〔実施形態1〕
本発明の一実施形態について図1ないし図6に基づいて説明すると以下の通りである。
本実施形態に係る写真撮影プリント装置1は、利用者の写真を撮影する機能(撮影機能)、撮影した写真に対して落書きなどの編集を利用者に行わせる機能(編集機能)、及び編集された画像をプリントする機能(プリント機能)を備えているものである。
(写真撮影プリント装置の外観的構成)
まず、図2〜4を参照しながら、写真撮影プリント装置1の外観について説明する。図2は、本実施形態に係る写真撮影プリント装置1の上からの断面図である。図2に示すように、利用者を被写体として撮影する装置本体3と、被写体の背景となる背景シート4とが配備されている。装置本体3から背景シート4までの周囲および上部は、外部からの光を遮断する遮光幕によって覆われ、これにより利用者の写真を撮影する撮影空間5が形成される。さらに、写真撮影プリント装置1は、利用者に編集を行わせる編集領域6を備えている。撮影空間5と編集領域6とは、装置本体3を間に介在させた配置になっている。
また、図2に示されるように、本実施形態の写真撮影プリント装置1は、プリント機能を有する2つの画像出力部(第1プリント部34,第2プリント部35)を備えている。該第1プリント部34および第2プリント部35は、それぞれが写真撮影された画像が印刷されたシート(プリント媒体)を生成する。そのため、利用者は、2枚のシートを取得することができる。該2枚のシートは、異なるプリント部により生成される。そのため、予め各プリント部における様式(例えば、シートのサイズ、シートの種類、プリント方式、インク(顔料、染料など)の種類、シートレイアウトなど)を同じにしておけば、同じ様式のシートを出力し、予め各プリント部における様式を異なるようにしておけば、異なる様式のシートを出力することができる。このように、様式の異同に関係なく、2枚のシートを容易に出力することができ、利用者は、2つのシートを楽しむことができる。
該第1プリント部34および第2プリント部35は、装置本体3において、撮影空間5および編集空間6が設けられていない面に設置されている。また、第1プリント部34および第2プリント部35には、それぞれ、プリントアウトしたシートを排出するための排出部34a,35aが設けられている。利用者は、この排出部34a,35aから目的物であるシートを受取る。写真撮影プリント装置1は、装置本体3における該排出部34a、35aが備えられている側に、利用者がシートの排出を待機するためのシート排出待機領域7を設けている。
このような構成の写真撮影プリント装置1によれば、撮影処理を行う撮影空間5と、編集処理を行う編集領域6と、シートの排出を待機するシート排出待機領域7とが分離されているため、撮影空間5と編集領域6とシート排出待機領域7とにおいて三重に接客することが可能となり、利用者の回転率を高めることが可能となっている。
図3は、写真撮影プリント装置1の編集領域6が見えない側からの斜視図、図4は、写真撮影プリント装置1の編集領域6が見える側からの斜視図である。図3に示すように、装置本体3には、撮影空間5側において、カメラユニット(撮影部)2、撮影処理用タッチパネル(画像表示部)8、硬貨投入口9が備えられている。また、装置本体3には、被写体を照明する照明装置16として、蛍光灯、ストロボランプ、反射板(これらは、装置本体3内に設置されているため、図示せず)、および拡散板11が配備される。また、スピーカ(図示せず)が配備されている。
また、図4に示すように、装置本体3には、編集領域6側において、編集処理用タッチパネル(画像表示部)12と、タッチペン13a・13bが設けられている。加えて、装置本体3の撮影空間5および編集空間6が設けられていない面には、撮影後のプリントシートが排出される排出部34a,35aが設けられている。
なお、写真撮影プリント装置1には、撮影空間5に利用者がいることを撮影空間5の外に向けて表示するためのランプ等が外側に設けられていてもかまわない。また、撮影空間5、編集領域6、シート排出待機領域7に荷物置スペースや荷物掛けフック等が設けられていると、利用者は荷物を視界内に入れることができるので、置き引きを防止することができる。なお、上記設置物の設置位置は特に限定されない。
撮影処理用タッチパネル8は、例えば液晶表示装置などのフラットパネルディスプレイやCRT(cathode ray tube)等の表示面にタッチセンサを設けて構成されている。この撮影処理用タッチパネル8には、撮影処理における各種メッセージや画像などが表示される。具体的には、撮影処理用タッチパネル8には、デモ画面、オープニング画面、課金処理指示画面、撮影処理における各種操作内容等が表示される。また、撮影時の撮影画面などいわゆるライブビュー画像が表示される。これにより、カメラユニット2に向かって撮影ポーズをとる利用者は、リアルタイムで自身の姿を視認することができ、自身のポーズを確認しながら、撮影処理を行うことができる。
硬貨投入口9は、利用者が料金として所定金額の硬貨を投入するための投入口である。硬貨返却口10は、釣り銭が生じた場合や、硬貨が投入された後でリセットされた場合に、硬貨を利用者に対して返却するための返却口である。また、装置本体3の内部には、利用者から徴収した硬貨を蓄積する硬貨容器(図示せず)が設けられている。
蛍光灯は、撮影時の照明として機能するとともに、通常時の撮影空間の照明としても機能する。具体的には、蛍光灯は、撮影時にカメラユニット2が撮影するライブビューにおける光量、つまり、利用者が撮影の構図やポーズを考えている期間の光量、を確保する。それとともに、例えば、「きれいな写真がとれそう」という印象を利用者に与えるといったような、照明による撮影空間の演出を行う。蛍光灯は、ここでは、装置本体3内において、カメラユニット2の両側に配備される。
ストロボランプは、撮影時の写真閃光灯として機能するものであり、装置本体3内において、カメラユニット2の両側に配備される。
反射板は、蛍光灯やストロボランプからの光をその反射するよう機能するものであり、光を拡散板11の方向に導くように設置される。反射板は、反射面が、例えばステンレス等から構成され、形状としては、拡散板11に光を集められるような形状であればいよい。
拡散板11は、反射板にて反射された光を拡散して撮影空間に出射するよう機能するものである。拡散板11は、例えば、薄い乳白色のアクリル板などによって構成されている。形状としては、本実施形態では、発光面が略平面状となっており、また、鉛直方向に長い長方形である。
また、必要に応じて、照明装置16からの光量が変化したり、照明方向が変更したりするようになっている。
スピーカは、利用者に対して各種操作上のガイダンス音声や効果音、BGM(back ground music)などを出力するものである。
背景シート4は、撮影の背景を演出するものである。なお、背景シート4は、切り替え可能に構成されている。つまり、撮影処理時において、撮影における背景を利用者の好みに応じて演出でききるよう、背景シート4を切り替えることができるようになっている。例えば様々な色、あるいは様々な絵柄や模様の背景シート4を複数枚背景となる位置に用意しておき、これらを切り替えることによって、利用者の好みに応じた背景を演出することを可能とする。この背景シート4は、モータによって機械制御によって切り替え可能な、つまりモータ式となっていてもよいし、利用者がめくったりスライドさせたりすることによって切り替え可能な、つまり手動式になっていてもよい。
編集処理用タッチパネル12は、装置本体3の編集領域6側に設けられており、例えば液晶表示装置などのフラットパネルディスプレイやCRT(cathode ray tube)等の表示面にタッチセンサを設けて構成されている。編集処理用タッチパネル12は、落書きなどの編集処理における各種メッセージや画像などを表示する。具体的には、編集処理用タッチパネル12には、落書きなどの画像編集処理時における編集対象の画像および各種編集ツールなどが表示される。
そして、編集処理用タッチパネル12の近傍(図4では編集処理用タッチパネル12の左右)には、タッチペン13a・13bが備えられている。利用者は、このタッチペン13a・13bを編集処理用タッチパネル12に接触させることによって、処理の進行に応じて表示されるボタンを選択したり、落書きなどの画像描画を行ったりすることが可能となる。ここで、図4に示すように、装置本体3には、タッチペン13a・13bが、2つ設置されていることにより、2人利用者が同時に落書き処理などを入力することができる。
あるいは、装置本体3には、編集処理用タッチパネル12a・12bおよびタッチペン13a・13bが2組並設されていてもよい。この場合に、2つの編集処理用タッチパネル12a・12bにそれぞれに表示された撮影画像に、2人の利用者が同時に落書き処理などを入力することができる。なお、このように編集処理用タッチパネル12a・12bが2つあり、異なる画像をそれぞれ表示させることができると、利用者は、別々の画像に対して落書き処理などを入力することもできる。また、落書き処理において、一方の編集処理用タッチパネル12aから入力された落書き処理を他方の編集処理用タッチパネル12bに反映される反映処理や落書き可能範囲を制限する処理などが行われるようになっていてもよい。
また、編集処理用タッチパネル12は、撮影画像における明るさ調整を選択させる画面を表示させる。これにより、利用者は、プリントアウトされるシートの明るさを選択することができる。
さらに、編集処理用タッチパネル12は、利用者に対してシートレイアウトを選択させる画面を表示する。シートレイアウトとは、一枚のシートにプリントする各画像の数、サイズおよび配置である。例えば、編集処理用タッチパネル12は、数種のシートレイアウトの見本画面が表示し、タッチペン12の操作により利用者所望のシートレイアウトを選択する。
なお、編集処理用タッチパネル12近傍にスピーカを設けておき、利用者に編集作業の指示等を与える音声を出力できるようになっていると好ましい。また、編集処理用タッチパネル12近傍に蛍光灯が設けられていると、編集領域6を明るく照らすことができるため好ましい。また、編集領域6には、専用の囲い、例えば、カーテンが設けられていてもよい。このようなカーテンを設けることにより、他人に編集作業を覗かれることがない。そのため利用者は、落ち着いて編集作業を行うことができる。
(写真撮影プリント装置の機能的説明)
次に、上記写真撮影プリント装置1の機能的な構成について、図1に示すブロック図を参照しながら説明する。同図に示すように、写真撮影プリント装置1は、前記したカメラユニット2、背景シート4、撮影処理用タッチパネル8、編集処理用タッチパネル12、タッチペン13a・13b、照明装置16、第1プリント部34、及び第2プリント部35に加えて、制御装置(制御手段)20、記憶装置30、外部ディスクドライブ31、電源装置32、及び課金処理部33を備えている。
記憶装置30は、ハードディスクなどの不揮発性の記憶装置によって構成されるものである。この記憶装置30に記憶される内容としては、制御装置20において実行される制御プログラム、OS(operating system)プログラム、およびその他各種プログラム、カメラユニット2における動作設定値、撮影処理した画像(撮影画像)および画像処理した画像(編集済画像)の画像データなどが挙げられる。カメラユニット2における動作設定値としては、装置出荷時やメンテナンス時などに設定されるホワイトバランスの値、撮影画像の明暗などを調整する際の画像処理に関する各種パラメータ値などが挙げられる。
外部ディスクドライブ31は、CD−ROM、CD−R、DVD−ROM、DVD−RAMなどの外部ディスクを読み書きするドライブ装置である。外部ディスクドライブ31の代わりに、半導体メモリカードのリーダ/ライタなどを用いることもできる。
電源装置32は、写真撮影プリント装置1内における上述した各種構成に対して電力供給を行うためのものである。
課金処理部33は、硬貨投入口9からの代金投入、及び硬貨返却口10からの返却処理などを制御するものであり、利用者から徴収する課金に関する処理を行うブロックである。課金処理部20による課金状況に応じて、制御装置20が該当利用者に対する動作を制御する。
次に、第1プリント部34および第2プリント部35について説明する。
第1プリント部34と第2プリント部35とは、それぞれ別々の写真プリントシートを出力することができる。
第1プリント部34は、IDタグリーダ/ライタ341、プリンタ342、およびプリント紙ユニット343を備えている。同様に、第2プリント部35は、IDタグリーダ/ライタ351、プリンタ352、およびプリント紙ユニット353を備えている。
IDタグリーダ/ライタ341及びプリンタ342は、プリンタユニットを構成しており、このプリンタユニットに対して、写真プリントの出力媒体となるプリント紙(プリント媒体)345及びIDタグ344がプリント紙ユニット343としてセットで納入されるようになっている。
同様に、IDタグリーダ/ライタ351及びプリンタ352は、プリンタユニットを構成しており、このプリンタユニットに対して、写真プリントの出力媒体となるプリント紙(プリント媒体)355及びIDタグ354がプリント紙ユニット353としてセットで納入されるようになっている。
プリンタ342・352は、出力すべき画像データが制御装置20から送られてくると、その画像データに基づいて、それぞれプリント紙345・355に印刷を行うものである。このプリンタ342・352としては、例えば、昇華型プリンタ、インクジェット式プリンタ、レーザプリンタ、熱転写型プリンタ、溶融型プリンタ、サーマルプリンタ、印画紙プリンタ、インスタントフィルムプリンタなどが用いられる。なお、昇華型プリンタを用いる場合には、プリント紙345・355及びIDタグ344・354に加えて、昇華型用インクフィルムがセットとなって納入されることになる。
プリンタ342とプリンタ352とは、異なる型のプリンタであってもよい。例えば、プリンタ342がインクジェット式プリンタであり、プリンタ352が昇華型プリンタである。このように、異なる型のプリンタであると、利用者は、異なる画質やサイズの写真プリントシートを得ることができ、それぞれ別の用途に用いることができる。
また、プリンタ342とプリンタ352とに使用するインク(顔料インク、染料インク)の種類についても、各プリンタで同じであってもよく、異なっていてもよい。異なっている場合、利用者は、インクの違いによる、異なった画質のシートを2枚取得することができる。
IDタグリーダ/ライタ341・351は、それぞれIDタグ344・354に記録されている各種識別情報を読み出して制御装置31に出力する。IDタグ344・354は、メモリ機能を有するICチップなどによって構成されるものである。上記識別情報としては、固有ID、用紙枚数、用紙種類、及び、インク固有の色情報(インクフィルムがセットとなっている場合)などが挙げられる。
制御装置20は、IDタグリーダ/ライタ341・351で読み取った識別情報に基づいて、装着されたプリント紙345・355及びインクフィルムが、当該写真撮影プリント装置1において利用可能なものであるかを判定し、利用可能である場合にのみプリンタ342・352を動作可能とする。すなわち、写真撮影プリント装置1において指定されているプリント紙345・355及びインクフィルム以外は使用できないように設定されていることになる。
また、IDタグ344・354に記録されている用紙枚数情報に基づいて、プリント紙345・355を使用するごとに用紙枚数をカウントダウンしていくことによって、残りの用紙枚数を把握することが可能となる。よって、残りの用紙枚数が少なくなってきた際に、これを表示手段などによって警告するような構成としておけば、利用者の利用中に用紙切れを起こすというような不具合を回避することが可能となる。なお、用紙枚数をカウントダウンする際には、IDタグ344・354に記録されている用紙枚数情報も書き換えるようにする。これにより、用紙を使い切った場合には、IDタグ344・354に記録されている用紙枚数情報も0となり、このIDタグ344・354を無効にすることが可能となる。
また、IDタグ344・354に記録されている用紙種類情報や、インク固有の色情報を読み出すことによって、これらを考慮して画像データの色成分などを補正することにより、その用紙やインクフィルムに的確な画像出力を行うことが可能となる。
IDタグ344・354としては、無線によりデータ通信を行うことが可能な非接触型IDタグと、端子が設けられた接触型IDタグとがあり、IDタグリーダ/ライタ341・351としては、これらのどちらか一方あるいは両方に対応したものとなる。
なお、上記の例では、IDタグを利用して利用可能なプリント紙であるか否かを確認するようになっているが、これに限定するものではなく、例えば、プリント紙及びインクフィルムを梱包する梱包材などにプリントされているバーコードなどを利用して確認するような構成としてもよい。しかしながら、バーコードを用いる場合には、含めることのできる情報量が少ないことや、例えば用紙枚数のカウントダウンによる情報の書き換えができない、などの問題がある。
なお、上記のプリント紙345・355としては、通常の紙状媒体である紙状シートであってもよいし、粘着シート及び該粘着シールの粘着面に貼り付けられている剥離シートからなるシールシートであってもよい。また、プリント紙345とプリント紙355とが、異なるシートであってもよい。例えば、プリント紙345が紙状シートであり、プリント紙355がシールシートであってもよい。これにより、利用者は、2種のシートを得ることができ、それぞれのシールに応じた活用をすることができる。また、一方のシートを紙状シートとすることで、利用者は、他方のシールシートをわざわざカラーコピーする必要がなくなる。
つぎに、制御装置20について説明する。制御装置20は、写真撮影プリント装置1内における上述した各種構成の動作を統括的に制御する。また、制御装置20は、落書き等の編集処理を実行する画像処理部22と、シートレイアウト等を選択し、第1プリント部34および第2プリント部35におけるプリント処理を実行する出力処理部(画像出力制御手段)23と、撮影処理を行う撮影処理部24とを備えている。
制御装置20は、例えばPCベースのコンピュータによって構成される。そして、各種構成の動作制御は、制御プログラムをコンピュータに実行させることによって行われる。このプログラムは、例えばCD−ROMなどのリムーバブルメディアに記録されているものを読み出して使用する形態であってもよいし、ハードディスクなどにインストールされたものを読み出して使用する形態であってもよい。また、この制御装置20がインターネットなどの通信ネットワークに接続された構成とする場合、この通信ネットワークを介して上記プログラムをダウンロードしてハードディスクなどにインストールして実行する形態なども考えられる。
撮影処理部24は、課金処理部33が所定の貨幣が投入されたことを検出すると、撮影処理を開始する。撮影処理部24は、撮影処理用タッチパネル8に、撮影モードを選択させる画面を表示させる。撮影モードとしては、例えば、全身を撮影する全身モードや、顔だけを撮影するアップモードがある。また、撮影処理部24は、撮影処理用タッチパネル8に、撮影時の明るさを選択できる明るさ調整画面を表示させてもよい。
撮影処理部24は、撮影処理用タッチパネル8に入力された撮影モードに応じて、照明装置16、背景シート4およびカメラユニット2を駆動させ、被写体を撮影し、撮影した撮影画像を撮影処理用タッチパネル8に表示させる。ここで、撮影処理部24は、該撮影画像でよいかどうかを利用者に対して確認させる。該撮影画像でよい旨の入力がされると、撮影処理部24は、該撮影画像を記憶装置30に格納する。該撮影画像でよくない旨の入力がされると、撮影処理部24は、再度、撮影を行う。
また、撮影処理部24は、複数回、撮影を行い、各撮影画像を記憶装置30に格納することができる。
さらに、撮影処理部24は、図示しないタイマーと接続されており、所定時間で撮影処理を終了する。撮影処理用タッチパネル8から撮影終了指示信号がある場合、撮影処理部24は、上記所定時間内であっても、撮影処理を終了する。撮影処理を終了すると、撮影処理部24は、画像処理部22に対して、画像処理を開始する旨の画像処理開始信号を出力する。
画像処理部22は、撮影画像に対して落書き等の編集処理を行うためのものである。画像処理部22は、撮影処理部24から画像処理開始信号を受けると、編集処理を開始する。画像処理部22は、記憶装置30に格納された各撮影画像データを読み出し、読み出した撮影画像とともに落書きや明るさ調整等の処理のためのツール類を編集処理用タッチパネル12に表示させる。そして、画像処理部22は、編集処理用タッチパネル12に入力された落書き等の画像と撮影画像とを合成する。また、画像処理部22は、明るさ調整が入力された場合には、撮影画像の明るさを調整する。画像処理部22は、合成した画像を編集済画像として記憶装置30に格納する。
画像処理部22は、図示しないタイマーと接続されており、所定時間で画像編集処理を終了する。なお、編集処理用タッチパネル12から編集終了指示信号がある場合、画像処理部22は、上記所定時間内であっても、画像編集処理を終了する。画像編集処理を終了すると、画像処理部22は、合成した画像を編集済画像として記憶装置30に格納するとともに、出力処理部23に対して、画像出力を開始する旨の画像出力開始信号を出力する。
出力処理部23は、第1プリント部34におけるプリントアウト処理を実行する第1プリント処理部231と、第2プリント部35におけるプリントアウト処理を実行する第2プリント処理部232とを備えている。
画像処理部22から画像出力開始信号を受けると、まず第1プリント処理部34が、プリントアウト処理を開始する。具体的には、第1プリント処理部34は、記憶装置30に格納された編集済画像を読み出し、読み出した編集済画像とともに、数種のシートレイアウトを編集処理用タッチパネル12に表示させる。第1プリント処理部34は、編集処理用タッチパネル12に入力されたシートレイアウトを選択する。そして、第1プリント処理部34は、第1プリント部34に対して、選択したシートレイアウトのプリントを開始させるとともに、第2プリント処理部232に対して、第2プリント処理開始信号を出力する。
第2プリント処理部232は、第2プリント処理開始信号を受けると、プリントアウト処理を開始する。なお、第2プリント処理部232におけるプリントアウト処理は、第1プリント処理部231における処理と同様である。
なお、図示しないが、出入り口用に設けられた遮光幕(出入り口用カーテン)が制御装置20によって制御されるような構成でもよい。出入り口カーテンは、撮影処理時において外部からの光が撮影空間内に入ってくることを防ぐために設けられており、遮光性を有するシートなどによって構成されるものである。そして、制御装置20は、例えば、出入り口カーテンの開閉を次のように制御する。
まず、ゲームアイドル時(客待ち状態)においては、出入り口カーテンを開放した状態に制御する。そして、利用者が撮影空間内に入り、所定の金額の投入が行われたことを課金処理部33が確認すると、この時点で出入り口カーテンを閉じる制御を行う。このとき、例えば、撮影空間5に利用者がいることを撮影空間5の外に向けて知らせるための、接客ランプを点灯させてもよい。接客ランプは、例えば、撮影空間5に利用者がいる間には、撮影中との文字が点灯し、撮影空間5から利用者がいなくなれば、その文字が消灯するようになっていればよい。その後、制御装置20は、撮影処理、及び編集処理が終了したことが確認されると、この時点で出入り口カーテンを開放する制御を行う。
また、出入り口カーテンが開放されているべき状態である時に利用者によって無理矢理カーテンが閉められようとされた場合や、出入り口カーテンが閉じられているべき状態である時に利用者によって無理矢理カーテンが開けられようとした場合には、周囲に聞こえるような音量で警報を発するとともに、ゲームの進行を停止するように制御するようになっていてもよい。このようにすることによって、密閉空間での犯罪を防止したり、写真撮影プリント装置1に対するいたずらを防止したりすることができる。
また、図示しないが、上述した荷物置きスペースや荷物フックに、例えば重量センサなどを設けた構成としてもよい。この場合、利用者がこの荷物置きスペースに荷物を置いたり、荷物フックに荷物をかけたりすると、荷物が置かれたことを装置側で認識することが可能となる。よって、例えば撮影や編集終了後、所定の時間が経過した後も荷物が置かれた状態となっている場合には、利用者が荷物を忘れていることが予想されるので、利用者に対して荷物の置き忘れの警報を発することが可能となる。また、撮影や編集進行中において、荷物が取り除かれたことを検出した場合には、利用者が遊戯に夢中になっている間に置き引きが行われたことが予想されるので、警報を発することが可能となる。
(処理の流れ)
次に、本実施形態の写真撮影プリント装置1にかかる処理の流れについて、図5に示すフローチャートを参照しながら説明する。まず、ステップ1(以降、S1のように称する)において、硬貨の投入があるか否かの確認を行う。ここで、利用者による硬貨投入口9から硬貨の投入があることを確認すると(S1においてYES)、次のS2に進む。ここで、硬貨の投入を確認できない場合には(S1においてNO)、硬貨の投入を待つ。すなわち、客待ち状態を維持する。この客待ち状態では、例えば、撮影処理用タッチパネル8にデモ画面等を表示させておいてもよい。
S2では、撮影処理が行われる。この撮影処理では、背景シート4の選択や実際の撮影処理などが行われる。ここで、利用者は、撮影処理用タッチパネル8のライブビュー画像を確認しながら、自分の立ち位置やポーズなどを考え、準備が整い次第、撮影開始指示を行うことによって撮影が行われる。
そして、S3において、S2における撮影開始からの経過時間が設定時間(ここでは、2分)を超えたか否かを判断する。超えていない場合には(S3においてNO)、S2における撮影処理が繰り返し行われる。なお、ここでは、経過時間が2分をオーバーした場合に撮影処理の終了を行う設定になっているが、例えば、撮影枚数が累積限度になった場合や、利用者によって撮影処理の終了指示が出されることにより、撮影処理が終了されるようになっていてもよい。
一方、経過時間が2分を超えたことが確認されると(S3においてYES)、撮影処理部24は、撮影処理を終了し、撮影画像データを記憶装置30に格納するとともに、画像処理部22に画像処理開始信号を出力する。また、このとき、撮影処理部24は、撮影処理用タッチパネル8に、利用者を編集領域6に移動する案内を表示する。
次に、S4において、画像処理部22は、記憶装置30から編集対象となる撮影画像を読み出し、編集処理用タッチパネル12に該撮影画像を表示させる。このとき、画像処理部22は、編集対象となる撮影画像を選択するための選択画面、すなわち、全ての撮影画像から一つを選択させる画面を表示させてもよい。利用者は、タッチペンによって選択する撮影画像(選択画像)をタッチすることによって、中央に編集対象として表示される撮影画像を切り替えることが可能となっていてもよい。なお、この選択画像は、上記の撮影処理において、複数回の撮影が行われた場合の各撮影時における画像に相当するものである。
次に、S5において、編集処理用タッチパネル12に表示された編集対象となる画像に対して、タッチペン13a・13bを用いた落書きや明るさ調整などの編集処理が行われる。画像処理部22は、編集処理用タッチパネル12に入力された明るさに従って調整した撮影画像データと、タッチペン13a・13bにより書かれた落書き等に関する落書き画像データとを合成し、合成した編集済画像データを作成する。
なお、編集処理用タッチパネル12に表示される画像には、例えば図6に示されるように、編集処理を行うためのツール類の選択領域が表示されてもよい。ツール類としては、例えば複数の種類からなるペンおよびその色、消しゴム、および複数のスタンプや、数段階の明るさを示す明るさ調整ツールなどが挙げられる。
そして、S6において、S4における編集開始からの経過時間が設定時間(ここでは、2分)を超えたか否かを判断する。超えていない場合には(S6においてNO)、S4〜S5における編集処理が繰り返し行われる。なお、ここでは、経過時間が2分をオーバーした場合に編集処理の終了を行う設定になっているが、例えば、全ての撮影画像に対する
編集処理が終了した場合や、利用者によって編集処理の終了指示が出されることにより、編集処理が終了されるようになっていてもよい。
一方、経過時間が2分を超えたことが確認されると(S6においてYES)、画像処理部22は、編集処理を終了し、作成した編集済画像データを記憶装置30に格納するとともに、出力処理部23に対して、画像出力を開始する旨の画像出力開始信号を出力する。
続けて、S7において、第1プリント部34における印刷条件設定が行われる。出力処理部23が画像出力開始信号を受けると、第1プリント処理部231は、第1プリント部34におけるプリントアウト処理を開始する。第1プリント処理部231は、記憶装置30から編集済画像データを読み出し、読み出した編集済画像とともに数種のシートレイアウトを編集処理用タッチパネル12に表示させる。
このとき、第1プリント処理部231は、第1プリント部34がプリントアウトする写真プリントに関する情報を編集処理用タッチパネル12に表示させる。例えば、第1プリント部34が備えるプリンタ342がインクジェット型プリンタであり、プリント紙が名刺サイズの通常紙である場合、第1プリント処理部231は、「1枚目は名刺サイズの紙だよ。レイアウトを選択してね。」のような文を記した画面を編集処理用タッチパネル12に表示させる。これにより、利用者は、1枚目の名刺サイズの紙における所望のシートレイアウトを選択することができる。
そして、第1プリント処理部231は、編集処理用タッチパネル12に入力された選択シートレイアウトを基に、編集済画像の配置の印刷条件設定を行う。
そして、S8において、S7における印刷条件設定処理の開始からの経過時間が設定時間(ここでは、1分)を超えたか否かを判断する。超えていない場合には(S8においてNO)、第1プリント処理部231は、未だ印刷条件設定が決定されていないものと判断し、S7における印刷条件設定処理を続ける。なお、ここでは、経過時間が1分をオーバーした場合に印刷条件設定処理の終了を行う設定になっているが、利用者によって印刷条件設定処理の終了指示が出されることにより、印刷条件設定処理が終了されるようになっていてもよい。
一方、経過時間が1分を超えたことが確認されると(S8においてYES)、第1プリント処理部231は、シートレイアウトに関して設定した印刷条件設定および編集済画像データを第1プリント部34に出力するとともに、第2プリント処理部232に第2プリント処理開始信号を出力する。
その後、第1プリント部34における第1印刷出力S9と、第2プリント処理部232および第2プリント部35における処理S10〜S12とが並行して行われる。
S9において、印刷条件設定および編集済画像データが入力された第1プリント部34は、取得した印刷条件設定のシートレイアウトに従って、編集済画像データをプリントアウトし、排出部34aからシートを排出する。
一方、S10において、第1プリント処理部231から第2プリント処理開始信号を受けると、第2プリント処理部232は、第2プリント部35におけるプリントアウト処理を開始する。S7の処理と同様に、第2プリント処理部232は、記憶装置30から編集済画像データを読み出し、読み出した編集済画像とともに数種のシートレイアウトを編集処理用タッチパネル12に表示させる。また、第2プリント処理部232は、第2プリント部34がプリントアウトする写真プリントに関する情報を編集処理用タッチパネル12に表示させる。そして、第2プリント処理部232は、編集処理用タッチパネル12に入力された選択シートレイアウトを基に、編集済画像の配置の印刷条件設定を行う。
次に、S11において、S10における印刷条件設定処理の開始からの経過時間が設定時間(ここでは、1分)を超えたか否かを判断する。上記S8の処理と同様に、超えていない場合には(S8においてNO)、第2プリント処理部232は、S10における印刷条件設定処理を続ける。なお、利用者によって印刷条件設定処理の終了指示が出されることにより、印刷条件設定処理が終了されるようになっていてもよい。
一方、経過時間が1分を超えたことが確認されると(S8においてYES)、第2プリント処理部232は、シートレイアウトに関して設定した印刷条件設定および編集済画像データを第2プリント部35に出力する。また、このとき、第2プリント処理部232は、編集処理用タッチパネル12に、利用者をプリント排出待機領域7に移動する案内を表示する。
そして、S12において、印刷条件設定および編集済画像データが入力された第2プリント部35は、取得した印刷条件設定のシートレイアウトに従って、編集済画像データをプリントアウトし、排出部35aからシートを排出する。
S9およびS10〜12の並行処理が終了すると、写真撮影プリント装置1は、一連の処理を終了する。
以上のように、本実施形態の写真撮影プリント装置1は、上記S1〜S12からなる一連の処理を、各利用者に対して繰り返し行う。すなわち、該S1〜S12の一連の処理が、1回のプレイに該当する。そして、写真撮影プリント装置1は、1回のプレイにおいて、2つの画像出力部(第1プリント部34と第2プリント部35)の各々にシートを出力させるように制御する出力処理部23を備えている。これにより、利用者は、1回のプレイで、少なくとも2枚のプリント媒体を取得することができる。
また、利用者は、第1プリント部34がプリントアウトしたプリントシートと、第2プリント部35がプリントアウトしたプリントシートとの2つのプリントシートを受取ることができる。第1プリント部34と第2プリント部35との印刷条件設定は、それぞれS7とS10とで行われる。そのため、利用者は、少なくともシートレイアウトの異なる2種のシートを取得できる。
また、第1プリント部34および第2プリント部35のプリントアウトするシートのサイズや紙種を異なるものとすることで、利用者は、異なるサイズや紙種のプリントシートを取得することができ、用途に合わせて、取得した各シートを使い分けることができる。
例えば、第2プリント部35におけるプリント紙355のサイズを、第1プリント部34におけるプリント紙345よりも小型とする。これにより、第2プリント部35に必要とされるプリント紙355やインク等に要するコストを抑えることができる。この場合、写真撮影プリント装置1は、第2プリント部35からプリントアウトされるシートをサービスシート(おまけシート)として出力する。利用者は、おまけシートを取得することができるため、得した気分となる。これにより、集客率を向上させることができる。
また、例えば、第2プリント部35におけるプリント紙355をシールシートではなく、通常の紙状シートとし、第1プリント部34におけるプリント紙345をシールシートとする。従来、利用者は、気に入ったシールシートを別のカラーコピー機等で複写し、該コピーした複写物を残していた。しかしながら、上記の場合、利用者は、シールシートとともに、紙状シートも取得することができる。その結果、利用者は、わざわざシールシートを別のカラーコピー機で複写する必要がなくなる。この場合、紙状シートに要するコストは、シールシートに比べて低いため、コストを削減することができ、紙状シートをサービスシートとして提供できる。
なお、予め各画像出力部(第1プリント部34および第2プリント部35)における様式を同じにしておけば、同じ様式のシートを出力することが可能である。このように、様式の異同に関係なく、複数のシートを容易に出力することができる。
また、S9における第1印刷出力の終了時間と、S12における第2印刷出力の終了時間とをほぼ同じにすることが好ましい。これにより、利用者は、2枚のプリントシートを同時に取得することができ、一方のプリントシートの待ち時間による不快感を抑制することができる。また、一方のプリントシートのみを取得し、他方のプリントシートを取り忘れるという問題もなくなる。
もしくは、印刷終了のタイミングがほぼ同一でない場合、各シートカット(プリントシートの切断処理)のタイミングをほぼ同一にするようにしてもよい。これにより、2枚のプリントシートは、ほぼ同時に排出部34a・35aから排紙されるため、上記と同様の効果を得ることができる。
図5に示したように、第1プリント部34が印刷処理を開始できる時間は、第2プリント部35が印刷処理を開始できる時間よりも早い。そのため、S9における第1印刷出力の終了時間と、S12における第2印刷出力の終了時間とをほぼ同じにするために、先にプリントアウトを行う第1プリント部34にプリントアウトに要する時間が比較的長いプリンタやプリント紙を設置し、後にプリントアウトを行う第2プリント部35にプリントアウトに要する時間が比較的短いプリンタやプリント紙を設置することが好ましい。これにより、S9とS10〜12との並行処理に要する時間をより一層短くすることができる。
また、第1プリント部34と第2プリント部35とのプリントアウト処理は並行して行われる。そのため、本実施形態の写真撮影プリント装置1は、プリンタ1台のみを設け、1枚のシートを排出する従来の写真撮影プリント装置の利用時間とほぼ同じでありながら、2枚のシートを排出することができる。また、本実施形態の写真撮影プリント装置1は、プリンタ1台で連続してシートを印刷する特許文献2に記載の構成と比べて、同サイズの2枚を印刷する場合、利用時間を短くすることができる。
なお、本実施形態において、第1プリント部34で印刷されたシートが排出部34aから、第2プリント部35で印刷されたシートが排出部34aから排出されるとした。しかしながら、これに限らず、第1プリント部34および第2プリント部35で印刷されたシートが、共通の排出部から排出されてもよい。この場合、2枚のシートが同じ出口から排出されるため、利用者がシートを取り忘れるということがなくなる。また、出口が一つになるため、写真撮影プリント装置の外観がシンプルとなる。
また、本実施形態において、第1プリント処理部231および第2プリント処理部232は、記憶装置30から編集済画像データを読み出し、該編集済画像を第1プリント部34および第2プリント部35で出力させる構成とした。しかしながら、これに限らず、第1プリント処理部231または第2プリント処理部232が、記憶装置30から撮影画像データを読み出し、撮影画像を第1プリント部34または第2プリント部35で出力させてもよい。これにより、利用者は、落書き等の編集を行ったシートと、編集の無いシートとの2種のシートを取得することができ、編集無のシンプルな画像と、編集有の賑やかな画像との両方を楽しむことができる。また、編集無の撮影画像を印刷する側のプリント部は、落書き等の画像を印刷する必要がないため、比較的コストの安いプリンタやプリント紙で構成することができる。
なお、この場合、第2プリント処理部232が、記憶装置30から撮影画像データを読み出し、該撮影画像を第2プリント部35で出力させることが好ましい。第2プリント部35は、落書き等の画像を印刷する必要がないので、プリントアウトに要する時間が短い。これにより、S9とS10〜12との並行処理に要する時間をより一層短くすることができる。
また、この場合、第1プリント処理部231および第2プリント処理部232は、同じシートレイアウトを選択してもよい。これにより、S10およびS11の処理を省略することができ、利用時間の短縮が図れる。
本実施形態では、写真撮影プリント装置1が、必ず2枚のシートを排出する構成とした。しかしながら、利用者によっては、1枚のみでよい場合もある。そこで、1枚排出するか2枚排出するかを選択できるようになっていてもよい。1枚のみ排出する場合には、S10〜S12の処理を停止すればよい。なお、1枚排出するか2枚排出するかは、硬貨投入口9に投入された金額に基づいて課金処理部33により判断されてもよい。
また、第2プリント部35における印刷条件設定処理S10の前に、貨幣投入の有無を確認するステップを備え、該ステップにおいて貨幣が投入されたことを検知した場合にのみ、S10の処理に進むこととしてもよい。これにより、第2プリント部35における印刷に要するコストを徴収することができるとともに、第2プリント部35における印刷シートを必要としない利用者は、余分な貨幣を投入しなくてもよくなる。
また、本実施形態では、写真撮影プリント装置1が、第1プリント部34および第2プリント部35の2つのプリント部を備える構成とした。しかしながら、これに限らず、プリント部は複数(2以上の整数)であればよい。複数のプリント部から並行してシートが排出されることで、写真撮影プリント装置は、利用時間を増やすことなく、複数のシートを排出することができる。
また、本実施形態では、第1プリント部34および第2プリント部35から出力されるシートが、シートレイアウトの異なるシートであるとした。しかしながら、これに限られず、第1プリント部34および第2プリント部35から出力されるシートが、明るさ調整や落書き等の様式が異なるシートであってもよい。この場合、S10の処理の前または後において、第2プリント部35で印刷されるシートの落書きや明るさ等の編集処理を行えばよい。
〔実施形態2〕
従来、撮影時に設定した絞りやフラッシュの明るさの調整および編集時に設定した明るさの調整が妥当であるか否かについて、表示画面上では確認可能である。しかしながら、印刷結果は、表示画面と全く同一というわけではないため、上記調整が妥当であるか否かの確認が困難であった。
そこで、本実施形態の写真撮影プリント装置101は、試し印刷を行い、該試し印刷されたシートを利用者に確認させた上で、本印刷を行う。
本実施形態の写真撮影プリント装置101について、図7〜図10に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、前記実施形態1にて説明した図面と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
図7は、本実施形態に係る写真撮影プリント装置101の上からの断面図である。図7に示すように、写真撮影プリント装置101は、上記実施形態1と比較して、第1プリント部34およびその排出部34aが装置本体3の編集領域6側に設けられている点で異なる。
写真撮影プリント装置101は、第1プリント部34およびその排出部34aで、試し印刷およびその排出を行い、第2プリント部35およびその排出部35aで、本印刷およびその排出を行う。
次に、写真撮影プリント装置101の機能的な構成について、図8に示すブロック図を参照しながら説明する。同図に示すように、写真撮影プリント装置101は、上記実施形態1と比較して、出力処理部23の代わりに出力処理部123を備える点で異なる。
なお、本実施形態の撮影処理部24は、撮影処理が終了すると、画像処理部22に対して画像処理開始信号を出力する代わりに、出力処理部123が備える試し印刷処理部233(後述する)に対して試し印刷を開始するための試し印刷開始信号を出力する。
また、本実施形態の画像処理部22は、撮影処理部24からではなく、試し印刷処理部233から画像処理開始信号を受け、編集処理が終了すると、画像出力開始信号を出力処理部123の本印刷処理部234(後述する)に出力する。
また、本実施形態の第1プリント部34は、試し印刷処理を行うものであり、第2プリント部35は、本印刷処理を行うものである。第1プリント部34は、一つの撮影画像をプリントアウトするだけであり、第2プリント部35と比べて小型サイズのシートに対してプリントアウト処理を行う。よって、第1プリント部34におけるプリントアウトに要する時間は、第2プリント部35と比べて短くなる。なお、本実施形態の第1プリント部34は、試し印刷処理を終了すると、その旨を示す試し印刷終了信号を試し印刷処理部233に出力する。
出力処理部123は、試し印刷処理部233と本印刷処理部234とを備えている。
試し印刷処理部233は、試し印刷を行う画像を選択し、選択した画像を第1プリント部34に出力させるためのものである。試し印刷処理部233は、撮影処理部24から試し印刷開始信号を受けると、記憶装置30から撮影画像データを読み出し、読み出した撮影画像を撮影処理用タッチパネル8に表示させるとともに、いずれの撮影画像を試し印刷するか選択させる画面を表示させる。試し印刷処理部233は、選択された撮影画像の撮影画像データを第1プリント部34に出力し、第1プリント部34に対して、該撮影画像の試し印刷を行わせる。そして、試し印刷処理部233は、第1プリント部34から、試し印刷の終了を示す試し印刷終了信号を受け、その後、画像処理部22に対して、画像処理開始信号を出力する。
本印刷処理部234は、画像処理部22から画像出力開始信号を受けると、プリントアウト処理を開始する。なお、本印刷処理部234におけるプリントアウト処理は、上記第1プリント処理部231または第2プリント処理部232における処理と同様である。
次に、本実施形態の写真撮影プリント装置101にかかる処理の流れについて、図9に示すフローチャートを参照しながら説明する。まず、上記実施形態1と同様に、S1において、硬貨の投入があるか否かの確認処理を行う。
次に、S21において、撮影モードの選択処理を行う。すなわち、撮影処理部24は、撮影処理用タッチパネル8に、撮影モードを選択させる旨の撮影モード選択画面を表示させる。例えば、撮影処理部24は、図10に示すような、撮影モードとして全身を写す全身モードと顔を中心に写すアップモードとのうち、いずれかを選択させる撮影モード選択画面を表示させる。
撮影モードの選択入力が撮影処理用タッチパネル8にされると、S22において、撮影処理部24は、選択された撮影モードで被写体を撮影する処理を行う。ここで、利用者は、撮影処理用タッチパネル8のライブビュー画像を確認しながら、自分の立ち位置やポーズなどを考え、準備が整い次第、撮影開始指示を行うことによって撮影が行われる。
そして、S23において、S21における撮影モード選択処理の開始からの経過時間が設定時間(ここでは、2分)を超えたか否かを判断する。超えていない場合には(S23においてNO)、S21およびS22における撮影処理が繰り返し行われる。なお、例えば、撮影枚数が累積限度になった場合や、利用者によって撮影処理の終了指示が出されることにより、撮影処理が終了されるようになっていてもよい。
一方、経過時間が2分を超えたことが確認されると(S3においてYES)、撮影処理部24は、撮影処理を終了し、撮影画像データを記憶装置30に格納する。また、それとともに、撮影処理部24は、試し印刷処理部233に試し印刷開始信号を出力する。
次に、S24において、試し印刷開始信号を受けた試し印刷処理部233は、記憶装置30から撮影画像データを読み出し、読み出した撮影画像を撮影処理用タッチパネル8に表示させるとともに、いずれの撮影画像を試し印刷するか選択させる画面を表示させる。これにより、試し印刷処理部233は、編集処理用タッチパネル12から選択された試し印刷用の撮影画像を特定する。
次に、S25において、試し印刷処理部233は、選択された試し印刷用の撮影画像データを第1プリント部34に出力する。このとき、試し印刷処理部233は、撮影画像データを数段階の明るさで調整し、全段階の明るさ調整済の撮影画像データを第1プリント部34に出力する。
該撮影画像データが入力された第1プリント部34は、取得した撮影画像データをプリントアウトし、排出部34aから試し印刷シートを排出する。排出された試し印刷シートには、全段階で明るさ調整された画像が形成されている。すなわち、明るさ調整が5段階である場合、試し印刷シートには、1〜5段階で明るさ調整された5つの画像がしめされている。
第1プリント部34は、プリントアウト処理が終了すると、試し印刷処理部233に対して試し印刷終了信号を出力する。試し印刷処理部233は、第1プリント部34から、試し印刷の終了を示す試し印刷終了信号を受け、その後、画像処理部22に対して、画像処理開始信号を出力する。また、このとき、試し印刷処理部233は、撮影処理用タッチパネル8に、利用者を編集領域6に移動する案内を表示するとともに、排出部34aに試し印刷されたプリントシールが排紙されていることを通知する画面を表示する。
これにしたがって、利用者は、編集領域6に移動し、排出部34aから試し印刷されたプリントシール(試し印刷シート)を受取る。利用者は、受取った試し印刷シートを確認することで、どの段階の明るさ調整が適当であるかを理解することができる。
次に、S26において、画像処理部22は、編集処理用タッチパネル12に編集画面(例えば、図6のような画面)を表示させて、編集処理を行う。なお、編集処理は、上記実施形態1におけるS4およびS5と同様である。ここで、利用者は、すでに取得した試し印刷シートを見ながら、画像の明るさ等を所望のものに変更することができる。例えば、試し印刷シートにおいて、2段階の明るさ調整が妥当であると感じた利用者は、図6のような画面で、明るさ調整を2段階目のものを選択することができる。このように、画像処理部22は、利用者の操作に応じて、画像を生成するための生成条件である明るさ調整を設定する設定手段であるといえる。
そして、S27において、S26における編集開始からの経過時間が設定時間(ここでは、2分)を超えたか否かを判断する。超えていない場合には(S27においてNO)、S26における編集処理が繰り返し行われる。なお、ここでは、経過時間が2分をオーバーした場合に編集処理の終了を行う設定になっているが、例えば、全ての撮影画像に対する編集処理が終了した場合や、利用者によって編集処理の終了指示が出されることにより、編集処理が終了されるようになっていてもよい。一方、経過時間が2分を超えたことが確認されると(S27においてYES)、画像処理部22は、編集処理を終了し、作成した編集済画像データを記憶装置30に格納するとともに、本印刷処理部232に対して、画像出力を開始する旨の画像出力開始信号を出力する。
続けて、S27において、本印刷処理部234は、シートレイアウト等の印刷条件設定を行い、設定した印刷条件で第1プリント部34にプリントシートを出力させる。また、このとき、本印刷処理部234は、編集処理用タッチパネル12に、利用者をプリント排出待機領域7に移動する案内を表示する。これにより、写真撮影プリント装置101は、一連の処理を終了する。
以上のように、本実施形態の写真撮影プリント装置101は、上記S1およびS21〜S28からなる一連の処理を、各利用者に対して繰り返し行う。すなわち、該S1およびS21〜S28の一連の処理が、1回のプレイに該当する。そして、本実施形態の写真プリント装置101は、1回のプレイ中において、編集処理を行う前に、試し印刷処理を行う。これにより、利用者は、試し印刷の結果を見て、明るさ等が所望のプリントシートを取得することができる。
なお、本実施形態では、試し印刷処理部233は、撮影画像データを数段階の明るさで調整し、全段階の明るさ調整済の撮影画像データを第1プリント部34に出力するものとして説明した。しかしながら、これに限らず、試し印刷処理部233は、撮影画像に対して明るさ調整を行わず、そのままの画像で、第1プリント部34に出力させてもよい。この場合、第1プリント部34が出力する試し印刷シートは、1つの画像だけでよく、サイズをより小さくすることができる。これにより、試し印刷に要するコストを抑えることができる。
また、本実施形態では、試し印刷処理S25が終了してから、編集処理S26を行うものとした。しかしながら、これに限らず、試し印刷処理が終了するまえに、落書きの編集処理を開始してもよい。その後、試し印刷処理が終了し、利用者が、試し印刷シートを確認して、明るさ調整を行ってもよい。これにより、利用時間を短縮することができる。
〔実施形態3〕
上記実施形態2では、編集時の明るさ調整により、所望の明るさにできる構成とした。本実施形態では、撮影時に所望の明るさとすることのできる構成である。
本実施形態に係る写真撮影プリント装置201について、図11〜図13に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、前記実施形態1,2にて説明した図面と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
図11は、本実施形態に係る写真撮影プリント装置201の上からの断面図である。図11に示すように、写真撮影プリント装置201は、上記実施形態1,2と比較して、第1プリント部34およびその排出部34aが装置本体3の撮影空間5側に設けられている点で異なる。
本実施形態の写真撮影プリント装置201は、試し印刷用の撮影処理を行い、該撮影した画像を第1プリント部34で試し印刷する。利用者は、試し印刷されたプリントシート(試し印刷シート)を確認して、明るさが足りない等の判断ができる。次に、写真撮影プリント装置201は、本印刷用の撮影処理を行う。このとき、利用者は、試し印刷シートを確認済なので、所望の明るさ調整を行ったうえで、本印刷用の撮影を行うことができる。そして、写真撮影プリント装置201は、該撮影した画像に対して編集処理を行った後、第2プリント部34で本印刷する。
次に、写真撮影プリント装置201の機能的な構成について、図12に示すブロック図を参照しながら説明する。同図に示すように、写真撮影プリント装置201は、上記実施形態2と比較して、撮影処理部24の代わりに撮影処理部124を備える点で異なる。
本実施形態の撮影処理部124は、図12に示されるように、第1撮影部241と第2撮影部242とを備えている。
第1撮影部241は、試し印刷用の撮影処理を行うものである。課金処理部33において貨幣が投入されたことが検出されると、第1撮影部241は、試し印刷用の撮影処理を開始する。また、第1撮影部241は、試し印刷用の撮影を終えると、撮影した試し印刷用撮影画像データを記憶装置30に格納するとともに、試し印刷処理部233に試し印刷開始信号を出力する。
第2撮影部242は、本印刷用の撮影処理を行うものである。試し印刷処理部233から試し印刷終了信号を受けると、本印刷用の撮影処理を開始する。第2撮影部242は、所定枚数の本印刷用の撮影を終えると、撮影した本印刷用撮影画像データを記憶装置30に格納するとともに、画像処理部22に画像処理開始信号を出力する。
なお、本実施形態の試し印刷処理部233は、第1撮影部241から試し印刷開始信号を受け、第1プリント部34からの試し印刷終了信号をそのまま第2撮影部242に対して出力する。また、本実施形態の画像処理部22は、第2撮影部242から画像処理開始信号を受ける。
次に、本実施形態の写真撮影プリント装置201における処理の流れについて、図13に示すフローチャートを参照しながら説明する。まず、上記実施形態1,2と同様に、S1において、硬貨の投入があるか否かの確認処理を行う。
次に、S31において、撮影モードの選択処理を行う。すなわち、撮影処理部124は、撮影処理用タッチパネル8に、撮影モードを選択させる旨の撮影モード選択画面を表示させる。
撮影モードの選択入力が撮影処理用タッチパネル8にされると、S32において、撮影処理部24の第1撮影部241は、選択された撮影モードで、試し印刷用の撮影処理を行う。
そして、S33において、第1撮影部241は、S31における撮影モード選択処理の開始からの経過時間が設定時間(ここでは、1分)を超えたか否かを判断する。超えていない場合には(S33においてNO)、S31およびS32における撮影処理が繰り返し行われる。なお、例えば、利用者によって撮影処理の終了指示が出されることにより、撮影処理が終了されるようになっていてもよい。
一方、経過時間が1分を超えたことが確認されると(S33においてYES)、第1撮影部241は、試し印刷用の撮影処理を終了し、試し印刷用撮影画像データを記憶装置30に格納する。それとともに、第1撮影部241は、試し印刷処理部233に対して試し印刷開始信号を出力する。
次に、S34において、試し印刷開始信号を受けた試し印刷処理部233は、記憶装置30から試し印刷用撮影画像データを読み出し、読み出した試し印刷用撮影画像データを第1プリント部34に出力する。該試し印刷用撮影画像データが入力された第1プリント部34は、取得した試し印刷用撮影画像データをプリントアウトし、排出部34aからシートを排出する。第1プリント部34は、プリントアウト処理が終了すると、試し印刷処理部233に対して試し印刷終了信号を出力し、試し印刷処理部233は、第2撮影部242に対して、該試し印刷終了信号を出力する。また、このとき、試し印刷処理部233は、排出部34aに試し印刷されたプリントシール(試し印刷シート)が排紙されていることを通知する画面を撮影処理用タッチパネル8に表示する。これにしたがって、利用者は、排出部34aから試し印刷シートを受取る。利用者は、受取った試し印刷シートを確認することで、明るさが足りないことなどを理解することができる。
次に、S35において、試し印刷終了信号を受けた第2撮影部242は、撮影処理用タッチパネル8に、照明装置16における光量を調整する画面を表示させる。これにより、利用者は、試し印刷シートを見ながら、照明装置16の光量を調整することができる。例えば、利用者は、試し印刷シートを見て、明るさが足りないと感じた場合、照明装置16の光量を増やすことを撮影処理用タッチパネル8に入力する。そして、第2撮影部242は、撮影処理用タッチパネル8に入力された信号を基に、照明装置16の光量を調整する。
次に、S36において、第2撮影部242は、上記S35において調整した光量で、本印刷用の撮影処理を行う。このように、第2撮影部242は、利用者の操作に応じて、画像を生成するための生成条件である撮影条件(ここでは、照明条件)を設定する設定手段といえる。ここで、利用者は、撮影処理用タッチパネル8のライブビュー画像を確認しながら、自分の立ち位置やポーズなどを考え、準備が整い次第、撮影開始指示を行うことによって撮影が行われる。
そして、S37において、S35における本印刷用の撮影処理開始からの経過時間が設定時間(ここでは、1分)を超えたか否かを判断する。超えていない場合には(S37においてNO)、S35およびS36における撮影処理が繰り返し行われる。なお、ここでは、経過時間が1分をオーバーした場合に撮影処理の終了を行う設定になっているが、例えば、撮影枚数が累積限度になった場合や、利用者によって撮影処理の終了指示が出されることにより、撮影処理が終了されるようになっていてもよい。
一方、経過時間が1分を超えたことが確認されると(S37においてYES)、第2撮影部242は、撮影処理を終了し、撮影処理によって生成された本印刷用撮影画像データを記憶装置30に格納するとともに、画像処理部22に画像処理開始信号を出力する。また、このとき、第2撮影部242は、撮影処理用タッチパネル8に、利用者を編集領域6に移動する案内を表示する。
その後、上記S26〜S28の処理を行い、写真撮影プリント装置201は、一連の処理を終了する。
以上のように、本実施形態の写真撮影プリント装置201は、上記S1、S31〜S37およびS26〜S28からなる一連の処理を、各利用者に対して繰り返し行う。すなわち、該S1、S31〜S37およびS26〜S28の一連の処理が、1回のプレイに該当する。そして、本実施形態の写真プリント装置201は、1回のプレイ中において、試し印刷用の撮影処理および試し印刷処理を行った後、本印刷用の撮影処理を行う。これにより、利用者は、試し印刷の結果を見て、本印刷用の撮影処理時における照明装置16の光量調整を行うことができる。その結果、利用者は、明るさが所望であるプリントシートを取得することができ、印刷結果に満足することができる。
なお、本実施形態では、第2撮影部242は、利用者の操作に応じて、照明条件を設定するとした。しかしながら、これに限らず、第2撮影部242は、利用者の操作に応じて、背景シートなどの撮影条件の設定を行ってもよい。
また、本実施形態および上記実施形態2では、試し印刷を第1プリント部34で、本印刷を第2プリント部35で行う構成とした。しかしながら、試し印刷および本印刷を同じプリント部で行う構成も考えられる。
試し印刷および本印刷を同じプリント部で行うとき、試し印刷と本印刷とで使用するプリント紙の種類(サイズなど)が異なる場合、試し印刷と本印刷とでプリント紙の切り替え処理を行う。
また、試し印刷および本印刷を同じプリント部で行うときには、試し印刷シートが編集領域6に排出され、本印刷シートがプリント排出待機領域7に排出されるように、試し印刷シートと本印刷シートとの搬送路を切り替える処理を行う。もしくは、試し印刷シートと本印刷シートとをターンテーブルで排出方向を切り替えてもよい。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。