JP2004320077A - 写真プリント提供装置および方法ならびにプリント用紙ユニット - Google Patents

写真プリント提供装置および方法ならびにプリント用紙ユニット Download PDF

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Abstract

【課題】被写体に合成画像を確認させる表示用の合成手段と、写真プリントを印刷する出力用の合成手段とを別個に設けることにより、高画質データを効率よく扱うことができる写真プリント提供装置を提供する。
【解決手段】撮像領域内の使用者を含む被写体2を撮像するカメラ6と、上記カメラ6による撮像映像と合成用画像とを合成して合成映像を生成する第1合成手段90と、上記第1合成手段90による第1合成画像をリアルタイム表示して被写体に合成映像の目視確認を可能とするモニタ20と、上記撮像映像を所定タイミングの静止画50として固定するシャッタである決定ボタン14、固定された静止画50と合成用画像とを合成して合成画像を生成する第2合成手段60と、上記第2合成手段60で生成された合成画像を印刷して写真プリントとして提供するプリンタ9とを備えた。
【選択図】図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ゲームセンター等に設置され、硬貨等の投入により使用者を撮影し、撮影画像をプリントして販売する写真プリント提供装置および方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、ゲームセンター等において、写真を撮影してシールプリント等にする写真プリント提供装置が数多く設置されている。このような写真プリント提供装置は、一般に、利用者である被写体をカメラで撮影し、その撮影画像に対してフレーム画像等を合成し、その合成画像を写真プリントとして印刷出力するものである。このような写真プリント提供装置として、出願人が把握している先行技術として、下記の特許文献1および2に示すものがある。
【0003】
【特許文献1】
特開平10−282571号
【特許文献2】
特開2000−32249号
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の写真プリント提供装置では、カメラによる撮像映像とフレーム画像とを合成してその合成映像を確認用モニタ等の表示部に表示し、所定の瞬間の合成映像を静止画の合成画像として固定し、その合成画像をプリンタで印刷出力するものである。
【0005】
ところが、上記従来の装置では、撮影画像とフレーム画像を合成手段で合成してモニタ等の表示部に表示し、上記合成手段で合成された合成画像をプリンタによるプリント出力にも使用している。すなわち、撮影の際の確認用モニタにおいて合成画像を表示する際の画像合成に用いる合成手段と、カメラによって静止画を固定して得られた合成画像を印刷する際に画像合成に用いる合成手段とは、同じ合成手段が兼用されている。
【0006】
これは、プリンタで印刷される合成画像を事前に確認用モニタで確認してから印刷するという装置の性格上、確認用モニタで表示される合成画像とプリンタで印刷される合成画像とは、当然のことながら同じ合成画像が表示され印刷される。このため、当然のこととして、従来の装置では、確認用モニタにおいて表示する合成画像のための合成手段と、プリンタで印刷する合成画像のための合成手段とは、同じものが兼用されていたのである。
【0007】
しかしながら、最近の写真プリント作成装置は、単なる遊戯だけとしてではなく、友人同士の記念写真的な感覚で撮影を行なうような使われ方が、若年層を中心に主流となっており、それに合わせて写真プリント作成装置に対して求められるユーザニーズも高くなっている。特に、画質については、単に遊戯として撮影するのではなく、写真自体として美しく画質のよい写真プリントの提供が求められていることから、カメラによる撮影画像の画質を高くする分、撮影画像に合成されるフレーム画像等も非常に画素数の多い高画質のものを使用する必要が生じてきた。一方、確認用モニタでは、目視で確認できればよいだけなので、フレーム画像にそれほど高画質の画像を使用する必要性はない。このような状況のもと、従来のように、合成手段が確認用と印刷用とで兼用された装置では、確認用モニタ側とプリンタ側の処理を同じ高画質データで兼用して行なうこととなり、処理効率がかえって低下する問題が生じていた。
【0008】
本発明は、このような事情に鑑みなされたもので、被写体に合成画像を確認させる表示用の合成手段と、写真プリントを印刷する出力用の合成手段とを別個に設けることにより、高画質データを効率よく扱うことができる写真プリント提供装置および方法の提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明の写真プリント提供装置は、撮像領域内の使用者を含む被写体を撮像するカメラと、上記カメラによる撮像映像と合成用画像とを合成して合成映像を生成する第1合成手段と、上記第1合成手段による第1合成画像をリアルタイム表示して被写体に合成映像の目視確認を可能とする表示手段と、上記撮像映像を所定タイミングの静止画として固定するシャッタ手段と、シャッタ手段で固定された静止画と合成用画像とを合成して合成画像を生成する第2合成手段と、上記第2合成手段で生成された合成画像を印刷して写真プリントとして提供するプリンタとを備えたことを要旨とする。
【0010】
また、本発明の写真プリント提供方法は、撮像領域内の使用者を含む被写体をカメラにより撮像する撮像ステップと、上記カメラによる撮像映像と合成用画像とを合成して合成映像を生成する第1合成ステップと、上記第1合成ステップによる第1合成画像をリアルタイム表示して被写体に合成映像の目視確認を可能とする表示ステップと、上記撮像映像を所定タイミングの静止画として固定するシャッタステップと、シャッタステップで固定された静止画と合成用画像とを合成して合成画像を生成する第2合成ステップと、上記第2合成ステップで生成された合成画像を印刷して写真プリントとして提供するプリントステップとを備えたことを要旨とする。
【0011】
すなわち、本発明は、カメラによる撮像映像と合成用画像とを合成して合成映像を生成する第1合成手段と、シャッタ手段で固定された静止画と合成用画像とを合成して合成画像を生成する第2合成手段とを別個に備え、上記第1合成手段による第1合成画像を表示手段にリアルタイム表示して被写体に合成映像の目視確認を可能とし、上記第2合成手段で生成された合成画像をプリンタで印刷して写真プリントとして提供する。
【0012】
このため、第1合成手段に用いる合成用画像と第2合成手段に用いる合成用画像を別に準備することができ、確認用の合成処理と印刷用の合成処理をそれぞれ別個に行なうため、制御処理の負荷が分散されて処理速度の低下が少なく、使用者にストレスを感じさせない。また、例えば、確認用として画素の少ない低解像度画像を使用し、印刷用として画素の多い高解像度画像を使用することにより、確認用の合成処理や表示処理においては、データ量の少ない低解像度画像を使用して負荷の少ない状態で処理を行い、印刷用の合成処理や印刷においては、高解像度画像を用いることにより、画質に優れた美麗な写真プリントを作成することができる。
【0013】
また、この場合において、制御手段を複数備え、確認用の合成処理と印刷用の合成処理をそれぞれ異なる制御手段で行なって、確認用合成処理を行なう制御手段から印刷用合成処理を行なう制御手段へのデータ転送において、画像の識別情報を転送して画像データを転送しないように構成されている場合には、データ量の大きい画像データそのものを転送するのではなく、画像の識別情報だけを送信すればよいため、送信処理に要する負荷が軽減し、処理速度の低下が少なく、複数の制御手段間のタイムラグを少なくできる。
【0014】
本発明において、上記第2合成手段で用いられる合成用画像は、第1合成手段で用いられた合成用画像に対応した実質的に同じ画像である場合には、プリンタで印刷される合成画像を事前に確認用モニタで確認してから印刷するという装置の特性を確保しながら、制御処理を分散して効率のよい処理を行なうことが出来る。
【0015】
本発明において、上記第1合成手段で用いられる合成用画像は、上記表示手段に合成映像として表示して使用者に目視確認させるための確認用画像であり、上記第2合成手段で用いられる合成用画像は、シャッタ手段で固定された静止画と合成して印刷するための印刷用画像である場合には、確認用画像と印刷用画像が別に準備されているため、確認用画像の合成処理と印刷用画像の合成処理をそれぞれ別個に行なうため、制御処理の負荷が分散されて処理速度の低下が少なく、使用者にストレスを感じさせない。
【0016】
本発明において、上記印刷用画像の解像度は、確認用画像の解像度よりも高解像度である場合には、確認用画像として画素の少ない低解像度画像を使用し、印刷用画像として画素の多い高解像度画像を使用することにより、確認用画像の合成処理や表示処理においては、データ量の少ない低解像度画像を使用して負荷の少ない状態で処理を行い、印刷用画像の合成処理や印刷においては、高解像度画像を用いることにより、画質に優れた美麗な写真プリントを作成することができる。
【0017】
本発明において、上記確認用画像を記憶する第1記憶部と、上記印刷用画像を記憶する第2記憶部と、上記第1記憶部に記憶された確認用画像とその確認用画像に対応する第2記憶部の印刷用画像とを対応付ける対応化手段とを備えている場合には、上記対応化手段により、送信処理に要する負荷が軽減し、処理速度の低下が少なく、複数の制御手段間のタイムラグを少なくできる。
例えば、制御手段を複数備え、確認用の合成処理と印刷用の合成処理をそれぞれ異なる制御手段で行なって、確認用合成処理を行なう制御手段から印刷用合成処理を行なう制御手段へのデータ転送において、画像の識別情報を転送して画像データを転送しないように構成されている場合には、データ量の大きい画像データそのものを転送するのではなく、画像の識別情報だけを送信すればよいため、送信処理に要する負荷が軽減し、処理速度の低下が少なく、複数の制御手段間のタイムラグを少なくできる。
【0018】
本発明において、上記確認用画像を記憶する第1記憶部と、上記確認用画像をそれに対応する印刷用画像に変換する画像変換手段を備えている場合や、上記印刷用画像を記憶する第2記憶部と、上記印刷用画像をそれに対応する確認用画像に変換する画像変換手段を備えている場合には、
同じ画像について確認用画像と印刷用画像との2つを準備して格納しておかなくてもよいため、合成用画像の準備に要する手間が省ける。特に、確認用画像や印刷用画像に用いられる合成用画像が所定期間ごとに変更される期間替わり画像であるような場合、変更の度に合成用画像を2つづつ準備しなくてよいため、変更やデータ更新の作業が楽になり、メンテナンスコストを節約することができるため、都合がよい。
【0019】
本発明において、上記第1合成手段が上記カメラによる撮像映像の前景に合成用画像をリアルタイムに合成し、上記第2合成手段が撮影された静止画の前景に合成用画像を上書き合成して合成画像を生成する場合には、
第1合成手段は、被写体の前景を撮像映像にリアルタイム合成して使用者による目し確認を可能とし、第2合成手段は、静止画に前景を上書き合成してプリントに供する。
【0020】
本発明において、上記第1合成手段が上記カメラによる撮像映像から被写体を抽出する第1抽出手段を備え、上記第1抽出手段で抽出された被写体以外の部分に合成用画像をリアルタイムに合成し、上記第2合成手段が上記カメラにより撮影された静止画から被写体を抽出する第2抽出手段を備え、上記第2抽出手段で抽出された被写体以外の部分に合成用画像を合成して合成画像を生成する場合には、
第1合成手段は、被写体の背景を撮像映像にリアルタイム合成して使用者による目し確認を可能とし、第2合成手段は、静止画に背景を合成してプリントに供する。
この場合において、上記第1合成手段は、上記カメラによる撮像映像の前景にも合成用画像をリアルタイムに合成し、上記第2合成手段は、撮影された静止画の前景にも合成用画像を上書き合成して合成画像を生成する場合には、被写体の前景がオーバーレイ合成されるとともに、被写体の背景がアンダーレイ合成され、その状態で被写体の撮像映像がリアルタイム合成されて使用者によって目視確認できる。したがって、単にフレームに変化を持たせるだけではなく、フレームと背景との双方に変化を持たせた写真プリントが得られる。
【0021】
本発明において、上記第1合成手段で用いられる合成用画像を複数有し、使用者の操作により、上記複数の合成用画像の中から、第1合成手段で使用する合成用画像の切換えを行なう切換手段を備えている場合には、
使用者は、リアルタイム表示される使用者自身の撮像映像と、切換表示されるフレームや背景等の合成用画像とのリアルタイム合成映像を目視確認しながら、順次フレームや背景の切換入力を行ない、その合成映像をリアルタイムで目視確認できる。このため、所望のフレームや背景を探したり、フレームは背景の絵柄に合わせたポーズや表情を決めるなど、趣向を凝らした撮影プレイが可能となる。
【0022】
本発明において、上記切換手段を複数備えている場合には、例えば、複数の利用者で撮影する場合、1つの切換手段では、2人で操作すると手がぶつかったり、1人でも背景とフレームを左右に振り分けた表示レイアウトでは操作イメージがつかみにくい。複数としたことにより、例えば、使用者Aは左の一方の切換手段で背景画像を選択し、使用者Bは他方の切換手段でフレームを選択することが可能となる。また、2人の間に少し距離をおいて操作できるため操作性が向上する。
【0023】
本発明において、上記切換手段を上記カメラおよび上記表示手段を備える筐体に配置し、写真プリント提供装置内部の壁面に、さらに上記切換手段を備える場合には、筐体から離れてポーズをとる場合に、撮影ごとに筐体まで移動せずに操作できる。
【0024】
本発明において、上記合成用画像として被写体の前景となるフレーム画像を有し、
上記第1合成手段は、撮像映像にフレーム画像を前景としてリアルタイム合成するオーバーレイ合成手段を備え、
上記オーバーレイ合成手段によるフレーム画像のリアルタイム合成の際に、当該フレーム画像のマスクデータを参照することにより、上記撮像映像が、フレームに隠れる領域,フレームに隠れないで見える領域および半透明状に見える領域を有するように表示し、
第2合成手段において、第1合成手段と同様のマスクデータを参照した合成を行なって当該合成画像をプリンタで印刷する場合には、
カメラによる撮像映像とフレーム画像との合成画像を表示手段に表示しながらシャッタ操作により静止画を得る撮影プレイの際に、撮像映像が、フレームに隠れる領域,フレームに隠れないで見える領域および半透明状に見える領域を有するように合成された合成映像を見ながらプレイできる。そして、被写体の前景として半透明部分を有したフレームが合成され、多様な合成表現が楽しめるプレイを提供できるうえ、そのような多様な合成表現がなされた写真プリントを提供することができる。
【0025】
本発明において、上記合成用画像として被写体の前景となるフレーム画像と、被写体の背景となる背景画像とを有し、
上記第1合成手段は、上記カメラによる撮像映像から被写体を抽出し、抽出された被写体以外の部分に背景画像をリアルタイムに合成するアンダーレイ合成手段と、上記アンダーレイ合成手段で撮像映像に背景が合成された画像に、さらにフレーム画像を前景としてリアルタイム合成するオーバーレイ合成手段とを備え、
上記オーバーレイ合成手段によるフレーム画像のリアルタイム合成の際に、当該フレーム画像のマスクデータを参照することにより、アンダーレイ合成手段で撮像映像に背景が合成された画像が、フレームに隠れる領域,フレームに隠れないで見える領域および半透明状に見える領域を有するように表示し、
第2合成手段において、第1合成手段と同様のマスクデータを参照した合成を行なって当該合成画像をプリンタで印刷する場合には、
カメラによる撮像映像と背景とが合成された画像に対するフレーム画像の合成画像を表示手段に表示しながらシャッタ操作により静止画を得る撮影プレイの際に、撮像映像と背景が合成された画像が、フレームに隠れる領域,フレームに隠れないで見える領域および半透明状に見える領域を有するように合成された合成映像を見ながらプレイできる。そして、被写体のバックには所望の背景が合成されるとともに、被写体の前景として半透明部分を有したフレームが合成され、多様な合成表現が楽しめるプレイを提供できるうえ、そのような多様な合成表現がなされた写真プリントを提供することができる。
【0026】
本発明において、上記第2合成手段による合成画像を表示して使用者による編集入力を受け付ける編集入力手段を備え、上記第2合成手段により編集入力に基づいて合成画像の編集を行なうようになっている場合には、上記編集入力に基づいて編集された編集後画像をプリンタで出力することができる。また、印刷用の合成処理が行なわれる第2合成手段で編集処理を行なうことから、印刷用に改めて編集合成を行なう必要がなくなり、装置の使用効率と処理効率が向上する。
【0027】
本発明において、第1合成手段において、複数の合成用画像のうち所定の画像パターンの合成用画像を撮像映像に合成して表示手段に表示する際、撮像映像の天地を逆転するとともに合成用画像の天地をそのままの状態にした合成画像を生成して表示手段に表示し、その状態でシャッタ操作を行なうように構成されている場合には、
例えば、撮影画像の天地を逆転した状態で正常に見えるような画像パターンの合成画像を使用する場合、シャッタ操作の前の合成映像の確認の際に、正常な合成映像を確認することができる。
この場合において、複数の合成用画像を使用して複数回の撮影を行ない、上記所定の画像パターンの合成画像を使用した撮影のときに、自動的に撮影画像の天地が逆転した合成画像を生成するようにした場合には、複数回の撮影の中に撮影画像が逆転した合成画像による撮影が行なわれ、変化のあるプレイを提供できるようになり、多様な合成表現がなされた写真プリントを提供することができる。
【0028】
本発明において、上記第2合成手段で静止画と合成用画像を合成し、上記編集入力手段により編集入力を受け付ける際、合成用画像が上記所定の合成用画像である場合に、静止画の天地を逆転するとともに合成用画像の天地をそのままの状態にした合成画像を生成して表示した状態で編集入力を受け付け、編集後画像をプリンタで印刷するように構成されている場合には、
例えば、撮影画像の天地を逆転した状態で正常に見えるような画像パターンの合成画像を使用する場合、編集操作において、正常な合成映像を見ながら編集入力を行うことができ、多様な表現が行なわれた写真プリントを提供することができる。
【0029】
本発明において、上記第1合成手段および上記カメラによる撮影を制御する第1制御手段と、上記第2合成手段および上記編集入力手段による編集入力を制御する第2制御手段とを備えている場合には、第1合成手段による合成処理と第2合成手段による合成処理をそれぞれ異なる制御手段で行なうことにより、処理速度の低下が少なく、使用者にストレスを与えない。
【0030】
本発明において、上記カメラによる撮影、上記編集入力の受付、上記プリンタによる印刷出力のすくなくともいずれかを異なる場所で使用者に提供するように構成されている場合には、一連の撮影プレイと編集プレイをそれぞれ異なる場所で利用者に提供することにより、顧客の流れがスムーズになるうえ、店舗の状況にあわせた装置の設置が可能となる。
【0031】
本発明において、上記第1合成手段で合成映像として合成される合成用画像は、上記表示手段の表示状態に応じた色調からなる合成用画像である、もしくは上記第2合成手段で合成画像として合成される合成用画像は、上記プリンタの印刷状態に応じた色調からなる合成用画像である場合には、異なるデバイス間(例えば、後述のモニタ20等の表示装置と後述のプリンタ9等の印刷装置との間)の色再現性を一致させることができる。すなわち、上記第1合成手段で合成映像として合成される合成用画像は、表示手段の表示状態(例えば、後述のモニタ20の色再現性等)に応じた色調からなり、上記第2合成手段で合成画像として合成される合成用画像は、上記プリンタの印刷状態(例えば、後述のプリンタ9の色再現性等)に応じた色調からなるため、利用者に上記表示手段に表示される合成用画像の色調と上記プリンタで印刷された合成用画像との色調の違いによる違和感を与えることがなくなるともに、合成映像と合成画像との色調の違いによる違和感を与えないようにすることができる。これにより、利用者の遊戯の興趣を高めることができる。
【0032】
また、この場合において、カメラで撮影された撮像画像を含む合成画像を忠実に表現する(例えば、公知なカラーマッチング手法など)のではなく、一貫して楽しい雰囲気の画像、創作的な画像として利用者に好まれる写真プリントを提供することができ、利用者の遊戯の興趣を一層高めることができる。また、例えば、利用者に第1合成手段で合成された合成映像を確認し易くするため、撮影の楽しさを向上させるために色再現性に優れた表示手段を用い、鮮明で大きな合成映像を表示した場合、または撮影に必要な明るい照明環境に劣らない程度にコントラストを強調した合成映像を表示手段で表示した場合においても、表示手段に表示される合成用画像の色調とプリンタで印刷された合成用画像との色調の違いによる違和感を与えることがなくなるともに、合成映像、合成画像としても色調の違いによる違和感を与えないようにすることができる。
【0033】
また、この場合において、上記第1合成手段で合成映像として合成される合成用画像が、上記表示手段の表示状態に応じた色調からなる合成用画像として予め記憶され、または上記第2合成手段で合成画像として合成される合成用画像が上記プリンタの印刷状態に応じた色調からなる合成用画像として予め記憶されている場合には、合成中(プレイ中)に色調変換(色調の補正)に係る時間を必要としないため、写真プリント提供装置の処理負荷を軽減することができるとともに、プレイ時間が長引くことを防止することができる。また、合成用画像はバラエティーに富んだ画像が用意され、これら画像ごとに最適な色調は異なるため、予め上記表示状態および印刷状態に応じた色調の補正を施しておくことで、利用者の遊戯の興趣を一層高めることができる。
【0034】
本発明において、上記表示手段の表示状態に応じて上記第1合成手段で合成映像として合成される合成用画像の色調を補正する第1補正手段と、上記プリンタの印刷状態に応じて上記第2合成手段で合成画像として合成される合成用画像の色調を補正する第2補正手段とのうち少なくともいずれかを備えた場合には、上記表示手段の表示状態に応じて上記第1合成手段で合成映像として合成される合成用画像の色調の補正が便宜行われ、上記プリンタの印刷状態に応じて上記第2合成手段で合成画像として合成される合成用画像の色調の補正が便宜行なわれる。したがって、写真プリント提供装置を調整する調整者等が色調を補正する手間や時間を省くことができるため、遊戯者は安定した遊戯を行なうことができ、遊戯店等の売上の向上に貢献することができる。
【0035】
本発明において、上記第1補正手段、上記第2補正手段のうち少なくともいずれかは所定の条件(例えば、後述の個体差が生じた場合)の成立により合成画像の色調を補正する場合には、表示装置や印刷装置ごとの個体差による色再現性のばらつきや、各種機器の経年劣化により色再現性に変化が現れた場合において自動で色調の補正を行なうことができる。すなわち、自動で色調の補正が行なわれることにより、同じデバイスで異なる機種、または同じデバイス同じ機種で個体差(例えば、製造ロットによる差等の製品差、経年劣化の差等、調整差、電源ONからの経過時間の差等)が生じることによって色再現性が異なるということが防止される。これにより、所望の色調で合成映像を表示し、所望の色調で合成画像を含む写真プリントを提供することができる。
【0036】
本発明において、上記第2合成手段で合成画像として合成される合成用画像は、所定のぼかし処理を施した画像である場合には、第2合成手段で合成画像として合成される合成用画像に画像処理することができる。具体的には、画像処理として、例えば周囲の画素値の平均をとる等によって行なうぼかし処理を採用した場合は、被写体の後景に合成される画像(例えば、後述の背景画像)にぼかし処理を施すことで、写真プリント印刷される合成画像の被写体が浮き上がり(目立ち)、遠近感のある合成画像にすることができる。
【0037】
また、この場合において、被写体の前景に合成される画像(例えば、後述のフレーム画像)にカメラで撮影した撮像画像(例えば、後述の静止画50)のシャープさ(鮮明さ)に応じてぼかし処理を施すことで、一見合成画像とはわかりにくく、被写体を含む撮像画像が合成画像として合成用画像等となじんだ画像となり、利用者(使用者)に満足のいく写真プリントを提供することができる。また、ぼかし処理として、例えば画像全体(例えば、合成用画像全体)にぼかし効果を施すことで効果的に利用者に満足のいく写真プリントを提供できる。また、カメラで撮影された撮像画像を含む合成画像を忠実に表現するのではなく、利用者に創作的な画像として写真プリントを提供することができるため、利用者の遊戯の興趣を一層高めることができる。
【0038】
本発明の用紙ユニットは、上記プリンタに使用されるプリント用紙と、上記プリント用紙のプリント供給可能枚数が記録される記憶手段とがセットの状態となり、請求項1〜23のいずれか一項に記載の写真プリント提供装置に備えられた読取手段で上記記憶手段のプリント供給可能枚数が読み取られてその枚数だけ写真プリントが供給されるように構成されたことを第1の要旨とする。
【0039】
本発明の用紙ユニットは、上記プリンタに使用されるプリント用紙と、上記プリント用紙に画像をプリントするインクリボン等の記録材料がセットの状態となり、上記プリント用紙または記録材料には当該プリント用紙または記録材料を識別する識別情報が付されており、請求項1〜23のいずれか一項に記載の写真プリント提供装置に備えられた読取手段で上記識別情報が読み取られることにより写真プリントが供給されるように構成されたことを第2の要旨とする。
【0040】
本発明の用紙ユニットは、上記プリンタに使用されるプリント用紙を備えたプリント用紙ユニットであって、上記プリント用紙には当該プリント用紙を識別する識別情報が付されており、請求項1〜23のいずれか一項に記載の写真プリント提供装置に備えられた読取手段で上記識別情報が読み取られることにより写真プリントが供給されるように構成されたことを第3の要旨とする。
【0041】
【発明の実施の形態】
つぎに、本発明の実施の形態を詳しく説明する。
【0042】
図1〜図3は、本発明の写真プリント提供装置の一実施の形態を示す図である。図1は筐体1を含む装置の断面図、図2は筐体1の撮影側からみた斜視図、図3は装置全体の斜視図である。
【0043】
この写真プリント提供装置は、図1に示すように、正面,背面,側面および内部に各種の装置が設けられた筐体1を備え、上記筐体1の正面側(図1の右側)で撮影プレイを行ない、背面側(図3で見えている側)で撮影画像の編集プレイを行い、筐体1の側面で写真プリントの提供を受けるようになっている。このように、一連の撮影プレイと編集プレイをそれぞれ異なる場所で利用者2に提供することにより、顧客の流れがスムーズになるうえ、店舗の状況にあわせた装置の設置が可能となる。
【0044】
上記筐体1の正面側には、被写体2のバックとなる領域に、バックスクリーンユニット3が設けられている。上記筐体1とバックスクリーンユニット3は、天井部4aと支持枠材4bで連結されており、天井部4aにはその出入口となる部分にカーテン5aが吊設されている。そして、上記筐体1,バックスクリーンユニット3,天井部4a,カーテン5aにより、本発明の撮像領域である撮影プレイ用空間31が形成されている。
【0045】
一方、上記筐体1には、その背面側に突出するように支持枠材4cが取り付けられ、その先端部にカーテン5bが吊設されている(図2,図3では図示を省略している)。そして、上記筐体1の背面側とカーテン5bとの間に、編集プレイ用空間32が形成されている。
【0046】
上記筐体1の正面には、プレイの対価としての硬貨を投入する硬貨投入口15が設けられ、この硬貨投入口15の近傍に設けられた対価受領部としての硬貨検出部34(図5参照)が設けられている。そして、上記硬貨検出部34が投入された硬貨を検出することにより、撮影プレイが開始され、撮影プレイ後に撮影画像に対して編集プレイを行い、編集された撮影画像がプリントされ提供されるようになっている。
【0047】
上記筐体1の内部には、撮影プレイ用空間内の使用者2を含む被写体2を撮像するカメラ6が設けられている。上記カメラ6の前側には、45°の傾斜角でハーフミラー21が設けられ、さらに筐体1の前面は透明板10で覆われている。上記透明板10の周囲には、半透明の乳白板11が設けられ、上記乳白板11の背後には、撮影プレイ中において、上記カメラ6による撮像中に被写体2を常時照明する正面蛍光灯17と、シャッタ操作によって静止画を撮影するときに発光させる正面ストロボ7とが設けられている。
【0048】
上記筐体1の内部には、カメラ6の前側に配置されたハーフミラー21の上部に、上記カメラ6で撮影された動画としての撮像映像すなわち撮像動画を表示する表示手段としてのモニタ20が設けられている。上記モニタ20に表示された表示画像は、ハーフミラー21に反射させて利用者2が目視確認できるようになっている。なお、ハーフミラー21を用いずに、モニタ20を直接利用者2が目視確認できるように配置してもよい。
【0049】
いずれの場合においても、カメラ6からの撮像映像およびタイトルデモなどの操作上必要とする表示が、利用者の目から上下左右正しく見えるようにするため、モニタ20には適宜反転された画像が表示される。一般に、被写体2が右に動けば利用者2が目視確認できる撮像動画も右に動いた方が撮影の操作性がよくなるため、従来公知の反転回路等でカメラ6からの撮像動画を反転することが行われるが、ハーフミラー21を用いる場合は、撮像動画を反転する上記回路が不要になる。
【0050】
上記筐体1の正面には、枠状の乳白板11の下部に、撮影プレイの操作を行なう操作パネル16aが設けられている。上記操作パネル16aには、操作入力の選択入力や切換入力を行う切換ボタン22a,22bと、上記切換ボタン22a,22bの選択入力や切換入力を決定する決定ボタン14と、決定した入力を一旦キャンセルするキャンセルボタン13が設けられている。上記切換ボタン22a,22bは、右側と左側にそれぞれ1組ずつ設けられ、それぞれ選択入力や切換入力を行いうるようになっている。
【0051】
上記切換ボタン22a,22bは、切換入力手段として機能するもので、後述するように、フレームや背景の記憶画像の切換入力を可能とする。また、上記決定ボタン14は、本発明のシャッタ手段として機能するもので、この決定ボタン14の操作によってカメラ6により被写体2の静止画を撮影する。
【0052】
また、筐体1から離れてポーズをとる場合に、撮影ごとに筐体1まで移動せずに操作できるように、筐体1以外の装置内部の壁面等に同じ機能を有する別の操作パネル16bが設けられている。この例では、撮影プレイ用空間31の左壁面に切換ボタン22a,22b、決定ボタン14、キャンセルボタン13を有する操作パネル16bが設けられている。また、撮影プレイ用空間31の左壁面には左側の切換ボタン22a、決定ボタン14、キャンセルボタン13を有する操作パネルを設け、右壁面には右側の切換ボタン22b、決定ボタン14、キャンセルボタン13を有する操作パネルを設けることもできる。このようにすることにより、操作性が良好になる。
【0053】
また、上記筐体1の正面には、プレイ待ち状態の際のデモンストレーション音声や撮影プレイの際の案内音声等を出力するスピーカ18aが設けられている。
【0054】
上記バックスクリーンユニット3は、ある程度の光透過性を有するスクリーン26を備えている。このスクリーン26の被写体2とは反対側には、撮影プレイ中において、上記カメラ6による撮像中に被写体2を常時照明するバック蛍光灯28と、シャッタ操作によって静止画を撮影するときに発光させるバックストロボ27とが設けられている。上記スクリーン26は、記憶画像である背景と被写体2の撮影映像との合成が行ないやすい色に着色されている。例えば、上記合成がクロマキー合成で行なわれる場合には、ブルースクリーン等が好適に用いられる。
【0055】
一方、天井部4aには、ストロボケース30が取り付けられている。このストロボケース30の下面には、シャッタ操作によって静止画を撮影するときに、被写体2を頭上から照明する天井ストロボ24が設けられている。また、上記ストロボケース30は後方が開放されており、その内部には、後方に向かってストロボ光を照射するバウンスストロボ29が収容されている。
【0056】
上記バウンスストロボ29は、スクリーン26の上側に設けられた反射板25に向かって照射されるようになっている。上記反射板25は、斜め下向きに傾斜されており、被写体2の頭部近傍に、斜め上後方から反射光を照射するようになっている。
【0057】
筐体1正面の正面ストロボ7,バックストロボ27,天井ストロボ24,バウンスストロボ29は、切換ボタン22a,22bおよび決定ボタン14によってどのストロボを発光させるかを選択したり、発光させるストロボの組み合わせや発光バランス等を選択したりしうるようになっている。
【0058】
上記筐体1の正面側では、利用者2は、撮影プレイ用空間31に入って硬貨投入口15に硬貨を投入して撮影プレイを行なう。
【0059】
上記撮影プレイでは、カメラ6で撮影された撮像動画と、後述する記憶画像格納部から読み出された記憶画像とを第1合成手段90(図4,図5参照)でリアルタイム合成し、その合成映像をモニタ20にリアルタイム表示して被写体2に合成映像の目視確認を可能とする。このとき、第1合成手段90で合成するフレームや背景等の合成用画像として低解像度の確認用画像が用いられる。
【0060】
また、使用者2による切換ボタン22a,22bの操作により記憶画像の切換入力を可能とし、この切換入力に応じて、撮像動画に合成する記憶画像を切り換えてリアルタイム合成する。そして、リアルタイム合成された合成映像をリアルタイムでモニタ20に切換表示し、決定ボタン14によるシャッタ操作により、上記切換表示される合成映像のうち所望の記憶画像が使用された合成映像を決定して所定タイミングの静止画50として固定する。
【0061】
上記撮影プレイが終了すると、被写体2は筐体1の背面側に移動して編集プレイを行なう。つぎに、編集プレイが行なわれる筐体1の背面側について説明する。
【0062】
上記筐体1の背面側には、編集プレイにおける編集入力を行う編集入力パネル23が設けられている。上記編集入力パネル23には、上記カメラ6による撮影プレイにおいて、所定のシャッタタイミングで撮影された静止画50としての撮影画像を表示し、その状態で編集入力を受け付ける編集用ディスプレイ8と、上記編集用ディスプレイ8に対して編集入力を行なうタッチペン12とを備えている。
【0063】
このとき、上記編集用ディスプレイ8に表示される合成画像は、静止画50としての撮影画像とフレームや背景等の合成用画像とが第2合成手段60(図4,図5参照)で合成された合成画像である。そして、上記第2合成手段60で使用される合成用画像として高解像度の印刷用画像が使用される。
【0064】
上記編集用ディスプレイ8は、例えば液晶タブレット等が用いられ、表示プロセッサ,モニタ部,タッチパネルとから構成されている。そして、上記編集用ディスプレイ8のモニタ部に表示される操作指示に従って、タッチペンの先端を編集用ディスプレイ8の表面にあるタッチパネルに軽く接触させることにより、各種の操作信号が入力され、画像や情報の表示とともにデータの入力を行ない得るようになっている。
【0065】
また、上記タッチペン12の先端を編集用ディスプレイ8表面のタッチパネルに接触させて文字や図形等を描いて入力しうるようになっており、手描き入力された文字・図形等の画像データやスタンプ画像等が、第2合成手段60(図4,5参照)により、カメラ6で撮影されて固定された被写体2の静止画50と合成され、その編集後画像が編集用ディスプレイ8のモニタ部に表示されるとともに、後述するようにプリンタ9で印刷出力されるようになっている。18bは編集プレイの案内音声等を出力するスピーカである。
【0066】
上記筐体1の側面には、印刷された写真プリントが排出される送出口19が設けられ、編集プレイを終えた利用者2は、この送出口19の前で印刷が終了するのを待って写真プリントの提供を受けるようになっている。
【0067】
つぎに、上記写真プリント提供装置のシステム構成について説明する。図4は、上記装置のシステムの概要を示し、図5はその詳細を示す。
【0068】
図4に示すように、この装置は、上記カメラ6による動画である撮像動画と合成用画像とを合成して合成映像を生成する第1合成手段90と、上記撮像動画が決定ボタン14によるシャッタ操作で固定された静止画50と合成用画像とを合成して合成画像を生成する第2合成手段60とを備えている。そして、上記第1合成手段90による第1合成画像をモニタ20にリアルタイム表示して被写体2に合成映像の目視確認を可能とし、上記第2合成手段60で生成された合成画像をプリンタ9で印刷して写真プリントとして提供するようになっている。
【0069】
ここで、第1合成手段90で使用される合成用画像としては、上記モニタ20に合成動画として表示して使用者2に目視確認させるための確認用画像であり、比較的低解像度のフレーム画像や背景画像が、本発明の第1記憶部としての低解像度画像群93として格納されている。
【0070】
また、第2合成手段60で使用される合成用画像としては、シャッタ操作で固定された静止画50と合成して印刷するための印刷用画像であり、上記確認用画像の解像度よりも高解像度の画像が使用される。そして、この高解像度のフレーム画像や背景画像が、本発明の第2記憶部としての高解像度画像群94として格納されている。
【0071】
上記第2合成手段60で用いられる印刷用画像は、第1合成手段90で用いられた確認用画像に対応した実質的に同じ画像であり、上記低解像度画像群93に記憶された確認用画像とその確認用画像に対応する高解像度画像群94の印刷用画像とを対応付ける対応化手段92を備えている。
【0072】
このように、第1合成手段90に用いる確認用画像と第2合成手段60に用いる印刷用画像を別に準備し、モニタ20による確認用の合成処理とプリンタ9による印刷用の合成処理をそれぞれ別個に行なうため、制御処理の負荷が分散されて処理速度の低下が少なく、使用者にストレスを感じさせない。また、確認用として画素の少ない低解像度画像を使用し、印刷用として画素の多い高解像度画像を使用することにより、確認用の合成処理や表示処理においては、データ量の少ない低解像度画像を使用して負荷の少ない状態で処理を行い、印刷用の合成処理や印刷においては、高解像度画像を用いることにより、画質に優れた美麗な写真プリントを作成することができる。
【0073】
より詳しく説明すると、図5に示すように、この装置では、主として撮影プレイを制御する制御手段としての第1コンピュータ装置37と、主として編集プレイおよび印刷を制御する制御手段としての第2コンピュータ装置38とを備えている。上記第1コンピュータ装置37と第2コンピュータ装置38とは、直接、あるいはネットワークハブ(図示せず)等を介してデータ伝送可能に接続されている。
【0074】
まず、第1コンピュータ装置37について説明する。
【0075】
上記第1コンピュータ装置37には、カメラ6,モニタ20,ストロボ制御回路36,第1制御回路39が接続されている。上記ストロボ制御回路36は、正面ストロボ7,バックストロボ27,天井ストロボ24,バウンスストロボ29、それぞれの発光の有無,発光バランス,発光タイミング等を制御する。
【0076】
上記第1制御回路39は、硬貨検出部34,サービスパネル40a,スピーカ18a,操作パネル16a,16bを制御する。上記操作パネル16a,16bには、上述したように、切換ボタン22a,22b,決定ボタン14,キャンセルボタン13が設けられている(図2参照)。
【0077】
上記サービスパネル40aは、設置した装置を運営するものが操作するもので、投入された硬貨の枚数をカウントするコインカウンタ、スピーカから出力する音量を調整する音量調整つまみ、装置の撮影側で必要とするメンテナンスモードを行うためのメンテナンスボタン、テストプレイなど硬貨を投入しなくても装置が利用できるようにするためのサービスボタンなどが備えられている。
【0078】
上記第1コンピュータ装置37は、CPU44,メモリ45,ドライバ46,通信手段47等を備え、具体的には、記憶装置41と第1合成手段90とを備えている。
【0079】
上記記憶装置41は、主として撮影プレイを制御する制御プログラム48と、上記制御プログラム48に従ってモニタ20に表示される操作画面49と、シャッタ操作によりカメラ6で固定された静止画50とが記憶されている。この静止画50は、フレームや背景が合成されたものではなく、撮影領域の被写体2をそのまま撮影したもので、被写体2とそのバックのスクリーン26とが写り込んだものである。
【0080】
また、上記記憶装置41は、上記カメラ6による動画である撮像動画と合成するフレームや背景等の記憶画像を格納する第1および第3記憶部として機能するものであり、フレーム画像および背景画像が記憶されている。この記憶装置41に記憶されたフレーム画像および背景画像は、上記モニタ20に合成映像として表示して使用者2に目視確認させるための低解像度の確認用画像であり、低解像度画像群93すなわち低解像度背景画像群51および低解像度フレーム画像群52として格納されている。
【0081】
上記第1合成手段90は、アンダーレイ合成手段42およびオーバーレイ合成手段43、必要に応じてキャプチャー91(図6参照)とから構成されている。上記アンダーレイ合成手段42およびオーバーレイ合成手段43は、上記記憶画像格納部から読み出された記憶画像と動画である撮像動画をリアルタイム合成する。
【0082】
上記アンダーレイ合成手段42は、上記カメラ6による撮像映像から被写体2を抽出する第1抽出手段(図示せず)を備え、上記第1抽出手段で抽出された被写体以外の部分に、低解像度背景画像群51から背景画像を読み出してリアルタイムに合成する。
【0083】
また、上記オーバーレイ合成手段43は、低解像度フレーム画像群52からフレーム画像を読み出して、上記アンダーレイ合成手段43で動画に背景が合成された画像に、さらにフレーム画像を前景として合成する。そして、上記オーバーレイ合成手段43で合成された動画と背景とフレーム画像とがリアルタイム合成された合成動画は、モニタ20に出力されてリアルタイム表示される。
【0084】
このように、被写体2の前景となるフレームがオーバーレイ合成されるとともに、被写体2の背景がアンダーレイ合成され、その状態で被写体2の撮像動画がリアルタイム合成されて使用者によって目視確認できる。この状態で、フレームや背景の切換入力と切換表示が可能となるため、従来のように単にフレームに変化を持たせるだけではなく、フレームと背景との双方に変化を持たせた写真プリントが得られる。しかも、フレームと背景双方の切換入力と切換表示が可能となり、より趣向を凝らした撮影プレイが可能となる。特に、フレームや背景としてデータ量の小さい低解像度の確認用画像を使用していることから、切換表示の際の処理負荷が小さくてすみ、スムーズな切換表示を実現して使用者にストレスを与えない。
【0085】
ここで、アンダーレイ合成手段42、オーバーレイ合成手段43およびキャプチャー91の態様例を図6に示す。
【0086】
図6(a)は、カメラ6からのライブ映像をアンダーレイ合成手段42で背景と合成し、その画像をキャプチャー91で第1コンピュータ装置37に取り込んで、さらにオーバーレイ合成手段43でフレームを合成してモニタ20に表示する態様である。
【0087】
図6(b)は、カメラ6からのライブ映像をキャプチャー91で第1コンピュータ装置37に取り込んで、その画像にアンダーレイ合成手段42で背景を合成し、さらにオーバーレイ合成手段43でフレームを合成してモニタ20に表示する態様である。
【0088】
図6(c)は、カメラ6からのライブ映像をアンダーレイ合成手段42で背景と合成し、さらにオーバーレイ合成手段43でフレームを合成したものをキャプチャー91で第1コンピュータ装置37に取り込んでモニタ20に表示する態様である。
【0089】
図6(d)は、カメラ6からのライブ映像をアンダーレイ合成手段42で背景と合成し、さらにオーバーレイ合成手段43でフレームを合成したものを直接モニタ20に表示する態様である。
【0090】
上記操作パネル16a,16bは、上述したように、切換ボタン22a,22b,決定ボタン14,キャンセルボタン13を含んで構成されている。使用者2による切換ボタン22a,22bの操作により、低解像度背景画像群51および低解像度フレーム画像群52に格納されているフレームや背景の一覧からフレームおよび背景の切換入力が可能となっている。
【0091】
そして、上記切換ボタン22a,22bによるフレームや背景の切換入力に応じ、オーバーレイ合成手段43およびアンダーレイ合成手段42は、撮像動画に合成するフレームおよび背景を切り換えてリアルタイム合成する。このリアルタイム合成された合成映像は、モニタ20においてリアルタイムで切換表示される。
【0092】
このようにすることにより、使用者2は、リアルタイム表示される使用者2自身の撮像動画の映像と、切換表示されるフレームや背景とのリアルタイム合成映像を目視確認しながら、順次フレームや背景の切換入力を行ないながら、その合成映像をリアルタイムで目視確認できる。このため、所望のフレームや背景を探したり、フレームは背景の絵柄に合わせたポーズや表情を決めるなど、趣向を凝らした撮影プレイが可能となる。
【0093】
操作パネル16a,16bにおける、左側の切換ボタン22aは、上記背景の切換入力を行なう背景切換入力手段として機能し、右側の切換ボタン22bは、上記フレームの切換入力を行なう発明のフレーム切換入力手段として機能する。そして、撮影プレイのコースに応じ、上記背景の切換入力とフレームの切換入力を、左右の切換ボタン22a,22bでそれぞれ別個に行いうるように構成されている。
【0094】
例えば、複数の利用者(たとえばAさんとBさん)で撮影する場合、1組の切換ボタンでは、背景とフレームを単独に選択する場合に、2人で操作すると手がぶつかったり、1人でも背景とフレームを左右に振り分けた表示レイアウトでは操作イメージがつかみにくい。2組としたことにより、例えば、Aさんは左の切換ボタン22aで背景画像を選択し、Bさんは右の切換ボタン22bでフレームを選択することが可能となる。また、2人の間に少し距離をおいて操作できるため操作性が向上する。
【0095】
そして、背景は背景で切換入力し、フレームはフレームで切換入力することにより、フレームと背景の組合せを使用者が自由に選べてより趣向を凝らした撮影プレイが可能となるうえ、変化に富んだ写真プリントの提供が可能となる。このときも、フレームや背景としてデータ量の小さい低解像度の確認用画像を使用していることから、切換表示の際の処理負荷が小さくてすみ、スムーズな切換表示を実現して使用者にストレスを与えない。
【0096】
さらに、第1合成手段90には、撮像動画にフレームを合成するオーバーレイ合成手段43と、背景を合成するアンダーレイ合成手段42とを有しているため、フレームと背景の切換入力に応じてそれぞれ別個に合成処理を行なうため、制御処理の負荷が分散されて処理速度の低下が少なく、使用者にストレスを感じさせない。
【0097】
また、撮影プレイのコースに応じ、上記背景とフレームとをあらかじめ所定の組合せを設定し、上記切換ボタン22a,22bの操作により、上記組合せ単位で切換入力が行なわれるように構成することもできる。この場合のように、2組の切換ボタン22a、22bを必要としない操作の場合は、どちらか1組の入力だけを受け付けてもよいし、2組どちらの入力を受け付けるようにしてもよい。
【0098】
このように、フレームと背景の組合せとして絵柄的に合う組合せをあらかじめ設定し、その組合せ単位で切換入力を行うことにより、使用者2は、絵柄や色彩的に合わない組合せを選ぶ心配がなくなるうえ、無駄な操作を省くことができて、フレームや背景を探したり選んだりする時間を実質的に長くすることができる。このため、使用者2に考える時間を十分与えたり、反対にプレイ時間を短く設定して顧客回転率を向上させたりすることが可能となる。
【0099】
上記撮影プレイのコースについては後述するが、撮影プレイの開始時に使用者によって選択され、そのコースに応じた撮影プレイが実行されるものである。
【0100】
また、上記操作パネル16a,16bには、決定ボタン14とキャンセルボタン13が設けられている。
【0101】
上記決定ボタン14は、使用者による切換ボタン22a,22bの操作により上記切換表示される合成映像のうち、所望のフレームや背景が使用された合成映像を決定し、所望の瞬間の静止画50として固定するシャッタ手段として機能する。このようにすることにより、フレームや背景と撮像動画が実際に合成された状態で数多くのフレームや背景のなかから所望のフレームや背景を選択して静止画50の撮影ができるため、そのときの服装や髪型、あるいはその時の気分やプレイ仲間が誰か等に応じた最適なフレームや背景の選択を行ないやすくなる。
【0102】
上記決定ボタン14の操作により撮影された被写体2の静止画50は、撮影プレイが終了すると、上記静止画50が撮影されたときに選択されたフレームおよび背景を識別する識別情報とともに第2コンピュータ装置38に伝送される。そして、第2コンピュータ装置38では、上記静止画50を使用した編集プレイが実行される。
【0103】
上記キャンセルボタン13は、一旦決定ボタン14を操作して決定した操作入力を取消したり、一旦進んだ操作画面を戻したりする際に操作する。
【0104】
つぎに、第2コンピュータ装置38について説明する。
【0105】
上記第2コンピュータ装置38には、編集プレイの際に編集入力を受け付ける編集入力手段として機能する編集用ディスプレイ8と、編集プレイで編集された画像を印刷媒体35に印刷出力するプリンタ9と、スピーカ18bおよびサービスパネル40bを制御する第2制御回路62が接続されている。上記編集用ディスプレイ8には、編集入力や操作入力を行なうタッチペン12が付属している。
【0106】
上記サービスパネル40bは、設置した装置を運営するものが操作するもので、印刷されたプリントの枚数をカウントするプリントカウンタ、スピーカから出力する音量を調整する音量調整つまみ、装置の編集側で必要とするメンテナンスモードを行うためのメンテナンスボタンなどが備えられている。
【0107】
上記第2コンピュータ装置38は、CPU44,メモリ45,ドライバ46,通信手段47等を備え、具体的には、主として編集プレイを制御する制御プログラム53が記憶された記憶装置33を備えている。
【0108】
上記記憶装置33には、上記制御プログラム53に従って編集用ディスプレイ8に表示される操作画面57と、上記撮影プレイにおけるシャッタ操作により撮影され第1コンピュータ装置37から伝送された被写体2の静止画50とが記憶されている。
【0109】
また、上記記憶装置33は、上記静止画50と合成するフレームや背景等の記憶画像を格納する本発明の第2記憶部および第4記憶部として機能するものであり、フレーム画像および背景画像が記憶されている。この記憶装置33に記憶されたフレーム画像および背景画像は、上記編集用ディスプレイ8に合成映像として表示して使用者2に目視確認させるとともに、静止画50を印刷媒体35に印刷出力する際に使用される高解像度の印刷用画像であり、高解像度背景画像群55および高解像度フレーム画像群54として格納されている。
【0110】
また、上記記憶装置33には、編集プレイにおいて、タッチペン12で編集用ディスプレイ8に入力された手描き画像やスタンプ画像等の編集用画像56が格納されている。
【0111】
上記制御プログラム53は、静止画50(被写体2のバックにスクリーン26が写り込んだ画像である)からスクリーン26の写り込みを除去して被写体を抽出する被写体抽出手段59と、この被写体抽出手段59で抽出された被写体画像に高解像度のフレームおよび背景を読み出して合成するとともに、この合成された画像に対し、さらに編集用ディスプレイ8に入力された編集用画像56を合成する本発明の第2合成手段60とを備えている。
【0112】
上記第2合成手段60は、上記カメラ6により撮影された静止画50から被写体2を抽出する第2抽出手段(図示せず)を備え、上記第2抽出手段で抽出された被写体以外の部分に高解像度のフレームおよび背景を合成して合成画像を生成する。
【0113】
上記第2合成手段60において、被写体画像に合成される高解像度のフレームおよび背景は、上記高解像度背景画像群55および高解像度フレーム画像群54として記憶装置33に格納されたものである。このとき読み出される高解像度のフレームおよび背景は、撮影プレイにおいて、決定ボタン14の操作により被写体2の静止画50を撮影したときに、選択されたフレームおよび背景と同じ色柄であるが、撮影プレイでは低解像度のフレームおよび背景(確認用画像)が使用されたのに対し、高解像度のフレームおよび背景(印刷用画像)が使用される。
【0114】
すなわち、第1コンピュータ装置37と第2コンピュータ装置38には、同じ絵柄のフレーム画像および背景画像が保存されているが、この例では、両者は同じ画像データではない。撮影プレイの際には、640×480ドット程度の画像データであれば十分使用に耐えるため、第1コンピュータ装置37には低解像度画像が格納されている。一方、編集プレイおよび印刷では高解像度な画像が求められるため、1280×1024ドット程度の高解像度画像が格納され使用される。
【0115】
このように、確認用画像と印刷用画像が別に準備されているため、確認用画像の合成処理と印刷用画像の合成処理をそれぞれ別個に行なうため、制御処理の負荷が分散されて処理速度の低下が少なく、使用者にストレスを感じさせない。また、確認用画像として画素の少ない低解像度画像を使用し、印刷用画像として画素の多い高解像度画像を使用したため、確認用画像の合成処理や表示処理においては、データ量の少ない低解像度画像を使用して負荷の少ない状態で処理を行い、印刷用画像の合成処理や印刷においては、高解像度画像を用いることにより、画質に優れた美麗な写真プリントを作成することができる。
【0116】
ここで、上記対応化手段92では、例えば、つぎのようにして高解像度の印刷用画像と低解像度の確認用画像との対応化を行なう。すなわち、高解像度のフレームおよび背景の高解像度背景画像群55および高解像度フレーム画像群54からの読み出しを、第1コンピュータ装置37から伝送された、撮影プレイで静止画50が撮影されたときに選択されたフレームおよび背景を識別する識別情報に基づいて行なうことにより両者の対応をとるのである。
【0117】
具体的には、第1コンピュータ装置37内の画像と、第2コンピュータ装置38内の画像のファイル名の一部を共通にしておく。たとえば第1コンピュータ装置37では「PICT01_1.BMP」、第2コンピュータ装置38では「PICT01_2.BMP」とし、PICT01が同じ絵柄の画像であることを示すようにすればよい。また、固有の画像番号と関連する画像ファイル名等を対応つける情報(テーブルなど)を定義しておき、そのテーブルを第1コンピュータ装置37および第2コンピュータ装置38内に保存して参照するようにすることもできる。このようにして、撮影プレイでどのフレームまたは背景を用いたかの同期をとることができる。
【0118】
このように、複数のコンピュータ装置を備え、確認用画像の合成処理と印刷用画像の合成処理をそれぞれ異なるコンピュータ装置で行なうとともに、確認用合成処理を行なう第1コンピュータ装置37から印刷用合成処理を行なう第2コンピュータ装置38へのデータ転送において、画像の識別情報を転送して画像データそのものを転送しないように構成しているため、データ量の大きい画像データそのものを転送するのではなく、画像の識別情報だけを送信すればよいため、送信処理に要する負荷が軽減し、処理速度の低下が少なく、複数の制御手段間のタイムラグを少なくできる。
【0119】
さらに、上述の複数のコンピュータ装置に供給する電源を、互いに独立して入り切り操作ができるような操作部(たとえば、電源スイッチ等)を備えることができる。このような場合には、一方のコンピュータ装置に、電源を切らないと復帰できないようなトラブルが発生した場合でも、この異常のあるコンピュータ装置側の電源だけを切り入りできるので、正常に動作している他方のコンピュータ装置に影響を与えない。たとえば、上述のとおり、撮影プレイと編集プレイを異なる場所で同時にプレイしているような場合に、撮影プレイ側で異常が発生しても、編集プレイ側に影響を与えず、装置を正常に復帰できるので、編集プレイ側の利用者の時間の無駄が発生することがない。
【0120】
また、上記記憶装置33には、上記第2合成手段60で合成された静止画50と、高解像度のフレームおよび背景と、手描き画像やスタンプ画像等の編集用画像56との静止合成画像58が記憶される。
【0121】
このとき、上記スタンプ画像等の編集用画像56は、編集コースに応じて複数種類の組合せが準備され記憶されている。そして、この編集プレイでは、自動選択された編集コースにおいて、上記編集用ディスプレイ8に、選択された撮影コースに関連して他の編集コースと異なるよう設定された編集入力ツールであるスタンプツールが表示され、撮影コースに対応したスタンプ画像を使用した編集を行い得るようになっている。
【0122】
上記編集コースによる編集が行なわれた静止合成画像58は、プリンタ9により印刷媒体35に出力され、写真プリントとして提供される。このとき、フレームや背景として画質のより高解像度の印刷用画像を使用していることから、美麗な写真プリントを提供できる。
【0123】
上記写真プリント提供装置の動作の一例について、図7〜図10のフローチャートを参照しながら説明する。ここで、図7〜図10において、「S」はステップを意味する。
【0124】
まず、全体の処理を図7に基づいて説明する。
【0125】
この例で説明した装置では、使用者2は、撮影プレイ用空間31で撮影プレイを行ない、撮影プレイが終了すると、編集プレイ用空間32に移動して編集プレイを行なう。編集プレイが終了すると、筐体1側面の送出口19の前で、写真プリントが排出されるのを待つ。また、上記撮影プレイは、主として第1コンピュータ装置37で制御され、編集用プレイは、主として第2コンピュータ装置38により制御される。
【0126】
まず、装置の電源が投入されると、第1コンピュータ装置37および第2コンピュータ装置38の記憶装置41,33内に記憶された制御プログラム48,53が起動し、装置が動作を開始する。装置が起動すると、第1コンピュータ装置37および第2コンピュータ装置38に接続されているそれぞれの機器のチェックが行なわれ、異常がなければ、モニタ20に、タイトルデモ画面が表示される(S1)。このタイトルデモ画面表示の状態では、常に、硬貨が投入されるのを待機しており、硬貨が投入されれば次のステップに進み、硬貨の投入がなければタイトルデモ画面の表示を継続する。
【0127】
使用者2が撮影プレイ用空間31に入り、硬貨投入口15に硬貨が投入され硬貨検出部34で硬貨が検出されると(S2)、モニタ20には、図11に示す撮影コース選択画面が表示される(S3)。この例において、撮影コースのメニューとしては、「オートフレームコース」「マルチフレームコース」「セレクトフレームコース」の3種類のメニュー61が準備され表示されている。
【0128】
上記撮影コースの選択は、操作パネル16a,16bの切換ボタン22a,22bで切り換えて選択し、決定ボタン14を操作して選択入力を決定する。画面左上に表示されているカウンタ81は、コースを選択できる残り時間であり、規定時間(たとえば20秒)が最初に表示され、時間経過によりカウントが減っていく。利用者2は、カウンタが0になるまでにコースを選択決定するが、カウントが0になっても決定されなかった場合は、その時点のカーソル位置で選択されているコースが決定される。
【0129】
ここで、「オートフレームコース」が選択されると、オートフレームコースの撮影が実行され(S4)、「マルチフレームコース」が選択されると、マルチフレームコースの撮影が実行され(S5)、「セレクトフレームコース」が選択されると、セレクトフレームコースの撮影が実行される(S6)。各撮影コースの撮影動作については後述する。
【0130】
上記各撮影コースの撮影において、被写体2を撮影した静止画50と、その撮影に使用されたフレームおよび背景の識別情報が第1コンピュータ装置37に格納されるか、または第2コンピュータ装置38に対して伝送される。
【0131】
この例では、ステップ4,5,6までが撮影プレイであり、ステップ4,5,6が終了すると、モニタ20には、編集プレイ用空間32への移動を促すメッセージが音声およびモニタ20に表示され、使用者2は撮影プレイ用空間31から一旦出て編集プレイ用空間32に移動し、編集プレイが開始される。
【0132】
このとき、第1コンピュータ装置37による撮影プレイが終了したことを第2コンピュータ装置38が検出すると、第2コンピュータ装置38は、第1コンピュータ装置37内の静止画50とその撮影に使用されたフレームおよび背景の識別情報を読み取る。これら動作の同期をとる方法は、どちらのコンピュータ装置37,38からの問いかけに対して行ってもよい。
【0133】
上記各撮影コースの撮影動作が終了して編集プレイが開始されると、第2コンピュータ装置38において、第1コンピュータ装置37から読み取った静止画50とその撮影に使用されたフレームおよび背景の識別情報を元に、高解像度のフレームと背景が読み出されて静止合成画像58が合成される。
【0134】
そして、編集用ディスプレイ8には、写真選択画面が表示され、撮影コースで複数のシャッタ操作によって得られた静止画50を用いた静止合成画像58を一覧表示し、利用者2は表示された画像の中から好みの画像を規定枚数(全部であっても一部であってもよい)、タッチペン12で選択する(S7)。これにより、この後の編集や印刷を行なう必要のない撮影画像の削除が可能となる。
【0135】
写真の選択が行なわれると、つぎに上記撮影画像の明るさ調整画面が編集用ディスプレイ8に表示され、タッチペン12を操作し、選択された写真の明るさの調整を行う(S8)。このS8においては、次に、選択された画像の向きの回転も行なうことができるようになっている。
【0136】
明るさの調節が終了すると、シール分割選択画面が編集用ディスプレイ8に表示される。S7で選択された写真の枚数に応じて、写真の大きさ、写真の枚数などにより予め決められた配置でレイアウトされた、印刷媒体35に印刷されるシールレイアウトが複数表示され、好みのシールレイアウトをタッチペン12でタッチし、選択する(S9)。
【0137】
編集プレイでは、編集用ディスプレイ8にらくがき画面(図20参照)が表示され、編集プレイが行なわれる(S10)。上記らくがき画面と編集プレイの詳細については後述する。編集プレイが終了すると、編集後の静止合成画像58の画像データがプリンタ9に送られて、印刷媒体35に印刷出力され、写真プリントが送出口19から排出される(S11)。
【0138】
つぎに、上記各撮影コースの詳細について説明する。
【0139】
まず「セレクトフレームコース」について図8のフローチャートに基づいて説明する。
【0140】
この「セレクトフレームコース」は、利用者2が好みのフレームと好みの背景を別個に選択入力し、その選択入力されたフレームと背景とカメラ6による動画である撮像動画が合成された画像をモニタ20で確認しながら撮影できるものである。
【0141】
図7のS3で「セレクトフレームコース」が選択されると、図12に示すジャンル選択画面がモニタ20に表示される(S300)。このジャンル選択画面には、複数のジャンル名が表示されたジャンル選択部75が表示され、ここに表示されているジャンルの中から切換ボタン22a,22bを操作して選択入力の切換を行なう。選択中は現在選ばれているジャンルのフレーム画像や背景画像がジャンル説明部76に表示される。これにより利用者2は、どのジャンルにどんな画像があるか確認でき、好みのジャンルを選択しやすくなる。決定ボタン14でジャンルが決定され次のステップへ進み、キャンセルボタン13で図7のS3のコース選択画面に戻り、コースを選び直すことが出来る。
【0142】
S300で好みのジャンルが決定されると、図13の撮影画面が表示され、撮影が行なわれる(S301)。この撮影画面には、画面中央にカメラ6による撮像映像である撮像動画と選択されたフレームおよび背景とがリアルタイム合成された合成動画をリアルタイム表示するライブ映像表示部77が表示されている。また、画面左側には、背景のサムネイル画像を縦並びに複数表示して背景を選択する背景選択部78が表示され、画面右側には、フレームのサムネイル画像を縦並びに複数表示してフレームを選択するフレーム選択部79が表示されている。また、画面中央の下側には、「ノーマルフラッシュ」「上からのフラッシュ」「バズーカフラッシュ」「すべてのフラッシュ」と表示された照明方法選択部80が表示されている。また、画面中央の上側には、残り時間を表示するカウンタ81が表示されている。
【0143】
この撮影画面では、利用者2は左側の切換ボタン22aで背景画像を選択し、右側の切換ボタン22bでフレーム画像を選択する(S302)。選択された背景画像およびフレーム画像は、背景選択部78およびフレーム選択部79のサムネイルが強調表示されるとともに、瞬時にカメラ6からの撮像動画と合成され、ライブ映像表示部77に表示される。このときの画像合成は、第1コンピュータ装置37において、低解像度背景画像群51および低解像度フレーム画像群52からフレームおよび背景が読み出され、アンダーレイ合成手段42およびオーバーレイ合成手段43によりカメラ6からの動画と合成され、表示される。このように、撮影プレイでは、フレームや背景はモニタ20に表示するだけなので、低解像度の画像を使用することにより処理の負荷が低減される。
【0144】
フレームや背景を切り換えるときは、利用者2は左側の切換ボタン22aで背景画像の切り換えを行い、右側の切換ボタン22bでフレーム画像の切り換えを行なう。これに応じて、切り換えで選択されたフレームや背景は、リアルタイムにカメラ6からの動画と合成され、ライブ映像表示部77にリアルタイムに切換表示される。これにより、利用者2は、シャッタ操作の前に、背景画像またはフレーム画像を色々切換ながら合成動画を確認でき、楽しみながら撮影できる。
【0145】
また、装置には複数の場所にストロボが備わり(図1,図5参照)、撮影時にどのストロボを照射させるかを、キャンセルボタン13を操作することで選択できるようになっている。「ノーマルフラッシュ」では正面ストロボ7が照射されて普通の撮影効果を奏する。「上からのフラッシュ」では点光源の天井ストロボ24が照射され、利用者2の頭部に天使の輪のような輝きが表現された撮影ができる。「バズーカフラッシュ」では、バウンスストロボ29が発光し、反射板25での反射光を利用した背面斜め上部からの照明が行なわれ、被写体2を後方上部から光で包み込んだような全体的に明るく、輪郭をややぼかした逆光効果を活かした画像に仕上がる。「すべてのフラッシュ」では、これら全てが照射され、全体的に明るく、光量のバランスを最適にすることで、上述のすべての効果を奏する。
【0146】
ここで、バックストロボ27は、どの照明方法においても発光し、スクリーン26に被写体2の影ができるのを防止して背景の合成精度を向上させることが行なわれる。また、バック蛍光灯28は、フレームや背景を切り換えながら撮像動画とフレームや背景との合成動画をモニタ20に表示する際、常に発光しており、スクリーン26に被写体2の影ができるのを防止し、リアルタイムで切り換え表示される合成映像の合成精度を向上させる。
【0147】
フレームおよび背景の切り換え選択、照明方法の選択入力は、カウンタ81が0になるまで選択可能である。0になるとその時点で選ばれている内容で強制的に決定される。カウンタが0になる前に、撮影開始の指示として決定ボタン14を押すと(S303)、「3.2.1」という音声および画面表示によるカウントダウン表示ののち、ストロボが照射されるとともに、カメラ6のシャッタが動作し静止画50が撮影される(S304)。
【0148】
上記シャッタ操作により、カメラ6は被写体2の静止画50を撮影する。このとき、モニタ20には、撮影された静止画50とそのとき選択されているフレームおよび背景との合成画像が表示されている。また、上記シャッタ操作により、カメラ6は被写体2の静止画50を撮影してその画像データを記憶するとともに、そのシャッタ操作の際に選択されていたフレームおよび背景の識別情報を関連付けて記憶する。これらの情報は、撮影プレイの終了により第1コンピュータ装置37から第2コンピュータ装置38に伝送され、第2コンピュータ装置38における編集プレイで使用される。このように、合成画像は撮影時の確認のために作成されるのであって、合成画像自体が保存されるのではなく、撮影された静止画50だけが保存されるのである。
【0149】
そして、S305において、規定回数(たとえば6回)の撮影が終了しているか否かが判断され、撮影回数が規定回数に達していなければ(S305でNO)、S306において同じフレーム・背景・照明方法の選択内容でさらに規定回数(たとえば2回)撮影しているか否かが判断される。
【0150】
S306において同じフレーム・背景・照明方法の選択内容で規定回数(この場合は2回)に達していなければ(S306でNO)、S304に戻って規定回数(この場合は2回)まで撮影動作が繰り返される。S306において同じフレーム・背景・照明方法の選択内容で規定回数に達していれば(S306でYES)、S302に戻り、再度フレーム画像,背景画像,照明方法が選択できる状態となって規定回数(この場合は6回)の動作が繰り返される。一方、規定回数の撮影が終了すれば、撮影コースは終了し、次の処理へ進む。(S305でYES)
【0151】
つぎに、「オートフレームコース」について図9のフローチャートに基づいて説明する。
【0152】
この「オートフレームコース」は、あらかじめフレーム画像と背景画像の組み合わせが日替わりで複数種類用意され、そのフレーム画像と背景画像の組合せを選択して撮影を行うものである。予め用意された組合わせの中から選択すればよいので、フレーム画像と合成画像をそれぞれ別個に選択する必要がなく利用者2にとっても便利である。
【0153】
図7のS3で「オートフレームコース」が選択されると、図14の撮影画面が表示される(S100)。この撮影画面には、画面中央にカメラ6による撮像動画と選択されたフレームおよび背景とがリアルタイム合成された合成動画をリアルタイム表示するライブ映像表示部77が表示されている。また、画面左側および右側には、フレームと背景が組合せられた組合せ画像のサムネイル画像を縦並びに複数表示して組合せ画像を選択する組合せ選択部82が表示されている。また、画面中央の下側には、「ノーマルフラッシュ」「上からのフラッシュ」「バズーカフラッシュ」「すべてのフラッシュ」と表示された照明方法選択部80が表示されている。また、画面中央の上側には、残り時間を表示するカウンタ81が表示されている。
【0154】
この撮影画面では、利用者2は左右の切換ボタン22a,22bで組合せ画像を選択する(S101)。選択された組合せ画像は、組合せ選択部82のサムネイルが強調表示されるとともに、瞬時にカメラ6からの動画と合成され、ライブ映像表示部77に表示される。このときの画像合成は、第1コンピュータ装置37において、低解像度背景画像群51および低解像度フレーム画像群52からフレームおよび背景が読み出され、アンダーレイ合成手段42およびオーバーレイ合成手段43により動画と合成され、モニタ20に表示される。
【0155】
フレームと背景の組合せ画像を切り換えるときは、利用者2は左右の切換ボタン22a,22bで画像の切り換えを行う。これに応じて、切り換えで選択されたフレームと背景の組合せ画像は、リアルタイムにカメラ6からの動画と合成され、ライブ映像表示部77にリアルタイムに切換表示される。このとき、フレームや背景としてデータ量の小さい低解像度の確認用画像を使用していることから、切換表示の際の処理負荷が小さくてすみ、スムーズな切換表示が実現される。カウンタ81および照明方法選択部80は、セレクトフレームコースの場合と同様である。
【0156】
決定ボタン14を押すと(S102)、「3.2.1」という音声および画面表示によるカウントダウン表示ののち、ストロボが照射されるとともに、カメラ6のシャッタが動作し静止画50が撮影される(S103)。
【0157】
そして、S104において、規定回数(たとえば6回)の撮影が終了しているか否かが判断され、撮影回数が規定回数に達していなければ(S104でNO)、S105において同じフレーム・背景・照明方法の選択内容でさらに規定回数(たとえば2回)撮影しているか否かが判断される。
【0158】
S105において同じフレーム・背景・照明方法の選択内容で規定回数(この場合は2回)に達していなければ(S105でNO)、S103に戻って規定回数(この場合は2回)まで撮影動作が繰り返される。S105において同じフレーム・背景・照明方法の選択内容で規定回数に達していれば(S105でYES)、S101に戻り、再度フレーム画像,背景画像,照明方法が選択できる状態となって規定回数(この場合は6回)の動作が繰り返される。一方、規定回数の撮影が終了すれば(S104でYES)、図15に示す予告画面がモニタ20に表示される。
【0159】
この予告画面には、「只今らくがきの準備中です、しばらくお待ちください」というメッセージとともに、「明日はこのフレームだよ、また来てね」のメッセージおよび次の日に選択可能となるフレームと背景の組合せ画面83が予告表示される(S106)。カウンタ81による所定のカウント時間だけ表示されたのち、撮影コースは終了し、次の処理へ進む。
【0160】
このように、選択入力しうるフレームおよび背景の組合せ画像が1日ごとに変更される日替わり画像であり、プレイ中における撮影プレイ終了時のタイミングで、次の日に選択入力可能となる組合せ画面83を予告表示するため、利用者2は、次の日に使用可能となる組合せ画面83の予告表示を見て気に入ったものがあればまた利用したいと考えることから、利用者2のリピート効果の増大に繋がる。また、利用者2に対して飽きのこないプレイを提供できるようになる。
【0161】
なお、選択可能とする画像は日替わりだけに限定するものではなく、週単位や月単位等適宜変更することができる。また、ここでは、日替わり画像として予告表示を行なう画像としてフレームと背景の組合せ画像である場合を例示したが、これに限定するものではなく、フレームや背景をそれぞれ日替わりや週替わりにして予告表示することもできる。そして、このような予告表示をマルチフレームコースやセレクトフレームコースにおいて行なうこともできる。
【0162】
つぎに、「マルチフレームコース」について図10に基づいて説明する。
【0163】
この「マルチフレームコース」は、ジャンルごとに場面が設定されており、その場面にあった画像(フレーム画像および背景画像)が予め決定されている。利用者は直接フレーム画像や背景画像を選択するのではなく、ジャンルを選択するだけで、連続的に撮影が行われるコースである。
【0164】
図7のS3で「マルチフレームコース」が選択されると、図16のジャンル選択画面が表示される(S200)。このジャンル選択画面には、複数のジャンル名が表示されたジャンル選択部75が表示され、ここに表示されているジャンルの中から切換ボタン22a,22bを操作して選択入力の切換を行なう。選択中は現在選ばれているジャンルのフレーム画像や背景画像がジャンル説明部76に表示される。決定ボタン14でジャンルが決定され次のステップへ進み、キャンセルボタン13で図5のS3のコース選択画面に戻り、コースを選び直すことが出来る。
【0165】
S200で好みのジャンルが決定されると、図17に示す照明方法選択画面が表示される(S201)。この照明方法選択画面には、「おまかせフラッシュ」「ノーマルフラッシュ」「上からのフラッシュ」「バズーカフラッシュ」「すべてのフラッシュ」と表示された照明方法選択部80が表示されている。また、画面左上には、残り時間を表示するカウンタ81が表示されている。照明方法の選択は、左右の切り替えボタン22a,22bおよび決定ボタン14で行なわれる。
【0166】
上記「おまかせフラッシュ」が選択されると、あらかじめ決められた場面にあった最適な照明方法で撮影を行うことができる。その他の「ノーマルフラッシュ」「上からのフラッシュ」「バズーカフラッシュ」「すべてのフラッシュ」は、他の撮影コースの場合と同様である。
【0167】
照明方法の選択が行なわれると、図18の撮影画面が表示される(S202)。この撮影画面には、画面中央にカメラ6による撮像動画と選択されたジャンルの最初の場面で決められたフレームおよび背景とがリアルタイム合成された合成映像をリアルタイム表示するライブ映像表示部77が表示されている(S203)。また、画面右には、選ばれたジャンルでの設定場面表示85が表示され、1場面で1回撮影し、強調表示等でこれから撮影する場面がわかるように表示されている。
【0168】
画面左側には、撮影予告表示部84が表示されている。この撮影予告表示部84では、矢印が上から下に移動し、矢印が「撮影」の場所にきたときにシャッタが動作するようになっている。このコースでは、利用者2によるシャッタ操作を必要とせず、撮影が連続的に行われる。この場合、連続的に撮影するためストロボの充電を行う時間を確保する必要があるが、この撮影予告部の表示を行うことで利用者2の退屈感を紛らわすことができる。
【0169】
図19は、撮影予告表示の第2例を示している。図18では、撮影予告表示部84がモニタ20の画面内に表示されていたが、この例では、モニタ20の外に複数のLEDランプ86を並べて取り付け、撮影予告ランプとして機能させている。この場合、点灯すれば数字が現れるランプなどを利用すれば利用者2にわかりやすく、撮影のタイミングをマークで表せば、よりわかりやすくなる。上記撮影予告ランプの配置は横並びだけでなく、縦並びとすることもできる。なお、上記撮影予告部は、設けなくてもよい。
【0170】
1回の撮影(S204)が終了すると自動的につぎの場面で撮影が行われ、場面数(たとえば7場面)が終了するまで連続的に撮影が繰り返される(S205でNO)。次の場面で使用するフレームと背景がカメラ6からの撮像動画と合成されライブ映像表示部77に表示される。上記ジャンルとして「学校」が選択された場合、場面として「校門」「教室」「運動場」「昼ご飯」「体育館」「廊下」「校舎裏」などが準備されている。このとき、フレームや背景としてデータ量の小さい低解像度の確認用画像を使用していることから、切換表示の際の処理負荷が小さくてすみ、スムーズな連続撮影が実現される。規定回数での撮影が終了すると、つぎのステップに進む。
【0171】
上記「オートフレームコース」(S4)、「マルチフレームコース」(S5)、「セレクトフレームコース」(S6)のいずれかの撮影コースの撮影動作が終了すると、上記撮影コースの撮影において、被写体2を撮影した静止画50と、その撮影に使用されたフレームおよび背景の識別情報が第1コンピュータ装置37に格納され、第2コンピュータ装置38に対して伝送される。
【0172】
一方、編集プレイ用空間32への移動を促すメッセージが音声およびモニタ20に表示され、使用者2は撮影プレイ用空間31から一旦出て編集プレイ用空間32に移動し、編集プレイが開始される。
【0173】
編集プレイが開始されると、第2コンピュータ装置38において、第1コンピュータ装置37から伝送された静止画50とその撮影に使用されたフレームおよび背景の識別情報を元に、高解像度のフレームと背景が読み出されて静止合成画像58が合成される。
【0174】
編集プレイでは、編集用ディスプレイ8に、図20に示すようならくがき画面が表示され、編集プレイが行なわれる(S10)。
【0175】
上記らくがき画面において、63はらくがき入力部であり、撮影プレイにおいて撮影されたフレームと背景と被写体画像の静止合成画像58が表示され、タッチペン12の操作により手描き画像やスタンプ画像等の編集用画像56の入力を受け付ける。64は編集プレイの残り時間を表示するカウンタであり、66は上記カウンタが0になる前すなわち所定の編集プレイ時間に達する前に操作して編集プレイを終了する終了ボタンである。
【0176】
65は画像切替部であり、撮影プレイにおいて撮影されたフレームと背景と被写体画像の静止合成画像58について、複数のサムネイル画像が表示され、らくがき入力部63に表示してらくがき入力を行なえるアクティブ状態となる静止合成画像58を切り替えることができるようになっている。
【0177】
73はツール選択部であり、編集入力で使用する編集ツールを選択する。73dはペン入力を行なう際に選択するペンボタン、73cはスタンプ入力を行なう際に選択するスタンプボタンである。73aはらくがき入力部63に表示された静止合成画像58の背景を変更する際に選択する背景ボタン、73bはらくがき入力部63に表示された静止合成画像58のフレームを変更する際に選択するフレームボタンである。
【0178】
72は編集入力選択部であり、上記ツール選択部73で選択された編集ツールによって実際に入力するスタンプ画像やペンの種類等の編集入力メニューが表示され、実際に編集入力するメニューを選択する。
【0179】
例えば、上記ツール選択部73でペンボタン73dが選択された場合、この編集入力選択部72には、ペンの種類,太さ,色等がアイコン74で表示され、上記アイコン74をタッチペン12で選択してかららくがき入力部63の表面に絵を書くことにより、選択されたペン入力モードによる手描き画像が入力できる。
【0180】
また、上記ツール選択部73でスタンプボタン73cが選択された場合、この編集入力選択部72には、スタンプ画像の種類,大きさ,色等がアイコン74で表示され、上記アイコン74をタッチペン12で選択してかららくがき入力部63の表面にタッチペン12先端を接触させることにより、選択されたスタンプモードによるスタンプ画像が入力できる。
【0181】
また、上記ツール選択部73で背景ボタン73aが選択された場合、この編集入力選択部72には、各種の背景画像がアイコンまたはサムネイル74で表示され、上記アイコンまたはサムネイル74をタッチペン12で選択することにより、らくがき入力部63に表示された静止合成画像58で使用された背景を、ここで選択した背景に変更できるようになっている。ここで差し替えるフレームおよび背景は、撮影プレイにおいて選択できたものであってもよいし、撮影プレイでは表示されなかったまったく別の画像を準備しておき、その画像と差し替えることができるようにしてもよい。
【0182】
また、上記ツール選択部73でフレームボタン73bが選択された場合、この編集入力選択部72には、各種のフレームがアイコンまたはサムネイル74で表示され、上記アイコンまたはサムネイル74をタッチペン12で選択することにより、らくがき入力部63に表示された静止合成画像58で使用されたフレームを、ここで選択した背景に変更できるようになっている。
【0183】
67はフレーム消去ボタンであり、らくがき入力部63に表示された静止合成画像58で使用されたフレームを1回の操作で消去できるようになっている。また、68は背景消去ボタンであり、らくがき入力部63に表示された静止合成画像58で使用された背景を1回の操作で消去できるようになっている。上記フレーム消去ボタン67および背景消去ボタン68は、1回の操作でフレームや背景が消去されることから、後述のけしゴム69でタッチペン12でなぞって消すより操作性がよい。なお、フレーム消去ボタン67や背景消去ボタン68では、上述したように差し替えたフレームや背景を消去することもできる。
【0184】
このように、撮影プレイにおけるシャッタ操作により所望のフレームや背景を決定して静止画50として固定したのち、プリンタ9による印刷出力する前の編集プレイにおいて、上記静止画50に使用されたフレームや背景の差し替えや消去を可能とするようになっているため、撮影プレイにおいて切換表示しながら選択したフレームや背景があとになって気に入らなくなったような場合に、印刷前に差し替えてより納得のいく写真プリントを提供することができる。
【0185】
69は既に入力された手描き画像やスタンプ画像を消去するらくがき消去ボタン、70は操作を1回前に戻してやり直す戻るボタン、71は操作をはじめからやり直すはじめからボタンである。
【0186】
所定時間の編集プレイが終了すると、編集後の静止合成画像58の画像データがプリンタ9に送られて、印刷媒体35に印刷出力され、写真プリントが送出口19から排出される(S11)。
【0187】
このように、上記写真プリント提供装置および方法によれば、第1合成手段90に用いる確認用画像と第2合成手段60に用いる印刷用画像を別に準備し、モニタ20による確認用の合成処理とプリンタ9による印刷用の合成処理をそれぞれ別個に行なうため、制御処理の負荷が分散されて処理速度の低下が少なく、使用者にストレスを感じさせない。また、確認用として画素の少ない低解像度画像を使用し、印刷用として画素の多い高解像度画像を使用することにより、確認用の合成処理や表示処理においては、データ量の少ない低解像度画像を使用して負荷の少ない状態で処理を行い、印刷用の合成処理や印刷においては、高解像度画像を用いることにより、画質に優れた美麗な写真プリントを作成することができる。
【0188】
また、使用者2は、従来のように、あらかじめひとつに決められたフレーム画像に応じてシャッタ操作を行なうのではなく、リアルタイム表示される使用者2自身の映像と、切換表示されるフレームや背景とのリアルタイム合成映像を目視確認しながら、順次フレームや背景の切換入力を行なうとともに、その合成映像をリアルタイムで目視確認できる。このため、所望のフレームや背景記憶画像を探したり、フレームや背景の絵柄に合わせたポーズや表情を決めるなど、趣向を凝らした撮影プレイが可能となる。また、フレームや背景と撮像動画が実際に合成された状態で数多くのフレームや背景のなかから所望のものを選択できるため、そのときの服装や髪型、あるいはその時の気分やプレイ仲間が誰か等に応じた最適なフレームや背景の選択を行ないやすくなる。
【0189】
図21および図22は、本発明の写真プリント作成装置の第2の実施の形態を示す。図21はシステム構成を示す概要図、図22は詳細のシステム構成図である。
【0190】
この例は、図21に示すように、高解像度の印刷用画像を記憶する本発明の第2記憶部としてのフレーム画像群96と、上記フレーム画像群96に格納された高解像度フレーム画像を読み出してそれに対応する低解像度の確認用画像に変換する画像変換手段95とを備えている。
【0191】
より詳しく説明すると、図22に示すように、1台のコンピュータ装置97で本発明を実現した例であり。制御回路98は、硬貨検出部34,サービスパネル40a,40b,スピーカ18a,18b,操作パネル16a,16bを制御する。また、上記コンピュータ装置97には、第1合成手段90,第2合成手段60,フレーム画像群96が設けられている。
【0192】
そして、この例では、フレーム画像群96には、フレーム画像だけが格納されるとともに、第1合成手段90は、オーバーレイ合成手段43とキャプチャー91とから構成され、背景画像の合成は行なわれない。
【0193】
上記フレーム画像群96には高解像度の印刷用画像が記憶され、第2合成手段60での合成においては、フレーム画像群96の印刷用画像が読み出されて使用される。また、第1合成手段90による合成においては、上記印刷用画像が画像変換手段95で低解像度画像に変換され、変換後の画像が使用される。それ以外は、上記各実施の形態と同様であり、同様の部分には同じ符号を付している。
【0194】
この例では、同じ画像について確認用画像と印刷用画像との2つを準備して格納しておかなくてもよいため、合成用画像の準備に要する手間が省ける。特に、確認用画像や印刷用画像に用いられる合成用画像が所定期間ごとに変更される期間替わり画像であるような場合、変更の度に合成用画像を2つづつ準備しなくてよいため、変更やデータ更新の作業が楽になり、メンテナンスコストを節約することができるため、都合がよい。それ以外は、上記各実施の形態と同様の作用効果を奏する。
【0195】
図23は本発明の写真プリント作成装置の第3の実施の形態のシステム構成を示す概要図である。この例は、図21,22に示した装置の変形例である。
【0196】
この例は、低解像度の確認用画像を記憶する本発明の第1記憶部としてのフレーム画像群96と、上記フレーム画像群96に格納された低解像度フレーム画像を読み出してそれに対応する高解像度の印刷用画像に変換する画像変換手段95とを備えている。
【0197】
上記フレーム画像群96には低解像度の確認用画像が記憶され、第1合成手段90での合成においては、フレーム画像群96の確認用画像が読み出されて使用される。また、第2合成手段60による合成においては、上記確認用画像が画像変換手段95で高解像度画像に変換され、変換後の画像が使用される。それ以外は、上記各実施の形態と同様であり、図21,22に示した装置と同様の作用効果を奏する。
【0198】
図24は、本発明の写真プリント作成装置の第4の実施の形態のシステム構成を示す概要図である。
【0199】
この例は、第1合成手段90で用いられる合成用画像として、モニタ20に表示して使用者2に目視させる合成用動画像が用いられ、上記第2合成手段60で用いられる合成用画像として、シャッタ操作で静止画50が固定されたタイミングで上記合成用動画像が固定された合成用静止画像が用いられている。
【0200】
上記第1合成手段90で用いられる合成用動画像は、第3記憶部としての動画群99に格納され、第2合成手段60で使用される合成用静止画は、第4記憶部としての静止画群100として格納されている。上記合成用動画像は、DVDプレイヤー等の再生装置やDirect Show等のソフトウェアによって再生され、第1合成手段90に入力される。
【0201】
そして、上記動画群99として記憶された合成用動画像とその合成用動画像のシャッタ操作の瞬間に対応する静止画群100の合成用静止画像とを対応付ける対応化手段101とを備えている。この対応化手段101では、例えば、カメラ6のシャッタとストロボを連動させるために使用されるX接点からの信号を検知し、シャッタ操作の瞬間の合成用動画像のフレーム番号を算出して合成用静止画像と対応つけることが行なわれる。
【0202】
このようにすることにより、背景画像等の合成用画像を動画で表示し、動画背景の前で被写体2の撮影画像を動画であるライブ映像として表示しながら撮影プレイを行ない、動画背景と動画ライブ映像を任意の瞬間で静止状態の画像に固定してプリントすることにより、撮影プレイはダイナミックで動きのあるプレイが楽しめるとともに、写真プリントも予想のできない動きのある写真を撮ることができ、変化のある面白みのある写真が得られる。
【0203】
また、ライブ映像用に合成用動画像を使用してダイナミックな撮影プレイを可能とするとともに、上記撮影用の合成とプリント用の合成とを別個に行なうことにより、効率的な処理を可能とする。それ以外は、上記各実施の形態と同様であり、同様の作用効果を奏する。
【0204】
図25は、本発明の写真プリント提供装置の第5の実施の形態を示す図である。
【0205】
この装置は、基本的には、図1〜図5に示したものと同様であり、第1合成手段90で使用される合成用画像として、被写体2の前景となるフレーム画像と、被写体2の背景となる背景画像とを有し、上記フレーム画像は低解像度フレーム画像群52として、上記背景画像は低解像度背景画像群51として、第1記憶部である低解像度画像群93に格納されている。
【0206】
上記第1合成手段90は、上記カメラ6による撮像映像である動画像から被写体2を抽出し、抽出された被写体2以外の部分に背景画像をリアルタイムに合成するアンダーレイ合成手段42と、上記アンダーレイ合成手段42で撮像映像に背景が合成された画像に、さらにフレーム画像を前景としてリアルタイム合成するオーバーレイ合成手段43とを備えている。
【0207】
また、第2合成手段60で使用される合成用画像として、高解像度フレーム画像群54および高解像度背景画像群55として高解像度画像群94に格納されている。
【0208】
この装置では、上記低解像度画像群93には、低解像度フレーム画像群52として格納された各フレーム画像にそれぞれ対応するマスクデータ102が格納されている。また、上記高解像度画像群94にも、上記低解像度画像群93に格納されたものと同様の、各フレーム画像にそれぞれ対応するマスクデータ102が格納されている。
【0209】
上記マスクデータ102は、各フレーム画像の画像パターンすなわち絵柄に応じ、オーバーレイ合成するフレーム画像の全領域のうち、フレームに隠れる領域,フレームに隠れないで見える領域および半透明状に見える領域を定義するデータである。
【0210】
すなわち、図26(a)に示すように、カメラ6で撮影された被写体2の撮影画像が展開される撮影画層103に対して背景画像が展開される背景画層105がアンダーレイ合成され、被写体以外の部分に背景画像が合成される。この合成画像に対して、フレーム画像が展開されるフレーム画層104がオーバーレイ合成され、フレーム画像を前景として合成する。
【0211】
図26(b)は、上記フレーム画層104,撮影画層103,背景画層105にそれぞれフレーム画像,被写体画像,背景画像が展開された状態の一例を示す。この場合の上記フレーム画像に対応するマスクデータ102の一例を示したものが図26(c)である。この例では、上記フレーム画像は、画像パターンとして引き戸の絵柄が表されたものであり、このフレーム画像に対応するマスクデータ102としては、引き戸の存在しない領域Cが透明領域として、引き戸の窓ガラスに対応する領域Hが半透明領域として、窓ガラス以外の引き戸の領域Mが不透明のマスク領域として定義付けされている。
【0212】
そして、第1合成手段90のオーバーレイ合成手段43によるオーバーレイ合成をリアルタイムで行なう際に、当該フレーム画像のマスクデータ102を参照することにより、図26(d)に示すように、アンダーレイ合成手段42で撮像映像である動画に背景が合成された画像が、フレームに隠れる領域,フレームに隠れないで見える領域および半透明状に見える領域を有するように表示する。このように、フレームに隠れる領域,フレームに隠れないで見える領域および半透明状に見える領域が存在するなかで動画のリアルタイム合成画像を見ながら撮影プレイを行なうことができ、使用者2に対して大きなプレイの楽しみを与えることができる。
【0213】
また、第2合成手段60においても、第1合成手段90と同様のマスクデータ102を参照した合成を行ない、図26(d)に示すような合成画像106を生成し、当該合成画像106をプリンタ9で印刷する。
【0214】
ここで、撮影画像(動画または静止画)が半透明状に見えるようにとは、透過性の程度は問わず、すくなくとも撮影画像が認識できる程度の透過性を有していればよい。さらに、半透明状に見えるように合成を行う該領域に、さらに特殊な合成を行うようにすることもできる。この特殊な合成は、半透明合成と組合せて行うこともできるし、半透明合成を行わずに特殊な合成のみを行うこともできる。上記特殊な合成としては、たとえば、撮影画像に望遠または広角レンズなどの光学的変換を施すこと、拡大、縮小、変形などの形状変換、また絵画風、エンボス、ネガ、ポジ、セピア、モノクロなどの色調変換などがあげられる。またさらに、前記特殊な合成は、単独で行うこともできるし、適宜複数を組合せて行うこともできる。
【0215】
このようにすることにより、カメラ6による動画である撮像映像と背景とが合成された画像に対するフレーム画像の合成画像106をモニタ20に表示しながらシャッタ操作により静止画50を得る撮影プレイの際に、撮像映像と背景が合成された画像が、フレームに隠れる領域,フレームに隠れないで見える領域および半透明状に見える領域を有するように合成された合成映像を見ながらプレイできる。そして、被写体2のバックには所望の背景が合成されるとともに、被写体の前景として半透明部分を有したフレームが合成され、多様な合成表現が楽しめるプレイを提供できるうえ、そのような多様な合成表現がなされた写真プリントを提供することができる。さらに特殊な合成を行うことにより、より多様な合成表現が楽しめるプレイが提供できる。
【0216】
図27は、この実施の形態の装置で撮影プレイを行なう際にモニタ20に表示される撮影画面の一例を示す。
【0217】
この撮影画面は、図18に示すものと基本的に同様であるが、画面の右寄り部に、表示された設定場面表示85に、ジャンルとして「遊園地」の場面設定が選択された状態が示されている。
【0218】
例えば、この撮影コースでは、利用者2によるシャッタ操作を必要とせず、撮影が連続的に行われ、1回の撮影(図10のS204)が終了すると自動的につぎの場面で撮影が行われ、場面数(たとえば6場面)が終了するまで連続的に撮影が繰り返される(図10のS205でNO)。次の場面で使用するフレームと背景がカメラ6からの撮像動画と合成されライブ映像表示部77に表示される。
【0219】
この例では上記ジャンルとして「遊園地」が選択された場合、場面として「ゲート」「観覧車」「メリーゴーランド」「お弁当」「ジェットコースター」「ゴーカート」などが準備されている。撮影プレイでは、上記各場面においてその場面に応じたフレーム画像と背景画像の組合せが選択されてモニタ20に表示される。
【0220】
そして、撮影プレイの際に、第1合成手段90において、上記組合せのうち、特定の(この例では「ジェットコースター」)の場面において用いられる組合せを撮像映像に合成してモニタ20に表示する際、撮像映像の天地を逆転するとともにフレームと背景の天地をそのままの状態にした合成画像を生成してモニタ20に表示し、その状態でシャッタ操作を行なうようになっている。
【0221】
すなわち、場面「ジェットコースター」では、撮像映像の天地を反転させた状態に適する画像パターンのフレーム画像および背景画像となっており、それ以外の場面では、撮像映像の天地が正常な状態に適する画像パターンのフレーム画像および背景画像となっている。
【0222】
図28(a)には、場面「ジェットコースター」の際のフレーム画像が展開されたフレーム画層104,同じ場面の際の背景画像が展開された背景画層105、およびこの画面での被写体2の撮像映像が展開された撮影画層103の一例を示す。
【0223】
図28(a)に示すように、上記フレーム画像および背景画像は、撮像映像の天地を反転させた状態に適する画像パターンとなっている。そして、この場面での撮影では、撮像映像の天地が自動的に反転され、図28(b)に示すように、フレームと背景の画像パターンに合致した合成画像106がモニタ20に表示される。
【0224】
このように、撮影画像の天地を逆転した状態で正常に見えるような画像パターンの合成画像106を使用し、シャッタ操作の前の合成映像の確認の際に、正常な合成映像を確認することができる。
【0225】
この例では、6場面での6回の撮影のうち、1場面1回の撮影において、上記撮影画像の天地を反転させるのに適した画像パターンのフレームおよび背景が使用され、この場面での撮影のときに、自動的に撮影画像の天地が逆転した合成画像106を生成するようになっている。
【0226】
このようにすることにより、複数回の撮影の中に撮影画像が逆転した合成画像106による撮影が行なわれ、変化のあるプレイを提供できるようになり、多様な合成表現がなされた写真プリントを提供することができる。また、このような撮影画像の天地を逆転させた撮影の際でも、上述したようなマスクデータ102の参照と合成が行なわれる。
【0227】
また、編集用ディスプレイ8による編集入力の際には、上記第2合成手段60で静止画50とフレームおよび背景を合成し、上記編集用ディスプレイ8により編集入力を受け付ける際、フレームおよび背景が、上述した「ジェットコースター」場面のように、撮影画像の天地を逆転させるに適した画像パターンである場合に、静止画50の天地を逆転するとともにフレームおよび背景の天地をそのままの状態にした合成画像(図28(b)の状態)を生成して表示した状態で編集入力を受け付ける。そして、編集後画像をプリンタ9で印刷する。
【0228】
このようにすることにより、撮影画像の天地を逆転した状態で正常に見えるような画像パターンの合成画像を使用する場合、編集操作において、正常な合成映像を見ながら編集入力を行うことができ、多様な表現が行なわれた写真プリントを提供することができる。
【0229】
図29,図30は、本発明の第6の実施の形態を示す。
【0230】
この例は、上記「学校」「ショッピング」「遊園地」等の各シチュエーションの画像群として、図に示すように、相互に画像パターンが関連するとともに複数枚を並べた状態で全体の画像パターンに連続性を有する複数枚の単位画像が組となった基本画像が準備されている。そして、カメラ6による撮影にあたって、上記基本画像から単位画像を選択し、選択した単位画像であるフレームおよび背景と撮影画像を合成して合成画像を生成するようになっている。
【0231】
具体的には、図示した例は「学校」のシチュエーションの画像群であり、図29の1,2,3は、それぞれ当該シチュエーションのシーン1,2,3で使用するものとして準備され、図30の4,5,6は、それぞれ当該シチュエーションのシーン4,5,6で使用されるものとして準備されたものである。すなわち、シーン1は「校門」の場面の画像パターン、シーン2は「教室」の場面の画像パターン、シーン3は「廊下」の場面の画像パターン、シーン4は「電車」の場面の画像パターン、シーン5は「改札」の場面の画像パターン、シーン6は「下校」の場面の画像パターンである。
【0232】
上記各シーン1,2,3,4,5,6の画像は、それぞれ3組の単位画像から構成された基本画像であり、それぞれの単位画像はフレームと背景との組合せ画像である。また、上記各シーンの画像群である基本画像に属する単位画像は、相互に画像パターンが関連するものであって、複数を並べた状態で相互に画像パターンに連続性を有する画像パターンとなっている。そして、1カットの撮影では上記基本画像から1組の単位画像が選択されて使用される。
【0233】
この場合、記憶装置41には、フレームと背景とがそれぞれ記憶され、上記単位画像(フレームと背景の組合せ)の組である基本画像が複数組セットとして記憶されている。また、図示したのは「学校」のシチュエーションであるが、「ショッピング」「遊園地」のシチュエーションにおいても同様に各シーンの画像群は、複数の単位画像から構成された基本画像となっている。
【0234】
例えば、「オートフレームコース」の各場面での撮影では、この例の場合、シーン1〜シーン6まで6つのシーンで1カットずつ撮影が行なわれるが、この場合、シーン1の画像群である基本画像からいずれか1つの単位画像が選択されて撮影に使用される。
【0235】
このとき、各シーンの基本画像のうちいずれかの単位画像(フレームと背景の組合せ)を選択してライブモニタ20等に表示させて撮影を行なうようにし、このようにして撮影された結果得られた静止画50と、上記選択された単位画像(フレームと背景の組合せ)との合成画像がプリンタ9で印刷出力される。
【0236】
このようにすることにより、いずれかの単位画像により撮影プレイを行なって、その際の静止画50とフレームおよび背景の合成画像が写真プリントとして提供される。このようにして提供された写真プリントは、複数枚を並べた状態で相互に画像パターンに連続性を有するため、プレイが終わって提供された写真プリントを友達同士で並べて遊んだり、画像パターンに連続性があるものを交換したりすることができる。
【0237】
図31は、本発明の第7の実施の形態において使用される編集画面の一例を示す。
【0238】
この例は、あらかじめ準備された複数の撮影コースのうち使用者所望の撮影コースを選択するコース選択手段を備え、撮影プレイにおいてモニタ20に、選択された撮影コースに応じて他の撮影コースとは異なるフレームや背景が表示され、さらに、上記編集プレイに上記複数の撮影コースに応じて編集コースが複数準備され、上記各編集コースにおいて上記編集用ディスプレイ8に、選択された撮影コースに関連して他の編集コースと異なるよう設定された表示画面が表示されるように制御されるものである。
【0239】
具体的には、この例では、編集プレイにおいて、撮影コースに対応した編集コースが自動的に実行され、この編集コースにおいて、撮影コースの場面に対応した編集コース独自のスタンプ画像が準備され、利用者は、上記スタンプ画像を使用して編集入力を行い得るようになっている。
【0240】
上記編集画面において、63はらくがき入力部であり、撮影プレイにおいて撮影されたフレームと背景と被写体画像の静止合成画像58が表示され、タッチペン12の操作により手描き画像やスタンプ画像等の編集用画像56の入力を受け付ける。64は編集プレイの残り時間を表示するカウンタであり、66は上記カウンタが0になる前すなわち所定の編集プレイ時間に達する前に操作して編集プレイを終了する終了ボタンである。
【0241】
上記編集画面は、入力操作に必要な表示が画面の左と右に設けられ、左側の画面は左のタッチペン12で、右側の画面は右のタッチペン12で操作を行い、左のタッチペン12では右側の画面の操作はできない。逆に、右のタッチペン12では左側の画面の操作はできない。左および右のタッチペン12で共通に操作可能な画像切換部65は中央に配置されている。
【0242】
65は画像切替部であり、撮影プレイにおいて撮影されたフレームと背景と被写体画像の静止合成画像58について、複数のサムネイル画像が表示され、らくがき入力部63に表示してらくがき入力を行なえるアクティブ状態となる静止合成画像58を切り替えることができるようになっている。
【0243】
73はツール選択部であり、編集入力で使用する編集ツールを選択する。73Dはペン入力を行なう際に選択するペンボタン、73Cはスタンプ入力を行なう際に選択するスタンプボタンである。図示しないが、らくがき入力部63に表示された静止合成画像58の背景を変更する際に選択する背景ボタンや、らくがき入力部63に表示された静止合成画像58のフレームを変更する際に選択するフレームボタンを設けてもよい。
【0244】
72は編集入力選択部であり、この例では、ペンボタン73Dやスタンプボタン73Cを押すと表示されるポップアップメニューとなっている。図示した状態は、スタンプボタン73Cを押したときに現れるものである。この編集入力選択部72は、上記ツール選択部73で選択された編集ツールによって実際に入力するスタンプ画像やペンの種類等の編集入力メニューがアイコン等で表示され、実際に編集入力するメニューを選択する。
【0245】
例えば、図示した例では、上記ツール選択部73でスタンプボタン73Cが選択された状態であり、このとき表示される編集入力選択部72には、スタンプ画像の種類として「学校」「ハート」「星」「花」「いろいろ」等のメニューが表示されている。そして、「学校」のメニューを選択すると、図示のように、「学校」のシチュエーションに関連したスタンプ画像115が表示され、上記スタンプ画像115をタッチペン12で選択してかららくがき入力部63の表面にタッチペン12先端を接触させることにより、選択されたスタンプ画像115が入力できる。
【0246】
この例では、撮影プレイにおいて撮影コースとして「学校」のシチュエーションが選択された場合に、編集プレイでは「学校」のシチュエーションに関連したスタンプ画像115が選択できる編集コースが自動選択され、上述したように実行されるのである。同様に、撮影プレイにおいて撮影コースとして「ショッピング」「遊園地」シチュエーションが選択された場合には、それぞれの編集プレイで「ショッピング」「遊園地」のシチュエーションに関連したスタンプ画像115が選択できる編集コースが自動選択され、上述したように実行される。このように、撮影コースに対応したスタンプ画像115ができるメニューを備えたものが本発明の編集コースに含まれる趣旨である。
【0247】
なお、上記ツール選択部73で他のスタンプメニュー(ハートや星等)が選択された場合、この編集入力選択部72には、そのスタンプメニューに属するスタンプ画像がアイコンで表示され、上記アイコンをタッチペン12で選択してかららくがき入力部63の表面にタッチペン12先端を接触させることにより、選択されたスタンプモードによるスタンプ画像115が入力できる。
【0248】
また、上記ツール選択部73でペンボタン73Dが選択された場合、上記編集入力選択部72には、ペンの種類,太さ,色等がアイコンで表示され、上記アイコンをタッチペン12で選択してかららくがき入力部63の表面に絵を書くことにより、選択されたペン入力モードによる手描き画像が入力できる。
【0249】
また、上記ツール選択部73で背景ボタンが選択された場合、この編集入力選択部72には、各種の背景画像がアイコンまたはサムネイルで表示され、上記アイコンまたはサムネイルをタッチペン12で選択することにより、らくがき入力部63に表示された静止合成画像58で使用された背景を、ここで選択した背景に変更できるようになっている。ここで差し替えるフレームおよび背景は、撮影プレイにおいて選択できたものであってもよいし、撮影プレイでは表示されなかったまったく別の画像を準備しておき、その画像と差し替えることができるようにしてもよい。
【0250】
また、上記ツール選択部73でフレームボタンが選択された場合、この編集入力選択部72には、各種のフレームがアイコンまたはサムネイルで表示され、上記アイコンまたはサムネイルをタッチペン12で選択することにより、らくがき入力部63に表示された静止合成画像58で使用されたフレームを、ここで選択した背景に変更できるようになっている。
【0251】
67はフレーム消去ボタンであり、らくがき入力部63に表示された静止合成画像58で使用されたフレームを1回の操作で消去できるようになっている。また、68は背景消去ボタンであり、らくがき入力部63に表示された静止合成画像58で使用された背景を1回の操作で消去できるようになっている。上記フレーム消去ボタン67および背景消去ボタン68は、1回の操作でフレームや背景が消去されることから、後述のらくがき消去ボタン69でタッチペン12でなぞって消すより操作性がよい。なお、フレーム消去ボタン67や背景消去ボタン68では、上述したように差し替えたフレームや背景を消去することもできる。
【0252】
このように、撮影プレイにおけるシャッタ操作により所望のフレームや背景を決定して静止画50として固定したのち、プリンタ9による印刷出力する前の編集プレイにおいて、上記静止画50に使用されたフレームや背景の差し替えや消去を可能とするようになっているため、撮影プレイにおいて切換表示しながら選択したフレームや背景があとになって気に入らなくなったような場合に、印刷前に差し替えてより納得のいく写真プリントを提供することができる。
【0253】
69は既に入力された手描き画像やスタンプ画像を消去するらくがき消去ボタン、70は操作を1回前に戻してやり直す戻るボタン、71は操作をはじめからやり直すはじめからボタンである。
【0254】
なお、編集が終了すると、つぎに上記撮影画像の明るさ調整画面が編集用ディスプレイ8に表示され、タッチペン12を操作し、選択された写真の明るさの調整を行う。この画面では、次に、選択された画像の向きの回転も行なうことができるようになっている。
【0255】
明るさの調節が終了すると、シール分割選択画面が編集用ディスプレイ8に表示される。編集された写真の枚数に応じて、写真の大きさや枚数などにより予め決められた配置でレイアウトされたシールレイアウトが複数表示され、好みのシールレイアウトをタッチペン12でタッチし、選択する。
【0256】
シートレイアウトの選択が終了すると、編集後の静止合成画像58の画像データがプリンタ9に送られて、印刷媒体35に印刷出力され、写真プリントが送出口19から排出される。
【0257】
このように、この実施の形態は、撮影プレイでは、利用者の好みで選択した撮影コースに応じた記憶画像が背景やフレームにリアルタイム合成された合成画像を見ながら撮影プレイを行なうことができ、コース独自の雰囲気を味わいながら撮影プレイを行なうことができる。これに加えて、編集プレイでは、選択された撮影コースで背景やフレームとして合成された記憶画像に関連した編集入力ツールが表示され、選択された撮影コースに関連したスタンプ画像の入力を行なう等の編集プレイを行なうことができるようになる。このように、撮影プレイと編集プレイで一貫した雰囲気を味わうとともに、独自の雰囲気を持った写真プリントを作成することができるのである。
【0258】
そして、撮影コースを利用者の趣向に応じて選択できるだけでなく、編集プレイでは、選択された撮影コースに応じて準備された編集コースで編集プレイが行なわれ、その編集プレイにおいては、コース独自の編集が行なえる。したがって、利用者は、所望の撮影コースを選択することにより、選択された撮影コースに応じて他の撮影コースと異なる独自の雰囲気を味わいながら撮影プレイを行なうことができる。そして、撮影プレイが終了して編集プレイに移行すると、上記選択された撮影プレイに対応した編集プレイが自動選択され、選択された撮影コースの雰囲気と関連した表示画面が表示され、撮影プレイで味わったコース独自の雰囲気を引き続き編集プレイでも味わいながらプレイすることができるようになる。このように、利用者は、コースの雰囲気を存分に味わいながら撮影プレイを行い、引き続きその雰囲気での編集プレイを行なうことができるようになる。このとき、編集プレイは選択された撮影プレイに応じて自動選択されることから、利用者は撮影プレイ開始の際に撮影コースを選択するだけの操作で、撮影から編集まで一貫した雰囲気でプレイでき、必要以上に操作が煩雑にならない。
【0259】
以上、各実施の形態において、撮影時に撮影画面に表示される背景選択部78、フレーム選択部79または組合せ選択部82に表示される画像は、人物画像と背景やフレームなどの合成される画像とが合成された画像とすることもできる。この場合、予め記憶装置に記憶された合成画像を表示してもよいし、表示の時に予め記憶された人物画像と背景やフレームなどの合成される画像とを合成して表示してもよい。人物画像が含まれない背景やフレームなどの画像を表示しただけでは、画像のどの部分が前景に合成される部分で、どの部分が後景に合成される部分かが見分けにくくなることから、上述のように、人物画像を含む画像を表示して選択を行うことにより、合成後のイメージを確認でき、撮影時のポーズをとりやすくなるのである。
【0260】
また人物画像の部分を点滅表示などで表示すると、撮影画像が合成される位置を視覚的に認識でき、より合成後のイメージを確認しやすくなり、ポーズを誘導しやすい。さらに、撮影時に、ライブ映像表示部77に合成画像を表示するのと同時に、人物画像を含む画像を背景選択部78、フレーム選択部79、組合せ選択部82に表示すれば、さらにポーズを誘導しやすくなる。
【0261】
一般的にフレーム画像の「フレーム」は枠等の意味であるが、本発明において「フレーム」とは、被写体の周囲を囲む画像という意味に限定されず、被写体の前景に合成される画像全般をいう趣旨である。また同様に、背景画像は被写体の後景に合成される画像全般をいう旨である。したがって、フレーム画像としては、被写体の周囲を装飾する以外に、衣服、めがね、履物、被り物等の被写体に変装を施す画像を用いたり、涙、ふきだし画像、グローブ、など場面を作る画像を用いることができる。
【0262】
つぎに、本発明の写真プリント提供装置の第8の実施の形態を説明する。
【0263】
すなわち、本発明の写真プリント提供装置では、第1合成手段90で合成映像(合成画像106)として合成される合成用画像(低解像度画像群93として格納されているフレーム画像や背景画像)は、表示手段の表示状態(モニタ20の色再現性、撮影空間内の照明環境(環境光)の状態、モニタ20の調整状態を含む)に応じた色調からなる合成用画像である、もしくは第2合成手段60で合成画像として合成される合成用画像(高解像度画像群94として格納されているフレーム画像や背景画像)は、プリンタの印刷状態(プリンタ9の色再現性、プリンタ9の調整状態を含む)に応じた色調からなる合成用画像である。これにより、異なるデバイス間(モニタ20等の表示装置とプリンタ9等の印刷装置との間)の色再現性を一致させることができる。
【0264】
より詳しく説明すると、第1合成手段90で合成映像として合成される合成用画像は、モニタ20の表示状態に応じた色調からなり、第2合成手段60で合成画像として合成される合成用画像は、プリンタ9の印刷状態に応じた色調からなるため、モニタ20に表示される合成用画像の色調とプリンタ9で印刷された合成用画像との色調の違いによる違和感を与えることがなくなるともに、合成映像、合成画像としても色調の違いによる違和感を与えないようにすることができる。
【0265】
また、カメラ6で撮影された撮像画像を含む静止合成画像58を忠実に表現する(例えば、公知なカラーマッチング手法など)のではなく、一貫して楽しい雰囲気の画像、創作的な画像として利用者2に好まれる写真プリントを提供することができ、利用者2の遊戯の興趣を一層高めることができる。また、例えば、利用者2に第1合成手段90で合成された合成映像(合成用画像を含む)を確認し易くするため、撮影の楽しさを向上させるために色再現性に優れたモニタ20を用い、鮮明で大きな合成映像を表示した場合、または撮影に必要な明るい照明環境に劣らない程度にコントラストを強調した合成映像をモニタ20で表示した場合においても、モニタ20に表示される合成用画像の色調とプリンタ9で印刷された合成用画像との色調の違いによる違和感を与えることがなくなるともに、合成映像、合成画像としても色調の違いによる違和感を与えないようにすることができる。
【0266】
これにより、利用者の遊戯の興趣を高めることができる。ここで、色再現性(色再現特性)とは、表示装置が表示できる色、または印刷装置が印刷できる色の表現域の度合いである。すなわち、この度合いは、表示装置または印刷装置が本当の色(例えば、予め定められた合成用画像の色)を再現する能力(色再現領域)を示す。したがって、モニタ20の色再現性とは、モニタ20が表示する合成映像(合成用画像を含む)の色の表現域の度合いである。また、プリンタ9の色再現性とは、プリンタ9が印刷した合成画像(合成用画像を含む)の色の表現域の度合いである。
【0267】
また、本発明の写真プリント提供装置は、モニタ20の表示状態に応じて第1合成手段90で合成映像として合成される合成用画像の色調を補正する後述の第1補正手段131と、プリンタ9の印刷状態に応じて第2合成手段60で合成画像として合成される合成用画像の色調を補正する後述の第2補正手段133とを備える。すなわち、本発明の写真プリント提供装置は、モニタ20の表示状態に応じて第1合成手段90で合成映像として合成される合成用画像の色調を補正する第1補正手段と、プリンタ9の印刷状態に応じて第2合成手段60で合成画像として合成される合成用画像の色調を補正する第2補正手段とのうち少なくともいずれかを備える。これにより、モニタ20の表示状態に応じて第1合成手段90で合成映像として合成される合成用画像の色調の補正が便宜行なわれ、プリンタ9の印刷状態に応じて第2合成手段60で合成画像として合成される合成用画像の色調の補正が便宜行なわれる。したがって、写真プリント提供装置を調整する調整者等が色調を補正する手間や時間を省くことができるため、遊戯者は安定した遊戯を行なうことができ、遊戯店等の売上の向上に貢献することができる。
【0268】
つぎに、図32および図33を参照して、上記合成用画像の色調の補正について説明する。図32(a)は、撮影プレイ中であって、カメラ6で撮影された撮像動画と、記憶画像格納部(記憶装置41)から読み出された記憶画像(フレーム画像や背景画像等の合成用画像)とを第1合成手段90(図4,図5参照)でリアルタイム合成し、その合成画像(合成映像)106をモニタ20のライブ映像表示部77にリアルタイム表示している状態を示す。図32(b)は、編集プレイ中であって、撮影プレイにおいて撮影されたフレームと、背景と、被写体画像の静止合成画像58とが編集用ディスプレイ8のらくがき入力部63に表示されている状態を示す。
【0269】
図33は、編集プレイが終了し、編集後の静止合成画像58の画像データがプリンタ9に送られて、印刷媒体35に印刷出力され、写真プリント121として送出口19から排出されている状態を示す。
【0270】
図32(a)に示す合成画像106および図32(b)に示す静止合成画像58と、図33に示す写真プリント121(印刷された静止合成画像58)とは、上述の色調の補正により色再現性が概ね同じ(同じを含む)である。すなわち、上述の色調の補正は、モニタ20等の表示装置とプリンタ9等の印刷装置のように、デバイス(装置)が異なることによって、色の再現性(色再現性)が異なるということを防止するために行なわれる。
【0271】
また、本発明の写真プリント提供装置は、第1補正手段131、第2補正手段133のうち少なくともいずれかは所定の条件(例えば、後述の個体差が生じた場合)の成立により合成画像の色調を補正するようになっている。これにより、表示装置や印刷装置ごとの個体差による色再現性のばらつきや、各種機器の経年劣化により色再現性に変化が現れた場合において自動で色調の補正を行なうことができる。すなわち、自動で色調の補正が行なわれることにより、同じデバイスで異なる機種、または同じデバイス同じ機種で個体差が生じることによって色再現性が異なるということが防止される。これにより、所望の色調で合成映像を表示し、所望の色調で合成画像を含む写真プリントを提供することができる。ここで、上記個体差は、製造ロットによる差等の製品差、経年劣化の差等、調整差、電源ONからの経過時間の差等を含む。また、上記色調は、色の濃淡、明暗、強弱等などの度合いや色合いを含む。
【0272】
また、上記色調の補正が行なわれることにより、例えばモニタ20よりもプリンタ9の色再現性が劣る場合において、第1合成手段90と第2合成手段60で実質的に同じ合成用画像を用いたときに、利用者2がモニタ20では色鮮やかに表現された画像を確認しながら撮影の楽しさに満足しても、プリンタ9で印刷された写真プリント(シール)121がくすんだように色表現されてしまうことにより興ざめし、不満感を抱く結果となることが防止される。
【0273】
つぎに、図34を参照して、上記の色調の補正を行なう写真プリント提供装置のシステム構成について説明する。図示のように、この装置は、モニタ20の表示状態に応じて第1合成手段90で合成映像として合成される合成用画像の色調を補正する第1補正手段131と、プリンタ9の印刷状態に応じて第2合成手段60で合成画像として合成される合成用画像の色調を補正する第2補正手段133とを備える。すなわち、第1補正手段131は、第1合成手段90で用いられる合成用画像(低解像度画像群93として格納されているフレーム画像や背景画像)の色調を補正し、第2補正手段133は、第2合成手段60で使用される合成用画像(高解像度画像群94として格納されているフレーム画像や背景画像)の色調を補正する。なお、第1補正手段131として第1コンピュータ装置37のCPU44を採用し、第2補正手段133として第2コンピュータ装置38のCPU44を採用してもよい。
【0274】
第1補正手段131および第2補正手段133の色調補正について、より詳しく説明すると、プリンタ9が、例えば光定着型感熱印刷方式(いわゆるTA方式)の場合、第1補正手段131は、第1合成手段90で用いられる合成用画像の色濃度を低くするように合成用画像を補正し、第2補正手段133は、第2合成手段60で用いられる合成用画像の色濃度を高くするように合成用画像を補正する。すなわち、色再現性が高いモニタ20等の表示装置で表示される合成用画像の色濃度を低くし、色再現性の低いプリンタ9で印刷される合成用画像の色濃度を高くする。これにより、利用者2に表示装置に表示される合成用画像の色調とプリンタ9で印刷された合成用画像との色調の違いによる違和感を与えることがなくなるともに、合成映像、合成画像としても色調の違いによる違和感を与えないようにすることができ、利用者2の遊戯の興趣を高めることができる。
【0275】
一方、モニタ20等の表示装置の色表現域(色再現性)がプリンタ9の色表現域よりも低い場合(例えば、プリンタ9がいわゆる昇華型プリンタであり、表示装置よりも色表現力(色再現性)が優れている場合)、第1補正手段131は、第1合成手段90で用いられる合成用画像の色濃度を高くするように合成用画像を補正し、第2補正手段133は、第2合成手段で用いられる合成用画像の色濃度を低くするように合成用画像を補正する。これにより、上述と同様に、利用者に表示装置に表示される合成用画像の色調とプリンタ9で印刷された合成用画像との色調の違いによる違和感を与えることがなくなるともに、合成映像、合成画像としても色調の違いによる違和感を与えないようにすることができ、利用者の遊戯の興趣を高めることができる。なお、この場合の色調の補正は、印刷媒体、インクなどの印刷素材の要因により、昇華型プリンタの表現域が制限され、実質的には表示装置の色表現域よりも昇華型プリンタの表現域の方が狭くなってしまっている場合には、昇華型プリンタの印刷素材の色表現域が改善された場合に好ましい。
【0276】
また、インクジェット方式のプリンタの色表現性に応じた色調補正を施してもよい。詳細には、インクジェットプリンタでは、イエロー、マゼンダ、シアン、ブラック以外にライト系のインクを用いることで、表示装置のレッド、グリーン、ブルーで表現できない色を再現できるため、それらの特性に応じた色調に補正しておくことが好ましい。具体的に、変換する色調は、彩度、明度、色相、コントラストなどでもよい。例えば、色濃度を高くする場合は、彩度を上げてもよいし、色相を同じ色の鮮やかな色方向に変えてもよいし、明度を下げてもよい。また、色成分ごとに色調を補正してもよい。例えばマゼンダ成分を少なくし、赤成分を加えてもよい。この場合、これら全ての色調を変換する必要はなく、必要な色調のみを変換してもよい。
【0277】
これらの色調変換は、第1合成手段90で用いられる合成用画像または第2合成手段60で用いられる合成用画像のいずれか一方の合成用画像の色調を基準に行なってもよい。これにより、いずれか一方だけを補正すればよく、補正に要する手間を省くことができる。また、両者間(第1補正手段131と第2補正手段133との間)での色調の調整が容易である。これら色調変換方法として、変換前のカラーの関係を維持したまま変換するいわゆる知覚的変換方法、変換前の画像の明るさや彩度を優先して変換するいわゆる彩度変換方法、色表現域に収まらない色のみを色表現域に収まるように変換するいわゆる相対的変換方法などを用いて色調変換を行なってもよい。
【0278】
また、予め色調の補正が施された合成用画像を用いてもよい。すなわち、上記第1合成手段90で合成映像として合成される合成用画像が、モニタ20の表示状態に応じた色調からなる合成用画像として記憶装置41(図5参照)に予め記憶され、または第2合成手段60で合成画像として合成される合成用画像がプリンタ9の印刷状態に応じた色調からなる合成用画像として記憶装置33(図5参照)に予め記憶されていてもよい。これにより、合成中(プレイ中)に色調変換(色調の補正)に係る時間を必要としないため、写真プリント提供装置の処理負荷を軽減することができるとともに、プレイ時間が長引くことを防止することができる。また、合成用画像はバラエティーに富んだ画像が用意され、これら画像ごとに最適な色調は異なるため、予め上記表示状態および印刷状態に応じた色調の補正を施しておくことで、利用者の遊戯の興趣を一層高めることができる。また、モニタ20の表示状態に応じた色調からなる合成用画像を低解像度画像群93として記憶させ、プリンタ9の印刷状態に応じた色調からなる合成用画像を高解像度画像群94として記憶させておいてもよいし、これらの合成用画像をそれぞれ別の記憶手段に記憶させておいてもよい。
【0279】
また、図35に示すように、第2合成手段60で合成画像として合成される合成用画像(フレーム画像や背景画像)に画像処理する画像処理手段132を設けてもよい。この場合、第2補正手段により色調補正が行なわれた合成用画像が画像処理手段132によって画像処理される。また、画像処理手段132を設けずに、第2合成手段60で使用される合成用画像に予め画像処理を施して記憶装置33に高解像度画像群94として記憶しておいてもよい。上記画像処理として、例えば、周囲の画素値の平均をとる等によって行なうぼかし処理を採用してもよい。被写体2の後景に合成される画像(背景画像)にぼかし処理を施すことで、写真プリント印刷される静止合成画像58の被写体2(編集用ディスプレイ8に表示される静止合成画像58の被写体2を含む)が浮き上がり(目立ち)、遠近感のある静止合成画像58となる。
【0280】
また、被写体2の前景に合成される画像(フレーム画像)にカメラ6で撮影した静止画50のシャープさ(鮮明さ)に応じてぼかし処理を施してもよい。これにより、一見合成画像とはわかりにくく、被写体2を含む静止画50が静止合成画像58として合成用画像等となじんだ画像となり、利用者2に満足のいく写真プリントを提供することができる。ぼかし処理として、例えば、画像全体にぼかし効果を施してもよい。これにより、効果的に満足のいく写真プリントを提供できる。また、カメラ6で撮影された撮像画像を含む静止合成画像58を忠実に表現するのではなく、利用者2に創作的な画像として写真プリントを提供することができるため、利用者2の遊戯の興趣を一層高めることができる。
【0281】
また、利用者2等の操作者が色調の補正を行なうための補正操作手段を設けてもよい。これにより、モニタ20や編集用ディスプレイ8等の表示装置に表示された合成用画像の色調などをリアルタイムで調整をすることができ、その調整の結果の画像を印刷することが可能となる。すなわち、表示装置に表示された合成用画像を希望する色調に調整すれば、その希望する色調の印刷結果を得ることができる。ここで、上記補正操作手段は、具体的には、操作パネル16a,16bや、編集用ディスプレイ8に対するタッチペン12等により実現することができる。
【0282】
また、上記第1合成手段90で生成される合成映像は、上記モニタ20の表示状態に応じた色調からなる合成映像であり、上記第2合成手段60で生成される合成画像は、上記プリンタ9の印刷状態に応じた色調からなる合成画像であってもよい。これにより、異なるデバイス間の色再現性を一致させることができる。すなわち、上記第1合成手段90で生成される合成映像は、モニタ20の表示状態に応じた色調からなり、上記第2合成手段60で生成される合成画像は、上記プリンタ9の印刷状態に応じた色調からなるため、上記モニタ20に表示される合成映像と上記プリンタ9で印刷された合成画像との色調の違いによる違和感を与えることがないようにすることができる。これにより、利用者(遊戯者)2の遊戯の興趣を高めることができる。
【0283】
この場合、図36に示すように、モニタ20の表示状態に応じて第1合成手段90で生成される合成映像の色調を補正する合成映像補正手段135と、プリンタ9の印刷状態に応じて第2合成手段60で生成される合成画像の色調を補正する合成画像補正手段137とを設けてもよい。これにより、モニタ20に表示される合成映像の色調とプリンタ9で印刷された合成画像との色調の違いによる違和感を与えることがなくなり、利用者2に色調の違いによる違和感を与えないようにすることができる。
【0284】
なお、この実施の形態の写真プリント提供装置における他の構成は、上述した各実施の形態と同様であり、同様の作用効果を奏する。
【0285】
図37〜39は、本発明の写真プリント提供装置の第9の実施の形態を示す図である。
【0286】
この例では、筐体1の側面が撮影前プレイ部であり、筐体1の正面が撮影プレイ用空間である。また、筐体1の反対側の側面が編集前プレイ部であり、筐体1の背面が編集プレイ空間である。上記筐体1の背面には編集ユニットが設けられており、編集ユニットの側面が、写真プリントが排出される印刷待ち空間になっている。
【0287】
図39のようなレイアウトの場合は、筐体1を囲む四方に利用者がプレイするための空間を設ける必要があるが、上述のように撮影前ユニット88または編集前ユニット87が移動可能である場合には、図40に示すように筐体1の一面を壁側に設置し、3方向だけ空間を設ければよく、店舗の状況にあわせた設置が可能となる。
【0288】
上記撮影前プレイを行なう撮影前ユニット88は、キャスタ付きで移動可能となっており、編集前プレイを行なう編集前ユニット87はボルト止め等により取外し移設可能に構成されている。そして、図40および図41は、上記撮影前ユニット88および編集前ユニット87を別の場所に移動したレイアウト例を示している。
【0289】
この例では、撮影前ユニット88における撮影前プレイにおいて、上述した撮影プレイの一部であるコース選択等を行ない、編集前ユニット87における編集前プレイにおいて上述した編集プレイの一部である写真選択や明るさ調整等を行ないうるようになっている。また、上記撮影前ユニット88には、利用者2の移動方向を示す方向表示89が取り付けられている。それ以外は上述した各実施の形態と同様であり、同様の作用効果を奏する。
【0290】
図42〜図44は、本発明のプリント用紙ユニットの実施の形態を示す。以下に説明する各プリント用紙ユニットは、図1〜図41等に記載された写真プリント提供装置に供給され、プリンタ9で用いられて写真プリントを生成するためのプリント用紙ユニットである。
【0291】
図42に示すプリント用紙ユニットは、ICチップやICカード等の記憶手段112と、写真プリント提供装置のプリンタ9で使用されるプリント用紙110とがセットとして写真プリント提供装置に供給されるものである。この例では、上記プリント用紙110としてロール状のものを示している。上記記憶手段112には、この記憶手段112とセット供給されるプリント用紙110における、供給対象である装置で印刷出力可能な写真プリントの枚数すなわちプリント供給可能枚数が記録されている。一方、写真プリント提供装置には、上記記憶手段112に記憶された情報を読み取る読取手段111が設けられている。
【0292】
そして、上記プリント用紙ユニットを写真プリント提供装置に使用する場合には、記憶手段112を読取手段111にセットするとともに、プリント用紙110をプリンタ9に装填する。そして、上記読取手段111で記憶手段112のプリント供給可能枚数が読み取られ、プリンタ9ではセットで供給されたプリント用紙110に印刷が行なわれて写真プリントの供給が行なわれるのであるが、このとき、上記読取手段111でセット供給された記憶手段112から読み取られたプリント供給可能枚数だけ印刷を行なって写真プリントを供給し、その後は次の記憶手段112とプリント用紙110が供給されるまではプリントの供給を停止するようになっている。
【0293】
上述のような動作を実現するためのシステム構成としては、図示していないが、読取手段111からの読取データを、上記コンピュータ装置に設けた出力枚数制限部に供給し、出力枚数制限部では読み取られたプリント供給可能枚数だけ写真プリントを印刷すると、その後は次の記憶手段112が供給されるまでプリントの出力を制限することにより行なわれる。なお、プリント供給可能枚数の残り枚数が所定枚数に達したら、つぎのプリント用紙を準備するようアラームを発することも可能である。こうすることにより、顧客を待たせることなく回転率の高い写真撮影装置の運営ができる。上記読取手段111がプリンタ9内部に備わる場合は、プリンタ9内部で検出された情報を上記コンピュータ装置に送信し、制御し、プリンタ9外部に備わる場合は、コンピュータ装置で読み取られ制御される。
【0294】
図43に示すプリント用紙ユニットは、ICチップやICカード等の記憶手段112を備えておらず、写真プリント提供装置のプリンタ9で使用されるプリント用紙110が写真プリント提供装置に供給されるものである。この例では、上記プリント用紙110としてロール状のものを示している。上記プリント用紙110には、当該プリント用紙110の真偽を識別する識別情報がバーコード等により付されている(図示せず)。そして、写真プリント提供装置には、プリンタ9に装填されたプリント用紙110の識別情報を読み取る読取手段111が設けられている。
【0295】
そして、上記プリント用紙ユニットを写真プリント提供装置に使用する場合には、プリント用紙110をプリンタ9に装填する。そして、上記読取手段111でプリント用紙110の識別情報が読み取られ、その識別情報を、上記コンピュータ装置に設けた判定手段に供給し、判定手段では読み取られた識別情報が正しい場合にだけ写真プリントを印刷し、真正なものでない場合にはプリントの出力を行なわないようになっている。
【0296】
図44に示すプリント用紙ユニットは、写真プリント提供装置のプリンタ9で使用されるプリント用紙110と、上記プリント用紙110に画像をプリントするインクリボン等の記録材料113がセットの状態となって写真プリント提供装置に供給されるものである。この例では、上記プリント用紙110としてロール状のものを示している。図において114は印刷ヘッドである。上記記録材料113には、当該記録材料113の真偽を識別する識別情報がバーコード等により付されている(図示せず)。そして、写真プリント提供装置には、プリンタ9に装填された記録材料113の識別情報を読み取る読取手段111が設けられている。
【0297】
そして、上記プリント用紙ユニットを写真プリント提供装置に使用する場合には、プリント用紙110および記録材料113をプリンタ9に装填する。そして、上記読取手段111で記録材料113の識別情報が読み取られ、その識別情報を、上記コンピュータ装置に設けた判定手段に供給し、判定手段では読み取られた識別情報が正しい場合にだけ写真プリントを印刷し、真正なものでない場合にはプリントの出力を行なわないようになっている。
【0298】
この例において、バーコード等の識別情報を記録材料113ではなくプリント用紙110に付し、読取手段111は、プリンタ9に装填されたプリント用紙110の識別情報を読み取るようにしてもよい。また、図示した例は、プリンタ9が、記録材料としてインクリボンを使用する昇華型プリンタ等の例であるが、記録材料としてカートリッジ式のインクを使用したインクジェット方式等のプリンタに適用することもできる。
【0299】
これらのプリント用紙ユニットによれば、上記写真プリント提供装置固有の性能やよりすぐれた写真プリントの仕上り品質等にとって最適のプリント用紙110であるか否かが、識別情報等によって判別することができるので、識別情報等の読み取り結果に応じて写真プリント提供装置を動作させないようにすることができ、利用者に対してよりすぐれた品質の写真プリントの提供ができる。また、用紙等の偽造品が市場に流出することを防ぐことができる。
【0300】
なお、上記各実施の形態において、プリンタ9としては、昇華型プリンタ,インクジェットプリンタ,レーザプリンタ,熱転写型プリンタ,溶融型プリンタ,サーマルプリンタ,印画紙プリンタ,インスタントフィルムプリンタ等、各種のタイプのプリンタを適用することができ、特に限定するものではない。また、上記プリンタ9を複数台設けて利用者が印刷したい好みのプリンタ9を選択できるようにしてもよい。
【0301】
また、上記各実施の形態において、出力する写真プリントは、特に限定するものではなく、シールプリントやカード等として出力することができ、印刷媒体35の材質や構成を限定する趣旨ではない。
【0302】
また、上記各実施の形態では、硬貨の投入により撮影を開始するようにしたが、これに限定するものではなく、紙幣,プリペイドカード,メダル,クレジットカード,キャッシュカード等、撮影の対価として支払いうるものであれば、各種の態様を含む趣旨である。また、これらは、単独で用いる場合だけでなく、組み合わせて用いる場合も含む趣旨である。
【0303】
【発明の効果】
以上のように、本発明は、カメラによる撮像映像と合成用画像とを合成して合成映像を生成する第1合成手段と、シャッタ手段で固定された静止画と合成用画像とを合成して合成画像を生成する第2合成手段とを別個に備え、上記第1合成手段による第1合成画像を表示手段にリアルタイム表示して被写体に合成映像の目視確認を可能とし、上記第2合成手段で生成された合成画像をプリンタで印刷して写真プリントとして提供する。
【0304】
このため、第1合成手段に用いる合成用画像と第2合成手段に用いる合成用画像を別に準備することができ、確認用の合成処理と印刷用の合成処理をそれぞれ別個に行なうため、制御処理の負荷が分散されて処理速度の低下が少なく、使用者にストレスを感じさせない。また、例えば、確認用として画素の少ない低解像度画像を使用し、印刷用として画素の多い高解像度画像を使用することにより、確認用の合成処理や表示処理においては、データ量の少ない低解像度画像を使用して負荷の少ない状態で処理を行ない、印刷用の合成処理や印刷においては、高解像度画像を用いることにより、画質に優れた美麗な写真プリントを作成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の写真プリント提供装置の一実施の形態を示す断面図である。
【図2】上記筐体を示す斜視図である。
【図3】上記写真プリント提供装置の斜視図である。
【図4】上記写真プリント提供装置のシステム構成の概要図である。
【図5】上記写真プリント提供装置のシステム構成図である。
【図6】第1合成手段の詳細を示す図である。
【図7】上記写真プリント提供装置の動作の一例を説明するフローチャートである。
【図8】セレクトフレームコースのフローチャートである。
【図9】オートフレームコースのフローチャートである。
【図10】マルチフレームコースのフローチャートである。
【図11】コース選択画面の一例を示す図である。
【図12】ジャンル選択画面の一例を示す図である。
【図13】撮影画面の一例を示す図である。
【図14】撮影画面の一例を示す図である。
【図15】予告表示画面の一例を示す図である。
【図16】ジャンル選択画面の一例を示す図である。
【図17】照明方法選択画面の一例を示す図である。
【図18】撮影画面の一例を示す図である。
【図19】撮影予告表示の第2例を示す図である。
【図20】らくがき画面の一例を示す図である。
【図21】本発明の写真プリント作成装置の第2の実施の形態のシステム構成を示す概要図である。
【図22】上記写真プリント作成装置のシステム構成図である。
【図23】本発明の写真プリント作成装置の第3の実施の形態のシステム構成を示す概要図である。
【図24】本発明の写真プリント作成装置の第4の実施の形態のシステム構成を示す概要図である。
【図25】本発明の写真プリント作成装置の第5の実施の形態のシステム構成を示す概要図である。
【図26】上記写真プリント作成装置の作用を説明する図であり、(a)は画像の合成状態を示す模式図、(b)は各画像の一例、(c)はマスクデータの一例、(d)は合成画像の一例である。
【図27】上記写真プリント作成装置の作用を説明する図であり、撮影画面の一例である。
【図28】上記写真プリント作成装置の作用を説明する図であり、(a)各画像の一例、(b)は合成画像の一例である。
【図29】本発明の第6の実施の形態を説明する図であり、フレームと背景である単位画像の組合せから構成される基本画像を例示した図である。
【図30】上記基本画像を例示した図である。
【図31】本発明の第7の実施の形態における編集画面の一例を示す図である。
【図32】本発明の第8の実施の形態の写真プリント提供装置のモニタおよび編集用ディスプレイの画面の拡大図である。
【図33】上記の写真プリント提供装置の送出口の拡大図を示す図である。
【図34】上記写真プリント提供装置のシステム構成の概要図である。
【図35】上記写真プリント提供装置のシステム構成の概要図である。
【図36】上記写真プリント提供装置のシステム構成の概要図である。
【図37】本発明の写真プリント提供装置の第9の実施の形態を示す図である。
【図38】上記装置を示す図である。
【図39】上記装置を示す図である。
【図40】上記装置による他のレイアウトを示す図である。
【図41】上記装置による他のレイアウトを示す図である。
【図42】本発明のプリント用紙ユニットの第1例を示す図である。
【図43】本発明のプリント用紙ユニットの第2例を示す図である。
【図44】本発明のプリント用紙ユニットの第3例を示す図である。
【符号の説明】
1 筐体
2 被写体,使用者,利用者
3 バックスクリーンユニット
4a 天井部
4b 支持枠材
4c 支持枠材
5a カーテン
5b カーテン
6 カメラ
7 正面ストロボ
8 編集用ディスプレイ
9 プリンタ
10 透明板
11 乳白板
12 タッチペン
13 キャンセルボタン
14 決定ボタン
15 硬貨投入口
16a 操作パネル
16b 操作パネル
17 正面蛍光灯
18a スピーカ
18b スピーカ
19 送出口
20 モニタ
21 ハーフミラー
22a 切換ボタン(左側)
22b 切換ボタン(右側)
23 編集入力パネル
24 天井ストロボ
25 反射板
26 スクリーン
27 バックストロボ
28 バック蛍光灯
29 バウンスストロボ
30 ストロボケース
31 撮影プレイ用空間
32 編集プレイ用空間
33 記憶装置
34 硬貨検出部
35 印刷媒体
36 ストロボ制御回路
37 第1コンピュータ装置
38 第2コンピュータ装置
39 第1制御回路
40a サービスパネル
40b サービスパネル
41 記憶装置
42 アンダーレイ合成手段
43 オーバーレイ合成手段
44 CPU
45 メモリ
46 ドライバ
47 通信手段
48 制御プログラム
49 操作画面
50 静止画
51 低解像度背景画像群
52 低解像度フレーム画像群
53 制御プログラム
54 高解像度フレーム画像群
55 高解像度背景画像群
56 編集用画像
57 操作画面
58 静止合成画像
59 被写体抽出手段
60 第2合成手段
61 メニュー
62 第2制御回路
63 らくがき入力部
64 カウンタ
65 画像切換部
66 終了ボタン
67 フレーム消去ボタン
68 背景消去ボタン
69 らくがき消去ボタン
70 戻るボタン
71 はじめからボタン
72 編集入力選択部
73 ツール選択部
73a 背景ボタン
73b フレームボタン
73c スタンプボタン
73d ペンボタン
74 アイコン,サムネイル
75 ジャンル選択部
76 ジャンル説明部
77 ライブ映像表示部
78 背景選択部
79 フレーム選択部
80 照明方法選択部
81 カウンタ
82 組合せ選択部
83 画面
84 撮影予告表示部
85 設定場面表示
86 LEDランプ
87 編集前ユニット
88 撮影前ユニット
89 方向表示
90 第1合成手段
91 キャプチャー
92 対応化手段
93 低解像度画像群
94 高解像度画像群
95 画像変換手段
96 フレーム画像群
97 コンピュータ装置
98 制御回路
99 動画群
100 静止画群
101 対応化手段
102 マスクデータ
103 撮影画層
104 フレーム画層
105 背景画層
106 合成画像
110 プリント用紙
111 読取手段
112 記憶手段
113 記録材料
114 印刷ヘッド
115 スタンプ画像
121 写真プリント
131 第1補正手段
132 画像処理手段
133 第2補正手段
135 合成映像補正手段
137 合成画像補正手段

Claims (27)

  1. 撮像領域内の使用者を含む被写体を撮像するカメラと、上記カメラによる撮像映像と合成用画像とを合成して合成映像を生成する第1合成手段と、上記第1合成手段による第1合成画像をリアルタイム表示して被写体に合成映像の目視確認を可能とする表示手段と、上記撮像映像を所定タイミングの静止画として固定するシャッタ手段と、シャッタ手段で固定された静止画と合成用画像とを合成して合成画像を生成する第2合成手段と、上記第2合成手段で生成された合成画像を印刷して写真プリントとして提供するプリンタとを備えたことを特徴とする写真プリント提供装置。
  2. 上記第2合成手段で用いられる合成用画像は、第1合成手段で用いられた合成用画像に対応した実質的に同じ画像である請求項1記載の写真プリント提供装置。
  3. 上記第1合成手段で用いられる合成用画像は、上記表示手段に合成映像として表示して使用者に目視確認させるための確認用画像であり、上記第2合成手段で用いられる合成用画像は、シャッタ手段で固定された静止画と合成して印刷するための印刷用画像である請求項1または2記載の写真プリント提供装置。
  4. 上記印刷用画像の解像度は、確認用画像の解像度よりも高解像度である請求項3記載の写真プリント提供装置。
  5. 上記確認用画像を記憶する第1記憶部と、上記印刷用画像を記憶する第2記憶部と、上記第1記憶部に記憶された確認用画像とその確認用画像に対応する第2記憶部の印刷用画像とを対応付ける対応化手段とを備えている請求項1〜4のいずれか一項に記載の写真プリント提供装置。
  6. 上記確認用画像を記憶する第1記憶部と、上記確認用画像をそれに対応する印刷用画像に変換する画像変換手段を備えている請求項1〜4のいずれか一項に記載の写真プリント提供装置。
  7. 上記印刷用画像を記憶する第2記憶部と、上記印刷用画像をそれに対応する確認用画像に変換する画像変換手段を備えている請求項1〜4のいずれか一項に記載の写真プリント提供装置。
  8. 上記第1合成手段が上記カメラによる撮像映像の前景に合成用画像をリアルタイムに合成し、上記第2合成手段が撮影された静止画の前景に合成用画像を上書き合成して合成画像を生成する請求項1〜7のいずれか一項に記載の写真プリント提供装置。
  9. 上記第1合成手段が上記カメラによる撮像映像から被写体を抽出する第1抽出手段を備え、上記第1抽出手段で抽出された被写体以外の部分に合成用画像をリアルタイムに合成し、上記第2合成手段が上記カメラにより撮影された静止画から被写体を抽出する第2抽出手段を備え、上記第2抽出手段で抽出された被写体以外の部分に合成用画像を合成して合成画像を生成する請求項1〜8のいずれか一項に記載の写真プリント提供装置。
  10. 上記第1合成手段で用いられる合成用画像を複数有し、使用者の操作により、上記複数の合成用画像の中から、第1合成手段で使用する合成用画像の切換えを行なう切換手段を備えている請求項1〜9のいずれか一項に記載の写真プリント提供装置。
  11. 上記切換手段を複数備えている請求項10に記載の写真プリント提供装置。
  12. 上記切換手段を上記カメラおよび上記表示手段を備える筐体に配置し、写真プリント提供装置内部の壁面に、さらに上記切換手段を備える請求項10または11記載の写真プリント提供装置。
  13. 上記合成用画像として被写体の前景となるフレーム画像を有し、
    上記第1合成手段は、撮像映像にフレーム画像を前景としてリアルタイム合成するオーバーレイ合成手段を備え、
    上記オーバーレイ合成手段によるフレーム画像のリアルタイム合成の際に、当該フレーム画像のマスクデータを参照することにより、上記撮像映像が、フレームに隠れる領域,フレームに隠れないで見える領域および半透明状に見える領域を有するように表示し、
    第2合成手段において、第1合成手段と同様のマスクデータを参照した合成を行なって当該合成画像をプリンタで印刷する請求項1〜12のいずれか一項に記載の写真プリント提供装置。
  14. 上記合成用画像として被写体の前景となるフレーム画像と、被写体の背景となる背景画像とを有し、
    上記第1合成手段は、上記カメラによる撮像映像から被写体を抽出し、抽出された被写体以外の部分に背景画像をリアルタイムに合成するアンダーレイ合成手段と、上記アンダーレイ合成手段で撮像映像に背景が合成された画像に、さらにフレーム画像を前景としてリアルタイム合成するオーバーレイ合成手段とを備え、
    上記オーバーレイ合成手段によるフレーム画像のリアルタイム合成の際に、当該フレーム画像のマスクデータを参照することにより、アンダーレイ合成手段で撮像映像に背景が合成された画像が、フレームに隠れる領域,フレームに隠れないで見える領域および半透明状に見える領域を有するように表示し、
    第2合成手段において、第1合成手段と同様のマスクデータを参照した合成を行なって当該合成画像をプリンタで印刷する請求項1〜12のいずれか一項に記載の写真プリント提供装置。
  15. 上記第2合成手段による合成画像を表示して使用者による編集入力を受け付ける編集入力手段を備え、上記第2合成手段により編集入力に基づいて合成画像の編集を行なうようになっている請求項1〜14のいずれか一項に記載の写真プリント提供装置。
  16. 第1合成手段において、複数の合成用画像のうち所定の画像パターンの合成用画像を撮像映像に合成して表示手段に表示する際、撮像映像の天地を逆転するとともに合成用画像の天地をそのままの状態にした合成画像を生成して表示手段に表示し、その状態でシャッタ操作を行なうように構成されている請求項1〜15のいずれか一項に記載の写真プリント提供装置。
  17. 上記第2合成手段で静止画と合成用画像を合成し、上記編集入力手段により編集入力を受け付ける際、合成用画像が上記所定の合成用画像である場合に、静止画の天地を逆転するとともに合成用画像の天地をそのままの状態にした合成画像を生成して表示した状態で編集入力を受け付け、編集後画像をプリンタで印刷するように構成されている請求項16記載の写真プリント提供装置。
  18. 上記第1合成手段および上記カメラによる撮影を制御する第1制御手段と、上記第2合成手段および上記編集入力手段による編集入力を制御する第2制御手段とを備えている請求項1〜17のいずれか一項に記載の写真プリント提供装置。
  19. 上記カメラによる撮影、上記編集入力の受付、上記プリンタによる印刷出力のすくなくともいずれかを異なる場所で使用者に提供するように構成されている請求項1〜18のいずれか一項に記載の写真プリント提供装置。
  20. 上記第1合成手段で合成映像として合成される合成用画像は、上記表示手段の表示状態に応じた色調からなる合成用画像である、もしくは上記第2合成手段で合成画像として合成される合成用画像は、上記プリンタの印刷状態に応じた色調からなる合成用画像である請求項1〜19のいずれか一項に記載の写真プリント提供装置。
  21. 上記表示手段の表示状態に応じて上記第1合成手段で合成映像として合成される合成用画像の色調を補正する第1補正手段と、上記プリンタの印刷状態に応じて上記第2合成手段で合成画像として合成される合成用画像の色調を補正する第2補正手段とのうち少なくともいずれかを備えた請求項1〜20のいずれか一項に記載の写真プリント提供装置。
  22. 上記第1補正手段、上記第2補正手段のうち少なくともいずれかは所定の条件の成立により合成画像の色調を補正する請求項21記載の写真プリント提供装置。
  23. 上記第2合成手段で合成画像として合成される合成用画像は、所定のぼかし処理を施した画像である請求項1〜22のいずれか一項に記載の写真プリント提供装置。
  24. 撮像領域内の使用者を含む被写体をカメラにより撮像する撮像ステップと、上記カメラによる撮像映像と合成用画像とを合成して合成映像を生成する第1合成ステップと、上記第1合成ステップによる第1合成画像をリアルタイム表示して被写体に合成映像の目視確認を可能とする表示ステップと、上記撮像映像を所定タイミングの静止画として固定するシャッタステップと、シャッタステップで固定された静止画と合成用画像とを合成して合成画像を生成する第2合成ステップと、上記第2合成ステップで生成された合成画像を印刷して写真プリントとして提供するプリントステップとを備えたことを特徴とする写真プリント提供方法。
  25. 上記プリンタに使用されるプリント用紙と、上記プリント用紙のプリント供給可能枚数が記録される記憶手段とがセットの状態となり、請求項1〜23のいずれか一項に記載の写真プリント提供装置に備えられた読取手段で上記記憶手段のプリント供給可能枚数が読み取られてその枚数だけ写真プリントが供給されるように構成されたプリント用紙ユニット。
  26. 上記プリンタに使用されるプリント用紙と、上記プリント用紙に画像をプリントするインクリボン等の記録材料がセットの状態となり、上記プリント用紙または記録材料には当該プリント用紙または記録材料を識別する識別情報が付されており、請求項1〜23のいずれか一項に記載の写真プリント提供装置に備えられた読取手段で上記識別情報が読み取られることにより写真プリントが供給されるように構成されたプリント用紙ユニット。
  27. 上記プリンタに使用されるプリント用紙を備えたプリント用紙ユニットであって、上記プリント用紙には当該プリント用紙を識別する識別情報が付されており、請求項1〜23のいずれか一項に記載の写真プリント提供装置に備えられた読取手段で上記識別情報が読み取られることにより写真プリントが供給されるように構成されたプリント用紙ユニット。
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