JP3903870B2 - 写真プリント装置制御方法、写真プリント装置制御プログラム、写真プリント装置制御プログラムを記録した記録媒体、写真プリント装置、および、プリント媒体ユニット - Google Patents

写真プリント装置制御方法、写真プリント装置制御プログラム、写真プリント装置制御プログラムを記録した記録媒体、写真プリント装置、および、プリント媒体ユニット Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、利用者の写真撮影を行うとともに、その写真を背景画像や落書き画像などと合成した上で写真プリントとして出力する写真プリント装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えばゲームセンターなどの娯楽施設において、利用者の写真撮影を行うとともに、その写真を背景画像などと合成した上でシールプリントとして出力する写真シール自動販売機が設置されており、人気を博している。この写真シール自動販売機には、撮影した画像上に利用者が付属のタッチペンで任意の文字や図形などを書き込むことが可能となっているものも存在している。このような写真シール自動販売機での処理は、コイン投入、撮影処理、編集(落書き)処理、シール印刷という流れになっており、一連の操作を終了した利用者は、投入したコインに対する成果物であるシールプリントを受け取ることによってプレイを終了することになる。
【0003】
上記の編集処理は例えば次のように行われる。まず、例えば色や太さ、模様などが異なる複数タイプのペンあるいはブラシがディスプレイ上に選択可能な状態で表示される。そして、利用者は、落書きに用いるペンあるいはブラシを選択するとともに、同じくディスプレイ上に表示される撮影画像の上にタッチペンを用いて落書きを行うことになる。
【0004】
また、異なる模様のスタンプが選択されるようになっており、撮影画像の上に、利用者によってタッチペンで指定された位置にスタンプを描画する機能が設けられているものも存在する。また、タッチペンの軌跡上に、所定の間隔で4コママンガのように変化する絵柄を描画していく機能が設けられているものもある。
【0005】
さらには、利用者が背景画像を選択して、撮影画像の背景に選択された背景画像を配置する機能も一般的に行われている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記の背景画像に関して、利用者の好みに応じるために、昨今では多種多様の背景画像が提供されるようになっている。しかしながら、これらの背景画像は、予め決まった画像であり、利用者の細かな調整などを行うことはできないようになっている。また、背景画像の選択肢が膨大になってくると、利用者は、所定の制限時間内において、自分の好みの背景画像を選択することが難しくなり、結局満足のいく背景画像を選択することができない、という問題も生じている。
【0007】
本発明は上記の問題点を解決するためになされたもので、その目的は、被写体の撮影画像と背景・前景画像とを合成した合成画像に基づいた写真プリントを提供する際に、背景・前景画像の設定を、短時間でかつ娯楽性の高い操作体系で、利用者の好みに的確に応じることができるものとする写真プリント装置制御方法、写真プリント装置制御プログラム、写真プリント装置制御プログラムを記録した記録媒体、写真プリント装置、プリント媒体ユニット、およびプリント媒体を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、本発明に係る写真プリント装置制御方法は、被写体の撮影を行う撮影手段と、上記撮影手段によって撮影された画像に基づいて、プリント媒体に対して画像の出力を行う画像出力手段とを備えた写真プリント装置制御方法において、上記撮影手段によって、現在撮影されている被写体の撮影画像と、背景および/または前景の画像とを合成したライブビュー合成画像を表示画面上に表示するステップと、所定の全体画像を表示画面上に表示するステップと、上記全体画像の内部に、利用者からの指示によって位置移動可能および/またはサイズ変更可能な選択領域を表示するステップと、上記撮影手段によって撮影された被写体の撮影画像に対して、利用者からの編集処理を受け付けるステップを有し、上記背景および/または前景の画像が、上記選択領域によって選択されている上記全体画像内の一部領域画像に対応した画像であり、上記全体画像およびこれに関連する背景および/または前景の画像に対応した、撮影時の雰囲気を選択させるテーマが複数種類用意されているとともに、利用者によって選択されたテーマに基づいて、上記全体画像の表示および合成画像の表示が行われ、上記編集処理を受け付けるステップでは、利用者によって選択されたテーマに基づいて上記全体画像の表示が行われ、利用者からの指示によって位置移動可能および/またはサイズ変更可能な選択領域を上記全体画像内に表示し、上記撮影画像と、上記選択領域に対応する背景および/または前景の画像との再合成を受け付けることができることを特徴としている。
【0009】
上記の方法によれば、表示画面上には、被写体の撮影画像と、背景および/または前景の画像とが合成された合成画像と、選択領域を内部に含んだ全体画像とが表示されることになる。また、背景および/または前景の画像は、上記選択領域によって選択された全体画像内の一部領域画像に対応したものとなっている。ここで、利用者は、表示画面上に表示されている全体画像の内部の選択領域を位置移動および/またはサイズ変更させることによって、合成画像における背景および/または前景の画像を変化させることが可能となっている。したがって、利用者は、全体画像の中から、自分の好みの場所を選択して背景および/または前景の画像を設定することが可能となるので、自由度の高い状態で、出力する写真画像のデザインを設定することが可能となる。
【0010】
また、利用者によって全体画像の内部の選択領域を移動させることが可能となっている場合には、利用者は、選択領域を移動させることによって背景および/または前景の画像を設定することができるので、あたかも利用者が全体画像の中を歩き回って撮影したい場所を探しているような演出効果を出すことが可能となる。よって、単に複数の背景画像の中から選択する場合と比較して、娯楽性をより高めることができる。
【0011】
また、利用者によって全体画像の内部の選択領域のサイズを変更させることが可能となっている場合には、利用者は、全体画像の内部の選択領域のサイズを変更させることができるので、被写体の撮影画像と、背景および/または前景の画像との大小関係を調整することが可能となる。よって、被写体の大きさと、背景および/または前景の画像とを自然な大きさに調整することが可能となり、利用者の満足いく合成画像を生成することが可能となる。
【0012】
また、本発明に係る写真プリント装置制御方法は、上記の方法において、上記全体画像およびこれに関連する背景および/または前景の画像に対応するテーマが複数種類用意されているとともに、利用者によって選択されたテーマに基づいて、上記全体画像の表示および合成画像の表示が行われる方法としてもよい。
【0013】
上記の方法によれば、利用者は、全体画像およびこれに関連する背景および/または前景の画像に対応するテーマを複数種類の中から選択し、選択したテーマに基づいた全体画像の中から、選択領域を移動、サイズ変更させることによって背景および/または前景の画像を選択することになる。よって、利用者は、まずどのような雰囲気で出力する写真画像をデザインするかについて、テーマを選択することによって大まかに決定し、その後、全体画像中の選択領域を移動、サイズ変更させることによって、より細かく利用者の好みとなる背景および/または前景を設定することが可能となる。よって、利用者に対して、極めて自由度の高い背景および/または前景の画像の選択を提供すると同時に、これらの選択をより短時間で選択しやすい手順で行わせることが可能となる。
【0014】
また、本発明に係る写真プリント装置制御方法は、上記の方法において、上記背景および/または前景の画像が、上記選択領域によって選択された上記全体画像内の一部領域画像を拡大したものである方法としてもよい。
【0015】
上記の方法によれば、全体画像内において選択領域によって選択された一部領域の画像が拡大されて背景および/または前景の画像として設定されることになる。したがって、利用者は、全体画像の中から好きな領域を切り取って背景および/または前景の画像として設定することができるので、あたかも広い空間の中から利用者の好みに応じた場所をフレーム内におさめて写真撮影を行う、というような動作に類似した操作環境を提供することが可能となる。よって、利用者に対して、自由度が高く娯楽性の高い背景および/または前景の設定処理を提供することができる。
【0016】
なお、背景および/または前景の画像は、全体画像内において選択領域によって選択された一部領域の画像をそのまま拡大したものでもよいが、全体画像の画像データとは別に、背景および/または前景の画像を表示する際に用いられる、より詳細な(解像度の高い)画像データを用意しておくようにしてもよい。
【0017】
また、本発明に係る写真プリント装置制御方法は、上記の方法において、上記全体画像内に複数の簡略化された絵柄が表示されているとともに、上記選択領域によって上記絵柄が選択されると、該絵柄に関連づけられている画像が、上記背景および/または前景の画像として表示される方法としてもよい。
【0018】
上記の方法によれば、全体画像内には複数の簡略化された絵柄が表示されており、利用者が選択領域を移動させることによってこれらの絵柄の中から1つを選択することによって、その絵柄に関連づけられている画像が背景および/または前景の画像として表示されることになる。よって、例えば簡略化された絵柄が示されている地図を見て行きたい場所に移動する、というような日常的に行われている動作に類似した操作体系を構築することが可能となる。したがって、利用者は操作にとまどうことなく、自然に短時間で所望とする背景および/または前景の画像の選択を行うことが可能となる。
【0019】
また、全体画像内の所定の位置に複数の簡略化された絵柄が示されているので、利用者は、各絵柄同士の位置的な関係を考慮しながら絵柄の選択をすることが可能となる。よって、例えば単純に絵柄が羅列されている場合と比較して、位置的な関係を認識することにより、利用者はより短時間に所望とする絵柄を選択することが可能となる。
【0020】
また、本発明に係る写真プリント装置制御方法は、上記の方法において、上記背景および/または前景の画像が、動画像によって表示される方法としてもよい。
【0021】
上記の方法によれば、背景および/または前景の画像が、リアルタイムで動く動画像となるので、より臨場感を高めることが可能となる。すなわち、背景および/または前景を動画像とすれば、選択領域の移動を行うことによって、リアルタイムで全体画像の中を移動しているような演出を行うことができ、娯楽性を高めることができる。
【0022】
また、背景および/または前景を動画像とする場合、例えばある特定の物体が任意のタイミングで出現するようにしておけば、利用者は、その特定の物体が出現するかもしれない、というような緊張感および期待感を抱くことができ、娯楽性をより高めることができる。
【0023】
また、本発明に係る写真プリント装置制御方法は、上記の方法において、上記被写体の撮影画像が、被写体の現時点での状態をリアルタイムで表示する画像であり、利用者から指示されたタイミングで、上記合成画像を出力すべき静止画像として設定する方法としてもよい。
【0024】
上記の方法によれば、被写体のリアルタイム画像が撮影画像として合成画像中に表示されるので、選択調整している背景および/または前景の画像との関係を考慮して、被写体の位置やポーズを決定することが可能となり、ここで決定された合成画像の状態を、出力すべき静止画像として設定することができる。よって、背景および/または前景の画像の状態に応じて被写体のポーズおよび位置が決められた写真画像を提供することができるので、背景および/または前景の画像と利用者とが調和した写真プリントを提供することができる。
【0025】
また、本発明に係る写真プリント装置制御方法は、上記の方法において、上記編集処理時に、上記撮影画像と背景および/または前景の画像とを合成した合成画像を表示画面上に表示するステップと、上記全体画像を表示画面上に表示するステップと、上記選択領域を表示するステップとを行う方法としてもよい。
【0026】
上記の方法によれば、編集処理時において、上記のような背景および/または前景の画像の選択処理を行うことが可能となる。よって、編集内容に応じて背景および/または前景の画像を変化させることが可能となり、利用者の好みに応じたプリント画像を提供することが可能となる。
【0027】
また、本発明に係る写真プリント装置制御プログラムは、上記本発明に係る写真プリント装置制御方法をコンピュータに実行させることを特徴としている。
【0028】
上記プログラムをコンピュータシステムにロードすることによって、上記写真プリント装置制御方法を実現することが可能となる。
【0029】
また、本発明に係る写真プリント装置制御プログラムを記録した記録媒体は、上記本発明に係る写真プリント装置制御方法をコンピュータに実行させる写真プリント装置制御プログラムを記録していることを特徴としている。
【0030】
上記記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムにロードすることによって、上記写真プリント装置制御方法を実現することが可能となる。
【0031】
また、本発明に係る写真プリント装置は、被写体の撮影を行う撮影手段と、上記撮影手段によって撮影された撮影画像と、背景および/または前景の画像とを合成した合成画像を生成する合成処理部と、上記合成画像に基づいて、プリント媒体に対して画像の出力を行う画像出力手段とを備え、上記合成処理部が、請求項ないし7のいずれか一項に記載の写真プリント装置制御方法を実行することを特徴としている。
【0032】
上記の構成によれば、上記した写真プリント装置制御方法を実現する写真プリント装置を提供することができるので、利用者が、短時間で自分の所望とする背景および/または前景の画像を選択することが可能であり、かつ娯楽性が高い写真プリント装置を提供することが可能となる。
【0033】
また、本発明に係るプリント媒体ユニットは、画像が印刷されるプリント媒体と、上記プリント媒体に関する識別情報を記録する識別媒体とを備え、上記本発明に係る写真プリント装置に備えられた識別情報読み取り手段によって、上記識別媒体に記録されている識別情報が読み取られ、その内容が確認された上で上記プリント媒体に画像が出力されることを特徴としている。
【0034】
上記の構成によれば、識別情報読み取り手段で読みとった識別情報に基づいて、装着されたプリント媒体が、当該写真プリント装置において利用可能なものであるかを判定し、利用可能である場合にのみプリンタを動作可能とすることが可能となる。すなわち、写真プリント装置において指定されているプリント媒体以外は使用できないように設定することが可能となる。
【0035】
また、識別情報に用紙枚数情報を含ませることによって、プリント媒体を使用するごとに用紙枚数をカウントダウンすることにより、残りの用紙枚数を把握することが可能となる。よって、残りの用紙枚数が少なくなってきた際に、これを表示手段などによって警告するような構成としておけば、利用者の利用中に用紙切れを起こすというような不具合を回避することが可能となる。
【0036】
また、識別情報に用紙種類情報を含ませることによって、これらを考慮して画像データの色成分などを補正することにより、その用紙やインクフィルムに的確な画像出力を行うことが可能となる。
【0037】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の一形態について図1ないし図13に基づいて説明すれば、以下のとおりである。
【0038】
本実施の形態に係る写真プリント装置1は、利用者の写真を撮影する機能(撮影機能)、撮影した写真に対して落書きなどの編集を利用者に行わせる機能(編集機能)、および編集された画像をプリントする機能(プリント機能)を備えているものである。なお、これらの機能は全て必須であるものではなく、例えば編集機能が省かれた構成とすることも可能である。
【0039】
(写真プリント装置1の外観的説明)
まず、図2ないし図4を参照しながら、写真プリント装置1の外観について説明する。図2は、写真プリント装置1における撮影空間R1を示す斜視図である。図3は、写真プリント装置1における編集空間R2を示す斜視図である。図4は、写真プリント装置1を上から見た際の平面図であり、利用者の移動状態が示されている。
【0040】
図4に示すように、写真プリント装置1は、装置本体11の対向する二面のそれぞれの前方空間が撮影空間R1あるいは編集空間R2になるように構成されている。これらの撮影空間R1および編集空間R2の外周には、遮光性を有するビニールシートなどから構成される周囲幕(図2、図3の二点鎖線)が設けられている。この周囲幕によって、撮影時に外部からの光が撮影領域に入ってくることを防止することが可能となり、より良好な撮影を行うことが可能となる。また、この周囲幕によって、撮影処理中および落書き処理中に照明や音声による演出が効果的になるとともに、外部からののぞき見等を防いでプライバシーを保護することが可能となる。
【0041】
図2に示すように、装置本体11は、撮影空間R1側に、カメラユニット12、撮影処理用タッチパネル13、操作ボタン14、コイン投入口15、コイン返却口16、前面照明装置17a、仰角照明装置17c、フロントスピーカ18aを備えている。さらに、撮影空間R1には、天井照明装置17b(図3)、リアスピーカ18bが設けられている。
【0042】
また、図3に示すように、装置本体11は、編集空間R2側に、編集処理用タッチパネル21、タッチペン22、フロントスピーカ18cを備えている。さらに、編集空間R2には、天井照明装置17d、リアスピーカ18dが設けられている。加えて、図3に示すように、装置本体11の側面に、プリント排出口19が設けられている。
【0043】
カメラユニット12は、利用者の写真を撮影する。カメラユニット12は、内部に例えばレンズ群、絞り、CCD(charge coupled device)撮像素子などを備えたデジタルカメラを搭載している。また、カメラユニット12は、全身撮影やアップ撮影等の複数の撮影方法に対応できるように、ズーム、絞り、フィルタ等を切り替え可能に構成されてもよい。また、カメラユニット12は、垂直に設けられたレールによって昇降自在に取り付けられており、利用者の指示等に応じて最適な高さに設置できる。
【0044】
撮影処理用タッチパネル13および編集処理用タッチパネル21は、例えば液晶表示素子などのフラットパネルディスプレイやCRT(cathode ray tube)等の表示面にタッチセンサを設けて構成されている。
【0045】
撮影処理用タッチパネル13は、撮影空間R1に設けられており、撮影処理における各種メッセージや画像などを表示する。具体的には、撮影処理用タッチパネル13には、デモ画面、オープニング画面、課金処理指示画面、撮影処理における各種操作内容、撮影時の撮影画面などが表示される。
【0046】
操作ボタン14は、撮影処理用タッチパネル13を用いずに行う操作入力のために設けられている。なお、撮影処理用タッチパネル13から入力可能な操作であっても、同時に操作ボタン14から入力可能にしてもよい。
【0047】
編集処理用タッチパネル21は、編集空間R2に設けられており、落書きなどの編集処理における各種メッセージや画像などを表示する。具体的には、編集処理用タッチパネル21には、落書きなどの画像編集処理時における編集対象の画像および各種編集ツールなどが表示される。このように、写真プリント装置1が動作する上で、利用者に対して提示すべき各種メッセージや画像などの表示は、撮影処理用タッチパネル13あるいは編集処理用タッチパネル21によって行われる。
【0048】
そして、編集処理用タッチパネル21の近傍(図3では編集処理用タッチパネル21の下方)には、タッチペン22が備えられている。利用者は、このタッチペン22を編集処理用タッチパネル21に接触させることによって、処理の進行に応じて表示されるボタンを選択したり、落書きなどの画像描画を行ったりすることが可能となる。
【0049】
ここで、図3に示すように、写真プリント装置1には編集処理用タッチパネル21およびタッチペン22が2組並設されている。これにより、2つの編集処理用タッチパネル21・21にそれぞれに表示された撮影画像に、2人の利用者が同時に落書き処理などを入力することができる。なお、編集処理用タッチパネル21・21には、異なる撮影画像をそれぞれ表示させることができ、利用者は、別々の撮影画像に対して落書き処理などを入力することもできる。また、落書き処理において、一方の編集処理用タッチパネル21から入力された落書き処理を他方の編集処理用タッチパネル21に反映される反映処理や落書き可能範囲を制限する処理などが行われるようになっていてもよい。
【0050】
コイン投入口15は、利用者がプレイ料金として所定金額のコインを投入するための投入口である。また、コイン返却口16は、釣り銭が生じた場合や、コインが投入された後でリセットされた場合に、コインを利用者に対して返却するための返却口である。また、装置本体11の内部には、利用者から徴収したコインを蓄積するコイン容器(図示せず)が設けられている。
【0051】
プリント排出口19は、利用者が撮影処理および編集処理を終了した後に、プリントされた写真プリントが排出される箇所である。このプリント排出口19は、上記筐体の側面に配置されており、編集作業を終了した利用者は、このプリント排出口19の近傍に移動して写真プリントを取り出すことになる(図4)。
【0052】
撮影空間R1の前面照明装置17aおよび天井照明装置17bは、撮影時にフラッシュとして機能するとともに、通常時の照明として機能する。これらの照明装置の内部には、例えばフラッシュ時に発光するストロボ照明部、および通常時の照明として発光する蛍光灯などが備えられている。仰角照明装置17cは、例えば利用者が、ホラー風の雰囲気となるように顔の下から光を当てて撮影を行いたい場合に用いられるライトである。なお、写真プリント装置1は、仰角照明装置17cのように、特定のモードでの特殊な照明効果を目的とする照明装置を適宜配設することが可能である。また、編集空間R2の天井照明装置17dは、落書き中の照明として機能する。
【0053】
フロントスピーカ18a、リアスピーカ18b、フロントスピーカ18c、およびリアスピーカ18d(以降、これらを総称してスピーカ18と称する)は、利用者に対して各種操作上のガイダンス音声や効果音などを出力するものである。
【0054】
以上により、図4に示すように、写真プリント装置1では、次の流れに従ってサービスが提供される。(1)利用者が撮影空間R1へ入り、撮影処理を行う。(2)利用者が編集空間R2へ移動して、落書きなどの編集処理を行い、印刷する。(3)利用者が編集空間R2から出て、シールの排出を待って、シールを受け取る。
【0055】
このような構成の写真プリント装置1によれば、撮影処理を行う撮影空間R1と編集処理を行う編集空間R2とが分離されているため、撮影空間R1と編集空間R2とにおいて二重に接客することが可能となり、利用者の回転率を高めることが可能となっている。
【0056】
(写真プリント装置1における機能的説明)
次に、上記写真プリント装置1の機能的な構成について、図7に示すブロック図を参照しながら説明する。同図に示すように、写真プリント装置1は、前記した編集処理用タッチパネル21、撮影処理用タッチパネル13、およびカメラユニット12に加えて、制御装置2、電源装置3、課金処理部4、照明装置5、IDタグリーダ/ライタ(識別情報読み取り手段)33、プリンタ(画像出力手段)34を備えている。
【0057】
制御装置2は、写真プリント装置1内における上述した各種構成の動作を統括的に制御するものである。この制御装置2は、例えばPCベースのコンピュータによって構成される。そして、各種構成の動作制御は、制御プログラムをコンピュータに実行させることによって行われる。このプログラムは、例えばCD−ROMなどのリムーバブルメディアに記録されているものを読み出して使用する形態であってもよいし、ハードディスクなどにインストールされたものを読み出して使用する形態であってもよい。また、この制御装置2がインターネットなどの通信ネットワークに接続された構成とする場合、この通信ネットワークを介して上記プログラムをダウンロードしてハードディスクなどにインストールして実行する形態なども考えられる。
【0058】
電源装置3は、写真プリント装置1内における上述した各種構成に対して電力供給を行うためのものである。
【0059】
課金処理部4は、コイン投入口15からの代金投入、およびコイン返却口16におけるコイン返却処理などを制御するものであり、利用者から徴収する課金に関する処理を行うブロックである。課金処理部4による課金状況に応じて、制御装置2が該当利用者に対する動作を制御する。
【0060】
照明装置19は、前記した前面照明装置17a、仰角照明装置17c、天井照明装置17b、および天井照明装置17dなどに相当するものであり、撮影時にフラッシュとして機能したり、通常時の照明としても機能したりするものである。制御装置2は、照明装置19に対して、撮影の瞬間にフラッシュ照明を行わせるなどの制御を行う。
【0061】
IDタグリーダ/ライタ33およびプリンタ34は、プリンタユニットを構成しており、このプリンタユニットに対して、写真プリントの出力媒体となるプリント紙(プリント媒体)31およびIDタグ(識別媒体)32がプリント紙ユニット(プリント媒体ユニット)35としてセットで納入されるようになっている。
【0062】
プリンタ34は、出力すべき画像データが制御装置2から送られてくると、その画像データに基づいてプリント紙32に印刷を行うものである。このプリンタ34としては、例えば昇華型プリンタが用いられる。なお、昇華型プリンタを用いる場合には、プリント紙32およびIDタグ31に加えて、昇華型用インクフィルムがセットととなって納入されることになる。
【0063】
IDタグリーダ/ライタ33は、IDタグ31に記録されている各種識別情報を読み出して制御装置2に出力する。IDタグ31は、メモリ機能を有するICチップなどによって構成されるものである。上記識別情報としては、固有ID、用紙枚数、用紙種類、および、インク固有の色情報(インクフィルムがセットとなっている場合)などが挙げられる。
【0064】
制御装置2は、IDタグリーダ/ライタ33で読みとった識別情報に基づいて、装着されたプリント紙32およびインクフィルムが、当該写真プリント装置1において利用可能なものであるかを判定し、利用可能である場合にのみプリンタ34を動作可能とする。すなわち、写真プリント装置1において指定されているプリント紙32およびインクフィルム以外は使用できないように設定されていることになる。
【0065】
また、IDタグ31に記録されている用紙枚数情報に基づいて、プリント紙を使用するごとに用紙枚数をカウントダウンしていくことによって、残りの用紙枚数を把握することが可能となる。よって、残りの用紙枚数が少なくなってきた際に、これを表示手段などによって警告するような構成としておけば、利用者の利用中に用紙切れを起こすというような不具合を回避することが可能となる。なお、用紙枚数をカウントダウンする際には、IDタグ31に記録されている用紙枚数情報も書き換えるようにする。これにより、用紙を使い切った場合には、IDタグ31に記録されている用紙枚数情報も0となり、このIDタグ31を無効にすることが可能となる。
【0066】
また、IDタグ31に記録されている用紙種類情報や、インク固有の色情報を読み出すことによって、これらを考慮して画像データの色成分などを補正することにより、その用紙やインクフィルムに的確な画像出力を行うことが可能となる。
【0067】
IDタグ31としては、無線によりデータ通信を行うことが可能な非接触型IDタグと、端子が設けられた接触型IDタグとがあり、IDタグリーダ/ライタ33としては、これらのどちらか一方あるいは両方に対応したものとなる。
【0068】
なお、上記の例では、IDタグを利用して利用可能なプリント紙であるか否かを確認するようになっているが、これに限定するものではなく、例えば、プリント紙およびインクフィルムを梱包する梱包材などにプリントされているバーコードなどを利用して確認するような構成としてもよい。しかしながら、バーコードを用いる場合には、含めることのできる情報量が少ないことや、例えば用紙枚数のカウントダウンによる情報の書き換えができない、などの問題がある。
【0069】
なお、上記のプリント紙としては、通常の紙状媒体である紙状シートであってもよいし、粘着シートおよび該粘着シールの粘着面に貼り付けられている剥離シートからなるシールシートであってもよい。
【0070】
また、制御装置2は、撮影合成処理部7、編集画像処理部6、および記憶部8を備えている。
【0071】
撮影合成処理部7は、後述する撮影処理を行うブロックである。編集画像処理部6は、後述する編集処理を行うブロックである。これらのブロックは、上記したように、それぞれ相当する処理を行うプログラムをコンピュータが実行することによって実現されるものである。
【0072】
記憶部8は、上記したハードディスクなどの不揮発性の記憶装置によって構成されるものである。この記憶部8に記憶される内容としては、上記した制御プログラム、OS(Operating System)プログラム、およびその他各種プログラム、撮影カメラにおける動作設定値、後述する全体マップに関する画像情報、撮影した画像および編集した画像の画像データなどが挙げられる。上記の撮影カメラにおける動作設定値としては、装置出荷時やメンテナンス時などに設定されるホワイトバランスの値、撮影画像の明暗などを調整する際の画像処理に関する各種パラメータ値などが挙げられる。
【0073】
(全体処理の流れ)
次に、上記写真プリント装置1における処理の流れについて、図5に示すフローチャートを参照しながら説明する。まず、ステップ1(以降、S1のように称する)において、利用者が撮影空間R1に進入する。ここで利用者は、撮影処理用タッチパネル13に表示されている指示に従って、コイン投入口15から代金としてのコインを投入する。そして、課金処理部4によって課金処理が行われる(S2)。
【0074】
課金処理が正常に完了したことが確認されると、S3において撮影処理が開始される。この撮影処理では、背景画像の選択、背景画像の位置調整およびサイズ調整、および実際の撮影処理などが行われる。なお、この撮影処理に関する詳細については後述する。
【0075】
そして、S4において撮影処理が終了したか否かが判定され、終了していない場合には(S4においてNO)、S3における撮影処理が繰り返し行われる。撮影処理の終了は、利用者によって撮影処理の終了指示が出されるか、撮影処理時間がオーバーした場合となる。
【0076】
撮影処理が終了したことが確認されると(S4においてYES)、利用者は撮影空間R1から編集空間R2に移動し、編集処理用タッチパネル21を用いて編集処理が開始される(S5)。図9に、編集画面の例を示す。同図に示す編集画面例では、表示画面上における左上隅に編集処理を行うことが可能な制限時間の残り時間が表示される。また、表示画面上における中央には、編集対象となる画像、すなわち撮影処理によって生成された合成画像が表示され、この画像に対してタッチペン3Bを用いて落書きなどの編集処理が行われることになる。この画像の左には、編集処理を行うためのツール類の選択領域が表示される。ツール類としては、例えば複数の種類からなるペンおよびその色、消しゴム、および複数のスタンプなどが挙げられる。
【0077】
また、編集対象となる画像の右には、編集対象となる画像を選択するための選択画像、すなわち、上記の画像の選択処理において選択された画像が表示される。利用者は、タッチペン3Bによって選択画像をタッチすることによって、中央に編集対象として表示される画像を切り替えることが可能となっている。なお、この選択画像は、上記の撮影処理において、複数回の撮影が行われた場合の各撮影時における画像に相当するものである。
【0078】
そして、S6において編集処理が終了したか否かが判定され、終了していない場合には(S6においてNO)、S5に戻って編集処理が継続される。編集処理は、利用者によって「落書きおわり」ボタンが押された場合、あるいは編集処理に割り当てられた残り時間がなくなった場合に終了することになる。
【0079】
編集処理が終了したことが確認されると(S6においてYES)、編集が施された画像データがプリンタ34に伝送され、この画像データに基づいてプリンタ34がプリント紙32に対して画像出力し、これがプリント排出口19から排出される(S7)。以上のシーケンスによって、ある利用者による撮影から編集、出力に至るプレイ動作が終了する。
【0080】
(撮影処理の流れ)
次に、上記のS3における撮影処理の詳細について説明する。本実施形態における写真プリント装置1では、利用者の撮影画像と、予め用意してある背景・前景画像とが合成された合成画像が生成されるようになっている。そして、背景・前景画像は、次のようにして選択される。まず、利用者によってテーマが選択され、テーマに応じた全体マップ(全体画像)の中から、背景・前景画像としての一部領域が選択される。以降、この処理について詳しく説明する。
【0081】
図6は、撮影処理における流れを示すフローチャートである。まずS11において、テーマ選択処理が行われる。図8は、テーマ選択処理における表示画面例を示している。同図に示す例では、テーマとして、「海中散歩」、「海の風景」、「動物園」…などが示されている。利用者は、表示されたテーマの中から、どのような雰囲気での撮影を行いたいかを選択することになる。すなわち、このテーマ選択によって、利用者は、撮影画像における背景・前景の雰囲気を大まかに設定することになる。背景・前景の詳細な設定については、後述する処理によって行われることになる。
【0082】
次に、S12において、全体マップおよびライブビュー合成画像の表示が行われる。図1は、全体マップおよびライブビュー合成画像の表示画面(以降、撮影処理画面と称する)の一例を示している。この撮影処理画面では、右上の領域に全体マップPMが表示され、中央左よりの領域にライブビュー合成画像PLが表示されている。
【0083】
全体マップPMは、S11において選択されたテーマに応じた全体マップ画像である。すなわち、例えば上記の例における「海中散歩」というテーマが選択されている場合には、海の表面から深海に到るまでの広範囲領域の画像が全体マップPMとして表示されることになる。そして、全体マップPMの内部には、選択領域SAが表示されている。この選択領域SAは、全体マップPM内におけるこの領域内の画像が、ライブビュー合成画像PLの背景・前景として設定されることを示すものである。
【0084】
ライブビュー合成画像PLは、現在撮影されている利用者の画像と、背景・前景画像とを合成して表示するものである。この合成は、例えばクロマキー処理などによって実現される。ここで、利用者の画像は、利用者の現在の状態を動画でリアルタイムに表示されるものとする。すなわち、利用者は様々にポーズを変えながら、背景・前景との兼ね合いを考慮して撮影の構図を考えることが可能となっている。
【0085】
また、全体マップPMの左側には、マップ移動ボタンBMMおよび選択領域ズームボタンBMZが表示されている。マップ移動ボタンBMMは、全体マップPM内において、選択領域SAを上下左右に移動させるためのボタンである。利用者は、このマップ移動ボタンBMMを操作することによって、ライブビュー合成画像PLの背景・前景として設定される画像を変更することができる。言い方を変えれば、選択領域SAを全体マップPM内で移動させることによって、あたかも利用者が全体マップPMで示される世界の中を動き回っているような状況を作り出すことができる。
【0086】
選択領域ズームボタンBMZは、選択領域SAの大きさを変化させるためのボタンである。すなわち、選択領域SAを大きくすれば、ライブビュー合成画像PLにおける背景・前景に含まれる領域が広くなり、結果的に背景・前景のズームダウンが実現されることになる。逆に、選択領域SAを小さくすれば、ライブビュー合成画像PLにおける背景・前景に含まれる領域が狭くなり、結果的に背景・前景のズームアップが実現されることになる。これにより、利用者の画像と背景・前景の画像との大きさの関係を調整することが可能となるので、利用者と背景・前景との大小関係をより自然な状態にする、あるいは利用者の所望とするものとすることが可能となる。
【0087】
また、全体マップPMの下側には、マップ変更ボタンBMCが表示されている。このマップ変更ボタンBMCは、現在選択されているテーマ(全体マップ)を利用者が変更したいと思った際に用いられるボタンである。このマップ変更ボタンBMCが押されると、上記した図8に示すようなテーマ選択画面に戻ってテーマ選択処理が再び行われることになる(後述するS16の処理に相当)。
【0088】
また、ライブビュー合成画像PLの右側には、カメラズームボタンBCZが表示されている。このカメラズームボタンBCZは、カメラユニット12による撮影のズーム状態を変更するためのボタンである。すなわち、ズームアップさせることによって、ライブビュー合成画像PL内における利用者画像の大きさを大きくさせることができ、ズームダウンさせることによって、ライブビュー合成画像PL内における利用者画像の大きさを小さくさせることができる。すなわち、上記のマップ移動ボタンBMMおよび選択領域ズームボタンBMZによる調整と、このカメラズームボタンBCZによる調整とを組み合わせることによって、利用者の大きさおよび配置、背景・前景の大きさおよび配置を、利用者の思うままに調整することが可能となる。
【0089】
また、カメラズームボタンBCZの下側には、撮影開始ボタンBSSが表示されている。利用者は、背景・前景の調整、および利用者画像の大きさやポーズなどの調整が完了した時点で、この撮影開始ボタンBSSを押すことによって、撮影カウントダウンが開始されて静止画像の撮影動作が行われることになる(後述するS18、S19の処理に相当)。
【0090】
ここで図6に示すフローチャートに戻ると、S12において全体マップPMおよびライブビュー合成画像PLの表示が行われると、S13において、移動・ズーム入力、すなわち、マップ移動ボタンBMMおよび選択領域ズームボタンBMZによる調整が行われたか否かが判定される。S13においてYES、すなわち、移動・ズーム入力が行われたと判定された場合には、全体マップPMにおける選択領域SAを入力内容に従って更新表示し(S14)、これに伴ってライブビュー合成画像PLの表示を更新する(S15)。
【0091】
S13においてNO、すなわち、移動・ズーム入力がなされていないと判定された場合、および、S15における処理が完了した後に、S16において、テーマの変更指示、すなわち、マップ変更ボタンBMCが押されたか否かが判定される。S16においてYES、すなわち、テーマの変更指示がなされたと判定された場合には、上記したS11からの処理に戻る。
【0092】
一方、S16においてNO、すなわち、テーマの変更指示がなされていないと判定された場合には、撮影開始指示、すなわち、撮影開始ボタンBSSが押されたか否かが判定される(S17)。S17においてNO、すなわち、撮影開始指示がなされていないと判定された場合には、S12からの処理に戻る。つまり、S12からS17までの処理が繰り返されることによって、合成画像の構図の調整処理が行われることになる。
【0093】
S17においてYES、すなわち、撮影開始指示が利用者によってされると、静止画像を撮影するまでのカウントダウンが表示画面上に表示され、また音声によってもカウントダウンが行われる(S18)。そして、カウントダウンが終了すると、その時点での利用者の静止画像の取得が行われことによって撮影が行われる(S19)。その後、撮影された利用者の静止画像と、その時点で設定されている背景・前景画像とが合成され、この撮影済合成画像が表示画面上に表示される(S20)。
【0094】
(テーマの具体例)
次に、上記のテーマおよび全体マップPMの具体的な例について説明する。ここでは、全体マップPMから選択領域SAを選んでライブビュー合成画像PLに合成する方法として、大きくわけて2つの方法(第1および第2の方法)を提示する。
【0095】
第1の方法は、全体マップPMが比較的広い範囲の画像を示しており、選択領域SA内の画像が拡大されてライブビュー合成画像PLに合成されるものである。第2の方法は、全体マップPMが、比較的広い範囲の画像を示しているとともに、その内部には、各種の簡略化された絵柄(アイコン)が示されており、選択領域SAによって簡略化された絵柄を選択すると、その絵柄に関連付けられた詳細な画像がライブビュー合成画像PLに合成されるものである。第1の方法と第2の方法との違いは、第1の方法では、選択領域SA内の画像がそのまま拡大されてライブビュー合成画像PLに合成されるのに対し、第2の方法では、選択領域SA内の画像は、ライブビュー合成画像PLに合成される画像を象徴的に示しているものとなっている点である。
【0096】
まず、第1の方法の具体例として、上記の図8で示した「海中散歩」に関する例について説明する。図10は、この例における全体マップPMの一例を示している。同図に示すように、全体マップPMには、海面から海中および深海に到るまでの絵柄が示されている。選択領域SAを全体マップPMの上から下へと移動させると、ライブビュー合成画像PLの背景・前景は、海面近傍の風景から、海中の様子、深海の様子というように変化していくことになる。また、この例では、背景または前景として、選択している海の深さに応じて、海上の船、魚、くじら、潜水艦などが現れたり、泡が上に上がっていったりというような演出が行われる。ここで、背景とは、ライブビュー合成画像PLにおいて、利用者の撮影画像の背後に表示される画像であり、前景とは、利用者の撮影画像の前に表示される画像である。すなわち、遠くにいる魚などは背景として表示し、近くにいる魚などは前景として表示するようにすれば、ライブビュー合成画像PLに奥行き感を与えることができる。
【0097】
また、背景および前景は、静止画像であってもよいが、魚や泡などがリアルタイムで動く動画像とすることによって、より臨場感を高めることが可能となる。すなわち、背景および前景を動画像とすれば、選択領域SAの移動を行うことによって、リアルタイムで海中を散歩しているような演出を行うことができ、娯楽性を高めることができる。
【0098】
また、背景および前景を動画像とする場合、例えばある特定の物体が任意のタイミングで出現するようにしておき、これを撮影済合成画像として撮影できた場合には何らかの特典が得られる、というようなゲーム性の演出を行うことも可能である。
【0099】
上記の「海中散歩」に類似するテーマの例としては、「宇宙旅行」、「アフリカ大草原」などが挙げられる。「宇宙旅行」の場合、全体マップPMには、地球上の街の風景から、大気圏を越えて宇宙の風景までの絵柄を示しておく。この場合、選択領域SAを移動させることによって宇宙旅行をしているような雰囲気を演出することができる。「アフリカ大草原」の場合、全体マップPMには、アフリカの大草原を広範囲で示した絵柄を示しておく。この場合、選択領域SAを移動させることによって、様々な動物をライブビュー合成画像に表示させたりすることが可能となる。
【0100】
また、第1の方法の他の例としては、例えば上記の図8に示した「海の風景」が挙げられる。図11は、この例における全体マップPMの絵柄例を示している。同図に示すように、全体マップPMには、桟橋などが含まれた海の風景写真が示されている。そして、選択領域SAを任意の場所に移動させるとともに、選択領域SAの大きさを変化させることによって、あたかも利用者が実際に海に行って写真を撮ったかのような合成画像を生成することが可能となる。
【0101】
この「海の風景」に関してより詳しく説明する。図8に示した「海の風景」では、利用者は立った状態でカメラ撮影することが多いので、合成画像内における主役である利用者画像は、風景内の桟橋の上に位置付けられる方が自然である場合が多い。しかしながら、従来の合成処理のように、単純に利用者画像と背景とを合成するのみで背景移動調整操作ができない場合、撮影時に利用者ライブビューと背景とを合成する際に、背景中の適切な位置に利用者自らを位置付けるためには、利用者みずからが立ち位置を変更しなければならなった。
【0102】
また、撮影結果の静止画像に対して、落書き画像編集処理において利用者の静止画像と従来の固定サイズの背景を合成する場合、編集処理時には、利用者の画像中の絶対位置は決定されていることになる。よって、合成する背景の中の利用者が位置して欲しい位置と静止画との位置調整は行えないことになる。ここで、一例として、利用者が、背景中の桟橋に利用者が立ち、なんとなくさびしい雰囲気や、すずしげな雰囲気の演出を意図して撮影を行い、背景との合成を行おうとしている場合を考える。この場合、上記のように、背景と利用者の撮影画像との位置調整を行えない場合には、利用者画像が桟橋でなく、例えば海の部分に合成されてしまうことも考えられる。すなわち、合成画像における背景と利用者との位置関係は、あきらかに中途半端で不自然なものとなり、利用者の満足度は低下してしまうことが予想される。
【0103】
つまり、背景の決まった場所に利用者の撮影結果画像を配置することで、初めて、違和感のない画像が作成できるコンテンツ(これをストーリー性を有するコンテンツと称する)である場合は、上記の従来例のように、背景と利用者撮影画像との位置関係を調整することができないと、利用者の満足度の低い不自然な合成画像となってしまうことになる。このようなストーリー性を有するコンテンツとしては、上記の海の風景の他に、背景にUFOが飛んでいて、手前に配置される利用者がUFOを指差しているような場合などが挙げられる。また、背景と利用者撮影画像との位置関係を調整することができない場合、利用者と、背景画像中の主要な画像とが重なってしまうことも考えられ、構図として良好でない合成画像となることも考えられる。
【0104】
これに対して、本実施形態に係る方法によれば、利用者の撮影結果画像を背景のストーリーにあわせた最適な位置に位置付けることができるので、利用者の満足度の高い自然が合成画像を生成することが可能となる。
【0105】
さらに好ましくは、図1に示す全体マップおよびライブビュー合成画像の表示画面において、利用者のライブビューを指定された角度に回転させる機能が設けられていてもよい。例えば画面上に、左右45度回転、左右90度回転などのボタンを配したり、角度を0〜360度まで変更可能にするボタンを配したりすることによって上記の機能を実現することができる。
【0106】
このような構成とすることにより、例えば、海の背景と利用者を合成する場合は、利用者のライブビューを90度回転させると、立っている利用者は、水平方向に横になっている状態となり、これを海の背景の位置を調整しながら合成することによって、海の中を利用者が泳いでいるような合成画像を生成することが可能となる。また、ライブビュー角度を適宜変えることで、深海に潜ったり、斜め方向に泳いだりなど多彩な演出を行うことが可能となる。
【0107】
なお、上記のような利用者画像の回転処理は、図13に示されるような落書き画像編集処理内で行う構成であっても良い。
【0108】
また、海に限らず、例えば世界各地の著名な観光地の写真を全体マップPMとして選択できるようにしておけば、利用者は様々な観光地の写真において、利用者の好みの場所に自分達を配置した合成画像を生成することが可能となる。また、このような風景に関しても、動画表示とすることによって、予期しない物体や人物などが背景や前景に現れるなどの演出も可能となり、娯楽性を高めることが可能となる。
【0109】
ここで、上記のような風景写真による全体マップPMにおいて、選択領域SAを利用者が移動させるに従って、その選択領域SAの大きさを自動的に変化させるようにしておいてもよい。すなわち、全体マップPMにおける風景の中で、遠方となるような画像領域に選択領域SAを移動させた場合には、選択領域SAの大きさを小さくし、近くなるにつれて選択領域SAの大きさを大きくするようにしてもよい。これにより、ライブビュー合成画像PLにおいて、利用者の撮影画像と背景・前景との大小関係を自然な状態にすることが可能となる。
【0110】
一方、第2の方法の例としては、例えば上記の図8に示した「動物園」が挙げられる。図12は、この例における全体マップPMの絵柄例を示している。同図に示すように、全体マップPMには、動物園を簡略的に鳥瞰図表示した図柄が示されている。すなわち、全体マップPMには、動物園のどこにどんな動物がいるかが簡略的に示されている。そして、利用者は、選択領域SAを移動させて動物を選択することによって、ライブビュー合成画像PLに、その動物を表示させることになる。
【0111】
ここで注意すべき点は、全体マップPMにおいて表示されている動物の図柄が、そのままライブビュー合成画像PLに拡大表示されるのではないということである。すなわち、全体マップPMにおいて表示されている動物の図柄は、あくまで動物の種類を特定するために使われるアイコン的な機能を持つものであり、ライブビュー合成画像PLには、対応する動物に関する詳細な図柄(静止画または動画)が表示されることになる。具体的には、全体マップPMにおける動物園の中で、利用者がゴリラのアイコンを選択領域SAで選択すると、ライブビュー合成画像PLには、背景にゴリラの動画像、前景に鉄格子となった合成画像が表示される。この場合、利用者は、ゴリラの檻の中でゴリラとともに写っている合成画像を生成することができ、より楽しい合成写真を生成することができる。
【0112】
また、上記のように、利用者が概略情報を示す地図を見て、その中から自分の好みの場所を選択する、という操作体系は、日常の生活における行動(動物園の園内表示を見て、行きたい場所に移動する)と違和感がないものであり、利用者は自然な形で操作を行うことが可能である。
【0113】
なお、上記の第1の方法および第2の方法を組み合わせたものとすることも可能である。すなわち、まず第2の方法による全体マップPMを表示し、上記のようにして選択が行われると、選択された内容に対応する全体マップPMを更新表示し、この更新表示された全体マップPMの中から第1の方法によって選択領域SAを選択してライブビュー合成画像PLに合成する、というようなことも可能である。同様に、第1の方法および第2の方法を任意の順で複数回繰り返す方法、第1の方法を複数回繰り返す方法、第2の方法を複数回繰り返す方法などとすることも可能である。
【0114】
(編集処理時に合成を行う例)
なお、上記では、撮影処理時において、選択されたテーマに基づく背景・前景画像と利用者の画像とを合成する処理が行われていたが、これに限定されるものではなく、編集処理時において上記の処理を行うようにしてもよい。図13は、編集処理時において上記の合成処理を行う構成とした場合の、編集処理用タッチパネル21に表示される表示画面例を示している。同図に示す表示画面は、前記した図9に示す編集処理時における表示画面に加えて、全体マップPM、選択領域SA、マップ移動ボタンBMM、選択領域ズームボタンBMZ、およびマップ変更ボタンBMCが設けられている。これらの各ボタンの機能については、前記した内容と同様であるのでここではその説明を省略する。
【0115】
この場合、編集処理を開始する前に、図8に示すようなテーマ選択画面が表示され、テーマが利用者によって選択された後に図13に示す編集処理画面が表示されることになる。そして、上記と同様の処理によって、編集対象となる画像の背景・前景が選択される。
【0116】
ここで、撮影処理時に上記のような合成処理を行わずに、編集処理時にのみ合成処理を行うようにしてもよいが、撮影処理時にも合成処理を行い、編集処理時にも、合成処理を行うことが可能となっていてもよい。この場合、撮影処理時に行った合成が、編集処理を進めていく上で利用者が気に入らなくなった場合に、合成処理、すなわち背景・前景の選択を変更することが可能となる。
【0117】
【発明の効果】
以上のように、本発明に係る写真プリント装置制御方法は、被写体の撮影を行う撮影手段と、上記撮影手段によって撮影された画像に基づいて、プリント媒体に対して画像の出力を行う画像出力手段とを備えた写真プリント装置における写真プリント装置制御方法であって、上記撮影手段によって、現在撮影されている被写体の撮影画像と、背景および/または前景の画像とを合成したライブビュー合成画像を表示画面上に表示するステップと、所定の全体画像を表示画面上に表示するステップと、上記全体画像の内部に、利用者からの指示によって位置移動可能および/またはサイズ変更可能な選択領域を表示するステップと、上記撮影手段によって撮影された被写体の撮影画像に対して、利用者からの編集処理を受け付けるステップを有し、上記背景および/または前景の画像が、上記選択領域によって選択されている上記全体画像内の一部領域画像に対応した画像であり、上記全体画像およびこれに関連する背景および/または前景の画像に対応した、撮影時の雰囲気を選択させるテーマが複数種類用意されているとともに、利用者によって選択されたテーマに基づいて、上記全体画像の表示および合成画像の表示が行われ、上記編集処理を受け付けるステップでは、利用者によって選択されたテーマに基づいて上記全体画像の表示が行われ、利用者からの指示によって位置移動可能および/またはサイズ変更可能な選択領域を上記全体画像内に表示し、上記撮影画像と、上記選択領域に対応する背景および/または前景の画像との再合成を受け付けることができる方法である。
【0118】
これにより、利用者は、全体画像の中から、自分の好みの場所を選択して背景および/または前景の画像を設定することが可能となるので、自由度の高い状態で、出力する写真画像のデザインを設定することが可能となるという効果を奏する。
【0119】
また、利用者によって全体画像の内部の選択領域を移動させることが可能となっている場合には、利用者は、選択領域を移動させることによって背景および/または前景の画像を設定することができるので、あたかも利用者が全体画像の中を歩き回って撮影したい場所を探しているような演出効果を出すことが可能となるという効果を奏する。
【0120】
また、利用者によって全体画像の内部の選択領域のサイズを変更させることが可能となっている場合には、利用者は、全体画像の内部の選択領域のサイズを変更させることができるので、被写体の大きさと、背景および/または前景の画像とを自然な大きさに調整することが可能となり、利用者の満足いく合成画像を生成することが可能となるという効果を奏する。
【0121】
また、本発明に係る写真プリント装置制御方法は、上記全体画像およびこれに関連する背景および/または前景の画像に対応するテーマが複数種類用意されているとともに、利用者によって選択されたテーマに基づいて、上記全体画像の表示および合成画像の表示が行われる方法としてもよい。
【0122】
これにより、上記の方法による効果に加えて、利用者に対して、極めて自由度の高い背景および/または前景の画像の選択を提供すると同時に、これらの選択をより短時間で選択しやすい手順で行わせることが可能となるという効果を奏する。
【0123】
また、本発明に係る写真プリント装置制御方法は、上記背景および/または前景の画像が、上記選択領域によって選択された上記全体画像内の一部領域画像を拡大したものである方法としてもよい。
【0124】
これにより、上記の方法による効果に加えて、利用者は、全体画像の中から好きな領域を切り取って背景および/または前景の画像として設定することができるので、あたかも広い空間の中から利用者の好みに応じた場所をフレーム内におさめて写真撮影を行う、というような動作に類似した操作環境を提供することが可能となるという効果を奏する。
【0125】
また、本発明に係る写真プリント装置制御方法は、上記全体画像内に複数の簡略化された絵柄が表示されているとともに、上記選択領域によって上記絵柄が選択されると、該絵柄に関連づけられている画像が、上記背景および/または前景の画像として表示される方法としてもよい。
【0126】
これにより、上記の方法による効果に加えて、利用者は操作にとまどうことなく、自然に短時間で所望とする背景および/または前景の画像の選択を行うことが可能となるという効果を奏する。
【0127】
また、利用者は、各絵柄同士の位置的な関係を考慮しながら絵柄の選択をすることが可能となる。よって、例えば単純に絵柄が羅列されている場合と比較して、位置的な関係を認識することにより、利用者はより短時間に所望とする絵柄を選択することが可能となるという効果を奏する。
【0128】
また、本発明に係る写真プリント装置制御方法は、上記背景および/または前景の画像が、動画像によって表示される方法としてもよい。
【0129】
これにより、上記の方法による効果に加えて、背景および/または前景を動画像とすれば、選択領域の移動を行うことによって、リアルタイムで全体画像の中を移動しているような演出を行うことができ、娯楽性を高めることができるという効果を奏する。
【0130】
また、本発明に係る写真プリント装置制御方法は、上記被写体の撮影画像が、被写体の現時点での状態をリアルタイムで表示する画像であり、利用者から指示されたタイミングで、上記合成画像を出力すべき静止画像として設定する方法としてもよい。
【0131】
これにより、上記の方法による効果に加えて、背景および/または前景の画像の状態に応じて被写体のポーズおよび位置が決められた写真画像を提供することができるので、背景および/または前景の画像と利用者とが調和した写真プリントを提供することができるという効果を奏する。
【0132】
また、本発明に係る写真プリント装置制御方法は、上記撮影手段によって撮影された被写体の撮影画像に対して、利用者からの編集処理を受け付けるステップをさらに有し、上記編集処理時に、上記撮影画像と背景および/または前景の画像とを合成した合成画像を表示画面上に表示するステップと、上記全体画像を表示画面上に表示するステップと、上記選択領域を表示するステップとを行う方法としてもよい。
【0133】
これにより、上記の方法による効果に加えて、編集内容に応じて背景および/または前景の画像を変化させることが可能となり、利用者の好みに応じたプリント画像を提供することが可能となるという効果を奏する。
【0134】
また、本発明に係る写真プリント装置制御プログラムは、上記本発明に係る写真プリント装置制御方法をコンピュータに実行させるものである。
【0135】
これにより、上記プログラムをコンピュータシステムにロードすることによって、上記写真プリント装置制御方法を実現することが可能となる。
【0136】
また、本発明に係る写真プリント装置制御プログラムを記録した記録媒体は、上記本発明に係る写真プリント装置制御方法をコンピュータに実行させる写真プリント装置制御プログラムを記録している構成である。
【0137】
これにより、上記記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムにロードすることによって、上記写真プリント装置制御方法を実現することが可能となる。
【0138】
また、本発明に係る写真プリント装置は、被写体の撮影を行う撮影手段と、上記撮影手段によって撮影された撮影画像と、背景および/または前景の画像とを合成した合成画像を生成する合成処理部と、上記合成画像に基づいて、プリント媒体に対して画像の出力を行う画像出力手段とを備え、上記合成処理部が、請求項ないし7のいずれか一項に記載の写真プリント装置制御方法を実行する構成である。
【0139】
これにより、利用者が、短時間で自分の所望とする背景および/または前景の画像を選択することが可能であり、かつ娯楽性が高い写真プリント装置を提供することが可能となるという効果を奏する。
【0140】
また、本発明に係るプリント媒体ユニットは、画像が印刷されるプリント媒体と、上記プリント媒体に関する識別情報を記録する識別媒体とを備え、上記本発明に係る写真プリント装置に備えられた識別情報読み取り手段によって、上記識別媒体に記録されている識別情報が読み取られ、その内容が確認された上で上記プリント媒体に画像が出力される構成である。
【0141】
これにより、写真プリント装置において指定されているプリント媒体以外は使用できないように設定することが可能となるという効果を奏する。
【0142】
また、識別情報に用紙枚数情報を含ませることによって、プリント媒体を使用するごとに用紙枚数をカウントダウンすることにより、残りの用紙枚数を把握することが可能となるという効果を奏する。
【0143】
また、識別情報に用紙種類情報を含ませることによって、これらを考慮して画像データの色成分などを補正することにより、その用紙やインクフィルムに的確な画像出力を行うことが可能となるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係る写真プリント装置において、撮影処理時に撮影処理用タッチパネルに表示される、全体マップおよびライブビュー合成画像の表示画面の一例を示す表示画面図である。
【図2】 上記写真プリント装置における撮影空間を示す斜視図である。
【図3】 上記写真プリント装置における編集空間を示す斜視図である。
【図4】 上記写真プリント装置を上から見た際の平面図である。
【図5】 上記写真プリント装置における全体的な処理の流れを示すフローチャートである。
【図6】 上記写真プリント装置における撮影処理の流れを示すフローチャートである。
【図7】 上記写真プリント装置の機能的な構成を示すブロック図である。
【図8】 テーマ選択処理における表示画面例を示す表示画面図である。
【図9】 編集処理における編集画面の一例を示す表示画面図である。
【図10】 全体マップの一具体例を示す表示画面図である。
【図11】 全体マップの他の具体例を示す表示画面図である。
【図12】 全体マップのさらに他の具体例を示す表示画面図である。
【図13】 上記編集画面の他の例を示す表示画面図である。
【符号の説明】
1 写真プリント装置
2 制御装置
4 課金処理部
5 照明装置
6 編集画像処理部
7 撮影合成処理部
8 記憶部
11 装置本体
12 カメラユニット
13 撮影処理用タッチパネル
21 編集処理用タッチパネル
31 IDタグ(識別媒体)
32 プリント紙(プリント媒体)
33 IDタグリーダ/ライタ(識別情報読み取り手段)
34 プリンタ(画像出力手段)
35 プリント紙ユニット(プリント媒体ユニット)
R1 撮影空間
R2 編集空間
PM 全体マップ
PL ライブビュー合成画像
SA 選択領域
BMM マップ移動ボタン
BMZ 選択領域ズームボタン
BMC マップ変更ボタン

Claims (12)

  1. 被写体の撮影を行う撮影手段と、上記撮影手段によって撮影された画像に基づいて、プリント媒体に対して画像の出力を行う画像出力手段とを備えた写真プリント装置における写真プリント装置制御方法であって、
    上記撮影手段によって、現在撮影されている被写体の撮影画像と、背景および/または前景の画像とを合成したライブビュー合成画像を表示画面上に表示するステップと、
    所定の全体画像を表示画面上に表示するステップと、
    上記全体画像の内部に、利用者からの指示によって位置移動可能および/またはサイズ変更可能な選択領域を表示するステップと、
    上記撮影手段によって撮影された被写体の撮影画像に対して、利用者からの編集処理を受け付けるステップを有し、
    上記背景および/または前景の画像が、上記選択領域によって選択されている上記全体画像内の一部領域画像に対応した画像であり、
    上記全体画像およびこれに関連する背景および/または前景の画像に対応した、撮影時の雰囲気を選択させるテーマが複数種類用意されているとともに、利用者によって選択されたテーマに基づいて、上記全体画像の表示および合成画像の表示が行われ、
    上記編集処理を受け付けるステップでは、利用者によって選択されたテーマに基づいて上記全体画像の表示が行われ、利用者からの指示によって位置移動可能および/またはサイズ変更可能な選択領域を上記全体画像内に表示し、上記撮影画像と、上記選択領域に対応する背景および/または前景の画像との再合成を受け付けることができることを特徴とする写真プリント装置制御方法。
  2. 上記背景および/または前景の画像が、上記選択領域によって選択された上記全体画像内の一部領域画像を拡大したものであることを特徴とする請求項1に記載の写真プリント装置制御方法。
  3. 上記全体画像内に複数の簡略化された絵柄が表示されているとともに、上記選択領域によって上記絵柄が選択されると、該絵柄に関連づけられている画像が、上記背景および/または前景の画像として表示されることを特徴とする請求項1に記載の写真プリント装置制御方法。
  4. 上記背景および/または前景の画像が、動画像によって表示されることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項に記載の写真プリント装置制御方法。
  5. 上記被写体の撮影画像が、被写体の現時点での状態をリアルタイムで表示する画像であり、利用者から指示されたタイミングで、上記合成画像を出力すべき静止画像として設定することを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一項に記載の写真プリント装置制御方法。
  6. 上記編集処理時に、上記撮影画像と背景および/または前景の画像とを合成した合成画像を表示画面上に表示するステップと、上記全体画像を表示画面上に表示するステップと、上記選択領域を表示するステップとを行うことを特徴とする請求項1ないし5のいずれか一項に記載の写真プリント装置制御方法。
  7. 請求項1ないし6のいずれか一項に記載の写真プリント装置制御方法をコンピュータに実行させる写真プリント装置制御プログラム。
  8. 請求項1ないし6のいずれか一項に記載の写真プリント装置制御方法をコンピュータに実行させる写真プリント装置制御プログラムを記録した記録媒体。
  9. 被写体の撮影を行う撮影手段と、
    上記撮影手段によって撮影された撮影画像と、背景および/または前景の画像とを合成した合成画像を生成する合成処理部と、
    上記合成画像に基づいて、プリント媒体に対して画像の出力を行う画像出力手段とを備え、
    上記合成処理部が、請求項1ないし6のいずれか一項に記載の写真プリント装置制御方法を実行することを特徴とする写真プリント装置。
  10. 上記撮影手段が配置されている被写体の撮影を行う撮影空間と、利用者からの編集処理を受け付けるための編集空間とが、別に設けられていることを特徴とする請求項9に記載の写真プリント装置。
  11. 上記編集空間が、上記撮影空間の背面に設けられていることを特徴とする請求項10に記載の写真プリント装置。
  12. 画像が印刷されるプリント媒体と、上記プリント媒体に関する識別情報を記録する識別媒体とを備え、
    請求項9記載の写真プリント装置に備えられた識別情報読み取り手段によって、上記識別媒体に記録されている識別情報が読み取られ、その内容が確認された上で上記プリント媒体に画像が出力されることを特徴とするプリント媒体ユニット。
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