JP4101740B2 - 塗布・現像装置及びレジストパターンの形成方法 - Google Patents

塗布・現像装置及びレジストパターンの形成方法 Download PDF

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本発明は、基板の表面にレジストを塗布し、液浸露光後の基板を現像する塗布・現像装置及び塗布・現像方法に関する。
従来、半導体製造工程の一つであるフォトレジスト工程においては、半導体ウエハ(以下、ウエハという)の表面にレジストを塗布し、このレジストを所定のパターンで露光した後に、現像してレジストパターンを形成している。このような処理は、一般にレジストの塗布・現像を行う塗布・現像装置に、露光装置を接続したシステムを用いて行われる。
ところで、近年、デバイスパターンは益々微細化、薄膜化が進む傾向にあり、これに伴い露光の解像度を上げる要請が強まっている。そこで露光の解像度を上げるためにEUVL、EUVやF2による露光技術の開発を進める一方で、既存の光源例えばArFやKrFによる既存の露光技術を更に改良して解像度を上げる液浸露光が検討されている。半導体及び製造装置業界では財政上の理由からできる限りArF露光装置を延命させようとする動きが強く、45nmまではArFを使用し、EUVはさらに先送りされるのではないか、という見解を示している者もいる。液浸露光は例えば超純水の中を光を透過させる技術で、水中では波長が短くなることから193nmのArFの波長が水中では実質134nmになる、という特徴を利用するものである。
この液浸露光を行う露光装置について図12を用いて簡単に述べておく。先ず、図示しない保持機構により水平姿勢に保持されたウエハWの表面と対向するように露光手段1を配置する。この露光手段1の先端部にはレンズ10が設けられており、図示しないArF光源から発せられパターンマスクを通過した光は当該レンズ10を通過してウエハWの表面に塗布されたレジストに照射され、これによりレジストの回路パターンを転写させる。また先端部には光を通過させる液体例えば超純水の供給口11及び吸引口12が夫々設けられており、供給口11を介してレンズ10とウエハWの表面との間に水が供給され、更に当該水を吸引口を介して吸引回収する。これによりレンズ10とウエハWの表面との間の隙間に光を透過させる水膜が形成され、レンズ10から出た光は当該水膜を通過してレジストに照射されることとなる。そしてウエハWの表面に所定のパターンが転写されると、例えば図13に示すように、ウエハWとの間に水膜を張った状態でウエハWを横方向に移動させて、露光手段1を次の転写領域100に対応する位置に対向させて光を照射していくことでパターンを順次転写していく。
しかしながら上述の液浸露光では、ウエハWの周縁部を露光する際、水膜の投影領域がウエハWの外側にはみ出ると光を透過させる水の挙動が不安定になり、例えば水がこぼれ落ちてしまうので、例えば図13の転写領域101にあたる周縁部を露光することができない懸念がある。そのためウエハWの周縁部にデバイス形成領域を確保することができなくなりウエハWの歩留まりが低下する場合がある。
この問題を解決する手段の一つに、図14(a)に示すように、水がこぼれ落ちるのを防止するための、例えばウエハWと表面高さを揃えた撥水性部材からなる液受けリング13をウエハWの外周縁の外側を囲むように配置して露光を行うことが検討されている。また図14(b)に示すように、ウエハWが収納される掘り込み部が形成された凹型ステージ14も検討されている。しかしながら、液受けリング13や凹型ステージ14とした場合であっても、図12に示すように、ウエハWの外周縁と間の僅かな隙間から水がこぼれてしまう懸念がある。特に液受けリング13の場合には表面部がシリコン又はシリコン酸化膜からなるウエハWは水に対して親水性を有するため、ウエハWの外周縁との隙間を介して表面張力により水が引き寄せられてこぼれ落ち、露光装置のステージ周辺が浸水してしまうという課題がある。露光装置内は一定の温度、湿度に保たれているため、浸水すると湿度が高くなってしまうし、また電気系統がショートするおそれがあり、このため露光装置内の浸水は避けなければならない。
また他の問題として、例えばアミン系などのレジストを用いるた場合、このレジストは一般的に親水性を有していることから、液浸露光時にレジストの表面に水膜を形成した際に、レジストの表面又は表層部に水がしみ込んでしまう場合がある。そのため溶け出たレジスト成分がレンズ10を汚染してしまい、結果としてパターン精度が低下してしまう懸念がある。またArF用のレジストも一般的には撥水性であるが、水の浸透が全くないということはなく、そのため同様の問題が懸念される。
本発明は、このような事情に基づいてなされたものであり、その目的は、液浸露光が適用される基板を処理する塗布・現像装置において、露光に最適な液膜を形成可能な基板の表面状態を確保すると共に露光装置側の浸水対策に寄与することのできる。そしてこのことにより結果として基板の周縁部まで露光して基板の利用率を高くすることのできる塗布・現像装置及びその方法を提供することにある。また他の目的は、露光手段へレジスト成分が付着するのを抑えて基板の表面に高精度なレジストパターンを形成することにある。
本発明の塗布・現像装置は、基板の表面にレジストを塗布するレジスト塗布ユニットと、基板の表面に光を透過する液層を形成した状態で露光した後の当該基板を現像処理する現像ユニットとを備えた塗布、現像装置において、
前記基板を水平に保持する基板保持部と、
この基板保持部を鉛直軸周りに回転させる回転駆動部と、
前記基板保持部に保持され、レジスト塗布後の基板を回転させながら当該基板に、露光時に液層を形成する液がレジストにしみこまないようにするための撥水性膜を形成するための塗布液を供給して、基板の表面側全体と周縁部から側端面を介して裏面側の周縁部に跨る部位とに撥水性膜を形成する塗布液供給部と、
前記撥水性膜を形成する前に基板表面上における周縁部のレジストを除去するための手段と、を備えたことを特徴とする。
他の発明の塗布・現像装置は、基板の表面にレジストを塗布するレジスト塗布ユニットと、露光後の基板を現像する現像ユニットとを備えた塗布、現像装置において、
前記基板を水平に保持する基板保持部と、
この基板保持部を鉛直軸周りに回転させる回転駆動部と、
前記基板保持部に保持され、レジスト塗布後の基板を回転させながら当該基板に撥水性膜を形成するための塗布液を供給して、基板の表面側全体と周縁部から側端面を介して裏面側の周縁部に跨る部位とに撥水性膜を形成する塗布液供給部と、を備え、
前記塗布液供給部は、基板保持部に保持された基板の表面側の中央部に塗布液を供給する上側ノズルと、当該基板の裏面側の周縁部に塗布液を供給する下側ノズルと、を備え、
前記現像ユニットは撥水性膜が形成された前記基板の表面に光を透過する液層を形成した状態で露光した後の当該基板を現像処理することを特徴とする。
更に他の発明にかかる塗布・現像装置は、基板の表面にレジストを塗布するレジスト塗布ユニットと、基板の表面に光を透過する液層を形成した状態で露光した後の当該基板を現像処理する現像ユニットとを備えた塗布、現像装置において、
前記基板を水平に保持する基板保持部と、
この基板保持部を鉛直軸周りに回転させる回転駆動部と、
前記基板保持部に保持され、レジスト塗布後の基板を回転させながら当該基板に撥水性膜を形成するための塗布液を供給して、基板の表面側の少なくとも周縁部から側端面を介して裏面側の周縁部に跨る撥水性膜を形成する塗布液供給部と、を備え、
前記塗布液供給部は、基板の周縁部がその空間に挿入される位置と基板の周縁部が前記空間から離れる位置との間で水平移動可能なコ字型部材と、このコ字型部材において前記空間に開口し、基板の中心側とは反対側に吸引排気するための排気口と、を備え、基板の表面側の周縁部に塗布液を供給する上側ノズル及び当該基板の裏面側の周縁部に塗布液を供給する下側ノズルは、前記コ字型部材に設けられたことを特徴とする。
ここで前記した「撥水性膜」の撥水性とは、撥水性膜の表面に対する前記液層を形成する液体の接触角が90〜100°又はそれ以上である場合を意味する。また基板の周縁を囲むように撥水性部材を設けた場合には、前記所定の接触角を有するか又は、例えば基板と撥水性部材との隙間を0.5mmに設定したときにこの隙間から前記液層を形成する液体がこぼれ落ちない場合を意味する。
前記塗布液供給部は、レジスト塗布ユニットに設けられ、前記基板保持部は、レジストを基板に塗布するときに使用される基板保持部を兼用している構成であってもよい。
本発明のレジストパターン形成方法は、
基板の表面にレジストを塗布する工程と、
次いで基板を基板保持部に水平に保持した状態で当該基板保持部を回転させながら基板に塗布液を供給して、基板の表面側全体と周縁部から側端面を介して裏面側の周縁部に跨る部位とに撥水性膜を形成する工程と、
前記レジストを塗布する工程の後、撥水性膜を形成する工程の前に行われ、基板表面上における周縁部のレジストを除去する工程と、
その後、基板の表面に液層が形成された状態で基板の表面を露光する工程と、
前記露光された基板を現像する工程と、有し、
前記撥水性膜は、露光時に液層を形成する液がレジストにしみこまないようにするためのものであることを特徴とする。
他の発明のレジストパターン形成方法は、基板の表面にレジストを塗布する工程と、
次いで基板を基板保持部に水平に保持した状態で当該基板保持部を回転させながら基板に塗布液を供給して、基板の表面側全体と周縁部から側端面を介して裏面側の周縁部に跨る部位とに撥水性膜を形成する工程と、
その後、基板の表面に液層が形成された状態で基板の表面を露光する工程と、
前記露光された基板を現像する工程と、有し、
前記撥水性膜を形成する工程は、基板保持部に保持された基板の表面側の中央部に塗布液を供給する上側ノズルと、当該基板の裏面側の周縁部に塗布液を供給する下側ノズルとから塗布液を吐出させて行われ、
前記撥水性膜は、露光時に液層を形成する液がレジストにしみこまないようにするためのものであることを特徴とする。
前記基板にレジストを塗布する工程は、基板を基板保持部に水平に保持させた状態で行われ、撥水性膜を形成する工程は、基板を当該基板保持部に保持させたまま行われるようにしてもよい。
本発明によれば、表面にレジストが塗布された基板の表面側周縁部から側端面を介して裏面側周縁部に跨る撥水性膜を形成するようにしているため、当該基板の表面に液層を形成して液浸露光を行った場合に、基板の外周縁から液層を形成する液体がこぼれ落ちるのが抑えられ、露光装置内の浸水防止に寄与することができる。これにより結果として基板の外周縁近くまで露光して集積回路をなす半導体装置を製造することができるので、基板の利用率を高くすることができる。更に例えば基板と外周縁の外側を囲むように撥水性部材を配置した場合であっても、基板の外周縁と撥水性部材の内周縁との隙間から液がこぼれ落ちることが抑えられる。
また本発明によれば、基板の表面に塗布されたレジストの表面全体に撥水性膜を形成することにより、例えば親水性のレジストを用いた場合にであっても、当該基板の表面に液層を形成して液浸露光を行った際に、液層を形成する液体がレジストにしみ込んでしまうのを抑えることができると共に露光手段の例えばレンズにレジストから溶出する成分が付着することがないかあるいは極めて少ない。その結果、高精度なレジストパターンを得ることができる。また転写領域を変えるために基板を露光手段に対して相対的に横移動させる際に、表面張力により液が撥水性膜に引っ張られることが少ないため、液層の挙動性がよく、そのため液層内に揺らぎが生じて露光の解像度が低下するのを抑えることができる。
本発明の実施の形態にかかる塗布・現像装置に露光装置を接続したシステムの全体構成について図1及び図2を参照しながら簡単に説明する。図中B1は基板例えばウエハWが例えば13枚密閉収納されたキャリア2を搬入出するためのキャリア載置部であり、キャリア2を複数個並べて載置可能な載置部20aを備えたキャリアステーション20と、このキャリアステーション20から見て前方の壁面に設けられる開閉部21と、開閉部21を介してキャリア2からウエハWを取り出すための受け渡し手段A1とが設けられている。
カセット載置部B1の奥側には筐体22にて周囲を囲まれる処理部B2が接続されており、この処理部B2には手前側から順に加熱・冷却系のユニットを多段化した棚ユニットU1,U2,U3及び液処理ユニットU4、U5の各ユニット間のウエハWの受け渡しを行う主搬送手段A2,A3とが交互に配列して設けられている。また主搬送手段A2、A3は、キャリア載置部B1から見て前後方向に配置される棚ユニットU1,U2,U3側の一面部と、後述する例えば右側の液処理ユニットU4,U5側の一面部と、左側の一面をなす背面部とで構成される区画壁23により囲まれる空間内に置かれている。また図中24、25は各ユニットで用いられる処理液の温度調節装置や温湿度調節用のダクト等を備えた温湿度調節ユニットである。
液処理ユニットU4,U5は、例えば図2に示すようにレジスト液や現像液などの薬液収納部26の上に、塗布ユニット(COT)30、後述する撥水性膜ユニット(TC)、現像ユニット(DEV)27及び疎水化ユニットBARC等を複数段例えば5段に積層して構成されている。また既述の棚ユニットU1,U2,U3は、液処理ユニットU4,U5にて行われる処理の前処理及び後処理を行うための各種ユニットを複数段例えば10段に積層した構成とされており、その組み合わせはウエハWを加熱(ベーク)する加熱ユニット、ウエハWを冷却する冷却ユニット等が含まれる。
処理部B2における棚ユニットU3の奥側には、例えば第1の搬送室28a及び第2の搬送室28bからなるインターフェイス部B3を介して露光部B4が接続されている。インターフェイス部B3の内部には処理部B2と露光部B4との間でウエハWの受け渡しを行うための2つの受け渡し手段A4、A5の他、棚ユニットU6及びバッファキャリアC0が設けられている。この棚ユニットU6には受け渡しユニット、ウエハWの周縁部のみを選択的に露光するための周縁露光ユニット29等が割り当てられている。
この装置におけるウエハの流れについて一例を示すと、先ず外部からウエハWの収納されたキャリア2が載置台20に載置されると、開閉部21と共にキャリア2の蓋体が外されて受け渡し手段A1によりウエハWが取り出される。そしてウエハWは棚ユニットU1の一段をなす受け渡しユニット(図示せず)を介して主搬送手段A2へと受け渡され、棚ユニットU1〜U3内の一の棚にて、塗布処理の前処理として例えば疎水化処理、冷却処理が行われ、しかる後、詳しくは後述するが、塗布ユニット30にてレジストが塗布された後に撥水性膜が成膜される。また反射防止膜を形成するユニットが設けられていて、疎水化処理に代えてウエハWに反射防止膜が塗布される場合もある。次いでウエハWは棚ユニットU1〜U3の一の棚をなす加熱ユニットで加熱(ベーク処理)され、更に冷却された後棚ユニットU3の受け渡しユニットを経由してインターフェイス部B3へと搬入される。このインターフェイス部B3においてウエハWは例えば受け渡し手段A4→棚ユニットU6→受け渡し手段A5という経路で露光部B4へ搬送されて液浸露光が行われる。露光されたウエハWは逆の経路で主搬送手段A2まで搬送され、現像ユニット27にてウエハWの表面に現像液を供給してレジストが現像されることで所定のパターン形状のレジストマスクが形成される。しかる後、ウエハWは載置台20上の元のキャリア2へと戻される。
続いて上述の塗布ユニット30内に組み込まれる塗布装置について図3及び図4を参照しながら説明する。図中3はウエハWの裏面側中央部を吸引吸着して水平に保持するためのスピンチャックである。このスピンチャック3は軸部31を介して駆動機構32と接続されており、この駆動機構32によりウエハWを保持した状態でスピンチャック3は回転及び昇降が可能なように構成されている。
スピンチャック3に保持されたウエハWの周縁外側には、このウエハWを囲むようにして上部側が開口するカップ体4が設けられている。カップ体4の側周面上端側は内側に傾斜し、更に先端部は下方に折り曲げられている。カップの底部側には凹部状をなす液受け部41がウエハWの周縁下方側に全周に亘って形成されている。この液受け部41は縦の仕切り壁42によりその内部が全周に亘って外側領域と内側領域とに区画されており、外側領域の底部には貯留した塗布液などのドレインを排出するための排液口43が設けられ、また内側領域には排気口44が設けられている。またウエハWの下方側には円形板45が設けられており、この円形板45の外側を囲むようにしてリング部材46が設けられている。更に当該リング部材46の外端面には下方に伸びる端板47が外側領域内に進入するようにして設けられており、この端板47及びリング部材46の表面を伝って塗布液が外側領域内に案内されるように構成されている。なお図示は省略するが、ウエハWの裏面側を支持して昇降可能な昇降ピンが円形板45を上下に貫通して設けられており、この昇降ピンと例えば主搬送手段A2との協働作用によりスピンチャック3へのウエハWの受け渡しが可能なように構成されている。
スピンチャック3に保持されたウエハWの表面の例えば中央部と対向するようにして細孔の吐出口5aを有するレジスト供給ノズル5が昇降及び進退可能に設けられている。このレジスト供給ノズル5は供給路51を介してレジスト供給源52と接続されており、更に供給路51の途中には図示しない送液手段例えば吐出ストロークを変えることで吐出流量を調節可能なベローズポンプ等が設けられている。レジスト供給ノズル5は、図4に示すように、支持部材であるノズルアーム53の一端側に着脱自在に支持されており、このノズルアーム53の他端側には図示しない昇降機構を備えた移動基体54と接続されている。更に移動基体54は例えばユニットの外装体底面にて長手方向に伸びるガイド部材55に沿って横方向に移動可能なように構成されている。
また図中56はレジスト供給ノズル5の待機部であり、このノズル待機部56には種類の異なるレジスト毎に複数のレジスト供給ノズル5が配置されている。各レジスト供給ノズル5には図示は省略するが供給路51、レジスト供給源52及び送液手段が接続されており、ノズルアーム53により予定とするレジストを吐出可能なレジスト供給ノズル5がノズル待機部56から取り出され、更に所定の吐出位置に配置されてレジストの供給動作が行われるように構成されている。
更に当該塗布ユニット30には、スピンチャック3上のウエハWの表面側及び裏面側に撥水性膜用塗布液又は洗浄液のいずれかを供給するための上側ノズルである第1の液供給ノズル6及び、下側ノズルである第2の液供給ノズル60が設けられている。この第1の液供給ノズル6は、その先端の細孔の吐出口6aから吐出された吐出液がウエハWの周縁部に対して内側上方から到達するように傾斜して配置されている。更に第1の液供給ノズル6はノズルアーム61を介して図示しない昇降機構を備えた移動基体62と接続されており、この移動基体62はレジスト供給ノズル5と干渉しないで前記ガイド部材55に沿って横方向に移動可能なように構成されている。
また第2の液供給ノズル60は円形板45に設けられており、その吐出口60aはウエハWの周縁部に内側下方から塗布液が到達するように傾斜して配置されている。第1の液供給ノズル6及び第2の液供給ノズル60には供給路63の一端側が夫々接続されており、この供給路63の他端側は分岐されて塗布液供給源64、レジストを溶解させる例えばシンナなどの溶剤供給源65及び供給路63内をパージするための窒素供給源66と夫々接続されている。67は塗布液、シンナ及び窒素の供給を切り替えるための切り替え部例えば切り替えバルブであり、またV1、V2は上側ノズル6及び下側ノズル60から独立して液供給を可能にするためのバルブである。即ち、本例では第1の液供給ノズル6と第2の液供給ノズル60とにより撥水性膜成膜手段が構成させている。なお各供給路63の途中には送液手段例えば吐出ストロークを変えることで吐出流量を調節可能なベローズポンプ等が設けられている。塗布液はウエハWの所定の部位に成膜された撥水性膜が、液浸露光時にウエハWの表面に形成される液層をなす液体例えば水に対して例えば接触角90〜100°又はそれ以上となるような表面状態を有する溶液が選択される。なお当該塗布ユニット30は、前記したレジスト塗布手段をなくして撥水性膜ユニット(TC)として構成してもよい。
続いて、現像ユニット27内に組み込まれる現像装置の構成について図5を参照しながら簡単に述べておく。図中7はウエハWを水平姿勢に保持するスピンチャックであり、このスピンチャック7上のウエハWの側方を囲むようにして上部側が開口するカップ体70が設けられている。このカップ体70は昇降可能な外カップ71及び内カップ72並びに凹部をなす液受け部73を備えている。また例えばウエハWの直径と同じか又は直径よりも長い直線状の現像液吐出口を備えた横長の現像液ノズル74がウエハWの表面と対向して設けられており、この現像液ノズル74は図示しない駆動機構により水平移動及び昇降自在に設けられている。
またウエハWの上方側及び下方側には、レジストは溶解しないが撥水膜を溶解させる溶解液をウエハWに供給する撥水膜除去手段である第1の溶解液ノズル76及び第2の溶解液ノズル77が夫々設けられており、この第1の溶解液ノズル76は図示しない駆動機構により昇降及び進退自在なように構成されている。
続いて上述の塗布装置を用いて基板であるウエハWの表面にレジストを塗布する工程について図7を用いて説明する。先ず、各ノズル5、6がカップ体4の外側の待機位置に配置された状態において、主搬送手段A2により当該塗布装置内にウエハWが搬入されてスピンチャック3の上方に案内され、次いで主搬送手段A2と図示しない昇降ピンとの協働作用により、ウエハWはスピンチャック3に受け渡され、その裏面側を吸引吸着されて水平姿勢に保持される。
続いて、例えばオペレータが入力により選択されるかあるいは予め選択されているプロセスレシピに基づいて予定とするレジストの種類に応じたレジスト供給ノズル5がノズルアーム53によりノズル待機部56から取り出され、吐出孔5aがウエハWの表面中央部から僅かに浮かせた吐出位置に設定される。そして図6(a)に示すように、スピンチャック3によりウエハWを鉛直軸回りに回転させると共に、所定の供給流量にてウエハWの表面中央部にレジストが供給される。このレジストは遠心力の作用によりウエハWの表面に沿って外側に広がり、これによりウエハWの表面全体に薄膜状にレジストが塗られる。
しかる後、図6(b)に示すように、ノズル5からのレジストの供給を停止する一方で、ウエハWの回転速度を高めてスピン乾燥を行うことによりウエハW上のレジストから溶剤成分が蒸発し、残ったレジスト成分によりウエハWの表面にレジスト膜が成膜される。続いて液供給ノズル6を所定の位置に案内した後、ウエハWを回転させると共にバルブV1を開いて、図6(c)に示すように、液供給ノズル6からウエハW表面側の周縁部に溶剤供給源65からのシンナを供給して当該ウエハWの周縁部例えば外縁から内側に2〜3mmに至る部位にあるレジストを全周に亘って除去する。
続いて切り替えバルブ67を窒素供給源66側に切り替えてノズル6、供給路63内を窒素パージした後、図6(d)に示すように、ウエハWを鉛直軸回りに低速回転させながら、切り替えバルブ67を塗布液供給源64に切り替えると共に、バルブV2を開いて第1、第2の液供給ノズル6、60から撥水性膜用の塗布液を前記レジストを除去した周縁部に供給する。上下のノズル6、60から供給するタイミングは同時でなくともよく、例えば最適なタイミングで各々が独立して供給するようにしてもよい。なお塗布液は粘性が低くまた乾燥状態が温度に影響されることが少ないため、成膜後の膜厚は特に回転速度に依存することからウエハWの回転速度は例えば100rpmの回転速度に設定するのが好ましい。ウエハWに供給された塗布液200は、例えば図7に模式的に示すように、ウエハWの表面に沿って外側に広がり、更に表面張力により側端面側に回り込んで上下からの塗布液が互いに繋がる。しかる後窒素パージを行ってからバルブV1、V2を閉じる一方で、ウエハWを高速回転させてスピン乾燥する。これにより図6(e)に示すように、塗布液中の溶剤が蒸発して残った固形成分によりウエハWの表面側周縁部から側端面を介して裏面側周縁部に跨る撥水性膜201がレジスト膜202の外側に形成されることとなる。しかる後、ウエハWは主搬送手段A2により外部に搬出され、加熱ユニットに搬入されてベーク処理がなされる。
前記ベーク処理を終えたウエハWは、続いてインターフェイス部B3を介して露光部B4内に搬入され、この露光部B4のスパッタ内の所定の載置領域に載置される。そして詳しくは「背景技術」の欄に記載したようにウエハWの表面に対向するように露光手段1が配置されて液浸露光が行われる。この液浸露光を終えたウエハWはインターフェイス部B3を介して棚ユニットU6内の加熱ユニットに搬入され、所定の温度でレジストを加熱処理するPEB(ポストエクスポジャーベーク)と呼ばれる処理をすることにより、露光された部位のレジストに含まれる酸発生成分から発生した酸をレジスト内部に拡散させる。この酸の触媒作用によりレジスト成分が化学的に反応して例えばポジ型のレジストにおいては現像液に対して可溶解性となり、ネガ型のレジストを用いた場合には不溶解性となる。
しかる後、ウエハWは主搬送手段A2により現像ユニット27内に搬入され、先ずウエハWを回転させると共に溶解液ノズル76,77によりウエハWの周縁部である撥水性膜形成領域に溶解液を供給して撥水性膜を溶解除去する。更にこの溶解液は回転するウエハWの遠心力と溶解液の表面張力の作用により側端面に回りこんで当該側端面にある撥水性膜も溶解除去される。ウエハWの回転を停止し、次いで現像液を吐出させながら第1の現像液ノズル74をウエハWの一端側から他端側に向けってスキャンする。これによりウエハWの表面に万遍なく現像液が供給され、前記現像液に対して可溶解性の部位が溶解されることにより所定のパターンのレジストマスクがウエハWの表面に形成される。
上述の実施の形態によれば、表面にレジストが塗布されたウエハWの表面側周縁部から側端面を介して裏面側周縁部に跨る撥水性の撥水性膜を形成する構成とすることにより、その後、レジストに対して液浸露光を行った場合に、この撥水性膜に液層を形成する液が弾かれてウエハWの外周縁からこぼれ落ちるのを抑えることができる。このため露光装置内の浸水を防止することができる。更には、例えば図8に示すように、ウエハWの周縁部及び、このウエハWの外周縁を囲む撥水性部材である液受けリング13の表面に光を透過させる液層が弾かれるので、ウエハWと液受けリング13との隙間から水がこぼれ落ちるのを抑えることができる。特にウエハWの側端面及び裏面側周縁部まで撥水性膜を形成しているので、表面張力によりウエハWに水が引っ張られて前記隙間から水が流れ落ちることが少なく、このため露光装置内の浸水を防止することができる。その結果露光装置内の温度及び湿温を一定に保つことができ、また電気系統がショートすることが防止できる。更に、ウエハWの外周縁近くまで露光して集積回路からなる半導体装置を形成することができるので、ウエハWの利用率を高くすることができる。
上述の実施の形態においては、周縁部のレジスト除去した状態で表面側周縁部から側端面を介して裏面側周縁部に跨る撥水性膜を形成する構成に限られず、例えば周縁部のレジストを残した状態で撥水性膜を形成するようにしてもよい。この場合、撥水性膜の厚みは例えば500Åでありレジストの膜厚に対して極めて薄いことからウエハWの周縁部と、その内側との表面高さを揃えて段差が小さくなるので、液浸露光時にウエハWと露光手段1とを相対的に横移動させた際に液層の挙動性が良くなる点で得策である。更にこの場合には例えば露光部B4内に搬入される前に周縁露光ユニット29に搬入し撥水性膜の上方から光を照射して、撥水性膜を介して周縁部のレジストを露光しておき、その後、液浸露光がなされて現像ユニット27にて現像液が供給された際に除去される。なお前記した周縁部のレジスト除去する場合にも撥水性膜の厚みをレジストの膜厚と揃えるようにすれば同様の効果を得ることができる。
続いて本発明の他の実施の形態について図9及び図10を用いて説明する。図中8はウエハWの周縁部に対して塗布液を供給して撥水性膜を形成するための塗布液供給部である例えば矩形状のコ字型部材であり、このコ字型部材8の凹部領域はウエハWを処理するための処理空間81として形成されている。当該コ字型部材81はアーム80を含む駆動機構により例えばウエハWの直径方向に進退可能なように構成され、当該コ字型部材8が水平移動して処理空間81内にウエハWの周縁部の一部が進入し、この周縁部に塗布液が供給可能なように構成されている。なお前記アーム80は、ノズルアーム53、63と干渉せずに移動できるように配置されている。処理空間81の上面側及び下面側には塗布液を供給するための吐出孔82、82が夫々設けられており、この吐出孔82、82には供給路83を介して洗浄液供給源84が接続されている。また処理空間81の例えば側面には供給孔82から供給された塗布液を吸引して回収するための吸引孔85が設けられており、この吸引孔85には吸引路86を介して吸引手段87が接続されている。なおその他の図3記載の装置と同じ構成を採用するところについては同じ符号を付すことにより説明を省略するものとし、また作図の便宜上現像液ノズル5、6の記載を省略する。
上述のような構成においては、ウエハW表面にレジストが塗布され、更に液供給ノズル6から供給されたシンナにより周縁部にあるレジストが除去された後(図6(a)〜(c)参照)、スピンチャック3が上昇し、続いてアーム80によりコ字型部材8がウエハWに接近し、ウエハWの周縁の一部が処理空間81内に進入する。そしてウエハWを鉛直軸回りに回転させると共に、供給孔82、82から塗布液をウエハWの周縁部に向かって吐出する。これによりウエハWの表面側周縁部から側端面を介して裏面側周縁部に跨る撥水性膜が形成される(図7参照)。しかる後、塗布液の供給動作を停止し、次いでコ字型部材8が後退してスピンチャック3を下降させた後、ウエハWを高速回転させてスピン乾燥により塗布液を乾燥させて撥水性膜を得る。そして既述の工程と同様にして露光及び現像処理が行われレジストパターンが形成されることとなる。このような構成であってもウエハWの周縁部に撥水性膜を形成することができるので、上述の場合と同様の効果を得ることができる。なお既述のように切り替えバルブ67を設けることでコ字型部材8の吐出孔82を介してレジストを溶解させるシンナを供給する構成としてもよい。
続いて本発明の更に他の実施の形態について図11を用いて説明する。この例の塗布装置は、例えば図2の撥水性膜ユニット(TC)であり、既述の液供給ノズル6、60を備えているが、ウエハW上方の液供給ノズル6はウエハWの中央部に吐出孔を下方側を向けて配置する。その他の図3記載の装置と同じ構成を採用するところについては同じ符号を付すことにより説明を省略する。このような構成において、ウエハWを回転させると共に、液供給ノズル60からはウエハWの裏面側周縁部に塗布液を供給し、液供給ノズル6からはウエハWの中央部に塗布液を供給する。この場合、ウエハWの表面の塗布液は中央から外側に向かって遠心力により広がり、そして周縁部に達すると表面張力により側端面に回りこんで裏面側の塗布液と側端面にて繋がる。これによりウエハWの表面から側端面を介して裏面側周縁部に跨る撥水性膜を形成することができる。なお、本例においてもレジスト供給ノズル5を備えた構成としてもよい。
この場合であってもウエハWの周縁部に撥水性膜を形成することができるので、上述の場合と同様の効果を得ることができる。更に本例においては、レジストの表面全体に撥水性膜を形成することができるので、例えば親水性のレジストを用いた場合に、液浸露光時にレジストに液層を形成する液がしみ込んでしまうことがないかあるいは極めて少ない。このためレジストから溶出した成分が露光手段1の例えばレンズに付着するのを抑えることができ、結果として高精度なレジストパターンを得ることができる。
更に上述の実施例においては、撥水性膜はその撥水作用により露光手段1を横移動させる際に表面張力で液層を形成する液体例えば水を引っ張ることが少ない。このためウエハWと露光手段1とを相対的に横移動させて順次パターンを転写行く際に液層の挙動性が良く、例えば液層内に揺らぎが生じることが抑えられるので高精度な露光を実現することができる。また次に転写領域に露光手段1が到達した後に、液膜内の揺らぎがなくなるまで静置する時間を短くすることができる。なお、この例においては、ウエハWの全面に撥水性膜を形成することから周縁部のレジストを除去する工程を省くようにしてもよく、また周縁部のレジストを除去してから撥水性膜を形成するようにしてもよい。更にこの場合にも前記したように周縁部と内側の表面高さを揃えるようにしてもよい。
本発明においては、レジストの種類に応じた最適なプロセスを選択するなかで、必ずしも塗布ユニット(COT)30内で撥水性膜を形成させなくともよい。例えば既述の第1、第2の液供給ノズル6、60やコ字型部材8などの撥水性膜成膜手段を備えた撥水性膜ユニット(TC)により、ウエハWにレジストを塗布した後、加熱ユニットでプリベークされ、冷却ユニットで所定の温度に冷却された後、当該撥水性膜ユニットに搬入されて例えばレジスト面上に全面に撥水性膜を成膜してもよい。また塗布ユニット(COT)30内でレジストが塗布されたウエハWにシンナを供給して周縁部のレジストを除去した後搬出し、加熱ユニットでプリベークした後、撥水性膜ユニットに搬入されて、第1の液供給ノズル6及び第2の液供給ノズル60により周縁部に塗布液を塗布する。もしくはコ字型部材8の上下の吐出孔82、82から塗布液を塗布するようにしてもよい。更に撥水性膜用塗布液の液種が異なる場合にこれらを選択するようにしてもよい。
更に本発明においては、被処理基板はウエハWに限られず、例えばLCD基板、フォトマスク用レチクル基板の塗布・現像処理にも適用できる。
本発明の塗布・現像装置の実施の形態を示す平面図である。 本発明の塗布・現像装置の実施の形態を示す斜視図である。 上記塗布・現像装置に組み込まれる塗布ユニットを示す縦断面図である。 上記塗布・現像装置に組み込まれる塗布ユニットを示す平面図である。 上記塗布・現像装置に組み込まれる現像ユニットを示す縦断面図である。 上記塗布装置を用いてウエハの表面にレジストを塗布する工程を示す工程図である。 ウエハの周縁部に形成される撥水性膜を示す説明図である。 ウエハの周縁部を液浸露光する様子を示す説明図である。 上記塗布・現像装置に組み込まれる塗布ユニットの他の例を示す説明図である。 上記塗布ユニットの液供給部の他の例を示す説明図である。 上記塗布・現像装置に組み込まれる撥水性膜ユニットの他の例を示す説明図である。 ウエハ表面のレジストに対して液浸露光をする手法を示す説明図である。 ウエハ表面のレジストに対して液浸露光をする手法を示す説明図である。 ウエハの周縁部を液浸露光する様子を示す説明図である。
符号の説明
3 スピンチャック
4 カップ体
5 レジスト供給ノズル
6 第1の液供給ノズル
60 第2の液供給ノズル
8 液供給部

Claims (7)

  1. 基板の表面にレジストを塗布するレジスト塗布ユニットと、基板の表面に光を透過する液層を形成した状態で露光した後の当該基板を現像処理する現像ユニットとを備えた塗布、現像装置において、
    前記基板を水平に保持する基板保持部と、
    この基板保持部を鉛直軸周りに回転させる回転駆動部と、
    前記基板保持部に保持され、レジスト塗布後の基板を回転させながら当該基板に、露光時に液層を形成する液がレジストにしみこまないようにするための撥水性膜を形成するための塗布液を供給して、基板の表面側全体と周縁部から側端面を介して裏面側の周縁部に跨る部位とに撥水性膜を形成する塗布液供給部と、
    前記撥水性膜を形成する前に基板表面上における周縁部のレジストを除去するための手段と、を備えたことを特徴とする塗布・現像装置。
  2. 基板の表面にレジストを塗布するレジスト塗布ユニットと、基板の表面に光を透過する液層を形成した状態で露光した後の当該基板を現像処理する現像ユニットとを備えた塗布、現像装置において、
    前記基板を水平に保持する基板保持部と、
    この基板保持部を鉛直軸周りに回転させる回転駆動部と、
    前記基板保持部に保持され、レジスト塗布後の基板を回転させながら当該基板に、露光時に液層を形成する液がレジストにしみこまないようにするための撥水性膜を形成するための塗布液を供給して、基板の表面側全体と周縁部から側端面を介して裏面側の周縁部に跨る部位とに撥水性膜を形成する塗布液供給部と、を備え、
    前記塗布液供給部は、基板保持部に保持された基板の表面側の中央部に塗布液を供給する上側ノズルと、当該基板の裏面側の周縁部に塗布液を供給する下側ノズルと、を備えたことを特徴とする塗布・現像装置。
  3. 基板の表面にレジストを塗布するレジスト塗布ユニットと、基板の表面に光を透過する液層を形成した状態で露光した後の当該基板を現像処理する現像ユニットとを備えた塗布、現像装置において、
    前記基板を水平に保持する基板保持部と、
    この基板保持部を鉛直軸周りに回転させる回転駆動部と、
    前記基板保持部に保持され、レジスト塗布後の基板を回転させながら当該基板に撥水性膜を形成するための塗布液を供給して、基板の表面側の少なくとも周縁部から側端面を介して裏面側の周縁部に跨る撥水性膜を形成する塗布液供給部と、を備え、
    前記塗布液供給部は、基板の周縁部がその空間に挿入される位置と基板の周縁部が前記空間から離れる位置との間で水平移動可能なコ字型部材と、このコ字型部材において前記空間に開口し、基板の中心側とは反対側に吸引排気するための排気口と、を備え、基板の表面側の周縁部に塗布液を供給する上側ノズル及び当該基板の裏面側の周縁部に塗布液を供給する下側ノズルは、前記コ字型部材に設けられたことを特徴とする塗布・現像装置。
  4. 塗布液供給部は、レジスト塗布ユニットに設けられ、前記基板保持部は、レジストを基板に塗布するときに使用される基板保持部を兼用していることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一つに記載の塗布・現像装置。
  5. 基板の表面にレジストを塗布する工程と、
    次いで基板を基板保持部に水平に保持した状態で当該基板保持部を回転させながら基板に塗布液を供給して、基板の表面側全体と周縁部から側端面を介して裏面側の周縁部に跨る部位とに撥水性膜を形成する工程と、
    前記レジストを塗布する工程の後、撥水性膜を形成する工程の前に行われ、基板表面上における周縁部のレジストを除去する工程と、
    その後、基板の表面に液層が形成された状態で基板の表面を露光する工程と、
    前記露光された基板を現像する工程と、有し、
    前記撥水性膜は、露光時に液層を形成する液がレジストにしみこまないようにするためのものであることを特徴とするレジストパターンの形成方法。
  6. 基板の表面にレジストを塗布する工程と、
    次いで基板を基板保持部に水平に保持した状態で当該基板保持部を回転させながら基板に塗布液を供給して、基板の表面側全体と周縁部から側端面を介して裏面側の周縁部に跨る部位とに撥水性膜を形成する工程と、
    その後、基板の表面に液層が形成された状態で基板の表面を露光する工程と、
    前記露光された基板を現像する工程と、有し、
    前記撥水性膜を形成する工程は、基板保持部に保持された基板の表面側の中央部に塗布液を供給する上側ノズルと、当該基板の裏面側の周縁部に塗布液を供給する下側ノズルとから塗布液を吐出させて行われ、
    前記撥水性膜は、露光時に液層を形成する液がレジストにしみこまないようにするためのものであることを特徴とするレジストパターンの形成方法。
  7. 基板にレジストを塗布する工程は、基板を基板保持部に水平に保持させた状態で行われ、撥水性膜を形成する工程は、基板を当該基板保持部に保持させたまま行われることを特徴とする請求項5または6記載のレジストパターンの形成方法。
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