JP2021032304A - 車両の制御装置及び車両の制御方法 - Google Patents

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泰弘 遠藤
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岳大 飯泉
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健次 内田
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Abstract

【課題】アクセルペダルを踏み込んで段階変速を実行するにあたって加速感を向上させることを目的とする。【解決手段】コントローラ10は、トルクコンバータ2と、トルクコンバータ2の下流に接続されたバリエータ30と、を有する車両100を制御する。コントローラ10は、トルクコンバータ2のロックアップクラッチ2aの締結中に加速要求があると、ロックアップクラッチ2aを解放させた後にバリエータ30を段階的にアップシフトさせて車両100を加速させる段階変速を行う。【選択図】図3

Description

本発明は、車両の制御装置及び車両の制御方法に関する。
特許文献1には、無段変速機制御として、駆動源の出力回転を無段階に変速可能な無段変速機を予め設定された複数の変速段同士の間でステップ的(段階的)にアップシフトする制御が開示されている。
国際公開第2015/046353号
特許文献1に記載された制御が行われる車両において、アクセル開度が低開度のときに、アクセルペダルが強く踏み込まれた場合に、駆動源の回転速度を上昇させる分のイナーシャが、駆動源の出力トルクを相殺して、一時的に車両が減速してしまうおそれがある。このような一時的な減速は、加速感の悪化を招く恐れがある。
本発明は、このような技術的課題に鑑みてなされたもので、アクセルペダルを踏み込んで段階変速を実行するにあたって加速感を向上させることを目的とする。
本発明のある態様によれば、トルクコンバータと、トルクコンバータの下流に接続された無段変速機構と、を有する車両を制御する車両の制御装置は、トルクコンバータのロックアップクラッチの締結中に加速要求があると、ロックアップクラッチを解放させた後に無段変速機構を段階的にアップシフトさせて車両を加速させる段階変速を行う制御部を有することを特徴とする。
本発明の別のある態様によれば、トルクコンバータと、トルクコンバータの下流に接続された無段変速機構と、を有する車両を制御する車両の制御方法は、トルクコンバータのロックアップクラッチの締結中に加速要求があると、ロックアップクラッチを解放させた後に無段変速機構を段階的にアップシフトさせて車両を加速させる段階変速を行うことを特徴とする。
これらの態様では、ロックアップクラッチを解放することにより駆動源側の負荷が下がるので、駆動源の回転速度を上昇させることができる。これにより、加速感を向上することができる。
本発明の実施形態に係る車両の概略構成図である。 本発明の実施形態に係る変速マップ及び変速線の一例を示す図である。 本発明の実施形態に係る制御の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係る制御の流れを示すタイムチャートである。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
図1は、車両100の概略構成図である。車両100は、エンジン1と、無段変速機としての自動変速機3と、オイルポンプ5と、駆動輪6と、制御装置としてのコントローラ10と、を備える。
エンジン1は、ガソリン、軽油等を燃料とする内燃機関であり、走行用駆動源として機能する。エンジン1は、コントローラ10からの指令に基づいて、回転速度、トルク等が制御される。
自動変速機3は、トルクコンバータ2と、締結要素31と、バリエータ30と、油圧コントロールバルブユニット40(以下では、単に「バルブユニット40」ともいう。)と、オイル(作動油)を貯留するオイルパン32と、を備える。
トルクコンバータ2は、エンジン1と駆動輪6の間の動力伝達経路上に設けられる。トルクコンバータ2は、流体を介して動力を伝達する。また、トルクコンバータ2は、ロックアップクラッチ2aを締結することで、エンジン1からの駆動力の動力伝達効率を高めることができる。
締結要素31は、トルクコンバータ2とバリエータ30の間の動力伝達経路上に配置される。締結要素31は、図示しない前進クラッチ及び後進ブレーキを備える。締結要素31は、コントローラ10からの指令に基づき、オイルポンプ5の吐出圧を元圧としてバルブユニット40によって調圧されたオイルによって制御される。締結要素31としては、例えば、多板クラッチが用いられる。
バリエータ30は、動力伝達経路上におけるトルクコンバータ2の下流であって、締結要素31と駆動輪6との間に配置され、車速やアクセル開度等に応じて変速比を無段階に変更する。バリエータ30は、プライマリプーリ30aと、セカンダリプーリ30bと、両プーリ30a,30bに巻き掛けられたベルト30cと、を備える。プーリ圧によりプライマリプーリ30aの可動プーリとセカンダリプーリ30bの可動プーリとを軸方向に動かし、ベルト30cのプーリ接触半径を変化させることで、変速比を無段階に変更する。なお、プライマリプーリ30aに作用するプーリ圧及びセカンダリプーリ30bに作用するプーリ圧は、オイルポンプ5からの吐出圧を元圧としてバルブユニット40によって調圧される。
バリエータ30のセカンダリプーリ30bの出力軸には、図示しない終減速ギヤ機構を介してディファレンシャル12が接続される。ディファレンシャル12には、ドライブシャフト13を介して駆動輪6が接続される。
オイルポンプ5は、エンジン1の回転がベルトを介して伝達されることによって駆動される。オイルポンプ5は、例えばベーンポンプによって構成される。オイルポンプ5は、オイルパン32に貯留されるオイルを吸い上げ、バルブユニット40にオイルを供給する。バルブユニット40に供給されたオイルは、ロックアップクラッチ2aの駆動、各プーリ30a,30bの駆動や、締結要素31の駆動、自動変速機3の各要素の潤滑などに用いられる。
コントローラ10は、中央演算装置(CPU)、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)及び入出力インタフェース(I/Oインタフェース)を備えたマイクロコンピュータで構成される。コントローラ10は、複数のマイクロコンピュータ、具体的には、自動変速機3を制御するATCU、シフトレンジを制御するSCU、エンジン1の制御を行うECU等によって構成されてもよい。なお、後述する段階変速制御を実行する制御部とは、段階変速制御を実行するためのコントローラ10の機能を仮想的なユニットとしたものである。
コントローラ10には、エンジン1の回転速度Neを検出する第1回転速度センサ51、トルクコンバータ2の出力軸側であるタービンの回転速度(出力側回転速度Ntout)を検出する第2回転速度センサ52、プライマリプーリ30aの回転速度(プライマリ回転速度Npri)を検出する第3回転速度センサ53、セカンダリプーリ30bの回転速度を検出する第4回転速度センサ54、車速Vを検出する車速センサ55、締結要素31のセレクトレンジ(前進、後進、ニュートラル及びパーキングを切り替えるセレクトレバー又はセレクトスイッチの状態)を検出するインヒビタスイッチ56、アクセル開度APOを検出するアクセル開度センサ57、ブレーキの踏力を検出する踏力センサ58、エンジン1の出力トルクを検出するトルクセンサ59等、からの信号が入力される。コントローラ10は、入力されるこれら信号に基づき、エンジン1及び自動変速機3の各種動作を制御する。なお、第1回転速度センサ51によって検出された回転速度は、トルクコンバータ2の入力軸側であるポンプの回転速度(入力側回転速度Ntin)に相当し、プライマリプーリ30aの回転速度(プライマリ回転速度Npri)は、締結要素31の出力回転速度に相当する。
次に、自動変速機3による変速制御について説明する。本実施形態では、加速時において、自動変速機3を予め設定された複数の変速段同士の間でステップ的(段階的)にアップシフトする段階変速を行う(以下では、段階変速に係る制御を「段階変速制御」という。)。以下に、本実施形態の段階変速制御について説明する。
コントローラ10内には、予め図2に示す変速マップが記憶されており、コントローラ10は、図2に示す変速マップに基づき、車両100の運転状態(本実施形態では車速V、プライマリ回転速度Npri、アクセル開度APO)に応じて、バリエータ30を制御する。なお、図2では、本実施形態の段階変速制御の一例として、あるアクセル開度APOでの変速線Lのみを示しているが、実際にはアクセル開度APO毎に設定された複数の変速線が存在する。
変速マップは、自動変速機3(バリエータ30)の動作点が車速Vとプライマリ回転速度Npriとにより定義される。自動変速機3はバリエータ30の変速比を最Low変速比にして得られる最Low線とバリエータ30の変速比を最High変速比にして得られる最High線の間の領域で変速することができる。
コントローラ10は、アクセル開度APOが車速Vに応じた段階変速開始開度A1よりも小さい場合に通常変速を行い、アクセル開度APOが車速Vに応じた段階変速開始開度A1以上となった場合に段階変速を行う。段階変速開始開度A1は、車速Vに応じて予め設定されたアクセル開度であって、運転者が加速を意図していると判断される大きさに設定される。
通常変速では、従来のベルト式無段変速機の変速マップと同様に、アクセル開度APO毎に設定された変速線に基づいて変速が行われる。
段階変速では、変速抑制フェーズと、アップシフトフェーズとが繰り返し行われる。
変速抑制フェーズでは、車速Vの上昇に伴ってエンジン回転速度Ne(プライマリ回転速度Npri)が一定の速度で上昇する。なお、変速抑制フェーズにおいて、変速比の変化率(単位時間あたりの変速比の変化量)をゼロにしてもよい。
アップシフトフェーズでは、変速比が段階的にHigh側に変更される。アップシフトフェーズにおける変速比の変化率は、車速Vの増加に伴い、プライマリ回転速度Npriが低下する範囲に設定される。
変速抑制フェーズとアップシフトフェーズにおける変速比の変化率を上述のように設定することで、段階変速制御における変速は、図2に示すようにプライマリ回転速度Npriの増減を繰り返す変速形態となる。
段階変速制御では、プライマリ回転速度Npriがアクセル開度APO毎に設定された第1所定回転速度N1となるとアップシフトフェーズが実行される。そして、アクセル開度APO及び車速Vに基づいて設定された第2所定回転速度N2となるまでアップシフトされ、その後、変速抑制フェーズが実行される。
変速抑制フェーズでは、車速Vの上昇とともにプライマリ回転速度Npri(エンジン回転速度Ne)が徐々に高くなる。なお、図2においては、第1所定回転速度N1及び第2所定回転速度N2は、車速Vに応じて設定した例を示したが、これに限られることはなく、第1所定回転速度N1及び第2所定回転速度N2を一定の値としてもよい。
ところで、トルクコンバータ2のロックアップクラッチ2aの締結中、かつ、アクセル開度APOが低開度のときに、アクセルペダルが強く踏み込まれた場合に、エンジン回転速度Neを上昇させる分のイナーシャが、エンジン1の出力トルクを相殺してしまい、車両100が一時的に減速してしまうおそれがある。このような一時的な減速は、加速フィーリングを悪化させる。そこで、本実施形態では、トルクコンバータ2のロックアップクラッチ2aの締結中に加速要求があった場合には、ロックアップクラッチ2aを解放させた後にバリエータ30の段階変速を行って車両100を加速させる。以下に、本実施形態における段階変速制御について、図3に示すフローチャートを参照しながら、具体的に説明する。
ステップS1では、アクセル開度APOが所定値A2以上であるか否かを判定する。
具体的には、コントローラ10は、アクセル開度センサ57によって検出されたアクセル開度APOが所定値A2以上であるか否かを判定する。アクセル開度APOが所定値A2以上であればステップS2に進み、アクセル開度APOが所定値A2未満であれば、ENDに進む。
ステップS2では、車速Vが所定値V1以上であるか否かを判定する。具体的には、コントローラ10は、車速センサ55によって検出された車速Vが、所定値V1以上であるか否かを判定する。車速Vが所定値V1以上であればステップS3に進み、車速Vが所定値V1未満であれば、ENDに進む。
ステップS3では、ロックアップクラッチ2aがON状態(締結状態)か否かを判定する。具体的には、コントローラ10は、第1回転速度センサ51によって検出された入力側回転速度Ntinと、第2回転速度センサ52によって検出された出力側回転速度Ntoutと、の回転速度差Dが所定値D1未満であるか否かを判定する。回転速度差Dが所定値D1未満であれば、ロックアップクラッチ2aがON状態であると判定して、ステップS4に進み、回転速度差Dが所定値D1以上であれば、ロックアップクラッチ2aがOFF状態であると判定して、ステップS5に進む。なお、ロックアップクラッチ2aがOFF状態(解放状態)か否かの判定は、差圧ΔPcの指示値(指示圧)に基づいて行ってもよい。また、ロックアップクラッチ2aの実際の差圧ΔPcを検出できる油圧センサを備えている場合には、油圧センサによって検出された差圧ΔPcに基づいてロックアップクラッチ2aがOFF状態(解放状態)か否かを判定してもよい。
ステップS4では、ロックアップクラッチ2aをOFF状態にする。具体的には、コントローラ10は、バルブユニット40を制御して、ロックアップクラッチ2aの締結圧Pcを低下させてロックアップクラッチ2aを解放する。
ステップS5では、アップシフトを実行する。具体的には、コントローラ10は、バルブユニット40を制御してバリエータ30の変速比を所定量小さくする。
ステップS6では、段階変速条件が成立したか否かを判定する。具体的には、アクセル開度APOが段階変速開始開度A1以上であり、かつ、プライマリ回転速度Npriがアクセル開度APO毎に設定された第1所定回転速度N1に到達したか否かを判定する。段階変速条件が成立していれば、ステップS7に進み、段階変速条件が成立していなければ、ステップS8に進む。
ステップS7では、段階変速を実行するとともに、ロックアップクラッチ2aを締結する。具体的には、プライマリ回転速度Npriが、車速Vに応じてアクセル開度APO毎に設定された第2所定回転速度N2(図2参照)となるまでアップシフトする。このとき、つまり、1回目のアップシフトフェーズ中に、コントローラ10はロックアップクラッチ2aの完全締結の指示をする。
ステップS8では、通常制御を行う。コントローラ10は、段階変速を行わない場合には、通常制御を行う。具体的には、車両100の運転状態が図示しないマップのロックアップ領域に入ったときに、ロックアップクラッチ2aを締結させる。このとき、従来のベルト式無段変速機の変速マップと同様に、アクセル開度APO毎に設定された変速線に基づいた通常の変速が行われる。
このように、本実施形態では、トルクコンバータ2のロックアップクラッチ2aの締結中に加速要求があると、ロックアップクラッチ2aを解放する。これにより、エンジン回転速度Neの上昇速度を早くすることができるので、ドライバの加速感を満足させることができる。また、ロックアップクラッチ2aが締結されているときには、一旦ロックアップクラッチ2aを解放にして制御を行うので、ロックアップクラッチ2aの締結時及び解放時のいずれにおいても同様の加速感を得ることができる。
次に、図4に示すタイムチャートを参照しながら、本実施形態の段階変速制御について説明する。図4に示す実施例は、ロックアップクラッチ2aが締結中に、アクセルペダルが踏み込まれた場合のタイムチャートを示している。なお、図4の回転速度の項目における実線は、エンジン1の実回転速度を示しており、一点鎖線は、目標となるプライマリ回転速度(目標となるタービン回転速度)を示しており、太い点線は、実際のプライマリ回転速度(実際のタービン回転速度)を示している。
時刻t1において、アクセルペダルが踏み込まれ、アクセル開度APOが所定値A2以上になると(時刻t2)、コントローラ10は、ロックアップクラッチ2aの締結圧Pcを低下させて、ロックアップクラッチ2aを解放する。具体的には、コントローラ10は、バルブユニット40を制御して締結圧Pcを低下させロックアップクラッチ2aを解放する。このとき、上述のように、コントローラ10は、ロックアップクラッチ2aの伝達トルク容量が0よりわずかに大きくなる程度まで、締結圧Pcを低下させる。
また、時刻t2において、コントローラ10は、バリエータ30を所定量アップシフトさせる指令を出力する。このように、ロックアップクラッチ2aを解放した状態でアップシフトすることにより、加速する方向のイナーシャトルクを駆動輪6に付与することができるので、加速感を演出することができる。
時刻t3において、締結圧Pcの低下に伴って、ロックアップクラッチ2aが滑り始める。これにより、エンジン回転速度Neが上昇を開始するとともに、バリエータ30のアップシフトに伴って、プライマリ回転速度Npriが低下する。
時刻t4において、コントローラ10は、バリエータ30のプライマリ回転速度Npriを所定の上昇速度で上昇させるように指令を出す。これに伴い、時刻t5において、プライマリ回転速度Npriが上昇を開始する。
時刻t6において、コントローラ10は、ロックアップクラッチ2aの締結圧Pcを段階的に上昇させる。その後、コントローラ10は、プライマリ回転速度Npriの上昇速度が一定になるようにしつつ、ロックアップクラッチ2aの締結圧Pcを徐々に上昇させる。
時刻t7において、目標プライマリ回転速度Npritが第1所定回転速度N1に到達すると、コントローラ10は、アップシフトフェーズを実行する。具体的には、コントローラ10は、車速Vに応じてアクセル開度APO毎に設定された第2所定回転速度N2になるようにアップシフトさせる。
さらに、目標プライマリ回転速度Npritが第2所定回転速度N2に到達するまでの間に、コントローラ10は、ロックアップクラッチ2aの締結を指示する(時刻t8)。具体的には、コントローラ10は、締結圧Pcをさらに上昇させる。
そして、時刻t9において、ロックアップクラッチ2aが完全に締結した後は、あらかじめ定められた変速線に沿って段階変速制御が継続される。
このように、本実施形態の車両100では、トルクコンバータ2のロックアップクラッチ2aの締結中に加速要求があると、ロックアップクラッチ2aを解放させた後に段階変速制御を行う。これにより、ロックアップクラッチ2aを解放することによりエンジン1側の負荷が下がるので、エンジン1の回転速度が上昇し、加速感を演出することができる。また、ロックアップクラッチ2aを解放することにより、トルクコンバータ2をコンバータ状態にしてトルク増幅を行うことで加速感を演出することができる。
さらに、ロックアップクラッチ2aを解放させた後アップシフトさせることで、加速側のイナーシャトルクを発生させ加速感を演出することができる。
以上のように構成された本発明の実施形態の構成、作用、及び効果をまとめて説明する。
制御装置(コントローラ10)は、トルクコンバータ2と、トルクコンバータ2の下流に接続された無段変速機構(バリエータ30)と、を有する車両100を制御する。制御装置(コントローラ10)は、トルクコンバータ2のロックアップクラッチ2aの締結中に加速要求があると、ロックアップクラッチ2aを解放させた後に無段変速機構(バリエータ30)を段階的にアップシフトさせて車両100を加速させる段階変速を行う制御部(コントローラ10)を有する。
ロックアップクラッチ2aを解放することにより駆動源(エンジン1)側の負荷が下がる。これにより、駆動源(エンジン1)の回転速度を上昇させることができるので、加速感を向上することができる。また、ロックアップクラッチ2aを解放することにより、トルクコンバータ2をコンバータ状態にしてトルク増幅を行うことで加速感を向上することができる。さらに、ロックアップクラッチ2aを解放することにより、踏込時に生じるTip−INショックをトルクコンバータ2に吸収させることができるので、Tip−INショックを低減することができる(請求項1及び4の発明の効果)。
制御部(コントローラ10)は、ロックアップクラッチ2aを解放させた後であって段階変速が始まる前において、無段変速機構(バリエータ30)をアップシフトする。
ロックアップクラッチ2aを解放させた後アップシフトさせることで、加速側のイナーシャトルクを発生させ加速感を向上することができる。また、ロックアップクラッチ2aを解放することにより、トルクコンバータ2の出力側の回転速度の低下が生じる場合があるので、無段変速機構(バリエータ30)をアップシフトさせることでそれを補填するという付加的な効果も奏することができる(請求項2の発明の効果)。
制御部(コントローラ10)は、段階変速における変速段の変更中にロックアップクラッチ2aを締結する。
ロックアップクラッチ2aを締結させる際には少なからずショックが生じるので、変速段の変速中(アップシフトフェーズ中)にロックアップクラッチ2aの締結することにより、変速によるショックにロックアップクラッチ2aを締結させる際に生じるショックをまぎれさせることで、ドライバに違和感を与えないようにすることができる(請求項3の発明の効果)。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一部を示したものに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
上記実施形態では、駆動源としてエンジン1を例に説明したが、駆動源は、モータであってもよい。また、駆動源としてエンジンとモータを併用するハイブリッド車両に適用してもよい。
上記実施形態では、アップシフト後、車速Vの上昇に伴ってエンジン回転速度Ne(プライマリ回転速度Npri)が一定の速度で上昇する場合を例に説明したが、変速比の変化率をゼロ(変速比を一定)にしてもよい。
1 エンジン
2 トルクコンバータ
2a ロックアップクラッチ
3 自動変速機
5 オイルポンプ
10 コントローラ(制御装置、制御部)
30 バリエータ(無段変速機構)
100 車両

Claims (4)

  1. トルクコンバータと、前記トルクコンバータの下流に接続された無段変速機構と、を有する車両を制御する車両の制御装置であって、
    前記トルクコンバータのロックアップクラッチの締結中に加速要求があると、前記ロックアップクラッチを解放させた後に前記無段変速機構を段階的にアップシフトさせて前記車両を加速させる段階変速を行う制御部を有することを特徴とする車両の制御装置。
  2. 請求項1に記載された車両の制御装置において、
    前記制御部は、前記ロックアップクラッチを解放させた後であって前記段階変速が始まる前において、前記無段変速機構をアップシフトすることを特徴とする車両の制御装置。
  3. 請求項1または2に記載された車両の制御装置において、
    前記制御部は、前記段階変速における変速段の変更中に前記ロックアップクラッチを締結することを特徴とする車両の制御装置。
  4. トルクコンバータと、前記トルクコンバータの下流に接続された無段変速機構と、を有する車両を制御する車両の制御方法であって、
    前記トルクコンバータのロックアップクラッチの締結中に加速要求があると、前記ロックアップクラッチを解放させた後に前記無段変速機構を段階的にアップシフトさせて前記車両を加速させる段階変速を行うことを特徴とする車両の制御方法。
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