JP4265569B2 - 編集機能付き写真撮影装置 - Google Patents

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Description

本発明は、被写体を写真撮影する撮影手段と、撮影手段にて撮影された画像に対して編集を施すための編集手段とを備える編集機能付き写真撮影装置に関するものである。
従来、「プリント倶楽部(商標)」等として知られている写真撮影プリント装置がある。この写真撮影プリント装置は、撮影空間を構成する撮影室を有しており、この撮影室内で利用者の写真撮影を行い、得られた画像を例えば予め設定されているフレーム画像と合成してシールシートなどに印刷して提供することができる。この写真撮影プリント装置には、写真撮影した画像に対して編集を施すための画像編集機能(落書き機能)を備えているものもある。このような落書き機能を備えた写真撮影プリント装置では、写真撮影した画像に対して利用者が付属のペン等で任意の文字や図形などを書き込む(落書きする)ことができるようになっている。
このような写真撮影プリント装置では、コイン投入→撮影→落書き→シールシートへの印刷の一連の流れが自動化されており、この流れに沿って操作を終了した利用者は、投入したコインに対する成果物である画像のプリントされたシールシートを受け取ってこの写真撮影プリント装置の利用を完了することになる。
この落書き機能を備えた写真撮影プリント装置における個々の機能を有する構成要素、及びその配置について図11に基づいて説明する。
写真撮影機能を有する撮影手段111は、写真撮影を行うカメラを含んで構成される。この撮影手段111は、通常、利用者に対面するように撮影室内の正面に配置されている。
落書き機能を有する編集手段112は、撮影手段111で撮影した画像を表示する表示手段、表示手段に表示された画像に落書き等を行うための入力手段としてのペン、及びこのペンによる入力を受け付ける入力受付手段で主に構成される。なお、入力受付手段は、例えばタッチパネル一体型表示パネルのように、表示手段と一体的に構成されている。この編集手段112も、通常、利用者に対面するように撮影室内の正面に配置されている。なお、この編集手段112は、表示手段によりゲーム内容を利用者へ提示したり、入力受付手段により利用者からの操作入力を受け付けたりする機能を兼ねる場合もある。また、編集手段112とは別に撮影室内の正面に入力受付手段113が配置されている場合もある。
被写体を照明するための照明手段114は、綺麗な写真撮影結果を得るために被写体である利用者の顔、頭髪、衣服等を照らすものであり、定常光(蛍光灯など)や瞬間光(ストロボなど)を発するものである。この照明手段114も、通常、利用者に対面するように撮影室内の正面に配置されている。
特開平2000−224410号公報(公開日:平成12年8月11日)
写真撮影した画像を含む画像(編集対象画像)に対して落書きを行う際に、1つの編集対象画像に対して複数の利用者が共同で落書きを行うことができるようにする。
本発明に係る編集機能付き写真撮影装置は、被写体を写真撮影する撮影手段と、前記撮影手段にて撮影された画像に対して編集を施すための編集手段とを備える編集機能付き写真撮影装置であって、前記編集手段は、利用者に対して、前記撮影手段にて撮影された画像を含む編集対象画像を表示する表示手段と、利用者から、前記編集対象画像に対する編集のための入力を受け付ける入力受付手段とを備え、前記表示手段は、それぞれ個別に編集対象画像を表示可能な複数の表示部を備えるとともに、前記複数の表示部は、全体として1つの編集対象画像を表示可能であり、前記複数の表示部によって、編集対象画像を個別に表示するか、全体として1つの編集対象画像を表示するかを変更できることを特徴としている。
本発明に係る編集機能付き写真撮影装置は、上記編集機能付き写真撮影装置において、前記入力受付手段は、前記複数の表示部にそれぞれ対応して、前記編集対象画像に対する編集のための入力をそれぞれ受け付ける複数の入力受付部を備えていてもよい。
本発明に係る編集機能付き写真撮影装置は、上記編集機能付き写真撮影装置において、前記各表示部は、表示する編集対象画像の向きを変更可能であってもよい。
本発明に係る編集機能付き写真撮影装置は、上記編集機能付き写真撮影装置において、前記表示手段は、当該編集機能付き写真撮影装置を操作するための操作情報を表示し、前記入力受付手段は、前記操作情報に基づき利用者によって入力される当該編集機能付き写真撮影装置を操作するための操作入力を受け付けてもよい。
写真撮影した画像を含む画像(編集対象画像)に対して落書きを行う際に、1つの編集対象画像に対して複数の利用者が共同で落書きを行うことができるようになる。
本発明の実施の一形態について図1から図10に基づいて説明すれば、以下の通りである。
図1に、本実施形態の編集機能付き写真撮影装置(以下、単に「写真撮影装置」という。)1の概略構成を示す。なお、図1(a)は写真撮影装置1の側面を示す側面図、図1(b)は写真撮影装置1の撮影室側から本体側をみたときの正面図、図1(c)は写真撮影装置1を上方からみたときの平面図である。
この写真撮影装置1は、被写体であるこの写真撮影装置1の利用者を写真撮影し、写真撮影した画像に対して利用者による編集(落書き)を施し、編集した画像を例えばシールシート等のプリント紙にプリントして利用者に提供するためのものであり、一般に「プリント倶楽部(商標)」等として知られているものである。この写真撮影装置1は、本体2と、被写体を写真撮影するための撮影室3とを備えている。
本体2の側面には、写真撮影装置1を利用する利用者が使用料としてのコインを投入するコイン投入部14と、画像をプリントしたプリント紙を排出するプリント紙排出部15とが備えられている。また、本体2の内部には、後述する制御装置21等(図9参照)が備えられている。
撮影室3は、撮影室3の床面4aをなす土台4、撮影室3の側面及び背面であって写真撮影時の背景をなす例えばカーテンやスクリーン等の壁面部材5、壁面部材5を支えるフレーム6、撮影室3の天井面7aをなす天板7等により構成されている。この撮影室3内、つまり床面4a、本体2の正面、壁面部材5、天井面7a等で囲まれた空間が撮影空間となる。
利用者は、出入口で靴を脱ぎ土台4の床面4aに載ることで撮影室3に入る。したがって、利用者が撮影室3内で立ったときの足下の面が床面4aとなる。この床面4aは、多少の段差や曲面、傾斜面等があってもよいが、通常は概ね水平な平面である。なお、土台4の高さが高い場合には、出入口に階段が設けられる。
撮影室3内には、撮影室3内の被写体を写真撮影するためのカメラ11(撮影手段)と、カメラ11にて撮影した画像を利用者が確認するためにその画像を表示するモニタ12と、撮影室3内の被写体及び背景を照明するための照明装置13(照明手段)とが備えられている。これらは、天板7に取り付けられた支持部材によって撮影室3内に吊り下げられている。また、支持部材は、天板7に対して移動できるように取り付けられおり、カメラ11、モニタ12、及び照明装置13は支持部材に対して角度を変更できるように取り付けられている。これにより、利用者は撮影室3内でカメラ11、モニタ12、及び照明装置13の位置、向き、角度等をある程度自由に変更して配置することができる。なお、カメラ11、モニタ12、及び照明装置13は天板7から吊り下げられているのではなく、床面4aから支持されるようになっていてもよい。
この写真撮影装置1は、カメラ11にて撮影した画像に対して利用者による編集を施すための画像編集装置16(編集手段)を備えている。そして、この写真撮影装置1では、撮影室3内の利用者によって画像編集装置16が操作されるように、画像編集装置16が土台4の内部に設けられている。
この画像編集装置16は、撮影室3内の利用者に対して、カメラ11にて撮影した画像を含む画像(編集対象画像)を床面4aにおいて表示する表示パネル16a(表示手段)と、撮影室3内の利用者から、編集対象画像に対する編集のための入力を床面4aにおいて受け付ける入力受付パネル16b(入力受付手段)とを備えている。また、画像編集装置16は、必要に応じて入力受付パネル16bに入力を行うためのペン16c(入力手段)を備えている。以下において画像編集装置16についてより詳細に説明する。
表示パネル16aとしては、例えばパソコン用液晶モニタのような液晶表示パネルやCRT等を用いることができる。表示パネル16aは、床面4aの面積に対してかなり小さい小面積のものであってもよいが、図1(c)に示すように床面4aの周辺部を除いたほぼ全面に拡がるような大面積のものが望ましい。液晶表示パネルやCRT等でこのような大面積の表示パネル16aを構成するためには、液晶表示パネルやCRT等を複数並べて配置すればよい。
このような表示パネル16aは、例えば土台4の内部に配置し、土台4の上面、つまり床面4aをなす部材に取り付けておく。この場合には、上記床面4aをなす部材は透明部材にて構成される。
なお、表示パネル16a以外に、プロジェクタを表示手段として用いることもできる。この場合、床面4aをスクリーンとして用い、土台4内部から画像を投影するリアプロジェクタを構成すればよい。また、土台4の上方、つまり撮影空間側から画像を投影するフロントプロジェクタを構成してもよいが、この場合には投影する画像が利用者により遮断されて影が形成されることがあるので、投影方法等を工夫する必要がある。
入力受付パネル16bとしては、例えば表示パネル16aや床面4aと一体的に構成されるタッチパネルを利用することができる。このタッチパネルとしては、ペン16cの先端が床面4aに触れることによりペン16cに設けられた電極との容量結合を介して入力が行われる容量結合方式のものを用いることができる。なお、ペン16cを必要とせず、利用者が指で床面4aに触れることにより入力を行う感圧式のものを用いることもできるが、この場合には利用者が床面4aに立ったときなどに誤入力が生じないようにする必要がある。
ペン16cとしては、通常のペンと同様に利用者が手に持って使用するもの以外に、書道家が全身で使用する大型の筆状のものや、ほうき状のものなど、床面4aに対して文字等を書くという写真撮影装置1特有の構成を活かしたものを採用することができる。これにより、写真撮影装置1の娯楽性をより高めることができる。
なお、上記以外に、ペン16cをレーザポインタにて構成し、このレーザポインタから照射されるレーザ光を床面4aに取り付けられた入力受付パネル16bにより検知して入力を行うものとしてもよい。この場合には、利用者は立ったままの状態でも入力を行うことができるようになる。
このように、写真撮影装置1では、表示パネル16aによって、撮影室3内の利用者に対して撮影室の床面4aにおいて編集対象画像を表示する。また、入力受付パネル16bによって、撮影室3内の利用者から編集対象画像に対する編集のための入力を床面4aにおいて受け付ける。つまり、この構成では、撮影室3内に位置する利用者が、床面4aを利用して、画像に対して編集を施すための画像編集装置16の操作を行うことができるようになる。
この構成では、撮影室3の正面ではなく撮影室3の床面4aを利用して画像編集装置16の操作を行うようにすることにより、表示パネル16aや入力受付パネル16b等の余分な構成部材が撮影室3の正面に位置することを避けることができる。したがって、被写体を照明するための照明装置13の配置において、表示パネル16aや入力受付パネル16b等の余分な構成部材が照明装置13の配置位置を制限することがなくなる。これにより、適切な位置に照明装置13を配置することができるようになる。照明装置13を適切に配置することにより、利用者が照明装置13からの光の死角に入ることなく、照明装置13からの光により直接照明されるようにすることができる。その結果、利用者を適切な光量で照明することができ、綺麗な写真撮影画像を利用者に対して提供することができる。
例えば、カメラ11やモニタ12を配置する部分を除いて、撮影室3の正面における任意の位置に照明装置13を配置することができるようになる。利用者が撮影室3の中央に立った場合において、図1のように照明装置13を配置したとすると、利用者の正面に照明装置13が位置することになり、利用者は十分な光量を受けることになる。
また、この構成では、カメラ11の位置や向きを変化させたとしても撮影された画像に背景として写り込みにくい撮影室3の床面4aを利用して画像編集装置16の操作を行うようにすることにより、表示パネル16aや入力受付パネル16b等の構成部材が撮影された画像に写り込むことを極力避けることができるようになる。したがって、撮影室3の前後左右の壁を背景として撮影を行ったとしても、背景に余分なものが写り込んでいない綺麗な写真撮影画像を利用者に対して提供することができる。
従来の構成では、撮影室3の床面4aは、単に写真撮影時に利用者が立つための面として利用されているに過ぎなかった。これに対して写真撮影装置1では、撮影室3の床面4aを画像編集装置16の操作のために利用することによって、利用者による画像編集装置16の操作のためのスペースを別途設けることなく、撮影室3を利用して上記スペースを確保することができるようになる。したがって、写真撮影装置1のスペースを有効に利用することができるようになり、写真撮影装置1の設置及び利用に必要なスペースをより小さくすることができる。
さらに、写真撮影装置1では、図2に示すように、利用者が撮影室3の床面4aに例えば座り込んだり寝そべったりして、写真撮影した画像に落書きを行うといった、従来とは異なる全く新しい落書きのスタイルを実現することができる。これにより、写真撮影装置1の娯楽性を高め、利用者の満足度の向上を図ることができる。
なお、写真撮影装置1は、図3に示すように、表示パネル16aが、それぞれ個別に編集対象画像を表示可能な複数の(例えば4つの)表示部16a1〜16a4を備え、入力受付パネル16bが、複数の表示部16a1〜16a4にそれぞれ対応して、編集対象画像に対する編集のための入力をそれぞれ受け付ける複数の入力受付部16b1〜16b4を備えていてもよい。このとき、複数のペン16c1〜16c4も備えられ、これらによってそれぞれ入力受付部16b1〜16b4に入力が行われることになる。この構成では、撮影室3の床面4aを利用して入力を行うので、装置の大型化を招来することなく複数の利用者に対しても十分なスペースを確保しやすい。
また、写真撮影装置1は、図4に示すように、各表示部16a1〜16a4が、表示する編集対象画像の向きを変更可能であることが望ましい。編集対象画像の向きの変更は、例えば各表示部16a1〜16a4に表示された向きを指定するボタンをペン16c1〜16c4でタッチすることにより実行されるようにすることができる。この構成では、各表示部16a1〜16a4にて表示する編集対象画像の向きを変更することにより、撮影室3の床面4aにおいて複数の利用者が同じ向きを向いて並んだり、互いに向かい合って並んだりすることができる。これにより、複数の利用者が、互いに会話しやすい配置や、落書きの作業がしやすい配置となって編集の作業を楽しむことができるようになる。
なお、写真撮影装置1は、表示パネル16aがそれぞれ個別に編集対象画像を表示可能な複数の表示部16a1〜16a4を備えている場合でも、図5に示すように、複数の表示部16a1〜16a4が、全体として1つの編集対象画像を表示可能であることが望ましい。編集対象画像を分割表示するか全体表示するかの変更も、例えば各表示部16a1〜16a4に表示された選択ボタンをペン16c1〜16c4でタッチすることにより実行されるようにすることができる。この構成では、複数の表示部16a1〜16a4が全体として1つの編集対象画像を表示することにより、編集対象画像をより大きく表示することができる。これにより、例えば1つの編集対象画像に対して複数の利用者が共同で落書きを行うことができるようになる。
また、写真撮影装置1は、表示パネル16aが、この写真撮影装置1を操作するための操作情報を表示し、入力受付パネル16bが、操作情報に基づき利用者によって入力されるこの写真撮影装置1を操作するための操作入力を受け付けるようになっていてもよい。この構成では、画像に対して編集を施すための画像編集装置16の操作に加えて、写真撮影装置1の他の操作を撮影室3の床面4aを利用して行うことができる。したがって、これらの操作を行うための手段が照明装置13の配置位置を制限することを避けることができる。
他の操作としては、例えば写真撮影の条件設定や写真撮影開始の指示のための操作等が考えられる。このとき、例えば図6に示すように、操作情報として照明モード選択ボタン17a、背景選択ボタン17b、撮影開始ボタン17c等が表示され、操作入力はこれらのボタンがペン16cによりタッチされることに相当する。利用者は、床面4aにしゃがみ込んでペン16cにて操作入力を行ってもよいが、これ以外にも、足で踏んで操作入力を行うことができるようになっていてもよい。これらは写真撮影装置1の操作の一例を示したものであり、他の様々な操作を対象とすることができる。写真撮影装置1は、これらの操作入力に基づいて、照明装置13の設定、背景を形成するカーテンの設定、撮影開始動作等を行う。
上記のように写真撮影装置1では、撮影室3の前後左右の壁を背景として利用することができる。したがって、図7に示すように撮影室3の前後左右にそれぞれカーテン18a〜18dを設けて背景を形成するようにしてもよい。さらに、各壁のカーテン18a〜18dを複数枚で構成して天板7側に収納可能に設け、利用者が選択したカーテンを引き下ろして背景として利用できるようにしてもよい。このとき、例えば本体2正面側のカーテン18aと、本体2正面に向かって左側のカーテン18cとにより互いに異なる背景を形成し、その間に利用者が立って写真撮影を行うことで、左右で異なった背景で撮影を行うといった遊び方をすることもできる。
さらに、図8に示すように、撮影室3の対角線の一方または両方に引き下ろして利用可能なカーテン19を配置できるようにしてもよい。これにより、前後左右の壁に設けたカーテン18a〜18dより大面積のカーテン19により背景を形成することもできる。
上記では、表示パネル16aを背景に写し込まないようにすることについて説明したが、表示パネル16aを積極的に背景として利用することもできる。このとき、写真撮影装置1は、カメラ11や照明装置13が床面4aに対向できるように設けられており、利用者が床面4aに仰向けに寝そべった状態で写真撮影を行えるようになっておればよい。そして、予め写真撮影装置1に記憶された背景画像(電子背景)の中から利用者が選択したものを表示パネル16aに表示できるようになっておればよい。背景画像として、利用者が落書きを施した画像を選択できるようになっていてもよい。これにより、寝そべって写真撮影できるという新しいスタイルや、様々な背景を実現できるという背景の多様化により、写真撮影装置1の娯楽性をさらに高めることができる。
また、表示パネル16aが、写真撮影時に被写体を照明する光を発するような表示を行うようになっていてもよい。つまり、表示パネル16aを、写真撮影時の照明手段の一部として利用できるようになっていてもよい。表示パネル16aは撮影室3の床面4aにおいて表示を行うものであることから、表示パネル16aを照明手段として利用することにより床面4aからの照明を行うことができるようになる。例えば、表示パネル16aに全体的に黒を表示し、一部に白を表示すれば、白表示の光により床面4aから擬似的に照明効果を得ることができる。動的に白と黒との位置や割合を変化させれば多彩な照明効果を得ることができる。さらに、多彩な色を表示させてカラフルな照明効果を得ることもできる。これにより、意外性をもった画像を写真撮影することができ、写真撮影装置1の娯楽性をさらに高めることができる。なお、この場合には、表示パネル16aとして高輝度表示の可能なものを用いることが望ましい。
多彩な照明効果の他の例としては、例えばアンバー(橙色の光)を表示色とすることにより、アンバー色の特性、すなわち暖かな照明の色合いにより利用者の肌色等をより温かみのある色に照明することが考えられる。さらに、利用者の立ち位置に対してカメラ11側の床面4aの照明をアンバー色に、利用者の立ち位置に対してカメラ11とは反対側の床面4aの照明を白色にすることにより、利用者の肌色をより温かみのある色にし、かつ、利用者の背景を均一な白色にすることができ、綺麗な綺麗な写真撮影画像を得ることができる。
なお、床面からの照明を行う技術としては、例えば特開平2000−224410号公報(公開日:平成12年8月11日)に開示されたものがある。しかし、上記公報に開示された技術は、クロマキー処理を用いた画像合成を行うための無影状態を作り出すためのものであり、床面には一定の彩度の発光を行う面発光表示板が設けられているに過ぎない。したがって、上記公報に開示された技術では本実施形態における表示パネル16aのように、多彩な照明効果を得ることはできない。
このような写真撮影装置1の構成について、さらに図9に基づいて説明する。なお、すでに説明した構成に関してはその説明で用いた符号を付記し、一部のものについては説明を省略する。
本体2内部には、写真撮影装置1の各部を制御する制御装置21が設けられている。制御装置21は、写真撮影装置1の各部の動作を統括的に制御するものである。この制御装置21は、例えばPCベースのコンピュータによって構成される。そして、各種構成の動作制御は、制御プログラムを制御装置21に実行させることによって行われる。このプログラムは、例えばCD−ROMなどのリムーバブルメディアに記録されているものを読み出して使用する形態であってもよいし、ハードディスクなどにインストールされたものを読み出して使用する形態であってもよい。また、この制御装置21がインターネットなどの通信ネットワークに接続された構成とする場合、この通信ネットワークを介して上記プログラムをダウンロードしてハードディスクなどにインストールして実行する形態なども考えられる。
記憶装置22は、上記したハードディスクなどの不揮発性の記憶装置によって構成されるものである。この記憶装置22に記憶される内容としては、上記した制御プログラム、OS(Operating System)プログラム、及びその他各種プログラム、カメラ11における動作設定値、撮影環境の設定値、撮影した画像及び編集した画像の画像データなどが挙げられる。
課金処理部23は、コイン投入部14にて利用者から徴収するコインに基づく課金に関する処理を行う。この課金処理部23による課金状況に応じて、制御装置21が該当利用者に対する写真撮影装置1の動作を制御する。
画像処理装置24は、カメラ11にて撮影された画像に対して、利用者により画像編集装置16を用いて施される編集を反映するための画像処理を行う。
IDタグリーダ/ライタ25(識別情報読み取り手段)は、IDタグ26(識別媒体)に記録されている各種識別情報を読み出して制御装置21に出力する。IDタグ26は、メモリ機能を有するICチップなどによって構成されるものである。上記識別情報としては、固有ID、用紙枚数、用紙種類、及びインク固有の色情報(インクフィルムがセットとなっている場合)などが挙げられる。
制御装置21は、IDタグリーダ/ライタ25で読み取った識別情報に基づいて、装着されたプリント紙及びインクフィルムが、当該写真撮影装置1において利用可能なものであるかを判定し、利用可能である場合にのみプリンタ27を動作可能とする。すなわち、写真撮影装置1において指定されているプリント紙及びインクフィルム以外は使用できないように設定されていることになる。なお、IDタグ26及びプリント紙を含んでプリント紙ユニットが構成される。
また、IDタグ26に記録されている用紙枚数情報に基づいて、プリント紙を使用するごとに用紙枚数をカウントダウンしていくことによって、残りの用紙枚数を把握することが可能となる。よって、残りの用紙枚数が少なくなってきた際に、これをモニタ12などによって警告するような構成としておけば、利用者の利用中に用紙切れを起こすというような不具合を回避することが可能となる。なお、用紙枚数をカウントダウンする際には、IDタグ26に記録されている用紙枚数情報も書き換えるようにする。これにより、用紙を使い切った場合には、IDタグ26に記録されている用紙枚数情報も0となり、このIDタグ26を無効にすることが可能となる。
IDタグ26としては、無線によりデータ通信を行うことが可能な非接触型IDタグと、端子が設けられた接触型IDタグとがあり、IDタグリーダ/ライタ25としては、これらのどちらか一方あるいは両方に対応したものとなる。
プリント装置28は、上記IDタグリーダ/ライタ25及びプリンタ27を含んで構成されており、このプリンタ27に対して、プリントすべき画像の出力媒体となるプリント紙及びIDタグ26が1組となってセットされるようになっている。
プリンタ27(プリント手段)は、カメラ11で撮影された画像や、さらにこの画像に落書きが施された画像等の出力すべきプリントデータが制御装置21から送られてくると、そのプリントデータに基づいてプリント紙にプリントするものである。プリント紙としては、剥離紙をはがすことによりシールとして貼り付けられるシール状のものがよく用いられるが、シール状ではない通常の用紙であってもよい。なお、写真撮影装置1にプリンタ27を含めることによって写真撮影プリント装置が構成される。
このような写真撮影装置1における処理の流れについて図10に基づいて説明する。利用者が写真撮影装置1を利用する際には、まずコイン投入部14に所定金額のコインを投入する(ステップS1)。コインが投入されると、課金処理部23により必要な金額を徴収したことを確認する課金処理を行う(ステップS2)。コインを投入した利用者は、撮影室3に入ってゲームを開始する。
ゲームが開始されると、利用者による撮影モードの選択を受け付ける撮影モード選択処理、選択された撮影モードを設定する撮影モード設定処理を行う(ステップS3)。この撮影モード選択処理では、照明モードや背景の選択が行われる。
ここで、照明モードとしては、例えば蛍光灯モード、ストロボモード、ミラーボールモード等が考えられる。蛍光灯モードとは、通常の照明を行うモードであり、写真撮影の前後において照明装置13(表示パネル16aを照明手段の一部として利用する場合には表示パネル16aを含む。)にて一定の照明を行う。ストロボモードとは、写真撮影時のみ瞬間的に照明装置13(表示パネル16aを照明手段の一部として利用する場合には表示パネル16aを含む。)の発光量を増加させ、あたかもストロボを発光させたような照明を行う。ミラーボールモードとは、特に表示パネル16aを照明手段の一部として利用する場合が想定されるが、写真撮影の前後において表示パネル16aにより様々な絵柄をめまぐるしく回転させて表示し、あたかもミラーボールが回転しているような照明を行う。なお、様々な絵柄を静止画像として表示させる万華鏡モードも考えられる。
次に、利用者がカメラ11や照明装置13の位置、向き、角度等を調節したり、ポーズをとったりして構図を決定し、撮影開始を指示する(ステップS4)。撮影開始指示がなされると、カメラ11で実際に写真撮影する撮影処理を行う(ステップS5、撮影ステップ)。そして、撮影処理にて撮影した画像や、この画像に装飾のためのフレーム等を合成した画像等の編集対象画像を表示パネル16aに表示する画像表示処理を行う(ステップS6、画像表示ステップ)。さらに、表示した編集対象画像に対する落書きのための入力を入力受付パネル16bにより受け付ける入力受付処理を行う(ステップS7、入力受付ステップ)。このとき利用者は編集対象画像に対して落書きを行う。また、画像処理装置24による画像編集のための処理も平行して行われる。
所定時間が経過して、あるいは利用者の意思によって落書きが終了すると、落書きを施した画像をプリント紙にプリントする条件設定のためのプリント設定処理を行う(ステップS8)。この処理では、プリント紙上での画像の分割数等の選択が行われる。そして、設定された条件に基づいてプリンタ27により画像をプリント紙にプリントするプリント処理が行われる(ステップS9)。このとき、利用者は撮影室3から出てプリント紙排出部15付近にてプリント紙が排出されるのを待つ。
なお、本発明に係る写真撮影装置1の制御方法は、特に、カメラ11により被写体を撮影する撮影ステップS5と、撮影ステップS5により撮影した画像を含む編集対象画像を表示パネル16aに表示する画像表示ステップS6と、画像表示ステップS6により表示パネル16aに表示した編集対象画像に対する編集のための入力を入力受付パネル16bにより受け付ける入力受付ステップS7とを含むことを特徴としている。この写真撮影装置1の制御方法の各ステップは、写真撮影装置制御プログラムがコンピュータとしての制御装置21に実行させる。この写真撮影装置制御プログラムは、上述した制御プログラムの一種である。また、本発明に係るコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、上記写真撮影装置制御プログラムを記録したものであり、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピー(登録商標)ディスクやハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD等の光ディスクのディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM、EPROM、EEPROM、フラッシュROM等による半導体メモリを含めた固定的にプログラムを担持する媒体等で実現される。
なお、本発明は上記で説明したように画像編集装置16を備えた編集機能付き写真撮影装置1に好適に用いられるものであるが、必ずしも編集手段を備えず、画像編集装置16の操作に限らない写真撮影装置の操作一般を撮影室の床面を用いて行う構成としての利用も可能である。
すなわち、本発明は、被写体を写真撮影するための撮影室と、撮影室内の被写体を写真撮影する撮影手段とを備える写真撮影装置であって、撮影室内の利用者により当該写真撮影装置の少なくとも一部の操作が行われる写真撮影装置に適用できる。この場合、写真撮影装置は、撮影室内の利用者による操作に必要な情報を、この利用者に対して撮影室の床面において表示する表示手段(上記表示パネル16aに相当するもの)と、撮影室内の利用者による操作のための入力を、撮影室の床面において受け付ける入力受付手段(上記入力受付パネル16bに相当するもの)とを備えることになる。
この構成においても、余分な構成部材が照明装置の配置位置を制限することを避けることができる。また、装置のスペースを有効に利用することができるようになり、装置の設置及び利用に必要なスペースをより小さくすることができる。
以上のように、写真撮影装置の操作面を通常利用者が立つ床面に配置し、撮影手段及び照明手段を正面に固定せずに利用者が任意に配置可能とすることで、限られた撮影室内のほぼ全体を好適な撮影空間として利用できるようになる。そして、利用者に多彩な背景環境、自由な撮影環境を提供することができるようになる。さらに、床面操作という全く新しい操作感覚を利用者に体験させて利用者の満足度の向上を図ることができる。
以上のように、本実施形態は、被写体を写真撮影するための撮影室と、前記撮影室内の被写体を写真撮影する撮影手段とを備える写真撮影装置、撮影手段にて撮影された画像に対して編集を施すための編集手段をさらに備える編集機能付き写真撮影装置、画像をプリント紙に対してプリントするプリント手段をさらに備える写真撮影プリント装置、この写真撮影プリント装置に用いられるプリント紙ユニット、編集機能付き写真撮影装置の制御方法、編集機能付き写真撮影装置制御プログラム、及びこの編集機能付き写真撮影装置制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関するものである。
従来、「プリント倶楽部(商標)」等として知られている写真撮影プリント装置がある。この写真撮影プリント装置は、撮影空間を構成する撮影室を有しており、この撮影室内で利用者の写真撮影を行い、得られた画像を例えば予め設定されているフレーム画像と合成してシールシートなどに印刷して提供することができる。この写真撮影プリント装置には、写真撮影した画像に対して編集を施すための画像編集機能(落書き機能)を備えているものもある。このような落書き機能を備えた写真撮影プリント装置では、写真撮影した画像に対して利用者が付属のペン等で任意の文字や図形などを書き込む(落書きする)ことができるようになっている。
このような写真撮影プリント装置では、コイン投入→撮影→落書き→シールシートへの印刷の一連の流れが自動化されており、この流れに沿って操作を終了した利用者は、投入したコインに対する成果物である画像のプリントされたシールシートを受け取ってこの写真撮影プリント装置の利用を完了することになる。
この落書き機能を備えた写真撮影プリント装置における個々の機能を有する構成要素、及びその配置について図11に基づいて説明する。
写真撮影機能を有する撮影手段111は、写真撮影を行うカメラを含んで構成される。この撮影手段111は、通常、利用者に対面するように撮影室内の正面に配置されている。
落書き機能を有する編集手段112は、撮影手段111で撮影した画像を表示する表示手段、表示手段に表示された画像に落書き等を行うための入力手段としてのペン、及びこのペンによる入力を受け付ける入力受付手段で主に構成される。なお、入力受付手段は、例えばタッチパネル一体型表示パネルのように、表示手段と一体的に構成されている。この編集手段112も、通常、利用者に対面するように撮影室内の正面に配置されている。なお、この編集手段112は、表示手段によりゲーム内容を利用者へ提示したり、入力受付手段により利用者からの操作入力を受け付けたりする機能を兼ねる場合もある。また、編集手段112とは別に撮影室内の正面に入力受付手段113が配置されている場合もある。
被写体を照明するための照明手段114は、綺麗な写真撮影結果を得るために被写体である利用者の顔、頭髪、衣服等を照らすものであり、定常光(蛍光灯など)や瞬間光(ストロボなど)を発するものである。この照明手段114も、通常、利用者に対面するように撮影室内の正面に配置されている。
ところで、従来、上記編集手段の配置については次のような問題があった。
(1)編集手段112を撮影室内の正面に配置する場合、編集手段112や入力受付手段114が配置されている場所には照明手段114を配置することができない。一方、編集手段112や入力受付手段114は、被写体である利用者に情報を提示する、又は被写体である利用者から操作入力を受け付けるものであるため、通常、利用者の上半身に近い高さに配置することになる。その結果、図11に示すように、照明手段114を左右端部に配置しなければならなくなる。このような照明手段114の配置では、利用者と照明手段114との距離が大きくなるとともに、利用者を照射する光が正面光ではなく斜め光になる。その結果、被写体である利用者が十分な光量で照明されなくなり綺麗な写真撮影画像を得ることができなくなる。特に、利用者が撮影室内の正面に近づくと、左右端部の照明手段114からの斜め光の死角に入ることになり、光量不足が顕著になる。
(2)写真撮影プリント装置は、通常、ゲームセンター等に設置され、その設置スペースには限りがあるため、装置の設置及び利用に必要な面積を極力小さくする必要がある。
上記(1)の問題を解決するためには、編集手段を撮影室内に設置せず、写真撮影プリント装置の背面等に設置することが考えられる(ケース1)。この場合、写真撮影プリント装置の設置場所において、この装置の背面側に利用者が編集手段を操作するためのスペースを確保する必要が生じる。その結果、装置の設置及び利用に必要な面積が大きくなり上記(2)の問題を解決することが困難になる。
また、上記(1)の問題を解決するためには、編集手段を写真撮影プリント装置の本体から分離して別の装置とすることが考えられる(ケース2)。この場合、装置が2台で構成されることになるため、やはり装置の設置及び利用に必要な面積が大きくなり上記(2)の問題を解決することが困難になる。さらに、この場合、1台の装置で構成される写真撮影プリント装置と比較して値段が高くなる傾向がある。
したがって、上記(1)及び(2)の問題を同時に解決しようとした場合、上記ケース1において装置の設置及び利用に必要な面積を大きくしないように、撮影室や編集手段を操作するためのスペースをある程度制限して小さくするといった妥協的な解決策をとらざるを得なかった。
さらに、利用者は以下のような欲求をもっている。
従来のように装置正面にカメラを固定的に配置したのでは、自ずと背景として利用できる面はカメラと対面した面に限定されてしまう。しかし、利用者は、カメラの位置や向きを自由に変更し、撮影室の前後左右の任意の壁を背景として利用することで背景の種類を増やして撮影することを望んでいる。
カメラを装置正面に固定的に配置した従来の構成において、カメラに対面した壁により構成される背景を多彩なものにすべく、カメラに対面した壁に複数のカーテン等を設けて背景の多様化を図ることも考えられる。しかし、設置できるカーテンの数に限りがある、あるいは撮影室を狭くしてしまうといった問題がある。
利用者の本質的な欲求としては、スタジオ撮影のように撮影手段、照明手段、及び背景の配置を自由に設定して撮影できる環境が提供されることである。このような利用者の欲求を満たしつつ、上記(1)及び(2)の問題を解決できる写真撮影装置が求められている。そのためには、写真撮影に直接関係のない構成部材(操作入力手段、編集手段)の配置が重要となる。
本実施形態の主な目的は、写真撮影に直接関係のない構成部材(操作入力手段、編集手段)の配置が写真撮影画像に望ましくない影響を及ぼすことを抑制して綺麗な写真撮影画像を提供するとともに、装置の設置及び利用に必要なスペースをより小さくすることができる写真撮影装置、編集機能付き写真撮影装置、写真撮影プリント装置を提供することにある。
本実施形態の編集機能付き写真撮影装置は、被写体を写真撮影するための撮影室と、前記撮影室内の被写体を写真撮影する撮影手段と、前記撮影手段にて撮影された画像に対して編集を施すための編集手段とを備え、前記撮影室内の利用者により前記編集手段が操作される編集機能付き写真撮影装置であって、前記編集手段が、前記撮影室内の利用者に対して、前記撮影手段にて撮影された画像を含む編集対象画像を前記撮影室の床面において表示する表示手段と、前記撮影室内の利用者から、前記編集対象画像に対する編集のための入力を前記撮影室の床面において受け付ける入力受付手段とを備えることを特徴としている。
上記の構成では、表示手段によって、撮影室内の利用者に対して撮影室の床面において編集対象画像を表示する。また、入力受付手段によって、撮影室内の利用者から編集対象画像に対する編集のための入力を撮影室の床面において受け付ける。つまり、上記の構成では、撮影室内に位置する利用者が、撮影室の床面を利用して、画像に対して編集を施すための編集手段の操作を行うことができるようになる。
上記の構成では、撮影室の撮影手段側の面(正面)ではなく撮影室の床面を利用して編集手段の操作を行うようにすることにより、表示手段や入力受付手段等の余分な構成部材が撮影室の正面に位置することを避けることができるようになる。したがって、例えば被写体を照明するための照明手段を撮影室内に配置する際に、表示手段や入力受付手段等の余分な構成部材が照明手段の配置位置を制限することがなくなる。これにより、適切な位置に照明手段を配置することができるようになり、被写体を適切な光量で照明することができ、結果として綺麗な写真撮影画像を利用者に対して提供することができるようになる。
従来の構成では、撮影室の床面は、単に写真撮影時に利用者が立つための面として利用されているに過ぎなかった。これに対して上記の構成では、この撮影室の床面を編集手段の操作のために利用することによって、利用者による編集手段の操作のためのスペースを別途設けることなく、撮影室を利用して上記スペースを確保することができるようになる。したがって、装置のスペースを有効に利用することができるようになり、装置の設置及び利用に必要なスペースをより小さくすることができる。
さらに、上記の構成では、利用者が撮影室の床面に例えば座り込んだり寝そべったりして、写真撮影した画像に対する編集としての落書きを行うといった、従来とは異なる全く新しい落書きのスタイルを実現することができる。これにより、装置の娯楽性を高め、利用者の満足度の向上を図ることができる。
本実施形態の編集機能付き写真撮影装置は、さらに、前記表示手段が、それぞれ個別に編集対象画像を表示可能な複数の表示部を備え、前記入力受付手段が、前記複数の表示部にそれぞれ対応して、前記編集対象画像に対する編集のための入力をそれぞれ受け付ける複数の入力受付部を備えていてもよい。
上記の構成では、複数の利用者によって写真撮影した画像に対する編集、例えば落書きを行うことができる。なお、上記の構成では、撮影室の床面を利用して編集手段の操作を行うので、装置の大型化を招来することなく複数の利用者に対しても十分なスペースを確保しやすい。
本実施形態の編集機能付き写真撮影装置は、さらに、前記各表示部が、表示する編集対象画像の向きを変更可能であってもよい。
上記の構成では、各表示部にて表示する編集対象画像の向きを変更することにより、写真撮影した画像に対して複数の利用者によって編集、例えば落書きを行う場合に、撮影室の床面において複数の利用者が同じ向きを向いて並んだり、互いに向かい合って並んだりすることができる。これにより、複数の利用者が、互いに会話しやすい配置や、編集の作業がしやすい配置となって編集の作業を行うことができるようになる。
本実施形態の編集機能付き写真撮影装置は、さらに、前記複数の表示部が、全体として1つの編集対象画像を表示可能であってもよい。
上記の構成では、複数の表示部が全体として1つの編集対象画像を表示することにより、編集対象画像をより大きく表示することができる。これにより、例えば1つの編集対象画像に対して複数の利用者が共同で編集、例えば落書きを行うことができるようになる。
本実施形態の編集機能付き写真撮影装置は、さらに、前記表示手段が、当該編集機能付き写真撮影装置を操作するための操作情報を表示し、前記入力受付手段が、前記操作情報に基づき利用者によって入力される当該編集機能付き写真撮影装置を操作するための操作入力を受け付けてもよい。
上記の構成では、画像に対して編集を施すための編集手段の操作に加え、編集機能付き写真撮影装置の他の操作、例えば写真撮影の条件設定や写真撮影開始の指示のための操作を撮影室の床面を利用して行うことができる。これにより、これらの操作を行うための手段を別途設けることによってこの手段が例えば照明手段の配置位置を制限することを避けることができる。
本実施形態の編集機能付き写真撮影装置は、前記表示手段が、前記撮影手段による写真撮影時に被写体を照明する光を発する表示を行ってもよい。
上記の構成では、表示手段を写真撮影時の照明を行うために利用することができる。上記のように表示手段は撮影室の床面において表示を行うものであることから、表示手段を照明として利用することにより床面からの照明を行うことができる。これにより、意外性をもった画像を写真撮影することができ、装置の娯楽性を高め、利用者の満足度の向上を図ることができる。
本実施形態の写真撮影装置は、被写体を写真撮影するための撮影室と、前記撮影室内の被写体を写真撮影する撮影手段とを備える写真撮影装置であって、前記撮影室内の利用者により当該写真撮影装置の少なくとも一部の操作が行われる写真撮影装置において、前記撮影室内の利用者による操作に必要な情報を、この利用者に対して前記撮影室の床面において表示する表示手段と、前記撮影室内の利用者による操作のための入力を、前記撮影室の床面において受け付ける入力受付手段とを備えることを特徴としている。
上述した各構成は編集手段を備えた構成に関するものであったが、必ずしも編集手段を備えず、編集手段の操作に限らない写真撮影装置の操作一般を撮影室の床面を用いて行う構成においても同様の効果を得ることができる。すなわち、余分な構成部材が例えば照明手段の配置位置を制限することを避けることができる。また、装置のスペースを有効に利用することができるようになり、装置の設置及び利用に必要なスペースをより小さくすることができる。
本実施形態の写真撮影プリント装置は、前記編集機能付き写真撮影装置と、前記編集手段により編集が施された画像をプリント紙に対してプリントするプリント手段とを備えることを特徴としている。また、本実施形態の写真撮影プリント装置は、前記写真撮影装置と、前記撮影手段により撮影された画像をプリント紙に対してプリントするプリント手段とを備えることを特徴としている。このように、前記写真撮影プリント装置又は編集機能付き写真撮影装置にプリント手段を備えることによって写真撮影プリント装置を構成することができる。
本実施形態のプリント紙ユニットは、前記写真撮影プリント装置に用いられるプリント紙ユニットであって、画像がプリントされるプリント紙と、前記プリント紙に関する識別情報を記録する識別媒体とを備え、前記写真撮影プリント装置に備えられた識別情報読み取り手段によって、前記識別媒体に記録されている識別情報が読み取られ、その内容が確認された上で前記プリント手段により前記プリント紙に画像がプリントされることを特徴としている。
上記の構成によれば、識別情報読み取り手段で読み取った識別情報に基づいて、装着されたプリント紙が、当該写真プリント装置において利用可能なものであるかを判定し、利用可能である場合にのみプリンタを動作可能とすることが可能となる。すなわち、写真プリント装置において指定されているプリント紙以外は使用できないように設定することが可能となる。
また、識別情報に用紙枚数情報を含ませることによって、プリント紙を使用するごとに用紙枚数をカウントダウンすることにより、残りの用紙枚数を把握することが可能となる。よって、残りの用紙枚数が少なくなってきた際に、これを表示手段などによって警告するような構成としておけば、利用者の利用中に用紙切れを起こすというような不具合を回避することが可能となる。
また、識別情報に用紙種類情報を含ませることによって、これらを考慮して画像データの色成分などを補正することにより、その用紙やインクフィルムに的確な画像出力を行うことが可能となる。
本実施形態の編集機能付き写真撮影装置制御方法は、前記撮影手段により被写体を撮影する撮影ステップと、前記撮影ステップにより撮影した画像を含む編集対象画像を前記表示手段に表示する画像表示ステップと、前記画像表示ステップにより前記表示手段に表示した前記編集対象画像に対する編集のための入力を前記入力受付手段により受け付ける入力受付ステップとを含むことを特徴としている。
本実施形態の編集機能付き写真撮影装置制御プログラムは、前記編集機能付き写真撮影装置制御方法の各ステップをコンピュータに実行させることを特徴としている。また、本実施形態のコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、前記編集機能付き写真撮影装置制御プログラムを記録していることを特徴としている。
本発明は、被写体を写真撮影する撮影手段と、撮影手段にて撮影された画像に対して編集を施すための編集手段とを備える編集機能付き写真撮影装置に利用できる。
本発明の実施の一形態に係る写真撮影装置の概略構成を示す図面であり、(a)は写真撮影装置の側面図、(b)は撮影室内からみたときの写真撮影装置の正面図、(c)は上方からみたときの写真撮影装置の平面図である。 図1の写真撮影装置において利用者が画像に落書きを行うときの状態を説明するための図面である。 図1の写真撮影装置の表示パネルが複数の表示部に分割されている状態を示す図面である。 図4の複数の表示部における表示の一例を示す図面である。 図4の複数の表示部における表示の他の例を示す図面である。 図1の写真撮影装置の表示パネルに操作情報を表示している状態を示す図面である。 図1の写真撮影装置の撮影室における前後左右の壁にカーテンを設けた状態を示す斜視図である。 図1の写真撮影装置の撮影室に対角線上にカーテンを設けた状態を示す平面図である。 図1の写真撮影装置のブロック構成を示すブロック図である。 図1の写真撮影装置における処理の流れを示すフローチャートである。 落書き機能を備えた写真撮影装置における構成要素の配置を説明するための図面である。
符号の説明
1 写真撮影装置(編集機能付き写真撮影装置、写真撮影プリント装置)
2 本体
3 撮影室
4 土台
4a 床面
5 壁面部材
6 フレーム
7 天板
7a 天井面
11 カメラ(撮影手段)
12 モニタ
13 照明装置(照明手段)
14 コイン投入部
15 プリント紙排出部
16 画像編集装置(編集手段)
16a 表示パネル(表示手段)
16a1〜16a4 表示部
16b 入力受付パネル(入力受付手段)
16b1〜16b4 入力受付部
16c ペン(入力手段)
21 制御装置(コンピュータ)
25 IDタグリーダ/ライタ(識別情報読み取り手段)
26 IDタグ(識別媒体)
27 プリンタ(プリント手段)

Claims (3)

  1. 被写体を写真撮影する撮影手段と、前記撮影手段にて撮影された画像に対して編集を施すための編集手段とを備える編集機能付き写真撮影装置において、
    前記編集手段は、利用者に対して、前記撮影手段にて撮影された画像を含む編集対象画像を表示する表示手段と、利用者から、前記編集対象画像に対する編集のための入力を受け付ける入力受付手段とを備え、
    前記表示手段は、それぞれ個別に編集対象画像を表示可能な複数の表示部を備えるとともに、前記複数の表示部は、全体として1つの編集対象画像を複数に分割した画像を、それぞれ表示可能であり、
    前記入力受付手段は、前記複数の表示部にそれぞれ対応して、前記編集対象画像に対する複数の利用者からの編集のための入力をそれぞれ受け付ける複数の入力受付部および複数のペンを備え、
    前記複数の表示部によって、編集対象画像を個別に表示するか、全体として1つの編集対象画像を表示するかを変更できることを特徴とする編集機能付き写真撮影装置。
  2. 前記各表示部は、表示する編集対象画像の向きを変更可能であることを特徴とする請求項1に記載の編集機能付き写真撮影装置。
  3. 前記表示手段は、当該編集機能付き写真撮影装置を操作するための操作情報を表示し、
    前記入力受付手段は、前記操作情報に基づき利用者によって入力される当該編集機能付き写真撮影装置を操作するための操作入力を受け付けることを特徴とする請求項1または2に記載の編集機能付き写真撮影装置。
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