JP6368550B2 - 空気調和機 - Google Patents

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Description

本発明は、熱中症抑制対策や防寒対策に有効な空気調和機に関する。
過去に「停止状態であっても、人体検知センサで人が検知され且つ室内温度が所定以上となった場合、強制的に室内温度を所定温度以下まで冷房を行う空気調和機」が提案されている(例えば、特開2012−237481号公報参照)。
特開2012−237481号公報
ところで、このような空気調和機は、通常、人体検知センサで人が検知されなくなると、省エネルギーのため停止状態とされる。しかし、例えば、日当たり良好な部屋において夏場の日中等に少しの時間でも空気調和機が停止されると、室内温度が直ちに上昇してしまうおそれがある。そして、再度、人体検知センサで人が検知されると、空気調和機が冷房運転を開始するが、室内温度が上がり切っていれば、そのときの室内温度を所定温度まで下げるのにかなりの時間がかかってしまう場合がある。
また、逆に、日当たりが悪い部屋において冬場の朝や夜等に少しの時間でも暖房運転中の空気調和機が停止されると、室内の温度が直ちに低下してしまうおそれがある。そして、再度、人体検知センサで人が検知されると、空気調和機が暖房運転を開始するが、室内温度が下がり切っていれば、そのときの室内温度を所定温度まで上げるのに時間がかかってしまう場合がある。
本発明の課題は、上述のような環境下において室内温度を所定温度まで下げる又は上げる時間を短縮することができる空気調和機および空気調和方法を提供することである。
本発明の第1局面にかかる空気調和機は、空気調和機構、吹出方向調節機構、外気温度情報取得部、第1情報記憶部、存否判断部および制御部を備える。空気調和機構は、調和空気を生成する。なお、ここにいう空気調和機構は、特に限定されないが、例えば、圧縮機構および膨張機構を含む空気調和機構等である。吹出方向調節機構は、調和空気の吹出方向を調節する。外気温度情報取得部は、外気温度の情報を取得する。なお、外気温度情報取得部は、外気温度センサから外気温度の情報を取得してもよいし、ネットワーク経由で気象庁等の外部データベースから外気温度の情報を取得してもよい。第1情報記憶部には、外気温度に対する閾値の情報が記憶される。存否判断部は、対象物の存否を判断する。なお、ここにいう「対象物」とは、例えば、人やペット等の動物である。制御部は、外気温度が閾値以上または閾値以下となり且つ存否判断部によって対象物が不在であると判断された場合、第2吹出方向に調和空気を吹き出させるように吹出方向調節機構を制御し、外気温度が閾値以上または閾値以下とならず且つ存否判断部によって対象物が不在であると判断された場合、空気調和機構を待機状態とする。なお、第2吹出方向とは、第1吹出方向範囲よりも外側の吹出方向である。また、ここで、第1吹出方向範囲は、調和空気を室内空間へ吹き出す方向の範囲であり、第2吹出方向は、調和空気を外壁や、天井、床等の躯体へ直接的に吹き出す方向である。そして、ここで外気温度が閾値以上となる場合は、空気調和機構が冷房運転している場合を想定しており、外気温度が閾値以下となる場合は、空気調和機構が暖房運転している場合を想定している
本発明の第2局面にかかる空気調和機は、第1局面にかかる空気調和機であって、時間計測部をさらに備える。時間計測部は、時間を計測する。そして、制御部は、外気温度が閾値以上または閾値以下となり且つ存否判断部によって対象物が不在であると判断された場合、その時点から時間計測部に時間の計測を開始させると共に、第2吹出方向に調和空気を吹き出させるように吹出方向調節機構を制御し、その後、時間計測部により計測された時間が第1時間に達したと判断すると空気調和機構を待機状態とする。
本発明の第3局面にかかる空気調和機は、第1局面にかかる空気調和機であって、第2情報記憶部をさらに備える。なお、この第2情報記憶部は、物理的に第1情報記憶部と同一であってもよいし、異なっていてもよい。第2情報記憶部には、第1条件の成立基準情報が記憶される。ここにいう第1条件の成立基準とは、時間や、外気温度、室内温度、外気温度と室内温度の温度差またはそれらの組合せ等によって得られるパラメータ等である。そして、制御部は、外気温度が閾値以上または閾値以下となり且つ存否判断部によって対象物が不在であると判断された場合、第1条件が成立するまで第2吹出方向に調和空気を吹き出させるように吹出方向調節機構を制御する。
本発明の第4局面にかかる空気調和機は、第3局面にかかる空気調和機であって、成立基準情報は、基準室内温度、基準躯体温度、基準外気温度および基準温度差のいずれかであり、第1条件は、室内温度が基準室内温度超または基準室内温度未満となったこと、躯体温度が基準躯体温度超または基準躯体温度未満となったこと、外気温度が基準外気温度超または基準外気温度未満となったこと、および、室内温度と外気温度との差が基準温度差超または基準温度差未満となったことのいずれかである。
本発明にかかる空気調和機では、上述の通り、外気温度が閾値以上または閾値以下となった場合、制御部が、第2吹出方向に調和空気を吹き出させるように吹出方向調節機構を制御する。このため、この空気調和機は、例えば、夏場の日中等、外気温度が高いときに日当たり良好な部屋において外壁や、天井、床等の躯体を直接冷却することによって室内温度が直ちに上昇してしまうことを抑制することができ、また、冬場の朝や夜等、外気温度が低いときに日当たりが悪い部屋において外壁や、天井、床等の躯体を直接加熱することによって室内温度が直ちに低下してしまうことを抑制することができる。したがって、本発明にかかる空気調和機は、上述の環境下において室内温度を所定温度まで下げる又は上げる時間を短縮することができる。
第1の実施の形態にかかる空気調和機の概略構成図である。なお、本図では、四路切換弁が冷房運転状態となっている。 第1の実施の形態にかかる空気調和機の概略構成図である。なお、本図では、四路切換弁が暖房運転状態となっている。 第1の実施の形態にかかる空気調和機のハードウェア構成を表わすブロック図である。 第1の実施の形態にかかる空気調和機の熱中症抑制・防寒対策制御の主要部分を示すフローチャートである。 第1の実施の形態にかかる空気調和機の熱中症抑制・防寒対策制御の一部分を示すフローチャートである。 第1の実施の形態にかかる空気調和機の熱中症抑制・防寒対策制御の一部分を示すフローチャートである。 第1の実施の形態にかかる空気調和機の熱中症抑制・防寒対策制御の一部分を示すフローチャートである。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
−第1の実施の形態−
<空気調和機の全体構成と動作概要>
まず、本実施の形態にかかる空気調和機1の全体構成と基本的な動作概要とについて説明する。
本実施の形態にかかる空気調和機1は、セパレート式の空気調和機であって、図1に示されるように、主に、室外機10、室内機30およびリモートコントローラ50から構成されている。なお、図1に示されるように、空気調和機1は、室内機30と室外機10とが液側連絡配管41およびガス側連絡配管42を介して接続されることによって構成されている。以下、室外機10、室内機30、リモートコントローラ50、液側連絡配管41およびガス側連絡配管42について詳述する。
(1)室外機
室外機10は、図1に示されるように、主に、筐体11、圧縮機12、四路切換弁13、室外側熱交換器14、膨張弁15、室外側送風機16、液側冷媒配管17、ガス側冷媒配管18、二方弁19、三方弁20、温度検出器21〜25および室外側制御器29から構成されている。なお、この室外機10は、屋外に設置されている。
図1に示されるように、筐体11には、圧縮機12、四路切換弁13、室外側熱交換器14、膨張弁15、室外側送風機16、液側冷媒配管17、ガス側冷媒配管18、二方弁19、三方弁20、温度検出器21〜25および室外側制御器29等が収納されている。
圧縮機12は、図1に示されるように、吐出管12aおよび吸入管12bを有している。吐出管12aおよび吸入管12bは、それぞれ、四路切換弁13の異なる接続口に接続されている。また、圧縮機12は、通信線を介して室外側制御器29に通信接続されており、室外側制御器29から送信される制御信号に従って動作する。圧縮機12は、運転時、吸入管12bから低圧の冷媒ガスを吸入し、その冷媒ガスを圧縮して高圧の冷媒ガスを生成した後、その高圧の冷媒ガスを吐出管12aから吐出する。なお、本実施の形態において、この圧縮機12の制御形式は、特に限定されず、定速式の圧縮機であってもよいし、インバータ式の圧縮機であってもよい。
四路切換弁13は、図1に示されるように、冷媒配管を介して圧縮機12の吐出管12aおよび吸入管12b、室外側熱交換器14ならびに室内側熱交換器32に接続されている。また、この四路切換弁13は、通信線を介して室外側制御器29に通信接続されており、室外側制御器29から送信される制御信号に従って動作する。四路切換弁13は、運転時、室外側制御部29から送信される制御信号に従って、室外側制御器圧縮機12の吐出管12aを室外側熱交換器14に連結させると共に圧縮機12の吸入管12bを室内側熱交換器32に連結させる冷房運転状態(図1参照)と、室外側制御器圧縮機12の吐出管12aを室内側熱交換器32に連結させると共に圧縮機12の吸入管12bを室外側熱交換器14に連結させる暖房運転状態(図2参照)とに切り換わる。
室外側熱交換器14は、左右両端で複数回折り返された伝熱管(図示せず)に多数の放熱フィン(図示せず)が取り付けられたものであって、冷房運転時(図1参照)には凝縮器として機能し、暖房運転時(図2参照)には蒸発器として機能する。
膨張弁15は、開度制御の可能な電子膨張弁であって、液側冷媒配管17を介して二方弁19に接続されると共に、他の液側冷媒配管を介して室外側熱交換器14に接続されている。また、この膨張弁15は、通信線を介して室外側制御器29に通信接続されており、室外側制御器29から送信される制御信号に従って動作する。膨張弁15は、運転時において、凝縮器(冷房時は室外側熱交換器14であり、暖房時は室内側熱交換器32である)から流出する高温高圧の液冷媒を蒸発しやすい状態に減圧すると共に、蒸発器(冷房時は室内側熱交換器32であり、暖房時は室外側熱交換器14である)への冷媒供給量を調節する役目を担っている。
室外側送風機16は、主に、プロペラファンおよびモータから構成されている。プロペラファンは、モータによって回転駆動され、屋外の外気を室外側熱交換器14に供給する。モータは、図1に示されるように、通信線を介して室外側制御器29に通信接続されており、室外側制御器29から送信される制御信号に従って動作する。
液側冷媒配管17は、図1に示されるように、膨張弁15から二方弁19に向かって延びる配管である。ガス側冷媒配管18は、図1に示されるように、四路切換弁13から三方弁20に向かって延びる配管である。
二方弁19は、図1に示されるように、液側冷媒配管17の端部に配設されている。この二方弁19には、図1に示されるように、液側連絡配管41が接続される。なお、二方弁19は、室外機10から液側連絡配管41が取り外されるときに閉じられ、冷媒が室外機10から外部に漏れることを防ぐ。
三方弁20は、図1に示されるように、ガス側冷媒配管18の端部に配設されている。この三方弁20には、図1に示されるように、ガス側連絡配管42が接続される。なお、三方弁20は、室外機10からガス側連絡配管42が取り外されるときに閉じられ、冷媒が室外機10から外部に漏れることを防ぐ。また、室外機10から、あるいは室内機30を含めた冷凍サイクル全体から、冷媒を回収する必要があるときは、三方弁20を通じて冷媒の回収が行われる。
温度検出器21〜25は、サーミスタである。温度検出器21は室外側熱交換器14に配置されており、温度検出器22は圧縮機12の吐出管12aに配置されており、温度検出器23は圧縮機12の吸入管12bに配置されており、温度検出器24は膨張弁15と二方弁19との間の冷媒配管に配置されており、温度検出器(外気温度情報取得部)25は外気温度測定用であって筐体11の内部の所定箇所に配置されている。これらの温度検出器21〜25は、図1に示されるように、全て、通信線を介して室外側制御器29に通信接続されており、計測温度情報を室外側制御器29に送信している。
室外側制御器29は、図3に示されるように、主に、中央処理演算部29b、記憶部(第1情報記憶部,第2情報記憶部)29a、タイマ29dおよび通信部29cから構成されている。これらのコンポーネント29a〜29dは、相互にバス接続されている。また、室外側制御器29は、図1に示されるように通信線を介して圧縮機12、四路切換弁13、膨張弁15、室外側送風機16および温度検出器21〜25に通信接続されている。中央処理演算部29bは、随時、温度検出器21〜25の出力情報や、記憶部29aに記憶される種々の制御パラメータ等を演算処理して適切な制御パラメータを導出し、その制御パラメータを、通信部29cを介して圧縮機12や、四路切換弁13、膨張弁15、室外側送風機16に送信する。また、中央処理演算部29bは、必要に応じて、通信部29cを介して制御パラメータ等を室内側制御器35に送信したり、受信したりする。記憶部29aには、制御パラメータ等が記憶されている。なお、本実施の形態において、この記憶部29aには、冷房時基準外気温度(閾値)Toc、暖房時基準外気温度(閾値)Tow、冷房時天井吹付水平風向板角度、暖房時床吹付水平風向板角度、壁吹付垂直風向板角度等の情報が格納されている。冷房時天井吹付水平風向板角度は、冷房自動運転時において冷却空気を天井に直接吹き付けるための水平フラップ36aの水平風向板の角度を規定したものであって、自動運転以外の運転モードにおける水平フラップ36a(後述)の水平風向板の可動角度範囲の最大角度よりも大きい角度とされている。暖房時床吹付水平風向板角度は、暖房自動運転時において加熱空気を床や壁に直接吹き付けるための水平フラップ36bの水平風向板の角度を規定したものであって、自動運転以外の運転モードにおける水平フラップ36a(後述)の水平風向板の可動角度範囲の最小角度よりも小さい角度とされている。壁吹付垂直風向板角度は、自動運転時において冷却空気または加熱空気を壁に直接吹き付けるための垂直フラップ36bの垂直風向板の角度を規定したものであって、自動運転以外の運転モードにおける垂直フラップ36b(後述)の垂直風向板の可動角度範囲の外側の角度とされている。また、記憶部29aは、中央処理演算部29bの指令に従って、中央処理演算部29bから送信される制御パラメータ等を記憶する場合もある。タイマ29dは、中央処理演算部29bの指令に従って、時間を計測し、その計測信号を中央処理演算部29bや記憶部29aに送信する。なお、このタイマ29dは、ソフトウェアタイマであってもかまわない。この室外側制御器29は、通信部29c,35cを介して室内側制御器35に通信接続されており、室内側制御器35と共に1つの制御部60を構成しているとも言える。
(2)室内機
室内機30は、図1に示されるように、主に、筐体31、室内側熱交換器32、室内側送風機33、水平フラップ(吹出方向調節機構)36a、垂直フラップ(吹出方向調節機構)36b(図3参照)、温度検出器34,37および室内側制御器35から構成されている。なお、この室内機30は、室内に設置されている。
図1に示されるように、筐体31には、室内側熱交換器32、室内側送風機33、温度検出器34,37および室内側制御器35等が収納されている。また、水平フラップ36aの水平風向板は、筐体31の一部を構成している。
室内側熱交換器32は、図1に示されるように、3個の熱交換器32A、32B、32Cを、室内側送風機33を覆う屋根のように組み合わせたものである。なお、各熱交換器32A、32B、32Cは、左右両端で複数回折り返された伝熱管(図示せず)に多数の放熱フィン(図示せず)が取り付けられたものであって、冷房運転時(図1参照)には蒸発器として機能し、暖房運転時(図2参照)には凝縮器として機能する。
室内側送風機33は、主に、クロスフローファンおよびモータから構成されている。クロスフローファンは、モータによって回転駆動され、室内の空気を筐体31に吸い込んで室内側熱交換器32に供給すると共に、室内側熱交換器32で熱交換された空気を室内に送出する。モータは、図1に示されるように、通信線を介して室内側制御器35に通信接続されており、室内側制御器35から送信される制御信号に従って動作する。
水平フラップ36aは、水平風向板およびモータから構成されている。水平風向板は、モータによって上下方向に回動され、クロスフローファンによって室内に送出される空気を上下方向に調節する。モータは、図1に示されるように、通信線を介して室内側制御器35に通信接続されており、室内側制御器35から送信される制御信号に従って動作する。
垂直フラップ36bは、複数の垂直風向板およびモータから構成されている。垂直風向板は、モータによって左右方向に回動され、クロスフローファンによって室内に送出される空気を左右方向に調節する。モータは、通信線を介して室内側制御器35に通信接続されており、室内側制御器35から送信される制御信号に従って動作する。
温度検出器34,37は、サーミスタである。温度検出器34は室内側熱交換器32に配置されており、温度検出器37は、室内温度測定用であって筐体内の吸込口付近に配置されている。温度検出器34,37は、図1に示されるように、通信線を介して室内側制御器35に通信接続されており、計測温度情報を室内側制御器35に送信している。
室内側制御器35は、図1および図3に示されるように、主に、中央処理演算部35b、赤外線受光部35a、通信部35c、人検出部(存否判断部)35dから構成されている。これらのコンポーネント35a〜35dは、相互にバス接続されている。また、室内側制御器35は、図1に示されるように、通信線を介して室内側送風機33、水平フラップ36a、垂直フラップ36bおよび温度検出器34,37に通信接続されている。中央処理演算部35bは、随時、リモートコントローラ50からの制御信号や、温度検出器34,37の出力情報等を演算処理して適切な制御パラメータを導出し、その制御パラメータ等を、通信部35cを介して室内側送風機33や、水平フラップ36a、垂直フラップ36bに送信する。また、中央処理演算部35bは、必要に応じて、通信部35cを介して制御パラメータ等を室外側制御器29に送信したり、室外側制御器29から制御パラメータ等を受信したりする。赤外線受光部35aは、リモートコントローラ50から発生される点滅赤外線を受光するものである。この赤外線受光部35aは、点滅赤外線を信号化処理し、生成した信号を中央処理演算部35bに送信する。人検出部35dは、例えば、各種カメラや赤外線センサ等であって、室内機30の近傍空間において人の存否を検出する。
なお、図1に示されるように、室外機10の圧縮機12、四路切換弁13、室外側熱交換器14および膨張弁15、ならびに室内機30の室内側熱交換器32は、冷媒配管によって順次接続され、冷媒回路を構成している。本実施の形態において、この冷媒回路、室外側送風機16および室内側送風機33を併せて空気調和機構と称し、図1および図2中において符号2で示す。
(3)リモートコントローラ
リモートコントローラ50は、点滅赤外線を利用してユーザの指令を室内機30の室内側制御器35に伝達するためのものであって、主に、赤外線発光部、表示パネル、運転停止ボタン、モード切換ボタン、温度上昇ボタン、温度下降ボタン、風量上昇ボタン、風量下降ボタン、風向調節ボタン、自動運転ボタン等から構成されている。
表示パネルには、設定温度や、風向、風量、運転モード等の情報が表示される。このため、ユーザは、表示パネルを確認にすることによって、現在の空気調和機1の運転状態を確認することができる。
運転停止ボタンは、運転中にユーザによって押圧されると、赤外線発光部に対して、空気調和機1を停止させる点滅パターンの赤外線を発光させ、停止中にユーザによって押圧されると、赤外線発光部に対して、空気調和機1を運転させる点滅パターンの赤外線を発光させる。なお、空気調和機1が停止状態となると、室内側制御器35a(人検出部35dも含む)も含めて全ての構成機器が停止状態となる。
モード切換ボタンは、運転中にユーザによって押圧される度に、赤外線発光部に対して、順に、空気調和機1を冷房モードで運転する点滅パターンの赤外線、空気調和機1を除湿モードで運転する点滅パターンの赤外線、空気調和機1を暖房モードで運転する点滅パターンの赤外線、空気調和機1を送風モードで運転する点滅パターンの赤外線を発光させる。なお、この空気調和機1において、室外側制御器29の記憶部29aには、各運転モードの制御パターンが予め記憶されている。
温度上昇ボタンは、ユーザによって押圧される度に、赤外線発光部に対して、設定温度を1℃上昇させる点滅パターンの赤外線を発光させる。また、温度下降ボタンは、ユーザによって押圧される度に、赤外線発光部に対して、設定温度を1℃下降させる点滅パターンの赤外線を発光させる。
風量上昇ボタンは、ユーザによって押圧される度に、赤外線発光部に対して、風量を1段階上のレベルまで上昇させる点滅パターンの赤外線を発光させる。また、風量下降ボタンは、ユーザによって押圧される度に、赤外線発光部に対して、風量を一段階下のレベルまで下降させる点滅パターンの赤外線を発光させる。
風向調節ボタンは、ユーザによって押圧される度に、赤外線発光部に対して、風向板を段階的に上方に移動させる点滅パターンの赤外線を発光させる。なお、風向板が最高位に位置している場合にユーザによって風向調節ボタンが押圧されると、赤外線発光部は、風向板を最下位に移動させる点滅パターンの赤外線を発光する。
自動運転ボタンは、ユーザによって押圧されると、赤外線発光部に対して、空気調和機1を自動運転させる点滅パターンの赤外線を発光させる。
(4)液側連絡配管
液側連絡配管17はガス側連絡配管18よりも細い管であって、運転時、この液側連絡配管17には、液冷媒が流れる。なお、冷媒としては、例えば、HFC系のR410AやR32等が用いられる。
(5)ガス側連絡配管
ガス側連絡配管18は液側連絡配管17よりも太い管であって、運転時、このガス側連絡配管18には、ガス冷媒が流れる。
<空気調和機の基本的な動作>
以下、本実施の形態にかかる空気調和機1の冷房運転および暖房運転について詳述する。
(1)冷房運転
冷房運転では、四路切換弁13が図1に示される状態、すなわち、圧縮機12の吐出管12aが室外側熱交換器14に接続され、かつ、圧縮機12の吸入管12bが室内側熱交換器32に接続された状態となる。また、このとき、二方弁19および三方弁20は開状態とされている。この状態で、圧縮機12が起動されると、ガス冷媒が、圧縮機12に吸入され、圧縮された後、四路切換弁13を経由して室外側熱交換器14に送られ、室外側熱交換器14において冷却され、液冷媒となる。その後、この液冷媒は、膨張弁15に送られ、減圧されて気液二相状態となる。気液二相状態の冷媒は、二方弁19を経由して室内側熱交換器32に供給され、室内空気を冷却するとともに蒸発されてガス冷媒となる。最後に、そのガス冷媒は、三方弁20および四路切換弁13を経由して、再び、圧縮機12に吸入される。
(2)暖房運転
暖房運転では、四路切換弁13が図2に示される状態、すなわち、圧縮機12の吐出管12aが室内側熱交換器32に接続され、かつ、圧縮機12の吸入管12bが室外側熱交換器14に接続された状態となる。また、このとき、二方弁19および三方弁20は開状態とされている。この状態で、圧縮機12が起動されると、ガス冷媒が、圧縮機12に吸入され、圧縮された後、四路切換弁13および三方弁20を経由して室内側熱交換器32に供給され、室内空気を加熱すると共に凝縮されて液冷媒となる。その後、この液冷媒は、三方弁19を経由して膨張弁15に送られ、減圧されて気液二相状態となる。気液二相状態の冷媒は、室外側熱交換器14に送られて、室外側熱交換器14において蒸発させられてガス冷媒となる。最後に、そのガス冷媒は、四路切換弁13を経由して、再び、圧縮機12に吸入される。
<熱中症抑制・防寒対策制御>
本実施の形態にかかる空気調和機1は、ユーザによってリモートコントローラ50の自動運転ボタンが押圧されると自動運転モードとなり、熱中症抑制・防寒対策制御を実行する。以下、図4から7に基づいてこの熱中症抑制・防寒対策制御について詳述する。
図4において、先ず、ステップS101では、中央処理演算部29bが、通信部29cにおいて人検出部35dから人検出信号が受信されたか否かを判断する。ここで、中央処理演算部29bが、通信部29cにおいて人検出部35dから人検出信号が受信されたと判断した場合、中央処理演算部29bは、ステップS102の処理に進む。一方、中央処理演算部29bが、通信部29cにおいて人検出部35dから人検出信号が受信されていないと判断した場合(すなわち、中央処理演算部29bが、通信部29cにおいて人検出部35dから人非検出信号が受信されたと判断した場合)、中央処理演算部29bは、ステップS112の処理に進む。
ステップS102では、中央処理演算部29bが、温度検出器37からその時点の室内温度Tiを受信すると共に記憶部29aから冷房時第1基準室内温度Tic1を読み出した後、その室内温度Tiが冷房時第1基準室内温度Tic1以上であるか否かを判断する。ここで、中央処理演算部29bが、室内温度Tiが冷房時第1基準室内温度Tic1以上であると判断した場合、中央処理演算部29bは、ステップS103の処理に進む。一方、中央処理演算部29bが、室内温度Tiが冷房時第1基準室内温度Tic1未満であると判断した場合、中央処理演算部29bは、ステップS121の処理に進む(図5参照)。
ステップS103では、中央処理演算部29bが、記憶部29aからその時点の稼働状態の情報を読み出して、その稼働状態が待機状態であるか否かを判断する。なお、本空気調和機1は、運転状態、待機状態および停止状態の3つの状態を取り得る。待機状態では、室内側制御器35aの室内側制御器35(人検出部35dを含む)は稼働状態となっているが、他の構成機器は停止状態となっている。そして、ここで、中央処理演算部29bが、稼働状態が待機状態であると判断した場合、中央処理演算部29bは、ステップS104の処理に進む。一方、中央処理演算部29bが、稼働状態が待機状態でないと判断した場合、中央処理演算部29bは、ステップS141の処理に進む(図6参照)。
ステップS104では、中央処理演算部29bが、空気調和機1を冷房運転させるべく、通信部29cを介して圧縮機12、四路切換弁13、膨張機15、室外側送風機16、室内側送風機34、水平フラップ36a、垂直フラップ36b等に制御信号を送信する。なお、この処理終了後、中央処理演算部29bは、ステップS105の処理に進む。また、このときの設定温度は、予め規定されていてもよし、外気温度や、室内温度、外気温度と室内温度との差等を利用して規定されてもよい。
ステップS105では、中央処理演算部29bが、温度検出器37からその時点の室内温度Tiを受信すると共に記憶部29aから冷房時第2基準室内温度Tic2を読み出した後、その室内温度Tiが冷房時第2基準室内温度Tic2未満であるか否かを判断する。ここで、中央処理演算部29bが、室内温度Tiが冷房時第2基準室内温度Tic2未満であると判断した場合、中央処理演算部29bは、ステップS106の処理に進む。一方、中央処理演算部29bが、室内温度Tiが冷房時第2基準室内温度Tic2以上であると判断した場合、中央処理演算部29bは、ステップS107の処理に進む。
ステップS106では、中央処理演算部29bが、空気調和機1を待機状態とさせるべく、通信部29cを介して圧縮機12、四路切換弁13、膨張機15、室外側送風機16、室内側送風機34、水平フラップ36a、垂直フラップ36b等に制御信号を送信する。なお、この処理終了後、中央処理演算部29bは、一定時間経過後に再度、ステップS101の処理を実行する。
ステップS107では、中央処理演算部29bが、通信部29cにおいて人検出部35dから人検出信号が受信されたか否かを判断する。ここで、中央処理演算部29bが、通信部29cにおいて人検出部35dから人検出信号が受信されたと判断した場合、中央処理演算部29bは、ステップS105の処理に戻る。一方、中央処理演算部29bが、通信部29cにおいて人検出部35dから人検出信号が受信されていないと判断した場合(すなわち、中央処理演算部29bが、通信部29cにおいて人検出部35dから人非検出信号が受信されたと判断した場合)、中央処理演算部29bは、ステップS108の処理に進む。
ステップS108では、中央処理演算部29bが、温度検出器25からその時点の外気温度Toを受信すると共に記憶部29aから冷房時基準外気温度Tocを読み出した後、その外気温度Toが冷房時基準外気温度Toc以上であるか否かを判断する。ここで、中央処理演算部29bが、外気温度Toが冷房時基準外気温度Toc以上であると判断した場合、中央処理演算部29bは、ステップS109の処理に進む。一方、中央処理演算部29bが、外気温度Toが冷房時基準外気温度Toc未満であると判断した場合、中央処理演算部29bは、ステップS106の処理に進む。
ステップS109では、中央処理演算部29bが、タイマ29dを動作させて時間計測を開始させる。なお、この処理終了後、中央処理演算部29bは、ステップS110の処理を実行する。
ステップS110では、中央処理演算部29bが、調和空気を躯体に直接吹き付けるべく、通信部29cを介して水平フラップ36aおよび垂直フラップ36bに制御信号を送信して、水平風向板の角度を冷房時天井吹付水平風向板角度に設定すると共に垂直風向板の角度を壁吹付垂直風向板角度に設定する。なお、この処理終了後、中央処理演算部29bは、ステップS111の処理に進む。
ステップS111では、中央処理演算部29bが、タイマ29dからカウント時間情報を受信する共に記憶部29aから第1基準時間ts1を読み出して、カウント時間tが第1基準時間ts1に達したか否かを判断する。ここで、中央処理演算部29bが、カウント時間tが第1基準時間ts1に達したと判断した場合、中央処理演算部29bは、ステップS106の処理に進む。一方、中央処理演算部29bが、カウント時間tが第1基準時間ts1に達していないと判断した場合、中央処理演算部29bは、ステップS111の処理に戻る。なお、このときの第1基準時間ts1は、予め規定されているものそのものであってもよし、外気温度や、室内温度、外気温度と室内温度との差でその規定値を補正したものであってもよい。
ステップS112では、中央処理演算部29bが、温度検出器25からその時点の外気温度Toを受信すると共に記憶部29aから冷房時基準外気温度Tocを読み出した後、その外気温度Toが冷房時基準外気温度Toc以上であるか否かを判断する。ここで、中央処理演算部29bが、外気温度Toが冷房時基準外気温度Toc以上であると判断した場合、中央処理演算部29bは、ステップS113の処理に進む。一方、中央処理演算部29bが、外気温度Toが冷房時基準外気温度Toc未満であると判断した場合、中央処理演算部29bは、ステップS151の処理に進む(図7参照)。
ステップS113では、中央処理演算部29bが、タイマ29dを動作させて時間計測を開始させる。なお、この処理終了後、中央処理演算部29bは、ステップS114の処理を実行する。
ステップS114では、中央処理演算部29bが、空気調和機1を冷房運転させるべく、通信部29cを介して圧縮機12、四路切換弁13、膨張機15、室外側送風機16、室内側送風機34、水平フラップ36a、垂直フラップ36b等に制御信号を送信する。なお、この処理終了後、中央処理演算部29bは、ステップS115の処理に進む。また、このときの設定温度は、予め規定されていてもよし、外気温度や、室内温度、外気温度と室内温度との差等を利用して規定されてもよい。
ステップS115では、中央処理演算部29bが、調和空気を躯体に直接吹き付けるべく、通信部29cを介して水平フラップ36aおよび垂直フラップ36bに制御信号を送信して、水平風向板の角度を冷房時天井吹付水平風向板角度に設定すると共に垂直風向板の角度を壁吹付垂直風向板角度に設定する。なお、この処理終了後、中央処理演算部29bは、ステップS116の処理に進む。
ステップS116では、中央処理演算部29bが、タイマ29dからカウント時間情報を受信する共に記憶部29aから第2基準時間ts2を読み出して、カウント時間tが第2基準時間ts2に達したか否かを判断する。ここで、中央処理演算部29bが、カウント時間tが第2基準時間ts2に達したと判断した場合、中央処理演算部29bは、ステップS106の処理に進む。一方、中央処理演算部29bが、カウント時間tが第2基準時間ts2に達していないと判断した場合、中央処理演算部29bは、ステップS116の処理に戻る。なお、このときの第2基準時間ts2は、予め規定されているものそのものであってもよし、外気温度や、室内温度、外気温度と室内温度との差でその規定値を補正したものであってもよい。
図5において、ステップS121では、中央処理演算部29bが、温度検出器37からその時点の室内温度Tiを受信すると共に記憶部29aから暖房時第1基準室内温度Tiw1を読み出した後、その室内温度Tiが暖房時第1基準室内温度Tiw1以下であるか否かを判断する。ここで、中央処理演算部29bが、室内温度Tiが暖房時第1基準室内温度Tiw1以下であると判断した場合、中央処理演算部29bは、ステップS122の処理に進む。一方、中央処理演算部29bが、室内温度Tiが暖房時第1基準室内温度Tiw1超であると判断した場合、中央処理演算部29bは、ステップS101の処理に戻る。
ステップS122では、中央処理演算部29bが、記憶部29aからその時点の稼働状態の情報を読み出して、その稼働状態が待機状態であるか否かを判断する。ここで、中央処理演算部29bが、稼働状態が待機状態であると判断した場合、中央処理演算部29bは、ステップS123の処理に進む。一方、中央処理演算部29bが、稼働状態が待機状態でないと判断した場合、中央処理演算部29bは、ステップS124の処理に進む。
ステップS123では、中央処理演算部29bが、空気調和機1を暖房運転させるべく、通信部29cを介して圧縮機12、四路切換弁13、膨張機15、室外側送風機16、室内側送風機34、水平フラップ36a、垂直フラップ36b等に制御信号を送信する。なお、この処理終了後、中央処理演算部29bは、ステップS125の処理に進む。また、このときの設定温度は、予め規定されていてもよし、外気温度や、室内温度、外気温度と室内温度との差等を利用して規定されてもよい。
ステップS124では、中央処理演算部29bが、記憶部29aからその時点の運転モードの情報を読み出して、その運転モードが暖房モードであるか否かを判断する。ここで、中央処理演算部29bが、運転モードが暖房モードであると判断した場合、中央処理演算部29bは、ステップS101の処理に戻る。一方、中央処理演算部29bが、運転モードが暖房モードでないと判断した場合、中央処理演算部29bは、ステップS123の処理に進む。
ステップS125では、中央処理演算部29bが、温度検出器37からその時点の室内温度Tiを受信すると共に記憶部29aから暖房時第2基準室内温度Tiw2を読み出した後、その室内温度Tiが暖房時第2基準室内温度Tiw2超であるか否かを判断する。ここで、中央処理演算部29bが、室内温度Tiが暖房時第2基準室内温度Tiw2超であると判断した場合、中央処理演算部29bは、ステップS126の処理に進む。一方、中央処理演算部29bが、室内温度Tiが暖房時第2基準室内温度Tiw2以下であると判断した場合、中央処理演算部29bは、ステップS127の処理に進む。
ステップS126では、中央処理演算部29bが、空気調和機1を待機状態とさせるべく、通信部29cを介して圧縮機12、四路切換弁13、膨張機15、室外側送風機16、室内側送風機34、水平フラップ36a、垂直フラップ36b等に制御信号を送信する。なお、この処理終了後、中央処理演算部29bは、一定時間経過後に再度、ステップS101の処理を実行する。
ステップS127では、中央処理演算部29bが、通信部29cにおいて人検出部35dから人検出信号が受信されたか否かを判断する。ここで、中央処理演算部29bが、通信部29cにおいて人検出部35dから人検出信号が受信されたと判断した場合、中央処理演算部29bは、ステップS125の処理に戻る。一方、中央処理演算部29bが、通信部29cにおいて人検出部35dから人検出信号が受信されていないと判断した場合(すなわち、中央処理演算部29bが、通信部29cにおいて人検出部35dから人非検出信号が受信されたと判断した場合)、中央処理演算部29bは、ステップS128の処理に進む。
ステップS128では、中央処理演算部29bが、温度検出器25からその時点の外気温度Toを受信すると共に記憶部29aから暖房時基準外気温度Towを読み出した後、その外気温度Toが暖房時基準外気温度Tow以下であるか否かを判断する。ここで、中央処理演算部29bが、外気温度Toが暖房時基準外気温度Tow以下であると判断した場合、中央処理演算部29bは、ステップS129の処理に進む。一方、中央処理演算部29bが、外気温度Toが暖房時基準外気温度Tow超であると判断した場合、中央処理演算部29bは、ステップS126の処理に進む。
ステップS129では、中央処理演算部29bが、タイマ29dを動作させて時間計測を開始させる。なお、この処理終了後、中央処理演算部29bは、ステップS130の処理を実行する。
ステップS130では、中央処理演算部29bが、調和空気を躯体に直接吹き付けるべく、通信部29cを介して水平フラップ36aおよび垂直フラップ36bに制御信号を送信して、水平風向板の角度を暖房時床吹付水平風向板角度に設定すると共に垂直風向板の角度を壁吹付垂直風向板角度に設定する。なお、この処理終了後、中央処理演算部29bは、ステップS131の処理に進む。
ステップS131では、中央処理演算部29bが、タイマ29dからカウント時間情報を受信する共に記憶部29aから第3基準時間ts3を読み出して、カウント時間tが第3基準時間ts3に達したか否かを判断する。ここで、中央処理演算部29bが、カウント時間tが第3基準時間ts3に達したと判断した場合、中央処理演算部29bは、ステップS126の処理に進む。一方、中央処理演算部29bが、カウント時間tが第3基準時間ts3に達していないと判断した場合、中央処理演算部29bは、ステップS131の処理に戻る。なお、このときの第3基準時間ts3は、予め規定されているものそのものであってもよし、外気温度や、室内温度、外気温度と室内温度との差でその規定値を補正したものであってもよい。
図6において、ステップS141では、中央処理演算部29bが、記憶部29aからその時点の運転モードの情報を読み出して、その運転モードが冷房モードであるか否かを判断する。ここで、中央処理演算部29bが、運転モードが冷房モードであると判断した場合、中央処理演算部29bは、ステップS101の処理に戻る。一方、中央処理演算部29bが、運転モードが冷房モードでないと判断した場合、中央処理演算部29bは、ステップS104の処理に進む。
図7において、ステップS151では、中央処理演算部29bが、温度検出器25からその時点の外気温度Toを受信すると共に記憶部29aから暖房時基準外気温度Towを読み出した後、その外気温度Toが暖房時基準外気温度Tow以下であるか否かを判断する。ここで、中央処理演算部29bが、外気温度Toが暖房時基準外気温度Tow以下であると判断した場合、中央処理演算部29bは、ステップS152の処理に進む。一方、中央処理演算部29bが、外気温度Toが暖房時基準外気温度Tow超であると判断した場合、中央処理演算部29bは、ステップS101の処理に戻る。
ステップS152では、中央処理演算部29bが、タイマ29dを動作させて時間計測を開始させる。なお、この処理終了後、中央処理演算部29bは、ステップS153の処理を実行する。
ステップS153では、中央処理演算部29bが、空気調和機1を暖房運転させるべく、通信部29cを介して圧縮機12、四路切換弁13、膨張機15、室外側送風機16、室内側送風機34、水平フラップ36a、垂直フラップ36b等に制御信号を送信する。なお、この処理終了後、中央処理演算部29bは、ステップS154の処理に進む。また、このときの設定温度は、予め規定されていてもよし、外気温度や、室内温度、外気温度と室内温度との差等を利用して規定されてもよい。
ステップS154では、中央処理演算部29bが、調和空気を躯体に直接吹き付けるべく、通信部29cを介して水平フラップ36aおよび垂直フラップ36bに制御信号を送信して、水平風向板の角度を暖房時床吹付水平風向板角度に設定すると共に垂直風向板の角度を壁吹付垂直風向板角度に設定する。なお、この処理終了後、中央処理演算部29bは、ステップS155の処理に進む。
ステップS155では、中央処理演算部29bが、タイマ29dからカウント時間情報を受信する共に記憶部29aから第4基準時間ts4を読み出して、カウント時間tが第4基準時間ts4に達したか否かを判断する。ここで、中央処理演算部29bが、カウント時間tが第4基準時間ts4に達したと判断した場合、中央処理演算部29bは、ステップS106の処理に進む。一方、中央処理演算部29bが、カウント時間tが第4基準時間ts4に達していないと判断した場合、中央処理演算部29bは、ステップS155の処理に戻る。なお、このときの第4基準時間ts4は、予め規定されているものそのものであってもよし、外気温度や、室内温度、外気温度と室内温度との差でその規定値を補正したものであってもよい。
<第1の実施の形態にかかる空気調和機の特徴>
(1)
本実施の形態にかかる空気調和機1では、自動運転時において人検出部35dによって人の存在が検出されず且つ外気温度Toが冷房時基準外気温度Toc以上である場合、中央処理演算部29bが、調和空気(冷却空気)を躯体に直接吹き付けるべく、通信部29cを介して水平フラップ36aおよび垂直フラップ36bに制御信号を送信して、水平風向板の角度を冷房時天井吹付水平風向板角度に設定すると共に垂直風向板の角度を壁吹付垂直風向板角度に設定する。このため、この空気調和機1は、例えば、夏場の日中等、外気温度Toが高いときであって人が居ないときに日当たり良好な部屋において外壁や、天井、床等の躯体を直接冷却することによって室内温度Tiが直ちに上昇してしまうことを抑制することができる。したがって、この空気調和機1は、上述の環境下において室内温度Tiを所定温度まで下げる時間を短縮することができる。すなわち、人がその部屋に戻ってきたときに従前よりも素早く室内温度Tiを低下させることができ、その人が熱中症になるリスクを低減することができる。
(2)
本実施の形態にかかる空気調和機1では、自動運転時において人検出部35dによって人の存在が検出されず且つ外気温度Toが暖房時基準外気温度Tow以下である場合、中央処理演算部29bが、調和空気(加熱空気)を躯体に直接吹き付けるべく、通信部29cを介して水平フラップ36aおよび垂直フラップ36bに制御信号を送信して、水平風向板の角度を暖房時床吹付水平風向板角度に設定すると共に垂直風向板の角度を壁吹付垂直風向板角度に設定する。このため、この空気調和機1は、例えば、冬場の朝や夜等、外気温度Toが低いときであって人が居ないときに日当たりが悪い部屋において外壁や、天井、床等の躯体を直接加熱することによって室内温度Tiが直ちに低下してしまうことを抑制することができる。したがって、この空気調和機1は、上述の環境下において室内温度Tiを所定温度まで上げる時間を短縮することができる。すなわち、ヒトがその部屋に戻ってきたときに従前よりも素早く室内温度Tiを上昇させることができ、その人が風邪等になるリスクを低減することができる。
−第2の実施の形態−
第2の実施の形態にかかる空気調和機は、第1の実施の形態にかかる空気調和機1と熱中症抑制・防寒対策制御の態様で相違する。このため、本実施の形態にかかる空気調和機については、熱中症抑制・防寒対策制御のみを説明する。
<熱中症抑制・防寒対策制御>
本実施の形態に係る熱中症抑制・防寒対策制御では、先の実施の形態に係るステップS101において、中央処理演算部29bが、通信部29cにおいて人検出部35dから人検出信号が受信されていないと判断した場合、中央処理演算部29bが、ステップS112の処理に進まず、ステップS101に戻る(すなわち、ステップS112〜116およびステップS151〜155の処理が省略される。)。
<第2の実施の形態にかかる空気調和機の特徴>
本実施の形態にかかる空気調和機では、自動運転開始時において人が居るときになって初めて処理が開始される。このため、この空気調和機は、第1の実施の形態にかかる空気調和機よりも省エネルギーに貢献することができる。
−第3の実施の形態−
第3の実施の形態にかかる空気調和機は、熱中症抑制・防寒対策制御の風向制御の態様で第1の実施の形態にかかる空気調和機1と相違する。このため、本実施の形態にかかる空気調和機については、風向制御のみを説明する。なお、本実施の形態は、第2の実施の形態にも適用することができる。
先ず、本実施の形態にかかる空気調和機において、記憶部29aには、第1の実施の形態に記載の情報に加えて、冷房時天井吹付水平風向板可動角度範囲、暖房時床吹付水平風向板可動角度範囲、壁吹付垂直風向板可動角度範囲の情報が格納される。ここで、冷房時天井吹付水平風向板可動角度範囲は、冷房自動運転時に水平フラップ36aの水平風向板が冷房時天井吹付水平風向板角度とされた場合におけるスイング角度範囲を規定したものであって、自動運転以外の運転モードにおける水平フラップ36aの水平風向板の可動角度範囲の最大角度よりも大きい角度範囲とされている。暖房時床吹付水平風向板可動角度範囲は、暖房自動運転時に水平フラップ36aの水平風向板が暖房時床吹付水平風向板角度とされた場合におけるスイング角度範囲を規定したものであって、自動運転以外の運転モードにおける水平フラップ36a(後述)の水平風向板の可動角度範囲よりも小さい角度範囲とされている。壁吹付垂直風向板可動角度は、自動運転時に垂直フラップ36bの垂直風向板が壁吹付垂直風向板角度とされた場合におけるスイング角度範囲を規定したものであって、自動運転以外の運転モードにおける垂直フラップ36bの垂直風向板の可動角度範囲の外側の角度範囲とされている。
そして、ステップS110およびS115では、中央処理演算部29bが、調和空気(冷却空気)を躯体に直接吹き付けるべく、通信部29cを介して水平フラップ36aおよび垂直フラップ36bに制御信号を送信して、水平風向板を冷房時天井吹付水平風向板可動角度範囲内でスイングさせると共に垂直風向板を壁吹付垂直風向板可動角度範囲内でスイングさせる。
また、ステップS130およびS154では、中央処理演算部29bが、調和空気(加熱空気)を躯体に直接吹き付けるべく、通信部29cを介して水平フラップ36aおよび垂直フラップ36bに制御信号を送信して、水平風向板を暖房時床吹付水平風向板可動角度範囲内でスイングさせると共に垂直風向板を壁吹付垂直風向板可動角度範囲内でスイングさせる。
<第3の実施の形態にかかる空気調和機の特徴>
本実施の形態にかかる空気調和機では躯体に直接調和空気を吹き付ける際において水平フラップ36aおよび垂直フラップ36bをスイングさせる。このため、この空気調和機では、躯体を効率よく冷却または加熱することができると共に躯体が傷むことを抑制することができる。
−第4の実施の形態−
第4の実施の形態にかかる空気調和機は、熱中症抑制・防寒対策制御の風向制御保持条件で第1の実施の形態にかかる空気調和機と相違する。このため、本実施の形態にかかる空気調和機については、熱中症抑制・防寒対策制御の風向制御保持条件についてのみ説明する。なお、本実施の形態は、第2および第3の実施の形態にも適用することができる。
<熱中症抑制・防寒対策制御>
本実施の形態に係る熱中症抑制・防寒対策制御では、先の実施の形態に係るステップS109、S113、S129、S152が省略されると共に、ステップS111およびS116で中央処理演算装置29bが下記(1)の通りに処理を実行し、ステップS131およびS155で中央処理演算装置29bが下記(2)の通りに処理を実行する。
(1)
ステップS111またはS116では、中央処理演算装置29bが、温度検出器37からその時点の室内温度Tiを受信する共に記憶部29aから躯体冷却停止基準室内温度Ttcを読み出して、室内温度Tiが躯体冷却停止基準室内温度Ttc未満であるか否かを判断する。ここで、中央処理演算部29bが、室内温度Tiが躯体冷却停止基準室内温度Ttc未満であると判断した場合、中央処理演算部29bは、ステップS106の処理に進む。一方、中央処理演算部29bが、室内温度Tiが躯体冷却停止基準室内温度Ttc以上であると判断した場合、中央処理演算部29bは、ステップS111またはS116の処理に戻る。
(2)
ステップS131およびS155では、中央処理演算装置29bが、温度検出器37からその時点の室内温度Tiを受信する共に記憶部29aから躯体加熱停止基準室内温度Ttwを読み出して、室内温度Tiが躯体加熱停止基準室内温度Ttw超であるか否かを判断する。ここで、中央処理演算部29bが、室内温度Tiが躯体加熱停止基準室内温度Ttw超であると判断した場合、中央処理演算部29bは、ステップS126またはS106の処理に進む。一方、中央処理演算部29bが、室内温度Tiが躯体加熱停止基準室内温度Ttw以下であると判断した場合、中央処理演算部29bは、ステップS131またはS155の処理に戻る。
<第4の実施の形態にかかる空気調和機の特徴>
本実施の形態にかかる空気調和機では、躯体冷却および躯体加熱の停止条件が、室内温度Tiが躯体冷却停止基準室内温度Ttcを下回ったとき又は室内温度Tiが躯体加熱停止基準室内温度Ttwを上回ったときとされている。このため、この空気調和機では、躯体冷却時、躯体加熱時に所望の温度まで躯体を冷却または加熱することができる。
−第5の実施の形態−
第5の実施の形態にかかる空気調和機は、熱中症抑制・防寒対策制御の風向制御保持条件で第1の実施の形態にかかる空気調和機と相違する。このため、本実施の形態にかかる空気調和機については、熱中症抑制・防寒対策制御の風向制御保持条件についてのみ説明する。なお、本実施の形態は、第2および第3の実施の形態にも適用することができる。
<熱中症抑制・防寒対策制御>
本実施の形態に係る熱中症抑制・防寒対策制御では、先の実施の形態に係るステップS109、S113、S129、S152が省略されると共に、ステップS111およびS116で中央処理演算装置29bが下記(1)の通りに処理を実行し、ステップS131およびS155で中央処理演算装置29bが下記(2)の通りに処理を実行する。なお、本実施の形態では、壁温検出器が設けられるが、この壁温検出器は、壁の温度を検出するものである。
(1)
ステップS111またはS116では、中央処理演算装置29bが、壁温検出器からその時点の壁温度Thを受信する共に記憶部29aから躯体冷却停止基準壁温度Thcを読み出して、壁温度Thが躯体冷却停止基準壁温度Thc未満であるか否かを判断する。ここで、中央処理演算部29bが、壁温度Thが躯体冷却停止基準壁温度Thc未満であると判断した場合、中央処理演算部29bは、ステップS106の処理に進む。一方、中央処理演算部29bが、壁温度Thが躯体冷却停止基準壁温度Thc以上であると判断した場合、中央処理演算部29bは、ステップS111またはS116の処理に戻る。
(2)
ステップS131およびS155では、中央処理演算装置29bが、壁温検出器からその時点の壁温度Thを受信する共に記憶部29aから躯体加熱停止基準壁温度Thwを読み出して、壁温度Thが躯体冷却停止基準壁温度Thw超であるか否かを判断する。ここで、中央処理演算部29bが、壁温度Thが躯体加熱停止基準壁温度Thw超であると判断した場合、中央処理演算部29bは、ステップS126またはS106の処理に進む。一方、中央処理演算部29bが、壁温度Thが躯体加熱停止基準壁温度Thw以下であると判断した場合、中央処理演算部29bは、ステップS131またはS155の処理に戻る。
<第5の実施の形態にかかる空気調和機の特徴>
本実施の形態にかかる空気調和機では、躯体冷却および躯体加熱の停止条件が、壁温度Thが躯体冷却停止基準壁温度Thcを下回ったとき又は壁温度Thが躯体加熱停止基準壁温度Thwを上回ったときとされている。このため、この空気調和機では、躯体冷却時、躯体加熱時に所望の温度まで躯体を冷却または加熱することができる。
−第6の実施の形態−
第6の実施の形態にかかる空気調和機は、熱中症抑制・防寒対策制御の風向制御保持条件で第1の実施の形態にかかる空気調和機と相違する。このため、本実施の形態にかかる空気調和機については、熱中症抑制・防寒対策制御の風向制御保持条件についてのみ説明する。なお、本実施の形態は、第2および第3の実施の形態にも適用することができる。
<熱中症抑制・防寒対策制御>
本実施の形態に係る熱中症抑制・防寒対策制御では、先の実施の形態に係るステップS109、S113、S129、S152が省略されると共に、ステップS111およびS116で中央処理演算装置29bが下記(1)の通りに処理を実行し、ステップS131およびS155で中央処理演算装置29bが下記(2)の通りに処理を実行する。
(1)
ステップS111またはS116では、中央処理演算装置29bが、温度検出器25からその時点の外気温度Toを受信する共に記憶部29aから躯体冷却停止基準外気温度Tpcを読み出して、外気温度Toが躯体冷却停止基準外気温度Tpc未満であるか否かを判断する。ここで、中央処理演算部29bが、外気温度Toが躯体冷却停止基準外気温度Tpc未満であると判断した場合、中央処理演算部29bは、ステップS106の処理に進む。一方、中央処理演算部29bが、外気温度Toが躯体冷却停止基準外気温度Tpc以上であると判断した場合、中央処理演算部29bは、ステップS111またはS116の処理に戻る。
(2)
ステップS131およびS155では、中央処理演算装置29bが、温度検出器25からその時点の外気温度Toを受信する共に記憶部29aから躯体加熱停止基準外気温度Tpwを読み出して、外気温度Toが躯体加熱停止基準外気温度Tpw超であるか否かを判断する。ここで、中央処理演算部29bが、外気温度Toが躯体加熱停止基準外気温度Tpw超であると判断した場合、中央処理演算部29bは、ステップS126またはS106の処理に進む。一方、中央処理演算部29bが、外気温度Toが躯体加熱停止基準外気温度Tpw以下であると判断した場合、中央処理演算部29bは、ステップS131またはS155の処理に戻る。
<第6の実施の形態にかかる空気調和機の特徴>
本実施の形態にかかる空気調和機では、躯体冷却および躯体加熱の停止条件が、外気温度Toが躯体冷却停止基準外気温度Tpcを下回ったとき又は外気温度Toが躯体加熱停止基準外気温度Tpwを上回ったときとされている。このため、この空気調和機では、躯体冷却時、躯体加熱時に外気温度Toが十分に下がり切る又は上がり切るまで躯体を冷却または加熱することができる。
−第7の実施の形態−
第7の実施の形態にかかる空気調和機は、熱中症抑制・防寒対策制御の風向制御保持条件で第1の実施の形態にかかる空気調和機と相違する。このため、本実施の形態にかかる空気調和機については、熱中症抑制・防寒対策制御の風向制御保持条件についてのみ説明する。なお、本実施の形態は、第2および第3の実施の形態にも適用することができる。
<熱中症抑制・防寒対策制御>
本実施の形態に係る熱中症抑制・防寒対策制御では、先の実施の形態に係るステップS109、S113、S129、S152が省略されると共に、ステップS111およびS116で中央処理演算装置29bが下記(1)の通りに処理を実行し、ステップS131およびS155で中央処理演算装置29bが下記(2)の通りに処理を実行する。
(1)
ステップS111またはS116では、中央処理演算装置29bが、温度検出器37からその時点の室内温度Tiを受信する共に温度検出器25からその時点の外気温度Toを受信した後、その差(To−Ti)を算出し、その差が躯体冷却停止基準温度差ΔTc未満であるか否かを判断する。ここで、中央処理演算部29bが、その差が躯体冷却停止基準温度差ΔTc未満であると判断した場合、中央処理演算部29bは、ステップS106の処理に進む。一方、中央処理演算部29bが、その差が躯体冷却停止基準温度差ΔTc以上であると判断した場合、中央処理演算部29bは、ステップS111またはS116の処理に戻る。
(2)
ステップS131およびS155では、中央処理演算装置29bが、温度検出器37からその時点の室内温度Tiを受信する共に温度検出器25からその時点の外気温度Toを受信した後、その差(Ti−To)を算出し、その差が躯体加熱停止基準温度差ΔTw超であるか否かを判断する。ここで、中央処理演算部29bが、その差が躯体加熱停止基準温度差ΔTw未満であると判断した場合、中央処理演算部29bは、ステップS126またはS106の処理に進む。一方、中央処理演算部29bが、その差が躯体加熱停止基準温度差ΔTw以上であると判断した場合、中央処理演算部29bは、ステップS131またはS155の処理に戻る。
<第7の実施の形態にかかる空気調和機の特徴>
本実施の形態にかかる空気調和機では、躯体冷却および躯体加熱の停止条件が、室内温度Tiと外気温度Toの差が躯体冷却停止基準温度差ΔTcを下回ったときとされている。このため、この空気調和機では、躯体冷却時、躯体加熱時に外気温度Toと室内温度Tiとが一定の差になるまで躯体を冷却または加熱することができる。
−第8の実施の形態−
第9の実施の形態にかかる空気調和機は、人検知部35dが設けられない点で第1の実施の形態にかかる空気調和機1と相違する。なお、本実施の形態は、第2の実施の形態から第7の実施の形態のいずれの形態にも適用することができる。
すなわち、ステップS101〜S105、ステップS107〜S111、ステップS121〜S126、ステップS141が全て省略され、処理は、ステップS112から出発することになる。
<第8の実施の形態にかかる空気調和機の特徴>
本実施の形態にかかる空気調和機では、人検出部35dが設けられていない。したがって、この空気調和機では、自動運転が開始されると、人の存否に関わらず、外気温度Toが冷房時基準外気温度Toc以上であれば、第2基準時間ts2の間、自動的に冷房運転が実施され、外気温度Toが暖房時基準外気温度Tow以下であれば、第2基準時間ts2の間、自動的に暖房運転が実施される。このため、この空気調和機では、人が退出するときに自動運転ボタンを押圧するようにすれば、部屋に戻ってきた際に部屋の温度が上がりすぎていたり下がりすぎていたりするのを防止することができる。
−第9の実施の形態−
第9の実施の形態にかかる空気調和機は、リモートコントローラに自動運転ボタンとは別に熱中症抑制・防寒対策ボタンが設けられ、ユーザによってリモートコントローラ50の熱中症抑制・防寒対策ボタンが押圧されたときに、図4〜7のフローチャートにかかる一連の処理が実行される点で第1の実施の形態にかかる空気調和機1と相違する。なお、本実施の形態は、第2の実施の形態から第8の実施の形態のいずれの形態にも適用することができる。
<第9の実施の形態にかかる空気調和機の特徴>
本実施の形態にかかる空気調和機ではリモートコントローラに熱中症抑制・防寒対策ボタンが設けられる。このため、ユーザは、意識的に熱中症抑制・防寒対策を行うことができる。
−第10の実施の形態−
第10の実施の形態にかかる空気調和機は、セパレート式ではなく一体型の空気調和機(例えば、床置式や窓枠取付式)である点で第1の実施の形態にかかる空気調和機1と相違する。なお、このような態様は、第2〜第9の実施の形態にも適用可能である。
−第11の実施の形態−
第11の実施の形態にかかる空気調和機は、ヒートポンプ式ではなく他の形式(暖房機であればヒータ式暖房機、ガス暖房機、石油暖房機など。冷房機であればガス冷房機など)である点で第1の実施の形態にかかる空気調和機1と相違する。なお、このような態様は、第2〜第10の実施の形態にも適用可能である。
−第12の実施の形態−
第12の実施の形態は、第1〜11の実施の形態にかかる空気調和機に、屋内外のサーバや、スマート家電製品、スマートフォン等の携帯端末(以下「外部情報機器」と称する)が通信接続される点で第1の実施の形態と相違する。なお、このような態様は、第2〜第11の実施の形態にも適用可能である。かかる場合、外部情報機器は、空気調和機の制御部60と通信接続され、その制御部60と共同して熱中症抑制・防寒対策制御を実行する。例えば、外部情報機器が制御部60を介して空気調和機構2を遠隔制御するようにしてもよいし、外部情報機器に制御パラメータの情報を持たせ、その制御パラメータの情報を外部情報機器から制御部60に提供するようにしてもよい。また、かかる場合、外部情報機器は、空気調和機には常時接続されていてもよい。かかる場合、外気温度Toは、気象庁のサーバ等の外部サーバから取得してもよい。
−第13の実施の形態−
第13の実施の形態は、ユーザによってリモートコントローラ50の自動運転ボタンが押圧されなくても、熱中症抑制・防寒対策制御を実行する点で第1の実施の形態と相違する。なお、このような態様は、第2〜第12の実施の形態にも適用可能である。かかる場合、図4〜図7のフローチャートに体現されるシーケンスが通常の制御シーケンスに組み込まれることになる。
−第14の実施の形態−
第13の実施の形態は、待機状態が一定時間以上継続したら停止状態になる点で第1の実施の形態と相違する。なお、このような態様は、第2〜第13の実施の形態にも適用可能である。具体的には、待機状態となった時点からの時間をタイマ29dで計測することによって実現することができる。
−その他の応用例−
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。例えば、本実施の形態では冷暖房可能な空気調和機にて本発明を説明したが、冷房運転に関係するものは冷房専用機器に適用することができ、暖房運転に関係するものは暖房専用機器に適用することができる。
1 :空気調和機
2 :空気調和機構
25 :温度検出器(外気温度情報取得部)
29a :記憶部(第1情報記憶部,第2情報記憶部)
35d :人検出部(存否判断部)
36a :水平フラップ(吹出方向調節機構)
36b :垂直フラップ(吹出方向調節機構)
60 :制御部
To :外気温度
Toc :冷房時基準外気温度(閾値)
Tow :暖房時基準外気温度(閾値)

Claims (4)

  1. 調和空気を生成する空気調和機構と、
    前記調和空気の吹出方向を調節する吹出方向調節機構と、
    外気温度の情報を取得する外気温度情報取得部と、
    前記外気温度に対する閾値の情報を記憶する第1情報記憶部と、
    対象物の存否を判断する存否判断部と、
    前記外気温度が前記閾値以上または前記閾値以下となり且つ前記存否判断部によって前記対象物が不在であると判断された場合、第1吹出方向範囲よりも外側の吹出方向である第2吹出方向に前記調和空気を吹き出させるように前記吹出方向調節機構を制御し、前記外気温度が前記閾値以上または前記閾値以下とならず且つ前記存否判断部によって前記対象物が不在であると判断された場合、前記空気調和機構を待機状態とする制御部と
    を備える、空気調和機。
  2. 時間を計測する時間計測部をさらに備え、
    前記制御部は、前記外気温度が前記閾値以上または前記閾値以下となり且つ前記存否判断部によって前記対象物が不在であると判断された場合、その時点から前記時間計測部に時間の計測を開始させると共に、前記第2吹出方向に前記調和空気を吹き出させるように前記吹出方向調節機構を制御し、その後、前記時間計測部により計測された時間が第1時間に達したと判断すると前記空気調和機構を待機状態とする
    請求項1に記載の空気調和機。
  3. 第1条件の成立基準情報を記憶する第2情報記憶部をさらに備え、
    前記制御部は、前記外気温度が前記閾値以上または前記閾値以下となり且つ前記存否判断部によって前記対象物が不在であると判断された場合、前記第1条件が成立するまで前記第2吹出方向に前記調和空気を吹き出させるように前記吹出方向調節機構を制御する
    請求項に記載の空気調和機。
  4. 前記成立基準情報は、基準室内温度、基準躯体温度、基準外気温度および基準温度差のいずれかであり、
    前記第1条件は、室内温度が前記基準室内温度超または前記基準室内温度未満となったこと、躯体温度が前記基準躯体温度超または前記基準躯体温度未満となったこと、外気温度が前記基準外気温度超または前記基準外気温度未満となったこと、および、室内温度と外気温度との差が前記基準温度差超または前記基準温度差未満となったことのいずれかである
    請求項3に記載の空気調和機。
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