JP6879037B2 - 空調システム - Google Patents
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Description
図1は、空調システムを構成する複数の空調機10A〜10Hが据え付けられている建屋の斜視図である。
図3は、空調機10の構成図である。図3において、空調機10は、冷房運転および暖房運転が可能な冷凍装置であり、熱源側ユニット11と、室内ユニット21と、熱源側ユニット11と室内ユニット21とを接続するための液冷媒連絡配管2、及びガス冷媒連絡配管3とを備えている。空調機10の冷媒回路Cには、例えば、単一冷媒であるR32が封入されている。
図3において、熱源側ユニット11は、主に、圧縮機12、四方切換弁15、熱源側熱交換器13、及び膨張弁14を有している。さらに、熱源側ユニット11は熱源側ファン16も有している。
圧縮機12は、低圧の冷媒を圧縮し、圧縮後の高圧の冷媒を吐出する。圧縮機12では、スクロール式、ロータリ式等の圧縮機構が圧縮機モータ12aによって駆動される。圧縮機モータ12aの運転周波数は、インバータ装置によって変更される。
熱源側熱交換器13は、フィン・アンド・チューブ式の熱交換器である。熱源側熱交換器13の近傍には、熱源側ファン16が設置される。熱源側熱交換器13では、熱源側ファン16が搬送する空気と冷媒とが熱交換する。
膨張弁14は、開度可変の電子膨張弁である。膨張弁14は、冷房運転時の冷媒回路Cにおける冷媒の流れ方向において熱源側熱交換器13の下流側に配置されている。
四方切換弁15は、第1から第4までのポートP1〜P4を有している。四方切換弁15では、第1ポートP1が圧縮機12の吐出側に接続され、第2ポートP2が圧縮機12の吸入側に接続され、第3ポートP3が熱源側熱交換器13のガス側端部に接続され、第4ポートP4がガス側閉鎖弁5に接続されている。
熱源側ファン16は、プロペラファン16aと、プロペラファン16aを駆動するモータ16bとで構成されている。モータ16bは、インバータ装置によって、その回転数が可変である。
図3に示すように、熱源側ユニット11には熱源側制御部41aが搭載されている。また、図4は、空調機10の制御部41を示すブロック図である。図4において、熱源側制御部41aは、マイコン41aa、メモリ41abを内蔵している。マイコン41aaは、各種の演算を行い、制御対象機器への指令を行う。メモリ41abは、各種データを格納する。
図1に示すように、熱源側ユニット11には、吸込空気温度センサ61及び熱交換器温度センサ63が搭載されている。
室内ユニット21は、室内熱交換器32と、室内ファン27とを有している。また、室内ユニット21には、リモートコントロールユニット(以下、「リモコン42」という。)が付帯されている。ユーザーは、リモコン42を介して、空調機10の各種運転モード等を設定することができる。
室内熱交換器32は、フィン・アンド・チューブ式の熱交換器である。室内熱交換器32の近傍には、室内ファン27が設置される。
室内ファン27は、クロスフローファンである。室内ファン27は、ファン27aと、ファン27aを回転させるためのファンモータ27bとを有している。
図1に示すように、室内ユニット21には、室内側制御部41bが搭載されている。また、図4に示すように、室内側制御部41bは、マイコン41ba及びメモリ41bbを内蔵している。
室内ユニット21には、室内温度センサ65が設けられている。室内温度センサ65は、室内ユニット21の室内空気の吸込口側に設けられている。室内温度センサ65は、室内ユニット21内に流入する室内空気の温度を検出する。本実施形態において、室内温度センサ65は、サーミスタからなる。
集中制御部40は、各空調機10A〜10Hの制御部41を介して、圧縮機12の運転周波数、四方切換弁15の切換動作、膨張弁14の開度、および熱源側ファン16、室内ファン27の回転を遠隔制御することができる。そのため、集中制御部40は、外部との通信制御も行うことができる。
記憶部401は、集中制御部40の各部間のデータ、及び集中制御部40と各空調機10A〜10Hとの間で通信された運転情報を記憶する。
判定部403は、上記運転情報に基づいて各空調機10A〜10Hの運転状態が予め設定される運転条件を充足しているか否かを判断する。
通信部405は、通信ネットワーク6に対するインタフェースであり、指令部407の命令に従って通信ネットワーク6に信号を送信し、或いは通信ネットワーク6から信号を受信し、その旨を表す信号を指令部407に送る。
指令部407は、通信部405を制御して各空調機10A〜10Hから送信された運転情報を受信し、且つその運転情報に基づき集中制御部40の各部の動作を制御する。
集中制御部40には、温度分布画像生成部71が接続されている。温度分布画像生成部71は、第1天井裏空間CS1及び第2天井裏空間CS2の各エリアの温度データから第1天井裏空間CS1及び第2天井裏空間CS2の温度分布画像を作成する。
集中制御部40には、表示部81が有線又は無線により接続されている。表示部81は、各空調機10A〜10Hの運転状況を表示する。また、表示部81は、温度分布画像生成部71で作成された温度分布画像を表示することもできる。なお、表示部81は、空調機管理用端末のディスプレイであっても、スマートフォンその他の汎用端末であってもよい。
空調機10では、四方切換弁15によって、冷媒の循環サイクルを冷房運転時の循環サイクルおよび暖房運転時の循環サイクルのいずれか一方に切り換えることが可能である。
冷房運転では、図3に示す四方切換弁15が実線で示す状態となり、圧縮機12、室内ファン27、熱源側ファン16が運転状態となる。これにより、冷媒回路Cでは、熱源側熱交換器13が凝縮器となり、室内熱交換器32が蒸発器となる冷凍サイクルが行われる。
暖房運転では、図1に示す四方切換弁15が破線で示す状態となり、圧縮機12、室内ファン27、熱源側ファン16が運転状態となる。これにより、冷媒回路Cでは、室内熱交換器32が凝縮器となり、熱源側熱交換器13が蒸発器となる冷凍サイクルが行われる。
この空調システムでは、集中制御部40が、複数の空調機10A〜10Hそれぞれの制御部41を介して、複数の空調機10A〜10Hの運転状況を監視することができる。
先ず、集中制御部40は、ステップS1において、温度分布画像の表示指令の有無を判定し、有る場合はステップS2へ進み、無い場合はこの判定を継続する。
次に、集中制御部40は、ステップS2において、熱源側ユニット11A〜11Hの吸込空気温度センサ61の測定値を取得する。
次に、集中制御部40は、ステップS3において、熱源側ユニット11A〜11Hそれぞれに設けられている吸込空気温度センサ61の測定値に基いて、熱源側ユニット11A〜11Dが設置されている第1天井裏空間CS1の温度分布、及び熱源側ユニット11E〜11Hが設置されている第2天井裏空間CS2の温度分布を測定する。
次に、集中制御部40は、ステップS4において、第1天井裏空間CS1の温度分布、及び第2天井裏空間CS2の温度分布の測定結果に基いて温度分布画像を生成する。
次に、集中制御部40は、ステップS5において、温度分布画像生成部71が生成した第1天井裏空間CS1および第2天井裏空間CS2の温度分布画像を表示部81に表示する。
(5)特徴
(5−1)
空調システムでは、表示部81に示された第1天井裏空間CS1又は第2天井裏空間CS2の温度分布画像に基づき、温度の高いエリアを把握することができるので、例えば、そのエリアに停止中の空調機10の熱源側ユニット11がある場合には、当該熱源側ユニット11の熱源側ファン16を稼働して換気を促進することができる。
空調システムでは、各天井裏空間の空気の温度を測定する温度センサとして、既設の吸込空気温度センサ61を利用するので、新たな温度センサを設ける必要がなく合理的である。
空調システムでは、オペレータは、空調機管理用のディスプレイから第1天井裏空間CS1及び/又は第2天井裏空間CS2の温度分布を画像で監視することができるので、使い勝手がよく、異常状態の把握に有用である。
空調システムでは、メンテナンス時に、現場でスマートフォン、タブレット端末などを用いて手軽に第1天井裏空間CS1及び/又は第2天井裏空間CS2の温度分布を把握することができるので、例えば、第1共通排気ファン91及び/又は第2共通排気ファン92の配置の見直し、各熱源側ユニット11A〜11Hの排気方向の見直しなど、メンテナンス作業が円滑に進む。
空調システムは、表示部81が、天井裏空間の温度分布を示す画像に対してタップ操作が為されたとき、タップ操作によって選択された位置の温度分布を詳細表示するので、流動する空気の温度を詳細に把握することができる。
(6)変形例
上記実施形態では、集中制御部40は、熱源側ユニット11A〜11Hそれぞれに設けられている吸込空気温度センサ61の測定値に基いて、第1天井裏空間CS1の温度分布、及び第2天井裏空間CS2の温度分布を測定している。
先ず、集中制御部40は、ステップS11において、温度分布画像の表示指令の有無を判定し、有る場合はステップS12へ進み、無い場合はこの判定を継続する。
次に、集中制御部40は、ステップS12において、熱源側ユニット11A〜11Hの吸込空気温度センサ61の測定値を取得するとともに、熱源側ユニット11A〜11Hの熱交換器温度センサ63の測定値を取得する。
次に、集中制御部40は、ステップS13において、熱源側ユニット11A〜11Hそれぞれに設けられている吸込空気温度センサ61の測定値、及び熱交換器温度センサ63の測定値に基いて、熱源側ユニット11A〜11Dが設置されている第1天井裏空間CS1の温度分布、及び熱源側ユニット11E〜11Hが設置されている第2天井裏空間CS2の温度分布を測定する。
次に、集中制御部40は、ステップS14において、第1天井裏空間CS1の温度分布、及び第2天井裏空間CS2の温度分布の測定結果に基いて温度分布画像を生成する。
次に、集中制御部40は、ステップS15において、温度分布画像生成部71が生成した第1天井裏空間CS1および第2天井裏空間CS2の温度分布画像を表示部81に表示する。
10A〜10H 空調機(空調ユニット)
11 熱源側ユニット(空調ユニットの熱源側)
11A〜11H 熱源側ユニット(空調ユニットの熱源側)
13 熱源側熱交換器
12 圧縮機
40 集中制御部
61 吸込空気温度センサ(温度センサ)
63 熱交換器温度センサ(排気温度センサ)
71 温度分布画像生成部
81 表示部
CS1 第1天井裏空間
CS2 第2天井裏空間
Claims (7)
- 圧縮機を含む冷媒回路を有する複数の空調ユニットが、天井に設置され、天井裏空間の空気を熱源として天井下の室内空間の空調を行う空調システムであって、
複数の前記空調ユニットそれぞれに設けられ、前記天井裏空間の空気の温度を測定する温度センサ(61)と、
複数の前記温度センサ(61)の測定値から前記天井裏空間の温度分布を示す画像を生成する温度分布画像生成部(71)と、
前記天井裏空間の温度分布を示す前記画像を表示する表示部(81)と、
を備える、
空調システム。 - 前記温度センサ(61)は、前記空調ユニットの熱源側の空気を取り込むための吸込口に設けられた吸込空気温度センサである、
請求項1に記載の空調システム。 - 前記空調ユニットの熱源側から排出される空気の温度を測定する排気温度センサ(63)をさらに備える、
請求項1又は請求項2に記載の空調システム。 - 前記排気温度センサ(63)は、前記空調ユニットの熱源側熱交換器に設けられた熱交換器温度センサである、
請求項3に記載の空調システム。 - 複数の前記空調ユニットを一元管理する集中制御部(40)をさらに備え、
前記表示部(81)は、前記集中制御部(40)に繋がる管理用ディスプレイである、
請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の空調システム。 - 前記表示部(81)として、汎用端末が利用される、
請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の空調システム。 - 前記表示部(81)は、前記天井裏空間の温度分布を示す前記画像に対してタップ操作が為されたとき、前記タップ操作によって選択された位置の温度分布を詳細表示する、
請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の空調システム。
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