JP2905244B2 - 色信号処理装置 - Google Patents
色信号処理装置Info
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はビデオテープレコーダ等に用いられる色信号
処理装置に関し、特にPAL方式の色信号処理装置に関す
るものである。
処理装置に関し、特にPAL方式の色信号処理装置に関す
るものである。
〔従来の技術〕 従来民生用のビデオテープレコーダ等の色信号処理装
置では、再生時に再生した信号の色相を調整する機能を
備えたものが用いられている。第３図はこのような従来
のビデオテープレコーダの色信号処理装置の一例を示す
ブロック図である。本図において入力端子１は低域変換
された色信号が与えられる入力端子であり、自動色レベ
ル制御回路（ACC）２に接続されている。自動色レベル
制御回路２は色信号の振幅を調整するものであり、その
出力は平衡変調器（BM）３に与えられる。BM3は２つの
入力信号を加算及び減算された出力に変換するものであ
り、その出力はバンドパスフィルタ（BPF）４を介して
くし形フィルタ５に与えられる。そしてくし形フィルタ
５はバースト信号を含むクロマ信号を選択するものであ
り、その出力は色相調整回路６及びバーストゲート７に
与えられる。バーストゲート７はバースト信号を抽出し
て位相比較器８に与えるものである。位相比較器８には
色副搬送波周波数fc約3.58MHz）の信号を発振する基準
発振器（XOSC）９の出力が与えられており、その入力の
位相を比較するものであって、出力はローパスフィルタ
（LPF）10に与えられる。LPF10の出力は中心周波数８fs
（fsは低域変換色副搬送波周波数）の周波数の信号を発
振する電圧制御発振器（VCO）11に与える。VCO11の出力
は1/8分周回路を含む位相シフト回路（PS）12を介して
副平衡変調器（SUB BM）13に与えられる。副平衡変調器
13には又XOSC9の出力が与えられ、その出力をfc＋fsの
通過周波数を持つ第２のバンドパスフィルタ（BPF）14
を介して平衡変調器３に与えるものである。
置では、再生時に再生した信号の色相を調整する機能を
備えたものが用いられている。第３図はこのような従来
のビデオテープレコーダの色信号処理装置の一例を示す
ブロック図である。本図において入力端子１は低域変換
された色信号が与えられる入力端子であり、自動色レベ
ル制御回路（ACC）２に接続されている。自動色レベル
制御回路２は色信号の振幅を調整するものであり、その
出力は平衡変調器（BM）３に与えられる。BM3は２つの
入力信号を加算及び減算された出力に変換するものであ
り、その出力はバンドパスフィルタ（BPF）４を介して
くし形フィルタ５に与えられる。そしてくし形フィルタ
５はバースト信号を含むクロマ信号を選択するものであ
り、その出力は色相調整回路６及びバーストゲート７に
与えられる。バーストゲート７はバースト信号を抽出し
て位相比較器８に与えるものである。位相比較器８には
色副搬送波周波数fc約3.58MHz）の信号を発振する基準
発振器（XOSC）９の出力が与えられており、その入力の
位相を比較するものであって、出力はローパスフィルタ
（LPF）10に与えられる。LPF10の出力は中心周波数８fs
（fsは低域変換色副搬送波周波数）の周波数の信号を発
振する電圧制御発振器（VCO）11に与える。VCO11の出力
は1/8分周回路を含む位相シフト回路（PS）12を介して
副平衡変調器（SUB BM）13に与えられる。副平衡変調器
13には又XOSC9の出力が与えられ、その出力をfc＋fsの
通過周波数を持つ第２のバンドパスフィルタ（BPF）14
を介して平衡変調器３に与えるものである。
このように構成された色信号処理装置の動作について
説明する。入力端子１から低域変換色信号（fs±df）が
与えられると、ACC2を介して振幅が調整された後BM3に
供給される。BM3ではACC2より供給される低域変換色信
号を第２のBPF14より供給されるfc＋fsの周波数の変換
キャリアによって平衡変調することにより、次の周波数 fc±df とfc＋２fs±df（df≒500KHz） の周波数成分が得られる。ここでdfは色信号成分を示
す。そして第１のBPF4によってfc±dfの成分が抽出され
る。そしてくし形フィルタ５で隣接トラックからのクロ
ストーク成分を除去することによって搬送色信号が得ら
れる。又バーストゲート７によって抽出されたバースト
信号は位相比較器８によって副搬送波の周波数fcの信号
と位相比較され、誤差信号をLPF10で平滑しVCO11に与え
ることにより８fsの出力が得られる。この信号をPS回路
12によって1/8に分周し位相処理を施して副平衡変調器1
3に供給する。副平衡変調器13ではXOSC9より供給される
周波数fcの基準信号とPS回路11の出力とを乗算する。従
ってその出力として周波数fc±fsの成分が得られるが、
第２のBPF14によって周波数fc＋fsの成分が抽出され、B
M3に変換キャリアとして供給される。こうして搬送色信
号のバーストをXOSC9の出力に位相ロックさせるAPCルー
プが構成されている。
説明する。入力端子１から低域変換色信号（fs±df）が
与えられると、ACC2を介して振幅が調整された後BM3に
供給される。BM3ではACC2より供給される低域変換色信
号を第２のBPF14より供給されるfc＋fsの周波数の変換
キャリアによって平衡変調することにより、次の周波数 fc±df とfc＋２fs±df（df≒500KHz） の周波数成分が得られる。ここでdfは色信号成分を示
す。そして第１のBPF4によってfc±dfの成分が抽出され
る。そしてくし形フィルタ５で隣接トラックからのクロ
ストーク成分を除去することによって搬送色信号が得ら
れる。又バーストゲート７によって抽出されたバースト
信号は位相比較器８によって副搬送波の周波数fcの信号
と位相比較され、誤差信号をLPF10で平滑しVCO11に与え
ることにより８fsの出力が得られる。この信号をPS回路
12によって1/8に分周し位相処理を施して副平衡変調器1
3に供給する。副平衡変調器13ではXOSC9より供給される
周波数fcの基準信号とPS回路11の出力とを乗算する。従
ってその出力として周波数fc±fsの成分が得られるが、
第２のBPF14によって周波数fc＋fsの成分が抽出され、B
M3に変換キャリアとして供給される。こうして搬送色信
号のバーストをXOSC9の出力に位相ロックさせるAPCルー
プが構成されている。
このようにして得られた搬送色信号は色相調整回路６
により色相が調整されて出力端子15より出力される。NT
SC方式の搬送色信号に対する色相調整回路６は、第４図
に示すように可変移相回路21、切換信号作成回路22を有
しており、入力端子23に与えられる水平同期信号によっ
て切換信号が作成されスイッチ24が切換えられる。可変
移相回路21は入力端子25に与えられる制御信号によって
搬送色信号の位相をシフトするものであり、搬送色信号
及びその位相シフトされた出力はスイッチ24に与えられ
ている。切換信号作成回路22は第５図に示すようにバー
スト期間を含む第１の期間T1では可変移相回路21の出力
を選択し、所定時間T1以外の第２の所定時間T2ではくし
形フィルタ５の出力をそのまま選択するようにスイッチ
24に切換信号を与えるものであり、選択された信号が出
力端子15より出力される。ここで可変移相回路21の位相
シフト量をφ1を入力端子25に与えられる制御信号によ
って変化させることにより、搬送色信号の色相を調整し
ている。例えば φ1＞０［deg］ とすると、第５図（ｃ）に示すようにバースト信号Ｂに
対するクロマ信号の相対位相を遅らせることとなり、色
相を遅らせることができる。逆に φ1＜０［deg］ とすると、バースト信号Ｂに対するクロマ信号Ｃの相対
位相を進めることになり、色相を進めることができる。
により色相が調整されて出力端子15より出力される。NT
SC方式の搬送色信号に対する色相調整回路６は、第４図
に示すように可変移相回路21、切換信号作成回路22を有
しており、入力端子23に与えられる水平同期信号によっ
て切換信号が作成されスイッチ24が切換えられる。可変
移相回路21は入力端子25に与えられる制御信号によって
搬送色信号の位相をシフトするものであり、搬送色信号
及びその位相シフトされた出力はスイッチ24に与えられ
ている。切換信号作成回路22は第５図に示すようにバー
スト期間を含む第１の期間T1では可変移相回路21の出力
を選択し、所定時間T1以外の第２の所定時間T2ではくし
形フィルタ５の出力をそのまま選択するようにスイッチ
24に切換信号を与えるものであり、選択された信号が出
力端子15より出力される。ここで可変移相回路21の位相
シフト量をφ1を入力端子25に与えられる制御信号によ
って変化させることにより、搬送色信号の色相を調整し
ている。例えば φ1＞０［deg］ とすると、第５図（ｃ）に示すようにバースト信号Ｂに
対するクロマ信号の相対位相を遅らせることとなり、色
相を遅らせることができる。逆に φ1＜０［deg］ とすると、バースト信号Ｂに対するクロマ信号Ｃの相対
位相を進めることになり、色相を進めることができる。
しかるにPAL方式の搬送色信号は第６図（ａ）に示す
ように１水平走査毎に（Ｒ−Ｙ）軸が反転しており、バ
ースト信号Ｂの位相も90［deg］シフトしている。この
ようなPAL方式の搬送色信号の色相を遅らせるために
は、第６図（ｂ）に示すように偶数ラインのバースト信
号Ｂに対する奇数ラインのバースト信号Ｂの相対位相を
90［deg］に保ったまま、偶数ラインではバースト信号
Ｂに対するクロマ信号Ｃの相対位相を遅らせ、奇数ライ
ンではバースト信号Ｂに対するクロマ信号Ｃの相対位相
を進める必要がある。従って前述のように低域変換色信
号を搬送色信号に復調した後に色相を調整する従来の色
信号処理装置では、fc±dfの帯域を持ったクロマ信号Ｃ
を位相調整しなければならない。このため周波数特性や
過渡特性を劣化させずにPAL方式の搬送色信号の色相を
調整することは困難であるという欠点があった。
ように１水平走査毎に（Ｒ−Ｙ）軸が反転しており、バ
ースト信号Ｂの位相も90［deg］シフトしている。この
ようなPAL方式の搬送色信号の色相を遅らせるために
は、第６図（ｂ）に示すように偶数ラインのバースト信
号Ｂに対する奇数ラインのバースト信号Ｂの相対位相を
90［deg］に保ったまま、偶数ラインではバースト信号
Ｂに対するクロマ信号Ｃの相対位相を遅らせ、奇数ライ
ンではバースト信号Ｂに対するクロマ信号Ｃの相対位相
を進める必要がある。従って前述のように低域変換色信
号を搬送色信号に復調した後に色相を調整する従来の色
信号処理装置では、fc±dfの帯域を持ったクロマ信号Ｃ
を位相調整しなければならない。このため周波数特性や
過渡特性を劣化させずにPAL方式の搬送色信号の色相を
調整することは困難であるという欠点があった。
本発明はこのような従来の色信号処理装置の問題点に
鑑みてなされたものであって、PAL方式においても周波
数特性や過渡特性を劣化させることなく色相を調整でき
るようにすることを技術的課題とする。
鑑みてなされたものであって、PAL方式においても周波
数特性や過渡特性を劣化させることなく色相を調整でき
るようにすることを技術的課題とする。
本発明は低域変換色信号を再生時に周波数変換して搬
送色信号とする色信号処理装置であって、所定周波数の
連続信号を出力するキャリア発生手段と、キャリア発生
手段の信号が与えられ所定の位相を有する第１のキャリ
ア、及び第１のキャリアより夫々所定角度位相が対称な
方向にシフトされた第２及び第３のキャリアを出力する
移相回路と、水平同期信号に基づいて作成され偶数及び
奇数ラインの水平走査線毎に１水平走査期間内でバース
ト信号部を含む第１の期間とその他の第２の期間の切換
信号を発生する切換信号作成回路と、切換信号作成回路
の出力により第１の所定期間では第１のキャリア、第２
の所定期間では水平走査線毎に第２又は第３のキャリア
を交互に選択する選択手段と、選択手段より選択された
信号が与えられ低域変換色信号を搬送色信号に変換する
平衡変調器と、を有することを特徴とするものである。
送色信号とする色信号処理装置であって、所定周波数の
連続信号を出力するキャリア発生手段と、キャリア発生
手段の信号が与えられ所定の位相を有する第１のキャリ
ア、及び第１のキャリアより夫々所定角度位相が対称な
方向にシフトされた第２及び第３のキャリアを出力する
移相回路と、水平同期信号に基づいて作成され偶数及び
奇数ラインの水平走査線毎に１水平走査期間内でバース
ト信号部を含む第１の期間とその他の第２の期間の切換
信号を発生する切換信号作成回路と、切換信号作成回路
の出力により第１の所定期間では第１のキャリア、第２
の所定期間では水平走査線毎に第２又は第３のキャリア
を交互に選択する選択手段と、選択手段より選択された
信号が与えられ低域変換色信号を搬送色信号に変換する
平衡変調器と、を有することを特徴とするものである。
このような特徴を有する本発明によれば、所定周波数
の信号をキャリア発生手段により発生し、移相回路によ
って第１のキャリアとその信号より所定角度位相が遅れ
又は進んだ第2,第３のキャリアを発生している。そして
その信号を切換信号作成回路及び選択手段によって切換
え、バースト信号部を含む第１の期間では第１のキャリ
ア、その他の期間では偶数及び奇数ライン毎に第２又は
第３のキャリアを交互にミキシングキャリアとして平衡
変調器に与えることにって色相が変化した搬送色信号を
得るようにしている。
の信号をキャリア発生手段により発生し、移相回路によ
って第１のキャリアとその信号より所定角度位相が遅れ
又は進んだ第2,第３のキャリアを発生している。そして
その信号を切換信号作成回路及び選択手段によって切換
え、バースト信号部を含む第１の期間では第１のキャリ
ア、その他の期間では偶数及び奇数ライン毎に第２又は
第３のキャリアを交互にミキシングキャリアとして平衡
変調器に与えることにって色相が変化した搬送色信号を
得るようにしている。
第１図は本発明の一実施例による色信号処理装置のブ
ロック図である。第１図において前述した従来例と同一
部分は同一符号を付して詳細な説明を省略する。前述し
た従来例は搬送色信号に復調した後に色相を調整してい
たのに対し、本実施例では第２のBPF14から出力される
周波数（fc＋fs）のキャリアの位相を調整することで色
相調整をするようにしている。本実施例においても色レ
ベルを制御するACC2の出力がBM3,BPF4に与えられ、くし
形フィルタ５を介して搬送色信号が出力される。そして
くし形フィルタ５の出力はバーストゲート７によってバ
ースト信号が抽出され、位相比較器８に与えられる。基
準発振器（XOSC）9,ローパスフィルタ10,VCO11,PS回路1
2,副平衡変調器13及びBPF14の構成は前述した従来例と
同様であり、これらによってAPCループを構成してい
る。そして第２のBPF14の出力は移相回路30に与えられ
る。移相回路30は可変移相回路31a,31bが縦続接続され
て構成される。移相回路30は第１図に示すように、入力
端子32に与えられる制御信号に基づいて位相φ2だけ入
力信号を移相させるものであって、BPF14の出力及び可
変移相回路31a,31bの夫々の出力が制御回路33のスイッ
チ34に与えられる。制御回路33はスイッチ34及びそのス
イッチを制御する切換信号作成回路35を有している。切
換信号作成回路35は水平走査線毎にセット及びリセット
されるフリップフロップと各水平走査線内でバースト信
号を含む所定時間の信号を出力する単安定マルチバイブ
レータを含み、これらの信号によってスイッチ34を切換
えるものである。切換信号作成回路35には入力端子36か
ら水平同期信号が与えられ、バースト信号部分を含む第
１の所定期間T1とその他の第２の所定期間の切換信号を
スイッチ34に与えている。スイッチ34は第１の所定期間
T1では可変移相回路31aの出力を選択し、第２の所定期
間T2では後述するように偶数ライン及び奇数ラインによ
って夫々BPF14の出力及び可変移相回路31bの出力を選択
する選択手段である。
ロック図である。第１図において前述した従来例と同一
部分は同一符号を付して詳細な説明を省略する。前述し
た従来例は搬送色信号に復調した後に色相を調整してい
たのに対し、本実施例では第２のBPF14から出力される
周波数（fc＋fs）のキャリアの位相を調整することで色
相調整をするようにしている。本実施例においても色レ
ベルを制御するACC2の出力がBM3,BPF4に与えられ、くし
形フィルタ５を介して搬送色信号が出力される。そして
くし形フィルタ５の出力はバーストゲート７によってバ
ースト信号が抽出され、位相比較器８に与えられる。基
準発振器（XOSC）9,ローパスフィルタ10,VCO11,PS回路1
2,副平衡変調器13及びBPF14の構成は前述した従来例と
同様であり、これらによってAPCループを構成してい
る。そして第２のBPF14の出力は移相回路30に与えられ
る。移相回路30は可変移相回路31a,31bが縦続接続され
て構成される。移相回路30は第１図に示すように、入力
端子32に与えられる制御信号に基づいて位相φ2だけ入
力信号を移相させるものであって、BPF14の出力及び可
変移相回路31a,31bの夫々の出力が制御回路33のスイッ
チ34に与えられる。制御回路33はスイッチ34及びそのス
イッチを制御する切換信号作成回路35を有している。切
換信号作成回路35は水平走査線毎にセット及びリセット
されるフリップフロップと各水平走査線内でバースト信
号を含む所定時間の信号を出力する単安定マルチバイブ
レータを含み、これらの信号によってスイッチ34を切換
えるものである。切換信号作成回路35には入力端子36か
ら水平同期信号が与えられ、バースト信号部分を含む第
１の所定期間T1とその他の第２の所定期間の切換信号を
スイッチ34に与えている。スイッチ34は第１の所定期間
T1では可変移相回路31aの出力を選択し、第２の所定期
間T2では後述するように偶数ライン及び奇数ラインによ
って夫々BPF14の出力及び可変移相回路31bの出力を選択
する選択手段である。
次に本実施例の動作について説明する。入力端子１よ
り与えられる低域変換された色信号は自動色レベル制御
回路（ACC）２によってその振幅が制御され、平衡変調
器（BM）３に与えられる。ここでACC2より平衡変調器
（BM）３に与えられる低域変換色信号は第２図（ｂ）に
示すようにバースト信号Ｂとクロマ信号Ｃとが断続し、
その位相は偶数ライン及び奇数ラインで異なった方向と
なっている。BM3はこの信号とスイッチ34によって選択
された変換キャリアとの平衡変調を行うことにより副搬
送波の周波数を中心とする搬送色信号が得られ、BPF4及
びくし形フィルタ５を介して出力端子６に与えられる。
又バースト信号はバーストゲート７を介して位相比較器
８に与えられ、前述した従来例と同様にAPCループによ
って周波数fc＋fsの信号が作成され、BPF14により副平
衡変調器13の出力から周波数fc＋fsの連続した信号を抽
出することは前述した従来例と同様である。本実施例で
はこの信号は第２のキャリアe2として第１の可変移相回
路31a及びスイッチ34に与えられる。第１の可変移相回
路31aはキャリアe2をφ2だけ位相シフトし、第１のキャ
リアe1として第２の可変移相回路31b及びスイッチ34に
与える。又第２の可変移相回路31bは第１のキャリアe1
をφ2だけ位相シフトした第３のキャリアe3をスイッチ3
4に与える。切換信号作成回路35は第２図（ａ）に示す
ように水平同期信号に基づいて第１の所定期間T1では０
レベル、第２の所定期間T2では偶数ラインのときにv1、
奇数ラインのときに−v1となる切換信号をスイッチ34に
与えている。そして第２図（ｃ）に示すようにスイッチ
34は第１の期間T1では第１のキャリアe1、偶数ラインの
期間T2では第２のキャリアe2が選択され、又奇数ライン
の期間T2では第３のキャリアe3が選択される。従ってス
イッチ34より出力される信号の周波数は一定で常にfc＋
fsであるが、その位相は第１の所定期間T1では第１の可
変移相回路31aの出力e1であり、偶数ラインの第２の所
定期間T2では第１のキャリアe1より例えばφ2遅れた位
相、奇数ラインではφ2進んだ位相となっている。従っ
てこの信号を平衡変調器３によって平衡変調し、第１の
BPF4及びくし形フィルタ５により搬送色信号を抽出する
ことにより第２図（ｄ）に示すようにクロマ信号成分の
みが位相シフトされた信号を得ることができる。
り与えられる低域変換された色信号は自動色レベル制御
回路（ACC）２によってその振幅が制御され、平衡変調
器（BM）３に与えられる。ここでACC2より平衡変調器
（BM）３に与えられる低域変換色信号は第２図（ｂ）に
示すようにバースト信号Ｂとクロマ信号Ｃとが断続し、
その位相は偶数ライン及び奇数ラインで異なった方向と
なっている。BM3はこの信号とスイッチ34によって選択
された変換キャリアとの平衡変調を行うことにより副搬
送波の周波数を中心とする搬送色信号が得られ、BPF4及
びくし形フィルタ５を介して出力端子６に与えられる。
又バースト信号はバーストゲート７を介して位相比較器
８に与えられ、前述した従来例と同様にAPCループによ
って周波数fc＋fsの信号が作成され、BPF14により副平
衡変調器13の出力から周波数fc＋fsの連続した信号を抽
出することは前述した従来例と同様である。本実施例で
はこの信号は第２のキャリアe2として第１の可変移相回
路31a及びスイッチ34に与えられる。第１の可変移相回
路31aはキャリアe2をφ2だけ位相シフトし、第１のキャ
リアe1として第２の可変移相回路31b及びスイッチ34に
与える。又第２の可変移相回路31bは第１のキャリアe1
をφ2だけ位相シフトした第３のキャリアe3をスイッチ3
4に与える。切換信号作成回路35は第２図（ａ）に示す
ように水平同期信号に基づいて第１の所定期間T1では０
レベル、第２の所定期間T2では偶数ラインのときにv1、
奇数ラインのときに−v1となる切換信号をスイッチ34に
与えている。そして第２図（ｃ）に示すようにスイッチ
34は第１の期間T1では第１のキャリアe1、偶数ラインの
期間T2では第２のキャリアe2が選択され、又奇数ライン
の期間T2では第３のキャリアe3が選択される。従ってス
イッチ34より出力される信号の周波数は一定で常にfc＋
fsであるが、その位相は第１の所定期間T1では第１の可
変移相回路31aの出力e1であり、偶数ラインの第２の所
定期間T2では第１のキャリアe1より例えばφ2遅れた位
相、奇数ラインではφ2進んだ位相となっている。従っ
てこの信号を平衡変調器３によって平衡変調し、第１の
BPF4及びくし形フィルタ５により搬送色信号を抽出する
ことにより第２図（ｄ）に示すようにクロマ信号成分の
みが位相シフトされた信号を得ることができる。
ここで入力端子30に与える制御信号によって第1,第２
の可変移相回路32a,32bの位相シフト量φ2を同時に変化
させることにより、搬送色信号の位相を調整している。
例えば φ2＜０［deg］ すると、第２図に示すようになり、搬送色信号の位相を
遅らせることができる。逆に φ2＞０［deg］ とすると、搬送色信号の位相を進めることができる。
の可変移相回路32a,32bの位相シフト量φ2を同時に変化
させることにより、搬送色信号の位相を調整している。
例えば φ2＜０［deg］ すると、第２図に示すようになり、搬送色信号の位相を
遅らせることができる。逆に φ2＞０［deg］ とすると、搬送色信号の位相を進めることができる。
このように本実施例では低域変換色信号を搬送色信号
に変換する際の変換キャリアの位相を制御することで搬
送色信号の色相を調整している。従って色相を調整する
ための可変移相回路やスイッチを搬送色信号が通過しな
いので、周波数特性や過渡特性を劣化させることなくPL
L方式の搬送色信号の色相調整を行えるという効果が得
られる。
に変換する際の変換キャリアの位相を制御することで搬
送色信号の色相を調整している。従って色相を調整する
ための可変移相回路やスイッチを搬送色信号が通過しな
いので、周波数特性や過渡特性を劣化させることなくPL
L方式の搬送色信号の色相調整を行えるという効果が得
られる。
尚本実施例では副平衡変調器12の出力からBPF14によ
って周波数fc＋fsのキャリアを抽出するようにしている
が、周波数fc−fsのキャリアを抽出するようにしても同
様の結果が得られる。
って周波数fc＋fsのキャリアを抽出するようにしている
が、周波数fc−fsのキャリアを抽出するようにしても同
様の結果が得られる。
以上詳細に説明したように本発明によれば、低域変換
色信号を周波数変換して搬送色信号に変換する際に所定
周波数の変換キャリアを発生し、所定の位相の第１のキ
ャリアと所定角度位相が進み又は遅れた第2,第３のキャ
リアを移相回路によって発生させ、バースト信号期間と
それ以外の信号期間を偶数ライン及び奇数ラインで切換
えることによって変換キャリアとしている。従って周波
数帯域の広いクロマ信号の位相を調整する必要がなく、
周波数特性や過渡特性を劣化させることがなく、PAL方
式による搬送色信号の位相を調整することができるとい
う効果が得られる。
色信号を周波数変換して搬送色信号に変換する際に所定
周波数の変換キャリアを発生し、所定の位相の第１のキ
ャリアと所定角度位相が進み又は遅れた第2,第３のキャ
リアを移相回路によって発生させ、バースト信号期間と
それ以外の信号期間を偶数ライン及び奇数ラインで切換
えることによって変換キャリアとしている。従って周波
数帯域の広いクロマ信号の位相を調整する必要がなく、
周波数特性や過渡特性を劣化させることがなく、PAL方
式による搬送色信号の位相を調整することができるとい
う効果が得られる。
第１図は本発明の一実施例による色信号処理装置の構成
を示すブロック図、第２図は本実施例の動作を示すタイ
ムチャート及び位相ベクトル図、第３図は従来の色信号
処理装置の一例を示すブロック図、第４図は従来の色信
号処理装置の色相調整回路の構成を示すブロック図、第
５図及び第６図は従来の色信号処理装置の動作を示すタ
イムチャート及び位相ベクトル図である。 ３……平衡変調器、4,14……BPF、５……くし形フィル
タ、７……バーストゲート、８……位相比較器、９……
基準発振器、10……LPF、11……VCO、12……位相シフト
回路、13……副平衡変調器、30……位相回路、31a,31b
……可変移相回路、33……制御回路、34……スイッチ、
35……切換信号作成回路
を示すブロック図、第２図は本実施例の動作を示すタイ
ムチャート及び位相ベクトル図、第３図は従来の色信号
処理装置の一例を示すブロック図、第４図は従来の色信
号処理装置の色相調整回路の構成を示すブロック図、第
５図及び第６図は従来の色信号処理装置の動作を示すタ
イムチャート及び位相ベクトル図である。 ３……平衡変調器、4,14……BPF、５……くし形フィル
タ、７……バーストゲート、８……位相比較器、９……
基準発振器、10……LPF、11……VCO、12……位相シフト
回路、13……副平衡変調器、30……位相回路、31a,31b
……可変移相回路、33……制御回路、34……スイッチ、
35……切換信号作成回路
Claims (3)
- 【請求項１】低域変換色信号を再生時に周波数変換して
搬送色信号とする色信号処理装置であって、 所定周波数の連続信号を出力するキャリア発生手段と、 前記キャリア発生手段の信号が与えられ所定の位相を有
する第１のキャリア、及び前記第１のキャリアより夫々
所定角度位相が対称な方向にシフトされた第２及び第３
のキャリアを出力する移相回路と、 水平同期信号に基づいて作成され偶数及び奇数ラインの
水平走査線毎に１水平走査期間内でバースト信号部を含
む第１の期間とその他の第２の期間の切換信号を発生す
る切換信号作成回路と、 前記切換信号作成回路の出力により第１の所定期間では
第１のキャリア、第２の所定期間では水平走査線毎に第
２又は第３のキャリアを交互に選択する選択手段と、 前記選択手段より選択された信号が与えられ低域変換色
信号を搬送色信号に変換する平衡変調器と、を有するこ
とを特徴とする色信号処理装置。 - 【請求項２】キャリア発生手段の所定周波数は色副搬送
波周波数と低域変換色副搬送波周波数の和の周波数であ
ることを特徴とする請求項１記載の色信号処理装置。 - 【請求項３】キャリア発生手段の所定周波数は色副搬送
波周波数と低域変換色副搬送波周波数の差の周波数であ
ることを特徴とする請求項１記載の色信号処理装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2052010A JP2905244B2 (ja) | 1990-03-01 | 1990-03-01 | 色信号処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2052010A JP2905244B2 (ja) | 1990-03-01 | 1990-03-01 | 色信号処理装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH03253195A JPH03253195A (ja) | 1991-11-12 |
| JP2905244B2 true JP2905244B2 (ja) | 1999-06-14 |
Family
ID=12902848
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2052010A Expired - Fee Related JP2905244B2 (ja) | 1990-03-01 | 1990-03-01 | 色信号処理装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2905244B2 (ja) |
-
1990
- 1990-03-01 JP JP2052010A patent/JP2905244B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH03253195A (ja) | 1991-11-12 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |