JP3499862B1 - 写真プリント提供装置および方法ならびにプログラム - Google Patents

写真プリント提供装置および方法ならびにプログラム

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JP3499862B1
JP3499862B1 JP2003107192A JP2003107192A JP3499862B1 JP 3499862 B1 JP3499862 B1 JP 3499862B1 JP 2003107192 A JP2003107192 A JP 2003107192A JP 2003107192 A JP2003107192 A JP 2003107192A JP 3499862 B1 JP3499862 B1 JP 3499862B1
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真一 鶴田
真之 向井
裕昭 川本
光一 來間
麻里子 稲泉
千晃 那須
さやか 武田
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Abstract

【要約】 【課題】被写体に合成画像を確認させる表示用の合成手
段と、写真プリントを印刷する出力用の合成手段とを別
個に設けることにより、高画質データを効率よく扱うこ
とができる写真プリント提供装置を提供する。 【解決手段】撮像領域内の使用者を含む被写体2を撮像
するカメラ6と、上記カメラ6による撮像映像と合成用
画像とを合成して合成映像を生成する第1合成手段90
と、上記第1合成手段90による第1合成画像をリアル
タイム表示して被写体に合成映像の目視確認を可能とす
るモニタ20と、上記撮像映像を所定タイミングの静止
画50として固定するシャッタである決定ボタン14、
固定された静止画50と合成用画像とを合成して合成画
像を生成する第2合成手段60と、上記第2合成手段6
0で生成された合成画像を印刷して写真プリントとして
提供するプリンタ9とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゲームセンター等
に設置され、硬貨等の投入により使用者を撮影し、撮影
画像をプリントして販売する写真プリント提供装置およ
び方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、ゲームセンター等において、写真
を撮影してシールプリント等にする写真プリント提供装
置が数多く設置されている。このような写真プリント提
供装置は、一般に、利用者である被写体をカメラで撮影
し、その撮影画像に対してフレーム画像等を合成し、そ
の合成画像を写真プリントとして印刷出力するものであ
る。このような写真プリント提供装置として、出願人が
把握している先行技術として、下記の特許文献1および
2に示すものがある。
【0003】
【特許文献1】特開平10−282571号
【特許文献2】特開2000−32249号
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の写真プリン
ト提供装置では、カメラによる撮像映像とフレーム画像
とを合成してその合成映像を確認用モニタ等の表示部に
表示し、所定の瞬間の合成映像を静止画の合成画像とし
て固定し、その合成画像をプリンタで印刷出力するもの
である。
【0005】ところが、上記従来の装置では、撮影画像
とフレーム画像を合成手段で合成してモニタ等の表示部
に表示し、上記合成手段で合成された合成画像をプリン
タによるプリント出力にも使用している。すなわち、撮
影の際の確認用モニタにおいて合成画像を表示する際の
画像合成に用いる合成手段と、カメラによって静止画を
固定して得られた合成画像を印刷する際に画像合成に用
いる合成手段とは、同じ合成手段が兼用されている。
【0006】これは、プリンタで印刷される合成画像を
事前に確認用モニタで確認してから印刷するという装置
の性格上、確認用モニタで表示される合成画像とプリン
タで印刷される合成画像とは、当然のことながら同じ合
成画像が表示され印刷される。このため、当然のことと
して、従来の装置では、確認用モニタにおいて表示する
合成画像のための合成手段と、プリンタで印刷する合成
画像のための合成手段とは、同じものが兼用されていた
のである。
【0007】しかしながら、最近の写真プリント作成装
置は、単なる遊戯だけとしてではなく、友人同士の記念
写真的な感覚で撮影を行なうような使われ方が、若年層
を中心に主流となっており、それに合わせて写真プリン
ト作成装置に対して求められるユーザニーズも高くなっ
ている。特に、画質については、単に遊戯として撮影す
るのではなく、写真自体として美しく画質のよい写真プ
リントの提供が求められていることから、カメラによる
撮影画像の画質を高くする分、撮影画像に合成されるフ
レーム画像等も非常に画素数の多い高画質のものを使用
する必要が生じてきた。一方、確認用モニタでは、目視
で確認できればよいだけなので、フレーム画像にそれほ
ど高画質の画像を使用する必要性はない。このような状
況のもと、従来のように、合成手段が確認用と印刷用と
で兼用された装置では、確認用モニタ側とプリンタ側の
処理を同じ高画質データで兼用して行なうこととなり、
処理効率がかえって低下する問題が生じていた。
【0008】 本発明は、このような事情に鑑みなされ
たもので、被写体に合成画像を確認させる表示用の合成
手段と、写真プリントを印刷する出力用の合成手段とを
別個に設けることにより、高画質データを効率よく扱う
ことができる写真プリント提供装置および方法ならびに
プログラムの提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の写真プリント提供装置は、撮像領域内の使
用者を含む被写体を撮像するカメラと、複数準備された
合成用画像の中から合成用画像を選択する選択手段と、
上記カメラによる撮像映像と上記選択手段で選択された
合成用画像とを合成して合成映像を生成する第1合成手
段と、上記合成映像を表示する表示手段と、上記撮像映
像を所定タイミングの静止画として固定するシャッタ手
段と、上記シャッタ手段で固定された静止画と、選択手
段で選択された合成用画像と同じ絵柄の合成用画像と
合成して合成画像を生成する第2合成手段と、上記第2
合成手段で生成された合成画像を印刷して写真プリント
として提供するプリンタとを備えた写真プリント提供装
置において、上記シャッタ手段による静止画の固定の前
に、上記表示手段による合成映像の表示中に合成用画像
の切り換えを可能とする制御手段を備えることを要旨と
する。
【0010】 また、本発明の写真プリント提供方法
は、撮像領域内の使用者を含む被写体をカメラにより撮
像する撮像ステップと、複数準備された合成用画像の中
から合成用画像を選択する選択ステップと、上記カメラ
による撮像映像と上記選択ステップで選択された合成用
画像とを合成して合成映像を生成する第1合成ステップ
と、上記合成映像を表示する表示ステップと、上記撮像
映像を所定タイミングの静止画として固定するシャッタ
ステップと、シャッタステップで固定された静止画と
選択ステップで選択された合成用画像と同じ絵柄の合成
用画像とを合成して合成画像を生成する第2合成ステッ
プと、上記第2合成ステップで生成された合成画像を印
刷して写真プリントとして提供するプリントステップと
を備えた写真プリント提供方法において、上記シャッタ
ステップによる静止画の固定の前に、上記表示手段によ
る合成映像の表示中に合成用画像の切り換えを可能とす
るよう制御することを要旨とし、本発明のプログラム
は、撮像領域内の使用者を含む被写体をカメラにより撮
像する撮像ステップと、複数準備された合成用画像の中
から合成用画像を選択する選択ステップと、上記カメラ
による撮像映像と上記選択ステップで選択された合成用
画像とを合成して合成映像を生成する第1合成ステップ
と、上記合成映像を表示する表示ステップと、上記撮像
映像を所定タイミングの静止画として固定するシャッタ
ステップと、シャッタステップで固定された静止画と、
選択ステップで選択された合成用画像と同じ絵柄の合成
用画像とを合成して合成画像を生成する第2合成ステッ
プと、上記第2合成ステップで生成された合成画像を印
刷して写真プリントとして提供するプリントステップと
をコンピュータ装置に実行させる写真プリント提供プロ
グラムにおいて、上記シャッタステップによる静止画の
固定の前に、上記表示手段による合成映像の表示中に合
成用画像の切り換えを可能とするよう制御することを要
旨とする。
【0011】すなわち、本発明は、カメラによる撮像映
像と合成用画像とを合成して合成映像を生成する第1合
成手段と、シャッタ手段で固定された静止画と合成用画
像とを合成して合成画像を生成する第2合成手段とを別
個に備え、上記第1合成手段による第1合成画像を表示
手段にリアルタイム表示して被写体に合成映像の目視確
認を可能とし、上記第2合成手段で生成された合成画像
をプリンタで印刷して写真プリントとして提供する。
【0012】このため、第1合成手段に用いる合成用画
像と第2合成手段に用いる合成用画像を別に準備するこ
とができ、確認用の合成処理と印刷用の合成処理をそれ
ぞれ別個に行なうため、制御処理の負荷が分散されて処
理速度の低下が少なく、使用者にストレスを感じさせな
い。また、例えば、確認用として画素の少ない低解像度
画像を使用し、印刷用として画素の多い高解像度画像を
使用することにより、確認用の合成処理や表示処理にお
いては、データ量の少ない低解像度画像を使用して負荷
の少ない状態で処理を行い、印刷用の合成処理や印刷に
おいては、高解像度画像を用いることにより、画質に優
れた美麗な写真プリントを作成することができる。
【0013】また、この場合において、制御手段を複数
備え、確認用の合成処理と印刷用の合成処理をそれぞれ
異なる制御手段で行なって、確認用合成処理を行なう制
御手段から印刷用合成処理を行なう制御手段へのデータ
転送において、画像の識別情報を転送して画像データを
転送しないように構成されている場合には、データ量の
大きい画像データそのものを転送するのではなく、画像
の識別情報だけを送信すればよいため、送信処理に要す
る負荷が軽減し、処理速度の低下が少なく、複数の制御
手段間のタイムラグを少なくできる。
【0014】本発明において、上記第2合成手段で用い
られる合成用画像は、第1合成手段で用いられた合成用
画像に対応した実質的に同じ画像である場合には、プリ
ンタで印刷される合成画像を事前に確認用モニタで確認
してから印刷するという装置の特性を確保しながら、制
御処理を分散して効率のよい処理を行なうことが出来
る。
【0015】本発明において、上記第1合成手段で用い
られる合成用画像は、上記表示手段に合成映像として表
示して使用者に目視確認させるための確認用画像であ
り、上記第2合成手段で用いられる合成用画像は、シャ
ッタ手段で固定された静止画と合成して印刷するための
印刷用画像である場合には、確認用画像と印刷用画像が
別に準備されているため、確認用画像の合成処理と印刷
用画像の合成処理をそれぞれ別個に行なうため、制御処
理の負荷が分散されて処理速度の低下が少なく、使用者
にストレスを感じさせない。
【0016】本発明において、上記印刷用画像の解像度
は、確認用画像の解像度よりも高解像度である場合に
は、確認用画像として画素の少ない低解像度画像を使用
し、印刷用画像として画素の多い高解像度画像を使用す
ることにより、確認用画像の合成処理や表示処理におい
ては、データ量の少ない低解像度画像を使用して負荷の
少ない状態で処理を行い、印刷用画像の合成処理や印刷
においては、高解像度画像を用いることにより、画質に
優れた美麗な写真プリントを作成することができる。
【0017】本発明において、上記確認用画像を記憶す
る第1記憶部と、上記印刷用画像を記憶する第2記憶部
と、上記第1記憶部に記憶された確認用画像とその確認
用画像に対応する第2記憶部の印刷用画像とを対応付け
る対応化手段とを備えている場合には、上記対応化手段
により、送信処理に要する負荷が軽減し、処理速度の低
下が少なく、複数の制御手段間のタイムラグを少なくで
きる。例えば、制御手段を複数備え、確認用の合成処理
と印刷用の合成処理をそれぞれ異なる制御手段で行なっ
て、確認用合成処理を行なう制御手段から印刷用合成処
理を行なう制御手段へのデータ転送において、画像の識
別情報を転送して画像データを転送しないように構成さ
れている場合には、データ量の大きい画像データそのも
のを転送するのではなく、画像の識別情報だけを送信す
ればよいため、送信処理に要する負荷が軽減し、処理速
度の低下が少なく、複数の制御手段間のタイムラグを少
なくできる。
【0018】本発明において、上記確認用画像を記憶す
る第1記憶部と、上記確認用画像をそれに対応する印刷
用画像に変換する画像変換手段を備えている場合や、上
記印刷用画像を記憶する第2記憶部と、上記印刷用画像
をそれに対応する確認用画像に変換する画像変換手段を
備えている場合には、同じ画像について確認用画像と印
刷用画像との2つを準備して格納しておかなくてもよい
ため、合成用画像の準備に要する手間が省ける。特に、
確認用画像や印刷用画像に用いられる合成用画像が所定
期間ごとに変更される期間替わり画像であるような場
合、変更の度に合成用画像を2つづつ準備しなくてよい
ため、変更やデータ更新の作業が楽になり、メンテナン
スコストを節約することができるため、都合がよい。
【0019】本発明において、上記第1合成手段が上記
カメラによる撮像映像の前景に合成用画像をリアルタイ
ムに合成し、上記第2合成手段が撮影された静止画の前
景に合成用画像を上書き合成して合成画像を生成する場
合には、第1合成手段は、被写体の前景を撮像映像にリ
アルタイム合成して使用者による目し確認を可能とし、
第2合成手段は、静止画に前景を上書き合成してプリン
トに供する。
【0020】本発明において、上記第1合成手段が上記
カメラによる撮像映像から被写体を抽出する第1抽出手
段を備え、上記第1抽出手段で抽出された被写体以外の
部分に合成用画像をリアルタイムに合成し、上記第2合
成手段が上記カメラにより撮影された静止画から被写体
を抽出する第2抽出手段を備え、上記第2抽出手段で抽
出された被写体以外の部分に合成用画像を合成して合成
画像を生成する場合には、第1合成手段は、被写体の背
景を撮像映像にリアルタイム合成して使用者による目し
確認を可能とし、第2合成手段は、静止画に背景を合成
してプリントに供する。この場合において、上記第1合
成手段は、上記カメラによる撮像映像の前景にも合成用
画像をリアルタイムに合成し、上記第2合成手段は、撮
影された静止画の前景にも合成用画像を上書き合成して
合成画像を生成する場合には、被写体の前景がオーバー
レイ合成されるとともに、被写体の背景がアンダーレイ
合成され、その状態で被写体の撮像映像がリアルタイム
合成されて使用者によって目視確認できる。したがっ
て、単にフレームに変化を持たせるだけではなく、フレ
ームと背景との双方に変化を持たせた写真プリントが得
られる。
【0021】本発明において、上記第1合成手段で用い
られる合成用画像を複数有し、使用者の操作により、上
記複数の合成用画像の中から、第1合成手段で使用する
合成用画像の切換えを行なう切換手段を備えている場合
には、使用者は、リアルタイム表示される使用者自身の
撮像映像と、切換表示されるフレームや背景等の合成用
画像とのリアルタイム合成映像を目視確認しながら、順
次フレームや背景の切換入力を行ない、その合成映像を
リアルタイムで目視確認できる。このため、所望のフレ
ームや背景を探したり、フレームは背景の絵柄に合わせ
たポーズや表情を決めるなど、趣向を凝らした撮影プレ
イが可能となる。
【0022】本発明において、上記切換手段を複数備え
ている場合には、例えば、複数の利用者で撮影する場
合、1つの切換手段では、2人で操作すると手がぶつか
ったり、1人でも背景とフレームを左右に振り分けた表
示レイアウトでは操作イメージがつかみにくい。複数と
したことにより、例えば、使用者Aは左の一方の切換手
段で背景画像を選択し、使用者Bは他方の切換手段でフ
レームを選択することが可能となる。また、2人の間に
少し距離をおいて操作できるため操作性が向上する。
【0023】本発明において、上記切換手段を上記カメ
ラおよび上記表示手段を備える筐体に配置し、写真プリ
ント提供装置内部の壁面に、さらに上記切換手段を備え
る場合には、筐体から離れてポーズをとる場合に、撮影
ごとに筐体まで移動せずに操作できる。
【0024】本発明において、上記合成用画像として被
写体の前景となるフレーム画像を有し、上記第1合成手
段は、撮像映像にフレーム画像を前景としてリアルタイ
ム合成するオーバーレイ合成手段を備え、上記オーバー
レイ合成手段によるフレーム画像のリアルタイム合成の
際に、当該フレーム画像のマスクデータを参照すること
により、上記撮像映像が、フレームに隠れる領域,フレ
ームに隠れないで見える領域および半透明状に見える領
域を有するように表示し、第2合成手段において、第1
合成手段と同様のマスクデータを参照した合成を行なっ
て当該合成画像をプリンタで印刷する場合には、カメラ
による撮像映像とフレーム画像との合成画像を表示手段
に表示しながらシャッタ操作により静止画を得る撮影プ
レイの際に、撮像映像が、フレームに隠れる領域,フレ
ームに隠れないで見える領域および半透明状に見える領
域を有するように合成された合成映像を見ながらプレイ
できる。そして、被写体の前景として半透明部分を有し
たフレームが合成され、多様な合成表現が楽しめるプレ
イを提供できるうえ、そのような多様な合成表現がなさ
れた写真プリントを提供することができる。
【0025】本発明において、上記合成用画像として被
写体の前景となるフレーム画像と、被写体の背景となる
背景画像とを有し、上記第1合成手段は、上記カメラに
よる撮像映像から被写体を抽出し、抽出された被写体以
外の部分に背景画像をリアルタイムに合成するアンダー
レイ合成手段と、上記アンダーレイ合成手段で撮像映像
に背景が合成された画像に、さらにフレーム画像を前景
としてリアルタイム合成するオーバーレイ合成手段とを
備え、上記オーバーレイ合成手段によるフレーム画像の
リアルタイム合成の際に、当該フレーム画像のマスクデ
ータを参照することにより、アンダーレイ合成手段で撮
像映像に背景が合成された画像が、フレームに隠れる領
域,フレームに隠れないで見える領域および半透明状に
見える領域を有するように表示し、第2合成手段におい
て、第1合成手段と同様のマスクデータを参照した合成
を行なって当該合成画像をプリンタで印刷する場合に
は、カメラによる撮像映像と背景とが合成された画像に
対するフレーム画像の合成画像を表示手段に表示しなが
らシャッタ操作により静止画を得る撮影プレイの際に、
撮像映像と背景が合成された画像が、フレームに隠れる
領域,フレームに隠れないで見える領域および半透明状
に見える領域を有するように合成された合成映像を見な
がらプレイできる。そして、被写体のバックには所望の
背景が合成されるとともに、被写体の前景として半透明
部分を有したフレームが合成され、多様な合成表現が楽
しめるプレイを提供できるうえ、そのような多様な合成
表現がなされた写真プリントを提供することができる。
【0026】本発明において、上記第2合成手段による
合成画像を表示して使用者による編集入力を受け付ける
編集入力手段を備え、上記第2合成手段により編集入力
に基づいて合成画像の編集を行なうようになっている場
合には、上記編集入力に基づいて編集された編集後画像
をプリンタで出力することができる。また、印刷用の合
成処理が行なわれる第2合成手段で編集処理を行なうこ
とから、印刷用に改めて編集合成を行なう必要がなくな
り、装置の使用効率と処理効率が向上する。
【0027】本発明において、第1合成手段において、
複数の合成用画像のうち所定の画像パターンの合成用画
像を撮像映像に合成して表示手段に表示する際、撮像映
像の天地を逆転するとともに合成用画像の天地をそのま
まの状態にした合成画像を生成して表示手段に表示し、
その状態でシャッタ操作を行なうように構成されている
場合には、例えば、撮影画像の天地を逆転した状態で正
常に見えるような画像パターンの合成画像を使用する場
合、シャッタ操作の前の合成映像の確認の際に、正常な
合成映像を確認することができる。この場合において、
複数の合成用画像を使用して複数回の撮影を行ない、上
記所定の画像パターンの合成画像を使用した撮影のとき
に、自動的に撮影画像の天地が逆転した合成画像を生成
するようにした場合には、複数回の撮影の中に撮影画像
が逆転した合成画像による撮影が行なわれ、変化のある
プレイを提供できるようになり、多様な合成表現がなさ
れた写真プリントを提供することができる。
【0028】本発明において、上記第2合成手段で静止
画と合成用画像を合成し、上記編集入力手段により編集
入力を受け付ける際、合成用画像が上記所定の合成用画
像である場合に、静止画の天地を逆転するとともに合成
用画像の天地をそのままの状態にした合成画像を生成し
て表示した状態で編集入力を受け付け、編集後画像をプ
リンタで印刷するように構成されている場合には、例え
ば、撮影画像の天地を逆転した状態で正常に見えるよう
な画像パターンの合成画像を使用する場合、編集操作に
おいて、正常な合成映像を見ながら編集入力を行うこと
ができ、多様な表現が行なわれた写真プリントを提供す
ることができる。
【0029】本発明において、上記第1合成手段および
上記カメラによる撮影を制御する第1制御手段と、上記
第2合成手段および上記編集入力手段による編集入力を
制御する第2制御手段とを備えている場合には、第1合
成手段による合成処理と第2合成手段による合成処理を
それぞれ異なる制御手段で行なうことにより、処理速度
の低下が少なく、使用者にストレスを与えない。
【0030】本発明において、上記カメラによる撮影、
上記編集入力の受付、上記プリンタによる印刷出力のす
くなくともいずれかを異なる場所で使用者に提供するよ
うに構成されている場合には、一連の撮影プレイと編集
プレイをそれぞれ異なる場所で利用者に提供することに
より、顧客の流れがスムーズになるうえ、店舗の状況に
あわせた装置の設置が可能となる。
【0031】本発明において、上記第1合成手段で合成
映像として合成される合成用画像は、上記表示手段の表
示状態に応じた色調からなる合成用画像である、もしく
は上記第2合成手段で合成画像として合成される合成用
画像は、上記プリンタの印刷状態に応じた色調からなる
合成用画像である場合には、異なるデバイス間(例え
ば、後述のモニタ20等の表示装置と後述のプリンタ9
等の印刷装置との間)の色再現性を一致させることがで
きる。すなわち、上記第1合成手段で合成映像として合
成される合成用画像は、表示手段の表示状態(例えば、
後述のモニタ20の色再現性等)に応じた色調からな
り、上記第2合成手段で合成画像として合成される合成
用画像は、上記プリンタの印刷状態(例えば、後述のプ
リンタ9の色再現性等)に応じた色調からなるため、利
用者に上記表示手段に表示される合成用画像の色調と上
記プリンタで印刷された合成用画像との色調の違いによ
る違和感を与えることがなくなるともに、合成映像と合
成画像との色調の違いによる違和感を与えないようにす
ることができる。これにより、利用者の遊戯の興趣を高
めることができる。
【0032】また、この場合において、カメラで撮影さ
れた撮像画像を含む合成画像を忠実に表現する(例え
ば、公知なカラーマッチング手法など)のではなく、一
貫して楽しい雰囲気の画像、創作的な画像として利用者
に好まれる写真プリントを提供することができ、利用者
の遊戯の興趣を一層高めることができる。また、例え
ば、利用者に第1合成手段で合成された合成映像を確認
し易くするため、撮影の楽しさを向上させるために色再
現性に優れた表示手段を用い、鮮明で大きな合成映像を
表示した場合、または撮影に必要な明るい照明環境に劣
らない程度にコントラストを強調した合成映像を表示手
段で表示した場合においても、表示手段に表示される合
成用画像の色調とプリンタで印刷された合成用画像との
色調の違いによる違和感を与えることがなくなるとも
に、合成映像、合成画像としても色調の違いによる違和
感を与えないようにすることができる。
【0033】また、この場合において、上記第1合成手
段で合成映像として合成される合成用画像が、上記表示
手段の表示状態に応じた色調からなる合成用画像として
予め記憶され、または上記第2合成手段で合成画像とし
て合成される合成用画像が上記プリンタの印刷状態に応
じた色調からなる合成用画像として予め記憶されている
場合には、合成中(プレイ中)に色調変換(色調の補
正)に係る時間を必要としないため、写真プリント提供
装置の処理負荷を軽減することができるとともに、プレ
イ時間が長引くことを防止することができる。また、合
成用画像はバラエティーに富んだ画像が用意され、これ
ら画像ごとに最適な色調は異なるため、予め上記表示状
態および印刷状態に応じた色調の補正を施しておくこと
で、利用者の遊戯の興趣を一層高めることができる。
【0034】本発明において、上記表示手段の表示状態
に応じて上記第1合成手段で合成映像として合成される
合成用画像の色調を補正する第1補正手段と、上記プリ
ンタの印刷状態に応じて上記第2合成手段で合成画像と
して合成される合成用画像の色調を補正する第2補正手
段とのうち少なくともいずれかを備えた場合には、上記
表示手段の表示状態に応じて上記第1合成手段で合成映
像として合成される合成用画像の色調の補正が便宜行わ
れ、上記プリンタの印刷状態に応じて上記第2合成手段
で合成画像として合成される合成用画像の色調の補正が
便宜行なわれる。したがって、写真プリント提供装置を
調整する調整者等が色調を補正する手間や時間を省くこ
とができるため、遊戯者は安定した遊戯を行なうことが
でき、遊戯店等の売上の向上に貢献することができる。
【0035】本発明において、上記第1補正手段、上記
第2補正手段のうち少なくともいずれかは所定の条件
(例えば、後述の個体差が生じた場合)の成立により合
成画像の色調を補正する場合には、表示装置や印刷装置
ごとの個体差による色再現性のばらつきや、各種機器の
経年劣化により色再現性に変化が現れた場合において自
動で色調の補正を行なうことができる。すなわち、自動
で色調の補正が行なわれることにより、同じデバイスで
異なる機種、または同じデバイス同じ機種で個体差(例
えば、製造ロットによる差等の製品差、経年劣化の差
等、調整差、電源ONからの経過時間の差等)が生じる
ことによって色再現性が異なるということが防止され
る。これにより、所望の色調で合成映像を表示し、所望
の色調で合成画像を含む写真プリントを提供することが
できる。
【0036】本発明において、上記第2合成手段で合成
画像として合成される合成用画像は、所定のぼかし処理
を施した画像である場合には、第2合成手段で合成画像
として合成される合成用画像に画像処理することができ
る。具体的には、画像処理として、例えば周囲の画素値
の平均をとる等によって行なうぼかし処理を採用した場
合は、被写体の後景に合成される画像(例えば、後述の
背景画像)にぼかし処理を施すことで、写真プリント印
刷される合成画像の被写体が浮き上がり(目立ち)、遠
近感のある合成画像にすることができる。
【0037】また、この場合において、被写体の前景に
合成される画像(例えば、後述のフレーム画像)にカメ
ラで撮影した撮像画像(例えば、後述の静止画50)の
シャープさ(鮮明さ)に応じてぼかし処理を施すこと
で、一見合成画像とはわかりにくく、被写体を含む撮像
画像が合成画像として合成用画像等となじんだ画像とな
り、利用者(使用者)に満足のいく写真プリントを提供
することができる。また、ぼかし処理として、例えば画
像全体(例えば、合成用画像全体)にぼかし効果を施す
ことで効果的に利用者に満足のいく写真プリントを提供
できる。また、カメラで撮影された撮像画像を含む合成
画像を忠実に表現するのではなく、利用者に創作的な画
像として写真プリントを提供することができるため、利
用者の遊戯の興趣を一層高めることができる。
【0038】本発明の用紙ユニットは、上記プリンタに
使用されるプリント用紙と、上記プリント用紙のプリン
ト供給可能枚数が記録される記憶手段とがセットの状態
となり、請求項1〜23のいずれか一項に記載の写真プ
リント提供装置に備えられた読取手段で上記記憶手段の
プリント供給可能枚数が読み取られてその枚数だけ写真
プリントが供給されるように構成されたことを第1の要
旨とする。
【0039】本発明の用紙ユニットは、上記プリンタに
使用されるプリント用紙と、上記プリント用紙に画像を
プリントするインクリボン等の記録材料がセットの状態
となり、上記プリント用紙または記録材料には当該プリ
ント用紙または記録材料を識別する識別情報が付されて
おり、請求項1〜23のいずれか一項に記載の写真プリ
ント提供装置に備えられた読取手段で上記識別情報が読
み取られることにより写真プリントが供給されるように
構成されたことを第2の要旨とする。
【0040】本発明の用紙ユニットは、上記プリンタに
使用されるプリント用紙を備えたプリント用紙ユニット
であって、上記プリント用紙には当該プリント用紙を識
別する識別情報が付されており、請求項1〜23のいず
れか一項に記載の写真プリント提供装置に備えられた読
取手段で上記識別情報が読み取られることにより写真プ
リントが供給されるように構成されたことを第3の要旨
とする。
【0041】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明の実施の形態を詳
しく説明する。
【0042】図1〜図3は、本発明の写真プリント提供
装置の一実施の形態を示す図である。図1は筐体1を含
む装置の断面図、図2は筐体1の撮影側からみた斜視
図、図3は装置全体の斜視図である。
【0043】この写真プリント提供装置は、図1に示す
ように、正面,背面,側面および内部に各種の装置が設
けられた筐体1を備え、上記筐体1の正面側(図1の右
側)で撮影プレイを行ない、背面側(図3で見えている
側)で撮影画像の編集プレイを行い、筐体1の側面で写
真プリントの提供を受けるようになっている。このよう
に、一連の撮影プレイと編集プレイをそれぞれ異なる場
所で利用者2に提供することにより、顧客の流れがスム
ーズになるうえ、店舗の状況にあわせた装置の設置が可
能となる。
【0044】上記筐体1の正面側には、被写体2のバッ
クとなる領域に、バックスクリーンユニット3が設けら
れている。上記筐体1とバックスクリーンユニット3
は、天井部4aと支持枠材4bで連結されており、天井
部4aにはその出入口となる部分にカーテン5aが吊設
されている。そして、上記筐体1,バックスクリーンユ
ニット3,天井部4a,カーテン5aにより、本発明の
撮像領域である撮影プレイ用空間31が形成されてい
る。
【0045】一方、上記筐体1には、その背面側に突出
するように支持枠材4cが取り付けられ、その先端部に
カーテン5bが吊設されている(図2,図3では図示を
省略している)。そして、上記筐体1の背面側とカーテ
ン5bとの間に、編集プレイ用空間32が形成されてい
る。
【0046】上記筐体1の正面には、プレイの対価とし
ての硬貨を投入する硬貨投入口15が設けられ、この硬
貨投入口15の近傍に設けられた対価受領部としての硬
貨検出部34(図5参照)が設けられている。そして、
上記硬貨検出部34が投入された硬貨を検出することに
より、撮影プレイが開始され、撮影プレイ後に撮影画像
に対して編集プレイを行い、編集された撮影画像がプリ
ントされ提供されるようになっている。
【0047】上記筐体1の内部には、撮影プレイ用空間
内の使用者2を含む被写体2を撮像するカメラ6が設け
られている。上記カメラ6の前側には、45°の傾斜角
でハーフミラー21が設けられ、さらに筐体1の前面は
透明板10で覆われている。上記透明板10の周囲に
は、半透明の乳白板11が設けられ、上記乳白板11の
背後には、撮影プレイ中において、上記カメラ6による
撮像中に被写体2を常時照明する正面蛍光灯17と、シ
ャッタ操作によって静止画を撮影するときに発光させる
正面ストロボ7とが設けられている。
【0048】上記筐体1の内部には、カメラ6の前側に
配置されたハーフミラー21の上部に、上記カメラ6で
撮影された動画としての撮像映像すなわち撮像動画を表
示する表示手段としてのモニタ20が設けられている。
上記モニタ20に表示された表示画像は、ハーフミラー
21に反射させて利用者2が目視確認できるようになっ
ている。なお、ハーフミラー21を用いずに、モニタ2
0を直接利用者2が目視確認できるように配置してもよ
い。
【0049】いずれの場合においても、カメラ6からの
撮像映像およびタイトルデモなどの操作上必要とする表
示が、利用者の目から上下左右正しく見えるようにする
ため、モニタ20には適宜反転された画像が表示され
る。一般に、被写体2が右に動けば利用者2が目視確認
できる撮像動画も右に動いた方が撮影の操作性がよくな
るため、従来公知の反転回路等でカメラ6からの撮像動
画を反転することが行われるが、ハーフミラー21を用
いる場合は、撮像動画を反転する上記回路が不要にな
る。
【0050】上記筐体1の正面には、枠状の乳白板11
の下部に、撮影プレイの操作を行なう操作パネル16a
が設けられている。上記操作パネル16aには、操作入
力の選択入力や切換入力を行う切換ボタン22a,22
bと、上記切換ボタン22a,22bの選択入力や切換
入力を決定する決定ボタン14と、決定した入力を一旦
キャンセルするキャンセルボタン13が設けられてい
る。上記切換ボタン22a,22bは、右側と左側にそ
れぞれ1組ずつ設けられ、それぞれ選択入力や切換入力
を行いうるようになっている。
【0051】上記切換ボタン22a,22bは、切換入
力手段として機能するもので、後述するように、フレー
ムや背景の記憶画像の切換入力を可能とする。また、上
記決定ボタン14は、本発明のシャッタ手段として機能
するもので、この決定ボタン14の操作によってカメラ
6により被写体2の静止画を撮影する。
【0052】また、筐体1から離れてポーズをとる場合
に、撮影ごとに筐体1まで移動せずに操作できるよう
に、筐体1以外の装置内部の壁面等に同じ機能を有する
別の操作パネル16bが設けられている。この例では、
撮影プレイ用空間31の左壁面に切換ボタン22a,2
2b、決定ボタン14、キャンセルボタン13を有する
操作パネル16bが設けられている。また、撮影プレイ
用空間31の左壁面には左側の切換ボタン22a、決定
ボタン14、キャンセルボタン13を有する操作パネル
を設け、右壁面には右側の切換ボタン22b、決定ボタ
ン14、キャンセルボタン13を有する操作パネルを設
けることもできる。このようにすることにより、操作性
が良好になる。
【0053】また、上記筐体1の正面には、プレイ待ち
状態の際のデモンストレーション音声や撮影プレイの際
の案内音声等を出力するスピーカ18aが設けられてい
る。
【0054】上記バックスクリーンユニット3は、ある
程度の光透過性を有するスクリーン26を備えている。
このスクリーン26の被写体2とは反対側には、撮影プ
レイ中において、上記カメラ6による撮像中に被写体2
を常時照明するバック蛍光灯28と、シャッタ操作によ
って静止画を撮影するときに発光させるバックストロボ
27とが設けられている。上記スクリーン26は、記憶
画像である背景と被写体2の撮影映像との合成が行ない
やすい色に着色されている。例えば、上記合成がクロマ
キー合成で行なわれる場合には、ブルースクリーン等が
好適に用いられる。
【0055】一方、天井部4aには、ストロボケース3
0が取り付けられている。このストロボケース30の下
面には、シャッタ操作によって静止画を撮影するとき
に、被写体2を頭上から照明する天井ストロボ24が設
けられている。また、上記ストロボケース30は後方が
開放されており、その内部には、後方に向かってストロ
ボ光を照射するバウンスストロボ29が収容されてい
る。
【0056】上記バウンスストロボ29は、スクリーン
26の上側に設けられた反射板25に向かって照射され
るようになっている。上記反射板25は、斜め下向きに
傾斜されており、被写体2の頭部近傍に、斜め上後方か
ら反射光を照射するようになっている。
【0057】筐体1正面の正面ストロボ7,バックスト
ロボ27,天井ストロボ24,バウンスストロボ29
は、切換ボタン22a,22bおよび決定ボタン14に
よってどのストロボを発光させるかを選択したり、発光
させるストロボの組み合わせや発光バランス等を選択し
たりしうるようになっている。
【0058】上記筐体1の正面側では、利用者2は、撮
影プレイ用空間31に入って硬貨投入口15に硬貨を投
入して撮影プレイを行なう。
【0059】上記撮影プレイでは、カメラ6で撮影され
た撮像動画と、後述する記憶画像格納部から読み出され
た記憶画像とを第1合成手段90(図4,図5参照)で
リアルタイム合成し、その合成映像をモニタ20にリア
ルタイム表示して被写体2に合成映像の目視確認を可能
とする。このとき、第1合成手段90で合成するフレー
ムや背景等の合成用画像として低解像度の確認用画像が
用いられる。
【0060】また、使用者2による切換ボタン22a,
22bの操作により記憶画像の切換入力を可能とし、こ
の切換入力に応じて、撮像動画に合成する記憶画像を切
り換えてリアルタイム合成する。そして、リアルタイム
合成された合成映像をリアルタイムでモニタ20に切換
表示し、決定ボタン14によるシャッタ操作により、上
記切換表示される合成映像のうち所望の記憶画像が使用
された合成映像を決定して所定タイミングの静止画50
として固定する。
【0061】上記撮影プレイが終了すると、被写体2は
筐体1の背面側に移動して編集プレイを行なう。つぎ
に、編集プレイが行なわれる筐体1の背面側について説
明する。
【0062】上記筐体1の背面側には、編集プレイにお
ける編集入力を行う編集入力パネル23が設けられてい
る。上記編集入力パネル23には、上記カメラ6による
撮影プレイにおいて、所定のシャッタタイミングで撮影
された静止画50としての撮影画像を表示し、その状態
で編集入力を受け付ける編集用ディスプレイ8と、上記
編集用ディスプレイ8に対して編集入力を行なうタッチ
ペン12とを備えている。
【0063】このとき、上記編集用ディスプレイ8に表
示される合成画像は、静止画50としての撮影画像とフ
レームや背景等の合成用画像とが第2合成手段60(図
4,図5参照)で合成された合成画像である。そして、
上記第2合成手段60で使用される合成用画像として高
解像度の印刷用画像が使用される。
【0064】上記編集用ディスプレイ8は、例えば液晶
タブレット等が用いられ、表示プロセッサ,モニタ部,
タッチパネルとから構成されている。そして、上記編集
用ディスプレイ8のモニタ部に表示される操作指示に従
って、タッチペンの先端を編集用ディスプレイ8の表面
にあるタッチパネルに軽く接触させることにより、各種
の操作信号が入力され、画像や情報の表示とともにデー
タの入力を行ない得るようになっている。
【0065】また、上記タッチペン12の先端を編集用
ディスプレイ8表面のタッチパネルに接触させて文字や
図形等を描いて入力しうるようになっており、手描き入
力された文字・図形等の画像データやスタンプ画像等
が、第2合成手段60(図4,5参照)により、カメラ
6で撮影されて固定された被写体2の静止画50と合成
され、その編集後画像が編集用ディスプレイ8のモニタ
部に表示されるとともに、後述するようにプリンタ9で
印刷出力されるようになっている。18bは編集プレイ
の案内音声等を出力するスピーカである。
【0066】上記筐体1の側面には、印刷された写真プ
リントが排出される送出口19が設けられ、編集プレイ
を終えた利用者2は、この送出口19の前で印刷が終了
するのを待って写真プリントの提供を受けるようになっ
ている。
【0067】つぎに、上記写真プリント提供装置のシス
テム構成について説明する。図4は、上記装置のシステ
ムの概要を示し、図5はその詳細を示す。
【0068】図4に示すように、この装置は、上記カメ
ラ6による動画である撮像動画と合成用画像とを合成し
て合成映像を生成する第1合成手段90と、上記撮像動
画が決定ボタン14によるシャッタ操作で固定された静
止画50と合成用画像とを合成して合成画像を生成する
第2合成手段60とを備えている。そして、上記第1合
成手段90による第1合成画像をモニタ20にリアルタ
イム表示して被写体2に合成映像の目視確認を可能と
し、上記第2合成手段60で生成された合成画像をプリ
ンタ9で印刷して写真プリントとして提供するようにな
っている。
【0069】ここで、第1合成手段90で使用される合
成用画像としては、上記モニタ20に合成動画として表
示して使用者2に目視確認させるための確認用画像であ
り、比較的低解像度のフレーム画像や背景画像が、本発
明の第1記憶部としての低解像度画像群93として格納
されている。
【0070】また、第2合成手段60で使用される合成
用画像としては、シャッタ操作で固定された静止画50
と合成して印刷するための印刷用画像であり、上記確認
用画像の解像度よりも高解像度の画像が使用される。そ
して、この高解像度のフレーム画像や背景画像が、本発
明の第2記憶部としての高解像度画像群94として格納
されている。
【0071】上記第2合成手段60で用いられる印刷用
画像は、第1合成手段90で用いられた確認用画像に対
応した実質的に同じ画像であり、上記低解像度画像群9
3に記憶された確認用画像とその確認用画像に対応する
高解像度画像群94の印刷用画像とを対応付ける対応化
手段92を備えている。
【0072】このように、第1合成手段90に用いる確
認用画像と第2合成手段60に用いる印刷用画像を別に
準備し、モニタ20による確認用の合成処理とプリンタ
9による印刷用の合成処理をそれぞれ別個に行なうた
め、制御処理の負荷が分散されて処理速度の低下が少な
く、使用者にストレスを感じさせない。また、確認用と
して画素の少ない低解像度画像を使用し、印刷用として
画素の多い高解像度画像を使用することにより、確認用
の合成処理や表示処理においては、データ量の少ない低
解像度画像を使用して負荷の少ない状態で処理を行い、
印刷用の合成処理や印刷においては、高解像度画像を用
いることにより、画質に優れた美麗な写真プリントを作
成することができる。
【0073】より詳しく説明すると、図5に示すよう
に、この装置では、主として撮影プレイを制御する制御
手段としての第1コンピュータ装置37と、主として編
集プレイおよび印刷を制御する制御手段としての第2コ
ンピュータ装置38とを備えている。上記第1コンピュ
ータ装置37と第2コンピュータ装置38とは、直接、
あるいはネットワークハブ(図示せず)等を介してデー
タ伝送可能に接続されている。
【0074】まず、第1コンピュータ装置37について
説明する。
【0075】上記第1コンピュータ装置37には、カメ
ラ6,モニタ20,ストロボ制御回路36,第1制御回
路39が接続されている。上記ストロボ制御回路36
は、正面ストロボ7,バックストロボ27,天井ストロ
ボ24,バウンスストロボ29、それぞれの発光の有
無,発光バランス,発光タイミング等を制御する。
【0076】上記第1制御回路39は、硬貨検出部3
4,サービスパネル40a,スピーカ18a,操作パネ
ル16a,16bを制御する。上記操作パネル16a,
16bには、上述したように、切換ボタン22a,22
b,決定ボタン14,キャンセルボタン13が設けられ
ている(図2参照)。
【0077】上記サービスパネル40aは、設置した装
置を運営するものが操作するもので、投入された硬貨の
枚数をカウントするコインカウンタ、スピーカから出力
する音量を調整する音量調整つまみ、装置の撮影側で必
要とするメンテナンスモードを行うためのメンテナンス
ボタン、テストプレイなど硬貨を投入しなくても装置が
利用できるようにするためのサービスボタンなどが備え
られている。
【0078】上記第1コンピュータ装置37は、CPU
44,メモリ45,ドライバ46,通信手段47等を備
え、具体的には、記憶装置41と第1合成手段90とを
備えている。
【0079】上記記憶装置41は、主として撮影プレイ
を制御する制御プログラム48と、上記制御プログラム
48に従ってモニタ20に表示される操作画面49と、
シャッタ操作によりカメラ6で固定された静止画50と
が記憶されている。この静止画50は、フレームや背景
が合成されたものではなく、撮影領域の被写体2をその
まま撮影したもので、被写体2とそのバックのスクリー
ン26とが写り込んだものである。
【0080】また、上記記憶装置41は、上記カメラ6
による動画である撮像動画と合成するフレームや背景等
の記憶画像を格納する第1および第3記憶部として機能
するものであり、フレーム画像および背景画像が記憶さ
れている。この記憶装置41に記憶されたフレーム画像
および背景画像は、上記モニタ20に合成映像として表
示して使用者2に目視確認させるための低解像度の確認
用画像であり、低解像度画像群93すなわち低解像度背
景画像群51および低解像度フレーム画像群52として
格納されている。
【0081】上記第1合成手段90は、アンダーレイ合
成手段42およびオーバーレイ合成手段43、必要に応
じてキャプチャー91(図6参照)とから構成されてい
る。上記アンダーレイ合成手段42およびオーバーレイ
合成手段43は、上記記憶画像格納部から読み出された
記憶画像と動画である撮像動画をリアルタイム合成す
る。
【0082】上記アンダーレイ合成手段42は、上記カ
メラ6による撮像映像から被写体2を抽出する第1抽出
手段(図示せず)を備え、上記第1抽出手段で抽出され
た被写体以外の部分に、低解像度背景画像群51から背
景画像を読み出してリアルタイムに合成する。
【0083】また、上記オーバーレイ合成手段43は、
低解像度フレーム画像群52からフレーム画像を読み出
して、上記アンダーレイ合成手段43で動画に背景が合
成された画像に、さらにフレーム画像を前景として合成
する。そして、上記オーバーレイ合成手段43で合成さ
れた動画と背景とフレーム画像とがリアルタイム合成さ
れた合成動画は、モニタ20に出力されてリアルタイム
表示される。
【0084】このように、被写体2の前景となるフレー
ムがオーバーレイ合成されるとともに、被写体2の背景
がアンダーレイ合成され、その状態で被写体2の撮像動
画がリアルタイム合成されて使用者によって目視確認で
きる。この状態で、フレームや背景の切換入力と切換表
示が可能となるため、従来のように単にフレームに変化
を持たせるだけではなく、フレームと背景との双方に変
化を持たせた写真プリントが得られる。しかも、フレー
ムと背景双方の切換入力と切換表示が可能となり、より
趣向を凝らした撮影プレイが可能となる。特に、フレー
ムや背景としてデータ量の小さい低解像度の確認用画像
を使用していることから、切換表示の際の処理負荷が小
さくてすみ、スムーズな切換表示を実現して使用者にス
トレスを与えない。
【0085】ここで、アンダーレイ合成手段42、オー
バーレイ合成手段43およびキャプチャー91の態様例
を図6に示す。
【0086】図6(a)は、カメラ6からのライブ映像
をアンダーレイ合成手段42で背景と合成し、その画像
をキャプチャー91で第1コンピュータ装置37に取り
込んで、さらにオーバーレイ合成手段43でフレームを
合成してモニタ20に表示する態様である。
【0087】図6(b)は、カメラ6からのライブ映像
をキャプチャー91で第1コンピュータ装置37に取り
込んで、その画像にアンダーレイ合成手段42で背景を
合成し、さらにオーバーレイ合成手段43でフレームを
合成してモニタ20に表示する態様である。
【0088】図6(c)は、カメラ6からのライブ映像
をアンダーレイ合成手段42で背景と合成し、さらにオ
ーバーレイ合成手段43でフレームを合成したものをキ
ャプチャー91で第1コンピュータ装置37に取り込ん
でモニタ20に表示する態様である。
【0089】図6(d)は、カメラ6からのライブ映像
をアンダーレイ合成手段42で背景と合成し、さらにオ
ーバーレイ合成手段43でフレームを合成したものを直
接モニタ20に表示する態様である。
【0090】上記操作パネル16a,16bは、上述し
たように、切換ボタン22a,22b,決定ボタン1
4,キャンセルボタン13を含んで構成されている。使
用者2による切換ボタン22a,22bの操作により、
低解像度背景画像群51および低解像度フレーム画像群
52に格納されているフレームや背景の一覧からフレー
ムおよび背景の切換入力が可能となっている。
【0091】そして、上記切換ボタン22a,22bに
よるフレームや背景の切換入力に応じ、オーバーレイ合
成手段43およびアンダーレイ合成手段42は、撮像動
画に合成するフレームおよび背景を切り換えてリアルタ
イム合成する。このリアルタイム合成された合成映像
は、モニタ20においてリアルタイムで切換表示され
る。
【0092】このようにすることにより、使用者2は、
リアルタイム表示される使用者2自身の撮像動画の映像
と、切換表示されるフレームや背景とのリアルタイム合
成映像を目視確認しながら、順次フレームや背景の切換
入力を行ないながら、その合成映像をリアルタイムで目
視確認できる。このため、所望のフレームや背景を探し
たり、フレームは背景の絵柄に合わせたポーズや表情を
決めるなど、趣向を凝らした撮影プレイが可能となる。
【0093】操作パネル16a,16bにおける、左側
の切換ボタン22aは、上記背景の切換入力を行なう背
景切換入力手段として機能し、右側の切換ボタン22b
は、上記フレームの切換入力を行なう発明のフレーム切
換入力手段として機能する。そして、撮影プレイのコー
スに応じ、上記背景の切換入力とフレームの切換入力
を、左右の切換ボタン22a,22bでそれぞれ別個に
行いうるように構成されている。
【0094】例えば、複数の利用者(たとえばAさんと
Bさん)で撮影する場合、1組の切換ボタンでは、背景
とフレームを単独に選択する場合に、2人で操作すると
手がぶつかったり、1人でも背景とフレームを左右に振
り分けた表示レイアウトでは操作イメージがつかみにく
い。2組としたことにより、例えば、Aさんは左の切換
ボタン22aで背景画像を選択し、Bさんは右の切換ボ
タン22bでフレームを選択することが可能となる。ま
た、2人の間に少し距離をおいて操作できるため操作性
が向上する。
【0095】そして、背景は背景で切換入力し、フレー
ムはフレームで切換入力することにより、フレームと背
景の組合せを使用者が自由に選べてより趣向を凝らした
撮影プレイが可能となるうえ、変化に富んだ写真プリン
トの提供が可能となる。このときも、フレームや背景と
してデータ量の小さい低解像度の確認用画像を使用して
いることから、切換表示の際の処理負荷が小さくてす
み、スムーズな切換表示を実現して使用者にストレスを
与えない。
【0096】さらに、第1合成手段90には、撮像動画
にフレームを合成するオーバーレイ合成手段43と、背
景を合成するアンダーレイ合成手段42とを有している
ため、フレームと背景の切換入力に応じてそれぞれ別個
に合成処理を行なうため、制御処理の負荷が分散されて
処理速度の低下が少なく、使用者にストレスを感じさせ
ない。
【0097】また、撮影プレイのコースに応じ、上記背
景とフレームとをあらかじめ所定の組合せを設定し、上
記切換ボタン22a,22bの操作により、上記組合せ
単位で切換入力が行なわれるように構成することもでき
る。この場合のように、2組の切換ボタン22a、22
bを必要としない操作の場合は、どちらか1組の入力だ
けを受け付けてもよいし、2組どちらの入力を受け付け
るようにしてもよい。
【0098】このように、フレームと背景の組合せとし
て絵柄的に合う組合せをあらかじめ設定し、その組合せ
単位で切換入力を行うことにより、使用者2は、絵柄や
色彩的に合わない組合せを選ぶ心配がなくなるうえ、無
駄な操作を省くことができて、フレームや背景を探した
り選んだりする時間を実質的に長くすることができる。
このため、使用者2に考える時間を十分与えたり、反対
にプレイ時間を短く設定して顧客回転率を向上させたり
することが可能となる。
【0099】上記撮影プレイのコースについては後述す
るが、撮影プレイの開始時に使用者によって選択され、
そのコースに応じた撮影プレイが実行されるものであ
る。
【0100】また、上記操作パネル16a,16bに
は、決定ボタン14とキャンセルボタン13が設けられ
ている。
【0101】上記決定ボタン14は、使用者による切換
ボタン22a,22bの操作により上記切換表示される
合成映像のうち、所望のフレームや背景が使用された合
成映像を決定し、所望の瞬間の静止画50として固定す
るシャッタ手段として機能する。このようにすることに
より、フレームや背景と撮像動画が実際に合成された状
態で数多くのフレームや背景のなかから所望のフレーム
や背景を選択して静止画50の撮影ができるため、その
ときの服装や髪型、あるいはその時の気分やプレイ仲間
が誰か等に応じた最適なフレームや背景の選択を行ない
やすくなる。
【0102】上記決定ボタン14の操作により撮影され
た被写体2の静止画50は、撮影プレイが終了すると、
上記静止画50が撮影されたときに選択されたフレーム
および背景を識別する識別情報とともに第2コンピュー
タ装置38に伝送される。そして、第2コンピュータ装
置38では、上記静止画50を使用した編集プレイが実
行される。
【0103】上記キャンセルボタン13は、一旦決定ボ
タン14を操作して決定した操作入力を取消したり、一
旦進んだ操作画面を戻したりする際に操作する。
【0104】つぎに、第2コンピュータ装置38につい
て説明する。
【0105】上記第2コンピュータ装置38には、編集
プレイの際に編集入力を受け付ける編集入力手段として
機能する編集用ディスプレイ8と、編集プレイで編集さ
れた画像を印刷媒体35に印刷出力するプリンタ9と、
スピーカ18bおよびサービスパネル40bを制御する
第2制御回路62が接続されている。上記編集用ディス
プレイ8には、編集入力や操作入力を行なうタッチペン
12が付属している。
【0106】上記サービスパネル40bは、設置した装
置を運営するものが操作するもので、印刷されたプリン
トの枚数をカウントするプリントカウンタ、スピーカか
ら出力する音量を調整する音量調整つまみ、装置の編集
側で必要とするメンテナンスモードを行うためのメンテ
ナンスボタンなどが備えられている。
【0107】上記第2コンピュータ装置38は、CPU
44,メモリ45,ドライバ46,通信手段47等を備
え、具体的には、主として編集プレイを制御する制御プ
ログラム53が記憶された記憶装置33を備えている。
【0108】上記記憶装置33には、上記制御プログラ
ム53に従って編集用ディスプレイ8に表示される操作
画面57と、上記撮影プレイにおけるシャッタ操作によ
り撮影され第1コンピュータ装置37から伝送された被
写体2の静止画50とが記憶されている。
【0109】また、上記記憶装置33は、上記静止画5
0と合成するフレームや背景等の記憶画像を格納する本
発明の第2記憶部および第4記憶部として機能するもの
であり、フレーム画像および背景画像が記憶されてい
る。この記憶装置33に記憶されたフレーム画像および
背景画像は、上記編集用ディスプレイ8に合成映像とし
て表示して使用者2に目視確認させるとともに、静止画
50を印刷媒体35に印刷出力する際に使用される高解
像度の印刷用画像であり、高解像度背景画像群55およ
び高解像度フレーム画像群54として格納されている。
【0110】また、上記記憶装置33には、編集プレイ
において、タッチペン12で編集用ディスプレイ8に入
力された手描き画像やスタンプ画像等の編集用画像56
が格納されている。
【0111】上記制御プログラム53は、静止画50
(被写体2のバックにスクリーン26が写り込んだ画像
である)からスクリーン26の写り込みを除去して被写
体を抽出する被写体抽出手段59と、この被写体抽出手
段59で抽出された被写体画像に高解像度のフレームお
よび背景を読み出して合成するとともに、この合成され
た画像に対し、さらに編集用ディスプレイ8に入力され
た編集用画像56を合成する本発明の第2合成手段60
とを備えている。
【0112】上記第2合成手段60は、上記カメラ6に
より撮影された静止画50から被写体2を抽出する第2
抽出手段(図示せず)を備え、上記第2抽出手段で抽出
された被写体以外の部分に高解像度のフレームおよび背
景を合成して合成画像を生成する。
【0113】上記第2合成手段60において、被写体画
像に合成される高解像度のフレームおよび背景は、上記
高解像度背景画像群55および高解像度フレーム画像群
54として記憶装置33に格納されたものである。この
とき読み出される高解像度のフレームおよび背景は、撮
影プレイにおいて、決定ボタン14の操作により被写体
2の静止画50を撮影したときに、選択されたフレーム
および背景と同じ色柄であるが、撮影プレイでは低解像
度のフレームおよび背景(確認用画像)が使用されたの
に対し、高解像度のフレームおよび背景(印刷用画像)
が使用される。
【0114】すなわち、第1コンピュータ装置37と第
2コンピュータ装置38には、同じ絵柄のフレーム画像
および背景画像が保存されているが、この例では、両者
は同じ画像データではない。撮影プレイの際には、64
0×480ドット程度の画像データであれば十分使用に
耐えるため、第1コンピュータ装置37には低解像度画
像が格納されている。一方、編集プレイおよび印刷では
高解像度な画像が求められるため、1280×1024
ドット程度の高解像度画像が格納され使用される。
【0115】このように、確認用画像と印刷用画像が別
に準備されているため、確認用画像の合成処理と印刷用
画像の合成処理をそれぞれ別個に行なうため、制御処理
の負荷が分散されて処理速度の低下が少なく、使用者に
ストレスを感じさせない。また、確認用画像として画素
の少ない低解像度画像を使用し、印刷用画像として画素
の多い高解像度画像を使用したため、確認用画像の合成
処理や表示処理においては、データ量の少ない低解像度
画像を使用して負荷の少ない状態で処理を行い、印刷用
画像の合成処理や印刷においては、高解像度画像を用い
ることにより、画質に優れた美麗な写真プリントを作成
することができる。
【0116】ここで、上記対応化手段92では、例え
ば、つぎのようにして高解像度の印刷用画像と低解像度
の確認用画像との対応化を行なう。すなわち、高解像度
のフレームおよび背景の高解像度背景画像群55および
高解像度フレーム画像群54からの読み出しを、第1コ
ンピュータ装置37から伝送された、撮影プレイで静止
画50が撮影されたときに選択されたフレームおよび背
景を識別する識別情報に基づいて行なうことにより両者
の対応をとるのである。
【0117】具体的には、第1コンピュータ装置37内
の画像と、第2コンピュータ装置38内の画像のファイ
ル名の一部を共通にしておく。たとえば第1コンピュー
タ装置37では「PICT01_1.BMP」、第2コ
ンピュータ装置38では「PICT01_2.BMP」
とし、PICT01が同じ絵柄の画像であることを示す
ようにすればよい。また、固有の画像番号と関連する画
像ファイル名等を対応つける情報(テーブルなど)を定
義しておき、そのテーブルを第1コンピュータ装置37
および第2コンピュータ装置38内に保存して参照する
ようにすることもできる。このようにして、撮影プレイ
でどのフレームまたは背景を用いたかの同期をとること
ができる。
【0118】このように、複数のコンピュータ装置を備
え、確認用画像の合成処理と印刷用画像の合成処理をそ
れぞれ異なるコンピュータ装置で行なうとともに、確認
用合成処理を行なう第1コンピュータ装置37から印刷
用合成処理を行なう第2コンピュータ装置38へのデー
タ転送において、画像の識別情報を転送して画像データ
そのものを転送しないように構成しているため、データ
量の大きい画像データそのものを転送するのではなく、
画像の識別情報だけを送信すればよいため、送信処理に
要する負荷が軽減し、処理速度の低下が少なく、複数の
制御手段間のタイムラグを少なくできる。
【0119】さらに、上述の複数のコンピュータ装置に
供給する電源を、互いに独立して入り切り操作ができる
ような操作部(たとえば、電源スイッチ等)を備えるこ
とができる。このような場合には、一方のコンピュータ
装置に、電源を切らないと復帰できないようなトラブル
が発生した場合でも、この異常のあるコンピュータ装置
側の電源だけを切り入りできるので、正常に動作してい
る他方のコンピュータ装置に影響を与えない。たとえ
ば、上述のとおり、撮影プレイと編集プレイを異なる場
所で同時にプレイしているような場合に、撮影プレイ側
で異常が発生しても、編集プレイ側に影響を与えず、装
置を正常に復帰できるので、編集プレイ側の利用者の時
間の無駄が発生することがない。
【0120】また、上記記憶装置33には、上記第2合
成手段60で合成された静止画50と、高解像度のフレ
ームおよび背景と、手描き画像やスタンプ画像等の編集
用画像56との静止合成画像58が記憶される。
【0121】このとき、上記スタンプ画像等の編集用画
像56は、編集コースに応じて複数種類の組合せが準備
され記憶されている。そして、この編集プレイでは、自
動選択された編集コースにおいて、上記編集用ディスプ
レイ8に、選択された撮影コースに関連して他の編集コ
ースと異なるよう設定された編集入力ツールであるスタ
ンプツールが表示され、撮影コースに対応したスタンプ
画像を使用した編集を行い得るようになっている。
【0122】上記編集コースによる編集が行なわれた静
止合成画像58は、プリンタ9により印刷媒体35に出
力され、写真プリントとして提供される。このとき、フ
レームや背景として画質のより高解像度の印刷用画像を
使用していることから、美麗な写真プリントを提供でき
る。
【0123】上記写真プリント提供装置の動作の一例に
ついて、図7〜図10のフローチャートを参照しながら
説明する。ここで、図7〜図10において、「S」はス
テップを意味する。
【0124】まず、全体の処理を図7に基づいて説明す
る。
【0125】この例で説明した装置では、使用者2は、
撮影プレイ用空間31で撮影プレイを行ない、撮影プレ
イが終了すると、編集プレイ用空間32に移動して編集
プレイを行なう。編集プレイが終了すると、筐体1側面
の送出口19の前で、写真プリントが排出されるのを待
つ。また、上記撮影プレイは、主として第1コンピュー
タ装置37で制御され、編集用プレイは、主として第2
コンピュータ装置38により制御される。
【0126】まず、装置の電源が投入されると、第1コ
ンピュータ装置37および第2コンピュータ装置38の
記憶装置41,33内に記憶された制御プログラム4
8,53が起動し、装置が動作を開始する。装置が起動
すると、第1コンピュータ装置37および第2コンピュ
ータ装置38に接続されているそれぞれの機器のチェッ
クが行なわれ、異常がなければ、モニタ20に、タイト
ルデモ画面が表示される(S1)。このタイトルデモ画
面表示の状態では、常に、硬貨が投入されるのを待機し
ており、硬貨が投入されれば次のステップに進み、硬貨
の投入がなければタイトルデモ画面の表示を継続する。
【0127】使用者2が撮影プレイ用空間31に入り、
硬貨投入口15に硬貨が投入され硬貨検出部34で硬貨
が検出されると(S2)、モニタ20には、図11に示
す撮影コース選択画面が表示される(S3)。この例に
おいて、撮影コースのメニューとしては、「オートフレ
ームコース」「マルチフレームコース」「セレクトフレ
ームコース」の3種類のメニュー61が準備され表示さ
れている。
【0128】上記撮影コースの選択は、操作パネル16
a,16bの切換ボタン22a,22bで切り換えて選
択し、決定ボタン14を操作して選択入力を決定する。
画面左上に表示されているカウンタ81は、コースを選
択できる残り時間であり、規定時間(たとえば20秒)
が最初に表示され、時間経過によりカウントが減ってい
く。利用者2は、カウンタが0になるまでにコースを選
択決定するが、カウントが0になっても決定されなかっ
た場合は、その時点のカーソル位置で選択されているコ
ースが決定される。
【0129】ここで、「オートフレームコース」が選択
されると、オートフレームコースの撮影が実行され(S
4)、「マルチフレームコース」が選択されると、マル
チフレームコースの撮影が実行され(S5)、「セレク
トフレームコース」が選択されると、セレクトフレーム
コースの撮影が実行される(S6)。各撮影コースの撮
影動作については後述する。
【0130】上記各撮影コースの撮影において、被写体
2を撮影した静止画50と、その撮影に使用されたフレ
ームおよび背景の識別情報が第1コンピュータ装置37
に格納されるか、または第2コンピュータ装置38に対
して伝送される。
【0131】この例では、ステップ4,5,6までが撮
影プレイであり、ステップ4,5,6が終了すると、モ
ニタ20には、編集プレイ用空間32への移動を促すメ
ッセージが音声およびモニタ20に表示され、使用者2
は撮影プレイ用空間31から一旦出て編集プレイ用空間
32に移動し、編集プレイが開始される。
【0132】このとき、第1コンピュータ装置37によ
る撮影プレイが終了したことを第2コンピュータ装置3
8が検出すると、第2コンピュータ装置38は、第1コ
ンピュータ装置37内の静止画50とその撮影に使用さ
れたフレームおよび背景の識別情報を読み取る。これら
動作の同期をとる方法は、どちらのコンピュータ装置3
7,38からの問いかけに対して行ってもよい。
【0133】上記各撮影コースの撮影動作が終了して編
集プレイが開始されると、第2コンピュータ装置38に
おいて、第1コンピュータ装置37から読み取った静止
画50とその撮影に使用されたフレームおよび背景の識
別情報を元に、高解像度のフレームと背景が読み出され
て静止合成画像58が合成される。
【0134】そして、編集用ディスプレイ8には、写真
選択画面が表示され、撮影コースで複数のシャッタ操作
によって得られた静止画50を用いた静止合成画像58
を一覧表示し、利用者2は表示された画像の中から好み
の画像を規定枚数(全部であっても一部であってもよ
い)、タッチペン12で選択する(S7)。これによ
り、この後の編集や印刷を行なう必要のない撮影画像の
削除が可能となる。
【0135】写真の選択が行なわれると、つぎに上記撮
影画像の明るさ調整画面が編集用ディスプレイ8に表示
され、タッチペン12を操作し、選択された写真の明る
さの調整を行う(S8)。このS8においては、次に、
選択された画像の向きの回転も行なうことができるよう
になっている。
【0136】明るさの調節が終了すると、シール分割選
択画面が編集用ディスプレイ8に表示される。S7で選
択された写真の枚数に応じて、写真の大きさ、写真の枚
数などにより予め決められた配置でレイアウトされた、
印刷媒体35に印刷されるシールレイアウトが複数表示
され、好みのシールレイアウトをタッチペン12でタッ
チし、選択する(S9)。
【0137】編集プレイでは、編集用ディスプレイ8に
らくがき画面(図20参照)が表示され、編集プレイが
行なわれる(S10)。上記らくがき画面と編集プレイ
の詳細については後述する。編集プレイが終了すると、
編集後の静止合成画像58の画像データがプリンタ9に
送られて、印刷媒体35に印刷出力され、写真プリント
が送出口19から排出される(S11)。
【0138】つぎに、上記各撮影コースの詳細について
説明する。
【0139】まず「セレクトフレームコース」について
図8のフローチャートに基づいて説明する。
【0140】この「セレクトフレームコース」は、利用
者2が好みのフレームと好みの背景を別個に選択入力
し、その選択入力されたフレームと背景とカメラ6によ
る動画である撮像動画が合成された画像をモニタ20で
確認しながら撮影できるものである。
【0141】図7のS3で「セレクトフレームコース」
が選択されると、図12に示すジャンル選択画面がモニ
タ20に表示される(S300)。このジャンル選択画
面には、複数のジャンル名が表示されたジャンル選択部
75が表示され、ここに表示されているジャンルの中か
ら切換ボタン22a,22bを操作して選択入力の切換
を行なう。選択中は現在選ばれているジャンルのフレー
ム画像や背景画像がジャンル説明部76に表示される。
これにより利用者2は、どのジャンルにどんな画像があ
るか確認でき、好みのジャンルを選択しやすくなる。決
定ボタン14でジャンルが決定され次のステップへ進
み、キャンセルボタン13で図7のS3のコース選択画
面に戻り、コースを選び直すことが出来る。
【0142】S300で好みのジャンルが決定される
と、図13の撮影画面が表示され、撮影が行なわれる
(S301)。この撮影画面には、画面中央にカメラ6
による撮像映像である撮像動画と選択されたフレームお
よび背景とがリアルタイム合成された合成動画をリアル
タイム表示するライブ映像表示部77が表示されてい
る。また、画面左側には、背景のサムネイル画像を縦並
びに複数表示して背景を選択する背景選択部78が表示
され、画面右側には、フレームのサムネイル画像を縦並
びに複数表示してフレームを選択するフレーム選択部7
9が表示されている。また、画面中央の下側には、「ノ
ーマルフラッシュ」「上からのフラッシュ」「バズーカ
フラッシュ」「すべてのフラッシュ」と表示された照明
方法選択部80が表示されている。また、画面中央の上
側には、残り時間を表示するカウンタ81が表示されて
いる。
【0143】この撮影画面では、利用者2は左側の切換
ボタン22aで背景画像を選択し、右側の切換ボタン2
2bでフレーム画像を選択する(S302)。選択され
た背景画像およびフレーム画像は、背景選択部78およ
びフレーム選択部79のサムネイルが強調表示されると
ともに、瞬時にカメラ6からの撮像動画と合成され、ラ
イブ映像表示部77に表示される。このときの画像合成
は、第1コンピュータ装置37において、低解像度背景
画像群51および低解像度フレーム画像群52からフレ
ームおよび背景が読み出され、アンダーレイ合成手段4
2およびオーバーレイ合成手段43によりカメラ6から
の動画と合成され、表示される。このように、撮影プレ
イでは、フレームや背景はモニタ20に表示するだけな
ので、低解像度の画像を使用することにより処理の負荷
が低減される。
【0144】フレームや背景を切り換えるときは、利用
者2は左側の切換ボタン22aで背景画像の切り換えを
行い、右側の切換ボタン22bでフレーム画像の切り換
えを行なう。これに応じて、切り換えで選択されたフレ
ームや背景は、リアルタイムにカメラ6からの動画と合
成され、ライブ映像表示部77にリアルタイムに切換表
示される。これにより、利用者2は、シャッタ操作の前
に、背景画像またはフレーム画像を色々切換ながら合成
動画を確認でき、楽しみながら撮影できる。
【0145】また、装置には複数の場所にストロボが備
わり(図1,図5参照)、撮影時にどのストロボを照射
させるかを、キャンセルボタン13を操作することで選
択できるようになっている。「ノーマルフラッシュ」で
は正面ストロボ7が照射されて普通の撮影効果を奏す
る。「上からのフラッシュ」では点光源の天井ストロボ
24が照射され、利用者2の頭部に天使の輪のような輝
きが表現された撮影ができる。「バズーカフラッシュ」
では、バウンスストロボ29が発光し、反射板25での
反射光を利用した背面斜め上部からの照明が行なわれ、
被写体2を後方上部から光で包み込んだような全体的に
明るく、輪郭をややぼかした逆光効果を活かした画像に
仕上がる。「すべてのフラッシュ」では、これら全てが
照射され、全体的に明るく、光量のバランスを最適にす
ることで、上述のすべての効果を奏する。
【0146】ここで、バックストロボ27は、どの照明
方法においても発光し、スクリーン26に被写体2の影
ができるのを防止して背景の合成精度を向上させること
が行なわれる。また、バック蛍光灯28は、フレームや
背景を切り換えながら撮像動画とフレームや背景との合
成動画をモニタ20に表示する際、常に発光しており、
スクリーン26に被写体2の影ができるのを防止し、リ
アルタイムで切り換え表示される合成映像の合成精度を
向上させる。
【0147】フレームおよび背景の切り換え選択、照明
方法の選択入力は、カウンタ81が0になるまで選択可
能である。0になるとその時点で選ばれている内容で強
制的に決定される。カウンタが0になる前に、撮影開始
の指示として決定ボタン14を押すと(S303)、
「3.2.1」という音声および画面表示によるカウン
トダウン表示ののち、ストロボが照射されるとともに、
カメラ6のシャッタが動作し静止画50が撮影される
(S304)。
【0148】上記シャッタ操作により、カメラ6は被写
体2の静止画50を撮影する。このとき、モニタ20に
は、撮影された静止画50とそのとき選択されているフ
レームおよび背景との合成画像が表示されている。ま
た、上記シャッタ操作により、カメラ6は被写体2の静
止画50を撮影してその画像データを記憶するととも
に、そのシャッタ操作の際に選択されていたフレームお
よび背景の識別情報を関連付けて記憶する。これらの情
報は、撮影プレイの終了により第1コンピュータ装置3
7から第2コンピュータ装置38に伝送され、第2コン
ピュータ装置38における編集プレイで使用される。こ
のように、合成画像は撮影時の確認のために作成される
のであって、合成画像自体が保存されるのではなく、撮
影された静止画50だけが保存されるのである。
【0149】そして、S305において、規定回数(た
とえば6回)の撮影が終了しているか否かが判断され、
撮影回数が規定回数に達していなければ(S305でN
O)、S306において同じフレーム・背景・照明方法
の選択内容でさらに規定回数(たとえば2回)撮影して
いるか否かが判断される。
【0150】S306において同じフレーム・背景・照
明方法の選択内容で規定回数(この場合は2回)に達し
ていなければ(S306でNO)、S304に戻って規
定回数(この場合は2回)まで撮影動作が繰り返され
る。S306において同じフレーム・背景・照明方法の
選択内容で規定回数に達していれば(S306でYE
S)、S302に戻り、再度フレーム画像,背景画像,
照明方法が選択できる状態となって規定回数(この場合
は6回)の動作が繰り返される。一方、規定回数の撮影
が終了すれば、撮影コースは終了し、次の処理へ進む。
(S305でYES)
【0151】つぎに、「オートフレームコース」につい
て図9のフローチャートに基づいて説明する。
【0152】この「オートフレームコース」は、あらか
じめフレーム画像と背景画像の組み合わせが日替わりで
複数種類用意され、そのフレーム画像と背景画像の組合
せを選択して撮影を行うものである。予め用意された組
合わせの中から選択すればよいので、フレーム画像と合
成画像をそれぞれ別個に選択する必要がなく利用者2に
とっても便利である。
【0153】図7のS3で「オートフレームコース」が
選択されると、図14の撮影画面が表示される(S10
0)。この撮影画面には、画面中央にカメラ6による撮
像動画と選択されたフレームおよび背景とがリアルタイ
ム合成された合成動画をリアルタイム表示するライブ映
像表示部77が表示されている。また、画面左側および
右側には、フレームと背景が組合せられた組合せ画像の
サムネイル画像を縦並びに複数表示して組合せ画像を選
択する組合せ選択部82が表示されている。また、画面
中央の下側には、「ノーマルフラッシュ」「上からのフ
ラッシュ」「バズーカフラッシュ」「すべてのフラッシ
ュ」と表示された照明方法選択部80が表示されてい
る。また、画面中央の上側には、残り時間を表示するカ
ウンタ81が表示されている。
【0154】この撮影画面では、利用者2は左右の切換
ボタン22a,22bで組合せ画像を選択する(S10
1)。選択された組合せ画像は、組合せ選択部82のサ
ムネイルが強調表示されるとともに、瞬時にカメラ6か
らの動画と合成され、ライブ映像表示部77に表示され
る。このときの画像合成は、第1コンピュータ装置37
において、低解像度背景画像群51および低解像度フレ
ーム画像群52からフレームおよび背景が読み出され、
アンダーレイ合成手段42およびオーバーレイ合成手段
43により動画と合成され、モニタ20に表示される。
【0155】フレームと背景の組合せ画像を切り換える
ときは、利用者2は左右の切換ボタン22a,22bで
画像の切り換えを行う。これに応じて、切り換えで選択
されたフレームと背景の組合せ画像は、リアルタイムに
カメラ6からの動画と合成され、ライブ映像表示部77
にリアルタイムに切換表示される。このとき、フレーム
や背景としてデータ量の小さい低解像度の確認用画像を
使用していることから、切換表示の際の処理負荷が小さ
くてすみ、スムーズな切換表示が実現される。カウンタ
81および照明方法選択部80は、セレクトフレームコ
ースの場合と同様である。
【0156】決定ボタン14を押すと(S102)、
「3.2.1」という音声および画面表示によるカウン
トダウン表示ののち、ストロボが照射されるとともに、
カメラ6のシャッタが動作し静止画50が撮影される
(S103)。
【0157】そして、S104において、規定回数(た
とえば6回)の撮影が終了しているか否かが判断され、
撮影回数が規定回数に達していなければ(S104でN
O)、S105において同じフレーム・背景・照明方法
の選択内容でさらに規定回数(たとえば2回)撮影して
いるか否かが判断される。
【0158】S105において同じフレーム・背景・照
明方法の選択内容で規定回数(この場合は2回)に達し
ていなければ(S105でNO)、S103に戻って規
定回数(この場合は2回)まで撮影動作が繰り返され
る。S105において同じフレーム・背景・照明方法の
選択内容で規定回数に達していれば(S105でYE
S)、S101に戻り、再度フレーム画像,背景画像,
照明方法が選択できる状態となって規定回数(この場合
は6回)の動作が繰り返される。一方、規定回数の撮影
が終了すれば(S104でYES)、図15に示す予告
画面がモニタ20に表示される。
【0159】この予告画面には、「只今らくがきの準備
中です、しばらくお待ちください」というメッセージと
ともに、「明日はこのフレームだよ、また来てね」のメ
ッセージおよび次の日に選択可能となるフレームと背景
の組合せ画面83が予告表示される(S106)。カウ
ンタ81による所定のカウント時間だけ表示されたの
ち、撮影コースは終了し、次の処理へ進む。
【0160】このように、選択入力しうるフレームおよ
び背景の組合せ画像が1日ごとに変更される日替わり画
像であり、プレイ中における撮影プレイ終了時のタイミ
ングで、次の日に選択入力可能となる組合せ画面83を
予告表示するため、利用者2は、次の日に使用可能とな
る組合せ画面83の予告表示を見て気に入ったものがあ
ればまた利用したいと考えることから、利用者2のリピ
ート効果の増大に繋がる。また、利用者2に対して飽き
のこないプレイを提供できるようになる。
【0161】なお、選択可能とする画像は日替わりだけ
に限定するものではなく、週単位や月単位等適宜変更す
ることができる。また、ここでは、日替わり画像として
予告表示を行なう画像としてフレームと背景の組合せ画
像である場合を例示したが、これに限定するものではな
く、フレームや背景をそれぞれ日替わりや週替わりにし
て予告表示することもできる。そして、このような予告
表示をマルチフレームコースやセレクトフレームコース
において行なうこともできる。
【0162】つぎに、「マルチフレームコース」につい
て図10に基づいて説明する。
【0163】この「マルチフレームコース」は、ジャン
ルごとに場面が設定されており、その場面にあった画像
(フレーム画像および背景画像)が予め決定されてい
る。利用者は直接フレーム画像や背景画像を選択するの
ではなく、ジャンルを選択するだけで、連続的に撮影が
行われるコースである。
【0164】図7のS3で「マルチフレームコース」が
選択されると、図16のジャンル選択画面が表示される
(S200)。このジャンル選択画面には、複数のジャ
ンル名が表示されたジャンル選択部75が表示され、こ
こに表示されているジャンルの中から切換ボタン22
a,22bを操作して選択入力の切換を行なう。選択中
は現在選ばれているジャンルのフレーム画像や背景画像
がジャンル説明部76に表示される。決定ボタン14で
ジャンルが決定され次のステップへ進み、キャンセルボ
タン13で図5のS3のコース選択画面に戻り、コース
を選び直すことが出来る。
【0165】S200で好みのジャンルが決定される
と、図17に示す照明方法選択画面が表示される(S2
01)。この照明方法選択画面には、「おまかせフラッ
シュ」「ノーマルフラッシュ」「上からのフラッシュ」
「バズーカフラッシュ」「すべてのフラッシュ」と表示
された照明方法選択部80が表示されている。また、画
面左上には、残り時間を表示するカウンタ81が表示さ
れている。照明方法の選択は、左右の切り替えボタン2
2a,22bおよび決定ボタン14で行なわれる。
【0166】上記「おまかせフラッシュ」が選択される
と、あらかじめ決められた場面にあった最適な照明方法
で撮影を行うことができる。その他の「ノーマルフラッ
シュ」「上からのフラッシュ」「バズーカフラッシュ」
「すべてのフラッシュ」は、他の撮影コースの場合と同
様である。
【0167】照明方法の選択が行なわれると、図18の
撮影画面が表示される(S202)。この撮影画面に
は、画面中央にカメラ6による撮像動画と選択されたジ
ャンルの最初の場面で決められたフレームおよび背景と
がリアルタイム合成された合成映像をリアルタイム表示
するライブ映像表示部77が表示されている(S20
3)。また、画面右には、選ばれたジャンルでの設定場
面表示85が表示され、1場面で1回撮影し、強調表示
等でこれから撮影する場面がわかるように表示されてい
る。
【0168】画面左側には、撮影予告表示部84が表示
されている。この撮影予告表示部84では、矢印が上か
ら下に移動し、矢印が「撮影」の場所にきたときにシャ
ッタが動作するようになっている。このコースでは、利
用者2によるシャッタ操作を必要とせず、撮影が連続的
に行われる。この場合、連続的に撮影するためストロボ
の充電を行う時間を確保する必要があるが、この撮影予
告部の表示を行うことで利用者2の退屈感を紛らわすこ
とができる。
【0169】図19は、撮影予告表示の第2例を示して
いる。図18では、撮影予告表示部84がモニタ20の
画面内に表示されていたが、この例では、モニタ20の
外に複数のLEDランプ86を並べて取り付け、撮影予
告ランプとして機能させている。この場合、点灯すれば
数字が現れるランプなどを利用すれば利用者2にわかり
やすく、撮影のタイミングをマークで表せば、よりわか
りやすくなる。上記撮影予告ランプの配置は横並びだけ
でなく、縦並びとすることもできる。なお、上記撮影予
告部は、設けなくてもよい。
【0170】1回の撮影(S204)が終了すると自動
的につぎの場面で撮影が行われ、場面数(たとえば7場
面)が終了するまで連続的に撮影が繰り返される(S2
05でNO)。次の場面で使用するフレームと背景がカ
メラ6からの撮像動画と合成されライブ映像表示部77
に表示される。上記ジャンルとして「学校」が選択され
た場合、場面として「校門」「教室」「運動場」「昼ご
飯」「体育館」「廊下」「校舎裏」などが準備されてい
る。このとき、フレームや背景としてデータ量の小さい
低解像度の確認用画像を使用していることから、切換表
示の際の処理負荷が小さくてすみ、スムーズな連続撮影
が実現される。規定回数での撮影が終了すると、つぎの
ステップに進む。
【0171】上記「オートフレームコース」(S4)、
「マルチフレームコース」(S5)、「セレクトフレー
ムコース」(S6)のいずれかの撮影コースの撮影動作
が終了すると、上記撮影コースの撮影において、被写体
2を撮影した静止画50と、その撮影に使用されたフレ
ームおよび背景の識別情報が第1コンピュータ装置37
に格納され、第2コンピュータ装置38に対して伝送さ
れる。
【0172】一方、編集プレイ用空間32への移動を促
すメッセージが音声およびモニタ20に表示され、使用
者2は撮影プレイ用空間31から一旦出て編集プレイ用
空間32に移動し、編集プレイが開始される。
【0173】編集プレイが開始されると、第2コンピュ
ータ装置38において、第1コンピュータ装置37から
伝送された静止画50とその撮影に使用されたフレーム
および背景の識別情報を元に、高解像度のフレームと背
景が読み出されて静止合成画像58が合成される。
【0174】編集プレイでは、編集用ディスプレイ8
に、図20に示すようならくがき画面が表示され、編集
プレイが行なわれる(S10)。
【0175】上記らくがき画面において、63はらくが
き入力部であり、撮影プレイにおいて撮影されたフレー
ムと背景と被写体画像の静止合成画像58が表示され、
タッチペン12の操作により手描き画像やスタンプ画像
等の編集用画像56の入力を受け付ける。64は編集プ
レイの残り時間を表示するカウンタであり、66は上記
カウンタが0になる前すなわち所定の編集プレイ時間に
達する前に操作して編集プレイを終了する終了ボタンで
ある。
【0176】65は画像切替部であり、撮影プレイにお
いて撮影されたフレームと背景と被写体画像の静止合成
画像58について、複数のサムネイル画像が表示され、
らくがき入力部63に表示してらくがき入力を行なえる
アクティブ状態となる静止合成画像58を切り替えるこ
とができるようになっている。
【0177】73はツール選択部であり、編集入力で使
用する編集ツールを選択する。73dはペン入力を行な
う際に選択するペンボタン、73cはスタンプ入力を行
なう際に選択するスタンプボタンである。73aはらく
がき入力部63に表示された静止合成画像58の背景を
変更する際に選択する背景ボタン、73bはらくがき入
力部63に表示された静止合成画像58のフレームを変
更する際に選択するフレームボタンである。
【0178】72は編集入力選択部であり、上記ツール
選択部73で選択された編集ツールによって実際に入力
するスタンプ画像やペンの種類等の編集入力メニューが
表示され、実際に編集入力するメニューを選択する。
【0179】例えば、上記ツール選択部73でペンボタ
ン73dが選択された場合、この編集入力選択部72に
は、ペンの種類,太さ,色等がアイコン74で表示さ
れ、上記アイコン74をタッチペン12で選択してから
らくがき入力部63の表面に絵を書くことにより、選択
されたペン入力モードによる手描き画像が入力できる。
【0180】また、上記ツール選択部73でスタンプボ
タン73cが選択された場合、この編集入力選択部72
には、スタンプ画像の種類,大きさ,色等がアイコン7
4で表示され、上記アイコン74をタッチペン12で選
択してかららくがき入力部63の表面にタッチペン12
先端を接触させることにより、選択されたスタンプモー
ドによるスタンプ画像が入力できる。
【0181】また、上記ツール選択部73で背景ボタン
73aが選択された場合、この編集入力選択部72に
は、各種の背景画像がアイコンまたはサムネイル74で
表示され、上記アイコンまたはサムネイル74をタッチ
ペン12で選択することにより、らくがき入力部63に
表示された静止合成画像58で使用された背景を、ここ
で選択した背景に変更できるようになっている。ここで
差し替えるフレームおよび背景は、撮影プレイにおいて
選択できたものであってもよいし、撮影プレイでは表示
されなかったまったく別の画像を準備しておき、その画
像と差し替えることができるようにしてもよい。
【0182】また、上記ツール選択部73でフレームボ
タン73bが選択された場合、この編集入力選択部72
には、各種のフレームがアイコンまたはサムネイル74
で表示され、上記アイコンまたはサムネイル74をタッ
チペン12で選択することにより、らくがき入力部63
に表示された静止合成画像58で使用されたフレーム
を、ここで選択した背景に変更できるようになってい
る。
【0183】67はフレーム消去ボタンであり、らくが
き入力部63に表示された静止合成画像58で使用され
たフレームを1回の操作で消去できるようになってい
る。また、68は背景消去ボタンであり、らくがき入力
部63に表示された静止合成画像58で使用された背景
を1回の操作で消去できるようになっている。上記フレ
ーム消去ボタン67および背景消去ボタン68は、1回
の操作でフレームや背景が消去されることから、後述の
けしゴム69でタッチペン12でなぞって消すより操作
性がよい。なお、フレーム消去ボタン67や背景消去ボ
タン68では、上述したように差し替えたフレームや背
景を消去することもできる。
【0184】このように、撮影プレイにおけるシャッタ
操作により所望のフレームや背景を決定して静止画50
として固定したのち、プリンタ9による印刷出力する前
の編集プレイにおいて、上記静止画50に使用されたフ
レームや背景の差し替えや消去を可能とするようになっ
ているため、撮影プレイにおいて切換表示しながら選択
したフレームや背景があとになって気に入らなくなった
ような場合に、印刷前に差し替えてより納得のいく写真
プリントを提供することができる。
【0185】69は既に入力された手描き画像やスタン
プ画像を消去するらくがき消去ボタン、70は操作を1
回前に戻してやり直す戻るボタン、71は操作をはじめ
からやり直すはじめからボタンである。
【0186】所定時間の編集プレイが終了すると、編集
後の静止合成画像58の画像データがプリンタ9に送ら
れて、印刷媒体35に印刷出力され、写真プリントが送
出口19から排出される(S11)。
【0187】このように、上記写真プリント提供装置お
よび方法によれば、第1合成手段90に用いる確認用画
像と第2合成手段60に用いる印刷用画像を別に準備
し、モニタ20による確認用の合成処理とプリンタ9に
よる印刷用の合成処理をそれぞれ別個に行なうため、制
御処理の負荷が分散されて処理速度の低下が少なく、使
用者にストレスを感じさせない。また、確認用として画
素の少ない低解像度画像を使用し、印刷用として画素の
多い高解像度画像を使用することにより、確認用の合成
処理や表示処理においては、データ量の少ない低解像度
画像を使用して負荷の少ない状態で処理を行い、印刷用
の合成処理や印刷においては、高解像度画像を用いるこ
とにより、画質に優れた美麗な写真プリントを作成する
ことができる。
【0188】また、使用者2は、従来のように、あらか
じめひとつに決められたフレーム画像に応じてシャッタ
操作を行なうのではなく、リアルタイム表示される使用
者2自身の映像と、切換表示されるフレームや背景との
リアルタイム合成映像を目視確認しながら、順次フレー
ムや背景の切換入力を行なうとともに、その合成映像を
リアルタイムで目視確認できる。このため、所望のフレ
ームや背景記憶画像を探したり、フレームや背景の絵柄
に合わせたポーズや表情を決めるなど、趣向を凝らした
撮影プレイが可能となる。また、フレームや背景と撮像
動画が実際に合成された状態で数多くのフレームや背景
のなかから所望のものを選択できるため、そのときの服
装や髪型、あるいはその時の気分やプレイ仲間が誰か等
に応じた最適なフレームや背景の選択を行ないやすくな
る。
【0189】図21および図22は、本発明の写真プリ
ント作成装置の第2の実施の形態を示す。図21はシス
テム構成を示す概要図、図22は詳細のシステム構成図
である。
【0190】この例は、図21に示すように、高解像度
の印刷用画像を記憶する本発明の第2記憶部としてのフ
レーム画像群96と、上記フレーム画像群96に格納さ
れた高解像度フレーム画像を読み出してそれに対応する
低解像度の確認用画像に変換する画像変換手段95とを
備えている。
【0191】より詳しく説明すると、図22に示すよう
に、1台のコンピュータ装置97で本発明を実現した例
であり。制御回路98は、硬貨検出部34,サービスパ
ネル40a,40b,スピーカ18a,18b,操作パ
ネル16a,16bを制御する。また、上記コンピュー
タ装置97には、第1合成手段90,第2合成手段6
0,フレーム画像群96が設けられている。
【0192】そして、この例では、フレーム画像群96
には、フレーム画像だけが格納されるとともに、第1合
成手段90は、オーバーレイ合成手段43とキャプチャ
ー91とから構成され、背景画像の合成は行なわれな
い。
【0193】上記フレーム画像群96には高解像度の印
刷用画像が記憶され、第2合成手段60での合成におい
ては、フレーム画像群96の印刷用画像が読み出されて
使用される。また、第1合成手段90による合成におい
ては、上記印刷用画像が画像変換手段95で低解像度画
像に変換され、変換後の画像が使用される。それ以外
は、上記各実施の形態と同様であり、同様の部分には同
じ符号を付している。
【0194】この例では、同じ画像について確認用画像
と印刷用画像との2つを準備して格納しておかなくても
よいため、合成用画像の準備に要する手間が省ける。特
に、確認用画像や印刷用画像に用いられる合成用画像が
所定期間ごとに変更される期間替わり画像であるような
場合、変更の度に合成用画像を2つづつ準備しなくてよ
いため、変更やデータ更新の作業が楽になり、メンテナ
ンスコストを節約することができるため、都合がよい。
それ以外は、上記各実施の形態と同様の作用効果を奏す
る。
【0195】図23は本発明の写真プリント作成装置の
第3の実施の形態のシステム構成を示す概要図である。
この例は、図21,22に示した装置の変形例である。
【0196】この例は、低解像度の確認用画像を記憶す
る本発明の第1記憶部としてのフレーム画像群96と、
上記フレーム画像群96に格納された低解像度フレーム
画像を読み出してそれに対応する高解像度の印刷用画像
に変換する画像変換手段95とを備えている。
【0197】上記フレーム画像群96には低解像度の確
認用画像が記憶され、第1合成手段90での合成におい
ては、フレーム画像群96の確認用画像が読み出されて
使用される。また、第2合成手段60による合成におい
ては、上記確認用画像が画像変換手段95で高解像度画
像に変換され、変換後の画像が使用される。それ以外
は、上記各実施の形態と同様であり、図21,22に示
した装置と同様の作用効果を奏する。
【0198】図24は、本発明の写真プリント作成装置
の第4の実施の形態のシステム構成を示す概要図であ
る。
【0199】この例は、第1合成手段90で用いられる
合成用画像として、モニタ20に表示して使用者2に目
視させる合成用動画像が用いられ、上記第2合成手段6
0で用いられる合成用画像として、シャッタ操作で静止
画50が固定されたタイミングで上記合成用動画像が固
定された合成用静止画像が用いられている。
【0200】上記第1合成手段90で用いられる合成用
動画像は、第3記憶部としての動画群99に格納され、
第2合成手段60で使用される合成用静止画は、第4記
憶部としての静止画群100として格納されている。上
記合成用動画像は、DVDプレイヤー等の再生装置やD
irect Show等のソフトウェアによって再生さ
れ、第1合成手段90に入力される。
【0201】そして、上記動画群99として記憶された
合成用動画像とその合成用動画像のシャッタ操作の瞬間
に対応する静止画群100の合成用静止画像とを対応付
ける対応化手段101とを備えている。この対応化手段
101では、例えば、カメラ6のシャッタとストロボを
連動させるために使用されるX接点からの信号を検知
し、シャッタ操作の瞬間の合成用動画像のフレーム番号
を算出して合成用静止画像と対応つけることが行なわれ
る。
【0202】このようにすることにより、背景画像等の
合成用画像を動画で表示し、動画背景の前で被写体2の
撮影画像を動画であるライブ映像として表示しながら撮
影プレイを行ない、動画背景と動画ライブ映像を任意の
瞬間で静止状態の画像に固定してプリントすることによ
り、撮影プレイはダイナミックで動きのあるプレイが楽
しめるとともに、写真プリントも予想のできない動きの
ある写真を撮ることができ、変化のある面白みのある写
真が得られる。
【0203】また、ライブ映像用に合成用動画像を使用
してダイナミックな撮影プレイを可能とするとともに、
上記撮影用の合成とプリント用の合成とを別個に行なう
ことにより、効率的な処理を可能とする。それ以外は、
上記各実施の形態と同様であり、同様の作用効果を奏す
る。
【0204】図25は、本発明の写真プリント提供装置
の第5の実施の形態を示す図である。
【0205】この装置は、基本的には、図1〜図5に示
したものと同様であり、第1合成手段90で使用される
合成用画像として、被写体2の前景となるフレーム画像
と、被写体2の背景となる背景画像とを有し、上記フレ
ーム画像は低解像度フレーム画像群52として、上記背
景画像は低解像度背景画像群51として、第1記憶部で
ある低解像度画像群93に格納されている。
【0206】上記第1合成手段90は、上記カメラ6に
よる撮像映像である動画像から被写体2を抽出し、抽出
された被写体2以外の部分に背景画像をリアルタイムに
合成するアンダーレイ合成手段42と、上記アンダーレ
イ合成手段42で撮像映像に背景が合成された画像に、
さらにフレーム画像を前景としてリアルタイム合成する
オーバーレイ合成手段43とを備えている。
【0207】また、第2合成手段60で使用される合成
用画像として、高解像度フレーム画像群54および高解
像度背景画像群55として高解像度画像群94に格納さ
れている。
【0208】この装置では、上記低解像度画像群93に
は、低解像度フレーム画像群52として格納された各フ
レーム画像にそれぞれ対応するマスクデータ102が格
納されている。また、上記高解像度画像群94にも、上
記低解像度画像群93に格納されたものと同様の、各フ
レーム画像にそれぞれ対応するマスクデータ102が格
納されている。
【0209】上記マスクデータ102は、各フレーム画
像の画像パターンすなわち絵柄に応じ、オーバーレイ合
成するフレーム画像の全領域のうち、フレームに隠れる
領域,フレームに隠れないで見える領域および半透明状
に見える領域を定義するデータである。
【0210】すなわち、図26(a)に示すように、カ
メラ6で撮影された被写体2の撮影画像が展開される撮
影画層103に対して背景画像が展開される背景画層1
05がアンダーレイ合成され、被写体以外の部分に背景
画像が合成される。この合成画像に対して、フレーム画
像が展開されるフレーム画層104がオーバーレイ合成
され、フレーム画像を前景として合成する。
【0211】図26(b)は、上記フレーム画層10
4,撮影画層103,背景画層105にそれぞれフレー
ム画像,被写体画像,背景画像が展開された状態の一例
を示す。この場合の上記フレーム画像に対応するマスク
データ102の一例を示したものが図26(c)であ
る。この例では、上記フレーム画像は、画像パターンと
して引き戸の絵柄が表されたものであり、このフレーム
画像に対応するマスクデータ102としては、引き戸の
存在しない領域Cが透明領域として、引き戸の窓ガラス
に対応する領域Hが半透明領域として、窓ガラス以外の
引き戸の領域Mが不透明のマスク領域として定義付けさ
れている。
【0212】そして、第1合成手段90のオーバーレイ
合成手段43によるオーバーレイ合成をリアルタイムで
行なう際に、当該フレーム画像のマスクデータ102を
参照することにより、図26(d)に示すように、アン
ダーレイ合成手段42で撮像映像である動画に背景が合
成された画像が、フレームに隠れる領域,フレームに隠
れないで見える領域および半透明状に見える領域を有す
るように表示する。このように、フレームに隠れる領
域,フレームに隠れないで見える領域および半透明状に
見える領域が存在するなかで動画のリアルタイム合成画
像を見ながら撮影プレイを行なうことができ、使用者2
に対して大きなプレイの楽しみを与えることができる。
【0213】また、第2合成手段60においても、第1
合成手段90と同様のマスクデータ102を参照した合
成を行ない、図26(d)に示すような合成画像106
を生成し、当該合成画像106をプリンタ9で印刷す
る。
【0214】ここで、撮影画像(動画または静止画)が
半透明状に見えるようにとは、透過性の程度は問わず、
すくなくとも撮影画像が認識できる程度の透過性を有し
ていればよい。さらに、半透明状に見えるように合成を
行う該領域に、さらに特殊な合成を行うようにすること
もできる。この特殊な合成は、半透明合成と組合せて行
うこともできるし、半透明合成を行わずに特殊な合成の
みを行うこともできる。上記特殊な合成としては、たと
えば、撮影画像に望遠または広角レンズなどの光学的変
換を施すこと、拡大、縮小、変形などの形状変換、また
絵画風、エンボス、ネガ、ポジ、セピア、モノクロなど
の色調変換などがあげられる。またさらに、前記特殊な
合成は、単独で行うこともできるし、適宜複数を組合せ
て行うこともできる。
【0215】このようにすることにより、カメラ6によ
る動画である撮像映像と背景とが合成された画像に対す
るフレーム画像の合成画像106をモニタ20に表示し
ながらシャッタ操作により静止画50を得る撮影プレイ
の際に、撮像映像と背景が合成された画像が、フレーム
に隠れる領域,フレームに隠れないで見える領域および
半透明状に見える領域を有するように合成された合成映
像を見ながらプレイできる。そして、被写体2のバック
には所望の背景が合成されるとともに、被写体の前景と
して半透明部分を有したフレームが合成され、多様な合
成表現が楽しめるプレイを提供できるうえ、そのような
多様な合成表現がなされた写真プリントを提供すること
ができる。さらに特殊な合成を行うことにより、より多
様な合成表現が楽しめるプレイが提供できる。
【0216】図27は、この実施の形態の装置で撮影プ
レイを行なう際にモニタ20に表示される撮影画面の一
例を示す。
【0217】この撮影画面は、図18に示すものと基本
的に同様であるが、画面の右寄り部に、表示された設定
場面表示85に、ジャンルとして「遊園地」の場面設定
が選択された状態が示されている。
【0218】例えば、この撮影コースでは、利用者2に
よるシャッタ操作を必要とせず、撮影が連続的に行わ
れ、1回の撮影(図10のS204)が終了すると自動
的につぎの場面で撮影が行われ、場面数(たとえば6場
面)が終了するまで連続的に撮影が繰り返される(図1
0のS205でNO)。次の場面で使用するフレームと
背景がカメラ6からの撮像動画と合成されライブ映像表
示部77に表示される。
【0219】この例では上記ジャンルとして「遊園地」
が選択された場合、場面として「ゲート」「観覧車」
「メリーゴーランド」「お弁当」「ジェットコースタ
ー」「ゴーカート」などが準備されている。撮影プレイ
では、上記各場面においてその場面に応じたフレーム画
像と背景画像の組合せが選択されてモニタ20に表示さ
れる。
【0220】そして、撮影プレイの際に、第1合成手段
90において、上記組合せのうち、特定の(この例では
「ジェットコースター」)の場面において用いられる組
合せを撮像映像に合成してモニタ20に表示する際、撮
像映像の天地を逆転するとともにフレームと背景の天地
をそのままの状態にした合成画像を生成してモニタ20
に表示し、その状態でシャッタ操作を行なうようになっ
ている。
【0221】すなわち、場面「ジェットコースター」で
は、撮像映像の天地を反転させた状態に適する画像パタ
ーンのフレーム画像および背景画像となっており、それ
以外の場面では、撮像映像の天地が正常な状態に適する
画像パターンのフレーム画像および背景画像となってい
る。
【0222】図28(a)には、場面「ジェットコース
ター」の際のフレーム画像が展開されたフレーム画層1
04,同じ場面の際の背景画像が展開された背景画層1
05、およびこの画面での被写体2の撮像映像が展開さ
れた撮影画層103の一例を示す。
【0223】図28(a)に示すように、上記フレーム
画像および背景画像は、撮像映像の天地を反転させた状
態に適する画像パターンとなっている。そして、この場
面での撮影では、撮像映像の天地が自動的に反転され、
図28(b)に示すように、フレームと背景の画像パタ
ーンに合致した合成画像106がモニタ20に表示され
る。
【0224】このように、撮影画像の天地を逆転した状
態で正常に見えるような画像パターンの合成画像106
を使用し、シャッタ操作の前の合成映像の確認の際に、
正常な合成映像を確認することができる。
【0225】この例では、6場面での6回の撮影のう
ち、1場面1回の撮影において、上記撮影画像の天地を
反転させるのに適した画像パターンのフレームおよび背
景が使用され、この場面での撮影のときに、自動的に撮
影画像の天地が逆転した合成画像106を生成するよう
になっている。
【0226】このようにすることにより、複数回の撮影
の中に撮影画像が逆転した合成画像106による撮影が
行なわれ、変化のあるプレイを提供できるようになり、
多様な合成表現がなされた写真プリントを提供すること
ができる。また、このような撮影画像の天地を逆転させ
た撮影の際でも、上述したようなマスクデータ102の
参照と合成が行なわれる。
【0227】また、編集用ディスプレイ8による編集入
力の際には、上記第2合成手段60で静止画50とフレ
ームおよび背景を合成し、上記編集用ディスプレイ8に
より編集入力を受け付ける際、フレームおよび背景が、
上述した「ジェットコースター」場面のように、撮影画
像の天地を逆転させるに適した画像パターンである場合
に、静止画50の天地を逆転するとともにフレームおよ
び背景の天地をそのままの状態にした合成画像(図28
(b)の状態)を生成して表示した状態で編集入力を受
け付ける。そして、編集後画像をプリンタ9で印刷す
る。
【0228】このようにすることにより、撮影画像の天
地を逆転した状態で正常に見えるような画像パターンの
合成画像を使用する場合、編集操作において、正常な合
成映像を見ながら編集入力を行うことができ、多様な表
現が行なわれた写真プリントを提供することができる。
【0229】図29,図30は、本発明の第6の実施の
形態を示す。
【0230】この例は、上記「学校」「ショッピング」
「遊園地」等の各シチュエーションの画像群として、図
に示すように、相互に画像パターンが関連するとともに
複数枚を並べた状態で全体の画像パターンに連続性を有
する複数枚の単位画像が組となった基本画像が準備され
ている。そして、カメラ6による撮影にあたって、上記
基本画像から単位画像を選択し、選択した単位画像であ
るフレームおよび背景と撮影画像を合成して合成画像を
生成するようになっている。
【0231】具体的には、図示した例は「学校」のシチ
ュエーションの画像群であり、図29の1,2,3は、
それぞれ当該シチュエーションのシーン1,2,3で使
用するものとして準備され、図30の4,5,6は、そ
れぞれ当該シチュエーションのシーン4,5,6で使用
されるものとして準備されたものである。すなわち、シ
ーン1は「校門」の場面の画像パターン、シーン2は
「教室」の場面の画像パターン、シーン3は「廊下」の
場面の画像パターン、シーン4は「電車」の場面の画像
パターン、シーン5は「改札」の場面の画像パターン、
シーン6は「下校」の場面の画像パターンである。
【0232】上記各シーン1,2,3,4,5,6の画
像は、それぞれ3組の単位画像から構成された基本画像
であり、それぞれの単位画像はフレームと背景との組合
せ画像である。また、上記各シーンの画像群である基本
画像に属する単位画像は、相互に画像パターンが関連す
るものであって、複数を並べた状態で相互に画像パター
ンに連続性を有する画像パターンとなっている。そし
て、1カットの撮影では上記基本画像から1組の単位画
像が選択されて使用される。
【0233】この場合、記憶装置41には、フレームと
背景とがそれぞれ記憶され、上記単位画像(フレームと
背景の組合せ)の組である基本画像が複数組セットとし
て記憶されている。また、図示したのは「学校」のシチ
ュエーションであるが、「ショッピング」「遊園地」の
シチュエーションにおいても同様に各シーンの画像群
は、複数の単位画像から構成された基本画像となってい
る。
【0234】例えば、「オートフレームコース」の各場
面での撮影では、この例の場合、シーン1〜シーン6ま
で6つのシーンで1カットずつ撮影が行なわれるが、こ
の場合、シーン1の画像群である基本画像からいずれか
1つの単位画像が選択されて撮影に使用される。
【0235】このとき、各シーンの基本画像のうちいず
れかの単位画像(フレームと背景の組合せ)を選択して
ライブモニタ20等に表示させて撮影を行なうように
し、このようにして撮影された結果得られた静止画50
と、上記選択された単位画像(フレームと背景の組合
せ)との合成画像がプリンタ9で印刷出力される。
【0236】このようにすることにより、いずれかの単
位画像により撮影プレイを行なって、その際の静止画5
0とフレームおよび背景の合成画像が写真プリントとし
て提供される。このようにして提供された写真プリント
は、複数枚を並べた状態で相互に画像パターンに連続性
を有するため、プレイが終わって提供された写真プリン
トを友達同士で並べて遊んだり、画像パターンに連続性
があるものを交換したりすることができる。
【0237】図31は、本発明の第7の実施の形態にお
いて使用される編集画面の一例を示す。
【0238】この例は、あらかじめ準備された複数の撮
影コースのうち使用者所望の撮影コースを選択するコー
ス選択手段を備え、撮影プレイにおいてモニタ20に、
選択された撮影コースに応じて他の撮影コースとは異な
るフレームや背景が表示され、さらに、上記編集プレイ
に上記複数の撮影コースに応じて編集コースが複数準備
され、上記各編集コースにおいて上記編集用ディスプレ
イ8に、選択された撮影コースに関連して他の編集コー
スと異なるよう設定された表示画面が表示されるように
制御されるものである。
【0239】具体的には、この例では、編集プレイにお
いて、撮影コースに対応した編集コースが自動的に実行
され、この編集コースにおいて、撮影コースの場面に対
応した編集コース独自のスタンプ画像が準備され、利用
者は、上記スタンプ画像を使用して編集入力を行い得る
ようになっている。
【0240】上記編集画面において、63はらくがき入
力部であり、撮影プレイにおいて撮影されたフレームと
背景と被写体画像の静止合成画像58が表示され、タッ
チペン12の操作により手描き画像やスタンプ画像等の
編集用画像56の入力を受け付ける。64は編集プレイ
の残り時間を表示するカウンタであり、66は上記カウ
ンタが0になる前すなわち所定の編集プレイ時間に達す
る前に操作して編集プレイを終了する終了ボタンであ
る。
【0241】上記編集画面は、入力操作に必要な表示が
画面の左と右に設けられ、左側の画面は左のタッチペン
12で、右側の画面は右のタッチペン12で操作を行
い、左のタッチペン12では右側の画面の操作はできな
い。逆に、右のタッチペン12では左側の画面の操作は
できない。左および右のタッチペン12で共通に操作可
能な画像切換部65は中央に配置されている。
【0242】65は画像切替部であり、撮影プレイにお
いて撮影されたフレームと背景と被写体画像の静止合成
画像58について、複数のサムネイル画像が表示され、
らくがき入力部63に表示してらくがき入力を行なえる
アクティブ状態となる静止合成画像58を切り替えるこ
とができるようになっている。
【0243】73はツール選択部であり、編集入力で使
用する編集ツールを選択する。73Dはペン入力を行な
う際に選択するペンボタン、73Cはスタンプ入力を行
なう際に選択するスタンプボタンである。図示しない
が、らくがき入力部63に表示された静止合成画像58
の背景を変更する際に選択する背景ボタンや、らくがき
入力部63に表示された静止合成画像58のフレームを
変更する際に選択するフレームボタンを設けてもよい。
【0244】72は編集入力選択部であり、この例で
は、ペンボタン73Dやスタンプボタン73Cを押すと
表示されるポップアップメニューとなっている。図示し
た状態は、スタンプボタン73Cを押したときに現れる
ものである。この編集入力選択部72は、上記ツール選
択部73で選択された編集ツールによって実際に入力す
るスタンプ画像やペンの種類等の編集入力メニューがア
イコン等で表示され、実際に編集入力するメニューを選
択する。
【0245】例えば、図示した例では、上記ツール選択
部73でスタンプボタン73Cが選択された状態であ
り、このとき表示される編集入力選択部72には、スタ
ンプ画像の種類として「学校」「ハート」「星」「花」
「いろいろ」等のメニューが表示されている。そして、
「学校」のメニューを選択すると、図示のように、「学
校」のシチュエーションに関連したスタンプ画像115
が表示され、上記スタンプ画像115をタッチペン12
で選択してかららくがき入力部63の表面にタッチペン
12先端を接触させることにより、選択されたスタンプ
画像115が入力できる。
【0246】この例では、撮影プレイにおいて撮影コー
スとして「学校」のシチュエーションが選択された場合
に、編集プレイでは「学校」のシチュエーションに関連
したスタンプ画像115が選択できる編集コースが自動
選択され、上述したように実行されるのである。同様
に、撮影プレイにおいて撮影コースとして「ショッピン
グ」「遊園地」シチュエーションが選択された場合に
は、それぞれの編集プレイで「ショッピング」「遊園
地」のシチュエーションに関連したスタンプ画像115
が選択できる編集コースが自動選択され、上述したよう
に実行される。このように、撮影コースに対応したスタ
ンプ画像115ができるメニューを備えたものが本発明
の編集コースに含まれる趣旨である。
【0247】なお、上記ツール選択部73で他のスタン
プメニュー(ハートや星等)が選択された場合、この編
集入力選択部72には、そのスタンプメニューに属する
スタンプ画像がアイコンで表示され、上記アイコンをタ
ッチペン12で選択してかららくがき入力部63の表面
にタッチペン12先端を接触させることにより、選択さ
れたスタンプモードによるスタンプ画像115が入力で
きる。
【0248】また、上記ツール選択部73でペンボタン
73Dが選択された場合、上記編集入力選択部72に
は、ペンの種類,太さ,色等がアイコンで表示され、上
記アイコンをタッチペン12で選択してかららくがき入
力部63の表面に絵を書くことにより、選択されたペン
入力モードによる手描き画像が入力できる。
【0249】また、上記ツール選択部73で背景ボタン
が選択された場合、この編集入力選択部72には、各種
の背景画像がアイコンまたはサムネイルで表示され、上
記アイコンまたはサムネイルをタッチペン12で選択す
ることにより、らくがき入力部63に表示された静止合
成画像58で使用された背景を、ここで選択した背景に
変更できるようになっている。ここで差し替えるフレー
ムおよび背景は、撮影プレイにおいて選択できたもので
あってもよいし、撮影プレイでは表示されなかったまっ
たく別の画像を準備しておき、その画像と差し替えるこ
とができるようにしてもよい。
【0250】また、上記ツール選択部73でフレームボ
タンが選択された場合、この編集入力選択部72には、
各種のフレームがアイコンまたはサムネイルで表示さ
れ、上記アイコンまたはサムネイルをタッチペン12で
選択することにより、らくがき入力部63に表示された
静止合成画像58で使用されたフレームを、ここで選択
した背景に変更できるようになっている。
【0251】67はフレーム消去ボタンであり、らくが
き入力部63に表示された静止合成画像58で使用され
たフレームを1回の操作で消去できるようになってい
る。また、68は背景消去ボタンであり、らくがき入力
部63に表示された静止合成画像58で使用された背景
を1回の操作で消去できるようになっている。上記フレ
ーム消去ボタン67および背景消去ボタン68は、1回
の操作でフレームや背景が消去されることから、後述の
らくがき消去ボタン69でタッチペン12でなぞって消
すより操作性がよい。なお、フレーム消去ボタン67や
背景消去ボタン68では、上述したように差し替えたフ
レームや背景を消去することもできる。
【0252】このように、撮影プレイにおけるシャッタ
操作により所望のフレームや背景を決定して静止画50
として固定したのち、プリンタ9による印刷出力する前
の編集プレイにおいて、上記静止画50に使用されたフ
レームや背景の差し替えや消去を可能とするようになっ
ているため、撮影プレイにおいて切換表示しながら選択
したフレームや背景があとになって気に入らなくなった
ような場合に、印刷前に差し替えてより納得のいく写真
プリントを提供することができる。
【0253】69は既に入力された手描き画像やスタン
プ画像を消去するらくがき消去ボタン、70は操作を1
回前に戻してやり直す戻るボタン、71は操作をはじめ
からやり直すはじめからボタンである。
【0254】なお、編集が終了すると、つぎに上記撮影
画像の明るさ調整画面が編集用ディスプレイ8に表示さ
れ、タッチペン12を操作し、選択された写真の明るさ
の調整を行う。この画面では、次に、選択された画像の
向きの回転も行なうことができるようになっている。
【0255】明るさの調節が終了すると、シール分割選
択画面が編集用ディスプレイ8に表示される。編集され
た写真の枚数に応じて、写真の大きさや枚数などにより
予め決められた配置でレイアウトされたシールレイアウ
トが複数表示され、好みのシールレイアウトをタッチペ
ン12でタッチし、選択する。
【0256】シートレイアウトの選択が終了すると、編
集後の静止合成画像58の画像データがプリンタ9に送
られて、印刷媒体35に印刷出力され、写真プリントが
送出口19から排出される。
【0257】このように、この実施の形態は、撮影プレ
イでは、利用者の好みで選択した撮影コースに応じた記
憶画像が背景やフレームにリアルタイム合成された合成
画像を見ながら撮影プレイを行なうことができ、コース
独自の雰囲気を味わいながら撮影プレイを行なうことが
できる。これに加えて、編集プレイでは、選択された撮
影コースで背景やフレームとして合成された記憶画像に
関連した編集入力ツールが表示され、選択された撮影コ
ースに関連したスタンプ画像の入力を行なう等の編集プ
レイを行なうことができるようになる。このように、撮
影プレイと編集プレイで一貫した雰囲気を味わうととも
に、独自の雰囲気を持った写真プリントを作成すること
ができるのである。
【0258】そして、撮影コースを利用者の趣向に応じ
て選択できるだけでなく、編集プレイでは、選択された
撮影コースに応じて準備された編集コースで編集プレイ
が行なわれ、その編集プレイにおいては、コース独自の
編集が行なえる。したがって、利用者は、所望の撮影コ
ースを選択することにより、選択された撮影コースに応
じて他の撮影コースと異なる独自の雰囲気を味わいなが
ら撮影プレイを行なうことができる。そして、撮影プレ
イが終了して編集プレイに移行すると、上記選択された
撮影プレイに対応した編集プレイが自動選択され、選択
された撮影コースの雰囲気と関連した表示画面が表示さ
れ、撮影プレイで味わったコース独自の雰囲気を引き続
き編集プレイでも味わいながらプレイすることができる
ようになる。このように、利用者は、コースの雰囲気を
存分に味わいながら撮影プレイを行い、引き続きその雰
囲気での編集プレイを行なうことができるようになる。
このとき、編集プレイは選択された撮影プレイに応じて
自動選択されることから、利用者は撮影プレイ開始の際
に撮影コースを選択するだけの操作で、撮影から編集ま
で一貫した雰囲気でプレイでき、必要以上に操作が煩雑
にならない。
【0259】以上、各実施の形態において、撮影時に撮
影画面に表示される背景選択部78、フレーム選択部7
9または組合せ選択部82に表示される画像は、人物画
像と背景やフレームなどの合成される画像とが合成され
た画像とすることもできる。この場合、予め記憶装置に
記憶された合成画像を表示してもよいし、表示の時に予
め記憶された人物画像と背景やフレームなどの合成され
る画像とを合成して表示してもよい。人物画像が含まれ
ない背景やフレームなどの画像を表示しただけでは、画
像のどの部分が前景に合成される部分で、どの部分が後
景に合成される部分かが見分けにくくなることから、上
述のように、人物画像を含む画像を表示して選択を行う
ことにより、合成後のイメージを確認でき、撮影時のポ
ーズをとりやすくなるのである。
【0260】また人物画像の部分を点滅表示などで表示
すると、撮影画像が合成される位置を視覚的に認識で
き、より合成後のイメージを確認しやすくなり、ポーズ
を誘導しやすい。さらに、撮影時に、ライブ映像表示部
77に合成画像を表示するのと同時に、人物画像を含む
画像を背景選択部78、フレーム選択部79、組合せ選
択部82に表示すれば、さらにポーズを誘導しやすくな
る。
【0261】一般的にフレーム画像の「フレーム」は枠
等の意味であるが、本発明において「フレーム」とは、
被写体の周囲を囲む画像という意味に限定されず、被写
体の前景に合成される画像全般をいう趣旨である。また
同様に、背景画像は被写体の後景に合成される画像全般
をいう旨である。したがって、フレーム画像としては、
被写体の周囲を装飾する以外に、衣服、めがね、履物、
被り物等の被写体に変装を施す画像を用いたり、涙、ふ
きだし画像、グローブ、など場面を作る画像を用いるこ
とができる。
【0262】つぎに、本発明の写真プリント提供装置の
第8の実施の形態を説明する。
【0263】すなわち、本発明の写真プリント提供装置
では、第1合成手段90で合成映像(合成画像106)
として合成される合成用画像(低解像度画像群93とし
て格納されているフレーム画像や背景画像)は、表示手
段の表示状態(モニタ20の色再現性、撮影空間内の照
明環境(環境光)の状態、モニタ20の調整状態を含
む)に応じた色調からなる合成用画像である、もしくは
第2合成手段60で合成画像として合成される合成用画
像(高解像度画像群94として格納されているフレーム
画像や背景画像)は、プリンタの印刷状態(プリンタ9
の色再現性、プリンタ9の調整状態を含む)に応じた色
調からなる合成用画像である。これにより、異なるデバ
イス間(モニタ20等の表示装置とプリンタ9等の印刷
装置との間)の色再現性を一致させることができる。
【0264】より詳しく説明すると、第1合成手段90
で合成映像として合成される合成用画像は、モニタ20
の表示状態に応じた色調からなり、第2合成手段60で
合成画像として合成される合成用画像は、プリンタ9の
印刷状態に応じた色調からなるため、モニタ20に表示
される合成用画像の色調とプリンタ9で印刷された合成
用画像との色調の違いによる違和感を与えることがなく
なるともに、合成映像、合成画像としても色調の違いに
よる違和感を与えないようにすることができる。
【0265】また、カメラ6で撮影された撮像画像を含
む静止合成画像58を忠実に表現する(例えば、公知な
カラーマッチング手法など)のではなく、一貫して楽し
い雰囲気の画像、創作的な画像として利用者2に好まれ
る写真プリントを提供することができ、利用者2の遊戯
の興趣を一層高めることができる。また、例えば、利用
者2に第1合成手段90で合成された合成映像(合成用
画像を含む)を確認し易くするため、撮影の楽しさを向
上させるために色再現性に優れたモニタ20を用い、鮮
明で大きな合成映像を表示した場合、または撮影に必要
な明るい照明環境に劣らない程度にコントラストを強調
した合成映像をモニタ20で表示した場合においても、
モニタ20に表示される合成用画像の色調とプリンタ9
で印刷された合成用画像との色調の違いによる違和感を
与えることがなくなるともに、合成映像、合成画像とし
ても色調の違いによる違和感を与えないようにすること
ができる。
【0266】これにより、利用者の遊戯の興趣を高める
ことができる。ここで、色再現性(色再現特性)とは、
表示装置が表示できる色、または印刷装置が印刷できる
色の表現域の度合いである。すなわち、この度合いは、
表示装置または印刷装置が本当の色(例えば、予め定め
られた合成用画像の色)を再現する能力(色再現領域)
を示す。したがって、モニタ20の色再現性とは、モニ
タ20が表示する合成映像(合成用画像を含む)の色の
表現域の度合いである。また、プリンタ9の色再現性と
は、プリンタ9が印刷した合成画像(合成用画像を含
む)の色の表現域の度合いである。
【0267】また、本発明の写真プリント提供装置は、
モニタ20の表示状態に応じて第1合成手段90で合成
映像として合成される合成用画像の色調を補正する後述
の第1補正手段131と、プリンタ9の印刷状態に応じ
て第2合成手段60で合成画像として合成される合成用
画像の色調を補正する後述の第2補正手段133とを備
える。すなわち、本発明の写真プリント提供装置は、モ
ニタ20の表示状態に応じて第1合成手段90で合成映
像として合成される合成用画像の色調を補正する第1補
正手段と、プリンタ9の印刷状態に応じて第2合成手段
60で合成画像として合成される合成用画像の色調を補
正する第2補正手段とのうち少なくともいずれかを備え
る。これにより、モニタ20の表示状態に応じて第1合
成手段90で合成映像として合成される合成用画像の色
調の補正が便宜行なわれ、プリンタ9の印刷状態に応じ
て第2合成手段60で合成画像として合成される合成用
画像の色調の補正が便宜行なわれる。したがって、写真
プリント提供装置を調整する調整者等が色調を補正する
手間や時間を省くことができるため、遊戯者は安定した
遊戯を行なうことができ、遊戯店等の売上の向上に貢献
することができる。
【0268】つぎに、図32および図33を参照して、
上記合成用画像の色調の補正について説明する。図32
(a)は、撮影プレイ中であって、カメラ6で撮影され
た撮像動画と、記憶画像格納部(記憶装置41)から読
み出された記憶画像(フレーム画像や背景画像等の合成
用画像)とを第1合成手段90(図4,図5参照)でリ
アルタイム合成し、その合成画像(合成映像)106を
モニタ20のライブ映像表示部77にリアルタイム表示
している状態を示す。図32(b)は、編集プレイ中で
あって、撮影プレイにおいて撮影されたフレームと、背
景と、被写体画像の静止合成画像58とが編集用ディス
プレイ8のらくがき入力部63に表示されている状態を
示す。
【0269】図33は、編集プレイが終了し、編集後の
静止合成画像58の画像データがプリンタ9に送られ
て、印刷媒体35に印刷出力され、写真プリント121
として送出口19から排出されている状態を示す。
【0270】図32(a)に示す合成画像106および
図32(b)に示す静止合成画像58と、図33に示す
写真プリント121(印刷された静止合成画像58)と
は、上述の色調の補正により色再現性が概ね同じ(同じ
を含む)である。すなわち、上述の色調の補正は、モニ
タ20等の表示装置とプリンタ9等の印刷装置のよう
に、デバイス(装置)が異なることによって、色の再現
性(色再現性)が異なるということを防止するために行
なわれる。
【0271】また、本発明の写真プリント提供装置は、
第1補正手段131、第2補正手段133のうち少なく
ともいずれかは所定の条件(例えば、後述の個体差が生
じた場合)の成立により合成画像の色調を補正するよう
になっている。これにより、表示装置や印刷装置ごとの
個体差による色再現性のばらつきや、各種機器の経年劣
化により色再現性に変化が現れた場合において自動で色
調の補正を行なうことができる。すなわち、自動で色調
の補正が行なわれることにより、同じデバイスで異なる
機種、または同じデバイス同じ機種で個体差が生じるこ
とによって色再現性が異なるということが防止される。
これにより、所望の色調で合成映像を表示し、所望の色
調で合成画像を含む写真プリントを提供することができ
る。ここで、上記個体差は、製造ロットによる差等の製
品差、経年劣化の差等、調整差、電源ONからの経過時
間の差等を含む。また、上記色調は、色の濃淡、明暗、
強弱等などの度合いや色合いを含む。
【0272】また、上記色調の補正が行なわれることに
より、例えばモニタ20よりもプリンタ9の色再現性が
劣る場合において、第1合成手段90と第2合成手段6
0で実質的に同じ合成用画像を用いたときに、利用者2
がモニタ20では色鮮やかに表現された画像を確認しな
がら撮影の楽しさに満足しても、プリンタ9で印刷され
た写真プリント(シール)121がくすんだように色表
現されてしまうことにより興ざめし、不満感を抱く結果
となることが防止される。
【0273】つぎに、図34を参照して、上記の色調の
補正を行なう写真プリント提供装置のシステム構成につ
いて説明する。図示のように、この装置は、モニタ20
の表示状態に応じて第1合成手段90で合成映像として
合成される合成用画像の色調を補正する第1補正手段1
31と、プリンタ9の印刷状態に応じて第2合成手段6
0で合成画像として合成される合成用画像の色調を補正
する第2補正手段133とを備える。すなわち、第1補
正手段131は、第1合成手段90で用いられる合成用
画像(低解像度画像群93として格納されているフレー
ム画像や背景画像)の色調を補正し、第2補正手段13
3は、第2合成手段60で使用される合成用画像(高解
像度画像群94として格納されているフレーム画像や背
景画像)の色調を補正する。なお、第1補正手段131
として第1コンピュータ装置37のCPU44を採用
し、第2補正手段133として第2コンピュータ装置3
8のCPU44を採用してもよい。
【0274】第1補正手段131および第2補正手段1
33の色調補正について、より詳しく説明すると、プリ
ンタ9が、例えば光定着型感熱印刷方式(いわゆるTA
方式)の場合、第1補正手段131は、第1合成手段9
0で用いられる合成用画像の色濃度を低くするように合
成用画像を補正し、第2補正手段133は、第2合成手
段60で用いられる合成用画像の色濃度を高くするよう
に合成用画像を補正する。すなわち、色再現性が高いモ
ニタ20等の表示装置で表示される合成用画像の色濃度
を低くし、色再現性の低いプリンタ9で印刷される合成
用画像の色濃度を高くする。これにより、利用者2に表
示装置に表示される合成用画像の色調とプリンタ9で印
刷された合成用画像との色調の違いによる違和感を与え
ることがなくなるともに、合成映像、合成画像としても
色調の違いによる違和感を与えないようにすることがで
き、利用者2の遊戯の興趣を高めることができる。
【0275】一方、モニタ20等の表示装置の色表現域
(色再現性)がプリンタ9の色表現域よりも低い場合
(例えば、プリンタ9がいわゆる昇華型プリンタであ
り、表示装置よりも色表現力(色再現性)が優れている
場合)、第1補正手段131は、第1合成手段90で用
いられる合成用画像の色濃度を高くするように合成用画
像を補正し、第2補正手段133は、第2合成手段で用
いられる合成用画像の色濃度を低くするように合成用画
像を補正する。これにより、上述と同様に、利用者に表
示装置に表示される合成用画像の色調とプリンタ9で印
刷された合成用画像との色調の違いによる違和感を与え
ることがなくなるともに、合成映像、合成画像としても
色調の違いによる違和感を与えないようにすることがで
き、利用者の遊戯の興趣を高めることができる。なお、
この場合の色調の補正は、印刷媒体、インクなどの印刷
素材の要因により、昇華型プリンタの表現域が制限さ
れ、実質的には表示装置の色表現域よりも昇華型プリン
タの表現域の方が狭くなってしまっている場合には、昇
華型プリンタの印刷素材の色表現域が改善された場合に
好ましい。
【0276】また、インクジェット方式のプリンタの色
表現性に応じた色調補正を施してもよい。詳細には、イ
ンクジェットプリンタでは、イエロー、マゼンダ、シア
ン、ブラック以外にライト系のインクを用いることで、
表示装置のレッド、グリーン、ブルーで表現できない色
を再現できるため、それらの特性に応じた色調に補正し
ておくことが好ましい。具体的に、変換する色調は、彩
度、明度、色相、コントラストなどでもよい。例えば、
色濃度を高くする場合は、彩度を上げてもよいし、色相
を同じ色の鮮やかな色方向に変えてもよいし、明度を下
げてもよい。また、色成分ごとに色調を補正してもよ
い。例えばマゼンダ成分を少なくし、赤成分を加えても
よい。この場合、これら全ての色調を変換する必要はな
く、必要な色調のみを変換してもよい。
【0277】これらの色調変換は、第1合成手段90で
用いられる合成用画像または第2合成手段60で用いら
れる合成用画像のいずれか一方の合成用画像の色調を基
準に行なってもよい。これにより、いずれか一方だけを
補正すればよく、補正に要する手間を省くことができ
る。また、両者間(第1補正手段131と第2補正手段
133との間)での色調の調整が容易である。これら色
調変換方法として、変換前のカラーの関係を維持したま
ま変換するいわゆる知覚的変換方法、変換前の画像の明
るさや彩度を優先して変換するいわゆる彩度変換方法、
色表現域に収まらない色のみを色表現域に収まるように
変換するいわゆる相対的変換方法などを用いて色調変換
を行なってもよい。
【0278】また、予め色調の補正が施された合成用画
像を用いてもよい。すなわち、上記第1合成手段90で
合成映像として合成される合成用画像が、モニタ20の
表示状態に応じた色調からなる合成用画像として記憶装
置41(図5参照)に予め記憶され、または第2合成手
段60で合成画像として合成される合成用画像がプリン
タ9の印刷状態に応じた色調からなる合成用画像として
記憶装置33(図5参照)に予め記憶されていてもよ
い。これにより、合成中(プレイ中)に色調変換(色調
の補正)に係る時間を必要としないため、写真プリント
提供装置の処理負荷を軽減することができるとともに、
プレイ時間が長引くことを防止することができる。ま
た、合成用画像はバラエティーに富んだ画像が用意さ
れ、これら画像ごとに最適な色調は異なるため、予め上
記表示状態および印刷状態に応じた色調の補正を施して
おくことで、利用者の遊戯の興趣を一層高めることがで
きる。また、モニタ20の表示状態に応じた色調からな
る合成用画像を低解像度画像群93として記憶させ、プ
リンタ9の印刷状態に応じた色調からなる合成用画像を
高解像度画像群94として記憶させておいてもよいし、
これらの合成用画像をそれぞれ別の記憶手段に記憶させ
ておいてもよい。
【0279】また、図35に示すように、第2合成手段
60で合成画像として合成される合成用画像(フレーム
画像や背景画像)に画像処理する画像処理手段132を
設けてもよい。この場合、第2補正手段により色調補正
が行なわれた合成用画像が画像処理手段132によって
画像処理される。また、画像処理手段132を設けず
に、第2合成手段60で使用される合成用画像に予め画
像処理を施して記憶装置33に高解像度画像群94とし
て記憶しておいてもよい。上記画像処理として、例え
ば、周囲の画素値の平均をとる等によって行なうぼかし
処理を採用してもよい。被写体2の後景に合成される画
像(背景画像)にぼかし処理を施すことで、写真プリン
ト印刷される静止合成画像58の被写体2(編集用ディ
スプレイ8に表示される静止合成画像58の被写体2を
含む)が浮き上がり(目立ち)、遠近感のある静止合成
画像58となる。
【0280】また、被写体2の前景に合成される画像
(フレーム画像)にカメラ6で撮影した静止画50のシ
ャープさ(鮮明さ)に応じてぼかし処理を施してもよ
い。これにより、一見合成画像とはわかりにくく、被写
体2を含む静止画50が静止合成画像58として合成用
画像等となじんだ画像となり、利用者2に満足のいく写
真プリントを提供することができる。ぼかし処理とし
て、例えば、画像全体にぼかし効果を施してもよい。こ
れにより、効果的に満足のいく写真プリントを提供でき
る。また、カメラ6で撮影された撮像画像を含む静止合
成画像58を忠実に表現するのではなく、利用者2に創
作的な画像として写真プリントを提供することができる
ため、利用者2の遊戯の興趣を一層高めることができ
る。
【0281】また、利用者2等の操作者が色調の補正を
行なうための補正操作手段を設けてもよい。これによ
り、モニタ20や編集用ディスプレイ8等の表示装置に
表示された合成用画像の色調などをリアルタイムで調整
をすることができ、その調整の結果の画像を印刷するこ
とが可能となる。すなわち、表示装置に表示された合成
用画像を希望する色調に調整すれば、その希望する色調
の印刷結果を得ることができる。ここで、上記補正操作
手段は、具体的には、操作パネル16a,16bや、編
集用ディスプレイ8に対するタッチペン12等により実
現することができる。
【0282】また、上記第1合成手段90で生成される
合成映像は、上記モニタ20の表示状態に応じた色調か
らなる合成映像であり、上記第2合成手段60で生成さ
れる合成画像は、上記プリンタ9の印刷状態に応じた色
調からなる合成画像であってもよい。これにより、異な
るデバイス間の色再現性を一致させることができる。す
なわち、上記第1合成手段90で生成される合成映像
は、モニタ20の表示状態に応じた色調からなり、上記
第2合成手段60で生成される合成画像は、上記プリン
タ9の印刷状態に応じた色調からなるため、上記モニタ
20に表示される合成映像と上記プリンタ9で印刷され
た合成画像との色調の違いによる違和感を与えることが
ないようにすることができる。これにより、利用者(遊
戯者)2の遊戯の興趣を高めることができる。
【0283】この場合、図36に示すように、モニタ2
0の表示状態に応じて第1合成手段90で生成される合
成映像の色調を補正する合成映像補正手段135と、プ
リンタ9の印刷状態に応じて第2合成手段60で生成さ
れる合成画像の色調を補正する合成画像補正手段137
とを設けてもよい。これにより、モニタ20に表示され
る合成映像の色調とプリンタ9で印刷された合成画像と
の色調の違いによる違和感を与えることがなくなり、利
用者2に色調の違いによる違和感を与えないようにする
ことができる。
【0284】なお、この実施の形態の写真プリント提供
装置における他の構成は、上述した各実施の形態と同様
であり、同様の作用効果を奏する。
【0285】図37〜39は、本発明の写真プリント提
供装置の第9の実施の形態を示す図である。
【0286】この例では、筐体1の側面が撮影前プレイ
部であり、筐体1の正面が撮影プレイ用空間である。ま
た、筐体1の反対側の側面が編集前プレイ部であり、筐
体1の背面が編集プレイ空間である。上記筐体1の背面
には編集ユニットが設けられており、編集ユニットの側
面が、写真プリントが排出される印刷待ち空間になって
いる。
【0287】図39のようなレイアウトの場合は、筐体
1を囲む四方に利用者がプレイするための空間を設ける
必要があるが、上述のように撮影前ユニット88または
編集前ユニット87が移動可能である場合には、図40
に示すように筐体1の一面を壁側に設置し、3方向だけ
空間を設ければよく、店舗の状況にあわせた設置が可能
となる。
【0288】上記撮影前プレイを行なう撮影前ユニット
88は、キャスタ付きで移動可能となっており、編集前
プレイを行なう編集前ユニット87はボルト止め等によ
り取外し移設可能に構成されている。そして、図40お
よび図41は、上記撮影前ユニット88および編集前ユ
ニット87を別の場所に移動したレイアウト例を示して
いる。
【0289】この例では、撮影前ユニット88における
撮影前プレイにおいて、上述した撮影プレイの一部であ
るコース選択等を行ない、編集前ユニット87における
編集前プレイにおいて上述した編集プレイの一部である
写真選択や明るさ調整等を行ないうるようになってい
る。また、上記撮影前ユニット88には、利用者2の移
動方向を示す方向表示89が取り付けられている。それ
以外は上述した各実施の形態と同様であり、同様の作用
効果を奏する。
【0290】図42〜図44は、本発明のプリント用紙
ユニットの実施の形態を示す。以下に説明する各プリン
ト用紙ユニットは、図1〜図41等に記載された写真プ
リント提供装置に供給され、プリンタ9で用いられて写
真プリントを生成するためのプリント用紙ユニットであ
る。
【0291】図42に示すプリント用紙ユニットは、I
CチップやICカード等の記憶手段112と、写真プリ
ント提供装置のプリンタ9で使用されるプリント用紙1
10とがセットとして写真プリント提供装置に供給され
るものである。この例では、上記プリント用紙110と
してロール状のものを示している。上記記憶手段112
には、この記憶手段112とセット供給されるプリント
用紙110における、供給対象である装置で印刷出力可
能な写真プリントの枚数すなわちプリント供給可能枚数
が記録されている。一方、写真プリント提供装置には、
上記記憶手段112に記憶された情報を読み取る読取手
段111が設けられている。
【0292】そして、上記プリント用紙ユニットを写真
プリント提供装置に使用する場合には、記憶手段112
を読取手段111にセットするとともに、プリント用紙
110をプリンタ9に装填する。そして、上記読取手段
111で記憶手段112のプリント供給可能枚数が読み
取られ、プリンタ9ではセットで供給されたプリント用
紙110に印刷が行なわれて写真プリントの供給が行な
われるのであるが、このとき、上記読取手段111でセ
ット供給された記憶手段112から読み取られたプリン
ト供給可能枚数だけ印刷を行なって写真プリントを供給
し、その後は次の記憶手段112とプリント用紙110
が供給されるまではプリントの供給を停止するようにな
っている。
【0293】上述のような動作を実現するためのシステ
ム構成としては、図示していないが、読取手段111か
らの読取データを、上記コンピュータ装置に設けた出力
枚数制限部に供給し、出力枚数制限部では読み取られた
プリント供給可能枚数だけ写真プリントを印刷すると、
その後は次の記憶手段112が供給されるまでプリント
の出力を制限することにより行なわれる。なお、プリン
ト供給可能枚数の残り枚数が所定枚数に達したら、つぎ
のプリント用紙を準備するようアラームを発することも
可能である。こうすることにより、顧客を待たせること
なく回転率の高い写真撮影装置の運営ができる。上記読
取手段111がプリンタ9内部に備わる場合は、プリン
タ9内部で検出された情報を上記コンピュータ装置に送
信し、制御し、プリンタ9外部に備わる場合は、コンピ
ュータ装置で読み取られ制御される。
【0294】図43に示すプリント用紙ユニットは、I
CチップやICカード等の記憶手段112を備えておら
ず、写真プリント提供装置のプリンタ9で使用されるプ
リント用紙110が写真プリント提供装置に供給される
ものである。この例では、上記プリント用紙110とし
てロール状のものを示している。上記プリント用紙11
0には、当該プリント用紙110の真偽を識別する識別
情報がバーコード等により付されている(図示せず)。
そして、写真プリント提供装置には、プリンタ9に装填
されたプリント用紙110の識別情報を読み取る読取手
段111が設けられている。
【0295】そして、上記プリント用紙ユニットを写真
プリント提供装置に使用する場合には、プリント用紙1
10をプリンタ9に装填する。そして、上記読取手段1
11でプリント用紙110の識別情報が読み取られ、そ
の識別情報を、上記コンピュータ装置に設けた判定手段
に供給し、判定手段では読み取られた識別情報が正しい
場合にだけ写真プリントを印刷し、真正なものでない場
合にはプリントの出力を行なわないようになっている。
【0296】図44に示すプリント用紙ユニットは、写
真プリント提供装置のプリンタ9で使用されるプリント
用紙110と、上記プリント用紙110に画像をプリン
トするインクリボン等の記録材料113がセットの状態
となって写真プリント提供装置に供給されるものであ
る。この例では、上記プリント用紙110としてロール
状のものを示している。図において114は印刷ヘッド
である。上記記録材料113には、当該記録材料113
の真偽を識別する識別情報がバーコード等により付され
ている(図示せず)。そして、写真プリント提供装置に
は、プリンタ9に装填された記録材料113の識別情報
を読み取る読取手段111が設けられている。
【0297】そして、上記プリント用紙ユニットを写真
プリント提供装置に使用する場合には、プリント用紙1
10および記録材料113をプリンタ9に装填する。そ
して、上記読取手段111で記録材料113の識別情報
が読み取られ、その識別情報を、上記コンピュータ装置
に設けた判定手段に供給し、判定手段では読み取られた
識別情報が正しい場合にだけ写真プリントを印刷し、真
正なものでない場合にはプリントの出力を行なわないよ
うになっている。
【0298】この例において、バーコード等の識別情報
を記録材料113ではなくプリント用紙110に付し、
読取手段111は、プリンタ9に装填されたプリント用
紙110の識別情報を読み取るようにしてもよい。ま
た、図示した例は、プリンタ9が、記録材料としてイン
クリボンを使用する昇華型プリンタ等の例であるが、記
録材料としてカートリッジ式のインクを使用したインク
ジェット方式等のプリンタに適用することもできる。
【0299】これらのプリント用紙ユニットによれば、
上記写真プリント提供装置固有の性能やよりすぐれた写
真プリントの仕上り品質等にとって最適のプリント用紙
110であるか否かが、識別情報等によって判別するこ
とができるので、識別情報等の読み取り結果に応じて写
真プリント提供装置を動作させないようにすることがで
き、利用者に対してよりすぐれた品質の写真プリントの
提供ができる。また、用紙等の偽造品が市場に流出する
ことを防ぐことができる。
【0300】なお、上記各実施の形態において、プリン
タ9としては、昇華型プリンタ,インクジェットプリン
タ,レーザプリンタ,熱転写型プリンタ,溶融型プリン
タ,サーマルプリンタ,印画紙プリンタ,インスタント
フィルムプリンタ等、各種のタイプのプリンタを適用す
ることができ、特に限定するものではない。また、上記
プリンタ9を複数台設けて利用者が印刷したい好みのプ
リンタ9を選択できるようにしてもよい。
【0301】また、上記各実施の形態において、出力す
る写真プリントは、特に限定するものではなく、シール
プリントやカード等として出力することができ、印刷媒
体35の材質や構成を限定する趣旨ではない。
【0302】また、上記各実施の形態では、硬貨の投入
により撮影を開始するようにしたが、これに限定するも
のではなく、紙幣,プリペイドカード,メダル,クレジ
ットカード,キャッシュカード等、撮影の対価として支
払いうるものであれば、各種の態様を含む趣旨である。
また、これらは、単独で用いる場合だけでなく、組み合
わせて用いる場合も含む趣旨である。
【0303】
【発明の効果】以上のように、本発明は、カメラによる
撮像映像と合成用画像とを合成して合成映像を生成する
第1合成手段と、シャッタ手段で固定された静止画と合
成用画像とを合成して合成画像を生成する第2合成手段
とを別個に備え、上記第1合成手段による第1合成画像
を表示手段にリアルタイム表示して被写体に合成映像の
目視確認を可能とし、上記第2合成手段で生成された合
成画像をプリンタで印刷して写真プリントとして提供す
る。
【0304】 このため、第1合成手段に用いる合成用
画像と第2合成手段に用いる合成用画像を別に準備する
ことができ、確認用の合成処理と印刷用の合成処理をそ
れぞれ別個に行なうため、制御処理の負荷が分散されて
処理速度の低下が少なく、使用者にストレスを感じさせ
ない。また、例えば、確認用として画素の少ない低解像
度画像を使用し、印刷用として画素の多い高解像度画像
を使用することにより、確認用の合成処理や表示処理に
おいては、データ量の少ない低解像度画像を使用して負
荷の少ない状態で処理を行ない、印刷用の合成処理や印
刷においては、高解像度画像を用いることにより、画質
に優れた美麗な写真プリントを作成することができる。
しかも、上記シャッタ操作による静止画の固定の前に、
上記表示手段による合成映像の表示中に合成用画像の切
り換えを可能とするため、使用者は、シャッタ操作の前
に背景画像やフレーム画像等の合成用画像を色々切換な
がら合成動画を確認でき、楽しみながら撮影できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の写真プリント提供装置の一実施の形態
を示す断面図である。
【図2】上記筐体を示す斜視図である。
【図3】上記写真プリント提供装置の斜視図である。
【図4】上記写真プリント提供装置のシステム構成の概
要図である。
【図5】上記写真プリント提供装置のシステム構成図で
ある。
【図6】第1合成手段の詳細を示す図である。
【図7】上記写真プリント提供装置の動作の一例を説明
するフローチャートである。
【図8】セレクトフレームコースのフローチャートであ
る。
【図9】オートフレームコースのフローチャートであ
る。
【図10】マルチフレームコースのフローチャートであ
る。
【図11】コース選択画面の一例を示す図である。
【図12】ジャンル選択画面の一例を示す図である。
【図13】撮影画面の一例を示す図である。
【図14】撮影画面の一例を示す図である。
【図15】予告表示画面の一例を示す図である。
【図16】ジャンル選択画面の一例を示す図である。
【図17】照明方法選択画面の一例を示す図である。
【図18】撮影画面の一例を示す図である。
【図19】撮影予告表示の第2例を示す図である。
【図20】らくがき画面の一例を示す図である。
【図21】本発明の写真プリント作成装置の第2の実施
の形態のシステム構成を示す概要図である。
【図22】上記写真プリント作成装置のシステム構成図
である。
【図23】本発明の写真プリント作成装置の第3の実施
の形態のシステム構成を示す概要図である。
【図24】本発明の写真プリント作成装置の第4の実施
の形態のシステム構成を示す概要図である。
【図25】本発明の写真プリント作成装置の第5の実施
の形態のシステム構成を示す概要図である。
【図26】上記写真プリント作成装置の作用を説明する
図であり、(a)は画像の合成状態を示す模式図、
(b)は各画像の一例、(c)はマスクデータの一例、
(d)は合成画像の一例である。
【図27】上記写真プリント作成装置の作用を説明する
図であり、撮影画面の一例である。
【図28】上記写真プリント作成装置の作用を説明する
図であり、(a)各画像の一例、(b)は合成画像の一
例である。
【図29】本発明の第6の実施の形態を説明する図であ
り、フレームと背景である単位画像の組合せから構成さ
れる基本画像を例示した図である。
【図30】上記基本画像を例示した図である。
【図31】本発明の第7の実施の形態における編集画面
の一例を示す図である。
【図32】本発明の第8の実施の形態の写真プリント提
供装置のモニタおよび編集用ディスプレイの画面の拡大
図である。
【図33】上記の写真プリント提供装置の送出口の拡大
図を示す図である。
【図34】上記写真プリント提供装置のシステム構成の
概要図である。
【図35】上記写真プリント提供装置のシステム構成の
概要図である。
【図36】上記写真プリント提供装置のシステム構成の
概要図である。
【図37】本発明の写真プリント提供装置の第9の実施
の形態を示す図である。
【図38】上記装置を示す図である。
【図39】上記装置を示す図である。
【図40】上記装置による他のレイアウトを示す図であ
る。
【図41】上記装置による他のレイアウトを示す図であ
る。
【図42】本発明のプリント用紙ユニットの第1例を示
す図である。
【図43】本発明のプリント用紙ユニットの第2例を示
す図である。
【図44】本発明のプリント用紙ユニットの第3例を示
す図である。
【符号の説明】
1 筐体 2 被写体,使用者,利用者 3 バックスクリーンユニット 4a 天井部 4b 支持枠材 4c 支持枠材 5a カーテン 5b カーテン 6 カメラ 7 正面ストロボ 8 編集用ディスプレイ 9 プリンタ 10 透明板 11 乳白板 12 タッチペン 13 キャンセルボタン 14 決定ボタン 15 硬貨投入口 16a 操作パネル 16b 操作パネル 17 正面蛍光灯 18a スピーカ 18b スピーカ 19 送出口 20 モニタ 21 ハーフミラー 22a 切換ボタン(左側) 22b 切換ボタン(右側) 23 編集入力パネル 24 天井ストロボ 25 反射板 26 スクリーン 27 バックストロボ 28 バック蛍光灯 29 バウンスストロボ 30 ストロボケース 31 撮影プレイ用空間 32 編集プレイ用空間 33 記憶装置 34 硬貨検出部 35 印刷媒体 36 ストロボ制御回路 37 第1コンピュータ装置 38 第2コンピュータ装置 39 第1制御回路 40a サービスパネル 40b サービスパネル 41 記憶装置 42 アンダーレイ合成手段 43 オーバーレイ合成手段 44 CPU 45 メモリ 46 ドライバ 47 通信手段 48 制御プログラム 49 操作画面 50 静止画 51 低解像度背景画像群 52 低解像度フレーム画像群 53 制御プログラム 54 高解像度フレーム画像群 55 高解像度背景画像群 56 編集用画像 57 操作画面 58 静止合成画像 59 被写体抽出手段 60 第2合成手段 61 メニュー 62 第2制御回路 63 らくがき入力部 64 カウンタ 65 画像切換部 66 終了ボタン 67 フレーム消去ボタン 68 背景消去ボタン 69 らくがき消去ボタン 70 戻るボタン 71 はじめからボタン 72 編集入力選択部 73 ツール選択部 73a 背景ボタン 73b フレームボタン 73c スタンプボタン 73d ペンボタン 74 アイコン,サムネイル 75 ジャンル選択部 76 ジャンル説明部 77 ライブ映像表示部 78 背景選択部 79 フレーム選択部 80 照明方法選択部 81 カウンタ 82 組合せ選択部 83 画面 84 撮影予告表示部 85 設定場面表示 86 LEDランプ 87 編集前ユニット 88 撮影前ユニット 89 方向表示 90 第1合成手段 91 キャプチャー 92 対応化手段 93 低解像度画像群 94 高解像度画像群 95 画像変換手段 96 フレーム画像群 97 コンピュータ装置 98 制御回路 99 動画群 100 静止画群 101 対応化手段 102 マスクデータ 103 撮影画層 104 フレーム画層 105 背景画層 106 合成画像 110 プリント用紙 111 読取手段 112 記憶手段 113 記録材料 114 印刷ヘッド 115 スタンプ画像 121 写真プリント 131 第1補正手段 132 画像処理手段 133 第2補正手段 135 合成映像補正手段 137 合成画像補正手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川本 裕昭 大阪市北区天神橋3丁目2番10号 株式 会社メイクソフトウェア内 (72)発明者 來間 光一 大阪市北区天神橋3丁目2番10号 株式 会社メイクソフトウェア内 (72)発明者 稲泉 麻里子 大阪市北区天神橋3丁目2番10号 株式 会社メイクソフトウェア内 (72)発明者 那須 千晃 大阪市北区天神橋3丁目2番10号 株式 会社メイクソフトウェア内 (72)発明者 武田 さやか 大阪市北区天神橋3丁目2番10号 株式 会社メイクソフトウェア内 (56)参考文献 特開2002−216240(JP,A) 特開 平11−234602(JP,A) 特開2001−111927(JP,A) 特開 平10−282571(JP,A) 特開2000−50190(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 5/76 - 5/956

Claims (17)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮像領域内の使用者を含む被写体を撮像
    するカメラと、複数準備された合成用画像の中から合成
    用画像を選択する選択手段と、上記カメラによる撮像映
    像と上記選択手段で選択された合成用画像とを合成して
    合成映像を生成する第1合成手段と、上記合成映像を表
    示する表示手段と、上記撮像映像を所定タイミングの静
    止画として固定するシャッタ手段と、上記シャッタ手段
    で固定された静止画と、選択手段で選択された合成用画
    像と同じ絵柄の合成用画像とを合成して合成画像を生成
    する第2合成手段と、上記第2合成手段で生成された合
    成画像を印刷して写真プリントとして提供するプリンタ
    とを備えた写真プリント提供装置において、 上記シャッタ手段による静止画の固定の前に、上記表示
    手段による合成映像の表示中に合成用画像の切り換えを
    可能とする制御手段を備える ことを特徴とする写真プリ
    ント提供装置。
  2. 【請求項2】 上記第2合成手段で用いられる合成用画
    像は、第1合成手段で用いられた合成用画像に対応した
    実質的に同じ絵柄の合成用画像である請求項1記載の写
    真プリント提供装置。
  3. 【請求項3】 上記第1合成手段で用いられる合成用画
    像は、上記表示手段に合成映像として表示して使用者に
    目視確認させるための確認用画像であり、上記第2合成
    手段で用いられる合成用画像は、シャッタ手段で固定さ
    れた静止画と合成して印刷するための印刷用画像である
    請求項1または2記載の写真プリント提供装置。
  4. 【請求項4】 上記印刷用画像の解像度は、確認用画像
    の解像度よりも高解像度である請求項3記載の写真プリ
    ント提供装置。
  5. 【請求項5】 上記合成用画像は、上記カメラによる撮
    像映像の前景にリアルタイムに合成され、撮影された静
    止画の前景に上書き合成されて合成画像を生成するもの
    である請求項1〜のいずれか一項に記載の写真プリン
    ト提供装置。
  6. 【請求項6】 上記合成用画像は、上記カメラによる撮
    像映像から被写体出された被写体以外の部分にリ
    ルタイムに合成されて合成画像を生成するものである
    求項1〜のいずれか一項に記載の写真プリント提供装
    置。
  7. 【請求項7】 使用者の操作により、上記複数の合成用
    画像の中から、第1合成手段で使用する合成用画像の切
    換えを行なう切換手段を備えている請求項1〜のいず
    れか一項に記載の写真プリント提供装置。
  8. 【請求項8】 上記切換手段を複数備えている請求項
    に記載の写真プリント提供装置。
  9. 【請求項9】 上記合成用画像として被写体の前景とな
    るフレーム画像を有し、 上記第1合成手段は、撮像映像にフレーム画像を前景と
    してリアルタイム合成するオーバーレイ合成手段を備
    え、 上記オーバーレイ合成手段によるフレーム画像のリアル
    タイム合成の際に、当該フレーム画像のマスクデータを
    参照することにより、上記撮像映像が、フレームに隠れ
    る領域,フレームに隠れないで見える領域および半透明
    状に見える領域を有するように表示し、 第2合成手段において、第1合成手段と同様のマスクデ
    ータを参照した合成を行なって当該合成画像をプリンタ
    で印刷する請求項1〜のいずれか一項に記載の写真プ
    リント提供装置。
  10. 【請求項10】 上記合成用画像として被写体の前景と
    なるフレーム画像と、被写体の背景となる背景画像とを
    有し、 上記第1合成手段は、上記カメラによる撮像映像から被
    写体を抽出し、抽出された被写体以外の部分に背景画像
    をリアルタイムに合成するアンダーレイ合成手段と、上
    記アンダーレイ合成手段で撮像映像に背景が合成された
    画像に、さらにフレーム画像を前景としてリアルタイム
    合成するオーバーレイ合成手段とを備え、 上記オーバーレイ合成手段によるフレーム画像のリアル
    タイム合成の際に、当該フレーム画像のマスクデータを
    参照することにより、アンダーレイ合成手段で撮像映像
    に背景が合成された画像が、フレームに隠れる領域,フ
    レームに隠れないで見える領域および半透明状に見える
    領域を有するように表示し、 第2合成手段において、第1合成手段と同様のマスクデ
    ータを参照した合成を行なって当該合成画像をプリンタ
    で印刷する請求項1〜のいずれか一項に記載の写真プ
    リント提供装置。
  11. 【請求項11】 編集用画像の入力を受け付ける編集入
    力手段を備え、上記編集入力手段により入力された編集
    用画像と上記撮像映像とを合成して印刷するようになっ
    ている請求項1〜10のいずれか一項に記載の写真プリ
    ント提供装置。
  12. 【請求項12】 上記第1合成手段を制御する第1制御
    手段と、上記第2合成手段を制御する第2制御手段とを
    備えている請求項1〜1のいずれか一項に記載の写真
    プリント提供装置。
  13. 【請求項13】 上記カメラによる撮影、上記編集入力
    の受付、上記プリンタによる印刷出力のすくなくともい
    ずれかを異なる場所で使用者に提供するように構成され
    ている請求項1〜1のいずれか一項に記載の写真プリ
    ント提供装置。
  14. 【請求項14】 上記第1合成手段で合成映像として合
    成される合成用画像は、上記表示手段の表示状態に応じ
    た色調からなる合成用画像である、もしくは上記第2合
    成手段で合成画像として合成される合成用画像は、上記
    プリンタの印刷状態に応じた色調からなる合成用画像で
    ある請求項1〜13のいずれか一項に記載の写真プリン
    ト提供装置。
  15. 【請求項15】 上記第2合成手段で合成画像として合
    成される合成用画像は、所定のぼかし処理を施した画像
    である請求項1〜14のいずれか一項に記載の写真プリ
    ント提供装置。
  16. 【請求項16】 撮像領域内の使用者を含む被写体をカ
    メラにより撮像する撮像ステップと、複数準備された合
    成用画像の中から合成用画像を選択する選択ステップ
    と、上記カメラによる撮像映像と上記選択ステップで選
    択された合成用画像とを合成して合成映像を生成する第
    1合成ステップと、上記合成映像を表示する表示ステッ
    プと、上記撮像映像を所定タイミングの静止画として固
    定するシャッタステップと、シャッタステップで固定さ
    れた静止画と、選択ステップで選択された合成用画像と
    同じ絵柄の合成用画像とを合成して合成画像を生成する
    第2合成ステップと、上記第2合成ステップで生成され
    た合成画像を印刷して写真プリントとして提供するプリ
    ントステップとを備えた写真プリント提供方法におい
    て、 上記シャッタステップによる静止画の固定の前に、上記
    表示手段による合成映像の表示中に合成用画像の切り換
    えを可能とするよう制御する ことを特徴とする写真プリ
    ント提供方法。
  17. 【請求項17】 撮像領域内の使用者を含む被写体をカ
    メラにより撮像する撮像ステップと、複数準備された合
    成用画像の中から合成用画像を選択する選択ステップ
    と、上記カメラによる撮像映像と上記選択ステップで選
    択された合成用画像とを合成して合成映像を生成する第
    1合成ステップと、上記合成映像を表示する表示ステッ
    プと、上記撮像映像を所定タイミングの静止画として固
    定するシャッタステップと、シャッタステップで固定さ
    れた静止画と、選択ステップで選択された合成用画像と
    同じ絵柄の合成用画像とを合成して合成画像を生成する
    第2合成ステップと、上記第2合成ステップで生成され
    た合成画像を印刷して写真プリントとして提供するプリ
    ントステップとをコンピュータ装置に実行させる写真プ
    リント提供プログラムにおいて、 上記シャッタステップによる静止画の固定の前に、上記
    表示手段による合成映像の表示中に合成用画像の切り換
    えを可能とするよう制御することを特徴とする写真プリ
    ント提供プログラム。
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