JP4100221B2 - 画像プリント装置および画像プリント方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技場等に設置され、使用者の写真を撮影し供給する画像プリント装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、ゲームセンター等の遊技場に設置され、被写体の画像を撮影し、撮影された画像を写真やシールとして使用者に提供する画像プリント装置、いわゆるプリクラ(登録商標)が知られている。このような画像プリント装置においては、娯楽性を高め使用者の継続的な使用を促すために、近年さまざまな工夫がなされている(例えば、特許文献1または2参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−245545号公報
【特許文献2】
特開2002−311497号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような画像プリント装置においては、使用者のニーズは多様化し、常に新たな機能が求められている。
本発明はこのような背景の下になされたもので、従来にない新たな機能を備え、より娯楽性を高めた画像プリント装置の提供を目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明に係る画像プリント装置は、被写体を撮影する撮影手段と、撮影した被写体を画像として表示する表示手段と、画像を可視光下において視認可能に印刷する第1の印刷手段と、画像を紫外光下において視認可能に印刷する第2の印刷手段と、前記第1および第2の印刷手段の少なくとも一方により前記画像が印刷されるように印刷処理を制御する制御手段と、紫外光を照射する紫外光照射手段と、前記画像が印刷された印刷物を排出する排紙部とを具備し、前記紫外光照射手段は、前記第2の印刷手段によって印刷された印刷物が前記排紙部から排出されるタイミングに合わせて当該印刷物に紫外光を照射することを特徴とする。
また、本発明に係る画像プリント装置は、被写体を撮影する撮影手段と、撮影した被写体を画像として表示する表示手段と、画像を可視光下において視認可能に印刷する第1の印刷手段と、画像を紫外光下において視認可能に印刷する第2の印刷手段と、前記第1および第2の印刷手段の少なくとも一方により前記画像が印刷されるように印刷処理を制御する制御手段と、紫外光を照射する紫外光照射手段と、前記画像が印刷された印刷物を排出する排紙部とを具備し、前記制御手段は、前記第2の印刷手段を用いた印刷処理をある確率で実行し、前記紫外光照射手段は、前記第2の印刷手段によって印刷された印刷物が前記排紙部から排出されるタイミングに合わせて当該印刷物に紫外光を照射することを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、以下に示される複数の図中において、同一の機能を有する部分には同じ符号を付してある。
【0007】
<実施形態の構成>
図1は本発明に係る画像プリント装置1の外観を示した図である。同図に示されるように、本画像プリント装置1は、画像プリント装置本体10と、遮光をするためのブース11と、可視光による第1の照明12とを備える。
【0008】
図2は画像プリント装置本体10の各部を模式的に示した図であり、以下に各部を概説する。
撮影部106はCCD(Charge Coupled Device)等を撮像素子として用いたデジタルビデオカメラであり、被写体を撮影して得られる画像データを制御部101へと出力する。
発光部107はフラッシュライトであり、撮影部106により被写体がスチル撮影されるときに発光する。
表示部105は制御部101から供給される画像データに基づき被写体の映像を動画でリアルタイムに表示する他、この画像プリント装置1を操作するための各種情報を表示する。
操作部104は複数のボタンやレバー等を備えており、使用者はこの操作部104を用いて撮影のための各種操作を行う。なお、操作部104は、例えばタッチパネルとして表示部105と一体化して構成されていても良い。この場合には操作部104の一例として、手書き入力を行うペン型入力装置等が利用可能である。
硬貨投入部108は使用者による硬貨の投入を検知し、予め設定された適当な額の入金がなされた場合に制御部101へ撮影開始信号を送信する。
印刷部102は、撮影部106により撮影された後に制御部101にて処理された画像を受像紙に印刷する。この画像が印刷された受像紙は排紙部103より排出される。排紙部103には紫外光を照射する第2の照明109および印刷物の排出を検知するセンサ110が設けられている。
制御部101は上記の各部の動作を制御する。制御部101内部にはCPU,ROM,RAM,HDD等が備えられ、CPUがRAMをワーキングエリアとして利用し、ROMに記憶された各種プログラムを実行することで装置各部を制御する。また、HDDには前景・背景画像データ等の各種データが記憶されている。
【0009】
続いて、印刷部102の内部構造について説明する。
図3は印刷部102の構造を示した図である。印刷部102は複数のローラ24,第1のインクリボン211,第2のインクリボン212,第1のサーマルヘッド221,第2のサーマルヘッド222,第1のプラテンローラ231,第2のプラテンローラ232,カッター25を備えている。第1および第2のサーマルヘッドにはそれぞれ、第1および第2のプラテンローラに対向する先端部分に複数の発熱体(図示せず)が備わっている。また、同図に示されるように印刷部102には受像紙26が巻き取りローラ27に巻き取られて格納されている。
【0010】
第1のインクリボン211,第1のサーマルヘッド221,第1のプラテンローラ231により構成される部分は可視光下にて視認可能な通常のカラー印刷を行い、また第2のインクリボン212,第2のサーマルヘッド222,第2のプラテンローラ232により構成される部分は紫外光下にて視認可能なカラー印刷を行う。よって以下では、第1のインクリボン211,第1のサーマルヘッド221,第1のプラテンローラ231により構成される部分を通常印刷部呼び、第2のインクリボン212,第2のサーマルヘッド222,第2のプラテンローラ232により構成される部分を紫外光感応印刷部と呼ぶ。
なお、図3では巻き取りローラ27からカッター25の方向に向かって通常印刷部、紫外光感応印刷部という順で配置されているが、この順序は逆になっていても良い。
【0011】
図4に第1および第2のインクリボンの断面図を示す。断面の構造は第1および第2のインクリボン共に共通である。同図に示されるように、第1のインクリボン211,第2のインクリボン212は基材41と染色層42を備え、染色層42には各色の染料が含まれている。第1のインクリボン211と第2のインクリボンは、後述するように染料の種類が異なる。
また、図5に受像紙26の構造を断面図にて示す。受像紙26は基材31と受像層32を備え、受像層32がインクリボンの染色層42と接触し、染料が熱転写されることで受像層32の面に印刷がなされる。
【0012】
図6は第1のインクリボン211の染色層42側を示した平面図である。同図に示されるように、第1のインクリボン211はY染色領域42Y,M染色領域42M,C染色領域42C,OP領域42OPが繰り返し形成されており、これら各層の境界には制御部101が染料を識別するためのセンサマーク42SMが付されている。Y染色領域42Y,M染色領域42M,C染色領域42Cはそれぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の染料を含有している。OP領域42OPは染料の褪色を防ぎ、耐久性を向上させるために受像紙26に塗布されるオーバーコート材を含有しており、通常無色である。上記イエロー、マゼンタ、シアンの染料はそれぞれ通常用いられる昇華型染料であり、これらは可視光下にて視認される。
【0013】
一方、図7に示した第2のインクリボン212は、構造は上述の第1のインクリボン211と同様であるが、染色領域42に含有される染料の成分が異なる。第2のインクリボン212のR染色領域42RUV,G染色領域42GUV,B染色領域42BUVにそれぞれ含まれるレッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)の染料は、それぞれ紫外光下で視認される紫外光感応型染料となっている。前記染料は紫外光感応型染料として好適な各種の染料を用いれば良く、一例としては、有機ランタノイド錯体を含有する印刷用インク等がある。
【0014】
上記の構成のもと、印刷部102では以下のプロセスによって画像が印刷される。
制御部101からの印刷実行信号と画像データを受信すると、印刷部102では受信した画像データの印刷処理が開始される。このとき、受像紙26は複数のローラ24によって送り出され、第1のプラテンローラ231部分で第1のインクリボン211と接し、受像紙26と第1のインクリボン211とは第1のプラテンローラ231と第1のサーマルヘッド221により挟持される。
【0015】
この部分において、第1のインクリボン211は裏側、すなわち基材31側で第1のサーマルヘッド221先端にある複数の発熱体と接し、ここで染色領域42の染料またはオーバーコート材が受像紙26に熱転写される。ひとつの発熱体はひとつのドットに対応し、前記画像データに基づいて発熱体へのエネルギー供給がなされ、階調表現は発熱体へのエネルギー量によって調節される。受像紙26上の受像層32にはイエロー、マゼンタ、シアンの順に熱転写が行われ、最後にオーバーコート材が定着される。
【0016】
以上の処理が終了すると、受像紙26は複数のローラ24により紙送りされ、受像紙26の新たな面に同様の処理が繰り返される。これにより、可視光下にて視認される印刷処理が通常印刷部にて行われる。
【0017】
また、同様の処理は紫外光感応印刷部においても行われる。印刷実行信号には画像データを通常印刷部ないし紫外光感応印刷部のいずれかで出力することを指示するデータが含まれており、このデータに指示された印刷部で印刷処理が実行される。
【0018】
以上の処理により受像紙26上に画像データが印刷されると、カッター25により印刷された部分に対して適当なサイズで受像紙26が切断され、切断された受像紙26は写真として排紙部103より排出される。これにより、所望の写真が使用者に供給される。
【0019】
紫外光感応印刷によって印刷された写真は、可視光下においては一見したところ何も印刷されていない白紙の状態である。紫外光感応印刷によって印刷された写真は、ブラックライト等の紫外光が照射されることによって初めて使用者により視認されることが可能となる。
なお、第1のインクリボン211および第2のインクリボン212は、その構成が逆となっていても得られる結果は同じである。すなわち、第1のインクリボン211が紫外光感応型染料を含有し、第2のインクリボン212が通常の昇華型染料を含有していても良い。
【0020】
<実施形態の動作>
続いて、本発明に係る画像プリント装置1の動作について、図面を参照しつつ説明する。
図8は本画像プリント装置の制御部101により実行される一連の動作を示したフローチャートである。また、図9,10,11は本動作中に表示部105で表示される画面イメージの一例である。以下ではこれらの図も適宜用いて説明を行う。
【0021】
まず、使用者により硬貨(またはメダル等の代替貨幣)が硬貨投入部108に投入されると、硬貨投入部108はこの硬貨投入を検出し(ステップS01)、必要な金額の硬貨が投入されると、撮影開始信号を制御部101に出力する。
【0022】
制御部101は上記撮影開始信号を受信すると、撮影部106を制御して被写体を撮影させる(ステップS02)。撮影された画像を示す画像信号は、制御部101を介して表示部105へ逐次出力され、使用者は表示部105に表示された画像を参照しながら、撮るべき写真の構図をリアルタイムで確認する(図9(a)参照)。
【0023】
構図を決定したら、使用者は操作部104にあるシャッターボタンを押下する。制御部101はこの操作を受けて発光部107を発光させて撮影を行い(ステップS03)、この時点で撮影された画像を静止画像として表示部105にプレビュー表示させる(ステップS04)。
【0024】
使用者はこの静止画像を確認し、撮り直しをするか否かの選択を行う(ステップS05)。この選択は、例えば図9(b)に示される「はい」または「いいえ」を選択することにより行われる。
【0025】
使用者が撮り直しを選択した場合、すなわちステップS05の結果がYesである場合には、制御部101が撮影回数を参照し、これが規定の回数を超えているか否かを判別する(ステップS06)。この規定の撮影回数は設置者により任意に設定可能であるが、撮影が規定の撮影回数に達していなければステップS02からの操作を繰り返し、そうでなければそれ以上の撮影は行われず、制御部101は例えば図10(a)に示されるようなエラーメッセージ画面を表示部105に表示させ、ステップS07へと処理を進める。この場合、最後に撮影された画像が画像データとして用いられる。
【0026】
使用者が撮り直しを行わない場合、すなわちステップS05の結果がNoである場合か、あるいは撮影が規定の回数を超えていた場合は、使用者の操作に基づいて制御部101が各種の画像操作を行う(ステップS07)。画像操作の例としては、写真の出力サイズや枚数の指定(図10(b)参照)、前景・背景画像の選択(図11(a)参照)、手書きのイラストやメッセージの入力(図11(b)参照)等が挙げられる。前景・背景画像のデータはあらかじめHDDに記録されており、使用者がこれらを選択すると制御部101は撮影して得られた画像データと前景・背景画像データとの合成処理を行う。
【0027】
この画像操作は任意に設定された規定時間の間、自由に行うことができる。画像操作が行われている間、制御部101では画像操作が開始されてからの時間を計測し、規定時間内であるかどうかの判別を行う(ステップS08)。制御部101は画像操作の時間が規定時間内であれば再びステップS07の画像操作を繰り返し、規定時間に達したら画像操作を終了し、抽選処理へと進む(ステップS09)。
【0028】
図12は前記抽選処理サブルーチンのフローチャートを示した図であり、同図を参照して抽選処理を説明する。
まず始めに、制御部101が乱数rを発生させる(ステップS91)。乱数rの発生方法は特に問わないが、例えばHDDに乱数表としてデータを記憶させておく方法や、本処理を実行するプログラミング言語における疑似乱数発生関数(例えばC言語におけるrand関数)を用いる方法等が挙げられる。
【0029】
続いて、制御部101が演算することにより、発生させた乱数rの規格化を行う(ステップS92)。ここで規格化とは、乱数rを乱数rが取り得る最大の数rmaxで除算することにより、乱数rの定義域を0から1の範囲内とすることである。
【0030】
次に、制御部101では規格化された乱数rに対して定数nとの比較処理を行う(ステップS93)。ここで定数nとは、0から1までの任意の値であり、前記乱数rがこの定数nより大きい場合を本抽選処理における「当たり」として処理する。例えば、定数nが「0.8」であれば、本抽選処理において「当たり」とは乱数rが0.8を超える値である場合であり、その確率は20%である。
定数nの値は本装置を設置する設置者によって随時変更可能であり、これにより「当たり」の発生率を操作することが可能である。
【0031】
上記の比較処理が「当たり」であれば当たりフラグflgBingoに「1」をセットし(ステップS94)、「はずれ」であれば当たりフラグflgBingoに「0」をセットして(ステップS95)、戻り値としてこの当たりフラグflgBingoを返して本抽選処理サブルーチンを終了する。
【0032】
再び図8のフローチャートを参照し、引き続き説明を行う。
ステップS09の抽選処理が終了したら、次にステップS09によって返された当たりフラグflgBingoの状態を判別する(ステップS10)。当たりフラグflgBingoの値が「0」であれば、これはすなわち「はずれ」であり、画像データを用いて通常印刷を施し(ステップS11)、排紙部103より写真を排出して本動作を終了する。また、当たりフラグflgBingoが「1」であれば、これはすなわち「当たり」であり、画像データを用いて紫外光感応印刷を施す(ステップS12)。
【0033】
印刷処理が「当たり」である紫外光感応印刷である場合は、制御部101の制御のもと演出処理を行って本動作を終了する(ステップS13)。この演出処理の具体的な内容は以下の通りである。
既に説明したように、紫外光感応印刷によって印刷された写真は可視光下では白紙に見える。ブース11内は可視光による第1の照明12により照らされており、このため排紙部103から排出された時点においては、使用者には白紙が排出されてきたように見える。制御部101は排紙部103での写真の排出を排紙部103にあるセンサ110で感知し、排出のタイミングに合わせて第1の照明12の電源をオフにする。これと同時に、紫外光を照射する第2の照明109の電源をオンにし、暗くなっているブース11内で、排紙部103付近を紫外光で照らす。これにより、それまで白紙に見えていた写真には突然画像が浮かび上がり、使用者によって視認される。
【0034】
以上のように本発明に係る本画像プリント装置が動作することにより、以下の効果が得られる。
まず、通常の画像プリント装置の機能に加えて抽選の機能を有し、得られる写真に対して稀に「当たり」となる印刷を施すことにより、使用者は本装置の使用に際して「当たるかも知れない」という期待感を募らせることとなり、より楽しみながら写真撮影を行うことができる。更に「当たり」は稀にしか印刷されないため、「当たり」を求める使用者の反復的な使用を促し、本装置を設置する設置者側にとっては集客効果が見込まれる。
【0035】
また、本実施形態はその「当たり」の印刷態様、および印刷物の使用者への告知態様にも特徴がある。
本発明の備える紫外光感応印刷は、通常の可視光下の環境においては無色であり、まるで何も印刷されていないかのように見える。使用者はこの「当たり」の印刷がなされたとき、何も印刷されていない(ように見える)受像紙26を驚きを以て目にすることとなる。
このとき更に、ブース11内の可視光である第1の照明12を消灯し、紫外光である第2の照明109のみを点灯することにより、暗いブース11内に突如として写真が印刷された受像紙26が明るく照らし出され、使用者に対して更なる驚きと感動を与えることができる。
【0036】
また、本発明の紫外光感応印刷は昇華型のフルカラー印刷である。フルカラーの紫外光感応印刷であることで、従来の単色の紫外光感応印刷に比べ格段に表現力が向上し、また写真等の階調表現に適した昇華型の印刷方式であることも相俟って、その表現力は本実施形態にて印刷されるような人物写真等にも十分耐え得る高い品質となっている。
【0037】
<変形例>
なお、本発明は、以下の態様にて実施することも可能である。
【0038】
(変形例1)
上述の実施形態においては、受像紙26の同一表面上に通常印刷と紫外光感応印刷を同時に施すことは行われないが、これを同時に行うことももちろん可能である。この場合、通常印刷と紫外光感応印刷には同じ画像データを用いて、可視光下でも紫外光下でも同一の画像を表示しても良いし、通常印刷と紫外光感応印刷にそれぞれ異なる画像データを用いて、紫外光下では可視光下で表示されていた画像とは異なる画像を表示しても良い。
また、「当たり」の印刷態様として、上述の実施形態に記載された紫外光感応印刷のみの印刷態様と、本変形例に記載された通常印刷と紫外光感応印刷とを用いた印刷態様とを併用することも可能である。
このような態様とすることで、より多様性のある「当たり」の印刷態様を提供することが可能となる。
【0039】
(変形例2)
上述の実施形態においては、受像紙26の基材31には紙が用いられているが、これをシール紙や軟質のマグネット、透明フィルムとしたりすることももちろん可能である。
このような態様とすることで、使用者は印刷物を単に写真として楽しむだけでなく、シールとして壁面や自身の所有物等に貼付したり、マグネットとして磁性体である壁面や伝言板等に貼付したりメモ用紙を挟んだり、透明フィルムとして透明のガラス面に貼付したりと、種々多様の用途にて楽しむことが可能となる。
【0040】
(変形例3)
上述の実施形態においては、第1のインクリボン211と第2のインクリボン212には、それぞれOP領域42OPが備わっているが、オーバーコート材、すなわちOP領域42OPが塗布されるのは、全ての染料の印刷が終了してからであるから、OP領域42OPは第2のインクリボン212のみに備わっていれば良い。この場合には、第1のインクリボン211を含む印刷部を用いる印刷であっても、オーバーコート材の塗布のために、第2のインクリボン212を含む印刷部が作動することとなる。
このような構成とすることで、第1のインクリボン211の構成を簡略化することが可能となり、インクリボンの製造コストを低減させることが可能となる。
【0041】
(変形例4)
上述の実施形態においては、通常印刷部と紫外光感応印刷部はそれぞれ異なるインクリボンとサーマルヘッドとプラテンローラとを設けた、いわゆる2ヘッド方式で構成されているが、これらをそれぞれ単一のインクリボンとサーマルヘッドとプラテンローラとで構成した1ヘッド方式に変更することも可能である。このとき印刷部102’は図13に示される構成となる。同図において、21,22,23はそれぞれインクリボン、サーマルヘッド、プラテンローラである。その他の部分については図3と同様であり、それぞれ同一の符号を付している。またインクリボン21は図14に示される構成となる。同図において42Y,42M,42Cはそれぞれ通常印刷におけるイエロー、マゼンタ、シアンの染料を含む染色領域42であり、42RUV,42GUV,42BUVはそれぞれ紫外光感応印刷におけるレッド、グリーン、ブルーの染料を含む染色領域42である。また42OPはOP領域である。
このような構成とすることで、1ヘッド方式のプリンタにおいてもインクリボンを変更するだけで本発明を実施することが可能となる。加えて、印刷部を小型化することも可能となる。
【0042】
(変形例5)
上述の実施形態においては、画像プリント装置本体10には紫外光による第2の照明109が設けられていたが、この第2の照明109は必ずしも必要ではない。例えば、ブース11内外に紫外光を照射する小型のペンライト等を設置しても良いし、またこれを販売しても良い。
このように小型のペンライト等を販売すれば、これを購入した使用者はこれを携帯することにより、いついかなる場所においても本画像プリント装置1より得られた紫外光感応印刷を施した写真を鑑賞し、楽しむことが可能となる。
【0043】
(変形例6)
上述の実施形態においては、図8に示されるように抽選処理はステップS09において行われているが、抽選処理自体はここで行われなくても良い。例えば、抽選処理はステップS01で硬貨を検出した直後に行われても良いし、バックグラウンドである処理と同時に行われても良い。
【0044】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、従来にない新たな機能を備え、より娯楽性を高めた画像プリント装置の提供が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係る画像プリント装置の外観を示した図である。
【図2】 同実施形態における画像プリント装置本体の各部を模式的に示した図である。
【図3】 同実施形態における画像プリント装置本体の印刷部の構造を示した図である。
【図4】 同実施形態における受像紙の構造を示した断面図である。
【図5】 同実施形態における第1および第2のインクリボンの断面図である。
【図6】 同実施形態における第1のインクリボンの染色層側を示した平面図である。
【図7】 同実施形態における第2のインクリボンの染色層側を示した平面図である。
【図8】 同実施形態における本画像プリント装置により実行される一連の動作を示したフローチャートである。
【図9】 同実施形態における動作中に表示部で表示される画面イメージの一例を示した図である。
【図10】 同実施形態における動作中に表示部で表示される画面イメージの一例を示した図である。
【図11】 同実施形態における動作中に表示部で表示される画面イメージの一例を示した図である。
【図12】 同実施形態における抽選処理サブルーチンのフローチャートである。
【図13】 同発明の変形例4における印刷部の構造を示した図である。
【図14】 同変形例におけるインクリボンの構造を示した図である。
【符号の説明】
1…画像プリント装置、10…画像プリント装置本体、11…ブース、12…第1の照明、101…制御部、102…印刷部、103…排紙部、104…操作部、105…表示部、106…撮影部、107…発光部、108…硬貨投入部、109…第2の照明、110…センサ、211…第1のインクリボン、212…第2のインクリボン、221…第1のサーマルヘッド、222…第2のサーマルヘッド、231…第1のプラテンローラ、232…第2のプラテンローラ、24…ローラ、25…カッター、26…受像紙、27…巻き取りローラ。
Claims (5)
- 被写体を撮影する撮影手段と、
撮影した被写体を画像として表示する表示手段と、
画像を可視光下において視認可能に印刷する第1の印刷手段と、
画像を紫外光下において視認可能に印刷する第2の印刷手段と、
前記第1および第2の印刷手段の少なくとも一方により前記画像が印刷されるように印刷処理を制御する制御手段と、
紫外光を照射する紫外光照射手段と、
前記画像が印刷された印刷物を排出する排紙部と
を具備し、
前記紫外光照射手段は、前記第2の印刷手段によって印刷された印刷物が前記排紙部から排出されるタイミングに合わせて当該印刷物に紫外光を照射する
ことを特徴とする画像プリント装置。 - 被写体を撮影する撮影手段と、
撮影した被写体を画像として表示する表示手段と、
画像を可視光下において視認可能に印刷する第1の印刷手段と、
画像を紫外光下において視認可能に印刷する第2の印刷手段と、
前記第1および第2の印刷手段の少なくとも一方により前記画像が印刷されるように印刷処理を制御する制御手段と、
紫外光を照射する紫外光照射手段と、
前記画像が印刷された印刷物を排出する排紙部と
を具備し、
前記制御手段は、前記第2の印刷手段を用いた印刷処理をある確率で実行し、
前記紫外光照射手段は、前記第2の印刷手段によって印刷された印刷物が前記排紙部から排出されるタイミングに合わせて当該印刷物に紫外光を照射する
ことを特徴とする画像プリント装置。 - 前記第1の印刷手段が熱昇華型であることを特徴とする請求項1または2記載の画像プリント装置。
- 被写体を撮影するステップと、
撮影した被写体を画像として表示するステップと、
可視光下において視認可能な第1の印刷処理および紫外光下において視認可能な第2の印刷処理の少なくとも一方により画像を印刷するするステップと、
前記第2の印刷処理によって画像が印刷された印刷物が排紙部から排出されるタイミングに合わせて当該印刷物に紫外光を照射するステップと
を具備することを特徴とする画像プリント方法。 - 被写体を撮影するステップと、
撮影した被写体を画像として表示するステップと、
可視光下において視認可能な第1の印刷処理および紫外光下において視認可能な第2の印刷処理の少なくとも一方により画像を印刷するステップであって、前記第2の印刷処理をある確率で実行するステップと、
前記第2の印刷処理によって画像が印刷された印刷物が排紙部から排出されるタイミングに合わせて当該印刷物に紫外光を照射するステップと
を具備することを特徴とする画像プリント方法。
Priority Applications (1)
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JP2003097154A JP4100221B2 (ja) | 2003-03-31 | 2003-03-31 | 画像プリント装置および画像プリント方法 |
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