JP4109426B2 - 自動変速機の変速制御装置 - Google Patents

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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H59/00Control inputs to control units of change-speed-, or reversing-gearings for conveying rotary motion
    • F16H59/02Selector apparatus
    • F16H59/0204Selector apparatus for automatic transmissions with means for range selection and manual shifting, e.g. range selector with tiptronic

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動変速機の変速制御装置に関し、特にマニュアル変速モードを備えた自動変速機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、車両用の自動変速機の変速制御装置としては、特開平10−141485号公報に記載の従来技術が知られている。この公報には、運転者の意図に応じた変速段が選択できるように、マニュアル変速モードが備えられている。そして、例えマニュアル変速モードが選択されていたとしても、走行状況に応じて自動的にアップシフト及びダウンシフトを行うことでドライバビリティの向上を図っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の自動変速機の変速制御装置にあっては、マニュアル変速モードが選択されており、運転者が変速を要求していないにも関わらず自動的に変速してしまうため、逆に運転者の意図に沿わない変速が行われると問題があった。このような運転者の意図とそぐわない変速動作は、特にスポーツ走行時に発生しやすい。
【0004】
本発明は、上述のような問題点に着目してなされたもので、マニュアル変速モードを備えた自動変速機の変速制御装置において、特にスポーツ走行時において運転者の走行意図をより反映することができる自動変速機の変速制御装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明では、少なくともスロットル開度と車速により決まる運転点により変速目標値を求め、自動変速機の変速比を制御する変速比制御手段と、運転者のシフト操作により変速比を選択可能な変速比選択手段とを備えた自動変速機の変速制御装置において、
前記変速比選択手段には、
エンジンの過回転を防止する予め設定された設定エンジン回転数を超える範囲において自動的にシフトアップし、エンジンの過回転を防止する予め設定された設定エンジン回転数を超えない範囲において運転者がシフト操作により変速するノーマルマニュアルモードと、
エンジンの過回転を防止する予め設定された設定エンジン回転数を超える範囲において自動的にシフトアップし、エンジンの過回転を防止する予め設定された設定エンジン回転数を超えない範囲において可能な限り低速ギア段を自動的に選択するスポーツマニュアルモードと、エンジンの過回転を防止する予め設定された設定エンジン回転数を超える範囲においてフューエルカットを行い、エンジン回転数にかかわらず運転者の変速操作を基本とした本格マニュアルモードと、
を有することを特徴とする。
【0006】
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の自動変速機の変速制御装置において、
前記変速制御手段には、前記ノーマルマニュアルモードと前記スポーツマニュアルモードを自動的に切り替えるオートモードを備えたことを特徴とする。
【0007】
請求項3に記載の発明では、請求項2に記載の自動変速機の変速制御装置において、
前記オートモードは、スロットル開度あるいはキックダウンスイッチからの信号に基づいて切り替えることを特徴とする。
【0009】
請求項に記載の発明では、請求項1ないしに記載の自動変速機の変速制御装置において、
前記自動変速機として、変速比を無段階に選択可能な無段変速機を備えたことを特徴とする。
請求項5に記載の発明では、請求項4に記載の自動変速機の変速制御装置において、
前記変速比選択手段は、所定の車速において各ギア段から最低速ギア段に自動的にダウンシフトすることを特徴とする。
【0010】
【発明の作用及び効果】
請求項1記載の自動変速機の変速制御装置においては、ノーマルマニュアルモードにおいて、エンジンの過回転を防止する予め設定された設定エンジン回転数を超えない範囲において、運転者のシフト操作により変速される。また、スポーツマニュアルモードでは、可能な限り低速ギア段が自動的に選択される。すなわち、運転者の操作により例えば3速により走行している際、減速することでエンジン回転数が低下すると、自動的に2速にダウンシフトすることでエンジン回転数を高回転に維持する。また、一方、3速により走行している際、加速することでエンジン回転が上昇するが、ある回転以上でなければアップシフトを許可しない。よって、常に高エンジン回転による走行が可能となり、誰にでも容易にスポーツ走行を楽しむことができる。
また自動アップシフト及びダウンシフトを行わない本格マニュアルモードが備えられている。すなわち、自動変速機ではなく手動変速機を操作する場合は、基本的に自動によるアップシフトやダウンシフトはない。スポーツ走行中、ある変速段で高エンジン回転数を保った状態でコーナリングをするといった操作が可能となるが、従来の自動変速機のマニュアルモードでは所定のエンジン回転数に達するとアップシフトしてしまい、駆動輪のトルクが変化してしまうという問題がある。しかしながら、この本格マニュアルモードでは自動的に変速しないため、運転者の意図に沿った変速操作を行うことができる。
【0011】
請求項2記載の自動変速機の変速制御装置においては、オートモードが備えられ、ノーマルマニュアルモードとスポーツマニュアルモードが自動的に切り替えられる。よって、運転者がその都度切り替える必要がなく、煩わしさを軽減することができる。
【0012】
請求項3記載の自動変速機の変速制御装置においては、オートモード選択中には、スロットル開度やキックダウンスイッチの信号に基づいて切り替えられる。よって、運転者の走行意図に沿ったモード選択をすることができる。
【0014】
請求項記載の自動変速機の変速制御装置においては、変速比を無段階に選択可能な無段変速機が備えられている。よって、変速時に変速ショック等が発生することがなく、安定した変速動作をすることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
(実施の形態)
図1は実施の形態におけるベルト式無段変速機3(以下CVTと記載する)を備えた自動変速機の制御系を表す図である。
【0016】
1はトルクコンバータ、2はロックアップクラッチ、3はCVT、4はプライマリ回転数センサ、5はセカンダリ回転数センサ、6は油圧コントロールバルブユニット、7はライン圧ソレノイド、8はオイルポンプユニット、9はCVTコントロールユニット、10はスロットル開度センサ、11は車速センサである。
【0017】
エンジン出力軸には回転伝達機構としてトルクコンバータ1が連結されるとともに、エンジンとCVT3を直結するロックアップクラッチ2が備えられている。トルクコンバータ1の出力側は変速機入力軸12と連結されており、この入力軸12の端部にはCVT3のプライマリプーリが設けられている。
【0018】
CVT3は、上記プライマリプーリとセカンダリプーリと、プライマリプーリの回転力をセカンダリプーリに伝達するベルト34等からなっている。プライマリプーリは、入力軸12と一体に回転する固定円錐板31と、固定円錐板31に対向配置されてV字状プーリ溝を形成すると共にプライマリプーリシリンダ室33に作用する油圧によって入力軸12の軸方向に移動可能である可動円錐板32からなっている。セカンダリプーリは、従動軸38上に設けられている。セカンダリプーリは、従動軸38と一体に回転する固定円錐板35と、固定円錐板35に対向配置されてV字状プーリ溝を形成すると共にセカンダリプーリシリンダ室37に作用する油圧によって従動軸38の軸方向に移動可能である可動円錐板36とからなっている。
【0019】
従動軸38には駆動ギアが固着されており、この駆動ギアはアイドラ軸に設けられたピニオン、ファイナルギア、差動装置を介して図示しない車輪に至るドライブシャフトを駆動する。
【0020】
上記のようなCVT3にエンジン出力軸から入力された回転力は、トルクコンバータ1及び入力軸12を介してCVT13に伝達される。入力軸12の回転力はプライマリプーリ,ベルト34,セカンダリプーリ,従動軸38,駆動ギア,アイドラギア,アイドラ軸,ピニオン,及びファイナルギアを介して差動装置に伝達される。
【0021】
上記のような動力伝達の際に、プライマリプーリの可動円錐板32及びセカンダリプーリの可動円錐板36を軸方向に移動させてベルト34との接触位置半径を変えることにより、プライマリプーリとセカンダリプーリとの間の回転比つまり変速比を変えることができる。このようなプライマリプーリとセカンダリプーリのV字状のプーリ溝の幅を変化させる制御は、CVTコントロールユニット9を介してプライマリプーリシリンダ室33またはセカンダリプーリシリンダ室37への油圧制御により行われる。
【0022】
油圧コントロールバルブユニット6へは、アクセル開度や変速比、入力軸回転数(ピトー圧)、プライマリ油圧等が入力され、プライマリプーリシリンダ室33とセカンダリプーリシリンダ室37へ制御圧を供給することで変速制御を行う。
【0023】
CVTコントロールユニット9には、スロットル開度センサ10からのスロットル開度、油温センサからの変速機内油温、プライマリ回転数センサ4からのプライマリ回転数、セカンダリ回転数センサ5からのセカンダリ回転数、ドライブレンジ(Dレンジ),マニュアルレンジ(Mレンジ),マニュアル+レンジ(M+レンジ),マニュアル−レンジ(M−レンジ)を選択できるシフトレバー(図3参照)のレンジ位置を検出するレンジ位置センサ13からのレンジ信号、オートモード,ノーマルモード,スポーツモード,本格マニュアルモードを切り替える切替スイッチ14(図3参照)からのモード信号、キックダウンスイッチ16からの急加速信号等が入力される。この入力信号を元に制御信号を演算し、ライン圧ソレノイド7へライン圧制御信号を出力すると共に、油圧コントロールバルブユニット6へ制御信号を出力する。また、油圧コントロールバルブユニット6へ油圧を供給するオイルポンプユニット8へオイルポンプユニット制御信号を出力する。
【0024】
図2は実施の形態1におけるCVTコントロールユニット9内の制御を表すブロック図である。このCVTコントロールユニット9内では、モードの切り替えを判定するモード切替判定部と、変速点を計算する変速点計算部と、過渡変速及び変速機構制御部から構成されている。
【0025】
図4はモード切替判定部での制御を表すフローチャートである。
ステップ101では、切替スイッチ14においてマニュアルモードが選択されているかどうかを判断し、マニュアルモードが選択されていればステップ102へ進み、それ以外はDレンジと判定して制御を終了する。
【0026】
ステップ102では、オートモードが選択されているかどうかを判断し、オートモードが選択されていればステップ103へ進み、それ以外は入力スイッチ入力に従った制御モードとして判定する。
【0027】
ステップ103では、モード判定制御を実行し、その結果に従った制御モードを判定する。
ここで、ノーマルマニュアルモードの変速パターン,スポーツマニュアルモードの変速パターン,本格マニュアルモードの変速パターンについて説明する。
【0028】
図10はノーマルマニュアルモードの変速パターンを表す変速マップである。図に示すように、一点鎖線が自動ダウンシフト車速及びアップシフト許可車速であり、点線が自動アップシフト車速及びダウンシフト許可車速である。例えば6速で車速が減少すると、一点鎖線の車速時点で自動的に5速にダウンシフトし、以下4速・・1速とダウンシフトを行う。これにより車両停止時に6速状態で停止してしまい、次の発進時に再びダウンシフトしてから発進すると言った問題を回避することができる。一方、一定の入力回転数で車速が上昇するとアップシフトを許可する。ある車速で例えば3速であったとすると、運転者がアクセルを踏み込み入力回転数が上昇すると、3速の変速線に沿って加速する。次に、例えば1速で加速中、点線の車速に到達すると自動的に2速にアップシフトする。また2速走行時にこの点線以下の車速になるとダウンシフトが許可される。これにより、エンジンのオーバーレブを防止することができる。
【0029】
図11はスポーツマニュアルモードの変速パターンを表す変速マップである。図に示すように、一点鎖線が自動ダウンシフト車速及びアップシフト許可車速であり、点線が自動アップシフト車速及びダウンシフト許可車速である。例えば6速で車速が減少すると、一点鎖線の車速時点で自動的に5速にダウンシフトし、以下4速・・1速とダウンシフトを行う。また、この一点鎖線の車速以上にならないとアップシフトが許可されないため、高入力回転領域(すなわち高エンジン回転領域であって、エンジントルクを十分得られる領域)でのみの運転操作が行われる。これによりノーマルマニュアルモードに比べ常に高入力回転で車両を走行することができるものである。よって、運転者の技能に関わらずスポーティな走行をすることができる。次に、例えば1速で加速中、点線の車速に到達すると自動的に2速にアップシフトする。また2速走行時にこの点線以下の車速になるとダウンシフトが許可される。これにより、エンジンのオーバーレブを防止することができる。
【0030】
図12は本格マニュアルモードの変速パターンを表す変速マップである。
図に示すように、所定の低車速部分にのみ自動ダウンシフト車速及びアップシフト許可車速が一点鎖線により示されている。この低車速時にはどの変速段を選択していたとしても1速段へとダウンシフトされる。また、この車速以上においては、基本的に運転者により選択された変速段を移動することはなく、エンジンがオーバーレブにならないようにフューエルカット回転数が設定され、エンジンの過回転時にはフューエルカットによりオーバーレブを防止する。これにより、運転者が通常のギア式のマニュアル変速機を操作するのと同じ様な運転操作をすることで、より運転者の意図に沿った変速操作を行うことができるものである。
【0031】
次に、ステップ103におけるモード判定制御について説明する。図5はモード判定制御を表すフローチャートである。ここで、初期状態はノーマルマニュアルモードとして設定されている。
【0032】
ステップ201では、スロットル開度が設定値よりも大きいかどうかを判定し、大きい場合はステップ201aにて終了判定タイマリセットを行った後ステップ202へ進み、小さい場合はステップ201bにて開始判定タイマリセットを行った後ステップ207へ進む。
【0033】
ステップ202では、スポーツマニュアルモードが選択されているかどうかを判定し、選択されていればステップ203へ進み、選択されていなければノーマルマニュアルモードと判定する。
【0034】
ステップ203では、開始判定タイマが起動中かどうかを判断し、開始していればステップ204へ進み、開始していなければステップ206へ進み開始判定タイマを起動する。
【0035】
ステップ204では、開始判定タイマが設定値1より大きいかどうかを判定し、大きいときはステップ205へ進み、小さいときはノーマルマニュアルモードと判定する。
【0036】
ステップ205では、スポーツマニュアルモードと判定し、開始判定タイマをリセットする。
【0037】
ステップ207では、スポーツマニュアルモードが選択されているかどうかを判定し、選択されていればステップ208へ進み、それ以外はノーマルマニュアルモードと判定する。
【0038】
ステップ208では、終了判定タイマが起動中かどうかを判定し、起動中であればステップ209へ進み、起動していなければステップ211へ進み終了軌道タイマを起動する。
【0039】
ステップ209では、終了判定タイマが設定値2より大きいかどうかを判定し、大きいときはステップ210へ進み、小さいときはその時点で選択されているモードを継続する。
【0040】
ステップ210では、ノーマルマニュアルモードと判定すると共に終了判定タイマをリセットする。
【0041】
すなわちスロットル開度が設定値より大きいときであって、スポーツマニュアルモードが選択されていないときは、スポーツマニュアルモードを開始するための開始判定タイマを起動し、開始判定タイマが設定値1以上になったときは、スポーツマニュアルモードと判定し、開始判定タイマをリセットする。
【0042】
また、スロットル開度が設定値より小さいばあいであって、スポーツマニュアルモードが選択されているときは、スポーツマニュアルモードを終了する終了判定タイマを起動し、終了判定タイマが設定値2よりも大きいときは、運転者にスポーツ走行の意図がないと判断し、ノーマルモードと判定すると共に、終了判定タイマをリセットする。これにより、オートモードにおいて、運転者のアクセル操作から確実に運転者の走行意図を検出することが可能となり、自動的にスポーツマニュアルモードとノーマルマニュアルモードを選択することができる。
【0043】
図6はCVTコントロールユニット9内での変速点計算部の制御を表すフローチャートである。
【0044】
ステップ301では、マニュアルモードかどうかが判断され、マニュアルモードであればステップ302へ進み、それ以外はマニュアルモード→Dレンジ制御切り替え時制御もしくはDレンジ制御を実行する。
【0045】
ステップ302では、Dレンジ制御→マニュアルモード制御切り替え制御中かどうかを判断し、切り替え制御中であればDレンジ制御→マニュアルモード制御切り替え制御を実行し、それ以外はステップ303へ進む。
【0046】
ステップ303では、マニュアルモード制御を実行する。
【0047】
図7はステップ303におけるマニュアルモード制御を表すフローチャートである。
【0048】
ステップ401では、変速段を計算する。
【0049】
ステップ402では、到達回転数を計算する。
【0050】
ステップ403では、到達変速比を次式により計算する。
到達変速比=到達回転数/出力プーリ回転数
ここで、ステップ402とステップ403は本実施の形態に用いたCVTの場合にのみ必要であり、有段変速機の場合は不要である。
(実施の形態1)
図8は、実施の形態1を示すフローチャートであり、ステップ401において変速段を計算する制御を表す。
【0051】
ステップ501では、車速が設定値A以上かどうかを判断し、設定値A以上であれば変速段をN+1とし、それ以外はステップ502へ進む。
【0052】
ステップ502では、シフトレバーのアップシフトスイッチがONかどうかを判断し、ONであればステップ505へ進み、それ以外はステップ503へ進む。
【0053】
ステップ503では、車速が設定値C以下かどうかを判断し、設定値C以下であれば変速段をN−1とし、それ以外はステップ504へ進む。
【0054】
ステップ504では、シフトレバーのダウンシフトスイッチがONかどうかを判断し、ONであればステップ506へ進み、それ以外は本制御を終了し、現変速段Nを維持する。
【0055】
ステップ505では、車速が設定値B以上かどうかを判断し、車速が設定値B以上のときは変速段をN+1とし、それ以外は本制御を終了し、現変速段Nを維持する。
【0056】
ステップ506では、車速が設定値D以下かどうかを判断し、車速が設定値D以下のときは変速段をN−1とし、それ以外は本制御を終了し、現変速段Nを維持する。
【0057】
すなわち、車速が設定値A以上であれば、アップシフトするため次変速段をN+1とする。また、アップシフトスイッチがONであって、車速が設定値B以上の時はアップシフトが許可されているため、次変速段をN+1とする。
また、車速が設定値C以下であれば、ダウンシフトするため次変速段をN−1とする。また、ダウンシフトスイッチがONであって、車速が設定値D以下の時はダウンシフトが許可されているため、次変速段をN−1とする。
これにより、車速と設定値A,B,C,Dから、確実にエンジントルクの高い高回転領域でのシフト操作が可能となり、誰でもスポーティな走行をすることができる。また、設定値との比較により条件を満たしたときにのみシフト操作を許可するため、エンジンがオーバーレブを引き起こすことがない。
【0058】
(実施の形態2)
図9は、実施の形態2を示すフローチャートであり、ステップ401において変速段を計算する制御を表す。基本的な構成は実施の形態1と同様のため、異なるステップのみ説明する。
【0059】
ステップ601では、到達回転数が設定値a以上かどうかを判断し、設定値a以上であれば変速段をN+1とし、それ以外はステップ502へ進む。
【0060】
ステップ603では、到達回転数が設定値c以下かどうかを判断し、設定値c以下であれば変速段をN−1とし、それ以外はステップ504へ進む。
【0061】
ステップ605では、N+1段の到達回転数が設定値b以上かどうかを判断し、車速が設定値b以上のときは変速段をN+1とし、それ以外は本制御を終了し、現変速段を維持する。
【0062】
ステップ606では、N+1段の到達回転数が設定値d以下かどうかを判断し、設定値d以下のときは変速段をN−1とし、それ以外は本制御を終了し、現変速段を維持する。
【0063】
すなわち、到達回転数が設定値a以上であれば、アップシフトするため現変速段N+1とする。また、アップシフトスイッチがONであって、アップシフトしたときのN+1段の到達回転数が設定値b以上の時はアップシフトが許可されているため、次変速段をN+1とする。
また、車速が設定値c以下であれば、ダウンシフトするため次変速段をN−1とする。また、ダウンシフトスイッチがONであって、到達回転数が設定値d以下の時はダウンシフトが許可されているため、次変速段をN−1とする。
これにより、車速と設定値a,b,c,dから、確実にエンジントルクの高い高回転領域でのシフト操作が可能となり、誰でもスポーティな走行をすることができる。また、設定値との比較により条件を満たしたときにのみシフト操作を許可するため、エンジンがオーバーレブを引き起こすことがない。
【0064】
以上説明したように、本願発明を適用した実施の形態の変速制御装置においては、スポーツマニュアルモードが備えられ、可能な限り低速ギア段が自動的に選択される。すなわち、運転者の操作により例えば3速により走行している際、減速することでエンジン回転数が低下すると、自動的に2速にダウンシフトすることでエンジン回転数を高回転に維持する。また、一方、3速により走行している際、加速することでエンジン回転が上昇するが、ある回転以上でなければアップシフトを許可しない。よって、常に高エンジン回転による走行が可能となり、誰にでも容易にスポーツ走行を楽しむことができる。
【0065】
また、スロットル開度やキックダウンスイッチの信号に基づいて切り替えられるオートモードが備えられ、ノーマルマニュアルモードとスポーツマニュアルモードが自動的に切り替えられる。よって、運転者がその都度切り替える必要がなく、煩わしさを軽減することができ、運転者の走行意図に沿ったモード選択をすることができる。
【0066】
また、ダウンシフトによるエンジンの過回転を防止する以外は、自動アップシフト及びダウンシフトを行わない本格マニュアルモードが備えられている。すなわち、自動変速機ではなく手動変速機を操作する場合は、基本的に自動によるアップシフトやダウンシフトはない。よって、スポーツ走行中、ある変速段で高エンジン回転数を保った状態でコーナリングをするといった操作が可能となるが、従来の自動変速機のマニュアルモードでは所定のエンジン回転数に達するとアップシフトしてしまい、駆動輪のトルクが変化してしまうという問題がある。しかしながら、この本格マニュアルモードでは自動的に変速しないため、運転者の意図に沿った変速操作を行うことができる。
なお、上記オートモードにて、ノーマルモードと本格マニュアルモードとを自動的に切り替えること、またノーマルモード、スポーツマニュアルモード及び本格マニュアルモードを自動的に切り替えることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態におけるベルト式無段変速機を備えた車両の主要ユニットの構成を示す図である。
【図2】実施の形態1におけるCVTコントロールユニットを表すブロック図である。
【図3】実施の形態1におけるマニュアルモードの切替スイッチ及びシフトレバーの構成を表す図である。
【図4】実施の形態1におけるモード判定制御を表すフローチャートである。
【図5】実施の形態1におけるオートモード選択時のモード判定制御を表すフローチャートである。
【図6】実施の形態1における変速点計算部の制御を表すフローチャートである。
【図7】実施の形態1における変速段計算部の制御を表すフローチャートである。
【図8】実施の形態1における変速段計算部の制御を表すフローチャートである。
【図9】実施の形態2における変速段計算部の制御を表すフローチャートである。
【図10】実施の形態におけるノーマルマニュアルモードの変速マップである。
【図11】実施の形態におけるスポーツマニュアルモードの変速マップである。
【図12】実施の形態における本格マニュアルモードの変速マップである。
【符号の説明】
1 トルクコンバータ
2 ロックアップクラッチ
3 ベルト式無段変速機
4 プライマリ回転数センサ
5 セカンダリ回転数センサ
6 油圧コントロールバルブユニット
7 ライン圧ソレノイド
8 オイルポンプユニット
9 CVTコントロールユニット
10 スロットル開度センサ
11 車速センサ
12 入力軸
13 レンジ位置センサ
14 切替スイッチ
15 エンジンコントロールユニット
16 キックダウンスイッチ
31 固定円錐板
32 可動円錐板
33 プライマリプーリシリンダ室
34 ベルト
35 固定円錐板
36 可動円錐板
37 セカンダリプーリシリンダ室
38 従動軸

Claims (5)

  1. 少なくともスロットル開度と車速により決まる運転点により変速目標値を求め、自動変速機の変速比を制御する変速比制御手段と、運転者のシフト操作により変速比を選択可能な変速比選択手段とを備えた自動変速機の変速制御装置において、
    前記変速比選択手段には、
    エンジンの過回転を防止する予め設定された設定エンジン回転数を超える範囲において自動的にアップシフトし、エンジンの過回転を防止する予め設定された設定エンジン回転数を超えない範囲において運転者がシフト操作により変速するノーマルマニュアルモードと、
    エンジンの過回転を防止する予め設定された設定エンジン回転数を超える範囲において自動的にアップシフトし、エンジンの過回転を防止する予め設定された設定エンジン回転数を超えない範囲において可能な限り低速ギア段を自動的に選択するスポーツマニュアルモードと、
    エンジンの過回転を防止する予め設定された設定エンジン回転数を超える範囲においてフューエルカットを行い、エンジン回転数にかかわらず運転者の変速操作を基本とした本格マニュアルモードと、
    を備えたことを特徴とする自動変速機の変速制御装置。
  2. 請求項1に記載の自動変速機の変速制御装置において、
    前記変速制御手段には、前記ノーマルマニュアルモードと前記スポーツマニュアルモードを自動的に切り替えるオートモードを備えたことを特徴とする自動変速機の変速制御装置。
  3. 請求項2に記載の自動変速機の変速制御装置において、
    前記オートモードは、スロットル開度あるいはキックダウンスイッチからの信号に基づいて切り替えることを特徴とする自動変速機の変速制御装置。
  4. 請求項1ないしに記載の自動変速機の変速制御装置において、
    前記自動変速機として、変速比を無段階に選択可能な無段変速機を備えたことを特徴とする自動変速機の変速制御装置。
  5. 請求項4に記載の自動変速機の変速制御装置において、
    前記変速比選択手段は、所定の車速において各ギア段から最低速ギア段に自動的にダウンシフトすることを特徴とする自動変速機の変速制御装置。
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