JP4106857B2 - 空気調和機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、部屋の障害物や部屋の窓が開けられた時等の空調する空間の変動を認識できる空気調和機に関し、さらに吹出方向を自動的に調整したり、部屋の様子を撮影したり、空気調和機の運転状態を表示する表示部を有する空気調和機に関する。
【0002】
【従来の技術】
第1の従来の技術として、特開平5−264091号公報に記載されている空気調和機がある。同公報は空気調和機本体に配設された2つの輻射熱温度センサー2A、2Bにより、部屋の2カ所の輻射熱温度T1、T2を感知し、2カ所の温度ムラ△T(=T1−T2)を検出し、この温度ムラ△Tが設定値以上であれば、その差を緩和する方向に吹出し方向を変更する風向変更し、また設定データの入力に応じて設定値に新たに入力された値に設定変更する設定変更手段を備えたものである。
【0003】
また空気調和機本体が据え付けられている部屋にテレビ等の輻射熱発生体があった場合、前記輻射熱温度センサー2A、2Bが輻射熱を捕捉してしまい、実際の床面温度よりも高い温度が検出されても、輻射熱発光体に原因する誤差を予め見込んだ設定値を基準にすることにより、部屋の温度ムラ△Tを緩和する。
以上のような動作により、室内の温度の偏りを緩和し室内全体の温度を均一に保つものである。
【0004】
また第2の従来の技術として、特開平5−248682号公報に記載されている空気調和機がある。同公報は空気調和機本体に配設される熱交換器前面の吸込流路に吸込空気温度を検出する超音波発信器と超音波受信器とにより、吸込空気の平均温度を検出し、空気調和機を制御するものである。
【0005】
さらに第3の従来の技術として、空気調和機に配設される各種センサーは、空気または空気調和機本体内の温湿度、壁等の輻射熱、熱交換器の配管表面の温度、ホコリ有無、臭気、人間の位置を検出するものが知られている。
【0006】
さらに第4の従来の技術として、吹出口を本体の下方または前面下方に有し、据え付けられる場所が部屋の高所である壁掛形空気調和機において、壁掛形空気調和機本体に配設される各種センサーは、少なくとも本体または少なくとも本体外からの赤外線等信号を受信する受信面や本体外へ信号を送信する送信面が本体表面に配置される場合、本体中央より下方または前面下方に配設されていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
このように、従来の空気調和機では、部屋の床面、壁面の輻射熱温度を検出したり、吸込空気温度を検出することにより、部屋の空気温度の均一化を図ったり、配設される各種センサーは、空気の状態や、間接的に室内空気温度を検知する熱交換器の配管表面の温度変化を検知するものであった。
【0008】
しかし、空気調和機本体が据え付けられている部屋の障害物と空気調和機本体との距離を認識する測距部や、また部屋の様子を画像として認識したり、例えば部屋の扉が解放され、部屋の空間に変化が生じた場合を画像として認識する画像センサーにより、部屋の温度差が無くなるように吹出し風向を制御する制御部を有する空気調和機は存在しなかった。
そのため、空気調和機本体を据付時、部屋のタンスやテレビ等の障害物に吹出し風が当たらないように所定の風向に手動で風向変更ベーンの向きを設定する必要があった。
【0009】
また、部屋の扉を開いたため空気調和機の空調する空間が拡大したり、逆に部屋の扉を閉めたため空気調和機の空調する空間が縮小した場合、従来は部屋の空気温度変化が本体の吸込温度の変化としてセンサーにより認識されると空気調和機の制御を行ったり、床からの輻射熱の変化がセンサーにより認識されると空気調和機が制御される。そのため部屋の温度変化に対し空気調和機の制御に時間差が生じ、人間が暑すぎ、寒すぎと感じてしまう場合が発生する。
【0010】
さらに空気調和機はその性質上、部屋の状況を見通しやすい部屋の上方に据え付けられるのが通常である。このため、部屋にいる老人や子供の様子を別室にいる家族が把握できるなど、据え付けられている部屋の様子を把握することが可能ではないかと今回本発明の発明者は考えたが、そのような手段を持つ空気調和機は存在しなかった。このため、従来の空気調和機では万が一の場合、対応が図れなかった。
【0011】
また従来、吹出口を本体の下方または前面下方に有し、据え付けられる場所が部屋の高所である壁掛形空気調和機に配設される温度センサーや輻射熱温度センサーは、少なくとも本体または少なくとも本体外からの赤外線等信号を受信する受信面や本体外へ信号を送信する送信面が本体表面に配置される場合、本体中央より下方または前面下方に配設されていた。
そのため、本体の近傍にタンス等の障害物が存在する場合、障害物の表面温度や周囲温度を感知してしまう。
【0012】
本発明は上記問題点を解決するためになされたもので、空調空間における障害物等の設置状況や空調空間の空間変化による影響を受け難く、室内の温度分布の均一化が良好に図れ、さらに部屋の中の人などの状況を画像として捉えることが可能なセキュリティー性が高い空気調和機を提供する。
【0013】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る空気調和機は、本体に設けられ任意時間ごとに空調空間内を測距する測距部と、本体吹出口に配設され調和空気の吹き出し方向を変更する風向変更ベーンと、前記測距部の検出値に基づいて前記風向変更ベーンを制御する制御部とを備え、前記測距部は前記測距した結果に基づき前記測距部と空調空間内の障害物との距離の変化を求め、前記制御部は、前記測距部により本体が据え付けられている部屋の障害物が検出されると、障害物の無いところを主に空調するよう前記風向変更ベーンを調整し、前記測距部とドア等の他の障害物との距離が増加したことを認識した場合に前記ドア等の障害物に対して吹出流れが到達するように前記風向ベーンを調整して送風させるものです。
【0014】
また、本体に設けられ任意時間ごとに空調空間における空気調和機本体と障害物との距離を測距し、前記測距した結果に基づき前記距離の変化を求め、モータにより上下方向、左右方向、または上下左右方向に回転可能な測距部と、本体吹出口に配設され調和空気の吹き出し方向を変更する風向変更ベーンと、前記測距部の検出値及び距離の変化に基づいて前記風向変更ベーンを制御する制御部とを備え、前記制御部は、前記測距部とドア等の他の障害物との距離が増加したことを認識した場合に前記ドア等の障害物に対して吹出流れが到達するように前記風向ベーンを調整して送風させるものである。
【0015】
また、制御部は、所定時間毎に障害物があるところを含めて空調するよう風向変更ベーンを調整するものである。
0016
また、湿度制御運転を有するものである。
0017
また、測距部は、2つ以上の画像センサーより構成されるものである。
0018
また、測距部は、本体の下部または前面下部に吹出口を有し、かつ本体の前面中心より上側表面に配設されたものである。
0019
また、本体は、室内の側壁高所部に設置され、本体の下部または前面下部に形成され調和空気を吹出す吹出口と、前記吹出口上方の本体前面に形成され室内空気を吸込む吸込口と、本体上部に設けられ空調空間内の状態をセンシングするセンサーとを備えたものである。
0020
また、吸込口は、センサー周囲に設けられたものである。
【0021】
また、本体に設けられ空調空間内を測距する測距部と、本体吹出口に配設され調和空気の吹き出し方向を変更する風向変更ベーンと、前記測距部の検出値に基づいて前記風向変更ベーンを制御する制御部とを備え、前記本体の下部または前面下部に吹出口を有し、かつ前記測距部は前記本体の前面中心より上側表面に配設されたものである。
【0022】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1〜図7は、この発明の実施の形態に係る空気調和機を示し、例えば居室内の天井部付近となる高所部に設置される壁掛けタイプである。図1は本発明に係る空気調和機の外観図、図2は図1の部分概要図。図3は図1の縦断面図、図4、図5は上下左右方向に可動な測距部の斜視図、図6は部屋18の壁17に据え付けられた空気調和機本体10と部屋18の中のタンス等障害物11の様子を示した斜視図、図7は図6の水平図である。尚、図示しないが、壁17の反対側には室外ユニットが設置され、冷媒配管により結ばれている。
【0023】
図1において、1はマイクロ波の掃射部と受信部が一体で空気調和機本体の上下方向および水平回転可能の測距部、2は空気調和機への吸込グリル、3は吹出口、4は吹出口から吹き出される風の風向を変更する風向ベーンを示し、4aは上下方向に吹出し風を変更する上下ベーン、4bは左右方向に吹出し風を変更する左右ベーンである。
【0024】
図2において、6は風向ベーン4の角度や測距部1の位置等を制御する制御部、5は制御部6からの指示により所定角度に風向ベーンを動作させる小型モータである。
【0025】
さらに図3において、8は貫流送風機を示し、羽根車8a、ノズル8b、ケーシング8cにより構成される。また9は熱交換器を示す。
空気調和機は図示しない冷凍サイクルにより、室内を冷房、暖房、除湿運転することができる。また、加湿ユニットにより加湿を行なえるようにしても良い。
【0026】
測距部1は図4のように小型モータ5により上下方向に回転でき、また図5のように小型モータ5により水平方向に回転できることにより、空気調和機本体10の上下左右方向にマイクロ波を掃射および受信できる。
【0027】
この空気調和機本体10近傍または周辺には、図6、図7、図8のようにタンス等の障害物11が配置されている。
【0028】
このような空気調和機において、コンセント13を差込むと、本体10に待機電源が入り、制御部6から測距部1を動かす小型モータ5に信号を発信し、図3、図4の矢印dのように上下方向に回転、また図5の矢印eのように水平方向に回転しながら、マイクロ波を掃射、受信し、空気調和機本体10と障害物11との距離を測定する。すると図7中の障害物11の影である斜線部F以外の障害物11の位置関係を認識し制御部6に記憶する。
【0029】
空気調和機本体10の運転ボタンがONされると、制御部6は障害物11を避け、図7における領域G方向を主に空調するように左右ベーン4bを動作させ、その後羽根車8aを駆動させる。すると吸込グリル2から部屋18の空気が空気調和機本体10に吸い込まれ、熱交換器9で暖房、冷房、除湿等された後、吹出口3から吹き出され、主に空気調和機本体10から見て障害物11がない領域Gが空調される。さらに室内の温度ムラが小さくなるように、時々領域G以外も空調された空気が行き渡るように左右ベーン4bを駆動する制御が制御部6から発信される。
【0030】
以上のように空気調和機本体が、設置される部屋18の障害物11を認識し、かつ障害物11がない広い空間に向け主に空調するように左右ベーン4bを駆動し、時々前記広い空間以外にも空調するため、部屋の温度ムラが小さくなり部屋全体を有効に空調できる。
【0031】
また、測距部1は距離の変化を捉えることができる。図7のように部屋18の空間内の距離を認識し、空気調和機本体10に運転電源が投入されると、部屋18を空調する。そして任意時間ごと、測距部1により、空気調和機本体10と部屋18の障害物11等の距離関係を計測する。このとき、ドア12が解放され、ドア12と空気調和機本体10との距離L1が距離L2に変化すると、部屋18の空間が拡大したと認識する。
【0032】
空間が拡大すると、部屋18の温度は変化するとともに、空間の拡大元であるドア12付近の温度が急変するため、部屋18の温度の維持とドア12付近の急激な温度変化を防止するため、ドア12があったもとの場所に吹出流れが到達するように左右ベーン4bを動作させ、送風する。
【0033】
従来のように温度センサにより温度変化を検出し、ドアの解放等による室温の変化を捉えた場合、室内の温度変化から空調能力を変更することはできるが、どこから室内空気が逃げているのか或いはどこから外気等が進入しているのかはわからず、原因となるドア付近に送風する等の制御はできなかった。また、赤外線による室内の温度分布の変化を検出する場合、ドアの解放等により温度変化が発生した場所は認識できるが、そこまでの距離はわからず、必ずしも正しくは送風できない。さらに、壁面やドアの輻射熱等により、ドアが解放されてもそのドア開閉の前後で必ずしもドア位置に温度分布の変化が発生するとは限らず、そのような場合には正しく検出することができない。また、除湿運転のように室内外の温度差は小さいが湿度差が大きい場合には温度分布だけでは検出できない。
【0034】
本実施の形態では、以上のような制御部6を有することにより、部屋18の空間の変化を認識できるから、この空間の変化に対して風向ベーンによる風向制御や圧縮機による能力制御、室内外熱交換器に気流を発生させる送風機や絞り弁によって潜熱・顕熱能力比制御により適切に部屋の環境変化を抑制し、有効に空調することができる。また、冷房、暖房、除湿等様々な空調運転モードに対して空間の変化を認識できる。
【0035】
実施の形態2.
図8〜14は、他の実施の形態に係る壁掛け型空気調和機の一例を示した図で、図8は部屋18の高い箇所に据え付けられた本発明に係る空気調和機の外観図、図9は図8の部分概要図、図10、図11は上下左右方向に可動な画像センサーの斜視図、図12は部屋18の壁17に据え付けられた空気調和機本体10と部屋18の中のタンス等障害物11の様子を示した斜視図である。
【0036】
図8において、1は部屋18の様子を撮影でき、空気調和機本体の上下方向および水平回転可能の画像センサー、2は空気調和機への吸込グリル、3は吹出口、4は吹出口から吹き出される風の風向を変更する風向ベーンを示し、4aは上下方向に吹出し風を変更する上下ベーン、4bは左右方向に吹出し風を変更する左右ベーンである。
【0037】
図9において、6は風向ベーン4の角度や画像センサー1の位置等を制御する制御部、5は制御部6からの指示により所定角度に風向ベーンを動作させる小型モータである。
【0038】
画像センサー1は、図10のように小型モータ5により上下方向に回転でき、また図11のように小型モータ5により水平方向に回転できることにより、空気調和機本体10の上下左右方向の部屋18の様子や人16の様子を撮影できる。
そして撮影された画像は、本体10に内蔵された送信器14から図13のように別の部屋18aの受信モニタ15、または図14のように警備会社等の監視機関の受信モニタ15に送信される。
【0039】
尚、本実施の形態では送信機14を用い、これを出力端子として外部へ無線送信するが、有線による送信でもよい。その場合、本体10には有線接続可能な出力端子を備えるようにし、外部出力を選択的に可能にできるようにしてもよい。また、室内空間の変化パターンを信号化し、電力線搬送を利用して、他室やセキュリティー会社等の外部にエコーネットで出力してもよい。
【0040】
このように、通常、部屋18の高い箇所に据え付けられる壁掛け型空気調和機本体10に画像センサー1が配設されているので、高い箇所から部屋18の様子が見通せるため、良好な視界で撮影できる。また、空調運転特に床面に送風する暖房運転が行われ、床面の塵埃が巻き上げられても、壁掛け型空気調和機本体10は床面から離れているため、画像センサー1に舞い上がった塵埃が付着しにくく、鮮明な画像を得ることができる。
【0041】
さらに本体10が据え付けられている部屋以外の別部屋で部屋の様子や人の様子がわかるので、子供がケガした時や老人が倒れた時など別部屋でも把握できる。
また泥棒等が部屋に侵入した場合もわかるため、セキュリティー性が高い。
画像センサー1は空気調和機に内蔵されているため、インテリアを損なうことがない。
また、壁掛型空気調和機は高所部に取り付けられており、ワイヤレスリモコンにより操作されることから、常時コンセントに繋がれているのが一般である。このため、空調運転の有無に関わらず、画像センサー1は電源の供給を受けることができる。
【0042】
実施の形態3.
図15〜図17は、他の実施の形態に係る壁掛け型空気調和機の一例を示した図で、図15は部屋18の高い箇所に据え付けられた本発明に係る空気調和機の外観図、図16は図15の部分概要図、図17は2つの画像センサー1a、1bと距離を測定する対象物7との関係を示した概要図、図18は部屋18の壁17に据え付けられた空気調和機本体10と部屋18の中のタンス等障害物11の様子を示した斜視図である。
【0043】
図15において、1a、1bは画像センサー、2は空気調和機への吸込グリル、3は吹出口、4は吹出口から吹き出される風の風向を変更する風向ベーンを示し、4aは上下方向に吹出し風を変更する上下ベーン、4bは左右方向に吹出し風を変更する左右ベーンである。
【0044】
図16において、6は風向ベーン4の角度の制御や図17のように画像センサー1a、1bと対象物7の距離を演算する制御部、5は制御部6からの指示により所定角度に風向ベーンを動作させる小型モータである。
【0045】
このような空気調和機において、図17、図18のように、空気調和機本体10に待機電源が投入されると、2つの画像センサー1a、1bが部屋18の中の画像を取り込む。このとき図17のように画像センサー1aと対象物7との距離Laと画像センサー1bと対象物7との距離Lbとの信号の位相差△L(=La−Lb)により、空気調和機本体10と対象物7との距離を把握する。
【0046】
このようにして部屋18全体の壁17、障害物11等の距離を測定し、空気調和機本体10に運転電源が投入されると、障害物11のない領域Gを主に空調するように制御部6から指令が発せられ、左右ベーン4bが動作し送風される。また部屋18全体の気温ムラを小さくするために、時々領域G以外にも送風される。
【0047】
以上のように、2つの画像センサーにより、部屋18の障害物11等の距離を計測し、障害物11がない領域Gを主に空調するように左右ベーンを制御する制御部6を有するため、図18のように部屋の一部で吹き溜まりHを抑制し、有効に空調できる。2つの画像センサは位相差が発生しなければならないため、ある程度離れている必要があるが、空気調和機は送風機による送風を行なうことから、ある程度の幅がある。特に熱交換器を有する壁掛け型の空気調和機は、熱交換器面積の確保が必要であり、また、本来エリアを空調するという目的からクロスフローファン等の横長な送風機を有している。従って、2つの画像センサーを空気調和機本体10の左右に適当な距離を置いて配置することができる。
【0048】
実施の形態4.
図19〜図22は、他の実施の形態に係る壁掛け型空気調和機の一例を示した図で、図19は部屋18の高い箇所に据え付けられた本発明に係る空気調和機の外観図、図20は図19の部分概要図、図21は2つの画像センサー1a、1bと距離を測定する対象物7との関係を示した概要図、図22は空気調和機本体10が据え付けられた部屋18と壁17を隔て、ドア12で仕切られている隣室18aとの概要図、図23は空気調和機本体10が据え付けられた部屋18とドア12が開けられ、部屋18と隣室18aがつながったときの概要図を示す。
【0049】
図19において、1a、1bは画像センサー、2は空気調和機への吸込グリル、3は吹出口、4は吹出口から吹き出される風の風向を変更する風向ベーンを示し、4aは上下方向に吹出し風を変更する上下ベーン、4bは左右方向に吹出し風を変更する左右ベーンである。
【0050】
図20において、6は風向ベーン4の角度の制御や図21のように画像センサー1a、1bと対象物7の距離を演算する制御部、5は制御部6からの指示より所定角度に風向ベーンを動作させる小型モータである。
【0051】
このような空気調和機において、図19〜図21のように、空気調和機本体10に待機電源が投入されると、2つの画像センサー1a、1bが部屋18の中の画像を取り込む。このとき図21のように画像センサー1aと対象物7との距離Laと画像センサー1bと対象物7との距離Lbとの信号の位相差△L(=La−Lb)により、空気調和機本体10と対象物7との距離を把握する。
【0052】
このようにして図22のように部屋18の空間を認識し、空気調和機本体10に運転電源が投入されると、矢印Bのように部屋18を空調する。そして任意時間ごと、2つの画像センサー1a、1bにより、空気調和機本体10と部屋18の障害物11等の距離関係を計測する。このとき、図23のようにドア12が解放され、図22におけるドア12空気調和機本体10との距離L1が図23における距離L2に変化すると、部屋18の空間が拡大したと認識する。
空間が拡大すると、部屋18の温度は変化するとともに、空間の拡大元であるドア12付近の温度が急変するため、部屋18の温度の維持とドア12付近の急激な温度変化を防止するため、ドア12があったもとの場所12aに吹出流れBが到達するように左右ベーン4bを動作させ、送風する。
【0053】
以上のような制御部6を有することにより、本発明の空気調和機は、部屋18の空間の変化に対し、部屋の温度変化を抑制し、有効に空調することができる。
【0054】
実施の形態5.
図24、図25は、他の実施の形態に係る吹出口3が空気調和機本体10の前面下方に有する壁掛け型空気調和機を示し、図24は本発明に係る空気調和機の外観図、図25は図24の縦断面図である。
【0055】
図24において、1はマイクロ波の掃射部と受信部が一体で空気調和機本体10と部屋の障害物等との距離が測定可能な測距部、2は空気調和機への吸込グリル、3は空気調和機本体の前面下方にある吹出口、4は吹出口から吹き出される風の風向を変更する風向ベーンを示し、4aは上下方向に吹出し風を変更する上下ベーン、4bは左右方向に吹出し風を変更する左右ベーンである。
【0056】
また図25において、8は貫流送風機を示し、羽根車8a、ノズル8b、ケーシング8cにより構成される。また9は熱交換器を示す。
【0057】
図24、図25のように、測距部1の空気調和機本体10の高さ方向に対する設置高さS1は空気調和機本体高さSの50%以上、つまり前面中心より上方表面に配設されている。
【0058】
これにより、図26の空気調和機本体10の下方に測距部1が配設された場合、吹出口3と吸込グリル2が近接し、吹出し流れBと吸込流れAとの境界なため、図26のように循環渦Iが生じ、測距部1の表面にホコリが付着してしまう。
【0059】
本発明の図27のように、空気調和機本体10の上方表面に測距部1を配設した場合、測距部1の周辺は吸込グリル2であるため、図26のように循環渦Iは生じないため、ホコリは付着しづらい。よって測距部1の表面が汚れづらく、正確な測距可能となる。
また、測距部1の下方に吸込グリル2さらに吹出口3があることから、通常これらを遮蔽するように家具等が近接して置かれることが無いことを考慮すると、測距部1の下方には障害物のない所定の空間が確保でき、障害物の影響の小さい位置へ測距部1が配置されることが期待できる。
【0060】
上記実施の形態1〜5はこれらを適宜組み合わせて実施することができる。
図28は上記各実施の形態における空気調和機の冷媒サイクルを示す冷媒回路図である。図において、20は冷媒を流動させる圧縮機、21は除湿・冷房時と暖房時とで冷媒の流れ方向を切り替える四方弁、22は除湿・冷房時には凝縮機として、暖房運転時には蒸発器として作用する室外熱交換器、23は絞り装置として作用する絞り弁、24は除湿・冷房時には蒸発機として、暖房運転時には凝縮器として作用する室内熱交換器である。
【0061】
25は圧縮機20、四方弁21、室外熱交換機22、絞り弁23を収納し、室外に設置される室外ユニット、10は上記各実施の形態で示した本体で、室内熱交換器24を収納し、室内に壁掛け設置される室内ユニットである。これら圧縮機20、四方弁21、室外熱交換機22、絞り弁23、室内熱交換器24、四方弁21及び圧縮機20は順次冷媒配管で接続されている。冷媒としては、R22に代表されるHCFC系冷媒、R410A、407c冷媒に代表されるHFC系冷媒、R290、R600aに代表されるHC冷媒などが用いられる。もちろんR32等の可燃性冷媒も適用可能である。
【0062】
また、冷凍機油としては冷媒との相溶性が高い油、冷媒との相溶性が低いか或いは相溶性のない油のいずれを用いても良い。上記各実施の形態では冷媒にR410Aを、冷凍機油には冷媒との相溶性の低いアルキルベンゼン系油を用いている。R410Aのような従来R22よりも高圧な冷媒を用いる場合、空調運転起動時の高圧状態を短くするまたは高圧状態が長く持続しないようにすることが望ましい。上記各実施の形態では、室内の障害物を避けるようにして必要な場所に効率的に調和空気を送り込むことができるので、結果的に高圧冷媒の冷凍サイクルに対し、高圧負荷を軽減することができる。
【0063】
実施の形態6.
図29は上記各実施の形態における空気調和機の再熱除湿機能付き冷媒サイクルの例を示す冷媒回路図である。図において、20は冷媒を流動させる圧縮機、21は除湿・冷房時と暖房時とで冷媒の流れ方向を切り替える四方弁、22は除湿・冷房時には凝縮機として、暖房運転時には蒸発器として作用する室外熱交換器、23は絞り装置として作用する絞り弁、24a、bは通常の除湿・冷房時には蒸発機として、暖房運転時には凝縮器として作用する第1室内熱交換器、第2室内熱交換器。
【0064】
25は圧縮機20、四方弁21、室外熱交換機22、絞り弁23を収納し、室外に設置される室外ユニット、26は第1室内熱交換器と第2室内熱交換器との間に設けられた絞り装置である第2流量制御装置、10は上記各実施の形態で示した本体で、第1室内熱交換器24a、第2室内熱交換器24b、第2流量制御装置26を収納し、室内に壁掛け設置される室内ユニットである。これら圧縮機20、四方弁21、室外熱交換機22、絞り弁23、室内熱交換器24、四方弁21及び圧縮機20は順次冷媒配管で接続されている。
【0065】
冷媒としては、R22に代表されるHCFC系冷媒、R410A、407c冷媒に代表されるHFC系冷媒、R290、R600aに代表されるHC冷媒などが用いられる。もちろんR32等の可燃性冷媒も適用可能である。
また、冷凍機油としては冷媒との相溶性が高い油、冷媒との相溶性が低いか或いは相溶性のない油のいずれを用いても良い。上記各実施の形態では冷媒にR410Aを、冷凍機油には冷媒との相溶性の低いアルキルベンゼン系油を用いている。
【0066】
上記冷凍サイクルにおいては、除湿、冷房時に、室内温度をそれほど低下させることなく室内湿度を下げる再熱除湿運転が可能である。この再熱除湿運転時は、空調負荷に応じた回転数で運転されている圧縮機20を出た高温高圧の蒸気冷媒(A点)は四方弁21を通過して、室外熱交換器22で外気と熱交換して凝縮し気液二相冷媒となる(B点)。この高圧二相冷媒は絞り弁23で若干減圧され、中間圧の気液二相冷媒となって第1室内熱交換器24aに流入する(C点)。第1室内熱交換器に流入した中間圧の気液二相冷媒は、室内空気と熱交換を行いさらに凝縮する(D点)。第1室内熱交換器を流出した気液二相冷媒は第2流量制御装置26に流入する。
【0067】
第2流量制御装置26では図示しない発泡金属等の多孔質透過材により成形された主弁体が弁の閉位置にあるため、第1室内熱交換器24aを通過した冷媒は主弁体を成す多孔質透過材の通気孔を通って第2室内熱交換器24bに流入する。この主弁体の通気孔は40マイクロメートル程度でありこの通気孔を通る冷媒は減圧されて、低圧の気液二相冷媒となって、第2室内熱交換器24bに流入する(E点)。第2室内熱交換器24bに流入した冷媒は、室内空気の顕熱および潜熱を奪って蒸発する。第2室内熱交換器24bを出た低圧蒸気冷媒は再び四方弁21を介して圧縮機20に戻る。室内空気は、第1室内熱交換器24aで加熱され、第2室内熱交換器24bで冷却除湿されるため、部屋の室温低下を防ぎながら除湿を行うことができる。
【0068】
なお、この除湿運転では、圧縮機20の回転周波数や室外熱交換器22のファン回転数を調整して、室外熱交換器22の熱交換量を制御し、第1室内熱交換器24aよる室内空気の加熱量を制御して吹出し温度を広範囲に制御できる。また、絞り弁23の開度や室内ファン回転数を制御して第1室内熱交換器24aの凝縮温度を制御し、第1室内熱交換器24aによる室内空気の加熱量を制御することもできる。また、第2流量制御装置24bは例えば圧縮機吸入冷媒の過熱度が10℃となるように制御される。
【0069】
このように再熱除湿運転を行なうと室内の温度をそれほど低下させずに除湿を行なうことができる。従って、外気温度がそれほど高くない雨天のときなどに快適な除湿を行なうことができる。再熱除湿運転時には外気温度と室内温度との差が小さい場合があることから、例えば、上記各実施の形態において、ドア12を開放しても、開放の前後においてドア付近の温度変化は小さい。従来のような赤外線温度センサで部屋内の温度分布を捉えても、温度分布の変化としては検出されにくく、ドアの開閉の前後で空調運転の状態が何ら変化せず、室内の湿度が上昇する可能性がある。
【0070】
上記各実施の形態にように測距部1により室内空間の変化を捉えれば、再熱除湿運転を行なってドア開閉による室内温度の変化が小さい場合でも、ドアの開閉を検出することが可能である。そして、ドアの開閉を検出し、上記各実施の形態のようにドア付近に調和空気を送風する等の風向制御や能力制御を行なえば、室内空間の変化があっても快適な空調環境を維持することができる。
【0071】
実施の形態7.
図30は実施の形態2における壁掛け型空気調和機をさらに電力線搬送を介して外部へと通信接続した場合の通信手段を表す回路図である。壁掛け型空気調和機が設置された部屋の様子を、通信手段を介して外部のサービスセンタや携帯電話などから把握可能としたものであり、図30には通信手段として壁掛け型空気調和機に電力を供給する電灯線を使用した場合の回路図の一例を示してある。図において、81は壁掛け型空気調和機の制御基板であり制御部6および通信インターフェイス83を搭載しており制御部6の信号を通信インターフェイス83を通して電灯線に接続している。通信インターフェイス83は例えば通信手段84、変・復調手段85、結合手段86により構成されている。また、82はコントローラであり各家の屋外あるいは屋内に設置され通信インターフェイス87及びマイコン88およびモデム89を搭載している。また、90は電話局、91は警備会社、メンテナンス会社等のサービスセンタ、92は携帯電話である。
【0072】
通信手段84はコントローラ82より発信された自分宛の受信電文を選別して内容を制御部6へ送信する。また、逆に制御部6の指示により送信電文を組み立ててコントローラ82へ送信する。送信電文はたとえば発信元アドレス、送信先アドレス、内容(たとえば室内の動き、状態変化)などで構成されれいる。変・復調手段85はデジタル信号をアナログ信号へ、また、アナログ信号をデジタル信号へデータを決められた変調方式により変調する変調回路である。変調方式としてはたとえば振幅変調方式あるいは位相変調方式が使用される。電灯線通信周波数帯は50kHz〜450kHzである。86はトランスなどを含み信号の絶縁を行う結合手段であり、電灯線に制御部6の信号を伝達する。
【0073】
電灯線に伝わった信号は屋内あるいは屋外に設けられた通信インターフェイス87を備えたコントローラ82によりモデム89、電話局90などを通して電話回線や衛星回線などにより外部のサービスセンタ91あるいは携帯電話92などへ連絡される。空気調和機が複数台電灯線に接続されていても制御基板93に搭載されている通信インターフェイス(図示せず)を介してコントローラ82に電文が送信される。コントローラ82は電文がどの機器から発信されたものかを送信元アドレスより判断しどの空気調和機が設置された部屋でどのような状態変化があったかなどを判断できる。
【0074】
室内の異常と思われるような状態変化や空気調和機自体の異常と判断した場合、制御部6が室内の異常あるいは空気調和機自体の異常であることを表す識別信号を出力する。この識別信号が通信インターフェイス83を介して電灯線に載って外部サービスセンタ91あるいは携帯電話92へ通報される。
【0075】
通報されたサービスセンタ91は直ちに空気調和機の運転状態を監視し、客先と連絡確認の上、空気調和機の運転を停止させるなどのサービスを実施する。従って空気調和機自体の異常と判断された時には即座にサービスセンタ91よりのサービスが受けられることとなり、信頼性の高い空気調和機が得られる。さらに通信手段として既存の電灯線を使用するようにしたので特別な配線を必要とせず安価にできる。
【0076】
また、警備会社であるサービスセンタ91が事前に留守等の知らせを受けていて異常の通報を受けた場合、直ちに空気調和機の運転状態を監視し、空気調和機自体の異常でなく、室内の状態に異常があると判断された場合、該当する家や事業所等へ警備員を派遣する。
【0077】
特に実施の形態2のように、測距部1が撮影可能な画像センサーである場合、画像データを圧縮して警備会社であるサービスセンタ91や携帯電話92から空気調和機が設置された室内の様子を映像で監視できるようにしておけば、外部から室内にどのような異常が発生したかをより正確に知ることができる。
また、室内に介護を受ける人や子どもが居る場合などは、異常が発生しなくても、サービスセンタ91や携帯電話92から適宜室内の様子を動画または静止画により知ることが可能である。
【0078】
また、サービスセンタ91へ通報するとともに携帯電話92にも通報するようにしたので、外出先でも異常が確認でき早急に対応可能となる。さらに、サービスセンタ91または携帯電話92に空気調和機の運転状態(たとえば圧縮機は運転中か、室内・外送風機は運転中か、室内温度(吸込み温度)など)を表示し、サービスセンタ91または携帯電話92から空気調和機の運転を制御(空気調和機のON/OFF、送風量、風向の制御など)できるようにしておけば、空気調和機の異常の場合にサービスセンタ91または携帯電話92から空気調和機を停止させることができ、外出先にいながら空気調和機の損傷を最小限に抑えることが可能となる。
【0079】
さらに、冷媒漏れ検出手段の誤動作かどうかを判断するために室内送風機のみを運転して様子を見たり、温度検出手段の誤動作かどうかを確認するために送風量を変化させて熱交換器の温度が低下するかどうかを確認することができる。したがって、確認後に空気調和機の運転を制御(運転停止や送風機の停止など)させることができ、誤動作での空気調和機の停止による室内環境の悪化を防止できる。
【0080】
上述した以外の不具合(たとえば冷却不良など)においても同様に通信手段により通報すれば信頼性は一層向上し、安心して使える商品を提供できる。また本実施の形態では通信手段に電灯線を使用したが、既存の電話回線やISDN回線を使用したインターネットや電子メール、無線通信、赤外線通信、衛星通信などでも同様の効果が得られる。
【0081】
通信手段として無線通信(あるいは赤外線通信)を利用する場合は、コントローラ82に無線通信(あるいは赤外線通信)用の通信インターフェイス94を搭載しておけば無線通信(あるいは赤外線通信)と電灯線通信を併用しても個々の通信インターフェイスがどの機器の電文か判断してサービスセンタ91や携帯電話92に通報する。また、逆にサービスセンタ91や携帯電話92から指示があった場合でもコントローラ82内のマイコン88および通信インターフェイス87、94によって各機器に指示内容が伝達される。
0082
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、本体に設けられ任意時間ごとに空調空間内を測距する測距部と、本体吹出口に配設され調和空気の吹き出し方向を変更する風向変更ベーンと、前記測距部の検出値に基づいて前記風向変更ベーンを制御する制御部とを備え、前記測距部は前記測距した結果に基づき前記測距部と空調空間内の障害物との距離の変化を求め、前記制御部は、前記測距部により本体が据え付けられている部屋の障害物が検出されると、障害物の無いところを主に空調するよう前記風向変更ベーンを調整し、前記測距部とドア等の他の障害物との距離が増加したことを認識した場合に前記ドア等の障害物に対して吹出流れが到達するように前記風向ベーンを調整して送風させるので、距離の変化に対して風向きベーンによる風向制御等を行うことにより部屋の温度ムラが小さくなり部屋全体を有効に空調でき、空調効率が向上する効果が得られる。また、部屋の空間の変化に対し、部屋の温度変化を抑制し、有効に空調することができる。
【0083】
また、本体に設けられ任意時間ごとに空調空間における空気調和機本体と障害物との距離を測距し、前記測距した結果に基づき前記距離の変化を求め、モータにより上下方向、左右方向、または上下左右方向に回転可能な測距部と、本体吹出口に配設され調和空気の吹き出し方向を変更する風向変更ベーンと、前記測距部の検出値及び距離の変化に基づいて前記風向変更ベーンを制御する制御部とを備え、前記制御部は、前記測距部とドア等の他の障害物との距離が増加したことを認識した場合に前記ドア等の障害物に対して吹出流れが到達するように前記風向ベーンを調整して送風させるので、距離の変化に対して風向きベーンによる風向制御等を行うことにより部屋の温度ムラが小さくなり部屋全体を有効に空調でき、空調効率が向上する効果が得られる。また、部屋の空間の変化に対し、部屋の温度変化を抑制し、有効に空調することができる。
【0084】
また、制御部は、所定時間毎に障害物があるところを含めて空調するよう風向変更ベーンを調整するので、時々前記広い空間以外にも空調するため、部屋の温度ムラが小さくなり部屋全体を有効に空調できる。
0085
また、湿度制御運転を有するので、室内空間の変化による温度変化が小さい場合でも精度良く空間変化を捉えることができる効果が得られる。
【0086】
また、測距部を2つ以上の画像センサーとしても、空気調和機本体にてそれぞれの画像センサーが所定の間隔を確保できる効果が得られる。
0087
また、本体の下部または前面下部に吹出口を有し、かつ本体の前面中心より上側表面に、測距部が配設されたので、測距に際し障害物の影響を小さくできる効果が得られる。
0088
また、室内の側壁高所部に設置される本体と、本体の下部または前面下部に形成され調和空気を吹出す吹出口と、前記吹出口上方の本体前面に形成され室内空気を吸込む吸込口と、本体上部に設けられ空調空間内の状態をセンシングするセンサーとを備えたので、センシングに際し、障害物の影響を小さくできる効果が得られる。
0089
また、センサー周囲を吸込口としたので、測距部にホコリが付着しづらくなり、正確な測距が可能になる効果が得られる。
【0090】
また、本体に設けられ空調空間内を測距する測距部と、本体吹出口に配設され調和空気の吹き出し方向を変更する風向変更ベーンと、前記測距部の検出値に基づいて前記風向変更ベーンを制御する制御部とを備え、前記本体の下部または前面下部に吹出口を有し、かつ前記測距部は前記本体の前面中心より上側表面に配設されたので、
測距部の表面が汚れづらく、正確な測距可能となる。また、測距部の下方には障害物のない所定の空間が確保でき、障害物の影響の小さい位置へ測距部が配置されることが期待できるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1における空気調和機を示す外観図。
【図2】 図1の部分概要図。
【図3】 図1の縦断面図。
【図4】 測距部の斜視図。
【図5】 測距部の別の斜視図。
【図6】 部屋の壁に据え付けられた空気調和機本体と部屋の中のタンス等障害物の様子を示した斜視図。
【図7】 図6の水平図。
【図8】 この発明の実施の形態2における空気調和機を示す外観図。
【図9】 図8の部分概要図。
【図10】 画像センサーの斜視図。
【図11】 画像センサーの別の斜視図。
【図12】 部屋の壁に据え付けられた空気調和機本体と部屋の中のタンス等障害物の様子を示した斜視図。
【図13】 空気調和機本体からの画像を別の部屋の受信モニタへ通信している状態を示す概要図。
【図14】 空気調和機本体からの画像を警備会社等の監視機関の受信モニタへ通信している状態を示す概要図。
【図15】 この発明の実施の形態3における空気調和機を示す外観図。
【図16】 図15の部分概要図。
【図17】 2つの画像センサーと距離を測定する対象物との関係を示した概念図。
【図18】 部屋の壁に据え付けられた空気調和機本体と部屋の中のタンス等障害物の様子を示した斜視図。
【図19】 この発明の実施の形態4における空気調和機を示す外観図。
【図20】 図19の部分概要図。
【図21】 2つの画像センサーと距離を測定する対象物との関係を示した概念図。
【図22】 空気調和機本体が据え付けられた部屋と、壁を隔てドアで仕切られた隣室との概要図。
【図23】 空気調和機本体が据え付けられた部屋と、ドアが開けられつながった隣室との概要図。
【図24】 この発明の実施の形態5における空気調和機を示す外観図。
【図25】 図24の縦断面図。
【図26】 空気調和機本体の下方に測距部が取り付けられたときの、測距部付近の流れの様子を示した図。
【図27】 空気調和機本体の上方表面に測距部が取り付けられた場合の測距部付近の流れの様子を示した図。
【図28】 この発明の空気調和機における冷媒回路図。
【図29】 この発明の再熱除湿機能付き空気調和機の冷媒回路図。
【図30】 この発明の実施の形態7における空気調和機と外部とをつなぐ通信手段の回路図である。
【符号の説明】
1. 測距部(画像センサー)、2. 吸込グリル、3. 吹出口、4. 風向ベーン、4a. 上下ベーン、4b. 左右ベーン、5. 小型モータ、6. 制御部、7. 対象物、8. 貫流送風機、8a. 羽根車、8b. ノズル、8c. ケーシング、9. 熱交換器、10. 空気調和機本体、11. タンス等障害物、12. ドア、13. コンセント、14. 送信機、15. 受信モニタ、16. 人、17. 壁、18. 部屋、18a. 隣室、20. 圧縮機、21. 四方弁、22. 室外熱交換器、23. 絞り弁、24.室内熱交換器、24a. 第1室内熱交換器、24b. 第2室内熱交換器、25. 室外ユニット、26. 第2流量制御装置。

Claims (9)

  1. 本体に設けられ任意時間ごとに空調空間内を測距する測距部と、本体吹出口に配設され調和空気の吹き出し方向を変更する風向変更ベーンと、前記測距部の検出値に基づいて前記風向変更ベーンを制御する制御部とを備え、
    前記測距部は前記測距した結果に基づき前記測距部と空調空間内の障害物との距離の変化を求め、
    前記制御部は、前記測距部により本体が据え付けられている部屋の障害物が検出されると、障害物の無いところを主に空調するよう前記風向変更ベーンを調整し、前記測距部とドア等の他の障害物との距離が増加したことを認識した場合に前記ドア等の障害物に対して吹出流れが到達するように前記風向ベーンを調整して送風させることを特徴とする空気調和機。
  2. 本体に設けられ任意時間ごとに空調空間における空気調和機本体と障害物との距離を測距し、前記測距した結果に基づき前記距離の変化を求め、モータにより上下方向、左右方向、または上下左右方向に回転可能な測距部と、本体吹出口に配設され調和空気の吹き出し方向を変更する風向変更ベーンと、前記測距部の検出値及び距離の変化に基づいて前記風向変更ベーンを制御する制御部とを備え、前記制御部は、前記測距部とドア等の他の障害物との距離が増加したことを認識した場合に前記ドア等の障害物に対して吹出流れが到達するように前記風向ベーンを調整して送風させることを特徴とする空気調和機。
  3. 制御部は、所定時間毎に障害物があるところを含めて空調するよう風向変更ベーンを調整することを特徴とする請求項1乃至記載の空気調和機。
  4. 湿度制御運転を有することを特徴とする請求項1乃至3記載の空気調和機。
  5. 測距部は、2つ以上の画像センサーより構成されることを特徴とする請求項記載の空気調和機。
  6. 測距部は、本体の下部または前面下部に吹出口を有し、かつ本体の前面中心より上側表面に配設された請求項1乃至2記載の空気調和機。
  7. 本体は、室内の側壁高所部に設置され、本体の下部または前面下部に形成され調和空気を吹出す吹出口と、前記吹出口上方の本体前面に形成され室内空気を吸込む吸込口と、本体上部に設けられ空調空間内の状態をセンシングするセンサーとを備えたことを特徴とする請求項1乃至記載の空気調和機。
  8. 吸込口は、センサー周囲に設けられたことを特徴とする請求項記載の空気調和機。
  9. 本体に設けられ空調空間内を測距する測距部と、本体吹出口に配設され調和空気の吹き出し方向を変更する風向変更ベーンと、前記測距部の検出値に基づいて前記風向変更ベーンを制御する制御部とを備え、
    前記本体の下部または前面下部に吹出口を有し、かつ前記測距部は前記本体の前面中心より上側表面に配設されたことを特徴とする空気調和機。
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