以下、本発明を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明を適用した写真シール販売機の第1の実施の形態の外観の構成例を示す斜視図を示している。なお、図1は、説明の便宜上、内部が透視できるように表現されている。
図1の写真シール販売機1は、ユーザ(利用者)により硬貨投入口41から所定の硬貨が投入されると、カメラ21により被写体であるユーザを撮影し、ユーザによりタッチペン23aまたは23bを用いて入力された入力信号に基づいて、撮影した画像(以下、撮影画像という)を編集し、その結果得られる画像(以下、編集画像という)をシール紙に印刷して写真シール紙排出口50から排出する。
図1の写真シール販売機1は、主に筐体10、フレーム12、およびシート13により構成されている。
図1の写真シール販売機1のフレーム12は、直方体に形成されており、その内側の一部に(図1においてフレーム12内の右奥の面に筐体10の背面(面10c)が接するように)筐体10を囲うように形成されている。図1においてフレーム12により形成される直方体の側面のうち、筐体10の背面10cが接する面に隣接する面であり、図中奥側の面は、シート13により構成される。また、上述したフレーム12により形成される直方体の各面のうち、シート13が設けられる面に対向する面(図中手前の面)は、ユーザが、フレーム12内の空間(撮影空間)に入退出するための入退出口14とされている。また、入退出口14には入退出用カーテン17が設けられている。
さらに、フレーム12により形成される直方体の各面のうち、筐体10の正面(面10a)と対向する面(図中手前の面)には、所定距離だけ離間して背景パネル15が設置され、その背景パネル15の図中奥側(右側)には、背景カーテン16が設けられている。なお、写真シール販売機1には、1以上の背景カーテン16が設けられ、撮影時には、背景カーテン16のうちの1つが閉じられる。ユーザは、フレーム12内における、筐体10と背景パネル15の間の空間を撮影空間として、自分自身を被写体として撮影作業を行う。
写真シール販売機1の筐体10の面10aには、図中上側に、ユーザを撮影するための、CCD(Charge Coupled Device)、あるいはCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などの撮像素子よりなる小型のカメラ21が設けられている。カメラ21の、図中下側にある画像表示部22は、撮影方法を案内する画像、後述するようにカメラ21により撮像されたユーザのライブビュー画像、またはカメラ21により撮像され、所定のタイミングで(撮影ボタンの押下に対応するタイミングで)保存された撮影画像等を表示する。また、画像表示部22は、表面に透明なタッチパネルが重畳された液晶ディスプレイなどよりなる。ユーザは、撮影位置から画像表示部22に表示されるライブビュー画像や後述するライブビュー補正画像(補正結果)を見ることができる。
また、画像表示部22の図中左側には、タッチパネルに対応して動作し、ユーザによりライブビュー画像の補正や落書き編集等に利用されるタッチペン23aが設けられ、右側にはタッチペン23aと同様のタッチペン23bが設けられている。なお、以下において、タッチペン23aと23bを個々に区別する必要がない場合、単にタッチペン23と称する。ユーザは、タッチペン23を用いてカメラ21により撮像されたユーザのライブビュー画像を補正する指令を入力したり、撮像され、所定のタイミングで保存された画像である撮影画像に編集(落書き)の指令を入力することができる。画像表示部22は、タッチペン23により入力されたライブビュー画像を補正する指令に基づく補正後のライブビュー画像を表示したり、編集の指令に基づく編集された編集画像を表示する。
さらに、タッチペン23aの図中左側には、カメラ21により撮像された画像を保存するタイミングに合わせて発光する照明装置24aが設けられ、タッチペン23bの図中右側には、照明装置24aと同様の照明装置24bが設けられている。なお、照明装置24aと24bには、例えば拡散板が設けられており、照明装置24aと24bにより出射されたフラッシュ光は、拡散板で拡散され、被写体に照射される。なお、以下において、照明装置24aと24bを個々に区別する必要がない場合、単に照明装置24と称する。
筐体10の側面であり、面10bには、図中左側に硬貨投入口41と硬貨返却口42が設けられている。ユーザが所定の代金を硬貨投入口41に投入すると、撮影作業が開始される。硬貨投入口41に投入された代金のつり銭や確認できない硬貨が投入された場合、そのつり銭や確認できない硬貨は、硬貨返却口42から返却される。また、硬貨投入口41および硬貨返却口42の図中右側には、シール紙排出口50が設けられており、複数の編集画像が、シール紙に印刷され、写真シール紙として排出される。
なお、本明細書において「写真シール紙」は複数の編集画像が印刷されたシール紙を意味し、「写真シール」は、画像が印刷された個々のシールを意味する。
なお、写真シール販売機1に設けられている各種の部位(例えば、硬貨投入口41、硬貨返却口42、写真シール排出口50等)は、図1に示す場所に限定されない(例えば、硬貨投入口41と硬貨返却口42が、写真シール排出口50の下部にあってもよい)。
図2は、図1の写真シール販売機1の第1の実施の形態の内部の構成例を示すブロック図である。
写真シール販売機1の制御部101には、カメラ21、画像表示部22、照明装置24aおよび24b、硬貨処理部102、カーテン部103、操作入力部104、スピーカ105、通信部106、補正処理部107、プリンタユニット131、記憶部181、ROM(Read Only Memory)182、およびRAM(Random Access Memory)183が接続されており、各部は、制御部101により制御される。
制御部101にはまた、必要に応じて、ドライブ191が接続される。ドライブ191には、磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROM(Compact Disk-Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disk)を含む)、光磁気ディスク(MD(Mini-Disk)(登録商標)を含む)、および、半導体メモリなどのリムーバブルメディア192が適宜装着され、それらから読み出されたコンピュータプログラムやデータが、必要に応じて記憶部181にインストールされる。
写真シール販売機1にインストールされ、写真シール販売機1によって実行可能な状態とされるプログラムを記録する記録媒体は、磁気ディスク(フロッピディスクを含む)、光ディスク(CD-ROM、DVDを含む)、光磁気ディスク(MD(Mini-Disk)を含む)、もしくは半導体メモリなどよりなるリムーバブルメディア192、またはプログラムが一時的もしくは永続的に格納されるROM182や、記憶部181などにより構成される。記録媒体へのプログラムの格納は、必要に応じてルータ、モデムなどのインタフェースを介して、ローカルエリアネットワーク、インターネット、デジタル衛星放送といった、有線または無線の通信媒体を利用して行うこともできる。
写真シール販売機1では、制御部101が、ROM182にインストールされているプログラムを実行することにより、各種の処理を実行する。
カメラ21は、例えば、CCD,CMOS等の撮像素子により構成される。カメラ21は、制御部101の制御により、被写体(ユーザ)を撮像し、撮像の結果得られる画像をライブビュー画像(信号)として制御部101に供給する。ライブビュー画像は、カメラ21により撮像された画像よりなる動画像である。
画像表示部22は、例えば、表面に透明なタッチパネル121が積層された液晶ディスプレイにより構成される。画像表示部22は、制御部101から供給されるライブビュー画像信号(RGB信号)に基づいて、被写体の画像を動画像(ライブビュー画像)としてリアルタイムで表示する。ユーザは、タッチペン23を操作することで、例えば、画像表示部22に表示されたライブビュー画像の一部または全部を指定し、その指定した範囲において画像の補正を実行するよう指令する。画像表示部22は、補正処理部107を介して制御部101から供給される補正されたライブビュー画像信号(RGB信号)に基づいて、補正された被写体の画像をリアルタイムで表示する。また、画像表示部22は、制御部101から供給される撮影された画像(撮影画像)信号に基づいて、静止画である撮影画像を表示する。さらに、画像表示部22は、撮影画像とともに、画像編集用GUI(Graphical User Interface)等を表示する。ユーザは、タッチペン23を操作することにより、画像表示部22に表示された画像編集用GUIを利用して、画像表示部22に表示された撮影画像に対する編集入力作業を行う。
照明装置24は、制御部101の制御により、筐体10の外部または内部を所定の明るさで照明するとともに、撮影画像が取得されるタイミングに合わせて、フラッシュ光を出射する。なお、照明装置24の表面には、例えば、拡散板が設けられており、照明装置24により出射されたフラッシュ光は、拡散板で拡散され、被写体に照射される。
制御部101は、ROM182に記憶されているプログラムかデータ、または記憶部181に記憶され、RAM183にロードされたプログラムかデータにしたがって、写真シール販売機1全体の動作、処理を制御する。例えば、制御部101は、画像表示部22を制御し、画像表示部22にライブビュー画像を表示させたり、補正されたライブビュー画像を表示させる。
硬貨処理部102は、例えば、図1の硬貨投入口41から投入された硬貨の金額を検出し、所定の代金が投入されたと判定した場合、起動信号を制御部101に供給する。また、硬貨処理部102は、例えば、硬貨投入口41から所定の代金より多い金額の硬貨が投入された場合、つり銭の金額を算出し、算出したつり銭の硬貨を硬貨返却口42に排出する処理を行う。
カーテン部103は、制御部101の制御により、ユーザの所望の背景カーテン16を閉じる。例えば、ユーザは、画像表示部22に表示された複数の背景カーテンの種類から、タッチペン23を操作し、所望の背景カーテンを選択する。そして、ユーザの選択した背景カーテンを表すカーテン選択信号が、制御部101に供給され、制御部101は、カーテン部103を制御して、カーテン選択信号が表す背景カーテンを閉じる。
操作入力部104は、例えば、操作を入力するボタンなどにより構成されており、ユーザからの操作入力を受け付ける。操作入力部104は、操作入力を受け付けた場合、制御部101に、その操作入力を表す操作入力信号を供給する。
スピーカ105は、制御部101から供給された制御信号に基づく音声を出力する。通信部106は、制御部101の制御により、ネットワークを介しての通信処理を行う。例えば、通信部106は、インターネットを含む各種のネットワークを介して接続され、撮影画像または画像の画像データを蓄積し、配信する専用のサーバに、ユーザにより選択された画像データやユーザの携帯電話機などのメールアドレスを、アップロードする。サーバは、アップロードされた画像データを配信可能な状態で蓄積し、そのURL(Uniform Resource Locator)を、通信部106から取得したメールアドレスの携帯電話機等に送信する。URLを取得した携帯電話機は、そのURLにアクセスすることにより、画像データをダウンロードすることができる。このようにして、写真シール販売機1は、編集画像の画像データを印刷するだけでなく、撮影画像または編集画像の画像データを携帯電話機等に供給することができる。
補正処理部107は、カメラ21により撮像されたユーザ(被写体)の画像が動画像(ライブビュー画像)としてリアルタイムで表示されており、ユーザがタッチペン23を用いてその画像に対して入力した場合、補正処理部107は、その操作入力に基づいてユーザの画像を補正する。例えば、補正処理部107は、制御部101を介して供給されるライブビュー画像を取得すると、画像表示部22に表示されたライブビュー画像に対するユーザからの操作に基づいて、ライブビュー画像に対して、ユーザの目を大きくしたり、あごを細くするなどの補正を行い、その補正結果のライブビュー画像を、制御部101を介して画像表示部22に供給する。これにより、画像表示部22には、補正されたライブビュー画像(以下、ライブビュー補正画像と称する)が表示される。
タッチパネル121は、対応するタッチペン23からの入力を検出する。すなわちユーザは、画像表示部22に表示された選択ボタンをタッチペン23を用いて選択したり、画像表示部22に表示された撮影画像に対して、その上に落書きなどを行う。タッチペン23による入力データは、タッチパネル121により検出され、入力データとして制御部101に供給される。
プリンタユニット131は、IDタグリーダ/ライタ141とヘッダ部142から構成される。IDタグリーダ/ライタ141は、シール紙ユニット151に付加されているIDタグ161に記憶されている識別情報を接触、または非接触により読み出し、制御部101に通知する。制御部101は、IDタグリーダ/ライタ141から通知された識別情報に基づいて、装着されているシール紙ユニット151が、写真シール販売機1において使用可能なユニットであるか否かを判定し、使用可能なユニットであると判定したときのみ、その使用を可能にする。制御部101は、写真シール販売機1において使用可能とされるシール紙ユニット151の識別情報を管理している。
これにより、写真シール販売機1に対応していない(純正のものでない)シール紙162が利用されるのを防止することができる。また、IDタグ161により、シール紙162の残量等も管理される。なお、シール紙ユニット151が純正のものであるか否かは、シール紙ユニット151にプリントされているバーコード、シールシートとセットで使用されるIC(Integrated Circuit)カードなどにより確認するようにしてもよいし、あるいは、シール紙ユニット151の寸法、形状などにより、機械的に装填可能とすることで確認するようにしてもよい。
ヘッダ部142は、制御部101の制御により、シール紙ユニット151に予めセットしてあるシール紙162上に、編集画像(データ)を印刷する。なお、シール紙162は、例えばロール状に巻かれた状態で、シール紙ユニット151内に収められており、制御部101は、シール紙ユニット151を制御して、このロール状に巻かれたシール紙162から必要な長さ分だけ紙を引き出させ、ヘッダ部142に、その引き出された部分に印字させることにより、編集画像を印刷させる。制御部101は、編集画像が印刷された部分のシール紙162をロールから切り離し、シール紙排出口50から排出して、ユーザに提供する。
シール紙ユニット151は、写真シール販売機1から着脱可能になっており、内部にシール紙162を装填し、またIDタグリーダ/ライタ141が識別情報を読み取り可能な所定の位置に、IDタグ161が付加されている。IDタグ161は、例えば、ICタグ(制御タグ)、ICカードのメモリにより構成され、識別情報として固有のIDを記憶する。即ち、シール紙ユニット151に付加されているIDタグ161には、個々のシール紙ユニット151を識別する識別情報等を管理するIDが書き込まれている。なお、IDタグ161は、シール紙162と一体にし、分離付加とするようにしてもよい。
記憶部181は、ハードディスクやフラッシュメモリ等により構成され、制御部101により制御されて写真シール販売機1のゲームにおける設定情報等のデータ、およびプログラム等を保存する。例えば、記憶部181は、シール紙162を印刷するために必要な選択画像の枚数等の設定情報を記憶する。
ROM182には、例えば、制御部101により実行されるプログラムやデータが記憶される。RAM183には、制御部101の作業中のデータや、記憶部181によりロードされたプログラムやデータを記憶するとともに、各部においてユーザが行った選択、指示等を一時記憶する。
ドライブ191は、リムーバブルメディア192へのデータの記録を制御するとともに、リムーバブルメディア192からのデータの再生を制御する。
次に、図3のフローチャートを参照して、図2の制御部101が実行するゲーム処理の一例を説明する。
ステップS11において、制御部101は、図2の硬貨処理部102からの、ゲーム処理を起動するための起動信号に基づいて、所定の代金の硬貨が硬貨投入口41から投入されたか否かを判定する。具体的には、硬貨処理部102は、硬貨投入口41から投入された硬貨の金額を検出し、所定の代金以上の硬貨が投入されると、ゲーム処理の起動を指令する起動信号を制御部101に供給する。そして、制御部101は、起動信号が供給されたか否かを判定することにより、所定の代金の硬貨が投入されたか否かを判定する。ステップS11において、所定の代金の硬貨が硬貨投入口41に投入されていないと判定された場合、制御部101は、所定の代金の硬貨が硬貨投入口41から投入されたと判定するまで待機する。
ステップS11において、所定の代金の硬貨が硬貨投入口41から投入されたと判定された場合、ステップS12に進み、制御部101は、ユーザ(被写体)を撮影する撮影処理を行う。この撮影処理の詳細は、後述する図4のフローチャートを参照して説明する。
ステップS13において、制御部101は、ステップS12の処理により撮影されて得られた撮影画像を編集する編集処理を行う。この編集処理の詳細は、後述する図14と図15のフローチャートを参照して説明する。
ステップS14において、制御部101は、ステップS13の処理により編集されて得られた編集画像をシール紙162に印刷する印刷処理を行い、処理を終了する。この印刷処理の詳細は、後述する図17のフローチャートを参照して説明する。
次に、図4のフローチャートを参照して、図3のステップS12の撮影処理の一例を説明する。
ステップS31において、制御部101は、ライブビュー表示補正処理を実行する。ライブビュー表示補正処理は、制御部101からの制御に基づいて、補正処理部107が、カメラ21により撮像されたユーザのライブビュー画像をユーザからの画像を補正する指令に基づいて補正し、画像表示部22が、補正後の画像をライブビュー補正画像として表示する処理である。なお、この処理の詳細は、後述する図5のフローチャートを参照して説明する。
ステップS32において、制御部101は、撮影が指令されたか否かを判定する。例えば、画像表示部22に表示されている撮影を行うためのボタン(後述する図6のボタン241)が、ユーザからのタッチペン23を介した操作入力により選択された場合に、制御部101は、撮影が指令されたと判定する。
ステップS32において、撮影が指令されていないと判定された場合、処理はステップS33に進み、制御部101は、撮影待機時間が設定時間だけ経過したか否かを判定する。例えば、1回目のステップS33の処理における撮影待機時間は、ステップS31の処理を開始してからの時間を指し、2回目以降のステップS33の処理における撮影待機時間は、後述するステップS36の処理で撮影画像を保存した後からの時間を指す。すなわち、1枚の撮影のための時間が撮影待機時間である。設定時間は、1枚の撮影を行うために予め設定されている時間であり、例えば10秒である。この例の場合、制御部101は、撮影待機時間が10秒経過したか否かを判定する。ステップS33において、撮影待機時間が設定時間だけ経過していないと判定された場合、処理はステップS31に戻り、それ以降の処理が繰り返される。すなわち、撮影が指令されるか、撮影時間が設定時間だけ経過するまで、ライブビュー表示補正処理が実行される。
ステップS32において撮影が指令されたと判定された場合、またはステップS33において撮影待機時間が設定時間だけ経過したと判定された場合、処理はステップS34に進み、制御部101は、カウントダウンを行う。例えば、制御部101は、画像表示部22に「3」、「2」、「1」、「0」等のメッセージを順次表示させるようにしたり、画像表示部22への表示と同時にスピーカ105に、「3」、「2」、「1」、「0」等の音声を出力させるようにすることでカウントダウンを行う。
ステップS35において、制御部101は、画像表示部22に表示されているライブビュー補正画像を静止画像として取り込む。具体的には、上述したステップS31の処理により、カメラ21により撮像され、表示されたライブビュー画像は、ユーザからのライブビュー画像を補正する指令に基づいて補正処理部107により補正され、ライブビュー補正画像として画像表示部22に表示されているので、制御部101は、ステップS32のカウントダウンが0となるタイミング(撮影のタイミング)で、画像表示部22に表示されているライブビュー補正画像(動画像)を静止画像として取り込む。なお、制御部101は、画像表示部22に表示されているライブビュー補正画像を静止画として取り込んでもよいし、補正処理部107により補正されたライブビュー補正画像を補正処理部107から取り込むようにしてもよい。また、ステップS31のライブビュー表示補正処理で補正が行われなかった場合(後述する図5のステップS63で補正が指令されなかった場合)、制御部101は、ライブビュー補正画像ではなく、ライブビュー画像を静止画像として取り込む。この場合においても、制御部101は、カメラ21から静止画像を取り込んでも良いし、画像表示部22に表示されたライブビュー画像から静止画像を取り込んでもよい。
ステップS36において、制御部101は、ステップS35の処理で取り込んだ静止画像(撮影のタイミングで画像表示部22に表示されていたライブビュー補正画像)を、撮影画像としてRAM183に保存する(記憶する)。ここまでのステップS31乃至ステップS36の処理で、1枚の撮影画像が保存された(撮影が行われた)ことになる。すなわち、カメラ21により撮像され、補正処理部107により補正されたライブビュー補正画像が所定のタイミングで保存されることで、撮影が行われる。
ステップS37において、制御部101は、撮影画像が8枚保存されたか否かを判定する。例えば、制御部101は、ステップS31乃至ステップS36の処理が8回繰り返されたか否かによりこれを判定する。なお、制御部101は、RAM183に保存されている撮影画像の枚数が8枚であるか否かによりこれを判定してもよい。
ステップS37において、まだ撮影画像が8枚保存されていない(すなわち、保存された撮影画像が8枚未満である)と判定された場合、処理はステップS38に進み、制御部101は、撮影処理時間が2分経過したか否かを判定する。撮影処理時間は、例えば、図4の撮影処理を開始してからの時間である。ここでは、撮影処理時間を2分としたが、これに限定されず、何分でもよい。
ステップS38において、撮影処理時間がまだ2分経過していないと判定された場合、またはステップS33において、撮影待機時間がまた設定時間だけ経過していないと判定された場合、処理はステップS31に戻り、それ以降の処理が繰り返される。すなわち、撮影画像が8枚保存されるか、撮影処理時間が2分経過するまで、繰り返し撮影が行われる。
ステップS37において、撮影画像が8枚保存されたと判定された場合、またはステップS38において、撮影処理時間が2分経過したと判定された場合、撮影処理は終了され、図3のステップS12に戻る。
図4の処理をまとめると、以下のようになる。ユーザからのカメラ21により撮像された(ユーザの)ライブビュー画像への補正の指令に基づいて、ライブビュー画像が補正され、ライブビュー補正画像が表示される。そして、動画像であるライブビュー補正画像が所定のタイミング(撮影のタイミング)で静止画の撮影画像として保存されることで、撮影が行われる。
これにより、ライブビュー画像ではなく、ライブビュー補正画像に対する静止画像を、撮影画像として保存することができるので、ユーザは、補正の結果の画像を見ながら撮影を行うことができ、もって、効率よく撮影を行うことができる。また、補正の結果の画像を撮影画像として保存するため、ユーザは、補正の結果の撮影画像に対する不満を解消することができる。このように、ユーザの好みに合わせた撮影を効率よく行うことができる。
次に、図5のフローチャートを参照して、図4のステップS31のライブビュー表示補正処理の一例を説明する。なお、この処理は、制御部101からの制御に基づいて各部が実行する処理である。
ステップS61において、カメラ21は、制御部101からの制御に基づいて、被写体(ユーザ)を撮像する。制御部101は、カメラ21により撮像された被写体の画像を動画像としてリアルタイムで画像表示部22に供給する。
そこで、ステップS62において、画像表示部22は、カメラ21により撮像された被写体の画像をライブビュー画像(動画像)とし、ライブビュー表示用画面を表示する。例えば、画像表示部22は、図6に示されるようなライブビュー表示用画像を表示する。
図6のライブビュー表示用画面には、ライブビュー画像領域220、ライブビュー画像領域220に表示されるライブビュー画像221、コントラストを調整するためのボタン222、拡大・縮小を調整するためのボタン223、縦横比を調整するためのボタン224、補正を行う画像領域としてライブビュー画像221全体を選択するためのボタン225、ライブビュー画像221から補正を行う画像領域の範囲を指定するためのボタン226、直前の処理を元に戻すためのボタン227、および撮影を行うためのボタン241が表示されている。また、画面の上部に「ライブビュー表示中」というメッセージが表示されている。
ライブビュー画像領域220には、カメラ21により撮像された画像であって、リアルタイムで動画像として表示されるライブビュー画像221が表示されている。ユーザは、タッチペン23を利用してボタン222を選択することで、コントラストの調整(補正)を指令する。具体的には、ユーザは、ボタン222上の右側を選択することで、ライブビュー画像221のうちの補正を行う画像領域の範囲の画像のコントラストを高く補正(調整)するよう指令し、ボタン222上の左側を選択することで、ライブビュー画像221のうちの補正を行う画像領域の範囲のコントラストを低く補正するよう指令する。
また、ユーザは、タッチペン23を利用してボタン223を選択することで、拡大・縮小の調整(補正)を指令する。具体的には、ユーザは、ボタン223上の右側を選択することで、ライブビュー画像221のうちの補正を行う画像領域の範囲の画像を拡大する補正をするよう指令することができ、ボタン223上の左側を選択することで、ライブビュー画像221のうちの補正を行う画像領域の範囲の画像を縮小する補正をするよう指令する。
さらに、ユーザは、タッチペン23を利用してボタン224を選択することで、縦横比の調整(補正)を指令する。具体的には、ユーザは、ボタン224上の右側を選択することで、ライブビュー画像221のうちの補正を行う画像領域の範囲の画像を横広く補正するよう指令することができ、ボタン224上の左側を選択することで、ライブビュー画像221のうちの補正を行う画像領域の範囲の画像を縦広く補正をするよう指令する。
また、ユーザは、タッチペン23を利用してボタン225を選択することで、補正を行う画像領域としてライブビュー画像221全体を選択するよう指令する。さらに、ユーザは、タッチペン23を利用してボタン226を選択することで、ライブビュー画像221から補正を行う画像領域の範囲を指定することができる。ユーザは、この2つのボタン225,226を選択することで、ライブビュー画像から補正を行う画像領域の範囲を選択することができる。
さらに、ユーザは、タッチペン23を利用してボタン227を選択することで、直前の処理を元に戻すことができる。例えば、ユーザによりボタン222の選択により、補正を行う画像領域の範囲の画像のコントラストが高く補正された後、ボタン227が選択された場合、そのコントラストの補正は元に戻され、コントラストを補正する前の画像に戻る。
ユーザは、ボタン225とボタン226を用いて、ライブビュー画像221のうちの補正を行う画像領域の範囲(一部または全体)を選択し、その後、ボタン222乃至224を選択することで、その選択した範囲の画像を補正するよう指令する。また、ユーザは、ボタン241を選択することで、撮影(ライブビュー画像を、所定のタイミングで静止画として保存する処理)を指令する。
図5に戻って、ステップS63において、制御部101は、ユーザにより補正が指令されたか否かを判定する。例えば、制御部101は、ボタン222乃至ボタン226(補正を指令するためのボタン)のうちのいずれかがユーザにより選択されたか否かにより、補正が指令されたか否かを判定する。
ステップS63において、補正が指令された(例えば、図6のボタン222乃至226のうちのいずれかがユーザにより選択された)と判定された場合、処理はステップS64に進み、制御部101は、範囲指定が指令されたか否かを判定する。例えば、制御部101は、ユーザによるタッチペン23を介する操作によりボタン226が選択されたか否かにより、範囲指定が指令されたか否かを判定する。
ステップS64において、範囲指定が指令された(例えば、ボタン226が選択されたと判定された場合)、処理はステップS65に進み、制御部101は、補正の範囲指定を行う。例えば、制御部101は、図7に示されるようなライブビュー表示用画面を画像表示部22に表示させ、補正の範囲指定の指令に基づいて、補正の範囲指定を行う。図7において、図6と対応する部分には同一の符号を付してあり、その説明は繰り返しになるので省略する。
図7のライブビュー表示用画面には、ライブビュー画像221から補正を行う画像領域の範囲を選択するための範囲指定枠251が表示されている。ユーザは、タッチペン23を利用して、この範囲指定枠251の大きさを変更させり、移動させることで、補正を行う画像領域の範囲を指定することができる。ここで、画像領域の範囲の指定を行う方法の一例を、図8乃至図12を参照して説明する。
図8に示されるように、タッチペン23のペン先がタッチパネル121に接触(または近接)されている場合、制御部101は、タッチパネル121から検出され、画像表示部22を介して供給された入力データ(ユーザからのタッチペン23を介して供給された入力データ)を検出し、ユーザからの画像領域の範囲の指定を受け付ける。このとき、画像表示部22には、図7に示されるような、ライブビュー画像221の一部を選択するための範囲指定枠251が、ライブビュー画像221に重なるように表示されている。ユーザは、タッチペン23のペン先をタッチパネル121に接触させながら移動させることで、範囲指定枠251の大きさの変更を指定したり、範囲指定枠251の移動を指定する。例えば、ユーザは、図7の範囲指定枠251に外接する四角形の隅または四角形の辺をタッチペン23で選択し、移動させることにより、範囲指定枠251の大きさの変更を指定する。また、ユーザは、図7の範囲指定枠251の円形上をタッチペン23で選択し、移動させ、移動させることにより、範囲指定枠251の移動を指定する。
そして、図9に示されるように、タッチペン23のペン先がタッチパネル121から解放されている場合、制御部101は、ユーザからの画像領域の範囲の指定の決定を受け付ける。
例えば、図8に示される状態で範囲指定枠251に外接する四角形の隅または四角形の辺がタッチペン23で選択されて、移動され(大きくなる方向に移動され)(図8)、タッチペン23のペン先がタッチパネル121から解放された場合(図9)、図10に示されるように、範囲指定枠251aは、範囲指定枠251bに示される大きさへ変更される。すなわち、範囲指定枠251の位置は変更されず、範囲指定枠251の大きさが変更されている。
また、例えば、図8に示される状態で範囲指定枠251の円形上がタッチペン23で選択され、移動され(例えば、図中右上方向に移動され)(図8)、タッチペン23のペン先がタッチパネル121から解放された場合(図9)、図11に示されるように、範囲指定枠251aは、範囲指定枠251cに示される位置へ移動される。すなわち、範囲指定枠251の大きさは変更されず、位置が変更(移動)される。
このようにして、図12に示されるように補正の範囲が決定される。すなわち、ライブビュー画像221から補正を行う画像領域の範囲として、ユーザの特定部位が選択される。なお、図12では、ライブビュー画像221の補正範囲の内部(すなわち、ライブビュー画像221の一部)のみしか表示していないが、実際には、補正範囲の外側の画像も含めたライブビュー画像221が、図7に示されるように表示される。
図5に戻って、ステップS65の処理の後、ステップS66において、制御部101は、ユーザからの補正項目の指定の指令を受け付ける。例えば、制御部101は、ユーザからのタッチペン23を介するボタン222乃至224のうちの指定の指令を受け付ける。
ステップS67において、補正処理部107は、制御部101からの制御に基づいて、ステップS66の処理で指定された補正項目の指定に対する補正を、指定された範囲のライブビュー画像に対して行う。例えば、ステップS66の処理で、ボタン224の左側、すなわち、縦横比を縦長にする指定が行われた場合、補正処理部107は、縦長にする補正を、ステップS65の処理で指定された範囲のライブビュー画像に対して行う。例えば、図12に示されるように顔の画像のみが、補正範囲である場合、補正処理部107は、図12の顔の画像を縦長にするように画像に対して補正を行う。すなわち、補正処理部107は、ライブビュー画像から補正を行う画像領域の範囲として選択されたユーザの特定部位の画像を補正する。
ステップS64において、範囲指定が選択されていないと判定された場合、すなわち、図6のボタン222乃至224が選択されたと判定された場合、ステップS68において、制御部101は、上述したステップS66の処理と同様に補正項目の指定の指令を受け付ける。
ステップS69において、補正処理部107は、制御部101からの制御に基づいて、ステップS68の処理で受け付けた補正項目の指定(ボタン222乃至224のうちのいずれか1つのボタン)に対する補正を、ライブビュー画像に対して行う。このとき、ライブビュー画像221の全体、すなわち、ライブビュー画像領域220の中の全ての画像に対して画像の補正が行われる。例えばステップS68の処理で、補正項目の指定として、ボタン223の右側、すなわち、拡大する指定が行われた場合、補正処理部107は、拡大する補正を、ライブビュー画像221全体に対して行う。
ステップS67の処理の後、またはステップS69の処理の後、処理はステップS70に進み、制御部101は、ライブビュー画像を、ライブビュー補正画像に更新して表示する。例えばこの処理が、上述したステップS67の処理の後の場合、補正の範囲指定により選択された顔の画像が、縦長に補正され、ライブビュー補正画像として更新され、表示される。例えば、画像表示部22は、図13に示されるようなライブビュー補正画像291をライブビュー領域220に表示する。図13のライブビュー補正画像291は、図6のライブビュー画像221と比較して、顔が縦長になっている(頬の部分が痩せている)。すなわち、撮像され、動画像としてリアルタイムで表示されたライブビュー画像221のうち、補正の範囲の画像が、縦長に補正されて表示されている。このようにライブビュー画像221を補正することで、撮影前に、リアルタイムで画像を補正することができる。
ステップS63において、補正が指令されていないと判定された場合、またはステップS70の処理の後、処理は終了される。その後、処理は図4のステップS31に戻る。
図5の処理により、カメラ21により撮像されたユーザの画像がリアルタイムで動画像として表示されているライブビュー画像221を、ユーザからの指令に基づいて補正し、リアルタイムでライブビュー補正画像291として表示することができる。また、ユーザからのライブビュー画像221における補正の範囲の指定と、補正の指令に基づいて、指定された補正の範囲のライブビュー画像を、ユーザからの指令に基づいて補正し、ライブビュー補正画像291として表示することができる。このように、撮影前(画像が保存される前)に、補正されたライブビュー画像を表示するようにしたので、効率よく撮影を行うことができる。また、ユーザは、補正の結果の撮影画像に対する不満を解消することができる。
次に、図14と図15のフローチャートを参照して、図3のステップS13の編集処理の一例を説明する。
ステップS81において、画像表示部22は、制御部101からの制御に基づいて、上述した図4のステップS36の処理によりRAM183に保存された撮影画像の一覧を、例えばサムネイル(縮小画像)で表示するとともに、「印刷する画像を選択してね」というメッセージを表示する。
ステップS82において、制御部101は、設定された枚数分だけ画像が選択されたか否かを判定する。具体的には、例えば、写真シール販売機1の製造元は、その製造時に、シール紙162を印刷するために必要な選択画像の枚数等の設定情報を記憶部181に記憶させておく。制御部101は、その設定情報に基づいて、設定された選択画像の枚数分だけ画像が選択されたか否かを判定する。例えば、設定情報として、選択画像の枚数は4枚であるという情報が記憶部181に記憶されている場合、制御部101は、4枚の画像が選択されたか否かを判定する。この選択は、例えば、画像表示部22に表示された画像に、ユーザがタッチペン23でタッチすることにより行われる。
ステップS82において、設定された枚数分だけ撮影画像が選択されていないと判定された場合、ステップS83に進み、制御部101は、印刷画像選択時間(ステップS81の処理の後の時間)が設定時間(例えば、20秒)だけ経過したか否かを判定する。具体的には、制御部101は、図示せぬタイマを用いて、ステップS81で「印刷する画像を選択してね」というメッセージの表示が開始されてからの時間である印刷画像選択時間を計時し、その印刷画像選択時間が設定時間だけ経過したか否かを判定する。ステップS83において、まだ印刷画像選択時間が設定時間だけ経過していない(印刷画像選択時間が設定時間以下である)と判定された場合、制御部101は、ステップS82に戻り、上述した処理を繰り返す。
ステップS83において、印刷画像選択時間が設定時間(例えば、20秒)だけ経過したと判定された場合、ステップS84に進み、制御部101は、ランダムに設定枚数(例えば、4枚)の撮影画像を選択する。なお、制御部101は、ユーザにより1枚以上が選択されている場合には、設定枚数に足りない分だけ撮影画像をランダムに選択する。
ステップS82において、設定された枚数分だけ撮影画像が選択されたと判定された場合、またはステップS84の処理後は、ステップS85に進み、画像表示部22は、制御部101からの制御に基づいて、ステップS82またはステップS84で選択された設定枚数の画像(例えば、4枚の画像)をそれぞれ縮小した(サムネイル)画像とともに、「編集する画像を選択してね」といったメッセージを表示する。このとき、ユーザは、編集する1枚目の画像を、タッチペン23を用いて選択する。
ステップS86において、制御部101は、ユーザによる画像の選択とともに、画像の編集を受け付ける。具体的には、タッチパネル121は、タッチペン23からの入力座標を検出し、その入力座標を位置情報として制御部101に供給する。制御部101は、タッチパネル121より供給される位置情報と、画像表示部22に表示されているGUI画像や編集対象となる撮影画像等に基づいて、ユーザによる操作入力の内容を特定し、対応する処理(例えば、編集対象となる撮影画像上に落書き(スタンプ等を含む)を合成する処理)を行い、処理の結果得られる編集画像を画像表示部22の表示等に反映させる。即ち、ユーザは、画像表示部22に表示されたGUI画像をタッチペン23を用いて選択したり、画像表示部22に表示された撮影画像に対してその上に落書きなどを行うことができる。制御部101は、ユーザによる編集の対象となる画像の選択を受け付けた後、図16に示されるような画像編集画面を画像表示部22に表示させる。
図16は、画像表示部22に表示される画像編集画面の例を示す図である。画像編集画面は、基本的に、編集対象画像領域321および入力ツール選択部322から構成される。編集対象画像領域321には、撮影された画像が表示され、入力ツール選択部322には、様々な入力ツール(書き込みツール)を選択するとき操作されるボタンが表示され、ユーザは、この中から、タッチペン23を操作して入力ツールを選択する。
入力ツールには、例えば、手書き文字や図形を書き込むとき使用されるペンツール323や、設定された文字を入力するとき使用される文字ツール324、同一の文字や図形を入力するとき使用されるスタンプツール325、および、それらを消去したいときに使用する消しゴムツール326などがある。そして、ペンツール323が選択されたとき、ペンの太さを選択するウインドウや、ペンの種類(例えば、クレヨンのように、線の一部をかすれたように表示する「クレヨンペン」)、ペンの色(例えば、シアン、マゼンタ、イエローおよびブラックで表わされる色)を選択するウインドウが表示される。また、文字ツール324またはスタンプツール325が選択されたときも同様に、文字またはスタンプを選択するウインドウが表示される。図14のステップS86の処理では、制御部101は、図9に示されるような画像編集画面におけるユーザからのタッチペン23を介する編集の操作を受け付ける。
ステップS87において、制御部101は、図4のステップS36の処理でRAM183に保存された撮影画像(データ)を、ステップS86で受け付けた結果得られる編集画像(データ)に更新する。なお、制御部101は、リアルタイムに撮影画像データを更新するようにしてもよい。また、制御部101は、編集画像を、撮影画像とは別に記憶しておき、編集のやり直しが可能となるようにすることもできる。
ステップS88において、制御部101は、編集処理を開始してからの時間である編集時間が3分経過したか否かを判定する。具体的には、制御部101は、図示せぬタイマを用いて編集処理を開始してからの時間(ステップS81の処理を開始してからの時間)である編集時間を計時し、その編集時間が3分経過したか否かを判定する。ステップS88において、まだ編集時間が3分経過していない(編集時間が3分以下である)と判定された場合、ステップS86に戻り、再度ユーザに編集を行わせる。このとき、ユーザは、例えば、編集対象となる2枚目の画像をタッチペン23を用いて選択し、その画像に対して編集を行う。なおここでは、編集時間を3分としたが、これに限定されず、何分でもよい。
なお、ステップS88の処理の前に、制御部101は、画像表示部22に終了ボタンのGUI画像を表示させ、その終了ボタンがユーザにより選択されたか否かの判定を行わせるようにしてもよい。この場合、終了ボタンがユーザにより選択されたと判定されたとき、制御部101は、編集時間によらず編集を終了させ、処理は、図15のステップS89に進む。一方、終了ボタンがユーザにより選択されていない場合、ステップS88に進み、制御部101は、上述した処理を行う。
ステップS88において、編集時間が3分経過したと判定された場合、ステップS89に進み、画像表示部22は、制御部101からの制御に基づいて、「分割数を選択してね」というメッセージ(分割数の選択を促すメッセージであれば、これに限定されず、また、メッセージは音声出力してもよい)を表示する。
具体的には、例えば、写真シール販売機1の製造元は、その製造時に、設定情報として分割モード(例えば、8分割と16分割)を記憶部181に記憶させておく。制御部101は、その分割モードを読み出し、画像表示部22に表示させる。これにより、ユーザは、8分割と16分割のうち好きな分割モード(分割数)を選択することができる。
ステップS90において、制御部101は、ユーザによる分割モードの選択を受け付け、ステップS91において、受け付けた分割モードを、RAM183に保存し(記憶させ)、編集処理を終了する。そして、処理は図2のステップS13に戻る。
次に、図17のフローチャートを参照して、図3のステップS14の印刷処理の一例を説明する。
ステップS111において、制御部101は、図15のステップS91でRAM183に記憶された分割モードを読み出す。
ステップS112において、制御部101は、ヘッダ部142を制御し、図14のステップS87において、RAM183に保存された編集画像データ(プリント画像)を、ステップS111で読み出された分割モードに基づいて印刷領域に割り当て、ステップS113に進む。
ステップS113において、制御部101は、ヘッダ部142を制御し、編集画像をシール紙162に印刷して出力する。これにより、シール紙排出口50から写真シール紙が排出され、印刷処理が終了される。そして、処理は図3のステップS14に戻る。
このように、撮像された画像がライブビュー画像として表示され、ユーザからの補正の指令に基づいてライブビュー画像が補正され、ライブビュー補正画像として表示され、所定のタイミングでライブビュー補正画像が静止画像として保存されることで撮影が行われる。そして、保存された静止画像である撮影画像が編集され、シール紙に印刷されることで、写真シール紙が排出される。
次に、本発明を適用した写真シール販売機1の他の構成例について説明する。
[第2の実施の形態]
図18は、写真シール販売機1の第2の実施の形態の内部の構成例を示すブロック図である。図中、図2と対応する部分については同一の符号を付してあり、その説明は繰り返しになるので省略する。
図18と図2を比較するに、図18の構成例では、図2の構成例に加え、顔画像認識部351と分割数設定部352がさらに設けられている。
顔画像認識部351は、カメラ21により撮像された結果得られるライブビュー画像において、ユーザ(被写体)の顔の位置を認識する。また、顔画像認識部351は、ライブビュー画像におけるユーザの顔の位置だけでなく、目の位置、眉毛の位置、鼻の位置、および頬の位置などの、ユーザの特定部位の位置を認識する。さらに、顔画像認識部351は、ライブビュー画像から被写体の人数を認識する。すなわち、顔画像認識部351は、顔の認識とともに、撮像された1人または複数人のユーザ(被写体)の画像に基づいて、ユーザの人数を認識する。顔画像認識部351は、ライブビュー画像からユーザの顔の位置を認識することにより、被写体の人数を容易に認識することができる。
分割数設定部352は、顔画像認識部351により認識された、被写体の人数に応じて、印刷するシール紙の分割数を設定する。具体的には、分割数設定部352は、被写体の人数に応じて、ユーザに提示する分割数の選択肢を設定する。例えば、分割数設定部352は、被写体の人数が2人である場合、出力する写真シール紙を2人で分けられるような分割数を複数求め、求めた複数の分割数を、ユーザに提示する分割数の選択肢として設定する。すなわち、顔画像認識部351により認識されたユーザの人数に基づいて、印刷されるシール紙の分割数(の選択肢)を設定する。
図18の写真シール販売機1の構成においては、基本的に、図2の写真シール販売機1の構成と同様の処理が実行される。以下に、図18の写真シール販売機1が実行する処理であって、図2の写真シール販売機1が実行する処理とは異なる処理について主に説明する。
最初に、図19のフローチャートを参照して、ライブビュー表示補正処理の一例を説明する。この処理は、上述した図3のステップS12の詳細な処理である、図4の撮影処理のステップS31におけるライブビュー表示補正処理の詳細な処理の一例である。すなわち、図4のステップS31のライブビュー表示補正処理の詳細は、図2の写真シール販売機1の場合、上述した図5に示される処理で説明され、図18の写真シール販売機1の場合、図19に示される処理で説明される。なお、この処理は、図18の制御部101からの制御に基づいて各部が実行する処理である。
ステップS141において、カメラ21は、制御部101からの制御に基づいて、被写体(ユーザ)を撮像する。制御部101は、カメラ21により撮像された被写体の画像を動画像としてリアルタイムで画像表示部22に供給する。
ステップS142において、画像表示部22は、カメラ21により撮像された被写体の画像をライブビュー画像(動画像)とし、ライブビュー表示用画面を表示する。例えば、画像表示部22は、図20に示されるようなライブビュー表示用画面を表示する。図中、図6と対応する部分については同一の符号を付してあり、その説明は繰り返しになるので省略する。
図20のライブビュー表示用画面には、ライブビュー画像領域220、ライブビュー画像221、直前の処理を元に戻すためのボタン227、および撮影を行うためのボタン241の他に、頬(ほほ)を細くするためのボタン381、顔を小さくするためのボタン382、および目を大きくするためのボタン382が表示されている。
ユーザは、タッチペン23を利用してボタン381を選択することで、ライブビュー画像領域220に表示されているライブビュー画像221におけるユーザの頬を細くするよう指令する。また、ユーザは、タッチペン23を利用してボタン382を選択することで、ライブビュー画像領域220に表示されているライブビュー画像221のうちのユーザの顔を小さくするよう指令する。さらに、ユーザは、タッチペン23を利用してボタン383を選択することで、ライブビュー画像領域220に表示されているライブビュー画像221のうちのユーザの目を大きくするよう指令する。
図19に戻って、ステップS143において、制御部101は、ユーザにより補正が指令された(補正項目が指定された)か否かを判定する。例えば、制御部101は、ボタン381乃至383(補正を指令するためのボタン)のうちのいずれかがユーザに選択されたか否かにより、補正が指令されたか否かを判定する。
ステップS143において、補正が指令された(例えば、図20のボタン381乃至383のうちのいずれかがユーザにより選択された)と判定された場合、処理はステップS144に進み、制御部101は、ユーザからの補正項目の指令を受け付ける。例えば、制御部101は、ユーザからのタッチペン23を介するボタン381乃至383のうちのいずれかの項目の補正の指令を受け付ける。
ステップS145において、顔画像認識部351は、制御部101からの制御に基づいて、ライブビュー画像においてユーザの顔の位置を認識する。また顔画像認識部351は、ライブビュー画像からユーザの人数を認識する。
ステップS146において、顔画像認識部351は、制御部101からの制御に基づいて、補正項目の指令に対する補正範囲を認識する。例えば、ステップS144において図20の頬を痩せさせるためのボタン381が補正項目の指令として受け付けられた場合、顔画像認識部351は、ステップS145の処理で認識した顔の位置から、頬の位置に対する範囲を補正範囲としてさらに認識する。また例えば、ステップS144において顔を小さくするためのボタン382が補正項目の指令として受け付けられた場合、顔画像認識部351は、ステップS145の処理で認識した顔の位置の範囲を補正範囲として認識する。さらに例えば、ステップS144において図20の目を大きくするためのボタン383補正項目の指令として受け付けられた場合、顔画像認識部351は、ステップS145の処理で認識した顔の位置から、目の位置に対する範囲を補正範囲としてさらに認識する。
ステップS147において、補正処理部107は、補正項目の指令に対する補正を、ステップS146の処理で認識された補正範囲の画像(ライブビュー画像)に対して行う。例えば、補正項目の指令が頬を痩せさせる指令(ボタン381)であった場合、補正処理部107は、ステップS146の処理で認識された頬の位置に対する範囲のライブビュー画像を縦長く(横幅を縮小して)補正する。また例えば、補正項目の指令が顔を小さくする指令(ボタン382)がであった場合、補正処理部107は、ステップS146の処理で認識された顔の位置に対する範囲のライブビュー画像を縮小して補正する。さらに例えば、補正項目の指令が目を大きくする指令(ボタン383)であった場合、補正処理部107は、ステップS146の処理で認識された目の位置に対する範囲のライブビュー画像を拡大して補正する。
ステップS148において、制御部101は、ライブビュー画像を、ライブビュー補正画像に更新して表示する。具体的には、制御部101は、ステップS147の処理で補正処理部107により補正されたライブビュー画像をライブビュー補正画像とし、このライブビュー補正画像を図20のライブビュー画像領域220に表示するよう画像表示部22を制御する。
ステップS143において、補正が指令されていないと判定された場合、またはステップS148の処理の後、処理は終了される。その後、処理は図4のステップS31に戻る。
図19の処理をまとめると、以下のようになる。顔画像認識部351は、ユーザからの補正項目の指令に基づいて、ライブビュー画像においてユーザの顔の位置を認識するとともに、補正項目の指令に対する補正範囲を認識する。補正処理部107は、補正項目の指令に対する補正を、補正範囲の画像(ライブビュー画像)に対して施し、制御部101は、補正された結果の画像を、ライブビュー補正画像として更新し、表示させる。
これにより、撮影前に、リアルタイムで画像を補正することができる。また、顔画像認識部351が、ユーザの特定部位(例えば、目や頬)を認識するため、ユーザは、ライブビュー画像における補正範囲を指定する必要がなく、容易にライブビュー画像を補正することができる。さらに、補正処理部107が補正項目の指令に対する補正を、顔画像認識部351が認識した補正範囲に対して行うため、ユーザは、ライブビュー画像において、倍率の指定や縦横比の指定などの複雑な指令をする必要がなく、効率よくライブビュー画像を補正することができる。また、ユーザは、補正の結果の撮影画像に対する不満を解消することができる。
なお、図19と図20の例では撮影されるユーザが1人である場合を例として記載したが、顔画像認識部351がユーザの人数を複数人認識した場合には、それぞれのユーザについて、順次、補正が行われるようにしてもよい。例えば、ステップS145の処理で顔画像認識部351によりユーザの人数が2人と認識された場合、画像表示部22には、図27に示されるようなライブビュー表示用画面が表示される。
図27においては、ライブビュー画像領域220に楕円形の選択サークル391,392が表示されている。この選択サークル391,392は、顔画像認識部351により認識されたユーザの顔画像である。また図27の例の場合、選択サークル391は実線で表示されており、選択サークル392は破線で表示されている(以下、実線の選択サークル391を、ハイライトされているものとして扱い、破線の選択サークル392を、ハイライトされていないものとして扱う)。この例の場合、ハイライトされている選択サークル391が、選択されているサークルである。また、図27にはハイライトされる選択サークルを左に移動するためのボタン384と、ハイライトされる選択サークルを右に移動するためのボタン385が表示されている。
制御部101は、ステップS145の処理で顔画像認識部351により複数人のユーザの顔画像が認識された場合、補正するユーザの選択を受け付けるとともに、選択されたユーザの補正項目の指令を受け付ける。すなわち、ステップS144の処理を再び実行する。具体的には、最初に選択サークル391がハイライトされている場合、左側のユーザの補正項目の指令として、例えば、頬を痩せさせるためのボタン381が受け付けられる。次に、ハイライトされる選択サークルがボタン385の選択によって選択サークル392に切り替えられ、右側のユーザの補正項目の指令が受け付けられる。その後、ステップS146乃至ステップS148の処理により、それぞれのユーザの画像についてそれぞれ指令された補正項目に対する補正が施され、ライブビュー補正画像が表示される。
なお、図27の例では、顔画像認識部351により2人のユーザが認識された場合について説明したが、3人のユーザが認識された場合には、3人のユーザの顔を選択カーソルで表示し、ハイライトされる選択サークルが、補正対象のサークルとすればよい。このことは、3人以上の複数のユーザの場合についても同様である。
次に、図21のフローチャートを参照して、編集処理の一例を説明する。この処理は、上述した図3のステップS13の編集処理の詳細な処理の一例である。すなわち、図3のステップS13の編集処理の詳細は、図2の写真シール販売機1の場合、上述した図14と図15に示される処理で説明され、図18の写真シール販売機1の場合、図21と図22に示される処理で説明される。なお、この処理は、図18の制御部101からの制御に基づいて各部が実行する処理である。
ステップS181乃至ステップS188の処理は、上述した図14のステップS81乃至ステップS88の処理と同様であるのでその説明は省略する。
ステップS189において、画像表示部22は、制御部101からの制御に基づいて、「分割数を選択してね」というメッセージ(分割数の選択を促すメッセージであれば、これに限定されず、また、メッセージは音声出力してもよい)を表示する。
ステップS190において、分割数設定部352は、上述した図19のステップS145の処理で、顔画像認識部351により認識された被写体の人数に合わせた分割数を設定する。例えば、分割数設定部352は、図19のステップS145の処理で認識された被写体の人数が2人である場合、分割数を2で割り切れる数字とし、図19のステップS145の処理で認識された被写体の人数が3人である場合、分割数を3で割り切れる数字とする。
ステップS191において、画像表示部22は、制御部101からの制御に基づいて、分割数設定部352により設定された分割数に対する分割数選択画面を表示する。ステップS190の処理で、2人の場合の分割数が設定された場合、画像表示部22は、例えば図23に示されるような分割数選択画面を表示する。
図23においては、画面の上部に、「分割数を選択してね。」というメッセージが表示されており、ユーザは、タッチペン23を用いて好みの分割数のシールシートを選択できる。この場合、ユーザは、選択枠411を移動(または選択)させることで、シールシート401乃至405の中から好みの分割数のシールシートを選択する。このシールシート401乃至405は、この例の場合、2人で分けられる数の写真シールが割り当てられている。すなわち、分割数設定部352は、シールシート401乃至405を、分割数の選択肢として設定したことを示す。このように、顔画像の認識により、ユーザの人数を認識し、これに基づいて、さらに分割数の選択肢を設定することで、複数のユーザが1グループでゲームを行った場合に、容易に分け合うことができる。すなわち、ユーザのシールの分割数に対する満足度を向上させることができる。
図22に戻って、ステップS192において、制御部101は、ユーザによる分割数の選択(シールシート401乃至405のうちのいずれか1つの選択)を受け付ける。
ステップS193において、制御部101は、ステップS192で選択を受け付けた分割数の選択を、RAM183に保存し(記憶させ)、編集処理を終了する。そして、処理は図2のステップS13に戻る。
図22の処理により、ユーザの人数を認識し、これに基づいて、さらに分割数の選択肢を設定するようにしたので、複数のユーザが1グループでゲームを行った場合に、容易に分け合うことができる。また、ユーザのシールの分割数に対する満足度を向上させることができる。
次に、ライブビュー画像の補正の例について説明する。
補正処理部107によるライブビュー画像の補正範囲に対する補正の比率は、補正範囲の画像に対して数パーセントとする。これは、ユーザとは全く異なる人物が撮影されたとユーザに思わせるほどの補正を行わないようにするためである。すなわち、補正処理部107は、ユーザの顔がある程度認識できる程度に、補正範囲の画像を補正する。
この補正処理部107による補正の指定項目は、上述した図20に示されるように、頬を痩せさせる指定、顔を小さくする指定、および目を大きくする指定項目に限定されず、ユーザの特定部位を補正するような項目であればなんでもよい。
例えば、ライブビュー画像領域(例えば、図6のライブビュー画像領域220)に、図24の左側に示されるようなライブビュー画像431が表示され、図19のステップS144の処理で、ユーザから目を補正するための指定項目が受け付けられた場合、顔画像認識部351は、ライブビュー画像431の目の位置の範囲を補正範囲として認識し、補正処理部107は、目の位置の範囲(補正範囲)を数パーセント拡大するとともに、目の位置を上に移動する。その結果、図24の右側に示されるようなライブビュー補正画像432が画像表示部22に表示される。このように、補正処理部107は、ライブビュー画像431におけるユーザの目を大きくするとともに、目の位置を上に移動することで、ライブビュー画像431を補正してライブビュー補正画像432を生成する。
また、例えば、ライブビュー画像領域(例えば、図6のライブビュー画像領域220)に、図25の左側に示されるようなライブビュー画像441が表示され、図19のステップS144の処理で、ユーザから頬を補正する(痩せさせる)ための指定項目が受け付けられた場合、顔画像認識部351は、ライブビュー画像431の頬の位置の範囲を補正範囲として認識し、補正処理部107は、頬の位置の範囲(補正範囲)を数パーセント横に縮小する。その結果、図25の右側に示されるようなライブビュー補正画像442が画像表示部22に表示される。このように、補正処理部107は、ライブビュー画像441におけるユーザの頬を痩せさせることで、ライブビュー画像441を補正してライブビュー補正画像442を生成する。
さらに、例えば、補正処理部107は、所定の定められた比率(美人化の法則に基づく比率)になるように補正率を求め、補正するようにしてもよい。
以下に、美人化の法則の一例を示す。
法則1:顔の横幅5等分の法則
顔の横幅は目の横幅を基準に目が横に5つ並ぶ幅であり、その幅が均等である
法則1を図18の写真シール販売機1に適用する場合、顔画像認識部351は、顔の横幅(水平方向の目のラインの横幅)と目の幅を取得するようにし、補正処理部107が、目の幅を均等とし、目の横位置を変更するように補正する。
法則2:パーツバランス3分の1の法則
「額の髪の生え際から眉毛の生え際」、「眉毛の生え際から鼻の先端」、「鼻の先端からアゴの先端」が3等分されている。また、「眉毛の生え際から鼻の先端」が他の部分よりも小さい場合、目が強調される。
法則2の場合、額が髪の毛で隠されているとき、顔画像認識部351は額の髪の生え際を取得せず、眉毛の生え際、鼻の先端、アゴの先端を取得するようにし、補正処理部107が、「鼻の先端からアゴの先端」と「眉毛の生え際から鼻の先端」との距離を求め、これが所定の値以下であれば、眉毛の位置を下に下げるように補正することで、眉毛の生え際から鼻の先端の距離を短くする。顔画像認識部351は、鼻の位置として小鼻と先端しか取得しないため、鼻の位置は移動されない。また、補正処理部107は、目の位置を、眉毛といっしょに下げるように補正した場合、法則1に当てはまらなくなるため、眉毛の位置のみを補正する。
法則3:パーツ位置関係の法則
眉:眉頭は目頭の真上、眉尻は小鼻と目尻を結んだ延長線上で止める
目:額の髪の生え際とそこから唇の真中までの距離のちょうど中間に位置する
唇:鼻の下からあごの先までを3等分し、その上の3分の1線上に唇の真中が位置している。口角は、黒目の鼻側と直線で結べる。
法則3の場合、顔画像認識部351は、眉頭をさらに取得し、補正処理部107は、目頭の真上に来るように眉毛を移動するよう補正する。また、額が髪の毛で隠されている場合、顔画像認識部351は、額が髪の生え際を取得しないので、補正処理部107は、目の補正を行わない。さらに、顔画像認識部351は、唇の位置をさらに取得し、補正処理部107は、鼻の下からあごの先までを3等分し、その上の3分の1線上に唇の真中が位置するように、唇の位置を補正する。なお、口角は、顔画像認識処理部351が黒目の鼻側を取得しない場合、補正されない。
このように、3つの美人化の法則に基づいて、補正処理部107が補正率を求め、補正するようにしてもよい。
また、補正処理部107は、ライブビュー画像の補正範囲の形状に限らず、色を補正するようにしてもよい。
なお、以上の例では、ライブビュー表示用画面を画像表示部22に表示させるようにしたが、別途、ライブビュー表示用のディスプレイを設けるようにしてもよい。この場合、画面のサイズを、3インチより大きい約6インチ乃至15インチとすることで、ユーザは、撮影位置から、ライブビュー画像を見ることができる。すなわち、ライブビュー表示用のディスプレイを別途設ける場合に、その画面のサイズを大きく(例えば、6インチ乃至15インチと)することで、ユーザは、補正の結果(ライブビュー補正画像)をより正確に識別することができる。
また、以上の例では、撮影処理(図4の処理)と、編集処理(図14と図15の処理)が同じ空間(図1のフレーム12内の空間(撮影空間))で行われるようにしたが、撮影処置と編集処理が異なる空間で行われるようにしてもよい。この場合の具体的な例を、図26を参照して説明する。
図26は、本発明を適用した写真シール販売機1の他の構成例を示す上面図である。なお、図26は、説明の便宜上、内部が透視できるように表現されている。
図26の写真シール販売機1では、図1の写真シール販売機1に、さらに編集対象となる撮影画像等を表示する編集用画像表示部471と472、印刷対象となる編集画像等を表示する事後処理用画像表示部481が設けられている。即ち、図26では、筐体10の背面10cの図中上部に、編集用画像表示部461が、図中下部に、編集用画像表示部462が設けられている。また、筐体10の面10bに事後処理用画像表示部481が設けられている。
図26において、フレーム12内の空間は、撮影を行うための撮影空間461となっており、筐体10の外部の、編集用画像表示部461と462の周辺の空間は、編集を行うための編集空間462となっている。また、筐体10の外部の、事後処理用画像表示部471の周辺の空間は、印刷および事後処理を行うための印刷/事後処理空間463となっている。ここで、事後処理とは、編集画像の印刷が開始された後、シール紙162に編集画像が印刷されるまでの間に行われる処理である。事後処理には、例えば、撮影画像または編集画像の画像データを携帯電話機等に送信するためのメールアドレスを入力させる処理、販売を促進するためのプロモーション画像を事後処理用画像表示部471に表示させる処理等がある。
撮影空間461の内部には、カメラ21により撮像される範囲が撮像画角451とされており、ユーザは、この撮像画角451の範囲内に入り、撮影を行う。すなわち、撮影空間461の内部であって、撮像画角451の外側は、カメラ21により撮像されない範囲となる。図26においては、この撮像されない位置に、ボタン491a、491bが設けられている。このボタン491aと491bは、上述した画像表示部22に表示される操作を指令するためのボタンと同様の機能を持つ。すなわち、このボタン491a、491bは、例えば、図6のボタン222乃至224、並びに図20のボタン381乃至383の機能を備える。また、このボタン491aと491bは、撮影を行うユーザの撮影位置から移動しなくても届く位置に配置される。これにより、ユーザは、ライブビュー画像に補正の指令を行う場合、撮影位置から移動して、画像表示部22に表示されたボタンをタッチペン23を用いて入力せずとも、撮影位置から移動せずにボタン491a、491bに操作を入力すればよいので、容易にライブビュー画像の補正を指令することができる。なお、このボタン491a、491bと、画像表示部22に表示されるボタンを併用するようにしてもよいし、一方だけ設けるようにしてもよい。
以下に、ユーザにより図26の写真シール販売機1において行われるゲームの流れについて説明する。なお、図26の写真シール販売機1では、印刷処理と同時に事後処理が行われる。
図26の丸で囲んだ番号で示すように、まず第1番目に、ユーザは、撮影空間461に入場し、第2番目に、撮影空間461において、図示せぬ硬貨投入口に硬貨を投入して、撮影作業を行う。このとき、ライブビュー表示補正処理が行われ、ユーザは、ライブビュー画像に対して補正の指令を行い、補正結果のライブビュー補正画像を撮影画像として保存させることができる。第3番目に、ユーザは、撮影空間461から編集空間462に移動し、第4番目に、編集空間462において、編集用画像表示部461と462に表示された撮影画像に対して編集作業を行う。第5番目に、ユーザは、編集空間462から印刷/事後処理空間463に移動し、第6番目に、印刷/事後処理空間463において、事後処理用画像表示部471を用いて、印刷および事後処理作業を行う。
図26の写真シール販売機1では、撮影空間461、編集空間462、印刷/事後処理空間463がそれぞれ異なる位置に配置されているので、ユーザが撮影空間461で撮影作業を行っている間に、別のユーザが編集空間462で編集作業を行ったり、さらに別のユーザが、印刷/事後処理空間463で印刷/事後処理作業を行うことができる。即ち、3重接客を行う(3つのゲームを同時進行させる)ことが可能となる。
また、図26の写真シール販売機1では、印刷/事後処理空間463において、編集画像の印刷が開始された後、シール紙162に編集画像が印刷されるまでの間に、事後処理が行われるので、ユーザは、印刷終了までの時間を楽しむことができる。
さらに、図26に示されるような写真シール販売機1の構成において、撮影時に図5や図19に示されるようなライブビュー表示補正処理が行われるようにした場合、ユーザは、ライブビュー画像を補正して撮影し(撮影画像として保存し)、その後編集空間462に移動する。従来の編集空間462において、編集を行う場合に撮影画像に補正を施す場合、撮影空間と編集空間が異なるとき、次のユーザが撮影空間を利用していることがあるため、ユーザが補正結果に満足できないときであっても、撮影空間に戻り、再び撮影作業を行うのは困難である。しかしながら、図26の写真シール販売機1においては、撮影時にライブビュー表示補正処理が行われることで、ユーザは補正されたライブビュー画像を用いて撮影を行え、補正結果に満足しながら撮影することができるので、ユーザが編集時に撮影画像に対して不満を抱くこともなく、編集空間462から撮影空間461に戻る必要が出ない。このように、図26に示されるような構成においては、本発明の構成は顕著な効果を奏する。
なお、ライブビュー画像の補正の指令や撮影の指令は、ボタン491a、491bなどのアクチュエータに限らず、ダイヤル、リモートスイッチ、または、ジェスチャーで行うようにしても良い。このダイヤルやリモートスイッチなどのアクチュエータにおいても、撮影空間461内であって、撮影時にカメラ21から見えない位置(撮像画角451の外)に配置する。
なお、図26の例の場合、このボタン491a、491bをカメラ21の両側に設けるようにしたが、片側に設けるようにしてもよい。また、ボタン491a、491bを、図1の写真シール販売機1に設けるようにしてもよい。この場合にも、ボタン491の位置は、撮像画角451の外に配置される。
また、画像表示部22に表示される、補正の指令や撮影の指令を行うボタン(図6のボタン222乃至224、並びに図20のボタン381乃至383)や編集を行うためのツール(図16の入力ツール選択部322)は、図2の操作入力部104として設けるようにしてもよい。
さらに、上述した撮影処理の時間、設定時間および編集時間などは、上述した時間に限らず、何分であってもよい。
以上のように、写真シール販売機1では、カメラ21により撮像されたユーザの画像を動画像(ライブビュー画像)としてリアルタイムで表示するとともに、ユーザからのライブビュー画像に対する補正の指令を受け付け、受け付けられた指令に基づいて、表示されているライブビュー画像を補正して、ライブビュー補正画像として表示し、ライブビュー補正画像を、所定のタイミングで静止画像(撮影画像)として保存するようにしたので、ユーザは、補正の結果画像(ライブビュー補正画像)を見ながら撮影を行うことができる。すなわち、ユーザの好みに合わせた撮影を効率よく行うことができる。
また、写真シール販売機1は、ライブビュー画像に対する補正を行う画像領域の範囲の指令を受け付け、受け付けた画像領域のライブビュー画像を補正するようにしたので、より、ユーザの好みに合わせた補正を行うことができる。また、ライブビュー画像全体ではなく、ライブビュー画像におけるユーザの特定部位だけを補正することができる。
さらに、写真シール販売機1は、ライブビュー画像に対する補正の指令が受け付けられると、ライブビュー画像においてユーザの顔の位置を認識し(顔画像認識部351が認識し)、ユーザの顔として認識された範囲の画像を、受け付けられたユーザからの指令に基づいて補正するようにしたので、ユーザは、顔の位置を手動で入力せずともよく、操作入力を容易にすることができる。また、写真シール販売機1は、ユーザの顔の位置だけでなく、特定部位(例えば、目)を認識するようにしたので、ユーザからの特定部位(例えば目)の補正の指令に基づいて、ライブビュー画像におけるユーザの特定部位(例えば目)の位置を認識し、補正することができる。すなわち、ユーザは、目の補正の指令を行うだけで、目の位置の入力(補正範囲の指定)、補正の指令(拡大、縮小などのパラメータの指令)を行わなくて済み、もって、補正を容易に行うことができる。
また、写真シール販売機1は、顔の認識とともに、撮像された1人または複数人のユーザ(被写体)の画像に基づいて、ユーザの人数を認識し、認識されたユーザの人数に基づいて、印刷されるシール紙の分割数(の選択肢)を設定するようにしたので、複数のユーザが1グループでゲームを行った場合にも、容易に写真シール紙を分け合うことができる。また、ユーザのシールの分割数に対する満足度を向上させることができる。
なお以上の処理では、制御部101が様々な処理を実行したが、これに限らずCPU(Central Processing Unit)が所定のプログラムを実行することで、これらの処理を実行するようにしてもよい。また、補正処理部107、顔画像認識部351、および分割数設定部352の処理においても、CPUが所定のプログラムを実行することで、これらの処理を実現するようにしてもよい。
上述した一連の処理は、ハードウエアにより実行させることもできるし、ソフトウエアにより実行させることもできる。一連の処理をソフトウエアにより実行させる場合には、そのソフトウエアを構成するプログラムが、ネットワークや記録媒体からインストールされる。
この記録媒体は、図2や図18に示されるように、コンピュータとは別に、ユーザにプログラムを提供するために配布される、プログラムが記録されているリムーバブルメディア192よりなるパッケージメディアにより構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに提供される、プログラムが記録されている記憶部181やROM182が含まれるハードディスクなどで構成される。
なお、本明細書において上述した一連の処理を実行するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。