JP4453167B2 - コンバイン - Google Patents

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JP4453167B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンバインに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来からコンバインは、走行車体の前部に設けた刈取前処理装置を、昇降油圧シリンダによって、下方の刈取作業位置と上方の非作業位置との間を昇降自由に構成している。そして、コンバインは、刈取前処理装置を上方の非作業位置に上昇させると、前記刈取前処理装置を構成している刈取装置や穀稈搬送装置、および、脱穀装置のフィ−ドチェンを自動的に停止させる構成として、動力の効率的利用と作業の安全を図る技術が採用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来からコンバインは、刈取脱穀作業中に、思いもかけないトラブルが発生したり、グレンタンクが満杯に達して走行を停止して作業を中断することがある。このように、コンバインは、作業を中断するために、油圧変速レバ−を中立に操作して走行クロ−ラを停止し、更に、刈取クラッチや脱穀クラッチを切り操作する操作手順が必要で、オペレ−タ−に煩雑な操作負担を要求している。
【0004】
そのため、従来のコンバインは、走行を停止したとき、機体に保持されている穀稈(フィ−ドチェンが挟持している穀稈)の搬送を中断するために、煩雑な操作が必要であったから、それらの操作をしない場合は、停止場所に排藁が排出されて堆積する課題があった。
【0005】
そのため、脱穀装置のフィ−ドチェンは、走行停止後できるだけ早く停止して穀稈の搬送を中断する必要がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上述した課題を解決するために次の如き技術手段を講ずるものである。
すなわち走行クローラ(6)を有する走行車体上に脱穀装置を搭載し、該脱穀装置のに刈取前処理装置昇降自由にけ、前記脱穀装置は、扱胴(41)を軸架した上側の扱室(42)と、第1唐箕(37)及び揺動選別棚(30)を備え扱室(42)の下側に配置した選別室とから構成し、前記扱室(42)の扱口に沿ってフィードチェン)を設け該フィードチェン(5)によって刈取前処理装置(3)の穀稈搬送装置(8)から受け継いだ穀稈の株元を挟持して穂先側を扱室(42)に挿入して搬送する構成とし、前記揺動選別棚(30)の選別方向上手側に設ける移送棚(31)を、穀粒流下孔(36)を有した上部移送棚(31a)と下部移送棚(31b)とで上下二段に構成し、該上部移送棚(31a)および下部移送棚(31b)の上手側に、該上部移送棚(31a)上および下部移送棚(31b)上に選別風を送り込む第2唐箕(32)の吹出し口(33)を連通し、前記走行クローラに回転動力を伝動する油圧無段変速装置変速操作可能な油圧変速レバーを操縦座席位置に設け、該油圧変速レバーの基部に油圧変速レバーが中立位置にあることを検出するポテンショメータを設け、前記扱室(42)の上側に開放可能に設けた扱胴カバー(43)を該扱室(42)の上側位置にて開放不能にロックする固定フック(45)を設け、該固定フック(45)の固定状態を検出するリミットスイッチ(46)を設け、前記油圧変速レバーを中立位置に操作すると、ポテンショメータからの検出信号が制御手段に入力され、該制御手段から出力された制御信号に基づいてフィードチェン(5)が自動的に停止し、前記リミットスイッチ(46)によって固定フック(45)が固定状態にないことが検出され且つポテンショメータによって油圧変速レバーが中立位置にないことが検出された場合にはエンジンが自動的に停止する構成としたことを特徴とするコンバインとしている。
【0007】
【0008】
【発明の効果】
本発明によると移送棚(31)を上下二段に構成し、上部移送棚(31a)に複数の穀粒流下孔(36)を設けて穀粒の落下を図ることで、上部移送棚(31a)と下部移送棚(31b)上の被選別物の層をできるだけ薄くしながら選別することができ、更に第2唐箕(32)から選別風を送り込んで選別効果を高めることができる。
そして、油圧無段変速装置(7)を中立位置に操作して車体の前進を止めると、フィ−ドチェン(5)が自動的に停止するため、オペレ−タ−の操作負担を軽減することができて、その上に、緊急停止時における排藁の堆積をなくすことができる。また、扱胴カバ−(43)のロック不充分のときには、油圧変速レバ−を走行側に操作すると、すぐにエンジンが停止し、作業の安全性を確保することができる。
【0009】
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて、本発明の実施例を具体的に説明する。
まず、コンバイン4は、図1に示すように、走行クロ−ラ6を有する走行車体1上に脱穀装置2を搭載し、その前側に刈取前処理装置3を上下昇降自由に連結して構成している。そして、脱穀装置2は、具体的に図面では示さないが、従来から知られているように、上側に扱胴を軸架した扱室を配置し、その下側に、圧風唐箕や揺動選別棚を設けた選別室を配置して構成している。
【0011】
そして、フィ−ドチェン5は、上記した扱室の扱口に沿わせて設け、前記刈取前処理装置3の穀稈搬送装置8から受け継いだ穀稈の株元を挟持し、穂先側を扱室に挿入して搬送する構成としている。なお、扱室は、穀稈供給側に供給漏斗を設けている。
【0012】
そして、刈取前処理装置3は、図1に示すように、前部から低位置に分草杆9、その後方に傾斜状に穀稈引起し装置10、その下方に刈取装置11、刈取穀稈を搬送する株元チェン8aと穂先ラグ8bとから穀稈搬送装置8を一体的に枠組みして構成している。そして、刈取前処理装置3は、図1に示すように、下方の刈取作業位置(図1の実線位置参照)から上方の非作業位置(図1の仮想線位置参照)に昇降シリンダによって上下昇降自由に支持して構成している。更に、刈取前処理装置3は、前記各装置が一連の伝動機構によって駆動され、実施例の場合、下方の作業位置では伝動されるが、上方の非作業位置に上昇すると、各装置の伝動が自動的に中断する構成としている。
【0013】
そして、前記したフィ−ドチェン5は、上記刈取前処理装置3が上方の非作業位置に上昇すると、刈取前処理装置3を構成している各装置と同様に、伝動が中断されて停止し、下方の刈取作業位置では伝動される構成としている。
そして、刈取前処理装置3は、図1に示す実施例の場合、上下昇降レバ−12に切替スイッチ13を設け、上記昇降作動に連動して伝動が断続されるモ−ド(連動モ−ド)と昇降に無関係に伝動されるモ−ド(単独モ−ド)とに切替できる構成としている。図1に示す実施例では、14は刈取部入・切モ−タであって、ベルトテンションからなる刈取クラッチ15を自動操作可能に構成している。この場合、上記モ−タ14は、刈取前処理装置の上下角度を検出するポテンショメ−タ16の検出情報に基づいて入・切自動操作ができる構成としている。
【0014】
そして、17はフィ−ドチェン入・切モ−タであって、上記ポテンショメ−タ16の検出情報に基づいて入・切自動操作ができる構成としている。
つぎに、走行クロ−ラ6は、図1で解るように、走行ミッション装置18の駆動スプロケット19によって伝動される構成としているが、走行ミッション装置18には、油圧無段変速装置7から正・逆回転の動力および変速された回転動力が入力される構成としている。
【0015】
そして、油圧変速レバ−20は、上記油圧無段変速装置7を変速操作可能に操縦座席位置に設け、前後進の切替と変速操作ができる構成とし、基部に中立位置を検出するホテンショメ−タ21を設けて構成している。そして、前記フィ−ドチェン入・切モ−タ17は、上記ホテンショメ−タ21から中立位置の検出情報が入力されると、自動的にクラッチ切操作をする構成としている。
【0016】
そして、フィ−ドチェンクラッチ22は、図2および図3に示すように、前記フィ−ドチェン入・切モ−タ17によって作動されるクラッチピン23がクラッチボックス24に対して押し、引き操作され、内装したクラッチギヤ25を軸方向に摺動して、動力を入・切操作する構成としている。
【0017】
そして、実施例のフィ−ドチェン入・切モ−タ17は、切替スイッチ13をON操作して連動モ−ドに切替たことを条件にして、油圧変速レバ−20を中立位置に操作したとき、自動的にクラッチ切操作をしてフィ−ドチェン5を自動停止する構成としている。
【0018】
以上のように構成したコンバイン4の作用について説明する。
まず、刈取脱穀作業にあたり、切替スイッチ13をON操作して、刈取前処理装置3の昇降作動に連動して伝動が断続される「連動モ−ド」に切替て作業を開始する。
【0019】
すると、圃場の穀稈は、コンバイン4の前進に伴い、前端下部にある分草杆9によって分草作用を受け、次いで穀稈引起し装置10の引起し作用によって倒伏状態から直立状態に引き起こされ、株元が刈取装置11に達して刈り取られる。
そして、穀稈は、多数の条列が集められて穀稈搬送装置8によって後部上方に搬送されてフィ−ドチェン11の始端部に達して受継がれて脱穀装置2に供給される。そして、穀稈は、株元がフィ−ドチェン5に挾持された状態で搬送されながら、穂先部分が扱室内に挿入されて通過する過程で、回転されている扱胴によって脱穀される。そして、脱穀処理物は、下方の選別室に達して選別風と揺動選別棚の作用を受けて選別処理されるものである。
【0020】
以上のように、コンバイン4は、連続的に刈取脱穀作業を行い、脱穀選別した穀粒を収穫してグレンタンクに収集貯留する。
さて、上述のように、連続的に刈取脱穀作業が行われ、コンバインが圃場の端に達すると、オペレ−タは、上下昇降レバ−12を操作して刈取前処理装置3を上方の非作業位置に上昇すると、ポテンショメ−タ16が上昇角度を検出して図示しない制御手段に入力し、刈取部入・切モ−タ14とフィ−ドチェン入・切モ−タ17とに制御信号を出力してそれぞれクラッチ切りの操作をする。したがって、刈取クラッチ15は、刈取前処理装置3の回転各部への伝動を中断し、一方、フィ−ドチェンクラッチ22は、フィ−ドチェン5を停止することになる。
【0021】
更に、作業中において、フィ−ドチェンクラッチ22は、油圧変速レバ−20を中立位置に操作すると、ポテンショメ−タ21が検出信号を、図示しない制御手段に入力し、その制御手段から出力された制御信号に基づいてフィ−ドチェン入・切モ−タ17がクラッチ切り側にクラッチピン23を操作してフィ−ドチェン5を停止することになる。
【0022】
このように、フィ−ドチェン5は、油圧無段変速装置7を中立位置に操作して走行車体1の前進を止めると自動的に停止するから、オペレ−タの操作負担を軽減することができて、その上に、緊急停止時に同じ場所に、排藁の堆積をなくすることができる。そして、刈取前処理装置3が非作業位置に上昇すると、刈取から始まる一連の搬送装置(穀稈搬送装置8とフィ−ドチェン5)が自動停止して無駄な動力の損失をなくすることができるものでありながら、上述したように、油圧無段変速装置7を中立位置に操作して車体1の前進を止めると、フィ−ドチェン5も自動的に停止する。
【0023】
以上述べたように、本発明の実施例は、オペレ−タの操作軽減を図り、トラブル等のために停車時、排藁の堆積を未然に防止でき、安全性が向上したものである。
なお、実施例に係るコンバイン4は、切替スイッチ13を、刈取前処理装置3の昇降に無関係に回転各部が伝動される「単独モ−ド」のままで、作業することもできる。
【0024】
別実施例1
つぎに、図4乃至図6に基づいて別実施例1を説明する。まず、揺動選別棚30は、図4に示すように、選別方向の上手側に設ける移送棚31を、上部移送棚31aと、下部移送棚31bとの二段構成として、上手側からそれぞれの棚31a、31b上に第2唐箕32の吹出し口33を連通して選別風を送り込む構成としている。34はチャフシ−ブ、35はストロ−ラックを示す。
【0025】
そして、上部移送棚31aは、図5および図6に示すように、穀粒流下孔36を設けて構成している。
なお、37は第1唐箕、38は一番移送螺旋、39は二番移送螺旋を示す。
別実施例1は、従来、脱穀処理物の移送作用を主な機能としていた移送棚に、選別機能を与えて選別室における全体の選別作用の向上を図ったものである。
【0026】
特に、移送棚31を上下二段に構成して上部棚31aに複数の穀粒流下孔36を設けて穀粒の落下を図り、各移送棚31a、31b上の被選別物の層をできるだけ薄くしながら選別し、しかも、第2唐箕32から選別風を送り込んで選別効果を高めることができた。
【0027】
別実施例2
つぎに、図7乃至図9に基づいて別実施例2を説明する。
まず、脱穀装置40は、扱胴41を内装軸架した扱室42の上側に配置した扱胴カバ−43を張圧シリンダ44によって開放する構成としている。そして、固定フック45は、上記扱胴カバ−43を扱室42の上側にロックする構成とし、扱室42の左右両側に装置し、リミットスイッチ46で固定状態を検出する構成としている。
【0028】
一方、油圧変速レバ−47は、図7および図8に示すように、コンバインの走行クロ−ラ48を伝動する油圧無段変速装置を操作する構成とし、基部に中位位置を検出するポテンショメ−タ49を設けている。
そして、コンバインに搭載したエンジンは、前述の固定フック45が正しい固定状態にないことを前記リミットスイッチ46が検出し、かつ、油圧変速レバ−47が中立位置にないことをポテンショメ−タ49が検出した条件が揃うと、停止する構成としている。
【0029】
別実施例2は、上述のように構成したから、扱胴カバ−43のロック不充分のときには、油圧変速レバ−47を走行側に操作すると、すぐエンジンが停止し、作業安全を確保できるものでありながら、清掃時には扱胴カバ−43を開放状態にして、脱穀クラッチを入れて扱胴41を空回転することができ、扱室内の残留排塵物を排出できる。
【0030】
別実施例3
つぎに、別実施例3を図10乃至図14に基づいて説明する。
別実施例3は、グレンタンク50の底部に軸装している排出螺旋軸51の螺旋カバ−52に関するものである。
【0031】
まず、排出螺旋軸51は、図10に示すように、外部から入力される回転動力によって矢印イの方向に回転し、タンク50内の穀粒を搬送して、従来から公知のように、側部の図示しない揚穀筒から機外に搬出する構成としている。そして、螺旋カバ−52は、図10に示す排出螺旋軸51の回転方向との関係で解るように、取込み側カバ−52aと非取込み側カバ−52bとからなり、排出螺旋軸51の上方に配置して前後の側板に固定して構成している。
【0032】
ここに、取込み側とは、排出螺旋軸51の回転方向(矢印イ参照)の上手側で穀粒を排出螺旋51側に掻き込む側の意味である。
そして、取込み側カバ−52aは、図11および図12に示すように、排出螺旋軸51の搬送下手側の所定部分を、カバ−幅を広く形成し、タンク側板50aとの間隔を狭く構成している。そして、非取込み側カバ−52bは、図13および図14に示すように、排出螺旋軸51の搬送下手側の所定部分を、カバ−幅を狭く形成し、タンク側板50bとの間隔を広くする開放部bを構成している。
【0033】
なお、53は調節板を示す。
別実施例3は、上述のように構成しているから、排出螺旋軸51から揚穀筒側への穀粒の引継ぎを円滑に行い、排出時間を短縮できる特徴がある。通常、排出螺旋軸51の終端部分では、揚穀筒への引継ぎ量を越える穀粒が送られてくるから引継ぎの円滑性を欠ぐが、それらの余分な穀粒を非取込み側カバ−52bの終端部分に形成した開放部b(図13、図14参照)から上方にあふれさせて逃がし、反対側の取込み側カバ−52aの終端部分を広くしてタンク側板50aとの間隔を狭くし、穀粒の流入を制限することで解決を図っている。
【0034】
別実施例4
つぎに、図15および図16に基づいて別実施例4を説明する。
別実施例4は、図面に示すように、グレンタンク50において、タンク底傾斜板52と略平行にタンク50内部に流穀板53を設け、その流穀板53の下端部を排出螺旋軸51の取込み側aに臨ませて構成したものである。
【0035】
別実施例4は、以上述べたように構成しているから、タンク50内の穀粒を流穀板53によってできる限り排出螺旋軸51の取込み側aに案内・供給できるから、穀粒の排出時間を短縮できる特徴がある。更に、別実施例4の構成では、上記流穀板53によって、排出螺旋軸51の非取込み側bにかかるタンク50内に充填されている穀粒の圧力を軽減できるから、排出螺旋軸51による穀粒の搬送が円滑にできるものとなった。
【0036】
別実施例5
つぎに、図17および図18に基づいて別実施例5を説明する。
別実施例5は、図面に示すように、グレンタンク50内に軸架した排出螺旋軸51の螺旋カバ−54に関し、図18の実施例のように、排出螺旋軸51の軸心より非取込み側bに寄せた位置に螺旋カバ−54を配置して構成している。
【0037】
すなわち、実施例の場合、排出螺旋軸51は、図18の矢印の方向に回転してタンク50内の穀粒を搬送するが、回転上手側が取込み側aとなり、反対側が非取込み側bとしている。そして、上述した螺旋カバ−54は、図18で解るように、排出螺旋軸18の軸心より非取込み側に寄せて設け、螺旋カバ−54の内部に空間部55を長手方向に形成した構成としている。56は揚穀螺旋である。
【0038】
別実施例5は、以上のように構成しているから、排出螺旋軸51の回転に伴って搬送される穀粒が、順次増大してきて螺旋軸51の周囲の穀粒圧が高くなると、穀粒圧の比較的低い上記空間部55側に逃げて溜る。したがって、排出螺旋軸51は、その螺旋の周囲における穀粒の異常圧力が解消され、穀粒搬送が円滑にできるようになる特徴がある。
【0039】
別実施例6
つぎに、別実施例6を図19乃至図23に基づいて説明する。
別実施例6は、コンバインによって刈取脱穀作業を開始した直後、脱穀選別後の穀粒が正常にグレンタンク内に搬送され貯留が開始されているか、否かを籾センサにより自動的に検出(確認)する装置に関するものである。
【0040】
まず、コントロ−ラ60は、図19に示すように、入力側に、穀稈センサA、穀稈センサB、車速センサ61、籾センサ62を接続し、出力側にブザ−63およびモニタ−64を接続して構成している。そして、穀稈センサAと穀稈センサBとは、図20に示すように、刈取前処理装置65の中間搬送位置と始端側搬送位置とに設けられ、作業開始後の穀稈を検出して入力する構成としている。
【0041】
そして、車速センサ61は、図20に示すように、走行ミッション装置66に設けられ、車速を検出してコントロ−ラ60に入力する構成としている。そして、籾センサ62は、図21および図22に示すように、グレンタンク67内の一番揚穀装置68の穀粒放出口69から穀粒が放出される部位のタンク底部(作業開始後、最初に籾が溜まる部位)に配置して籾を検出できる構成している。
【0042】
70は排出螺旋軸、71は揚穀筒である。
そして、籾センサ62は、図23に示す構成例では、穀粒放出口69の放出部位に設け、一番揚穀装置68からグレンタンク67に放出された籾を検出してコントロ−ラ60に入力する構成としている。
【0043】
そして、出力側に接続したブザ−63とモニタ−64とは、作業当初に籾がグレンタンク67内に正常に排出されないときに、コントロ−ラ60から出力された制御信号に基づいて警報、および、モニタ表示してオペレ−タに警報する手段である。
【0044】
別実施例6は、以上述べたように構成しているから、コンバインを前進させながら刈取、脱穀作業を開始すると、コントロ−ラ60は、各センサから入力される検出情報に基づいて判断し、異常があれば出力側に接続したブザ−63とモニタ−64とによりオペレ−タに警報することができる。
【0045】
別実施例7
つぎに、別実施例7を図24および図25に基づいて説明する。
別実施例7は、グレンタンク75内に最後まで穀粒が残り部位(最後に排出される位置)に籾センサ76を設けてタンク75内に籾がなくなったことを検出してオペレ−タに報知する装置に関するものである。
【0046】
図24および図25に示す実施例の場合、籾センサ76は、排出螺旋軸77の搬送終端部で揚穀筒78に穀粒を供給して受け継がせる部位に設け、残留穀粒を検出する構成としている。そして、モニタ79は、図25に示すように、操縦座席80の前側の見易い位置に装置し、上記籾センサ76がグレンタンク75内に籾がなくなったときの検出情報に基づいて「排出完了」を表示する構成としている。
【0047】
別実施例8
つぎに、図26乃至図31に基づいて別実施例8を説明する。
別実施例8は、伸縮式穀粒排出オ−ガに関し、オ−ガの伸縮位置をコントロ−ラにより認知できる装置を作り出し、これを利用してオ−ガの張出(伸縮)位置を選択して、予め、設定した位置に伸長、又は、縮小する装置を作り出さんとするものである。
【0048】
まず、伸縮式穀粒排出オ−ガ85は、従来から知られているように、揚穀筒86の上部に連結した基部固定筒87に、先端に穀粒排出口88を有する移動筒89を挿通して、揚穀筒86に対して穀粒排出口88の位置を伸縮して遠近調節できる構成としている。この場合、具体的には図示しないが、揚穀筒86内の揚穀螺旋軸から基部固定筒87内の搬送螺旋軸、そして、移動筒89内の伸縮螺旋軸によって連続して穀粒の受継ぎ搬送ができる構成としている。
【0049】
そして、伸縮駆動装置90は、オ−ガモ−タ91によって正・逆回転する螺旋軸92に、上記移動筒89の移動具93を係合(螺旋溝に)して伸縮移動できる構成としている。94は最伸(上限)リミットスイッチ、95は最縮(下限)リミットスイッチを示す。96は感知板である。
【0050】
そして、コントロ−ラ97は、図26に示すように、入力側にオ−ガモ−タ回転センサ98、最伸(上限)リミットスイッチ94、最縮(下限)リミットスイッチ95、位置設定ダイヤル99を接続して構成している。そして、コントロ−ラ97は、出力側にオ−ガモ−タ91を接続して出力する制御信号に基づいてそのオ−ガモ−タ91を正転、逆転の制御回転ができる構成としている。
【0051】
図27において、100はグレンタンクを示す。
別実施例8は、以上のように構成しているから、コントロ−ラ97は、オ−ガモ−タ91の正転、逆転の回転数をオ−ガモ−タ回転センサ98が読み取って、伸縮式穀粒排出オ−ガ85の伸縮位置を演算するものである。そして、コントロ−ラ97は、位置設定ダイヤル99によって、予め、位置設定をしておき、その位置に穀粒排出口88を伸縮移動して自動的に張出位置をセットできる特徴を有する。
【0052】
なお、伸縮式穀粒排出オ−ガ85は、最伸(上限)位置と最縮(下限)位置とをそれぞれリミットスイッチ94、95を設けて、検出される構成を採用しているから、安全に作業ができる利点がある。
別実施例9
つぎに、図32乃至図35に基づいて別実施例9を説明する。
【0053】
別実施例9は、揺動選別棚101の揺動駆動装置102に関し、偏芯ギヤ103a、103bを用い、棚101が一往復回転する間に高速揺動域と低速揺動域とを組み合わせて一連の揺動運動をする構成としたものである。図面に示す実施例の場合、揺動選別棚101は、前側から後側の上方に上がる軌跡が高速揺動域となり、後側から前側下方に下がる軌跡が低速揺動域となる構成としている。
【0054】
まず、揺動選別棚101は、図32に示すように、脱穀装置104の選別室105内に、選別方向の上手側を揺動自由に支架し、下手側に揺動駆動装置102を設けて揺動自由に構成している。そして、揺動駆動装置102は、図33に示すように、入力軸106とクランク軸107とにそれぞれ偏芯ギヤ103a、103bを軸着して両者を噛合させて伝動する構成としている。そして、揺動選別棚101は、図33に示すように、上記クランク軸107に連結支架して揺動可能に構成している。108は入力プ−リである。
【0055】
以上のように構成しているから、一対の偏芯ギヤ103a、103bは、図34に示すように、相互の偏芯したギヤ部が紙面上で左に寄った位置に回動すると、クランク軸107が高速で伝動され、揺動選別棚101が高速回動して前側から後側上方に上がる方向に揺動する。そして、一対の偏芯ギヤ103a、103bは、図35に示すように、上記した図34と反対位置に回動するすると、クランク軸107が低速で伝動され、揺動選別棚101が後側から前側下方に下がる軌跡で低速揺動することになる。
【0056】
別実施例9に係る揺動選別棚101は、上述のとおりであるから、篩い効果が高まり、穀粒の漏下を促進して選別能力を向上することができ、全体として高能率の脱穀装置を提供できる特徴を有する。
別実施例10
つぎに、図36に基づいて別実施例10を説明する。
【0057】
別実施例10は、二番移送螺旋軸110の上方に選別風を吹込むセカンドファン111に関し、回行時(旋回時)における三番ロスの低減と、併せて、走行クロ−ラが回行に伴って跳ね上げる泥土がセカンドファン111のケ−ス内に浸入するのを未然に防止できる装置を作り出さんとするものである。
【0058】
まず、セカンドファン111は、図36に示すように、脱穀装置112の選別室113において、一番移送螺旋軸114と二番移送螺旋軸110との間に設けたファンケ−ス115内に軸架して吹出し口116から上記二番移送螺旋軸110の上方に選別風を吹出す構成としている。そして、カバ−117は、図36に示すように、ファンケ−ス115の下側開口に開閉自由に枢着して設け、制御モ−タ118によって自動開閉する構成としている。そして、制御モ−タ118は、図示は省略しているが、図外の穀稈センサの検出情報に基づいて正・逆転作動して、上記カバ−117を自動的に開閉操作する構成としている。
【0059】
そして、ファンケ−ス115は、カバ−117がコンバインが前進して刈取脱穀作業中には開口して外気を導入して選別風の起風を可能とし、作業を中断してコンバインを回行するときには閉まる構成としている。そして、上記カバ−117は、走行クロ−ラ119の回転方向との関係において、ファンケ−ス115を開放しているとき、図36で解るように、コンバインの前進中(作業中)には走行クロ−ラ119が跳ね上げる泥土を外側で遮断してファンケ−ス115内に浸入するのを防止できるが、バック走行するときには防止できない関係に構成されている。120は圧風唐箕(セカンドファン111に対応するファ−ストファン)を示す。
【0060】
別実施例10は、以上のように構成されているから、コンバインの作業中にはカバ−117を自動的に開き、外気を吸引しながらセカンドファン111が選別風を起風して二番移送螺旋軸110の上方に吹込みながら作業を行なうことができる。そして、コンバインが圃場の端に達して回行(旋回)するときには、カバ−117は、穀稈センサの検出情報に基づいて制御駆動される制御モ−タ118によって自動的にファンケ−ス115を閉鎖する。
【0061】
したがって、セカンドファン111は、選別室113内に選別風を送らず、三番ロスを低減できる利点がある。そのとき、走行クロ−ラ119は、前進バックを繰り返すが、バック走行して泥土を跳ね上げても、ファンケ−ス115が閉鎖されているから浸入することはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例であって、コンバインの側面図である。
【図2】 本発明の実施例であって、クラッチの側面図である。
【図3】 本発明の実施例であって、クラッチの断面図である。
【図4】 本発明の別実施例1であって、切断側面図である。
【図5】 本発明の別実施例1であって、移送棚の平面図である。
【図6】 本発明の別実施例1であって、移送棚の断面図である。
【図7】 本発明の別実施例2であって、側面図である。
【図8】 本発明の別実施例2であって、要部の側面図である。
【図9】 本発明の別実施例2であって、作用を示す正面図である。
【図10】 本発明の別実施例3であって、切断正面図である。
【図11】 本発明の別実施例3であって、平面図である。
【図12】 本発明の別実施例3であって、平面図である。
【図13】 本発明の別実施例3であって、平面図である。
【図14】 本発明の別実施例3であって、平面図である。
【図15】 本発明の別実施例4であって、切断側面図である。
【図16】 本発明の別実施例4であって、切断正面図である。
【図17】 本発明の別実施例5であって、切断側面図である。
【図18】 本発明の別実施例5であって、切断正面図である。
【図19】 本発明の別実施例6であって、制御手段のブロック図である。
【図20】 本発明の別実施例6であって、側面図である。
【図21】 本発明の別実施例6であって、内部の平面図である。
【図22】 本発明の別実施例6であって、内部の側面図である。
【図23】 本発明の別実施例6であって、内部の平面図である。
【図24】 本発明の別実施例7であって、内部の平面図である。
【図25】 本発明の別実施例7であって、内部の側面図である。
【図26】 本発明の別実施例8であって、制御手段のブロック図である。
【図27】 本発明の別実施例8であって、作用平面図である。
【図28】 本発明の別実施例8であって、側面図である。
【図29】 本発明の別実施例8であって、平面図である。
【図30】 本発明の別実施例8であって、側面図である。
【図31】 本発明の別実施例8であって、側面図である。
【図32】 本発明の別実施例9であって、内部の側面図である。
【図33】 本発明の別実施例9であって、平面図である。
【図34】 本発明の別実施例9であって、側面図である。
【図35】 本発明の別実施例9であって、側面図である。
【図36】 本発明の別実施例10であって、内部の側面図である。
【符号の説明】
1 走行車体
2 脱穀装置
3 刈取前処理装置
5 フィ−ドチェン
6 走行クロ−ラ
7 油圧無段変速装置
穀稈搬送装置
20 油圧変速レバー
21 ポテンショメータ
30 揺動選別棚
31 移送棚
31a 上部移送棚
31b 下部移送棚
32 第2唐箕
33 吹出し口
36 穀粒流下孔
37 第1唐箕
41 扱胴
42 扱室
43 扱胴カバー
45 固定フック
46 リミットスイッチ
47 油圧変速レバー
49 ポテンショメータ

Claims (1)

  1. 走行クローラ(6)を有する走行車体上に脱穀装置を搭載し、該脱穀装置のに刈取前処理装置昇降自由にけ、前記脱穀装置は、扱胴(41)を軸架した上側の扱室(42)と、第1唐箕(37)及び揺動選別棚(30)を備え扱室(42)の下側に配置した選別室とから構成し、前記扱室(42)の扱口に沿ってフィードチェン)を設け該フィードチェン(5)によって刈取前処理装置(3)の穀稈搬送装置(8)から受け継いだ穀稈の株元を挟持して穂先側を扱室(42)に挿入して搬送する構成とし、前記揺動選別棚(30)の選別方向上手側に設ける移送棚(31)を、穀粒流下孔(36)を有した上部移送棚(31a)と下部移送棚(31b)とで上下二段に構成し、該上部移送棚(31a)および下部移送棚(31b)の上手側に、該上部移送棚(31a)上および下部移送棚(31b)上に選別風を送り込む第2唐箕(32)の吹出し口(33)を連通し、前記走行クローラに回転動力を伝動する油圧無段変速装置変速操作可能な油圧変速レバーを操縦座席位置に設け、該油圧変速レバーの基部に油圧変速レバーが中立位置にあることを検出するポテンショメータを設け、前記扱室(42)の上側に開放可能に設けた扱胴カバー(43)を該扱室(42)の上側位置にて開放不能にロックする固定フック(45)を設け、該固定フック(45)の固定状態を検出するリミットスイッチ(46)を設け、前記油圧変速レバーを中立位置に操作すると、ポテンショメータからの検出信号が制御手段に入力され、該制御手段から出力された制御信号に基づいてフィードチェン(5)が自動的に停止し、前記リミットスイッチ(46)によって固定フック(45)が固定状態にないことが検出され且つポテンショメータによって油圧変速レバーが中立位置にないことが検出された場合にはエンジンが自動的に停止する構成としたことを特徴とするコンバイン。
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