。
この1ライン分の印刷工程を順次行うことにより、記録紙90の所望の印刷領域92の終了位置92aでの印刷が終了すると、イエローのインク色の全ラインの印刷が終了したことになる。
なお、全ラインの記録完了まで記録紙90とインクリボン200とを密着させた状態が保たれるが、全ラインの記録完了後は、サーマルヘッド60を図9の矢印A4で示すように、プラテンローラ72の反対方向に移動させて、記録紙90とインクリボン200とを密着させた状態は解除される。
【0014】
このように、イエローのインク色の印刷が終了すると、搬送ローラ74a、74bを逆に回転させて記録紙90を上記印刷開始位置に再びセットする。
そして、必要に応じて、インクリボン200の、図8に示すマゼンダのインク色が塗布されたインク層204の先頭位置が、サーマルヘッド60に設けられた発熱部50の位置となるように、インクリボン200の位置合わせを行い、上記イエローの印刷と同様の工程の印刷を行う。
【0015】
また、シアンのインク層206の印刷、及び、必要に応じて、透明層210(又はオーバープリント層212)の印刷についても同様の工程により印刷を行い、透明層210(又はオーバープリント層212)の印刷終了により、所望のカラー画像の印刷が終了する。
なお、熱転写カラープリンタが使用するインクリボンの種類によっては、空印刷(又はオーバープリント印刷)を行わない場合もある。
【0016】
ところで、マルチタイムユース型のインクリボン200の印刷時における移動速度は、上述したように、記録紙90の1/Nであるが、このインクリボン200の移動速度は、インクリボン供給ロール80の回転速度を、図示しないステッピングモータ等の駆動源を制御することにより調節される。
また、インクリボン搬送ローラ76に巻き付けられたインクリボン200は、インクリボン搬送ローラ76の搬送速度に応じて、サーマルヘッド60方向に供給される。
一方、使用済みのインクリボン200は、インクリボン巻き取りロール78に一定の巻き取り張力で巻き取られて行く。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記したように、従来の熱転写カラープリンタでは、印刷の全工程が、各インク色毎に、或いは必要に応じて透明層(又はオーバープリント層)について、記録紙を印刷開始位置にセットし、所望の印刷領域の全領域における印刷を行う工程を繰り返すようにしていた。
しかし、この印刷工程では、フルカラー印刷をするのに同様の印刷工程を複数回繰り返す必要があり、フルカラー印刷に長時間かかるという問題があった。
本発明は、上記課題(問題点)を解決し、短時間でフルカラー印刷が可能な熱転写カラープリンタを提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】
本発明の熱転写カラープリンタは、上記課題を解決するために、請求項1に記載のものでは、回転軸に外嵌されるプラテンローラと、直線状に配列された複数の微小発熱体よりなる発熱部を設けたサーマルヘッドとを備え、前記プラテンローラと前記サーマルヘッドの間に記録紙及びインクリボンを挟持し、前記記録紙に前記発熱部を発熱させて所望の印刷を1ライン毎に順次行うようにした熱転写カラープリンタにおいて、所定間隔をおいて配置される第1及び第2の発熱部を設けたサーマルヘッドと、前記第1及び第2の発熱部に対応する位置に夫々取り付けられる第1及び第2のプラテンローラとを備え、第1,第2,第3のインク色を塗布した3つのインク層、及び、透明層又はオーバープリント層を順次繰り返し配列したインクリボンを用い、上記第1の発熱部では、第2のインク色及び透明層又はオーバープリント層の所望の印刷を行い、上記第2の発熱部では、第1、第3のインク色の所望の印刷を行うようにし、上記記録紙の印刷領域の開始位置が上記第2の発熱部の位置となる印刷開始位置に記録紙をセットし、次に、第2の発熱部による第1のインク色の印刷を開始し、前記記録紙の印刷領域の開始位置が上記第1の発熱部の位置に到達した時に、第1の発熱部による第2のインク色の印刷を開始し、前記記録紙の印刷領域の終了位置が前記第2の発熱部の位置に到達した時に、第2の発熱部による第1のインク色の印刷を終了し、前記記録紙の印刷領域の終了位置が上記第1の発熱部の位置に到達した時に、第1の発熱部による第2のインク色の印刷を終了し、その後、記録紙の印刷領域の開始位置が上記第2の発熱部の位置となる印刷開始位置に記録紙を再びセットし、次に、第2の発熱部による第3のインク色の印刷を開始し、前記記録紙の印刷領域の開始位置が前記第1の発熱部の位置に到達した時に、第1の発熱部による透明層又はオーバープリント層の印刷を開始し、前記記録紙の印刷領域の終了位置が前記第2の発熱部の位置に到達した時に、第2の発熱部による第3のインク色の印刷を終了し、前記記録紙の印刷領域の終了位置が上記第1の発熱部の位置に到達した時に、第1の発熱部による透明層又はオーバープリント層の印刷を終了するように構成した。
このように構成すると、ほぼ同時に第1及び第2の発熱部により、夫々所定色のインクの印刷を行うようにすることができるので、各インク色の印刷時間が重複し、印刷時間を短縮した熱転写カラープリンタとすることができる。
また、インクリボンのインク層と透明層又はオーバープリント層をこのように配列することにより、空印刷又はオーバープリントをインク色の印刷終了後に行うことができ、好適なインクリボンとすることができる。
【0019】
請求項2に記載の熱転写カラープリンタは、回転軸に外嵌されるプラテンローラと、直線状に配列された複数の微小発熱体よりなる発熱部を設けたサーマルヘッドとを備え、前記プラテンローラと前記サーマルヘッドの間に記録紙及びインクリボンを挟持し、前記記録紙に前記発熱部を発熱させて所望の印刷を1ライン毎に順次行うようにした熱転写カラープリンタにおいて、所定間隔をおいて配置される第1乃至第4の発熱部を設けたサーマルヘッドと、前記第1乃至第4の発熱部に対応する位置に夫々取り付けられる第1乃至第4のプラテンローラとを備え、第1,第2,第3のインク色を塗布した3つのインク層、及び、透明層又はオーバープリント層を順次繰り返し配列したインクリボンを用い、上記第1の発熱部では、透明層又はオーバープリント層の所望の印刷を行い、上記第2の発熱部では、第3のインク色の所望の印刷を行い、上記第3の発熱部では、第2のインク色の所望の印刷を行い、上記第4の発熱部では、第1のインク色の所望の印刷を行うようにし、上記記録紙の印刷領域の開始位置が上記第1の発熱部の位置となる印刷開始位置に記録紙をセットし、次に、第2の発熱部による第3のインク色の印刷と、第3の発熱部による第2のインク色の印刷と、第4の発熱部による第1のインク色の印刷とを夫々開始し、次に、記録紙を後退させながら、上記第2乃至第4の各発熱部による印刷を夫々同時進行で行い、その後、上記記録紙の印刷領域の開始位置が第2の発熱部の位置に到達した時に、第2の発熱部による第3のインク色の印刷を中断し、記録紙の印刷領域の開始位置が第3の発熱部の位置に到達した時に、第3の発熱部による第2のインク色の印刷を中断し、記録紙の印刷領域の開始位置が第4の発熱部の位置に到達した時に、第4の発熱部による第1のインク色の印刷を中断し、その後、記録紙を前進させて、上記記録紙の印刷領域の開始位置を第1の発熱部の位置となる上記印刷開始位置に再びセットし、次に、第1の発熱部による透明層又はオーバープリント層の印刷を開始し、第2の発熱部による第3のインク色の印刷と、第3の発熱部による第2のインク色の印刷と、第4の発熱部による第1のインク色の印刷とを夫々再開し、次に、記録紙を前進させながら、上記第1乃至第4の各発熱部による印刷を夫々同時進行で行い、前記記録紙の印刷領域の終了位置が前記第4の発熱部の位置に到達した時に、第4の発熱部による第1のインク色の印刷を終了し、前記記録紙の印刷領域の終了位置が上記第3の発熱部の位置に到達した時に、第3の発熱部による第2のインク色の印刷を終了し、前記記録紙の印刷領域の終了位置が前記第2の発熱部の位置に到達した時に、第2の発熱部による第3のインク色の印刷を終了し、前記記録紙の印刷領域の終了位置が上記第1の発熱部の位置に到達した時に、第1の発熱部による透明層又はオーバープリント層の印刷を終了するように構成した。
このように構成すると、第1乃至第4の発熱部により、夫々所定色のインクの印刷を行うようにすることができるので、印刷時間を短縮した熱転写カラープリンタとすることができる。
【0020】
請求項3に記載の熱転写カラープリンタは、上記第1のインク色をイエロー、第2のインク色をマゼンダ、第3のインク色をシアンにしたものである。
【0028】
【発明の実施の形態】
第1の実施の形態:
本発明の熱転写カラープリンタの第1の実施の形態を図1乃至図5を用いて説明する。
なお、図1乃至図5において、図7乃至図10に示す従来の熱転写カラープリンタと同一の構成については、図7乃至図10と同一の符号を付し、説明を省略する。
【0029】
先ず、本実施の形態における熱転写カラープリンタの印刷部の主要構成を図1を用いて説明する。
図1は、本実施の形態の熱転写カラープリンタの印刷部の主要構成を示す平面図である。
【0030】
図1に示すように、10はサーマルヘッド、12a、12bは第1、第2のプラテンローラ、40は本実施の形態の熱転写カラープリンタに用いるマルチタイムユース型のインクリボンで、その構造については後述する。
また、14a、14bは、記録紙90を移送させるための1対の搬送ローラ、16はインクリボン搬送ローラ、18はインクリボン巻き取りロール、20はインクリボン供給ロール、22はインクリボンガイドローラ、24はインクリボンピンチローラである。
なお、同図において、15はサーマルヘッド10の押圧スプリング、16は、搬送ローラ14a、14bの圧着スプリングである。
【0031】
次に、サーマルヘッド10について、図3と図4を用い、図1を参照して説明する。
図3は、サーマルヘッド10の概略構成を示す一部を切り欠いて示した斜視図である。
一方、図4は、サーマルヘッド10の金属基板30にプリントされた配線の概略を示す一部を切り欠いて示した斜視図である。
図3に示すように、本実施の形態の熱転写カラープリンタに用いるサーマルヘッド10は、図1に示すプラテンローラ12a、12bと対向する面に、図4に示す複数の微小発熱抵抗体3a1〜3an、3b1〜3bnを内包した直線状突起形状の第1の発熱部2a及び第2の発熱部2b(以下、「第1、第2の発熱部2a、2b」と記載する場合がある。)が形成されている。
【0032】
また、サーマルヘッド10のプラテンローラ12a、12bと対向する面に、第1、第2の発熱部2a、2bを設けた関係上、図10に示す従来の熱転写カラープリンタのサーマルヘッド60とは異なり、第1の発熱部2aの発熱制御用IC4a、第2の発熱部2bの発熱制御用IC4bはサーマルヘッド10の両サイドに取り付けられている。
なお、図3において、6は発熱制御用IC4bのICカバー、30は材質がステンレス等の金属基板、26は剥離用プレート、28はヘッド支持部品である。
【0033】
次に、図4を用いて第1、第2の発熱部2a、2bの補足説明をする。
同図に示すように、第1、第2の発熱部2a、2bは、複数の微小発熱体3a1〜3an、3b1〜3bnを備え、各微小発熱体3a1〜3an、3b1〜3bnは、コモン電極32と発熱制御用IC4a、4b(但し、発熱制御用IC4bは図4には図示されていない。)と電気的に結合されている。
これにより、発熱制御用IC4a、4bにより、印刷データに基づいて各微小発熱体3a1〜3an、3b1〜3bnへの通電量が制御され、1ラインごとに第1、第2の発熱部2a、2bにより所望の濃度の印刷が行われる。
【0034】
次に、図2を用いて、本実施の形態の熱転写カラープリンタに用いるインクリボン40について説明する。
図2は、このインクリボン40の一部を切り欠いて示した斜視図である。
同図に示すように、本実施の形態のプリンタに用いるインクリボン40は、図8に示す従来のプリンタに用いるインクリボン200とは異なり、図1の巻き取りロール18側から供給ロール20側に向けて、イエローのインク色を塗布したインク層42、透明層(或いはオーバープリント層)44、シアンのインク色を塗布したインク層48、マゼンダのインク色を塗布したインク層46が、この順に繰り返された構成となっている。
インク層42、46、48、透明層(或いはオーバープリント層)44をこの順に配列することにより、後述するように、空印刷(又はオーバープリント)が最後に行われることになり、印刷画像を保護できるのでインクリボン40としては好適なものとなる。
【0035】
また、各インク層42、46、48、又は透明層44の長さは同一のL2であり、記録紙90の印刷領域の長さをL0とし、熱転写カラープリンタによる印刷中において、記録紙とインクリボンの移動速度の比Nを式(1)と同様に、
N=(記録紙の移動速度)/(インクリボンの移動速度)とし、
インク層の長さマージンをα1とした場合、
L2=(L0+α1)/(N−1) (2)
となっている。
【0036】
また、図1に示すように、第1、第2の発熱部2a、2bの間隔L1は、各インク層42、46、48、又は透明層44の長さL2に対応して、
L1=L2+α1 (3)
である。
【0037】
以上の構成で、本実施の形態の熱転写カラープリンタによる印刷の方法を図5(A)乃至(F)を用い、図1と図2を参照して説明する。
図5は、本実施の形態の熱転写カラープリンタによる印刷工程を説明するための概念図である。
先ず、上述した従来の熱転写カラープリンタの場合と同様に、記録紙90を図1に示すように、1対の搬送ローラ14a、14bで挟み込み、搬送ローラ14a、14bを回転させて記録紙90を搬送し、記録紙90の印刷領域(長さL0)92の開始位置92aが、サーマルヘッド10に形成された第2の発熱部2bの位置S2となるように記録紙90を印刷開始位置にセットする。
【0038】
次に、インクリボン供給ロール20から供給されたインクリボン40の、図2に示すマゼンダのインク色が塗布されたインク層46の先頭位置が、サーマルヘッド10に設けられた第1の発熱部2aの位置S1となるように、インクリボン40の位置合わせを行う。
このとき、インクリボン40のインク層の長さL2及び第1、第2の発熱部の間隔L1を上述したように設定したので、図5(A)に示すように、イエローのインク色が塗布されたインク層42は、マージンα1の分だけ先頭位置から離れた部分が、第2の発熱部2bの位置S2となるように、自動的に設定される。
【0039】
このように、記録紙90及びインクリボン40を印刷開始位置にセットした後に、図1の矢印A1で示すように、第1、第2のプラテンローラ12a、12b方向にサーマルヘッド10を押しつけ、記録紙90とインクリボン40を押圧して密着させる。
この状態で、先ず、図5(A)に示すように、第2の発熱部2bのみによるイエローのインク色の印刷を開始する。即ち、発熱制御用IC4bで、第2の発熱部2bを発熱制御し、インクリボン40のイエローのインク層42のインクを記録紙90に転写し、所望の1ライン分の印刷を行う。
なお、第1の発熱部2aは、印刷領域92の外に接しているために、この状態では印刷は行わない。
【0040】
そして、図5(A)に示すように、記録紙90の移動速度をVpとすると、インクリボン40の移動速度はVp/Nであるので、記録紙90を1ライン分の幅だけ搬送ローラ14a、14bで矢印方向に前進させ、インクリボン40も矢印方向に1/Nライン分だけ前進させる。
【0041】
この1ライン分の印刷工程を順次行うことにより、図5(B)に示すように、上述した記録紙90の印刷領域92の開始位置92aが、サーマルヘッド10に設けた第1の発熱部2aの位置S1に到達する。
このとき、マゼンダのインク色が塗布されたインク層46は、L1/Nの分だけ先頭位置から離れた部分が、第1の発熱部2aの位置S1となるように設定されている。
この状態で、図5(B)に示すように、図2に示すインクリボン40のマゼンダのインク層46を発熱制御IC4aにより発熱制御し、第1の発熱部2aによるマゼンダのインク色の印刷を開始する。
【0042】
従って、図5(C)に示すように、この第1の発熱部2aによるマゼンダのインク色の印刷を開始した以降では、第1の発熱部2aによるマゼンダのインク色の印刷と、第2の発熱部2bによるイエローのインク色の印刷が並行して行われることになる。
なお、図5(B)乃至(F)において、インクリボン40の各インク層42、46、48のBLは、インクリボン40の使用済み部分を示すものとする。
また、42P、46Pは夫々記録紙90の印刷領域92に印刷されたイエロー、マゼンダのインク層を示すものとする。
【0043】
次に、図5(D)に示すように、記録紙90の印刷領域92の終了位置92bが、第2の発熱部2bの位置S2に到達すると、第2の発熱部2bによるイエローのインク色の印刷を終了する。
この時点で、同図に42Pで示されるように記録紙90の印刷領域の全面にイエローのインク色が印刷された状態となっている。
この時点以降は、図5(E)に示すように、第1の発熱部2aによるマゼンダのインク色の印刷のみが行われることになる。
【0044】
次に、図5(F)に示すように、記録紙90の印刷領域92の終了位置92bが、第1の発熱部2aに接する位置S1に到達すると、第1の発熱部2aによるマゼンダのインク色の印刷を終了する。
この時点で、図5(F)に42P、46Pで示されるように記録紙90の印刷領域92の全面にマゼンダ及びイエローのインク色が印刷された状態となっており、従って、第1、第2の発熱部2a、2bによるマゼンダ及びイエローのインク色の印刷が終了する。
なお、図5(F)に示すように、イエローの印刷が終了した時点でのインク層42の終点までの長さマージンをα2とした場合、α2はα2=L1/Nで与えられ、マゼンダのインク層46の終点までの長さマージンは、L1−α1−α2で与えられる。
【0045】
次に、図2に示すシアンのインク色のインク層48の印刷及び透明層(又はオーバープリント層)44による空印刷(又はオーバープリント)の工程を説明する。
印刷工程は同様なので図示による説明は省略するが、イエロー及びマゼンダのインク色の印刷が終了すると、シアンのインク色のインク層48の印刷及び透明層(又はオーバープリント層)44による空印刷(又はオーバープリント)を実行するために、サーマルヘッド10を図1の矢印A2で示すように、第1、第2のプラテンローラ12a、12bの反対方向に、記録紙90とインクリボン40の面に対して垂直に移動させて、記録紙90とインクリボン40とを密着させた状態を解除する。
それから、図1に示す搬送ローラ14a、14bを逆に回転させて記録紙90を上記した印刷開始位置に再びセットする。
【0046】
その後、イエロー及びマゼンダのインク色の印刷の場合と同様に、インクリボン40の透明層44の先頭位置が、第1の発熱部2aの位置S1になるように、インクリボン40の位置合わせを行う。
このとき、シアンのインク色が塗布されたインク層48は、マージンα1の分だけ先頭位置から離れた部分が、第2の発熱部2bの位置S2となるように、自動的に設定される。
【0047】
そして、シアンのインク色の印刷及び透明層(又はオーバープリント層)44による空印刷(又はオーバープリント)についても、段落番号[0039]乃至[0044]に記載したイエロー及びマゼンダのインク色の印刷工程と同様の工程で処理することにより、記録紙90の印刷領域92における所望の印刷を完了するようにする。
【0048】
従って、本実施の形態の熱転写カラープリンタは、上述したように、イエローとマゼンダのインクを塗布したインク層42、46の印刷、シアンののインクを塗布したインク層48の印刷と透明層44の空印刷を、第1、第2の発熱部2a、2bでほぼ同時に印刷するようにしたので、従来の熱転写カラープリンタに比べて印刷時間を約半分にすることができる。
【0049】
第2の実施の形態:
本発明の熱転写カラープリンタの第2の実施の形態を図6(A)乃至(F)を用いて説明する。
本実施の形態の熱転写カラープリンタの印刷部の主要構成は、上記した第1の実施の形態のものと同様のものを用い、第2の実施の形態の熱転写カラープリンタの構成については図示による説明を省略する。
但し、サーマルヘッドには、図6(A)に示すように、第1乃至第4の発熱部を順に、下記の所定間隔L1を隔てて形成するようにしたものを用いるようにする。
一方、本実施の形態の熱転写カラープリンタに用いるインクリボンとしては、第1の実施の形態で示したインクリボン40と同一のものを用いる。
従って、後述するように、空印刷(又はオーバープリント)が最後に行われることになり、印刷画像を保護することができ、インクリボン40としては好適なものとなる。
また、各インク層42、46、48、又は透明層(又はオーバープリント層)44の長さは同一のL2であり、第1乃至第4の発熱部の夫々の間隔は、図6(A)に示すように、第1の実施の形態で用いたサーマルヘッド10に形成した第1、第2の発熱部2a、2bの間隔と等しいL1である。
【0050】
以上の構成で、本実施の形態の熱転写カラープリンタの印刷工程を図6(A)乃至(F)を用いて説明する。
図6(A)乃至(F)は、本実施の形態の熱転写カラープリンタの印刷工程を説明するための概念図である。
【0051】
先ず、本実施の形態の熱転写カラープリンタによる印刷をする場合は、図6(A)に示すように、第1の実施の形態の熱転写カラープリンタの場合と同様に、記録紙90を図示しない1対の搬送ローラで挟み込み、搬送ローラを回転させて記録紙90を搬送し、記録紙90の印刷領域92の開始位置92aが、第1の発熱部の位置T1となる印刷開始位置に記録紙90をセットする。
【0052】
次に、同図(A)に示すように、インクリボン40のシアンのインク色が塗布されたインク層48の先頭位置が、第2の発熱部が形成された位置よりもα1+3L1/Nだけ左側に来るように、インクリボン40の位置合わせを行う。
このとき、インクリボン40を上述したように構成したので、同図(A)に示すように、第1の発熱部の位置T1には透明層44、第3の発熱部の位置T3には、マゼンダのインク層46、第4の発熱部の位置T4にはイエローのインク層42が、自動的に設定される。
【0053】
このように、記録紙90及びインクリボン40を所望の印刷開始位置にセットした後に、第2の発熱部によるシアンのインク色の印刷、第3の発熱部によるマゼンダのインク色の印刷、第4の発熱部によるイエローのインク色の印刷を夫々開始する。
即ち、発熱制御用ICで、第2、第3及び第4の発熱部を発熱制御し、インクリボン40のシアン、マゼンダ及びイエローのインク色の各印刷を同時に開始する。
【0054】
印刷開始後は、図6(A)に示すように、記録紙90を矢印方向に後退させながら印刷を行う。
この状態ではシアン、マゼンダ、イエローのインク色の印刷が同時に行われていることになる。
そして先ず、記録紙90の印刷領域92の開始位置92aが第2の発熱部の位置T2に到達したときに、第2の発熱部によるシアンのインク色の印刷を中断する。
次に、記録紙90の印刷領域92の開始位置92aが第3の発熱部の位置T3に到達したときに、第3の発熱部によるマゼンダのインク色の印刷を中断する。
更に、記録紙90の印刷領域92の開始位置92aが第4の発熱部の位置T4に到達したときに、第4の発熱部によるイエローのインク色の印刷を中断する。
図6(B)には、第4の発熱部によるイエローのインク色の印刷を中断した直後の状態が示されている。
なお、図6(A)に示すように記録紙90の移動速度はVpで、インクリボン40の移動速度はVp/Nである。
また、第1の実施の形態と同様に、インクリボン40の使用済み部分はBLで、記録紙90に印刷したインク層は、インクリボン40のインク色を塗布したインク層44、46、48及び透明層(又はオーバープリント層)44に対応させて、夫々42P、46P、48P及び44Pで示した。
【0055】
その後、図6(B)の矢印で示すように記録紙90を前進させて、記録紙90の印刷領域92の開始位置92aが第1の発熱部の位置T1となる印刷開始位置に再び記録紙90をセットする。
一方、インクリボン40も3L1/Nの長さ分だけ前進させる。この状態が図6(C)に示されている。
この状態となったところで、図6(D)に示すように、記録紙90を前進させながら、第1の発熱部による透明層(又はオーバープリント層)44の印刷を開始し、第2の発熱部によるシアンのインク色の印刷と、第3の発熱部によるマゼンダのインク色の印刷と、第4の発熱部によるイエローのインク色の印刷とを夫々再開する。
これ以降は、イエロー、マゼンダ、シアンの各インク色の印刷と、透明層(又はオーバープリント層)44の空印刷(又はオーバープリント)が同時進行で行われ、印刷工程が重複し、トータルの印刷時間が短縮されることになる。
【0056】
次に、図6(E)に示すように、記録紙90の印刷領域92の終了位置92bが第4の発熱部の位置T4に到達した後に、第4の発熱部によるイエローのインク色の印刷を終了する。
また、同様に、記録紙90の印刷領域92の終了位置92bが第3の発熱部の位置T3に到達した後に、第3の発熱部によるマゼンダのインク色の印刷を終了する。
更に、記録紙90の印刷領域92の終了位置が第2の発熱部の位置T2に到達した時に、第2の発熱部によるシアンのインク色の印刷を終了する。
また、記録紙90の印刷領域の終了位置が第1の発熱部に接する位置T1に到達した時に、第1の発熱部による透明層(又はオーバープリント層)44の空印刷(又はオーバープリント)を終了する。
第1の発熱部による透明層44の空印刷が終了することにより、本実施の形態の熱転写カラープリンタによる印刷が完了する。
【0057】
従って、本実施の形態の熱転写カラープリンタは、上述したように、イエロー、マゼンダ、シアンのインク層42、46、48の印刷と透明層(又はオーバープリント層)44の空印刷(又はオーバープリント)を、第1乃至第4の発熱部でほぼ同時に印刷することにより、印刷工程を重複して行うようにしたので、従来の熱転写カラープリンタに比べて印刷時間を約1/4にすることができる。
【0058】
ところで、記録紙90の印刷領域92にフルカラー印刷を行うためには、印刷時にサーマルヘッドに形成した第1乃至第4の総ての発熱部を通過させる必要がある。
従って、記録紙90を印刷開始位置にセットした後に、記録紙90を前進させながら印刷を行う従来の印刷方法では、記録紙90の左端部に記録紙90を搬送するためのつかみしろが必要であり、この結果、第1と第4の発熱部の間の記録紙90の部分がフルカラー印刷できず、そのため、この領域は無効印刷領域となってしまい、特に、発熱部を多数設けたサーマルヘッドにおいて無効印刷領域が拡大するという問題がある。
【0059】
従って、本実施の形態における熱転写カラープリンタのように、記録紙90を熱転写カラープリンタの所定位置にセットした後、記録紙90を後退させて印刷領域92の開始位置92aまで所望の印刷を行い、その後、記録紙90を前進させて印刷領域92の終了位置92bまで所望の印刷を行うように構成したために、フルカラー印刷ができない無効印刷領域を縮小することができる。
【0060】
本発明の熱転写カラープリンタは、上記各実施の形態には限定されず種々の変更が可能である。
例えば、上記各実施の形態では熱転写昇華カラープリンタの例で説明したが、熱転写溶融カラープリンタにも適用できることは勿論のことである。
また、マルチタイムユース型のインクリボンを用いる例で説明したが、インクリボンの移動速度を記録紙の移動速度に一致するようにすると、ワンタイムユース型のインクリボンを用いた熱転写カラープリンタにも適用できるようになり、従って、本発明の熱転写カラープリンタの範囲に含まれるのは明らかである。
【0061】
【発明の効果】
本発明の熱転写カラープリンタは、上述のように構成したために以下のような優れた効果を有する。
(1)請求項1に記載したように、所定間隔をおいて配置される第1及び第2の発熱部を設けたサーマルヘッドと、第1及び第2の発熱部に対応する位置に夫々取り付けられる第1及び第2のプラテンローラとを備え、所定位置の発熱部で所定のインク色の所望の印刷を夫々行うように構成すると、ほぼ同時に第1及び第2の発熱部により、夫々所定色のインクの印刷を行うようにすることができるので、各インク色の印刷時間が重複し、印刷時間を短縮した熱転写カラープリンタとすることができる。
【0062】
(2)請求項2に記載したように、所定間隔をおいて配置される第1乃至第4の発熱部を設けたサーマルヘッドと、第1乃至第4の発熱部に対応する位置に夫々取り付けられる第1乃至第4のプラテンローラとを備え、第1乃至第4の発熱部で所定のインク色の所望の印刷を夫々行うように構成すると、ほぼ同時に第1乃至第4の発熱部により、夫々所定色のインクの印刷を行うようにすることができるので、印刷時間を短縮した熱転写カラープリンタとすることができる。また、記録紙を熱転写カラープリンタの所定の印刷開始位置にセットし、記録紙を後退させて所望の印刷を行い、その後、記録紙を所定の印刷開始位置に再びセットし、記録紙を前進させて所望の印刷を行うように構成されているため、フルカラー印刷ができない無効印刷領域を縮小することができる。
【0063】
(3)請求項3に記載したように、第1,第2,第3のインク色をそれぞれイエロー、マゼンダ、シアンの各色にすると、請求項1の構成に適用した場合には、第1発熱部によるマゼンダのインク色の印刷と第2発熱部によるイエローのインク色の印刷を、また、第1発熱部による透明層又はオーバープリント層の印刷と、第2発熱部によるシアンのインク色の印刷を、ほぼ同時に行うようにすることができるので、印刷時間を短縮した熱転写カラープリンタとすることができる。また、請求項2の構成に適用した場合には、第1発熱部により透明層又はオーバープリント層の印刷を、第2発熱部によりシアンのインク色の印刷を、また、第3発熱部によりマゼンダのインク色の印刷を、第4発熱部によりシアンのインク色の印刷を、印刷時間を重複して行うようにすることができるので、印刷時間を短縮した熱転写カラープリンタとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の熱転写カラープリンタの第1の実施の形態における印刷部の主要構成を示す平面図である。
【図2】本発明の熱転写カラープリンタに用いるインクリボンの構成を示す一部を切り欠いて示した斜視図である。
【図3】本発明の熱転写カラープリンタの第1の実施の形態で用いるサーマルヘッドの概略構成を示す一部を切り欠いて示した斜視図である。
【図4】本発明の熱転写カラープリンタの第1の実施の形態で用いるサーマルヘッドの金属基板に形成される配線の概略構成を示す一部を切り欠いて示した斜視図である。
【図5】第1の実施の形態の熱転写カラープリンタの印刷工程を説明するための概念図である。
【図6】第2の実施の形態の熱転写カラープリンタの印刷工程を説明するための概念図である。
【図7】従来のワンタイムユース型の熱転写カラープリンタに用いるインクリボンの構造を示す一部を切り欠いて示した斜視図である。
【図8】従来のマルチタイムユース型の熱転写カラープリンタに用いるインクリボンの構造を示す一部を切り欠いて示した斜視図である。
【図9】従来の熱転写カラープリンタの印刷部の主要構成を示す平面図である。
【図10】従来の熱転写カラープリンタで用いるサーマルヘッドの概略構成を示す一部を切り欠いて示した斜視図である。
【符号の説明】
2a、2b:第1、第2の発熱部
10:サーマルヘッド
12a、12b:第1、第2のプラテンローラ
40:インクリボン
42:イエローのインク層
44:透明層(又はオーバープリント層)
46:マゼンダのインク層
48:シアンのインク層
90:記録紙
92:記録紙の印刷領域
92a:印刷領域の開始位置
92b:印刷領域の終了位置
S1、S2:第1、第2の発熱部の位置
T1〜T4:第1乃至第4の発熱部の位置
L0:印刷領域の長さ
L1:第1、第2の発熱部の間隔、第1乃至第4の発熱部の間隔
L2:インク層の長さ
α1、α2:長さマージン
N:記録紙とインクリボンとの移動速度の比
Claims (3)
- 回転軸に外嵌されるプラテンローラと、直線状に配列された複数の微小発熱体よりなる発熱部を設けたサーマルヘッドとを備え、前記プラテンローラと前記サーマルヘッドの間に記録紙及びインクリボンを挟持し、前記記録紙に前記発熱部を発熱させて所望の印刷を1ライン毎に順次行うようにした熱転写カラープリンタにおいて、
所定間隔をおいて配置される第1及び第2の発熱部を設けたサーマルヘッドと、
前記第1及び第2の発熱部に対応する位置に夫々取り付けられる第1及び第2のプラテンローラとを備え、
第1,第2,第3のインク色を塗布した3つのインク層、及び、透明層又はオーバープリント層を順次繰り返し配列したインクリボンを用い、上記第1の発熱部では、第2のインク色及び透明層又はオーバープリント層の所望の印刷を行い、上記第2の発熱部では、第1、第3のインク色の所望の印刷を行うようにし、
上記記録紙の印刷領域の開始位置が上記第2の発熱部の位置となる印刷開始位置に記録紙をセットし、
次に、第2の発熱部による第1のインク色の印刷を開始し、
前記記録紙の印刷領域の開始位置が上記第1の発熱部の位置に到達した時に、第1の発熱部による第2のインク色の印刷を開始し、
前記記録紙の印刷領域の終了位置が前記第2の発熱部の位置に到達した時に、第2の発熱部による第1のインク色の印刷を終了し、
前記記録紙の印刷領域の終了位置が上記第1の発熱部の位置に到達した時に、第1の発熱部による第2のインク色の印刷を終了し、
その後、記録紙の印刷領域の開始位置が上記第2の発熱部の位置となる印刷開始位置に記録紙を再びセットし、
次に、第2の発熱部による第3のインク色の印刷を開始し、
前記記録紙の印刷領域の開始位置が前記第1の発熱部の位置に到達した時に、第1の発熱部による透明層又はオーバープリント層の印刷を開始し、
前記記録紙の印刷領域の終了位置が前記第2の発熱部の位置に到達した時に、第2の発熱部による第3のインク色の印刷を終了し、
前記記録紙の印刷領域の終了位置が上記第1の発熱部の位置に到達した時に、第1の発熱部による透明層又はオーバープリント層の印刷を終了するようにしたことを特徴とする熱転写カラープリンタ。 - 回転軸に外嵌されるプラテンローラと、直線状に配列された複数の微小発熱体よりなる発熱部を設けたサーマルヘッドとを備え、前記プラテンローラと前記サーマルヘッドの間に記録紙及びインクリボンを挟持し、前記記録紙に前記発熱部を発熱させて所望の印刷を1ライン毎に順次行うようにした熱転写カラープリンタにおいて、
所定間隔をおいて配置される第1乃至第4の発熱部を設けたサーマルヘッドと、
前記第1乃至第4の発熱部に対応する位置に夫々取り付けられる第1乃至第4のプラテンローラとを備え、
第1,第2,第3のインク色を塗布した3つのインク層、及び、透明層又はオーバープリント層を順次繰り返し配列したインクリボンを用い、上記第1の発熱部では、透明層又はオーバープリント層の所望の印刷を行い、上記第2の発熱部では、第3のインク色の所望の印刷を行い、上記第3の発熱部では、第2のインク色の所望の印刷を行い、上記第4の発熱部では、第1のインク色の所望の印刷を行うようにし、
上記記録紙の印刷領域の開始位置が上記第1の発熱部の位置となる印刷開始位置に記録紙をセットし、
次に、第2の発熱部による第3のインク色の印刷と、第3の発熱部による第2のインク色の印刷と、第4の発熱部による第1のインク色の印刷とを夫々開始し、
次に、記録紙を後退させながら、上記第2乃至第4の各発熱部による印刷を夫々同時進行で行い、
その後、上記記録紙の印刷領域の開始位置が第2の発熱部の位置に到達した時に、第2 の発熱部による第3のインク色の印刷を中断し、
記録紙の印刷領域の開始位置が第3の発熱部の位置に到達した時に、第3の発熱部による第2のインク色の印刷を中断し、
記録紙の印刷領域の開始位置が第4の発熱部の位置に到達した時に、第4の発熱部による第1のインク色の印刷を中断し、
その後、記録紙を前進させて、上記記録紙の印刷領域の開始位置を第1の発熱部の位置となる上記印刷開始位置に再びセットし、
次に、第1の発熱部による透明層又はオーバープリント層の印刷を開始し、
第2の発熱部による第3のインク色の印刷と、第3の発熱部による第2のインク色の印刷と、第4の発熱部による第1のインク色の印刷とを夫々再開し、
次に、記録紙を前進させながら、上記第1乃至第4の各発熱部による印刷を夫々同時進行で行い、
前記記録紙の印刷領域の終了位置が前記第4の発熱部の位置に到達した時に、第4の発熱部による第1のインク色の印刷を終了し、
前記記録紙の印刷領域の終了位置が上記第3の発熱部の位置に到達した時に、第3の発熱部による第2のインク色の印刷を終了し、
前記記録紙の印刷領域の終了位置が前記第2の発熱部の位置に到達した時に、第2の発熱部による第3のインク色の印刷を終了し、
前記記録紙の印刷領域の終了位置が上記第1の発熱部の位置に到達した時に、第1の発熱部による透明層又はオーバープリント層の印刷を終了するようにしたことを特徴とする熱転写カラープリンタ。 - 上記第1のインク色はイエロー、第2のインク色はマゼンダ、第3のインク色はシアンであることを特徴とする請求項1又は2に記載の熱転写カラープリンタ。
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