JP2018115700A - 車両のロックアップクラッチ制御装置及び制御方法 - Google Patents

車両のロックアップクラッチ制御装置及び制御方法 Download PDF

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裕介 丹野
晴彦 新子
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晴彦 新子
一哉 福田
Kazuya Fukuda
一哉 福田
優 後藤
Masaru Goto
優 後藤
徳宏 戸谷
Norihiro Totani
徳宏 戸谷
若山 英史
Hidefumi Wakayama
英史 若山
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Abstract

【課題】運転者に違和感を与えることなく、ロックアップクラッチの解放頻度を低減する車両のロックアップクラッチ制御技術を提供すること。【解決手段】エンジンと駆動輪との間で動力伝達可能なロックアップクラッチを有するトルクコンバータと、アクセル開度APOに基づいてロックアップクラッチの伝達容量を制御する変速機コントローラと、を備える。この車両のロックアップクラッチ制御装置において、変速機コントローラは、ロックアップクラッチが動力伝達状態においてアクセル開度APOがクラッチ解放閾値APO1以下になったとき、運転者からの減速意図が検知されるまでロックアップクラッチの動力伝達状態を維持する。【選択図】図4

Description

本発明は、走行用駆動源と駆動輪との間で動力伝達可能なロックアップクラッチを有するトルクコンバータを駆動系に備えた車両のロックアップクラッチ制御装置及び制御方法に関する。
従来、アクセル開度が閾値以下となるとロックアップクラッチを解放するに際して、アクセルペダルの解放操作速度に対して制御情報として用いるスロットル開度の低下速度を遅くしている。これにより、アクセルペダルの一時的な解放操作のように、アクセルペダルが解放後すぐに踏み込まれる場合、ロックアップクラッチが解放されることを防止し、ロックアップクラッチが解放された状態となることによる燃費の悪化を低減するトルクコンバータのロックアップクラッチ制御装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2009−92186号公報
しかしながら、従来装置にあっては、運転者は減速を意図してアクセルペダルを解放したにも関わらず、アクセルペダルに応じてスロットル開度が低下しない。従って、運転者がアクセルペダルを解放したにも関わらず、エンジントルクはアクセルペダル操作に応じて低下せず、アクセルペダルに対応するエンジントルクより高いエンジントルクが出力される。このため、運転者は車両の加速度が低下すると考えているにも関わらず、車両の加速度の低下が鈍い(または、低下しない)ため、運転者に違和感を与える、という問題があった。
本発明は、上記問題に着目してなされたもので、運転者に違和感を与えることなく、ロックアップクラッチの解放頻度を低減することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、走行用駆動源と駆動輪との間で動力伝達可能なロックアップクラッチを有するトルクコンバータと、アクセル開度に基づいてロックアップクラッチの伝達容量を制御する制御手段と、を備える。
この車両のロックアップクラッチ制御装置において、制御手段は、ロックアップクラッチが動力伝達状態においてアクセル開度がクラッチ解放閾値以下になったとき、運転者からの減速意図が検知されるまでロックアップクラッチの動力伝達状態を維持する。
即ち、本発明者等は、エンジン車において、低車速域で車速を一定車速に調整するためにアクセルON/OFF操作を繰り返すと、エンジンストール防止対策としてロックアップクラッチが解放され、エンジンが吹け上がり、燃費が悪化することを知見した。
この知見に基づき、アクセル操作を反映するアクセル開度情報に減速意図の有無検知を加味し、ロックアップクラッチ制御を実行するようにした。このため、アクセル戻し操作と減速意図が検知されると直ちにロックアップクラッチが解放され、減速意図に素早く対応する減速感が得られる。一方、アクセル戻し操作があっても減速意図が検知されないと、ロックアップクラッチの動力伝達状態が維持され、ロックアップクラッチの解放頻度が低減される。
この結果、運転者に違和感を与えることなく、ロックアップクラッチの解放頻度を低減することができる。
実施例1のロックアップクラッチ制御装置及び制御方法が適用された副変速機付き無段変速機が搭載されたエンジン車の概略構成を示す全体図である。 実施例1の変速機コントローラの内部構成を示すブロック図である。 実施例1の変速機コントローラの記憶装置に格納されている変速マップの一例を示す変速マップ図である。 実施例1の変速機コントローラで実行されるロックアップクラッチ制御処理の流れを示すフローチャート1である。 実施例1の変速機コントローラで実行されるロックアップクラッチ制御処理の流れを示すフローチャート2である。 ロックアップクラッチ制御処理において車速VSPとアクセル開度APOの二次元座標にてロックアップ締結線とロックアップ解放線により締結領域と解除領域を分けたロックアップスケジュールの一例を示す図である。 ロックアップクラッチ制御処理において副変速機構が1速段での減速時と2速段での減速時とでのエンジンストールへの移行し易さの比較を示す変速マップ図である。 ロックアップクラッチ制御処理においてバリエータのダウンシフト/アップシフトによりタービン回転速度Ntを上昇/低下させるときの一例を示すタイムチャートである。 減速停車時におけるロックアップクラッチ制御作用を説明するためのアクセル開度APO・ブレーキSW・L/Uクラッチ・エンジン回転速度Ne・タービン回転速度Nt・車速VSPの各特性を示すタイムチャートである。 低車速定常走行時におけるロックアップクラッチ制御作用を説明するためのアクセル開度APO・ブレーキSW・L/Uクラッチ・エンジン回転速度Ne・タービン回転速度Nt・バリエータ変速比i・車速VSPの各特性を示すタイムチャートである。
以下、本発明の車両のロックアップクラッチ制御装置及び制御方法を実現する最良の形態を、図面に示す実施例1に基づいて説明する。
まず、構成を説明する。
実施例1におけるロックアップクラッチ制御装置及び制御方法は、車両用変速機として副変速機付き無段変速機が搭載されたエンジン車に適用したものである。以下、実施例1の構成を、「全体システム構成」、「変速マップによる変速制御構成」、「ロックアップクラッチ制御処理構成」に分けて説明する。
[全体システム構成]
図1は、実施例1のロックアップクラッチ制御装置及び制御方法が適用された副変速機付き無段変速機が搭載されたエンジン車の概略構成を示し、図2は、変速機コントローラの内部構成を示す。以下、図1及び図2に基づいて全体システム構成を説明する。
エンジン車は、走行用駆動源としてエンジン1を備える。エンジン1の出力回転は、トルクコンバータ2、第1減速ギヤ列3、副変速機付き無段変速機4、第2減速ギヤ列5、終減速装置6を介して駆動輪7へと伝達される。なお、第2減速ギヤ列5には、駐車時に副変速機付き無段変速機4の出力軸を機械的に回転不能にロックするパーキング機構8が設けられている。
エンジン車には、油圧制御系として、エンジン1により回転駆動されるオイルポンプ10と、オイルポンプ10からの油圧を調圧してトルクコンバータ2と副変速機付き無段変速機4の各部位に供給する油圧制御回路11と、が設けられている。また、電子制御系として、油圧制御回路11を制御する変速機コントローラ12と、エンジン1を制御するエンジンコントローラ13と、が設けられている。以下、各構成について説明する。
トルクコンバータ2は、伝達トルクの変動吸収機能や入力トルクの増大機能を有する発進要素である。エンジン出力軸にコンバータハウジング2aを介して連結されたポンプインペラ2bと、トルクコンバータ出力軸に連結されたタービンランナ2cと、ケースにワンウェイクラッチ2dを介して設けられたステータ2eと、を構成要素とする。このトルクコンバータ2には、締結によってエンジン出力軸(=トルクコンバータ入力軸)とトルクコンバータ出力軸を直結可能なロックアップクラッチ9が内蔵され、ロックアップクラッチ9とコンバータハウジング2aとで囲まれるロックアップ油室9aを有している。このロックアップクラッチ9は、ロックアップ油室9aに充填されているコンバータ圧の油をドレーンすることで差圧によりクラッチ締結し、油がドレーンされたロックアップ油室9aにコンバータ圧の油を供給することで差圧を解消してクラッチ解放する。なお、ロックアップクラッチ9の差圧コントロールにより、ロックアップクラッチ9を所定のスリップ締結状態にすることも可能である。
副変速機付き無段変速機4は、バリエータ20(無段変速機構)と、バリエータ20に対して直列に設けられる副変速機構30(有段変速機構)と、を備える。ここで、「直列に設けられる」とは同動力伝達経路においてバリエータ20と副変速機構30が直列に設けられるという意味である。よって、副変速機構30は、この例のようにバリエータ20の出力軸に直接接続されていても良いし、その他の変速ないし動力伝達機構(例えば、ギヤ列)を介して接続されていても良いし、バリエータ20の入力軸に直接接続されていても良い。
バリエータ20は、プライマリプーリ21と、セカンダリプーリ22と、両プーリ21,22の間に掛け回されるプーリベルト23と、を備えるベルト式無段変速機構である。両プーリ21,22は、それぞれ固定円錐板と、この固定円錐板に対してシーブ面を対向させた状態で配置され固定円錐板との間にV溝を形成する可動円錐板と、この可動円錐板の背面に設けられて可動円錐板を軸方向に変位させる油圧シリンダ23a,23bとを備える。油圧シリンダ23a,23bに供給される油圧を調整すると、V溝の幅が変化してプーリベルト23と両プーリ21,22との接触半径が変化し、バリエータ20の変速比が無段階に変化する。
副変速機構30は、前進2段・後進1段の有段変速機構である。副変速機構30は、2つの遊星歯車のキャリアを連結したラビニョウ型遊星歯車機構31と、ラビニョウ型遊星歯車機構31を構成する複数の回転要素に接続され、それらの連係状態を変更する複数の摩擦締結要素(ローブレーキ32、ハイクラッチ33、リバースブレーキ34)とを備える。各摩擦締結要素32〜34への供給油圧を調整し、各摩擦締結要素32〜34の締結・解放状態を変更すると、副変速機構30の変速段が変更される。例えば、ローブレーキ32を締結し、ハイクラッチ33とリバースブレーキ34を解放すれば副変速機構30の変速段は1速段(1st)となる。ハイクラッチ33を締結し、ローブレーキ32とリバースブレーキ34を解放すれば副変速機構30の変速段は1速段よりも変速比が小さな2速段(2nd)となる。また、リバースブレーキ34を締結し、ローブレーキ32とハイクラッチ33を解放すれば副変速機構30は後進段となる。なお、以下の説明では、副変速機構30の変速段が1速段であるとき「低速モード」と表現し、2速段であるとき「高速モード」と表現する。
油圧制御回路11は、複数の流路、複数の油圧制御弁で構成される。変速機コントローラ12から出力される変速制御信号に基づき、複数の油圧制御弁を制御して油圧の供給経路を切り換えるとともにオイルポンプ10で発生した油圧から必要な油圧を調圧する。そして、調圧した油を副変速機付き無段変速機4の各部位に供給することにより、バリエータ20の変速比、副変速機構30の変速段が変更され、副変速機付き無段変速機4の変速が行われる。さらに、変速機コントローラ12から出力されるロックアップクラッチ制御信号に基づくコンバータ圧の油路切り換えや差圧調整、等により、トルクコンバータ2のロックアップクラッチ9の締結/解放制御が行われる。
変速機コントローラ12は、図2に示すように、CPU121と、RAM・ROMからなる記憶装置122と、入力インターフェース123と、出力インターフェース124と、これらを相互に接続するバス125とから構成される。
入力インターフェース123には、エンジンコントローラ13からCAN通信線14を介して、ロックアップクラッチ解除要求信号が入力される。加えて、アクセル開度APOを検出するアクセル開度センサ41の出力信号、バリエータ20のプライマリ回転速度Npriを検出する回転速度センサ42の出力信号、車速VSPを検出する車速センサ43の出力信号、変速機油温を検出する油温センサ44の出力信号が入力される。さらに、セレクトレバーの位置を検出するインヒビタスイッチ45の出力信号、ブレーキ操作を検出するブレーキスイッチ46の出力信号、等が入力される。
記憶装置122には、変速機4の変速制御プログラム、この変速制御プログラムで用いる変速マップ(図3)が格納されている。CPU121は、記憶装置122に格納されている変速制御プログラムを読み出して実行し、入力インターフェース123を介して入力される各種信号に対して各種演算処理を施して変速制御信号やロックアップクラッチ制御信号を生成する。生成された変速制御信号やロックアップクラッチ制御信号は、出力インターフェース124を介して油圧制御回路11に出力される。なお、CPU121が演算処理で使用する各種値、その演算結果は記憶装置122に適宜格納される。
エンジンコントローラ13は、エンジン回転速度Neを検出するエンジン回転速度センサ47等からの情報を入力し、エンジン1の各種の制御を行う。エンジンコントローラ13は、変速機コントローラ12とCAN通信線14を介して接続されていて、例えば、エンジン回転速度Neが急低下しているときやフェイル判定時、等において、CAN通信線14を介して、変速機コントローラ12に対してロックアップクラッチ解除要求信号を出力する。ここで、ロックアップクラッチ9を解放するロックアップクラッチ解除要求信号は、ロックアップクラッチ9が締結状態でエンジン回転速度Neが急低下しているとき、エンジンストールを回避するために出力される。また、ロックアップクラッチ9が締結状態でのフェイルが判定されたとき、トルクコンバータ2にとって安全サイドに移行するフェイルセーフ制御として出力される。
[変速マップによる変速制御構成]
図3は、変速機コントローラ12の記憶装置122に格納される変速マップの一例を示す。以下、図3に基づき、変速マップによる変速制御構成を説明する。
変速マップは、車速VSPとアクセル開度APOによる運転点(VSP,APO)と変速マップ左下隅の零点を結ぶ線の傾きが、副変速機付き無段変速機4の全体の変速比(以下、「スルー変速比」という。)を表している。ここで、スルー変速比は、バリエータ20の変速比に、副変速機構30の変速比を掛けて得られる。なお、図3に示す変速マップにおける横軸は車速VSPであり、アクセル開度APOについては、簡単のため、全負荷線(アクセル開度APO=8/8のときの変速線)、パーシャル線(アクセル開度APO=4/8のときの変速線)、コースト線(アクセル開度APO=0のときの変速線)のみが示されている。
副変速機付き無段変速機4の変速制御は、図3に示す変速マップを用い、車速VSPとアクセル開度APOによる運転点(VSP,APO)に対応する変速マップ上での目標プライマリ回転速度Npri*を決定する。そして、実プライマリ回転速度Npriを、目標プライマリ回転速度Npri*に一致させるように、バリエータ20の無段階変速比制御と、副変速機構30の有段階変速段制御とを実行する。
副変速機構30が低速モード(1st)のときは、バリエータ20の変速比を最大にして得られる低速モード最ロー線と、バリエータ20の変速比を最小にして得られる低速モード最ハイ線と、の間で変速することができる。このとき、運転点(VSP,APO)はA領域とB領域内を移動する。一方、副変速機構30が高速モード(2nd)のとき、バリエータ20の変速比を最大にして得られる高速モード最ロー線と、バリエータ20の変速比を最小にして得られる高速モード最ハイ線と、の間で変速することができる。このとき、運転点(VSP,APO)はB領域とC領域内を移動する。
副変速機構30の各変速段の変速比は、低速モード最ハイ線に対応する変速比(低速モード最ハイ変速比)が高速モード最ロー線に対応する変速比(高速モード最ロー変速比)よりも小さくなるように設定される。これにより、低速モードでとり得る副変速機付き無段変速機4のスルー変速比の範囲である低速モードレシオ範囲と、高速モードでとり得る副変速機付き無段変速機4のスルー変速比の範囲である高速モードレシオ範囲と、が部分的に重複する。よって、運転点(VSP,APO)が高速モード最ロー線と低速モード最ハイ線で挟まれるB領域(重複領域)にあるときは、副変速機付き無段変速機4は低速モードと高速モードのいずれのモードも選択可能になっている。
次に、副変速機構30が低速モード(1st)のとき、運転点(VSP,APO)が低速モード最ハイ線を横切ってハイ変速比側に移動すると、副変速機構30が低速モード(1st)から高速モード(2nd)へと変速される。また、副変速機構30が高速モード(2nd)のとき、運転点(VSP,APO)が高速モード最ロー線を横切ってロー変速比側に移動すると、副変速機構30が高速モード(2nd)から低速モード(1st)へと変速される。
そして、副変速機構30が低速モード(1st)から高速モード(2nd)へと変速されるときは、変速機コントローラ12において、副変速機構30の変速比が変化するアップシフト方向とは逆にバリエータ20の変速比をダウンシフト方向に変化させるというように2つの変速を協調させる協調制御を行う。また、副変速機構30が高速モード(2nd)から低速モード(1st)へと変速されるときは、変速機コントローラ12において、副変速機構30の変速比が変化するダウンシフト方向とは逆にバリエータ20の変速比をアップシフト方向に変化させるというように2つの変速を協調させる協調制御を行う。この協調制御を行うことにより、副変速機付き無段変速機4のスルー変速比として、変速比がステップ的に変化する変速比段差が抑えられる。このように、変速比段差が抑えられることで、入力回転速度の変化に伴って運転者に与える違和感が抑えられると共に、副変速機構30の変速ショックを緩和することができる。
[ロックアップクラッチ制御処理構成]
図4及び図5は、変速機コントローラ12で実行されるロックアップクラッチ制御処理の流れを示すフローチャート1及び2である。以下、ロックアップクラッチ制御処理構成をあらわす図4及び図5の各ステップについて説明する。
ステップS1では、ロックアップクラッチ9がロックアップ状態であるか否かを判断する。YES(ロックアップ状態)の場合はステップS2へ進み、NO(アンロックアップ状態)の場合はステップS1の判断を繰り返す。
ここで、ロックアップ状態(クラッチ締結状態)であるか、アンロックアップ状態(クラッチ解放状態)であるか否かの判断は、例えば、変速機コントローラ12から出力しているロックアップクラッチ制御信号やトルクコンバータ2の入出力回転速度信号に基づき行う。つまり、ロックアップクラッチ制御信号が締結指令のときはロックアップ状態と判断し、解放指令のときはアンロックアップ状態と判断する。また、トルクコンバータ2の入出力回転速度が一致するときはロックアップ状態と判断し、入力回転速度>出力回転速度のときはアンロックアップ状態と判断することもできる。
ステップS2では、ステップS1でのロックアップ状態であるとの判断に続き、アクセル開度APOが、ロックアップクラッチ9のクラッチ解放閾値APO1以下であるか否かを判断する。YES(APO≦APO1)の場合はステップS3へ進み、NO(APO>APO1)の場合はステップS1へ戻る。
ここで、アクセル開度APOの情報は、アクセル操作量を検出するアクセル開度センサ41により取得される。「クラッチ解放閾値APO1」は、例えば、APO1≒0というように、アクセルペダルからの足離し操作を行ったときに検知されるゼロ値やゼロに近い微小値に設定される。
ステップS3では、ステップS2でのAPO≦APO1であるとの判断に続き、本制御の入り条件の一つであるブレーキOFFであるか否かを判断する。YES(ブレーキOFF)の場合はステップS4へ進み、NO(ブレーキON)の場合はステップS7へ進む。
ここで、ブレーキON/OFFの情報は、ブレーキ操作を検出するブレーキスイッチ46により取得する。ブレーキペダルからの足離し時であってブレーキスイッチ46からOFF信号が出力されている間はブレーキOFFであり、運転者からの減速意図が無いと判断する。一方、ブレーキペダルへの踏み込み操作によりブレーキスイッチ46からON信号が出力されるとブレーキONであり、運転者からの減速意図有りと判断する。
ステップS4では、ステップS3でのブレーキOFFであるとの判断に続き、本制御の入り条件の一つであるエンジンコントローラ13から他のロックアップクラッチ解除要求は無いか否かを判断する。YES(他のロックアップクラッチ解除要求無し)の場合はステップS5へ進み、NO(他のロックアップクラッチ解除要求有り)の場合はステップS7へ進む。
ここで、「他のロックアップクラッチ解除要求」とは、本フローチャートによるロックアップクラッチ制御処理におけるロックアップクラッチ解放要求以外の要求をいう。例えば、エンジン回転速度Neが急低下しているときやフェイル判定時、等において、エンジンコントローラ13からCAN通信線14を介してロックアップクラッチ解除要求信号が出されていると、他のロックアップクラッチ解除要求有りと判断する。
ステップS5では、ステップS4での他のロックアップクラッチ解除要求無しとの判断に続き、本制御の入り条件の一つである変速機のロックアップ締結解除領域ではないか否かを判断する。YES(ロックアップ締結解除領域ではない)の場合はステップS6へ進み、NO(ロックアップ締結解除領域である)の場合はステップS7へ進む。
ここで、「変速機のロックアップ締結解除領域」とは、図6に示すように、変速機のロックアップスケジュールにおいて、ロックアップ解放線以下の車速域(例えば、車速VSPが13〜20km/h程度以下の領域)をいう。つまり、ロックアップ締結状態で車速VSPがロックアップ解放線まで低下していないときは、ロックアップ締結解除領域ではないと判断する。一方、ロックアップ締結状態で車速VSPがロックアップ解放線を横切った車速域まで低下すると、ロックアップ締結解除領域であると判断する。
ステップS6では、ステップS5でのロックアップ締結解除領域ではないとの判断に続き、本制御の入り条件の一つである副変速機構30が1速段であるか否かを判断する。YES(1速段)の場合はステップS8へ進み、NO(2速段)の場合はステップS7へ進む。
ここで、副変速機構30の変速段情報は、副変速機構30に対して出力される変速制御信号(1速段指令、2速段指令)により取得する。副変速機構30が2速段のときにロックアップクラッチ9を解放するステップS7の処理へ進むのは、車速VSPの低下によりエンジンストールのおそれがあるためである。一方、副変速機構30が1速段のときにステップS8以降のロックアップクラッチ9の締結状態を維持する処理へ進むのは、車速VSPの低下に対してエンジンストール余裕代を持つためである。即ち、図7に示すように、運転点Dから減速するときに2速段が選択されていると、E’の点線矢印に示すように、車速VSPが低下すると直ぐに高速モード最ロー線に到達し、それ以降、目標プライマリ回転速度Npri*が低下する。一方、図7に示すように、運転点Dから減速するときに1速段が選択されていると、Eの実線矢印に示すように、車速VSPの低下に伴いコースト線に沿って運転点が移動するというように、運転点Dから低速モード最ロー線に到達するまでにエンジンストール余裕代(エンスト余裕代)がある。
ステップS7では、ステップS3またはS4またはS5またはS6でNOという判断に続き、ロックアップクラッチ9の締結を解放し、エンドへ進む。
即ち、本制御の入り条件として、ブレーキOFFのとき(S3でYES)、他のロックアップクラッチ解除要求が無いとき(S4でYES)、車速VSPがロックアップ締結解除領域でないとき(S5でYES)、副変速機構30が1速段のとき(S6でYES)、が設定されている。よって、本制御の入り条件の何れかの条件が不成立と判断されると、締結状態のロックアップクラッチ9が解放される。
ステップS8では、本制御の入り条件が成立との判断、或いは、ステップS16での目標タービン回転速度Nt2に到達していないとの判断に続き、バリエータ20の変速比をダウンシフトさせることでタービン回転速度Ntを上昇させ、ステップS9へ進む。
ここで、バリエータ20をダウンシフトさせることによりタービン回転速度Ntを上昇させるのは、エンジンストール耐力を確保する対策である。よって、バリエータ20のダウンシフト速度は、ダウンシフトに伴う減速度の変化が運転者の違和感とならない範囲で最大値に設定する。即ち、図8に示すように、時刻t1から時刻t2までの所要時間Δtの間に現在のタービン回転速度Nt1(例えば、1000rpm程度)から目標タービン回転速度Nt2(例えば、1200rpm程度)に到達するようにバリエータ20をダウンシフト制御する。そして、目標タービン回転速度Nt2は、本制御を行わずにロックアップクラッチ9が解放された場合におけるタービン回転速度Nt3(例えば、1400rpm程度)より低く設定する。なお、実タービン回転速度Ntの情報は、回転速度センサ42からのプライマリ回転速度Npriと、第1減速ギヤ列3の減速比と、から取得される。
ステップS9では、ステップS8でのタービン回転速度Ntを上昇、或いは、ステップS16での目標タービン回転速度Nt2に到達したとの判断に続き、ロックアップクラッチ9の締結状態を維持し、ステップS10へ進む。
ここで、「ロックアップクラッチ9の締結状態を維持する」とは、APO≦APO1というアクセル開度条件が成立することで、本来ならロックアップクラッチ締結解除要求が出されるべきところを無視することを意味する。
ステップS10では、ステップS9でのロックアップクラッチ締結状態の維持に続き、本制御の抜け条件の一つである副変速機構30の変速段が2速段であるか否かを判断する。YES(2速段)の場合はステップS12へ進み、NO(1速段)の場合はステップS11へ進む。
即ち、副変速機構30が1速段のときにロックアップクラッチ締結状態を維持した後、例えば、下り坂等によりアクセル操作を行うことなく車速VSPが上昇して2速段に変速されると、ロックアップクラッチ9の締結状態をそのまま維持しながら復帰処理へ進む。
ステップS11では、ステップS10での1速段であるとの判断に続き、本制御の抜け条件の一つであるアクセル開度APOが、ロックアップクラッチ9のクラッチ解放閾値APO1を超えているか否かを判断する。YES(APO>APO1)の場合はステップS12へ進み、NO(APO≦APO1)の場合はステップS13へ進む。
即ち、APO≦APO1のときにロックアップクラッチ締結状態を維持した後、再加速を意図してアクセルペダルが踏み込まれると、ロックアップクラッチ9の締結状態をそのまま維持しながら復帰処理へ進む。
ステップS12では、ステップS10での2速段であるとの判断、或いは、ステップS11でのAPO>APO1であるとの判断に続き、ロックアップクラッチ9の締結状態を維持し、ステップS18へ進む。
即ち、ロックアップクラッチ9の締結状態を維持したままで、本制御の抜け条件が成立したことで(ステップS10でYES、または、ステップS11でYES)、バリエータ20の変速比を通常の状態へ戻す復帰処理へ進む。
ステップS13では、ステップS11でのAPO≦APO1であるとの判断に続き、ロックアップ締結維持状態でのロックアップ解除条件の一つであるブレーキONであるか否かを判断する。YES(ブレーキON)の場合はステップS17へ進み、NO(ブレーキOFF)の場合はステップS14へ進む。
即ち、「ブレーキON」であり減速意図が判断されると、直ちにロックアップクラッチ9を解放し、「ブレーキOFF」であり減速意図がないと判断されると、ロックアップクラッチ9の締結状態を維持する。
ステップS14では、ステップS13でのブレーキOFFであるとの判断に続き、ロックアップ締結維持状態でのロックアップ解除条件の一つであるバリエータ20の変速比が最ロー変速比であるか否かを判断する。YES(最ロー変速比)の場合はステップS17へ進み、NO(最ロー変速比以外)の場合はステップS15へ進む。
即ち、副変速機構30が1速段であるとき、最ロー変速比まで到達していない間は、ロックアップクラッチ9の締結状態を維持し、最ロー変速比に到達すると、直ちにロックアップクラッチ9を解放する。
ステップS15では、ステップS14での最ロー変速比以外であるとの判断に続き、ロックアップ締結維持状態でのロックアップ解除条件の一つである変速機のロックアップ締結解除領域であるか否かを判断する。YES(ロックアップ締結解除領域である)の場合はステップS17へ進み、NO(ロックアップ締結解除領域でない)の場合はステップS16へ進む。
即ち、車速VSPがロックアップ締結解除領域でない間は、ロックアップクラッチ9の締結状態を維持し、ロックアップ締結解除領域まで低下すると、直ちにロックアップクラッチ9を解放する。
ステップS16では、ステップS15でのロックアップ締結解除領域でないとの判断に続き、実タービン回転速度Ntが、目標タービン回転速度Nt2に到達したか否かを判断する。YES(Nt2に到達)の場合はステップS9へ戻り、NO(Nt2に未到達)の場合はステップS8へ戻る。
ステップS17では、ステップS13,S14,S15の何れかのステップでYES、つまり、ロックアップ締結維持状態でのロックアップ解除条件が成立したとの判断に続き、ロックアップクラッチ9の締結を解放し、ステップS18へ進む。
即ち、ロックアップ締結維持状態でのロックアップ解除条件であるステップS13,S14,S15のうち、何れかの条件が成立すると、エンジンストール対策として、直ちにロックアップクラッチ9を解放する。
ステップS18では、ステップS12でのロックアップクラッチ締結維持、或いは、ステップS17でのロックアップクラッチ解放に続き、バリエータ20のダウンシフトによるタービン回転速度Ntの上昇を終了し、エンドへ進む。
ここで、タービン回転速度Ntの上昇を終了するときは、バリエータ20をそのときの運転点(VSP,APO)に戻すようにアップシフトすることでタービン回転速度Ntを低下させ、通常の変速比制御におけるタービン回転速度Ntへ戻すことをいう。なお、通常のタービン回転速度Ntへ戻すとき、図8に示すように、時刻t3から時刻t4までの短い所要時間Δt’(<Δt)の間にタービン回転速度を戻すようにバリエータ20をアップシフト制御する。
次に、作用を説明する。
実施例1の作用を、「ロックアップクラッチ制御処理作用」、「減速停車時におけるロックアップクラッチ制御作用」、「低車速定常走行時におけるロックアップクラッチ制御作用」、「ロックアップクラッチ制御の特徴作用」に分けて説明する。
[ロックアップクラッチ制御処理作用]
以下、図4及び図5に示すフローチャートに基づいてロックアップクラッチ制御処理作用を説明する。
ロックアップクラッチ9がロックアップ締結状態で、かつ、アクセル開度APOがクラッチ解放閾値APO1以下であるとき、ブレーキ踏み込み操作が行われると、ステップS1→ステップS2→ステップS3→ステップS7へと進む。ロックアップ締結状態で、かつ、APO≦APO1であるとき、ブレーキ操作は無いが、他のロックアップクラッチ解除要求があると、ステップS1→ステップS2→ステップS3→ステップS4→ステップS7へと進む。ロックアップ締結状態で、かつ、APO≦APO1であるとき、ブレーキ操作も他のロックアップクラッチ解除要求も無いが、車速VSPがロックアップ締結解除領域であると、ステップS1→ステップS2→ステップS3→ステップS4→ステップS5→ステップS7へと進む。ロックアップ締結状態で、かつ、APO≦APO1であるとき、ブレーキ操作も他のロックアップクラッチ解除要求もロックアップ締結解除領域でも無いが、副変速機構30が2速段であると、ステップS1→ステップS2→ステップS3→ステップS4→ステップS5→ステップS6→ステップS7へと進む。
このように、ロックアップ締結状態で、かつ、APO≦APO1であるときは、本制御への入り条件のうち、何れか一つの条件が不成立であると、ステップS7へと進み、ステップS7では、締結状態であったロックアップクラッチ9が解放される。
一方、ロックアップ締結状態で、かつ、APO≦APO1であるとき、ステップS3〜S6の全てのステップでYESであると、ステップS1→ステップS2→ステップS3→ステップS4→ステップS5→ステップS6→ステップS8→ステップS9へと進む。
このように、ロックアップ締結状態で、かつ、APO≦APO1であるとき、本制御の入り条件が成立すると、ステップS8では、バリエータ20の変速比をダウンシフトさせることでタービン回転速度Ntを上昇させ、ステップS9では、ロックアップクラッチ9の締結状態がそのまま維持される。
そして、副変速機構30が1速段で、かつ、アクセル開度APOがAPO≦APO1を保ったままであると(=本制御の抜け条件が不成立であると)、ステップS13〜ステップS15においてロックアップ締結維持状態でのロックアップ解除条件が判断される。即ち、ブレーキONになると、ステップS9からステップS10→ステップS11→ステップS13→ステップS17→ステップS18へ進む。ブレーキOFFであるがバリエータ20の変速比が最ロー変速比になると、ステップS9からステップS10→ステップS11→ステップS13→ステップS14→ステップS17→ステップS18へ進む。ブレーキOFFでありバリエータ20の変速比が最ロー変速比でないが、車速VSPがロックアップ締結解除領域になると、ステップS9からステップS10→ステップS11→ステップS13→ステップS14→ステップS15→ステップS17→ステップS18へ進む。
このように、ロックアップクラッチ9の締結状態が維持された後、ロックアップ締結維持状態でのロックアップ解除条件が成立すると、ステップS17では、締結状態であったロックアップクラッチ9が解放され、ステップS18では、バリエータ20のダウンシフトによるタービン回転速度Ntの上昇を終了し、バリエータ20のアップシフトにより通常のタービン回転速度Ntに戻される。
さらに、本制御の抜け条件が不成立であり、かつ、ロックアップ締結維持状態でのロックアップ解除条件も不成立であるとき、タービン回転速度Ntが目標タービン回転速度Nt2に到達するまでは、ステップS8→ステップS9→ステップS10→ステップS11→ステップS13→ステップS14→ステップS15→ステップS16へと進む流れが繰り返される。ステップS8では、バリエータ20のダウンシフトによりタービン回転速度Ntを上昇させる制御が継続される。そして、タービン回転速度Ntが目標タービン回転速度Nt2に到達すると、ステップS9→ステップS10→ステップS11→ステップS13→ステップS14→ステップS15→ステップS16へと進む流れが繰り返される。つまり、タービン回転速度Ntが目標タービン回転速度Nt2に到達すると、バリエータ20のダウンシフトによりタービン回転速度Ntを上昇させる制御が停止される。
このように、タービン回転速度Ntを上昇させる制御が開始されると、本制御の抜け条件とロックアップ締結維持状態でのロックアップ解除条件が繰り返し判断される。そして、本制御の抜け条件とロックアップ締結維持状態でのロックアップ解除条件とが共に不成立のままでタービン回転速度Ntが目標タービン回転速度Nt2に到達すると、目標タービン回転速度Nt2を維持したままで、本制御の抜け条件とロックアップ締結維持状態でのロックアップ解除条件が繰り返し判断される。
その後、副変速機構30が2速段へ変速されると、本制御の抜け条件が成立したことに基づいてステップS9からステップS10→ステップS12→ステップS18へと進む。また、アクセル開度APOがAPO>APO1になると、本制御の抜け条件が成立したことに基づいてステップS9からステップS10→ステップS11→ステップS12→ステップS18へと進む。
このように、ロックアップクラッチ9の締結状態を維持したままで本制御の抜け条件が成立すると、ステップS12にてロックアップクラッチ9の締結状態のままステップS18へ進み、バリエータ20のダウンシフトによるタービン回転速度Ntの上昇を終了し、バリエータ20のアップシフトにより通常のタービン回転速度Ntに戻される。
[減速停車時におけるロックアップクラッチ制御作用]
以下、図9に示すタイムチャートに基づき、ロックアップクラッチが締結されている走行状態から減速停車するシーンにおけるロックアップクラッチ制御作用を比較例1と実施例1の対比により説明する。
ここで、比較例1は、特許文献1に記載されているように、アクセルペダルの解放操作速度に対して制御情報として用いるスロットル開度の低下速度を遅くし、スロットル開度が閾値以下となるとロックアップクラッチを解放するものとする。
比較例1の制御によりロックアップクラッチが締結されている走行状態から減速停車するとき、時刻t1にてアクセルペダルからの足離し操作を開始し、その直後の時刻t2にてブレーキペダルへの踏み込み操作を開始する。このとき、ロックアップクラッチ制御に用いるスロットル開度Thが時刻t3にてクラッチ解放閾値以下になることで、時刻t2にてブレーキペダルへの踏み込み操作が行われても時刻t3になるまで待ってロックアップクラッチが解放される。このため、運転者がアクセルペダルの解放操作とブレーキペダルの踏み込み操作をしたにも関わらず、時刻t2から時刻t3までの間は、図9の矢印Fで囲まれる車速特性に示すように、車速VSPの低下が鈍くなり、運転者に違和感を与える。つまり、時刻t3までロックアップクラッチの締結が維持されると、クラッチ締結により同じ回転速度になるエンジン回転速度Neとタービン回転速度Ntが緩やかな低下勾配にて低下する。
これに対し、実施例1の制御によりロックアップクラッチ9が締結されている走行状態から減速停車するとき、時刻t1にてアクセルペダルからの足離し操作を開始し、その直後の時刻t2にてブレーキペダルへの踏み込み操作を開始する。このとき、図4のフローチャートにおいて、ステップS1→ステップS2→ステップS3→ステップS7→エンドへと進み、時刻t2にて締結状態のロックアップクラッチ9が解放される。このため、運転者がアクセルペダルの解放操作をし、かつ、ブレーキペダルの踏み込み操作により運転者に減速意図があることを表明すると、図9の実線の車速特性に示すように、時刻t2から車速VSPが急勾配にて低下し、運転者の減速意図を反映したものになる。つまり、時刻t2にてロックアップクラッチ9が解放されると、エンジン回転速度Neとタービン回転速度Ntが乖離し、エンジン回転速度Neの低下に対し、ブレーキ踏み込み操作によりタービン回転速度Ntが大きく低下する。その結果、ブレーキペダルへの踏み込み操作時刻t2から車速VSPが急勾配にて低下する。
さらに、比較例1の制御では、時刻t5にならないと停車状態とはならないが、実施例1の制御では、時刻t4にて停車状態となり、時刻t2にてブレーキペダルへの踏み込み操作を開始してからの制動停車距離が短縮される。
[低車速定常走行時におけるロックアップクラッチ制御作用]
以下、図10に示すタイムチャートに基づき、発進後にロックアップクラッチが締結され、その後、アクセルON/OFF操作を繰り返して低車速定常走行へ移行するシーンにおけるロックアップクラッチ制御作用を、比較例2と実施例1の対比により説明する。
ここで、比較例2は、アクセル開度を制御情報として用い、アクセル開度が閾値以下となるとロックアップクラッチを解放するものとする。
時刻t0での発進後に時刻t1にてロックアップクラッチが締結され、その後、車速を一定車速に調整するためにアクセルON/OFF操作を繰り返して低車速定常走行へ移行するシーンにおいて、比較例2の制御を行うものとする。このとき、時刻t2〜t3、時刻t4〜t5、時刻t6〜t7、時刻t8〜にて、アクセルOFF操作とされることで、図10のG1,G2,G3,G4に示すように、エンジンストール防止対策としてロックアップクラッチが解放される。ロックアップクラッチが解放されると、エンジンに加わる負荷が低下し、図10のH1,H2,H3,H4に示すように、エンジン回転速度が上昇するエンジン吹け上がりが生じる。アクセルOFF操作毎にエンジン吹け上がりが生じると、エンジンの燃料消費量が上昇し、燃費が悪化する。
これに対し、時刻t0での発進後に時刻t1にてロックアップクラッチ9が締結され、その後、車速VSPを一定車速に調整するためにアクセルON/OFF操作を繰り返して低車速定常走行へ移行する同じシーンにおいて、実施例1の制御を行う。このとき、時刻t2にてアクセルOFFとしても、ブレーキOFFのままであるため、図4及び図5のフローチャートにおいて、ステップS1→ステップS2→ステップS3→ステップS4→ステップS5→ステップS6→ステップS8→ステップS9へと進む。よって、時刻t2にてアクセルOFFにしても、図10のL/Uクラッチ特性に示すように、時刻t2〜t3の間、ロックアップクラッチ9の締結状態がそのまま維持される。同様に、時刻t4にてアクセルOFFにしても、時刻t4〜t5の間、ロックアップクラッチ9の締結状態がそのまま維持され、時刻t6にてアクセルOFFにしても、時刻t6〜t7の間、ロックアップクラッチ9の締結状態がそのまま維持され、時刻t8にてアクセルOFFにしても、時刻t8以降、ロックアップクラッチ9の締結状態がそのまま維持される。従って、時刻t1以降はロックアップクラッチ9の締結状態がそのまま維持され、比較例2に比べてロックアップクラッチ9の解放頻度が低減され、燃費が改善される。
ここで、低車速域にてロックアップクラッチ9の締結状態を維持した場合、図10のI特性に示すように、タービン回転速度Nt(=エンジン回転速度Ne)が低く抑えられることで、急ブレーキ操作介入等によるエンジンストール対策をしておく必要がある。このエンジンストール対策については、バリエータ20の変速制御を活用し、アクセルOFF操作の区間においてタービン回転速度Nt(=エンジン回転速度Ne)を持ち上げる。つまり、時刻t2にてアクセルOFFに入ると、バリエータ20のダウンシフトを開始し、図10のJ1に示すように、エンジン吹け上がりによる回転速度よりも低いタービン回転速度Ntにしてこれを維持する。そして、時刻t3にて本制御を抜けるときは、バリエータ20のアップシフトを開始し、本来のタービン回転速度Ntへ戻す。時刻t4〜t5、時刻t6〜t7、時刻t8〜についても、図10のJ2,J3,J4に示すように、同様の制御を行う。従って、急ブレーキ操作が介入し、ロックアップクラッチ9の解放が遅れるようなことがあっても、タービン回転速度Nt(=エンジン回転速度Ne)を持ち上げた分が余裕代となり、エンジンストールに至ることを低減することができる。
[ロックアップクラッチ制御の特徴作用]
実施例1では、ロックアップクラッチ9が動力伝達状態においてアクセル開度APOがクラッチ解放閾値APO1以下になったとき、運転者からの減速意図が検知されるまでロックアップクラッチ9の動力伝達状態を維持する。
即ち、アクセルペダルが解放されても減速意図が検知されるまで、ロックアップクラッチ9を動力伝達状態とする。このため、減速意図が検知される前に再度アクセルペダルが踏み込まれる場合は、ロックアップクラッチ9が動力伝達状態のまま走行させることができ、ロックアップクラッチ9が解放されることによる燃費の悪化を低減する。
さらに、アクセルペダルの解放操作に対して、スロットル開度の低下を遅延させる等を行わない。つまり、アクセルペダル操作に応じて値が変化するアクセルル開度APOを制御情報とする構成である。このため、運転者がアクセルペダルを解放した場合、運転者からの減速意図が検知されると、直ちに、ロックアップクラッチ9が解放される。従って、運転者がアクセルペダルを解放したにも関わらず、車両の加速度の低下が鈍い(または低下しない)といった運転者に与える違和感を防止する。
この結果、運転者に違和感を与えることなく、ロックアップクラッチ9の解放頻度が低減される。
ここで、“動力伝達状態”とは、ロックアップクラッチ9が僅かでも容量を持っていれば良く、差回転を生じて動力を伝達しているスリップ締結状態、差回転無く動力を伝達している完全締結状態、の両方を含む。
実施例1では、ロックアップクラッチ9が動力伝達状態においてアクセル開度APOがクラッチ解放閾値APO1以下となり、ロックアップクラッチ9の動力伝達状態を維持するとき、バリエータ20をダウンシフトさせる。
即ち、アクセル開度APOがゼロとなる場合であっても、ロックアップクラッチ9を動力伝達状態としているため、その後、運転者が減速意図を持ってブレーキペダルを踏み込んだ際、ロックアップクラッチ9の解放が遅れるとエンジンストールに至るおそれがある。そこで、バリエータ20をダウンシフトさせる、言い換えると、バリエータ入力回転数を上昇させる変速を実行することで、アクセル開度APOがゼロでロックアップクラッチ9を動力伝達状態としている間のタービン回転速度Nt(=エンジン回転速度Ne)を増大させることができる。従って、その後、ブレーキペダルが踏み込まれることでロックアップクラッチ9を解放する際、エンジン回転速度Neがエンジンストール回転速度になるまでの余裕代を大きくすることができ、ロックアップクラッチ9の解放が遅れた場合であっても、エンジンストールすることが低減される。
実施例1では、バリエータ20のダウンシフト速度を、ダウンシフトに伴う減速度の変化が運転者の違和感とならない範囲で最大値に設定する。
即ち、ダウンシフトによりエンジン回転速度Neを増大させる際、極力早く増大させることで、アクセル解放後、直ぐにブレーキペダルが踏み込まれた場合であってもエンジンストールが防止される。さらに、ダウンシフト速度を、ダウンシフトに伴う減速度の変化が運転者の違和感とならない範囲に設定することで、運転者への違和感も低減される。
実施例1では、ロックアップクラッチ9が動力伝達状態においてアクセル開度APOがクラッチ解放閾値APO1以下になったとき、副変速機構30が1速段のときに限り、ロックアップクラッチ9の動力伝達状態を維持する制御を許可する。
即ち、副変速機構30が2速段であると、車速VSPの低下により直ぐにエンジン回転速度Neも低下してしまうおそれがある(図7参照)。従って、副変速機構30が1速段のときに限り、ロックアップクラッチ9の動力伝達状態を維持する制御を許可する。このため、エンジンストールに陥りやすい副変速機構30が2速段のアクセル解放操作シーンにおいて、ロックアップクラッチ9を動力伝達状態とはしないことで、エンジンストールが回避される。
次に、効果を説明する。
実施例1の車両のロックアップクラッチ制御装置及び制御方法にあっては、下記に列挙する効果を得ることができる。
(1) 走行用駆動源(エンジン1)と駆動輪7との間で動力伝達可能なロックアップクラッチ9を有するトルクコンバータ2と、アクセル開度APOに基づいてロックアップクラッチ9の伝達容量を制御する制御手段(変速機コントローラ12)と、を備える。
この車両のロックアップクラッチ制御装置において、制御手段(変速機コントローラ12)は、ロックアップクラッチ9が動力伝達状態においてアクセル開度APOがクラッチ解放閾値APO1以下になったとき、運転者からの減速意図が検知されるまでロックアップクラッチ9の動力伝達状態を維持する。
このため、運転者に違和感を与えることなく、ロックアップクラッチ9の解放頻度を低減する車両のロックアップクラッチ制御装置を提供することができる。
(2) 走行用駆動源はエンジン1であって、トルクコンバータ2と駆動輪7との間に配される変速機構(バリエータ20)を備える。
制御手段(変速機コントローラ12)は、ロックアップクラッチ9が動力伝達状態においてアクセル開度APOがクラッチ解放閾値APO1以下となり、ロックアップクラッチ9の動力伝達状態を維持するとき、変速機構(バリエータ20)をダウンシフトさせる。
このため、(1)の効果に加え、ブレーキペダルが踏み込まれることでロックアップクラッチ9を解放する際、クラッチ解放が遅れた場合であっても、エンジンストールに至るのを低減することができる。
(3) 制御手段(変速機コントローラ12)は、変速機構(バリエータ20)のダウンシフト速度を、ダウンシフトに伴う減速度の変化が運転者の違和感とならない範囲で最大値に設定する。
このため、(2)の効果に加え、アクセル解放操作後、直ぐにブレーキペダルが踏み込まれることでロックアップクラッチ9を解放する際、クラッチ解放が遅れた場合であっても、運転者に違和感を与えることなく、エンジンストールを防止することができる。
(4) 走行用駆動源はエンジン1であって、トルクコンバータ9と駆動輪7との間に直列配置される無段変速機構(バリエータ20)と有段変速機構(副変速機構30)を備える。
制御手段(変速機コントローラ12)は、ロックアップクラッチ9が動力伝達状態においてアクセル開度APOがクラッチ解放閾値APO1以下になったとき、有段変速機構(副変速機構30)が最ロー変速段(1速段)のときに限り、ロックアップクラッチ9の動力伝達状態を維持する制御を許可する。
このため、(1)〜(3)の効果に加え、エンジンストールに陥りやすい有段変速機構(副変速機構30)が最ロー変速段以外のアクセル解放操作シーンにおいて、ロックアップクラッチ9を動力伝達状態とはしないことで、エンジンストールを回避することができる。
(5) 走行用駆動源(エンジン1)と駆動輪7との間で動力伝達可能なロックアップクラッチ9を有するトルクコンバータ2を備える。アクセル開度APOに基づいてロックアップクラッチ9の伝達容量を制御する。
この車両のロックアップクラッチ制御方法において、ロックアップクラッチ9が動力伝達状態においてアクセル開度APOがクラッチ解放閾値APO1以下になったとき、運転者からの減速意図が検知されるまでロックアップクラッチ9の動力伝達状態を維持する。
このため、運転者に違和感を与えることなく、ロックアップクラッチ9の解放頻度を低減する車両のロックアップクラッチ方法を提供することができる。
以上、本発明の車両のロックアップクラッチ制御装置及び制御方法を実施例1に基づき説明してきたが、具体的な構成については、この実施例1に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
実施例1では、ブレーキペダルを踏み込むことによるブレーキON操作を検知すると、運転者からの減速意図を検知したとする例を示した。ここで、“運転者からの減速意図の検知”とは、運転者により積極的な減速意図をあらわしたことを検知することをいい、その代表が実施例1に記載したブレーキペダルを踏み込むことによるブレーキON操作である。しかし、“運転者からの減速意図の検知”は、これに限られず、例えば、ブレーキ液圧≧閾値、ブレーキペダル上に足を移動させたこと(ブレーキペダルは踏み込まれていない)を検知して減速意図有りと判断してもよい。ちなみに、アクセルペダルからの足離し操作やアクセル戻し操作は、加速意図が無い状態を示しているだけであり、積極的な減速意図を示しているわけではない。
実施例1では、ロックアップクラッチ9が動力伝達状態においてアクセル開度APOがクラッチ解放閾値APO1以下となり、ロックアップクラッチ9の動力伝達状態を維持するとき、変速機構として、バリエータ20をダウンシフトさせる例を示した。しかし、ダウンシフトさせる変速機構としては、無段変速機であっても有段変速機であっても良い。
実施例1では、変速機構のダウンシフトを、アクセル開度APOがクラッチ解放閾値APO1以下になると同時に開始し、アクセルペダル解放後、直ぐにブレーキペダルが踏み込まれる場合であってもエンスエンジンストールを低減する例を示した。しかし、この形態に限られず、アクセル開度APOがクラッチ解放閾値APO1以下になって所定時間経過してから変速機構のダウンシフトを開始するような例としても良い。
実施例1では、ダウンシフト後の目標タービン回転速度Nt2は、例えば、1200rpm程度とする。これは、本制御を行わずにロックアップクラッチが解放された場合のタービン回転速度Nt3(例えば、1400rpm程度)より低く設定する。これにより、本制御を実行することで、目標タービン回転速度Nt2を、ロックアップクラッチが解放された場合のタービン回転速度Nt3よりも低くすることができ、燃費を向上することができる。燃費の観点からすると極力タービン回転速度を低くしたいが、低くしすぎると運転者からの減速意図が検出された際、ロックアップクラッチの解放が間に合わずエンジンストールに至るおそれがある。このように、燃費の観点からロックアップクラッチが解放された場合のタービン回転速度Nt3より低く、且つ、エンジンストール防止の観点からあるタービン回転速度Nt1より高く、という点に基づき、ダウンシフト後の目標タービン回転速度Nt2を設定する。
実施例1では、有段変速機構として、1速段と2速段を有する副変速機構30の例を示した。しかし、有段変速機構としては、3段以上の変速段を有する有段変速機構としても良い。
実施例1では、走行用駆動源はエンジン1であって、トルクコンバータ9と駆動輪7との間に直列配置されるバリエータ20と副変速機構30を備える。そして、ロックアップクラッチ9が動力伝達状態においてアクセル開度APOがクラッチ解放閾値APO1以下になったとき、副変速機構30が1速段のときに限り、ロックアップクラッチ9の動力伝達状態を維持する制御を許可する例を示した。しかし、有段変速機構が最ロー変速段のときに限り、ロックアップクラッチ9の動力伝達状態を維持する制御を許可する点については、有段変速機のみを搭載している車両に対しても適用することができる。但し、ロックアップクラッチ9の動力伝達状態を維持するとき、無段変速機構によりダウンシフトを行う場合には、実施例1のように、無段変速機構と有段変速機構の両方が搭載されている必要がある。
実施例1では、本発明のロックアップクラッチ制御装置及び制御方法を、副変速機付き無段変速機を搭載したエンジン車に適用する例を示した。しかし、本発明のロックアップクラッチ制御装置及び制御方法は、走行用駆動源としてエンジンとモータを搭載したハイブリッド車両や走行用駆動源としてモータを搭載した電気自動車に対しても適用することができる。
1 エンジン(走行用駆動源)
2 トルクコンバータ
4 副変速機付き無段変速機
9 ロックアップクラッチ
11 油圧制御回路
12 変速機コントローラ
13 エンジンコントローラ
20 バリエータ(無段変速機構)
30 副変速機構(有段変速機構)
41 アクセル開度センサ
42 回転速度センサ
43 車速センサ
46 ブレーキスイッチ

Claims (5)

  1. 走行用駆動源と駆動輪との間で動力伝達可能なロックアップクラッチを有するトルクコンバータと、
    アクセル開度に基づいて前記ロックアップクラッチの伝達容量を制御する制御手段と、
    を備える車両のロックアップクラッチ制御装置において、
    前記制御手段は、前記ロックアップクラッチが動力伝達状態において前記アクセル開度がクラッチ解放閾値以下になったとき、運転者からの減速意図が検知されるまで前記ロックアップクラッチの動力伝達状態を維持する
    ことを特徴とする車両のロックアップクラッチ制御装置。
  2. 請求項1に記載された車両のロックアップクラッチ制御装置において、
    前記走行用駆動源はエンジンであって、
    前記トルクコンバータと前記駆動輪との間に配される変速機構を備え、
    前記制御手段は、前記ロックアップクラッチが動力伝達状態において前記アクセル開度がクラッチ解放閾値以下となり、前記ロックアップクラッチの動力伝達状態を維持するとき、前記変速機構をダウンシフトさせる
    ことを特徴とする車両のロックアップクラッチ制御装置。
  3. 請求項2に記載された車両のロックアップクラッチ制御装置において、
    前記制御手段は、前記変速機構のダウンシフト速度を、ダウンシフトに伴う減速度の変化が運転者の違和感とならない範囲で最大値に設定する
    ことを特徴とする車両のロックアップクラッチ制御装置。
  4. 請求項1から請求項3までの何れか一項に記載された車両のロックアップクラッチ制御装置において、
    前記走行用駆動源はエンジンであって、
    前記トルクコンバータと前記駆動輪との間に直列配置される無段変速機構と有段変速機構を備え、
    前記制御手段は、前記ロックアップクラッチが動力伝達状態において前記アクセル開度がクラッチ解放閾値以下になったとき、前記有段変速機構が最ロー変速段のときに限り、前記ロックアップクラッチの動力伝達状態を維持する制御を許可する
    ことを特徴とする車両のロックアップクラッチ制御装置。
  5. 走行用駆動源と駆動輪との間で動力伝達可能なロックアップクラッチを有するトルクコンバータを備え、
    アクセル開度に基づいて前記ロックアップクラッチの伝達容量を制御する車両のロックアップクラッチ制御方法において、
    前記ロックアップクラッチが動力伝達状態において前記アクセル開度がクラッチ解放閾値以下になったとき、運転者からの減速意図が検知されるまで前記ロックアップクラッチの動力伝達状態を維持する
    ことを特徴とする車両のロックアップクラッチ制御方法。
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