〔写真プリント装置の全体構成〕
まず、本発明に係る実施の形態の写真プリント装置の詳細を説明する前に、この写真プリント装置の全体構成から説明する。
この写真プリント装置は、カメラユニットにより利用者を写真撮影する撮影処理機能、撮影した画像に対して落書きなどの編集を利用者に行わせる編集処理機能、編集された画像をプリントする印刷処理機能を備えているものである。なお、これらの機能は全て必須であるものではなく、編集機能を省略した構成でもよい。
(写真プリント装置の外観的説明)
まず、写真プリント装置の外観について説明する。図2は、写真プリント装置100の斜視図である。
図2に示すように、写真プリント装置100には、大略的に、筐体1、2、および3が備えられている。この写真プリント装置100において、筐体1および2は互いに対向配置されており、筐体3は、筐体2を挟んで筐体1と対向して配置されている。また、筐体1と筐体2との間を第一撮影空間R1とし、筐体2と筐体3との間を第二撮影空間R2とする。さらに、筐体3における筐体2と反対側を編集用空間R3とする。
なお、第一撮影空間R1および第二撮影空間R2の外周には、遮光性を有するビニールシートなどから構成される周囲幕(図2の一点鎖線)が設けられている。この周囲幕によって、外部からの光が第一撮影空間R1および第二撮影空間R2に入ってくることを防止することが可能となり、より良好な撮影を行うことが可能となる。また、この周囲幕によって、撮影処理中に照明や音声による演出が効果的になるとともに、外部からののぞき見等を防いでプライバシーを保護することが可能となる。
つぎに、筐体1、2および3の構成について説明する。筐体1には、第一撮影空間R1側の面において、カメラユニット4a、タッチパネル5a、タッチペン6a、拡散板7aが設けられている。また、筐体1には、写真プリント装置100の外側において、コイン投入口8、コイン返却口9、プリント排出口10が設けられている。
筐体2には、第二撮影空間R2側において、カメラユニット4b、タッチパネル5b、タッチペン6b、拡散板7bが設けられている。
筐体3には、編集空間R3側において、タッチパネル5c・5c、タッチペン6c・6cが設けられている。
カメラユニット4a・4bは、利用者(被写体)を撮影する。カメラユニット4a・4bは、内部に例えばレンズ群、絞り、CCD撮像素子などを備えたデジタルカメラを搭載している。ここで、カメラユニット4aは、第一撮影空間R1における撮影処理に使用されるものであり、カメラユニット4bは、第二撮影空間R2における撮影処理に使用されるものである。
また、カメラユニット4a・4bには、全身撮影やアップ撮影等の複数の撮影方法に対応できるように、ズーム、絞り、フィルタ等を切り替え可能に構成してもよい。なお、カメラユニット4a・4bに搭載されるデジタルカメラは、CCD撮像素子から構成されているが、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサから構成されてもよい。
タッチパネル5a、5b、5cは、例えば液晶表示素子などのフラットパネルディスプレイやCRT(Cathode Lay Tube)等の表示面にタッチセンサを設けて構成されている。
タッチパネル5aは、第一撮影空間R1に配されており、第一撮影空間R1における撮影処理についての各種メッセージや画像などを表示する。
タッチパネル5bは、第二撮影空間R2に配されており、第二撮影空間R2における撮影処理についての各種メッセージや画像などを表示する。
タッチパネル5cは、編集空間R3に配されており、落書きなどの編集処理における各種メッセージ、編集対象の画像、各種編集ツールなどが表示される。
そして、タッチパネル5a・5b・5cの近傍には、夫々、タッチペン6a、6b、6cが備えられている。利用者は、タッチパネル5a・5b・5cに対し、これらタッチペン6a、6b、6cを接触させることによって、処理の進行に応じて表示されるボタンを選択したり、落書きなどの画像描画、画像加工を行ったりすることが可能となる。
なお、図2に示すように、筐体3には、タッチパネル5cおよびタッチペン6cが2組並設されている。これにより、2つのタッチパネル5c・5cそれぞれに表示された同一の編集対象の画像に、2人の利用者が同時に落書き処理などを入力することができる。なお、タッチパネル5c・5cには、異なる画像をそれぞれ表示させることができ、利用者は、別々の画像に対して落書き処理などを入力することもできる。また、落書き処理において、一方のタッチパネル5cから入力された落書き処理を他方のタッチパネル5cに反映される反映処理や落書き可能範囲を制限する処理などが行われるようになっていてもよい。
コイン投入口8は、利用者がプレイ料金として所定金額のコインを投入するための投入口である。また、コイン返却口9は、釣り銭が生じた場合や、コインが投入された後でリセットされた場合に、コインを利用者に対して返却するための返却口である。また、筐体1の内部には、利用者から徴収したコイン、およびつり銭のためのコインを蓄積するコイン容器(図示せず)が設けられている。
プリント排出口10は、撮影処理および編集処理を終えた後に、プリントされたプリント紙が排出される箇所である。
拡散板7a・7bは、筐体1、2の内部に設けられているストロボ光源、蛍光管からの光を、第一撮影空間R1および第二撮影空間R2に拡散するためのものである。つまり、拡散板7a・7bの裏側には、ストロボ光源、蛍光管が設けられている。なお、上記ストロボ光源は、写真撮影の瞬間に強い光を発するための撮影時発光手段に相当するものであり、ストロボ管が発光することによって光を発するようになっている。また、上記蛍光管は、定常的に発光するための定常発光手段に相当するものである。
なお、図示しないが、筐体1、2および3には、利用者に対して,各種操作上のガイダンス音声、効果音、BGM(Back Ground Music)などを出力するためのスピーカが設けられている。
また、図2の構成によれば、第一撮影空間R1で用いられるカメラユニット4a、タッチパネル5aは、筐体1に設けられているが、筐体2における第一撮影空間側R2に設けられていても構わない。このように構成することにより、カメラユニット4a・4b、タッチパネル5a・5bを同一の筐体2に備えることができ、写真プリント装置100の製造の簡易化、製造コストの低減を図ることができる。また、同様の理由により、コイン投入口8、コイン返却口9、プリント排出口10も共に筐体2に設けてもよい。
(写真プリント装置100における機能的説明)
次に、写真プリント装置100の機能的な構成について、図3に示すブロック図を参照しながら説明する。同図に示すように、写真プリント装置100は、前記したタッチパネル5a・5b・5c、カメラユニット4a・4bに加えて、制御装置41、電源装置42、課金処理部43、照明装置44、IDタグリーダ/ライタ45、プリンタ(画像出力手段)46を備えている。
制御装置41は、写真プリント装置100内における上述した各種構成の動作を統括的に制御するものである。この制御装置41は、例えばPC(Personal Computer)ベースのコンピュータによって構成される。そして、各種構成の動作制御は、制御プログラムをコンピュータに実行させることによって行われる。このプログラムは、例えばCD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)などのリムーバブルメディアに記録されているものを読み出して使用する形態であってもよいし、ハードディスクなどにインストールされたものを読み出して使用する形態であってもよい。また、この制御装置41がインターネットなどの通信ネットワークに接続された構成とする場合、この通信ネットワークを介して上記プログラムをダウンロードしてハードディスクなどにインストールして実行する形態なども考えられる。
電源装置42は、写真プリント装置100内における上述した各種構成に対して電力供給を行うためのものである。
課金処理部43は、コイン投入口8からの代金投入、およびコイン返却口9におけるコイン返却処理などを制御するものであり、利用者から徴収する課金に関する処理を行うブロックである。課金処理部43による課金状況に応じて、制御装置41が該当利用者に対する動作を制御する。
照明装置44は、前記したストロボ光源、蛍光管などに相当するものであり、撮影時にフラッシュとして機能したり、通常時の照明としても機能したりするものである。制御装置41は、照明装置44に対して、写真撮影の瞬間にフラッシュ照明を行わせるなどの制御を行う。
IDタグリーダ/ライタ45およびプリンタ46は、プリンタユニットを構成しており、このプリンタユニットに対して、写真プリントの出力媒体となるプリント紙(プリント媒体)48およびIDタグ(識別媒体)47がプリント紙ユニット(プリント媒体ユニット)49としてセットで納入されるようになっている。
なお、プリント紙48としては、通常の紙状媒体である紙状シートであってもよいし、粘着シートおよび該粘着シールの粘着面に貼り付けられている剥離シートからなるシールシートであってもよい。
プリンタ46は、印刷すべき画像のデータが制御装置41から送られてくると、そのデータに基づいてプリント紙(プリント媒体)48に印刷を行うものである。このプリンタ46としては、例えば昇華型プリンタが用いられる。なお、昇華型プリンタを用いる場合には、プリント紙48およびIDタグ47に加えて、昇華型用インクフィルムがセットになって納入されることになる。
IDタグリーダ/ライタ45は、IDタグ47に記録されている各種識別情報を読み出して制御装置41に出力する。IDタグ47は、メモリ機能を有するICチップなどによって構成されるものである。上記識別情報としては、固有ID、用紙枚数、用紙種類、および、インク固有の色情報(インクフィルムがセットとなっている場合)などが挙げられる。
IDタグ47としては、無線によりデータ通信を行うことが可能な非接触型IDタグと、端子が設けられた接触型IDタグとがあり、IDタグリーダ/ライタ45としては、これらのどちらか一方あるいは両方に対応したものとなる。
制御装置(制御手段)41は、撮影画像処理部50、編集画像処理部51、記憶部52、印刷制御部(画像出力制御手段)53を備えている。
撮影画像処理部50は、カメラユニット4a・4b、タッチパネル5a・5bの動作制御を行うためのブロック、つまり、第一撮影空間R1、第二撮影空間R2における撮影処理、画像処理を実現するためのブロックであり、その詳細については後述する。
編集画像処理部51は、タッチパネル5cの動作制御を行うためのブロックである。つまり、タッチパネル5cに表示されている画像に対し、利用者が落書きなどの編集処理を行う場合の制御を行うブロックである。
なお、撮影画像処理部50および編集画像処理部51は、上記したように、それぞれ相当する処理を行うプログラムをコンピュータが実行することによって実現されるものである。
記憶部(記憶手段)52は、上記したハードディスクなどの不揮発性の記憶装置によって構成されるものである。この記憶部52に記憶される内容としては、上記した制御プログラム、OS(Operating System)プログラム、およびその他各種プログラム、カメラユニット4a・4bにおける動作設定値、カメラユニット4a・4bが撮影している画像から取得した静止画像のデータ、印刷用画像のデータ、編集画像処理部51において編集した印刷用画像のデータなどが挙げられる。上記のカメラユニット4a・4bにおける動作設定値としては、装置出荷時やメンテナンス時などに設定されるホワイトバランスの値、撮影画像の明暗などを調整する際の画像処理に関する各種パラメータ値などが挙げられる。
印刷制御部53は、印刷対象となる印刷用画像のデータを、プリンタ46の形式に適合したデータに変換し、この変換したデータをプリンタ46に出力し、プリント制御を行うブロックである。また、印刷制御部53は、IDタグリーダ/ライタ45で読みとった識別情報に基づいて、装着されたプリント紙48およびインクフィルムが、当該写真プリント装置100において利用可能なものであるかを判定し、利用可能である場合にのみプリンタ46を動作させる制御を行う。すなわち、写真プリント装置100において指定されているプリント紙およびインクフィルム以外は使用できないように設定されていることになる。
また、印刷制御部53は、IDタグ47に記録されている用紙枚数情報に基づいて、プリント紙48を使用するごとに用紙枚数をカウントダウンしていくことによって、残りの用紙枚数を把握する。よって、残りの用紙枚数が少なくなってきた際に、これを表示手段などによって警告するような構成としておけば、利用者の利用中にプリント紙切れを起こすというような不具合を回避することが可能となる。なお、印刷制御部53は、用紙枚数をカウントダウンする際には、IDタグ47に記録されている用紙枚数情報も書き換えるようにする。これにより、プリント紙48を使い切った場合には、IDタグ47に記録されている用紙枚数情報も0となり、このIDタグ47を無効にすることが可能となる。
また、印刷制御部53は、IDタグ47に記録されている用紙種類情報や、インク固有の色情報を読み出すことによって、これらを考慮して画像データの色成分などを補正することにより、その用紙やインクフィルムに的確な画像出力を行うこと処理を行うこともできる。
なお、上記の例では、IDタグを利用して利用可能なプリント紙であるか否かを確認するようになっているが、これに限定するものではなく、例えば、プリント紙およびインクフィルムを梱包する梱包材などにプリントされているバーコードなどを利用して確認するような構成としてもよい。しかしながら、バーコードを用いる場合には、含めることのできる情報量が少ないことや、例えば用紙枚数のカウントダウンによる情報の書き換えができない、などの問題がある。
〔実施の形態1〕
(実施の形態1の概略)
つぎに、本発明の実施の一形態について、図面に基づいて説明する。本実施の形態では、第一撮影空間R1において、写真撮影した静止画像を加工してスタンプ画像を作成する(スタンプ画像作成処理)。そして、第二撮影空間R2において、カメラユニット4bによってリアルタイムで撮影されている動画上に上記スタンプ画像を合成して、タッチパネル5bに表示する(合成撮影処理)。さらに、利用者が写真撮影のタイミングを指定すると、タッチパネル5bに表示されている画像から、印刷用静止画像が設定され、この印刷用静止画像に基づいた画像がプリント紙48上に印刷される。以下では、上述した処理を実現するための構成を説明する。
(撮影画像処理部50における機能的説明)
図1は、上述した撮影画像処理部50の各構成要素の機能を示したブロック図である。なお、以下では、記憶部52、タッチパネル5a、タッチパネル5bについても、撮影画像処理部50と関連する機能のみ説明する。
撮影画像処理部50は、表示制御部61、静止画像取得部62、スタンプ画像加工部63、合成画像調整部64、表示制御部65、印刷用画像取得部66、スタンプ画像選択部67、選択画面生成部75を備えている。また、記憶部52は、静止画像記憶部68、スタンプ画像記憶部69、印刷用画像記憶部70を備えている。
また、第一撮影空間R1のタッチパネル5aは表示部71および入力部72から構成され、第二撮影空間R2のタッチパネル(表示手段)5bは表示部73および入力部74から構成されている。
ここで、表示部71は、第一撮影空間R1における処理に必要な様々な画像を利用者に対して表示するタッチパネル5aの表示手段である。表示部(表示手段)73は、第二撮影空間R2における処理に必要な様々な画像を利用者に対して表示するタッチパネル5bの表示手段である。
また、入力部72は、第一撮影空間R1の利用者が処理の進行に応じて必要な情報を入力するタッチパネル5aの入力手段である。入力部74は、第二撮影空間R2の利用者が処理の進行に応じて必要な情報を入力するタッチパネル5bの入力手段である。なお、入力部72・74は、利用者がタッチパネル5a・5bの表示手段に接触し、またはタッチペン6a・6bがタッチパネル5a・5bの表示手段に接触することによって、利用者からの情報を入力する。
表示制御部61は、第一撮影空間R1におけるスタンプ画像作成処理についての各種メッセージや各種画像などを表示部71に表示する制御を行う。また、表示制御部61は、カメラユニット(第一撮影手段)4aが撮影している動画のデータを入力し、この動画を表示部71に表示する制御を行うブロックである。
静止画像取得部62は、利用者が指示する写真撮影のタイミングを示すタイミング識別情報を入力部72から取得し、このタイミングで表示制御部61が入力している動画のデータから静止画像を取得するブロックである。また、静止画像取得部62は、取得した静止画像のデータを静止画像記憶部68に保存する。
スタンプ画像加工部(画像加工手段)63は、画像加工対象となる静止画像のデータを静止画像記憶部68から読み出す。そして、スタンプ画像加工部63は、利用者の画像加工指示を示す加工指示情報を入力部72から受け取って、この加工指示情報に基づいて、読み出した静止画像のデータを加工してスタンプ画像のデータを作成するブロックである。ここで、スタンプ画像とは、静止画像から一部領域を指定、または静止画像を拡大または縮小等によって得られる画像であって、ある動画または静止画像の一部領域上に貼り付けて表示、印刷される画像をいう。
なお、画像加工対象となる静止画像のデータは、リアルタイムでスタンプ画像加工部63から表示制御部61に送信される。これにより、利用者の画像加工指示に基づいて加工されているスタンプ画像がリアルタイムで表示される。さらに、スタンプ画像加工部63は、加工後のスタンプ画像のデータをスタンプ画像記憶部69に保存する。
表示制御部(表示制御手段)65は、第二撮影空間R2における写真撮影についての各種メッセージや各種画像などを表示部73に表示する制御を行うブロックである。また、表示制御部65は、利用者に選択されたスタンプ画像のデータを入力すると、カメラユニット(第二撮影手段)4bが撮影している動画に対しこのスタンプ画像を合成して、表示部73に表示する制御を行うブロックである。
選択画面生成部75は、スタンプ画像記憶部69に保存された全てのスタンプ画像のデータを読み出し、この読み出した全てのスタンプ画像を羅列したスタンプ画像選択画面のデータを生成し、表示制御部65に送信するブロックである。これにより、表示制御部65が上記スタンプ画像選択画面を表示部73に表示する。
スタンプ画像選択部67は、利用者に選択されたスタンプ画像を識別するスタンプ画像選択情報を入力部74から受け取ると、選択されたスタンプ画像のデータのみをスタンプ画像記憶部69から読み出し、読み出したスタンプ画像のデータを表示制御部65に入力するブロックである。
合成画像調整部64は、利用者からの画像調整指示を示す画像調整情報を入力部74から受け取ると、表示制御部65によって合成される動画に対して補正を行うためのブロックである。なお、この補正は、カメラユニット4bに撮影されている動画上に合成されるスタンプ画像の配置、大きさ等を調整する処理である。
印刷用画像取得部66は、利用者が指示する写真撮影のタイミングを示すタイミング識別情報を入力部74から取得し、このタイミングで表示部73に表示されている動画のデータから印刷用静止画像を取得し、この印刷用静止画像のデータを印刷用画像記憶部70に保存するブロックである。つまり、印刷用画像取得部66は、表示制御部65によってスタンプ画像が合成された動画のデータから、印刷用静止画像を取得することになる。
(全体処理の流れ)
つぎに、写真プリント装置100における処理の流れについて、図4に示すフローチャートを参照しながら説明する。なお、ここでは、複数の利用者からなるグループが写真プリント装置100を利用する場合について説明する。
まず、ステップ1(以降、S1のように称する)において、利用者がコイン投入口8から代金としてのコインを投入する。コインの投入がない場合は、S1が繰り返される(S2,NO)。そして、課金処理部43によって、コインの投入の完了が判断されると(S2,YES)、利用者は2組に別れて第一撮影空間R1および第二撮影空間R2に入場する。なお、ここで、利用者に対し、図示しないスピーカによって、2組に別れて第一撮影空間R1および第二撮影空間R2に入場するように促してもよい。
そして、S3において、スタンプ画像作成処理および合成撮影処理が開始される。ここで、第一撮影空間R1においてスタンプ画像作成処理が行われ、第二撮影空間R2において合成撮影処理が行われる。なお、スタンプ画像作成処理および合成撮影処理の詳細については後述する。
そして、S4において、スタンプ画像作成処理および合成撮影処理の終了が判定され、終了していない場合には(S4,NO)、S3の処理が繰り返し行われる。スタンプ画像作成処理および合成撮影処理の終了が確認されると(S4,YES)、利用者は編集処理用空間R3に移動し、タッチパネル5cを用いて編集処理が開始される(S5)。
さらに、S6において編集処理が終了したか否かが判定され、終了していない場合には(S6,NO)、S5に戻って編集処理が継続される。編集処理は、利用者によって編集終了の指示が出されるか、あるいは編集処理に割り当てられた残り時間がなくなった場合に終了することになる。
編集処理の終了が確認されると(S6,YES)、編集が施された印刷用画像のデータが印刷制御部53に伝送され、印刷制御部53は、このデータに基づいてプリンタ46の印刷動作を制御する。これにより、プリント紙48上に上記印刷用画像を出力でき、このプリント紙48がプリント排出口10から排出される(S7)。以上のシーケンスによって、ある複数利用者からなるグループによる撮影から編集、出力に至るプレイ動作が終了する。
(スタンプ画像作成処理および合成撮影処理)
つぎに、S3で示したスタンプ画像作成処理、および合成撮影処理の詳細を図5に基づいて説明する。なお、図5におけるS11〜S18のスタンプ画像作成処理と、S19〜S33の合成撮影処理とは、同時に開始される。そして、S11〜S18のスタンプ画像作成処理、S19〜S33の合成撮影処理には、それぞれ同じ制限時間が割り当てられている。
まず、第一撮影空間R1で実行されるスタンプ画像作成処理について説明する。第一撮影空間R1に入場した利用者は、カメラユニット4aにより撮影されている。そして、表示制御部61は、カメラユニット4aが撮影している動画のデータを入力し、この動画(ライブビュー)をタッチパネル5aに表示する(S11)。ここで、表示制御部61は、上記ライブビューのみならず、撮影ボタンをタッチパネル5aに表示する(S11)。また、「撮影ボタンを押してね」という写真撮影を促すメッセージを表示してもよい。ここで、S11におけるライブビューを表示したタッチパネルの例を図13(a)(b)に示す。なお、図13(a)は、ズーム機能を用いずに撮影されているライブビューを表示したタッチパネルの例であり、図13(b)は、ズーム機能を用いて撮影されているライブビューを表示したタッチパネルの例である。
そして、利用者が写真撮影のタイミングで上記撮影ボタンに触れると(S12,YES)、S14において利用者の写真撮影が行われる。具体的には、利用者が上記撮影ボタンに触れると、タッチパネル5aの入力部72がタイミング識別信号を静止画像取得部62に送信する。そして、静止画像取得部62が、このタイミング識別信号によって上記写真撮影のタイミングを検出する。さらに、静止画像取得部62は、このタイミングで表示制御部61が入力している動画のデータから静止画像を取得し、この静止画像のデータを静止画像記憶部68に保存する。
なお、利用者が上記撮影ボタンに触れない場合であっても(S12,NO)、ライブビューの表示開始から所定時間が経過するとタイムオーバーと判断され(S13,YES)、S14において自動的に写真撮影が行われる。なお、ライブビューの表示開始から所定時間が経過していない場合、S11〜S12が繰り返される(S13,NO)。
第一撮影空間R1における写真撮影が終了すると、写真撮影により得られた静止画像からスタンプ画像を作成する処理が行われる(S15)。このスタンプ画像の作成について説明すると以下のとおりである。
まず、静止画像記憶部68に保存されている静止画像のデータがスタンプ画像加工部63によって読み出される。そして、スタンプ画像加工部63は、この静止画像のデータを表示制御部61に送信し、表示制御部61は、この静止画像をタッチパネル5aに表示する。
ここで、利用者が、タッチペン6aを用いてスタンプ画像の作成を開始すると、タッチパネル5aの入力部72は、利用者の画像加工指示を示す加工指示情報をスタンプ画像加工部63に送る。そして、スタンプ画像加工部63は、この加工指示情報に基づいて、静止画像上におけるスタンプ画像として用いる領域を検知し、この領域のみを抽出してスタンプ画像を作成する。
このスタンプ画像の作成をさらに詳細に説明すると以下のとおりである。まず、タッチパネル5aには、図16(a)に示すようなスタンプ画像作成画面P1が表示される。このスタンプ画像作成画面P1には、加工対象となる静止画像P2およびフレーム画像aが表示されている。
そして、利用者が、このスタンプ画像作成画面P1上における静止画像P2に対し、タッチペン6aを用いてフレーム画像aをスクロールさせ、スタンプ画像として用いる範囲をフレーム画像aで囲む(図16(a)参照)。これにより、スタンプ画像として用いる範囲を指定でき、フレーム画像aで囲まれている範囲がスタンプ画像として加工される。なお、図16(b)の上図に示すように、タッチパネル5a上のフレーム画像aに囲まれている領域に対してタッチペン6aを接触させながら移動させると、フレーム画像aの位置をスクロールさせることができる。そして、図16(b)の下図に示すように、タッチパネル5aからタッチペン6aを離すと、静止画像P2に対するフレーム画像aの位置が確定し、スタンプ画像として用いる範囲を決定できる。その後、スタンプ画像として用いる範囲が加工され、加工されたスタンプ画像が図16(a)の参照符Wの示すスタンプ画像表示領域に表示される。
なお、利用者によるスタンプ画像の作成が所定時間内に行われない場合、スタンプ画像加工部63がスタンプ画像の作成を自動的に行ってもよい。例えば、スタンプ画像加工部63は、静止画像記憶部68から読み出した静止画像のうち、人物像(被写体)の顔面領域を検出し、この領域のみを抽出してスタンプ画像を作成してもよい。
以上のようにして作成されたスタンプ画像のデータは、スタンプ画像加工部63によってスタンプ画像記憶部69に保存される(S16)。その後、タッチパネル5aに終了ボタンが表示され、利用者がこの終了ボタンを押すと、第一撮影空間R1におけるスタンプ画像作成処理が終了する(S17,YES)。
また、利用者がこの終了ボタンを押さない場合(S17,NO)、残り制限時間がゼロになるまで、以上のスタンプ画像作成処理を繰り返すことができ(S18,NO)、これにより、複数のスタンプ画像を作成できる。そして、残り制限時間がゼロと判断されると、スタンプ画像作成処理を終了する(S18,YES)。
なお、スタンプ画像作成処理を繰り返す場合、二以上の静止画像が静止画像記憶部68に保存されることになるが、この場合、S15において二以上の静止画像から様々なスタンプ画像を作成することも可能である。例えば、図14に示すように、まず、静止画像P3からスタンプ画像Aを作成し、ズーム機能を用いて撮影された静止画像P4からスタンプ画像Bを作成する。なお、スタンプにする領域の指定は、上述したフレーム画像aによって指定する処理であってもよいし、スタンプにする領域以外の部分を透明ペンで塗り潰す処理であってもよい。さらに、図14に示すように、作成したスタンプ画像AおよびBを保存し、保存したスタンプ画像を合成すれば、新たなスタンプ画像Dを加工することができる。
ここで、以上のスタンプ画像の作成を行うためのスタンプ画像作成画面の例を図15に示す。図15において、参照符P5はスタンプ画像作成画面を示し、参照符Xはスタンプ画像表示領域を示し、参照符Tはスタンプ画像を作成するための作業領域を示す。なお、スタンプ画像表示領域Xには、作成されたスタンプ画像AおよびB、予め用意されている装飾スタンプ画像Cが表示されている。
利用者は、スタンプ画像表示領域Xに表示されている各スタンプ画像を任意に組み合わせることによって、新たなスタンプ画像を作成できる。例えば、利用者が、スタンプ画像表示領域に示されているスタンプ画像のうち、スタンプ画像Aにタッチペン6aを接触させ、その後タッチペン6aを作業領域Tに接触させると、スタンプ画像Aが作業領域Tに表示される。そして、利用者は、スタンプ画像Bにタッチペン6aを接触させ、その後タッチペン6aを作業領域Tに接触させると、スタンプ画像Bが作業領域Tに表示される。この結果、作業領域Tには、スタンプ画像Aとスタンプ画像Bとを合成したスタンプ画像Dが表示されることとなる。そして、新たに作成されたスタンプ画像Dはスタンプ画像表示領域に追加される(図15における参照符Y)。
つぎに、第二撮影空間R2で実行される合成撮影処理について説明する。第二撮影空間R2においては、カメラユニット4bが利用者を撮影し続けている。そして、表示制御部65は、この撮影により取得されている動画(ライブビュー)をタッチパネル5bに表示する(S19)。なお、表示制御部65は、上記動画のみならず、撮影ボタンをタッチパネル5bに表示する(S19)。
S19の後、表示制御部65は、スタンプ画像記憶部69においてスタンプ画像が記憶されているか否かを判定する。スタンプ画像が記憶されている場合(S20,YES)、表示制御部65は、上記ライブビューと共に合成ボタンをタッチパネル5bに表示する(S21)。なお、図17は、S21において、ライブビューおよび合成ボタンを表示したタッチパネルの例を示した図である。
ここで、利用者が上記合成ボタンにタッチすると(S22,YES)、選択画面生成部75は、スタンプ画像選択画面のデータを生成し、表示制御部65に送信する。これにより、図18(a)に示すように、ライブビュー(参照符Q)と共に、スタンプ画像選択画面(参照符V)がタッチパネル5bに表示される(S23)。具体的には、利用者が上記合成ボタンにタッチすると、タッチパネル5bの入力部74が選択画面生成部75に選択画面生成指示情報を送信する。そして、選択画面生成部75は、この選択画面生成指示情報を検知すると、スタンプ画像記憶部69に保存された全てのスタンプ画像のデータからスタンプ画像選択画面のデータを生成し、表示制御部65に送信する。
そして、利用者が、スタンプ画像選択画面に示されているスタンプ画像のうち、所望のスタンプ画像にタッチすると、利用者の指定するスタンプ画像が選択される(S24,YES)。具体的には、利用者が、タッチパネル5bに表示されている所望のスタンプ画像にタッチすると、タッチパネル5bの入力部74がスタンプ画像選択情報をスタンプ画像選択部67に送信する。そして、スタンプ画像選択部67は、このスタンプ画像選択情報の示すスタンプ画像のデータをスタンプ画像記憶部69から読み出し、表示制御部65に入力する。
ここで、利用者によってスタンプ画像の指定がない場合(S24,NO)、スタンプ画像選択画面の表示から所定時間が経過したか否かが判断され、所定時間を経過していない場合はS23〜S24が繰り返され(S25,NO)、所定時間を経過している場合はタイムオーバーと判断される(S25,YES)。この場合、S26においてスタンプ画像選択部67がスタンプ画像を自動選択する。
ここで、S26の処理について詳細に説明する。なお、スタンプ画像記憶部69は、各スタンプ画像のデータを要素とした配列を構成しているものとする。また、要素ごとに変数n(n:1,2,3,・・・,N)が添字されている。まず、スタンプ画像選択部67は、式1を演算して変数nを求める。
変数n=int〔rnd×N〕+1・・・・・・(式1)
int〔〕:小数点以下を切り捨てる関数
rnd:0を超え、1未満である乱数(小数に限る)
N:配列の要素数
そして、スタンプ画像選択部67は、求めた変数nが添字されているスタンプ画像のデータを自動選択する。このようにして、S26の処理が実行される。
スタンプ画像が選択された後、表示制御部65は、スタンプ画像選択部67から入力したスタンプ画像を、カメラユニット4bから取得されている動画上に合成し、合成した動画(ライブビュー)をタッチパネル5bに表示させる(S27)。ここで、図18(b)は、S27において、スタンプ画像を合成したライブビュー(参照符L)を表示したタッチパネルの例を示した図である。
S27の後、利用者は、動画上に合成されているスタンプ画像の配置を調整できる(S28)。具体的には、利用者がタッチペン6bを用いて、タッチパネル5bに表示されている動画上におけるスタンプ画像を配置すべき箇所を指定する。これにより、タッチパネル5bの入力部74は、画像調整情報を合成画像調整部64に送信する。そして、合成画像調整部64は、この画像調整情報に応じて、タッチパネル5bに表示されている動画上における利用者の指定した箇所にスタンプ画像が合成されるよう、表示制御部65を制御する。
なお、S24のスタンプ画像の選択、およびS27のスタンプ画像の合成は、タッチペン6bを用いて行われても構わない。具体的には、S24において、利用者は、スタンプ画像選択画面(図18(a)の参照符V)に表示されているスタンプ画像のうち、所望のスタンプ画像にタッチペン6bを接触させることによって、スタンプ画像を選択する。その後、S27において、利用者が、タッチパネル5bに表示されているライブビュー(図18(a)の参照符Q)上における所望の位置にタッチペン6bを接触され、接触された箇所に選択されたスタンプ画像が合成されるように制御してもよい。
また、合成画像調整部64が、利用者からの指示に応じ、合成表示されるスタンプ画像の大きさを調整する制御を行うようにしてもよい。さらに、合成画像調整部64が、利用者からの指示に応じ、合成表示されるスタンプ画像の領域の形状(丸形状、四角形状、三角形状等)を変更する制御を行うようにしてもよい。
その後、利用者が写真撮影のタイミングで上記撮影ボタンに触れると(S29,YES)、S31において利用者の写真撮影が行われる。具体的には、利用者が上記撮影ボタンに触れると、タッチパネル5bの入力部74がタイミング識別信号を印刷用画像取得部66に送信する。そして、印刷用画像取得部66が、このタイミング識別信号によって上記写真撮影のタイミングを検出する。そして、印刷用画像取得部66は、表示制御部65がタッチパネル5bに表示している合成後の動画のデータから上記タイミングで静止画像を取得し、この静止画像のデータを印刷用画像記憶部70に保存する。
なお、利用者が上記撮影ボタンに触れない場合であっても(S29,NO)、撮影ボタンの表示(S19)から所定時間が経過するとタイムオーバーと判断され(S30,YES)、S31において自動的に写真撮影が行われる。なお、タイムオーバーと判断されない場合(S30,NO)、S27〜S30が繰り返される。
その後、タッチパネル5bに終了ボタンが表示され、利用者がこの終了ボタンを押すと、第二撮影空間R2における合成撮影処理が終了する(S32,YES)。
また、利用者がこの終了ボタンを押さない場合(S32,NO)、残り制限時間がゼロになるまで、以上の処理を繰り返すことができる(S33,NO)。そして、残り制限時間がゼロと判断されると、合成撮影処理を終了する(S33,YES)。
その後、印刷用画像記憶部70に保存されている印刷用画像のデータは、編集画像処理部51によって編集され(S5)、印刷制御部53が、この編集された印刷用画像のデータに基づいてプリンタ46を制御する。これにより、上記印刷用画像に基づいた画像をプリント紙48上に出力できる。
以上のように、表示制御部65は、カメラユニット4bによって撮影されている動画をタッチパネル5bにリアルタイム表示すると同時に、カメラユニット4aで撮影された加工済の静止画像(スタンプ画像)をこの動画上に合成し、タッチパネル5bに表示している。そして、プリンタ46は、タッチパネル5bに表示されているスタンプ画像合成後の動画に基づいて、プリント紙48上に画像を出力している。したがって、第二撮影空間R2にいる利用者は、タッチパネル5bに表示されているスタンプ画像合成後の動画を確認してから、この動画をプリント紙48上に印刷できるため、合成後の画像を予測しながらの写真撮影が可能となる。
また、以上の合成撮影処理において、スタンプ画像記憶部69にスタンプ画像が保存されていない場合(S20,NO)、また、スタンプ画像が保存されていても利用者が上記合成ボタンを押さない場合(S22,NO)、第二撮影空間R2の利用者は、スタンプ画像を合成しない通常の写真撮影を行うことができる。具体的には、S20またはS22においてNOと判定されると、S29に移行し、撮影ボタンを押したか否かが判断される。ここで、利用者が上記撮影ボタンに触れると(S29,YES)、S31において利用者の写真撮影が行われる。つまり、印刷用画像取得部66は、カメラユニット4bが取得し、タッチパネル5bに表示されている動画(スタンプ画像が合成されていない動画)に基づいて印刷用画像のデータを取得し、この印刷用画像のデータを印刷用画像記憶部70に保存する。したがって、第二撮影空間R2における合成撮影処理では、スタンプ画像を合成しない写真撮影(通常の写真撮影)も行うことができる。これにより、第一撮影空間R1のスタンプ画像作成処理においてスタンプ画像がスタンプ画像記憶部69に保存されるまでの間、第二撮影空間R2の利用者は、スタンプ画像を合成しない通常の写真撮影を行うことができる。
また、S27において、カメラユニット4bから取得されると共にスタンプ画像が合成されている動画は、第二撮影空間R2のタッチパネル5bに表示されているが、第一撮影空間R1のタッチパネル5aにも表示してよい。具体的には、S16とS17との間において、表示制御部65が合成画像表示ボタンをタッチパネル5aに表示する。そして、第一撮影空間R1の利用者が、この合成画像表示ボタンにタッチすると、表示制御部65は、タッチパネル5aの入力部72からの指示に応じて、スタンプ画像が合成されている動画をタッチパネル5aに表示する。これにより、第二撮影空間R2の利用者のみならず、第一撮影空間R1の利用者に対しても、カメラユニット4bから取得され、スタンプ画像が合成されている動画を表示させることができる。
さらに、S28において、カメラユニット4bから取得される動画に対するスタンプ画像の合成位置の調整は、第二撮影空間R2の利用者が行っているが、第一撮影空間R1の利用者が行ってもよい。つまり、カメラユニット4bから取得され、スタンプ画像が合成されている動画をタッチパネル5aに表示した後、第一撮影空間R1の利用者が、タッチパネル5aに表示されている動画を確認しながら、動画上に合成されるスタンプ画像の配置を調整してもよい。具体的には、第一撮影空間R1の利用者が、タッチペン6aを用いて、タッチパネル5aに表示されている動画上におけるスタンプ画像を配置すべき箇所を指定する。これにより、タッチパネル5aの入力部72は、前記画像調整情報を合成画像調整部64に送信する。そして、合成画像調整部64は、この画像調整情報に応じて、表示されている動画上における利用者の指定した箇所にスタンプ画像が合成されるよう、表示制御部65を制御する。このようにすれば、スタンプ画像の合成位置の調整は、第一撮影空間R1の利用者も行うことができるため、第二撮影空間R2の利用者は、撮影ポーズを崩してまでこの調整作業を行う必要がなく、写真撮影に専念することができる。
つぎに、写真プリント装置100の利用形態の例を説明する。なお、以下では、スタンプ画像作成処理および合成撮影処理(S4)の夫々に割り当てられる制限時間をコイン投入から2分、編集処理(S6)の制限時間をコイン投入から4分、印刷処理の所要時間を1分とする。
まず、複数の利用者からなるグループのうち、第一撮影空間R1に入場した利用者が、制限時間をフル活用してスタンプ画像作成処理を繰り返している間、第二撮影空間R2に入場した利用者が合成撮影処理を行う第一の利用形態が考えられる。この第一の利用形態によれば、第一撮影空間R1において複数のスタンプ画像を作成できる。そして、第二撮影空間R2の利用者は、上記複数のスタンプ画像から所望のスタンプ画像を選択し、自身が撮影されている動画上に選択したスタンプ画像を合成した画像をタッチパネル5bに表示させることができる。なお、第一の利用形態によれば、図6(a)に示すように、第一撮影空間R1におけるスタンプ画像作成処理と、第二撮影空間R2における合成撮影処理とを並行して実行し、かつ同時に終了していることになる。
但し、上記第一の利用形態によれば、第一撮影空間R1の利用者は制限時間をフル活用してスタンプ画像作成処理を行っているため、第一撮影空間R1の利用者と第二撮影空間R2の利用者とは同時に写真撮影を行うことができない。
これに対し、第一撮影空間R1に入場した一方の利用者が、スタンプ画像作成処理を制限時間経過前に終了し(図5のS17においてYES)、第二撮影空間R2に移動して他方の利用者と合流する第二の利用形態が考えられる。これにより、一方の利用者と他方の利用者とは同一のカメラユニット4bで同時に写真撮影を行える。
また、第二の利用形態によれば、第一撮影空間R1に入場した一方の利用者が、自身の姿を示したスタンプ画像を作成し、その後、第二の撮影空間R2の利用者と合流して合成撮影を行っている。よって、グループ全員を被写体とした画像に対し、このグループにおける一部の利用者の顔を示したスタンプ画像を合成する処理が可能となる。なお、第二の利用形態によれば、図6(b)に示すように、第一撮影空間R1におけるスタンプ画像作成処理と第二撮影空間R2における合成撮影処理とを同時に開始し、スタンプ画像作成処理を合成撮影処理よりも先に終了させることになる。
また、第二の利用形態によれば、第一撮影空間R1におけるスタンプ画像作成処理と第二撮影空間R2における合成撮影処理とを同時に開始しているが、特に同時に開始する必要はない。
例えば、まず、複数の利用者からなるグループの全員が第二撮影空間R2に入場して合成撮影処理を開始し、合成撮影処理およびスタンプ画像作成処理の制限時間経過前に、このグループにおける一部の利用者が第一撮影空間R1に移動してスタンプ画像作成処理を開始する第三の利用形態も考えられる。つまり、第三の利用形態によれば、図6(c)に示すように、第二撮影空間R2における合成撮影処理が先に開始され、その後、第二撮影空間R2における合成撮影処理と第一撮影空間R1におけるスタンプ画像作成処理とが並行して行われる。
この第三の利用形態によれば、スタンプ画像作成処理の開始前の合成撮影処理において、スタンプ画像記憶部69にスタンプ画像が保存されていない状態である。したがって、スタンプ画像作成処理の開始前の合成撮影処理では、スタンプ画像を合成した撮影を行うことができず、スタンプ画像を合成しない写真撮影(通常の写真撮影)を行うことになる(図5のS20においてNO)。そして、スタンプ画像作成処理の開始後は、合成撮影処理においてスタンプ画像を合成した撮影を行うことができる。
また、利用者が1人である場合、当該利用者が、第一撮影空間R1に入場してスタンプ画像作成処理を行った後、制限時間経過前にスタンプ画像作成処理を終了して(図5のS17においてYES)、第二撮影空間R2に移動して合成撮影処理を行う第四の利用形態も考えられる。つまり、第四の利用形態によれば、図6(d)に示すように、第一撮影空間R1におけるスタンプ画像作成処理が先に開始され、スタンプ画像作成処理の終了と共に、第二撮影空間R2における合成撮影処理が開始されることとなる。
この第四の利用形態によれば、1人の利用者であっても本実施の形態の写真プリント装置を利用できる。また、当該利用者が第二撮影空間R2に移動して合成撮影処理を行っている間、第一撮影空間R1において別の利用者がスタンプ画像作成処理を行えるようにすれば、一台の写真プリント装置100でいわゆる二重接客を行うことが可能になる。
また、本実施の形態の写真プリント装置100によれば、タッチパネル5bに表示される動画に対して、加工したスタンプ画像を合成することになる。したがって、利用者は、所望の加工処理を施したスタンプ画像を上記動画上に合成し、合成した画像をタッチパネル5bで確認しながら写真撮影を行うことが可能になる。
さらに、本実施の形態に係る写真プリント装置100のカメラユニット4aは、ズーム機能を有する撮影用カメラから構成されていてもよく、これにより予め拡大または縮小した静止画像を取得できる。したがって、スタンプ画像加工部63によるスタンプ画像作成処理の際、静止画像のサイズを変更する処理を省略することができる。
また、本実施の形態の写真プリント装置100において、第一撮影空間R1をクロマキー処理専用の撮影環境にしても構わない。これにより、第二撮影空間R2において撮影されている動画に対し、第一撮影空間R1において写真撮影された静止画像をクロマキー処理によって合成することができる。
〔実施の形態2〕
(実施の形態2の概略)
つぎに、本発明に係る他の実施の一形態について、図面に基づいて説明する。なお、本実施の形態の構成は、実施の形態1の構成と比べて、撮影画像処理部の各構成要素が異なるだけである。したがって、説明の便宜上、実施の形態2では、撮影画像処理部の各構成要素に対してのみ異なる部材番号を付して説明し、その他の構成については実施の形態1と同一の部材番号を付して、必要のない説明については省略する。
本実施の形態では、スタンプ画像作成処理と合成撮影処理とを同一の撮影空間で行う。つまり、図2における第一撮影空間R1および第二撮影空間R2のいずれにおいても、スタンプ画像作成処理と合成撮影処理との両方を行うことができる。以下では、スタンプ画像作成処理と合成撮影処理とを同一の撮影空間で実現するための構成を説明する。
(撮影画像処理部50における機能的説明)
図7は、本実施の形態における撮影画像処理部50の各構成要素の機能を示したブロック図である。
撮影画像処理部50は、表示制御部101、静止画像取得部102、スタンプ画像加工部103、合成画像調整部104、印刷用画像取得部105、スタンプ画像選択部106、モード切替部107、選択画面生成部108を備えている。
表示制御部(表示制御手段)101は、第一撮影空間R1におけるスタンプ画像作成処理、合成撮影処理についての各種メッセージや各種画像などを表示部71に表示する制御を行う。また、表示制御部101は、カメラユニット(第一撮影手段、第二撮影手段)4aが撮影している動画のデータを入力して、この動画を表示部71に表示する制御を行う。さらに、表示制御部101は、利用者に選択されたスタンプ画像のデータを入力すると、カメラユニット4aが撮影している動画に対しこのスタンプ画像を合成して、表示部71に表示する制御を行う。
静止画像取得部102は、利用者が指示する写真撮影のタイミングを示すタイミング識別信号を入力部72から取得し、このタイミングで表示制御部101が入力している動画のデータから静止画像を取得するブロックである。また、静止画像取得部62は、取得した静止画像のデータを静止画像記憶部68に保存する。
スタンプ画像加工部(画像加工手段)103は、画像加工対象となる静止画像のデータを静止画像記憶部68から読み出す。そして、スタンプ画像加工部103は、利用者の画像加工指示を示す加工指示情報を入力部72から受け取って、この指示情報に基づいて、読み出した静止画像のデータを加工してスタンプ画像のデータを作成するブロックである。
なお、画像加工対象となる静止画像のデータは、リアルタイムでスタンプ画像加工部103から表示制御部101に送信される。これにより、利用者の画像加工指示に基づいて加工されているスタンプ画像がリアルタイムで表示される。さらに、スタンプ画像加工部103は、加工後のスタンプ画像のデータをスタンプ画像記憶部69に保存する。
選択画面生成部108は、スタンプ画像記憶部69に保存された全てのスタンプ画像のデータを読み出し、この読み出した全てのスタンプ画像を羅列したスタンプ画像選択画面のデータを生成し、表示制御部101に送信するブロックである。これにより、表示制御部101が上記スタンプ画像選択画面を表示部71に表示する。
スタンプ画像選択部106は、利用者に選択されたスタンプ画像を識別するスタンプ画像選択情報を入力部72から受け取ると、選択されたスタンプ画像のデータのみをスタンプ画像記憶部69から読み出し、読み出したスタンプ画像のデータを表示制御部101に送信するブロックである。
合成画像調整部104は、利用者からの画像調整指示を示す画像調整情報を入力部72から受け取ると、表示制御部101によって合成される動画に対して補正を行うためのブロックである。なお、この補正は、カメラユニット4bに撮影されている動画上に合成されるスタンプ画像の配置、大きさ等を調整する処理である。
印刷用画像取得部105は、利用者が指示する写真撮影のタイミングを示すタイミング識別情報を入力部72から取得し、このタイミングで表示部71に表示されている動画のデータから印刷用静止画像を取得し、この印刷用静止画像のデータを印刷用画像記憶部70に保存するブロックである。つまり、印刷用画像取得部105は、表示制御部101によってスタンプ画像が合成された動画のデータから、印刷用静止画像を取得することになる。
モード切替部(モード切替手段)107は、利用者からの要求に応じて、撮影画像処理部50全体の制御モードを切替えるためのブロックである。ここで、この制御モードとして、カメラユニット4aによって撮影した静止画像からスタンプ画像を作成するスタンプ画像作成モードと、カメラユニット4aが撮影している動画上に上記スタンプ画像を合成して撮影する合成撮影モードとがある。具体的に、入力部72が、利用者の指示するモードを示したモード情報をモード切替部107に送信すると、モード切替部107は、撮影画像処理部50の各ブロックが指示されたモードに応じた処理を実行するように、上記各ブロックを制御する。
以上では、第一撮影空間R1のカメラユニット4aおよびタッチパネル5aに対する撮影画像処理部50の構成について説明したが、第二撮影空間R2のカメラユニット4bおよびタッチパネル5bに対する撮影画像処理部50の構成も以上の説明と同様である。
(スタンプ画像作成処理および合成撮影処理)
本実施の形態に係る写真プリント装置100の処理の流れを図8に基づいて説明する。ここで、本実施の形態の全体処理の流れは、実施の形態1の全体処理と比べ、スタンプ画像作成処理および合成撮影処理(図4のS3)の詳細が異なるだけで、それ以外の手順は実施の形態1とほぼ同様である。したがって、以下では、S3の詳細を中心に図8に基づいて説明する。
S2においてコインを投入した利用者は、まず、第一撮影空間R1に入場する。そして、課金処理部43によって、コインの投入の完了が判断されると、表示制御部101は、表示部71に「モード切替ボタン」を表示する(S50)。この「モード切替ボタン」とは、利用者が、上述したスタンプ画像作成モードと合成撮影モードとを切替えるためのボタンである。
ここで、利用者が「モード切替ボタン」をタッチすることにより、スタンプ画像作成モードを選択すると、S52〜S58のスタンプ画像作成処理が開始される(S51)。具体的には、利用者がスタンプ画像作成モードを選択すると、タッチパネル5aの入力部72は、スタンプ画像作成モードを示したモード情報をモード切替部107に送信する。そして、モード切替部107は、スタンプ画像作成モードを示したモード情報を検知すると、表示制御部101、静止画像取得部102、スタンプ画像加工部103に対し、スタンプ画像作成処理を実行するように制御する。これにより、表示制御部101、静止画像取得部102、スタンプ画像加工部103がスタンプ画像作成処理を開始する。
一方、利用者が「モード切替ボタン」をタッチすることにより、合成撮影モードを選択すると、S59〜S72の合成撮影処理が開始される(S51)。具体的には、利用者が合成撮影モードを選択すると、入力部72は、合成撮影モードを示したモード情報をモード切替部107に送信する。そして、モード切替部107は、合成撮影モードを示したモード情報を検知すると、表示制御部101、合成画像調整部104、スタンプ画像選択部106、印刷用画像取得部105、選択画面生成部108に対し、合成撮影処理を実行するように制御する。これにより、表示制御部101、合成画像調整部104、スタンプ画像選択部106、印刷用画像取得部105、選択画面生成部108が合成撮影処理を開始する。
スタンプ画像作成モードが選択されると、表示制御部101は、カメラユニット4aが撮影している動画のデータを入力し、この動画(ライブビュー)をタッチパネル5aに表示する(S52)。ここで、表示制御部101は、上記ライブビューのみならず、撮影ボタンをタッチパネル5aに表示する(S52)。
そして、利用者が写真撮影のタイミングで上記撮影ボタンに触れると(S53,YES)、S55において利用者の写真撮影が行われる。具体的には、利用者が上記撮影ボタンに触れると、タッチパネル5aの入力部72がタイミング識別信号を静止画像取得部102に送信する。そして、静止画像取得部102が、このタイミング識別信号によって上記写真撮影のタイミングを検出する。さらに、静止画像取得部102は、このタイミングで表示制御部101が入力している動画のデータから静止画像を取得し、この静止画像のデータを静止画像記憶部68に保存する。
なお、利用者が上記撮影ボタンに触れない場合であっても(S53,NO)、ライブビューの表示開始から所定時間が経過するとタイムオーバーと判断され(S54,YES)、S55において自動的に写真撮影が行われる。なお、ライブビューの表示開始から所定時間が経過していない場合、S52〜S54が繰り返される(S54,NO)。
S55の写真撮影が終了すると、写真撮影により得られた静止画像からスタンプ画像を作成する処理が行われる(S56)。このスタンプ画像の作成については、実施の形態1のS15と同様であるため、ここではその詳細を省略する。
そして、S56の処理によって作成されたスタンプ画像のデータは、スタンプ画像加工部103によってスタンプ画像記憶部69に保存される(S57)。その後、残り制限時間がゼロか否か判定され、ゼロと判定された場合、スタンプ画像作成処理および合成撮影処理を終了する(S58,YES)。
残り制限時間がゼロでない場合(S58,NO)、表示制御部101がタッチパネル5aに「モード切替ボタン」を再度表示する(S50)。これにより、利用者は、制限時間内であれば、スタンプ画像作成モードを再度選択することにより、スタンプ画像作成処理を繰り返すことができる。
一方、利用者により合成画像撮影モードが選択されると、表示制御部101は、カメラユニット4aにより取得されている動画を(ライブビュー)をタッチパネル5aに表示する(S59)。なお、表示制御部101は、上記動画のみならず、撮影ボタンをタッチパネル5aに表示する(S59)。
S59の後、表示制御部101は、スタンプ画像記憶部69においてスタンプ画像が保存されているか否かを判定する。スタンプ画像が保存されている場合(S60,YES)、表示制御部101は、合成ボタンをタッチパネル5aに表示する(S61)。
ここで、利用者が上記合成ボタンにタッチすると(S62,YES)、選択画面生成部108は、スタンプ画像選択画面のデータを生成し、表示制御部101に送信する。これにより、上記ライブビューと共にスタンプ画像選択画面がタッチパネル5aに表示される(S63)。具体的には、利用者が上記合成ボタンにタッチすると、タッチパネル5aの入力部72が選択画面生成部108に選択画面生成指示情報を送信する。そして、選択画面生成部108は、この選択画面生成指示情報に応じて、スタンプ画像記憶部69に保存された全てのスタンプ画像のデータからスタンプ画像選択画面のデータを生成し、表示制御部101に送信する。
そして、利用者が、スタンプ画像選択画面に示されているスタンプ画像のうち、所望のスタンプ画像にタッチすると、利用者の指定するスタンプ画像が選択される(S64,YES)。具体的には、利用者が、タッチパネル5aに表示されている所望のスタンプ画像にタッチすると、タッチパネル5aの入力部72がスタンプ画像選択情報をスタンプ画像選択部106に送信する。そして、スタンプ画像選択部106は、このスタンプ画像選択情報の示すスタンプ画像のデータをスタンプ画像記憶部から読み出し、表示制御部101に送信する。
なお、利用者によってスタンプ画像の指定がない場合(S64,NO)、スタンプ画像選択画面の表示から所定時間が経過したか否かが判断され、所定時間を経過していない場合はS63〜S64が繰り返され(S65,NO)、所定時間を経過している場合はタイムオーバーと判断される(S65,YES)。この場合、S66においてスタンプ画像選択部67がスタンプ画像を自動選択する。なお、S66での処理の詳細は、実施の形態1におけるS26の処理と同様であり、ここではその説明を省略する。
スタンプ画像が選択された後、表示制御部101は、スタンプ画像選択部106から入力したスタンプ画像を、カメラユニット4aから取得されている動画上に合成し、合成した動画(ライブビュー)をタッチパネル5aに表示させる(S67)。
また、利用者は、タッチパネル5aに表示されている動画を確認しながら、動画上に合成されるスタンプ画像の配置を調整できる(S68)。具体的には、利用者がタッチペン6aを用いて、タッチパネル5aに表示されている動画上におけるスタンプ画像を配置すべき箇所を指定する。これにより、タッチパネル5aの入力部72は、画像調整情報を合成画像調整部104に送信する。そして、合成画像調整部104は、この画像調整情報に応じて、タッチパネル5aの動画上における利用者の指定した箇所にスタンプ画像が合成されるよう、表示制御部101を制御する。
その後、利用者が写真撮影のタイミングで上記撮影ボタンに触れると(S69,YES)、S71において利用者の写真撮影が行われる。具体的には、利用者が上記撮影ボタンに触れると、タッチパネル5aの入力部72がタイミング識別信号を印刷用画像取得部105に送信する。そして、印刷用画像取得部105が、このタイミング識別信号によって上記写真撮影のタイミングを検出する。そして、印刷用画像取得部105は、表示制御部101がタッチパネル5aに表示している合成後の動画のデータから上記タイミングで静止画像を取得し、この静止画像のデータを印刷用画像記憶部70に保存する。
なお、利用者が上記撮影ボタンに触れない場合であっても(S69,NO)、撮影ボタンの表示(S59)から所定時間が経過するとタイムオーバーと判断され(S70,YES)、S71において自動的に写真撮影が行われる。なお、タイムオーバーと判断されない場合(S70,NO)、S67〜S70が繰り返される。
その後、残り制限時間が判定され、残り制限時間がゼロでない場合(S72,NO)、表示制御部101がタッチパネル5aに「モード切替ボタン」を再度表示する(S51)。これにより、利用者は、制限時間内であれば、スタンプ画像作成モードまたは合成撮影処理モードを再度選択することにより、以上の処理を繰り返すことができる。また、残り制限時間がゼロと判断されると、スタンプ画像作成処理および合成撮影処理を終了する(S72,NO)。
なお、以上の合成撮影処理において、スタンプ画像記憶部69にスタンプ画像が保存されていない場合(S60,NO)、また、スタンプ画像が保存されていても利用者が上記合成ボタンを押さない場合(S62,NO)、実施の形態1と同様にスタンプ画像を合成しない通常の写真撮影を行うことができる。
また、以上の処理において、第一撮影空間R1に入場した利用者が、先に合成撮影モードを選択した場合、スタンプ画像記憶部69にはスタンプ画像が保存されていない。したがって、この場合は、スタンプ画像を合成しない通常の写真撮影を行うことになる(S60,NO)。
以上のように、本実施の形態の写真プリント装置100によれば、カメラユニット4aで撮影された静止画像からスタンプ画像を作成している。さらに、カメラユニット4aで撮影されている動画上に上記スタンプ画像を合成してタッチパネル5aに表示している。つまり、スタンプ画像の作成対象となる静止画像を撮影するための撮影手段と、スタンプ画像を合成した動画を撮影するための撮影手段とは同一のカメラユニット(撮影用カメラ)により実現されていることになる。
したがって、仮に、写真プリント装置100において、撮影空間およびカメラユニットの組み合わせを単一にした場合であっても、このカメラユニットで撮影されている動画をタッチパネルにリアルタイム表示すると同時に、このカメラユニットで撮影された静止画像から作成したスタンプ画像をこの動画上に合成して表示することが可能となる。
また、本実施の形態の写真プリント装置100によれば、スタンプ画像を作成するための静止画像の撮影処理と、カメラユニット4aで撮影されている動画上に上記スタンプ画像を合成してタッチパネル5aに表示する処理とを同一の撮影空間R1で実現している。したがって、実施の形態1のように利用者が第一撮影空間R1と第二撮影空間R2との間を移動するという手間を省くことができる。
また、本実施の形態の写真プリント装置100によれば、利用者からの要求に応じて、カメラユニット4aで撮影された静止画像からスタンプ画像を作成するスタンプ画像作成モード(第一のモード)と、カメラユニット4aで撮影されている動画上に上記スタンプ画像を合成して表示する合成撮影モードと(第二のモード)を、モード切替部によって切替えている。これにより、利用者は、スタンプ画像作成モードと合成撮影モードとを自由に切替えて撮影を楽しむことができる。
〔実施の形態3〕
(実施の形態3の概略)
つぎに、本発明に係る他の実施の一形態について、図面に基づいて説明する。なお、本実施の形態の構成は、実施の形態1の構成と比べて、撮影画像処理部50の構成要素が異なるだけである。したがって、説明の便宜上、実施の形態3では、撮影画像処理部50の構成要素を中心に説明し、実施の形態1と同一の構成については同一の部材番号を付して、その説明を省略する。
本実施の形態では、予め用意されている演出手法に従って、スタンプ画像を加工すると共に、カメラユニットに撮影されている動画に対してスタンプ画像を合成して表示する処理を行う。
(撮影画像処理部50における機能的説明)
図9は、本実施の形態における撮影画像処理部50の各構成要素の機能を示したブロック図である。
撮影画像処理部50は、メニュー決定部112、表示制御部113、静止画像取得部114、スタンプ画像加工部115、スタンプ画像選択部116、合成画像調整部117、表示制御部118、印刷用画像取得部119、撮影ポーズ通知部120、選択画面生成部121を備えている。また、記憶部52は、静止画像記憶部68、スタンプ画像記憶部69、印刷用画像記憶部70、撮影ポーズ例記憶部(記憶手段)111を備えている。
メニュー決定部(演出手法決定手段)112は、利用者の選択する演出手法を示した演出手法選択信号を入力部72から検知し、この演出手法に対応する演出手法データを演出手法データ記憶部122より読み出す。そして、メニュー決定部112は、読み出した演出手法データに応じた処理が実行されるように、スタンプ画像加工部115、合成画像調整部117、撮影ポーズ通知部120の処理を制御する。なお、演出手法とは、カメラユニット4bに撮影されている動画に対しスタンプ画像を合成して表示する場合における、予め定められている合成後の画像表現方法である。なお、演出手法の例として、図11に示すように、「自分の顔を手の上に乗せてみる?」「フルーツの上に乗ってみよう」「小さな自分を人形のように抱いてみよう」等がある。
表示制御部113は、第一撮影空間R1におけるスタンプ画像作成処理についての各種メッセージや各種画像などを表示部71に表示する制御を行う。また、表示制御部113は、カメラユニット(第一撮影手段)4aが撮影している動画のデータを入力し、この動画を表示部71に表示する制御を行うブロックである。
撮影ポーズ通知部(撮影ポーズ通知手段)120は、メニュー決定部112からの制御信号に応じて、利用者に選択された演出手法に応じた撮影ポーズ例を示した画像を表示部71に表示するためのブロックである。具体的には、撮影ポーズ通知部120は、利用者に選択されたメニューに対応する撮影ポーズ例の画像データを撮影ポーズ例記憶部111から読み出し、読み出した撮影ポーズ例の画像データを表示制御部113・118に送信する。これにより、利用者に選択されたメニューに対応する撮影ポーズ例の画像を表示部71および73に表示させることができる。
静止画像取得部114は、利用者が指示する写真撮影のタイミングを示すタイミング識別情報を入力部72から取得し、このタイミングで表示制御部113が入力している動画のデータから静止画像を取得するブロックである。また、静止画像取得部114は、取得した静止画像のデータを静止画像記憶部68に保存する。
スタンプ画像加工部(画像加工手段)115は、画像加工対象となる静止画像のデータを静止画像記憶部68から読み出す。そして、スタンプ画像加工部115は、メニュー決定部112からの制御信号に基づいて、読み出した静止画像のデータを加工してスタンプ画像のデータを作成するブロックである。
なお、画像加工対象となる静止画像のデータは、リアルタイムでスタンプ画像加工部115から表示制御部113に送信される。これにより、利用者の画像加工指示に基づいて加工されているスタンプ画像がリアルタイムで表示される。また、スタンプ画像加工部115は、加工後のスタンプ画像のデータをスタンプ画像記憶部69に保存する。
表示制御部(表示制御手段)118は、第二撮影空間R2における写真撮影についての各種メッセージや各種画像などを表示部73に表示する制御を行うブロックである。また、表示制御部118は、利用者に選択されたスタンプ画像のデータを入力すると、カメラユニット(第二撮影手段)4bが撮影している動画に対しこのスタンプ画像を合成して、表示部73に表示する制御を行うブロックである。
選択画面生成部121は、スタンプ画像記憶部69に保存された全てのスタンプ画像のデータを読み出し、この読み出した全てのスタンプ画像を羅列したスタンプ画像選択画面のデータを生成し、表示制御部118に送信するブロックである。これにより、表示制御部118が上記スタンプ画像選択画面を表示部73に表示する。
スタンプ画像選択部116は、利用者に選択されたスタンプ画像を識別するスタンプ画像選択情報を入力部74から受け取ると、選択されたスタンプ画像のデータのみをスタンプ画像記憶部69から読み出し、読み出したスタンプ画像のデータを表示制御部118に送信するブロックである。
合成画像調整部117は、メニュー決定部112からの制御信号に応じて、表示制御部118による合成処理を補正するブロックである。ここでの合成処理の補正とは、カメラユニット4bに撮影されている動画上に合成されるスタンプ画像の配置、大きさを調整する処理である。例えば、利用者の選択した演出手法が「自分の顔を手の上に乗せてみる?」の場合、合成画像調整部117は、表示制御部118の合成処理を制御することにより、カメラユニット4aが撮影している動画における被写体像の手の領域にスタンプ画像を合成して表示する。
印刷用画像取得部119は、利用者が指示する写真撮影のタイミングを示すタイミング識別情報を入力部74から取得し、このタイミングで表示部73に表示されている動画のデータから印刷用静止画像を取得し、この印刷用静止画像のデータを印刷用画像記憶部70に保存するブロックである。つまり、印刷用画像取得部119は、表示制御部118によってスタンプ画像が合成された動画のデータから、印刷用静止画像を取得することになる。
(スタンプ画像作成処理および合成撮影処理)
本実施の形態に係る写真プリント装置100の処理の流れを説明する。なお、本実施の形態に係る写真プリント装置100の全体処理の流れは、実施の形態1の全体処理と比べ、スタンプ画像作成処理および合成撮影処理(図4のS3)の詳細が異なるだけで、それ以外の手順は実施の形態1とほぼ同様である。したがって、以下では、S3の詳細のみを図10に基づいて説明する。なお、本実施の形態では、まずスタンプ画像作成処理が開始され、このスタンプ画像作成処理が終了してから合成撮影処理が開始される。
S2においてコインを投入した利用者は、まず、第一撮影空間R1に入場する。そして、課金処理部43によって、コインの投入の完了が判断されると、表示制御部101は、タッチパネル5aに「メニュー選択画面」を表示する(S80)。この「メニュー選択画面」とは、例えば図11に示すように、複数の演出手法が表示されていて、これら演出手法の中から利用者が所望の演出手法を選択するためのメニュー画面である。なお、選択は、カーソル移動によって行ってもよいし、所望の演出手法が表示されている部分に利用者がタッチすることによって行ってもよい。
ここで、利用者によって演出手法が選択されると(S81,YES)、選択された演出手法の撮影ポーズ例を示すポーズ例画像がタッチパネル5aに表示される(S84)。具体的には、メニュー決定部112が、利用者の選択する演出手法を示した演出手法選択信号を入力部72から検知し、この演出手法に対応する演出手法データを演出手法データ記憶部122より読み出す。そして、撮影ポーズ通知部120は、メニュー決定部112からの制御信号に基づいて、読み出された演出手法データに対応したポーズ例画像のデータを撮影ポーズ例記憶部111から読み出し、表示制御部113に送信する。そして、表示制御部113が、このポーズ例画像をタッチパネル5aに表示する。ここで、ポーズ例画像の例を図12(a)に示す。同図は、「フルーツの上に乗ってみよう」という演出手法を選択した場合のポーズ例画像である。
なお、利用者が演出手法を選択しない場合であっても(S81,NO)、メニュー選択画面の表示から所定時間が経過すればタイムオーバーと判断され(S82,YES)、デフォルトとして設定されている演出手法が自動選択される(S83)。なお、タイムオーバーと判断されない場合、S80〜S81の処理が繰り返される(S82,NO)。
そして、ポーズ例画像の表示(S84)から所定時間が経過すると、表示制御部113は、このポーズ例画像の表示を打ち切り、カメラユニット4aによって撮影されている動画(ライブビュー)をタッチパネル5aに表示する(S85)。また、表示制御部113は、上記ライブビューのみならず、撮影ボタンをタッチパネル5aに表示する(S85)。
そして、利用者が写真撮影のタイミングで上記撮影ボタンに触れると(S86,YES)、S88において利用者の写真撮影が行われる。具体的には、利用者が上記撮影ボタンに触れると、タッチパネル5aの入力部72がタイミング識別信号を静止画像取得部114に送信する。そして、静止画像取得部114が、このタイミング識別信号によって上記写真撮影のタイミングを検出する。そして、静止画像取得部114は、このタイミングで表示制御部113が入力している動画のデータから静止画像を取得し、この静止画像のデータを静止画像記憶部68に保存する。なお、この静止画像の例を図12(b)に示す。図12(b)は、図12(a)のポーズ例画像に応じて撮影ポーズをとる利用者を撮影した静止画像である。
なお、利用者が上記撮影ボタンに触れない場合であっても(S86,NO)、ライブビューの表示開始から所定時間が経過するとタイムオーバーと判断され(S87,YES)、S88において自動的に写真撮影が行われる。なお、ライブビューの表示開始から所定時間が経過していない場合、S84〜S87が繰り返される。
S88が終了すると、写真撮影により得られた静止画像からスタンプ画像を作成する処理を行う(S89)。このスタンプ画像の作成について説明すると以下のとおりである。
まず、静止画像記憶部68に保存されている静止画像のデータがスタンプ画像加工部115によって読み出される。さらに、スタンプ画像加工部115は、メニュー決定部112からの制御信号に基づいて、上記静止画像を加工してスタンプ画像のデータを生成する。そして、表示制御部113は、このスタンプ画像のデータを読み込んで、スタンプ画像をタッチパネル5aに表示する。これにより、利用者に選択された演出手法に基づいてスタンプ画像を作成でき、利用者は作成されたスタンプ画像を確認することができる。
さらに、ここで加工されたスタンプ画像に対し、利用者が落書き等の編集処理を施すようにしてもよい。具体的には、利用者がタッチペン6aを用いて編集処理を施すと、タッチパネル5aの入力部72は、利用者の編集指示を示した編集指示信号をスタンプ画像加工部115に送信する。そして、スタンプ画像加工部115は、この編集指示信号を検知すると、この加工指示信号に基づいてスタンプ画像に編集等を施す。
ここで、作成されたスタンプ画像の例を図12(c)に示す。同図は、「フルーツの上に乗ってみよう」という演出手法を選択した場合に加工されたスタンプ画像である。さらに、図12(d)は、上記スタンプ画像に対して編集処理(落書き)を施したスタンプ画像である。
さらに、以上のようにして加工されたスタンプ画像のデータは、スタンプ画像加工部115によってスタンプ画像記憶部69に保存される(S90)。その後、表示制御部113は、タッチパネル5aに終了ボタンを表示し、利用者がこの終了ボタンに触れると、スタンプ画像作成処理を終了する(S91,YES)。
また、利用者がこの終了ボタンを押さない場合(S91,NO)、残り制限時間がゼロになるまで、S84〜S91の処理を繰り返すことができる(S92,NO)。これにより、利用者は、選択した演出手法に基づいたスタンプ画像を複数作成することができる。そして、残り制限時間がゼロと判断されると、スタンプ画像作成処理を終了する(S92,YES)。
スタンプ画像作成処理の終了が判断されると、選択画面生成部121は、スタンプ画像選択画面のデータを生成し、表示制御部118に送信する。これにより、スタンプ画像選択画面がタッチパネル5bに表示される(S93)。具体的には、選択画面生成部121が、スタンプ画像記憶部69に保存された全てのスタンプ画像のデータからスタンプ画像選択画面のデータを生成し、表示制御部118に送信することにより、スタンプ画像選択画面が表示される。
そして、利用者が、スタンプ画像選択画面に示されているスタンプ画像のうち、所望のスタンプ画像にタッチすると、利用者の指定するスタンプ画像が選択される(S94,YES)。具体的には、利用者が、タッチパネル5bに表示されている所望のスタンプ画像にタッチすると、タッチパネル5bの入力部74がスタンプ画像選択情報をスタンプ画像選択部116に送信する。そして、スタンプ画像選択部116は、このスタンプ画像選択情報の示すスタンプ画像のデータをスタンプ画像記憶部69から読み出し、表示制御部118に入力する。
なお、利用者によってスタンプ画像の指定がない場合(S94,NO)、スタンプ画像選択画面の表示から所定時間が経過したか否かが判断され、所定時間を経過していない場合はS93〜S94が繰り返され(S95,NO)、所定時間を経過している場合はタイムオーバーと判断される(S95,YES)。この場合、S96においてスタンプ画像選択部116がスタンプ画像を自動選択する。なお、S96の処理の詳細は、実施の形態1におけるS26の処理と同様であるため、ここではその説明を省略する。
スタンプ画像の選択が終了すると、S81において選択された演出手法の撮影ポーズ例を示すポーズ例画像がタッチパネル5bに表示される(S97)。具体的には、撮影ポーズ通知部120が、撮影ポーズ例記憶部111から読み出したポーズ例画像のデータを表示制御部118に送信する。そして、表示制御部118が、このポーズ例画像をタッチパネル5aに表示する。例えば、「自分の顔を手の上に乗せてみる?」という演出手法が選択されている場合、手のひらを上に向けたポーズ例の画像が表示される。
そして、ポーズ例画像の表示から所定時間が経過すると、表示制御部118は、スタンプ画像選択部116から入力したスタンプ画像を、カメラユニット4bから取得されている動画上に合成し、合成した動画(ライブビュー)をタッチパネル5bに表示させる(S98)。なお、ここで、表示制御部118は、撮影ボタンもタッチパネル5bに表示させる(S98)。
ここで、合成画像調整部117は、メニュー決定部112からの制御信号に基づいて、動画上に合成されるスタンプ画像の配置を調整する(S99)。これにより、利用者によって選択された画像演出メニューに従った動画をタッチパネル5bに表示することができる。
例えば、選択された画像演出メニューが「フルーツの上に乗ってみよう!」の場合、図12(e)に示すように、カメラユニット4bに撮影されている動画における隅の領域に、フルーツの上に乗った被写体像を示すスタンプ画像が合成される。また、選択された画像演出メニューが「自分の顔を手の上に乗せてみる?」の場合、カメラユニット4bに撮影されている動画における被写体像(利用者像)の手を示す領域上にスタンプ画像が合成される。
その後、利用者が写真撮影のタイミングで上記撮影ボタンに触れると(S100,YES)、S102において利用者の写真撮影が行われる。具体的には、利用者が上記撮影ボタンに触れると、タッチパネル5bの入力部74がタイミング識別信号を印刷用画像取得部119に送信する。そして、印刷用画像取得部119が、このタイミング識別信号によって上記写真撮影のタイミングを検出する。そして、印刷用画像取得部119は、表示制御部118がタッチパネル5bに表示している合成後の動画のデータから上記タイミングで静止画像を取得し、この静止画像のデータを印刷用画像記憶部70に保存する。
なお、利用者が上記撮影ボタンに触れない場合であっても(S100,NO)、撮影ボタンの表示(S98)から所定時間が経過するとタイムオーバーと判断され(S101,YES)、S102において自動的に写真撮影が行われる。なお、タイムオーバーと判断されない場合(S101,NO)、S100〜S101が繰り返される。
その後、タッチパネル5bに終了ボタンが表示され、利用者がこの終了ボタンを押すと、合成撮影処理が終了する(S103,YES)。
また、利用者がこの終了ボタンを押さない場合(S103,NO)、残り制限時間がゼロか否かが判断され、ゼロでない場合、合成撮影処理を繰り返すことができる(S104,NO)。そして、残り制限時間がゼロと判断されると、合成撮影処理を終了する(S104,YES)。
その後、印刷用画像記憶部70に保存されている印刷用画像のデータは、編集画像処理部51によって編集され(S5)、印刷制御部53が、この編集された印刷用画像のデータに基づいてプリンタ46を制御する。これにより、上記印刷用画像に基づいた画像をプリント紙48上に出力できる。ここで、プリント紙48上に印刷された画像の例を図12(f)に示す。図12は、同図は、「フルーツの上に乗ってみよう」という演出手法を選択した場合に印刷された画像であって、S5において編集処理が施されたものである。
以上のように、本実施の形態の写真プリント装置100によれば、表示制御部118は、カメラユニット4bに撮影されている動画上に、カメラユニット4aで撮影された静止画像に基づく画像を合成して表示している。ここで、合成画像調整部117が、メニュー決定部112からの制御信号に基づいて表示制御部118の合成表示動作を調整しているので、表示制御部118は、予め用意されている演出手法データに基づいた画像を表示していることになる。これにより、タッチパネル5bに合成表示される画像に特徴、個性を持たせることが可能となる。
また、本実施の形態の写真プリント装置100によれば、スタンプ画像加工部115は、予め用意されている演出手法データに従って、静止画像からスタンプ画像を加工している。これにより、カメラユニット4bに撮影されている動画に対して合成するスタンプ画像に特徴、個性を持たせることが可能となる。
さらに、本実施の形態の写真プリント装置100によれば、撮影ポーズ通知部120が、読み出された演出手法データに応じた撮影ポーズを示したポーズ例画像を表示していることになる。したがって、利用者に対し、読み出された演出手法データの示す演出手法に応じた撮影ポーズを確実に認識させることができ、上記演出手法に沿わない撮影ポーズをとったまま写真撮影させることを抑制できる。
また、本実施の形態の写真プリント装置100によれば、メニュー決定部112が、演出手法データ記憶部122に格納されている複数の演出手法データのなかから、利用者の所望する演出手法を示す演出手法データを読み出している。したがって、表示制御部118によって合成表示される画像は、利用者の所望する演出手法に沿ったものとなる。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。