JP3263273B2 - 感熱式複写紙への印字方法 - Google Patents

感熱式複写紙への印字方法

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JP3263273B2
JP3263273B2 JP08379495A JP8379495A JP3263273B2 JP 3263273 B2 JP3263273 B2 JP 3263273B2 JP 08379495 A JP08379495 A JP 08379495A JP 8379495 A JP8379495 A JP 8379495A JP 3263273 B2 JP3263273 B2 JP 3263273B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、感熱紙をインク層を介
して普通紙に重ねて構成されている感熱式複写紙への印
字方法に係り、特に、感熱式複写紙を良好に搬送するた
めの感熱式複写紙の印字方法に関する。
【0002】
【従来の技術】印字情報をプリンタの出力により同時に
複数枚の記録媒体に得る方法として、感熱紙と普通紙を
重ね合わせた感熱式複写紙を用いて印字を行う方法があ
る。
【0003】図6は、感熱式複写紙1への印字に使用さ
れる一般的な熱転写プリンタ2の構成を示しており、こ
の熱転写プリンタ2は、ケーシング3の前後方向におけ
る後方に長尺な平板状のプラテン4がその印字面をほぼ
垂直となるようにして左右に延在するようにして配設さ
れており、前記ケーシング3とプラテン4の前面下方に
はキャリッジシャフト5が前記プラテン4と平行に配設
されている。また、前記キャリッジシャフト5の前方に
は、ガイドシャフト6が前記キャリッジシャフト5と平
行に配設されており、前記キャリッジシャフト5および
ガイドシャフト6には、図示しないモータにより駆動さ
れるキャリッジ7がこのキャリッジシャフト5およびガ
イドシャフト6に沿って摺動自在に支持されている。そ
して、前記キャリッジ7の先端部には、図示しない複数
の発熱素子が縦方向に整列配置されたサーマルヘッド8
が、前記プラテン4に対向し接離可能となるように配設
されている。
【0004】さらに、前記プラテン4の後部下方には、
記録媒体である感熱式複写紙1をプラテンの前方に搬送
するための導入部である用紙挿入口(図示せず)が形成
されている。この用紙挿入口の内側となる前記ケーシン
グ3内には図示しないステッピングモータにより伝達機
構を介して回転駆動され所定速度で前記感熱式複写紙1
を搬送する紙送りローラ9が配設されている(図7)。
そして、この紙送りローラ9の前方下方には、この紙送
りローラ9に圧接することにより前記紙送りローラ9に
従動するように構成された補助ローラ10が回転自在に
配設されており、前記紙送りローラ9と補助ローラ10
との間に前記用紙挿入口から挿入された感熱式複写紙1
を挟持して印字位置まで搬送するように構成されてい
る。
【0005】また、前記感熱式複写紙1は、感熱紙1A
を上層とし普通紙1Bを下層として2枚重ねて単票に構
成されており、前記感熱紙1Aの表面には、熱により発
色する感熱インクが塗布されており、裏面には熱溶融性
インクが塗布されている。なお、図7においては、便宜
上感熱式複写紙1の搬送方向における紙送りローラ9と
補助ローラ10と上流側における感熱式複写紙1の感熱
紙1Aと普通紙1Bとを分離しているように記載した
が、実際にはこの位置における感熱紙1Aと普通紙1B
とは密着している。
【0006】次に、前述の感熱式複写紙1への印字方法
について詳説する。
【0007】まず、前記用紙挿入口から感熱式複写紙1
を挿入し、この感熱式複写紙1を紙送りローラ9と補助
ローラ10との間に挟持させ、前記紙送りローラ9を回
転駆動させて前記感熱式複写紙1を前記キャリッジ7の
移動方向と直交方向に搬送し、感熱式複写紙1の印字開
始位置がプラテン4に対向したところで紙送りローラ9
の回転駆動を停止して感熱式複写紙1の搬送を停止す
る。
【0008】この状態において、サーマルヘッド8を前
記感熱式複写紙1に対して所定の圧接力で圧接させた上
で、前記キャリッジ7を移動させるとともに前記サーマ
ルヘッド8の発熱素子を所望の印字信号に基づいて選択
的に発熱させる。そして、前記感熱式複写紙1の感熱紙
1Aを発熱素子の熱エネルギにより発色させて印字を行
なうとともに、感熱紙1Aの裏面に塗布された熱溶融性
インクを前記サーマルヘッド8の発熱素子の熱エネルギ
により溶融させて普通紙1Bに転写させて所望の印字を
行なう。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来の印字方法によると、感熱式複写紙1を印字位置へ搬
送する際に、前記感熱式複写紙1は、前記紙送りローラ
9と補助ローラ10とに挟持される際の感熱紙1Aおよ
び補助ローラ10間と普通紙1Bおよび紙送りローラ9
間の摩擦係数の差やその搬送経路におけるコーナを通過
する際の感熱紙1Aと普通紙1Bとの僅かな搬送寸法の
差によって、上層の感熱紙1Aと下層の普通紙1Bの搬
送量に差が生じ、感熱紙1Aと普通紙1Bとに相対的な
差が生じて前記感熱紙1Aの終端部と前記普通紙1Bの
終端部が揃わなくなるという問題があった。
【0010】例えば、前述の熱転写プリンタ2を使用す
る場合、前記感熱式複写紙1の上層に位置する感熱紙1
Aの表面がサーマルヘッド8に対向し、前記感熱式複写
紙1の下層に配設された普通紙1Bの裏面が前記プラテ
ン4に対向するように印字位置に供給される必要があ
る。そして、そのように印字位置に感熱式複写紙1を供
給するように感熱式複写紙1を前記挿入口から挿入する
と、図7および図8に示すように、前記駆動ローラ9に
は感熱式複写紙1の下層に配設された普通紙1Bが当接
し、前記補助ローラ10には感熱式複写紙1の上層に配
設された感熱紙1Aが当接することになる。
【0011】その際、駆動ローラ9と普通紙1B間の摩
擦係数よりも、前記普通紙1Bと感熱紙1A間の摩擦係
数の方が小さいと、感熱紙1Aと普通紙1Bとの密着力
は弱いため、図8に示すように、駆動ローラ9に当接す
る普通紙1Bの搬送量の方が補助ローラ10に当接する
感熱紙1Aの搬送量より多くなってしまうといった現象
が生じることになる。
【0012】特に、図9に示すように、感熱式複写紙1
の搬送方向において印字が行なわれない空白行が複数行
にわたるような、いわゆるレイアウト上の空白部11が
ある場合には、感熱式複写紙1の空白部11に対して
は、いわゆる空送りがなされるが、その際に、感熱紙1
Aと普通紙1Bとの密着力は弱いままであるため、前述
したように、上層に配設された感熱紙1Aと下層に配設
された普通紙1Bの搬送量に差が生じ、前記感熱紙1A
の終端部と普通紙1Bの終端部とが揃わなくなることが
多い。
【0013】つまり、1行中に1文字でも印字が行なわ
れれば、その際のサーマルヘッド8の発熱により前記感
熱紙1Aの裏面に塗布された熱溶融性インクが溶融して
前記普通紙1Bの表面に付着し、前記上層の感熱紙1A
と下層の普通紙1Bとをその印字部分において張り付け
ることができる。この張り付きの程度は弱く、印字終了
後に前記感熱紙1Aと前記普通紙1Bとをきわめて簡単
に引き剥がすことができる程度のものではあるが、感熱
式複写紙1の紙送りの際には、前述の溶融した熱溶融性
インクによる感熱紙1Aと普通紙1Bとの張り付きによ
って、感熱紙1Aと普通紙1Bとの間に働く摩擦力を補
強し、前記感熱紙1Aと普通紙1Bの搬送量をほぼ等し
くするため、前記感熱紙1Aの終端部と普通紙1Bの終
端部との位置が大きくずれることを防止することができ
るのである。しかし、前述のように、レイアウト上の空
白部11があるような場合には、その空白部11におけ
る前記感熱紙1Aと普通紙1Bとの張り付きは生じえな
いため、前記空白部11の空送りの際に、感熱式複写紙
1の記録紙1Aと普通紙1Bとの搬送量に差が生じ易く
なる。
【0014】そして、単票に形成された感熱式複写紙1
の感熱紙1Aの終端部と普通紙1Bの終端部が揃わない
場合、前記終端部付近の印字は、感熱式複写紙1の上層
に配設された感熱紙1Aに対しては行なわれるが、感熱
式複写紙1の下層に配設された普通紙1Bの終端は先行
してしまっているため普通紙1Bに複写が取れないとい
うことがあった。
【0015】また、その場合、前記熱転写プリンタ2の
熱エネルギによって溶融した前記感熱紙1Aの裏面の熱
溶融性インクが、前記プラテン4に付着してプラテン4
が汚れてしまうことがあり、その後の印字品質に影響を
与えるという問題も生じていた。
【0016】これらの問題点を解決すべく、前記感熱式
複写紙1の感熱紙1Aと普通紙1Bとの紙ずれを防止す
る手段として、前記感熱式複写紙1の感熱紙1Aと普通
紙1Bとをその幅方向の少なくとも1端部おいて貼着さ
せるとか、いわゆるスプロケット用の孔を形成しプリン
タに配設したスプロケットに嵌合させる等の手段も考え
られるが、コスト面で割高になるとか、使用する熱転写
プリンタの形状が大きくなってしまう等のリスクがあ
る。
【0017】そこで、本発明は、感熱式複写紙の上層に
配設された感熱紙と前記感熱式複写紙の下層に配設され
た普通紙の搬送時における紙ずれを防止しつつ良好な印
字結果を得ることができ、しかも廉価なプリントを可能
とした感熱式複写紙への印字方法を提供することを目的
とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の請求項1に記載の感熱式複写紙への印字方
法は、プリンタのサーマルヘッドの熱エネルギにより、
感熱式複写紙の上層に配設された感熱紙と下層に配設さ
れた普通紙との間に介装されたインク層のインクを溶融
させ、前記感熱式複写紙の下層に配設された普通紙に前
記インクを転写させることにより感熱紙および普通紙の
両者に印字を行なう感熱式複写紙への印字方法におい
て、前記感熱式複写紙に対して、前記感熱紙と前記普通
紙とを相対的なずれがないように搬送するためのダミー
印字を付加的に行うことを特徴とする。
【0019】請求項2に記載の感熱式複写紙への印字方
法は、請求項1に記載の感熱式複写紙への印字方法にお
いて、前記ダミー印字は、感熱式複写紙の紙送り方向に
おける罫線の印字であることを特徴とする。
【0020】請求項3に記載の感熱式複写紙への印字方
法は、請求項1に記載の感熱式複写紙への印字方法にお
いて、前記ダミー印字は、感熱式複写紙の紙送り方向の
全行に行われることを特徴とする。
【0021】請求項4に記載の感熱式複写紙への印字方
法は、請求項1に記載の感熱式複写紙への印字方法にお
いて、前記ダミー印字は、感熱複写紙の紙送り方向の適
当な行数毎に行われることを特徴とする。
【0022】請求項5に記載の感熱式複写紙への印字方
法は、請求項1に記載の感熱式複写紙への印字方法にお
いて、前記ダミー印字は、ダミーの印字情報以外の印字
情報に基づく印字の行なわれない行にのみ行われること
を特徴とする。
【0023】請求項6に記載の感熱式複写紙への印字方
法は、請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の感熱式
複写紙への印字方法において、感熱式複写紙のインク層
は、上層に配設された感熱紙の裏面に熱溶融性インクを
塗布して形成されていることを特徴とする。
【0024】請求項7に記載の感熱式複写紙への印字方
法は、請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の感熱式
複写紙への印字方法において、感熱式複写紙のインク層
は、前記感熱紙と普通紙との間に介装されるシート基板
の片側表面に熱溶融性インクを塗布して形成されている
ことを特徴とする。
【0025】
【作用】本発明の感熱式複写紙への印字方法によれば、
プリンタのサーマルヘッドの発熱により感熱式複写紙の
感熱紙を発色させるとともに、前記感熱紙の裏面に塗布
された熱溶融性インクを前記サーマルヘッドの熱エネル
ギにより溶融させ、感熱式複写紙の下層に配設された普
通紙に前記熱溶融性インクを転写させる際に、前記感熱
紙と普通紙を相対的なずれが発生しないように搬送する
ためのダミー印字を感熱式複写紙に対して付加的に行な
い、感熱式複写紙の搬送が空送りされる部分を極力減少
させ、感熱式複写紙の上層に配設された感熱紙と下層に
配設された普通紙とを前記感熱紙の裏面に塗布され前記
サーマルヘッドの発熱により溶融された熱溶融性インク
により張り付けることで、前記感熱紙と普通紙との間の
摩擦力を補強し、前記感熱紙と普通紙の搬送量をほぼ等
しいものにすることができる。
【0026】
【実施例】以下、本発明を図面に示す実施例により説明
する。
【0027】本実施例において使用する熱転写プリンタ
2および感熱式複写紙1は、前述した従来例において使
用した熱転写プリンタ2および感熱式複写紙1と同一に
構成されているので、以下の説明においては同一の符号
を付して表記し、それらの構成についての再度の説明は
省略する。
【0028】次に、図1に基づいて、本発明の第1実施
例について説明する。
【0029】本実施例において、熱転写プリンタ2に送
信される前記印字情報は、例えば、レシート印刷におけ
る店名、日付、金額表示部分のような、ユーザーが必要
とする所望の印字情報U(以下、ユーザー印字情報Uと
いう)と、出力されるデータとしてはユーザーが必要と
するものではないが感熱式複写紙1の紙送りを正常に行
なうためには必要とするダミーの印字情報D(ユーザー
印字情報U以外の情報。以下、ダミー印字情報Dとい
う)とにより構成されている。
【0030】そして、前記ダミー印字情報Dは、前記ユ
ーザー印字情報Uの中の店名や日付等とともに感熱式複
写紙1への印字の際に一定の情報として必ず印字される
ものであり、例えば金額表示部分のような、その他の前
記ユーザー情報Uは、必要に応じて任意な数値等が印字
されるようになっている。
【0031】また、本実施例における前記ダミー印字情
報Dは、図1に示すように、前記感熱式複写紙1の幅方
向における一側部に前記感熱式複写紙1の紙送り方向に
おける印字可能領域の先頭部から終端部まで、実線の縦
罫線を施すという内容のものである。
【0032】次に、本実施例の作用について説明する。
【0033】まず、裏面に熱溶融性インクを塗布した感
熱紙1Aを上層とし、普通紙1Bを下層として2枚重ね
に構成されている感熱式複写紙1を熱転写プリンタ2の
用紙挿入口に挿入する。
【0034】そして、この感熱式複写紙1を、図7によ
り説明したように、前記熱転写プリンタ2に配設された
紙送りローラ9と補助ローラ10との間に挟持させて、
前記紙送りローラ9を回転駆動させて前記感熱式複写紙
1を前記キャリッジ7の移動方向と直交方向に搬送さ
せ、感熱式複写紙1の印字可能領域の先頭部がプラテン
4に対向したところで紙送りローラ9の回転駆動を停止
させて感熱式複写紙1の搬送を停止させる。
【0035】この状態において、サーマルヘッド8を前
記感熱式複写紙1に対して所定の圧接力で圧接させた上
で前記キャリッジ7を移動させるとともに、前記サーマ
ルヘッド8の図示しない発熱素子を印字信号に基づいて
選択的に発熱させる。
【0036】そして、前記印字信号に基づいた発熱によ
って前記感熱式複写紙1の感熱紙1Aを発色させて、所
望のユーザー印字情報Uおよび前記縦罫線のダミー印字
情報Dを感熱式複写紙1の印字可能領域における終端部
まで印字するとともに、感熱紙1Aの裏面に塗布された
熱溶融性インクを前記サーマルヘッドの熱エネルギによ
り溶融させ、感熱式複写紙1の下層に配設された普通紙
1Bに前記熱溶融性インクを転写させて所望の印字結果
を得るようにする。
【0037】本実施例のように、縦罫線のダミー印字
(前記ダミー印字情報Dの印刷)を感熱式複写紙1の一
側部に施すことにより、感熱式複写紙1は空送りされる
ことが全くなくなる。
【0038】つまり、ユーザー印字情報Uの有無にかか
わらず、前記感熱式複写紙1に対して常にその幅方向の
少なくとも1ヵ所で感熱式複写紙1の搬送方向における
連続的な印字がなされることになる。
【0039】そして、その印字がなされた部分において
は、前記感熱式複写紙1の上層に配設された感熱紙1A
と下層に配設された普通紙1Bとが、前記感熱紙1Aの
裏面に塗布され前記サーマルヘッド8の発熱により溶融
された熱溶融性インクにより張り付く。
【0040】この張り付きによって前記感熱紙1Aと普
通紙1Bとの間の摩擦力が補強されて、前記感熱紙1A
と普通紙1Bとは2枚が張り付いたまま前記駆動ローラ
9と補助ローラ10とに挟持された状態で、ほぼ等しい
量の搬送がなされることになる。
【0041】本実施例によれば、このようにして、前記
感熱紙1Aの終端部と普通紙1Bの終端部との位置が大
きくずれることを防止することができる。
【0042】そして、前記感熱紙1Aの終端部と普通紙
1Bの終端部との位置が大きくずれることがなければ、
感熱紙1Aの裏面に塗布されサーマルヘッド8の発熱素
子の発熱により溶融した熱溶融性インクが普通紙1Bに
転写されずにプラテン4へ付着するような事態を防止す
ることができるし、従来の感熱式複写紙1への印字に用
いていた熱転写プリンタ2や感熱式複写紙1を、特に改
良の必要もなく、そのまま用いることができるので、廉
価にして良好な印字結果を得ることができる。
【0043】また、本実施例におけるダミー印字は、感
熱式複写紙1の幅方向における一側部に施したが、レイ
アウトの都合によっては、図2に示すように、前記感熱
式複写紙1の幅方向における両側部に施すことも可能で
あり、さらに、図3に示すように、前述の第1実施例に
おけるダミー印字情報Dとした実線の縦罫線を破線の縦
罫線とすることも可能である。このように、前述の第1
実施例におけるダミー印字の縦罫線は、実線、破線のみ
ならず波線、2重線等でも良く、応用が利くものであ
る。
【0044】また、図4は本発明の第2実施例を示して
おり、本実施例のダミー印字情報Dは、☆型のマークを
感熱式複写紙1の印字可能領域における各行の両端部に
印字するというものであり、第1実施例と同様に、印字
の際に最低限印字される店名等の他の情報とともに予め
インプットしておき、ユーザー印字情報Uとともに感熱
式複写紙1に印字するようにしたものである。
【0045】本実施例は、ダミー印字のパターンを多様
化させた1例であり、第1実施例と同様に、紙送りを適
切に行なって良好な印字結果を得られるとともに、ユー
ザーの好みに応じてレイアウト的にも優れた印字結果を
得ることができる。
【0046】このように、本発明のダミー印字のパター
ンや配列は、ユーザーのニーズに合せて応用を利かせる
ことができる。
【0047】図5は、前述の第2実施例の1つの応用例
を示すものであり、感熱式複写紙1の印字可能領域内に
おいて、1行おきにその行の両端部に☆型のマークが印
字されるようにダミー印字情報Dを予めインプットして
おき、その他のユーザー印字情報Uとともに感熱式複写
紙1に印字するようにしたものである。
【0048】本応用例のように、縦罫線のダミー印字を
感熱式複写紙1の一側部に施すことにより、感熱式複写
紙1は空送りされることが全くなくなる。つまり、前記
感熱式複写紙1に対して常にその幅方向の少なくとも1
ヵ所で印字がなされることになる。
【0049】そして、このようにユーザー印字情報Uの
有無にかかわらず感熱式複写紙1へのダミー印字をその
印字可能領域内で数行毎に行なうようにすることで、感
熱式複写紙1の空送り量を減少させることが可能とな
り、前述の第1実施例とほぼ同様の効果を得ることがで
き、また、ユーザーの好みに応じてレイアウト的にも優
れた印字結果を得ることができる。
【0050】なお、本応用例においては、図5に示すよ
うに、1行おきにダミー印字を施してあるが、そのダミ
ー印字を行なう行数間隔は、感熱式複写紙1へ印字する
際の行間隔やレイアウト上の空白部分の大きさ等に応じ
て適当な行数毎に設定しておけばよい。
【0051】また、本発明は前記実施例に限定されるも
のではなく、必要に応じて変更することができる。
【0052】例えば、前記ユーザー印字情報のない行に
のみダミー印字情報による印字を行なうようにしてもよ
い。
【0053】また、感熱式複写紙は、上層に配設された
感熱紙と下層に配設された普通紙との間にシート基板の
片側表面に熱溶融性インクを塗布して形成されたインク
シートを介装して構成されている感熱式複写紙を用いる
ことも可能である。
【0054】
【発明の効果】このように本発明は構成され作用するも
のであるから、感熱式複写紙の上層に配設された感熱紙
の終端部と下層に配設された普通紙の終端部との位置が
大きくずれることを防止することができ、サーマルヘッ
ドの発熱により溶融した熱溶融性インクのプラテンへの
付着も防止できるので、良好な印字結果を得ることが可
能となる。
【0055】さらに、前記ダミー印字のパターンは、ユ
ーザーの好みに応じることが可能であり、廉価でレイア
ウト的に優れた印字結果を得ることができる等の効果を
奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の印字結果を示す説明図
【図2】第1実施例における別の印字結果を示す説明図
【図3】第1実施例におけるまた別の印字結果を示す説
明図
【図4】本発明の第2実施例の印字結果を示す説明図
【図5】第2実施例における別の印字結果を示す説明図
【図6】熱転写プリンタの1例の構造を示す斜視図
【図7】駆動ローラ、感熱式複写紙、補助ローラ、プラ
テンおよびサーマルヘッドの位置関係を示す説明図
【図8】感熱式複写紙の感熱紙および普通紙の搬送量に
差が生じた状態を示す説明図
【図9】従来の感熱式複写紙への印字方法による印字結
果を示す説明図
【符号の説明】
1 感熱式複写紙 1A 感熱紙 1B普通紙 2 熱転写プリンタ 3 ケーシング 4 プラテン 5 キャリッジシャフト 6 ガイドシャフト 7 キャリッジ 8 サーマルヘッド 9 駆動ローラ 10 補助ローラ 11 空白部 U ユーザー印字情報 D ダミー印字情報
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41M 5/26 B41J 2/325 B41J 11/48 B41J 15/00 - 15/24

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プリンタのサーマルヘッドの熱エネルギ
    により、感熱式複写紙の上層に配設された感熱紙と下層
    に配設された普通紙との間に介装されたインク層のイン
    クを溶融させ、前記感熱式複写紙の下層に配設された普
    通紙に前記インクを転写させることにより感熱紙および
    普通紙の両者に印字を行なう感熱式複写紙への印字方法
    において、前記感熱式複写紙に対して、前記感熱紙と前
    記普通紙とを相対的なずれがないように搬送するための
    ダミー印字を付加的に行うことを特徴とする感熱式複写
    紙への印字方法。
  2. 【請求項2】 前記ダミー印字は、感熱式複写紙の紙送
    り方向における罫線の印字であることを特徴とする請求
    項1に記載の感熱式複写紙への印字方法。
  3. 【請求項3】 前記ダミー印字は、感熱式複写紙の紙送
    り方向の全行に行われることを特徴とする請求項1に記
    載の感熱式複写紙への印字方法。
  4. 【請求項4】 前記ダミー印字は、感熱複写紙の紙送り
    方向の適当な行数毎に行われることを特徴とする請求項
    1に記載の感熱式複写紙への印字方法。
  5. 【請求項5】 前記ダミー印字は、ダミーの印字情報以
    外の印字情報に基づく印字の行なわれない行にのみ行わ
    れることを特徴とする請求項1に記載の感熱式複写紙へ
    の印字方法。
  6. 【請求項6】 前記感熱式複写紙のインク層は、上層に
    配設された感熱紙の裏面に熱溶融性インクを塗布して形
    成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項5の
    いずれかに記載の感熱式複写紙への印字方法。
  7. 【請求項7】 前記感熱式複写紙のインク層は、前記感
    熱紙と普通紙との間に介装されるシート基板の片側表面
    に熱溶融性インクを塗布して形成されていることを特徴
    とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の感熱式
    複写紙への印字方法。
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