JP4112734B2 - 色復調装置 - Google Patents

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久雄 森田
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    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N9/00Details of colour television systems
    • H04N9/64Circuits for processing colour signals
    • H04N9/66Circuits for processing colour signals for synchronous demodulators

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、色復調装置に関し、より特定的には、テレビジョン映像信号のコンポジット信号から分離した色副搬送波信号を、デジタル処理により色復調する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年の映像の高画質化に伴い、テレビジョン映像信号のデジタル処理化が要求されている。これに対し、色信号の復調に関しては、例えば、特開平8−140114号公報(以下、従来の文献という)に記載されている色復調装置が、従来から提案されている。
以下、上記従来の文献に記載されている従来の色復調装置を説明する。
【0003】
図11は、上記従来の文献に記載されている従来の色復調装置の構成を示すブロック図である。
図11において、従来の色復調装置は、BPF回路101と、かけ算回路102〜104と、第1のLPF回路105,106と、累積加算回路107,108と、第2のLPF回路109,110と、VCO回路111と、SINデータ生成回路112と、比較回路113とを備える。
【0004】
BPF回路101は、色副搬送波信号の帯域をカバーするバンド・パス・フィルタ回路であり、デジタル映像のコンポジット信号から分離された色副搬送波信号を入力して不必要な帯域の信号を除去する。かけ算回路102は、後述する比較回路113から与えられる利得制御に従って、入力する色副搬送波信号に対し、出力が一定の振幅を保つように制御する。この制御を、一般にオート・カラー・コントロール(以下、ACCと記す)という。かけ算回路103は、かけ算回路102が出力するACC処理後の色副搬送波信号を入力し、後述するSINデータ生成回路112が出力する90度位相を持つSIN波信号とのかけ算をすることで、R−Y復調を行う。かけ算回路104は、かけ算回路102が出力するACC処理後の色副搬送波信号を入力し、後述するSINデータ生成回路112が出力する180度位相を持つSIN波信号とのかけ算をすることで、B−Y復調を行う。第1のLPF回路105は、R−Y信号の帯域を通過させるロー・パス・フィルタ回路であり、かけ算回路103が復調した信号の予め定めた高帯域成分(ノイズ等)を除去してR−Y信号を出力する。第1のLPF回路106は、B−Y信号の帯域を通過させるロー・パス・フィルタ回路であり、かけ算回路103が復調した信号の予め定めた高帯域成分(ノイズ等)を除去してB−Y信号を出力する。
【0005】
一方、第1のLPF回路105が出力するR−Y信号は、累積加算回路107に入力される。累積加算回路107は、水平偏向装置(図示せず)から与えられるバースト・ゲート・パルス(以下、BGPと記す)に基づいて、1水平期間のうちバースト信号期間におけるR−Y信号の情報、すなわち、バースト信号の情報を累積加算する。この累積加算されたバースト信号の情報は、第2のLPF回路109を介してVCO回路111に出力される。VCO回路111は、入力信号の大きさに従って出力信号であるランプ波形の周期を可変できる電圧制御発振回路であり、入力されるバースト信号の情報に従って、出力するランプ波形の周期がバースト信号の周期と同期するように制御する。SINデータ生成回路112は、VCO回路111が出力するランプ波形を用いて、ランプ波形の周期に対して90度および180度位相を持つSIN直交信号をそれぞれ生成し、90度位相のSIN信号をかけ算回路103へ、180度位相のSIN信号をかけ算回路104へ出力する。
上述したフィードバック・ループ(以下、第1のフィードバック・ループという)を形成することで、従来の色復調装置は、常にバースト信号に同期した正確なR−Y復調,B−Y復調を行うことができる。
【0006】
また、第1のLPF回路106が出力するB−Y信号は、累積加算回路108に入力される。累積加算回路108は、上記と同様に、水平偏向装置から与えられるBGPに基づいて、バースト信号の情報を累積加算する。この累積加算されたバースト信号の情報は、第2のLPF回路110を介して比較回路113に出力される。比較回路113は、予め定めた基準値を有しており、第2のLPF回路110から入力されるバースト信号の値と当該基準値とを比較する。そして、比較回路113は、バースト信号の値が基準値と一致するように、かけ算回路102の利得を制御する。
上述したフィードバック・ループ(以下、第2のフィードバック・ループという)を形成することで、従来の色復調装置は、常に一定の色信号振幅を得ることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の色復調装置においては、R−Y復調を行う回路(かけ算回路103,第1のLPF回路105)と、B−Y復調を行う回路(かけ算回路104,第1のLPF回路106)とが、別個独立に構成されている。また、第1のフィードバック・ループを構成する回路の一部(累積加算回路107,第2のLPF回路109)と、第2のフィードバック・ループを構成する回路の一部(累積加算回路108,第2のLPF回路110)とが、別個独立に設けられている。
このため、上記従来の色復調装置では、一部または全てが同様の処理を行うかけ算回路、累積加算回路およびLPF回路を複数有することとなり、装置の規模が大きくなってしまうという問題点を残している。
【0008】
それ故、本発明の目的は、従来と同等の色復調に関する性能を有しつつ、処理回路の一部を共用化することにより装置規模の縮小を図った色復調装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段および発明の効果】
第1の発明は、テレビジョン映像信号のコンポジット信号から分離した色副搬送波信号を、デジタル処理により色復調する色復調装置であって、
装置全体の動作基準であるシステム・クロック(以下、SCLKと記す)を用いて、予め定めたロード・クロック(以下、RCLKと記す)を生成する分周手段と、
色副搬送波信号を入力し、当該色副搬送波信号から不必要な帯域の信号を除去するバンド・パス・フィルタ手段と、
バンド・パス・フィルタ手段が出力する色副搬送波信号を入力し、比較手段から与えられる利得制御に従って、出力する当該色副搬送波信号が一定の振幅を保つように制御を行う第1のかけ算手段と、
第1のかけ算手段が出力する振幅制御後の色副搬送波信号と、SINデータ生成手段が出力する位相交番SIN波信号とを入力し、双方の信号をかけ算処理することでR−Y信号およびB−Y信号の多重化復調を行う第2のかけ算手段と、第2のかけ算手段が多重化復調した信号を入力し、R−Y信号およびB−Y信号の帯域を通過させて予め定めた高帯域成分を除去する第1のロー・パス・フィルタ手段と、
第1のロー・パス・フィルタ手段が出力する高帯域成分を除去した後の多重化復調した信号を入力し、RCLKに従って、当該多重化復調した信号をR−Y信号とB−Y信号とに分離してそれぞれ出力する第1のロード・ホールド手段と、第1のロー・パス・フィルタ手段が出力する高帯域成分を除去した後の多重化復調した信号を入力し、バースト信号期間を与えるバースト・ゲート・パルス(以下、BGPと記す)に基づいて、R−Y信号およびB−Y信号におけるバースト信号の情報をそれぞれ累積加算し、この累積加算した各バースト信号情報を1水平期間に1回だけ出力する累積加算手段と、
累積加算手段が出力する各バースト信号情報を入力し、R−Y信号およびB−Y信号の帯域を通過させて予め定めた高帯域成分を除去する第2のロー・パス・フィルタ手段と、
第2のロー・パス・フィルタ手段が出力する高帯域成分を除去した後の各バースト信号情報を入力し、RCLKに従って、当該バースト信号情報をR−Y信号におけるバースト信号情報とB−Y信号におけるバースト信号情報とに分離してそれぞれ出力する第2のロード・ホールド手段と、
第2のロード・ホールド手段が出力するR−Y信号におけるバースト信号情報を入力し、当該バースト信号情報のレベルに従って、ランプ波形の周期を可変して出力するVCO手段と、
VCO手段が出力するランプ波形において、R−Y復調軸に対応するデータとB−Y復調軸に対応するデータとを入力し、RCLKに従って、当該2つのデータを交互に切り換えて出力するスイッチ手段と、
VCO手段が出力するランプ波形に、スイッチ手段が出力するデータを加算して出力する加算手段と、
加算手段が出力するランプ波形を用いて、当該ランプ波形に同期した位相交番SIN波信号を生成して出力するSINデータ生成手段と、
第2のロード・ホールド手段が出力するB−Y信号におけるバースト信号情報を入力し、当該バースト信号情報の値と予め定めた基準値とを比較し、当該バースト信号情報の値が当該基準値と一致するように、第1のかけ算手段の利得を制御する比較手段とを備える。
【0010】
上記のように、第1の発明によれば、多重化復調という手法を用い、R−Y復調を行う部分とB−Y復調を行う部分、および第1のかけ算手段から出力する色副搬送波信号の振幅を常に一定にするための第1のフィードバック・ループを構成する部分の一部と、第2のかけ算手段において常にバースト信号に同期した正確なR−Y復調,B−Y復調を行うための第2のフィードバック・ループを構成する部分の一部を、共用した手段構成で実現している。これにより、色復調装置の規模の縮小を図ることができる。
【0011】
第2の発明は、テレビジョン映像信号のコンポジット信号から分離した色副搬送波信号を、デジタル処理により色復調する色復調装置であって、
装置全体の動作基準であるシステム・クロック(以下、SCLKと記す)を用いて、予め定めたロード・クロック(以下、RCLKと記す)を生成する分周手段と、
色副搬送波信号を入力し、当該色副搬送波信号から不必要な帯域の信号を除去するバンド・パス・フィルタ手段と、
バンド・パス・フィルタ手段が出力する色副搬送波信号を入力し、比較手段から与えられる利得制御に従って、出力する当該色副搬送波信号が一定の振幅を保つように制御を行う第1のかけ算手段と、
第1のかけ算手段が出力する振幅制御後の色副搬送波信号と、SINデータ生成手段が出力する位相交番SIN波信号とを入力し、双方の信号をかけ算処理することでR−Y信号およびB−Y信号の多重化復調を行う第2のかけ算手段と、第2のかけ算手段が多重化復調した信号を入力し、R−Y信号およびB−Y信号の帯域を通過させて予め定めた高帯域成分を除去する第1のロー・パス・フィルタ手段と、
第1のロー・パス・フィルタ手段が出力する高帯域成分を除去した後の多重化復調した信号を入力し、RCLKに従って、当該多重化復調した信号をR−Y信号とB−Y信号とに分離してそれぞれ出力する第1のロード・ホールド手段と、第1のロー・パス・フィルタ手段が出力する高帯域成分を除去した後の多重化復調した信号を入力し、バースト信号期間を与えるバースト・ゲート・パルス(以下、BGPと記す)に基づいて、R−Y信号およびB−Y信号におけるバースト信号の情報をそれぞれ累積加算し、この累積加算した各バースト信号情報を1水平期間に1回だけ出力する累積加算手段と、
累積加算手段が出力する高帯域成分を除去した後の各バースト信号情報を入力し、RCLKに従って、当該バースト信号情報をR−Y信号におけるバースト信号情報とB−Y信号におけるバースト信号情報とに分離してそれぞれ出力する第2のロード・ホールド手段と、
累積加算手段が出力するR−Y信号におけるバースト信号情報を入力し、R−Y信号の帯域を通過させて予め定めた高帯域成分を除去する第2のロー・パス・フィルタ手段と、
累積加算手段が出力するB−Y信号におけるバースト信号情報を入力し、B−Y信号の帯域を通過させて予め定めた高帯域成分を除去する第3のロー・パス・フィルタ手段と、
第2のロー・パス・フィルタ手段が出力する高帯域成分を除去した後のR−Y信号におけるバースト信号情報を入力し、当該バースト信号情報のレベルに従って、ランプ波形の周期を可変して出力するVCO手段と、
VCO手段が出力するランプ波形において、R−Y復調軸に対応するデータとB−Y復調軸に対応するデータとを入力し、RCLKに従って、当該2つのデータを交互に切り換えて出力するスイッチ手段と、
VCO手段が出力するランプ波形に、スイッチ手段が出力するデータを加算して出力する加算手段と、
加算手段が出力するランプ波形を用いて、当該ランプ波形に同期した位相交番SIN波信号を生成して出力するSINデータ生成手段と、
第3のロー・パス・フィルタ手段が出力する高帯域成分を除去した後のB−Y信号におけるバースト信号情報を入力し、当該バースト信号情報の値と予め定めた基準値とを比較し、当該バースト信号情報の値が当該基準値と一致するように、第1のかけ算手段の利得を制御する比較手段とを備える。
【0012】
上記のように、第2の発明によれば、多重化復調という手法を用い、R−Y復調を行う部分とB−Y復調を行う部分、および第1のかけ算手段から出力する色副搬送波信号の振幅を常に一定にするための第1のフィードバック・ループを構成する部分の一部と、第2のかけ算手段において常にバースト信号に同期した正確なR−Y復調,B−Y復調を行うための第2のフィードバック・ループを構成する部分の一部を、共用した手段構成で実現している。これにより、色復調装置の規模の縮小を図ることができる。
さらに、第2の発明によれば、VCO手段へ出力するバースト信号を帯域制限する第2のロー・パス・フィルタ手段と、比較手段へ出力するバースト信号を帯域制限する第3のロー・パス・フィルタ手段とを、2つ個別に備える。これにより、第1のフィードバック・ループにおける周波数特性と、第2のフィードバック・ループにおける周波数特性とを、異ならせることが可能となり、より高画質の色復調を実現することができる。
【0013】
第3の発明は、第1および第2の発明に従属する発明であって、
累積加算手段は、
入力する信号と論理積手段が出力する信号とを、加算して出力する加算手段と、
加算手段が出力する信号を、SCLKのタイミングに従って順に遅延する(2×n)個(nは、正の整数)のラッチ手段と、
最終段のラッチ手段が出力信号として出力する遅延信号を、予め定めた利得で調整するゲイン調整手段と、
BGPを入力し、当該BGPの期間にのみゲイン調整手段が出力する信号を、加算手段に出力する論理積手段とを備える。
【0014】
第4の発明は、第1〜第3の発明に従属する発明であって、
第1〜第3のロー・パス・フィルタ手段は、
入力する信号を、SCLKのタイミングに従って順に遅延する(2×n)個(nは、正の整数)のラッチ手段と、
最終段のラッチ手段が出力する遅延信号を、予め定めた利得で調整する第1のゲイン調整手段と、
入力する信号を、予め定めた利得で調整する第2のゲイン調整手段と、
第1のゲイン調整手段が出力する信号と第2のゲイン調整手段が出力する信号とを加算して、出力信号として出力する加算手段とをそれぞれ備える。
【0015】
第5の発明は、第1および第2の発明に従属する発明であって、
第1〜第3のロー・パス・フィルタ手段および累積加算手段は、
入力する信号と論理積手段が出力する信号とを、加算して出力する第1の加算手段と、
第1の加算手段が出力する信号を、SCLKのタイミングに従って順に遅延する(2×n)個(nは、正の整数)の第1のラッチ手段と、
最終段の第1のラッチ手段が出力信号として出力する遅延信号を、予め定めた利得で調整する第1のゲイン調整手段と、
BGPを入力し、当該BGPの期間にのみ第1のゲイン調整手段が出力する信号を、第1の加算手段に出力する論理積手段と、
最終段の第1のラッチ手段が出力信号として出力する遅延信号を、SCLKのタイミングに従って順に遅延する(2×n)個の第2のラッチ手段と、
最終段の第2のラッチ手段が出力する遅延信号を、予め定めた利得で調整する第2のゲイン調整手段と、
最終段の第1のラッチ手段が出力信号として出力する遅延信号を、予め定めた利得で調整する第3のゲイン調整手段と、
第2のゲイン調整手段が出力する信号と第3のゲイン調整手段が出力する信号とを加算して、出力信号として出力する第2の加算手段とをそれぞれ備える。
【0016】
上記のように、第3〜第5の発明は、それぞれ、第1および第2の発明における第1〜第3のロー・パス・フィルタ手段および累積加算手段のさらに詳細な構成を示したものである。このように、第3〜第5の発明によれば、遅延に用いるラッチ手段を偶数個単位で用いることにより、多重化させたR−Y信号およびB−Y信号を壊すことなく(すなわち、R−Y信号およびB−Y信号をそれぞれ別個に)フィルタリングおよび累積加算することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る色復調装置の構成を示すブロック図である。図1において、本発明の第1の実施形態に係る色復調装置は、BPF回路1と、かけ算回路2〜3と、第1のLPF回路4と、第1のロード・ホールド回路5と、累積加算回路6と、第2のLPF回路7と、第2のロード・ホールド回路8と、VCO回路9と、加算回路10と、SW回路11と、SINデータ生成回路12と、比較回路13と、分周回路14とを備える。
【0018】
まず、BPF回路1、かけ算回路2〜3、第1のLPF回路4および第1のロード・ホールド回路5の動作を順に説明して、基本的な色復調処理の流れを説明する。
BPF回路1は、色副搬送波信号の帯域をカバーするバンド・パス・フィルタ回路であり、デジタル映像のコンポジット信号から分離された色副搬送波信号を入力して不必要な帯域の信号を除去する。かけ算回路2は、後述する比較回路13から与えられる利得制御に従って、入力する色副搬送波信号に対し、出力が一定の振幅を保つように制御(ACC)を行う。かけ算回路3は、かけ算回路2が出力するACC処理後の色副搬送波信号を入力し、後述するSINデータ生成回路12が出力する位相交番SIN波信号とのかけ算をすることで、R−Y信号およびB−Y信号の双方に関して多重化復調を行う。第1のLPF回路4は、R−Y信号およびB−Y信号の帯域を通過させるロー・パス・フィルタ回路であり、かけ算回路3が多重化復調した信号から予め定めた高帯域成分(ノイズ等)を除去して第1のロード・ホールド回路5および累積加算回路6へ出力する。第1のロード・ホールド回路5は、後述する分周回路14が出力するロード・クロック(以下、RCLKと記す)に従って、入力する多重化復調した信号をR−Y信号とB−Y信号とに分離してそれぞれ出力する。
【0019】
次に、図2〜図8を用いて、累積加算回路6、第2のLPF回路7、第2のロード・ホールド回路8、VCO回路9、加算回路10、SW回路11、SINデータ生成回路12および分周回路14の動作を順に説明すると共に、常にバースト信号に同期した正確なR−Y復調,B−Y復調を行う第1のフィードバック・ループの動作を説明する。
図2は、VCO回路9が出力するランプ波形の一例を説明する図である。図3は、SW回路11で行う処理を説明するタイミング図である。図4は、加算回路10、SINデータ生成回路12およびかけ算回路3における出力波形を示す図である。図5は、第1のLPF回路4および第2のLPF回路7の詳細な構成の一例を示すブロック図である。図6は、累積加算回路6の詳細な構成の一例を示すブロック図である。図7は、第1のロード・ホールド回路5および第2のロード・ホールド回路8の詳細な構成の一例を示すブロック図である。図8は、第1のロード・ホールド回路5で行う処理を説明するタイミング図である。
【0020】
VCO回路9は、図2(a)に示すランプ波形を出力する電圧制御発振回路である。VCO回路9は、このランプ波形の周期Tを入力信号のレベルに従って可変することができ、入力信号のレベルが大きければランプ波形の周期Tが短くなるように制御し、入力信号のレベルが小さければランプ波形の周期Tが長くなるとうに制御する。ここで、VCO回路9が出力するランプ波形のデータは、周期T(ベクトル位相でいう0度〜360度)が16進数(HEX)信号においてデータ「000h」〜データ「1FFh」に対応させてある(図2(a))。従って、データ「080h」がベクトル位相の90度に該当し、データ「100h」がベクトル位相の180度に該当することとなる(図2(b))。
【0021】
SW回路11は、外部から与えられる制御信号に従って、2つの入力信号から1つの出力信号を選択的に切り換えて出力するスイッチ回路である。このSW回路11の2つの入力信号は、上述したデータ「080h」(図3(c))とデータ「100h」(図3(d))の2つであり、制御信号は、分周回路14が出力するRCLK(図3(b))である。
ここで、分周回路14は、図3(a)に示す装置全体の動作基準であるシステム・クロック(以下、SCLKと記す)を用いて、図3(b)に示すRCLKを生成する。よって、SW回路11の出力信号は、SCLKに対して、1クロック毎にデータ「080h」とデータ「100h」とが交互に切り替わったデータとなる(図3(e))。
【0022】
加算回路10は、VCO回路9が出力するランプ波形(図2(a))にSW回路11が出力するデータ(図3(e))を加算する。従って、加算回路10が出力するランプ波形は、データ「080h」が加算された期間においてベクトル位相で90度位相シフトした波形となり、データ「100h」が加算された期間においてベクトル位相で180度位相シフトした波形となる(図4(a))。
【0023】
SINデータ生成回路12は、入力するランプ波形を用いて、当該ランプ波形に同期したSIN波信号を生成して出力する。従って、SINデータ生成回路12は、加算回路10が出力するランプ波形(図4(a))に対応して、データ「080h」が加算された期間には90度位相のSIN波信号を、データ「100h」が加算された期間には180度位相のSIN波信号を時分割で生成することとなる。そして、SINデータ生成回路12は、この90度位相と180度位相とをSCLKの1クロック毎に交互に繰り返す位相交番SIN波信号(図4(b))を、かけ算回路3へ出力する。
【0024】
従って、かけ算回路3において、SINデータ生成回路12が出力する位相交番SIN波信号(図4(b))とかけ算回路2が出力する色副搬送波信号とをかけ算処理することにより、ベクトル位相で言うところの90度(R−Y),180度(B−Y)の2軸で復調された信号が、SCLKの1クロック毎に交互に出力されることとなる(図4(c))。なお、かけ算回路3が出力する図4(c)のような信号を、R−Y/B−Y多重化信号という。このR−Y/B−Y多重化信号は、第1のLPF回路4へ入力される。
【0025】
そして、第1のLPF回路4は、上述のように、かけ算回路3が出力するR−Y/B−Y多重化信号(図4(c))から予め定めた高帯域成分(ノイズ等)を除去して第1のロード・ホールド回路5および累積加算回路6へ出力する。
この第1のLPF回路4の詳細な構成の一例を図5に示す。図5において、第1のLPF回路4は、SCLKのタイミングで動作する(2×n)個のラッチ回路41(nは、正の整数)と、利得を調整するゲイン調整回路42,43と、入力を加算する加算回路44とを備える。図5に示すように、第1のLPF回路4は、ラッチ回路を偶数個用いて入力信号を遅延させた信号と入力信号とを、予め定めた利得(K1,K2)でそれぞれ調整した後、双方を加算して出力している。こうすることで、第1のLPF回路4は、多重化させたR−Y信号およびB−Y信号を壊すことなく(すなわち、R−Y信号およびB−Y信号をそれぞれ別個に)フィルタリングすることができる。
【0026】
累積加算回路6は、入力するR−Y/B−Y多重化信号(図4(c))から、水平偏向装置(図示せず)から与えられるBGPに基づいて、バースト信号の情報を累積加算する。そして、累積加算回路6は、この累積加算したバースト信号を、1水平期間に1回だけ第2のLPF回路7へ出力する。
この累積加算回路6の詳細な構成の一例を図6に示す。図6において、累積加算回路6は、入力を加算する加算回路64と、SCLKのタイミングで動作する(2×n)個のラッチ回路61と、利得を調整するゲイン調整回路62と、BGPのタイミングで動作させるAND回路65とを備える。図6に示すように、累積加算回路6は、ラッチ回路を偶数個用いて入力信号を遅延させた信号を、利得調整後にバースト期間のみフィードバックさせて入力信号に加算している。こうすることで、累積加算回路6は、多重化させたR−Y信号およびB−Y信号を壊すことなく累積加算処理することができる。
【0027】
第2のLPF回路7は、カットオフ周波数が数Hz(好ましくは、2〜3Hz)に予め設定してあるロー・パス・フィルタ回路であり、例えば、ラグリード型で構成される。第2のLPF回路7において高帯域成分がカットされた信号は、第2のロード・ホールド回路8に出力される。
この第2のLPF回路7の構成は、上記第1のLPF回路4で示した構成と同様であり(図5を参照)、ラッチ回路を偶数個用いて入力信号を遅延させた信号と入力信号とを、予め定めた利得でそれぞれ調整した後、双方を加算して出力している。こうすることで、第2のLPF回路7は、多重化させたR−Y信号およびB−Y信号を壊すことなくフィルタリングすることができる。
【0028】
第2のロード・ホールド回路8は、分周回路14が出力するRCLKに従って、累積加算回路6が出力する累積加算したバースト信号を、R−Y信号におけるバースト信号とB−Y信号におけるバースト信号とに分離してそれぞれ出力する。ここで、R−Y信号におけるバースト信号は、VCO回路9へ出力され、第1のフィードバック・ループが形成される。
この第2のロード・ホールド回路8の詳細な構成の一例を図7に示す。図7において、第2のロード・ホールド回路は、RCLKに従ってスイッチを切り換える2個のSW回路81と、SCLKのタイミングで動作する2個のラッチ回路82と、NOT回路83とを備える。図7に示すように、第2のロード・ホールド回路8は、SW回路81とラッチ回路82とを2系統備え、各系統をRCLKに従って交互に切り換え動作させることで、入力信号をR−Y信号におけるバースト信号とB−Y信号におけるバースト信号とに分離している。
【0029】
そして、VCO回路9は、第2のロード・ホールド回路8が出力するR−Y信号におけるバースト信号を入力し、当該バースト信号に従って、出力するランプ波形(図2(a))の周期Tがバースト信号の周期と同期するように制御する。
これにより、本発明の第1の実施形態に係る復調装置は、常にバースト信号に同期した正確なR−Y復調,B−Y復調を行うことができる。
【0030】
次に、比較回路13の動作を説明すると共に、常に一定の色信号振幅を得ることができる第2のフィードバック・ループの動作を説明する。
第2のロード・ホールド回路8において分離されたB−Y信号におけるバースト信号は、比較回路13へ出力される。比較回路13は、予め定めた基準値(この基準値は、予め回路内部に保持していてもよいし、外部から与えてやってもよい)を有しており、入力するB−Y信号におけるバースト信号の値と当該基準値とを比較する。そして、比較回路13は、バースト信号の値が基準値と一致するように、かけ算回路2の利得を制御する。
これにより、本発明の第1の実施形態に係る復調装置は、常に一定の色信号振幅を得ることができる。
【0031】
最後に、第1のロード・ホールド回路5は、上述したように、第1のLPF回路4が高帯域成分を除去して出力するR−Y/B−Y多重化信号(図8(b))を入力する。そして、第1のロード・ホールド回路5は、分周回路14が出力するRCLK(図8(a))に従って、R−Y/B−Y多重化信号をR−Y信号(図8(c))とB−Y信号(図8(d))とに分離してそれぞれ出力する。
この第1のロード・ホールド回路5の構成は、上記第2のロード・ホールド回路8で示した構成と同様であり(図7を参照)、SW回路81とラッチ回路82とを2系統備え、各系統をRCLKに従って交互に動作させることで、入力信号をR−Y信号とB−Y信号とに分離している。
【0032】
以上のように、本発明の第1の実施形態に係る色復調装置によれば、多重化復調という手法を用い、R−Y復調を行う回路とB−Y復調を行う回路、および第1のフィードバック・ループを構成する回路の一部と第2のフィードバック・ループを構成する回路の一部を、共用した回路構成で実現している。
これにより、色復調装置の規模の縮小を図ることができる。具体的には、第1の実施形態に係る色復調装置を半導体で形成した場合のゲート数(約6100個)は、従来の色復調装置(図11を参照)のゲート数(約8100個)に比べ、約25%も削減することができる。従って、低消費電力化やコストの縮小を実現することができる。
【0033】
なお、上記第1の実施形態に係る色復調装置においては、VCO回路9が出力するランプ波形(図2(a))のデータを、周期TがHEX信号においてデータ「000h」〜データ「1FFh」に対応させてある場合を述べたが、これ以外のデータ範囲で対応させても構わない。ただし、この場合、対応させたデータ範囲におけるベクトル位相が90度に該当する新たなデータと、ベクトル位相が180度に該当する新たなデータとを用いて、R−Y復調およびB−Y復調を行うことは言うまでもない。
また、上記第1の実施形態に係る色復調装置においては、R−Y復調軸が90度位相でありB−Y復調軸が180度位相であることを前提として述べた(図2(b)を参照)。しかし、本発明は、これらの位相以外にも任意に色復調軸の位相を設定することが可能であり、この場合には、色復調軸を決定するSW回路11の入力データを所望のHEX信号データに設定すればよい。
【0034】
さらに、上記第1の実施形態に係る色復調装置においては、第1のLPF回路4および第2のLPF回路7の構成として図5に一例を示し、累積加算回路6の構成として図6に一例を示したが、これらの各回路は、図9に示すように、これら図5および図6を組み合わせた構成とすることも可能である。なお、第1のLPF回路4については、バースト信号の期間で動作させる必要がないため、構成からAND回路が削除された形となる。
【0035】
(第2の実施形態)
図10は、本発明の第2の実施形態に係る色復調装置の構成を示すブロック図である。図10において、本発明の第2の実施形態に係る色復調装置は、BPF回路1と、かけ算回路2〜3と、第1のLPF回路4と、第1のロード・ホールド回路5と、累積加算回路6と、第2のロード・ホールド回路8と、第2のLPF回路7と、第3のLPF回路15と、VCO回路9と、加算回路10と、SW回路11と、SINデータ生成回路12と、比較回路13と、分周回路14とを備える。
【0036】
図10に示すように、第2の実施形態に係る色復調装置は、上記第1の実施形態に係る色復調装置において、第2のLPF回路7の処理と第2のロード・ホールド回路8の処理との順序を入れ替え、さらに、比較回路13に出力するための第3のLPF回路15を新たに備える構成である。
なお、第2の実施形態に係る色復調装置のその他の構成は、上記第1の実施形態に係る色復調装置の構成と同様であり、当該その他の構成については同一の参照番号を付してその説明を省略する。
【0037】
累積加算回路6が出力する累積加算したバースト信号は、1水平期間に1回だけ第2のロード・ホールド回路8へ出力される。次に、第2のロード・ホールド回路8は、分周回路14が出力するRCLKに従って、累積加算回路6が出力する累積加算したバースト信号を、R−Y信号におけるバースト信号とB−Y信号におけるバースト信号とに分離する。そして、第2のロード・ホールド回路8は、R−Y信号におけるバースト信号を第2のLPF回路7へ、B−Y信号におけるバースト信号を第3のLPF回路15へ出力する。
【0038】
第2のLPF回路7は、入力するR−Y信号におけるバースト信号の予め定めた高帯域成分をカットし、VCO回路9へ出力する。一方、第3のLPF回路15は、カットオフ周波数が数Hz(好ましくは、2Hz以下)に予め設定してあるロー・パス・フィルタ回路である。第3のLPF回路15は、入力するB−Y信号におけるバースト信号の高帯域成分をカットし、比較回路13へ出力する。
従って、VCO回路9へ出力するR−Y信号におけるバースト信号の周波数特性(ノイズ応答)と、比較回路13へ出力するB−Y信号におけるバースト信号の周波数特性(ノイズ応答)とを、異ならせることが可能となる。
【0039】
以上のように、本発明の第2の実施形態に係る色復調装置によれば、VCO回路9へ出力するバースト信号を帯域制限するLPF回路と、比較回路13へ出力するバースト信号を帯域制限するLPF回路とを、2つ個別に備える。
これにより、上記第1の実施形態に係る色復調装置に比べると回路規模は、多少拡大はするが(半導体で形成した場合のゲート数は、約6500個となる)、第1のフィードバック・ループにおける周波数特性と、第2のフィードバック・ループにおける周波数特性とを、異ならせることが可能となり、より高画質の色復調を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る色復調装置の構成を示すブロック図である。
【図2】VCO回路9が出力するランプ波形の一例を説明する図である。
【図3】SW回路11で行う処理を説明するタイミング図である。
【図4】加算回路10、SINデータ生成回路12およびかけ算回路3における出力波形を示す図である。
【図5】第1のLPF回路4および第2のLPF回路7の詳細な構成の一例を示すブロック図である。
【図6】累積加算回路6の詳細な構成の一例を示すブロック図である。
【図7】第1のロード・ホールド回路5および第2のロード・ホールド回路8の詳細な構成の一例を示すブロック図である。
【図8】第1のロード・ホールド回路5で行う処理を説明するタイミング図である。
【図9】第1のLPF回路4、第2のLPF回路7および累積加算回路6の詳細な構成の他の一例を示すブロック図である。
【図10】本発明の第2の実施形態に係る色復調装置の構成を示すブロック図である。
【図11】従来の色復調装置の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1,101…BPF回路
2,3,102〜104…かけ算回路
4,7,15,105,106,109,110…LPF回路
5,8…ロード・ホールド回路
6,107,108…累積加算回路
9,111…VCO回路
10,44,64…加算回路
11,81…SW回路
12,112…SINデータ生成回路
13,113…比較回路
14…分周回路
41,61,82…ラッチ回路
42,43,62…ゲイン調整回路
63…AND回路
83…NOT回路

Claims (5)

  1. テレビジョン映像信号のコンポジット信号から分離した色副搬送波信号を、デジタル処理により色復調する色復調装置であって、
    装置全体の動作基準であるシステム・クロック(以下、SCLKと記す)を用いて、予め定めたロード・クロック(以下、RCLKと記す)を生成する分周手段と、
    前記色副搬送波信号を入力し、当該色副搬送波信号から不必要な帯域の信号を除去するバンド・パス・フィルタ手段と、
    前記バンド・パス・フィルタ手段が出力する前記色副搬送波信号を入力し、比較手段から与えられる利得制御に従って、出力する当該色副搬送波信号が一定の振幅を保つように制御を行う第1のかけ算手段と、
    前記第1のかけ算手段が出力する振幅制御後の前記色副搬送波信号と、SINデータ生成手段が出力する位相交番SIN波信号とを入力し、双方の信号をかけ算処理することでR−Y信号およびB−Y信号の多重化復調を行う第2のかけ算手段と、
    前記第2のかけ算手段が多重化復調した信号を入力し、R−Y信号およびB−Y信号の帯域を通過させて予め定めた高帯域成分を除去する第1のロー・パス・フィルタ手段と、
    前記第1のロー・パス・フィルタ手段が出力する高帯域成分を除去した後の前記多重化復調した信号を入力し、前記RCLKに従って、当該多重化復調した信号をR−Y信号とB−Y信号とに分離してそれぞれ出力する第1のロード・ホールド手段と、
    前記第1のロー・パス・フィルタ手段が出力する高帯域成分を除去した後の前記多重化復調した信号を入力し、バースト信号期間を与えるバースト・ゲート・パルス(以下、BGPと記す)に基づいて、R−Y信号およびB−Y信号におけるバースト信号の情報をそれぞれ累積加算し、この累積加算した各バースト信号情報を1水平期間に1回だけ出力する累積加算手段と、
    前記累積加算手段が出力する各バースト信号情報を入力し、R−Y信号およびB−Y信号の帯域を通過させて予め定めた高帯域成分を除去する第2のロー・パス・フィルタ手段と、
    前記第2のロー・パス・フィルタ手段が出力する高帯域成分を除去した後の前記各バースト信号情報を入力し、前記RCLKに従って、当該バースト信号情報をR−Y信号におけるバースト信号情報とB−Y信号におけるバースト信号情報とに分離してそれぞれ出力する第2のロード・ホールド手段と、
    前記第2のロード・ホールド手段が出力するR−Y信号におけるバースト信号情報を入力し、当該バースト信号情報のレベルに従って、ランプ波形の周期を可変して出力するVCO手段と、
    前記VCO手段が出力するランプ波形において、R−Y復調軸に対応するデータとB−Y復調軸に対応するデータとを入力し、前記RCLKに従って、当該2つのデータを交互に切り換えて出力するスイッチ手段と、
    前記VCO手段が出力するランプ波形に、前記スイッチ手段が出力するデータを加算して出力する加算手段と、
    前記加算手段が出力するランプ波形を用いて、当該ランプ波形に同期した前記位相交番SIN波信号を生成して出力する前記SINデータ生成手段と、
    前記第2のロード・ホールド手段が出力するB−Y信号におけるバースト信号情報を入力し、当該バースト信号情報の値と予め定めた基準値とを比較し、当該バースト信号情報の値が当該基準値と一致するように、前記第1のかけ算手段の利得を制御する前記比較手段とを備える、色復調装置。
  2. テレビジョン映像信号のコンポジット信号から分離した色副搬送波信号を、デジタル処理により色復調する色復調装置であって、
    装置全体の動作基準であるシステム・クロック(以下、SCLKと記す)を用いて、予め定めたロード・クロック(以下、RCLKと記す)を生成する分周手段と、
    前記色副搬送波信号を入力し、当該色副搬送波信号から不必要な帯域の信号を除去するバンド・パス・フィルタ手段と、
    前記バンド・パス・フィルタ手段が出力する前記色副搬送波信号を入力し、比較手段から与えられる利得制御に従って、出力する当該色副搬送波信号が一定の振幅を保つように制御を行う第1のかけ算手段と、
    前記第1のかけ算手段が出力する振幅制御後の前記色副搬送波信号と、SINデータ生成手段が出力する位相交番SIN波信号とを入力し、双方の信号をかけ算処理することでR−Y信号およびB−Y信号の多重化復調を行う第2のかけ算手段と、
    前記第2のかけ算手段が多重化復調した信号を入力し、R−Y信号およびB−Y信号の帯域を通過させて予め定めた高帯域成分を除去する第1のロー・パス・フィルタ手段と、
    前記第1のロー・パス・フィルタ手段が出力する高帯域成分を除去した後の前記多重化復調した信号を入力し、前記RCLKに従って、当該多重化復調した信号をR−Y信号とB−Y信号とに分離してそれぞれ出力する第1のロード・ホールド手段と、
    前記第1のロー・パス・フィルタ手段が出力する高帯域成分を除去した後の前記多重化復調した信号を入力し、バースト信号期間を与えるバースト・ゲート・パルス(以下、BGPと記す)に基づいて、R−Y信号およびB−Y信号におけるバースト信号の情報をそれぞれ累積加算し、この累積加算した各バースト信号情報を1水平期間に1回だけ出力する累積加算手段と、
    前記累積加算手段が出力する高帯域成分を除去した後の前記各バースト信号情報を入力し、前記RCLKに従って、当該バースト信号情報をR−Y信号におけるバースト信号情報とB−Y信号におけるバースト信号情報とに分離してそれぞれ出力する第2のロード・ホールド手段と、
    前記累積加算手段が出力するR−Y信号におけるバースト信号情報を入力し、R−Y信号の帯域を通過させて予め定めた高帯域成分を除去する第2のロー・パス・フィルタ手段と、
    前記累積加算手段が出力するB−Y信号におけるバースト信号情報を入力し、B−Y信号の帯域を通過させて予め定めた高帯域成分を除去する第3のロー・パス・フィルタ手段と、
    前記第2のロー・パス・フィルタ手段が出力する高帯域成分を除去した後のR−Y信号におけるバースト信号情報を入力し、当該バースト信号情報のレベルに従って、ランプ波形の周期を可変して出力するVCO手段と、
    前記VCO手段が出力するランプ波形において、R−Y復調軸に対応するデータとB−Y復調軸に対応するデータとを入力し、前記RCLKに従って、当該2つのデータを交互に切り換えて出力するスイッチ手段と、
    前記VCO手段が出力するランプ波形に、前記スイッチ手段が出力するデータを加算して出力する加算手段と、
    前記加算手段が出力するランプ波形を用いて、当該ランプ波形に同期した前記位相交番SIN波信号を生成して出力する前記SINデータ生成手段と、
    前記第3のロー・パス・フィルタ手段が出力する高帯域成分を除去した後のB−Y信号におけるバースト信号情報を入力し、当該バースト信号情報の値と予め定めた基準値とを比較し、当該バースト信号情報の値が当該基準値と一致するように、前記第1のかけ算手段の利得を制御する前記比較手段とを備える、色復調装置。
  3. 前記累積加算手段は、
    入力する信号と論理積手段が出力する信号とを、加算して出力する加算手段と、
    前記加算手段が出力する信号を、前記SCLKのタイミングに従って順に遅延する(2×n)個(nは、正の整数)のラッチ手段と、
    最終段の前記ラッチ手段が出力信号として出力する遅延信号を、予め定めた利得で調整するゲイン調整手段と、
    前記BGPを入力し、当該BGPの期間にのみ前記ゲイン調整手段が出力する信号を、前記加算手段に出力する前記論理積手段とを備える、請求項1または2に記載の色復調装置。
  4. 前記第1〜第3のロー・パス・フィルタ手段は、
    入力する信号を、前記SCLKのタイミングに従って順に遅延する(2×n)個(nは、正の整数)のラッチ手段と、
    最終段の前記ラッチ手段が出力する遅延信号を、予め定めた利得で調整する第1のゲイン調整手段と、
    入力する信号を、予め定めた利得で調整する第2のゲイン調整手段と、
    前記第1のゲイン調整手段が出力する信号と前記第2のゲイン調整手段が出力する信号とを加算して、出力信号として出力する加算手段とをそれぞれ備える、請求項1〜3のいずれかに記載の色復調装置。
  5. 前記第1〜第3のロー・パス・フィルタ手段および前記累積加算手段は、
    入力する信号と論理積手段が出力する信号とを、加算して出力する第1の加算手段と、
    前記第1の加算手段が出力する信号を、前記SCLKのタイミングに従って順に遅延する(2×n)個(nは、正の整数)の第1のラッチ手段と、
    最終段の前記第1のラッチ手段が出力信号として出力する遅延信号を、予め定めた利得で調整する第1のゲイン調整手段と、
    前記BGPを入力し、当該BGPの期間にのみ前記第1のゲイン調整手段が出力する信号を、前記第1の加算手段に出力する前記論理積手段と、
    最終段の前記第1のラッチ手段が出力信号として出力する遅延信号を、前記SCLKのタイミングに従って順に遅延する(2×n)個の第2のラッチ手段と、
    最終段の前記第2のラッチ手段が出力する遅延信号を、予め定めた利得で調整する第2のゲイン調整手段と、
    最終段の前記第1のラッチ手段が出力信号として出力する遅延信号を、予め定めた利得で調整する第3のゲイン調整手段と、
    前記第2のゲイン調整手段が出力する信号と前記第3のゲイン調整手段が出力する信号とを加算して、出力信号として出力する第2の加算手段とをそれぞれ備える、請求項1または2に記載の色復調装置。
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