JP4105595B2 - 歩車道境界体を構築するためのコンクリートブロック - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、歩道と車道との境界領域に設置され、かつ所定の間隔で呑口を備える歩車道境界ブロックに沿って連続的に埋設することによって歩道上に突出する歩車道境界体を構築するためのコンクリートブロックであって、このコンクリートブロックが、歩道に滞留する雨水等を排出するために歩道から車道へと貫通する排水孔を、この排水孔が歩道側から車道側へと低くなるように備えるコンクリートブロックに関する。
【0002】
【従来の技術】
歩道と車道の境界に沿って連続的に埋設され、かつ縁石部を備える側溝ブロックが公知である(例えば、特許文献1参照)。この側溝ブロックは、その縁石部に、歩道から車道へと貫通する排水孔を備えており、この排水孔を経て、歩道に滞留する雨水を車道に排出し、車道に排出された雨水をこの側溝ブロックの水路に導くように構成されている。この側溝ブロックは、歩道と車道の高さの差がほとんどない箇所又はあっても歩道が車道よりも若干高い箇所に設置される。
【0003】
また、歩道と車道の境界に沿って連続的に埋設され、かつ植栽のための凹状のポケットを備える歩車道境界ブロックが公知である(例えば、特許文献2参照)。この歩車道境界ブロックでは、植栽用のポケットが、歩道側に偏って設けられており、またその底部には透水孔が備えられており、これにより、歩車道境界ブロックの下面から雨水及び灌水を逃がすように構成されている。このため、この歩車道境界ブロックを据え付けるための基礎は、雨水等を浸透させるように構成されていなければならない。この歩車道境界ブロックは、歩道がこの歩車道境界ブロックの上面へと連続的に移行する箇所に設置される。
【0004】
【特許文献1】
特開平7−102624号公報(図1)
【特許文献2】
登録実用新案第3023574号公報(図5及び6)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、冒頭で述べた様式の歩道から突出する歩車道境界体を構築するためのコンクリートブロックに、植栽のための機能を備えさせる点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この課題は、本発明によれば、コンクリートブロックが、歩道に沿った長手方向に対して垂直に、底版部とこの底版部に対して垂直な壁版部とから成る逆T字形の横断面を備え、歩道側の底版部が、植栽のためのバスタブ状の空所を、この空所が排水孔を歩道から空所に雨水を導入するための第1の排水孔と空所から車道へと導出するための第2の排水孔へと分割するように備え、その際、植栽のためのバスタブ状の空所には、その底面から上に向かって、単粒度砕石、透水シート、客土及び植栽が敷設され、第1の排水孔を通過する雨水は、直接、また植栽への雨水及び灌水は、客土及び透水シートを経て、単粒度砕石に導入され、この単粒度砕石を経て共に第2の排水孔から長手方向に車道側の底版部の全長にわたって延在する溝へと導出されるように構成されていることによって解決される。即ち、本発明によるコンクリートブロックによれば、歩道からの雨水も、また植栽からの雨水及び灌水も、一旦、共通の単粒度砕石へと導入された後、共通の排水孔から長手方向に延在する溝へと導出されるように構成されており、このようにして導出された雨水等は、隣接する歩車道境界ブロックの呑口を経て車道へと排出される。これにより、雨水等をコンクリートブロックの底から排出する必要も、このコンクリートブロックを据え付けるための基礎が雨水等を浸透させる機能を備える必要もない。
【0007】
美観の点から、歩道に面する壁版部の面及び底版部の面並びに車道に面する壁版部の面の少なくとも1つは、化粧面とすることができる。
【0008】
防音のために、車道に面する壁版部の面に、吸音材が取り付けられる場合は有利である。この吸音材としては、例えば、多孔質コンクリート、セラミック、石綿、グラスウール、ゴム、樹脂等の公知のものが使用可能である。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明による実施例を図面を基にして詳細に説明する。
【0010】
図1〜3は、本発明によるコンクリートブロック10を示す。このコンクリートブロック10は、歩道40が連続的に歩車道境界ブロック60の上面へと移行する箇所の歩道40と車道50との間の境界領域に沿って、しかもこの境界領域に設置され、かつ所定の間隔で呑口を備える歩車道境界ブロック60に沿って連続的に埋設することによって、歩道上に突出する歩車道境界体を構築するために使用される。ここで、コンクリートブロック10は、例えば、基礎砕石を敷設し、基礎コンクリートを打設した上に敷きモルタルを施した後に据え付けられ、隣接するコンクリートブロックは互いに連結される。
【0011】
図1によれば、コンクリートブロック10は、歩道に沿った長手方向に対して垂直に、底版部20とこの底版部に垂直な壁版部30とから成る逆T字形の横断面を備える。底版部20は、歩道側の底版部21−1と車道側の底版部21−2とから成り、歩道側の底版部21−1は、植栽を設けることができる高さを、また車道側の底版部21−2は、歩車道境界ブロック60と同じ高さを備えるように構成されている。底版部20に対して垂直な壁版部30は、構築すべき歩車道境界体に必要な強度等を有するような高さ及び厚みを備える。
【0012】
このコンクリートブロック10は、歩道40に滞留する雨水等を排出するために歩道から車道へと貫通する排水孔を備える。この排水孔は、雨水の流れを妨げないように、歩道40の側の入口部分から車道50の側の出口部分へと低くなるように、並びに、歩道側の入口部分が歩道よりも低くなるように、また道路側の出口部分が車道よりも低くならないように構成されている。
【0013】
歩道側の底版部21−1は、植栽のためのバスタブ状の空所22を備えており、この空所は、先に述べた排水孔を歩道側の第1の排水孔23−1と道路側の第2の排水孔23−2へと分割する。従って、第1の排水孔23−1は、歩道40から空所22へと雨水を導入し、第2の排水孔23−2は、空所22から車道50へと雨水を導出する。
【0014】
空所22には、図1から分かるように、その底部22−1から上に向かって、単粒度砕石24、透水シート25、客土26及び植栽27が敷設される。従って、歩道40からの雨水は、第1の排水孔23−1からパイプを介して直接、空所22内の単粒度砕石24へと導入される。また、植栽27への雨水及び灌水は、客土26及び透水シート25を経て単粒度砕石24へと導入される。空所22内の単粒度砕石24に達した歩道及び植栽からの雨水等は、この単粒度砕石を経て第2の排水孔23−2から長手方向に車道側の底版部21−2の全長にわたって延在する溝21−21へと導出される。この長手方向に延在する溝21−21は、各コンクリートブロック10に設けられた排出孔23−2及び隣接するコンクリートブロック10の排出孔23−2を接続し(図3参照)、隣接する歩車道境界ブロック60の呑口の長手方向の開口位置に依存しない歩道40から車道50への雨水等の排出が可能であるように構成されている。
【0015】
図1による実施例では、歩道40からの雨水が、パイプを介して直接、即ち、客土26を通過することなく、単粒度砕石24に案内されるが、単粒度砕石の層の厚さを歩道側の第1の排水孔23−1よりも高くなるように増加させる場合(図示されてない)には、パイプを使用することなく、正に直接、単粒度砕石24に案内することができる。
【0016】
本発明によるコンクリートブロック10を歩道40から見た図2及び車道50から見た図3(歩車道境界ブロック60は省略されている)から分かるように、このコンクリートブロック10は、長手方向に沿って2箇所の排水孔を備えているが、この排水孔の数は、当然任意に増減することができる。図2には、植栽のためのバスタブ状の空所22が、破線で示されている。
【0017】
コンクリートブロック10の壁版部30及び底版部21−1の歩道40に面する面31及び21−11並びに壁版部30の車道50に面する面32は、それぞれ任意に化粧面とすることができる。壁版部30の面31の場合は、例えば、図2の一点鎖線で示すような範囲に化粧模様等を備えることができる。
【0018】
コンクリートブロック10は、道路からの騒音を軽減するために、壁版部30の車道に面する面32に凹部を設け、これに吸音材33を組み込むことができる(図1及び3)。吸音材33としては、公知の多孔質コンクリート、セラミック、石綿、グラスウール、ゴム、樹脂等が考えられるが、この実施例では、例えば多孔質コンクリートが使用される。コンクリートブロック10がこの吸音材33を備える場合は、これらが工場製品(プレキャストコンクリート製品)であるので、工場にて組み付けることができる。組付けは、接着剤及びアンカーピンで固定し、隙間にコーキングを施すようにして行なう。仮に、自動車等が衝突することによって、吸音材33が傷ついた場合は、現場にて吸音材を交換することができる。更に、車道50に面する壁版部30の面32が部分的に傾斜を備える場合は、吸音材を分割して(33’、33’’)備えても良い(図4)。
【0019】
道路の直線路区間にこのコンクリートブロックを適用する場合は、歩道に面する底版部21−1の面の長さと、車道に面する底版部21−2の面の長さとは一致し、上から見て長方形であるが、曲線路区間の場合には、車道側に対して歩道側の面の長さが長かったり、短かったりする台形とすることによって適用することができる。
【0020】
【発明の効果】
本発明により、歩道から突出する歩車道境界体を構築するためのコンクリートブロックに、植栽のための機能を備えさせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるコンクリートブロックの歩道に沿った長手方向に垂直な断面を示す。
【図2】歩道から見た本発明によるコンクリートブロックを示す。
【図3】車道から見た本発明によるコンクリートブロックを示す。
【図4】本発明によるコンクリートブロックの別の形態を示す。
【符号の説明】
10 コンクリートブロック
20 底版部
21−1 歩道側の底版部
21−11 歩道に面する底版部の面
21−2 車道側の底版部
21−21 溝
22 空所
22−1 底部
23−1 第1の排水孔
23−2 第2の排水孔
24 単粒度砕石
25 透水シート
26 客土
27 植栽
30 壁版部
31 歩道に面する壁版部の面
32 車道に面する壁版部の面
33 吸音材
40 歩道
50 車道
Claims (3)
- 歩道(40)と車道(50)との境界領域に設置され、かつ所定の間隔で呑口を備える歩車道境界ブロック(60)に沿って連続的に埋設することによって歩道の上へと突出する歩車道境界体を構築するためのコンクリートブロック(10)であって、このコンクリートブロックが、歩道(40)に滞留する雨水等を排出するために歩道から車道へと貫通する排水孔を、この排水孔が歩道側から車道側へと低くなるように備えるコンクリートブロックにおいて、
コンクリートブロック(10)が、歩道に沿った長手方向に対して垂直に、底版部(20)とこの底版部に対して垂直な壁版部(30)とから成る逆T字形の横断面を備え、歩道側の底版部(21−1)が、植栽のためのバスタブ状の空所(22)を、この空所が排水孔を歩道(40)から空所に雨水を導入するための第1の排水孔(23−1)と空所から車道(50)へと導出するための第2の排水孔(23−2)へと分割するように備え、その際、植栽のためのバスタブ状の空所(22)には、その底面(22−1)から上に向かって、単粒度砕石(24)、透水シート(25)、客土(26)及び植栽(27)が敷設され、第1の排水孔(23−1)を通過する雨水は、直接、また植栽への雨水及び灌水は、客土(26)及び透水シート(25)を経て、単粒度砕石(24)に導入され、この単粒度砕石を経て共に第2の排水孔(23−2)から長手方向に車道側の底版部(21−2)の全長にわたって延在する溝(21−21)へと導出されるように構成されていることを特徴とするコンクリートブロック。 - 歩道(40)に面する壁版部(30)の面(31)及び底版部(21−1)の面(21−11)並びに車道(50)に面する壁版部(30)の面(32)の少なくとも1つが、化粧面であることを特徴とする請求項1に記載のコンクリートブロック。
- 車道(50)に面する壁版部(30)の面(32)に、吸音材(33)が取り付けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のコンクリートブロック。
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