JP4110264B2 - 穀粒排出装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば、収穫した穀粒を貯留するグレンタンクを備えた収穫機に設けている穀粒排出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
収穫した穀粒を収容するタンクから排出する手段として、パイプに内装した長い縦螺旋及び上下・左右に旋回する横螺旋を利用するのが一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、収穫物には、表皮が柔らかい穀粒、特に、大豆のようなものでは傷がつき、また、泥土などの異物が付着していると商品価値が低下する。
【0004】
【課題を解決するための手段】
この発明は、このような課題を解決する穀粒排出装置を提供するものであって、つぎのような技術的手段を講じた。すなわち、請求項1では、穀粒をタンク排出口1から排出するグレンタンク2と、該タンク排出口1に連通する繰出装置3と、該繰出装置3とタンク排出口1との間に位置する調節体4と、前記繰出装置3から繰り出された穀粒を案内する下案内管5と、該下案内管5と連通する送風装置6と、下案内管5と連通し且つ先端部に設けた穀粒排出口7の位置を変更可能に上下方向及び横方向に移動し得る穀粒案内管8とを備え、該穀粒案内管8を上昇させるとタンク排出口1からの落下量を減少し穀粒案内管8を下降させるとタンク排出口1からの落下量を増加するように調節体4を作動するべく穀粒案内管8と調節体4とを連動構成したことを特徴とする穀粒排出装置とした。
0005
0006
【0007】
【作用】
例えば、コンバインなどの収穫機により収穫した穀粒はグレンタンク2に貯留される。その後、グレンタンクに穀粒が満杯になり、穀粒をグレンタンク2から排出する必要がある。この場合、穀粒排出手段を駆動し、また、穀粒案内管8を上昇、横方向に旋回移動して排出位置にさせると、グレンタンク2に貯留している穀粒は繰出装置3によって下案内管5に繰り出され、そして、送風装置3によって起こされて下案内管5に送り込まれた圧風により穀粒案内管8を通って先端部の穀粒排出口7から機外に排出される。
【0008】
このとき、繰出装置3とタンク排出口1との間に位置する調節体4は、穀粒案内管8を上昇させるとタンク排出口1からの落下量を減少し、反対に下降するとタンク排出口1からの落下量を増加するように作動するので、穀粒排出口7の対地高さが変わっても穀粒の停滞がなく、穀粒排出を円滑に行なうことができる。
0009
0010
【0011】
【効果】
タンク内の穀粒の排出を長い搬送螺旋でするのでなく、また、高速回転する板で跳ねあげるのではなく、圧風を利用して排出するので、表皮の柔らかい穀粒である大豆においても損傷の発生を減少でき、商品価値を高め得る。
【0012】
そして、繰出装置3とタンク排出口1との間に位置する調節体4は、穀粒案内管8を上昇させるとタンク排出口1からの落下量を減少し、反対に下降するとタンク排出口1からの落下量を増加するように作動するので、穀粒排出口7の対地高さが変わっても穀粒の停滞がなく、穀粒排出を円滑に行なうことができる。
0013
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の一形態を図面に基づいて具体的に説明する。まず、その構成について説明すると、コンバイン11は、普通型のコンバインでって、機体の前進方向に向かって、左右方向に所定の間隔を置いて配置した走行装置12を具備する車台13の前部に油圧式の昇降手段によって昇降自在に刈取部14を設け、該刈取部14の後方で車台13の左側部に脱穀部15を設け、該脱穀部15の右側部にグレンタンク2を設け、該グレンタンク2と刈取部14との間の空間部に運転部16を設けている。
【0015】
刈取部14は分草装置17と、回転式の掻き込みリ−ル18と、刈取装置19と、刈取った穀稈を後方上方に搬送するエレベ−タ型の穀稈搬送装置20とを一体に構成し、昇降シリンダ21により昇降自在に構成している。脱穀部15は穀稈搬送装置20が搬送してきた穀稈の全部を受け入れて、回転するシリンダ−でもって脱穀処理し、網から漏下した処理物を唐箕、揺動選別棚等の選別装置で選別する形態であって全稈投入型の構成である。そして、選別した穀粒は選別室の一側部に搬送され、揚穀装置22でもって上方に搬送する。該揚穀装置22は上下方向に回転する無端ベルトとこの無端ベルトに所定間隔置きに取り付けたバケットとからなり、移動時にバケットが所定量の穀粒を汲み上げて上方に搬送し、搬送終端部で排出する構成である。
【0016】
グレンンタンク2は鉄板または樹脂などにより下部に斜面部23を形成した中空の箱体であって、斜面部23の下端にタンク排出口1を設けており、さらに、上端部を前記揚穀装置22の上部に設けた揚穀装置排出口(図示せず)に連通し、後側部に設けた上下に配置した縦軸を中心にして横外方に向けて開放できる構成である。そして、該グレンタンク2の斜面部23の下端部に、上下両端部を開口し筒状に形成した中継筒体24の上端部を着脱自在に取り付けている。
【0017】
繰出装置3は前記中継筒体24の中央部に回転可能に設けた横方向に軸芯を有する繰出軸25と、該繰出軸25の外周面に略等間隔に配置して一体に取り付けた複数枚(実施例では6枚)の繰出し羽根26とで構成している。なお、該繰出し羽根26の横方向における先端部は中継筒体24の内壁に接触しない程度に近づけているので、繰出し羽根26の端面と中継筒体24の内壁との間への穀粒のかみ込みがなく、繰出し羽根26のロックや破損・変形を防止することができるとともに後述する繰出装置3の伝動機構やモ−タの焼きつきも防止することができる。
【0018】
そして、該繰出軸25は一端部に輪体(実施例では、スプロケット)27を着脱自在に取り付けており、さらに、この輪体27を機枠に着脱自在に取り付け且つ出力軸28の回転数を任意に選択することができるモ−タ29の出力軸28の一端部に着脱自在に取り付けた輪体(実施例では、スプロケット)30との間に無端帯(実施例ではチェ−ン)31を着脱自在に巻き掛けている。従って、モ−タ29の出力軸28から出力される回転動力は、輪体30、無端帯31及び輪体27を介して繰出装置3を回転することができる。
【0019】
下案内管5は、コンバイン11の側面視において、筒体により上部と機体の進行方向の両端面を開口した逆T字型に形成し、上端部を前記斜面部23の下端部に着脱自在に取り付けている。送風装置6は回転可能に設けたファン軸6aに固定しているファン6b及びファン6bを内装するファンケ−ス6cなどで構成しており、該ファン軸6aの運転部側における端部に固定した受動体32と、運転部16の下部において前後方向に軸芯を有するとともにエンジンから出力された回転動力を伝動す伝動軸33の先端部に着脱自在に取り付けた伝動体34とを係合している。なお、伝動軸33を駆動する伝動機構にソレノイド73により入り切りする電磁クラッチ(図示せず)を設けている。
【0020】
そして、ファンケ−ス6cの排出口部を下案内管5の機体前進側における端部に着脱自在に取り付けた風案内管6dの他端部に着脱自在に取り付けて下案内管5と連通する構成である。また、該送風装置6は運転部16の後側の空間部に配置してグレンタンク2に着脱自在に取り付けており、グレンタンク2の開放とともに回動する構成である。
【0021】
なお、伝動軸33からファン軸6aへの回転動力は、後述する穀粒排出スイッチ65の入り切り操作に関連して伝動または伝動停止を選択することができる。穀粒案内管8は内面を円滑に形成した可撓性を有する1本のフレキシブル管体で形成しており、脱穀部15の上方に位置し先端部に穀粒排出口7を設けている穀粒排出部8aと、該穀粒排出部8aの後部に続いて形成する縦案内部8bと縦案内部8bの下端部に続いて形成する横案内部8cとを有している。なお、横排出部8cの先端部は送風装置6との接続側とは反対側の下案内管5の出口部に着脱自在に取付けている。
【0022】
上下フレ−ム35は穀粒排出部8aの先端部から基部にかけて支持するとともに基部を昇降フレ−ム36の上端部に固定している。そして、該昇降フレ−ム36の後端部は横軸38を一体に取り付けているとともに筒状の縦フレ−ム37の上端部に設けた支持機枠37aの上端部にこの横軸38を回動可能に枢着し、油圧により伸縮するピストンやシリンダ等からなる昇降装置39によって昇降可能に設けている。なお、ピストンの伸縮は油圧バルブ40の切替により行なう構成であって、一般の手段と同形態である。
【0023】
下部メタル41は穀粒案内管8の縦案内部8bと横案内部8cとの屈曲部を及びその周辺を覆うように上端及び横端を開口してL状に形成し、上端部に円形のフランジ42を一体に設けて車台13に固定している。したがって、基部を下案内管5に取り付けた前記穀粒案内管8は、その横案内部8cが下部連結フレ−ム47の内部を通って下部メタル41に入り、縦案内部8bが下部メタル41から縦フレ−ム37の内部を通って上方に向かい、その後、縦フレ−ム37から前側(刈取部側)に出る。さらに、穀粒案内管8の穀粒排出部8aは上下フレ−ム35に沿って運転部16の横側方まで延長し先端部から基部にかけて上下フレ−ム35に支持されている。そして、穀粒排出部8aの先端部に設けた穀粒排出口7は下方の地面に対向している。
【0024】
前記縦フレ−ム37は下端部に前記フランジ42に滑り材を介し縦方向に重なりあう円形のフランジ43を一体に設けている。該フランジ43の外周部は、機枠に固定した正逆転モ−タ44のモ−タ軸の先端部に固定したギヤと噛み合うギヤ部を形成し正・逆回動し得る構成としている。したがって、正逆転モ−タ44の駆動による回転動力はモ−タ軸、2個のギヤに伝動され、縦フレ−ム37を縦軸芯回りに回動する。なお、縦フレ−ム37は、回動端、すなわち、穀粒排出部8aの先端部から基部にかけて支持する上下フレ−ム35が収納位置と穀粒排出位置とに到達したとき、縦フレ−ム37に設けた突起(図示せず)が機枠に設けたスイッチ45,46を入り切りすることにより回転を停止する構成である。
【0025】
調節体4は、グレンタンク2の側面視において、先端部よりも後端部を高い所に位置する板体であって、グレンタンク2の下面と中継筒体24の上面との間に形成した間隙に沿って摺動可能に設けている。すなわち、調節体4は斜め下方に移動するとき、中継筒体24の上端開口部を小さくし、斜め上方に移動するとき、中継筒体24の上端開口部を大きくして、中継筒体24に落下する量を調節する構成である。
【0026】
47は下部を中継筒体24の近くの機枠に取り付けるとともに上端部を支持機枠37aに取り付けたアウタ−47aとインナ−ワイヤ47bとからなる調節作動体である。そして、インナ−ワイヤ47bは上端部を前記横軸38の一端部に取り付けた横軸ア−ム38aの先端部に連結し、下端部を調節体4の上端部に連結している。
【0027】
したがって、昇降フレ−ム36は横軸38を中心に上向きに移動すると、調節体4が斜め下方に移動して中継筒体24の開口部を小さくし、反対に下向きに移動すると、斜め上方に移動して中継筒体24の開口部を大きくし、タンク排出口1から中継筒体内へのに落下量を調節する構成である。
【0028】
キャビン48に内装している運転部16は背もたれを有する座席49と、機体の前進方向に向かって座席49の左横側部と前方にかけて左側操作壁50と前側操作壁51は倒L字型に配置し、そして、該左側操作壁50と前側操作壁51により形成したコ−ナ−部における左側操作壁の前端部に、内側を低く外側(コ−ナ−側)を高くして座席に対向するように斜めに設けていると共に回転表示具、グレンタンク2に収容している籾量を表示する籾量表示具、燃料表示具等を有する計器パネル52を設けている。
【0029】
また、左側操作壁50には車速を変速する変速レバ−(HSTレバ−)53を、車速を副変速する副変速レバ−54を、脱穀部への動力を入り切りする脱穀レバ−55を、刈取部への動力を入り切りする刈取レバ−56を夫れ夫れ前後方向に回動自在に設けている。さらに、左側操作壁50の右側(内側)に形成した斜面部の前部にエンジンの回転数を調節するスロットルレバ−57を回動自在に設けている。
【0030】
なお、前記計器パネルは変速レバ−を最前(最高速)側に回動したときにおいても、座席49に座った運転者が計器パネルの各表示具を目視し得る位置に設け、機体各部の異常有無などの運転状況を容易に把握できるように設けている。前側操作壁50の上部に、ブザ−停止スイッチ、表示切り替えスイッチ、作業灯スイッチ、ウインカ及びホ−ンスイッチ、キ−スイッチ等を設け、右側端部に操作レバ−58を設けている。
【0031】
操作レバ−58は前後に傾倒すると刈取部14を昇降し、左右に傾倒するとマイクロコンピュ−タからの指令信号によりアクチュエ−タを作動して、油圧シリンダ等の伸縮により刈取部の昇降、操向クラッチやブレ−キの入切により機体の進行方向を変更する構成である。
【0032】
なお、走行装置12、刈取部14、脱穀部15、グレンタンク2からの穀粒排出などは、車台13に搭載したエンジン(図示せず)から出力された回転動力を駆動源としている。そして、刈取部14は刈取レバ−56の入り切り操作によって駆動・停止し、脱穀部15は脱穀レバ−55の入り切り操作によって駆動・停止し、走行装置12の速度(車速)は変速レバ−(HSTレバ−)53及び副変速レバ−54の操作位置により選択でき、エンジンの回転数はスロットルレバ−57の操作位置により調節することができる構成である。80は緊急停止スイッチである。
【0033】
給水装置9は一端部を前記下案内管5に着脱自在に接続し、他端部を給水源(例えば水道管)に着脱自在に接続した水案内管であって、下案内管側から逆止弁と電磁弁74を設けている。磨き剤供給装置10は先端部のノズル75を下案内管5にのぞませ、後端部を磨き剤(実施例ではトウモロコシの粉)を収容している磨き剤タンク76に接続している。なお、磨き剤は電磁弁77を設けた供給装置(図示せず)により、ノズル75から下案内管5に供給する構成である。
【0034】
図11のブロック回路を説明すると、59は必要なデ−タや制御プログラム等を内蔵するメモリを有するマイクロコンピュ−タの演算制御部(以下CPUと呼ぶ)であって、算術・論理及び比較演算等の作業を行なう。そして、該CPU59に入力インタ−フェイス60を介して入力する主な情報として、スイッチ45,46からの縦フレ−ム停止情報、操作レバ-58の傾倒により入り切りするスイッチ61,62,63,64からの刈取部昇降情報及び機体の左・右旋回情報、穀粒排出スイッチ65からの穀粒排出情報、穀粒案内管旋回スイッチ66からの穀粒案内管旋回情報、穀粒案内管昇降スイッチ67からの穀粒案内管昇降情報、自動張り出しスイッチ68からの穀粒案内管自動張り出し情報、自動収納スイッチ69からの穀粒案内管自動収納情報、給水スイッチ78からの給水情報、磨き剤スイッチ79からの磨き剤供給情報、緊急停止スイッチ80からの緊急停止情報等がある。
【0035】
また、CPU59から出力インタ−フェイス70を介して出力される信号としてモ−タ29への駆動指令信号、正逆転モ−タ44への駆動指令信号、穀粒案内管4の昇降用の油圧バルブ40への切替信号、刈取部昇降用の油圧バルブ71への切替信号、機体旋回用の旋回用バルブへの切替信号72、ソレノイド73への励磁信号、電磁弁74,75への開閉信号等がある。
【0036】
なお、穀粒排出スイッチ65は切りに操作されると、CPU59は出力インタ−フェイス60を介してモ−タ29及びソレノイド73に停止信号を出力するが、この両停止信号の出力に時間差を設けている。すなわち、モ−タ29への停止信号をの出力してから所定時間後にソレノイド73に停止信号を出力するが、CPU59は緊急停止スイッチ80からの緊急停止情報を取り込むと、モ−タ29及びソレノイド73への停止信号を略同時に出力する。
【0037】
つぎに、その作用について説明する。まず、運転者はキャビン47のドアを開閉して座席48に座り、駐車ブレ−キペダルを踏み込んでキ−をキ−スイッチに入れエンジンを起動すると、エンジンから出力された動力は伝動機構を介して機体の回転各部に伝動される。
【0038】
そして、スロットルレバ−57を回動してエンジンを所定回転数に選択すると共に、副変速レバ−54を前側に回動して、例えば標準を選択し、さらに脱穀レバ−55及び刈取レバ−56を操作して脱穀部15、刈取部14を駆動すると、機械条件等が計器パネル52の各表示具に表示される。
【0039】
収穫作業の準備を終えると、駐車ブレ−キペダルの踏み込みを解除し、つづいて変速レバ−53を前側に回動して機体を前進させると共に操作レバ−58を前又は後方向に傾倒してスイッチ61又は62を入りにする。すると、入力インタ−フェイス60を介して刈取部昇降情報を取り込んだCPU59は、出力インタ−フェイス70を介して刈取部昇降用の油圧バルブ71へ切替信号を出力して昇降シリンダ21を伸縮して刈取部14を所望の位置まで昇降する。
【0040】
操作レバ−58を左右に傾倒してスイッチ63又は64を入りにすると、入力インタ−フェイス60を介して機体旋回(左側又は右側への機体の進行方向の修正)情報を取り込んだCPU59は、出力インタ−フェイス70を介して機体旋回用の油圧バルブ72へ切替信号を出力して左旋回シリンダ又は右旋回シリンダ(図示せず)を作動して機体の進行方向を所望の位置まで旋回する。
【0041】
このように、刈取部14の対地高さ、機体の進行方向を変更しながら分草装置17を所定の条間に合わせる。すると、回転する掻き込みリ−ル18によって後方に掻き込まれた穀稈の株元部は、刈取装置19によって切断された後穀稈搬送装置20に受け継がれ後方上方に搬送される。
【0042】
そして、搬送終端部に到達した穀稈は脱穀部15の扱室内に送り込まれて処理される。これにより生じた処理物は風選されて穀粒とわら屑に分離された穀粒は上下方向に移動する揚穀装置22のバケットに汲み上げられて揚穀され、この揚穀終端部からグレンタンク2に送り込まれて収容される。
【0043】
その後、グレンタンク内の穀粒が満杯になると、運転者は収穫作業を中断して穀粒案内管昇降スイッチ67の「上げ」を入りにすると、穀粒案内管昇降情報を入力したCPU59は、出力インタ−フェイス70を介して油圧バルブ40へ切替信号を出力するので、昇降装置39の昇降シリンダは伸びて昇降フレ−ム36を横軸38を中心に上昇回動する。このとき、上下フレ−ム44は昇降フレ−ム36の上昇回動に関連して上向きに回動し穀粒案内管4を上昇する。そして、上下フレ−ム44が所定位置に到達すると、穀粒案内管昇降スイッチ67を切りにする。
【0044】
つぎに、穀粒案内管旋回スイッチ66を入りにすると、穀粒案内管旋回情報を入力したCPU59は、出力インタ−フェイス70を介して正逆転モ−タ44に正転の起動信号を出力する。すると、正逆転モ−タ44の回転動力はモ−タ軸のギヤ、縦フレ−ム側のギヤを介して縦フレ−ム37及び上下フレ−ム35を左回りに旋回するので、穀粒案内管8の穀粒排出部8aそれと同方向(左側)に旋回する。その後、作業者が所望する位置に到達したと判断して穀粒案内管旋回スイッチ66を切りにすると、正逆転モ−タ44は出力インタ−フェイス70を介してCPU59の指令により停止するので、縦フレ−ム37、上下フレ−ム35及び穀粒排出部8aも停止する。
【0045】
穀粒案内管8を排出側に移動するとき、自動張り出しスイッチ68を入りにすると、CPU59は出力インタ−フェイス70を介して油圧バルブ40へ切替信号を出力するので、昇降装置39の昇降シリンダは所定位置まで伸びて昇降フレ−ム36を横軸38を中心に上昇回動する。このとき、上下フレ−ム44は昇降フレ−ム36の上昇回動に関連して上向きに回動し穀粒案内管4を上昇する。続いて、CPU59は、出力インタ−フェイス70を介して正逆転モ−タ44に正転の起動信号を出力する。すると、正逆転モ−タ44の回転動力はモ−タ軸のギヤ、縦フレ−ム側のギヤを介して縦フレ−ム37及び上下フレ−ム35を左回りに旋回するので、穀粒案内管8の穀粒排出部8aそれと同方向(左側)に旋回する。そして、縦フレ−ム37に設けた突起(図示せず)が機枠に設けたスイッチ45を入り切りすると、CPU59から出力インタ−フェイス70を介して出力していた正逆転モ−タ44への駆動指令信号の出力を停止し、旋回を停止する。
【0046】
つぎに、運転者は穀粒案内管昇降スイッチ66を入りにすると、穀粒案内管昇降情報を入力したCPU59は、出力インタ−フェイス70を介して油圧バルブ40へ切替信号を出力するので、これに関連して、昇降装置39の昇降シリンダは短くなって昇降フレ−ム39、上下フレ−ム35を介して穀粒排出部8aを下降する。その後、上下フレ−ム35を介して穀粒排出部8aが所定位置に到達したとき、穀粒案内管昇降スイッチ66を切りにすると、CPU59から出力していた油圧バルブ40への信号の出力を停止するので、穀粒排出部8aの下降は停止する。
【0047】
なお、穀粒排出部8aが所望する位置以上に旋回したとき、あるいはもとの位置に復帰させる場合には、穀粒案内管旋回スイッチ66を入りにして、位置を調節すればよい。また、昇降フレ−ム36と横軸38が回動すると、これにともなって横軸ア−ム38aは回動し、インナ−ワイヤ47bを「押し」または「引き」して調節体4を斜め方向に移動する。このとき、調節体4は斜め下方に移動するとき、中継筒体24の上端開口部を小さくし、斜め上方に移動するとき、中継筒体24の上端開口部を大きくして、中継筒体24に落下する量を調節する。すなわち、穀粒案内管8の傾斜角が大きくなる側に回動すると落下量を減少させ、傾斜角が小さくなる側に回動すると落下量を増加させるので、穀粒排出時に、穀粒案内管8での穀粒の停滞や詰まりがなく、排出作業能率を高め得る。
【0048】
つぎに、穀粒排出スイッチ65を入りにすると、穀粒排出情報を入力したCPU59は、出力インタ−フェイス70を介してモ−タ29に起動信号を出力するので、これに関連して、モ−タ29の出力軸28の回転動力は輪体27,30及び無端帯31を介して繰出軸25に伝動する。そして、該繰出軸25の回転によって、繰出し羽根26が回転してタンク排出口1から中継筒体24に入った穀粒は、強制的に下案内管5に向けて繰り出される。
【0049】
また、CPU59は出力インタ−フェイス70を介してソレノイド73に励磁信号を出力して電磁クラッチを入りにするので、エンジンからの回転動力は伝動軸33から伝動体34および受動体32を介してファン軸6aを回転する。すると、ファン6bはファン軸6aとともにファンケ−ス6cの内部を回転して、圧風をファンケ−ス6cから風案内管6dを通って下案内管5、穀粒案内管8の横案内部8c、縦案内部8bに入り、その後、穀粒排出部8aを通って穀粒排出口7から下向きに出るが、このとき、下案内管5に繰り出された穀粒はこの圧風によって横案内部8c、縦案内部8b、穀粒排出部8aを通って穀粒排出口7から下向きに排出されトラックや運搬者等の収容部に回収される。したがって、グレンタンク2に貯留している穀粒をタンク内での詰まりや停滞がなく円滑に排出できるので、タンク1からの穀粒排出作業能率を向上できる。
【0050】
そして、穀粒の排出作業を終えると、穀粒排出スイッチ59を切りにすると、CPU59から出力インタ−フェイス70を介して出力しているモ−タ29への駆動指令信号、ソレノイド73への励磁信号の出力を停止し、繰出し装置3と回転ファン37を停止するが、モ−タ29への停止信号をの出力してから所定時間後にソレノイド73に停止信号を出力するので、穀粒案内管8への残留を防止することができる。なお、CPU59は緊急停止スイッチ80からの緊急停止情報を取り込むと、モ−タ29及びソレノイド73への停止信号を略同時に出力するので、モ−タ29やソレノイド73などの損傷や焼き付きなどを防止することができる。
【0051】
穀粒の排出作業を終了し、作業者は穀粒案内管昇降スイッチ67の「上げ」を入りにすると、穀粒案内管昇降情報を入力したCPU59は、出力インタ−フェイス70を介して油圧バルブ40へ切替信号を出力するので、昇降装置39の昇降シリンダは伸びて昇降フレ−ム36を横軸38を中心に上昇回動する。このとき、上下フレ−ム44は昇降フレ−ム36の上昇回動に関連して上向きに回動し穀粒案内管4を上昇する。そして、上下フレ−ム44が所定位置に到達すると、穀粒案内管昇降スイッチ67を切りにする。
【0052】
つぎに、穀粒案内管旋回スイッチ66の「収納」を入りにすると、穀粒案内管旋回情報を入力したCPU59は、出力インタ−フェイス70を介して正逆転モ−タ44に逆転の起動信号を出力する。すると、正逆転モ−タ44の回転動力はモ−タ軸のギヤ、縦フレ−ム側のギヤを介して縦フレ−ム37及び上下フレ−ム35を右回りに旋回するので、穀粒案内管8の穀粒排出部8aそれと同方向(右側)に旋回する。その後、作業者が所望する位置に到達したと判断して穀粒案内管旋回スイッチ66を切りにすると、正逆転モ−タ44は出力インタ−フェイス70を介してCPU59の指令により停止するので、縦フレ−ム37、上下フレ−ム35及び穀粒排出部8aも停止する。
【0053】
さらに、穀粒案内管昇降スイッチ67の「下げ」を入りにすると、穀粒案内管昇降情報を入力したCPU59は、出力インタ−フェイス70を介して油圧バルブ40へ切替信号を出力するので、昇降装置39の昇降シリンダは短縮して昇降フレ−ム36を横軸38を中心に下向きに回動する。このとき、上下フレ−ム44は昇降フレ−ム36の下降回動に関連して下向きに回動し、穀粒案内管4を下降する。そして、所定位置に到達すると、出力インタ−フェイス70を介して油圧バルブ40へ出力しているCPU59の切替信号を出力するので、上下フレ−ム44、昇降フレ−ム36及び穀粒排出部8aの下降回動を停止する。
【0054】
なお、自動収納スイッチ69を「入り」にしたとき、CPU59は出力インタ−フェイス70を介して油圧バルブ40へ切替信号を出力するので、昇降装置39の昇降シリンダは所定位置まで伸びて昇降フレ−ム36を横軸38を中心に上昇回動する。このとき、上下フレ−ム44は昇降フレ−ム36の上昇回動に関連して上向きに回動し穀粒案内管4を上昇する。続いて、CPU59は、出力インタ−フェイス70を介して正逆転モ−タ44に逆転の起動信号を出力する。すると、正逆転モ−タ44の回転動力はモ−タ軸のギヤ、縦フレ−ム側のギヤを介して縦フレ−ム37及び上下フレ−ム35を右回りに旋回するので、穀粒案内管8の穀粒排出部8aそれと同方向(右側)に旋回する。そして、縦フレ−ム37に設けた突起(図示せず)が機枠に設けたスイッチ46を入り切りすると、CPU59から出力インタ−フェイス70を介して出力していた正逆転モ−タ44への駆動指令信号の出力を停止し、旋回を停止する。
【0055】
つづいて、CPU59は、出力インタ−フェイス70を介して油圧バルブ40へ切替信号を出力するので、これに関連して、昇降装置39の昇降シリンダは短くなって昇降フレ−ム39、上下フレ−ム35を介して穀粒排出部8aを下降する。その後、上下フレ−ム35を介して穀粒排出部8aが所定位置に到達したとき、CPU59から出力していた油圧バルブ40への信号の出力を停止するので、穀粒排出部8aの下降は停止する。
【0056】
穀粒排出作業を終えた後、あるいは、穀粒案内管8を元の位置に復帰させて、穀粒案内管8の内部に残留した埃を清掃する必要があるが、このようなとき、穀粒排出スイッチ65と給水スイッチ78を入りにする。すると、CPU59は出力インタ−フェイス70を介してソレノイド73に励磁信号を出力して電磁クラッチを入りにするので、エンジンからの回転動力は伝動軸33から伝動体34および受動体32を介してファン軸6aを回転する。すると、ファン6bはファン軸6aとともにファンケ−ス6cの内部を回転して、圧風をファンケ−ス6cから風案内管6dを通って下案内管5、穀粒案内管8の横案内部8c、縦案内部8bに入り、その後、穀粒排出部8aを通って穀粒排出口7から下向きに出るが、CPU59は出力インタ−フェイス70を介して電磁弁74に「開」信号を出力するので、水道管を介して送られてきた水は電磁弁74、逆止弁を通って下案内管5に入る。したがって、下案内管5に送りこまれた水はこの圧風によって横案内部8c、縦案内部8b、穀粒排出部8aを通って穀粒排出口7から下向きに排出されるので、これらを通るときに穀粒案内管8に残留しているほこりや内壁に付着しているほこりを除去することができる。
【0057】
給水スイッチ78の代えて磨き剤供給スイッチ79を入りにすると、CPU59は出力インタ−フェイス70を介して電磁弁77に「開」信号を出力する。すると、磨き剤タンク76に貯留している磨き剤は供給装置(図示せず)によってノズル75から下案内管5に送りこまれ、そして、送風装置6の圧風によって横案内部8c、縦案内部8b、穀粒排出部8aを通って穀粒排出口7から下向きに排出されるので、これらを通るときに穀粒案内管8に残留しているほこりや内壁に付着しているほこりを除去することができる。
【0058】
このように、穀粒案内管8の内部を自動洗浄できるので、大豆などの穀粒の汚れを防止することができ、商品価値の向上にもなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 コンバインの右側面図。
【図2】 一部切除したコンバインの背面図。
【図3】 一部切除したコンバインの側面図。
【図4】 運転部の平面図。
【図5】 繰出装置の側面図。
【図6】 繰出装置の平面図。
【図7】 給水装置を備えた繰出装置の平面図。
【図8】 磨き剤供給装置を備えた繰出装置の平面図。
【図9】 繰出し部の側断面図。
【図10】 繰出し部の正断面図。
【図11】 ブロック回路。
【符号の説明】
1 タンク排出口
2 グレンタンク
3 繰出し装置
4 調節体
5 下案内管
6 送風装置
7 穀粒排出口
8 穀粒案内管
9 給水装置
10 磨き剤供給装置

Claims (1)

  1. 穀粒をタンク排出口1から排出するグレンタンク2と、該タンク排出口1に連通する繰出装置3と、該繰出装置3とタンク排出口1との間に位置する調節体4と、前記繰出装置3から繰り出された穀粒を案内する下案内管5と、該下案内管5と連通する送風装置6と、下案内管5と連通し且つ先端部に設けた穀粒排出口7の位置を変更可能に上下方向及び横方向に移動し得る穀粒案内管8とを備え、該穀粒案内管8を上昇させるとタンク排出口1からの落下量を減少し穀粒案内管8を下降させるとタンク排出口1からの落下量を増加するように調節体4を作動するべく穀粒案内管8と調節体4とを連動構成したことを特徴とする穀粒排出装置。
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