JP2507002B2 - 直角二相変調器 - Google Patents

直角二相変調器

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JP2507002B2
JP2507002B2 JP63289319A JP28931988A JP2507002B2 JP 2507002 B2 JP2507002 B2 JP 2507002B2 JP 63289319 A JP63289319 A JP 63289319A JP 28931988 A JP28931988 A JP 28931988A JP 2507002 B2 JP2507002 B2 JP 2507002B2
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真司 岡田
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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  • Processing Of Color Television Signals (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、例えばテレビジョン信号の色信号の変調あ
るいは、家庭用VTRの色信号の変調など、一般に、情報
を伝送あるいは記録する時に広く利用されている直角二
相変調器に関するものである。
従来の技術 第4図は、テレビジョンの信号伝送において色信号の
信号処理として用いられている従来例直角二相変調器の
基本構成を示したものである。被変調信号Iと同Qとは
色差信号で、色副搬送波SCと、−90°位相器11によって
−90°位相された信号とで、それぞれ平衡変調器12,13
により搬送波を抑圧して振幅変調が行なわれ、それらの
出力は加算器14によって加算されて直交二相変調出力と
して取り出される。ところで、最近では、半導体デバイ
スの微細化技術の向上、デジタル回路技術の進展によ
り、従来アナログ回路によって実現されていたものがデ
ジタル回路に置き換えられつつある。第5図は、第4図
に示した信号処理をそのままデジタル回路化した場合の
概要回路構成ブロック図である。被変調信号DI,DQは、
それぞれ色差信号を数値化したデジタルデータである。
波形データ発生器21は、副搬送波に相当する正弦波を一
定周期でサンプリングした数値データを発生するもの
で、互いに90°位相の異なる波形データを出力する。乗
算器22,23は、被変調データDI,DQと波形データとを夫夫
乗算し、第4図の平衡変調器と同等の機能をはたす。夫
々乗算されたデータは、加算器24で、数値加算され、D/
A変換器25を介して、直交二相変調信号として出力され
る。
発明が解決しようとする課題 しかしながら、第5図に示す構成は、従来のアナログ
回路によってなされた方式をそのまま、デジタル回路に
置き換えただけのものであり、乗算器を2つ必要とする
ことは、回路規模が大きくなり、回路構成の上でも、ま
た、集積回路化の上でも不利となるものである。
課題を解決するための手段 本発明では、副搬送波に相当する互いに位相の異なる
2つの波形データを一定周期で交互に発生する波形デー
タ発生手段と、2つの被変調データを交互に前記波形デ
ータと乗算する手段と、乗算結果を一時保持するレジス
タと、前記乗算結果とレジスタにより一定時間遅れたデ
ータを加算する加算手段と、この加算手段をD/A変換す
る手段により、変調出力を得る構成とした。
作用 この構成により、波形データ発生手段の出力データと
被変調データのそれぞれ二つのデータを交互に伝送する
ことで、伝送経路を夫々一体化でき、また、乗算手段も
一つで済むことになり、回路の簡素化が可能となる。
実施例 第1図に本発明の一実施例直角二相変調器を回路構成
ブロック図で示す。まず、波形データ発生手段1は、副
搬送波に相当する正弦波波形を一定周期でサンプル化し
た数値データを発生するもので、互いに位相の異なる2
つの波形データを交互に出力するものである。乗算手段
2は、波形データ発生手段1から出力されたデータと、
被変調データとして入力された2つの交互データを乗算
するものである。乗算手段2より出力されたデータは、
一定時間データを保持するレジスタ3に移されるととも
に、レジスタ3で遅れた一定時間前のデータと加算手段
4で加算される。D/A変換手段5は前記加算結果をデジ
タル−アナログ変換するものである。
次に第1図に示した実施例装置の動作を第2図の波形
図で示す。第2図aの波形は、波形データ発生手段から
出力される波形データを、アナログ量に変換して示した
図で、短形波がその波形データを示す。並記された2つ
の正弦波は、サンプリングされる前の連続した波形を示
す。bは、被変調データであり、aの波形のサンプリン
グ周期と同一周期で2つのデータが交互に入力される。
cは、副搬送波に相当するaの波形と同図bの被変調信
号とを乗算した結果を示す波形である。同図dの波形
は、レジスタ3よって1サンプリング期間遅れたデータ
と、同図cに示される乗算手段の出力データとを加算し
た波形を示す。D/A変換手段5の出力波形は同図d,eの波
形と同じである。このeに示される出力波形の状態で
は、サンプリング周期に相当する周波数とその高周波成
分が目的の変調信号に含まれているが、これはローパス
フィルター等のフィルタで除去が可能である。
第3図は本発明の他の一実施例である。例えばパル
(PAL:Phasa Alternation Line)方式のテレビジョン信
号の場合、色信号の副搬送波周波数は4.43MHzで、位相
が互いに90°異なる搬送波を用いて、2つの色差信号
(B−Y)と(R−Y)とを同時に伝送しているが、こ
の(R−Y)信号の副搬送波位相を1水平期間ごとに切
り換えている。これを実現するには第3図に示す水平周
期信号fHで、波形データ発生手段1の一方の波形位相を
制御する、波形位相制御手段6を付加することで可能と
なる。他の構成は第1図と同様である。
また、家庭用のVHS方式VTRではたとえば特公昭56-901
3号にも示されているように、NTSC方式で、1水平期間
ごとに90°位相を回転し、またトラックごとにその回転
方向を変換する方式(PS方式)がとられている。この場
合も、第3図に示す、波形位相制御手段6によって、水
平周期信号と、回転ドラムの回転情報(30Hz)で、波形
データ発生手段1の位相を制御すればよい。
以上の例では、波形データ発生手段、乗算手段を機能
ブロック図で示したが、もちろんマイクロプロセッサ等
を利用したソフトウェアによる構成も可能である。
発明の効果 以上のように本発明によれば、乗算に必要な二つのデ
ータの伝送を同一伝送経路で伝送でき、伝送経路の簡素
化が可能であるとともに、乗算手段も一つでよく、回路
規模をかなり簡素化できる。また、デジタル手法である
ため、従来のアナログ手法に比べ、ばらつき,経時変化
のない安定した直角二相変調器を実現できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例直角二相変調器の回路構成ブ
ロック図、第2図は第1図の動作を説明するための各処
理手段後の波形図、第3図は本発明の他の実施例装置の
回路構成ブロック図、第4図は従来例装置の回路構成ブ
ロック図、第5図は従来例をそのままデジタル処理に置
き換えた時の概要回路構成ブロック図である。 1……波形データ発生手段、2……乗算手段、3……レ
ジスタ、5……D/A変換手段、6……波形位相制御手
段。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2つの被変調信号を、副搬送波で直角二相
    変調する際の前記副搬送波に相当する互いに位相の異な
    る正弦波を一定周期で交互にサンプリングしたデータを
    発生する波形データ発生手段と、入力信号として交互に
    入力される2つの被変調データを乗算する乗算手段とこ
    の乗算されたデータを一定時間保持するレジスタと、前
    記乗算されたデータおよび前記レジスタより一定時間遅
    れて出力されるデータを互いに加算する加算手段とこの
    加算されたデータをデジタル−アナログ変換する手段と
    を備えた直角二相変調器。
JP63289319A 1988-11-16 1988-11-16 直角二相変調器 Expired - Lifetime JP2507002B2 (ja)

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JPH02135894A JPH02135894A (ja) 1990-05-24
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JP4112734B2 (ja) 1999-03-08 2008-07-02 松下電器産業株式会社 色復調装置

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