以下、本発明を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施の形態である写真シール作成装置の外観を示す斜視図である。
この写真シール作成装置1は、撮影や編集等の作業の娯楽性を高め、それらの作業を利用者にゲーム(遊戯サービス)として実行させ、その撮影・編集した画像を、写真シールやデータとして利用者に提供し、その対価を利用者から受け取るゲーム装置(遊戯サービス提供装置)である。
この写真シール作成装置1が実行する写真シール作成ゲームにおいて、利用者は、ゲームの対価(代金)を投入し、写真シール作成装置1に設けられたカメラを用いて自分自身や同伴者等を撮影し、その撮影画像に対して、背景画像や前景画像などを合成したり、ペン画像入力やスタンプ画像入力等の編集機能(落書き編集機能)を用いたりして編集を行うことにより、撮影画像を彩り豊かなものにデザインする。そしてゲーム終了後、利用者は、編集した画像が印刷された写真シール等を成果物として受け取る。
さらに、利用者は、作成した写真シール(の画像)を他の利用者に対して公開することができる写真シール手帳に投稿することができる。
ここで、写真シール手帳とは、主な利用者として想定される女子中高校生等が自身の写真シールの他に、友人、知人と交換したり、もらったりした写真シールを貼付し、貼付した写真シールの隙間に自筆の文字やイラスト、写真シール以外のシールを張ったりする手帳(女子中高校生等がプリ帳と称しているもの)を模して、写真シール作成装置1の画面上で実現したものである。
写真シール作成装置1においては、不特定の利用者から投稿された写真シール(の画像)を、その画面に表示する写真シール手帳に貼付して表示することができる。
このような写真シール作成装置1は、通常、ゲームセンタや観光地の店舗等に設置される。つまり、写真シール作成装置1は、例えば、メーカや販売会社などから、それらの店舗の経営者に販売されたり、リースされたりする。写真シール作成装置1を購入したりリースを受けたりした経営者は、店舗(例えばゲームセンタ)にその写真シール作成装置1を設置して管理・運営し、女子高校生や女子中学生などに代表される一般の利用者に写真シール作成ゲームを有料でプレイさせ、その代金により収益を上げる。よって、店舗の経営者にとって、写真シール作成装置1の収益率の高さが重要となる。
つまり、写真シール作成装置1は、単位時間当たりの収益率が高い方が望ましい。また、通常の店舗の場合、床面積や構造等の制限により、写真シール作成装置1の設置場所が限定される。従って、写真シール作成装置1は、単位床面積当たりの収益率が高い方が望ましい。さらに、各店舗の広さや形状は通常同じでなく、かつ、写真シール作成装置1とともに設置される他のゲーム機等も異なるため、その設置場所の自由度が高ければ高いほどよい。
収益率を向上させる方法として、例えば、写真シール作成ゲームの回転率を向上させる必要がある。つまり、所定の時間内にプレイされるゲーム数を増加させることにより単位時間当たりの収益率を増加させる。ただし、写真シール作成ゲームをプレイする利用者がいなければ収益率は向上しない。つまり、写真シール作成装置1の写真シール作成ゲームに対する、利用者の期待度や満足度を向上させることも重要となる。
例えば、写真シール作成装置1は、写真シール作成ゲームをプレイしたことのない人が「プレイしてみたい」と思うような期待度の高い機能を設けることにより利用者数を増加させることができる。また、プレイした利用者が「楽しかった、もう一度プレイしたい」と思うような満足度の高い機能を設けることにより、写真シール作成装置1は、常連の利用者、いわゆる、リピータを増加させ、利用者数をさらに増加させることができる。すなわち、写真シール作成装置1の収益が向上する。
利用者にとって、写真シール作成装置1には、大きく分けて、写真シール作成ゲームをプレイすること(写真シールの作成作業)、成果物として写真シール用画像や写真シールを得たり、写真シール(の画像)を写真シール手帳に投稿したり、写真シール手帳に投稿されている他の利用者の写真シール(の画像)を閲覧すること(完成した写真シールそのもの)などの娯楽性がある。
写真シール作成ゲームの娯楽性を向上させる方法としては、例えば、撮影機能の高画質化、落書き等の編集機能の多機能化、操作性の向上、またはプレイ時間や待ち時間の調整等が挙げられる。
写真シールの娯楽性を向上させる方法としては、例えば、シール紙の品質向上、高画質印刷、および特殊色印刷等のようなハードウェアの向上や、写真シールの画像に対する利用者の満足度を向上させること、写真シール手帳におけるレイアウトや装飾を工夫することなどが挙げられる。
主な利用者層として想定される女子高校生や女子中学生は、得られた写真シールを所有物に貼り付けるだけでなく、その写真シールを交換したり、その写真シールを話題にして会話したりする。従って、例えば、写真シールの画像内容が、派手だったり、面白かったり、希少性が高かったり、目新しさがあったりする場合、その画像を利用者自身が気に入るだけでなく、その写真シールを話題として会話が盛り上がることも期待できる。
また、このような写真シールの利用により、写真シール自体が写真シール作成装置1の広告としての役割も果たすことが期待できる。従って、写真シールの娯楽性を向上させることは、単にその利用者の満足度を向上させるだけでなく、他者の期待度を向上させ、評判の広がりによる集客、すなわち、いわゆる口コミによる新規利用者の増加も期待できる。
つまり、写真シール作成ゲームにおいて、利用者らが気に入るような画像を作成することができる機能を提供することにより、利用者の写真シール作成ゲームに対する満足度だけでなく、写真シールに対する満足度も向上させることができ、さらに、写真シールの話題性や広告効果等も同時に向上させることができる。
以上のような特徴を有する写真シール作成装置1は、図1に示されるように、その筐体10が、撮影ユニット12、編集ユニット13、天井照明ユニット14、および背景カーテンユニット15に大別されている。
撮影ユニット12は、利用者に対して写真シール作成ゲームの受け付けを行ったり、代金を受け取ったり、写真シール作成ゲームの流れや遊び方等を映像や音声で案内(説明)したりした後に被写体(利用者等)を撮影する機能を有しており、後述する内部の空間(撮影空間)において被写体の撮影が行われる。この撮影ユニット12は、前方ユニット12Aと後方ユニット12Bに大別されている。
前方ユニット12Aは、撮影空間の前方とされる側に配置されるユニットであり、撮影を行うための構成(カメラ51、タッチパネルモニタ52、照明装置53など(図8))が設けられている。この前方ユニット12Aに前面(被写体側)は、乳白色アクリル板54が略半円筒形の曲面に形成されており、乳白色アクリル板54の背面に設置されている蛍光灯などからなる照明装置53により被写体の全身が影なく照射される。
後方ユニット12Bは、撮影空間の後方とされる側に配置されるユニットであり、前方ユニット12Aによる利用者の撮影の際に、背景の役割を果たすユニットである。この後方ユニット12Bの内部は、空洞(空間)となっており、利用者が撮影を行う際に利用される空間(後述する撮影空間)の一部として構成される。この後方ユニット12Bの上部には、例えば、背景に利用する可動式のカーテン(背景カーテン)から成る背景カーテンユニット15が配置される。
編集ユニット13は、利用者が撮影画像に対する落書き編集等を行うための構成(例えば、タブレット内蔵モニタ62、タッチペン63等(図8))が設けられている。後述するように1つの筺体からなる編集ユニット13は、2組の利用者が同時に編集作業を行うことができるように、2つの面のそれぞれに、落書き編集等を行うための構成が設けられている。
これにより、写真シール作成装置1は、複数の写真シール作成ゲームを並列的に実行することができる。換言すれば、複数組の利用者が、同時に写真シール作成装置1において写真シール作成ゲームをプレイすることができる。なお、より一層、写真シール作成ゲームのプレイの回転率を向上させるために、編集ユニット13に、2組以上の利用者が同時に落書き編集を行うことができるように、2つ以上の落書き編集等を行うための構成を設けるようにしてもよい。
撮影空間の上方に設けられる天井照明ユニット14は、撮影タイミングに合わせて撮影空間内に向けて閃光を照射するフラッシュを内蔵する。この天井照明ユニット14は、さらに内部に蛍光灯が配置されており、撮影空間(撮影空間内の利用者)を常時照らす照明としても機能する。撮影空間は、後述するように簡易的に閉鎖的な空間として構成される。従って、外部より光が進入し難く、暗くなりがちで利用者の操作性が低下し得る。天井照明ユニット14が、その照明により撮影空間を明るく照らすことにより、利用者の操作性の低下を抑止することができる。なお、このような照明は前方ユニット12Aや後方ユニット12Bにも設けられている。
図2は、図1の写真シール作成装置1を、編集ユニット13側から見た斜視図である。
編集ユニット13は、図2に示されるように、前方ユニット12Aの、後方ユニット12B側の面(つまり、撮影空間側の面)と反対の面に隣接して設置される。編集ユニット13の、前方ユニット12Aに直交する2つの側面には、利用者が撮影画像に対する落書き編集等を行うための第1編集インタフェース13Aと第2編集インタフェース13Bがそれぞれ設けられている。
つまり、編集ユニット13には、写真シール作成ゲームを行う複数組の利用者が、前方ユニット12Aと後方ユニット12Bを結ぶ方向と直交する向きに、編集ユニット13を挟んで対向する状態で編集作業を行うことができるように、2つの編集インタフェースが設けられている。これらの編集インタフェースの構成の詳細については、図6を参照して後述する。
また、編集ユニット13の、撮影ユニット12と対向する面には、写真シール作成ゲームの結果として印刷された写真シールが排出される写真シール排出部13Cが設けられている。
図3は、写真シール作成装置1の設置例を示す外観図である。
写真シール作成装置1がゲームセンタ等に設置される場合、例えば図3に示されるように、撮影ユニット12や編集ユニット13を囲むように、側面カーテン21が設けられ、撮影作業が行われる撮影空間や編集作業が行われる編集空間等を簡易的に囲み、各空間の閉鎖性を向上させている。つまり、側面カーテン21は、例えば、各空間内の環境を安定させることにより、高画質な撮影や編集画面の見易さ等に寄与したり、各空間外からの視界を遮断し、利用者が外部からの視線を意識せずに撮影や編集等の作業を行うことができるようにしたりする。
この側面カーテン21の外部側の面は、通常、広告を掲載する場所として利用され、設置場所において注目度が高まるように、写真シール作成装置1の機種名や機種のイメージを表す派手なデザイン画が印刷される。
以上説明したように、写真シール作成装置1は、利用者の各組に対して、それぞれ、写真シール作成ゲームをプレイさせる。写真シール作成装置1は、複数の写真シール作成ゲームを同時に進行させることができる。つまり、写真シール作成装置1は、同時に複数の利用者の組に写真シール作成ゲームをプレイさせることができる。このとき、各組の利用者は、写真シール作成装置1に設けられた複数の空間を移動しながら、写真シール作成ゲームの各作業を行い、ゲームを進行させることになる。
次に、写真シール作成装置1による写真シール作成ゲームの流れと、それに伴う利用者の空間の移動について、図4を参照して説明する。
図4は、ゲーム中の利用者の空間移動を、写真シール作成装置1の上方から見下ろした平面図により示したものである。
図4に示されるように、写真シール作成装置1を利用とする利用者は、撮影ユニット12の横の待機領域31にて撮影ユニット12が空くまで待機する(利用者AまたはA')。撮影空間32(図中点線で示される、前方ユニット12Aと後方ユニット12Bとの間に形成された空間)が先客(前の組の利用者)によって使用中でなければ、待機領域31から撮影空間32に入場する(利用者B)。
撮影空間32に入場した利用者(利用者B)は、前方ユニット12Aの正面に設けられたタッチパネルモニタ52を操作し、カメラ51により自分自身等を撮影させる撮影作業(本撮影)を行う。
撮影作業を終えた利用者は、得られた撮影画像の中から編集・印刷を行うためにキープするキープ画像を選択し、表示された移動案内に従って、撮影作業を行った撮影空間32から、図中点線で示される、編集作業を行う第1編集空間33Aまたは第2編集空間33Bに移動する。
前方ユニット12Aから見て、編集ユニット13の右側(第1編集インタフェース13Aの前方)に第1編集空間33Aが設けられ、左側(第2編集インタフェース13Bの前方)に第2編集空間33Bが設けられている。つまり、この写真シール作成装置1においては、第1編集空間33Aの利用者(利用者C)と第2編集空間33Bの利用者(利用者C’の合計2組の利用者が同時に編集作業を行うことができる。
撮影空間32の利用者(利用者B)は、この2つの編集空間のうち、空いている方に案内される。第1編集空間33Aまたは第2編集空間33Bに移動した利用者は、落書き編集作業を行う。以下において、第1編集空間33Aと第2編集空間33Bとを個々に区別する必要がない場合、単に編集空間33と称する。
編集空間33において落書き編集を終えた利用者(利用者CまたはC')は、次に、印刷設定作業を行う。写真シールの印刷中、この編集空間33において利用者は、ミニゲームを行ったり、携帯端末に撮影画像や編集画像を送信したり、写真シール(落書き編集済み画像)を写真シール手帳に投稿したり、写真シール手帳を閲覧したりする処理を行うことができる。
そして、印刷が終了すると、写真シール排出部13C前方の印刷物受取領域34に移動し(利用者D)、排出された写真シール紙を受け取り、写真シール作成ゲームを終了する。
なお、以上のような写真シール作成ゲームにおいて、撮影空間32の利用者Bが、第1編集空間33Aまたは第2編集空間33Bに移動すると、撮影空間32が未使用になるので、写真シール作成装置1は、新たな組の利用者に撮影空間32を使用させることができる。さらに、第1編集空間33Aの利用者C、または、第2編集空間33Bの利用者C'が、印刷物受取領域34に移動すると、その編集空間(第1編集空間33Aまたは第2編集空間33B)が未使用になるので、写真シール作成装置1は、新たな組の利用者にその編集空間を使用させることができる。
つまり、写真シール作成装置1は、写真シール作成ゲームの、単位時間当たりおよび単位床面積当たりの回転率を向上させるために、待機領域31、撮影空間32、第1編集空間33A、第2編集空間33B、および印刷物受取領域34を用いて、同時に、複数組の利用者に対して写真シール作成ゲームをプレイさせることができる(多重接客を行うことができる)。
なお、上述した写真シール作成装置1の筐体10の構成は任意であり、上述した以外の構成であってもよい。同様に、多重接客の仕方も任意である。
次に、各ユニットの構成について説明する。
図5は、撮影空間32において撮影作業を行う利用者にとって前方に位置する撮影ユニット12の前方ユニット12Aの正面図である。同図に示されるように、前方ユニット12Aの正面右下には、利用者が写真シール作成ゲームの代金を投入したり、お釣り等を利用者に返却したりする硬貨投入返却口50が設けられている。
なお、写真シール作成ゲームをプレイするための代金の支払いは硬貨に限定されるものではなく、当然、紙幣でも支払いができるようすることができる。また、実際に流通している現金(硬貨および紙幣)の代わりに、写真シール作成装置1が設置されている遊技施設などで流通されているプリペイドカード、コイン、電子マネーなどでも支払いができるようしてもよい。
また、待機領域31にて待機する次の利用者が撮影空間32に移動する前に代金を投入できるようにしてもよい。この場合、硬貨投入返却口50を、例えば、前方ユニット12Aの外側の側面に設けるようにすればよい。さらに、この場合、撮影空間32が空くまで待機領域31にて次の利用者を待機させ、撮影領域32が空いた後に次の利用者を撮影空間32に誘導するための音声案内などを出力するようにしてもよい。
前方ユニット12Aの正面には、撮影空間32内の被写体を撮影するカメラ51、カメラ51によりリアルタイムで取得されている(撮り込まれている)取得動画像や、撮影結果である撮影画像、撮影作業に関する案内、および、背景画像の選択等を行うGUI(Graphical User Interface)画像の表示等、撮影作業に関する表示を行うとともに、画面上に重畳されたタッチパネルにより利用者の指示を受け付けるタッチパネルモニタ52、および案内のための音声、効果音などを出力するスピーカ55が設けられている。
前方ユニット12Aの正面横および下には、略半円筒形の曲面に形成された乳白アクリル板54−1乃至54−3が貼付されており、その背面には撮影空間32内を照明したり、カメラ51による撮影タイミングに合わせてフラッシュライトを閃光したりする照明装置53(図8)が設けられている。
この照明装置53および乳白アクリル板54−1乃至54−3、並びに天井照明ユニット14により、側面カーテン21により囲まれた撮影空間32が、光で包まれた試着室であるかのように演出されるので、利用者の全身を影なく照射してより美しく撮影できるという効果のみならず、撮影空間32に対して、広い、快適、清潔、明るいなどの好印象を利用者に与えることができる。
さらに、前方ユニット12Aの正面の左右下には、撮影作業中の利用者の手荷物等を置くための荷物置場56−1,56−2が設けられている。
カメラ51は、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)などを利用した撮像素子により構成され、写真シール作成ゲームの撮影作業の工程において、撮影空間32内の利用者を撮像し、画像(動画)を取得する(取得画像)。カメラ51により取得された取得画像は、本撮影として、所定のタイミングのフレーム画像が抜き出され、撮影画像(静止画)として保存される。もちろん、これら以外にも、利用者を撮影し、デジタル画像データを得られるものであればどのようなカメラを用いるようにしてもよい。また、カメラ51の個数も設置位置も任意である。
なお、カメラ51は、従来の写真シール作成装置に比較して、その設置位置が若干上方に設置されるとともに、広角レンズが使用される。これにより、従来の写真シール作成装置においては困難であった、被写体が立った状態での全身撮影が容易に実現されている。
タッチパネルモニタ52は、CRT(Cathode Ray Tube)、またはLCD(Liquid Crystal Display)等のディスプレイ123と、それに積層された無色透明のタッチパネル124(いずれの図8)により構成され、ディスプレイがカメラ51の取得画像、撮影画像に合成する合成用画像(背景画像、前景画像など)、撮影結果として保存される撮影画像、または撮影作業の手順を案内する案内画像等、撮影作業に関する画像を表示し、タッチパネル124(例えば、感圧式や電磁誘導式等)が例えば利用者の指等によるタップ操作を受け付けるようになされている。
乳白アクリル板54の背面に設けられた照明装置53は、複数の蛍光灯や閃光するフラッシュライトなどにより構成され、撮影空間32を明るくし、操作性や安全性を確保するために、撮影空間32を常時照らすとともに、撮影画像の画質を向上させるために、撮影タイミングに対応するタイミングで閃光し、撮影される被写体(利用者)に光を多様な角度から照射する。
スピーカ55は、写真シール作成ゲームの撮影作業における案内音声、BGM(Back Ground Music)、効果音等の音声を適宜出力する。なお、スピーカ55の数および設置位置は任意である。
荷物置場56−1および荷物置場56−2は、撮影時における利用者の手荷物の置き場所として利用する棚である。荷物置場56−1および荷物置場56−2は、いずれも、撮影の邪魔にならないような位置、すなわち、利用者が撮影ポーズをとる際に邪魔にならず、かつ、照明装置53による光の照射の妨げとならない位置に設けられている。これを設けることにより、利用者が置引き被害に遭う事態を抑止することができる。
利用者は、自身の手荷物を荷物置場56−1または荷物置場56−2に置くことにより、より快適に撮影作業を行うことができる。以下において、荷物置場56−1および荷物置場56−2を個々に区別する必要のない場合、単に荷物置場56と称する。
もちろん、前方ユニット12Aの正面12A−1に上述した構成以外のものが設けられるようにしてもよい。
次に、編集ユニット13の構成について説明する。
図6は、編集ユニット13に2箇所設けられた編集空間33のうちの一方の第1編集空間33Aの構成例を示す図である。
同図に示すように、第1編集インタフェース13Aの上部には、側面カーテン21等で仕切られているために暗くなっている第1編集空間33Aを照らすための照明装置61が設けられている。
この照明装置61により、写真シール作成装置1は、利用者の編集作業効率の低下を抑制し、第1編集空間33Aの安全性を向上させることができる。なお、図6の構成例においては、編集ユニット13の、照明装置61が設けられている第1編集インタフェース13Aの上部が、第2編集空間33B側に貫通しており、照明装置61が第1編集空間33Aと第2編集空間33Bとで共有されている。つまり、照明装置61は、第1編集空間33Aだけでなく、第2編集空間33Bも照明している。なお、この照明装置61の設置位置および個数は任意である。
第1編集インタフェース13Aには、その正面にタブレット内蔵モニタ62が設けられており、タブレット内蔵モニタ62の左右にはそれぞれタッチペン(タッチペン63−1およびタッチペン63−2)が配置されている。さらに、第1編集インタフェース13Aには、スピーカ64および追加硬貨投入返却口65が設けられている。
タブレット内蔵モニタ62は、CRTやLCD等のディスプレイ141とそれに積層されたタブレット142(いずれも図8)により構成され、ディスプレイ141により撮影空間における撮影作業により得られた撮影画像を編集するためのGUIである編集画面250(図20)等を表示し、タブレット142によりユーザの操作を入力する。なお、詳細は後述するが、編集画面250は、二人組みの利用者それぞれがタッチペンを用いて個別に或いは共同して落書き編集を行えるよう編集する画像を同時に2枚表示できるようになされている。この同時に表示される落書き編集の対象となる2枚の画像は、同一のものであってもよいし、異なるものであってもよい。
タブレット内蔵モニタ62のタブレット142は、例えば、感圧式や電磁誘導式の入力デバイスであり、無色透明であって、タッチペン63−1またはタッチペン63−2を用いた利用者からの操作を位置情報に変換する。
このタブレット内蔵モニタ62の左右近傍には、画面上に重畳されたタブレットに対応するタッチペン63−1とタッチペン63−2が左右1本ずつ所定のアタッチメントにより編集ユニット13に着脱可能に固定されており、同じ組の2人の利用者が、これらのタッチペンをそれぞれ使用することにより、同時に、写真シール作成作業の編集作業の工程をプレイすることができるようになされている。そして、タッチペン63−1を用いた入力操作であるのか、またはタッチペン63−2を用いた入力操作であるのかも識別される。なお、以下において、タッチペン63−1およびタッチペン63−2を個々に区別する必要がない場合、単にタッチペン63と称する。
タッチペン63は、編集ユニット13内部に設置された制御装置101(図8)と有線(または無線)により電気的にも接続されている。タッチペン63は、タブレット内蔵モニタ62のディスプレイ141の表示画面上に重畳された無色透明のタブレット142と連携して動作する。利用者がこれらのタッチペン63を操作して、そのタブレット142をタップ(タッチペン63とタブレット内蔵モニタ62の表示画面を接触(または近接)させること)したり、タブレット142上を移動させたりすることにより、これらは、利用者からの入力を受け付ける入力デバイスとして動作する。なお、タッチペン63の設置本数、設置位置、及び形状等は任意である。
スピーカ64は、例えば、案内音声、効果音、BGM等の音声を出力する。なお、スピーカ64の設置個数、デザイン、および形状等は任意である。
追加硬貨投入返却口65は、利用者が編集可能時間を延長させたいときや写真シールを複数枚出力するときなどに追加代金としての硬貨を投入したり、お釣り等を返却したりするために設けられている。なお、この追加代金の支払いも硬貨に限定されるものではなく、当然、紙幣でも支払いができるようすることができる。また、実際に流通している現金(硬貨および紙幣)の代わりに、写真シール作成装置1が設置されている遊技施設などで流通されているプリペイドカード、コイン、電子マネーなどでも支払いができるようしてもよい。
ただし、編集可能時間の延長は、現在、撮影空間32にて撮影作業が行われていない場合(次の利用者がいない場合)、または、もう一方の編集インタフェース13(いまの場合、第2編集インタフェース13B)が空いている場合にのみ可能であり、撮影空間32にて撮影作業が行われており、かつ、もう一方の編集インタフェース13が利用されている場合には延長できない。
なお、編集ユニット13の第2編集空間33B側の構成も、図6に示された第1編集空間33A側の構成と基本的に同様であるので、その説明については省略する。
図7は、編集ユニット13に設けられた写真シール排出部13Cの構成例を示す図である。
同図に示されるように、写真シール排出部13Cには、編集空間33において落書き編集などを行った利用者が作成した写真シール(つまり、編集インタフェース13が操作されて作成された写真シール)が排出される写真シール排出口71が設けられている。
なお、写真シールは、編集ユニット13に内蔵されたプリンタ114(図8)により、編集インタフェース13が操作されて作成された印刷用の画像がシール紙に印刷されて作成される。
次に、写真シール作成装置1の内部の構成例について説明する。
図8は、写真シール作成装置1の機能的構成例を示すブロック図である。以上において説明した構成要素と同じ構成要素については、同じ番号を付しているので、その説明を省略する。
写真シール作成装置1は、写真シール作成装置1の装置全体を制御する制御装置101を有している。制御装置101には、記憶部102、通信部103、ドライブ104、ROM(Read Only Memory)106、RAM(Random Access Memory)107、撮影部111、編集部113、およびプリンタ114がそれぞれ所定のバスを介して接続されている。
記憶部102は、例えばハードディスクやフラッシュメモリ等のような不揮発性の記憶媒体を有しており、制御装置101より供給される各種設定情報をその記憶媒体に保存したり、記憶媒体に記録されている設定情報を読み出して制御装置101に供給したりする。さらに、記憶部102には、利用者から投稿された写真シール(の画像データ)が記憶される。記憶された写真シール(の画像データ)は、写真シール手帳に貼付されて他の利用者にも公開される(詳細後述)。なお、この記憶媒体は、情報を記憶することができるものであれば、どのようなものであってもよい。
通信部103は、制御装置101の制御に従い、例えばインタネットや公衆電話回線網等のような外部のネットワーク、または単に通信ケーブル(いずれも不図示)を介して、他の通信装置、具体的には、例えば利用者の携帯型電話機、利用者のパーソナルコンピュータ、または中央管理サーバ等と通信を行う。より具体的には、通信部103は、制御装置101より供給される送信情報を他の通信装置に送信したり、他の通信装置より供給された受信情報を制御装置101に供給したりする。
ドライブ104には、磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROM(Compact Disc-Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disc)、BD(Blu ray Disc)を含む)、光磁気ディスク、および、半導体メモリなどのリムーバブルメディア105が適宜装着され、それらから読み出されたコンピュータプログラムやデータが、必要に応じて制御装置101に供給され、記憶部102等に保存されたり、インストールされたりする。
ROM106には、制御装置101によって実行されるプログラムやデータなどが予め格納されており、ROM106は、制御装置101からの制御に従い、プログラムやデータを制御装置101に供給する。RAM107は、制御装置101が処理するデータやプログラムなどを一時的に保持する。
撮影部111は、撮影ユニット12に関するブロックであり、背景カーテンユニット15、カメラ51、タッチパネルモニタ52、照明装置53、スピーカ55、および硬貨処理部121を有する。
背景カーテンユニット15は、写真シール作成ゲームの撮影作業の工程において、背景として用いられる複数の昇降式カーテンとその制御を行う制御部を有するユニットである。各カーテンは互いに色、模様、絵柄等が異なり、互いに異なる背景となるようになされている。つまり、利用者は調節するカーテンを選択することにより背景の色、模様、絵柄等を選択することができる。
背景カーテンユニット15(の制御部)は、後方ユニット12Bの上部に設けられ、利用者により選択された1つまたは複数のカーテンを、撮影空間32の後方(被写体となる利用者の背後側)に吊設する。このとき、既に吊設されている不要なカーテンは、巻き上げて収納する。実際には、背景カーテンユニット15は、制御装置101により制御されて動作し、制御装置101より供給される背景制御信号に従ってカーテンを吊設したり収納したりする。
なお、各カーテンの素材、形、大きさ等は任意であり、例えばパネル状や立体形状のものも含む。また、各カーテンの素材、形、大きさ等が、互いに異なるようにしてもよい(全てのカーテンにおいて素材、形、大きさ等が統一されている必要はない)。また、背景カーテンユニット15は、利用者が背景を選択できるようになされていればよく、例えば、スライド式、開閉式、折り畳み式等の昇降式以外のカーテンを用いるようにしてもよい。
さらに、背景として使用されるカーテンは吊設されるのではなく、後方ユニット12Bの撮影空間32側の側面、つまり、撮影空間32において、前方ユニット12Aの正面12A−1に対向する、撮影空間32の背面となる面に張り付けられるようにしてもよい。また、制御装置101を介さずに、利用者が手動で、背景カーテンユニット15に用意されたカーテンを選択し、設置するようにしてもよい。
なお、撮影時の背景として、背景カーテンユニット15以外を用いることができるようにしてもよい。例えば、利用者が持参した絵やアイテムを撮影空間32の背面(またはカーテン)に貼り付けることができるようにしてもよいし、利用者が持参した、または、選択した画像を撮影空間32の背面(またはカーテン)に表示または映写するようにしてもよい。
また、1枚のクロマキー用のカーテンを予め撮影空間32の背面に張り付けるとともに、合成用の背景画像を複数種類用意し、編集処理において利用者が所望する背景画像をカーテンの部分に合成することができるようにしてもよい。
以上のように、何らかの方法で利用者が背景を選択できるようにすることにより、利用者の嗜好により適した画像を提供することができる。
カメラ51は、制御装置101に制御されて、写真シール作成ゲームの撮影作業の工程において、撮影空間32内の被写体(利用者)の撮影を行う。例えば、カメラ51は、制御装置101の制御の下、リアルタイムで利用者の動画像を取り込み、その取り込んだ動画像データを制御装置101に供給する。また、カメラ51は、制御装置101より供給されるシャッタ制御信号に基づいて、メカシャッタを動作させる等して、撮影画像(静止画像)の取得を行い、取得した静止画像データを制御装置101に供給する。
タッチパネルモニタ52のディスプレイ123は、制御装置101より供給されるRGB信号に基づく画像をそのディスプレイ123に表示する。また、タッチパネルモニタ52のタッチパネル124は、利用者が、自分自身の指等を用いてこのタッチパネルにタップ(接触または近接)すると、その位置情報を制御装置101に供給する。制御装置101は、その位置情報を解析し、表示画像に対して利用者が入力した情報や指示を特定し、受け付ける。
照明装置53は、制御装置101より供給される照明制御信号に基づいて、点灯したり、消灯したり、または閃光したりする。
スピーカ55は、例えば、制御装置101より供給される音声信号の音声(撮影作業の案内音声、効果音、またはBGM等)を出力する。
硬貨処理部121は、硬貨投入返却口50に投入された硬貨の種類を識別して識別結果を制御装置101に通知する。
編集部113は、編集ユニット13に関するブロックであり、第1編集インタフェース13Aに対応する第1編集部113Aと、第2編集インタフェース13Bに対応する第2編集部113Bよりなる。第1編集部113Aおよび第2編集部113Bは、互いに同一の構成を有しており、以下においては第1編集部113Aについて説明するが、その説明は第2編集部113Bにも適用可能である。
第1編集部113Aは、図6を参照して上述したように、タブレット内蔵モニタ62、タッチペン63、スピーカ64、および硬貨処理部130を有する。
タブレット内蔵モニタ62は、上述したように、ディスプレイ141とタブレット142により構成される。タブレット内蔵モニタ62のディスプレイ141は、制御装置101より供給されるRGB信号に対応する、編集入力用のGUIや撮像画像等、編集に関する画像を表示する。
さらに、タブレット内蔵モニタ62のディスプレイ141は、後述する事後接客処理において、ミニゲームの画面を表示したり、写真シール手帳の閲覧、投稿に関する画面を表示したりする。
タブレット内蔵モニタ62のタブレット142は、タッチペン63を用いた利用者によるタブレット142にタップ(接触または近接)する操作に対応して、そのタップされた位置を示す位置情報を制御装置101に供給する。制御装置101は、その位置情報を解析し、表示画像(GUI等)に対して利用者が入力した情報や指示を特定し、受け付ける。つまり、撮影画像(撮影画像を用いて作成された合成画像)に対する編集入力は、これらの構成を用いて行われる。
スピーカ64は、制御装置101より供給される音声信号の音声(編集作業の案内音声、効果音、BGM等の写真シール作成ゲームの編集作業の工程に関する音声)を出力する。
硬貨処理部130は、追加硬貨投入返却口65に投入された硬貨の種類を識別して識別結果を制御装置101に通知する。
プリンタ114は、編集部113により行われた編集作業結果をシール紙に印刷する2つのヘッド(ヘッド151およびヘッド152)を有する。プリンタ114は、制御装置101より第1編集部113Aにより行われた編集作業結果を取得すると、シール紙ユニット161よりシール紙162を取得し、ヘッド151によって編集作業結果をシール紙162に印刷する。また、プリンタ114は、制御装置101より第2編集部113Bにより行われた編集作業結果を取得すると、シール紙ユニット161よりシール紙162を取得し、ヘッド152によって編集作業結果をシール紙162に印刷する。
プリンタ114は、印刷を終了すると、その印刷済みのシール紙162を写真シール排出口71より排出する。この印刷済みのシール紙162が、写真シール作成ゲームの成果物である写真シールとして利用者に提供される。
なお、図1乃至図8を参照して上述したように、写真シール作成装置1に待機領域31、撮影空間32、編集空間33、および印刷物受領領域34の異なる複数の空間や領域を設けることにより、異なる複数の利用者の組それぞれが異なる空間や領域を同時に利用できるので、写真シール作成装置1の回転率やリピータ率を向上させることができる。
次に、制御装置101について説明する。図9は、制御装置101がROM106などに格納されているプログラムを実行することにより実現される機能ブロックの構成例を示している。
同図に示されるように、制御装置101は、写真シール作成ゲームを開始する際に投入される代金に関する処理等を行う事前接客処理部201、利用者を撮影する等の写真シール作成ゲームの撮影作業の工程に関する処理を行う撮影処理部202、撮影画像に対する落書き編集等の写真シール作成ゲームの編集作業の工程に関する処理を行う編集処理部203、シール紙の印刷等の写真シール作成ゲームの印刷の工程に関する処理を行う印刷処理部204、および、編集作業を終了した利用者を接客する写真シール作成ゲームの事後接客の工程に関する処理を行う事後接客処理部205を有する。
つまり、制御装置101は、写真シール作成ゲームの各工程に関する処理の制御を行う。
制御装置101を構成する機能ブロックのうち、撮影処理部202は、写真シール作成ゲームの撮影作業の工程において、取得画像および撮影画像に合成するための背景画像や前景画像を利用者に選択させる処理、取得画像および撮影画像を補正する処理(トリミング処理を含む。詳細後述)、補正後の取得画像および撮影画像に背景画像や前景画像を合成する処理などを行う。
編集処理部203は、写真シール作成ゲームの編集作業の工程において、利用者による、撮影作業の工程において得られた撮影画像に対する落書き編集に関する処理を行う。例えば、編集処理部203は、GUI画像を表示したり、利用者による落書き編集入力を受け付けたり、その落書き編集入力に応じた合成用の落書き画像を作成し、それを撮影画像に合成したりする。
すなわち、編集処理部203は、利用者に対して、撮影画像に対する落書き編集機能を提供する。この落書き編集機能には、例えば、フリーハンドの線等で撮影画像に落書きを行う落書きペン機能、所定の画像を撮影画像の任意の位置に合成するスタンプ機能、入力された文字列を撮影画像の任意の位置に合成する文字入力機能等が含まれる。
事後接客処理部205は、利用者に対して、写真シール手帳を閲覧させたり、利用者の写真シール(の画像)を写真シール手帳に投稿させたりする処理を行う。
図10は、編集処理部203の詳細な構成例を示す機能ブロック図である。編集処理部203は、合成指示受付処理部211、装飾文字画像変換処理部212、合成処理部213、および編集画像表示制御部214を有する。
合成指示受付処理部211は、利用者により入力される、落書き編集を行うために編集画面に表示された撮影画像である編集画像に対する、合成用画像の合成指示を受け付ける。装飾文字画像変換処理部212は、利用者により指定された文字に対応する、予め用意されている文字画像(通常文字画像、または装飾文字画像。詳細後述)を発生する。
合成処理部213は、利用者の指示に従って合成用画像を撮影画像に合成する。編集画像表示制御部214は、利用者による落書き操作をリアルタイムに撮影画像に合成する編集を行い、この編集結果、すなわち、落書き編集された編集画像を即時的に(リアルタイムに)表示する。
次に、写真シール作成装置1による写真シール作成ゲームの一連の処理について、図11のフローチャートを参照して説明する。
写真シール作成ゲームを行う利用者は、待機領域31から撮影領域32に移動し、撮影ユニット12の前方ユニット12Aに設けられた硬貨投入返却口50にゲームの代金である硬貨を投入する(支払う)。この硬貨投入に応じて硬貨処理部121は、硬貨の種類を識別し識別結果を含む起動信号を制御装置101に供給する。制御装置101の事前接客処理部201は、ステップS1において、その起動信号に基づいて、代金が投入されたか否かを判定し、正当な代金が投入されたと判定した場合、処理をステップS2に進める。
ステップS2において、撮影処理部202は、撮影部111の各部を制御し、撮影空間32内において行われる、写真シール作成ゲームの撮影作業に関する処理であるライブビュー撮影処理を実行する。なお、ライブビュー撮影処理の詳細については、図12乃至図19を参照して後述する。
ライブビュー撮影処理が終了すると、撮影処理部202は、ステップS3において、撮影作業を終えた撮影空間32内の利用者に対して、画像や音声によって第1編集空間33Aまたは第2編集空間33Bへの移動を促す移動案内処理を行う。
編集処理部203は、ステップS4において、編集空間33に移動した利用者に対して、写真シール作成ゲームの編集作業に関する処理である編集処理を行う。なお、編集処理の詳細については、図20乃至図24を参照して後述する。
編集作業が終了すると、印刷処理部204は、ステップS5において、プリンタ114を制御し、編集作業により得られた編集済み画像をシール紙に印刷する印刷処理を行う。
ステップS6において、事後接客処理部205は、印刷終了待機中の利用者に対してミニゲームや画像転送等のサービス、あるいは、写真シール手帳を閲覧したり写真シールを投稿したりすることができる事後接客処理を行う。なお、事後接客処理のうち、写真シール手帳の閲覧や写真シールの投稿に関する処理の詳細については、図25乃至図31を参照して後述する。
そして事後接客処理が終了すると、事後接客処理部205は、ステップS7において、編集空間33の利用者を印刷物受取領域34に移動させるための移動案内を行う。また、印刷処理が終了すると、印刷処理部204は、ステップS8において、プリンタ114を制御し、印刷済みのシール紙を写真シール排出口71より排出させる。以上で、写真シール作成ゲームの一連の処理が終了される。
次に、上述した写真シール作成ゲームの一連の処理におけるステップS2のライブビュー撮影処理について詳述する。
ライブビュー撮影処理においては、カメラ51によって取得された取得画像(動画像)に画像補正処理を施し、利用者によって選択された背景画像や前景画像などを合成し、さらに、被写体の顔を含む領域を拡大した顔拡大動画像を所定の位置に合成してタッチパネルモニタ52に常時表示する。したがって、利用者はタッチパネルモニタ52に常時表示される自身の全身像および顔を見ながら、全身のポーズ、顔の表情、髪型などの写りを確認することができる。
ここで、ライブビュー撮影処理における画像補正処理の概要について説明する。カメラ51による取得画像231は、広角レンズが採用され、その設置位置が若干の上側に設置されていることに起因して、例えば、図12Aに示すように、カメラ51のレンズに近い頭部や肩付近の横幅が広く、レンズから遠い足元の横幅が狭く、さらに、身長が低く写ったものとなる。そこで、同図Bに示すように、レンズからの距離が遠いほど画像の横幅を広げるとともに、縦方向にも伸ばして画像全体としては下側が広い台形となるように補正し、さらに、同図Cに示すように、台形に補正された画像の中心部分の矩形領域をトリミングする補正を行う。さらに色合いについても各種の補正を行う。このような画像補正処理により、被写体が実際よりも細くスマートに、また美しい肌に見えるように補正することができる。
なお、ライブビュー撮影処理においては、図13Aに示すような画像補正処理後の取得画像に、利用者が選択した一般的な背景画像や前景画像を合成できることに加え、同図Bに示ように、例えば、被写体である人物の輪郭に沿った様々な装飾(以下、オーラと称する)を合成することができる。
なお、オーラは被写体の動きに合わせてリアルタイムに変化して表示されるので、撮影前に面白みのある撮影処理を提供することができる。
次に、ライブビュー撮影処理の具体的な動作について、図14のフローチャートを参照して説明する。
ステップS101において、撮影処理部202は、ライブビュー撮影処理の経過時間tの計時を開始する。
ステップS102において、撮影処理部202は、タッチパネルモニタ52を用いて利用者に背景画像と前景画像をそれぞれ、または、背景画像と前景画像が組み合わさっている合成用画像を選択させる。具体的には、例えば図15に示すような前景画像(あるいは背景画像)221が選択される。ただし、背景画像と前景画像の両方、または一方を選択しない(使用しない)ことを利用者が選択することも可能である。
なお、利用者に選択させる合成用画像は、モデルなどが様々なポーズで撮影されているポーズサンプル画像が既に合成されているものであってもよい。このような合成用画像を採用すれば、利用者は自身のポーズを決める際の参考となるだけでなく、自身の撮影画像を容易にイメージすることができる。
さらにステップS102において、撮影処理部202は、オーラを合成表示するか否かも選択させる。また、装飾画像のついている合成用画像を選択させる。なお、オーラの有無の選択については、ステップS202以外の任意のタイミングで実施するようにしてもよい。つまり、編集処理時に装飾画像(オーラ画像)の有無の選択をさせるようにしてもよいし、撮影時に装飾画像をつけて撮影しても、編集処理時に装飾画像をつけないようにすることもできる。
ステップS103において、撮影処理部202は、カメラ51を制御して、被写体の全身動画像(取得画像)の取得を開始させ、画像補正処理を開始する。この結果、例えば図16に示すような補正後の全身動画像222が得られる。
ステップS104において、撮影処理部202は、補正後の全身動画像222から顔認識処理により被写体の顔を検出することにより、顔拡大動画像に拡大するための拡大領域の位置を決定する。さらに撮影処理部202は、補正後の全身動画像から拡大領域を抽出して拡大することにより、例えば図17に示すような顔拡大動画像223を生成する。
なお、顔認識処理については、既存の任意の顔認識技術を用いればよい。また、拡大領域の位置の決定に顔認識処理を用いず、例えば、タッチパネルモニタ52に拡大領域の位置を示すカーソルを表示し、利用者にカーソルを移動させて拡大領域の位置を指定させるようにしてもよい。
ステップS105において、撮影処理部202は、ステップS102で選択させた背景画像および前景画像221、並びにステップS103で得た補正後の全身動画像222を合成し、さらに、ステップS104で生成した顔拡大動画像223を所定の位置に合成し、その結果得られる、例えば図18に示すような合成動画像224をタッチパネルモニタ52に表示させる。なお、所定の位置とは、合成用画像に応じて固定的に決められている。また、その後、撮影前、撮影後、または編集中に合成する位置を変更できるようにしてもよい。
タッチパネルモニタ52に表示された合成動画像224を見ることにより利用者は、背景画像や前景画像とのマッチング、全身のポーズ、顔の表情、髪型などの写りを確認することができる。また、この撮影の過程において、編集処理(落書き)を行っていない状態の写真シールの構図を確認することができる。
ステップS106においては、撮影処理部202は、シャッタータイミングまでのカウントダウン(例えば、初期値が3秒)を開始するとともに、タッチパネルモニタ52に、例えば「3,2,1,0」などとシャッタータイミングまでの残り秒数を示すカウントダウンインジケータを表示させ、さらに、スピーカ55からもカウントダウンの音声を出力させて利用者にシャッタータイミングを通知し、シャッタータイミングに同期して撮影を行う(合成動画像224と同様の構図の撮影画像(合成静止画像)を生成する)。
ステップS107において、撮影処理部202は、現在選択されている背景画像と前景画像を用いた撮影回数が所定数X(例えば、6回)に到達したか否かを判定する。そして、現在選択されている背景画像と前景画像を用いた撮影回数が所定数Xに到達していないと判定された場合、ステップS105に戻り、それ以降の処理が繰り返される。その後、ステップS107において、現在選択されている背景画像と前景画像を用いた撮影回数が所定数Xに到達したと判定された場合、処理はステップS108に進められる。
ステップS108において、撮影処理部202は、経過時間tが所定時間T(例えば、5分間)を経過したか否かを判定し、経過時間tが所定時間Tを経過したと判定した場合、ライブビュー撮影処理を終了される。
なお、ステップS108において、経過時間tが所定時間Tを経過していないと判定された場合、ボーナス撮影が許可されて、処理はステップS109に進められる。
ステップS109において、撮影処理部202は、ステップS102と同様に、背景画像などを選択させる。ステップS110において、撮影処理部202は、ステップS105で生成している合成動画像224をタッチパネルモニタ52に表示させる。
ステップS111においては、撮影処理部202は、ステップS106と同様、カウントダウンにより利用者にシャッタータイミングを通知し、シャッタータイミングに同期して撮影を行う(撮影画像(合成静止画像)を生成する)。この後、ライブビュー撮影処理を終了される。
以上説明したように、このライブビュー撮影処理では、経過時間tに拘わらず、撮影をX回行うことができる。さらに、経過時間tが所定時間Tを経過していない場合、ボーナス撮影を1回許可することができる。なお、ボーナス撮影の撮影回数は1回に限らず、所定の回数としてもよい。また、ボーナス撮影の撮影回数に制限を設けず、経過時間tが所定時間Tを経過していない限り、ボーナス撮影を許可するようにしてもよい。
なお、上述したライブビュー撮影処理では、シャッタータイミングまでのカウントダウンを撮影処理部202が自律的に開始するようにしたが、ユーザからの所定の撮影操作に応じ、このカウントダウンを開始するようにしてもよい。
また、上述したライブビュー撮影処理において参照したタッチパネルモニタ52の表示例は被写体の人物が一人の場合であるが、被写体が複数の人物である場合、例えば図19Aに示すように被写体が二人である場合、各人物の顔が検出されて、同図Bに示すように二人の顔が並んだままの顔拡大動画像232が生成されて全身動画像231に合成されるか、または、同図Cに示すように二人の顔がそれぞれ個別に拡大されることにより顔拡大動画像233−1,233−2が生成されて全身動画像231に合成される。つまり、合成用画像に応じて合成される位置が決められている。なお、顔拡大動画像の合成位置を利用者が指定できるようにしてもよい。
なお、上述したライブビュー撮影処理時においても、装飾画像(オーラ画像)をリアルタイムに表示することもできる。この場合、全身動画像で用いているオーラ画像と顔拡大動画像で表示しているオーラ画像の装飾画像の大きさは、全身動画像の切り出し拡大した画像でもよい。また、全身動画像に用いているオーラ画像の装飾画像の大きさと同じものを、切り出した顔拡大動画像に合成して表示してもよい。この場合、印刷する時に単に切り出されたものよりも、装飾画像が大き過ぎず、顔拡大画像に応じた見栄えのよい画像をえることができる。
次に、写真シール作成ゲームの一連の処理におけるステップS4の編集処理について、図20乃至図24を参照して詳述する。
編集処理では、編集処理部203が、撮影部111において得られた撮影画像の中から落書き編集の対象として選択された編集対象画像を取得し、編集空間33のタブレット内蔵モニタ62にGUI(Graphical User Interface)としての編集画面250(図20)を表示する。この編集画面250に対して利用者は、タッチペン63を用いることにより、落書き編集作業を行うことができる。
図20は、編集空間33のタブレット内蔵モニタ62に表示される編集画面の表示例を示している。この編集画面250は、主な構成要素である、編集画像を表示する編集画像表示部251−1および251−2、各種のボタンから成る編集制御操作部252−1および252−2、並びに、落書き時のフォント、ペン、線など選択するためのコンテンツパレット255−1および255−2などが左右に対になって設けられている。これにより、2名組みの利用者がそれぞれ異なる編集対象画像に対して同時に落書き編集入力を行うことができる。
編集画像表示部251−1は、基本的に編集画面250に向かって左側に位置する利用者が落書き編集を行う編集画像を表示する作業領域であり、複数の編集対象画像のサムネイル画像260−1のうち、例えば、編集インタフェース13の左側に設けられたタッチペン63−1を用いた利用者の操作により、選択されたサムネイル画像に対応する編集対象画像が編集画像として表示される。
同様に、編集画像表示部251−2は、基本的に編集画面250に向かって右側に位置する利用者が落書き編集を行う編集画像を表示する作業領域であり、複数の編集対象画像のサムネイル画像260−2のうち、例えば、編集インタフェース13の右側に設けられたタッチペン63−2を用いた利用者の操作により、選択されたサムネイル画像に対応する編集対象画像が編集画像として表示される。
以下、編集画像表示部251−1と編集画像表示部251−2を個々に区別する必要がない場合、単に編集画像表示部251と称する。編集制御操作部252−1および252−2、並びにコンテンツパレット255−1および255−2についても同様とする。
利用者は、タッチペン63を操作し、編集画像表示部251に表示されている編集画像に対して落書き編集を行う。編集画像表示部251は、その落書き編集の内容を即時的(リアルタイム)に編集画像に反映させて表示する。すなわち、編集画像表示部251には、編集画像の落書き編集結果が随時更新されながら表示される。
編集制御操作部252は、編集作業を制御するための各GUIボタンである「おわり」ボタン252a、「セットですすむ」ボタン252b、「セットでもどる」ボタン252c、「最初から」ボタン252d、「けしゴム」ボタン252e、「すすむ」ボタン252f、および「もどる」ボタン252gから構成される。
「おわり」ボタン252aは、編集画像表示部251における落書き編集処理を終了させるときに押下操作されるGUIボタンである。利用者は、例えば、自己が満足するほど十分に落書き編集を行ったら、この「おわり」ボタン252aを押下操作することにより、編集作業の制限時間に達する以前に編集作業を終了させ、印刷処理を開始させることができる。これにより、利用者は、制限時間の満了を待つことなく、より早く、写真シールを入手することができる。
「セットですすむ」ボタン252bは、落書き編集の状態を編集点単位で進ませるときに押下操作されるGUIボタンである。利用者は、この「セットですすむ」ボタン252bを1回押下操作する毎に、1編集点分ずつ落書き編集の状態を操作的に以後の状態に進ませることができる。これにより、利用者は、速やかに落書き編集を行うことができる。
ただし、「セットですすむ」ボタン252bに対する押下操作に応じて落書き編集の状態を編集点単位で進ませるには、少なくとも1回以上、以前に「セットでもどる」ボタン252cが押下操作されて、落書き編集の状態が編集点単位で操作的に以前の状態に戻されている必要がある。
なお、以前に「セットでもどる」ボタン252cが1回も押下操作されておらず、落書き編集の状態が編集点単位で1回も戻されていない場合、「セットですすむ」ボタン252bを不表示としたり、他のGUIボタンに比較して輝度を低下させて表示させたりするようにしてもよい。これにより、「セットですすむ」ボタン252bに対する押下操作が無効であることを利用者に把握させることができる。
「セットでもどる」ボタン252cは、落書き編集の状態を編集点単位で戻すときに押下操作されるGUIボタンである。利用者は、この「セットでもどる」ボタン252cを1回押下操作毎に、1編集点分ずつ落書き編集の状態を操作的に以前の状態に戻すことができる。これにより、利用者は、速やかに落書き編集を行うことができる。
ただし、編集点が1つも設定されていない場合、「セットでもどる」ボタン252cを不表示としたり、他のGUIボタンに比較して輝度を低下させて表示させたりするようにしてもよい。これにより、「セットでもどる」ボタン252cに対する押下操作が無効であることを利用者に把握させることができる。
なお、「セットですすむ」ボタン252bおよび「セットでもどる」ボタン252cを用いた、落書き編集の状態を編集点単位で遷移する処理の詳細については、図16以降を参照して詳述する。
「最初から」ボタン252dは、落書き編集を初期状態に戻すときに押下操作されるGUIボタンである。利用者は、この「最初から」ボタン252dを押下操作することにより、編集画像を落書き編集が行なわれていない状態に戻すことができる。これにより、利用者は、速やかに落書き編集を初めからやり直すことができる。
「けしゴム」ボタン252eは、落書き編集した合成画像を部分的に消去するときに用いるGUIボタンである。利用者は、この「けしゴム」ボタン252eを押下操作した後、合成用画像の消去したい部分をタッチペン63で触れることにより、その部分の合成用画像を消去することができる。
「すすむ」ボタン252fは、落書き編集の状態を1操作分だけ(例えば、一筆書きした分だけ)進ませるときに押下操作されるGUIボタンである。利用者は、この「すすむ」ボタン252fを1回押下操作する毎に、1操作分ずつ落書き編集の状態を進ませることができる。ただし、「すすむ」ボタン252fに対する押下操作に応じて落書き編集の状態を1操作分だけ進ませるには、少なくとも1回以上、以前に「セットでもどる」ボタン252cまたは「もどる」ボタン252gが押下操作されて、落書き編集の状態が戻されている必要がある。
「もどる」ボタン252gは、落書き編集の状態を1操作分だけ(例えば、一筆書きした分だけ)戻すときに押下操作されるGUIボタンである。利用者は、この「もどる」ボタン252gを1回押下操作する毎に、1操作分ずつ落書き編集の状態を戻すことができる。
以上のように、「おわり」ボタン252a乃至「もどる」ボタン252gを設けたことにより、利用者としては、落書き編集を効率的に行なうことが可能となる。これに対して、写真シール作成装置1としては、写真シール作成ゲームの回転率、すなわち、単位時間当たりの利用者数を増加させることができるので、収益率の向上を期待することができる。
また、写真シール作成装置1は、例えば、編集作業時間を短縮した分、印刷中に行われる事後接客において、接客の時間を延長したり、短縮時間に応じた何らかの付加サービスを提供したりして、利用者の満足度をより向上させることもできる。
コンテンツパレット255−1は、編集画像表示部251−1に表示される編集画像に対する落書き編集についての各種の指示(例えば、落書き編集時のペンの種類、線の太さ、色、文字のフォント、スタンプ画像など)を選択するためのGUIを表示する領域である。コンテンツパレット255−2は、編集画像表示部251−2に表示される編集画像に対する落書き編集についての各種の指示を選択するためのGUIを表示する領域である。
コンテンツパレット255には、その上部に中分類選択タブ255aが設けられており、中分類選択タブ255aの下方には、選択された中分類選択タブ255a−1に対応する小分類GUI255bが表示される。
コンテンツパレット255−1とコンテンツパレット255−2の間に設けられたる編集ツール選択部256は、コンテンツパレット255に表示させるGUIの種類を選択するための複数のボタン(「スペシャル」ボタン、「デコり」ボタン、「ペン」ボタン、「スタンプ」ボタン、「てがき」ボタン、および「コロコロ」ボタン)から成る。以下、編集ツール選択部256における選択を大分類選択とも称する。
例えば同図左下側に示されるように、利用者がタッチペン63−1を用いて編集ツール選択部256の「スペシャル」ボタンを選択すると、コンテンツパレット255−1の中分類タブには、スペシャルに関する複数の中分類タブが表示される。さらに、これら複数のタブのうちの「筆記体」の中分類タブを選択すると、「筆記体」の中分類タブに対応する小分類GUIが表示される(図21を参照して詳述する)。
また、例えば同図右下側に示されるように、利用者がタッチペン63−2を用いて編集ツール選択部256の「スペシャル」ボタンを選択すると、コンテンツパレット255−2の中分類タブには、スペシャルに関する複数のタブが表示され、さらに、これら複数のタブのうちの「コロ文字」の中分類タブを選択すると、落書きとして表示させるコロ文字のフォントを入力するための英文字、数字、記号などを示す小分類GUIが表示される。
同様に、例えば利用者がタッチペン63−1を用いて編集ツール選択部256の「てがき」ボタンを選択すると、コンテンツパレット255−1の中分類タブ255a−1には、手書きに関する複数のタブが表示され、その下方に、選択されている中分類タブ255a−1に対応する小分類GUI255b−1として、手書きにおける線の種類、太さ、色などを選択するためのGUIが表示される。
また同様に、例えば利用者がタッチペン63−2を用いて編集ツール選択部256の「スタンプ」ボタンを選択すると、コンテンツパレット255−2の中分類タブには、スタンプに関する複数のタブが表示され、その下方に、選択されている中分類タブに対応する小分類GUIとして、スタンプの図形や模様を選択するためのGUIが表示される。
このように、編集ツール選択部256を左右の利用者が共用することにより、編集画面250において、他の領域をより広く確保することができる。もちろん、コンテンツパレット255−1とコンテンツパレット255−2のそれぞれに対して編集ツール選択部256を個別に設けるようにしてもよい。
BGM制御部257は、落書き編集作業中にスピーカ64より出力されるBGMを選択したり、その音量を調整したりする操作を受け付けるとともに、現在選択されているBGMの曲名を表示するときに押下操作されるGUIである。
なお、編集画面250における編集画像表示部251乃至BGM制御部257の配置は任意であって、図20の表示例に限定されるものではない。また、編集画像表示部251に表示される編集画像のアスペクト比に応じ、レイアウトのパターンが変化するようにしてもよい。
図21は、大分類「スペシャル」、中分類「筆記体」が選択されたときのコンテンツパレットの表示例を示している。このコンテンツパレット280には、小分類GUIとして、落書きとして表示させる筆記体の文字画像を利用者が入力するための、英文字、数字、各種記号などに対応する文字ボタン281、その色を指定するための色選択ボタン282、筆記体の文字画像に対するオーラ(文字画像の輪郭に沿った装飾。図23に示す)の付加の有無を選択するためのオーラ選択ボタン283、筆記体の文字画像のサイズを選択するためのサイズ選択ボタン284、および、入力された文字列を確認するための文字列表示エリア285などが設けられている。
大分類「スペシャル」、中分類「筆記体」に対応するコンテンツパレット280の文字ボタン281により、編集画像に対する落書きとして文字列が入力された場合、基本的には、入力された文字列に対応する筆記体フォントの文字画像が文字列表示エリア285に表示し、編集画像上にタッチペンで押下した任意の位置に重畳表示される。
ただし、文字列中に同一の所定の文字(装飾文字画像(後述)が予め用意されている文字。例えば、母音を示すA,I,U,E,O,a,i,u,e,oなど)が2つ以上存在する場合、同一の所定の文字のうち、後から入力された方の文字については、通常の筆記体フォントの文字画像(以下、通常文字画像とも称する)ではなく、装飾された筆記体フォントの文字画像(以下、装飾文字画像とも称する)により表示される。このような処理を、以下、装飾文字画像変換処理と称する。
装飾の方法については、例えば文字上に顔を描いたり、所定の画像と文字を組み合わせたり、通常文字画像と部分的に色を変更したりする方法を挙げることができる。
また、入力された文字列中にスペースまたは記号が存在する場合、そのスペースまたは記号の前後で文字列を分けて、同一の所定の文字が2つ以上存在するか判定するようにする。
具体的な装飾文字画像の表示例について、図22を参照して説明する。
例えば同図Aに示すように、コンテンツパレット280の文字ボタン281により文字列「Ryoko」が入力された場合、筆記体フォントの文字画像「Ryoko'」が表示される。なお、当該明細書における文字画像「o'」の「'」は、文字画像「o」が装飾文字画像であることを示すものとし、以下においても同様とする。
例えば同図Bに示すように、コンテンツパレット280の文字ボタン281により文字列「RyokoKyoko」が入力された場合、筆記体フォントの文字画像「RyokoKyoko'」が表示される。
ただし、文字列「RyokoKyoko」が入力される過程において、文字列「Ryoko」までが入力された段階では筆記体フォントの文字画像「Ryoko'」が表示され、文字列「RyokoKyo」までが入力された段階では筆記体フォントの文字画像「RyokoKyo'」が表示される。すなわち、文字列の入力に対応し、装飾文字画像が文字画像列の後ろ側にシフトされる。
例えば同図Cに示すように、コンテンツパレット280の文字ボタン281により文字列「Ryoko Kyoko」が入力される過程において、文字列「Ryoko」までが入力された段階では筆記体フォントの文字画像「Ryoko'」が表示され、スペースを含む文字列「Ryoko 」が入力された段階で前半の文字画像「Ryoko' 」が確定される。そして、さらに文字列「Ryoko Kyo」までが入力された段階では、筆記体フォントの文字画像「Ryoko' Kyo」が表示され、最終的に文字列「Ryoko Kyoko」が入力された段階で、文字画像「Ryoko' Kyoko'」が表示される。
また同様に、例えば同図Dに示すように、コンテンツパレット280の文字ボタン281により文字列「Ryoko&Kyoko」が入力される過程において、文字列「Ryoko」までが入力された段階では筆記体フォントの文字画像「Ryoko'」が表示され、記号を含む文字列「Ryoko&」が入力された段階で前半の文字画像「Ryoko'&」が確定される。そして、さらに文字列「Ryoko&Kyo」までが入力された段階では、筆記体フォントの文字画像「Ryoko'&Kyo」が表示され、最終的に文字列「Ryoko&Kyoko」が入力された段階で、文字画像「Ryoko'&Kyoko'」が表示される。
例えば同図Eに示すように、コンテンツパレット280の文字ボタン281により文字列「Kimiko」が入力された場合、筆記体フォントの文字画像「Kimi'ko」が表示される。この装飾文字画像「i'」は、通常文字画像「i」とその形状は共通であるがその配色が部分的に異なっている。
なお、上述した説明においては、文字列中に存在する特定文字を、その2つ目以降に対して装飾文字画像により表示するようにしたが、1つ目から装飾文字画像により表示するようにしてもよい。
上述したように、利用者の操作に依らず、所定の規則性を持って装飾文字画像を出現させることにより、利用者に対して落書き編集における新たな面白みを与えることができる。
次に、図23は、コンテンツパレット280のオーラ選択ボタン283のオンまたはオフに対する筆記体の文字画像列の表示例を示している。オーラ選択ボタン283はコンテンツパレット280が表示されたときにオフ(オンでもよい)とされている。
オーラ選択ボタン283がオンとされた場合、同図Aに示すように、筆記体の文字画像列をその輪郭に沿って装飾するオーラが表示される。反対に、オーラ選択ボタン283がオフとされた場合、同図Bに示すように、筆記体の文字画像列からオーラが消去される。
なお、図23の表示例においては、オーラが表示されている状態の筆記体の文字画像列(同図A)と、オーラが表示されていない状態の筆記体の文字画像列(同図B)のオーラ以外の配色は共通であるが、オーラが表示されている状態とオーラが表示されていない状態の筆記体の文字画像列の配色を変更するようにしてもよい。すなわち、オーラを表示させることにより、文字画像列の輪郭に沿った外側だけでなく、文字画像列の輪郭の内側にも変化が生じるようにしてもよい。
図24は、装飾文字画像変換処理を説明するフローチャートである。この装飾文字画像変換処理は、大分類「スペシャル」、中分類「筆記体」に対応するコンテンツパレット280が表示されたことに応じて開始される。
ステップS201において、編集処理部203の装飾文字画像変換処理部212は、コンテンツパレット280の文字ボタン281により文字(スペース、記号を含む)が1文字入力される毎に処理対象に指定し、ステップS202において、処理対象の文字が、装飾文字画像が予め用意されている所定の文字であるか否かを判定する。
ステップS202において、処理対象の文字が、装飾文字画像が予め用意されている所定の文字ではないと判定された場合、処理はステップS203に進められる。
ステップS203において、装飾文字画像変換処理部212は、処理対象の文字に対応する通常文字画像を発生して(予め用意されている通常文字画像を読み出して)、コンテンツパレット280の文字列表示エリア285に表示させる。処理はステップS208に進められる(後述)。
なお、ステップS202において、処理対象の文字が、装飾文字画像が予め用意されている所定の文字であると判定された場合、処理はステップS204に進められる。ステップS204において、装飾文字画像変換処理部212は、処理対象の文字よりも先に入力された文字列に、処理対象の文字と同一の文字が存在するか否かを判定する。
ステップS204において、処理対象の文字よりも先に入力された文字列に、処理対象の文字と同一の文字が存在しないと判定された場合にも、処理はステップS203に進められる。
ステップS204において、処理対象の文字よりも先に入力された文字列に、処理対象の文字と同一の文字が存在すると判定された場合、処理はステップS205に進められる。
ステップS205において、装飾文字画像変換処理部212は、先に入力された文字列中に存在する、処理対象の文字と同一の文字が文字列表示エリア285に装飾文字画像で表示されているか否かを判定する。
ステップS205において、先に入力された文字列中に存在する、処理対象の文字と同一の文字が文字列表示エリア285に装飾文字画像で表示されていると判定された場合、処理はステップS206に進められる。
ステップS206において、装飾文字画像変換処理部212は、文字列表示エリア285に表示されている、装飾文字画像を通常文字画像に変更して文字列表示エリア285に表示させる。
なお、ステップS205において、先に入力された文字列中に存在する、処理対象の文字と同一の文字が装飾文字画像で表示されていないと判定された場合、ステップS206はスキップされ、処理はステップS207に進められる。
ステップS207において、装飾文字画像変換処理部212は、処理対象の文字に対応する装飾文字画像を、コンテンツパレット280の文字列表示エリア285に表示させる。
ステップS208において、装飾文字画像変換処理部212は、合成指示受付処理部211は、一連の文字列が終了であるか否かを判定する。具体的には、利用者がタッチペン63で編集画像表示部251の任意の位置を押下した場合に文字列が終了したと判定し、処理をステップS209に進める。
なお、ステップS208においては、処理対象の文字がスペースまたは記号であるか否かも判定し、処理対象の文字がスペースまたは記号であると判定した場合、そのスペースまたは記号までを文字列の区切りとした後、処理をステップS201に戻す。
また、ステップS208において、処理対象の文字がスペースおよび記号ではないと判定された場合、文字列はまだ続くので、ステップS201に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
ステップS209において、合成処理部213は、文字列表示エリア285に表示されている文字画像を、編集対象画像のタッチペン63で押下された位置に重畳合成し、編集画像表示制御部214は、文字画像が重畳合成された編集対象画像をタブレット内蔵モニタ62に表示させる。
以上説明したように、装飾文字画像変換処理によれば、利用者の操作に依らず、所定の規則性を持って装飾文字画像を出現させることにより、利用者に対して落書き編集における新たな面白みを与えることができる。
なお、この装飾文字画像変換処理は、筆記体以外のフォントが選択されたときにも適用するようにしてもよい。
また、上述した装飾文字画像変換処理では、文字の最後に装飾文字画像がシフトされるようにしたが、文字の最初でも文字の所定の途中(例えば2文字目)や偶数文字目のように複数個所に装飾文字画像がつくように設定しておいてもよい。
次に、事後接客処理として、利用者に閲覧させたり、作成した写真シール(の画像、すなわち、編集済み画像)を利用者が投稿したりすることができる写真シール手帳について説明する。
図25および図26のそれぞれは、タブレット内蔵モニタ62に表示される写真シール手帳の表示例を示している。
図25および図26に示すように、写真シール手帳301,302の各頁は、利用者から投稿された写真シール311と、写真シールの隙間などに配置される装飾画像(以下、デコリ画像とも称する)312から構成される。
デコリ画像312は、写真シール作成装置1内に予め用意されているものであり、利用者から投稿された写真シール311が所定の配置順序で貼付されることに伴い自動的に配置される(その詳細は後述する)。
例えば、図25の左側の頁では、上部に配置された「プリ日記」と描かれている画像、図25の右側の頁では、上部に配置された「BEST FRIENDS」と描かれている画像、中心部に配置された「Smile」と描かれている画像、それに重なる二人の女性モデルの画像などがデコリ画像である。
また例えば、図26の左側の頁では、右上部に配置された二人の女性モデルの画像、中央部に配置された「BEST FRIENDS」と描かれている画像、図26の右側の頁では、4箇所に配置された女性モデルの画像などがデコリ画像である。
利用者から投稿される写真シールは、写真シール手帳の頁に所定の配置順序に従って貼付(配置)される。ただし、写真シール手帳の各頁は、縦長の写真シール用、横長の写真シール用、または特定のフレーム(背景画像または前景画像)が用いられた写真シール用に分類されており、縦長の写真シールが投稿された場合には縦長の写真シール用の頁に貼付され、横長の写真シールが投稿された場合には横長の写真シール用の頁に貼付され、特定のフレームが用いられた写真シールが投稿された場合にはそれ専用の頁に貼付される。
以下、利用者から投稿されて写真シール手帳に貼付される写真シール(の画像、すなわち、編集済み画像)を、貼付画像とも称する。
写真シール手帳の同一頁に貼付される写真シールを投稿した各利用者は、基本的には互いに無関係である。よって、ある利用者が写真シール手帳を閲覧したり投稿したりした場合、見知らぬ(当然ながら、知り合いの場合もある)他の利用者の写真シールを見たり、自身の写真シールを他の利用者に対して公開することになる。したがって、写真シール手帳は、利用者間での新たなコミュニケーションツールとして機能し得る。
図27は、写真シール手帳の頁に貼付画像311およびデコリ画像312が配置される過程の表示例を示している。
1枚目(貼付番号=1)の写真シールが投稿されると、同図Aに示すように、その写真シール(貼付画像)311−1は頁の左上に貼付され、当該写真シールの上側にハートマークのデコリ画像312−1が配置される。次に2枚目(貼付番号=2)の写真シールが投稿されると、同図Bに示すように、その写真シール311−2は1枚目の写真シール311−1の右隣に貼付され、2枚目の貼付画像の右隣には女性モデルのデコリ画像312−2が配置される。
その後、さらに写真シールが投稿されると、同図Cおよび同図Dに示すように、投稿された写真シールは投稿された順序に従って貼付され、貼付された写真シールの隙間などにハートマークや「BEST FRIENDS」と描かれているデコリ画像が配置される。
次に図28は、利用者が写真シールを投稿するときの処理(以下、写真シール投稿処理と称する)を説明するフローチャートである。
この写真シール投稿処理は、事後接客処理として、写真シール手帳の閲覧・投稿が利用者から選択されることに応じて開始される。
ステップS301において、事後接客処理部205は、既に作成されている写真シール手帳をタブレット内蔵モニタ62に表示する。
ステップS302において、事後接客処理部205は、写真シールの画像、すなわち、写真シール紙に印刷した編集済み画像のうち、写真シール手帳に投稿する画像(以下、投稿画像と称する)を利用者に選択させるための選択画面を表示して投稿画像を選択させる。事後接客処理部205は、選択された投稿画像(の画像データ)を記憶部102に記憶させる。ただし、選択された投稿画像(の画像データ)を記憶部102に記憶させるタイミングは、ステップS302以外であってもよい。
ここで、当該選択画面の表示例を図29および図30に示す。
図29の選択画面は、選択肢を表示させた選択画面321の表示例である。すなわち、選択画面321には、選択肢となる編集済み画像(いまの場合、6枚の画像A乃至F)322、「決定」ボタン323、および「投稿しない」ボタン324が表示される。利用者は、投稿する写真シール(の編集済み画像)を選択して「決定」ボタン323を押下することにより、選択した写真シールを投稿することができる。なお、選択画面にさらに、全ての選択肢を一括して選択することができるボタンを設けるようにしてもよい。
図30の選択画面は、写真シール手帳のサンプル頁と選択肢を表示させた選択画面331の表示例である。すなわち、選択画面331には、写真シール手帳のサンプル頁332、選択肢となる編集済み画像(いまの場合、6枚の画像A乃至F)333、「全部貼る」ボタン334、「決定」ボタン335、および「貼らない」ボタン336が表示される。写真シール手帳のサンプル頁332が表示されることにより、利用者に対し、自身の写真シールが貼付される写真シール手帳をイメージし易くさせることができる。利用者は、「全部貼る」ボタン334を押下することにより、全ての選択肢を一括して選択することができる。また利用者は、「決定」ボタン335を押下することにより、選択した写真シールを投稿することができる。
図28に戻る。ステップS303において、事後接客処理部205は、ステップS302で選択された投稿画像を1枚ずつ貼付画像に指定する。ステップS304において、事後接客処理部205は、貼付画像が、特定のフレーム(背景画像または前景画像)を用いたものであるか、特定のフレームを用いたものではなく縦長の画像であるか、または、特定のフレームを用いたものではなく横長の画像であるかを判別し、その判別結果に応じ、ステップS305において、貼付画像を貼付する頁を決定する。
ステップS306において、事後接客処理部205は、貼付画像の当該頁における貼付番号(その頁に何番目に貼付するのかを示す番号)を取得する。ステップS307において、事後接客処理部205は、取得した貼付番号に対応する当該頁の位置に貼付画像を貼付する。
ステップS308において、事後接客処理部205は、貼付画像の貼付番号が各頁にて予め設定されているデコリ画像貼付条件に合致するか否か判定し、合致すると判定した場合のみ、ステップS309において、当該頁の所定の位置にデコリ画像を配置する。
ステップS310において、事後接客処理部205は、ステップS302で選択された全ての投稿画像を貼付画像に指定したか否か判定し、貼付画像に指定していない投稿画像が残っている場合、ステップS303に戻り、それ以降の処理を繰り返す。その後、ステップS310において、ステップS302で選択された全ての投稿画像を貼付画像に指定したと判定された場合、全ての投稿画像が写真シール手帳に貼付されたことになるので、この写真シール投稿処理は終了される。
図31は、図29の選択画面321または図30の選択画面331において、全ての選択肢(編集済み画像A乃至F)が選択されて貼付された写真シール手帳の表示例を示している。同図の表示例の場合、縦長の写真シールは左側の頁に貼付され、横長の写真シールは右側の頁に貼付されている。また、右側の頁では、矢印付線で示すように右回りで写真シールが貼付される。
以上説明したように、写真シール投稿処理によれば、利用者は、選択肢として表示される編集済み画像を選択するだけで、いわゆるプリ帳を模してデコリ画像も配置される写真シール手帳に、自身の写真シールを投稿することができる。
なお、上述した写真シール投稿処理では、貼付画像を、特定の背景画像(または前景画像)を用いたもの、縦長のもの、または横長のものに分類し、それぞれ専用の頁に貼付するようにしたが、分類の方法として、男女カップルのもの、3人以上のグループのもの、オーラが付加されているものなどで分類するようにしてもよい。
また、上述した写真シール投稿処理では、各頁において貼付画像を所定の枚数貼付する毎にデコリ画像を配置するようにしたが、貼付画像を貼り付ける前または後に頁単位で全てのデコリ画像を一括して配置してもよいし、各利用者が所定の枚数貼付する毎にデコリ画像を配置するようにしても。
また、貼付画像を貼り付ける位置も利用者が任意の位置を指定できるようにしてもよいし、デコリ画像の配置位置も利用者が任意の位置を指定できる、あるいは配置し直すことができるようにしてもよい。
さらに、貼付する写真シールのサイズを利用者ごとに変更できるようにしてもよい。また、投稿する写真シールの枚数に応じて、貼付する写真シールのサイズを変更するようにしてもよい。
また、上述した写真シール投稿処理では、貼付画像の貼付位置、およびデコリ画像の配置位置が自動的に決定されたが、これらを利用者が指定できるようにしてもよい。
さらに、写真シール手帳に投稿した写真シール(の画像)については、当該写真シール作成装置1の内部に保存して当該写真シール作成装置1だけで写真シール手帳に使用するようにしてもよいし、あるいは、当該写真シール作成装置1から所定のサーバにアップロードし、他の写真シール作成装置1で作成する写真シール手帳にも使用できるようにしてもよい。
またさらに、写真シール手帳を閲覧・投稿するだけでなく、ページ単位でシール紙または普通紙に印刷して利用者に提供するようにしてもよい。
この場合、利用者に自身が写っている写真シールを選択させて、選択された写真シールのみで構成する写真シール手帳の頁を印刷し、提供するようにしてもよい。
また、写真シール手帳の頁には、他の使用者が投稿した写真シールも貼付されているので、それらが貼付されている位置を空欄としたり、またはデコリ画像を配置したりして印刷し、提供するようにしてもよい。
さらに、同一グループに属する複数の利用者が連続して写真シール作成ゲームを行い、写真シール手帳の1頁分を同一グループから投稿された写真シールで構成できる場合には、これを印刷して提供するようにしてもよい。このようにすれば、同一グループに属する複数の利用者に対する写真シール作成ゲームの利用促進となり、収益率の増加が期待できる。
なお、同一グループに属する利用者であることを判別する方法としては、例えば、撮影時に、同一グループに属する利用者が連続して写真シール作成ゲームを行うか否かを確認するようにすればよい。あるいは、写真シールを印刷したシール紙に、印刷のたびに異なるIDを印刷するようにし、事後接客処理のいずれかのタイミングで当該IDを入力させることにより同一グループの写真シールの画像だけを抽出するようにしてもよい。
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。上述した一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフウェアを構成するプログラムが、ネットワークや記録媒体からインストールされる。
この記録媒体は、例えば、図8に示されるように、装置本体とは別に、写真シール作成装置1の管理者にプログラムを配信するために配布される、プログラムが記録されている磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROMおよびDVDを含む)、光磁気ディスク(MDを含む)、もしくは半導体メモリなどよりなるリムーバブルメディア105により構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態で管理者に配信される、プログラムが記録されているROM106や、記憶部102に含まれるハードディスクなどで構成される。
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
以上において、印刷媒体は、シール紙に限られるものではなく、例えば、所定のサイズの紙や、ポスター用の紙、テレホンカードなどのカード、あるいは、Tシャツなどの布地などに印刷するようにしてもよい。
また、本明細書において、システムとは、複数の装置により構成される装置全体を表すものである。なお、以上において、1つの装置として説明した構成を分割し、複数の装置として構成するようにしてもよい。逆に、以上において複数の装置として説明した構成をまとめて1つの装置として構成されるようにしてもよい。また、各装置の構成に上述した以外の構成を付加するようにしてももちろんよい。さらに、システム全体としての構成や動作が実質的に同じであれば、ある装置の構成の一部を他の装置の構成に含めるようにしてもよい。