図1は、本発明を適用した写真シール作成装置の一実施の形態の例を示す図である。
図1の写真シール作成装置1は、撮影や編集等の作業の娯楽性を高め、それらの作業を利用者にゲーム(遊戯サービス)として行わせ、撮影画像や編集済み画像を写真シールやデータとして利用者に提供する代わりに、利用者より代金を受け取るゲーム装置(遊戯サービス提供装置)である。
この写真シール作成装置1が実行する写真シール作成ゲームにおいて、利用者は、ゲームの代金を投入し、写真シール作成装置1に設けられたカメラを用いて自分自身等を撮影し、その撮影画像に対して背景画像を合成したり、ペン入力やスタンプ入力等の編集機能により合成用画像を加える等の編集(落書き編集)を行い、撮影画像を彩り豊かなものにデザインする。そしてゲーム終了後、利用者は、編集済み画像が印刷された写真シール等を成果物として受け取る。
このような写真シール作成装置1は、通常、ゲームセンタや観光地の店舗等に設置される。つまり、写真シール作成装置1は、例えば、メーカや販売会社などから、それらの店舗の経営者に販売される。写真シール作成装置1を購入した経営者は、店舗(例えばゲームセンタ)にその写真シール作成装置1を設置して管理・運営し、女子高校生や女子中学生に代表される一般の利用者に写真シール作成ゲームを有料でプレイさせ、その代金により収益を上げる。
従って、店舗の経営者にとって、写真シール作成装置1の収益率の高さが重要となる。つまり、写真シール作成装置1は、単位時間当たりの収益率が高い方が望ましい。また、通常の店舗の場合、床面積や構造等の制限により、写真シール作成装置1の設置場所が限定される。従って、写真シール作成装置1は、単位床面積当たりの収益率が高い方が望ましい。さらに、各店舗の広さや形状は通常同じでなく、かつ、写真シール作成装置1とともに設置される他のゲーム機等も異なるため、設置場所の自由度が高いほど望ましい。
収益率を向上させる方法として、例えば、写真シール作成ゲームの回転率を向上させる方法がある。つまり、所定の時間内にプレイされるゲーム数を増加させることにより単位時間当たりの収益率を増加させる方法である。しかしながら、写真シール作成ゲームをプレイする利用者がいなければ収益率は向上しない。したがって、写真シール作成装置1の写真シール作成ゲームに対する、利用者の期待度や満足度を向上させることも重要となる。
例えば、写真シール作成装置1は、ゲームをプレイしたことのない利用者が「プレイしてみたい」と思うような期待度の高い機能を設けることにより利用者数を増加させることができる。また、一度プレイした利用者が「楽しかった、もう一度プレイしたい」と思うような満足度の高い機能を設けることにより、写真シール作成装置1は、いわゆるリピータを増加させ、利用者数をさらに増加させることができる。その結果、写真シール作成装置1の収益が向上する。
利用者にとって、写真シール作成装置1には、大きく分けて、写真シール作成ゲームをプレイすること(写真シールの作成作業)と、成果物として写真シール用画像や写真シールを得ること(完成した写真シールそのもの)の2つの娯楽性がある。
前者の、写真シール作成作業の娯楽性を向上させる方法としては、例えば、撮影機能や、落書き編集等の編集機能の多機能化、操作性の向上、またはプレイ時間や待ち時間の調整等がある。後者の、完成した写真シールそのものの娯楽性を向上させる方法としては、例えば、シール紙の品質向上、高画質印刷、および特殊色印刷等のようなハードウェアの向上や、写真シールの画像に対する利用者の満足度を向上させることなどがある。
また、主な利用者層である女子高校生や女子中学生は、得られた写真シールを所有物に貼り付けるだけでなく、その写真シールを交換したり、その写真シールを話題にして会話を行ったりする。従って、例えば、写真シールの画像内容が、派手だったり、面白かったり、希少性が高かったり、目新しさがあったりする場合、その写真シールを利用者自身が気に入ることもあるが、それだけでなく、その写真シールを話題として会話が盛り上がることも考えられる。
また、このような写真シールの利用により、写真シール自体が写真シール作成装置1の広告としての役割も果たすこともある。従って、写真シールの娯楽性を向上させることは、単にその利用者の満足度を向上させるだけでなく、他者の期待度を向上させ、評判の広がりによる集客、すなわち、いわゆる口コミによる新規利用者を増やすことも期待することができる。
つまり、写真シール作成ゲームにおいて、利用者らが気に入るような画像を作成することができる機能を提供することにより、利用者の写真シール作成ゲームに対する満足度だけでなく、写真シールに対する満足度も向上させることができ、さらに、写真シールの話題性や広告効果等も同時に向上させることができる。
写真シール作成装置1は、このような特徴を有するが、その筐体10は、図1に示すように、撮影ユニット12、編集ユニット13、天井ストロボユニット14、および背景カーテンユニット15の4つのユニットに大きく分けられる。
撮影ユニット12は、利用者等を被写体として撮影する機能を有しており、後述する内部の撮影空間において被写体の撮影が行われる。この撮影ユニット12は、大きく、前方ユニット12Aと後方ユニット12Bの2つに分けられる。
前方ユニット12Aは、撮影空間の前方とされる側のユニットであり、撮影空間の利用者の撮影に関する処理を行ったり、利用者の写真シール作成ゲームに関する操作を受け付けたりする。後方ユニット12Bは、撮影空間の後方とされる側のユニットであり、前方ユニット12Aによる利用者の撮影の際に、背景の役割を果たすユニットである。この後方ユニット12Bは、平面パネル状に構成され、その下端部が写真シール作成装置1の設置床面に当接しないよう、その上部が筺体10に固定されている。また、前方ユニット12Aの側面には、外付けモニタ16およびスピーカ17が設けられているが、その詳細は後述する。
編集ユニット13は、利用者が撮影画像に対する落書き編集等を行うための構成(例えば、モニタ、タッチパネル、およびタッチペン等)が設けられている。後述するように1つの筺体からなる編集ユニット13は、2組の利用者が同時に編集作業を行うことができるように、2つの面のそれぞれに、落書き編集等を行うための構成が設けられている。後述するように、写真シール作成装置1は、複数の写真シール作成ゲームを並列的に実行することができる。換言すれば、複数組の利用者が、同時に写真シール作成装置1において写真シール作成ゲームをプレイすることができる。編集ユニット13は、写真シール作成ゲームのプレイの回転率を向上させるために、それらの複数組の利用者が同時に落書き編集を行うことができるように、2つの落書き編集等を行うための構成が設けられている。
撮影空間の上方に設けられる天井ストロボユニット14は、撮影タイミングに合わせて撮影空間内に向けてストロボ発光するフラッシュを内蔵する。この天井ストロボユニット14には、さらに内部に蛍光灯が配置されており、撮影空間(撮影空間内の利用者)を常時照らす照明としても機能する。撮影空間は、後述するように簡易的に閉鎖的な空間として構成される。したがって、外部より光が進入しづらく、暗くなりがちで利用者の操作性が低下する恐れがある。そこで、天井ストロボユニット14が、その照明により撮影空間を明るく照らすことにより、そのような恐れを回避し、操作性を向上させることができる。なお、このような照明は前方ユニット12Aにも設けられている。
また、後方ユニット12Bの上部には、例えば、背景に利用する可動式のカーテン(背景カーテン)を備える背景カーテンユニット15が設けられている。この背景カーテンユニット15は、例えば、互いに色または柄の異なる巻き取り式のカーテンが複数吊設されている。例えば、明るい色の単色、外国の絵本のようなお洒落でかわいい柄、彩り豊かなポップで(大衆向けの)お洒落な柄等、主な利用者である女性の若者に人気の高い色や柄が複数揃えられる。
背景カーテンユニット15は、前方ユニット12Aに設けられたカメラやストロボ等の撮影機能と連動して動作し、撮影の際に、例えば利用者に選択された色のカーテンを下ろし、その他のカーテンを巻き取る。このように動作することにより、背景カーテンユニット15は、容易に利用者の所望のデザインや、撮影モード等に応じたデザインの背景を提供することができる。これにより、写真シール作成装置1は、画像(写真シール)に対する利用者の満足度を向上させることができる。
なお、背景カーテンユニット15が備えるカーテン(背景カーテン)の枚数は任意である。例えば、背景カーテンユニット15に1枚の背景カーテンのみが吊設されるようにしてもよい。また、この場合、写真シール作成装置1が、合成用の背景画像を複数種類用意し、その中から利用者により選択された背景画像を撮影画像に合成するようにしてもよい。このようにすることにより、写真シール作成装置1に設けられる物理的な背景カーテンが1枚のみであっても、写真シール作成装置1は、利用者の多様な好みに対応することができる。
外付けモニタ16は、撮影ユニット12内の撮影空間で利用者の撮影が行われている場合には、次に撮影空間を利用しようと待機している利用者に対して、撮影中の利用者のゲームの進行状況を示す映像を出力(表示)したり、写真シール作成ゲームの流れや遊び方等を案内(説明)するコンテンツ(デモンストレーション)を出力する。また、スピーカ17は、外付けモニタ16によって出力される映像やコンテンツに合わせた音声を出力する。
また、外付けモニタ16およびスピーカ17は、前方ユニット12Aの側面のいずれか一方に設けられるようになされている。すなわち、図1において図示されない前方ユニット12Aの側面は、図1において外付けモニタ16およびスピーカ17が設けられている前方ユニット12Aの側面に外付けモニタ16およびスピーカ17が設けられない場合に、外付けモニタ16およびスピーカ17が設置可能な構造となっている。
図2は、図1の写真シール作成装置1を、編集ユニット13側より見た斜視図である。
編集ユニット13は、図2に示すように、前方ユニット12Aの、後方ユニット12B側の面(つまり、撮影空間側の面)と反対の面に隣接して設置される。編集ユニット13の、前方ユニット12Aに直交する2つの側面には、利用者が撮影画像に対する落書き編集等を行うための第1編集インタフェース13Aと第2編集インタフェース13Bがそれぞれ設けられている。つまり、編集ユニット13には、写真シール作成ゲームを行う複数組の利用者が、前方ユニット12Aと後方ユニット12Bを結ぶ方向と直交する向きに、編集ユニット13を挟んで対向する状態で編集作業を行うことができるように、2つの編集インタフェースが設けられている。
また、編集ユニット13の、撮影ユニット12と対向する面には、写真シール作成ゲームがプレイされることにより作成された写真シールが排出されて利用者に提供される写真シール排出部13Cが設けられている。
図3は、写真シール作成装置1の設置例を示す外観図である。
写真シール作成装置1がゲームセンタ等に設置される場合、例えば図3に示されるように、撮影ユニット12や編集ユニット13を囲むように、側面カーテン21が設けられる。この側面カーテン21は、撮影作業が行われる撮影空間や編集作業が行われる編集空間等を簡易的に囲み、各空間の閉鎖性を向上させている。つまり、側面カーテン21は、例えば、各空間内の環境を安定させることにより、高画質な撮影や編集画面の見易さ等に寄与したり、各空間外からの視界を遮断し、利用者が外部からの視線を意識せずに撮影や編集等の作業を行うことができるようにしたりする。
この側面カーテン21の外側の面は、通常、広告を掲載する場所として利用され、設置場所において注目度が高まるように、写真シール作成装置1の機種名や機種のイメージを表す派手なデザイン画が印刷される。
以上のような写真シール作成装置1は、利用者の各組に対して、それぞれ、写真シール作成ゲームをプレイさせる。写真シール作成装置1は、複数の写真シール作成ゲームを同時に進行させることができる。つまり、写真シール作成装置1は、同時に複数の組に写真シール作成ゲームをプレイさせることができる。このとき、各組の利用者は、写真シール作成装置1に設けられた複数の空間を移動しながら、写真シール作成ゲームの各作業を行い、ゲームを進行させる。
次に、写真シール作成ゲームの流れと、それに伴う空間の移動について、図4を参照して説明する。
図4は、利用者のゲーム中に、写真シール作成装置1を上から見た平面図である。図4に示すように、利用者は、外部(利用者Aまたは利用者A')から、前方ユニット12Aと後方ユニット12Bの間を通って、図中点線で示される、前方ユニット12Aと後方ユニット12Bとの間に形成される、撮影作業を行う撮影空間32に入場し、代金を投入することで写真シール作成ゲームを開始する(利用者B)。もし、前の組の利用者が撮影空間32を使用中であれば(撮影作業中であれば)、利用者は、ユニット外部において待機する(利用者Aまたは利用者A')。なお、図4において、利用者(利用者A)は、外付けモニタ16およびスピーカ17によって出力される、撮影中の利用者のゲームの進行状況を示す映像や写真シール作成ゲームの流れや遊び方等を案内するコンテンツを視聴しながら待機することができる。
代金が投入され、写真シール作成ゲームが開始されると、利用者(利用者B)は、前方ユニット12Aの正面に設けられたカメラやモニタを利用して自分自身等を撮影させる撮影作業を行う。
撮影作業が終了すると利用者は、得られた撮影画像の中から編集対象画像として保存するものを選択し、表示された移動案内にしたがって、撮影作業を行った撮影空間32から、図中点線で示す、編集作業を行う編集空間へと移動する。
編集ユニット13の、前方ユニット12Aから見て左側(第1編集インタフェース13Aの前方)に第1編集空間33Aが設けられ、右側(第2編集インタフェース13Bの前方)に第2編集空間33Bが設けられている。つまり、この写真シール作成装置1においては、第1編集空間33Aの利用者(利用者C)および第2編集空間33Bの利用者(利用者C')の、合計2組の利用者が同時に編集作業を行うことができる。撮影空間32の利用者(利用者B)は、この2つの編集空間のうち、空いている方に案内される。第1編集空間33Aまたは第2編集空間33Bに移動すると、利用者は、落書き編集作業を行う。以下において、第1編集空間33Aと第2編集空間33Bとを区別する必要の無い場合、編集空間33と称する。
その後、落書き編集が終了すると、利用者(利用者Cまたは利用者C')は、次に、印刷設定作業を行い、分割数等の設定を行う。そして印刷が開始されると、利用者は、その印刷中に携帯端末への画像の送信、アンケート入力、ミニゲーム等を行う。そして、印刷が終了すると、写真シール排出部13C前方の印刷物受取領域34に移動し(利用者D)、排出された写真シール紙を受け取り、写真シール作成ゲームを終了する。
なお、以上のような写真シール作成ゲームにおいて、撮影空間32の利用者Bが、編集空間33に移動すると、撮影空間32が未使用になるので、写真シール作成装置1は、新たな組の利用者に撮影空間32を使用させることができる。さらに、第1編集空間33Aの利用者C、または、第2編集空間33Bの利用者C'が、印刷物受取領域34に移動すると、その第1編集空間33Aまたは第2編集空間33Bが未使用になるので、写真シール作成装置1は、新たな組の利用者(利用者B)に、その第1編集空間33Aまたは第2編集空間33Bを使用させることができる。なお、第1編集空間33Aおよび第2編集空間33Bがいずれも未使用である場合には、写真シール作成装置1は、利用者(利用者B)に対して、第1編集空間33Aおよび第2編集空間33Bのいずれか一方を使用させるように案内するとともに、利用者が案内された編集空間でない方に移動した場合には、案内された編集空間に利用者を誘導させることができる。
つまり、写真シール作成装置1は、写真シール作成ゲームの、単位時間辺りおよび単位床面積辺りの回転率を向上させるために、撮影空間32、第1編集空間33A、第2編集空間33B、および印刷物受取領域34を用いて、同時に、複数組の利用者に、写真シール作成ゲームをプレイさせることができる(多重接客を行うことができる)。
なお、このような筐体10の構成は任意であり、上述した以外の構成であってもよい。同様に、多重接客の仕方も任意である。
次に、各ユニットの構成について説明する。
図5は、前方ユニット12Aの構成例を示す図である。図5の正面12A−1は、撮影空間32内に面する側面であり、撮影作業を行う利用者にとって前方に位置する面である。つまり、利用者は、撮影空間32において、基本的にこの正面12A−1に向かって(前方ユニット12A側を向いて)撮影作業を行う。
この正面12A−1の中央付近には、撮影空間32内の被写体を撮影するカメラ51が設けられており、カメラ51の下側にタッチパネルモニタ52が設けられている。タッチパネルモニタ52は、例えば、カメラ51により光電変換されてリアルタイムに(即時)取り込まれている取り込み画像に背景や前景等の画像を合成した合成画像(動画像)を表示するライブビューモニタとしての機能と、各種GUI(Graphical User Interface)画像を表示するとともに、画面上に重畳されたタッチパネルにより利用者の指示を受け付ける機能とを備えている。また、正面12A−1には、この他にも、撮影空間32内を照明したり、カメラ51による撮影タイミングに合わせてフラッシュ光を発光したりする照明装置53−1乃至照明装置53−8、撮影作業中の利用者の手荷物等を置くための荷物置き場54−1および54−2、並びに、写真シール作成ゲームの代金が投入される硬貨投入返却口55が設けられている。
さらに、正面12A−1には、照明装置53−1および53−2の裏側であって、撮影空間32の天井付近に、写真シール作成ゲームの撮影作業における案内音声、BGM(Back Ground Music)、効果音等の音声が出力される、図示せぬスピーカ124(図8)が設けられている。なお、スピーカ124の数および設置位置は任意である。
カメラ51は、CCD(Charge Coupled Device)を利用した撮像素子等により構成され、写真シール作成ゲームの撮影作業の工程において、撮影空間32内の利用者を撮像し、動画像を取り込み画像として取り込む。カメラ51により取り込まれた取り込み画像は、一部が切り出されたり、背景等の画像が合成されたりして、タッチパネルモニタ52に即時的に表示される。また、所定のタイミングでカメラ51により取り込まれた取り込み画像は、そのタイミングのフレームの画像が抜き出され、撮影画像(静止画像)として保存される。
なお、カメラ51として、CCDの代わりに、例えばCMOSセンサを用いたカメラを使用してもよい。もちろん、これら以外にも、利用者を撮影し、デジタル画像データを得られるものであればどのようなカメラを用いるようにしてもよい。また、カメラ51の個数も設置位置も任意である。
タッチパネルモニタ52は、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)やLCD(Liquid Crystal Display)等のライブビューモニタ123(図8)と、それに積層された無色透明のタッチパネルとにより構成され、撮影作業中の利用者が撮影結果を確認しながら立ち位置や姿勢を決定することができるようにするために、カメラ51により取り込まれた取り込み画像を即時的に(リアルタイムに)表示する。このとき、タッチパネルモニタ52に表示される取り込み画像は、例えば、背景や前景等、利用者に指定された画像が合成されたり、その画像の画サイズ等に合わせて一部分が切り出されたり(トリミングされたり)する。また、タッチパネルモニタ52は、撮影作業の手順を案内する案内画像等、撮影作業に関する画像を表示し、タッチパネル(例えば、感圧式や電磁誘導式等)が例えば利用者の指等によるタップ操作を受け付けるようになされている。
照明装置53−1乃至照明装置53−8は、複数の、蛍光灯およびストロボ発光可能な照明装置により構成され、撮影空間32を明るくし、操作性や安全性を確保するために、撮影空間32を常時照らすとともに、撮影画像の画質を向上させるために、撮影タイミングに対応するタイミングでストロボ発光し、撮影される利用者に光を多様な角度から照射する。なお、以下において、照明装置53−1乃至照明装置53−8を互いに区別して説明する必要の無い場合、照明装置53と称する。また、所定の照明装置53の表面には、ストロボ発光による撮影空間32の明るさを調整するために、図示せぬLED(Light Emitting Diode)が設けられている。
荷物置き場54−1,54−2は、撮影時における利用者の手荷物の置き場所として利用する棚である。荷物置き場54−1,54−2は、撮影の邪魔にならないような位置、すなわち、利用者が撮影ポーズをとるのに邪魔にならず、かつ、照明装置53の光の照射の妨げとならない位置に設けられている。利用者は、手荷物を荷物置き場54−1,54−2に置くことにより、より快適に撮影作業を行うことができる。
硬貨投入返却口55は、利用者が写真シール作成ゲームの代金として硬貨を投入したり、投入に失敗した硬貨やお釣りの硬貨を返却したりするユーザインターフェースである。
もちろん、前方ユニット12Aの正面12A−1に上述した以外の構成が設けられるようにしてもよい。
次に、編集ユニット13の構成について説明する。
図6は、編集ユニット13の、撮影ユニット12側から見て左側面の構成例(第1編集空間33A側の構成例)を示す図である。
図6において、第1編集インタフェース13Aの上側には、側面カーテン21等で仕切られているために暗くなる第1編集空間33Aを照らすための照明装置61が設けられている。この照明装置61により、写真シール作成装置1は、利用者の編集作業効率の低下を抑制し、第1編集空間33Aの安全性を向上させることができる。なお、図6の例においては、編集ユニット13の、照明装置61が設けられている第1編集インタフェース13Aの上側の部分が、第2編集空間33B側に貫通しており、照明装置61は、第1編集空間33Aと第2編集空間33Bとで共有されている。つまり、照明装置61は、第1編集空間33Aだけでなく第2編集空間33Bも照明し、安全性を向上させる。なお、この照明装置61の設置位置および個数は任意である。
第1編集インタフェース13Aには、タブレット内蔵モニタ62、2本のタッチペン63−1およびタッチペン63−2、スピーカ64、並びに追加硬貨投入返却口65が設けられている。
タブレット内蔵モニタ62は、タッチペン63−1またはタッチペン63−2により位置情報を入力可能な無色透明のタブレットが、CRTディスプレイやLCD等の、画像を表示可能な表示デバイスの表示画面上に重畳されることにより構成される。したがって、タブレット内蔵モニタ62は、表示デバイスにより単にGUI画像等を表示するだけでなく、タブレットにより利用者からの入力操作を受け付ける。タブレット内蔵モニタ62には、例えば、撮影空間における撮影作業により得られた撮影画像を編集する編集作業用のGUI画像からなる編集画面が表示される。
タッチペン63−1とタッチペン63−2は、タブレット内蔵モニタ62の左右近傍に、左右1本ずつ所定のアタッチメントにより編集ユニット13に着脱可能に固定されており、同じ組の2人の利用者が、これらのタッチペンをそれぞれ使用することにより、同時に、写真シール作成作業の編集作業の工程をプレイすることができるようになされている。なお、以下において、タッチペン63−1およびタッチペン63−2を互いに区別して説明する必要のない場合、単にタッチペン63と称する。
そのタッチペン63は、編集ユニット13内部に設置されたシステムと有線(または無線)により電気的に接続されている。タッチペン63は、タブレット内蔵モニタ62のタブレットと連携して動作する。利用者がタッチペン63を操作して、タブレットをタップする(タッチペン63とタブレット内蔵モニタ62の表示画面を接触(または近接)させる)ことにより、タブレットは、利用者からの入力を受け付ける入力手段として動作する。なお、タッチペン63の設置本数、設置位置、及び形状等は任意である。
スピーカ64は、例えば、案内音声、効果音、またはBGM等、写真シール作成ゲームの編集作業に関する音声を出力する。このスピーカ64は、タブレット内蔵モニタ62の右側に配置される。右利きの利用者は、タッチペン63を右手で持ちながら編集作業を行うため、編集ユニット13に寄りかかりながら編集作業を行う場合であっても、タブレット内蔵モニタ62の右側に寄りかかる可能性は少ない。従って、タブレット内蔵モニタ62の右側にスピーカ64を配置することにより、右利きの利用者が編集ユニット13に寄りかかりながら編集作業を行う場合であっても、利用者がスピーカ64を塞ぎ、音声が聞こえなくなることを防止することができる。なお、スピーカ64の設置個数、デザイン、および形状等は任意である。
追加硬貨投入返却口65は、利用者が編集可能時間を延長させたいときや写真シールを複数枚出力するときなどに追加代金としての硬貨を投入したり、お釣り等を返却したりするために設けられている。なお、この追加代金の支払いも硬貨に限定されるものではなく、当然、紙幣でも支払いができるようすることができる。また、実際に流通している現金(硬貨および紙幣)の代わりに、写真シール作成装置1が設置されている遊技施設などで流通されているプリペイドカード、コイン、電子マネーなどでも支払いができるようしてもよい。
ただし、編集可能時間の延長は、現在、撮影空間32にて撮影作業が行われていない場合(次の利用者がいない場合)、または、もう一方の編集インタフェース(いまの場合、第2編集インタフェース13B)が空いている場合にのみ可能であり、撮影空間32にて撮影作業が行われており、かつ、もう一方の編集インタフェースが利用されている場合には延長できない。
なお、編集ユニット13の第2編集空間33B側の構成も、図6に示す第1編集空間33A側の構成と基本的に同様であるので、その説明については省略する。以下においては、図6に示す構成例は、編集ユニット13の第2編集空間33B側の構成を説明する場合にも適用される。
図7は、編集ユニット13の、写真シール排出部13Cの構成例を示す図である。
図7に示すように、写真シール排出部13Cには、第1編集空間33Aにおいて編集作業を行った利用者が作成した写真シール(つまり、第1編集インタフェース13Aが操作されて作成された写真シール)と、第2編集空間33Bにおいて編集作業を行った利用者が作成した写真シール(つまり、第2編集インタフェース13Bが操作されて作成された写真シール)が排出される写真シール排出口71が設けられている。
編集ユニット13内部には、プリンタが設置されており、第1編集インタフェース13Aまたは第2編集インタフェース13Bが操作されて作成された印刷用の画像は、そのプリンタによりシール紙に印刷される。プリンタより出力された写真シールは、この写真シール排出口71より排出される。
また、図7に示すように、写真シール排出部13Cには、スピーカ72が設けられている。スピーカ72は、例えば、案内音声、効果音、またはBGM等、写真シールの印刷および排出に関する音声を出力する。
次に、写真シール作成装置1の内部の構成例について説明する。
図8は、写真シール作成装置1の機能的構成例を示すブロック図である。以上において説明した部分と同じ部分については、同じ番号を付してある。
図8において、写真シール作成装置1は、写真シール作成装置1の装置全体を制御する処理部である制御部101を有しており、その制御部101には、記憶部102、通信部103、ドライブ104、ROM(Read Only Memory)106、RAM(Random Access Memory)107、撮影部112、編集部113、プリンタ114、スピーカ72、外付けモニタ16、およびスピーカ17がそれぞれ所定のバスを介して接続される。
記憶部102は、例えばハードディスクやフラッシュメモリ等のような不揮発性の記憶媒体を有しており、制御部101より供給される各種設定情報をその記憶媒体に保存したり、記憶媒体に記録されている設定情報を読み出して制御部101に供給したりする。なお、この記憶媒体は、情報を記憶することができるものであれば、どのようなものであってもよい。
通信部103は、例えばインターネットや公衆電話回線網等のような外部のネットワーク(図示せず)を介して、または単に通信ケーブル(図示せず)を介して、他の通信装置(図示せず)に接続され、制御部101に制御されて、例えば利用者の携帯型電話機などの携帯端末、利用者のパーソナルコンピュータ、または中央管理サーバ等のような他の通信装置と通信を行う。例えば、通信部103は、制御部101より通信信号として供給される送信信号を他の通信装置に送信したり、他の通信装置より供給された受信信号を通信信号として制御部101に供給したりする。
ドライブ104には、磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROM(Compact Disc-Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disc)を含む)、光磁気ディスク、および、半導体メモリなどのリムーバブルメディア105が適宜装着され、それらから読み出されたコンピュータプログラムやデータが、必要に応じて制御部101に供給され、記憶部102等に保存されたり、インストールされたりする。
ROM106には、制御部101において実行されるプログラムやデータが予め格納されており、ROM106は、制御部101の指示に基づいて、プログラムやデータを制御部101に供給する。RAM107は、制御部101が処理するデータやプログラムを一時的に保持する。
撮影部112は、撮影ユニット12に関するブロックであり、硬貨処理部121、背景カーテンユニット15、照明制御部122、カメラ51、タッチパネルモニタ52、およびスピーカ124を有する。
硬貨処理部121は、制御部101から入力される起動信号に応じて起動し、硬貨投入返却口55に硬貨が投入されると、利用者による写真シール作成装置1の代金支払いに関する処理(ゲーム参加受け付け等)を行い、起動信号を制御部101に供給する。制御部101は、この起動信号に応じて、課金処理や案内等をタッチパネルモニタ52およびスピーカ124に行わせる。
背景カーテンユニット15は、制御部101より供給される背景制御信号に基づいて、提供する背景の選択、すなわち、可動式の背景カーテンの上げ下ろし(展開や収納)等を行う。なお、この背景の選択は利用者が手動で行うようにしてもよい。
照明制御部122は、制御部101より供給される照明制御信号に基づいて、照明装置53を点灯したり、消灯したりする。
カメラ51は、制御部101に制御されて、写真シール作成ゲームの撮影作業の工程において、撮影空間32内の利用者等を被写体として撮影を行う。例えば、カメラ51は、制御部101の制御の下、動画像を取りこみ、取り込まれた動画像データを制御部101に供給する。また、カメラ51は、制御部101より供給されるシャッタ制御信号に基づいて、メカシャッタを動作させる等して、撮影画像(静止画像)の取得を行い、取得した静止画像データを制御部101に供給する。
タッチパネルモニタ52は、ライブビューモニタ123を備えて構成される。タッチパネルモニタ52のライブビューモニタ123は、制御部101より供給されるRGB信号に基づく画像(カメラ51によりリアルタイムに取り込まれている画像や、撮影画像を用いて作成された合成画像、GUI画像など)を表示する。また、タッチパネルモニタ52は、利用者が、自分自身の指等を用いてこのタッチパネルモニタ52にタップ(接触または近接)すると、その位置情報を制御部101に供給する。制御部101は、その位置情報を解析し、表示画像に対して利用者が入力した情報や指示を特定し、受け付ける。
スピーカ124は、撮影ユニット12の任意の位置に設けられ、例えば、制御部101より供給される音声信号の音声(撮影作業の案内音声、効果音、またはBGM等)を出力する。
編集部113は、編集ユニット13に関するブロックであり、第1編集インタフェース13Aに対応する第1編集部113Aと、第2編集インタフェース13Bに対応する第2編集部113Bよりなる。第1編集部113Aおよび第2編集部113Bは互いに同一の構成を有しており、以下の説明は、第1編集部113Aについて行うが、第2編集部113Bにも適用可能である。
第1編集部113Aは、図6を参照して説明したように、タブレット内蔵モニタ62、タッチペン63−1およびタッチペン63−2、並びにスピーカ64に加えて、硬貨処理部130を有する。
タブレット内蔵モニタ62は、上述したように、CRTディスプレイやLCD等の表示デバイスよりなる編集用モニタ141と、編集用モニタ141の表示画面上に重畳された無色透明のタブレット142により構成される。タブレット内蔵モニタ62は、制御部101より供給されるRGB信号に対応する、編集入力用のGUIや撮像画像等、編集に関する画像を、編集用モニタ141に表示する。また、利用者が、タッチペン63−1またはタッチペン63−2を操作してタブレット142にタップすると、タブレット内蔵モニタ62は、その位置情報を表す信号を入力信号として制御部101に供給する。制御部101は、その入力信号が表す位置情報を解析し、表示画像に対して利用者が入力した情報や指示を特定し、受け付ける。つまり、撮影画像に対する編集入力は、これらの構成を用いて行われる。
スピーカ64は、制御部101より供給される音声信号の音声(編集作業の案内音声、効果音、またはBGM等の、写真シール作成ゲームの編集作業の工程に関する音声)を出力する。
硬貨処理部130は、制御部101から入力される起動信号に応じて起動し、追加硬貨投入返却口65に硬貨が投入されると、利用者による写真シール作成装置1の代金支払いに関する処理(追加印刷の受け付け)を行い、起動信号を制御部101に供給する。制御部101は、この起動信号に応じて、追加印刷処理をプリンタ114に行わせる。
プリンタ114は、編集部113により行われた編集作業結果をシール紙に印刷する。プリンタ114は、制御部101より第1編集部113Aにより行われた編集作業結果を取得すると、シール紙ユニット161よりシール紙162を取得し、編集作業結果をシール紙162に印刷する。プリンタ114は、印刷を終了すると、その印刷されたシール紙162を写真シールとして写真シール排出口71より排出し、利用者に提供する。
スピーカ72は、制御部101より供給される音声信号の音声(写真シールのプリンタ114による印刷、および、写真シール排出口71からの排出についての案内音声、効果音、またはBGM等の、写真シールの印刷および排出に関する音声)を出力する。
外付けモニタ16は、制御部101より、撮影ユニット12内の撮影空間32で利用者の撮影が行われている旨の情報を取得すると、次に撮影空間を利用しようと待機している利用者に対して、撮影中の利用者のゲームの進行状況を示す映像を出力する。また、外付けモニタ16は、制御部101より、撮影ユニット12内の撮影空間32で利用者の撮影が行われている旨の情報を取得していない間は、写真シール作成ゲームの流れや遊び方等を案内(説明)するコンテンツ(デモンストレーション)を出力する。スピーカ17は、制御部101の制御の下、外付けモニタ16によって出力される映像やコンテンツに合わせた音声を出力する。
次に、制御部101について説明する。図9は、制御部101がROM106などに格納されているプログラムを実行することにより実現される機能ブロックの構成例を示している。
制御部101は、写真シール作成ゲームを開始する際に投入される代金(硬貨)に関する処理や、利用者を撮影する等の写真シール作成ゲームの撮影作業の工程に関する処理を行う撮影処理部202、撮影画像に対する落書き編集等の写真シール作成ゲームの編集作業の工程に関する処理を行う編集処理部203、シール紙の印刷等の写真シール作成ゲームの印刷の工程に関する処理を行う印刷処理部204、および、編集作業を終了した利用者を接客する写真シール作成ゲームの事後接客の工程に関する処理を行う事後接客処理部205を有する。
つまり、制御部101は、写真シール作成ゲームの各工程に関する処理の制御を行う。
図10は、図9の編集処理部203のさらに詳細な構成例を示す機能ブロック図である。
編集処理部203は、写真シール作成ゲームの編集作業の工程において、利用者による、撮影作業の工程において得られた撮影画像に対する落書き編集に関する処理や、撮影画像から携帯端末へ送信する画像を作成する処理を行う。
例えば、編集処理部203は、各種のGUIを表示したり、利用者による落書き編集入力を受け付けたり、その落書き編集入力に応じた合成用画像を作成し、それを撮影画像に合成したりする。つまり、編集処理部203は、利用者に対して、撮影画像に対する落書き編集機能を提供する。この落書き編集機能として、どのような機能が提供されるようにしてもよいが、例えば、フリーハンドの線等で撮影画像に落書きを行う落書きペン機能や、所定の画像を撮影画像の任意の位置に合成するスタンプ機能等がある。
編集処理部203は、進行制御部211、編集準備処理部212、入力受付制御部213、編集画面表示制御部214、落書き編集処理部215、および背景セット情報取得部216から構成される。
進行制御部211は、編集作業の工程の進行を制御する。
編集準備処理部212は、編集対象画像の選択等、編集の準備に関する処理を行う。
入力受付制御部213は、タブレット142を制御し、編集用モニタ141に表示される各種のGUIに対して利用者により行われる操作入力を受け付ける処理を行う。
編集画面表示制御部214は、編集用モニタ141に表示される編集画面の表示や、その編集画面上における各種のGUIの表示に関する処理を行う。
落書き編集処理部215は、利用者によるタッチペン63を用いた入力操作に応じて、編集画像に対して落書き編集に関する処理を行う。
背景セット情報取得部216は、撮影作業の工程において撮影画像の背景となる合成用画像(背景画像)の集合である背景セットを表す情報を、必要に応じて、記憶部102から取得する。背景セットについては後述する。
次に、写真シール作成装置1で行われる写真シール作成ゲームの流れについて、図11のフローチャートを参照して説明する。
写真シール作成ゲームを行う利用者は、最初に、前方ユニット12Aの硬貨投入返却口55にコインを投入し、ゲームの代金を支払う。硬貨処理部121は、このような硬貨投入を受け付け、起動信号を制御部101に供給する。制御部101の撮影処理部202は、ステップS1において、その起動信号に基づいて、代金が投入されたか否かを判定し、正当な代金が投入されたと判定した場合、処理をステップS2に進める。
ステップS2において、撮影処理部202は、撮影部112の各部を制御し、撮影空間32内において行われる、写真シール作成ゲームの撮影作業に関する処理である撮影処理を実行する。
撮影処理において、撮影処理部202は、撮影した被写体の画像に背景または前景として合成表示する画像である合成用画像を利用者に選択させ、撮影した被写体の画像と、利用者により選択された合成用画像とを合成して得られる撮影画像を、編集処理部203に供給する。撮影処理の詳細については図12などを参照して後述するが、撮影処理により、6枚の撮影画像が得られる。
撮影作業が終了すると、撮影処理部202は、ステップS3において、撮影作業を終えた撮影空間32内の利用者に対して、画像や音声によって編集空間33(第1編集空間33Aまたは第2編集空間33B)への移動を促す移動案内を行う。
編集処理部203は、ステップS4において、編集空間33に移動した利用者に、撮影処理で得られた6枚の撮影画像に対して編集入力を行わせる編集処理を行う。編集処理の詳細については図14などを参照して後述する。
編集作業が終了すると、ステップS5において、印刷処理部204は、プリンタ114を制御し、編集作業により得られた編集済み画像を、標準代金に対応する枚数だけシール紙162に印刷する印刷処理を行う。
ステップS6において、印刷処理部204は、追加印刷が利用者により選択されたか否かを判定する。写真シール作成装置1では、追加印刷用の代金を支払うことにより、通常の印刷枚数よりも所定枚数だけ多い枚数の印刷を行うことができるようになっており、ステップS6では、追加印刷が利用者により選択され、追加印刷用の代金が支払われたか否かが判定される。なお、追加印刷の選択は、編集処理の処理内で、追加硬貨投入返却口65に対して追加印刷用の代金を利用者が支払うことで行わせることができる。
ステップS6で、追加印刷が選択されなかったと判定された場合、印刷処理部204は、ステップS7をスキップして処理をステップS8に進める。一方、ステップS6で、追加印刷が選択されたと判定された場合、印刷処理部204は、ステップS7において、追加印刷分の枚数の印刷を行う追加印刷処理を行う。
ステップS8において、事後接客処理部205は、印刷終了待機中の利用者に対して、編集済み画像を投稿するミニゲームや携帯端末などに編集済み画像を転送するサービスを提供する事後接客処理を行う。そして事後接客処理が終了すると、ステップS12において、事後接客処理部205は、編集空間33にいる利用者を印刷物受取領域34に移動させる移動案内を行う。また、印刷処理が終了すると、ステップS13において、印刷処理部204は、プリンタ114を制御し、印刷済みのシール紙162を写真シール排出口71より排出させ、写真シール作成ゲーム処理を終了する。
以上のような流れにより、写真シール作成ゲームは行われる。
次に、図12のフローチャートを参照して、図11のステップS2において実行される撮影処理の詳細な流れを説明する。なお、撮影処理では、上述したように、最終的に6枚の撮影画像が編集処理対象として決定される。
ステップS51において、撮影処理部202は、撮影画像に合成される合成用画像のうちの背景画像の、テーマ毎の集合である背景セットを表示する。ここでは、背景セットのグループである背景セットグループとして「1色セット」、「カラフルセット」、「デザインセット」および「イベントセット」の4つの背景セットグループが設定されているものとする。
このとき、例えば、図13に示されるような画面がタッチパネルモニタ52に表示される。この例では、4つの背景セットグループに対応するタブ301乃至304が表示されており、タブ301は、「1色セット」、タブ302は、「カラフルセット」、タブ303は、「デザインセット」、タブ304は、「イベントセット」にそれぞれ対応している。
図13において、画面上部には、「好きな背景セットを選んでね」と表示されており、上述した4つの背景セットグループのいずれかを、利用者に選択させる。図13の例では、タブ301が選択されており、背景セットグループ「1色セット」に含まれる背景セットを示す画像321乃至画像332が表示されている。
背景セットを示す画像321乃至画像332は、それぞれモデルを被写体として得られた6枚の撮影画像それぞれに、背景セットグループ「1色セット」の各テーマ「パステル」、「ハート」、「ピンク」、「キラキラ」、「トリコロール」、「レインボー」、「ビビッド」、「ブラック」、「バレンタイン」、「ニコチャン」、「スター」、および「レッド」に対応する背景画像を合成して得られる12の画像であって、最終的に印刷される写真シールの見本となる画像とされる。
これにより、利用者は、表示された画像321乃至画像332に写ったモデルを自分に置き換えて、実際に作成される写真シールを具体的にイメージすることができる。
また、タブ301の場合と同様に、タブ302が選択された場合、背景セットグループ「カラフルセット」に対応する12の画像が表示され、タブ303が選択された場合、背景セットグループ「デザインセット」に対応する12の画像が表示され、タブ304が選択された場合、背景セットグループ「イベントセット」に対応する12の画像が表示されるようになされている。
このように、背景セットグループ毎に背景セットが一覧表示されるので、最終的に印刷される写真シールのイメージを、ユーザに瞬時に認識させることができ、ユーザによる選択の操作がより簡素化される。
ユーザは、タッチパネルモニタ52に表示された、各テーマ(背景セット)に対応するそれぞれ12の画像を確認し、気に入ったテーマの背景セットを選択する。なお、背景セットを選択する操作は、図示せぬ「決定」ボタンなどを利用者が押下することなどにより行われる。
例えば、図13の例の場合、タブ301乃至304のいずれかが選択され、選択されたタブに対応して表示された背景セットのいずれかが選択されている状態で、図示せぬ「決定」ボタンをユーザが押下することにより背景セットの選択が行われる。
図12に戻って、ステップS51の処理の後、ステップS52において、撮影処理部202は、背景セットが選択されたか否かを判定する。図13を参照して上述した背景セットのうちのいずれかが選択された場合、ステップS52では、背景セットが選択されたと判定され、処理は、ステップS54に進む。
一方、ステップS51の処理の後、所定の時間が経過してもいずれの背景セットも選択されなかった場合、ステップS52では、背景セットが選択されなかったと判定され、処理は、ステップS53に進み、デフォルトの背景セットが選択されたものとみなされる。例えば、ステップS51の処理の後、所定の時間が経過してもいずれの背景セットも選択されなかった場合、ユーザが、背景セットグループ「1色セット」の背景セット「パステル」を選択したものとみなして、編集処理部202は、ステップS54に処理を進める。
ステップS54において、撮影処理部202は、選択された背景セットに対応するN個(図13の例では、6個)の画像のうちの第X番目の画像の背景画像を読み出す。ここで、変数Xの初期値は1とされる。
例えば、図13の例において、背景セット「パステル」が選択された場合、最初に、第1番目の画像である画像321の左上の撮影画像に合成されている背景画像が記憶部102から読み出される。
ステップS55において、撮影処理部202は、タッチパネルモニタ52に、カメラ51により取得された利用者の動画像を、ライブビュー画像として表示する。
ステップS56において、撮影処理部202は、タッチパネルモニタ52に、図13の右上に示されるようなカウントダウンインジケータを表示させ、ユーザを撮影する。いまの場合、第1回目の撮影となる。このとき、ステップS54で読み出された背景画像が合成されて撮影が行われることになる。
ステップS57において、撮影処理部202は、ステップS56の処理で撮影された画像を、タッチパネルモニタ52に表示させ、ユーザに確認させる。
ステップS58において、撮影処理部202は、N回の撮影が行われたか否かを判定する。ここでNは、各背景セットで撮影される撮影回数に対応する数値であり、図13の例の場合、Nの値は6となる。
ステップS58では、変数Xの値がN未満であれば、まだN回の撮影が行われていないと判定され、処理は、ステップS59に進んで変数Xの値が1だけインクリメントされて、処理は、ステップS54に戻るが、このときには、画像321の中央上の撮影画像に合成されている背景画像が記憶部102から読み出される。
そして、ステップS55の処理を経てステップS56で第2回目の撮影が行われ、ステップS57、ステップS58の処理へ進む。
第1回目の撮影では、画像321の左上の撮影画像に合成されている背景画像が記憶部102から読み出されて撮影が行われ、第2回目の撮影では、画像321の中央上の撮影画像に合成されている背景画像が記憶部102から読み出されて撮影が行われるので、第1回目の撮影と第2回目の撮影では、異なる背景画像が合成された画像が撮影されることになる。このように利用者は、背景画像などを変更することなく、テーマに沿った背景画像が合成された画像を合計N回撮影することが可能となる。
このように、ステップS58でN回の撮影が行われたと判定されるまで、ステップS54乃至S58の処理が繰り返し実行されることになる。ステップS58でN回の撮影が行われたと判定された場合、処理は、ステップS60に進む。
なお、ステップS58では、撮影時間として設定されている所定の時間が経過したか否かを判定するようにし、所定の時間が経過した場合、処理はステップS60に進むようにしてもよい。
ステップS60において、撮影処理部202は、撮影可能時間内であるか、換言すれば、予め設定されている撮影時間に対してさらに1枚以上の撮影を行う余りの時間があるかを判定する。ステップS60で、撮影可能時間内ではないと判定された場合、処理はステップS62に進む。
一方、ステップS60で、撮影可能時間内であると判定された場合、処理はステップS61に進み、撮影処理部202は、追加の撮影であるボーナスショットを利用者に行わせる。具体的には、撮影処理部202は、選択された背景セットに含まれていない背景画像のなかで、選択された背景セットのテーマに合致する背景画像を用いて、上述したステップS54乃至S57の処理を実行する。なお、撮影時間の余りの時間に応じて、ボーナスショットは複数回行うようにすることができる。ボーナスショットの終了後、処理はステップS62に進む。
ステップS62において、撮影処理部202は、ステップS56の処理で撮影されたN個の撮影画像を、タッチパネルモニタ52に表示させることで、それらN個の撮影画像を編集対象用画像として、背景セットを表す背景セット情報とともに、記憶部102に記憶させる。なお、ボーナスショットが行われた場合には、撮影処理部202は、利用者に、N個の撮影画像とボーナスショットによる撮影画像の中から、編集対象用画像を選択させ、選択された撮影画像を、背景セットを表す背景セット情報とともに、記憶部102に記憶させる。
このようにして、撮影処理が行われる。図13を参照して上述したように、画面に表示された画像に基づいて1つの背景セットを選択することができるので、最終的に印刷される写真シールを具体的にイメージすることが可能となる。また、背景セットは、一覧表示されるので、最終的に印刷される写真シールのイメージを、ユーザに瞬時に認識させることができ、ユーザによる選択の操作をより簡素化させることが可能となる
次に、図14のフローチャートを参照して、図11のステップS4において実行される編集処理の詳細な流れの例を説明する。なお、この編集処理は、実際には、第1編集空間33Aまたは第2編集空間33Bのうち、図12のフローチャートに対応する写真シール作成ゲームの撮影工程をプレイした利用者が移動した方の編集空間に対して実行されるが、いずれの編集空間に対する場合も同様の処理が実行されるので、以下においては説明の簡略化のため、利用者が第1編集空間33Aに移動したか第2編集空間33Bに移動したかを特に明言せずに、編集空間33に移動したものとして説明する。
編集処理が開始されると、編集処理部203は、ステップS71において、撮影部112によって得られた撮影画像であって、落書き編集の対象として選択された編集対象画像を、記憶部102から取得する。編集処理部203は、ステップS72において、編集空間33の編集用モニタ141に所定のGUI画面を表示し、移動してきた利用者に対し、事後接客処理のゲームの種類を選択させる。上述したように、事後接客処理部205は、印刷終了待機中の利用者に対してミニゲームや画像転送等のサービスを行う。編集処理部203は、このときに何を行うかを、利用者に対し、予め用意された選択肢の中から選択させる。利用者が事後接客処理の内容を選択すると、編集処理部203は、次に、編集用モニタ141に編集開始ボタンのGUI画像を表示する。利用者は、タッチペン63を操作して、その編集開始ボタンを押下操作する。編集開始ボタンが押下操作されると、編集用モニタ141に編集作業用のGUIである編集画面が表示されるので、利用者は落書き編集作業を開始することができる。
編集処理部203は、ステップS73において、タブレット内蔵モニタ62から供給される情報に基づいて、その編集開始ボタンが利用者により操作されたか否かを判定し、操作されたと判定するまで待機する。編集開始ボタンが操作されたと判定した場合、編集処理部203は、処理をステップS74に進め、編集用モニタ141に、図15に示されるような構成の、撮影画像に対する落書き編集を利用者に入力させるGUI画面である編集画面を表示させる。
図15は、その編集画面の構成例を示す図である。図15に示されるように、編集画面401は、主な構成が、一部を除き左右に2つずつ設けられている。これは、基本的に同じ組の2名の利用者が同時に落書き編集入力を行うことができるようにするものである。
編集画面401の上部中央には、利用者が画像や機能を選択するGUIボタン等が設けられている。この上部中央に表示される編集対象選択部411は、編集対象としての、編集画面401において利用者に落書き編集される画像となり得る編集対象画像の中から利用者が落書きを行う編集画像を選択するGUIである。
この編集対象画像は、撮影作業により生成され、編集作業において利用者により選択されるキープ画像である。編集対象選択部411には、このキープ画像のサムネイル画像の一覧がGUIとして表示される。
利用者が、この編集対象選択部411に表示された編集対象画像のサムネイル画像の中から、所望の編集対象画像のサムネイル画像がタッチペン63で選択されると、その選択された画像が編集画像とされ、編集画面401上に編集画像として大きく表示される。
編集対象選択部411には、編集対象の例として、長方形の編集画像A乃至Fのサムネイル画像が表示されている。図15の編集画面401では、編集対象選択部411において編集画像Aと編集画像Cのサムネイル画像がそれぞれ選択されており、編集画像表示部412−1には、編集画像Aが表示され、編集画像表示部412−2には、編集画像Cが表示されている。
編集画像表示部412−1は、編集用モニタ141に向かって左側に位置する利用者が落書き編集を行う編集画像を表示する作業領域であり、例えば、第1編集インタフェース13Aまたは第2編集インタフェース13Bの左側に設けられたタッチペン63−1が操作されて選択された編集対象画像(選択画像)が編集画像として表示される。
同様に、編集画像表示部412−2は、編集用モニタ141に向かって右側に位置する利用者が落書き編集を行う編集画像を表示する作業領域であり、例えば、第1編集インタフェース13Aまたは第2編集インタフェース13Bの右側に設けられたタッチペン63−2が操作されて選択された編集対象画像(選択画像)が編集画像として表示される。
以下において、編集画像表示部412−1と編集画像表示部412−2を互いに区別して説明する必要の無い場合、編集画像表示部412と称する。
編集画面401の上部中央に表示される残時間表示部413は、編集作業に予め割り当てられた制限時間の残り時間(残時間)を表示する。この表示により利用者は、落書き編集のペース配分を行うことができる。
編集対象選択部411の左側に表示される制御指示受付部414−1は、編集画像表示部412−1に表示される編集画像に対する落書き編集全般に関する制御指示を受け付けるためのGUIである。この制御指示受付部414−1には、例えば、今まで行った落書きを消す消しゴム機能のGUIや、編集作業の「やり直し」や「やり直しのやり直し」を落書き処理単位で指定するGUIや、編集作業の終了を指示するGUI(終了ボタン)等が表示される。
編集対象選択部411の右側に表示される制御指示受付部414−2は、編集画像表示部412−2に表示される編集画像に対する落書き編集全般に関する制御指示を受け付けるためのGUIである。そのGUIの内容は、制御指示受付部414−1と同様である。
以下において、制御指示受付部414−1と制御指示受付部414−2を互いに区別して説明する必要の無い場合、制御指示受付部414と称する。
編集画面401の下部中央に表示される編集ツール選択部415は、編集画像表示部412に表示されている編集画像の編集に使用する編集ツールを選択するGUIが表示される。
具体的には、編集ツール選択部415は、編集ツール選択ボタン421、テイスト選択ボタン422、およびおすすめボタン423から構成される。
編集ツール選択ボタン421は、GUIとしての、例えば、「ペン」ボタン、「スタンプ」ボタン、および「文字」ボタンから構成されており、これらのGUIは編集ツールの大カテゴリ(編集ツールをグループ化したもの)を選択するものである。各大カテゴリには、それぞれ、所定の種類でジャンル分けされた、1つまたは複数の編集ツールが属する。すなわち、各大カテゴリに属する編集ツールは、所定の種類毎のジャンルで区分されており、そのジャンルに属する編集ツールのいずれかが、最終的に利用者によって選択されるようになされている。
テイスト選択ボタン422は、GUIとしての、例えば、「シンプル」ボタン、「オシャレ」ボタン、「ポップ」ボタン、および「ネオン」ボタンから構成されており、これらのGUIは編集ツールのテイストを選択するものである。テイストは、上述した大カテゴリやジャンルに関係なく、編集ツールを区分する属性であり、1つの大カテゴリの中には、テイストの異なる編集ツールが存在する。逆に、異なる大カテゴリおよびジャンルであっても、同一のテイストの編集ツールが存在する。
おすすめボタン423は、GUIとしての「おすすめ」ボタンから構成されている。おすすめボタン423の詳細な機能は後述で説明するが、GUIとしての「おすすめ」ボタンは、編集ツールのテイストのうちの、撮影処理において選択された背景セットに対応したテイストを選択するものである。
利用者がタッチペン63を操作して、これらのボタンを押下すると、押下されたボタンの、タッチしたタッチペン63の側に、そのボタンに対応する編集ツールが選択されたことを示す選択アンカが表示される。なお、タッチペン63により押下されたボタンは、その表示色が反転するようにもできる。
このように選択された編集ツールが、編集用パレット(コンテンツパレット)に表示される。図15の例の場合、編集ツール選択部415の左側に表示されるコンテンツパレット417−1には、利用者がタッチペン63−1を操作して選択したカテゴリ(ペンツール)に属する編集ツールを操作するためのGUIが表示されている。これらの編集ツールは、編集画像表示部412−1に表示される編集画像に対する落書きに使用される。カテゴリに複数のジャンルの編集ツールが属する場合、各編集ツールは、コンテンツパレット417−1にジャンル毎のタブで表示される。
なお、編集画面401の右側についても同様である。図15の例の場合、編集ツール選択部415の左側に表示されるコンテンツパレット417−2には、利用者がタッチペン63−2を操作して選択したカテゴリ(ペンツール)に属する編集ツールを操作するためのGUIが表示されている。これらの編集ツールは、編集画像表示部412−2に表示される編集画像に対する落書きに使用される。カテゴリに複数のジャンルの編集ツールが属する場合、各編集ツールは、コンテンツパレット417−2にジャンル毎のタブで表示される。
以下において、コンテンツパレット417−1とコンテンツパレット417−2を互いに区別して説明する必要の無い場合、コンテンツパレット417と称する。
また、編集ツール選択部415の上側には、編集作業中にスピーカ64より出力されるBGMや音量の選択操作を受け付けるとともに、現在選択されているBGMの曲名を表示するGUIであるBGM選択部418が設けられている。
なお、以上において説明したGUIの表示例は、一例であり、上述した以外の構成であってももちろんよい。また、以上において説明した編集ツールの一部が省略されるようにしてもよいし、上述した以外の編集ツールがさらに用意されるようにしてもよい。さらに、編集画面401の操作方法も上述した以外の方法が適用されるようにしてもよい。
図13に戻り、以上のような編集画面401を編集用モニタ141に表示させると、編集処理部203は、ステップS75において、編集部113のタブレット142やタッチペン63を制御し、利用者による編集画面401に対する落書き編集入力の受け付けを開始する。
編集処理部203は、ステップS76において、タブレット内蔵モニタ62より供給される入力信号(すなわち、タッチペン63およびタブレット142により受け付けられた位置情報)に基づいて、利用者による指示が入力された(GUIに対する操作が行われた)か否かを判定する。利用者等によりタッチペン63が操作され、編集用モニタ141に表示された編集画面401に対して、タブレット142に位置情報が入力されたと判定した場合、編集処理部203は、処理をステップS77に進め、入力座標に基づいて入力された指示内容を把握し、その指示に対応する処理を行う。
例えば、編集ツール選択部415の編集ツール選択ボタン421が操作された場合、編集処理部203の編集画面表示制御部214は、コンテンツパレット417に、操作された編集ツール選択ボタン421に対応する編集ツールのGUIを表示させる。また、例えば、編集ツール選択部415のテイスト選択ボタン422が操作された場合、編集処理部203の編集画面表示制御部214は、コンテンツパレット417に、操作されたテイスト選択ボタン422に対応する編集ツールのGUIを表示させる。さらに、例えば、編集ツール選択部415のおすすめボタン423が操作された場合、編集処理部203の編集画面表示制御部214は、コンテンツパレット417に、操作されたおすすめボタン423に対応する編集ツールのGUIを表示させる。
そして、例えば、コンテンツパレット417にペンツールのGUIが表示され、編集画像表示部412において、落書きペンに設定されたタッチペン63の移動が入力された場合、編集処理部203の落書き編集処理部215は、その入力されたタッチペン63の軌跡に沿って、落書きペンの設定により指定されるデザインの設定で画像を描画し、編集画像に合成する。
また、例えば、コンテンツパレット417にスタンプツールのGUIが表示され、編集画像表示部412において、タッチペン63によるタップ操作が入力された場合、編集処理部203の落書き編集処理部215は、編集画像表示部412に表示された編集画像上の、タッチペン63によるタップ操作が入力された位置に、選択されたスタンプアイコンに対応するスタンプ画像を合成させる(貼り付ける)。
このような入力に対応する処理が終了すると、編集処理部203は、処理をステップS78に進める。なお、ステップS76において指示が入力されていないと判定した場合、編集処理部203は、ステップS77の処理を省略し、ステップS78に処理を進める。
ステップS78において、編集処理部203は、所定の時間(制限時間)が経過したか、または、終了ボタンが操作されたか否かを判定し、制限時間にも達しておらず、終了ボタンも操作されていないと判定した場合、編集処理部203は、処理をステップS76に戻し、それ以降の処理を繰り返す。つまり、編集処理部203は、所定の時間が経過した、または、終了ボタンが操作されたと判定されるまで、ステップS76乃至ステップS78の処理を繰り返し、落書き編集入力に対する処理を行う。そして、ステップS78において、所定の時間が経過した、または、終了ボタンが操作されたと判定した場合、編集処理部203は、処理をステップS79に進める。
ステップS79において、編集処理部203は、落書き編集が行われた編集画像(落書き編集結果)を印刷用の画像を作成するために、印刷対象画像として保存する。なお、この「保存する」とは、単に編集結果である編集画像を印刷処理に提供することを示すものであり、実際に、データを、RAM107や記憶部102に保存するかしないかは任意である。
ステップS80において、編集処理部203は、編集画面の表示を終了し、編集入力の受け付けを終了する。ステップS80の処理を終了すると、編集処理部203は、編集処理を終了し、処理を図11のステップS4に戻し、ステップS5以降の処理を実行させる。
以上のような編集処理により編集作業は行われる。
ところで、上述したように、編集画像の編集に使用される編集ツールは、例えば、図16に示されるように、ペン、スタンプ、および文字などの各カテゴリにおいて、所定の種類毎のジャンルで区分されている。
すなわち、図16に示されるように、ペンツール(ペン)は、3つのジャンル「ペン種類ジャンルA」、「ペン種類ジャンルB」、および「ペン種類ジャンルC」に区分される。3つのジャンル「ペン種類ジャンルA」、「ペン種類ジャンルB」、および「ペン種類ジャンルC」は、例えば、それぞれ「ノーマル」、「オーラ」、および「ポップ」などとされる。さらに、「ペン種類ジャンルA」に属するペンツールは、3つのペン種類「ペン種類A1」、「ペン種類A2」、および「ペン種類A3」に区分される。また、図示されないが、「ペン種類ジャンルB」に属するペンツールは、3つのペン種類「ペン種類B1」、「ペン種類B2」、および「ペン種類B3」に区分され、「ペン種類ジャンルC」に属するペンツールは、3つのペン種類「ペン種類C1」、「ペン種類C2」、および「ペン種類C3」に区分される。
また、スタンプツールは、3つのジャンル「スタンプ種類ジャンルA」、「スタンプ種類ジャンルB」、および「スタンプ種類ジャンルC」に区分される。3つのジャンル「スタンプ種類ジャンルA」、「スタンプ種類ジャンルB」、および「スタンプ種類ジャンルC」は、例えば、それぞれ、「ハート」、「オーラハート」、および「ポップ」などとされる。さらに、「スタンプ種類ジャンルA」に属するスタンプツールは、3つのスタンプ種類「スタンプ種類A1」、「スタンプ種類A2」、および「スタンプ種類A3」に区分される。また、図示されないが、「スタンプ種類ジャンルB」に属するスタンプツールは、3つのスタンプ種類「スタンプ種類B1」、「スタンプ種類B2」、および「スタンプ種類B3」に区分され、「スタンプ種類ジャンルC」に属するスタンプツールは、3つのスタンプ種類「スタンプ種類C1」、「スタンプ種類C2」、および「スタンプ種類C3」に区分される。
さらに、文字ツールは、3つのジャンル「文字種類ジャンルA」、「文字種類ジャンルB」、および「文字種類ジャンルC」に区分される。3つのジャンル「文字種類ジャンルA」、「文字種類ジャンルB」、および「文字種類ジャンルC」は、例えば、それぞれ、「ノーマル」、「オーラ」、「ポップ」などとされる。さらに、「文字種類ジャンルA」に属する文字ツールは、3つの文字種類「文字種類A1」、「文字種類A2」、および「文字種類A3」に区分される。また、図示されないが、「文字種類ジャンルB」に属する文字ツールは、3つの文字種類「文字種類B1」、「文字種類B2」、および「文字種類B3」に区分され、「文字種類ジャンルC」に属する文字ツールは、3つの文字種類「文字種類C1」、「文字種類C2」、および「文字種類C3」に区分される。
また、図16において、「ペン種類A1」、「スタンプ種類A1」、および「文字種類A1」は、それぞれ同一のテイスト「テイストA1」に区分される。同様に、「ペン種類A2」、「スタンプ種類A2」、および「文字種類A2」は、それぞれ同一のテイスト「テイストA2」に区分され、「ペン種類A3」、「スタンプ種類A3」、および「文字種類A3」は、それぞれ同一のテイスト「テイストA3」に区分される。「テイストA1」、「テイストA2」、および「テイストA3」は、例えば、それぞれ、「シンプル」、「オシャレ」、および「ポップ」などとされる。
例えば、図15を参照して説明した編集画面401において、編集ツール選択部415の編集ツール選択ボタン421を選択して、編集画像表示部412に表示される編集画像に対して落書き編集を行う際に、例えば、同一のテイスト「テイストA1」に区分される編集ツールを使用して落書き編集を行う場合、まず、利用者は、編集ツール選択ボタン421の「ペン」ボタンを選択する。すると、コンテンツパレット417には、ペン種類ジャンル毎のタブが表示される。そして、利用者が、コンテンツパレット417における「ペン種類ジャンルA」に対応するタブを選択すると、「ペン種類ジャンルA」に属する「ペン種類A1」、「ペン種類A2」、および「ペン種類A3」を含むタブの画像が最前面に表示される。これにより、利用者は、「ペン種類A1」のデザインの設定で、編集画像に対して落書き入力を行うことができる。
次に、利用者は、編集ツール選択ボタン421の「スタンプ」ボタンを選択する。すると、コンテンツパレット417には、スタンプ種類ジャンル毎のタブが表示される。そして、利用者が、コンテンツパレット417における「スタンプ種類ジャンルA」に対応するタブを選択すると、「スタンプ種類ジャンルA」に属する「スタンプ種類A1」、「スタンプ種類A2」、および「スタンプ種類A3」を含むタブの画像が最前面に表示される。これにより、利用者は、「スタンプ種類A1」のデザインの設定で、編集画像に対して落書き入力を行うことができる。
さらに、利用者は、編集ツール選択ボタン421の「文字」ボタンを選択する。すると、コンテンツパレット417には、文字種類ジャンル毎のタブが表示される。そして、利用者が、コンテンツパレット417における「文字種類ジャンルA」に対応するタブを選択すると、「文字種類ジャンルA」に属する「文字種類A1」、「文字種類A2」、および「文字種類A3」を含むタブの画像が最前面に表示される。これにより、利用者は、「文字種類A1」のデザインの設定で、編集画像に対して落書き入力を行うことができる。
このように、編集ツール選択部415の編集ツール選択ボタン421を用いて、同一のテイスト「テイストA1」に区分される編集ツールを使用して落書き編集を行う場合、大カテゴリ毎(編集ツール毎)にジャンルを選択し、そのジャンルの中から「テイストA1」に区分される編集ツールを探し出さなければならないため、利用者にとっては操作が面倒な上、利用者が、制限時間内に、テイストの統一感がある落書き編集を行うことができない恐れがあった。
そこで、テイストの統一感がある落書き編集を行えるようにする処理について図17のフローチャートを参照して説明する。図14のステップS75において、編集入力の受け付けが開始されると、編集処理部203は、テイスト選択処理を開始する。
ステップS81において、編集処理部203の入力受付制御部213は、テイスト選択ボタン422が操作されたか否かを判定し、操作されたと判定するまで待機する。テイスト選択ボタン422が操作されたと判定した場合、入力受付制御部213は、処理をステップS82に進める。
ステップS82において、編集画面表示制御部214は、テイスト選択ボタン422の選択に用いられたタッチペン63に対応するコンテンツパレット417に、選択されたテイストの各編集ツールのタブの画像を表示させる。ステップS82の処理が終了すると、編集処理部203は、テイスト選択処理を終了する。
このように、利用者は、テイスト選択ボタン422をタッチペン63で操作するだけで、選択したテイストの編集ツールを、コンテンツパレット417の、テイスト選択ボタン422の操作に用いたタッチペン63に対応する方に、容易に表示させることができる。
コンテンツパレット417に選択されたテイストの編集ツールが表示された編集画面401の表示例を図18に示す。
編集画面401のコンテンツパレット417−1には、テイスト選択ボタン422のうちの、タッチペン63−1を用いた利用者により選択されて選択アンカが表示されている「オシャレ」ボタンに対応して、テイスト「オシャレ」に区分される編集ツールが、タブ方式により、編集ツール毎に分類されて表示される。図18の例においては、「ペン1」タブ、「ペン2」タブ、「ペン3」タブ、「スタンプ1」タブ、「スタンプ2」タブ、「コロコロ」タブ、および「ちびコロ」タブが表示されている。
図18の例においては、「ペン1」タブが選択され、コンテンツパレット417−1には、その「ペン1」タブの画像が表示されている。「ペン1」タブには、テイスト「オシャレ」に区分されるペン種類「スクラップ」、「でかぶち」、および「Ribbon」のペンツール(ペンアイコン)が表示されている。
また、編集画面401のコンテンツパレット417−2には、テイスト選択ボタン422のうちの、タッチペン63−2を用いた利用者により選択されて選択アンカが表示されている「シンプル」ボタンに対応して、テイスト「シンプル」に区分される編集ツールが、タブ方式により、編集ツール毎に分類されて表示される。図18の例においては、「ペン1」タブ、「ペン2」タブ、「ペン3」タブ、「スタンプ1」タブ、「スタンプ2」タブ、「コロコロ」タブ、および「ちびコロ」タブが表示されている。
図18の例においては、「ペン1」タブが選択され、コンテンツパレット417−2には、その「ペン1」タブの画像が表示されている。「ペン1」タブには、テイスト「シンプル」に区分されるペン種類「オーロラ」、「グラデネオン」、および「ネオンサイン」のペンツール(ペンアイコン)が表示されている。
このように、テイスト選択ボタン422が選択されることで、選択されたテイストの編集ツールが、コンテンツパレット417に表示されるようになる。
すなわち、上述したテイスト選択処理によれば、編集画像の編集に使用される編集ツールは、例えば、図19に示されるように、「テイストA1」、「テイストA2」、および「テイストA3」それぞれのテイストで区分されるようになる。
したがって、例えば、編集画面401において、編集ツール選択部415のテイスト選択ボタン422を選択して、編集画像表示部412に表示される編集画像に対して落書き編集を行う際に、例えば、同一のテイスト「テイストA1」に区分される編集ツールを使用して落書き編集を行う場合、利用者は、テイスト選択ボタン422のうちの、「テイストA1」に対応するボタンを選択する。すると、コンテンツパレット417には、「テイストA1」に区分される編集ツールのタブの画像が表示される。これにより、利用者は、これ以上編集ツール選択部415を操作することなく、「テイストA1」に区分される編集ツールである「ペン種類A1」、「スタンプ種類A1」、および「文字種類A1」のデザインの設定で、編集画像に対して落書き入力を行うことができる。
また、例えば、同一のテイスト「テイストA2」に区分される編集ツールを使用して落書き編集を行う場合、利用者は、テイスト選択ボタン422のうちの、「テイストA2」に対応するボタンを選択する。すると、コンテンツパレット417には、「テイストA2」に区分される編集ツールのタブの画像が表示される。これにより、利用者は、これ以上編集ツール選択部415を操作することなく、「テイストA2」に区分される編集ツールである「ペン種類A2」、「スタンプ種類A2」、および「文字種類A2」のデザインの設定で、編集画像に対して落書き入力を行うことができる。
さらに、例えば、同一のテイスト「テイストA3」に区分される編集ツールを使用して落書き編集を行う場合、利用者は、テイスト選択ボタン422のうちの、「テイストA3」に対応するボタンを選択する。すると、コンテンツパレット417には、「テイストA3」に区分される編集ツールのタブの画像が表示される。これにより、利用者は、これ以上編集ツール選択部415を操作することなく、「テイストA3」に区分される編集ツールである「ペン種類A3」、「スタンプ種類A3」、および「文字種類A3」のデザインの設定で、編集画像に対して落書き入力を行うことができる。
以上の処理によれば、利用者によってテイスト選択ボタン422が選択されることで、コンテンツパレット417には、選択されたテイストの編集ツールが、大カテゴリに関係なく表示される。これにより、利用者が、所望のテイストの編集ツールを使用して落書き編集を行う場合、大カテゴリ毎(編集ツール毎)にジャンルを選択し、そのジャンルの中から所望のテイストの編集ツールを探し出す必要がないため、面倒な操作が不要となる。また、利用者は、選択したテイストの編集ツールを使用して自在に落書き編集を行うことができる。したがって、利用者は、落書き編集の自由度を保ちつつ、テイストの統一感がある落書き編集を容易に行うことが可能となる。
また、利用者によって選択されたテイストに区分される編集ツールが、編集ツール毎に分類されて、コンテンツパレット417のタブの画像に表示されるので、利用者は、所望のテイストの編集ツールを簡単に探し出すことができるようになり、ひいては、テイストの統一感がある落書き編集を容易に行うことが可能となる。
以上においては、テイスト選択ボタン422が選択されることによって、コンテンツパレット417に選択されたテイストの編集ツールが表示される処理について説明したが、以下においては、おすすめボタン423が選択されたときの処理(おすすめテイスト処理)について図20のフローチャートを参照して説明する。
ステップS91において、編集処理部203の入力受付制御部213は、おすすめボタン423が操作されたか否かを判定し、操作されたと判定するまで待機する。おすすめボタン423が操作されたと判定した場合、入力受付制御部213は、処理をステップS92に進める。
ステップS92において、背景セット情報取得部216は、記憶部102から、撮影処理において選択された背景セットを表す背景セット情報を取得する。
ステップS93において、編集画面表示制御部214は、おすすめボタン423の選択に用いられたタッチペン63に対応するコンテンツパレット417に、背景セット情報取得部216により取得された背景セット情報で表される背景セットに対応するテイストの各編集ツールのタブの画像を表示させる。ステップS93の処理が終了すると、編集処理部203は、おすすめテイスト選択処理を終了する。
このように、利用者は、おすすめボタン423をタッチペン63で操作するだけで、撮影処理において選択された背景セットに対応するテイストの編集ツールを、コンテンツパレット417の、おすすめボタン423の操作に用いたタッチペン63に対応する方に、容易に表示させることができる。
コンテンツパレット417に、撮影処理において選択された背景セットに対応するテイストの編集ツールが表示された編集画面401の表示例を図21に示す。
編集画面401のコンテンツパレット417−1には、タッチペン63−1を用いた利用者により選択されて選択アンカが表示されているおすすめボタン423に対応して、撮影処理において選択された背景セットに予め対応付けられているテイストの編集ツールが、タブ方式により、編集ツール毎に分類されて表示される。図21の例においては、「ペン1」タブ、「ペン2」タブ、「ペン3」タブ、「スタンプ1」タブ、「スタンプ2」タブ、「コロコロ」タブ、および「ちびコロ」タブが表示されている。
図21の例においては、「ペン1」タブが選択され、コンテンツパレット417−1には、その「ペン1」タブの画像が表示されている。「ペン1」タブには、例えば、背景セット「パステル」に予め対応付けられているテイストのペン種類「スクラップ」、「オーロラ」、および「キラネオン」のペンツール(ペンアイコン)が表示されている。このペン種類「スクラップ」、「オーロラ」、および「キラネオン」のペンアイコンは、例えば、背景セット「パステル」で設定される背景画像のテーマに、よりマッチしたテイストのペンアイコンとされる。
なお、編集画面401のコンテンツパレット417−2には、図18と同様の表示がされているのでその説明は省略する。
このように、おすすめボタン423が選択されることで、撮影処理において選択された背景セットに対応するテイストの編集ツールが、コンテンツパレット417に表示されるようになる。
すなわち、上述したおすすめテイスト選択処理によれば、編集画像の編集に使用される編集ツールは、例えば、図22に示されるように、撮影処理において選択された「背景セットS1」、「背景セットS2」、および「背景セットS3」のそれぞれに、予め対応付けられた編集ツールの種類で区分されるようになる。
したがって、編集画面401において、編集ツール選択部415のおすすめボタン423を選択して、編集画像表示部412に表示される編集画像に対して落書き編集を行う際に、例えば、撮影処理において「背景セットS1」が選択されていた場合、コンテンツパレット417には、「ペン種類A1」のペンツール、「スタンプ種類B2」のスタンプツール、および「文字種類C3」の文字ツールを含む編集ツールのタブの画像が表示される。これにより、利用者は、これ以上編集ツール選択部415を操作することなく、「テイストA1」に区分される「ペン種類A1」のペンツール、「テイストB2」に区分される「スタンプ種類B2」のスタンプツール、および「テイストC3」に区分される「文字種類C3」の文字ツールのデザインの設定で、編集画像に対して落書き入力を行うことができる。
また、例えば、撮影処理において「背景セットS2」が選択されていた場合、コンテンツパレット417には、「ペン種類B1」のペンツール、「スタンプ種類C2」のスタンプツール、および「文字種類A3」の文字ツールを含む編集ツールのタブの画像が表示される。これにより、利用者は、これ以上編集ツール選択部415を操作することなく、「テイストB1」に区分される「ペン種類B1」のペンツール、「テイストC2」に区分される「スタンプ種類C2」のスタンプツール、および「テイストA3」に区分される「文字種類A3」の文字ツールのデザインの設定で、編集画像に対して落書き入力を行うことができる。
さらに、例えば、撮影処理において「背景セットS3」が選択されていた場合、コンテンツパレット417には、「ペン種類C3」のペンツール、「スタンプ種類C3」のスタンプツール、および「文字種類C3」の文字ツールを含む編集ツールのタブの画像が表示される。これにより、利用者は、これ以上編集ツール選択部415を操作することなく、「テイストC3」に区分される「ペン種類C3」のペンツール、「スタンプ種類C3」のスタンプツール、および「文字種類C3」の文字ツールのデザインの設定で、編集画像に対して落書き入力を行うことができる。なお、この場合、「背景セットS3」に対応付けられている編集ツールは、「テイストC3」に区分される編集ツールと同一とされる。
このように、背景セットに対応付けられる編集ツールは、上述した「背景セットS1」、「背景セットS2」、および「背景セットS3」に対応付けられている編集ツールのように、背景セットに応じて各テイストの中から抽出(設定)された編集ツールであるものとしたが、例えば、「テイストA1」乃至「テイストC3」以外の(「テイストA1」乃至「テイストC3」のいずれにも区分されない)、図示せぬ「テイストX」に区分される編集ツールを用意して、その「テイストX」を背景セット専用のテイストとするようにしてもよい。すなわち、背景セットに対応付けられる編集ツールは、その背景セット専用のテイストの編集ツールであるようにしてもよい。
以上の処理によれば、利用者によっておすすめボタン423が選択されることで、コンテンツパレット417には、撮影処理において選択された背景セットに対応するテイストの編集ツールが、大カテゴリに関係なく表示される。これにより、利用者が、背景セットに適した編集ツールを使用して落書き編集を行う場合、大カテゴリ毎(編集ツール毎)にジャンルを選択し、そのジャンルの中から背景セットに適したテイストの編集ツールを探し出す必要がないため、面倒な操作が不要となる。また、利用者は、背景画像のテーマによりマッチした編集ツールを使用して自在に落書き編集を行うことができる。したがって、利用者は、落書き編集の自由度を保ちつつ、テイストのより統一感がある落書き編集を容易に行うことが可能となり、ひいては、テイストの統一感がある完成度の高い写真シールを容易に得ることができるようになる。
なお、以上においては、おすすめボタン423が選択された場合、撮影処理において選択された背景セットに対応するテイストの編集ツールを使用して落書き編集を利用者に行わせるようにしたが、例えば、背景セットに予め対応付けられた(背景画像のテーマによりマッチする)編集パターン(落書きパターン)で落書き編集が行われるようにしてもよい。これにより、利用者は、テイストのより統一感がある落書き編集を、より容易に行うことが可能となる。
ところで、上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。上述した一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、ネットワークや記録媒体からインストールされる。
この記録媒体は、例えば、図8に示されるように、装置本体とは別に、写真シール作成装置1の管理者にプログラムを配信するために配布される、プログラムが記録されている磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROMおよびDVDを含む)、光磁気ディスク(MDを含む)、もしくは半導体メモリなどよりなるリムーバブルメディア105により構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態で管理者に配信される、プログラムが記録されているROM106や、記憶部102に含まれるハードディスクなどで構成される。
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
以上において、印刷媒体は、シール紙や写真紙に限られるものではなく、例えば、所定のサイズの紙やフィルム、ポスター用の紙、テレホンカードなどのカード、あるいは、Tシャツなどの布地などに印刷するようにしてもよい。
また、本明細書において、システムとは、複数の装置により構成される装置全体を表すものである。なお、以上において、1つの装置として説明した構成を分割し、複数の装置として構成するようにしてもよい。逆に、以上において複数の装置として説明した構成をまとめて1つの装置として構成されるようにしてもよい。また、各装置の構成に上述した以外の構成を付加するようにしてももちろんよい。さらに、システム全体としての構成や動作が実質的に同じであれば、ある装置の構成の一部を他の装置の構成に含めるようにしてもよい。