JP2004364219A - 写真プリント提供装置および方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】消耗品の補充作業にかかわらず、使用者が遊戯を円滑に行なうことができる写真プリント提供装置および方法を提供する。
【解決手段】写真プリント提供装置は、使用者2に対し撮影プレイと編集プレイを異なる場所で同時に提供可能な写真プリント提供装置であって、プリンタ9に装填された消耗品の消耗状態に基いて、プリンタ9が編集後画像を印刷可能か否かの判定を行なう判定手段115と、判定手段115の判定結果が印刷可能である場合に編集プレイを許可し、上記判定結果が印刷不可能である場合に編集プレイを不許可とする編集許可手段117とを備える。第2コンピュータ装置38は、上記編集許可手段117が編集プレイを許可した場合に、上記編集プレイを制御する。
【選択図】図6

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はゲームセンター等に設置され、硬貨等の投入により使用者を撮影し、撮影画像をプリントして販売する写真プリント提供装置および方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、ゲームセンター等において、写真を撮影してシールプリント等にする写真プリント提供装置が数多く設置されている。このような写真プリント提供装置は、一般に、カメラ等により使用者(利用者)を含む被写体を撮影する撮影プレイを提供する撮影プレイ提供面と、上記カメラで撮影された撮影画像を使用者に編集させる編集プレイを提供する編集プレイ提供面が筐体の異なる場所に設けられ、上記編集プレイで編集された編集後画像をプリンタにより印刷し、シールプリントとして提供するものである。
【0003】
すなわち、このような写真プリント提供装置では、撮影プレイと編集プレイを同時に行なうことができるように構成されるとともに、一連の撮影プレイと編集プレイをそれぞれ異なる場所で利用者に提供することにより、顧客の流れがスムーズになって、装置に対する顧客の回転率は向上する。
【0004】
上記プリンタは、その装備品として、シールシート等の印刷媒体やインクフィルム等の各種の消耗品を有する。このため、消耗品を消耗したときは、消耗品を補充する必要があるが、補充作業を行なっている間は、使用者は撮影プレイ等を中断しなければならず、プレイの中断により顧客回転率が低下することになる。また、消耗品の補充時期というものは一定間隔で生じるものではなく、使用者の使用頻度が高い日と使用頻度の低い日とでは補充周期が相違するため、補充時期を容易に知ることができれば便利である。
【0005】
そこで、消耗品の補充時期を容易に知ることができ、消耗品の補充を行なっているときに撮影を極力中断させないようにすることができる写真プリント提供装置として下記の特許文献1に示すものがある。
【0006】
【特許文献1】
特開2002−370433号
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような写真プリント提供装置では、消耗品の補充時期がきたことを確実に把握するため、消耗品が消耗している場合でも使用者に編集プレイ等を行なわせ、編集プレイが終了して印刷を開始する段階で利用者に対し消耗品切れを報知するようにしている。したがって、消耗品切れの場合、編集プレイを終えた使用者は、遊戯場の店員等を呼びに行って消耗品切れであることを伝え、店員等による消耗品の補充作業が終了し、編集後画像が印刷されるまで待機しなければならない。すなわち、使用者は、撮影プレイや編集プレイを行なうことができても、プリンタの印刷で待機させられることとなり、印刷待ちの使用者が停滞することになる。
【0008】
また、上記写真プリント提供装置では、プレイの中断を少なくして顧客回転率の低下を防止するため、消耗品切れで交換作業を行なっている間でも撮影プレイを行なうようにしている。このため、消耗品の交換に時間がかかると、撮影プレイを終えた使用者が編集プレイ待ちの状態で停滞することとなる。このような場合に、消耗品の補充作業に失敗したり、補充する消耗品の在庫探しに時間がかかったりすると、撮影プレイを終えた使用者は編集プレイ待ちで多数停滞することになる。このような状況になると、使用者はプレイの途中に長時間待たされることによるイライラ感を抱き、不満が生じることとなる。
【0009】
また、交換作業の際等に装置の電源が切れてしまった場合は、撮影プレイで撮影した画像データが消去され、使用者は撮影プレイを再度やり直さなければならなくなるため、撮影プレイを再度やり直す使用者に、利用代金を返金しなければならない。このような事態が生じたときに、多数の利用者が編集待ちで停滞していると、多くの利用者に返金せねばならず、店舗の損害も大きくなる。
【0010】
本発明は、このような事情に鑑みなされたもので、消耗品の補充作業にかかわらず、使用者が遊戯を円滑に行なうことができる写真プリント提供装置および方法の提供を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明の写真プリント提供装置は、撮影手段により使用者を含む被写体を撮影する撮影プレイを提供する撮影プレイ提供部と、上記撮影プレイ提供部とは異なる場所で使用者による撮影手段で撮影された撮影画像の編集を可能とする編集プレイを提供する編集プレイ提供部と、上記編集プレイで編集された編集後画像を印刷媒体に印刷する印刷手段と、上記撮影プレイ、編集プレイおよび印刷手段等を制御する制御手段とを有し、使用者に対し上記撮影プレイと上記編集プレイを異なる場所で同時に提供可能な写真プリント提供装置であって、上記印刷手段に装填された消耗品の消耗状態に基いて、上記印刷手段が編集後画像を印刷可能か否かの判定を行なう判定手段と、上記判定手段の判定結果が印刷可能である場合に編集プレイを許可し、上記判定結果が印刷不可能である場合に編集プレイを不許可とする編集許可手段とを備え、上記制御手段は、上記編集許可手段が編集プレイを許可した場合に、上記編集プレイを制御することを要旨とする。
【0012】
また、本発明の写真プリント提供方法は、撮影手段により使用者を含む被写体を撮影する撮影プレイを提供する撮影プレイ提供部と、上記撮影プレイ提供部とは異なる場所で使用者による撮影手段で撮影された撮影画像の編集を可能とする編集プレイを提供する編集プレイ提供部と、上記編集プレイで編集された編集後画像を印刷媒体に印刷する印刷手段と、上記撮影プレイ、編集プレイおよび印刷手段等を制御する制御手段とを有し、使用者に対し上記撮影プレイと上記編集プレイを異なる場所で同時に提供可能な写真プリント提供装置によって写真プリントを提供する方法であって、上記印刷手段に装填された消耗品の消耗状態に基いて、上記印刷手段が編集後画像を印刷可能か否かの判定を行なうステップと、上記判定結果が印刷可能である場合に編集プレイを許可し、上記判定結果が印刷不可能である場合に編集プレイを不許可とするステップと、上記編集プレイを許可した場合に編集プレイを制御するステップとを備えたことを要旨とする。
【0013】
すなわち、判定手段は、上記印刷手段に装填された消耗品の消耗状態に基いて、上記印刷手段が編集後画像を印刷可能か否かの判定を行なう。編集許可手段は、上記判定手段の判定結果が印刷可能である場合に編集プレイを許可し、上記判定結果が印刷不可能である場合に編集プレイを不許可とする。上記制御手段は、上記編集許可手段が編集プレイを許可した場合に、上記編集プレイを制御する。すなわち、判定手段は、例えば消耗品が消耗している場合には上記印刷手段が編集後画像を印刷不可能と判定し、消耗品が消耗していない場合には上記印刷手段が編集後画像を印刷可能と判定することができる。したがって、消耗品が消耗している場合(例えば、消耗品切れの場合)に、撮影プレイを終えた使用者に編集プレイを行なうことができないようにすることができる。これにより、編集プレイを開始する段階で消耗品の補充や交換を行なうこととなるため、編集プレイを終えた使用者が編集後画像が印刷されるまで待機しなければならないという事態の発生を防止することができるとともに、次々と印刷待ちの状態で停滞するような事態を防止できる。
【0014】
また、この場合に、消耗品の補充作業に失敗したり、補充する消耗品の在庫探しに時間がかかったりして消耗品の交換に時間がかかったとしても、編集プレイを終えた使用者が次々と印刷待ちの状態で停滞してプレイの途中に長時間待たせることを防止できる。
【0015】
本発明において、上記判定手段による判定は、前の使用者が編集プレイを終了してから次の使用者が編集プレイを開始するまでの間の消耗品の消耗状態に基いて行なわれ、上記編集許可手段は、当該次の使用者の編集プレイの開始を許可または不許可とする場合には、次の使用者、すなわち撮影プレイを終えて編集プレイを開始する使用者は、印刷不可能である場合には編集プレイを行なうことができないため、編集プレイを終了した使用者が次々と編集後画像が印刷媒体に印刷されるのを待つために停滞していくことを防止することができる。
【0016】
本発明において、上記制御手段は、上記判定手段の判定結果が印刷不可能である場合、および/または、上記編集許可手段が編集を不許可とした場合に、次回の撮影プレイを開始しないよう制御する場合には、上記制御手段が、上記判定手段の判定結果が印刷不可能である場合、および/または、上記編集許可手段が編集を不許可とした場合に、使用者に次回の撮影プレイを行なわせないようにすることができる。このため、撮影プレイを終了した使用者が、例えば消耗品の補充作業等により編集プレイを行なうことができない場合に、次の使用者は撮影プレイを開始できないことから、撮影プレイを終えた使用者が次々と編集プレイを行なうために停滞していくことを防止することができる。また、例えば消耗品の交換作業の際等に装置の電源が切れてしまったような場合でも、使用者は撮影プレイを行なうことができないようになっているため、撮影プレイを再度やり直すことによって利用代金を返金しなければならないという事態を防止することができる。
【0017】
本発明において、上記編集許可手段は、上記判定手段の判定結果が印刷不可能であり、上記制御手段が撮影プレイを制御している場合に、編集プレイを許可する場合には、次の使用者が撮影プレイを行なっているときに編集プレイを進めることにより、撮影プレイを終えた使用者が編集プレイ待ちになるのを防止し、稼動回転率(顧客回転率)の低下を防止することができる。
【0018】
本発明において、上記判定手段の判定結果を使用者に対して報知する報知手段を備え、上記報知手段は、上記判定手段の判定結果が印刷不可能である場合に判定結果を報知する場合には、使用者や店員(営業員を含む)等は、上記判定手段の判定結果が印刷不可能であることを知ることができるとともに、判定結果を認識することができる。したがって、消耗品切れの場合、例えば編集プレイを終えた使用者は遊戯場の店員等を呼びに行って消耗品切れであることを伝えることができ、店員等は消耗品の補充作業を迅速に行なうことができる。すなわち、使用者を、停滞しないように誘導することができるとともに、異常な状態(例えば、消耗品切れの状態)から正常な状態へ迅速に復帰させることができる。
【0019】
本発明において、上記報知手段は、上記制御手段が撮影プレイを制御していない場合に判定手段の判定結果を報知する場合には、例えば、これから撮影プレイを行なう使用者は、撮影プレイを行なう前に印刷不可能であることを知ることができるため、撮影プレイまたは編集プレイを行なった後に印刷できないことを知るということを防止できる。したがって、使用者は印刷不可能である場合には遊戯(プレイ)を控えることができるため、使用者が遊戯の途中(例えば、硬貨を投入してから写真プリントが提供されるまでの間)で停滞することを防止することができる。
【0020】
本発明において、上記報知手段は、上記撮影プレイを行なう使用者に対して判定手段の判定結果を報知する場合には、撮影プレイを行なう使用者が判定手段の判定結果を認識し、消耗品切れ等であることを店員に知らせることにより、消耗品の補充時期がきたことを知ることができる。
【0021】
本発明において、上記報知手段は、上記編集プレイを行なう使用者に対して判定手段の判定結果を報知する場合には、編集プレイを行なう使用者が判定手段の判定結果を認識し、消耗品切れ等であることを店員に知らせることにより、消耗品の補充時期がきたことを知ることができる。
【0022】
本発明において、上記印刷手段に装填された消耗品の消耗状態を検知する検知手段と、上記検知手段で検知された消耗状態を記憶する記憶手段とを備え、上記判定手段は、上記記憶手段に記憶された消耗品の消耗状態に基いて印刷手段が印刷可能か否かの判定を行なう場合には、上記判定手段は、前回の印刷の終了時や印刷を待機する間等の任意のタイミングで判定を行なうことができる。
【0023】
本発明において、上記印刷手段に装填された消耗品の印刷可能量を記憶する記憶媒体の上記印刷可能量を読み取る読取手段を備え、上記判定手段は、上記読取手段で読み取った印刷可能量に基いて印刷手段が印刷可能か否かの判定を行なう場合には、消耗品の販売の売上低下を防止するとともに、消耗品の流出を防止することができる。すなわち、判定手段は、印刷手段に装填された消耗品の消耗状態に基いて、印刷手段が編集後画像を印刷可能か否かの判定を行なわないため、偽造された消耗品が使用されるのを防止することができる。また、何らかの事情で、印刷手段に装填された消耗品の消耗状態を直接検知できなくなっても、記憶媒体から消耗状態を読み取って判定手段による判定を行なうことができる。
【0024】
本発明において、上記印刷手段の異常を検知する異常検知手段を備え、上記報知手段は、上記異常検知手段によって異常が検知され、上記制御手段が撮影プレイを制御している場合に、上記撮影プレイ終了まで判定手段の判定結果を報知しない場合には、撮影プレイ中の利用者が判定手段の判定結果を認識することによって撮影プレイが中断されて顧客回転率が低下することを防ぐことができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
つぎに、本発明の実施の形態を詳しく説明する。
【0026】
図1〜図3は、本発明の写真プリント提供装置の一実施の形態を示す図である。図1は筐体1を含む装置の断面図、図2は筐体1の撮影側からみた斜視図、図3は編集側からみた装置全体の斜視図である。
【0027】
この写真プリント提供装置は、図1に示すように、正面,背面,側面および内部に各種の装置が設けられた筐体1を備え、上記筐体1の正面側(図1の右側,図2で見えている側)で撮影プレイを行ない、背面側(図3で見えている側)で撮影画像の編集プレイを行ない、筐体1の側面(図1で見えている側)で写真プリントの提供を受けるようになっている。
【0028】
すなわち、この写真プリント提供装置では、筐体1の正面側が本発明の撮影プレイ提供部であり、筐体1の背面側が本発明の編集プレイ提供部であり、筐体1の側面が本発明のプリント提供部である。そして、上記撮影プレイ提供部、編集プレイ提供部、プリント提供部では、撮影プレイ、編集プレイ、プリントの提供を同時に行なうことができるように構成されるとともに、一連の撮影プレイ,編集プレイおよびプリントの提供をそれぞれ異なる場所で利用者(使用者)2に提供することにより、顧客の流れがスムーズになるうえ、店舗の状況にあわせた装置の設置が可能となる。
【0029】
上記筐体1の正面側には、被写体2のバックとなる領域に、バックスクリーンユニット3が設けられている。上記筐体1とバックスクリーンユニット3は、天井部4aと支持枠材4bで連結されており、天井部4aにはその出入口となる部分にカーテン5aが吊設されている。そして、上記筐体1,バックスクリーンユニット3,天井部4a,カーテン5aにより、撮像領域である撮影プレイ用空間31が形成されている。
【0030】
一方、上記筐体1には、その背面側に突出するように支持枠材4cが取り付けられ、その先端部にカーテン5bが吊設されている(図2,図3では図示を省略している)。そして、上記筐体1の背面側とカーテン5bとの間に、編集プレイ用空間32が形成されている。
【0031】
上記筐体1の正面には、プレイの対価としての硬貨を投入する硬貨投入口15が設けられ、この硬貨投入口15の近傍に設けられた対価受領部としての硬貨検出部34(図4参照)が設けられている。そして、上記硬貨検出部34が投入された硬貨を検出することにより、撮影プレイが開始され、撮影プレイ後に撮影画像に対して編集プレイを行ない、編集された撮影画像(編集後画像)が印刷され写真プリントとして提供されるようになっている。
【0032】
上記筐体1の内部には、撮影プレイ用空間31内の使用者2を含む被写体2を撮像する撮影手段としてのカメラ6が設けられている。上記カメラ6の前面は透明板10で覆われている。上記カメラ6前面の透明板10の下側には、上記カメラ6で撮影された動画としての撮影画像すなわち撮影動画を表示するライブモニタ20が設けられている。上記ライブモニタ20に表示された表示画像は利用者2が目視確認できるようになっている。
【0033】
この例では、上記ライブモニタ20は、カメラ6によるライブ映像をリアルタイム表示するライブモニタとして機能するとともに、必要な情報を表示する第1表示手段としても機能する。なお、ライブモニタ20以外に必要な情報等を表示したりデータ入力を行なう液晶タブレット等の表示手段を設けてもよい。必要な情報としては、タイトルデモ、操作を案内する表示、操作を待機する表示、選択を促す表示、利用者を誘導する表示、注意を促す表示などがあげられる。また、ライブモニタ20は、後述の判定手段115の判定結果を使用者2に対して報知する報知手段としての機能を果たす。具体的には、ライブモニタ20は、例えば、後述の異常案内待機画像(図8参照)、編集待機画像(図9参照)、移動案内画像(図10参照)、撮影側用紙切れ案内待機画像(図11参照)を表示する。
【0034】
この例では、上記カメラ6からの撮像映像が、利用者の目から上下左右正しく見えるようにするため、ライブモニタ20には適宜反転されて表示される。一般に、被写体2が右に動けば利用者2が目視確認できる撮影動画も右に動いた方が撮影の操作性がよくなるため、従来公知の反転回路等でカメラ6からの撮影動画を反転することが行なわれる。
【0035】
上記透明板10およびライブモニタ20の周囲には、半透明の乳白板11が設けられ、上記乳白板11の背後には、撮影プレイ中において、上記カメラ6による撮像中に被写体2を常時照明する正面蛍光灯17と、シャッタ操作によって静止画を撮影するときに発光させる正面ストロボ7とが設けられている。
【0036】
上記筐体1の正面には、撮影プレイの操作を行なう操作パネル16aが設けられている。上記操作パネル16aには、操作入力の選択入力や切換入力を行なう切換ボタン22a,22bと、上記切換ボタン22a,22bの選択入力や切換入力を決定する決定ボタン14と、決定した入力を一旦キャンセルするキャンセルボタン13が設けられている。上記切換ボタン22a,22bは、右側と左側にそれぞれ1組ずつ設けられ、それぞれ選択入力や切換入力を行ないうるようになっている。
【0037】
上記切換ボタン22a,22b,決定ボタン14,キャンセルボタン13は、コース選択手段として機能するもので、あらかじめ準備された複数の撮影コースのうち使用者所望の撮影コースを利用者2に選択させる。そして、撮影プレイにおいて上記ライブモニタ20には、選択された撮影コースに応じて他の撮影コースと異なるよう設定された表示画面が表示される。
【0038】
具体的には、後述するように、上記カメラ6によるライブ映像と合成するフレームや背景等の記憶画像を格納する記憶画像格納部としての低解像度画像群93と、上記低解像度画像群93から読み出されたフレームや背景とライブ映像をリアルタイム合成する第1合成手段90とを備え(図4参照)、上記撮影プレイでは、上記コース選択手段で選択された撮影コースに応じたフレームや背景が読み出されてリアルタイム合成されるとともに、上記リアルタイム合成された合成画像がライブモニタ20にリアルタイム表示される。
【0039】
このとき記憶画像格納部から読み出されるフレームや背景は、フレームや背景等の単位画像を複数枚組み合わせてできた基本画像から、上記単位画像であるフレームおよび背景を選択(抽出)して得られたものが用いられる。また、後述する撮影コースによっては、基本画像からフレームや背景を選択するのではなく、基本画像との関連ではなく単独で準備されたフレームや背景を直接読み出される。
【0040】
また、上記切換ボタン22a,22b,決定ボタン14,キャンセルボタン13は、切換入力手段としても機能するもので、後述するように、フレームや背景の記憶画像の切換入力を可能とする。また、上記決定ボタン14は、シャッタ手段として機能するもので、この決定ボタン14の操作によってカメラ6によって撮影されている被写体2のライブ映像から所望の瞬間の静止画像を撮影する。
【0041】
また、筐体1から離れてポーズをとる場合に、撮影ごとに筐体1まで移動せずに操作できるように、筐体1以外の装置内部の壁面等に同じ機能を有する別の操作パネル16bが設けられている。この例では、撮影プレイ用空間31の左壁面に切換ボタン22a,22b、決定ボタン14、キャンセルボタン13を有する操作パネル16bが設けられている。また、撮影プレイ用空間31の左壁面には左側の切換ボタン22a、決定ボタン14、キャンセルボタン13を有する操作パネルを設け、右壁面には右側の切換ボタン22b、決定ボタン14、キャンセルボタン13を有する操作パネルを設けることもできる。このようにすることにより、複数人でプレイする時に操作性が良好になる。
【0042】
また、上記筐体1の正面には、プレイ待ち状態の際のデモンストレーション音声や撮影プレイの際の案内音声等を出力するスピーカ18aが設けられている。このスピーカ18aは、選択された撮影コースに応じて他の撮影コースとは異なるように設定された音声を出力する第1音声出力手段として機能する。また、スピーカ18aは、後述の判定手段115の判定結果を使用者2に対して報知する報知手段としての機能を果たす。具体的には、スピーカ18aは、例えばプリンタ9が印刷不可能な状態であることを示す音やライブモニタ20に表示される内容に関する音等を出力する。
【0043】
上記バックスクリーンユニット3は、ある程度の光透過性を有するスクリーン26を備えている。このスクリーン26の被写体2と反対側には、撮影プレイ中において、上記カメラ6による撮像中に被写体2を常時照明するバック蛍光灯28と、シャッタ操作によって静止画を撮影するときに発光させるバックストロボ27とが設けられている。上記スクリーン26は、記憶画像である背景と被写体2の撮影映像との合成が行ないやすい色に着色されている。例えば、上記合成がクロマキー合成で行なわれる場合には、ブルースクリーンやグリーンスクリーン等が好適に用いられる。
【0044】
一方、天井部4aには、シャッタ操作によって静止画を撮影するときに、被写体2を頭上から照明する天井ストロボ24が設けられている。筐体1正面の正面ストロボ7,バックストロボ27,天井ストロボ24は、切換ボタン22a,22bおよび決定ボタン14によってどのストロボを発光させるかを選択したり、発光させるストロボの組み合わせや発光バランス等が異なる照明モードを選択したりしうるようになっている。
【0045】
上記筐体1の正面側では、利用者2は、撮影プレイ用空間31に入って硬貨投入口15に硬貨を投入して撮影プレイを行なう。
【0046】
上記撮影プレイでは、まず、使用者2による切換ボタン22a,22bおよび決定ボタン14の操作により、撮影コースの選択が行なわれる。そして、ライブ映像と合成するフレームや背景等を含む基本画像が撮影コースに応じて準備されている。上記カメラ6によるライブ映像をライブモニタ20に表示する際、撮影コースに応じた基本画像から単位画像であるフレームや背景が読み出されてライブ映像と第1合成手段90でリアルタイム合成され、その合成画像がライブモニタ20にリアルタイム表示される。このとき、第1合成手段90で合成するフレームや背景等の合成用画像として低解像度の確認用画像が用いられる。
【0047】
一方、撮影コースによっては、基本画像から単位画像を読み出すのではなく、単独でフレームおよび背景として記憶されたフレームおよび背景を直接読み出し、使用者2による切換ボタン22a,22bの操作により記憶画像の切換入力を可能とする。この切換入力に応じて、撮像動画に合成する記憶画像を切り換えてリアルタイム合成する。そして、リアルタイム合成された合成映像をリアルタイムでライブモニタ20に切換表示し、決定ボタン14によるシャッタ操作により、上記切換表示される合成映像のうち所望の記憶画像が使用された合成映像を決定して所定タイミングの静止画50として固定する。
【0048】
上記撮影プレイが終了すると、ライブモニタ20やスピーカ18aによる移動案内がなされ、被写体2は筐体1の背面側に移動して編集プレイを行なう。つぎに、編集プレイが行なわれる筐体1の背面側について説明する。
【0049】
上記筐体1の背面側には、編集プレイにおける編集入力を行なう編集入力パネル23が設けられている。上記編集入力パネル23には、上記カメラ6による撮影プレイにおいて、所定のシャッタタイミングで撮影された静止画50としての撮影画像を表示し、その状態で編集入力を受け付ける編集用ディスプレイ8と、上記編集用ディスプレイ8に対して編集入力を行なうタッチペン12とを備えている。
【0050】
このとき、上記編集用ディスプレイ8に表示される合成画像は、静止画50としての撮影画像とフレームや背景等の合成用画像とが第2合成手段60(図4参照)で合成された合成画像である。また、上記第2合成手段60で使用される合成用画像として高解像度の印刷用画像が使用される。
【0051】
上記編集用ディスプレイ8は、例えば液晶タブレット等が用いられ、表示プロセッサ,モニタ部,タッチパネルとから構成されている。そして、上記編集用ディスプレイ8のモニタ部に表示される操作指示に従って、タッチペン12の先端を編集用ディスプレイ8の表面にあるタッチパネルに軽く接触させることにより、各種の操作信号が入力され、画像や情報の表示とともにデータの入力を行ないうるようになっている。
【0052】
また、編集用ディスプレイ8は、後述の判定手段115の判定結果を使用者2に対して報知する報知手段としての機能を果たす。具体的には、編集用ディスプレイ8は、例えば、後述の編集側待機画像(図12参照)、編集側用紙切れ案内待機画像(図13参照)、エラー発生時待機画像(図14参照)、エラー待機画像(図15参照)を表示する第2表示手段としても機能する。
【0053】
そして、編集プレイでは、上記タッチペン12の先端を編集用ディスプレイ8表面のタッチパネルに接触させて文字や図形等を描いて入力しうるようになっており、手描き入力された文字・図形等の画像データやスタンプ画像等が、第2合成手段60(図4参照)により、カメラ6で撮影されて固定された被写体2の静止画50と合成される。編集プレイが終了すると、その編集後画像が編集用ディスプレイ8のモニタ部に表示されるとともに、後述するようにプリンタ9で印刷出力されるようになっている。
【0054】
ここで、上記編集プレイには上記複数の撮影コースに応じて編集コースが複数準備され、上記各編集コースにおいて上記編集用ディスプレイ8には、選択された撮影コースに関連して他の編集コースと異なるよう設定された表示画面が表示されるように制御される。
【0055】
具体的には、後述するように、上記編集プレイ提供部における編集手段である第2コンピュータ装置38(図4参照)は、編集用ディスプレイ8に表示され使用者2によって選択された編集入力ツールに応じた編集を行なうように制御し、上記編集プレイの各編集コースでは、選択された撮影コースに関連して他の編集コースと異なるよう設定された編集入力ツールが表示されて撮影コースに対応した編集を行ないうるように制御される。
【0056】
18bは編集プレイの案内音声等を出力するスピーカである。このスピーカ18bは、上記編集プレイ提供部には、選択された撮影コースに関連して他の編集コースとは異なるように設定された音声を出力する第2音声出力手段として機能する。また、スピーカ18bは、後述の判定手段115の判定結果を使用者2に対して報知する報知手段としての機能を果たす。具体的には、スピーカ18bは、例えば、プリンタ9が印刷不可能な状態であることを示す音や編集用ディスプレイ8に表示される内容に関する音等を出力する。
【0057】
上記筐体1の側面には、印刷された写真プリントが排出される送出口19が設けられ、編集プレイを終えた利用者2は、この送出口19の前で印刷が終了するのを待って写真プリントの提供を受けるようになっている。
【0058】
つぎに、上記写真プリント提供装置のシステム構成について説明する。
【0059】
図4に示すように、この装置は、主として撮影プレイを制御する第1コンピュータ装置37と、主として編集プレイおよびプリント提供を制御する第2コンピュータ装置38とを備えている。上記第1コンピュータ装置37および第2コンピュータ装置38は、本発明の制御手段として機能するものである。
【0060】
この写真プリント提供装置は、フレームや背景等を含む記憶画像として撮影画像の画像範囲よりも大きな画像範囲の基本画像が記憶されている。そして、上記撮影プレイにおいて、上記基本画像から撮影画像の画像範囲と略同じ画像範囲の単位画像を抽出し、その抽出された単位画像と撮影画像を合成して合成画像を生成し、その合成画像を印刷出力する。
【0061】
このように、ひとつの基本画像から抽出された単位画像を使用した合成画像を印刷出力するため、できた写真プリントは、撮影画像に合成された単位画像が相互に関連性を有した画像パターンとなり、利用者は絵柄に関連性のある写真プリントをたくさん得ることができる。そして、単位画像を使用した合成画像を複数集めることにより、元の基本画像の全貌が明らかになることから、利用者に対してそれらを集める楽しみを与えることができる。利用者は、装置を再利用して多くの写真プリントを収集しようとし、利用者同士での写真プリントの交換を頻繁にして関連性のある写真プリントをもっとたくさん集めようとする。このように、この装置では、利用者の再利用と交換に対する強い動機付けが働き、再利用を促進することができる。
【0062】
また、上記撮影プレイでは、利用者の好みで選択した撮影コースに応じた背景やフレームがライブ映像にリアルタイム合成された合成画像を見ながら撮影プレイを行なえ、コース独自の雰囲気を味わいながら撮影プレイを行なうことができる。また、編集プレイでは、選択された撮影コースで合成された背景やフレームに関連した編集入力ツールが表示され、選択された撮影コースに関連したスタンプ画像の入力を行なう等の編集プレイを行なうことができるようになる。このように、撮影プレイと編集プレイで一貫した雰囲気を味わうとともに、独自の雰囲気を持った写真プリントを作成することができるのである。
【0063】
このように、撮影コースを利用者の趣向に応じて選択できるだけでなく、編集プレイでは、選択された撮影コースに応じて準備された編集コースが自動的に選択されて編集プレイが行なわれ、その編集プレイにおいては、コース独自の編集が行なえる。
【0064】
したがって、利用者は、所望の撮影コースを選択することにより、選択された撮影コースに応じて他の撮影コースと異なる独自の雰囲気を味わいながら撮影プレイを行なうことができる。そして、撮影プレイが終了して編集プレイに移行すると、上記選択された撮影プレイに対応した編集プレイが自動選択され、選択された撮影コースの雰囲気と関連した表示画面が表示され、撮影プレイで味わったコース独自の雰囲気を引き続き編集プレイでも味わいながらプレイすることができるようになる。このように、利用者は、コースの雰囲気を存分に味わいながら撮影プレイを行ない、引き続きその雰囲気での編集プレイを行なうことができるようになる。このとき、編集プレイは選択された撮影プレイに応じて自動選択されることから、利用者は撮影プレイ開始の際に撮影コースを選択するだけの操作で、撮影から編集まで一貫した雰囲気でプレイでき、必要以上に操作が煩雑にならない。
【0065】
さらに、この装置は、第1コンピュータ装置37に、上記カメラ6によるライブ映像である撮像動画と合成用画像とを合成して合成映像を生成する第1合成手段90を備え、第2コンピュータ装置38に、上記撮像動画が決定ボタン14によるシャッタ操作で固定された静止画50と合成用画像とを合成して合成画像を生成する第2合成手段60を備えている。そして、上記第1合成手段90による第1合成画像をライブモニタ20にリアルタイム表示して被写体2に合成映像の目視確認を可能とし、上記第2合成手段60で生成された合成画像をプリンタ9で印刷して写真プリントとして提供するようになっている。
【0066】
ここで、第1合成手段90で使用される合成用画像としては、上記ライブモニタ20に合成動画として表示して使用者2に目視確認させるための確認用画像であり、比較的低解像度のフレーム画像や背景画像が低解像度画像群93として格納されている。
【0067】
また、第2合成手段60で使用される合成用画像としては、シャッタ操作で固定された静止画50と合成して印刷するための印刷用画像であり、上記確認用画像の解像度よりも高解像度の画像が使用される。そして、この高解像度のフレーム画像や背景画像が、記憶手段としての高解像度画像群94として格納されている。
【0068】
上記第2合成手段60で用いられる印刷用画像は、第1合成手段90で用いられた確認用画像に対応した実質的に同じ画像パターンの画像であり、上記低解像度画像群93に記憶された確認用画像とその確認用画像に対応する高解像度画像群94の印刷用画像とを対応付ける対応化手段(図示せず)を備えている。
【0069】
このように、第1合成手段90に用いる確認用画像と第2合成手段60に用いる印刷用画像を別に準備し、ライブモニタ20による確認用の合成処理とプリンタ9による印刷用の合成処理をそれぞれ別個に行なうため、制御処理の負荷が分散されて処理速度の低下が少なく、使用者2にストレスを感じさせない。また、確認用として画素の少ない低解像度画像を使用し、印刷用として画素の多い高解像度画像を使用することにより、確認用の合成処理や表示処理においては、データ量の少ない低解像度画像を使用して負荷の少ない状態で処理を行ない、印刷用の合成処理や印刷においては、高解像度画像を用いることにより、画質に優れた美麗な写真プリントを作成することができる。
【0070】
より詳しく説明すると、図4に示すように、この装置では、主として撮影プレイを制御する制御手段としての第1コンピュータ装置37と、主として編集プレイおよび印刷を制御する制御手段としての第2コンピュータ装置38とを備えている。上記第1コンピュータ装置37と第2コンピュータ装置38とは、直接、あるいはネットワークハブ(図示せず)等を介してデータ伝送可能に接続されている。
【0071】
まず、第1コンピュータ装置37について説明する。
【0072】
上記第1コンピュータ装置37には、カメラ6,ライブモニタ20,ストロボ制御回路36,第1制御回路39が接続されている。上記ストロボ制御回路36は、正面ストロボ7,バックストロボ27,天井ストロボ24、それぞれの発光の有無,発光バランス,発光タイミング等を制御する。
【0073】
上記第1制御回路39は、硬貨検出部34,サービスパネル40a,スピーカ18a,操作パネル16a,16bを制御する。上記操作パネル16a,16bには、上述したように、切換ボタン22a,22b,決定ボタン14,キャンセルボタン13が設けられている(図2参照)。
【0074】
上記サービスパネル40aは、設置した装置を運営するものが操作するもので、投入された硬貨の枚数をカウントするコインカウンタ、スピーカから出力する音量を調整する音量調整つまみ、装置の撮影側で必要とするメンテナンスモードを行なうためのメンテナンスボタン、テストプレイなど硬貨を投入しなくても装置が利用できるようにするためのサービスボタン、第1コンピュータ装置37を正常な状態へ復帰させるためのテストボタンなどが備えられている。
【0075】
上記第1コンピュータ装置37は、CPU44,メモリ45,ドライバ46,通信手段47等を備え、具体的には、記憶装置41と第1合成手段90とを備えている。
【0076】
上記記憶装置41は、主として撮影プレイを制御する制御プログラム48と、上記制御プログラム48に従ってライブモニタ20に表示される操作画面49と、シャッタ操作によりカメラ6で固定された静止画50とが記憶されている。この静止画50は、フレームや背景が合成されたものではなく、撮影領域の被写体2をそのまま撮影したもので、被写体2とそのバックのスクリーン26とが写り込んだものである。
【0077】
また、上記記憶装置41は、上記カメラ6による動画である撮像動画と合成するフレームや背景等の記憶画像を格納するものであり、撮影画像と合成されるフレーム画像および背景画像の元となる基本画像が記憶されている。
【0078】
上記記憶装置41に記憶された基本画像は、撮影画像の画像範囲よりも大きな画像範囲の基本画像であり、図5に示す抽出手段95により、上記基本画像からフレーム画像や背景画像等となる単位画像を切り出す等によって抽出し、第1合成手段90により撮影画像と合成することが行なわれる。ここで、上記抽出手段95は、上記基本画像から撮影画像の画像範囲と略同じ画像範囲の単位画像(フレーム画像および背景画像)を抽出する。すなわち、上記第1合成手段90は合成部として機能し、抽出手段95は抽出部として機能し、以下の説明において「フレーム」や「背景」等は、基本画像から抽出された単位画像である。
【0079】
この例では、上記基本画像は、複数の単位画像を含んで構成されるとともに、複数の単位画像が相互に重ならずに並べられた状態で構成されている。そして、上記抽出手段95は、上記複数の単位画像のうちいずれかの単位画像を選択することにより単位画像を抽出するようになっている。
【0080】
このようにすることにより、抽出処理が簡略化されて処理負荷が軽減され、処理速度の確保等に有利である。また、1つの基本画像から抽出された複数の単位画像を並べた状態で元の基本画像が完成することから、各単位画像が使用された写真プリントをパズルのように並べて元の基本画像を完成させる楽しみを利用者に与えることができる。また、利用者がカメラ6に近づいて撮影し、撮影画像に占める被写体の面積が大きくなった場合でも、フレームや背景等の単位画像が並ぶことにより周囲の雰囲気がよくわかるようになる。また、この状態では、大きな基本画像の中にたくさんの被写体が色々なポーズで並んだ画像となり、利用者の楽しみが一層大きくなる。
【0081】
また、上記記憶装置41に記憶されたフレーム画像および背景画像を含む基本画像は、上述した各撮影コースに応じてコースの雰囲気を有する画像パターンのものが準備され記憶されている。
【0082】
このように、複数の基本画像で構成される基本画像群を複数組備えたため、多くの基本画像の各基本画像からそれぞれ複数の単位画像を抽出して合成画像を生成し写真プリントとして出力することから、提供できる写真プリントのバリエーションが増大する。また、基本画像群ごとに絵柄の傾向をそろえ、各基本画像群に対応する撮影コースを設定し、利用者が選択した撮影コースにおいてそのコースに対応した基本画像群の基本画像から単位画像を抽出して合成画像を生成し写真プリントとして提供するため、撮影コースに応じた雰囲気の写真プリントを数多くの種類提供することができる。
【0083】
また、この記憶装置41に記憶されたフレーム画像および背景画像を含む基本画像は、上記ライブモニタ20に合成映像として表示して使用者2に目視確認させるための低解像度の確認用画像であり、低解像度画像群93すなわち低解像度背景画像群51および低解像度フレーム画像群52として格納されている。
【0084】
上記第1合成手段90は、背景合成手段であるアンダーレイ合成手段42および前景合成手段であるオーバーレイ合成手段43、必要に応じてキャプチャー(図示せず)とから構成されている。上記アンダーレイ合成手段42およびオーバーレイ合成手段43は、上記記憶画像格納部から読み出された記憶画像と動画すなわちライブ映像である撮像動画をリアルタイム合成する。
【0085】
上記アンダーレイ合成手段42は、上記カメラ6による撮像映像から被写体2を抽出する第1抽出手段(図示せず)を備え、上記第1抽出手段で抽出された被写体以外の部分に、低解像度背景画像群51から背景画像を読み出してリアルタイムに合成する。
【0086】
また、上記オーバーレイ合成手段43は、低解像度フレーム画像群52からフレーム画像を読み出して、上記アンダーレイ合成手段42で動画に背景が合成された画像に、さらにフレーム画像を前景として合成する。そして、上記オーバーレイ合成手段43で合成された動画と背景とフレーム画像とがリアルタイム合成された合成動画は、ライブモニタ20に出力されてリアルタイム表示される。
【0087】
このように、被写体2の背景がアンダーレイ合成されるとともに、被写体2の前景となるフレームがオーバーレイ合成され、その状態で被写体2の撮像動画がリアルタイム合成されて使用者2によって目視確認できる。このとき、上述したように、利用者が選択した撮影コースの雰囲気に応じた画像パターンのフレームや背景が使用されることから、選択した撮影コースの雰囲気を十分に味わいながら撮影することができる。そして、単位画像を背景や前景として合成した合成画像を写真プリントとして提供でき、多様な表現の写真プリントを提供できる。
【0088】
上記操作パネル16a,16bは、上述したように、切換ボタン22a,22b,決定ボタン14,キャンセルボタン13を含んで構成されている。使用者2による切換ボタン22a,22bの操作により、上述した撮影コースの選択を行なうことができるようになっている。
【0089】
そして、上記切換ボタン22a,22bによるフレームや背景の切換入力に応じ、オーバーレイ合成手段43およびアンダーレイ合成手段42は、撮像動画に合成するフレームおよび背景を切り換えてリアルタイム合成する。このリアルタイム合成された合成映像は、ライブモニタ20においてリアルタイムで切換表示される。
【0090】
このようにすることにより、使用者2は、リアルタイム表示される使用者2自身の撮像動画の映像と、切換表示されるフレームや背景とのリアルタイム合成映像を目視確認しながら、順次フレームや背景の切換入力を行ないながら、その合成映像をリアルタイムで目視確認できる。このときリアルタイム表示される合成映像は、撮影コースに応じた雰囲気を有するものであり、利用者2は、コースの雰囲気を味わいながら撮影プレイを行なうことができる。また、所望のフレームや背景を探したり、フレームや背景の絵柄に合わせたポーズや表情を決めるなど、趣向を凝らした撮影プレイが可能となる。
【0091】
操作パネル16a,16bにおける、左側の切換ボタン22aは、上記背景の切換入力を行なう背景切換入力手段として機能し、右側の切換ボタン22bは、上記フレームの切換入力を行なうフレーム切換入力手段として機能する。そして、撮影プレイのコースに応じ、上記背景の切換入力とフレームの切換入力を、左右の切換ボタン22a,22bでそれぞれ別個に行ないうるように構成されている。
【0092】
例えば、複数の利用者(たとえばAさんとBさん)で撮影する場合、1組の切換ボタンでは、背景とフレームを単独に選択する場合に、2人で操作すると手がぶつかったり、1人でも背景とフレームを左右に振り分けた表示レイアウトでは操作イメージがつかみにくい。2組としたことにより、例えば、Aさんは左の切換ボタン22aで背景画像を選択し、Bさんは右の切換ボタン22bでフレームを選択することが可能となる。また、2人の間に少し距離をおいて操作できるため操作性が向上する。
【0093】
そして、背景は背景で切換入力し、フレームはフレームで切換入力することにより、フレームと背景の組合せを使用者2が自由に選べてより趣向を凝らした撮影プレイが可能となるうえ、変化に富んだ写真プリントの提供が可能となる。このときも、フレームや背景としてデータ量の小さい低解像度の確認用画像を使用していることから、切換表示の際の処理負荷が小さくてすみ、スムーズな切換表示を実現して使用者2にストレスを与えない。
【0094】
さらに、第1合成手段90には、撮像動画にフレームを合成するオーバーレイ合成手段43と、背景を合成するアンダーレイ合成手段42とを有しているため、フレームと背景の切換入力に応じてそれぞれ別個に合成処理を行なうため、制御処理の負荷が分散されて処理速度の低下が少なく、使用者2にストレスを感じさせない。
【0095】
また、上記切換ボタン22a,22bの操作により、上記組合せ単位で切換入力が行なわれるように構成することもできる。このとき、利用者の操作入力により、所望の単位画像すなわちフレームと背景を選択することもできるのであり、利用者は、表示されたフレームと背景が既に持っているフレームおよび背景であれば、操作入力により切り換えて自分が欲しいフレームと背景を選んで撮影することができる。この場合のように、2組の切換ボタン22a、22bを必要としない操作の場合は、どちらか1組の入力だけを受け付けてもよいし、2組どちらもの入力を受け付けるようにしてもよい。
【0096】
このように、フレームと背景の組合せとして絵柄的に合う組合せをあらかじめ設定し、その組合せ単位で切換入力を行なうことにより、使用者2は、絵柄や色彩的に合わない組合せを選ぶ心配がなくなるうえ、無駄な操作を省くことができて、フレームや背景を探したり選んだりする時間を実質的に長くすることができる。このため、使用者2に考える時間を十分与えたり、反対にプレイ時間を短く設定して顧客回転率を向上させたりすることが可能となる。
【0097】
上記撮影コースの詳細については後述するが、撮影プレイの開始時に使用者2によって選択され、そのコースに応じた撮影プレイが実行されるものである。
【0098】
また、上記操作パネル16a,16bには、決定ボタン14とキャンセルボタン13が設けられている。
【0099】
上記決定ボタン14は、使用者2による切換ボタン22a,22bの操作により上記切換表示される合成映像のうち、所望のフレームや背景が使用された合成映像を決定し、所望の瞬間の静止画50として固定するシャッタ手段として機能する。このようにすることにより、フレームや背景と撮像動画が実際に合成された状態で数多くのフレームや背景のなかから所望のフレームや背景を選択して静止画50の撮影ができるため、そのときの服装や髪型、あるいはその時の気分やプレイ仲間が誰か等に応じた最適なフレームや背景の選択を行ないやすくなる。
【0100】
上記決定ボタン14の操作により撮影された被写体2の静止画50は、撮影プレイが終了すると、上記静止画50が撮影されたときに選択されたフレームおよび背景を識別する識別情報とともに第2コンピュータ装置38に伝送される。
【0101】
このとき、上記撮影プレイにおいて使用者2が選択した撮影コースを識別するコース識別データも併せて第1コンピュータ装置37から第2コンピュータ装置38に伝送される。そして、第2コンピュータ装置38では、上記静止画50を使用した編集プレイが実行されるのであるが、ここでの編集プレイは、上記撮影プレイで選択された撮影コースに関連した編集コースが上記コース識別データによって自動選択され、当該編集コースによる編集プレイが実行される。
【0102】
上記キャンセルボタン13は、一旦決定ボタン14を操作して決定した操作入力を取消したり、一旦進んだ操作画面を戻したりする際に操作する。
【0103】
つぎに、第2コンピュータ装置38について説明する。
【0104】
上記第2コンピュータ装置38には、編集プレイの際に編集入力を受け付ける編集入力手段として機能する編集用ディスプレイ8と、編集プレイで編集された画像を印刷媒体35に印刷出力するプリンタ9と、スピーカ18bおよびサービスパネル40bを制御する第2制御回路62が接続されている。上記編集用ディスプレイ8には、編集入力や操作入力を行なうタッチペン12が付属している。
【0105】
なお、上記サービスパネル40bは、設置した装置を運営するものが操作するもので、印刷されたプリントの枚数をカウントするプリントカウンタ、スピーカから出力する音量を調整する音量調整つまみ、装置の編集側で必要とするメンテナンスモードを行なうためのメンテナンスボタン、第2コンピュータ装置38を正常な状態へ復帰させるためのテストボタンなどが備えられている。
【0106】
上記第2コンピュータ装置38は、CPU44,メモリ45,ドライバ46,通信手段47等を備え、具体的には、主として編集プレイを制御する制御プログラム53が記憶された記憶装置33を備えている。
【0107】
ここで、上記制御プログラム53は、上記複数の撮影コースに応じて編集コースを複数有している。そして、第1コンピュータ装置37から伝送されたコース識別データから、当該一連のプレイのうちの撮影プレイで選択され実行された撮影コースを識別し、当該撮影コースに対応した編集コースが自動的に選択されて実行される。
【0108】
上記記憶装置33には、上記制御プログラム53に従って編集用ディスプレイ8に表示される操作画面57と、上記撮影プレイにおけるシャッタ操作により撮影され第1コンピュータ装置37から伝送された被写体2の静止画50とが記憶されている。
【0109】
また、上記記憶装置33は、上記静止画50と合成するフレームや背景を含む基本画像等の記憶画像を格納するものであり、フレーム画像および背景画像が記憶されている。
【0110】
この記憶装置33に記憶されたフレーム画像および背景画像は、上記編集用ディスプレイ8に合成映像として表示して使用者2に目視確認させるとともに、静止画50を印刷媒体35に印刷出力する際に使用される高解像度の印刷用画像であり、高解像度背景画像群55および高解像度フレーム画像群54として格納されている。
【0111】
また、上記記憶装置33には、編集プレイにおいて、タッチペン12で編集用ディスプレイ8に入力された手描き画像やスタンプ画像等の編集用画像56が格納されている。
【0112】
上記制御プログラム53は、静止画50(被写体2のバックにスクリーン26が写り込んだ画像である)からスクリーン26の写り込みを除去して被写体を抽出する被写体抽出手段59と、この被写体抽出手段59で抽出された被写体画像に高解像度のフレームおよび背景を読み出して合成するとともに、この合成された画像に対し、さらに編集用ディスプレイ8に入力された編集用画像56を合成する第2合成手段60とを備えている。
【0113】
上記第2合成手段60は、上記カメラ6により撮影された静止画50から被写体2を抽出する第2抽出手段(図示せず)を備え、上記第2抽出手段で抽出された被写体以外の部分に高解像度のフレームおよび背景を合成して合成画像を生成する。
【0114】
上記第2合成手段60において、被写体画像に合成される高解像度のフレームおよび背景は、上記高解像度背景画像群55および高解像度フレーム画像群54として記憶装置33に格納されたものである。このとき読み出される高解像度のフレームおよび背景は、撮影プレイにおいて、決定ボタン14の操作により被写体2の静止画50を撮影したときに、選択されたフレームおよび背景と同じ色柄であるが、撮影プレイでは低解像度のフレームおよび背景(確認用画像)が使用されたのに対し、高解像度のフレームおよび背景(印刷用画像)が使用される。
【0115】
すなわち、第1コンピュータ装置37と第2コンピュータ装置38には、同じ画像パターンのフレーム画像および背景画像が保存されているが、この例では、両者は同じ画像データではない。撮影プレイの際には、640×480ドット程度の画像データであれば十分使用に耐えるため、第1コンピュータ装置37には低解像度画像が格納されている。一方、編集プレイおよび印刷では高解像度な画像が求められるため、1280×1024ドット程度の高解像度画像が格納され使用される。
【0116】
このように、確認用画像と印刷用画像が別に準備されているため、確認用画像の合成処理と印刷用画像の合成処理をそれぞれ別個に行なうため、制御処理の負荷が分散されて処理速度の低下が少なく、使用者2にストレスを感じさせない。また、確認用画像として画素の少ない低解像度画像を使用し、印刷用画像として画素の多い高解像度画像を使用したため、確認用画像の合成処理や表示処理においては、データ量の少ない低解像度画像を使用して負荷の少ない状態で処理を行ない、印刷用画像の合成処理や印刷においては、高解像度画像を用いることにより、画質に優れた美麗な写真プリントを作成することができる。
【0117】
ここで、上記対応化手段では、例えば、つぎのようにして高解像度の印刷用画像と低解像度の確認用画像との対応化を行なう。すなわち、高解像度のフレームおよび背景の高解像度背景画像群55および高解像度フレーム画像群54からの読み出しを、第1コンピュータ装置37から伝送された、撮影プレイで静止画50が撮影されたときに選択されたフレームおよび背景を識別する識別情報に基づいて行なうことにより両者の対応をとるのである。
【0118】
具体的には、第1コンピュータ装置37内の画像と、第2コンピュータ装置38内の画像のファイル名の一部を共通にしておく。たとえば第1コンピュータ装置37では「PICT01_1.BMP」、第2コンピュータ装置38では「PICT01_2.BMP」とし、PICT01が同じ絵柄の画像であることを示すようにすればよい。また、固有の画像番号と関連する画像ファイル名等を対応づける情報(テーブルなど)を定義しておき、そのテーブルを第1コンピュータ装置37および第2コンピュータ装置38内に保存して参照するようにすることもできる。このようにして、撮影プレイでどのフレームまたは背景を用いたかの同期をとることができる。
【0119】
このように、複数のコンピュータ装置を備え、確認用画像の合成処理と印刷用画像の合成処理をそれぞれ異なるコンピュータ装置で行なうとともに、確認用合成処理を行なう第1コンピュータ装置37から印刷用合成処理を行なう第2コンピュータ装置38へのデータ転送において、画像の識別情報を転送して画像データそのものを転送しないように構成しているため、データ量の大きい画像データそのものを転送するのではなく、画像の識別情報だけを送信すればよいため、送信処理に要する負荷が軽減し、処理速度の低下が少なく、複数の制御手段間のタイムラグを少なくできる。
【0120】
なお、図5に示したように、第2コンピュータ装置38にも第1コンピュータ装置37と同様の抽出手段95を設け、基本画像からフレームや背景の抽出を行なうようにしてもよい。
【0121】
さらに、上述の複数のコンピュータ装置に供給する電源を、互いに独立して入り切り操作ができるような操作部(たとえば、電源スイッチ等)を備えることができる。このような場合には、一方のコンピュータ装置に、電源を切らないと復帰できないようなトラブルが発生した場合でも、この異常のあるコンピュータ装置側の電源だけを入り切りできるので、正常に動作している他方のコンピュータ装置に影響を与えない。たとえば、上述のとおり、撮影プレイと編集プレイを異なる場所で同時にプレイしているような場合に、撮影プレイ側で異常が発生しても、編集プレイ側に影響を与えず、装置を正常に復帰できるので、編集プレイ側の利用者の時間の無駄が発生することがない。
【0122】
また、上記記憶装置33には、上記第2合成手段60で合成された静止画50と、高解像度のフレームおよび背景と、手描き画像やスタンプ画像等の編集用画像56との静止合成画像58が記憶される。
【0123】
このとき、上記スタンプ画像等の編集用画像56は、編集コースに応じて複数種類の組合せが準備され記憶されている。そして、この編集プレイでは、自動選択された編集コースにおいて、上記編集用ディスプレイ8に、選択された撮影コースに関連して他の編集コースと異なるよう設定された編集入力ツールであるスタンプツールが表示され、撮影コースに対応したスタンプ画像を使用した編集を行ないうるようになっている。
【0124】
上記編集コースによる編集が行なわれた静止合成画像58は、プリンタ9により印刷媒体35に出力され、写真プリントとして提供される。このとき、フレームや背景として画質のより高解像度の印刷用画像を使用していることから、美麗な写真プリントを提供できる。
【0125】
図6は、第1コンピュータ装置37、第2コンピュータ装置38、およびプリンタ9の果たす機能を示した機能ブロック図である。
【0126】
第1コンピュータ装置37は、上述のように、CPU44と、メモリ45と、通信手段47とを備える。
【0127】
第1コンピュータ装置37のメモリ45は、制御プログラムを記憶している読み出し専用の記憶手段であるROM107と、読み書き可能な記憶手段であるRAM108とで構成される。第1コンピュータ装置37の通信手段47は、第2コンピュータ装置38と各種情報の送受信を行なう。
【0128】
第1コンピュータ装置37のCPU44は、上記ROM107に格納された制御プログラムに従って制御動作を実行する演算処理装置としての機能を果たし、後述の編集許可手段117の決定結果に基いて撮影を許可するか否かの決定を行なう撮影許可手段109と、ライブモニタ20の表示を制御する第1表示制御手段110としての機能を果たす。第1コンピュータ装置37は、撮影許可手段109が撮影プレイを許可した場合に、上記撮影プレイを制御する。
【0129】
第2コンピュータ装置38は、上述のように、CPU44と、メモリ45と、通信手段47とを備える。
【0130】
第2コンピュータ装置38のメモリ45は、制御プログラムを記憶している読み出し専用の記憶手段であるROM111と、読み書き可能な記憶手段であるRAM113とで構成される。このRAM113は、後述の残量検知手段135で検知された消耗状態を記憶する本発明の記憶手段としての機能を果たす。第2コンピュータ装置38の通信手段47は、第1コンピュータ装置37と各種情報の送受信を行なう。
【0131】
第2コンピュータ装置38のCPU44は、上記ROM111に格納された制御プログラムに従って制御動作を実行する演算処理装置としての機能を果たし、プリンタ9に装填された消耗品の消耗状態に基いて、プリンタ9が編集後画像を印刷可能か否かの判定を行なう判定手段115と、判定手段115の判定結果が印刷可能である場合に編集プレイを許可し、上記判定結果が印刷不可能である場合に編集プレイを不許可とする編集許可手段117とを備え、第2コンピュータ装置38は、編集許可手段117が編集プレイを許可した場合に、上記編集プレイを制御する。
【0132】
上記判定手段115は、撮影プレイ用空間31で撮影プレイを終了した使用者2が編集プレイ用空間32に移動して編集プレイを開始しようとするタイミングで印刷手段であるプリンタ9に装填された消耗品(後述のプリント用紙141)の消耗状態に基いて、プリンタ9が編集後画像(編集された撮影画像)を印刷可能か否かの判定を行なう。編集許可手段117は、判定手段115の判定結果が印刷可能である場合に編集プレイを許可し、上記判定結果が印刷不可能である場合に編集プレイを不許可とする。制御手段(本実施の形態では、第2コンピュータ装置38)は、編集許可手段117が編集プレイを許可した場合に、編集プレイを制御して使用者2による編集プレイを可能とする。
【0133】
このように、判定手段115は、例えば消耗品が消耗している場合にはプリンタ9が編集後画像を印刷不可能と判定し、消耗品が消耗していない場合にはプリンタ9が編集後画像を印刷可能と判定することができる。したがって、消耗品が消耗している場合(例えば、消耗品切れの場合)に、撮影プレイを終えた使用者に編集プレイを行なうことができないようにすることができる。これにより、編集プレイを開始する段階で消耗品の補充や交換を行なうこととなるため、編集プレイを終えた使用者2が編集後画像が印刷されるまで待機しなければならないという事態の発生を防止することができるとともに、次々と印刷待ちの状態で停滞するような事態を防止できる。
【0134】
また、この場合に、消耗品の補充作業に失敗したり、補充する消耗品の在庫探しに時間がかかったりして消耗品の交換に時間がかかったとしても、編集プレイを終えた使用者が次々と印刷待ちの状態で停滞してプレイの途中に長時間待たせることを防止できる。
【0135】
このとき、上記判定手段115による判定は、前の使用者2が編集プレイを終了してから次の使用者2が編集プレイを開始するまでの間の消耗品の消耗状態に基いて行なわれ、編集許可手段117は、当該次の使用者2の編集プレイの開始を許可または不許可とする。このようにすることにより、次の使用者2、すなわち撮影プレイを終えて編集プレイを開始する使用者2は、印刷不可能である場合には編集プレイを行なうことができないため、編集プレイを終了した使用者2が次々と編集後画像が印刷媒体35に印刷されるのを待つために停滞していくことを防止することができる。
【0136】
また、第2コンピュータ装置38は、判定手段115の判定結果が印刷不可能である場合、および/または、編集許可手段117が編集を不許可とした場合に、次回の撮影プレイを開始しないよう制御する。このようにすることにより、上記第2コンピュータ装置38が、上記判定手段115の判定結果が印刷不可能である場合、および/または、上記編集許可手段117が編集を不許可とした場合に、使用者2に次回の撮影プレイを行なわせないようにすることができる。このため、撮影プレイを終了した使用者2が、例えば消耗品の補充作業等により編集プレイを行なうことができない場合に、次の使用者2は撮影プレイを開始できないことから、撮影プレイを終えた使用者2が次々と編集プレイを行なうために停滞していくことを防止することができる。また、例えば消耗品の交換作業の際等に装置の電源が切れてしまったような場合でも、使用者2は撮影プレイを行なうことができないようになっているため、撮影プレイを再度やり直すことによって利用代金を返金しなければならないという事態を防止することができる。
【0137】
さらに、上記編集許可手段117は、判定手段115の判定結果が印刷不可能であり、第1コンピュータ装置37が撮影プレイを制御している場合に、編集プレイを許可するよう制御する。このようにすることにより、次の使用者2が撮影プレイを行なっているときに編集プレイを進めることにより、撮影プレイを終えた使用者2が編集プレイ待ちになるのを防止し、稼動回転率(顧客回転率)の低下を防止することができる。
【0138】
また、上記判定手段115は、プリンタ9に備えられた後述の計数手段137の計数結果に基いて印刷可能であるか否かの判定をするとともに、プリンタ9に備えられた後述の異常検知手段133によってプリンタ9の異常が検知されたか否かの判定をも行なうようになっている。この場合、編集許可手段117は、判定手段115の判定結果に基いて編集を許可する。また、第2コンピュータ装置38のCPU44は、編集用ディスプレイ8の表示を制御する第2表示制御手段119と、後述の印刷手段129を制御する印刷制御手段120としての機能も果たす。
【0139】
ここで、本実施の形態では、消耗品の消耗状態は、消耗品の消耗度合いである。また、判定手段115の判定結果としては、消耗品が消耗しているという判定結果、消耗品が消耗していないという判定結果を採用している。消耗品が消耗しているという判定結果としては、プリンタ9に装填されたプリント用紙141がなくなり、印刷できないという判定結果を採用し、消耗品が消耗していない判定結果としては、プリント用紙141等が残っており印刷可能であるという判定結果を採用している。なお、消耗品が消耗しているか否かの判定を行なう基準としては、任意の消耗度合いで定めてもよい。例えば、消耗品が残り1%になったときに消耗品が消耗しているという判定を行なうようにしてもよい。また、消耗度合いに基いて任意の印刷可能回数を定めてもよい。例えば、消耗品の消耗度合いから、あと1回しか印刷できない場合に消耗品が消耗しているという判定を行なうようにしてもよい。
【0140】
また、本発明の写真プリント提供装置は、上述のように、判定手段115の判定結果(印刷可能枚数が“0”か否か、すなわち、消耗品が消耗しているか否か等)を使用者2に対して報知する報知手段を備え、判定手段115の判定結果が印刷不可能である場合に判定結果を報知する。上記報知手段として、具体的には、撮影プレイ用空間31にライブモニタ20、スピーカ18aが設けられ、編集プレイ用空間32に編集用ディスプレイ8、スピーカ18bが設けられている。このようにすることにより、使用者2や店員(営業員を含む)等は、上記判定手段115の判定結果が印刷不可能であることを知ることができるとともに、判定結果を認識することができる。したがって、消耗品切れの場合、例えば編集プレイを終えた使用者2は遊戯場の店員等を呼びに行って消耗品切れであることを伝えることができ、店員等は消耗品の補充作業を迅速に行なうことができる。すなわち、使用者2を、停滞しないように誘導することができるとともに、異常な状態(例えば、消耗品切れの状態)から正常な状態へ迅速に復帰させることができる。
【0141】
上記報知手段は、第1コンピュータ装置37が撮影プレイを制御していない場合に判定手段115の判定結果を報知する。例えば、これから撮影プレイを行なう使用者2に対し、撮影プレイを行なう前に印刷不可能であることを報知することができる。このようにすることにより、使用者2が撮影プレイまたは編集プレイを行なった後に印刷できないことを知るということを防止できる。したがって、使用者2は印刷不可能である場合には遊戯(プレイ)を控えることができるため、使用者2が遊戯の途中(例えば、硬貨を投入してから写真プリントが提供されるまでの間)で停滞することを防止することができる。
【0142】
また、撮影プレイ用空間31に設けられた報知手段としてのライブモニタ20、スピーカ18a等(これらを制御する制御部を含む)は、上記撮影プレイを行なう使用者2に対して判定手段115の判定結果を報知するため、撮影プレイを行なう使用者2が判定手段115の判定結果を認識し、消耗品切れ等であることを店員に知らせることにより、消耗品の補充時期がきたことを知ることができる。
【0143】
また、編集プレイ用空間32に設けられた報知手段としての編集用ディスプレイ8、スピーカ18b等(これらを制御する制御部を含む)は、上記編集プレイを行なう使用者2に対して判定手段115の判定結果を報知するため、編集プレイを行なう使用者2が判定手段115の判定結果を認識し、消耗品切れ等であることを店員に知らせることにより、消耗品の補充時期がきたことを知ることができる。
【0144】
プリンタ9は、メモリ125とプリンタCPU127とを備えている。
【0145】
上記メモリ125は、制御プログラムを記憶している読み出し専用の記憶手段であるROM121と、読み書き可能な記憶手段であるRAM123とを含む。上記プリンタCPU127は、ROM121に格納された制御プログラムに従って制御動作を実行する演算処理装置としての機能を果たす。
【0146】
また、上記プリンタ9は、編集された撮影画像を印刷する印刷手段129と、プリンタ9に装填された消耗品の印刷可能量(消耗品の印刷可能量に関する情報)を記憶する記憶媒体(後述のICチップ143)の印刷可能量(後述の印刷可能枚数)を読み取る読取手段としての読書手段131と、プリンタ9の異常(例えば、いわゆる紙づまり、プリンタ9の各装置の故障等)を検知する異常検知手段133とを備えている。上記読書手段131は、印刷可能量を書き込むこともできるようになっている。
【0147】
上記プリンタCPU127は、プリンタ9に装填された消耗品の消耗状態を検知する検知手段としての残量検知手段135と、残量検知手段135によって検知された消耗品の消耗状態および読書手段131によって読み取られた印刷可能量に基いて印刷可能枚数を計数する計数手段137としての機能も果たす。
【0148】
消耗品であるプリント用紙141は、プリンタ9で使用され、ICチップ143とセットで写真プリント提供装置に供給されるものである。この例では、上記プリント用紙141としてロール状のものを示している。
【0149】
上記プリンタ9を写真プリント提供装置で使用する場合には、ICチップ143を読書手段131にセットする(読書手段131で読取可能な状態にする)とともに、プリント用紙141をプリンタ9に装填する。そして、上記読書手段131によってICチップ143の印刷可能量が読み取られ、供給されたプリント用紙141への印刷が行なわれて写真プリントの供給が行なわれる。このとき、上記読書手段131でセット供給されたICチップ143に記憶されたプリント供給可能枚数だけ写真プリントを供給しうるようになっている。すなわち、1枚印刷するごとにICチップ143のプリント供給可能枚数を1ずつ減らし、プリント供給可能枚数が“0”になると、次のICチップ(セットで供給されるプリント用紙141の印刷可能枚数が記憶されたICチップ)143とプリント用紙141が供給されるまではプリンタ9の稼動を停止するようになっている。
【0150】
この場合、プリンタCPU127は、計数手段137が、残量検知手段135によって検知された消耗品の消耗状態(プリント用紙141の残量)および読書手段131によって読み取られた印刷可能量に基いて計数した印刷可能枚数を示す情報(プリント供給可能枚数)を上記第2コンピュータ装置38のCPU44に送信する。この印刷可能枚数を示す情報は、第2コンピュータ装置38のメモリ45のRAM113に格納されるようになっている。
【0151】
印刷可能枚数を示す情報を受信した第2コンピュータ装置38のCPU44は、上記で計数手段137の計数結果(印刷可能枚数を示す情報)に基いて判定手段115により印刷可能であるか否かの判定を行なう。このときの判定は、ICチップ143から読み取ったプリント供給可能枚数のカウント値を、残量検知手段135で検知した実際の残量より優先させて判定する。すなわち、残量検知手段135で検知した実際の残量が“0”になっていなくても、ICチップ143から読み取ったカウント値が“0”であれば印刷不可能と判定する。
【0152】
そして、判定手段115の判定結果として印刷可能であると判定された場合は、第2コンピュータ装置38のCPU44からプリンタCPU127に印刷を開始させる制御指令が送信され、印刷手段129によって印刷が開始される。この後、プリンタ9にエラーが発生していなければ(後述のS43で“NO”)、印刷が行なわれる前に、ICチップ143に記憶される印刷可能枚数が“1”減算される。詳細には、ICチップ143は、読書手段131によって、“1”減算した印刷可能枚数をICチップ143に書き込まれるようになっている。
【0153】
判定手段115は、印刷可能枚数だけ写真プリントが印刷されると、その後は次のICチップ143が供給されるまでプリンタCPU127に印刷を開始させる制御指令を送信しない。なお、印刷可能枚数(プリント供給可能枚数)の残り枚数が所定枚数に達したら、つぎのプリント用紙141を準備するようアラームを発することも可能である。このようにすることにより、顧客を待たせることなく回転率の高い写真撮影装置の運営ができる。
【0154】
すなわち、本発明の写真プリント提供装置は、プリンタ9に装填された消耗品の消耗状態を検知する検知手段としての残量検知手段135と、残量検知手段135で検知された消耗状態を記憶する記憶手段としてのメモリ45(具体的には、RAM113)とを備え、判定手段115は、第2コンピュータ装置38のRAM113に記憶された消耗品の消耗状態に基いてプリンタ9が印刷可能か否かの判定を行なう。このようにすることにより、上記判定手段115は、前回の印刷の終了時や印刷を待機する間等の任意のタイミングで判定を行なうことができる。
【0155】
また、プリンタ9に装填された消耗品の印刷可能量(印刷可能枚数)を記憶する記憶媒体(ICチップ143)の上記印刷可能量を読み取る読取手段としての読書手段131を備え、判定手段115は、読書手段131で読み取った印刷可能量に基いてプリンタ9が印刷可能か否かの判定を行なう。このようにすることにより、消耗品の販売の売上低下を防止するとともに、消耗品の流出を防止することができる。すなわち、判定手段115は、プリンタ9に装填された消耗品の消耗状態に基いて、プリンタ9が編集後画像を印刷可能か否かの判定を行なわないため、偽造された消耗品が使用されるのを防止することができる。また、何らかの事情で、印刷手段に装填された消耗品の消耗状態を直接検知できなくなっても、ICチップ143から消耗状態を読み取って判定手段による判定を行なうことができる。
【0156】
また、プリンタ9の異常を検知する異常検知手段133を備え、上記報知手段は、異常検知手段133によって異常が検知され、第2コンピュータ装置38が撮影プレイを制御している。このようにすることにより、上記撮影プレイ終了まで判定手段の判定結果を報知しない場合には、撮影プレイ中の利用者が判定手段115の判定結果を認識することによって撮影プレイが中断されて顧客回転率が低下することを防ぐことができる。また、何らかの事情で、プリンタ9に装填された消耗品の消耗状態を直接検知できなくなっても、ICチップ143から消耗状態を読み取って判定手段115による判定を行なうことができる。
【0157】
次に、図7を参照して、利用者2の流れについて説明する。
【0158】
図示において、筐体1の正面(図示の右側)が上記撮影プレイ提供部を含む撮影プレイ用空間31であり、筐体1の背面(図示の左側)が上記編集プレイ提供部を含む編集プレイ用空間32である。上記筐体1の背面には編集ユニットが設けられており、編集ユニットの側面が、印刷媒体(写真プリント)35が排出されるプリント提供部を含む印刷待ち空間151になっている。利用者2は、撮影プレイ用空間31、編集プレイ用空間32、印刷待ち空間151の順に移動する。具体的には、使用者2は、撮影プレイ用空間で撮影プレイを行ない、撮影プレイが終了すると、編集プレイ用空間に移動して編集プレイを行なう。編集プレイが終了すると、印刷待ち空間151で印刷媒体(写真プリント)35が排出されるのを待つ。また、上記撮影プレイは、主として第1コンピュータ装置37で制御され、編集用プレイは、主として第2コンピュータ装置38により制御される。
【0159】
つぎに、図8〜図11を参照して、ライブモニタ20に表示される画像について説明する。
【0160】
図8は、撮影プレイ用空間31にいる利用者2に編集側で異常が発生したことを報知し、店員等を呼びに行かせるために表示される異常案内待機画像を示す。この画像を表示させることにより、その利用者2を撮影プレイ用空間31で待機させるとともに、店員などによって、エラー復帰の作業が行なわれ、異常発生の原因を除去することができる。異常発生の原因が除去された場合に、撮影側のテストボタンが操作されることで第2コンピュータ装置38が正常な状態に復帰する。すなわち、利用者2に撮影プレイ用空間31で移動案内後に(図10に示す移動案内待機画像の表示により)待機させるだけでなく、上記異常案内待機画像の表示により、待機させることができる。これにより、印刷可能枚数では確認できない用紙切れの場合などにおいても利用者2を撮影プレイ用空間31で待機させることができる。
【0161】
図9は、撮影プレイ用空間31にいる利用者2に編集側がプレイ中であることを報知し、その利用者2を撮影プレイ用空間31で待機させるために表示される編集待機画像を示す。この画像を表示させることによって、撮影が終了した利用者2を先の利用者2の編集プレイが終了するまで撮影プレイ用空間31で待機させることができる。
【0162】
図10は、撮影プレイ用空間31にいる利用者2に編集の準備が完了したことを報知し、その利用者2を編集プレイ用空間32へ移動させるために表示される移動案内画像を示す。この画像を表示させることによって、利用者2に編集プレイ用空間32への移動を促すことができる。
【0163】
図11は、撮影プレイ用空間31にいる利用者2にプリント用紙141が切れている、すなわち、プリント用紙141の残量がないことを報知し、店員等を呼びに行かせるために表示される撮影側用紙切れ案内待機画像を示す。この画像を表示させることによって、その利用者2を編集プレイに移動させずに撮影プレイ用空間31で待機させるとともに、次に撮影プレイを待機している利用者2が撮影プレイを開始できないようにすることができる。また、利用者2は、店員等に新しいプリント用紙141およびICチップ143をプリンタ9にセット(補充)してもらうことができる。新しいプリント用紙141およびICチップ143がプリンタ9にセットされた場合に、撮影側のテストボタンが操作されることで第1コンピュータ装置37が正常な状態に復帰する。
【0164】
つぎに、図12〜図15を参照して、編集用ディスプレイ8に表示される画像について説明する。
【0165】
図12は、編集プレイ用空間32にいる利用者2に編集側で編集の準備が行なわれていることを報知するために表示される編集側待機画像を示す。この画像を表示させることによって、撮影プレイ用空間31から編集プレイ用空間32に移動してきた利用者2に編集プレイを開始させないようにすることができる。編集側待機画像が表示されている間は、編集側が編集対象となるデータが存在するか否かを監視し、データを受信している。
【0166】
図13は、編集プレイ用空間32にいる利用者2にプリント用紙141が切れていることを報知し、店員等を呼びに行かせるために表示される編集側用紙切れ案内待機画像を示す。この画像を表示させることによって、次に編集プレイを待機している利用者2が編集プレイを開始できないようにすることができる。また、利用者2は、店員等に新しいプリント用紙141およびICチップ143をプリンタ9にセットしてもらうことができる。新しいプリント用紙141およびICチップ143がプリンタ9にセットされた場合に、編集側のテストボタンが操作されることで第2コンピュータ装置38が正常な状態に復帰する。
【0167】
図14は、編集プレイ用空間32にいる利用者2に用紙切れ等の異常(エラー)が発生したことを報知し、その利用者2を編集プレイ用空間32で待機させるために表示されるエラー発生時待機画像を示す。この画像を表示させることによって、利用者2に店員等が行なう異常発生原因の除去作業(エラー復帰の作業)が終了するまで編集プレイ用空間32で待機させることができる。この間、利用者2がエラー発生によって遊戯に退屈することを防止するために、図14に示すエラー発生時待機画像に代えて撮影側の撮影プレイが終了するまでゲームやボーナスプレイなどが行なうことができる画像を表示してもよい。また、上記ゲームやボーナスプレイなどが行なうことができる画像の一部に、例えば「用紙が切れています。係員をお呼びください。」と表示すれば、後述の図15に示すエラー待機画像を表示するまでに異常発生の原因を知ることができ、店員は予めそのエラーに対応する準備ができ、利用者2の待機時間を短縮することができる。
【0168】
図15は、編集プレイ用空間32にいる利用者2にプリンタ9で紙づまりが生じたことを報知し、店員等を呼びに行かせるために表示されるエラー待機画像を示す。この画像を表示させることによって、その利用者2を編集プレイ用空間32で待機させることができるとともに、利用者2は店員等に詰まったプリント用紙141の除去作業等をしてもらうことができる。詰まったプリント用紙141が除去され、編集側のテストボタンが操作されることで第2コンピュータ装置38が正常な状態に復帰する。
【0169】
上記写真プリント提供装置の動作の一例について、図16〜図21のフローチャートを参照しながら説明する。ここで、図16〜図21において、「S」はステップを意味する。
【0170】
まず、図16、図17を参照して、第1コンピュータ装置37(撮影側)のCPU44の制御処理について説明する。
【0171】
装置の電源が投入されると、第1コンピュータ装置37および第2コンピュータ装置38の記憶装置41,33内に記憶された制御プログラム48,53が起動し、装置が動作を開始する。装置が起動すると、第1コンピュータ装置37および第2コンピュータ装置38に接続されているそれぞれの機器のチェックが行なわれ、異常がなければ、CPU44は、デモ画面処理を行なう(S1)。デモ画面処理は、ライブモニタ20にデモ画像を表示する処理である。
【0172】
ついで、CPU44は、硬貨が投入されたか否かを判別する(S2)。ここで、硬貨検出部34によって硬貨が検出されたと判別すると(S2で“YES”)、S3に進み、硬貨検出部34によって硬貨が検出されていないと判別すると(S2で“NO”)、S1に戻り、デモ画像の表示を継続する。すなわち、CPU44は、使用者2が撮影プレイ用空間に入り、硬貨投入口15に硬貨が投入され硬貨検出部34によって硬貨が検出されたか否かの確認を行なっている。そして、デモ画像を表示しているときは、常に、硬貨が投入されるのを待機し、硬貨が投入されれば次のステップに進み、硬貨の投入がなければデモ画像の表示を継続する。
【0173】
ステップ2において、硬貨が検出されると(S2で“YES”)、CPU44は、コース選択処理を行なう(S3)。コース選択処理は、あらかじめ準備された複数の撮影コースのうち使用者所望の撮影コースを利用者2に選択させる処理である。具体的には、ライブモニタ20に撮影コース選択画像を表示し、利用者2に撮影コースを選択させる処理である。上記撮影コースは、利用者2等が操作パネル16a,16bの切換ボタン22a,22bを操作することで、複数(例えば3種類)の撮影コースの中からいずれかを選択することができ、決定ボタン14を操作することで、選択した撮影コースに決定される。
【0174】
撮影コースが決定されると、CPU44は、撮影処理を行なう(S4)。撮影処理は、決定された撮影コースで決定ボタン14によるシャッタ操作により、上述の切換表示される合成映像のうち所望の記憶画像が使用された合成映像を決定して被写体2を静止画50として撮影する処理である。
【0175】
一連の撮影が終了して複数の静止画50が得られると、CPU44は、写真選択処理を行なう(S5)。写真選択処理は、利用者2が複数の静止画50のなかから編集を行なう写真を選択する処理である。ここでは、ライブモニタ20に、写真選択画像が表示され、撮影コースで複数のシャッタ操作によって得られた静止画50を一覧表示し、利用者2は表示された画像の中から好みの画像を規定枚数(全部であっても一部であってもよい)選択する。
【0176】
例えば、上記写真選択画像として、撮影された6枚の写真のサムネイルが画面左側に縦並びに表示され、選択された写真が中央に大きく表示され、選択決定により、選択決定された画像のサムネイルが上部に横並び表示される。このように、6枚撮影したなかから気に入った写真4枚を選択して編集プレイに供することができるが、選択する枚数は、例示したものに限定するものではない。これにより、この後の編集や印刷を行なう必要のない撮影画像の削除が可能となる。
【0177】
編集を行なう写真が選択されると、CPU44は、第2コンピュータ装置38が正常に動作しているか否かの確認を行なうことにより、編集側が正常か否かを判別する(S6)。ここで、第2コンピュータ装置38が正常に動作していると判別すると(S6で“YES”)、S9に進み、第2コンピュータ装置38が正常に動作していない(例えば、プリンタ9等で異常が発生している)と判別すると(S6で“NO”)、図8に示す異常案内待機画像を表示し(S7)、S8に進む。この画像を表示させることにより、その利用者2を撮影プレイ用空間31で待機させるとともに、店員などによって、エラー復帰の作業が行なわれ、異常発生の原因を除去することができる。
【0178】
つぎに、CPU44は、復帰操作処理を行ない(S8)、S6に戻る。上記復帰操作処理は、店員などによって、異常発生の原因が除去された後、撮影側のテストボタンが操作されることにより、第2コンピュータ装置38を正常な状態に復帰させ、プレイを続行させる処理である。このように、利用者2に撮影プレイ用空間31で移動案内後に(図10に示す移動案内待機画像の表示により)待機させるだけでなく、上記異常案内待機画像(図8)の表示により、待機させることができる。これにより、印刷可能枚数では確認できない用紙切れの場合などにおいても利用者2を撮影プレイ用空間31で待機させることができる。
【0179】
ついで、ステップ6において、編集側が正常に動作していると(S6で“YES”)、CPU44は、編集側がプレイ中で編集プレイが行なわれている(データ準備完了後から印刷終了するまでの処理中)か否かを判別する(S9)。ここで、編集側がプレイ中であると判別すると(S9で“YES”)、S10に進み、編集側がプレイ中でないと判別すると(S9で“NO”)、図17に示すS11に進む。
【0180】
ステップ9において、編集プレイが行なわれていると(S9で“YES”)、CPU44は、図9に示す編集待機画像をライブモニタ20に表示したのち(S10)、S6に戻る。この画像を表示させることによって、撮影が終了した利用者2を先の利用者2の編集プレイが終了するまで撮影プレイ用空間31で待機させることができる。
【0181】
ステップ9において、編集プレイが行なわれていないと判別すると(S9で“NO”)、図17に示すように、CPU44は、写真データ準備処理を行なう(S11)。写真データ準備処理は、編集の対象となる撮影画像の準備(たとえば、画像加工、サイズ変更、編集側への転送など)を行なう処理である。この処理では、上記各撮影コースでの撮影において、被写体2を撮影した静止画50のうち選択された静止画50と、その撮影に使用されたフレームおよび背景の識別情報が第1コンピュータ装置37から第2コンピュータ装置38に対して伝送される。このとき、当該撮影プレイで選択され実行された撮影コースを識別するコース識別データも合わせて第2コンピュータ装置38に伝送され、撮影プレイが終了する。
【0182】
写真データ準備処理を行なうと、CPU44は、撮影側の表示装置(ライブモニタ20)に図10に示す移動案内画像を表示する(S12)。この画像を表示させることによって、利用者2に編集プレイ用空間32への移動を促すことができる。すなわち、撮影プレイが終了すると、ライブモニタ20には、編集プレイ用空間32への移動を促すメッセージが表示される。また、スピーカ18aから編集プレイ用空間32への移動を促す音声が出力される。これにより、利用者2に撮影プレイ用空間31から一旦出て編集プレイ用空間32に移動し、編集プレイを開始するように促すことができる。
【0183】
つぎに、CPU44は、判定手段115により、印刷可能枚数が“0”であるか否かを判別する(S13)。ここで、印刷可能枚数が“0”であると判別すると(S13で“YES”)、S14に進み、印刷可能枚数が“0”でないと判別すると(S13で“NO”)、S1に戻る。すなわち、この判別で撮影プレイを終えた利用者2に編集プレイ用空間32への移動を促した後に、プリンタ9が紙切れの発生等により印刷可能な状態であるか否かの確認を行なっている。上記印刷可能状態であるか否かの判別は、用紙切れ以外の紙づまりなども考えられるが、ここでは、ICチップ143に格納された印刷可能枚数を示す情報により用紙切れのチェックが行なわれる。
【0184】
すなわち、判定手段115の判定結果が印刷不可能である場合(S13の判別で“YES”)、第2コンピュータ装置38によって次回の撮影プレイを開始しないよう制御される。このようにすることにより、紙切れ等により印刷不可能である場合に、使用者2に次回の撮影プレイを行なわせないようにすることができる。上述の編集許可手段117が編集を不許可とした場合に次回の撮影プレイを開始しないようにしてもよい。
【0185】
また、上記S13の判別は、上述の判定手段115によって前の使用者2が編集プレイを終了してから次の使用者2が編集プレイを開始するまでの間の消耗品の消耗状態に基いて行なわれる。これにより、次の使用者2、すなわち撮影プレイを終えて編集プレイを開始する使用者2は、印刷不可能である場合には編集プレイを行なうことができないため、編集プレイを終了した使用者2が次々と編集後画像が印刷媒体35に印刷されるのを待つために停滞していくことを防止することができる。
【0186】
プリンタ9が印刷可能な状態でないと(S13で“YES”)、CPU44は、図11に示す撮影側用紙切れ案内待機画像をライブモニタ20に表示する(S14)。この画像を表示させることによって、その利用者2を編集プレイに移動させずに撮影プレイ用空間31で待機させるとともに、次に撮影プレイを待機している利用者2が撮影プレイを開始できないようにすることができる。また、利用者2は、新しいプリント用紙141およびICチップ143を店員等にプリンタ9にセット(補充)してもらうことができる。新しいプリント用紙141およびICチップ143がプリンタ9にセットされた場合に、撮影側のテストボタンが操作されることで第1コンピュータ装置37が正常な状態に復帰する。
【0187】
撮影側用紙切れ案内待機画像(図11)を表示すると、CPU44は、復帰操作処理を行ない(S15)、S13に戻る。この復帰操作処理は、店員などによって、例えばプリンタ9にプリント用紙141が補充され、撮影側のテストボタンが操作されると、撮影側を復帰する処理である。復帰操作処理後、S13に戻り、S13で印刷可能枚数が“0”以外となって(S13で“NO”)、S1に戻ることにより、デモ画面処理に移行し、次の利用者の利用が可能となる。一方、撮影側が復帰しなければ、S13の判別で“YES”と判別され、図11に示す撮影側用紙切れ案内待機画像が引き続き表示される。これにより、次の利用者2が利用を開始できないようにすることができる。
【0188】
第1コンピュータ装置37による撮影プレイが終了したことを第2コンピュータ装置38が検出すると、第2コンピュータ装置38は、第1コンピュータ装置37内の静止画50とその撮影に使用されたフレームおよび背景の識別情報を読み取る。これら動作の同期をとる方法は、どちらのコンピュータ装置37,38からの問いかけに対して行なってもよい。
【0189】
上記各撮影コースの撮影動作が終了して編集プレイが開始されると、第2コンピュータ装置38において、第1コンピュータ装置37から読み取った静止画50とその撮影に使用されたフレームおよび背景の識別情報を元に、高解像度のフレームと背景が読み出されて静止合成画像58が合成される。
【0190】
つぎに、図18、図19を参照して、第2コンピュータ装置38(編集側)のCPU44の制御処理について説明する。
【0191】
まず、CPU44は、図12に示す編集側待機画像を編集用ディスプレイ8に表示する(S31)。この画像を表示させることによって、撮影プレイ用空間31から編集プレイ用空間32に移動してきた利用者2に待機するように案内する。編集側待機画像(図12)が表示されている間は、編集側が編集対象となるデータが存在するか否かを監視し、データを受信している。詳細には、CPU44は、編集対象となるデータが存在するか監視しながら、編集側待機画像(図12)を表示している。
【0192】
つぎに、CPU44は、印刷可能枚数が“0”であるか否かを判別する(S32)。ここで、印刷可能枚数が“0”であると判別すると(S32で“YES”)、S33に進み、印刷可能枚数が“0”でないと判別すると(S32で“NO”)、S36に進む。すなわち、この判別で編集プレイ前に印刷可能な状態であるかの確認を行なっている。なお、印刷可能状態であるかの判別は、撮影側と同様に、用紙切れ以外の紙づまりなども考えられるが、ここでは、印刷可能枚数を示す情報が記憶されたICチップ143により行なわれる。すなわち、ICチップ143に記憶された印刷可能枚数を示す情報により用紙切れのチェック(用紙切れが生じているか否かの確認)が行なわれる。
【0193】
すなわち、上記S32では、上述の判定手段115が、印刷可能枚数が“0”の場合にはプリンタ9が編集後画像を印刷不可能と判定し、印刷可能枚数が“0”以外の場合にはプリンタ9が編集後画像を印刷可能と判定する。したがって、消耗品が消耗している場合に、撮影プレイを終えた使用者が編集プレイを開始できないようにすることができる。
【0194】
つぎに、ステップ32において、印刷可能枚数が“0”であると(S32で“YES”)、CPU44は、撮影側がプレイ中であるか否かを判別する(S33)。ここで、撮影側がプレイ中であると判別すると(S33で“YES”)、S36に進み、撮影側がプレイ中でないと判別すると(S33で“NO”)、図13に示す編集側用紙切れ案内待機画像を編集用ディスプレイ8に表示する(S34)。この画像を表示させることによって、つぎに編集プレイを待機している利用者2が編集プレイを開始できないようにすることができる。また、利用者2は、店員等に新しいプリント用紙141およびICチップ143をプリンタ9にセットしてもらうことができる。新しいプリント用紙141およびICチップ143がプリンタ9にセットされた場合に、編集側のテストボタンが操作されることで第2コンピュータ装置38が正常な状態に復帰する。
【0195】
すなわち、第2コンピュータ装置38が撮影プレイを制御していない場合(撮影側がプレイ中でない場合)に上述の判定手段115の判定結果が図13に示す編集側用紙切れ案内待機画像の表示等(スピーカ18bによる上述の音の出力を含む)により報知されるため、これから撮影プレイを行なう使用者2は、撮影プレイを行なう前に印刷不可能であることを知ることができ、撮影プレイまたは編集プレイを行なった後に印刷できないことを知るということを防止できる。
【0196】
編集側用紙切れ案内待機画像を表示すると、CPU44は、復帰操作処理を行ない(S35)、S31に戻る。この復帰操作処理は、プリント用紙141が補充され、編集側のテストボタンが操作されることにより、編集側を正常な状態に復帰させるための処理である。
【0197】
一方、ステップ32において、印刷可能枚数が“0”でない場合(S32で“NO”)、CPU44は、編集対象となる画像のデータ準備完了か否かを判別する(S36)。ここで、データの準備が完了していると判別すると(S36で“YES”)、S37に進み、データの準備が完了していないと判別すると(S36で“NO”)、S31に戻る。
【0198】
なお、ここでは、印刷可能枚数の確認の後にデータ準備完了の確認を行なっているが、これに限定されるものではない。例えば、上述のように待機中(編集プレイが行なわれる前)に印刷可能枚数を監視するのではなく、データの準備の開始と略同時(同時を含む)に印刷可能枚数を確認するようにしてもよい。この場合、図13に示す編集側用紙切れ案内待機画像を表示するとともに、データの準備を並行して行なうことができるため、効率がよい。
【0199】
上述のように、印刷可能枚数が“0”であり(S32で“YES”)、撮影側がプレイ中(S33で“YES”)である場合(上述の判定手段115の判定結果が印刷不可能であり、第1コンピュータ装置37が撮影プレイを制御している場合)に、編集プレイを許可することにより、つぎのステップ(S36)に進むようになっている。このように撮影側がプレイ中の場合に、図13に示す編集側用紙切れ案内待機画像を編集用ディスプレイ8に表示しないことで、編集プレイ用空間32にいる利用者2に対し、撮影プレイ用空間31にいる利用者2の存在を知らせ、編集プレイ用空間32にいる利用者2の待機時間が長くなり稼動回転率が低下することを防止することができる。なお、用紙切れの確認、すなわちエラーが発生しているか否かの判別は、印刷開始時のエラーチェック(S43)で行なわれるため、プリント用紙141の交換は印刷開始時に行なわれる。
【0200】
ステップ36において、データの準備が完了していると(S36で“YES”)、CPU44は、明るさ調節処理行なう(S37)。明るさ調節処理では、上記撮影画像の明るさ調整画面が編集用ディスプレイ8に表示され、タッチペン12を操作し、選択された写真の明るさの調整を行なうことができ、次に選択された画像の向きの回転も行なうことができるようになっている。明るさ調節処理を終了すると、CPU44は、編集処理を行なう(S38)。編集処理では、編集用ディスプレイ8にらくがき画像が表示され、編集プレイを行なうことができる。
【0201】
編集プレイが終了すると、図19に示すように、CPU44は、分割選択処理を行なう(S41)。分割選択処理では、シール分割選択画像が編集用ディスプレイ8に表示される。利用者2は、S5で選択された写真の枚数に応じて、写真の大きさ、写真の枚数などにより予め決められた配置でレイアウトされた、印刷媒体35に印刷されるシールレイアウトが複数表示され、好みのシールレイアウトをタッチペン12でタッチし、選択することができる。
【0202】
分割選択処理を終了すると、CPU44は、印刷開始処理を行なう(S42)。この印刷開始処理ではプリンタ9に印刷開始の制御指令を送る。つぎに、CPU44は、異常検知手段133により、プリンタ9にエラーが発生しているか否かを判別する(S43)。ここで、エラーが発生していると判別すると(S43で“YES”)、S44に進み、エラーが発生していないと判別すると(S43で“NO”)、S48に進む。上記S43におけるエラーの判別は、具体的には、CPU44が印刷を開始するためにプリンタ9に制御指令を送信した後、用紙が切れているなどのエラーが発生し、用紙切れなどのエラーを示す情報がプリンタ9から送信されることにより行なわれる。すなわち、この判別で印刷可能枚数では確認しきれない用紙切れ等の確認や、プリンタ9の各装置が故障しているか否かの確認等を行なっている。
【0203】
ステップ43において、プリンタ9にエラーが発生していると(S43で“YES”)、CPU44は、撮影側がプレイ中か否かを判別する(S44)。ここで、撮影側がプレイ中であると判別すると(S44で“YES”)、図14に示すエラー発生時待機画像を編集用ディスプレイ8に表示する(S45)。この画像を表示させることによって、店員等が行なう異常発生原因の除去作業が終了するまで利用者2を編集プレイ用空間32で待機させることができる。
【0204】
この間、利用者2がエラー発生によって遊戯に退屈することを防止するために、図14に示すエラー発生時待機画像に代えて撮影側の撮影プレイが終了するまでゲームやボーナスプレイなどが行なうことができる画像を表示してもよい。また、上記ゲームやボーナスプレイなどが行なうことができる画像の一部に、例えば「用紙が切れています。係員をお呼びください。」と表示すれば、図15に示すエラー待機画像を表示するまでに異常発生の原因を知ることができ、店員は予めそのエラーに対応する準備ができ、利用者2の待機時間を短縮することができる。エラー発生時待機画像を表示すると、CPU44は、S44に戻り、エラー復帰の作業を待機させる。
【0205】
すなわち、S43,44,45の処理により上述の異常検知手段133で異常が検知され、第1コンピュータ装置37が撮影プレイを制御している場合に、撮影プレイ終了まで判定手段115の判定結果を報知しないようにすることができる。これにより、撮影プレイ中の利用者が判定手段115の判定結果を認識することによって撮影プレイが中断されて顧客回転率が低下することを防ぐことができる。
【0206】
S44で撮影側がプレイ中(硬貨受領後から写真選択終了までの処理中)でないと判別すると(S44で“NO”)、CPU44は、図15に示すエラー待機画像を編集用ディスプレイ8に表示する(S46)。この画像を表示させることによって、その利用者2を編集プレイ用空間32で待機させることができるとともに、利用者2は、店員等に詰まったプリント用紙141の除去作業等をしてもらうことができる。詰まったプリント用紙141が除去され、編集側のテストボタンが操作されることで第2コンピュータ装置38が正常な状態に復帰する。エラー待機画像を表示すると、CPU44は、復帰操作処理を行ない(S47)、S42に戻る。
【0207】
一方、ステップ43において、プリンタ9にエラーが発生していないと(S43で“NO”)、CPU44は、ICチップ143の印刷可能枚数を“1”減算し(S48)、印刷処理を行なう(S49)。そして、写真プリント排出処理を行ない(S50)、S31に戻る。具体的には、プリンタ9は、CPU44からの印刷制御指令を受信すると、ICチップ143に格納される印刷可能枚数を1枚減らし、印刷を実行する。印刷が終了すると、印刷物が排出され、1組の利用者2のプレイが完了する。印刷可能枚数が1枚の場合において、印刷終了時ではなく、このタイミングで、すなわち印刷を実行する前に印刷可能枚数を“1”減算することにより、印刷可能枚数が“0”であるのに用紙切れにならないという状況を防止することができ、撮影側の印刷可能枚数の確認のタイミング(S32)と同期をとりやすくすることができる。
【0208】
図20、図21は、本発明の第2の実施の形態を示すフローチャートである。
【0209】
この例は、撮影側が復帰していなくても、デモ画面処理に移行するようにしたものである。
【0210】
すなわち、上記第1の実施の形態では、図17に示すように、印刷可能枚数が“0”である場合(S13で“YES”)、CPU44は、撮影側用紙切れ案内待機画像を表示し(S14)、復帰操作処理を行なう(S15)。例えば、プリンタ9にプリント用紙141が補充され、撮影側のテストボタンが操作され、撮影側が復帰するまでデモ画面処理に移行しないようにし、次の利用者が開始できないようになっている。第2の実施の形態では、印刷可能枚数が“0”である場合、すなわち編集側が復帰していなくても、デモ画面処理に移行するようにした。
【0211】
この場合、デモ画面処理において、表示される画像として「しばらくお待ちください」と表示された画像を採用し、硬貨の受領を拒否するようにしてもよい(例えば、後述の硬貨受領拒否処理)。そして、撮影側が復帰した場合、硬貨の受領可能にするようにしてもよい(例えば、後述の硬貨受領拒否解除処理)。具体的には、デモ画像の表示中に、編集側が正常に復帰しているか否かを監視し、すなわち、印刷可能枚数が“0”か否かを判別(例えば、後述のS62)し続け、正常に復帰した場合(例えば、後述のS62の判別で“YES”)、硬貨の受領可能にするようにしてもよい(例えば、後述のS63)。
【0212】
上記硬貨の受領を拒否するようにとは、利用者2が撮影プレイ用空間31に入って硬貨投入口15に投入した硬貨が硬貨検出部34に検出されないように、利用者2にその硬貨を返却するための硬貨返却口(図示していない)に強制的に返還されるようにしてもよいし、利用者2が硬貨の投入ができないように硬貨投入口15を遮蔽するようにしてよい。これにより、編集プレイ側で異常が発生した場合、すなわち、印刷可能枚数が“0”の場合において、次に撮影プレイを行なう利用者2は、編集側が異常から復帰するまで撮影プレイが行なえない状態であってもデモ画像(例えば、利用者2の好みに応じたデモ画像等)を見ながら待つことができるので、退屈することを防止することができる。一方、硬貨の受領可能にするようにするとは、利用者2が撮影プレイ用空間31に入って硬貨投入口15に投入した硬貨が硬貨検出部34に検出されるようにすることである。
【0213】
まず、図20に示すように、装置の電源が投入されると、第1コンピュータ装置37および第2コンピュータ装置38の記憶装置41,33内に記憶された制御プログラム48,53が起動し、装置が動作を開始する。装置が起動すると、第1コンピュータ装置37および第2コンピュータ装置38に接続されているそれぞれの機器のチェックが行なわれ、異常がなければ、CPU44は、デモ画面処理を行ない(S61)、印刷可能枚数が“0”か否かを判別する(S62)。ここで、印刷可能枚数が“0”であると判別すると(S62で“YES”)、S63に進み、印刷可能枚数が“0”でないと判別すると(S62で“NO”)、S64に進む。印刷可能枚数が“0”であると(S62で“YES”)、CPU44は、硬貨受領拒否処理を行ない(S63)、S61に戻る。この硬貨受領拒否処理は、硬貨の受領を拒否する処理である。この処理が行なわれると、硬貨投入口15に投入した硬貨は硬貨検出部34に検出されず、図示しない硬貨返却口に強制的に返還されるようになっている。
【0214】
つぎに、印刷可能枚数が“0”でないと判別すると(S62で“NO”)、CPU44は、硬貨受領拒否解除処理を行なう(S64)。硬貨受領拒否解除処理は、硬貨受領拒否処理での硬貨の受領拒否を解除する処理である。この処理が行なわれると、硬貨投入口15に投入された硬貨は、硬貨検出部34に検出されるようになっている。硬貨受領拒否解除処理を行なうと、CPU44は、硬貨が投入されたか否かを判別する(S65)。ここで、硬貨検出部34によって硬貨が検出されたと判別すると(S65で“YES”)、S66に進み、硬貨検出部34によって硬貨が検出されていないと判別すると(S65で“NO”)、S61に戻り、デモ画像の表示を継続する。
【0215】
硬貨検出部34によって硬貨が検出されると(S65で“YES”)、CPU44は、コース選択処理を行なう(S66)。ここで、撮影コースが決定されると、撮影処理を行ない(S67)、一連の撮影が終了して複数の静止画50が得られると、写真選択処理を行なう(S68)。そして、編集を行なう写真が選択されると、CPU44は、編集側が正常か否か、すなわち、第2コンピュータ装置38が正常に動作しているか否かを判別する(S69)。ここで、第2コンピュータ装置38が正常に動作していると判別すると(S69で“YES”)、S72に進み、第2コンピュータ装置38が正常に動作していないと判別すると(S69で“NO”)、図8に示す異常案内待機画像を表示し(S70)、復帰操作処理を行ない(S71)、S69に戻る。
【0216】
編集側が正常に動作していると(S69で“YES”)、CPU44は、編集側がプレイ中か否かを判別する(S72)。ここで、編集側がプレイ中であると判別すると(S72で“YES”)、CPU44は、図9に示す編集待機画像を表示し(S73)、S69に戻り、編集側がプレイ中でないと判別すると(S72で“NO”)、図21に示すS74に進む。
【0217】
つぎに、図21に示すように、編集側がプレイ中でないと(S72で“NO”)、CPU44は、写真データ準備処理を行ない(S74)、図10に示す移動案内画像を表示し(S75)、印刷可能枚数が“0”か否かを判別する(S76)。ここで、印刷可能枚数が“0”であると判別すると(S76で“YES”)、S77に進み、印刷可能枚数が“0”でないと判別すると(S76で“NO”)、S61に戻る。印刷可能枚数が“0”であると(S76で“YES”)、CPU44は、図11に示す撮影側用紙切れ案内待機画像を表示し(S77)、硬貨受領拒否処理を行なう(S78)。つぎに、CPU44は復帰操作処理を行ない(S79)、S61に戻る。
【0218】
以上の説明では、撮影側と、印刷を含む編集側とを同時に処理するように説明したが、印刷が開始後に利用者に印刷物取出し口への移動の案内を行ない、次の編集が行なうことができるような場合、つまり、撮影、編集、印刷が同時に処理される場合も、本発明に含まれる。この場合は印刷中にエラーが発生した場合に、すでに編集プレイが行なわれている場合があるが、この場合は編集プレイが終了し印刷開始時のエラーチェックにおいて、エラー発生を報知するようにしてもよい。
【0219】
図22〜図24は、本発明のプリント用紙ユニットの実施の形態を示す。
【0220】
以下に説明する各プリント用紙ユニットは、図1〜図21で説明した写真プリント提供装置に供給され、プリンタ9で用いられて写真プリントを生成するためのプリント用紙ユニットである。
【0221】
図22に示すプリント用紙ユニットは、ICチップやICカード等のユニット用記憶手段201と、写真プリント提供装置のプリンタ9で使用されるユニット用プリント用紙202とがセットとして写真プリント提供装置に供給されるものである。この例では、上記ユニット用プリント用紙202としてロール状のものを示している。上記ユニット用記憶手段201には、このユニット用記憶手段201とセット供給されるユニット用プリント用紙202における、供給対象である装置で印刷出力可能な写真プリントの枚数すなわちプリント供給可能枚数が記録されている。一方、写真プリント提供装置には、上記ユニット用記憶手段201に記憶された情報を読み取るユニット用読取手段203が設けられている。
【0222】
そして、上記プリント用紙ユニットを写真プリント提供装置に使用する場合には、ユニット用記憶手段201をユニット用読取手段203にセットするとともに、ユニット用プリント用紙202をプリンタ9に装填する。そして、上記ユニット用読取手段203でユニット用記憶手段201のプリント供給可能枚数が読み取られ、プリンタ9ではセットで供給されたユニット用プリント用紙202に印刷が行なわれて写真プリントの供給が行なわれるのであるが、このとき、上記ユニット用読取手段203でセット供給されたユニット用記憶手段201から読み取られたプリント供給可能枚数だけ印刷を行なって写真プリントを供給し、その後は次のユニット用記憶手段201とユニット用プリント用紙202が供給されるまではプリントの供給を停止するようになっている。
【0223】
上述のような動作を実現するためのシステム構成としては、図示していないが、ユニット用読取手段203からの読取データを、上記コンピュータ装置に設けた出力枚数制限部に供給し、出力枚数制限部では読み取られたプリント供給可能枚数だけ写真プリントを印刷すると、その後は次のユニット用記憶手段201が供給されるまでプリントの出力を制限することにより行なわれる。なお、プリント供給可能枚数の残り枚数が所定枚数に達したら、つぎのプリント用紙を準備するようアラームを発することも可能である。こうすることにより、顧客を待たせることなく回転率の高い写真撮影装置の運営ができる。上記ユニット用読取手段203がプリンタ9内部に備わる場合は、プリンタ9内部で検出された情報を上記コンピュータ装置に送信し、制御し、プリンタ9外部に備わる場合は、コンピュータ装置で読み取られ制御される。
【0224】
図23に示すプリント用紙ユニットは、ICチップやICカード等のユニット用記憶手段201を備えておらず、写真プリント提供装置のプリンタ9で使用されるユニット用プリント用紙202が写真プリント提供装置に供給されるものである。この例では、上記ユニット用プリント用紙202としてロール状のものを示している。上記ユニット用プリント用紙202には、当該ユニット用プリント用紙202の真偽を識別する識別情報がバーコード等により付されている(図示せず)。そして、写真プリント提供装置には、プリンタ9に装填されたユニット用プリント用紙202の識別情報を読み取るユニット用読取手段203が設けられている。
【0225】
そして、上記プリント用紙ユニットを写真プリント提供装置に使用する場合には、ユニット用プリント用紙202をプリンタ9に装填する。そして、上記ユニット用読取手段203でユニット用プリント用紙202の識別情報が読み取られ、その識別情報を、上記コンピュータ装置に設けた判定手段に供給し、判定手段では読み取られた識別情報が正しい場合にだけ写真プリントを印刷し、真正なものでない場合にはプリントの出力を行なわないようになっている。
【0226】
図24に示すプリント用紙ユニットは、写真プリント提供装置のプリンタ9で使用されるユニット用プリント用紙202と、上記ユニット用プリント用紙202に画像をプリントするインクリボン等の記録材料204がセットの状態となって写真プリント提供装置に供給されるものである。この例では、上記ユニット用プリント用紙202としてロール状のものを示している。図において205は印刷ヘッドである。上記記録材料204には、当該記録材料204の真偽を識別する識別情報がバーコード等により付されている(図示せず)。そして、写真プリント提供装置には、プリンタ9に装填された記録材料204の識別情報を読み取る読取手段203が設けられている。
【0227】
そして、上記プリント用紙ユニットを写真プリント提供装置に使用する場合には、ユニット用プリント用紙202および記録材料204をプリンタ9に装填する。そして、上記読取手段203で記録材料204の識別情報が読み取られ、その識別情報を、上記コンピュータ装置に設けた判定手段に供給し、判定手段では読み取られた識別情報が正しい場合にだけ写真プリントを印刷し、真正なものでない場合にはプリントの出力を行なわないようになっている。
【0228】
この例において、バーコード等の識別情報を記録材料204ではなくユニット用プリント用紙202に付し、読取手段203は、プリンタ9に装填されたユニット用プリント用紙202の識別情報を読み取るようにしてもよい。また、図示した例は、プリンタ9が、記録材料としてインクリボンを使用する昇華型プリンタ等の例であるが、記録材料としてカートリッジ式のインクを使用したインクジェット方式等のプリンタに適用することもできる。
【0229】
これらのプリント用紙ユニットによれば、上記写真プリント提供装置固有の性能やよりすぐれた写真プリントの仕上り品質等にとって最適のプリント用紙80であるか否かが、識別情報等によって判別することができるので、識別情報等の読み取り結果に応じて写真プリント提供装置を動作させないようにすることができ、利用者に対してよりすぐれた品質の写真プリントの提供ができる。また、用紙等の偽造品が市場に流出することを防ぐことができる。
【0230】
なお、上記各実施の形態では、撮影プレイ提供部,編集プレイ提供部およびプリント提供部をそれぞれ異なる場所に設け、撮影プレイ,編集プレイ,プリントの提供を同時に実行しうるようにしたが、これに限定するものではなく、撮影プレイ提供部と編集プレイ提供部とを同じ場所に設けて撮影プレイと編集プレイを順次実行するようにもできる。この場合、プリント提供部だけを別の場所に設けることもできるし、撮影プレイ提供部等と同じ場所に設けることもできる。また、撮影プレイ提供部と編集プレイ提供部を異なる場所に設け、編集プレイ提供部とプリント提供部を共通させることも可能である。
【0231】
また、上記各実施の形態では、コンピュータ装置、制御回路をそれぞれ2つで構成した場合で説明しているが、これに限定されるものでなく、1つでも構わない。この場合、前述の制御手段として、第1コンピュータ装置37および第2コンピュータ装置38を採用してもよい。また、サービスパネルも、上述のように、撮影プレイ提供部と編集プレイ提供部を同じ場所に設ける場合などは、1つで構成されていてもよい。
【0232】
また、上記各実施の形態では、消耗品としては、プリント用紙141を採用しているが、これに限定されるものではなく、インク等を採用してもよい。また、プリント用紙141としては、ロール状のものであるが、これに限定されるものではなく、カード状のものを採用してもよい。
【0233】
また、上記各実施の形態において、プリンタ9としては、昇華型プリンタ,インクジェットプリンタ,レーザプリンタ,熱転写型プリンタ,溶融型プリンタ,サーマルプリンタ,印画紙プリンタ,インスタントフィルムプリンタ等、各種のタイプのプリンタを適用することができ、特に限定するものではない。また、上記プリンタ9を複数台設けて利用者が印刷したい好みのプリンタ9を選択できるようにしてもよい。
【0234】
また、上記各実施の形態において、出力する写真プリントは、特に限定するものではなく、シールプリントやカード等として出力することができ、印刷媒体35の材質や構成を限定する趣旨ではない。
【0235】
また、上記各実施の形態では、硬貨の投入により撮影を開始するようにしたが、これに限定するものではなく、紙幣,プリペイドカード,メダル,クレジットカード,キャッシュカード等、撮影の対価として支払いうるものであれば、各種の態様を含む趣旨である。また、これらは、単独で用いる場合だけでなく、組み合わせて用いる場合も含む趣旨である。
【0236】
【発明の効果】
以上のように、本発明の写真プリント提供装置によれば、判定手段は、上記印刷手段に装填された消耗品の消耗状態に基いて、上記印刷手段が編集後画像を印刷可能か否かの判定を行なう。編集許可手段は、上記判定手段の判定結果が印刷可能である場合に編集プレイを許可し、上記判定結果が印刷不可能である場合に編集プレイを不許可とする。上記制御手段は、上記編集許可手段が編集プレイを許可した場合に、上記編集プレイを制御する。すなわち、判定手段は、例えば消耗品が消耗している場合には上記印刷手段が編集後画像を印刷不可能と判定し、消耗品が消耗していない場合には上記印刷手段が編集後画像を印刷可能と判定することができる。したがって、消耗品が消耗している場合(例えば、消耗品切れの場合)に、撮影プレイを終えた使用者に編集プレイを行なうことができないようにすることができる。これにより、編集プレイを開始する段階で消耗品の補充や交換を行なうこととなるため、編集プレイを終えた使用者が編集後画像が印刷されるまで待機しなければならないという事態の発生を防止することができるとともに、次々と印刷待ちの状態で停滞するような事態を防止できる。
【0237】
また、この場合に、消耗品の補充作業に失敗したり、補充する消耗品の在庫探しに時間がかかったりして消耗品の交換に時間がかかったとしても、編集プレイを終えた使用者が次々と印刷待ちの状態で停滞してプレイの途中に長時間待たせることを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の写真プリント提供装置の一実施の形態を示す断面図である。
【図2】上記筐体を示す斜視図である。
【図3】上記写真プリント提供装置の斜視図である。
【図4】上記写真プリント提供装置のシステム構成図である。
【図5】上記システム構成の要部を示す図である。
【図6】上記写真プリント提供装置の果たす機能を示した機能ブロック図である。
【図7】上記写真プリント提供装置を示す図である。
【図8】ライブモニタに表示される異常案内待機画像を示す図である。
【図9】ライブモニタに表示される編集待機画像を示す図である。
【図10】ライブモニタに表示される移動案内画像を示す図である。
【図11】ライブモニタに表示される撮影側用紙切れ案内待機画像を示す図である。
【図12】編集用ディスプレイに表示される編集側待機画像を示す図である。
【図13】編集用ディスプレイに表示される編集側用紙切れ案内待機画像を示す図である。
【図14】編集用ディスプレイに表示されるエラー発生時待機画像を示す図である。
【図15】編集用ディスプレイに表示されるエラー待機画像を示す図である。
【図16】第1コンピュータ装置の制御動作を示すフローチャートである。
【図17】図16に続くフローチャートである。
【図18】第2コンピュータ装置の制御動作を示すフローチャートである。
【図19】図18に続くフローチャートである。
【図20】第1コンピュータ装置の制御動作を示すフローチャートである。
【図21】図20に続くフローチャートである。
【図22】本発明のプリント用紙ユニットの第1例を示す図である。
【図23】本発明のプリント用紙ユニットの第2例を示す図である。
【図24】本発明のプリント用紙ユニットの第3例を示す図である。
【符号の説明】
1 筐体
2 被写体,使用者,利用者
3 バックスクリーンユニット
4a 天井部
4b 支持枠材
4c 支持枠材
5a カーテン
5b カーテン
6 カメラ
7 正面ストロボ
8 編集用ディスプレイ
9 プリンタ
10 透明板
11 乳白板
12 タッチペン
13 キャンセルボタン
14 決定ボタン
15 硬貨投入口
16a 操作パネル
16b 操作パネル
17 正面蛍光灯
18a スピーカ
18b スピーカ
19 送出口
20 ライブモニタ
22a 切換ボタン(左側)
22b 切換ボタン(右側)
23 編集入力パネル
24 天井ストロボ
26 スクリーン
27 バックストロボ
28 バック蛍光灯
31 撮影プレイ用空間
32 編集プレイ用空間
33 記憶装置
34 硬貨検出部
35 印刷媒体
36 ストロボ制御回路
37 第1コンピュータ装置
38 第2コンピュータ装置
39 第1制御回路
40a サービスパネル
40b サービスパネル
41 記憶装置
42 アンダーレイ合成手段
43 オーバーレイ合成手段
44 CPU
45 メモリ
46 ドライバ
47 通信手段
48 制御プログラム
49 操作画面
50 静止画
51 低解像度背景画像群
52 低解像度フレーム画像群
53 制御プログラム
54 高解像度フレーム画像群
55 高解像度背景画像群
56 編集用画像
57 操作画面
58 静止合成画像
59 被写体抽出手段
60 第2合成手段
62 第2制御回路
63 らくがき入力部
64 カウンタ
65 画像切換部
66 終了ボタン
67 フレーム消去ボタン
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78 背景選択部
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80 プリント用紙
81 読取手段
82 記憶手段
83 記録材料
84 印刷ヘッド
85 設定場面表示
86 カウントダウン表示
87 タイマ
88 シール
89 基本画像表示部
90 第1合成手段
93 低解像度画像群
94 高解像度画像群
95 抽出手段
96 継ぎ目
102 マスクデータ
103 撮影画層
104 フレーム画層
105 背景画層
106 合成画像
107 ROM
108 RAM
109 撮影許可手段
110 第1表示制御手段
111 ROM
113 RAM
115 判定手段
117 編集許可手段
119 第2表示制御手段
120 印刷制御手段
121 ROM
123 RAM
125 メモリ
127 プリンタCPU
129 印刷手段
131 読書手段
133 異常検知手段
135 残量検知手段
137 計数手段
139 印刷制御手段
141 プリント用紙
143 ICチップ
151 印刷待ち空間
201 ユニット用記憶手段
202 ユニット用プリント用紙
203 ユニット用読取手段
204 記録材料
205 印刷ヘッド

Claims (12)

  1. 撮影手段により使用者を含む被写体を撮影する撮影プレイを提供する撮影プレイ提供部と、上記撮影プレイ提供部とは異なる場所で使用者による撮影手段で撮影された撮影画像の編集を可能とする編集プレイを提供する編集プレイ提供部と、上記編集プレイで編集された編集後画像を印刷媒体に印刷する印刷手段と、上記撮影プレイ、編集プレイおよび印刷手段等を制御する制御手段とを有し、使用者に対し上記撮影プレイと上記編集プレイを異なる場所で同時に提供可能な写真プリント提供装置であって、
    上記印刷手段に装填された消耗品の消耗状態に基いて、上記印刷手段が編集後画像を印刷可能か否かの判定を行なう判定手段と、
    上記判定手段の判定結果が印刷可能である場合に編集プレイを許可し、上記判定結果が印刷不可能である場合に編集プレイを不許可とする編集許可手段とを備え、
    上記制御手段は、上記編集許可手段が編集プレイを許可した場合に、上記編集プレイを制御することを特徴とする写真プリント提供装置。
  2. 上記判定手段による判定は、前の使用者が編集プレイを終了してから次の使用者が編集プレイを開始するまでの間の消耗品の消耗状態に基いて行なわれ、上記編集許可手段は、当該次の使用者の編集プレイの開始を許可または不許可とする請求項1記載の写真プリント提供装置。
  3. 上記制御手段は、上記判定手段の判定結果が印刷不可能である場合、および/または、上記編集許可手段が編集を不許可とした場合に、次回の撮影プレイを開始しないよう制御する請求項1または2記載の写真プリント提供装置。
  4. 上記編集許可手段は、上記判定手段の判定結果が印刷不可能であり、上記制御手段が撮影プレイを制御している場合に、編集プレイを許可する請求項1〜3のいずれか一項に記載の写真プリント提供装置。
  5. 上記判定手段の判定結果を使用者に対して報知する報知手段を備え、上記報知手段は、上記判定手段の判定結果が印刷不可能である場合に判定結果を報知する請求項1〜4のいずれか一項に記載の写真プリント提供装置。
  6. 上記報知手段は、上記制御手段が撮影プレイを制御していない場合に判定手段の判定結果を報知する請求項5記載の写真プリント提供装置。
  7. 上記報知手段は、上記撮影プレイを行なう使用者に対して判定手段の判定結果を報知する請求項5または6記載の写真プリント提供装置。
  8. 上記報知手段は、上記編集プレイを行なう使用者に対して判定手段の判定結果を報知する請求項5〜7のいずれか一項に記載の写真プリント提供装置。
  9. 上記印刷手段に装填された消耗品の消耗状態を検知する検知手段と、上記検知手段で検知された消耗状態を記憶する記憶手段とを備え、
    上記判定手段は、上記記憶手段に記憶された消耗品の消耗状態に基いて印刷手段が印刷可能か否かの判定を行なう請求項1〜8のいずれか一項に記載の写真プリント提供装置。
  10. 上記印刷手段に装填された消耗品の印刷可能量を記憶する記憶媒体の上記印刷可能量を読み取る読取手段を備え、
    上記判定手段は、上記読取手段で読み取った印刷可能量に基いて印刷手段が印刷可能か否かの判定を行なう請求項1〜9のいずれか一項に記載の写真プリント提供装置。
  11. 上記印刷手段の異常を検知する異常検知手段を備え、上記報知手段は、上記異常検知手段によって異常が検知され、上記制御手段が撮影プレイを制御している場合に、上記撮影プレイ終了まで判定手段の判定結果を報知しない請求項5〜10のいずれか一項に記載の写真プリント提供装置。
  12. 撮影手段により使用者を含む被写体を撮影する撮影プレイを提供する撮影プレイ提供部と、上記撮影プレイ提供部とは異なる場所で使用者による撮影手段で撮影された撮影画像の編集を可能とする編集プレイを提供する編集プレイ提供部と、上記編集プレイで編集された編集後画像を印刷媒体に印刷する印刷手段と、上記撮影プレイ、編集プレイおよび印刷手段等を制御する制御手段とを有し、使用者に対し上記撮影プレイと上記編集プレイを異なる場所で同時に提供可能な写真プリント提供装置によって写真プリントを提供する方法であって、
    上記印刷手段に装填された消耗品の消耗状態に基いて、上記印刷手段が編集後画像を印刷可能か否かの判定を行なうステップと、
    上記判定結果が印刷可能である場合に編集プレイを許可し、上記判定結果が印刷不可能である場合に編集プレイを不許可とするステップと、
    上記編集プレイを許可した場合に編集プレイを制御するステップとを備えたことを特徴とする写真プリント提供方法。
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JP2008273017A (ja) * 2007-04-27 2008-11-13 Make Softwear:Kk 写真自動販売装置及び写真シールの製造方法
JP2014202962A (ja) * 2013-04-05 2014-10-27 株式会社メイクソフトウェア 写真撮影遊戯機及びその制御プログラム
JP2019144452A (ja) * 2018-02-22 2019-08-29 大日本印刷株式会社 写真撮影装置、画像プリントシステム

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