以下、本発明の一実施の形態である写真シール作成装置1について、図面を参照しながら詳細に説明する。
写真シール作成装置1は、撮影や編集等の作業の娯楽性を高め、それらの作業を利用者にゲーム(遊戯サービス)として実行させ、その撮影・編集した画像を、写真シール、写真シール手帳の頁、またはデータとして利用者に提供し、その対価を利用者から受け取るゲーム装置(遊戯サービス提供装置)である。
ここで、本明細書における利用者などの用語を定義する。
利用者とは、写真シール作成装置1にてゲームを行う人物を指すものとする。利用者グループとは、写真シール作成装置1にてゲームの各工程(後述する撮影、編集など)を一緒に行う1人以上の利用者の集まりを指す。したがって、利用者グループは、1人の利用者を指す場合もあるし、2人以上の利用者達を指す場合もある。ただし、撮影を行うスペースや編集を行うスペースなどの制約により、通常、利用者グループは、2,3人であると想定される。
また、例えば団体で来店した利用者が数人ずつに分かれて複数の利用者グループを形成した場合などのように、関連性のある複数の利用者グループをそれぞれ、同一の集団に属する利用者グループ、または複数利用者グループと称する。
反対に、他の利用者グループと関連性のない単独の利用者グループを、単数利用者グループと称する。ただし、単数利用者グループが複数回ゲームを行う場合、各回時の同一の単数利用者グループを同一の集団に属する利用者グループとみなすことができる。
写真シール作成装置1が実行する写真シール作成ゲームにおいて、利用者グループ(上述したように、1人であってもよいし、2人以上であってもよい)は、ゲームの対価(代金)を投入し、自身等らが被写体となって撮影を行い、その結果得られる1枚以上の撮影画像の中から編集対象とする撮影画像を1枚以上選択し、これに背景画像や前景画像などを合成したり、ペン画像入力やスタンプ画像入力等の編集機能(落書き編集機能)を用いたりして編集を行うことにより、撮影画像を彩り豊かなもの(編集済み画像)にデザインする。そしてゲーム終了後、利用者グループは、編集済み画像が印刷された写真シール等を成果物として受け取る。
また、利用者グループは、作成した写真シール(すなわち、編集済み画像)の全て、または一部を、他の利用者グループに対して公開することができる写真シール手帳に投稿することができる。
さらに、利用者グループは、通常の代金に加えて追加代金を支払うことによるオプションとして、自身の写真シールや、自身と同一の集団に属する他の利用者グループの写真シールが貼付された状態で印刷された写真シール手帳の頁を成果物として取得することができる。
したがって、成果物としての写真シール手帳の頁が利用者にとって魅力あるものであれば、利用者の多くが当該オプションを追加することになるので、追加代金による収益の増加が期待できる。
ここで、写真シール手帳とは、写真シール作成装置1の主な利用者層として想定される女子中高校生等が自身の写真シールの他に、友人、知人と交換したり、もらったりした写真シールを貼付し、貼付した写真シールの隙間に自筆の文字やイラスト、写真シール以外のシールを張ったりする手帳(女子中高校生等がプリ帳と略称しているもの)を模して、写真シール作成装置1の画面上で実現したものである。
写真シール作成装置1においては、不特定の利用者グループから投稿された写真シール(の画像)を、その画面に表示する写真シール手帳の頁に貼付(具体的には、頁の画像上に写真シールの画像を合成)して画面上に表示することができる。ただし、写真シール手帳の頁のうち、印刷できる頁は、利用者自身の写真シールや利用者グループと同一の集団に属する他の利用者グループの写真シールが貼付された頁に制限される。このような制限により、各利用者の肖像権やプライバシ等を保護することができる。
写真シール作成装置1は、通常、ゲームセンタや観光地の店舗等に設置される。つまり、写真シール作成装置1は、例えば、メーカや販売会社などから、それらの店舗の経営者に販売されたり、リースされたりする。写真シール作成装置1を購入したり、リースを受けたりした経営者は、店舗(例えばゲームセンタ)に写真シール作成装置1を設置して管理・運営し、女子中高校生に代表される利用者に写真シール作成ゲームを有料でプレイさせ、その代金により収益を上げる。よって、店舗の経営者にとって、写真シール作成装置1の収益率の高さが重要となる。
つまり、写真シール作成装置1は、単位時間当たりの収益率が高い方が望ましい。また、通常の店舗の場合、床面積や構造等の制限により、写真シール作成装置1の設置場所が限定される。従って、写真シール作成装置1は、単位床面積当たりの収益率が高い方が望ましい。さらに、各店舗の広さや形状は通常同じでなく、かつ、写真シール作成装置1とともに設置される他のゲーム機等も異なるため、その設置場所の自由度が高ければ高いほどよい。またさらに、利用者が複数回繰り返して利用するようになることが望ましい。
収益率を向上させる方法として、例えば、写真シール作成ゲームの回転率を向上させる必要がある。つまり、所定の時間内にプレイされるゲーム数を増加させることにより単位時間当たりの収益率を増加させる。ただし、写真シール作成ゲームをプレイする利用者がいなければ収益率は向上しない。つまり、写真シール作成装置1の写真シール作成ゲームに対する、利用者の期待度や満足度を向上させることも重要となる。
例えば、写真シール作成装置1は、写真シール作成ゲームをプレイしたことのない人が「プレイしてみたい」と思うような期待度の高い機能を設けることにより利用者数を増加させることができる。また、プレイした利用者が「楽しかった、もう一度プレイしたい」と思うような満足度の高い機能を設けることにより、写真シール作成装置1は、常連の利用者、いわゆる、リピータを増加させ、利用者数をさらに増加させることができる。すなわち、写真シール作成装置1の収益が向上する。
利用者グループにとって、写真シール作成装置1には、大きく分けて、写真シール作成ゲームをプレイすること(写真シールの作成作業)、成果物として写真シールや写真シール手帳の頁を取得したり、写真シール(の画像)を写真シール手帳に投稿したり、写真シール手帳に投稿されている他の利用者グループの写真シール(の画像)を閲覧すること(完成した写真シールそのもの)などの娯楽性がある。
写真シール作成ゲームの娯楽性を向上させる方法としては、例えば、撮影機能の高画質化、落書き等の編集機能の多機能化、操作性の向上、プレイ時間や待ち時間の調整が挙げられる。
また、同一の利用者グループが繰り返してゲームを実行したり、同一の集団に属する複数の利用者グループが繰り返してゲームを実行したりした場合、繰り返された各ゲームの成果を関連付けて出力する、具体的には、繰り返された各ゲームの成果である写真シールが貼付された写真シール手帳の頁を印刷して出力すれば、各利用者グループにとって、魅力ある成果物を得られることになる。
写真シールの娯楽性を向上させる方法としては、例えば、シール紙の品質向上、高画質印刷、および特殊色印刷等のようなハードウェアの向上や、写真シールの画像に対する利用者の満足度を向上させること、写真シール手帳におけるレイアウトや装飾を工夫することなどが挙げられる。
主な利用者層として想定される女子高校生や女子中学生は、得られた写真シールを所有物に貼り付けるだけでなく、その写真シールを交換したり、その写真シールを話題にして会話したりする。従って、例えば、写真シールの画像内容が、派手だったり、面白かったり、希少性が高かったり、目新しさがあったりする場合、その画像を利用者自身が気に入るだけでなく、その写真シールを話題として会話が盛り上がることも期待できる。
また、このような写真シールの利用により、写真シール自体が写真シール作成装置1の広告としての役割も果たすことが期待できる。従って、写真シールの娯楽性を向上させることは、単にその利用者の満足度を向上させるだけでなく、他者の期待度を向上させ、評判の広がりによる集客、すなわち、いわゆる口コミによる新規利用者の増加も期待できる。
つまり、写真シール作成ゲームにおいて、利用者らが気に入るような画像を作成することができる機能を提供することにより、利用者の写真シール作成ゲームに対する満足度だけでなく、写真シールに対する満足度も向上させることができ、さらに、写真シールの話題性や広告効果等も同時に向上させることができる。
写真シール作成装置1について具体的に説明する。図1は、写真シール作成装置1の外観を示す斜視図である。
この写真シール作成装置1は、図1に示されるように、その筐体10が、撮影ユニット12、編集ユニット13、天井照明ユニット14、および背景カーテンユニット15に大別されている。
撮影ユニット12は、利用者グループに対して写真シール作成ゲームの受け付けを行う。具体的には、写真シール作成ゲームのコースを選択させたり、代金を投入させたり、写真シール作成ゲームの流れや遊び方等を映像や音声で案内(説明)したりする。このような受付けを済ませた後、さらに、撮影ユニット12には、被写体(利用者)を撮影する機能を有しており、後述する内部の空間(撮影空間32(図4))において被写体の撮影が行われる。
この撮影ユニット12は、前方ユニット12Aと後方ユニット12Bから構成される。
前方ユニット12Aは、撮影空間32における被写体と向き合う側に配置されるユニットであり、受付けや撮影を行うための構成(カメラ51、タッチパネルモニタ52、照明装置53など(図5))が設けられている。この前方ユニット12Aに前面(被写体側)は、乳白色アクリル板54が略半円筒形の曲面に形成されており、乳白色アクリル板54の背面に設置されている蛍光灯などからなる照明装置53により被写体の全身が影なく照射される。
後方ユニット12Bは、撮影空間32における被写体の背後側に配置されるユニットであり、前方ユニット12Aによる利用者の撮影の際に、背景の役割を果たすユニットである。この後方ユニット12Bの内部は、空洞(空間)となっており、撮影空間32の一部として構成される。この後方ユニット12Bの上部には、例えば、背景に利用する可動式のカーテン(背景カーテン)から成る背景カーテンユニット15が配置される。
編集ユニット13は、利用者グループが撮影画像に対する落書き編集等を行うための構成(例えば、タブレット内蔵モニタ62、タッチペン63等(図6))が設けられている。後述するように、1つの筺体からなる編集ユニット13は、2組の利用者グループが同時に編集作業を行うことができるように、2つの面のそれぞれに、落書き編集等を行うための構成が設けられている。
これにより、写真シール作成装置1は、複数の写真シール作成ゲームを並列的に実行することができる。換言すれば、複数の利用者グループが、同時に写真シール作成装置1において写真シール作成ゲームをプレイすることができる。なお、より一層、写真シール作成ゲームのプレイの回転率を向上させるために、編集ユニット13に、2組以上の利用者グループが同時に落書き編集を行うことができるように、2つ以上の落書き編集等を行うための構成を設けるようにしてもよい。
撮影空間32の上方に設けられる天井照明ユニット14は、撮影タイミングに合わせて撮影空間32に向けて閃光を照射するフラッシュを内蔵する。この天井照明ユニット14は、さらに内部に蛍光灯が配置されており、撮影空間32を常時照らす照明としても機能する。詳細は後述するが、撮影空間32は、簡易的に閉鎖的な空間として構成されており、外部からの光が進入し難く、暗くなりがちであり、利用者の操作性が低下し得る。そこで、天井照明ユニット14が、内部の蛍光灯などで撮影空間32を明るく照らすことにより、利用者の操作性の低下を抑止することができる。なお、このような照明は前方ユニット12Aや後方ユニット12Bにも設けられている。
図2は、図1の写真シール作成装置1を、編集ユニット13側から見た斜視図である。
編集ユニット13は、図2に示されるように、撮影空間32に位置する利用者から見て、前方ユニット12Aの背後側に撮影ユニット12に隣接して設置される。編集ユニット13の、前方ユニット12Aに直交する2つの側面には、利用者グループが撮影画像に対する落書き編集等を行うための第1編集インタフェース13Aと第2編集インタフェース13Bがそれぞれ設けられている。
つまり、編集ユニット13には、写真シール作成ゲームを行う2組の利用者グループが、前方ユニット12Aと後方ユニット12Bを結ぶ方向と直交する向きに、編集ユニット13を挟んで対向する状態で編集作業を行うことができるように、2つの編集インタフェース13Aおよび13Bが設けられている。これらの編集インタフェースの構成の詳細については、図6を参照して後述する。
また、編集ユニット13の、撮影ユニット12と対向する面には、写真シール作成ゲームの結果として印刷された写真シールや写真シール手帳の頁が排出される写真シール排出部13Cが設けられている。
図3は、写真シール作成装置1の設置例を示す外観図である。
写真シール作成装置1がゲームセンタ等に設置される場合、例えば図3に示されるように、撮影ユニット12や編集ユニット13を囲むように、側面カーテン21が設けられ、撮影作業が行われる撮影空間32や編集作業が行われる編集空間33等を簡易的に囲み、各空間の閉鎖性を向上させている。つまり、側面カーテン21は、例えば、各空間内の環境を安定させることにより、高画質な撮影や編集画面の見易さ等に寄与したり、各空間外からの視界を遮断し、利用者が外部(待機中の次の利用者グループの利用者など)からの視線を意識せずに撮影や編集等の作業を行うことができるようにしたりする。
この側面カーテン21の外部側の面は、通常、広告を掲載する場所として利用され、設置場所において注目度が高まるように、写真シール作成装置1の機種名や機種のイメージを表す派手なデザイン画などが描かれている。
以上説明したように、写真シール作成装置1は、複数の利用者グループに対して、それぞれ、写真シール作成ゲームをプレイさせる。また、写真シール作成装置1は、複数の写真シール作成ゲームを同時に進行させることができる。つまり、写真シール作成装置1は、同時に複数の利用者グループに写真シール作成ゲームをプレイさせることができる。このとき、各利用者グループは、写真シール作成装置1に設けられた複数の空間を移動しながら、写真シール作成ゲームの各作業を行い、ゲームを進行させることになる。
次に、写真シール作成装置1による写真シール作成ゲームの流れと、それに伴う利用者グループの空間の移動について、図4を参照して説明する。
図4は、ゲーム中の利用者グループの空間移動を、写真シール作成装置1の上方から見下ろした平面図により示したものである。
図4に示されるように、写真シール作成ゲームをプレイしようとする利用者グループ(AまたはA’に位置する利用者グループ)は、写真シール作成装置1の外の待機領域31にて、撮影ユニット12の撮影空間32(図中点線で示される、前方ユニット12Aと後方ユニット12Bとの間に形成された空間)が空いているかを確認し、空いていればそのまま撮影ユニット12に入場する。
反対に、撮影ユニット12が先の利用者グループによって使用されている場合、撮影空間32が空くまで待機し、先の利用者グループが撮影を終えて編集ユニット13側に移動し、撮影空間32が空いた後、待機していた利用者グループは、待機領域31から撮影空間32に入場する。
撮影空間32に入場した利用者グループ(Bに位置する利用者グループ)は、前方ユニット12Aの正面に設けられたタッチパネルモニタ52を操作して受付け処理(コースの選択、オプションの追加、代金の投入など)を行った、自身が被写体となって撮影を実行させる撮影作業(本撮影)を行う。
なお、撮影空間32にて、受付け処理を行うのではなく、待機領域31にて受付け処理を行うようにしてもよい。その場合、例えば、前方ユニット12Aの側面などに受付け処理のためのユーザインタフェースを設ければよい。
撮影作業を終えた利用者グループは、得られた撮影画像の中から編集・印刷を行うためにキープするキープ画像を選択し、タッチパネルモニタ52に表示される移動案内に従って、撮影空間32から、図中点線で示される、編集作業を行う第1編集空間33A(編集ユニット13の第1編集インタフェース13A側)または第2編集空間33B(編集ユニット13の第2編集インタフェース13B側)のうち、案内された方に移動する。
なお、このときの移動案内では、通常、第1編集空間33Aまたは第2編集空間33Bの空いている方に案内される。ただし、移動する利用者グループが、現在、第1編集空間33Aまたは第2編集空間33Bを占めている先の利用者グループと同一の集団に属しており、共通の出力を得ようとする場合などにおいては、同一の集団に属する先の利用者グループが占めている方に案内するようにすることができる。この案内については、図21乃至図24を参照して詳述する。
第1編集空間33Aまたは第2編集空間33Bに移動した利用者グループ(CまたはC’に位置する利用者)は、落書き編集作業を行う。以下において、第1編集空間33Aと第2編集空間33Bとを個々に区別する必要がない場合、単に編集空間33と称する。
落書き編集を終えた利用者グループは、次に、写真シール(落書き編集済み画像)を写真シール手帳に投稿したり、写真シール手帳を閲覧したりする写真シール投稿処理を任意で行うことができる。
この後、利用者グループは印刷設定作業を行う。写真シールや写真シール手帳の頁が印刷されている間、この編集空間33において利用者グループは、事後接客処理としてのミニゲームを行ったり、携帯端末に撮影画像や編集画像を送信したりすることができる。
そして、印刷が終了すると、その旨が利用者グループに案内される。この案内に従い、利用者グループは、写真シール排出部13Cの前方の印刷物受取領域34に移動し、排出された写真シール紙や写真シール手帳の頁を受け取り、写真シール作成ゲームを終了する。
なお、以上のような写真シール作成ゲームにおいて、撮影空間32を占めていた利用者グループが第1編集空間33Aまたは第2編集空間33Bに移動すると、撮影空間32が空くので、写真シール作成装置1は、次の新たな利用者グループに撮影空間32を使用させることができる。さらに、第1編集空間33Aの利用者グループ、または第2編集空間33Bの利用者グループが、印刷物受取領域34に移動すると、その編集空間(第1編集空間33Aまたは第2編集空間33B)が空くので、写真シール作成装置1は、それまで撮影空間32にいた利用者グループにその編集空間を使用させることができる。
つまり、写真シール作成装置1は、写真シール作成ゲームの、単位時間当たりおよび単位床面積当たりの回転率を向上させるために、待機領域31、撮影空間32、第1編集空間33A、第2編集空間33B、および印刷物受取領域34を用いて、同時に、複数の利用者グループに対して写真シール作成ゲームをプレイさせることができる(多重接客を行うことができる)。
なお、上述した写真シール作成装置1の筐体10の構成は任意であり、上述した以外の構成であってもよい。同様に、多重接客の仕方も任意である。その具体例については、図8および図9を参照して後述する。
また、上述した説明においては、撮影処理を終えた利用者グループを、第1編集空間33Aまたは第2編集空間33Bの空いている方に案内するようにしたが、例えば第1編集空間33Aを、写真シール手帳に関する処理を行う利用者グループの専用とし、第2編集空間33Bを写真シール手帳に関する処理を行わない利用者グループの専用としてもよい。
次に、各ユニットの構成について説明する。
図5は、撮影空間32において撮影作業を行う利用者グループから見て前方に位置する撮影ユニット12の前方ユニット12Aの正面図である。同図に示されるように、前方ユニット12Aの正面右下には、利用者が写真シール作成ゲームの代金を投入したり、お釣り等を利用者に返却したりする硬貨投入返却口50が設けられている。
なお、写真シール作成ゲームをプレイするための代金の支払いは硬貨に限定されるものではなく、当然、紙幣でも支払いができるようすることができる。また、実際に流通している現金(硬貨および紙幣)の代わりに、写真シール作成装置1が設置されている遊技施設などで流通されているプリペイドカード、コイン、電子マネーなどでも支払い可能とするようしてもよい。
また、待機領域31にて待機する次の利用者グループが撮影空間32に入場する前に代金を投入できるようにしてもよい。この場合、硬貨投入返却口50を、例えば、前方ユニット12Aの外側の側面に設けるようにすればよい。さらに、この場合、撮影空間32が空くまで待機領域31にて次の利用者を待機させ、撮影空間32が空いた後に次の利用者グループを撮影空間32に誘導するための音声案内などを出力するようにしてもよい。
前方ユニット12Aの正面には、カメラ51、タッチパネルモニタ52、およびスピーカ55が設けられている。
前方ユニット12Aの正面横および下には、略半円筒形の曲面に形成された乳白アクリル板54−1乃至54−4が貼付されており、その背後には撮影空間32内を照明したり、カメラ51による撮影タイミングに合わせてフラッシュライトを閃光したりする照明装置53(図10)が設けられている。
この照明装置53および乳白アクリル板54−1乃至54−4、並びに天井照明ユニット14により、側面カーテン21により囲まれた撮影空間32が、光で包まれた試着室であるかのように演出されるので、被写体(利用者)の全身を影なく照射してより美しく撮影することができる。さらに、利用者に対して、撮影空間32が広い、快適、清潔、明るいなどの好印象を与えることができる。
前方ユニット12Aの正面の左右下には、撮影作業中の利用者の手荷物等を置くための荷物置場56−1,56−2が設けられている。
カメラ51は、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)などを利用した撮像素子により構成され、写真シール作成ゲームの撮影作業の工程において、撮影空間32内の利用者を被写体として撮像した動画(取得画像)を取得する。カメラ51により取得された取得画像は、本撮影として、所定のタイミングのフレーム画像が抜き出され、撮影画像(静止画)として保存される。もちろん、これら以外にも、利用者を撮影し、デジタル画像データを得られるものであればどのようなカメラを用いるようにしてもよい。また、カメラ51の数や設置場所についても任意である。
なお、カメラ51は、従来の写真シール作成装置に比較して、その設置位置が若干上方に設置されるとともに、広角レンズが使用される。これにより、従来の写真シール作成装置においては困難であった、被写体が立った状態での全身撮影が容易に実現されている。
タッチパネルモニタ52は、CRT(Cathode Ray Tube)、またはLCD(Liquid Crystal Display)等のディスプレイ123と、それに積層された無色透明のタッチパネル124(いずれの図10)により構成され、ディスプレイ123がカメラ51の取得画像、撮影画像に合成する合成用画像(背景画像、前景画像など)、撮影結果として保存される撮影画像、または撮影作業の手順を案内する案内画像等、撮影作業に関する画像を表示し、タッチパネル124(例えば、感圧式や電磁誘導式等)が、例えば利用者の指等によるタップ操作を受け付けるようになされている。
乳白アクリル板54の背後に設けられた照明装置53は、複数の蛍光灯や閃光するフラッシュライトなどにより構成され、撮影空間32を明るくし、操作性や安全性を確保するために、撮影空間32を常時照らすとともに、撮影画像の画質を向上させるために、撮影タイミングに対応するタイミングで閃光し、撮影される被写体(利用者)に対して多様な角度から光を照射する。
スピーカ55は、写真シール作成ゲームの撮影作業における案内音声、BGM(Back Ground Music)、効果音等を適宜出力する。なお、スピーカ55の数および設置位置は任意である。
荷物置場56−1および荷物置場56−2は、撮影時における利用者が手荷物の置き場所として利用できる棚である。荷物置場56−1および荷物置場56−2は、いずれも、撮影の邪魔にならないような位置、すなわち、利用者が撮影ポーズをとる際に邪魔にならず、かつ、照明装置53による光の照射の妨げとならない位置に設けられている。
利用者は、自身の手荷物を荷物置場56−1または荷物置場56−2に置くことにより、より快適に安心して撮影作業を行うことができる。以下において、荷物置場56−1および荷物置場56−2を個々に区別する必要のない場合、単に荷物置場56と称する。荷物置場56を設けることにより、手荷物を床面に置いたことにより汚してしまったり、利用者が置引き被害に遭ってしまったりする事態を抑止することができる。
もちろん、前方ユニット12Aの正面12A−1に上述した構成以外のものが設けられるようにしてもよい。
次に、編集ユニット13の構成について説明する。
図6は、編集ユニット13に2箇所設けられた編集空間33のうちの一方の第1編集空間33Aの構成例を示す図である。
同図に示すように、第1編集インタフェース13Aの上部には、側面カーテン21等で仕切られているために暗くなっている第1編集空間33Aを照らすための照明装置61が設けられている。
この照明装置61により、写真シール作成装置1は、利用者の編集作業効率の低下を抑制し、第1編集空間33Aの安全性を向上させることができる。
なお、図6の構成例においては、編集ユニット13の、照明装置61が設けられている第1編集インタフェース13Aの上部が、第2編集空間33B側に貫通しており、照明装置61が第1編集空間33Aと第2編集空間33Bとで共有されている。つまり、照明装置61は、第1編集空間33Aだけでなく、第2編集空間33Bも照明している。なお、この照明装置61の設置位置および個数は任意である。
第1編集インタフェース13Aには、その正面にタブレット内蔵モニタ62が設けられており、タブレット内蔵モニタ62の左右にはそれぞれタッチペン(タッチペン63−1およびタッチペン63−2)が配置されている。さらに、第1編集インタフェース13Aには、スピーカ64および追加硬貨投入返却口65が設けられている。
タブレット内蔵モニタ62は、CRTやLCD等のディスプレイ141とそれに積層されたタブレット142(いずれも図10)により構成され、ディスプレイ141が撮影空間における撮影作業によって得られた撮影画像を編集するためのGUIである編集画面250(図13)等を表示し、タブレット142がユーザの操作を入力する。
なお、詳細は後述するが、タブレット内蔵モニタ62のディスプレイ141に表示される編集画面250は、利用者グループを構成する複数の利用者それぞれがタッチペン63−1、または63−2を用いて個別に、あるいは共同して落書き編集を行えるよう、編集する画像を同時に2枚表示できるようになされている。この同時に表示される落書き編集の対象となる2枚の画像は、同一のものであってもよいし、異なるものであってもよい。
タブレット内蔵モニタ62のタブレット142は、例えば、感圧式や電磁誘導式の入力デバイスであり、無色透明であって、タッチペン63−1またはタッチペン63−2を用いた利用者からの操作を位置情報に変換する。
このタブレット内蔵モニタ62の左右近傍には、画面上に重畳されたタブレットに対応するタッチペン63−1とタッチペン63−2が左右1本ずつ所定のアタッチメントにより編集ユニット13に着脱可能に固定されており、利用者グループを構成する複数の利用者が、これらのタッチペンをそれぞれ使用することにより、同時に、写真シール作成作業の編集作業の工程をプレイすることができるようになされている。そして、タッチペン63−1を用いた入力操作であるのか、またはタッチペン63−2を用いた入力操作であるのかも識別される。なお、以下において、タッチペン63−1およびタッチペン63−2を個々に区別する必要がない場合、単にタッチペン63と称する。
タッチペン63は、編集ユニット13内部に設置された制御装置101(図10)と有線(または無線)により電気的に接続されている。タッチペン63は、タブレット内蔵モニタ62のディスプレイ141の表示画面上に重畳された無色透明のタブレット142と連携して動作する。利用者がこれらのタッチペン63を操作して、そのタブレット142をタップ(タッチペン63とタブレット内蔵モニタ62の表示画面を接触(または近接)させること)したり、タブレット142上を移動させたりすることにより、これらは、利用者からの入力を受け付ける入力デバイスとして動作する。なお、タッチペン63の設置本数、設置位置、及び形状等は任意である。
スピーカ64は、例えば、案内音声、効果音、BGM等の音声を出力する。なお、スピーカ64の設置個数、デザイン、および形状等は任意である。
追加硬貨投入返却口65は、利用者グループが編集可能時間を延長させたいとき、写真シールを複数枚追加して印刷させるとき、写真シール手帳の頁を印刷させるときなどに追加代金としての硬貨を投入したり、お釣り等を返却したりするために設けられている。なお、この追加代金の支払いも硬貨に限定されるものではなく、当然、紙幣でも支払いができるようすることができる。また、実際に流通している現金(硬貨および紙幣)の代わりに、写真シール作成装置1が設置されている遊技施設などで流通されているプリペイドカード、コイン、電子マネーなどでも支払いができるようしてもよい。
ただし、編集可能時間の延長は、現在、撮影空間32にて撮影作業が行われていない場合(次の利用者がいない場合)、または、もう一方の編集インタフェース(いまの場合、第2編集インタフェース13B)が空いている場合にのみ可能であり、撮影空間32にて撮影作業が行われており、かつ、もう一方の編集インタフェースが利用されている場合には延長できない。
なお、編集ユニット13の第2編集空間33B側の構成も、図6に示された第1編集空間33A側の構成と基本的に同様であるので、その説明については省略する。
図7は、編集ユニット13に設けられた写真シール排出部13Cの構成例を示す図である。
同図に示されるように、写真シール排出部13Cには、印刷された写真シール紙や写真シール手帳の頁が排出される写真シール排出口71が設けられている。
なお、写真シールは、編集ユニット13に内蔵されたプリンタ114(図10)により、編集インタフェース13が操作されて作成された印刷用の画像がシール紙に印刷されて作成される。また、写真シール手帳の頁は、編集ユニット13に内蔵されたプリンタ114(図10)により、利用者の写真シールが投稿されている頁が写真紙(シール紙でもよい)に印刷されて作成される。
以上に説明した、図1乃至図7に示された写真シール作成装置1の外観や各ユニットの配置を第1の配置例と称する。
次に、写真シール作成装置1の第2および第3の配置例について説明する。
図8は、写真シール作成装置1の第2の配置例を示す平面図である。なお、第2の配置例において、図4などに示された第1の配置例と共通する部位については同一の符号を付しているので、その説明は省略する。
同図から明らかなように、第2の配置例は、第1の配置例に比較して、撮影空間32への入力を制限するための入場口82が設けられている点、撮影空間32から筐体10の外部に出ることなく第1編集空間33Aに移動するための第1通路83A、および第2編集空間33Bに移動するための第2通路83Bが設けられている点、並びに第1編集空間33Aから印刷物受取領域34に移動するための退場口84A、および第2編集空間33Bから印刷物受取領域34に移動するための退場口84Bが設けられている点が特徴である。
すなわち、入場口82は、撮影空間32が空いているときにだけ開放され、撮影空間32が先客の利用者グループによって占められているときには閉鎖される自動扉や自動カーテンなどを備えるようになされている。
なお、図8の場合、後方ユニット12Bを2分割し、それら後方ユニット12B−1と12B−2との間に入場口82を設けたが、入場口82の設置場所はこれに限るものではない。例えば、第1の配置例と同様、撮影空間32の横に設けてもよい。
また、後方ユニット12Bを2分割せず、後方ユニット12Bと一体型形状の自動昇降式カーテンを設け、自動昇降式カーテンにより、入場口82の撮影空間32側に背景カーテンを昇降させるようにしてもよい。
第1通路83Aは、撮影処理を終えた撮影空間32の利用者グループが第1編集空間33Aに案内されたときに通るためのものである。また、第1通路83Aは、事前編集処理(後述)を終えた第1編集空間33Aの利用者グループが撮影空間32に案内されたときに通るためのものである。
同様に、第2通路83Bは、撮影処理を終えた撮影空間32の利用者グループが第2編集空間33Bに案内されたときに通るためのものである。また、第2通路83Bは、事前編集処理(後述)を終えた第2編集空間33Bの利用者グループが撮影空間32に案内されたときに通るためのものである。以下、第1通路83Aと第2通路83Bを個々に区別する必要がない場合、単に通路83と称する。
なお、通路83には、撮影空間32と編集空間32とを区切るためのカーテンなどを設けるようにしてもよい。または、通路83に簡易な扉などを設け、案内すべきときにだけ開放するようにしてもよい。具体的には、例えば、撮影処理を終えた撮影空間32の利用者グループを第1編集空間33Aに案内するときには第1通路83Aを開放し、第2通路83Bを閉鎖するようにしてもよい。
図9は、写真シール作成装置1の第3の配置例を示す平面図である。なお、第3の配置例において、図4などに示された第1の配置例と共通する部位については同一の符号を付しているので、その説明は省略する。
同図から明らかなように、第3の配置例は、第1の配置例に比較して、撮影空間32への入力を制限するための入場口92が設けられている点、並びに前方ユニット12を挟んでその両側に第1編集I/F13Aまたは第2編集I/F13Bが設けられている、換言すれば、横一線に並んで第1編集空間33A、撮影空間32、および第2編集空間33Bが設けられている点が特徴である。
なお、第3の配置例の場合、写真シール排出口71は、例えば、撮影空間32の利用者から見て、前方ユニット12Aなどの背面側に設ければよい。または、第1編集I/F13Aや第2編集I/F13Bの正面(編集空間側)やそれぞれの側面に設置してもよい。
すなわち、入場口92は、撮影空間32が空いているときにだけ開放され、撮影空間32が先客の利用者グループによって占められているときには閉鎖される自動扉や自動カーテンなどを備えるようになされている。なお、図9の場合、後方ユニット12Bを2分割し、それら後方ユニット12B−1と12B−2との間に入場口92を設けたが、入場口92の設置場所はこれに限るものではない。
また、後方ユニット12Bを2分割せず、後方ユニット12Bと一体型形状の自動昇降式カーテンを設け、自動昇降式カーテンにより、入場口92の撮影空間32側に背景カーテンを昇降させるようにしてもよい。
第1編集空間33Aと撮影空間32の境、および撮影空間32と第2編集空間33Bの境には、それぞれを区切るためのカーテンや扉などが設けられている。なお、このカーテンや扉も案内すべきときにだけ開放するようにしてもよい。具体的には、例えば、撮影処理を終えた撮影空間32の利用者グループを第1編集空間33Aに案内するときには第1編集空間33A側のカーテンだけを自動的に開放し、第2編集空間33B側のカーテンは閉鎖したままとするようにしてもよい。
第2および第3の配置例によれば、待機領域31、撮影空間32、編集空間33、および印刷物受取領域34を移動する利用者グループを的確に誘導することができる。また、本来移動すべき利用者グループではない無関係な者が撮影空間32や編集空間33などに進入してしまうことを抑止できる。
さらに、同一の集団に属する複数の利用者グループが複数回繰り返してゲームを行う場合や、単数利用者グループが複数回繰り返して利用するような場合などに、受付け時に複数回分の代金を徴収できるようにし、その複数回ゲームを繰り返す間は入場口(入場口82または入場口92)を閉鎖するようにすれば、他の利用者グループが割り込んでしまうことを抑止することができる。
ただし、上記のような運用を行った場合、利用者グループのリピータ率の向上は期待できるものの、次の利用者グループが外で待機しているようなときには不公平さを与えてしまい、結果的にゲームの回転率や利用回数が低下する原因にもなり得てしまう。
そこで、例えば、待機している次以降の利用者グループの有無や数を検出し、検出結果に応じて、連続してゲームを行える回数を制限するようにしてもよい。
ただし、写真シール作成装置1は、同一の集団に属する複数の利用者グループが複数回繰り返してゲームを行う場合や、単数利用者グループが複数回繰り返して利用するような場合などにおいて、複数回ゲームを繰り返す間に他の利用者グループが割り込んでしまっても、最終的に複数回行ったゲームの結果を統合して出力できるようになされている(詳細後述)。これにより、利用者グループは、他の利用者グループの出現にも焦ることなく、ゲームを楽しむことができる。
次に、写真シール作成装置1の内部の構成例について説明する。
図10は、写真シール作成装置1の機能的構成例を示すブロック図である。以上において説明した部位と同じ部位については、同一の符号を付しているので、その説明を省略する。
写真シール作成装置1は、写真シール作成装置1の装置全体を制御する制御装置101を有している。制御装置101には、記憶部102、通信部103、ドライブ104、ROM(Read Only Memory)106、RAM(Random Access Memory)107、撮影部111、編集部113、およびプリンタ114がそれぞれ所定のバスを介して接続されている。
記憶部102は、例えばハードディスクやフラッシュメモリ等のような不揮発性の記憶媒体を有しており、制御装置101より供給される各種設定情報をその記憶媒体に保存したり、記憶媒体に記録されている設定情報を読み出して制御装置101に供給したりする。
また、記憶部102には、各利用者グループが作成した写真シール(の画像データ)や、各利用者グループが投稿した写真シール(の画像データ)が各利用者グループの属する集団を示す集団IDに対応付けて記憶される。記憶された写真シール(の画像データ)は、同一の集団に属する他の利用者グループにも公開される(詳細後述)。なお、この記憶媒体は、情報を記憶することができるものであれば、どのようなものであってもよい。
通信部103は、制御装置101の制御に従い、例えばインタネットや公衆電話回線網等のような外部のネットワーク、または単に通信ケーブル(いずれも不図示)を介して、他の通信装置、具体的には、例えば利用者の携帯型電話機、利用者のパーソナルコンピュータ、または中央管理サーバ等と通信を行う。より具体的には、通信部103は、制御装置101より供給される送信情報を他の通信装置に送信したり、他の通信装置より供給された受信情報を制御装置101に供給したりする。
ドライブ104には、磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROM(Compact Disc-Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disc)、BD(Blu ray Disc)を含む)、光磁気ディスク、および、半導体メモリなどのリムーバブルメディア105が適宜装着され、それらから読み出されたコンピュータプログラムやデータが、必要に応じて制御装置101に供給され、記憶部102等に保存されたり、インストールされたりする。
ROM106には、制御装置101によって実行されるプログラムやデータなどが予め格納されており、ROM106は、制御装置101からの制御に従い、プログラムやデータを制御装置101に供給する。RAM107は、制御装置101が処理するデータやプログラムなどを一時的に保持する。
撮影部111は、撮影ユニット12に関するブロックであり、背景カーテンユニット15、カメラ51、タッチパネルモニタ52、照明装置53、スピーカ55、および硬貨処理部121を有する。
背景カーテンユニット15は、写真シール作成ゲームの撮影作業の工程において、背景として用いられる複数の昇降式カーテンとその制御を行う制御部を有するユニットである。各カーテンは互いに色、模様、絵柄等が異なり、互いに異なる背景となるようになされている。つまり、利用者は調節するカーテンを選択することにより背景の色、模様、絵柄等を選択することができる。
背景カーテンユニット15(の制御部)は、後方ユニット12Bの上部に設けられ、利用者により選択された1つまたは複数のカーテンを、撮影空間32の後方(被写体となる利用者の背後側)に吊設する。このとき、既に吊設されている不要なカーテンは、巻き上げて収納する。実際には、背景カーテンユニット15は、制御装置101により制御されて動作し、制御装置101より供給される背景制御信号に従ってカーテンを吊設したり収納したりする。
なお、各カーテンの素材、形、大きさ等は任意であり、例えばパネル状や立体形状のものも含む。また、各カーテンの素材、形、大きさ等が、互いに異なるようにしてもよい(全てのカーテンにおいて素材、形、大きさ等が統一されている必要はない)。また、背景カーテンユニット15は、利用者が背景を選択できるようになされていればよく、例えば、スライド式、開閉式、折り畳み式等の昇降式以外のカーテンを用いるようにしてもよい。
さらに、背景として使用されるカーテンは吊設されるのではなく、後方ユニット12Bの撮影空間32側の側面、つまり、撮影空間32において、前方ユニット12Aの正面12A−1に対向する、撮影空間32の背面となる面に張り付けられるようにしてもよい。また、制御装置101を介さずに、利用者が手動で、背景カーテンユニット15に用意されたカーテンを選択し、設置するようにしてもよい。
なお、撮影時の背景として、背景カーテンユニット15以外を用いることができるようにしてもよい。例えば、利用者が持参した絵やアイテムを撮影空間32の背面(またはカーテン)に貼り付けることができるようにしてもよいし、利用者が持参した、または、選択した画像を撮影空間32の背面(またはカーテン)に表示または映写するようにしてもよい。
また、1枚のクロマキー用のカーテンを予め撮影空間32の背面に張り付けるとともに、合成用の背景画像を複数種類用意し、編集処理において利用者が所望する背景画像をカーテンの部分に合成することができるようにしてもよい。
以上のように、何らかの方法で利用者が背景を選択できるようにすることにより、利用者の嗜好により適した画像を提供することができる。
カメラ51は、制御装置101に制御されて、写真シール作成ゲームの撮影作業の工程において、撮影空間32内の被写体(利用者)の撮影を行う。例えば、カメラ51は、制御装置101の制御の下、リアルタイムで利用者の動画像を取り込み、その取り込んだ動画像データを制御装置101に供給する。また、カメラ51は、制御装置101より供給されるシャッタ制御信号に基づいて、メカシャッタを動作させる等して、撮影画像(静止画像)の取得を行い、取得した静止画像データを制御装置101に供給する。
タッチパネルモニタ52のディスプレイ123は、制御装置101より供給されるRGB信号に基づく画像をそのディスプレイ123に表示する。また、タッチパネルモニタ52のタッチパネル124は、利用者が、自分自身の指等を用いてこのタッチパネルにタップ(接触または近接)すると、その位置情報を制御装置101に供給する。制御装置101は、その位置情報を解析し、表示画像に対して利用者が入力した情報や指示を特定し、受け付ける。
照明装置53は、制御装置101より供給される照明制御信号に基づいて、点灯したり、消灯したり、または閃光したりする。
スピーカ55は、例えば、制御装置101より供給される音声信号の音声(撮影作業の案内音声、効果音、またはBGM等)を出力する。
硬貨処理部121は、硬貨投入返却口50に投入された硬貨の種類を識別して識別結果を制御装置101に通知する。
編集部113は、編集ユニット13に関するブロックであり、第1編集インタフェース13Aに対応する第1編集部113Aと、第2編集インタフェース13Bに対応する第2編集部113Bよりなる。第1編集部113Aおよび第2編集部113Bは、互いに同一の構成を有しており、以下においては第1編集部113Aについて説明するが、その説明は第2編集部113Bにも適用可能である。
第1編集部113Aは、図6を参照して上述した、タブレット内蔵モニタ62、タッチペン63、およびスピーカ64に加えて、硬貨処理部130を有する。
タブレット内蔵モニタ62は、上述したように、ディスプレイ141とタブレット142により構成される。タブレット内蔵モニタ62のディスプレイ141は、制御装置101より供給されるRGB信号に対応する、編集入力用のGUIや撮像画像等、編集に関する画像を表示する。また、タブレット内蔵モニタ62のディスプレイ141は、写真シール手帳の閲覧、投稿、印刷などに関する画面を表示したりする。
さらに、タブレット内蔵モニタ62のディスプレイ141は、後述する事後接客処理において、ミニゲームの画面を表示したりする。
タブレット内蔵モニタ62のタブレット142は、タッチペン63を用いた利用者によるタブレット142にタップ(接触または近接)する操作に対応して、そのタップされた位置を示す位置情報を制御装置101に供給する。制御装置101は、その位置情報を解析し、表示画像(GUI等)に対して利用者が入力した情報や指示を特定し、受け付ける。つまり、撮影画像(撮影画像を用いて作成された合成画像)に対する編集入力は、これらの構成を用いて行われる。
スピーカ64は、制御装置101より供給される音声信号の音声(編集作業の案内音声、効果音、BGM等の写真シール作成ゲームの編集作業の工程に関する音声)を出力する。
硬貨処理部130は、追加硬貨投入返却口65に投入された硬貨の種類を識別して識別結果を制御装置101に通知する。
プリンタ114は、内蔵する2つのヘッド(ヘッド151およびヘッド152)により、編集部113により行われた編集作業結果としての写真シールをシール紙162に印刷する。また、プリンタ114は、編集部113により行われた写真シール投稿処理の結果としての写真シール手帳の頁を写真紙163に印刷する。
すなわち、プリンタ114は、制御装置101より第1編集部113Aにより行われた編集作業結果や写真シール投稿処理の結果を取得すると、給紙ユニット161よりシール紙162または写真紙163を取得し、ヘッド151によって写真シールまたは写真シール手帳の頁を印刷する。また、プリンタ114は、制御装置101より第2編集部113Bにより行われた編集作業結果や写真シール投稿処理の結果を取得すると、給紙ユニット161よりシール紙162または写真紙163を取得し、ヘッド152によって写真シールまたは写真シール手帳の頁を印刷する。なお、写真シール手帳の頁もシール紙162に印刷するようにしてもよい。
プリンタ114は、印刷を終了すると、その印刷済みのシール紙162または写真紙163を写真シール排出口71より排出する。この印刷済みのシール紙162や写真紙163が、写真シール作成ゲームの成果物である写真シールまたは写真シール手帳の頁として利用者グループに提供される。
次に、制御装置101について説明する。図11は、制御装置101がROM106などに格納されているプログラムを実行することにより実現される機能ブロックの構成例を示している。
同図に示されるように、制御装置101は、写真シール作成ゲームを開始する際に投入される代金に関する処理等を行う事前接客処理部201、利用者グループを撮影する等の写真シール作成ゲームの撮影作業の工程に関する処理を行う撮影処理部202、撮影画像に対する落書き編集等の写真シール作成ゲームの編集作業の工程に関する処理を行う編集処理部203、写真シール手帳の閲覧、投稿、印刷の工程に関する処理を行う写真シール手帳処理部204、シール紙の印刷等の写真シール作成ゲームの印刷の工程に関する処理を行う印刷処理部205、および、編集作業を終了した利用者グループを接客する写真シール作成ゲームの事後接客の工程に関する処理を行う事後接客処理部206を有する。
つまり、制御装置101は、写真シール作成ゲームの各工程に関する処理の制御を行う。
制御装置101を構成する機能ブロックのうち、撮影処理部202は、写真シール作成ゲームの撮影作業の工程において、取得画像および撮影画像に合成するための背景画像や前景画像を利用者グループに選択させる処理、取得画像および撮影画像を補正する処理(トリミング処理を含む。詳細後述)、補正後の取得画像および撮影画像に背景画像や前景画像を合成する処理などを行う。
編集処理部203は、写真シール作成ゲームの編集作業の工程において、利用者グループによる、撮影作業の工程において得られた撮影画像に対する落書き編集に関する処理を行う。例えば、編集処理部203は、GUI画像を表示したり、利用者グループによる落書き編集入力を受け付けたり、その落書き編集入力に応じた合成用の落書き画像を作成し、それを撮影画像に合成したりする。
すなわち、編集処理部203は、利用者グループに対して、撮影画像に対する落書き編集機能を提供する。この落書き編集機能には、例えば、フリーハンドの線等で撮影画像に落書きを行う落書きペン機能、所定の画像を撮影画像の任意の位置に合成するスタンプ機能、入力された文字列を撮影画像の任意の位置に合成する文字入力機能等が含まれる。
写真シール手帳処理部204は、利用者グループに対して、写真シール手帳を閲覧させたり、利用者グループの写真シール(の画像)を写真シール手帳に投稿させたり、印刷する頁を指定させたりする処理を行う。
次に、写真シール作成装置1による写真シール作成ゲームの一連の処理について、図12のフローチャートを参照して説明する。
写真シール作成ゲームを行う利用者グループは、待機領域31から撮影空間32に入場し、タッチパネルモニタ52に表示される案内を参照する。タッチパネルモニタ52には、1回分のゲーム金額とそれを支払うように指示する案内が表示されているので、利用者は、撮影ユニット12の前方ユニット12Aに設けられた硬貨投入返却口50にゲームの代金である硬貨を投入する(支払う)。
さらに、タッチパネルモニタ52の案内に、通常のゲームに追加するオプションとして、ゲームの成果物としての写真シールに加えて写真シール手帳の頁も印刷するオプションを付けるか否かを利用者グループに選択させるようにしてもよい。ここで、当該オプションを付けることが選択された場合、オプション分の金額をさらに支払うように案内するようにする。
このオプション分の金額は、例えば、通常の1回分のゲーム金額(仮に400円とする)の0.5倍(いまの場合、200円)とする。そして、このオプションが選択された場合、撮影回数を通常の2倍としたり、編集時間を通常の2倍としたりする。つまり、利用者グループは、通常の1回分のゲーム金額の1.5倍(いまの場合、600円)を支払うことにより、撮影回数を通常の2倍の増やすことができ、編集時間を2倍に延長することができる。したがって、利用者の満足度を上げることができる。
なお、ここで当該オプションの案内を行うのではなく、編集処理時において、当該オプションの案内を行うようにしてもよい。または、ここで、当該オプションが選択されなかった場合、再度、編集処理時において、当該オプションの案内を行うようにしてもよい。
または、利用者グループが撮影空間32に入場したときの案内として、成果物として写真シールのみを得るコース(すなわち、通常のコース)と、成果物として写真シールおよび写真シール手帳の頁の両方を得るコース(すなわち、オプションを含むコース)とを利用者グループに提示して選択させるようにしてもよい。
さらには、利用者グループが撮影空間32に入場したときの案内として、当該利用者グループ自身が、あるいは、当該利用者グループと同一の集団に属する他の利用者グループが連続してゲームを行うか否かを選択させ、連続してゲームを行うが選択された場合に、その連続回数を入力させて、その連続回数に対応した金額を支払うよう指示するようにしてもよい。これにより、写真シール作成装置1の稼働率を上げることができる。
ただし、この連続回数には上限値(例えば、3回)を設けるようにする。これにより、特定の利用者グループによって写真シール作成装置1が独占されてしまうことを抑止できる。
ゲームの代金である硬貨が投入されたことに応じて硬貨処理部121は、硬貨の種類を識別し識別結果を含む起動信号を制御装置101に供給する。
制御装置101の事前接客処理部201は、ステップS1において、その起動信号に基づいて、代金が投入されたか否かを判定し、正当な代金が投入されたと判定した場合、処理をステップS2に進める。
ステップS2において、事前接客処理部201は、タッチパネルモニタ52に案内を表示することにより、利用者グループが属する集団を識別するための集団IDを利用者グループに入力させる。ただし、当該利用者グループは、同一の集団に属する利用者グループであって、既にゲームを終えて、写真シールを取得している利用者グループから、集団IDを通知してもらう必要がある。
また、当該利用者グループが、同一の集団に属する利用者グループの中で、1番先にゲームを行う利用者グループである場合、自己が属する集団の集団IDが決まっていないので、任意の文字列(キーワード、暗証番号などでもよい)を集団IDとして入力すればよい。あるいは、その入力を省略してもよい。集団IDの入力が省略された場合、事前接客処理部201は、ランダムに文字列を発生し、発生した文字列を当該利用者グループに対して集団IDとして付与することになる。
なお、集団IDに有効期限を設けて、これを利用者グループに通知するようにしてもよい。有効期限は、例えば、数時間、1日、1週間、または1ヶ月などとすることができる。これにより、利用者に対して、有効期限内でのリピート(再ゲーム)を促す効果が期待できる。また、写真シールの画像データを蓄積するためのメモリ容量の増加を抑制することができる。
ここで入力または付与された集団IDは、ゲームの最後に得られる写真シール紙に印字される。集団IDが印字された写真シール紙を取得した利用者グループは、同一の集団に属する、これからゲームを行う利用者グループに、印字された集団IDを教えておけばよい。
あるいは、集団IDを2次元バーコードなどの画像に変換し、その2次元バーコードを写真シール紙に印刷するようにしてもよい。この場合、集団IDに対応する2次元バーコードが印刷された写真シール紙を取得した利用者グループは、同一の集団に属する、これからゲームを行う利用者グループに、2次元バーコードが印刷された写真シール紙を渡せばよい。これからゲームを行う利用者グループは、2次元バーコードが印刷された写真シール紙を、カメラ51にかざすことにより、集団IDの入力を行うことができる。もちろん、この場合、事前接客処理部201などに、カメラ51で撮影された2次元バーコードの画像から集団IDを復号する機能を備える必要がある。
なお、上述した利用者グループによる手段IDの入力は、ステップS2の処理として実行しなくてもよい。その場合、以下に説明する編集処理が終了するまでに実行するようにすればよい。
さらに、ステップS2において、撮影処理部202は、撮影部111の各部を制御し、撮影空間32内において行われる撮影処理を実行する。
撮影処理が終了すると、撮影処理部202は、ステップS3において、撮影作業を終えた撮影空間32の利用者グループに対して、画像や音声によって第1編集空間33Aまたは第2編集空間33Bへの移動を促す移動案内処理を行う。
編集処理部203は、ステップS4において、編集空間33に移動した利用者グループに対して、写真シール作成ゲームの編集作業に関する処理である編集処理を行う。
編集作業が終了すると、写真シール手帳処理部204は、ステップS5において、写真シール手帳を閲覧したり、写真シール手帳に写真シールを投稿したりする処理を行う。さらに、オプションが選択されていた場合、写真シール手帳の印刷する頁を選択したりする処理を行う。
なお、ステップS5の処理は、利用者グループが任意に実行するものであるので、これがスキップされることがある。ステップS5の処理の詳細については、図14乃至図20を参照して後述する。
ステップS6において、印刷処理部205は、プリンタ114を制御し、編集作業により得られた編集済み画像をシール紙に印刷したり、写真シール手帳の頁を印刷したりする印刷処理を行う。
ステップS7において、事後接客処理部205は、印刷が終了するまでの期間、利用者グループに対してミニゲームや画像転送等のサービスを提供する事後接客処理を行う。
そして印刷が終了すると、事後接客処理部205は、ステップS8において、編集空間33の利用者グループを印刷物受取領域34に移動させるための移動案内を行う。
印刷処理が終了すると、ステップS9において、印刷処理部205は、プリンタ114を制御し、印刷済みのシール紙や写真シール手帳の頁を写真シール排出口71より排出させる。以上で、写真シール作成ゲームの一連の処理が終了される。
ここで、ステップS4の編集処理について説明する。
編集処理では、編集処理部203が、撮影部111において得られた撮影画像の中から落書き編集の対象として選択された編集対象画像を取得し、編集空間33のタブレット内蔵モニタ62にGUI(Graphical User Interface)としての編集画面250(図13)を表示する。この編集画面250に対して利用者は、タッチペン63を用いることにより、落書き編集作業を行うことができる。
図13は、編集空間33のタブレット内蔵モニタ62に表示される編集画面の表示例を示している。この編集画面250は、主な構成要素である、編集画像を表示する編集画像表示部251−1および251−2、各種のボタンから成る編集制御操作部252−1および252−2、並びに、落書き時のフォント、ペン、線など選択するためのコンテンツパレット255−1および255−2などが左右に対になって設けられている。これにより、2名組みの利用者がそれぞれ異なる編集対象画像に対して同時に落書き編集入力を行うことができる。
編集画像表示部251−1は、基本的に編集画面250に向かって左側に位置する利用者が落書き編集を行う編集画像を表示する作業領域であり、複数の編集対象画像のサムネイル画像260−1のうち、例えば、編集インタフェース13の左側に設けられたタッチペン63−1を用いた利用者の操作により、選択されたサムネイル画像に対応する編集対象画像が編集画像として表示される。
同様に、編集画像表示部251−2は、基本的に編集画面250に向かって右側に位置する利用者が落書き編集を行う編集画像を表示する作業領域であり、複数の編集対象画像のサムネイル画像260−2のうち、例えば、編集インタフェース13の右側に設けられたタッチペン63−2を用いた利用者の操作により、選択されたサムネイル画像に対応する編集対象画像が編集画像として表示される。
以下、編集画像表示部251−1と編集画像表示部251−2を個々に区別する必要がない場合、単に編集画像表示部251と称する。編集制御操作部252−1および252−2、並びにコンテンツパレット255−1および255−2についても同様とする。
利用者は、タッチペン63を操作し、編集画像表示部251に表示されている編集画像に対して落書き編集を行う。編集画像表示部251は、その落書き編集の内容を即時的(リアルタイム)に編集画像に反映させて表示する。すなわち、編集画像表示部251には、編集画像の落書き編集結果が随時更新されながら表示される。
編集制御操作部252は、編集作業を制御するための各GUIボタンである「おわり」ボタン252a、「セットですすむ」ボタン252b、「セットでもどる」ボタン252c、「最初から」ボタン252d、「けしゴム」ボタン252e、「すすむ」ボタン252f、および「もどる」ボタン252gから構成される。
「おわり」ボタン252a乃至「もどる」ボタン252gを設けたことにより、利用者としては、落書き編集を効率的に行なうことが可能となる。これに対して、写真シール作成装置1としては、写真シール作成ゲームの回転率、すなわち、単位時間当たりの利用者数を増加させることができるので、収益率の向上を期待することができる。
また、写真シール作成装置1は、例えば、編集作業時間を短縮した分、印刷中に行われる事後接客において、接客の時間を延長したり、短縮時間に応じた何らかの付加サービスを提供したりして、利用者の満足度をより向上させることもできる。
コンテンツパレット255−1は、編集画像表示部251−1に表示される編集画像に対する落書き編集についての各種の指示(例えば、落書き編集時のペンの種類、線の太さ、色、文字のフォント、スタンプ画像など)を選択するためのGUIを表示する領域である。コンテンツパレット255−2は、編集画像表示部251−2に表示される編集画像に対する落書き編集についての各種の指示を選択するためのGUIを表示する領域である。
以下、コンテンツパレット255−1とコンテンツパレット255−2を個々に区別する必要がない場合、単にコンテンツパレット255と称する。
コンテンツパレット255には、その上部に中分類選択タブ255aが設けられており、中分類選択タブ255aの下方には、選択された中分類選択タブ255aに対応する小分類GUI255bが表示される。
コンテンツパレット255−1とコンテンツパレット255−2の間に設けられたる編集ツール選択部256は、コンテンツパレット255に表示させるGUIの種類を選択するための複数のボタン(「スペシャル」ボタン、「デコり」ボタン、「ペン」ボタン、「スタンプ」ボタン、「てがき」ボタン、および「コロコロ」ボタン)から成る。以下、編集ツール選択部256における選択を大分類選択とも称する。
このように、編集ツール選択部256を左右の利用者が共用することにより、編集画面250において、他の領域をより広く確保することができる。もちろん、コンテンツパレット255−1とコンテンツパレット255−2のそれぞれに対して編集ツール選択部256を個別に設けるようにしてもよい。
BGM制御部257は、落書き編集作業中にスピーカ64より出力されるBGMを選択したり、その音量を調整したりする操作を受け付けるとともに、現在選択されているBGMの曲名を表示するときに押下操作されるGUIである。
なお、編集画面250における編集画像表示部251乃至BGM制御部257の配置は任意であって、図13の表示例に限定されるものではない。また、編集画像表示部251に表示される編集画像のアスペクト比に応じ、レイアウトのパターンが変化するようにしてもよい。
次に、ステップS5の写真シール手帳に関する処理の詳細について説明する。
ステップS5の写真シール手帳に関する処理では、利用者グループが写真シール手帳を閲覧させたり、利用者グループが自身の写真シール(の画像、すなわち、編集済み画像)を写真シール手帳に投稿したりすることができる。さらに、オプションながら、写真シール手帳の頁のうち、印刷する頁を指定することができる。
図14および図15のそれぞれは、タブレット内蔵モニタ62に表示される写真シール手帳の表示例を示している。
図14および図15に示すように、写真シール手帳301,302の各頁は、利用者グループから投稿された写真シール311と、写真シールの隙間などに配置される装飾画像(以下、デコリ画像とも称する)312から構成される。
デコリ画像312は、写真シール作成装置1内または所定のサーバに予め用意されているものであり、利用者グループから投稿された写真シール311が所定の配置順序で貼付されることに伴い自動的に配置される(その詳細は後述する)。
例えば、図14の左側の頁では、上部に配置された「プリ日記」と描かれている画像、図14の右側の頁では、上部に配置された「BEST FRIENDS」と描かれている画像、中心部に配置された「Smile」と描かれている画像、それに重なる二人の女性モデルの画像などがデコリ画像である。
また例えば、図15の左側の頁では、右上部に配置された二人の女性モデルの画像、中央部に配置された「BEST FRIENDS」と描かれている画像、図15の右側の頁では、4箇所に配置された女性モデルの画像などがデコリ画像である。
利用者グループから投稿される写真シールは、写真シール手帳の頁に所定の配置順序に従って貼付(配置)される。ただし、写真シール手帳の各頁は、縦長の写真シール用、横長の写真シール用、または特定のフレーム(背景画像または前景画像)が用いられた写真シール用に分類されており、縦長の写真シールが投稿された場合には縦長の写真シール用の頁に貼付され、横長の写真シールが投稿された場合には横長の写真シール用の頁に貼付され、特定のフレームが用いられた写真シールが投稿された場合にはそれ専用の頁に貼付される。
以下、利用者グループから投稿されて写真シール手帳に貼付される写真シール(の画像、すなわち、編集済み画像)を、貼付画像とも称する。
写真シール手帳の同一頁に貼付される写真シールを投稿した各利用者グループは、基本的には互いに無関係である。よって、ある利用者グループが写真シール手帳を閲覧したり投稿したりした場合、見知らぬ(当然ながら、知り合いの場合もある)他の利用者グループの写真シールを見たり、自身の写真シールを他の利用者グループに対して公開することになる。したがって、写真シール手帳は、利用者間での新たなコミュニケーションツールとして機能し得る。
図16は、写真シール手帳の頁に貼付画像311およびデコリ画像312が配置される過程の表示例を示している。
1枚目(貼付番号=1)の写真シールが投稿されると、同図Aに示すように、その写真シール(貼付画像)311−1は頁の左上に貼付され、当該写真シールの上側にハートマークのデコリ画像312−1が配置される。次に2枚目(貼付番号=2)の写真シールが投稿されると、同図Bに示すように、その写真シール311−2は1枚目の写真シール311−1の右隣に貼付され、2枚目の貼付画像の右隣には女性モデルのデコリ画像312−2が配置される。
その後、さらに写真シールが投稿されると、同図Cおよび同図Dに示すように、投稿された写真シールは投稿された順序に従って貼付され、貼付された写真シールの隙間などにハートマークや「BEST FRIENDS」と描かれているデコリ画像が配置される。
次に、図17は、写真シール手帳に関する処理のうち、利用者グループが写真シールを投稿するときの処理(以下、写真シール投稿処理と称する)を説明するフローチャートである。
この写真シール投稿処理は、ステップS5のはじめに、写真シール手帳の閲覧・投稿の実行が利用者グループによって選択されることに応じて開始される。
ステップS301において、写真シール手帳処理部204は、既に作成されている写真シール手帳をタブレット内蔵モニタ62に表示する。この表示により、利用者は、写真シール手帳を閲覧することができる。
写真シール手帳の閲覧を終えた利用者からの所定の操作に応じ、ステップS302において、写真シール手帳処理部204は、写真シールの画像、すなわち、写真シール紙に印刷するように指定された編集済み画像のうち、写真シール手帳に投稿する画像(以下、投稿画像と称する)を利用者グループに選択させるための選択画面を表示して投稿画像を選択させる。
なお、ここで選択画面上に選択肢として挙げられる編集済み画像は、当該利用者グループのものだけに限定してもよいし、当該利用者グループと同じ集団に属する他の利用者グループの編集済み画像を含めてもよい。
写真シール手帳処理部204は、選択された投稿画像(の画像データ)を記憶部102に記憶させる。ただし、選択された投稿画像(の画像データ)を記憶部102に記憶させるタイミングは、ステップS302以外であってもよい。
ここで、当該選択画面の表示例を図18および図19に示す。
図18の選択画面は、選択肢を表示させた選択画面321の表示例である。すなわち、選択画面321には、選択肢となる編集済み画像322(いまの場合、6枚の画像A乃至F)、「決定」ボタン323、および「投稿しない」ボタン324が表示される。利用者は、投稿する写真シール(の編集済み画像)を選択して「決定」ボタン323を押下することにより、選択した写真シールを投稿することができる。なお、選択画面にさらに、全ての選択肢を一括して選択することができるボタンを設けるようにしてもよい。
図19の選択画面は、写真シール手帳のサンプル頁と選択肢を表示させた選択画面331の表示例である。すなわち、選択画面331には、写真シール手帳のサンプル頁332、選択肢となる編集済み画像(いまの場合、6枚の画像A乃至F)333、「全部貼る」ボタン334、「決定」ボタン335、および「貼らない」ボタン336が表示される。写真シール手帳のサンプル頁332が表示されることにより、利用者に対し、自身の写真シールが貼付される写真シール手帳をイメージし易くさせることができる。利用者は、「全部貼る」ボタン334を押下することにより、全ての選択肢を一括して選択することができる。また利用者は、「決定」ボタン335を押下することにより、選択した写真シールを投稿することができる。
図17に戻る。ステップS303において、写真シール手帳処理部204は、ステップS302で選択された投稿画像を1枚ずつ貼付画像に指定する。ステップS304において、写真シール手帳処理部204は、貼付画像が、特定のフレーム(背景画像または前景画像)を用いたものであるか、特定のフレームを用いたものではなく縦長の画像であるか、または、特定のフレームを用いたものではなく横長の画像であるかを判別し、その判別結果に応じ、ステップS305において、貼付画像を貼付する頁を決定する。
ステップS306において、写真シール手帳処理部204は、貼付画像の当該頁における貼付番号(その頁に何番目に貼付するのかを示す番号)を取得する。ステップS307において、写真シール手帳処理部204は、取得した貼付番号に対応する当該頁の位置に貼付画像を貼付する。
ステップS308において、写真シール手帳処理部204は、貼付画像の貼付番号が各頁にて予め設定されているデコリ画像貼付条件に合致するか否か判定し、合致すると判定した場合のみ、ステップS309において、当該頁の所定の位置にデコリ画像を配置する。
ステップS310において、写真シール手帳処理部204は、ステップS302で選択された全ての投稿画像を貼付画像に指定したか否か判定し、貼付画像に指定していない投稿画像が残っている場合、ステップS303に戻り、それ以降の処理を繰り返す。その後、ステップS310において、ステップS302で選択された全ての投稿画像を貼付画像に指定したと判定された場合、全ての投稿画像が写真シール手帳に貼付されたことになるので、この写真シール投稿処理は終了される。
図20は、図18の選択画面321または図19の選択画面331において、全ての選択肢(編集済み画像A乃至F)が選択されて貼付された写真シール手帳の画面341の表示例を示している。同図の表示例の場合、縦長の写真シールは左側の頁に貼付され、横長の写真シールは右側の頁に貼付されている。また、右側の頁では、矢印付線で示すように右回りで写真シールが貼付される。
以上説明したように、写真シール投稿処理によれば、利用者は、選択肢として表示される編集済み画像を選択するだけで、いわゆるプリ帳を模してデコリ画像も配置される写真シール手帳に、自身の写真シールを投稿することができる。
なお、上述した写真シール投稿処理では、貼付画像を、特定の背景画像(または前景画像)を用いたもの、縦長のもの、または横長のものに分類し、それぞれ専用の頁に貼付するようにしたが、分類の方法として、男女カップルのもの、3人以上のグループのもの、オーラが付加されているものなどの基準で分類するようにしてもよい。
また、上述した写真シール投稿処理では、各頁において貼付画像を所定の枚数貼付する毎にデコリ画像を配置するようにしたが、貼付画像を貼り付ける前または後に頁単位で全てのデコリ画像を一括して配置してもよいし、各利用者が所定の枚数貼付する毎にデコリ画像を配置するようにしてもよい。
また、貼付画像を貼り付ける位置も利用者が任意の位置を指定できるようにしてもよいし、デコリ画像の配置位置も利用者が任意の位置を指定できる、あるいは配置し直すことができるようにしてもよい。
さらに、単一の利用者グループ専用の頁を設けたり、同一の集団に属する利用者グループ専用の頁を設けるようにしてもよい。
また、さらに、貼付画像を縦長のものと横長のものの分類する処理を省略し、縦長の貼付画像と横長の貼付画像を混在させた頁を設けるようにしてもよい。
さらに、貼付する写真シールのサイズを利用者が変更できるようにしてもよい。また、投稿する写真シールの枚数に応じて、貼付する写真シールのサイズを自動的に変更するようにしてもよい。
また、上述した写真シール投稿処理では、貼付画像の貼付位置、およびデコリ画像の配置位置が自動的に決定されたが、これらを利用者が指定できるようにしてもよい。
さらに、写真シール手帳に投稿した写真シール(の画像)については、当該写真シール作成装置1の内部に保存して当該写真シール作成装置1だけで写真シール手帳に使用するようにしてもよいし、あるいは、当該写真シール作成装置1から所定のサーバにアップロードし、他の写真シール作成装置1で作成する写真シール手帳にも使用できるようにしてもよい。
なお、オプションではあるが、写真シール手帳を閲覧・投稿するだけでなく、頁単位でシール紙または写真紙に印刷して利用者に提供することができる。
この場合、利用者グループに自身の写真シールが貼付された写真シール手帳の頁を選択させ、選択された頁を印刷して提供するようにする。
ただし、選択された写真シール手帳の頁には、当該利用者グループと同一の集団に属していない他の使用者グループが投稿した写真シールが貼付されていることがあるので、それらが貼付されている位置を空欄としたり、またはデコリ画像を配置したりすることによりそれらを除外し、当該利用者グループと同一の集団に属している使用者グループ(当該利用者グループを含む)が投稿した写真シールとデコリ画像のみで構成される頁を印刷し、提供するようにしてもよい。
このように、無関係の利用者グループが投稿した写真シールを除外して印刷、提供することにより、各利用者グループの肖像権やプライバシを保護することができる。
また、同一の集団に属する複数の利用者グループが写真シール作成ゲームを行った場合、各回ゲーム時の統合された出力として、写真シール手帳の頁を印刷して提供することができる。これにより、団体客(集団)に対する写真シール作成ゲームの利用促進となり、収益率の増加が期待できる。
次に、同一の集団に属する複数の利用者グループ(複数利用者グループ)が写真シール作成ゲームを行う場合における、撮影空間32、および第1編集空間32A、並びに第2編集空間32Bの運用について、図21乃至図24を参照して説明する。
なお、図21乃至図24において、撮影処理(X1)とは、利用者グループX1の撮影処理を意味する。編集処理(X1)とは、利用者グループX1による編集処理を意味する。写真シール手帳処理(X1)とは、利用者グループX1による写真シール手帳の閲覧、利用者グループX1の写真シールの投稿、および印刷する頁の選択を行う処理を意味する。写真シール手帳処理(X2+X1)とは、利用者グループX2による写真シール手帳の閲覧、利用者グループX2とX1の写真シールの投稿、および印刷する頁の選択を行う処理を意味する。他の利用者グループYなどの処理についても同様である。
また、図21乃至図24においては、各利用者グループに対して編集処理と写真シール手帳処理に利用できる時間を、撮影処理に利用できる時間の2倍としている。具体的には、例えば、撮影処理に利用できる時間を1分間とすれば、編集処理と写真シール手帳処理に利用できる時間は2分間となる。なお、編集処理と写真シール手帳処理との時間的な境は設けられていない。
図21は、同一の集団に属する利用者グループX1と利用者グループX2がゲームを行うに際し、利用者グループX1と利用者グループX2との間に、他の利用者グループYが存在している場合を示している。この場合、利用者グループX1と利用者グループX2が共通の集団IDを入力する必要がある。
同図の運用において、撮影空間32では、時刻t1から時刻t2までの間、利用者グループX1の撮影処理が行われ、時刻t2から時刻t3までの間、利用者グループYの撮影処理が行われ、時刻t3から時刻t4までの間、利用者グループX2の撮影処理が行われる。
撮影処理を終えた利用者グループX1は、第1編集空間33Aまたは第2編集空間33Bのうち、その時点で空いている方に案内される。同図の場合、両方が空いているのでどちらでもよいが、第1編集空間33Aに案内されている。第1編集空間33Aにおいては、時刻t2から時刻t4までの間、利用者グループX1の編集処理と写真シール手帳処理が行われる。
撮影処理を終えた利用者グループYは、撮影を終えた時点で空いている第2編集空間33Bに案内される。第2編集空間33Bにおいては、時刻t3から時刻t5までの間、利用者グループYの編集処理と写真シール手帳処理が行われる。
撮影処理を終えた利用者グループX2は、撮影を終えた時点で空く第1編集空間33Aに案内される。第1編集空間33Aにおいては、時刻t4から時刻t6までの間、利用者グループX2の編集処理と写真シール手帳処理が行われる。なお、利用者グループX2の写真シール手帳処理においては、利用者グループX2の写真シールのみを投稿できるようにしてもよいし、それに加えて、既に編集処理を終えている、同一の集団に属する利用者グループX1などの写真シールも投稿できるようにしてもよい。
図22は、同一の集団に属する利用者グループX1と利用者グループX2が連続してゲームを行うに際して同じ編集空間を使う場合を示している。この場合、利用者グループX1のゲームの受付け時に2回分のゲーム代金を支払うことになる。
ただし、これが可能となる条件は、利用者グループX1のゲームの受付け時に第1編集空間33Aまたは第2編集空間33Bの少なくとも一方が空いている必要がある。なお、後述する事前編集処理を設けない場合、当該条件は不要となる。
また、この場合、利用者グループX1と利用者グループX2は、共通の集団IDの入力を省略することができる。ただし、共通の集団IDを入力すれば、写真シール手帳処理において、利用者グループX1および利用者グループX2と同一の集団に属する他の利用者グループが既に作成済みの写真シールを投稿したり,それを含む写真シール手帳のページを印刷したりすることができる。
同図の運用において、ゲームの開始時に利用者グループX1が撮影空間32に留まるように案内され、利用者グループX2が空いている編集空間(同図の場合、第1編集空間33A)に案内される。
撮影空間32では、時刻t11から時刻t12までの間、利用者グループX1の撮影処理が行われる。これと同時に、第1編集空間33Aでは、利用者グループX2の事前編集処理が行われる。
事前編集処理では、例えば、撮影画像の背後に重畳させる背景画像や、撮影画像の前面に重畳させる前景画像などを選択したり、自己の写真シールを貼付するシール写真シール手帳の頁のレイアウトを設定したり、ミニゲームを実行したりする。
利用者グループX1の撮影処理が終了すると、利用者グループX1に対しては第1編集空間33Aに移動するように案内が行われ、利用者グループX2に対しては撮影空間32に移動するように案内が行われる。
そして、撮影空間32では、時刻t12から時刻t13までの間、利用者グループX2の撮影処理が行われる。利用者グループX2の撮影処理が終了すると、同一の集団に属する利用者グループX1が占めている編集空間(いまの場合、第1編集空間33A)に案内される。
利用者グループX1の撮影処理と利用者グループX2の撮影処理が終了するまでの間、他の利用者グループが撮影空間32に入場できないように規制するようにしてもよい。具体的には、図8の入場口82を自動的に閉鎖し、外部から入場できないようにしてもよい。
第1編集空間33Aでは、時刻t12から、利用者グループX1の編集処理と写真シール手帳処理が行われる。ただし、時刻t13以降は、撮影処理を終えた利用者X2が合流するので、時刻t16までの間、利用者グループX1の利用者グループX2の編集処理と写真シール手帳処理が行われる。
この場合、利用者グループX1と利用者グループX2は、共同して写真シール手帳処理を実行しているので、成果物として取得する写真シール手帳の頁は同一のものとなる。
また、同図に示すように、利用者グループX2が撮影を終えた段階で、他の同一の集団に属する利用者グループY1と利用者グループY2も、集団に属する利用者グループX1と利用者グループX2と同様に、連続してゲームを行うことができる。
なお、同図に示すように、利用者グループY2の後にゲームを開始する利用者グループがいない場合、利用者グループX1の利用者グループX2の編集処理と写真シール手帳処理を、両者が時間的に重複した分だけ、延長するようにしてもよい。
図23は、同一の集団に属する利用者グループX1と利用者グループX2が連続してゲームを行うに際して異なる編集空間を使う場合を示している。この場合、利用者グループX1のゲームの受付け時に2回分のゲーム代金を支払うことになる。ただし、これが可能となる条件は、利用者グループX1のゲームの受付け時に第1編集空間33Aまたは第2編集空間33Bの少なくとも一方が空いている必要がある。
また、この場合、利用者グループX1と利用者グループX2は、共通の集団IDの入力を省略することができる。ただし、共通の集団IDを入力すれば、写真シール手帳処理において、利用者グループX1および利用者グループX2と同一の集団に属する他の利用者グループが既に作成済みの写真シールを投稿したり、それを含む写真シール手帳のページを印刷したりすることができる。
同図の運用において、ゲームの開始時に利用者グループX1が撮影空間32に留まるように案内され、利用者グループX2が空いている編集空間(同図の場合、第1編集空間33A)に案内される。
撮影空間32では、時刻t21から時刻t22までの間、利用者グループX1の撮影処理が行われる。これと同時に、第1編集空間33Aでは、利用者グループX2の事前編集処理が行われる。
利用者グループX1の撮影処理が終了すると、利用者グループX1に対しては第1編集空間33Aに移動するように案内が行われ、利用者グループX2に対しては撮影空間32に移動するように案内が行われる。
そして、撮影空間32では、時刻t22から時刻t23までの間、利用者グループX2の撮影処理が行われる。利用者グループX2の撮影処理が終了すると、同一の集団に属する利用者グループX1が利用していない、空いている編集空間(いまの場合、第2編集空間33A)に案内される。
利用者グループX1の撮影処理と利用者グループX2の撮影処理が終了するまでの間、他の利用者グループが撮影空間32に入場できないように規制するようにしてもよい。具体的には、図8の入場口82を自動的に閉鎖し、外部から入場できないようにしてもよい。
第1編集空間33Aでは、時刻t22から時刻t24まで、利用者グループX1の編集処理と写真シール手帳処理が行われる。一方、第2編集空間33Bでは、時刻t23から時刻t25まで、利用者グループX2の編集処理と写真シール手帳処理が行われる。
この場合、利用者グループX1と利用者グループX2は、それぞれ個別に写真シール手帳処理を実行しているので、成果物として取得する写真シール手帳の頁は異なるものとなる。
なお、例えば、利用者グループX1の写真シール手帳処理が終了している場合、利用者グループX2の写真シール手帳処理の画面に、利用者グループX1による写真シール手帳処理の結果を反映させるようにしてもよい。また、利用者グループX1の写真シール手帳処理と利用者グループX2の写真シール手帳処理が同時に並行して行われている間、相互に写真シール手帳処理の経過を反映させるようにしてもよい。
図24は、図23に示された、同一の集団に属する利用者グループX1と利用者グループX2が連続して撮影処理を終えた後、他の利用者グループZがゲームを開始した場合を示している。この場合、利用者グループZがゲームの受付けをしたときに、第1編集空間33Aおよび第2編集空間33Bが利用されているので、仮に利用者グループZと連続してゲームを行おうとする利用者グループZ’がいたとしても、事前編集処理は実行できない。
同図の運用において、撮影空間32では、時刻t61から時刻t62までの間、利用者グループZの撮影処理が行われる。
利用者グループZの撮影処理が終了したときには、第1編集空間33Aが空いているので、そこに移動するように案内が行われ、第1編集空間33Aでは、時刻t62から時刻t63まで、利用者グループZの編集処理と写真シール手帳処理が行われる。
同図に示すように、利用者グループX2が撮影を終えた後、他の利用者グループZが直ぐにゲームを開始したとしても、利用者グループZの撮影処理が終了したときには、第1編集空間33Aが空いているので、他の利用者グループZを編集処理などのために待機させることがない。
また、同図に示すように、利用者グループZの後に利用者グループがいない場合、利用者グループX2の後に第2編集空間33Bは利用されないことになる。この場合、利用者グループX2が継続して第2編集空間33Bを利用できるようにしてもよい。このとき、利用者グループX1による写真シール手帳処理の結果を、利用者グループX2の写真シール手帳処理時の画像に追加して反映するようにしてもよい。これにより、利用者グループX1と利用者グループX2の写真シール手帳処理の結果を統合した出力(写真シール手帳の頁)を得ることができる。
また、利用者グループX2の編集処理が途中の場合、第2編集空間33Bのタブレット内蔵モニタ62に表示される編集画面250の左右の一方で、例えば、利用者グループX2の編集処理を実行させ、他方で写真シール手帳処理を実行させるようにしてもよい。
以上説明したように、本発明を適用した写真シール作成装置1によれば、利用者は、ゲームの成果物として従来からある写真シールに加え、写真シール手帳の頁も取得することができる。この写真シール手帳の頁は、利用者が今回のゲームで作成した写真シールのみならず、過去に自身で作成した写真シールや、自己と同一の集団に属する他の利用者の写真シールなどが貼付された状態で印刷されている。したがって、この写真シール手帳の頁は、利用者にとって、友人、知人(自己と同一の集団に属する他の利用者)との絆を示す魅力ある成果物となり、写真シール手帳の頁を印刷するオプションを選択する利用者の増加が期待できる。よって、収益を増加させることが期待できる。
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。上述した一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフウェアを構成するプログラムが、ネットワークや記録媒体からインストールされる。
この記録媒体は、例えば、図10に示されるように、装置本体とは別に、写真シール作成装置1の管理者にプログラムを配信するために配布される、プログラムが記録されている磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROMおよびDVDを含む)、光磁気ディスク(MDを含む)、もしくは半導体メモリなどよりなるリムーバブルメディア105により構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態で管理者に配信される、プログラムが記録されているROM106や、記憶部102に含まれるハードディスクなどで構成される。
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
以上において、印刷媒体は、シール紙や写真紙に限られるものではなく、例えば、所定のサイズの紙やフィルム、ポスター用の紙、テレホンカードなどのカード、あるいは、Tシャツなどの布地などに印刷するようにしてもよい。
また、本明細書において、システムとは、複数の装置により構成される装置全体を表すものである。なお、以上において、1つの装置として説明した構成を分割し、複数の装置として構成するようにしてもよい。逆に、以上において複数の装置として説明した構成をまとめて1つの装置として構成されるようにしてもよい。また、各装置の構成に上述した以外の構成を付加するようにしてももちろんよい。さらに、システム全体としての構成や動作が実質的に同じであれば、ある装置の構成の一部を他の装置の構成に含めるようにしてもよい。