JP4429793B2 - 側溝装置 - Google Patents

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本発明は、例えば道路等の路肩に沿って敷設されて暗渠の排水流路を構成する側溝装置に関する。
側溝装置は、道路等の路肩に沿って敷設され、路上に降った雨水等を排水する。側溝装置は、一般にU字溝ブロックを並べて設置するとともに、それぞれの開口部に蓋体を組み合わせて構成されている。側溝装置には、本体ブロックに対して蓋体も天井部として一体に形成することによって、内部に暗渠の排水流路を構成した装置も用いられている。暗渠型側溝装置は、一般に本体ブロックの天井部に排水流路を清掃するための開口部が形成されており、この開口部に排水流路を閉塞する蓋体が組み合わされて構成される(例えば特許文献1及び特許文献2参照)。
暗渠型側溝装置は、蓋体にステンレス等の耐腐食性の大きい金属材を格子状に組んで構成したグレーチング等を組み込むことによって、雨水等を排水流路内に流し込むように構成している。暗渠型側溝装置においては、蓋体にグレーチングを組み込む構造に代えて、開口部の両側の天井部位に排水流路内へと雨水等を流し込む排水構造を備えた装置も提供されている(例えば特許文献3参照)。
特開平7−102623号公報 特開2000−303547号公報 登録実用新案第3047466号公報
側溝装置は、雨水等が路面に溜まることなく排水流路内へと素早く排水させる排水機能ばかりでなく、歩行者や車両等が滑ったりつっかかることなく安全に通行させる機能或いは車両等の通行時に騒音を発生させない機能等が備えられる。従来の側溝装置においては、もっぱら効率的な排水機能を確保するために開口部にグレーチングを単体で或いは大きなグレーチングを組み込んだ蓋体が多く使用されているが、上述したグレーチングの構造から滑りやすい、ハイヒールのかかとの入り込み、車両の走行時の騒音発生、目詰まりによる排水性の低下やゴミ付着による景観の低下等の問題があった。側溝装置においては、例えば栓のような小型のグレーチングを組み込んだ場合に、排水効率が著しく低下する。
ところで、最近では、それぞれの市町村において特徴ある独自の町作り運動が進められており、例えば道路に沿った街路樹や花壇等の設置或いは道路や歩道のカラー化等が推進されている。側溝装置は、道路等の路肩に沿ってほぼ全域に亘って敷設される施設であり、道路の景観を構成する重要な施設として位置付けすることも可能でもある。しかしながら、側溝装置は、従来上述した排水機能を達成することを目的として種々の改良が図られているものの、道路の景観機能については全く着目されていなかった。
したがって、本発明は、雨水等の排水特性の向上を図るとともに道路の景観向上も図る側溝装置を提供することを目的に提案されたものである。
上述した目的を達成する本発明にかかる側溝装置は、コンクリート製の側溝本体ブロックと側溝蓋を備える側溝本体ブロックは、内部に暗渠の排水流路を構成するとともに、天井部の長さ方向の略中央領域に排水流路を外方に開口させる横長矩形の開口部が形成される。側溝本体ブロックには、開口部を挟む長さ方向の両側の暗渠領域に排水流路内への排水を行う第1排水部と第2排水部が形成される。側溝蓋は、側溝本体ブロックの開口部の形状とほぼ等しく形成され、排水流路内への排水を行う横長矩形の第3排水部が形成される。
側溝装置は、側溝本体ブロックの第1排水部及び第2排水部側溝蓋の第3排水部が、それぞれ側溝本体ブロックや側溝蓋に厚み方向に貫通して形成された長さ方向を長軸とした横長矩形の排水口を有する排水開口と、この排水開口内に充填した多孔質アスファルト材が硬化してなる排水性を有する排水充填材部とから構成される。また、側溝装置は、第1排水部及び第2排水部と第3排水部が、それぞれの排水充填材部を側溝本体ブロック及び側溝蓋の地色と異なる同一色調の上記多孔質アスファルト材により形成される。
側溝装置は、側溝本体ブロックに対して側溝蓋が、表面を天井部の表面と略同一面を構成して開口部を閉塞して組み合わされることによって排水流路を全長に亘って暗渠として構成する。側溝装置は、この状態で側溝本体ブロックの天井部と側溝蓋とによる天井構成部位に、側溝本体ブロックの第1排水部及び第2排水部と側溝蓋の第3排水部とが長さ方向に対して略同一直線上に配列される。
側溝装置においては、側溝本体ブロックの開口部から側溝蓋を取り外すことにより、暗渠として構成された排水流路内の清掃が行われる。側溝装置においては、側溝本体ブロックの第1排水部及び第2排水部と側溝蓋の第3排水部が、それぞれの排水開口内に多孔質アスファルト材を充填して排水充填材部を構成したことから、この排水充填材部に雨水等だけが浸透し排水流路内に土砂が流入することは無い。側溝装置においては、側溝本体ブロックと側溝蓋とによる天井構成部位に、側溝本体ブロックの第1排水部及び第2排水部と側溝蓋の排水部とが長さ手方向に対して略同一直線上に配列されて複数の排水部を構成する。側溝装置においては、側溝本体ブロックの第1排水部及び第2排水部或いは側溝蓋の排水部とが、それぞれの排水充填材部を、地色と異なる色調に着色されて形成される。側溝装置においては、異なる色調の排水充填材部が独自の雰囲気を醸し出して道路の景観を向上させる。また、側溝装置においては、側溝本体ブロックの第1排水部及び第2排水部が排水開口の開口縁部を地色と異なる色調のポリマコンクリート材で成形して縁ち取りすることにより、さらに直線性を強調するとともに道路の景観を向上させる。
本発明にかかる側溝装置は、側溝本体ブロックの天井部と側溝蓋の表面に、多数の凸部を全面に一体に形成してなる滑止め表面層を有して形成される。側溝本体ブロックと側溝蓋は、凸部を、1mm乃至2mmの高さを有する円錐形凸部であり、相互の間隔を1cm乃至2cmを以って一体に形成する。側溝装置においては、側溝本体ブロックと側溝蓋に多数の凸部を有する滑止め表面層を形成することにより、歩行者等が滑らずに安全に歩行させるようにする。側溝装置においては、上述した凸部の仕様により、排水性が良く、歩行者に違和感を与えず、車椅子等もスムーズに走行可能であり、車のヘッドライトの照射に対する乱反射も低減させる。
本発明にかかる側溝装置は、側溝本体ブロックの少なくとも車道側の側面部に、その上縁部から車道に施された排水性舗装の厚み範囲かつ開口部の側溝蓋を保持する受け段部の下方に位置して長さ方向に並んで複数の側面排水部が形成される。側溝装置は、側面排水部が、側面部を貫通する排水開口と、この排水開口内に充填した多孔質アスファルト材が硬化してなる排水性を有する排水充填材部とから構成される。側溝装置においては、道路に降った雨水が排水性舗装を浸透して側面排水部を介して排水流路内へと効率的に排水される。側溝装置においては、この場合に雨水等が多孔質アスファルト材を充填硬化させた排水充填材部を浸透して排水されることから、土砂が流入することは無い。
以上のように構成された本発明にかかる側溝装置によれば、道路の路肩等に沿って暗渠の排水流路を構成することから、歩行者の落下や車両の脱輪等の発生を確実に防止する。側溝装置によれば、各ブロック毎に側溝本体ブロックに形成した第1排水部及び第2排水部と側溝蓋に形成した第3排水部を介して道路に降った雨水を暗渠の排水流路内に効率的に排水することが可能である。側溝装置によれば、各ブロック毎に第1排水部乃至第3排水部が同一直線上に位置して整然と配列されるとともに各排水部の排水充填材部を地色と異なる色調に着色して形成したことから、排水部があたかも路肩部分を縁取る印象を感じさせるとともに異なる色調の排水充填材部が独自の雰囲気を醸し出して道路の景観を向上させる。
側溝装置によれば、各排水部が開口部に多孔質アスファルト材を充填して構成したことから、排水流路内への土砂の流入が防止され、歩行者が開口部に靴を引っ掛けることも無くバリアフリー態様を構成して安全に歩行することを可能とするとともに排水性や道路の景観も保持されるようにする。側溝装置によれば、全面に亘って表面に滑り止め処理が施されていることによって、歩行者等の安全通行を可能とする。側溝装置によれば、側溝本体ブロックの第1排水部及び第2排水部が排水開口の開口縁部を地色と異なる色調のポリマコンクリート材で成形して縁ち取りすることにより、さらに直線性を強調するとともに道路の景観を向上させる。側溝装置によれば、側溝本体ブロックの少なくとも車道側の側面部に多孔質アスファルト材を充填して構成した排水充填材部を有する側面排水部を形成したことにより、排水性舗装を浸透した雨水が側面排水部を介して排水流路内へと効率的に排水されるようにするとともに土砂の流入も防止されるようになる。
以下、本発明の実施の形態として図面に示した側溝装置について詳細に説明する。側溝装置1は、図1乃至図3に示すように、多数個の側溝本体ブロック2と、これら側溝本体ブロック2にそれぞれ組み合わされる多数個の側溝蓋3とにより構成される。側溝装置1は、各側溝本体ブロック2が、例えば車道4と歩道5とを区分する路肩部位に設置された縁石ブロック6に沿って掘削した敷設溝7内に所定の勾配を付して長さ方向に並べて設置されることにより、側溝を構成する。
側溝装置1は、設置施工の具体例として、例えば図3に示すように車道4に沿って所定の深さに掘削した敷設溝7の底部に基礎砕石を投入して転圧することによって基礎層8を形成し、この基礎層8上にコンクリートを打設して基礎コンクリート層9を形成するとともに、この基礎コンクリート層9上に調整モルタル層10を介して側溝本体ブロック2が設置される。側溝装置1は、例えば側溝本体ブロック2と側溝蓋3とがプレキャストコンクリート製品として工場において製造され、トラック等によって現場に搬入されて上述した敷設溝7内に設置される。
側溝本体ブロック2は、図2乃至図4に示すように、一体の天井部11と、相対する側面部12a、12b(以下、個別に説明する場合を除いて側面部12と総称する。)と、底面部13とからなる横長矩形の四角筒状を呈して成形され、内部を貫通して暗渠の排水流路14が長さ方向の全長に亘って形成されている。側溝本体ブロック2には、天井部11に、それぞれ排水流路14に貫通する開口部15と、第1排水部16と、第2排水部17とが形成されている。側溝本体ブロック2には、天井部11の表面に滑止め層18が形成されている。側溝本体ブロック2には、図4に示すように両側の端面部19a、19b(以下、個別に説明する場合を除いて端面部19と総称する。)にそれぞれ嵌合凹部20a、20b(以下、個別に説明する場合を除いて嵌合凹部20と総称する。)が形成されている。
開口部15は、天井部11の長さ領域の中央部に位置して排水流路14に大きく開口する横長矩形の開口部からなる。開口部15には、相対する長さ方向の側面壁の底部に、側溝蓋3の側縁底部を支える受け段部15a、15aがそれぞれ形成されている。なお、側溝本体ブロック2は、例えば天井部11が長さ約2000mm、幅約42mmの大きさに形成される場合に、開口部15が長さ約1000mm、幅約300mmに形成する。したがって、側溝本体ブロック2は、天井部11に、開口部15の両側に位置してそれぞれ長さが約500mmの第1暗渠領域部11aと第2暗渠領域部11bとが構成される。
側溝本体ブロック2には、天井部11に、第1暗渠領域部11aに位置して第1排水部16が形成されるとともに、第2暗渠領域部11bに位置して第2排水部17が形成される。第1排水部16及び第2排水部17は、第1暗渠領域部11aと第2暗渠領域部11bに、それぞれその長さ方向及び幅方向の中央部に位置して互いに左右対称の形状で形成される。第1排水部16及び第2排水部17は、排水流路14に開口する横長矩形の排水開口21a、21b(以下、排水開口21と総称する。)と、これら排水開口21内に充填形成された排水充填材部22a、22b(以下、排水充填材部22と総称する。)とから構成される。
第1排水部16及び第2排水部17は、排水開口21が、それぞれ長さ約370mm、幅約53mmの大きさを有している。第1排水部16及び第2排水部17は、天井部11の第1暗渠領域部11aと第2暗渠領域部11bの領域内において、それぞれ開口縁部23a、23b(以下、開口縁部23と総称する。)によって周囲を縁ち取られるようにして形成されている。第1排水部16及び第2排水部17は、例えば開口縁部23を天井部11の地色と異なる色調に着色されたポリマコンクリート(レジンコンクリート)で成形することにより、縁ち取りがより強調されるようにしてもよい。
なお、第1排水部16及び第2排水部17については、上述した構造に限定されるものでは無く、種々の構造を以って天井部11に形成される。第1排水部16及び第2排水部17は、天井部11に矩形の凹部として構成されるとともに、この凹部の底部に排水流路14に貫通する多数個の排水口を設けた構造であってもよい。
側溝本体ブロック2は、上述した構成によって、天井部11に開口部15を挟んだ両側の第1暗渠領域部11aと第2暗渠領域部11bとに、それぞれ長さ方向に対して略同一直線上に配列された、互いに同一形状の横長矩形の第1排水部16及び第2排水部17とを形成してなる。
排水充填材部22は、排水開口21内に多孔質のポリマアスファルト材を充填して硬化させることによって形成される。ポリマアスファルト材は、周知のようにセメントコンクリートの結合材となるセメント水和物の一部をポリマ(高分子重合体)で代替えしたコンクリートであり、様々な性質のアスファルト材やコンクリート材の成形が可能である。排水充填材部22は、多孔質性のポリマアスファルト材によって成形することによって排水開口21を閉塞するが、雨水等を通過させて排水流路14へと流し込む良好な排水特性を有している。
排水充填材部22は、上述したように排水開口21にポリマアスファルト材を充填してこれを閉塞して形成されることから、排水流路14内に土砂等の流入を防止するとともに歩行者が排水開口21につま先を引っかけたりハイヒールのかかとを入り込ませることを防止する。また、排水充填材部22は、ポリマを適宜に着色することが可能であることから、天井部11と異なる任意の色調に形成することが可能である。なお、排水充填材部22は、特に開口縁部23が形成されない排水開口21内に直接形成されることによって、第1排水部16及び第2排水部17を構成するようにしてもよい。また、第1排水部16及び第2排水部17は、1個の排水開口21と排水充填材部22とによって構成したが、それぞれ同一直線上に位置する複数の排水開口21と排水充填材部22とによって構成するようにしてもよい。
側溝本体ブロック2は、天井部11に上述した適宜の色調の排水充填材部22を有する同一直線上に配列された横長矩形の第1排水部16と第2排水部17とを形成することによって、直線性を強く印象付ける独自の外観を呈する。
側溝本体ブロック2は、天井部11の表面11cの全面に微小な凸部を一体に形成することにより滑止め層18を形成してなる。滑止め層18は、例えば天井部11の表面11cに高さが約1mm乃至2mm程度の微小な円錐形凸部を相互の間隔を約1cm乃至2cmを以って一体に形成してなる。滑止め層18は、かかる仕様により、表面11cが湿った状態であっても滑り抵抗値が40BPN以上とされて滑り難く、排水性が良く、歩行者に違和感を与えず、車椅子等もスムーズに走行可能であり、車のヘッドライトの照射に対する乱反射も低減させる。
嵌合凹部20は、図3に示すように側溝本体ブロック2の端面部19a、19bにそれぞれ形成された排水流路14を取り巻く略四角形の凹部からなる。一方端面部19aの嵌合凹部20には、ゴム等の弾性材により四角枠状に成形された図示しないパッキン材がはめ合わされる。嵌合凹部20は、パッキン材の厚みよりも小さな深さとされ、はめ合わされたパッキン材を全域に亘って端面部19aに突出させる。
以上のように構成された側溝本体ブロック2Aは、調整モルタル層10によって勾配等を調整され、図1に示すようにすでに設置された側溝本体ブロック2Bに対して長さ方向に並べられて道路に沿って形成された敷設溝7内に設置される。側溝本体ブロック2Aは、一方端面部19aを既設した側溝本体ブロック2Bの相対する他方端面部19bに突き合わされて設置され、突出したパッキン材を側溝本体ブロック2B側の嵌合凹部20に嵌合させるようにしてこの側溝本体ブロック2B側へと引き寄せられる。側溝本体ブロック2Aと既設した側溝本体ブロック2Bとは、突き合わせ部位をパッキン材によってシールされて互いの排水流路14を連通させて組み合わされる。
側溝本体ブロック2には、側面部12に、端面部19の近傍に位置して取付け孔24a、24b(以下、取付け孔24と総称する。)が形成されており、図示しない取付け用アンカボルトが埋設される。側溝本体ブロック2は、詳細を省略するが、取付け用アンカボルトに結合用ブラケット部材がそれぞれ組み付けられ、この結合用ブラケット部材の他端側を隣に設置される側溝本体ブロック2の取付け用アンカボルトに掛け合わせてこれを引き寄せるようにする。
以上のように構成した側溝本体ブロック2には、開口部15に側溝蓋3が組み合わされる。側溝蓋3は、側溝本体ブロック2の天井部11に形成した開口部15の開口寸法とほぼ同等の外形寸法を有して形成されており、開口部15に落とし込まれて側縁底部を受け段部15a、15a上に支えられることにより開口部15を閉塞して側溝本体ブロック2に組み合わされる。側溝蓋3は、その厚み寸法が、開口部15の受け段部15a、15aの高さ寸法とほぼ等しく、図3に示すように開口部15に組み合わされた状態においてその表面3aが天井部11の表面11cと略同一面を構成して側溝本体ブロック2に組み合わされる。
側溝蓋3には、図5に示すように第3排水部25及び第4排水部26とが形成されている。これら第3排水部25及び第4排水部26は、幅方向の中央部に位置して互いに左右対称の形状で形成される。また、第3排水部25及び第4排水部26は、側溝蓋3が側溝本体ブロック2に組み合わされた状態において、側溝本体ブロック2側に同一直線上に位置して形成された第1排水部16及び第2排水部17と同一直線上に位置される。
第3排水部25及び第4排水部26は、それぞれ第1排水部16及び第2排水部17とほぼ同一形状に形成されており、側溝蓋3を貫通して排水流路14に開口する横長矩形の排水開口27a、27b(以下、排水開口27と総称する。)と、これら排水開口27内に充填形成された排水充填材部28a、28b(以下、排水充填材部28と総称する。)とから構成される。
第3排水部25及び第4排水部26は、中央部に約130mmの間隔を以って側溝蓋3に形成されており、開口縁部によって縁取られて全長で長さ約370mm、幅約53mmの大きさを有している。第3排水部25及び第4排水部26は、詳細を省略するが具体的には全体領域内にそれぞれ3個の排水開口27を形成してなる。なお、これら第3排水部25及び第4排水部26についても、側溝蓋3の表面に開口する凹部と、この凹部に形成した複数の貫通孔とから構成するようにしてもよい。
第3排水部25及び第4排水部26も、排水充填材部28が、各排水開口27内に多孔質のポリマアスファルト材を充填して硬化させることによって形成される。排水充填材部28は、多孔質性のポリマアスファルト材によって成形することによって各排水開口27を閉塞するが、雨水等を通過させて排水流路14へと流し込む良好な排水特性を有している。
排水充填材部28も、各排水開口27を閉塞して形成されることから、側溝蓋3上において歩行者が排水開口27につま先を引っかけたりハイヒールのかかとを入り込ませることを防止する。また、排水充填材部28は、上述した側溝本体ブロック2側の排水充填材部22と同一色調のポリマアスファルト材によって形成される。
側溝装置1においては、側溝本体ブロック2の開口部1に側溝蓋3を組み合わせて構成されるが、それぞれ同一の横長矩形状を呈しかつ同一色調の側溝本体ブロック2側の第1排水部16及び第2排水部17の間に側溝蓋3側の第3排水部25及び第4排水部26が同一直線上に位置して配列された構造となる。したがって、側溝装置1においては、これら排水部が直線性を強く印象付ける独自の外観を呈する。
側溝蓋3にも、表面3aに微小な円錐形凸部を一体に形成することによって滑止め層29が形成されている。滑止め層29も、側溝本体ブロック2側の滑止め層18と同一仕様の、高さが約1mm乃至2mm程度の微小な凸部を相互の間隔を約1cm乃至2cmとして一体に形成してなる。滑止め層29は、かかる仕様により、側溝本体ブロック2側の滑止め層18と同様に表面3aが湿った状態であっても滑り抵抗値が40BPN以上とされて滑り難く、排水性が良く、歩行者に違和感を与えず、車椅子等もスムーズに走行可能であり、車のヘッドライトの照射に対する乱反射も低減させる。
なお、側溝蓋3は、上述したように同一直線上に位置して第3排水部25と第4排水部26とを形成するようにしたが、これらを中央領域でも連続させて横長の1個の排水部によって構成するようにしてもよい。また、側溝蓋3は、第3排水部25及び第4排水部26或いは1個の排水部を側溝本体ブロック2側と同一色調のポリマコンクリートによって縁取りを形成するが、排水開口に排水充填材部に代えて例えばステンレスリッドをはめ込むようにしてよい。勿論、ステンレスリッドには、この場合に各リッドを排水開口内に横長で配列されるようにしたものが用いられる。
側溝装置1においては、それぞれ側溝蓋3を組み合わせた多数個の側溝本体ブロック2が道路の路肩等に沿って掘削された敷設溝7内に順次並べて設置されることにより、暗渠の排水流路14を構成して、歩行者の落下や車両の脱輪等の発生を確実に防止する。側溝装置1においては、側溝本体ブロック2と側溝蓋3との表面にそれぞれ同一仕様でかつ段差の無い滑止め層18、29が形成されることによって、歩行者が開口部に靴を引っ掛けることの無いバリアフリー態様を構成して安全に歩行することを可能とする。
側溝装置1においては、各側溝本体ブロック2に第1排水部16及び第2排水部17を形成するとともに、滑止め層29を形成した側溝蓋3に第3排水部25及び第4排水部26とを形成し、これら各排水部が滑止め層と異なる色調で同一直線上に整然と配列されてあたかも路肩部分を縁取る印象を感じさせるように構成してなる。したがって、側溝装置1においては、道路に降った雨水を複数個の各排水部16、17、25、26を介して排水流路14内に効率的に排水するとともに、路肩に沿った排水部の直線性の印象がより強調して道路の景観を向上させるとともに独自な雰囲気作りを行うことを可能とする。
側溝装置1においては、各排水部16、17、25、26が排水開口21、27にそれぞれ適宜の色調の多孔質アスファルト材からなる排水充填材部22、28を充填して構成したことから、歩行者が靴を引っ掛けることの無いようにバリアフリー態様を構成して安全に歩行することを可能とするとともに排水性も保持されるようにし、道路に独自な雰囲気作りを行う。
なお、側溝本体ブロック2及び側溝蓋3は、構成各部が上述した寸法値に限定されるものでは無く、側溝の仕様に応じて適宜形成されることは勿論である。側溝本体ブロック2及び側溝蓋3は、第1排水部16及び第2排水部17と第3排水部25及び第4排水部26とを同一仕様で形成するようにしたが、直線性を失わない範囲で例えば色違いとしたり互いの長さを代えたりして構成するようにしてもよい。
図6及び図7に第2の実施の形態として示した側溝本体ブロック30は、少なくとも車道4側の側面部31に長さ方向に並んで第5排水部32a乃至32d(以下、側面排水部32と総称する。)が形成された構成に特徴を有している。なお、側溝本体ブロック30は、歩道5側の側面部にも同様の排水部を設けるようにしてもよい。側溝本体ブロック30は、その他の構成を上述した側溝本体ブロック2と同様とすることから、対応する部位に同一符号を付すことによってその説明を省略する。
側面排水部32は、図6に示すように側面部31の上縁部に沿って長さ方向に並んで形成された横長矩形の複数の排水開口33a乃至33d(以下、排水開口33と総称する。)と、これら排水開口33にそれぞれ充填した多孔質アスファルト材からなる排水充填材部34a乃至34d(以下、排水充填材部34と総称する。)とから構成される。側面排水部32は、側面部31に上縁部からの高さ位置を後述する車道4の排水性表面層40の厚み範囲内でかつ側溝蓋3を保持する受け段部15aの下方に位置して形成されている。
なお、側面排水部32は、後述するように車道4の排水性表面層40により埋設される部位であることから、側溝本体ブロック30の機械的強度を損なわない範囲で排水開口33を適宜の大きさや形状或いは個数により構成するようにしてもよい。側面排水部32は、排水開口33を例えば多数個の丸孔や1個の矩形開口部によって構成してもよい。
排水充填材部34は、上述した側溝装置1の各排水部の排水充填材部と同様に多孔質性のポリマアスファルト材を排水開口33に充填して成形することによって、側面排水部32に排水性を付与する。また、排水充填材部34は、排水開口33を閉塞することによって土砂等が排水流路14内に流れ込まないようにする。したがって、排水充填材部34は、特に表面側の各排水部のように互いに同一素材や同一色調とする必要は無く、多孔質性のポリマアスファルト材ばかりでなく例えば耐食性を有する金網や逆勾配を付した格子部材等であってもよい。
側溝本体ブロック30も、図7に示すように道路の路肩等に沿って掘削された敷設溝7内に順次並べて設置される。車道4は、この場合に基礎コンクリート9の上層に排水性アスファルト舗装を施して排水性表面層40が形成される。排水性アスファルト舗装は、空隙率の高い多孔質のアスファルト混合物を用いた舗装方法であり、水はね、ハイドロプレーニング現象の低減、夜間雨天時の視認性向上、すべり抵抗或いは車両の走行騒音の低減等の特徴を有している。
排水性表面層40は、車道4に降った雨水等を基礎コンクリート層9へと浸透させる。側溝本体ブロック30は、図7に示すように側面排水部32が排水性表面層40の層内に位置して形成されており、排水性表面層40を浸透した雨水等を排水流路14内へと流し込む。
なお、側溝本体ブロック30は、車道4側に側面排水部32を形成するようにしたが、歩道5側にも同様の第6排水部を形成するようにしてもよい。
側溝装置の要部斜視図である。 側溝装置の要部平面図である。 側溝装置を設置した状態の要部縦断面図である。 側溝本体ブロック縦断面図である。 側溝蓋の平面図である。 第2の実施の形態として示す側溝本体ブロックの斜視図である。 側溝装置を設置した状態の要部縦断面図である。
1 側溝装置、2 側溝本体ブロック、3 側溝蓋、11 天井部、14 排水流路、15 開口部、16 第1排水部、17 第2排水部、18 滑止め層、20 嵌合凹部、21 排水開口、22 排水充填材部、23 開口縁部、25 第3排水部、26 第4排水部、27 排水開口、28 排水充填材部、29 滑止め層、30 側溝本体ブロック、31 側面部、32 第排水部(側面排水部)、33 排水開口、34 排水充填材部、40 排水性表面層

Claims (4)

  1. 内部に暗渠の排水流路を構成し、天井部の長さ方向の略中央領域に上記排水流路を外方に開口させる横長矩形の開口部が形成されるとともに、この開口部を挟む長さ方向の両側の暗渠領域に上記排水流路内への排水を行う第1排水部と第2排水部とが形成されたコンクリート製の側溝本体ブロックと、
    上記側溝本体ブロックの上記開口部の形状とほぼ等しく形成され、上記排水流路内への排水を行う横長矩形の第3排水部が形成されたコンクリート製の側溝蓋とを備え、
    上記側溝本体ブロックに対して上記側溝蓋が、表面を上記天井部の表面と略同一面を構成して上記開口部を閉塞して組み合わされることによって上記排水流路を全長に亘って暗渠として構成した状態で、上記側溝本体ブロックの天井部と上記側溝蓋とによる天井構成部位に、上記側溝本体ブロックの上記第1排水部及び上記第2排水部と上記側溝蓋の上記第3排水部と長さ方向に対して略同一直線上に配列してなり、
    上記第1排水部及び上記第2排水部と上記第3排水部が、それぞれ上記側溝本体ブロックや上記側溝蓋に厚み方向に貫通して形成された長さ方向を長軸とした横長矩形の排水口を有する排水開口と、この排水開口内に充填した多孔質アスファルト材が硬化してなる排水性を有する排水充填材部とから構成され、
    上記第1排水部及び上記第2排水部と上記第3排水部の上記排水充填材部が、それぞれ上記側溝本体ブロック及び上記側溝蓋の地色と異なる同一色調の上記多孔質アスファルト材により形成された側溝装置。
  2. 上記側溝本体ブロックの上記第1排水部及び上記第2排水部は、それぞれの上記排水開口の開口縁部が地色と異なる色調のポリマコンクリート材で成形されて縁ち取りされる請求項1に記載の側溝装置。
  3. 上記側溝本体ブロックの上記天井部と上記側溝蓋の表面には、多数の凸部を全面に一体に形成してなる滑止め表面層を有し、
    上記凸部が、1mm乃至2mmの高さを有する円錐形凸部であり、相互の間隔を1cm乃至2cmを以って一体に形成される請求項1又は請求項2に記載の側溝装置。
  4. 上記側溝本体ブロックの少なくとも車道側の側面部に、その上縁部から車道に施された排水性舗装の厚み範囲かつ上記開口部の上記側溝蓋を保持する受け段部の下方に位置して長さ方向に並んで複数の側面排水部が形成され
    上記側面排水部が、上記側面部を貫通する排水開口と、この排水開口内に充填した多孔質アスファルト材が硬化してなる排水性を有する排水充填材部とから構成される請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の側溝装置。
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