JP2004193967A - 写真プリント提供装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】逆光を使用したライティングでラインライトを活かした高品質な写真プリントを提供できる写真プリント提供装置を提供する。
【解決手段】撮影ボックス内の被写体2を撮像するカメラ6と、上記カメラ6による撮像映像を表示するモニタ20と、所定のシャッタタイミングで固定された静止画50に対する編集入力のための編集入力手段および編集手段と、編集された画像を印刷するプリンタ9とを有し、上記撮影領域に存在する被写体2を背後から照明する逆光照明手段を備え、上記逆光照明手段は、撮影ボックス内における撮像領域の後方に配置した反射板25と、撮影ボックス内にあって上記反射板25に向かって照明光を照射するストロボボックス30とから構成されている。
【選択図】図1
【解決手段】撮影ボックス内の被写体2を撮像するカメラ6と、上記カメラ6による撮像映像を表示するモニタ20と、所定のシャッタタイミングで固定された静止画50に対する編集入力のための編集入力手段および編集手段と、編集された画像を印刷するプリンタ9とを有し、上記撮影領域に存在する被写体2を背後から照明する逆光照明手段を備え、上記逆光照明手段は、撮影ボックス内における撮像領域の後方に配置した反射板25と、撮影ボックス内にあって上記反射板25に向かって照明光を照射するストロボボックス30とから構成されている。
【選択図】図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ゲームセンター等に設置され、硬貨等の投入により使用者を撮影し、撮影画像をプリントし販売する写真プリント提供装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、ゲームセンター等において、写真を撮影してシールプリント等にする写真プリント提供装置が数多く設置されている。このような写真プリント提供装置は、一般に、利用者である被写体がカメラによる撮影プレイを行ない、その撮影画像に対して落書き等の編集入力を行う編集プレイを行ない、その編集後画像を写真プリントとして印刷出力するものである。このような写真プリント提供装置に比較的近いもので、出願人が把握している先行技術として、下記の特許文献1に示すものがある。
【0003】
この特許文献1は、上述したような顧客に撮影遊戯を行なわせて写真シールを提供する写真プリント提供装置ではなく、運転免許証やパスポート等に用いる証明写真を撮影する撮影装置である。この撮影装置は、箱型の撮影ボックス内に複数の間接照明装置を具備することにより撮影ボックス内を均一に照明し、被写体に暗い部分や光部分を発生させないで高品質の画像を撮影できるものである。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−207245号
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記撮影装置は、撮影遊戯用ではなく証明写真用であるため、変わった人相に写らなくすることが最重要で、その証明写真として要求される特性を満足するため、均一な照明効果を狙ったものである。したがって、複数の間接照明装置は、その照射光を一旦ブース内の壁面等に照射し、拡散・乱反射させて均一照明を行なうよう配置されている。
【0006】
また、上記撮影装置の構成では、間接照明装置がブースの内部に出っ張っているため、被写体が後ろにもたれかかれないし、クロマキー合成等を行うためには、後部壁面が凸凹なく完全に均一な色相、照度でなければならないため、間接照明装置が出っ張っているとクロマキー合成が困難で編集入力の際に障害になるため、本願が対象とする撮影遊戯を行なわせる写真プリント提供装置には適用できない。
【0007】
一方、本願が対象とする顧客に撮影遊戯を行なわせて写真シールを提供する写真プリント提供装置においては、撮影プレイそのものに遊戯性を持たせたり、撮影プレイで撮影された画像に落書き等を行なう編集プレイを行なわせたりすることが必要不可欠になっている。
【0008】
特に、近年では、単なる遊戯だけとしてではなく、友人同士の記念写真的な感覚で撮影を行なうような使われ方が、若年層を中心に主流となっており、それに合わせて写真プリント作成装置に対して求められるユーザニーズも高くなっている。このため、撮影される写真の品質についても、単に遊戯として撮影するのではなく、写真自体として美しく画質のよい写真プリントの提供が求められていることから、カメラによる撮影画像の画質を良くするだけでなく、ライティングにも高度なものが要求され、プロカメラマンによるポートレート撮影のようなライティング演出が必要となってきている。
【0009】
ここで、ポートレート撮影には、夕日の逆光で撮影すると被写体のアウトラインが縁取りのように輝くラインライトができ、髪の輪郭や横顔の線が美しく表現できるものとして多用されている。
【0010】
そこで、写真プリント撮影装置において、ラインライトを活かした逆光撮影を行いうるものとして、図31(a)に示すものが検討された。この装置は、カメラ6およびプリンタ9等を備えた筐体1と、この筐体1の上記カメラ6による撮影領域側に設けられたブース93とを備えている。ラインライトを活かした逆光撮影では、被写体2の背後から照明する照明光は、周囲に拡散させすぎるとラインライトの効果があまり得られないし、カメラに直接光を入れないようにするためのフードも必要になるので、ストロボボックス92によって行われる。そして、上記ブース93の上部後方に、被写体2に対して逆光照明を行なうストロボボックス92が設けられている。
【0011】
ところが、上記ストロボボックス92はある程度の前後長さを有するため、被写体2がブース93の後方に下がって撮影を行なった場合に、被写体2の鼻の頭近傍にだけ逆光照明が当り、ラインライト効果が得られないばかりか、鼻の頭だけが妙に光った写真になってしまうという弊害が生じることとなる。
【0012】
そこで、図31(b)に示すように、ストロボボックス92をブース93の外部に突出させることも考えられるが、装置の外部に突出物が生じてしまい、装置自体の外観が悪くなるうえ、店内の見映えに悪影響を与え、室内に設置する際の設置場所や設置の向きに制限ができるという弊害が生じることとなる。すなわち、突き出し部を店舗の壁に密着して設置できず、壁と筐体の隙間に無駄なスペースを生じるという問題が生じる。
【0013】
本発明は、このような事情に鑑みなされたもので、逆光を使用したライティングの弊害を除去し、ラインライトを活かした高品質なポートレートの写真プリントを提供できる写真プリント提供装置の提供を目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明の写真プリント提供装置は、撮像領域を形成する撮影ボックス内の被写体を撮像するカメラと、上記カメラによる撮像映像をリアルタイム表示して被写体に撮像映像の目視確認を可能とする表示手段と、上記カメラによる撮像映像を所定タイミングの静止画として固定するシャッタ手段と、固定された静止画に対する編集入力を受け付ける編集入力手段と、受け付けた編集入力に基づいて静止画の編集を行なう編集手段と、編集された画像を印刷して写真プリントとして提供するプリンタとを有する写真プリント提供装置であって、上記撮影領域に存在する被写体を背後から照明する逆光照明手段を備え、上記逆光照明手段は、撮影ボックス内における撮像領域の後方に配置した反射板と、撮影ボックス内にあって上記反射板に向かって照明光を照射するストロボボックスとから構成されていることを要旨とする。
【0015】
すなわち、本発明は、上記撮影領域に存在する被写体を背後から照明する逆光照明手段を備え、上記逆光照明手段は、撮影ボックス内における撮像領域の後方に配置した反射板と、撮影ボックス内にあって上記反射板に向かって照明光を照射するストロボボックスとから構成されている。このようにすることにより、逆光照明は反射板で反射されて被写体に逆光で照射され、夕日の逆光で撮影したような被写体のアウトラインが縁取りのように輝くラインライトができ、髪の輪郭や横顔の線が美しく表現されたポートレート撮影風の写真プリントを提供できる。また、反射板はストロボボックスほどの前後寸法にはならないため、少々被写体が後退して撮影しても、逆光による照明状態が維持され、従来のように、被写体の鼻の頭だけが光ってラインライト効果が得られないような失敗写真の発生が防止される。また、装置の外部にストロボボックスが突出することによる装置自体の外観の悪化や、設置場所等に制限ができるという問題が生じない。
【0016】
この場合において、反射板は撮影ボックス内における撮像領域の後方斜め上に設けた場合には、被写体の真後ろからの逆光ではなく、やや斜め上からの逆光照明により、夕日をバックにしたような綺麗なラインライトが表現された写真プリントを提供できる。さらに、反射板を撮影ボックス内の被写体の後方斜め上の隅部近傍に設けた場合には、反射板に向かって照射光を照射するストロボボックスの配置として、各種の配置を採用することができ、設計の自由度が高くなる。特に、天井部や被写体の背後など、撮影に邪魔にならない配置を無理なく採用することができ、機器類の配置上極めて都合がよい。
【0017】
本発明において、上記ストロボボックスは、内部に収容されたストロボと、ストロボの照射範囲を設定するフードと、上記フードの前面に設けられた拡散板とを含んで構成されている場合には、ルーバーや集光レンズを用いることなく、反射板を介して被写体の背後から照明する照明光が周囲に拡散しすぎず、カメラへの直接光の入射もある程度防止できることから、ハレーションを生じさせずに綺麗なラインライトを活かした逆光撮影ができる。
【0018】
本発明において、上記ストロボボックスは撮影ボックスの天井部に設けられ、後方に位置する反射板に向かって照明光を照射するように配置されている場合には、ストロボボックスが撮影の際の邪魔になることがなく、撮影ボックス内の撮影領域を不必要に狭めない。
【0019】
本発明において、上記撮影ボックスは被写体のバックとなる領域にバックスクリーンを備え、このバックスクリーンの背後から照明するバック照明手段を備えている場合には、撮影の際にバックスクリーンに被写体の影ができるのが防止され、編集手段による編集において、例えばクロマキー合成等の画像合成を行なう場合に合成精度が向上する。特に、逆光照明手段以外に被写体の前側や頭上等からの照明を併用する場合に、バックスクリーンの影が防止できやすいので効果的である。
【0020】
本発明において、上記撮影ボックスは被写体のバックとなる領域にバックスクリーンを備え、上記ストロボボックスはバックスクリーンの背後に設けられ、上方に位置する反射板に向かって照明光を照射するように配置されている場合には、ストロボボックスをバックスクリーンの背後に配置したことにより、ストロボボックスが撮影の際の邪魔になることがなく、撮影ボックス内の撮影領域を不必要に狭めない。また、被写体の背後のバックとなる領域にストロボボックスが突出しないので、被写体が撮影の際に後部側面にもたれて撮影しても障害にならず、ストロボボックスの破損も防止される。
【0021】
本発明において、上記バックスクリーンの背後から照明するバック照明手段を備えている場合には、撮影の際にバックスクリーンに被写体の影ができるのが防止され、編集手段による編集において、例えばクロマキー合成等の画像合成を行なう場合に合成精度が向上する。特に、逆光照明手段以外に被写体の前側や頭上等からの照明を併用する場合に、バックスクリーンの影が防止できやすいので効果的である。
【0022】
本発明において、上記逆光照明手段やバック照明手段以外に、被写体を前面から照射する前面照明手段と、被写体の頭上から照明する天井照明手段のうち少なくともいずれかを備えている場合には、上記前面照明手段による照明により、逆光によるラインライトの中で被写体が立体的に浮き上がった綺麗なポートレート風の写真を撮影することができる。また、上記天井照明手段により、逆光によるラインライトに加え、被写体の頭部に天使の輪のような輝きが表現された写真が撮影できる。
【0023】
本発明において、逆光照明手段、前面照明手段、天井照明手段の少なくともいずれか2つ以上を含む複数の照明手段の照明バランスが異なる複数の照明モードを備え、被写体の選択により所望の照明モードを選択するモード選択手段を備えている場合には、撮影時にストロボを選択的に発光させたり、あるいは発光量のバランスが異なったりする複数の照明モードのうち、使用者の好みの照明状態を選択して撮影を行なうことができる。
【0024】
本発明において、上記逆光照明手段、前面照明手段、天井照明手段には、それぞれ撮影用のストロボ照明と撮像映像確認用の常灯照明とが並置されており、撮影時には上記モード選択手段で選択された照明バランスによりストロボ照明が発光し、撮像映像確認時には上記モード選択手段で選択された照明バランスにより常灯照明が照明するようになっている場合には、カメラによる撮像映像を表示手段で確認する際には、自分で選択した照明モードにおける照明バランスの照明状態を確認しながらポーズや表情を決めることができる。
【0025】
本発明において、表示手段による撮像映像確認中に、上記モード選択手段により照明モードの変更ができるようになっている場合には、各種の照明モードにおける照明状態を実際に表示手段で確認しながら好みの照明バランスの照明モードを選択することができ、その日の気分やイメージにあった照明モードの選択が行ないやすい。
【0026】
本発明において、撮像映像を表示手段にリアルタイム表示する際に、明暗の階調を強調して表示する補正手段と、当該撮像映像をシャッタ操作で固定して得られた静止画をプリンタで印刷する際に、明暗の階調を実際の撮影時の階調に所定量だけ戻す逆補正手段とをさらに備えた場合には、補正手段による補正により、明るいところはより明るくモニター画面に階調表示されるので、部分照明して明るくなった部分と効果がすぐに分かり、映像の専門家ではない一般的な被写体に部分照明したことがわかりやすい適切な階調でリアルタイム表示され、画像が観察できる。また、逆補正手段により戻すことにより、補正した階調で印刷するとハレーションを起こしてしまうが、部分光量制御の蛍光灯に比例した明るさで発光するストロボでの照明は、部分照明で表示階調を強調したところもハレーションを起こさずに済む照度となるので、目的に応じた印刷が出来る。
【0027】
【発明の実施の形態】
つぎに、本発明の実施の形態を詳しく説明する。
【0028】
図1〜図3は、本発明の写真プリント提供装置の一実施の形態を示す図である。図1は筐体1を含む装置の断面図、図2は筐体1の撮影側からみた斜視図、図3は装置全体の斜視図である。
【0029】
この写真プリント提供装置は、図1に示すように、正面,背面,側面および内部に各種の装置が設けられた筐体1を備え、上記筐体1の正面側(図1の右側)で撮影プレイを行ない、背面側(図3で見えている側)で撮影画像の編集プレイを行い、筐体1の側面で写真プリントの提供を受けるようになっている。
【0030】
上記筐体1の正面側には、被写体2のバックとなる領域に、バックスクリーンユニット3が設けられている。上記筐体1とバックスクリーンユニット3は、天井部4aと支持枠材4bで連結されており、天井部4aにはその出入口となる部分にカーテン5aが吊設されている。そして、上記筐体1,バックスクリーンユニット3,天井部4a,カーテン5aにより、本発明の撮像領域である撮影プレイ用空間31を形成する撮影ボックスが形成されている。このように、本発明における撮影ボックスとは、完全な箱状のものに限らず、壁や天井を幕状のシートで完全および/または不完全に仕切ったものを含む趣旨である。
【0031】
一方、上記筐体1には、その背面側に突出するように支持枠材4cが取り付けられ、その先端部にカーテン5bが吊設されている(図2,図3では図示を省略している)。そして、上記筐体1の背面側とカーテン5bとの間に、編集プレイ用空間32が形成されている。
【0032】
上記筐体1の正面には、プレイの対価としての硬貨を投入する硬貨投入口15が設けられ、この硬貨投入口15の近傍に設けられた対価受領部としての硬貨検出部34(図7参照)が設けられている。そして、上記硬貨検出部34が投入された硬貨を検出することにより、撮影プレイが開始され、撮影プレイ後に撮影画像に対して編集プレイを行い、編集された撮影画像がプリントされ提供されるようになっている。
【0033】
上記筐体1の内部には、撮影プレイ用空間31内の使用者2を含む被写体2を撮像するカメラ6が設けられている。上記カメラ6の前側には、45°の傾斜角でハーフミラー21が設けられ、さらに筐体1の前面は透明板10で覆われている。上記透明板10の周囲には、半透明の乳白板11が設けられ、上記乳白板11の背後には、撮影プレイ中において、上記カメラ6による撮像中に被写体2を常時照明する正面蛍光灯17と、シャッタ操作によって静止画を撮影するときに発光させる正面ストロボ7とが設けられている。
【0034】
上記正面蛍光灯17と正面ストロボ7は、本発明の前面照明手段を構成するものであり、正面蛍光灯17は、撮像映像確認用の常灯照明であり、これに並置された正面ストロボ7は、撮影用のストロボ照明である。そして、撮影時にはストロボ照明が発光し、後述するモニタ20による撮像映像確認時には常灯照明が照明するようになっている。
【0035】
上記筐体1の内部には、カメラ6の前側に配置されたハーフミラー21の上部に、上記カメラ6で撮影された動画としての撮像映像を表示する表示手段としてのモニタ20が設けられている。上記モニタ20に表示された表示画像は、ハーフミラー21に反射させて利用者2が目視確認できるようになっている。なお、ハーフミラー21を用いずに、モニタ20を直接利用者2が目視確認できるように配置してもよい。
【0036】
いずれの場合においても、カメラ6からの撮像映像およびタイトルデモなどの操作上必要とする表示が、利用者の目から上下左右正しく見えるようにするため、モニタ20には適宜反転された画像が表示される。一般に、被写体2が右に動けば利用者2が目視確認できる撮像も右に動いた方が撮影の操作性がよくなるため、従来公知の反転回路等でカメラ6からの撮像を反転することが行われるが、ハーフミラー21を用いる場合は、撮像映像を反転する上記回路が不要になる。
【0037】
上記筐体1の正面には、枠状の乳白板11の下部に、撮影プレイの操作を行なう操作パネル16が設けられている。上記操作パネル16には、操作入力の選択入力や切換入力を行う切換ボタン22a,22bと、上記切換ボタン22a,22bの選択入力や切換入力を決定する決定ボタン14と、決定した入力を一旦キャンセルするキャンセルボタン13が設けられている。上記切換ボタン22a,22bは、右側と左側にそれぞれ1組ずつ設けられ、それぞれ選択入力や切換入力を行いうるようになっている。
【0038】
上記切換ボタン22a,22bは、切換入力手段として機能するもので、後述するように、フレームや背景の記憶画像の切換入力を可能とする。また、上記決定ボタン14は、本発明のシャッタ手段として機能するもので、この決定ボタン14の操作によってカメラ6により被写体2の静止画を撮影する。
【0039】
また、上記筐体1の正面には、プレイ待ち状態の際のデモンストレーション音声や撮影プレイの際の案内音声等を出力するスピーカ18aが設けられている。
【0040】
上記バックスクリーンユニット3は、ある程度の光透過性を有するバックスクリーン26を備えている。このバックスクリーン26の被写体2とは反対側には、撮影プレイ中において、上記カメラ6による撮像中に被写体2を常時照明するバック蛍光灯28と、シャッタ操作によって静止画を撮影するときに発光させるバックストロボ27とが設けられている。上記バック蛍光灯28とバックストロボ27とは、本発明のバック照明手段を構成している。上記バックスクリーン26は、記憶画像である背景と被写体2の撮影映像との合成が行ないやすい色に着色されている。例えば、上記合成がクロマキー合成で行なわれる場合には、ブルースクリーン等が好適に用いられる。
【0041】
一方、天井部4aには、ストロボボックス30が取り付けられているとともに、バックスクリーン26の上側すなわち撮影ボックス内における撮影プレイ用空間31の後方斜め上に反射板25が設けられている。上記ストロボボックス30と反射板25は、本発明の逆光照明手段として機能するもので、撮影プレイ用空間31に存在する被写体2を背後から照明するようになっている。この例では、上記反射板25は、斜め下向きに傾斜されており、ストロボボックス30の照射光が反射板25に向かって照射されることにより、その反射光が、被写体2の上半身を中心に斜め上後方から照射するようになっている。
【0042】
上記反射板25は、表面が鏡状のものを用いることもできるし、白色のマット状のものを用いることも可能である。また、反射板25の形態として、上述した例では板状のものを例示したが、これに限定するものではなく、フィルム状のものを用いることもできる。また、フィルム状のものを凸面状に膨らませたり凹面状にへこませたりして使用することもできる。
【0043】
また、上記反射板25は、表面色を鏡、銀レフ板あるいは白色塗装板に似たような表面を持つプラスチックシートの風船、あるいは枠組みフレームにプラスチックシートを張ったものとしても良い。こうすることで非常に安価に滑らかな表面形状が得られる。特に半透明乳白色の適度な伸縮性のあるプラスチックシートの風船であれば3次元曲面の優美な外観を持つ照明がえられる。
【0044】
さらに、上記反射板25として、例えば半透明白色板やハーフミラー等のある程度の光透過性を有するものを使用し、反射板25の背後に照明装置を配置して反射光と透過光を併用した半間接照明の逆光照明により、より雰囲気のある逆光加減の制御が可能なものも可能である。
【0045】
上記反射板25の形態として、フィルム状のものを使用する場合、針等で上記風船をパンクさせられるような悪戯を受ける恐れがあるため、内部に発泡樹脂を封入し、たとえ孔が空けられてもしぼまないようにすることが出来る。内部に照明装置を入れる場合の発泡樹脂は、多少照明光の透過率が低下するが透明な材質のもので対処できる。
【0046】
このようにすることにより、逆光照明は反射板25で反射されて被写体2に逆光で照射され、夕日の逆光で撮影したような被写体2のアウトラインが縁取りのように輝くラインライトができ、髪の輪郭や横顔の線が美しく表現されたポートレート撮影風の写真プリントを提供できる。また、反射板25はストロボボックス30ほどの前後寸法にはならないため、少々被写体2が後退して撮影しても、逆光による照明状態が維持され、従来のように、被写体2の鼻の頭だけが光ってラインライト効果が得られないような失敗写真の発生が防止される。また、装置の外部にストロボボックス30が突出することによる装置自体の外観の悪化や、店内の見映えの悪化、設置場所等に制限ができるという問題が生じない。
【0047】
そして、反射板25を撮影ボックス内における撮像領域の後方斜め上に設けたことにより、被写体の真後ろからの逆光ではなく、やや斜め上からの逆光照明により、夕日をバックにしたような綺麗なラインライトが表現された写真プリントを提供できる。さらに、反射板25を撮影ボックス内の被写体2の後方斜め上の隅部近傍に設けたため、反射板25に向かって照射光を照射するストロボボックス30の配置として、各種の配置を採用することができ、設計の自由度が高くなる。特に、天井部や被写体の背後など、撮影に邪魔にならない配置を無理なく採用することができ、機器類の配置上極めて都合がよい。
【0048】
また、この例では、上記ストロボボックス30は撮影ボックスの天井部4aに設けられ、後方に位置する反射板25に向かって照明光を照射するように配置されているため、ストロボボックス30が撮影の際の邪魔になることがなく、撮影ボックス内の撮影領域を不必要に狭めない。
【0049】
また、天井部4aに取り付けたストロボボックス30は、照明光がバックスクリーン26に直接照射されないように配置される。このようにすることにより、バックスクリーン26に直接照射された光の強すぎる反射光により、バックスクリーン26のカラーバランスが崩れて合成精度が低下することがない。
【0050】
上記ストロボボックス30は、内部に収容されたバウンスストロボ29と、バウンスストロボ29の照射範囲を設定するフードと、上記フードの前面に設けられた拡散板90とを含んで構成されている。上記フードは前方の拡散板90側に向かって広がる形状を呈しており、照明光の照射範囲を絞るようになっている。上記拡散板90には乳白色のアクリル板等が用いられ、照射光をある程度拡散させる。これにより、ルーバーや集光レンズを用いることなく、反射板25を介して被写体2の背後から照明する照明光が周囲に拡散しすぎず、カメラへの直接光の入射もある程度防止できることから、ハレーションを生させずに綺麗なラインライトを活かした逆光撮影ができる。また、拡散板90の働きにより反射板25の寸法精度も比較的ラフでよくなる。
【0051】
上記ストロボボックス30および反射板25を下側から見た部分断面図を図4に示す。この例では、ストロボボックス30は、撮影プレイ用空間31の横幅一杯の横長状に形成されていて、内部には、幅方向の中央部と両端寄りの部分との3箇所にバウンスストロボ29が配置されている。また、3つのバウンスストロボ29同士の間にできた2つのスペースには、それぞれ常灯照明であるバウンス蛍光灯91が並置されている。そして、拡散板90の効果により、反射板25の寸法精度、バウンスストロボ29、バウンス蛍光灯91の寸法、配置に対する細かい制約が緩和される。
【0052】
上記バウンス蛍光灯91は、撮像映像確認用の常灯照明であり、これに並置されたバウンスストロボ29は、撮影用のストロボ照明である。そして、撮影時にはストロボ照明が発光し、モニタ20による撮像映像確認時には常灯照明が照明するようになっている。
【0053】
上記反射板25は、撮影プレイ用空間31の横幅一杯の横長状に形成されたすトロボボックス30に合わせ、撮影プレイ用空間31の横幅一杯の横長状に形成されている。このようにすることにより、反射板25での反射光である逆光照明が撮影プレイ用空間31の横幅一杯に均一に照射され、被写体2が撮影ボックスの左右に移動して撮影を行なったり、複数人が左右に並んで撮影を行なったりしても、均一な逆光照明を実現できる。
【0054】
また、ストロボボックス30の光源が線上に配置された光源である場合、垂直方向断面は平面、水平方向断面は放物面の反射板25を用いて焦点に線状光源として直管を置くこともできる。線状光源の長さが筐体横幅とほぼ等しい長さになるならば、水平方向断面は放物面の焦点が無限大、つまり直線になる。本来平行光線である太陽の逆光を模すので、極端に水平方向に光束が入り乱れ逆光の効果(逆光の雰囲気)が落ちるようであれば、配光のため垂直方向に光束を整えるためのルーバを内蔵させてもよい。ストロボとストロボ選択時常時点灯の蛍光灯は、出来るだけ接近させて配置する。このようにすることで、撮影前のモニター表示と印刷結果の相違が少なくなる。
【0055】
ここで、上記ストロボボックス30と反射板25の他の態様を部分断面図として図5および図6に例示する。いずれも、ストロボボックス30および反射板25を下側から見た状態を示している。
【0056】
図5は、ストロボボックス30が反射板25に向かって広がる略扇形を呈しており、内部に1灯のバウンスストロボ29と細長い線光源のバウンス蛍光灯91が収容されている。また、反射板25は、内側に湾曲する凹面状を呈している。扇形のフード内の1灯のバウンスストロボ29で照明することにより、照明光はある程度広がって照射され、凹面状の反射板25で撮影プレイ用空間の中央部近傍に集光される。
【0057】
図6は、ストロボボックス30が反射板25に向かって広がる略扇形を呈しており、内部に1灯のバウンスストロボ29と点光源のバウンス蛍光灯91が2つ収容されている。また、反射板25は、内側に湾曲する凹面状を呈している。扇形のフード内の1灯のバウンスストロボ29で照明することにより、照明光はある程度広がって照射され、凹面状の反射板25で撮影プレイ用空間の中央部近傍に集光される。
【0058】
図5,図6では、反射板25として内側に湾曲する凹面鏡状を呈したものを用いたが、複数分割した平面の反射板25を凹面状に内向き配置してもよい。
【0059】
上記ストロボボックス30の下面には、シャッタ操作によって静止画を撮影するときに、被写体2を頭上から照明する本発明の天井照明手段としての天井ストロボ24が設けられている。この天井ストロボ24は、被写体2の頭部よりも小さい大きさ(直径10センチ程度)に設定された点光源的な集中光源ストロボである。上記ストロボボックス30と反射板25による逆光照明に加え、天井ストロボ24の集中光源から放射状に広がる照明光によって照明することにより、逆光によるラインライトに加え、被写体2の頭部に天使の輪のような輝きが表現された写真が撮影できる。
【0060】
図示していないが、上記天井ストロボ24の近傍に撮像映像確認用の常灯照明を並置し、天井ストロボ24を撮影用のストロボ照明として撮影時にはストロボ照明を発光させ、モニタ20による撮像映像確認時には常灯照明が照明するようにしてもよい。
【0061】
また、上述したように、上記ストロボボックス30と反射板25による逆光照明に加え、筐体1の正面ストロボ7で被写体2の正面からの照明光を加えることにより、逆光によるラインライトの中で被写体2が立体的に浮き上がった綺麗なポートレート風の写真を撮影することができる。
【0062】
図5,図6に示したように、ストロボボックス30の光源が点状の光源である場合、反射板25の形状の垂直方向断面は、平面、水平方向断面は放物面あるいは略放物面になるように分割配置した平面のものを用い、焦点位置に平面の反射板25から見てほぼ点光源とみなせるストロボ及びストロボ選択時常時点灯の電球型蛍光灯を、反射光がずれないように出来るだけ接近させて配置するのが好ましい。このようにすることで、撮影前のモニター表示と印刷結果の相違が少なくなる。
【0063】
この装置では、筐体1正面の正面ストロボ7,バックストロボ27,天井ストロボ24,バウンスストロボ29は、ストロボを選択的に発光させたり、複数発光させるストロボの発光量のバランスが異なったりした照明バランスの異なる複数の照明モードを備えている。そして、この照明モードは、本発明のモード選択手段として機能する切換ボタン22a,22bおよびキャンセルボタン13によってどのストロボを発光させるかを選択したり、発光させるストロボの組み合わせや発光量のバランス等を選択したりできるようになっている。
【0064】
このようにすることにより、撮影時にストロボを選択的に発光させたり、あるいは発光量のバランスが異なったりする複数の照明モードのうち、使用者の好みの照明状態を選択して撮影を行なうことができる。
【0065】
また、筐体1正面の正面ストロボ7,バックストロボ27,天井ストロボ24,バウンスストロボ29には、上述したように、それぞれ撮影用のストロボ照明と撮像映像確認用の常灯照明とが並置されている。そして、撮影時には上記モード選択手段で選択された照明バランスによりストロボ照明が発光し、モニタ20による撮像映像確認時には上記モード選択手段で選択された照明バランスにより常灯照明が照明するようになっている。
【0066】
このようにすることにより、カメラ6による撮像映像をモニタ20で確認する際には、自分で選択した照明モードにおける照明バランスの照明状態を確認しながらポーズや表情を決めることができる。
【0067】
さらに、モニタ20による撮像映像確認中に、上記切換ボタン22a,22bおよびキャンセルボタン13により照明モードの変更ができるようになっている。このようにすることにより、各種の照明モードにおける照明状態を実際にモニタ20で確認しながら好みの照明バランスの照明モードを選択することができ、その日の気分やイメージにあった照明モードの選択が行ないやすい。
【0068】
上記筐体1の正面側では、利用者2は、撮影プレイ用空間31に入って硬貨投入口15に硬貨を投入して撮影プレイを行なう。
【0069】
上記撮影プレイでは、カメラ6で撮影された動画である撮像映像と、後述する記憶画像格納部から読み出された記憶画像とをリアルタイム合成し、その合成映像をモニタ20にリアルタイム表示して被写体2に合成映像の目視確認を可能とする。ついで、使用者2による切換ボタン22a,22bの操作により記憶画像の切換入力を可能とし、この切換入力に応じて、撮像映像に合成する記憶画像を切り換えてリアルタイム合成する。そして、リアルタイム合成された合成映像をリアルタイムでモニタ20に切換表示し、決定ボタン14によるシャッタ操作により、上記切換表示される合成映像のうち所望の記憶画像が使用された合成映像を決定して所定タイミングの静止画として固定する。
【0070】
また、上記撮影プレイでは、複数準備された照明モードを切換ながら選択し、所望の照明モードで撮影を行なうことができる。このとき、ストロボボックス30,正面ストロボ7,バックストロボ27,天井ストロボ24には、それぞれ常灯照明であるバウンス蛍光灯91,正面蛍光灯17,バック蛍光灯28,天井蛍光灯が備えられ、順次切り換えられる照明モードにおける照明バランスに応じて各常灯照明の照明バランスも切り換えられる。このようにすることにより、各種の照明モードにおける照明状態を実際にモニタ20で確認しながら照明モードを選択することがでる。
【0071】
そして、逆光照明は反射板25で反射されて被写体2に逆光で照射され、夕日の逆光で撮影したような被写体2のアウトラインが縁取りのように輝くラインライトができ、髪の輪郭や横顔の線が美しく表現されたポートレート撮影風の写真プリントを提供できる。また、正面照明を併用することにより、逆光によるラインライトの中で被写体2が立体的に浮き上がった綺麗なポートレート風の写真を撮影することができる。また、天井照明を併用することにより、逆光によるラインライトに加え、被写体2の頭部に天使の輪のような輝きが表現された写真が撮影できる。
【0072】
上記撮影プレイが終了すると、被写体2は筐体1の背面側に移動して編集プレイを行なう。つぎに、編集プレイが行なわれる筐体1の背面側について説明する。
【0073】
上記筐体1の背面側には、編集プレイにおける編集入力を行う編集入力パネル23が設けられている。上記編集入力パネル23には、上記カメラ6による撮影プレイにおいて、所定のシャッタタイミングで撮影された静止画としての撮影画像を表示し、その状態で編集入力を受け付ける編集用ディスプレイ8と、上記編集用ディスプレイ8に対して編集入力を行なうタッチペン12とを備えている。
【0074】
上記編集用ディスプレイ8は、例えば液晶タブレット等が用いられ、表示プロセッサ,モニタ部,タッチパネルとから構成されている。そして、上記編集用ディスプレイ8のモニタ部に表示される操作指示に従って、タッチペンの先端を編集用ディスプレイ8の表面にあるタッチパネルに軽く接触させることにより、各種の操作信号が入力され、画像や情報の表示とともにデータの入力を行ない得るようになっている。
【0075】
また、上記タッチペン12の先端を編集用ディスプレイ8表面のタッチパネルに接触させて文字や図形等を描いて入力しうるようになっており、手描き入力された文字・図形等の画像データやスタンプ画像等が、カメラ6で撮影されて固定された被写体2の静止画と合成され、その編集後画像が編集用ディスプレイ8のモニタ部に表示されるとともに、後述するようにプリンタ9で印刷出力されるようになっている。18bは編集プレイの案内音声等を出力するスピーカである。
【0076】
上記筐体1の側面には、印刷された写真プリントが排出される送出口19が設けられ、編集プレイを終えた利用者2は、この送出口19の前で印刷が終了するのを待って写真プリントの提供を受けるようになっている。
【0077】
つぎに、上記写真プリント提供装置のシステム構成について説明する。
【0078】
図7に示すように、この装置では、主として撮影プレイを制御する制御手段としての第1コンピュータ装置37と、主として編集プレイおよび印刷を制御する制御手段としての第2コンピュータ装置38とを備えている。上記第1コンピュータ装置37と第2コンピュータ装置38とは、直接、あるいはネットワークハブ(図示せず)等を介してデータ伝送可能に接続されている。
【0079】
まず、第1コンピュータ装置37について説明する。
【0080】
上記第1コンピュータ装置37には、カメラ6,モニタ20,ストロボ制御回路36,第1制御回路39が接続されている。上記ストロボ制御回路36は、正面ストロボ7,バックストロボ27,天井ストロボ24,バウンスストロボ29、それぞれの発光の有無,発光バランス,発光タイミング等を制御する。また、図示していないが、上記ストロボ制御回路36は、正面蛍光灯17,バック蛍光灯28,天井蛍光灯,バウンス蛍光灯91、それぞれの発光の有無,発光バランス,発光タイミング等を制御する。
【0081】
このように、上記ストロボ制御回路36は、撮影プレイ中の使用者2による照明モードの切換入力に応じて正面蛍光灯17,バック蛍光灯28,天井蛍光灯,バウンス蛍光灯91の発光バランスを切り換え制御し、決定された照明モードにおける発光バランスで、正面ストロボ7,バックストロボ27,天井ストロボ24,バウンスストロボ29をシャッタ操作と同期して発光させるように制御するのである。
【0082】
このようにすることにより、各種の照明モードにおける照明状態を実際にモニタ20で確認しながら好みの照明バランスの照明モードを選択することができ、その日の気分やイメージにあった照明モードの選択が行ないやすい。
【0083】
ここで、照明モードを切り替えするときに照明する蛍光灯による照明光は、撮影時のストロボに比べて光量が弱いため、モニタ20で表示されるライブ画面では、照明効果を誇張表示するのが好ましい。この手法としては、例えば、つぎにあげる手法を採用することができる。
【0084】
(1)ハードウェアで明るさの誇張表示を制御する方法
撮影の瞬間点灯するストロボと、その近くに配置するストロボ選択時常時点灯の蛍光灯の全体照明に対する光量比率を、人間の目にすぐに明るくなったと分かる2倍程度にする。例えば2倍にした場合にどこを明るくしたかモニター画面で見て分かるようにするには、(天井ストロボ1本に対し、蛍光灯20W1本の割合で照明された場合にモニター時と実際の写真の被写体の明るさの階調がバランスされていたならば)この蛍光灯を2本にする。
【0085】
なお、前提としてカメラのシャッターオープン時間中に蛍光灯による光量の影響が、ストロボの光量に対して無視できる(1/3程度以下)ことが条件の1である。これはモニター画面の誇張表示(実際の明るいところが実際より、より明るくなっている)が、誇張表示を目的としない印刷にまで影響を及ぼさないようにするためである。条件の2として蛍光灯による全体照明の光量を、部分照明の総光量より落とすことである。全体照明の蛍光灯総光量は変えない。このようにすることで部分照明の明るさが目立ち、メリハリのついた(強調された)部分照明が出来、モニター画面でその効果が分かる。
【0086】
ここで、部分照明とは、天井照明,正面照明,逆光照明,バック照明のそれぞれを指し、全体照明とは、それらによる照明効果が統合された全体の照明を指す。以下、部分光量,全体光量というときも、部分照明,全体照明の光量を指す。
【0087】
上記説明では部分照明の明るさを全体照明の明るさ(照度[ルクス])の2倍とした。ではどの程度の倍率が印刷されたプリント上の見映えとして理想的かは、利用者2に対するアンケートで回答を統計処理して、大多数の利用者の満足度が高まるようにすると良い。アンケートの内容は最初の導入で血液型とか星座を尋ねてアンケートの堅苦しさをなくす。次に本題である明るさ加減に関して次々と質問し、モニター画面と実際のプリントアウトに関して質問し、部分照明1つ1つの明るさの強調加減の回答を数値化し、統計処理して最適値を探っていく。
【0088】
さらにストロボでの撮影時の光量は、今まで通りきれいに映るバランスが保たれる。人間の目は元々照度に対するダイナミックレンジ(対応可能な範囲)が広いので、真夏炎天下の70,000ルクスから満月夜の0.2ルクスまで35万:1が見える。カメラ、モニターディスプレイ、印刷などのダイナミックレンジはいずれもこの指数で半分(√35万:1=約600:1)より小さい。よって、多少の明暗例えば2000ルクス:1000ルクス、つまり2:1があったとしても、直接並べて見比べることをしない限り、人は明暗は圧縮して見てしまうので(明暗は余り分からず)あまり差がないように見える。これに対し2:1はカメラでは1絞り分になり、モニター画面上では人の目を介するため分かりにくいが、印刷すれば人の目を介しても比較しやすく差は明確である。部分照明せずに均一照明したとしても、光源からの距離照射面の角度などの違いから2000ルクス:1000ルクスより大きな差は容易に生じる。被写体となる人間が目、鼻、耳、あご、首、腕と凹凸を持つ複雑な立体物であり、複数被写体が並べばその間はお互いに影となることも多いので、出来るだけ影が出来にくいよう意図しないようなハイライトが出来にくいよう出来るだけあらゆる方向から均等に照明し全体照明のバランスを取りつつ、全体照明を暗めにして、部分照明を点灯したところがすぐにモニター画面で分かるくらいに明るくし、実際の撮影の瞬間に照射される主力光量であるストロボ光による部分照明はわずかに強調したものにするわけである。すると印刷された部分照明を受けた被写体は、全体がバランスし、意図しないハイライト部分が少ないので、適度に部分照明が強調されたものになる。バランス照明を選んだ場合は、ストロボの光量と蛍光灯の光量を比例させる点灯制御を行う必要がある。
【0089】
(2)ソフトウェアで明るさの誇張表示を制御する方法
部分光量制御の蛍光灯は、極端に明るくせずに全体照明との光量バランスを従来の光量比率とする。
ところで、元々モニタには、入力電圧と表示される明るさは正比例しないという性質がある。入力電圧が小さい(暗い)範囲では明るさの変化が穏やかだが、入力電圧が大きくなると急激に明るさの変化が大きくなる性質がある。これをカーブで書くと図8(a)のようになる。このときのカーブは、出力=k(入力)2.2乗の式のようになり、これをγ=2.2のγカーブと呼んでいる。このままでは、中間調が暗く表現されてしまう。そこでこれを打ち消すためデジタルカメラから出力された画像には、図8(b)のように中間の明るさをより明るく持ち上げるような処理がかけられている。このときのカーブは、出力=k(入力)0.45乗の式のようになり、これをγ=0.45のγカーブと呼んでいる。こうしてデジタルカメラからモニタ表示まで全体を通して見れば、図8(c)のように、カーブは直線(γ=0.45×2.2≒1)となり、バランス照明に対応する適切な階調で、画像が観察できるしくみになっている。
【0090】
そこでこれらのしくみを応用して、撮像映像を表示手段にリアルタイム表示する際に、明暗の階調を強調して表示する補正手段と、当該撮像映像をシャッタ操作で固定して得られた静止画をプリンタで印刷する際に、明暗の階調を実際の撮影時の階調に所定量だけ戻す逆補正手段とを設ける。そして、デジタルカメラから出力された画像にソフトウェアでγ補正し、見かけ上γ補正曲線を標準的なγ=0.45からやや1に近くに変更する(X軸:カメラの映像出力を入力信号とする、Y軸:モニター画面への出力信号とする)。例えばγ=0.6を示すカーブである図9(b)とすれば、デジタルカメラからモニタ表示まで全体を通して見れば、モニタ特性は図9(a)なので、合成カーブは図9(c)(γ=0.6×2.2=1.32)となり、中間調(明るさの平均的なところ)がやや暗く、部分照明のところが明るく強調されたものとなり、映像の専門家ではない一般的な被写体に部分照明したことがわかりやすい適切な階調で、画像が観察できるしくみになっている。このように補正することで、明るいところはより明るくモニター画面に階調表示されるので、部分照明して明るくなった部分と効果がすぐに分かる。この割合で印刷するとハレーションを起こしてしまうが、部分光量制御の蛍光灯に比例した明るさで発光するストロボでの照明は、部分照明で表示階調を強調したところもハレーションを起こさずに済む照度となるので、目的に応じた印刷が出来る。
【0091】
(3)モニター画面で照明のアンバランスを誇張表示する
部分光量制御の蛍光灯は、極端に明るくせずに従来の光量比率とする。ソフトウェアでγ補正するγ補正曲線を標準的なγ=0.45からやや1に近くに変更する(X軸:カメラの映像出力を入力信号とする、Y軸:モニター画面への出力信号とする。)。このような補正をハードウェア、又はソフトウェアで行うことで、どの照明が明るさのアンバランスの原因になっているかがすぐに分かり、その対策を打てる。このようにしてアンバランスが解消される。こうすることで、撮影前のモニター表示と印刷結果の相違が少ないように、被写体に感じられる。
【0092】
(4)アンバランスの試し撮り
メンテナンスサービスマン、店員が写真撮影自販機の点検調整のために照明の明るさのアンバランスが試し撮り出来れば具合がよい。この目的のため、部分光量制御の蛍光灯を極端に明るくせずに従来の光量比率とし、ソフトウェアで行う印刷時の補正曲線を直線から逆S字カーブにする。S字カーブが使われていたなら直線にする。このように制御することで、明るいところはより明るく印刷されるので、どの照明が寿命、故障、配線ミス等で明るさのアンバランスの原因になっているかがすぐに分かり、その対策を打てる。このようにして部分照明間の明るさのアンバランスが解消される。
【0093】
(5)ライブモニタとの組み合わせ
撮影画面(ライブ+操作画面)はハーフミラー21に反射されて利用者2の目にはいる。撮影中の状態がリアルタイム表示されるので、ライブ映像の状態を見ながら照明の状態を変化させ、最適の照明を選ぶので、部分照明の効果を色々試すため利用者の動く範囲が広くなるようなら、ハーフミラー21をなくしてLCDのモニタ20が直接利用者の目にはいるように設置した方が視野角が広くなって都合がよい場合がある。
【0094】
このように撮影画面を直接利用者に見せることで、印刷のできあがり状態と照明の変化によるライブ表示が一致する。人間の目は、階調表示に対する順応性が高いので、リアルタイム表示をやや誇張表現にして、変化状態が被写体に分かるようにすればなおよくなる。実際の印刷では誇張表現が元の状態(明るさの比例状態)に対応するように抑制表現され、意図した明るさの階調表現のとおりに印刷され、満足度が高まる。
【0095】
誇張表現と抑制表現の変換は逆光、順光、側面光、アップ、ハイキー、ローキーなどそれぞれの照明状態に対する表現の望ましい状態を、官能テスト、アンケートなどにより最適値を算出する。得られた最適値に対応させる撮影データ、ディスプレー表示データ、印刷データ間の変換テーブルを設けてγ補正を行う場合のように、ディスプレー表示は部分照明の誇張表現を、印刷は誇張表現をほぼ元に戻す抑制表現となる補正を行う。このようにすることにより、デジタルカメラのラチチュードをオーバー又はアンダーにはみ出すことを防ぎながら印刷されたプリント上では部分照明による雰囲気を正しく再現することができる。
【0096】
ディスプレー表示にわかりやすい部分照明の誇張表現を、印刷に好まれる部分照明の効果を表現するためアンケートを実施することもできる。さらに、肌色表現、服装の色彩表現など、官能テスト等のアンケートなどを実施し、変換テーブル用に最適値を算出できるものなら、照明状態に限らず何でも対応できる。こうすることで、撮影前のモニター表示と印刷結果の相違が少なくなる。
【0097】
上記第1制御回路39は、硬貨検出部34,サービスパネル40a,スピーカ18a,操作パネル16を制御する。上記操作パネル16には、上述したように、切換ボタン22a,22b,決定ボタン14,キャンセルボタン13が設けられている(図2参照)。上記サービスパネル40aは、設置した装置を運営するものが操作するもので、投入された硬貨の枚数をカウントするコインカウンタ、スピーカから出力する音量を調整する音量調整つまみ、装置の撮影側で必要とするメンテナンスモードを行うためのメンテナンスボタン、テストプレイなど硬貨を投入しなくても装置が利用できるようにするためのサービスボタンなどが備えられている。
【0098】
上記第1コンピュータ装置37は、CPU44,メモリ45,ドライバ46,通信手段47等を備え、具体的には、記憶装置41と、アンダーレイ合成手段42と、オーバーレイ合成手段43とを備えている。
【0099】
上記記憶装置41は、主として撮影プレイを制御する制御プログラム48と、上記制御プログラム48に従ってモニタ20に表示される操作画面49と、シャッタ操作によりカメラ6で固定された静止画50とが記憶されている。この静止画50は、フレームや背景が合成されたものではなく、撮影領域の被写体2をそのまま撮影したもので、被写体2とそのバックのバックスクリーン26とが写り込んだものである。
【0100】
また、上記記憶装置41は、上記カメラ6による動画である撮像映像と合成するフレームや背景等の記憶画像を格納する本発明の記憶画像格納部、すなわち、撮影された被写体2の前景となるフレームが記憶されるフレーム格納部、および背景が記憶される背景格納部として機能するものであり、フレーム画像および背景画像が記憶されている。そして、上記記憶装置41に記憶されたフレーム画像および背景画像は、上記モニタ20に合成映像として表示して使用者2に目視確認させるための低解像度の確認用画像であり、低解像度背景画像群51および低解像度フレーム画像群52として格納されている。
【0101】
上記アンダーレイ合成手段42およびオーバーレイ合成手段43は、上記記憶画像格納部から読み出された記憶画像と動画である撮像映像をリアルタイム合成する本発明の合成手段,確認画像用合成手段として機能するものである。上記アンダーレイ合成手段42は、低解像度背景画像群51から背景画像を読み出してカメラ6による動画とクロマキー等の手法により合成する。また、上記オーバーレイ合成手段43は、低解像度フレーム画像群52からフレーム画像を読み出して、上記アンダーレイ合成手段42で動画に背景が合成された画像に、さらにフレーム画像を前景として合成する。そして、上記オーバーレイ合成手段43で合成された動画と背景とフレーム画像とがリアルタイム合成された合成動画は、モニタ20に出力されてリアルタイム表示される。
【0102】
このように、被写体2の前景となるフレームがオーバーレイ合成されるとともに、被写体2の背景がアンダーレイ合成され、その状態で被写体2の撮像映像がリアルタイム合成されて使用者によって目視確認できる。この状態で、フレームや背景の切換入力と切換表示が可能となるため、従来のように単にフレームに変化を持たせるだけではなく、フレームと背景との双方に変化を持たせた写真プリントが得られる。しかも、フレームと背景双方の切換入力と切換表示が可能となり、より趣向を凝らした撮影プレイが可能となる。
【0103】
上記操作パネル16は、上述したように、切換ボタン22a,22b,決定ボタン14,キャンセルボタン13を含んで構成されている。使用者2による切換ボタン22a,22bの操作により、低解像度背景画像群51および低解像度フレーム画像群52に格納されているフレームや背景の一覧からフレームおよび背景の切換入力が可能となっている。
【0104】
そして、上記切換ボタン22a,22bによるフレームや背景の切換入力に応じ、オーバーレイ合成手段43およびアンダーレイ合成手段42は、動画に合成するフレームおよび背景を切り換えてリアルタイム合成する。このリアルタイム合成された合成映像は、モニタ20においてリアルタイムで切換表示される。
【0105】
このようにすることにより、使用者2は、リアルタイム表示される使用者2自身の映像と、切換表示されるフレームや背景とのリアルタイム合成映像を目視確認しながら、順次フレームや背景の切換入力を行ないながら、その合成映像をリアルタイムで目視確認できる。このため、所望のフレームや背景を探したり、フレームや背景の絵柄に合わせたポーズや表情を決めるなど、趣向を凝らした撮影プレイが可能となる。
【0106】
操作パネル16における、左側の切換ボタン22aは、上記背景の切換入力を行なう本発明の背景切換入力手段として機能し、右側の切換ボタン22bは、上記フレームの切換入力を行なう本発明のフレーム切換入力手段として機能する。そして、撮影プレイのコースに応じ、上記背景の切換入力とフレームの切換入力を、左右の切換ボタン22a,22bでそれぞれ別個に行いうるように構成されている。
【0107】
例えば、複数の利用者(たとえばAさんとBさん)で撮影する場合、1組の切換ボタンでは、背景とフレームを単独に選択する場合に、2人で操作すると手がぶつかったり、1人でも背景とフレームを左右に振り分けた表示レイアウトでは操作イメージがつかみにくい。2組としたことにより、Aさんは左の切換ボタン22aで背景画像を選択し、Bさんは右の切換ボタン22bでフレームを選択することが可能となる。また、2人の間に少し距離をおいて操作できるため操作性が向上する。
【0108】
そして、背景は背景で切換入力し、フレームはフレームで切換入力することにより、フレームと背景の組合せを使用者が自由に選べてより趣向を凝らした撮影プレイが可能となるうえ、変化に富んだ写真プリントの提供が可能となる。
【0109】
さらに、撮像映像にフレームを合成するオーバーレイ合成手段43と、背景を合成するアンダーレイ合成手段42とを有しているため、フレームと背景の切換入力に応じてそれぞれ別個に合成処理を行なうため、制御処理の負荷が分散されて処理速度の低下が少なく、使用者にストレスを感じさせない。
【0110】
また、撮影プレイのコースに応じ、上記背景とフレームとをあらかじめ所定の組合せを設定し、上記切換ボタン22a,22bの操作により、上記組合せ単位で切換入力が行なわれるように構成することもできる。この場合のように、2組の切換ボタン22a、22bを必要としない操作の場合は、どちらか1組の入力だけを受け付けてもよいし、2組どちらの入力を受け付けるようにしてもよい。
【0111】
このように、フレームと背景の組合せとして絵柄的に合う組合せをあらかじめ設定し、その組合せ単位で切換入力を行うことにより、使用者2は、絵柄や色彩的に合わないカラーコーディネートに反する組合せを選ぶ心配がなくなるうえ、無駄な操作を省くことができて、フレームや背景を探したり選んだりする時間を実質的に長くすることができる。このため、使用者2に考える時間を十分与えたり、反対にプレイ時間を短く設定して顧客回転率を向上させたりすることが可能となる。
【0112】
上記撮影プレイのコースについては後述するが、撮影プレイの開始時に使用者によって選択され、そのコースに応じた撮影プレイが実行されるものである。
【0113】
また、上記操作パネル16には、決定ボタン14とキャンセルボタン13が設けられている。
【0114】
上記キャンセルボタン13は、使用者による切換ボタン22a,22bの操作により上記切り換えられる照明モードのうち、使用者2が所望する照明モードを決定する。
【0115】
上記決定ボタン14は、使用者による切換ボタン22a,22bの操作により上記切換表示される合成映像のうち、所望のフレームや背景が使用された合成映像を決定し、所望の瞬間の静止画50として固定するシャッタ手段として機能する。このようにすることにより、フレームや背景と撮像映像が実際に合成された状態で数多くのフレームや背景のなかから所望のフレームや背景を選択して静止画50の撮影ができるため、そのときの服装や髪型、あるいはその時の気分やプレイ仲間が誰か等に応じた最適なフレームや背景の選択を行ないやすくなる。
【0116】
上記決定ボタン14の操作により撮影された被写体2の静止画50は、撮影プレイが終了すると、上記静止画50が撮影されたときに選択されたフレームおよび背景を識別する識別情報とともに第2コンピュータ装置38に伝送される。そして、第2コンピュータ装置38では、上記静止画50を使用した編集プレイが実行される。
【0117】
上記キャンセルボタン13は、一旦決定ボタン14を操作して決定した操作入力を取消したり、一旦進んだ操作画面を戻したりする際に操作する。
【0118】
ここで、筐体1から離れてポーズをとる場合に、撮影ごとに筐体1まで移動せずに操作できるように、筐体1以外の装置内部の壁面等に同じ機能を有する別の操作パネル16を設けてもよい。たとえば、装置左壁面には左側の切換ボタン22a、決定ボタン14、キャンセルボタン13を設け、装置右壁面には右側の切換ボタン22b、決定ボタン14、キャンセルボタン13を設けれるようにすれば、操作性がよくなる。
【0119】
つぎに、第2コンピュータ装置38について説明する。
【0120】
上記第2コンピュータ装置38には、編集プレイの際に編集入力を受け付ける編集入力手段として機能する編集用ディスプレイ8と、編集プレイで編集された画像を印刷媒体35に印刷出力するプリンタ9と、スピーカ18bおよびサービスパネル40bを制御する第2制御回路62が接続されている。上記編集用ディスプレイ8には、編集入力や操作入力を行なうタッチペン12が付属している。上記サービスパネル40bは、設置した装置を運営するものが操作するもので、印刷されたプリントの枚数をカウントするプリントカウンタ、スピーカから出力する音量を調整する音量調整つまみ、装置の編集側で必要とするメンテナンスモードを行うためのメンテナンスボタンなどが備えられている。
【0121】
上記第2コンピュータ装置38は、CPU44,メモリ45,ドライバ46,通信手段47等を備え、具体的には、主として編集プレイを制御する制御プログラム53が記憶された記憶装置33を備えている。
【0122】
上記記憶装置33には、上記制御プログラム53に従って編集用ディスプレイ8に表示される操作画面57と、上記撮影プレイにおけるシャッタ操作により撮影され第1コンピュータ装置37から伝送された被写体2の静止画50とが記憶されている。
【0123】
また、上記記憶装置33は、上記静止画50と合成するフレームや背景等の記憶画像を格納する本発明の記憶画像格納部、すなわち、撮影された被写体2の前景となるフレームが記憶されるフレーム格納部、および背景が記憶される背景格納部として機能するものであり、フレーム画像および背景画像が記憶されている。そして、上記記憶装置33に記憶されたフレーム画像および背景画像は、上記編集用ディスプレイ8に合成映像として表示して使用者2に目視確認させるとともに、静止画50を印刷媒体35に印刷出力する際に使用される高解像度の印刷用画像であり、高解像度背景画像群55および高解像度フレーム画像群54として格納されている。
【0124】
また、上記記憶装置33には、編集プレイにおいて、タッチペン12で編集用ディスプレイ8に入力された手描き画像やスタンプ画像等の編集用画像56が格納されている。
【0125】
上記制御プログラム53は、静止画50(被写体2のバックにスクリーン26が写り込んだ画像である)からスクリーン26の写り込みを除去して被写体を抽出する被写体抽出手段59と、この被写体抽出手段59で抽出された被写体画像に高解像度のフレームおよび背景を読み出して合成するとともに、この合成された画像に対し、さらに編集用ディスプレイ8に入力された編集用画像56を合成する本発明の合成手段,印刷画像用合成手段として機能する画像合成手段60とを備えている。
【0126】
上記画像合成手段60において、被写体画像に合成される高解像度のフレームおよび背景は、上記高解像度背景画像群55および高解像度フレーム画像群54として記憶装置33に格納されたものである。このとき読み出される高解像度のフレームおよび背景は、撮影プレイにおいて、決定ボタン14の操作により被写体2の静止画50を撮影したときに、選択されたフレームおよび背景と同じ色柄であるが、撮影プレイでは低解像度のフレームおよび背景(確認用画像)が使用されたのに対し、高解像度のフレームおよび背景(印刷用画像)が使用される。
【0127】
すなわち、第1コンピュータ装置37と第2コンピュータ装置38には、同じ絵柄のフレーム画像および背景画像が保存されているが、両者は同じ画像データではない。撮影プレイの際には、640×480ドット程度の画像データであれば十分使用に耐えるため、第1コンピュータ装置37には低解像度画像が格納されている。一方、編集プレイおよび印刷では高解像度な画像が求められるため、1280×1024ドット程度の高解像度画像が格納され使用される。
【0128】
このように、確認用画像と印刷用画像が別に準備されているため、確認用画像の合成処理と印刷用画像の合成処理をそれぞれ別個に行なうため、制御処理の負荷が分散されて処理速度の低下が少なく、使用者にストレスを感じさせない。また、確認用画像として画素の少ない低解像度画像を使用し、印刷用画像として画素の多い高解像度画像を使用したため、確認用画像の合成処理や表示処理においては、データ量の少ない低解像度画像を使用して負荷の少ない状態で処理を行い、印刷用画像の合成処理や印刷においては、高解像度画像を用いることにより、画質に優れた美麗な写真プリントを作成することができる。
【0129】
また、高解像度のフレームおよび背景の高解像度背景画像群55および高解像度フレーム画像群54からの読み出しは、第1コンピュータ装置37から伝送された、撮影プレイで静止画50が撮影されたときに選択されたフレームおよび背景を識別する識別情報に基づいて行なわれる。
【0130】
具体的には、第1コンピュータ装置37内の画像と、第2コンピュータ装置38内の画像のファイル名の一部を共通にしておく。たとえば第1コンピュータ装置37では「PICT01_1.BMP」、第2コンピュータ装置38では「PICT01_2.BMP」とし、PICT01が同じ絵柄の画像であることを示すようにすればよい。また、固有の画像番号と関連する画像ファイル名等を対応つける情報(テーブルなど)を定義しておき、そのテーブルを第1コンピュータ装置37および第2コンピュータ装置38内に保存して参照するようにすることもできる。このようにして、撮影プレイでどのフレームまたは背景を用いたかの同期をとることができる。
【0131】
このように、複数のコンピュータ装置を備え、確認用画像の合成処理と印刷用画像の合成処理をそれぞれ異なるコンピュータ装置で行ない、確認用合成処理を行なう第1コンピュータ装置37から印刷用合成処理を行なう第2コンピュータ装置38へのデータ転送において、画像の識別情報を転送して画像データそのものを転送しないように構成しているため、データ量の大きい画像データそのものを転送するのではなく、画像の識別情報だけを送信すればよいため、送信処理に要する負荷が軽減し、処理速度の低下が少なく、複数の制御手段間のタイムラグを少なくできる。
【0132】
また、上記記憶装置33には、上記画像合成手段60で合成された静止画50と、高解像度のフレームおよび背景と、手描き画像やスタンプ画像等の編集用画像56との静止合成画像58が記憶される。上記静止合成画像58は、プリンタ9により印刷媒体35に出力され、写真プリントとして提供される。
【0133】
上記写真プリント提供装置の動作の一例について、図10〜図13のフローチャートを参照しながら説明する。ここで、図10〜図13において、「S」はステップを意味する。
【0134】
まず、全体の処理を図10に基づいて説明する。
【0135】
この例で説明した装置では、使用者2は、撮影プレイ用空間31で撮影プレイを行ない、撮影プレイが終了すると、編集プレイ用空間32に移動して編集プレイを行なう。編集プレイが終了すると、筐体1側面の送出口19の前で、写真プリントが排出されるのを待つ。また、上記撮影プレイは、主として第1コンピュータ装置37で制御され、編集用プレイは、主として第2コンピュータ装置38により制御される。
【0136】
まず、装置の電源が投入されると、第1コンピュータ装置37および第2コンピュータ装置38の記憶装置41,33内に記憶された制御プログラム48,53が起動し、装置が動作を開始する。装置が起動すると、第1コンピュータ装置37および第2コンピュータ装置38に接続されているそれぞれの機器のチェックが行なわれ、異常がなければ、モニタ20に、タイトルデモ画面が表示される(S1)。このタイトルデモ画面表示の状態では、常に、硬貨が投入されるのを待機しており、硬貨が投入されれば次のステップに進み、硬貨の投入がなければタイトルデモ画面の表示を継続する。
【0137】
使用者2が撮影プレイ用空間31に入り、硬貨投入口15に硬貨が投入され硬貨検出部34で硬貨が検出されると(S2)、モニタ20には、図14に示す撮影コース選択画面が表示される(S3)。この例において、撮影コースのメニューとしては、「オートフレームコース」「マルチフレームコース」「セレクトフレームコース」の3種類のメニュー61が準備され表示されている。
【0138】
上記撮影コースの選択は、操作パネル16の切換ボタン22a,22bで切り換えて選択し、決定ボタン14を操作して選択入力を決定する。画面左上に表示されているカウンタ81は、コースを選択できる残り時間であり、規定時間(たとえば20秒)が最初に表示され、時間経過によりカウントが減っていく。利用者2は、カウンタが0になるまでにコースを選択決定するが、カウントが0になっても決定されなかった場合は、その時点のカーソル位置で選択されているコースが決定される。
【0139】
ここで、「オートフレームコース」が選択されると、オートフレームコースの撮影が実行され(S4)、「マルチフレームコース」が選択されると、マルチフレームコースの撮影が実行され(S5)、「セレクトフレームコース」が選択されると、セレクトフレームコースの撮影が実行される(S6)。各撮影コースの撮影動作については後述する。
【0140】
上記各撮影コースの撮影において、被写体2を撮影した静止画50と、その撮影に使用されたフレームおよび背景の識別情報が第1コンピュータ装置37に格納されるか、または第2コンピュータ装置38に対して伝送される。
【0141】
この例では、ステップ4,5,6までが撮影プレイであり、ステップ4,5,6が終了すると、モニタ20には、編集プレイ用空間32への移動を促すメッセージが音声およびモニタ20に表示され、使用者2は撮影プレイ用空間31から一旦出て編集プレイ用空間32に移動し、編集プレイが開始される。
【0142】
このとき、第1コンピュータ装置37による撮影プレイが終了したことを第2コンピュータ装置38が検出すると、第2コンピュータ装置38は、第1コンピュータ装置37内の静止画50とその撮影に使用されたフレームおよび背景の識別情報を読み取る。これら動作の同期をとる方法は、どちらのコンピュータ装置37,38からの問いかけに対して行ってもよい。
【0143】
上記各撮影コースの撮影動作が終了して編集プレイが開始されると、第2コンピュータ装置38において、第1コンピュータ装置37から読み取った静止画50とその撮影に使用されたフレームおよび背景の識別情報を元に、高解像度のフレームと背景が読み出されて静止合成画像58が合成される。
【0144】
そして、編集用ディスプレイ8には、写真選択画面が表示され、撮影コースで複数のシャッタ操作によって得られた静止画50を用いた静止合成画像58を一覧表示し、利用者2は表示された画像の中から好みの画像を規定枚数(全部であっても一部であってもよい)、タッチペン12で選択する(S7)。これにより、この後の編集や印刷を行なう必要のない撮影画像の削除が可能となる。
【0145】
写真の選択が行なわれると、つぎに上記撮影画像の明るさ調整画面が編集用ディスプレイ8に表示され、タッチペン12を操作し、選択された写真の明るさの調整を行う(S8)。このS8においては、次に、選択された画像の向きの回転も行なうことができるようになっている。
【0146】
明るさの調節が終了すると、シール分割選択画面が編集用ディスプレイ8に表示される。S7で選択された写真の枚数に応じて、写真の大きさ、写真の枚数などにより予め決められた配置でレイアウトされた、印刷媒体35に印刷されるシールレイアウトが複数表示され、好みのシールレイアウトをタッチペン12でタッチし、選択する(S9)。
【0147】
編集プレイでは、編集用ディスプレイ8にらくがき画面(図23参照)が表示され、編集プレイが行なわれる(S10)。上記らくがき画面と編集プレイの詳細については後述する。編集プレイが終了すると、編集後の静止合成画像58の画像データがプリンタ9に送られて、印刷媒体35に印刷出力され、写真プリントが送出口19から排出される(S11)。
【0148】
つぎに、上記各撮影コースの詳細について説明する。
【0149】
まず「セレクトフレームコース」について図11のフローチャートに基づいて説明する。
【0150】
この「セレクトフレームコース」は、利用者2が好みのフレームと好みの背景を別個に選択入力し、その選択入力されたフレームと背景とカメラ6による動画である撮像映像が合成された画像をモニタ20で確認しながら撮影できるものである。
【0151】
図10のS3で「セレクトフレームコース」が選択されると、図15に示すジャンル選択画面がモニタ20に表示される(S300)。このジャンル選択画面には、複数のジャンル名が表示されたジャンル選択部75が表示され、ここに表示されているジャンルの中から切換ボタン22a,22bを操作して選択入力の切換を行なう。選択中は現在選ばれているジャンルのフレーム画像や背景画像がジャンル説明部76に表示される。これにより利用者2は、どのジャンルにどんな画像があるか確認でき、好みのジャンルを選択しやすくなる。決定ボタン14でジャンルが決定され次のステップへ進み、キャンセルボタン13で図10のS3のコース選択画面に戻り、コースを選び直すことが出来る。
【0152】
S300で好みのジャンルが決定されると、図16の撮影画面が表示され、撮影が行なわれる(S301)。この撮影画面には、画面中央にカメラ6による撮像映像である動画と選択されたフレームおよび背景とがリアルタイム合成された合成動画をリアルタイム表示するライブ映像表示部77が表示されている。また、画面左側には、背景のサムネイル画像を縦並びに複数表示して背景を選択する背景選択部78が表示され、画面右側には、フレームのサムネイル画像を縦並びに複数表示してフレームを選択するフレーム選択部79が表示されている。
【0153】
また、画面中央の下側には、「ノーマルフラッシュ」「上からのフラッシュ」「バズーカフラッシュ」「すべてのフラッシュ」と表示されて照明モードを選択する照明方法選択部80が表示されている。また、画面中央の上側には、残り時間を表示するカウンタ81が表示されている。
【0154】
この撮影画面では、利用者2は左側の切換ボタン22aで背景画像を選択し、右側の切換ボタン22bでフレーム画像を選択する(S302)。選択された背景画像およびフレーム画像は、背景選択部78およびフレーム選択部79のサムネイルが強調表示されるとともに、瞬時にカメラ6からの撮像映像と合成され、ライブ映像表示部77に表示される。このときの画像合成は、第1コンピュータ装置37において、低解像度背景画像群51および低解像度フレーム画像群52からフレームおよび背景が読み出され、アンダーレイ合成手段42およびオーバーレイ合成手段43によりカメラ6からの動画と合成され、表示される。このように、撮影プレイでは、フレームや背景はモニタ20に表示するだけなので、低解像度の画像を使用することにより処理の負荷が低減される。
【0155】
フレームや背景を切り換えるときは、利用者2は左側の切換ボタン22aで背景画像の切り換えを行い、右側の切換ボタン22bでフレーム画像の切り換えを行なう。これに応じて、切り換えで選択されたフレームや背景は、リアルタイムにカメラ6からの動画と合成され、ライブ映像表示部77にリアルタイムに切換表示される。これにより、利用者2は、シャッタ操作の前に、背景画像またはフレーム画像を色々切換ながら合成動画を確認でき、楽しみながら撮影できる。
【0156】
また、装置には複数の場所にストロボや蛍光灯の照明装置が備わり(図1,図7参照)、撮影時にどのストロボを照射させる等の照明バランスが異なる照明モードを、切換ボタン22a,22bおよびキャンセルボタン13を操作することで選択できるようになっている。
【0157】
「ノーマルフラッシュ」では正面ストロボ7が照射されて普通の撮影効果を奏する。「上からのフラッシュ」では点光源の天井ストロボ24が照射され、利用者2の頭部に天使の輪のような輝きが表現された撮影ができる。「バズーカフラッシュ」では、バウンスストロボ29が発光し、反射板25での反射光を利用した背面斜め上部からの照明が行なわれ、被写体2を後方上部から光で包み込んだような全体的に明るく、輪郭をややぼかした逆光効果を活かした画像に仕上がる。「すべてのフラッシュ」では、これら全てが照射され、全体的に明るく、光量のバランスを最適にすることで、上述のすべての効果を奏する。
【0158】
このとき、モニタ20によるライブ映像の確認中においては、各照明モードにおけるストロボの照明バランスに対応した照明バランスで、バウンス蛍光灯91,正面蛍光灯17,バック蛍光灯28,天井蛍光灯が点灯し、各照明モードにおける照明状態をモニタ20で確認できるようになっている。このとき、切換ボタン22a,22bで照明モードを切り換えることにより、バウンス蛍光灯91,正面蛍光灯17,バック蛍光灯28,天井蛍光灯の照明バランスも切り換わり、所望の照明モードの状態を確認しながら選択できるようになっている。
【0159】
ここで、バックストロボ27は、どの照明方法においても発光し、バックスクリーン26に被写体2の影ができるのを防止して背景の合成精度を向上させることが行なわれる。また、バック蛍光灯28は、フレームや背景を切り換えながら撮像映像とフレームや背景との合成動画をモニタ20に表示する際、常に発光しており、バックスクリーン26に被写体2の影ができるのを防止し、リアルタイムで切り換え表示される合成映像の合成精度を向上させる。
【0160】
フレームおよび背景の切り換え選択、照明方法の選択入力は、カウンタ81が0になるまで選択可能である。0になるとその時点で選ばれている内容で強制的に決定される。カウンタが0になる前に、撮影開始の指示として決定ボタン14を押すと(S303)、「3.2.1」という音声および画面表示によるカウントダウン表示ののち、ストロボが照射されるとともに、カメラ6のシャッタが動作し静止画50が撮影される(S304)。
【0161】
上記シャッタ操作により、カメラ6は被写体2の静止画50を撮影する。このとき、モニタ20には、撮影された静止画50とそのとき選択されているフレームおよび背景との合成画像が表示されている。また、上記シャッタ操作により、カメラ6は被写体2の静止画50を撮影してその画像データを記憶するとともに、そのシャッタ操作の際に選択されていたフレームおよび背景の識別情報を関連付けて記憶する。これらの情報は、撮影プレイの終了により第1コンピュータ装置37から第2コンピュータ装置38に伝送され、第2コンピュータ装置38における編集プレイで使用される。このように、合成画像は撮影時の確認のために作成されるのであって、合成画像自体が保存されるのではなく、撮影された静止画50だけが保存されるのである。
【0162】
そして、S305において、規定回数(たとえば6回)の撮影が終了しているか否かが判断され、撮影回数が規定回数に達していなければ(S305でNO)、S306において同じフレーム・背景・照明方法の選択内容でさらに規定回数(たとえば2回)撮影しているか否かが判断される。
【0163】
S306において同じフレーム・背景・照明方法の選択内容で規定回数(この場合は2回)に達していなければ(S306でNO)、S304に戻って規定回数(この場合は2回)まで撮影動作が繰り返される。S306において同じフレーム・背景・照明方法の選択内容で規定回数に達していれば(S306でYES)、S302に戻り、再度フレーム画像,背景画像,照明方法が選択できる状態となって規定回数(この場合は6回)の動作が繰り返される。一方、規定回数の撮影が終了すれば、撮影コースは終了し、次の処理へ進む。(S305でYES)
【0164】
つぎに、「オートフレームコース」について図12のフローチャートに基づいて説明する。
【0165】
この「オートフレームコース」は、あらかじめフレーム画像と背景画像の組み合わせが日替わりで複数種類用意され、そのフレーム画像と背景画像の組合せを選択して撮影を行うものである。予め用意された組合わせの中から選択すればよいので、フレーム画像と合成画像をそれぞれ別個に選択する必要がなく利用者2にとっても便利である。
【0166】
図10のS3で「オートフレームコース」が選択されると、図17の撮影画面が表示される(S100)。この撮影画面には、画面中央にカメラ6による撮像映像と選択されたフレームおよび背景とがリアルタイム合成された合成動画をリアルタイム表示するライブ映像表示部77が表示されている。また、画面左側および右側には、フレームと背景が組合せられた組合せ画像のサムネイル画像を縦並びに複数表示して組合せ画像を選択する組合せ選択部82が表示されている。
【0167】
また、画面中央の下側には、「ノーマルフラッシュ」「上からのフラッシュ」「バズーカフラッシュ」「すべてのフラッシュ」と表示された照明方法選択部80が表示されている。また、画面中央の上側には、残り時間を表示するカウンタ81が表示されている。
【0168】
このコースでも、切換ボタン22a,22bおよびキャンセルボタン13を操作することで照明モードを選択できるようになっているのは上述したコースと同様であり、モニタ20によるライブ映像の確認中においては、各照明モードにおけるストロボの照明バランスに対応した照明バランスで、バウンス蛍光灯91,正面蛍光灯17,バック蛍光灯28,天井蛍光灯が点灯し、各照明モードにおける照明状態をモニタ20で確認できる。このとき、切換ボタン22a,22bで照明モードを切り換えることにより、バウンス蛍光灯91,正面蛍光灯17,バック蛍光灯28,天井蛍光灯の照明バランスも切り替わり、所望の照明モードの状態を確認しながら選択できるようになっている。
【0169】
この撮影画面では、利用者2は左右の切換ボタン22a,22bで組合せ画像を選択する(S101)。選択された組合せ画像は、組合せ選択部82のサムネイルが強調表示されるとともに、瞬時にカメラ6からの動画と合成され、ライブ映像表示部77に表示される。このときの画像合成は、第1コンピュータ装置37において、低解像度背景画像群51および低解像度フレーム画像群52からフレームおよび背景が読み出され、アンダーレイ合成手段42およびオーバーレイ合成手段43により動画と合成され、モニタ20に表示される。
【0170】
フレームと背景の組合せ画像を切り換えるときは、利用者2は左右の切換ボタン22a,22bで画像の切り換えを行う。これに応じて、切り換えで選択されたフレームと背景の組合せ画像は、リアルタイムにカメラ6からの動画と合成され、ライブ映像表示部77にリアルタイムに切換表示される。カウンタ81および照明方法選択部80は、セレクトフレームコースの場合と同様である。
【0171】
決定ボタン14を押すと(S102)、「3.2.1」という音声および画面表示によるカウントダウン表示ののち、ストロボが照射されるとともに、カメラ6のシャッタが動作し静止画50が撮影される(S103)。
【0172】
そして、S104において、規定回数(たとえば6回)の撮影が終了しているか否かが判断され、撮影回数が規定回数に達していなければ(S104でNO)、S105において同じフレーム・背景・照明方法の選択内容でさらに規定回数(たとえば2回)撮影しているか否かが判断される。
【0173】
S105において同じフレーム・背景・照明方法の選択内容で規定回数(この場合は2回)に達していなければ(S105でNO)、S103に戻って規定回数(この場合は2回)まで撮影動作が繰り返される。S105において同じフレーム・背景・照明方法の選択内容で規定回数に達していれば(S105でYES)、S101に戻り、再度フレーム画像,背景画像,照明方法が選択できる状態となって規定回数(この場合は6回)の動作が繰り返される。一方、規定回数の撮影が終了すれば(S104でYES)、図18に示す予告画面がモニタ20に表示される。
【0174】
この予告画面には、「只今らくがきの準備中です、しばらくお待ちください」というメッセージとともに、「明日はこのフレームだよ、また来てね」のメッセージおよび次の日に選択可能となるフレームと背景の組合せ画面83が予告表示される(S106)。カウンタ81による所定のカウント時間だけ表示されたのち、撮影コースは終了し、次の処理へ進む。
【0175】
このように、選択入力しうるフレームおよび背景の組合せ画像が1日ごとに変更される日替わり画像であり、プレイ中における撮影プレイ終了時のタイミングで、次の日に選択入力可能となる組合せ画面83を予告表示するため、利用者2は、次の日に使用可能となる組合せ画面83の予告表示を見て気に入ったものがあればまた利用したいと考えることから、利用者2のリピート効果の増大に繋がる。また、利用者2に対して飽きのこないプレイを提供できるようになる。
【0176】
なお、選択可能とする画像は日替わりだけに限定するものではなく、週単位や月単位等適宜変更することができる。また、ここでは、日替わり画像として予告表示を行なう画像としてフレームと背景の組合せ画像である場合を例示したが、これに限定するものではなく、フレームや背景をそれぞれ日替わりや週替わりにして予告表示することもできる。そして、このような予告表示をマルチフレームコースやセレクトフレームコースにおいて行なうこともできる。
【0177】
つぎに、「マルチフレームコース」について図13に基づいて説明する。
【0178】
この「マルチフレームコース」は、ジャンルごとに場面が設定されており、その場面にあった画像(フレーム画像および背景画像)が予め決定されている。利用者は直接フレーム画像や背景画像を選択するのではなく、ジャンルを選択するだけで、連続的に撮影が行われるコースである。
【0179】
図10のS3で「マルチフレームコース」が選択されると、図19のジャンル選択画面が表示される(S200)。このジャンル選択画面には、複数のジャンル名が表示されたジャンル選択部75が表示され、ここに表示されているジャンルの中から切換ボタン22a,22bを操作して選択入力の切換を行なう。選択中は現在選ばれているジャンルのフレーム画像や背景画像がジャンル説明部76に表示される。決定ボタン14でジャンルが決定され次のステップへ進み、キャンセルボタン13で図10のS3のコース選択画面に戻り、コースを選び直すことが出来る。
【0180】
S200で好みのジャンルが決定されると、図20に示す照明方法選択画面が表示される(S201)。この照明方法選択画面には、「おまかせフラッシュ」「ノーマルフラッシュ」「上からのフラッシュ」「バズーカフラッシュ」「すべてのフラッシュ」と表示された照明方法選択部80が表示されている。
【0181】
上記「おまかせフラッシュ」が選択されると、あらかじめ決められた場面にあった最適な照明方法で撮影を行うことができる。その他の「ノーマルフラッシュ」「上からのフラッシュ」「バズーカフラッシュ」「すべてのフラッシュ」は、他の撮影コースの場合と同様であり、切換ボタン22a,22bおよびキャンセルボタン13を操作することで照明モードを選択できるようになっている。
【0182】
すなわち、モニタ20によるライブ映像の確認中においては、各照明モードにおけるストロボの照明バランスに対応した照明バランスで、バウンス蛍光灯91,正面蛍光灯17,バック蛍光灯28,天井蛍光灯が点灯し、各照明モードにおける照明状態をモニタ20で確認できる。このとき、切換ボタン22a,22bで照明モードを切り換えることにより、バウンス蛍光灯91,正面蛍光灯17,バック蛍光灯28,天井蛍光灯の照明バランスも切り替わり、所望の照明モードの状態を確認しながら選択できるようになっている。
【0183】
また、画面左上には、残り時間を表示するカウンタ81が表示されている。照明方法の選択は、左右の切換ボタン22a,22bおよび決定ボタン14で行なわれる。
【0184】
照明方法の選択が行なわれると、図21の撮影画面が表示される(S202)。この撮影画面には、画面中央にカメラ6による撮像と選択されたジャンルの最初の場面で決められたフレームおよび背景とがリアルタイム合成された合成映像をリアルタイム表示するライブ映像表示部77が表示されている(S203)。また、画面右には、選ばれたジャンルでの設定場面表示85が表示され、1場面で1回撮影し、強調表示等でこれから撮影する場面がわかるように表示されている。
【0185】
画面左側には、撮影予告表示部84が表示されている。この撮影予告表示部84では、矢印が上から下に移動し、矢印が「撮影」の場所にきたときにシャッタが動作するようになっている。このコースでは、利用者2によるシャッタ操作を必要とせず、撮影が連続的に行われる。この場合、連続的に撮影するためストロボの充電を行う時間を確保する必要があるが、この撮影予告部の表示を行うことで利用者2の退屈感を紛らわすことができる。
【0186】
図22は、撮影予告表示の第2例を示している。図21では、撮影予告表示部84がモニタ20の画面内に表示されていたが、この例では、モニタ20の外に複数のLEDランプ86を並べて取り付け、撮影予告ランプとして機能させている。この場合、点灯すれば数字が現れるランプなどを利用すれば利用者2にわかりやすく、撮影のタイミングをマークで表せば、よりわかりやすくなる。上記撮影予告ランプの配置は横並びだけでなく、縦並びとすることもできる。なお、上記撮影予告部は、設けなくてもよい。
【0187】
1回の撮影(S204)が終了すると自動的につぎの場面で撮影が行われ、場面数(たとえば7場面)が終了するまで連続的に撮影が繰り返される(S205でNO)。次の場面で使用するフレームと背景がカメラ6からの撮像と合成されライブ映像表示部77に表示される。上記ジャンルとして「学校」が選択された場合、場面として「校門」「教室」「運動場」「昼ご飯」「体育館」「廊下」「校舎裏」などが準備されている。規定回数での撮影が終了すると、つぎのステップに進む。
【0188】
上記「オートフレームコース」(S4)、「マルチフレームコース」(S5)、「セレクトフレームコース」(S6)のいずれかの撮影コースの撮影動作が終了すると、上記撮影コースの撮影において、被写体2を撮影した静止画50と、その撮影に使用されたフレームおよび背景の識別情報が第1コンピュータ装置37に格納され、第2コンピュータ装置38に対して伝送される。
【0189】
一方、編集プレイ用空間32への移動を促すメッセージが音声およびモニタ20に表示され、使用者2は撮影プレイ用空間31から一旦出て編集プレイ用空間32に移動し、編集プレイが開始される。
【0190】
編集プレイが開始されると、第2コンピュータ装置38において、第1コンピュータ装置37から伝送された静止画50とその撮影に使用されたフレームおよび背景の識別情報を元に、高解像度のフレームと背景が読み出されて静止合成画像58が合成される。
【0191】
編集プレイでは、編集用ディスプレイ8に、図23に示すようならくがき画面が表示され、編集プレイが行なわれる(S10)。
【0192】
上記らくがき画面において、63はらくがき入力部であり、撮影プレイにおいて撮影されたフレームと背景と被写体画像の静止合成画像58が表示され、タッチペン12の操作により手描き画像やスタンプ画像等の編集用画像56の入力を受け付ける。64は編集プレイの残り時間を表示するカウンタであり、66は上記カウンタが0になる前すなわち所定の編集プレイ時間に達する前に操作して編集プレイを終了する終了ボタンである。
【0193】
65は画像切換部であり、撮影プレイにおいて撮影されたフレームと背景と被写体画像の静止合成画像58について、複数のサムネイル画像が表示され、らくがき入力部63に表示してらくがき入力を行なえるアクティブ状態となる静止合成画像58を切り換えることができるようになっている。
【0194】
73はツール選択部であり、編集入力で使用する編集ツールを選択する。73dはペン入力を行なう際に選択するペンボタン、73cはスタンプ入力を行なう際に選択するスタンプボタンである。73aはらくがき入力部63に表示された静止合成画像58の背景を変更する際に選択する背景ボタン、73bはらくがき入力部63に表示された静止合成画像58のフレームを変更する際に選択するフレームボタンである。
【0195】
72は編集入力選択部であり、上記ツール選択部73で選択された編集ツールによって実際に入力するスタンプ画像やペンの種類等の編集入力メニューが表示され、実際に編集入力するメニューを選択する。
【0196】
例えば、上記ツール選択部73でペンボタン73dが選択された場合、この編集入力選択部72には、ペンの種類,太さ,色等がアイコン74で表示され、上記アイコン74をタッチペン12で選択してかららくがき入力部63の表面に絵を書くことにより、選択されたペン入力モードによる手描き画像が入力できる。
【0197】
また、上記ツール選択部73でスタンプボタン73cが選択された場合、この編集入力選択部72には、スタンプ画像の種類,大きさ,色等がアイコン74で表示され、上記アイコン74をタッチペン12で選択してかららくがき入力部63の表面にタッチペン12先端を接触させることにより、選択されたスタンプモードによるスタンプ画像が入力できる。
【0198】
また、上記ツール選択部73で背景ボタン73aが選択された場合、この編集入力選択部72には、各種の背景画像がアイコンまたはサムネイル74で表示され、上記アイコンまたはサムネイル74をタッチペン12で選択することにより、らくがき入力部63に表示された静止合成画像58で使用された背景を、ここで選択した背景に変更できるようになっている。ここで差し替えるフレームおよび背景は、撮影プレイにおいて選択できたものであってもよいし、撮影プレイでは表示されなかったまったく別の画像を準備しておき、その画像と差し替えることができるようにしてもよい。
【0199】
また、上記ツール選択部73でフレームボタン73bが選択された場合、この編集入力選択部72には、各種のフレームがアイコンまたはサムネイル74で表示され、上記アイコンまたはサムネイル74をタッチペン12で選択することにより、らくがき入力部63に表示された静止合成画像58で使用されたフレームを、ここで選択した背景に変更できるようになっている。
【0200】
67はフレーム消去ボタンであり、らくがき入力部63に表示された静止合成画像58で使用されたフレームを1回の操作で消去できるようになっている。また、68は背景消去ボタンであり、らくがき入力部63に表示された静止合成画像58で使用された背景を1回の操作で消去できるようになっている。上記フレーム消去ボタン67および背景消去ボタン68は、1回の操作でフレームや背景が消去されることから、後述のけしゴム69でタッチペン12でなぞって消すより操作性がよい。なお、フレーム消去ボタン67や背景消去ボタン68では、上述したように差し替えたフレームや背景を消去することもできる。
【0201】
このように、撮影プレイにおけるシャッタ操作により所望のフレームや背景を決定して静止画50として固定したのち、プリンタ9による印刷出力する前の編集プレイにおいて、上記静止画50に使用されたフレームや背景の差し替えや消去を可能とするようになっているため、撮影プレイにおいて切換表示しながら選択したフレームや背景があとになって気に入らなくなったような場合に、印刷前に差し替えてより納得のいく写真プリントを提供することができる。
【0202】
69は既に入力された手描き画像やスタンプ画像を消去するけしゴム、70は操作を1回前に戻してやり直す戻るボタン、71は操作をはじめからやり直すはじめからボタンである。
【0203】
所定時間の編集プレイが終了すると、編集後の静止合成画像58の画像データがプリンタ9に送られて、印刷媒体35に印刷出力され、写真プリントが送出口19から排出される(S11)。
【0204】
このように、上記写真プリント提供装置によれば、使用者2は、従来のように、あらかじめひとつに決められたフレーム画像に応じてシャッタ操作を行なうのではなく、リアルタイム表示される使用者2自身の映像と、切換表示されるフレームや背景とのリアルタイム合成映像を目視確認しながら、順次フレームや背景の切換入力を行なうとともに、その合成映像をリアルタイムで目視確認できる。このため、所望のフレームや背景記憶画像を探したり、フレームや背景の絵柄に合わせたポーズや表情を決めるなど、趣向を凝らした撮影プレイが可能となる。また、フレームや背景と撮像映像が実際に合成された状態で数多くのフレームや背景のなかから所望のものを選択できるため、そのときの服装や髪型、あるいはその時の気分やプレイ仲間が誰か等に応じた最適なフレームや背景の選択を行ないやすくなる。
【0205】
図24および図25は、本発明の写真プリント提供装置の第2の実施の形態を示す図である。
【0206】
図24は、ストロボボックス30が、天井部4aではなくバックスクリーン26の背後に設けられたものである。バックスクリーン26は、床面から天井部4aまで延びているのではなく、天井部4a近傍に空間ができるよう所定の高さに設定されている。そして、上記バックスクリーン26の上部に形成された空間部分に反射板25が配置されるとともに、バックスクリーン26の上端部近傍の背後に、上部の反射板25に向かうようストロボボックス30が配置されている。
【0207】
上記反射板25は、ストロボボックス30の照明光の照射を受ける部分が、側面視で凸面状に形成されている。また、天井ストロボ24は、天井部4aに直接取り付けられている。この例でも、上記ストロボボックス30と反射板25をバックスクリーンユニット3の背面側からみた状態の配置は、図4、図5、図6に示す態様とすることができる。それ以外は、上記第1の実施の形態と同様であり、同様の部分には同じ符号を付している。
【0208】
このように、ストロボボックス30をバックスクリーン26の背後に配置したことにより、ストロボボックス30が撮影の際の邪魔になることがなく、撮影ボックス内の撮影領域を不必要に狭めない。また、被写体2の背後のバックとなる領域にストロボボックス30が突出しないので、被写体2が撮影の際にもたれて撮影しても障害にならず、ストロボボックス30の破損も防止される。
【0209】
また、この例でも、バックスクリーン26の背後から照明するバック照明手段を備えているため、撮影の際にバックスクリーン26に被写体2の影ができるのが防止され、編集手段による編集において、例えばクロマキー合成等の画像合成を行なう場合に合成精度が向上する。特に、逆光照明手段以外に被写体の前側や頭上等からの照明を併用する場合に、バックスクリーン26の影が防止できやすいので効果的である。
【0210】
図25は、ストロボボックス30が、天井部4aではなくバックスクリーン26の背後に設けられたものである。この例では、バックスクリーン26の背後には、バック照明手段が設けられていない。そして、上記バックスクリーン26は、床面から天井部4aまで延びているのではなく、天井部4a近傍に空間ができるよう所定の高さに設定されている。そして、上記バックスクリーン26の上部に形成された空間部分に反射板25が配置されるとともに、バックスクリーン26の上端部近傍の背後に、上部の反射板25に向かうようストロボボックス30が配置されている。
【0211】
上記反射板25は、ストロボボックス30の照明光の照射を受ける部分が、側面視で凸面状に形成されている。また、天井ストロボ24は、天井部4aに直接取り付けられている。この例でも、上記ストロボボックス30と反射板25をバックスクリーンユニット3の背面側からみた状態の配置は、図4、図5、図6に示す態様とすることができる。それ以外は、上記第1の実施の形態と同様であり、同様の部分には同じ符号を付している。
【0212】
図24,図25に示すように、下側から上側に配置された反射板25に反射させる場合の上記反射板25の形状は、つぎのようにすることができる。
【0213】
まず、ストロボボックス30の光源が線状の光源である場合、垂直方向断面は凸面の円弧、水平方向断面は、放物面の鏡を用いて焦点位置に線光源として直管型蛍光灯を置くのが好ましい。線光源の長さが筐体横幅とほぼ等しい長さになるならば、水平方向断面は放物面の焦点距離が無限大つまり直線になる。本来平行光線である太陽の逆光を模すので、極端に水平方向に光束が入り乱れ逆光の効果が落ちるようであれば、配光を制限するため垂直方向にルーバを内蔵させることもできる。ストロボとストロボ選択時常時点灯の蛍光灯は、出来るだけ接近させて配置する。このようにすることで、撮影前のモニター表示と印刷結果の相違が少なくなる。
【0214】
また、ストロボボックス30の光源が点状の光源である場合、垂直方向断面は凸面の円弧、水平方向断面は放物面あるいは略放物面になるよう分割配置した平面鏡を用いて、焦点位置に平面鏡から見てほぼ点光源となるストロボ及びストロボ選択時常時点灯の電球型蛍光灯を、出来るだけ接近させて配置する。こうすることで、撮影前のモニター表示と印刷結果の相違が少なくなる。
【0215】
双曲放物面の手前半分y=0の面を、撮影ボックスの後部壁面に沿わせて配置する。図中に表示されている焦点位置(0,0,1/2)に、ほぼ点光源と見なせるストロボ及び電球型蛍光灯を配置する。そうすることによって、壁面に沿って上方へ向かった光は、反射板25で反射して下方向の平行光となる。壁面よりやや前方上方へ向かった光は、反射板25で反射して前方下方向の平行光となり、被写体の後方から太陽光を模した平行光によって、自然できれいな逆光撮影が出来る。特に中心から外れた左右も真後ろからの平行光となる。被写体に逆光が当たると髪の毛を半分光が透過したようになり、ラインライト効果が得られ、雰囲気が良くきれいに映る。
【0216】
図26〜26は、本発明の写真プリント提供装置の第3の実施の形態を示す図である。
【0217】
この例では、筐体1の側面が撮影前プレイ部であり、筐体1の正面が撮影プレイ用空間である。また、筐体1の反対側の側面が編集前プレイ部であり、筐体1の背面が編集プレイ空間である。上記筐体1の背面には編集ユニットが設けられており、編集ユニットの側面が、写真プリントが排出される印刷待ち空間になっている。
【0218】
図28のようなレイアウトの場合は、筐体1を囲む四方に利用者がプレイするための空間を設ける必要があるが、上述のように撮影前ユニット88または編集前ユニット87が移動可能である場合には、図30に示すように筐体1の一面を壁側に設置し、3方向だけ空間を設ければよく、店舗の状況にあわせた設置が可能となる。
【0219】
上記撮影前プレイを行なう撮影前ユニット88は、キャスタ付きで移動可能となっており、編集前プレイを行なう編集前ユニット87はボルト止め等により取外し移設可能に構成されている。そして、図29および図30は、上記撮影前ユニット88および編集前ユニット87を別の場所に移動したレイアウト例を示している。
【0220】
この例では、撮影前ユニット88における撮影前プレイにおいて、上述した撮影プレイの一部であるコース選択等を行い、編集前ユニット87における編集前プレイにおいて上述した編集プレイの一部である写真選択や明るさ調整等を行いうるようになっている。また、上記撮影前ユニット88には、利用者2の移動方向を示す方向表示89が取り付けられている。それ以外は上述した第1の実施の形態と同様であり、同様の作用効果を奏する。
【0221】
なお、上記各実施の形態において、プリンタ9としては、昇華型プリンタ,インクジェットプリンタ,レーザプリンタ,熱転写型プリンタ,溶融型プリンタ,サーマルプリンタ,印画紙プリンタ,インスタントフィルムプリンタ等、各種のタイプのプリンタを適用することができ、特に限定するものではない。また、上記プリンタ9を複数台設けて利用者が印刷したい好みのプリンタ9を選択できるようにしてもよい。
【0222】
また、上記各実施の形態において、出力する写真プリントは、特に限定するものではなく、シールプリントやカード等として出力することができ、印刷媒体35の材質や構成を限定する趣旨ではない。
【0223】
また、上記各実施の形態では、硬貨の投入により撮影を開始するようにしたが、これに限定するものではなく、紙幣,プリペイドカード,メダル,クレジットカード,キャッシュカード等、撮影の対価として支払いうるものであれば、各種の態様を含む趣旨である。また、これらは、単独で用いる場合だけでなく、組み合わせて用いる場合も含む趣旨である。
【0224】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、逆光照明は反射板で反射されて被写体に逆光で照射され、夕日の逆光で撮影したような被写体のアウトラインが縁取りのように輝くラインライトができ、髪の輪郭や横顔の線が美しく表現されたポートレート撮影風の写真プリントを提供できる。また、反射板はストロボボックスほどの前後寸法にはならないため、少々被写体が後退して撮影しても、逆光による照明状態が維持され、従来のように、被写体の鼻の頭だけが光ってラインライト効果が得られないような失敗写真の発生が防止される。また、装置の外部にストロボボックスが突出することによる装置自体の外観の悪化や、設置場所等に制限ができるという問題が生じない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の写真プリント提供装置の一実施の形態を示す断面図である。
【図2】上記筐体を示す斜視図である。
【図3】上記写真プリント提供装置の斜視図である。
【図4】逆光照明手段を下から見た状態を示す部分断面図である。
【図5】第2例の逆光照明手段を下から見た状態を示す部分断面図である。
【図6】第3例の逆光照明手段を下から見た状態を示す部分断面図である。
【図7】上記写真プリント提供装置のシステム構成図である。
【図8】明るさの階調を示す線図である。
【図9】明るさの階調を示す線図である。
【図10】上記写真プリント提供装置の動作の一例を説明するフローチャートである。
【図11】セレクトフレームコースのフローチャートである。
【図12】オートフレームコースのフローチャートである。
【図13】マルチフレームコースのフローチャートである。
【図14】コース選択画面の一例を示す図である。
【図15】ジャンル選択画面の一例を示す図である。
【図16】撮影画面の一例を示す図である。
【図17】撮影画面の一例を示す図である。
【図18】予告表示画面の一例を示す図である。
【図19】ジャンル選択画面の一例を示す図である。
【図20】照明方法選択画面の一例を示す図である。
【図21】撮影画面の一例を示す図である。
【図22】撮影予告表示の第2例を示す図である。
【図23】らくがき画面の一例を示す図である。
【図24】本発明の写真プリント提供装置の第2の実施の形態を示す図である。
【図25】上記第2の実施の形態の他の態様を示す図である。
【図26】本発明の写真プリント提供装置の第2の実施の形態を示す図である。
【図27】上記第2の装置を示す図である。
【図28】上記第2の装置を示す図である。
【図29】上記第2の装置による他のレイアウトを示す図である。
【図30】上記第2の装置による他のレイアウトを示す図である。
【図31】従来例を示す図である。
【符号の説明】
1 筐体
2 被写体,使用者,利用者
3 バックスクリーンユニット
4a 天井部
4b 支持枠材
4c 支持枠材
5a カーテン
5b カーテン
6 カメラ
7 正面ストロボ
8 編集用ディスプレイ
9 プリンタ
10 透明板
11 乳白板
12 タッチペン
13 キャンセルボタン
14 決定ボタン
15 硬貨投入口
16 操作パネル
17 正面蛍光灯
18a スピーカ
18b スピーカ
19 送出口
20 モニタ
21 ハーフミラー
22a 切換ボタン(左側)
22b 切換ボタン(右側)
23 編集入力パネル
24 天井ストロボ
25 反射板
26 バックスクリーン
27 バックストロボ
28 バック蛍光灯
29 バウンスストロボ
30 ストロボボックス
31 撮影プレイ用空間
32 編集プレイ用空間
33 記憶装置
34 硬貨検出部
35 印刷媒体
36 ストロボ制御回路
37 第1コンピュータ装置
38 第2コンピュータ装置
39 第1制御回路
40a サービスパネル
40b サービスパネル
41 記憶装置
42 アンダーレイ合成手段
43 オーバーレイ合成手段
44 CPU
45 メモリ
46 ドライバ
47 通信手段
48 制御プログラム
49 操作画面
50 静止画
51 低解像度背景画像群
52 低解像度フレーム画像群
53 制御プログラム
54 高解像度フレーム画像群
55 高解像度背景画像群
56 編集用画像
57 操作画面
58 静止合成画像
59 被写体抽出手段
60 画像合成手段
61 メニュー
62 第2制御回路
63 らくがき入力部
64 カウンタ
65 画像切換部
66 終了ボタン
67 フレーム消去ボタン
68 背景消去ボタン
69 けしゴム
70 戻るボタン
71 はじめからボタン
72 編集入力選択部
73 ツール選択部
73a 背景ボタン
73b フレームボタン
73c スタンプボタン
73d ペンボタン
74 アイコン,サムネイル
75 ジャンル選択部
76 ジャンル説明部
77 ライブ映像表示部
78 背景選択部
79 フレーム選択部
80 照明方法選択部
81 カウンタ
82 選択部
83 画面
84 撮影予告表示部
85 設定場面表示
86 LEDランプ
87 編集前ユニット
88 撮影前ユニット
89 方向表示
90 拡散板
91 バウンス蛍光灯
92 ストロボボックス
93 ブース
【発明の属する技術分野】
本発明は、ゲームセンター等に設置され、硬貨等の投入により使用者を撮影し、撮影画像をプリントし販売する写真プリント提供装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、ゲームセンター等において、写真を撮影してシールプリント等にする写真プリント提供装置が数多く設置されている。このような写真プリント提供装置は、一般に、利用者である被写体がカメラによる撮影プレイを行ない、その撮影画像に対して落書き等の編集入力を行う編集プレイを行ない、その編集後画像を写真プリントとして印刷出力するものである。このような写真プリント提供装置に比較的近いもので、出願人が把握している先行技術として、下記の特許文献1に示すものがある。
【0003】
この特許文献1は、上述したような顧客に撮影遊戯を行なわせて写真シールを提供する写真プリント提供装置ではなく、運転免許証やパスポート等に用いる証明写真を撮影する撮影装置である。この撮影装置は、箱型の撮影ボックス内に複数の間接照明装置を具備することにより撮影ボックス内を均一に照明し、被写体に暗い部分や光部分を発生させないで高品質の画像を撮影できるものである。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−207245号
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記撮影装置は、撮影遊戯用ではなく証明写真用であるため、変わった人相に写らなくすることが最重要で、その証明写真として要求される特性を満足するため、均一な照明効果を狙ったものである。したがって、複数の間接照明装置は、その照射光を一旦ブース内の壁面等に照射し、拡散・乱反射させて均一照明を行なうよう配置されている。
【0006】
また、上記撮影装置の構成では、間接照明装置がブースの内部に出っ張っているため、被写体が後ろにもたれかかれないし、クロマキー合成等を行うためには、後部壁面が凸凹なく完全に均一な色相、照度でなければならないため、間接照明装置が出っ張っているとクロマキー合成が困難で編集入力の際に障害になるため、本願が対象とする撮影遊戯を行なわせる写真プリント提供装置には適用できない。
【0007】
一方、本願が対象とする顧客に撮影遊戯を行なわせて写真シールを提供する写真プリント提供装置においては、撮影プレイそのものに遊戯性を持たせたり、撮影プレイで撮影された画像に落書き等を行なう編集プレイを行なわせたりすることが必要不可欠になっている。
【0008】
特に、近年では、単なる遊戯だけとしてではなく、友人同士の記念写真的な感覚で撮影を行なうような使われ方が、若年層を中心に主流となっており、それに合わせて写真プリント作成装置に対して求められるユーザニーズも高くなっている。このため、撮影される写真の品質についても、単に遊戯として撮影するのではなく、写真自体として美しく画質のよい写真プリントの提供が求められていることから、カメラによる撮影画像の画質を良くするだけでなく、ライティングにも高度なものが要求され、プロカメラマンによるポートレート撮影のようなライティング演出が必要となってきている。
【0009】
ここで、ポートレート撮影には、夕日の逆光で撮影すると被写体のアウトラインが縁取りのように輝くラインライトができ、髪の輪郭や横顔の線が美しく表現できるものとして多用されている。
【0010】
そこで、写真プリント撮影装置において、ラインライトを活かした逆光撮影を行いうるものとして、図31(a)に示すものが検討された。この装置は、カメラ6およびプリンタ9等を備えた筐体1と、この筐体1の上記カメラ6による撮影領域側に設けられたブース93とを備えている。ラインライトを活かした逆光撮影では、被写体2の背後から照明する照明光は、周囲に拡散させすぎるとラインライトの効果があまり得られないし、カメラに直接光を入れないようにするためのフードも必要になるので、ストロボボックス92によって行われる。そして、上記ブース93の上部後方に、被写体2に対して逆光照明を行なうストロボボックス92が設けられている。
【0011】
ところが、上記ストロボボックス92はある程度の前後長さを有するため、被写体2がブース93の後方に下がって撮影を行なった場合に、被写体2の鼻の頭近傍にだけ逆光照明が当り、ラインライト効果が得られないばかりか、鼻の頭だけが妙に光った写真になってしまうという弊害が生じることとなる。
【0012】
そこで、図31(b)に示すように、ストロボボックス92をブース93の外部に突出させることも考えられるが、装置の外部に突出物が生じてしまい、装置自体の外観が悪くなるうえ、店内の見映えに悪影響を与え、室内に設置する際の設置場所や設置の向きに制限ができるという弊害が生じることとなる。すなわち、突き出し部を店舗の壁に密着して設置できず、壁と筐体の隙間に無駄なスペースを生じるという問題が生じる。
【0013】
本発明は、このような事情に鑑みなされたもので、逆光を使用したライティングの弊害を除去し、ラインライトを活かした高品質なポートレートの写真プリントを提供できる写真プリント提供装置の提供を目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明の写真プリント提供装置は、撮像領域を形成する撮影ボックス内の被写体を撮像するカメラと、上記カメラによる撮像映像をリアルタイム表示して被写体に撮像映像の目視確認を可能とする表示手段と、上記カメラによる撮像映像を所定タイミングの静止画として固定するシャッタ手段と、固定された静止画に対する編集入力を受け付ける編集入力手段と、受け付けた編集入力に基づいて静止画の編集を行なう編集手段と、編集された画像を印刷して写真プリントとして提供するプリンタとを有する写真プリント提供装置であって、上記撮影領域に存在する被写体を背後から照明する逆光照明手段を備え、上記逆光照明手段は、撮影ボックス内における撮像領域の後方に配置した反射板と、撮影ボックス内にあって上記反射板に向かって照明光を照射するストロボボックスとから構成されていることを要旨とする。
【0015】
すなわち、本発明は、上記撮影領域に存在する被写体を背後から照明する逆光照明手段を備え、上記逆光照明手段は、撮影ボックス内における撮像領域の後方に配置した反射板と、撮影ボックス内にあって上記反射板に向かって照明光を照射するストロボボックスとから構成されている。このようにすることにより、逆光照明は反射板で反射されて被写体に逆光で照射され、夕日の逆光で撮影したような被写体のアウトラインが縁取りのように輝くラインライトができ、髪の輪郭や横顔の線が美しく表現されたポートレート撮影風の写真プリントを提供できる。また、反射板はストロボボックスほどの前後寸法にはならないため、少々被写体が後退して撮影しても、逆光による照明状態が維持され、従来のように、被写体の鼻の頭だけが光ってラインライト効果が得られないような失敗写真の発生が防止される。また、装置の外部にストロボボックスが突出することによる装置自体の外観の悪化や、設置場所等に制限ができるという問題が生じない。
【0016】
この場合において、反射板は撮影ボックス内における撮像領域の後方斜め上に設けた場合には、被写体の真後ろからの逆光ではなく、やや斜め上からの逆光照明により、夕日をバックにしたような綺麗なラインライトが表現された写真プリントを提供できる。さらに、反射板を撮影ボックス内の被写体の後方斜め上の隅部近傍に設けた場合には、反射板に向かって照射光を照射するストロボボックスの配置として、各種の配置を採用することができ、設計の自由度が高くなる。特に、天井部や被写体の背後など、撮影に邪魔にならない配置を無理なく採用することができ、機器類の配置上極めて都合がよい。
【0017】
本発明において、上記ストロボボックスは、内部に収容されたストロボと、ストロボの照射範囲を設定するフードと、上記フードの前面に設けられた拡散板とを含んで構成されている場合には、ルーバーや集光レンズを用いることなく、反射板を介して被写体の背後から照明する照明光が周囲に拡散しすぎず、カメラへの直接光の入射もある程度防止できることから、ハレーションを生じさせずに綺麗なラインライトを活かした逆光撮影ができる。
【0018】
本発明において、上記ストロボボックスは撮影ボックスの天井部に設けられ、後方に位置する反射板に向かって照明光を照射するように配置されている場合には、ストロボボックスが撮影の際の邪魔になることがなく、撮影ボックス内の撮影領域を不必要に狭めない。
【0019】
本発明において、上記撮影ボックスは被写体のバックとなる領域にバックスクリーンを備え、このバックスクリーンの背後から照明するバック照明手段を備えている場合には、撮影の際にバックスクリーンに被写体の影ができるのが防止され、編集手段による編集において、例えばクロマキー合成等の画像合成を行なう場合に合成精度が向上する。特に、逆光照明手段以外に被写体の前側や頭上等からの照明を併用する場合に、バックスクリーンの影が防止できやすいので効果的である。
【0020】
本発明において、上記撮影ボックスは被写体のバックとなる領域にバックスクリーンを備え、上記ストロボボックスはバックスクリーンの背後に設けられ、上方に位置する反射板に向かって照明光を照射するように配置されている場合には、ストロボボックスをバックスクリーンの背後に配置したことにより、ストロボボックスが撮影の際の邪魔になることがなく、撮影ボックス内の撮影領域を不必要に狭めない。また、被写体の背後のバックとなる領域にストロボボックスが突出しないので、被写体が撮影の際に後部側面にもたれて撮影しても障害にならず、ストロボボックスの破損も防止される。
【0021】
本発明において、上記バックスクリーンの背後から照明するバック照明手段を備えている場合には、撮影の際にバックスクリーンに被写体の影ができるのが防止され、編集手段による編集において、例えばクロマキー合成等の画像合成を行なう場合に合成精度が向上する。特に、逆光照明手段以外に被写体の前側や頭上等からの照明を併用する場合に、バックスクリーンの影が防止できやすいので効果的である。
【0022】
本発明において、上記逆光照明手段やバック照明手段以外に、被写体を前面から照射する前面照明手段と、被写体の頭上から照明する天井照明手段のうち少なくともいずれかを備えている場合には、上記前面照明手段による照明により、逆光によるラインライトの中で被写体が立体的に浮き上がった綺麗なポートレート風の写真を撮影することができる。また、上記天井照明手段により、逆光によるラインライトに加え、被写体の頭部に天使の輪のような輝きが表現された写真が撮影できる。
【0023】
本発明において、逆光照明手段、前面照明手段、天井照明手段の少なくともいずれか2つ以上を含む複数の照明手段の照明バランスが異なる複数の照明モードを備え、被写体の選択により所望の照明モードを選択するモード選択手段を備えている場合には、撮影時にストロボを選択的に発光させたり、あるいは発光量のバランスが異なったりする複数の照明モードのうち、使用者の好みの照明状態を選択して撮影を行なうことができる。
【0024】
本発明において、上記逆光照明手段、前面照明手段、天井照明手段には、それぞれ撮影用のストロボ照明と撮像映像確認用の常灯照明とが並置されており、撮影時には上記モード選択手段で選択された照明バランスによりストロボ照明が発光し、撮像映像確認時には上記モード選択手段で選択された照明バランスにより常灯照明が照明するようになっている場合には、カメラによる撮像映像を表示手段で確認する際には、自分で選択した照明モードにおける照明バランスの照明状態を確認しながらポーズや表情を決めることができる。
【0025】
本発明において、表示手段による撮像映像確認中に、上記モード選択手段により照明モードの変更ができるようになっている場合には、各種の照明モードにおける照明状態を実際に表示手段で確認しながら好みの照明バランスの照明モードを選択することができ、その日の気分やイメージにあった照明モードの選択が行ないやすい。
【0026】
本発明において、撮像映像を表示手段にリアルタイム表示する際に、明暗の階調を強調して表示する補正手段と、当該撮像映像をシャッタ操作で固定して得られた静止画をプリンタで印刷する際に、明暗の階調を実際の撮影時の階調に所定量だけ戻す逆補正手段とをさらに備えた場合には、補正手段による補正により、明るいところはより明るくモニター画面に階調表示されるので、部分照明して明るくなった部分と効果がすぐに分かり、映像の専門家ではない一般的な被写体に部分照明したことがわかりやすい適切な階調でリアルタイム表示され、画像が観察できる。また、逆補正手段により戻すことにより、補正した階調で印刷するとハレーションを起こしてしまうが、部分光量制御の蛍光灯に比例した明るさで発光するストロボでの照明は、部分照明で表示階調を強調したところもハレーションを起こさずに済む照度となるので、目的に応じた印刷が出来る。
【0027】
【発明の実施の形態】
つぎに、本発明の実施の形態を詳しく説明する。
【0028】
図1〜図3は、本発明の写真プリント提供装置の一実施の形態を示す図である。図1は筐体1を含む装置の断面図、図2は筐体1の撮影側からみた斜視図、図3は装置全体の斜視図である。
【0029】
この写真プリント提供装置は、図1に示すように、正面,背面,側面および内部に各種の装置が設けられた筐体1を備え、上記筐体1の正面側(図1の右側)で撮影プレイを行ない、背面側(図3で見えている側)で撮影画像の編集プレイを行い、筐体1の側面で写真プリントの提供を受けるようになっている。
【0030】
上記筐体1の正面側には、被写体2のバックとなる領域に、バックスクリーンユニット3が設けられている。上記筐体1とバックスクリーンユニット3は、天井部4aと支持枠材4bで連結されており、天井部4aにはその出入口となる部分にカーテン5aが吊設されている。そして、上記筐体1,バックスクリーンユニット3,天井部4a,カーテン5aにより、本発明の撮像領域である撮影プレイ用空間31を形成する撮影ボックスが形成されている。このように、本発明における撮影ボックスとは、完全な箱状のものに限らず、壁や天井を幕状のシートで完全および/または不完全に仕切ったものを含む趣旨である。
【0031】
一方、上記筐体1には、その背面側に突出するように支持枠材4cが取り付けられ、その先端部にカーテン5bが吊設されている(図2,図3では図示を省略している)。そして、上記筐体1の背面側とカーテン5bとの間に、編集プレイ用空間32が形成されている。
【0032】
上記筐体1の正面には、プレイの対価としての硬貨を投入する硬貨投入口15が設けられ、この硬貨投入口15の近傍に設けられた対価受領部としての硬貨検出部34(図7参照)が設けられている。そして、上記硬貨検出部34が投入された硬貨を検出することにより、撮影プレイが開始され、撮影プレイ後に撮影画像に対して編集プレイを行い、編集された撮影画像がプリントされ提供されるようになっている。
【0033】
上記筐体1の内部には、撮影プレイ用空間31内の使用者2を含む被写体2を撮像するカメラ6が設けられている。上記カメラ6の前側には、45°の傾斜角でハーフミラー21が設けられ、さらに筐体1の前面は透明板10で覆われている。上記透明板10の周囲には、半透明の乳白板11が設けられ、上記乳白板11の背後には、撮影プレイ中において、上記カメラ6による撮像中に被写体2を常時照明する正面蛍光灯17と、シャッタ操作によって静止画を撮影するときに発光させる正面ストロボ7とが設けられている。
【0034】
上記正面蛍光灯17と正面ストロボ7は、本発明の前面照明手段を構成するものであり、正面蛍光灯17は、撮像映像確認用の常灯照明であり、これに並置された正面ストロボ7は、撮影用のストロボ照明である。そして、撮影時にはストロボ照明が発光し、後述するモニタ20による撮像映像確認時には常灯照明が照明するようになっている。
【0035】
上記筐体1の内部には、カメラ6の前側に配置されたハーフミラー21の上部に、上記カメラ6で撮影された動画としての撮像映像を表示する表示手段としてのモニタ20が設けられている。上記モニタ20に表示された表示画像は、ハーフミラー21に反射させて利用者2が目視確認できるようになっている。なお、ハーフミラー21を用いずに、モニタ20を直接利用者2が目視確認できるように配置してもよい。
【0036】
いずれの場合においても、カメラ6からの撮像映像およびタイトルデモなどの操作上必要とする表示が、利用者の目から上下左右正しく見えるようにするため、モニタ20には適宜反転された画像が表示される。一般に、被写体2が右に動けば利用者2が目視確認できる撮像も右に動いた方が撮影の操作性がよくなるため、従来公知の反転回路等でカメラ6からの撮像を反転することが行われるが、ハーフミラー21を用いる場合は、撮像映像を反転する上記回路が不要になる。
【0037】
上記筐体1の正面には、枠状の乳白板11の下部に、撮影プレイの操作を行なう操作パネル16が設けられている。上記操作パネル16には、操作入力の選択入力や切換入力を行う切換ボタン22a,22bと、上記切換ボタン22a,22bの選択入力や切換入力を決定する決定ボタン14と、決定した入力を一旦キャンセルするキャンセルボタン13が設けられている。上記切換ボタン22a,22bは、右側と左側にそれぞれ1組ずつ設けられ、それぞれ選択入力や切換入力を行いうるようになっている。
【0038】
上記切換ボタン22a,22bは、切換入力手段として機能するもので、後述するように、フレームや背景の記憶画像の切換入力を可能とする。また、上記決定ボタン14は、本発明のシャッタ手段として機能するもので、この決定ボタン14の操作によってカメラ6により被写体2の静止画を撮影する。
【0039】
また、上記筐体1の正面には、プレイ待ち状態の際のデモンストレーション音声や撮影プレイの際の案内音声等を出力するスピーカ18aが設けられている。
【0040】
上記バックスクリーンユニット3は、ある程度の光透過性を有するバックスクリーン26を備えている。このバックスクリーン26の被写体2とは反対側には、撮影プレイ中において、上記カメラ6による撮像中に被写体2を常時照明するバック蛍光灯28と、シャッタ操作によって静止画を撮影するときに発光させるバックストロボ27とが設けられている。上記バック蛍光灯28とバックストロボ27とは、本発明のバック照明手段を構成している。上記バックスクリーン26は、記憶画像である背景と被写体2の撮影映像との合成が行ないやすい色に着色されている。例えば、上記合成がクロマキー合成で行なわれる場合には、ブルースクリーン等が好適に用いられる。
【0041】
一方、天井部4aには、ストロボボックス30が取り付けられているとともに、バックスクリーン26の上側すなわち撮影ボックス内における撮影プレイ用空間31の後方斜め上に反射板25が設けられている。上記ストロボボックス30と反射板25は、本発明の逆光照明手段として機能するもので、撮影プレイ用空間31に存在する被写体2を背後から照明するようになっている。この例では、上記反射板25は、斜め下向きに傾斜されており、ストロボボックス30の照射光が反射板25に向かって照射されることにより、その反射光が、被写体2の上半身を中心に斜め上後方から照射するようになっている。
【0042】
上記反射板25は、表面が鏡状のものを用いることもできるし、白色のマット状のものを用いることも可能である。また、反射板25の形態として、上述した例では板状のものを例示したが、これに限定するものではなく、フィルム状のものを用いることもできる。また、フィルム状のものを凸面状に膨らませたり凹面状にへこませたりして使用することもできる。
【0043】
また、上記反射板25は、表面色を鏡、銀レフ板あるいは白色塗装板に似たような表面を持つプラスチックシートの風船、あるいは枠組みフレームにプラスチックシートを張ったものとしても良い。こうすることで非常に安価に滑らかな表面形状が得られる。特に半透明乳白色の適度な伸縮性のあるプラスチックシートの風船であれば3次元曲面の優美な外観を持つ照明がえられる。
【0044】
さらに、上記反射板25として、例えば半透明白色板やハーフミラー等のある程度の光透過性を有するものを使用し、反射板25の背後に照明装置を配置して反射光と透過光を併用した半間接照明の逆光照明により、より雰囲気のある逆光加減の制御が可能なものも可能である。
【0045】
上記反射板25の形態として、フィルム状のものを使用する場合、針等で上記風船をパンクさせられるような悪戯を受ける恐れがあるため、内部に発泡樹脂を封入し、たとえ孔が空けられてもしぼまないようにすることが出来る。内部に照明装置を入れる場合の発泡樹脂は、多少照明光の透過率が低下するが透明な材質のもので対処できる。
【0046】
このようにすることにより、逆光照明は反射板25で反射されて被写体2に逆光で照射され、夕日の逆光で撮影したような被写体2のアウトラインが縁取りのように輝くラインライトができ、髪の輪郭や横顔の線が美しく表現されたポートレート撮影風の写真プリントを提供できる。また、反射板25はストロボボックス30ほどの前後寸法にはならないため、少々被写体2が後退して撮影しても、逆光による照明状態が維持され、従来のように、被写体2の鼻の頭だけが光ってラインライト効果が得られないような失敗写真の発生が防止される。また、装置の外部にストロボボックス30が突出することによる装置自体の外観の悪化や、店内の見映えの悪化、設置場所等に制限ができるという問題が生じない。
【0047】
そして、反射板25を撮影ボックス内における撮像領域の後方斜め上に設けたことにより、被写体の真後ろからの逆光ではなく、やや斜め上からの逆光照明により、夕日をバックにしたような綺麗なラインライトが表現された写真プリントを提供できる。さらに、反射板25を撮影ボックス内の被写体2の後方斜め上の隅部近傍に設けたため、反射板25に向かって照射光を照射するストロボボックス30の配置として、各種の配置を採用することができ、設計の自由度が高くなる。特に、天井部や被写体の背後など、撮影に邪魔にならない配置を無理なく採用することができ、機器類の配置上極めて都合がよい。
【0048】
また、この例では、上記ストロボボックス30は撮影ボックスの天井部4aに設けられ、後方に位置する反射板25に向かって照明光を照射するように配置されているため、ストロボボックス30が撮影の際の邪魔になることがなく、撮影ボックス内の撮影領域を不必要に狭めない。
【0049】
また、天井部4aに取り付けたストロボボックス30は、照明光がバックスクリーン26に直接照射されないように配置される。このようにすることにより、バックスクリーン26に直接照射された光の強すぎる反射光により、バックスクリーン26のカラーバランスが崩れて合成精度が低下することがない。
【0050】
上記ストロボボックス30は、内部に収容されたバウンスストロボ29と、バウンスストロボ29の照射範囲を設定するフードと、上記フードの前面に設けられた拡散板90とを含んで構成されている。上記フードは前方の拡散板90側に向かって広がる形状を呈しており、照明光の照射範囲を絞るようになっている。上記拡散板90には乳白色のアクリル板等が用いられ、照射光をある程度拡散させる。これにより、ルーバーや集光レンズを用いることなく、反射板25を介して被写体2の背後から照明する照明光が周囲に拡散しすぎず、カメラへの直接光の入射もある程度防止できることから、ハレーションを生させずに綺麗なラインライトを活かした逆光撮影ができる。また、拡散板90の働きにより反射板25の寸法精度も比較的ラフでよくなる。
【0051】
上記ストロボボックス30および反射板25を下側から見た部分断面図を図4に示す。この例では、ストロボボックス30は、撮影プレイ用空間31の横幅一杯の横長状に形成されていて、内部には、幅方向の中央部と両端寄りの部分との3箇所にバウンスストロボ29が配置されている。また、3つのバウンスストロボ29同士の間にできた2つのスペースには、それぞれ常灯照明であるバウンス蛍光灯91が並置されている。そして、拡散板90の効果により、反射板25の寸法精度、バウンスストロボ29、バウンス蛍光灯91の寸法、配置に対する細かい制約が緩和される。
【0052】
上記バウンス蛍光灯91は、撮像映像確認用の常灯照明であり、これに並置されたバウンスストロボ29は、撮影用のストロボ照明である。そして、撮影時にはストロボ照明が発光し、モニタ20による撮像映像確認時には常灯照明が照明するようになっている。
【0053】
上記反射板25は、撮影プレイ用空間31の横幅一杯の横長状に形成されたすトロボボックス30に合わせ、撮影プレイ用空間31の横幅一杯の横長状に形成されている。このようにすることにより、反射板25での反射光である逆光照明が撮影プレイ用空間31の横幅一杯に均一に照射され、被写体2が撮影ボックスの左右に移動して撮影を行なったり、複数人が左右に並んで撮影を行なったりしても、均一な逆光照明を実現できる。
【0054】
また、ストロボボックス30の光源が線上に配置された光源である場合、垂直方向断面は平面、水平方向断面は放物面の反射板25を用いて焦点に線状光源として直管を置くこともできる。線状光源の長さが筐体横幅とほぼ等しい長さになるならば、水平方向断面は放物面の焦点が無限大、つまり直線になる。本来平行光線である太陽の逆光を模すので、極端に水平方向に光束が入り乱れ逆光の効果(逆光の雰囲気)が落ちるようであれば、配光のため垂直方向に光束を整えるためのルーバを内蔵させてもよい。ストロボとストロボ選択時常時点灯の蛍光灯は、出来るだけ接近させて配置する。このようにすることで、撮影前のモニター表示と印刷結果の相違が少なくなる。
【0055】
ここで、上記ストロボボックス30と反射板25の他の態様を部分断面図として図5および図6に例示する。いずれも、ストロボボックス30および反射板25を下側から見た状態を示している。
【0056】
図5は、ストロボボックス30が反射板25に向かって広がる略扇形を呈しており、内部に1灯のバウンスストロボ29と細長い線光源のバウンス蛍光灯91が収容されている。また、反射板25は、内側に湾曲する凹面状を呈している。扇形のフード内の1灯のバウンスストロボ29で照明することにより、照明光はある程度広がって照射され、凹面状の反射板25で撮影プレイ用空間の中央部近傍に集光される。
【0057】
図6は、ストロボボックス30が反射板25に向かって広がる略扇形を呈しており、内部に1灯のバウンスストロボ29と点光源のバウンス蛍光灯91が2つ収容されている。また、反射板25は、内側に湾曲する凹面状を呈している。扇形のフード内の1灯のバウンスストロボ29で照明することにより、照明光はある程度広がって照射され、凹面状の反射板25で撮影プレイ用空間の中央部近傍に集光される。
【0058】
図5,図6では、反射板25として内側に湾曲する凹面鏡状を呈したものを用いたが、複数分割した平面の反射板25を凹面状に内向き配置してもよい。
【0059】
上記ストロボボックス30の下面には、シャッタ操作によって静止画を撮影するときに、被写体2を頭上から照明する本発明の天井照明手段としての天井ストロボ24が設けられている。この天井ストロボ24は、被写体2の頭部よりも小さい大きさ(直径10センチ程度)に設定された点光源的な集中光源ストロボである。上記ストロボボックス30と反射板25による逆光照明に加え、天井ストロボ24の集中光源から放射状に広がる照明光によって照明することにより、逆光によるラインライトに加え、被写体2の頭部に天使の輪のような輝きが表現された写真が撮影できる。
【0060】
図示していないが、上記天井ストロボ24の近傍に撮像映像確認用の常灯照明を並置し、天井ストロボ24を撮影用のストロボ照明として撮影時にはストロボ照明を発光させ、モニタ20による撮像映像確認時には常灯照明が照明するようにしてもよい。
【0061】
また、上述したように、上記ストロボボックス30と反射板25による逆光照明に加え、筐体1の正面ストロボ7で被写体2の正面からの照明光を加えることにより、逆光によるラインライトの中で被写体2が立体的に浮き上がった綺麗なポートレート風の写真を撮影することができる。
【0062】
図5,図6に示したように、ストロボボックス30の光源が点状の光源である場合、反射板25の形状の垂直方向断面は、平面、水平方向断面は放物面あるいは略放物面になるように分割配置した平面のものを用い、焦点位置に平面の反射板25から見てほぼ点光源とみなせるストロボ及びストロボ選択時常時点灯の電球型蛍光灯を、反射光がずれないように出来るだけ接近させて配置するのが好ましい。このようにすることで、撮影前のモニター表示と印刷結果の相違が少なくなる。
【0063】
この装置では、筐体1正面の正面ストロボ7,バックストロボ27,天井ストロボ24,バウンスストロボ29は、ストロボを選択的に発光させたり、複数発光させるストロボの発光量のバランスが異なったりした照明バランスの異なる複数の照明モードを備えている。そして、この照明モードは、本発明のモード選択手段として機能する切換ボタン22a,22bおよびキャンセルボタン13によってどのストロボを発光させるかを選択したり、発光させるストロボの組み合わせや発光量のバランス等を選択したりできるようになっている。
【0064】
このようにすることにより、撮影時にストロボを選択的に発光させたり、あるいは発光量のバランスが異なったりする複数の照明モードのうち、使用者の好みの照明状態を選択して撮影を行なうことができる。
【0065】
また、筐体1正面の正面ストロボ7,バックストロボ27,天井ストロボ24,バウンスストロボ29には、上述したように、それぞれ撮影用のストロボ照明と撮像映像確認用の常灯照明とが並置されている。そして、撮影時には上記モード選択手段で選択された照明バランスによりストロボ照明が発光し、モニタ20による撮像映像確認時には上記モード選択手段で選択された照明バランスにより常灯照明が照明するようになっている。
【0066】
このようにすることにより、カメラ6による撮像映像をモニタ20で確認する際には、自分で選択した照明モードにおける照明バランスの照明状態を確認しながらポーズや表情を決めることができる。
【0067】
さらに、モニタ20による撮像映像確認中に、上記切換ボタン22a,22bおよびキャンセルボタン13により照明モードの変更ができるようになっている。このようにすることにより、各種の照明モードにおける照明状態を実際にモニタ20で確認しながら好みの照明バランスの照明モードを選択することができ、その日の気分やイメージにあった照明モードの選択が行ないやすい。
【0068】
上記筐体1の正面側では、利用者2は、撮影プレイ用空間31に入って硬貨投入口15に硬貨を投入して撮影プレイを行なう。
【0069】
上記撮影プレイでは、カメラ6で撮影された動画である撮像映像と、後述する記憶画像格納部から読み出された記憶画像とをリアルタイム合成し、その合成映像をモニタ20にリアルタイム表示して被写体2に合成映像の目視確認を可能とする。ついで、使用者2による切換ボタン22a,22bの操作により記憶画像の切換入力を可能とし、この切換入力に応じて、撮像映像に合成する記憶画像を切り換えてリアルタイム合成する。そして、リアルタイム合成された合成映像をリアルタイムでモニタ20に切換表示し、決定ボタン14によるシャッタ操作により、上記切換表示される合成映像のうち所望の記憶画像が使用された合成映像を決定して所定タイミングの静止画として固定する。
【0070】
また、上記撮影プレイでは、複数準備された照明モードを切換ながら選択し、所望の照明モードで撮影を行なうことができる。このとき、ストロボボックス30,正面ストロボ7,バックストロボ27,天井ストロボ24には、それぞれ常灯照明であるバウンス蛍光灯91,正面蛍光灯17,バック蛍光灯28,天井蛍光灯が備えられ、順次切り換えられる照明モードにおける照明バランスに応じて各常灯照明の照明バランスも切り換えられる。このようにすることにより、各種の照明モードにおける照明状態を実際にモニタ20で確認しながら照明モードを選択することがでる。
【0071】
そして、逆光照明は反射板25で反射されて被写体2に逆光で照射され、夕日の逆光で撮影したような被写体2のアウトラインが縁取りのように輝くラインライトができ、髪の輪郭や横顔の線が美しく表現されたポートレート撮影風の写真プリントを提供できる。また、正面照明を併用することにより、逆光によるラインライトの中で被写体2が立体的に浮き上がった綺麗なポートレート風の写真を撮影することができる。また、天井照明を併用することにより、逆光によるラインライトに加え、被写体2の頭部に天使の輪のような輝きが表現された写真が撮影できる。
【0072】
上記撮影プレイが終了すると、被写体2は筐体1の背面側に移動して編集プレイを行なう。つぎに、編集プレイが行なわれる筐体1の背面側について説明する。
【0073】
上記筐体1の背面側には、編集プレイにおける編集入力を行う編集入力パネル23が設けられている。上記編集入力パネル23には、上記カメラ6による撮影プレイにおいて、所定のシャッタタイミングで撮影された静止画としての撮影画像を表示し、その状態で編集入力を受け付ける編集用ディスプレイ8と、上記編集用ディスプレイ8に対して編集入力を行なうタッチペン12とを備えている。
【0074】
上記編集用ディスプレイ8は、例えば液晶タブレット等が用いられ、表示プロセッサ,モニタ部,タッチパネルとから構成されている。そして、上記編集用ディスプレイ8のモニタ部に表示される操作指示に従って、タッチペンの先端を編集用ディスプレイ8の表面にあるタッチパネルに軽く接触させることにより、各種の操作信号が入力され、画像や情報の表示とともにデータの入力を行ない得るようになっている。
【0075】
また、上記タッチペン12の先端を編集用ディスプレイ8表面のタッチパネルに接触させて文字や図形等を描いて入力しうるようになっており、手描き入力された文字・図形等の画像データやスタンプ画像等が、カメラ6で撮影されて固定された被写体2の静止画と合成され、その編集後画像が編集用ディスプレイ8のモニタ部に表示されるとともに、後述するようにプリンタ9で印刷出力されるようになっている。18bは編集プレイの案内音声等を出力するスピーカである。
【0076】
上記筐体1の側面には、印刷された写真プリントが排出される送出口19が設けられ、編集プレイを終えた利用者2は、この送出口19の前で印刷が終了するのを待って写真プリントの提供を受けるようになっている。
【0077】
つぎに、上記写真プリント提供装置のシステム構成について説明する。
【0078】
図7に示すように、この装置では、主として撮影プレイを制御する制御手段としての第1コンピュータ装置37と、主として編集プレイおよび印刷を制御する制御手段としての第2コンピュータ装置38とを備えている。上記第1コンピュータ装置37と第2コンピュータ装置38とは、直接、あるいはネットワークハブ(図示せず)等を介してデータ伝送可能に接続されている。
【0079】
まず、第1コンピュータ装置37について説明する。
【0080】
上記第1コンピュータ装置37には、カメラ6,モニタ20,ストロボ制御回路36,第1制御回路39が接続されている。上記ストロボ制御回路36は、正面ストロボ7,バックストロボ27,天井ストロボ24,バウンスストロボ29、それぞれの発光の有無,発光バランス,発光タイミング等を制御する。また、図示していないが、上記ストロボ制御回路36は、正面蛍光灯17,バック蛍光灯28,天井蛍光灯,バウンス蛍光灯91、それぞれの発光の有無,発光バランス,発光タイミング等を制御する。
【0081】
このように、上記ストロボ制御回路36は、撮影プレイ中の使用者2による照明モードの切換入力に応じて正面蛍光灯17,バック蛍光灯28,天井蛍光灯,バウンス蛍光灯91の発光バランスを切り換え制御し、決定された照明モードにおける発光バランスで、正面ストロボ7,バックストロボ27,天井ストロボ24,バウンスストロボ29をシャッタ操作と同期して発光させるように制御するのである。
【0082】
このようにすることにより、各種の照明モードにおける照明状態を実際にモニタ20で確認しながら好みの照明バランスの照明モードを選択することができ、その日の気分やイメージにあった照明モードの選択が行ないやすい。
【0083】
ここで、照明モードを切り替えするときに照明する蛍光灯による照明光は、撮影時のストロボに比べて光量が弱いため、モニタ20で表示されるライブ画面では、照明効果を誇張表示するのが好ましい。この手法としては、例えば、つぎにあげる手法を採用することができる。
【0084】
(1)ハードウェアで明るさの誇張表示を制御する方法
撮影の瞬間点灯するストロボと、その近くに配置するストロボ選択時常時点灯の蛍光灯の全体照明に対する光量比率を、人間の目にすぐに明るくなったと分かる2倍程度にする。例えば2倍にした場合にどこを明るくしたかモニター画面で見て分かるようにするには、(天井ストロボ1本に対し、蛍光灯20W1本の割合で照明された場合にモニター時と実際の写真の被写体の明るさの階調がバランスされていたならば)この蛍光灯を2本にする。
【0085】
なお、前提としてカメラのシャッターオープン時間中に蛍光灯による光量の影響が、ストロボの光量に対して無視できる(1/3程度以下)ことが条件の1である。これはモニター画面の誇張表示(実際の明るいところが実際より、より明るくなっている)が、誇張表示を目的としない印刷にまで影響を及ぼさないようにするためである。条件の2として蛍光灯による全体照明の光量を、部分照明の総光量より落とすことである。全体照明の蛍光灯総光量は変えない。このようにすることで部分照明の明るさが目立ち、メリハリのついた(強調された)部分照明が出来、モニター画面でその効果が分かる。
【0086】
ここで、部分照明とは、天井照明,正面照明,逆光照明,バック照明のそれぞれを指し、全体照明とは、それらによる照明効果が統合された全体の照明を指す。以下、部分光量,全体光量というときも、部分照明,全体照明の光量を指す。
【0087】
上記説明では部分照明の明るさを全体照明の明るさ(照度[ルクス])の2倍とした。ではどの程度の倍率が印刷されたプリント上の見映えとして理想的かは、利用者2に対するアンケートで回答を統計処理して、大多数の利用者の満足度が高まるようにすると良い。アンケートの内容は最初の導入で血液型とか星座を尋ねてアンケートの堅苦しさをなくす。次に本題である明るさ加減に関して次々と質問し、モニター画面と実際のプリントアウトに関して質問し、部分照明1つ1つの明るさの強調加減の回答を数値化し、統計処理して最適値を探っていく。
【0088】
さらにストロボでの撮影時の光量は、今まで通りきれいに映るバランスが保たれる。人間の目は元々照度に対するダイナミックレンジ(対応可能な範囲)が広いので、真夏炎天下の70,000ルクスから満月夜の0.2ルクスまで35万:1が見える。カメラ、モニターディスプレイ、印刷などのダイナミックレンジはいずれもこの指数で半分(√35万:1=約600:1)より小さい。よって、多少の明暗例えば2000ルクス:1000ルクス、つまり2:1があったとしても、直接並べて見比べることをしない限り、人は明暗は圧縮して見てしまうので(明暗は余り分からず)あまり差がないように見える。これに対し2:1はカメラでは1絞り分になり、モニター画面上では人の目を介するため分かりにくいが、印刷すれば人の目を介しても比較しやすく差は明確である。部分照明せずに均一照明したとしても、光源からの距離照射面の角度などの違いから2000ルクス:1000ルクスより大きな差は容易に生じる。被写体となる人間が目、鼻、耳、あご、首、腕と凹凸を持つ複雑な立体物であり、複数被写体が並べばその間はお互いに影となることも多いので、出来るだけ影が出来にくいよう意図しないようなハイライトが出来にくいよう出来るだけあらゆる方向から均等に照明し全体照明のバランスを取りつつ、全体照明を暗めにして、部分照明を点灯したところがすぐにモニター画面で分かるくらいに明るくし、実際の撮影の瞬間に照射される主力光量であるストロボ光による部分照明はわずかに強調したものにするわけである。すると印刷された部分照明を受けた被写体は、全体がバランスし、意図しないハイライト部分が少ないので、適度に部分照明が強調されたものになる。バランス照明を選んだ場合は、ストロボの光量と蛍光灯の光量を比例させる点灯制御を行う必要がある。
【0089】
(2)ソフトウェアで明るさの誇張表示を制御する方法
部分光量制御の蛍光灯は、極端に明るくせずに全体照明との光量バランスを従来の光量比率とする。
ところで、元々モニタには、入力電圧と表示される明るさは正比例しないという性質がある。入力電圧が小さい(暗い)範囲では明るさの変化が穏やかだが、入力電圧が大きくなると急激に明るさの変化が大きくなる性質がある。これをカーブで書くと図8(a)のようになる。このときのカーブは、出力=k(入力)2.2乗の式のようになり、これをγ=2.2のγカーブと呼んでいる。このままでは、中間調が暗く表現されてしまう。そこでこれを打ち消すためデジタルカメラから出力された画像には、図8(b)のように中間の明るさをより明るく持ち上げるような処理がかけられている。このときのカーブは、出力=k(入力)0.45乗の式のようになり、これをγ=0.45のγカーブと呼んでいる。こうしてデジタルカメラからモニタ表示まで全体を通して見れば、図8(c)のように、カーブは直線(γ=0.45×2.2≒1)となり、バランス照明に対応する適切な階調で、画像が観察できるしくみになっている。
【0090】
そこでこれらのしくみを応用して、撮像映像を表示手段にリアルタイム表示する際に、明暗の階調を強調して表示する補正手段と、当該撮像映像をシャッタ操作で固定して得られた静止画をプリンタで印刷する際に、明暗の階調を実際の撮影時の階調に所定量だけ戻す逆補正手段とを設ける。そして、デジタルカメラから出力された画像にソフトウェアでγ補正し、見かけ上γ補正曲線を標準的なγ=0.45からやや1に近くに変更する(X軸:カメラの映像出力を入力信号とする、Y軸:モニター画面への出力信号とする)。例えばγ=0.6を示すカーブである図9(b)とすれば、デジタルカメラからモニタ表示まで全体を通して見れば、モニタ特性は図9(a)なので、合成カーブは図9(c)(γ=0.6×2.2=1.32)となり、中間調(明るさの平均的なところ)がやや暗く、部分照明のところが明るく強調されたものとなり、映像の専門家ではない一般的な被写体に部分照明したことがわかりやすい適切な階調で、画像が観察できるしくみになっている。このように補正することで、明るいところはより明るくモニター画面に階調表示されるので、部分照明して明るくなった部分と効果がすぐに分かる。この割合で印刷するとハレーションを起こしてしまうが、部分光量制御の蛍光灯に比例した明るさで発光するストロボでの照明は、部分照明で表示階調を強調したところもハレーションを起こさずに済む照度となるので、目的に応じた印刷が出来る。
【0091】
(3)モニター画面で照明のアンバランスを誇張表示する
部分光量制御の蛍光灯は、極端に明るくせずに従来の光量比率とする。ソフトウェアでγ補正するγ補正曲線を標準的なγ=0.45からやや1に近くに変更する(X軸:カメラの映像出力を入力信号とする、Y軸:モニター画面への出力信号とする。)。このような補正をハードウェア、又はソフトウェアで行うことで、どの照明が明るさのアンバランスの原因になっているかがすぐに分かり、その対策を打てる。このようにしてアンバランスが解消される。こうすることで、撮影前のモニター表示と印刷結果の相違が少ないように、被写体に感じられる。
【0092】
(4)アンバランスの試し撮り
メンテナンスサービスマン、店員が写真撮影自販機の点検調整のために照明の明るさのアンバランスが試し撮り出来れば具合がよい。この目的のため、部分光量制御の蛍光灯を極端に明るくせずに従来の光量比率とし、ソフトウェアで行う印刷時の補正曲線を直線から逆S字カーブにする。S字カーブが使われていたなら直線にする。このように制御することで、明るいところはより明るく印刷されるので、どの照明が寿命、故障、配線ミス等で明るさのアンバランスの原因になっているかがすぐに分かり、その対策を打てる。このようにして部分照明間の明るさのアンバランスが解消される。
【0093】
(5)ライブモニタとの組み合わせ
撮影画面(ライブ+操作画面)はハーフミラー21に反射されて利用者2の目にはいる。撮影中の状態がリアルタイム表示されるので、ライブ映像の状態を見ながら照明の状態を変化させ、最適の照明を選ぶので、部分照明の効果を色々試すため利用者の動く範囲が広くなるようなら、ハーフミラー21をなくしてLCDのモニタ20が直接利用者の目にはいるように設置した方が視野角が広くなって都合がよい場合がある。
【0094】
このように撮影画面を直接利用者に見せることで、印刷のできあがり状態と照明の変化によるライブ表示が一致する。人間の目は、階調表示に対する順応性が高いので、リアルタイム表示をやや誇張表現にして、変化状態が被写体に分かるようにすればなおよくなる。実際の印刷では誇張表現が元の状態(明るさの比例状態)に対応するように抑制表現され、意図した明るさの階調表現のとおりに印刷され、満足度が高まる。
【0095】
誇張表現と抑制表現の変換は逆光、順光、側面光、アップ、ハイキー、ローキーなどそれぞれの照明状態に対する表現の望ましい状態を、官能テスト、アンケートなどにより最適値を算出する。得られた最適値に対応させる撮影データ、ディスプレー表示データ、印刷データ間の変換テーブルを設けてγ補正を行う場合のように、ディスプレー表示は部分照明の誇張表現を、印刷は誇張表現をほぼ元に戻す抑制表現となる補正を行う。このようにすることにより、デジタルカメラのラチチュードをオーバー又はアンダーにはみ出すことを防ぎながら印刷されたプリント上では部分照明による雰囲気を正しく再現することができる。
【0096】
ディスプレー表示にわかりやすい部分照明の誇張表現を、印刷に好まれる部分照明の効果を表現するためアンケートを実施することもできる。さらに、肌色表現、服装の色彩表現など、官能テスト等のアンケートなどを実施し、変換テーブル用に最適値を算出できるものなら、照明状態に限らず何でも対応できる。こうすることで、撮影前のモニター表示と印刷結果の相違が少なくなる。
【0097】
上記第1制御回路39は、硬貨検出部34,サービスパネル40a,スピーカ18a,操作パネル16を制御する。上記操作パネル16には、上述したように、切換ボタン22a,22b,決定ボタン14,キャンセルボタン13が設けられている(図2参照)。上記サービスパネル40aは、設置した装置を運営するものが操作するもので、投入された硬貨の枚数をカウントするコインカウンタ、スピーカから出力する音量を調整する音量調整つまみ、装置の撮影側で必要とするメンテナンスモードを行うためのメンテナンスボタン、テストプレイなど硬貨を投入しなくても装置が利用できるようにするためのサービスボタンなどが備えられている。
【0098】
上記第1コンピュータ装置37は、CPU44,メモリ45,ドライバ46,通信手段47等を備え、具体的には、記憶装置41と、アンダーレイ合成手段42と、オーバーレイ合成手段43とを備えている。
【0099】
上記記憶装置41は、主として撮影プレイを制御する制御プログラム48と、上記制御プログラム48に従ってモニタ20に表示される操作画面49と、シャッタ操作によりカメラ6で固定された静止画50とが記憶されている。この静止画50は、フレームや背景が合成されたものではなく、撮影領域の被写体2をそのまま撮影したもので、被写体2とそのバックのバックスクリーン26とが写り込んだものである。
【0100】
また、上記記憶装置41は、上記カメラ6による動画である撮像映像と合成するフレームや背景等の記憶画像を格納する本発明の記憶画像格納部、すなわち、撮影された被写体2の前景となるフレームが記憶されるフレーム格納部、および背景が記憶される背景格納部として機能するものであり、フレーム画像および背景画像が記憶されている。そして、上記記憶装置41に記憶されたフレーム画像および背景画像は、上記モニタ20に合成映像として表示して使用者2に目視確認させるための低解像度の確認用画像であり、低解像度背景画像群51および低解像度フレーム画像群52として格納されている。
【0101】
上記アンダーレイ合成手段42およびオーバーレイ合成手段43は、上記記憶画像格納部から読み出された記憶画像と動画である撮像映像をリアルタイム合成する本発明の合成手段,確認画像用合成手段として機能するものである。上記アンダーレイ合成手段42は、低解像度背景画像群51から背景画像を読み出してカメラ6による動画とクロマキー等の手法により合成する。また、上記オーバーレイ合成手段43は、低解像度フレーム画像群52からフレーム画像を読み出して、上記アンダーレイ合成手段42で動画に背景が合成された画像に、さらにフレーム画像を前景として合成する。そして、上記オーバーレイ合成手段43で合成された動画と背景とフレーム画像とがリアルタイム合成された合成動画は、モニタ20に出力されてリアルタイム表示される。
【0102】
このように、被写体2の前景となるフレームがオーバーレイ合成されるとともに、被写体2の背景がアンダーレイ合成され、その状態で被写体2の撮像映像がリアルタイム合成されて使用者によって目視確認できる。この状態で、フレームや背景の切換入力と切換表示が可能となるため、従来のように単にフレームに変化を持たせるだけではなく、フレームと背景との双方に変化を持たせた写真プリントが得られる。しかも、フレームと背景双方の切換入力と切換表示が可能となり、より趣向を凝らした撮影プレイが可能となる。
【0103】
上記操作パネル16は、上述したように、切換ボタン22a,22b,決定ボタン14,キャンセルボタン13を含んで構成されている。使用者2による切換ボタン22a,22bの操作により、低解像度背景画像群51および低解像度フレーム画像群52に格納されているフレームや背景の一覧からフレームおよび背景の切換入力が可能となっている。
【0104】
そして、上記切換ボタン22a,22bによるフレームや背景の切換入力に応じ、オーバーレイ合成手段43およびアンダーレイ合成手段42は、動画に合成するフレームおよび背景を切り換えてリアルタイム合成する。このリアルタイム合成された合成映像は、モニタ20においてリアルタイムで切換表示される。
【0105】
このようにすることにより、使用者2は、リアルタイム表示される使用者2自身の映像と、切換表示されるフレームや背景とのリアルタイム合成映像を目視確認しながら、順次フレームや背景の切換入力を行ないながら、その合成映像をリアルタイムで目視確認できる。このため、所望のフレームや背景を探したり、フレームや背景の絵柄に合わせたポーズや表情を決めるなど、趣向を凝らした撮影プレイが可能となる。
【0106】
操作パネル16における、左側の切換ボタン22aは、上記背景の切換入力を行なう本発明の背景切換入力手段として機能し、右側の切換ボタン22bは、上記フレームの切換入力を行なう本発明のフレーム切換入力手段として機能する。そして、撮影プレイのコースに応じ、上記背景の切換入力とフレームの切換入力を、左右の切換ボタン22a,22bでそれぞれ別個に行いうるように構成されている。
【0107】
例えば、複数の利用者(たとえばAさんとBさん)で撮影する場合、1組の切換ボタンでは、背景とフレームを単独に選択する場合に、2人で操作すると手がぶつかったり、1人でも背景とフレームを左右に振り分けた表示レイアウトでは操作イメージがつかみにくい。2組としたことにより、Aさんは左の切換ボタン22aで背景画像を選択し、Bさんは右の切換ボタン22bでフレームを選択することが可能となる。また、2人の間に少し距離をおいて操作できるため操作性が向上する。
【0108】
そして、背景は背景で切換入力し、フレームはフレームで切換入力することにより、フレームと背景の組合せを使用者が自由に選べてより趣向を凝らした撮影プレイが可能となるうえ、変化に富んだ写真プリントの提供が可能となる。
【0109】
さらに、撮像映像にフレームを合成するオーバーレイ合成手段43と、背景を合成するアンダーレイ合成手段42とを有しているため、フレームと背景の切換入力に応じてそれぞれ別個に合成処理を行なうため、制御処理の負荷が分散されて処理速度の低下が少なく、使用者にストレスを感じさせない。
【0110】
また、撮影プレイのコースに応じ、上記背景とフレームとをあらかじめ所定の組合せを設定し、上記切換ボタン22a,22bの操作により、上記組合せ単位で切換入力が行なわれるように構成することもできる。この場合のように、2組の切換ボタン22a、22bを必要としない操作の場合は、どちらか1組の入力だけを受け付けてもよいし、2組どちらの入力を受け付けるようにしてもよい。
【0111】
このように、フレームと背景の組合せとして絵柄的に合う組合せをあらかじめ設定し、その組合せ単位で切換入力を行うことにより、使用者2は、絵柄や色彩的に合わないカラーコーディネートに反する組合せを選ぶ心配がなくなるうえ、無駄な操作を省くことができて、フレームや背景を探したり選んだりする時間を実質的に長くすることができる。このため、使用者2に考える時間を十分与えたり、反対にプレイ時間を短く設定して顧客回転率を向上させたりすることが可能となる。
【0112】
上記撮影プレイのコースについては後述するが、撮影プレイの開始時に使用者によって選択され、そのコースに応じた撮影プレイが実行されるものである。
【0113】
また、上記操作パネル16には、決定ボタン14とキャンセルボタン13が設けられている。
【0114】
上記キャンセルボタン13は、使用者による切換ボタン22a,22bの操作により上記切り換えられる照明モードのうち、使用者2が所望する照明モードを決定する。
【0115】
上記決定ボタン14は、使用者による切換ボタン22a,22bの操作により上記切換表示される合成映像のうち、所望のフレームや背景が使用された合成映像を決定し、所望の瞬間の静止画50として固定するシャッタ手段として機能する。このようにすることにより、フレームや背景と撮像映像が実際に合成された状態で数多くのフレームや背景のなかから所望のフレームや背景を選択して静止画50の撮影ができるため、そのときの服装や髪型、あるいはその時の気分やプレイ仲間が誰か等に応じた最適なフレームや背景の選択を行ないやすくなる。
【0116】
上記決定ボタン14の操作により撮影された被写体2の静止画50は、撮影プレイが終了すると、上記静止画50が撮影されたときに選択されたフレームおよび背景を識別する識別情報とともに第2コンピュータ装置38に伝送される。そして、第2コンピュータ装置38では、上記静止画50を使用した編集プレイが実行される。
【0117】
上記キャンセルボタン13は、一旦決定ボタン14を操作して決定した操作入力を取消したり、一旦進んだ操作画面を戻したりする際に操作する。
【0118】
ここで、筐体1から離れてポーズをとる場合に、撮影ごとに筐体1まで移動せずに操作できるように、筐体1以外の装置内部の壁面等に同じ機能を有する別の操作パネル16を設けてもよい。たとえば、装置左壁面には左側の切換ボタン22a、決定ボタン14、キャンセルボタン13を設け、装置右壁面には右側の切換ボタン22b、決定ボタン14、キャンセルボタン13を設けれるようにすれば、操作性がよくなる。
【0119】
つぎに、第2コンピュータ装置38について説明する。
【0120】
上記第2コンピュータ装置38には、編集プレイの際に編集入力を受け付ける編集入力手段として機能する編集用ディスプレイ8と、編集プレイで編集された画像を印刷媒体35に印刷出力するプリンタ9と、スピーカ18bおよびサービスパネル40bを制御する第2制御回路62が接続されている。上記編集用ディスプレイ8には、編集入力や操作入力を行なうタッチペン12が付属している。上記サービスパネル40bは、設置した装置を運営するものが操作するもので、印刷されたプリントの枚数をカウントするプリントカウンタ、スピーカから出力する音量を調整する音量調整つまみ、装置の編集側で必要とするメンテナンスモードを行うためのメンテナンスボタンなどが備えられている。
【0121】
上記第2コンピュータ装置38は、CPU44,メモリ45,ドライバ46,通信手段47等を備え、具体的には、主として編集プレイを制御する制御プログラム53が記憶された記憶装置33を備えている。
【0122】
上記記憶装置33には、上記制御プログラム53に従って編集用ディスプレイ8に表示される操作画面57と、上記撮影プレイにおけるシャッタ操作により撮影され第1コンピュータ装置37から伝送された被写体2の静止画50とが記憶されている。
【0123】
また、上記記憶装置33は、上記静止画50と合成するフレームや背景等の記憶画像を格納する本発明の記憶画像格納部、すなわち、撮影された被写体2の前景となるフレームが記憶されるフレーム格納部、および背景が記憶される背景格納部として機能するものであり、フレーム画像および背景画像が記憶されている。そして、上記記憶装置33に記憶されたフレーム画像および背景画像は、上記編集用ディスプレイ8に合成映像として表示して使用者2に目視確認させるとともに、静止画50を印刷媒体35に印刷出力する際に使用される高解像度の印刷用画像であり、高解像度背景画像群55および高解像度フレーム画像群54として格納されている。
【0124】
また、上記記憶装置33には、編集プレイにおいて、タッチペン12で編集用ディスプレイ8に入力された手描き画像やスタンプ画像等の編集用画像56が格納されている。
【0125】
上記制御プログラム53は、静止画50(被写体2のバックにスクリーン26が写り込んだ画像である)からスクリーン26の写り込みを除去して被写体を抽出する被写体抽出手段59と、この被写体抽出手段59で抽出された被写体画像に高解像度のフレームおよび背景を読み出して合成するとともに、この合成された画像に対し、さらに編集用ディスプレイ8に入力された編集用画像56を合成する本発明の合成手段,印刷画像用合成手段として機能する画像合成手段60とを備えている。
【0126】
上記画像合成手段60において、被写体画像に合成される高解像度のフレームおよび背景は、上記高解像度背景画像群55および高解像度フレーム画像群54として記憶装置33に格納されたものである。このとき読み出される高解像度のフレームおよび背景は、撮影プレイにおいて、決定ボタン14の操作により被写体2の静止画50を撮影したときに、選択されたフレームおよび背景と同じ色柄であるが、撮影プレイでは低解像度のフレームおよび背景(確認用画像)が使用されたのに対し、高解像度のフレームおよび背景(印刷用画像)が使用される。
【0127】
すなわち、第1コンピュータ装置37と第2コンピュータ装置38には、同じ絵柄のフレーム画像および背景画像が保存されているが、両者は同じ画像データではない。撮影プレイの際には、640×480ドット程度の画像データであれば十分使用に耐えるため、第1コンピュータ装置37には低解像度画像が格納されている。一方、編集プレイおよび印刷では高解像度な画像が求められるため、1280×1024ドット程度の高解像度画像が格納され使用される。
【0128】
このように、確認用画像と印刷用画像が別に準備されているため、確認用画像の合成処理と印刷用画像の合成処理をそれぞれ別個に行なうため、制御処理の負荷が分散されて処理速度の低下が少なく、使用者にストレスを感じさせない。また、確認用画像として画素の少ない低解像度画像を使用し、印刷用画像として画素の多い高解像度画像を使用したため、確認用画像の合成処理や表示処理においては、データ量の少ない低解像度画像を使用して負荷の少ない状態で処理を行い、印刷用画像の合成処理や印刷においては、高解像度画像を用いることにより、画質に優れた美麗な写真プリントを作成することができる。
【0129】
また、高解像度のフレームおよび背景の高解像度背景画像群55および高解像度フレーム画像群54からの読み出しは、第1コンピュータ装置37から伝送された、撮影プレイで静止画50が撮影されたときに選択されたフレームおよび背景を識別する識別情報に基づいて行なわれる。
【0130】
具体的には、第1コンピュータ装置37内の画像と、第2コンピュータ装置38内の画像のファイル名の一部を共通にしておく。たとえば第1コンピュータ装置37では「PICT01_1.BMP」、第2コンピュータ装置38では「PICT01_2.BMP」とし、PICT01が同じ絵柄の画像であることを示すようにすればよい。また、固有の画像番号と関連する画像ファイル名等を対応つける情報(テーブルなど)を定義しておき、そのテーブルを第1コンピュータ装置37および第2コンピュータ装置38内に保存して参照するようにすることもできる。このようにして、撮影プレイでどのフレームまたは背景を用いたかの同期をとることができる。
【0131】
このように、複数のコンピュータ装置を備え、確認用画像の合成処理と印刷用画像の合成処理をそれぞれ異なるコンピュータ装置で行ない、確認用合成処理を行なう第1コンピュータ装置37から印刷用合成処理を行なう第2コンピュータ装置38へのデータ転送において、画像の識別情報を転送して画像データそのものを転送しないように構成しているため、データ量の大きい画像データそのものを転送するのではなく、画像の識別情報だけを送信すればよいため、送信処理に要する負荷が軽減し、処理速度の低下が少なく、複数の制御手段間のタイムラグを少なくできる。
【0132】
また、上記記憶装置33には、上記画像合成手段60で合成された静止画50と、高解像度のフレームおよび背景と、手描き画像やスタンプ画像等の編集用画像56との静止合成画像58が記憶される。上記静止合成画像58は、プリンタ9により印刷媒体35に出力され、写真プリントとして提供される。
【0133】
上記写真プリント提供装置の動作の一例について、図10〜図13のフローチャートを参照しながら説明する。ここで、図10〜図13において、「S」はステップを意味する。
【0134】
まず、全体の処理を図10に基づいて説明する。
【0135】
この例で説明した装置では、使用者2は、撮影プレイ用空間31で撮影プレイを行ない、撮影プレイが終了すると、編集プレイ用空間32に移動して編集プレイを行なう。編集プレイが終了すると、筐体1側面の送出口19の前で、写真プリントが排出されるのを待つ。また、上記撮影プレイは、主として第1コンピュータ装置37で制御され、編集用プレイは、主として第2コンピュータ装置38により制御される。
【0136】
まず、装置の電源が投入されると、第1コンピュータ装置37および第2コンピュータ装置38の記憶装置41,33内に記憶された制御プログラム48,53が起動し、装置が動作を開始する。装置が起動すると、第1コンピュータ装置37および第2コンピュータ装置38に接続されているそれぞれの機器のチェックが行なわれ、異常がなければ、モニタ20に、タイトルデモ画面が表示される(S1)。このタイトルデモ画面表示の状態では、常に、硬貨が投入されるのを待機しており、硬貨が投入されれば次のステップに進み、硬貨の投入がなければタイトルデモ画面の表示を継続する。
【0137】
使用者2が撮影プレイ用空間31に入り、硬貨投入口15に硬貨が投入され硬貨検出部34で硬貨が検出されると(S2)、モニタ20には、図14に示す撮影コース選択画面が表示される(S3)。この例において、撮影コースのメニューとしては、「オートフレームコース」「マルチフレームコース」「セレクトフレームコース」の3種類のメニュー61が準備され表示されている。
【0138】
上記撮影コースの選択は、操作パネル16の切換ボタン22a,22bで切り換えて選択し、決定ボタン14を操作して選択入力を決定する。画面左上に表示されているカウンタ81は、コースを選択できる残り時間であり、規定時間(たとえば20秒)が最初に表示され、時間経過によりカウントが減っていく。利用者2は、カウンタが0になるまでにコースを選択決定するが、カウントが0になっても決定されなかった場合は、その時点のカーソル位置で選択されているコースが決定される。
【0139】
ここで、「オートフレームコース」が選択されると、オートフレームコースの撮影が実行され(S4)、「マルチフレームコース」が選択されると、マルチフレームコースの撮影が実行され(S5)、「セレクトフレームコース」が選択されると、セレクトフレームコースの撮影が実行される(S6)。各撮影コースの撮影動作については後述する。
【0140】
上記各撮影コースの撮影において、被写体2を撮影した静止画50と、その撮影に使用されたフレームおよび背景の識別情報が第1コンピュータ装置37に格納されるか、または第2コンピュータ装置38に対して伝送される。
【0141】
この例では、ステップ4,5,6までが撮影プレイであり、ステップ4,5,6が終了すると、モニタ20には、編集プレイ用空間32への移動を促すメッセージが音声およびモニタ20に表示され、使用者2は撮影プレイ用空間31から一旦出て編集プレイ用空間32に移動し、編集プレイが開始される。
【0142】
このとき、第1コンピュータ装置37による撮影プレイが終了したことを第2コンピュータ装置38が検出すると、第2コンピュータ装置38は、第1コンピュータ装置37内の静止画50とその撮影に使用されたフレームおよび背景の識別情報を読み取る。これら動作の同期をとる方法は、どちらのコンピュータ装置37,38からの問いかけに対して行ってもよい。
【0143】
上記各撮影コースの撮影動作が終了して編集プレイが開始されると、第2コンピュータ装置38において、第1コンピュータ装置37から読み取った静止画50とその撮影に使用されたフレームおよび背景の識別情報を元に、高解像度のフレームと背景が読み出されて静止合成画像58が合成される。
【0144】
そして、編集用ディスプレイ8には、写真選択画面が表示され、撮影コースで複数のシャッタ操作によって得られた静止画50を用いた静止合成画像58を一覧表示し、利用者2は表示された画像の中から好みの画像を規定枚数(全部であっても一部であってもよい)、タッチペン12で選択する(S7)。これにより、この後の編集や印刷を行なう必要のない撮影画像の削除が可能となる。
【0145】
写真の選択が行なわれると、つぎに上記撮影画像の明るさ調整画面が編集用ディスプレイ8に表示され、タッチペン12を操作し、選択された写真の明るさの調整を行う(S8)。このS8においては、次に、選択された画像の向きの回転も行なうことができるようになっている。
【0146】
明るさの調節が終了すると、シール分割選択画面が編集用ディスプレイ8に表示される。S7で選択された写真の枚数に応じて、写真の大きさ、写真の枚数などにより予め決められた配置でレイアウトされた、印刷媒体35に印刷されるシールレイアウトが複数表示され、好みのシールレイアウトをタッチペン12でタッチし、選択する(S9)。
【0147】
編集プレイでは、編集用ディスプレイ8にらくがき画面(図23参照)が表示され、編集プレイが行なわれる(S10)。上記らくがき画面と編集プレイの詳細については後述する。編集プレイが終了すると、編集後の静止合成画像58の画像データがプリンタ9に送られて、印刷媒体35に印刷出力され、写真プリントが送出口19から排出される(S11)。
【0148】
つぎに、上記各撮影コースの詳細について説明する。
【0149】
まず「セレクトフレームコース」について図11のフローチャートに基づいて説明する。
【0150】
この「セレクトフレームコース」は、利用者2が好みのフレームと好みの背景を別個に選択入力し、その選択入力されたフレームと背景とカメラ6による動画である撮像映像が合成された画像をモニタ20で確認しながら撮影できるものである。
【0151】
図10のS3で「セレクトフレームコース」が選択されると、図15に示すジャンル選択画面がモニタ20に表示される(S300)。このジャンル選択画面には、複数のジャンル名が表示されたジャンル選択部75が表示され、ここに表示されているジャンルの中から切換ボタン22a,22bを操作して選択入力の切換を行なう。選択中は現在選ばれているジャンルのフレーム画像や背景画像がジャンル説明部76に表示される。これにより利用者2は、どのジャンルにどんな画像があるか確認でき、好みのジャンルを選択しやすくなる。決定ボタン14でジャンルが決定され次のステップへ進み、キャンセルボタン13で図10のS3のコース選択画面に戻り、コースを選び直すことが出来る。
【0152】
S300で好みのジャンルが決定されると、図16の撮影画面が表示され、撮影が行なわれる(S301)。この撮影画面には、画面中央にカメラ6による撮像映像である動画と選択されたフレームおよび背景とがリアルタイム合成された合成動画をリアルタイム表示するライブ映像表示部77が表示されている。また、画面左側には、背景のサムネイル画像を縦並びに複数表示して背景を選択する背景選択部78が表示され、画面右側には、フレームのサムネイル画像を縦並びに複数表示してフレームを選択するフレーム選択部79が表示されている。
【0153】
また、画面中央の下側には、「ノーマルフラッシュ」「上からのフラッシュ」「バズーカフラッシュ」「すべてのフラッシュ」と表示されて照明モードを選択する照明方法選択部80が表示されている。また、画面中央の上側には、残り時間を表示するカウンタ81が表示されている。
【0154】
この撮影画面では、利用者2は左側の切換ボタン22aで背景画像を選択し、右側の切換ボタン22bでフレーム画像を選択する(S302)。選択された背景画像およびフレーム画像は、背景選択部78およびフレーム選択部79のサムネイルが強調表示されるとともに、瞬時にカメラ6からの撮像映像と合成され、ライブ映像表示部77に表示される。このときの画像合成は、第1コンピュータ装置37において、低解像度背景画像群51および低解像度フレーム画像群52からフレームおよび背景が読み出され、アンダーレイ合成手段42およびオーバーレイ合成手段43によりカメラ6からの動画と合成され、表示される。このように、撮影プレイでは、フレームや背景はモニタ20に表示するだけなので、低解像度の画像を使用することにより処理の負荷が低減される。
【0155】
フレームや背景を切り換えるときは、利用者2は左側の切換ボタン22aで背景画像の切り換えを行い、右側の切換ボタン22bでフレーム画像の切り換えを行なう。これに応じて、切り換えで選択されたフレームや背景は、リアルタイムにカメラ6からの動画と合成され、ライブ映像表示部77にリアルタイムに切換表示される。これにより、利用者2は、シャッタ操作の前に、背景画像またはフレーム画像を色々切換ながら合成動画を確認でき、楽しみながら撮影できる。
【0156】
また、装置には複数の場所にストロボや蛍光灯の照明装置が備わり(図1,図7参照)、撮影時にどのストロボを照射させる等の照明バランスが異なる照明モードを、切換ボタン22a,22bおよびキャンセルボタン13を操作することで選択できるようになっている。
【0157】
「ノーマルフラッシュ」では正面ストロボ7が照射されて普通の撮影効果を奏する。「上からのフラッシュ」では点光源の天井ストロボ24が照射され、利用者2の頭部に天使の輪のような輝きが表現された撮影ができる。「バズーカフラッシュ」では、バウンスストロボ29が発光し、反射板25での反射光を利用した背面斜め上部からの照明が行なわれ、被写体2を後方上部から光で包み込んだような全体的に明るく、輪郭をややぼかした逆光効果を活かした画像に仕上がる。「すべてのフラッシュ」では、これら全てが照射され、全体的に明るく、光量のバランスを最適にすることで、上述のすべての効果を奏する。
【0158】
このとき、モニタ20によるライブ映像の確認中においては、各照明モードにおけるストロボの照明バランスに対応した照明バランスで、バウンス蛍光灯91,正面蛍光灯17,バック蛍光灯28,天井蛍光灯が点灯し、各照明モードにおける照明状態をモニタ20で確認できるようになっている。このとき、切換ボタン22a,22bで照明モードを切り換えることにより、バウンス蛍光灯91,正面蛍光灯17,バック蛍光灯28,天井蛍光灯の照明バランスも切り換わり、所望の照明モードの状態を確認しながら選択できるようになっている。
【0159】
ここで、バックストロボ27は、どの照明方法においても発光し、バックスクリーン26に被写体2の影ができるのを防止して背景の合成精度を向上させることが行なわれる。また、バック蛍光灯28は、フレームや背景を切り換えながら撮像映像とフレームや背景との合成動画をモニタ20に表示する際、常に発光しており、バックスクリーン26に被写体2の影ができるのを防止し、リアルタイムで切り換え表示される合成映像の合成精度を向上させる。
【0160】
フレームおよび背景の切り換え選択、照明方法の選択入力は、カウンタ81が0になるまで選択可能である。0になるとその時点で選ばれている内容で強制的に決定される。カウンタが0になる前に、撮影開始の指示として決定ボタン14を押すと(S303)、「3.2.1」という音声および画面表示によるカウントダウン表示ののち、ストロボが照射されるとともに、カメラ6のシャッタが動作し静止画50が撮影される(S304)。
【0161】
上記シャッタ操作により、カメラ6は被写体2の静止画50を撮影する。このとき、モニタ20には、撮影された静止画50とそのとき選択されているフレームおよび背景との合成画像が表示されている。また、上記シャッタ操作により、カメラ6は被写体2の静止画50を撮影してその画像データを記憶するとともに、そのシャッタ操作の際に選択されていたフレームおよび背景の識別情報を関連付けて記憶する。これらの情報は、撮影プレイの終了により第1コンピュータ装置37から第2コンピュータ装置38に伝送され、第2コンピュータ装置38における編集プレイで使用される。このように、合成画像は撮影時の確認のために作成されるのであって、合成画像自体が保存されるのではなく、撮影された静止画50だけが保存されるのである。
【0162】
そして、S305において、規定回数(たとえば6回)の撮影が終了しているか否かが判断され、撮影回数が規定回数に達していなければ(S305でNO)、S306において同じフレーム・背景・照明方法の選択内容でさらに規定回数(たとえば2回)撮影しているか否かが判断される。
【0163】
S306において同じフレーム・背景・照明方法の選択内容で規定回数(この場合は2回)に達していなければ(S306でNO)、S304に戻って規定回数(この場合は2回)まで撮影動作が繰り返される。S306において同じフレーム・背景・照明方法の選択内容で規定回数に達していれば(S306でYES)、S302に戻り、再度フレーム画像,背景画像,照明方法が選択できる状態となって規定回数(この場合は6回)の動作が繰り返される。一方、規定回数の撮影が終了すれば、撮影コースは終了し、次の処理へ進む。(S305でYES)
【0164】
つぎに、「オートフレームコース」について図12のフローチャートに基づいて説明する。
【0165】
この「オートフレームコース」は、あらかじめフレーム画像と背景画像の組み合わせが日替わりで複数種類用意され、そのフレーム画像と背景画像の組合せを選択して撮影を行うものである。予め用意された組合わせの中から選択すればよいので、フレーム画像と合成画像をそれぞれ別個に選択する必要がなく利用者2にとっても便利である。
【0166】
図10のS3で「オートフレームコース」が選択されると、図17の撮影画面が表示される(S100)。この撮影画面には、画面中央にカメラ6による撮像映像と選択されたフレームおよび背景とがリアルタイム合成された合成動画をリアルタイム表示するライブ映像表示部77が表示されている。また、画面左側および右側には、フレームと背景が組合せられた組合せ画像のサムネイル画像を縦並びに複数表示して組合せ画像を選択する組合せ選択部82が表示されている。
【0167】
また、画面中央の下側には、「ノーマルフラッシュ」「上からのフラッシュ」「バズーカフラッシュ」「すべてのフラッシュ」と表示された照明方法選択部80が表示されている。また、画面中央の上側には、残り時間を表示するカウンタ81が表示されている。
【0168】
このコースでも、切換ボタン22a,22bおよびキャンセルボタン13を操作することで照明モードを選択できるようになっているのは上述したコースと同様であり、モニタ20によるライブ映像の確認中においては、各照明モードにおけるストロボの照明バランスに対応した照明バランスで、バウンス蛍光灯91,正面蛍光灯17,バック蛍光灯28,天井蛍光灯が点灯し、各照明モードにおける照明状態をモニタ20で確認できる。このとき、切換ボタン22a,22bで照明モードを切り換えることにより、バウンス蛍光灯91,正面蛍光灯17,バック蛍光灯28,天井蛍光灯の照明バランスも切り替わり、所望の照明モードの状態を確認しながら選択できるようになっている。
【0169】
この撮影画面では、利用者2は左右の切換ボタン22a,22bで組合せ画像を選択する(S101)。選択された組合せ画像は、組合せ選択部82のサムネイルが強調表示されるとともに、瞬時にカメラ6からの動画と合成され、ライブ映像表示部77に表示される。このときの画像合成は、第1コンピュータ装置37において、低解像度背景画像群51および低解像度フレーム画像群52からフレームおよび背景が読み出され、アンダーレイ合成手段42およびオーバーレイ合成手段43により動画と合成され、モニタ20に表示される。
【0170】
フレームと背景の組合せ画像を切り換えるときは、利用者2は左右の切換ボタン22a,22bで画像の切り換えを行う。これに応じて、切り換えで選択されたフレームと背景の組合せ画像は、リアルタイムにカメラ6からの動画と合成され、ライブ映像表示部77にリアルタイムに切換表示される。カウンタ81および照明方法選択部80は、セレクトフレームコースの場合と同様である。
【0171】
決定ボタン14を押すと(S102)、「3.2.1」という音声および画面表示によるカウントダウン表示ののち、ストロボが照射されるとともに、カメラ6のシャッタが動作し静止画50が撮影される(S103)。
【0172】
そして、S104において、規定回数(たとえば6回)の撮影が終了しているか否かが判断され、撮影回数が規定回数に達していなければ(S104でNO)、S105において同じフレーム・背景・照明方法の選択内容でさらに規定回数(たとえば2回)撮影しているか否かが判断される。
【0173】
S105において同じフレーム・背景・照明方法の選択内容で規定回数(この場合は2回)に達していなければ(S105でNO)、S103に戻って規定回数(この場合は2回)まで撮影動作が繰り返される。S105において同じフレーム・背景・照明方法の選択内容で規定回数に達していれば(S105でYES)、S101に戻り、再度フレーム画像,背景画像,照明方法が選択できる状態となって規定回数(この場合は6回)の動作が繰り返される。一方、規定回数の撮影が終了すれば(S104でYES)、図18に示す予告画面がモニタ20に表示される。
【0174】
この予告画面には、「只今らくがきの準備中です、しばらくお待ちください」というメッセージとともに、「明日はこのフレームだよ、また来てね」のメッセージおよび次の日に選択可能となるフレームと背景の組合せ画面83が予告表示される(S106)。カウンタ81による所定のカウント時間だけ表示されたのち、撮影コースは終了し、次の処理へ進む。
【0175】
このように、選択入力しうるフレームおよび背景の組合せ画像が1日ごとに変更される日替わり画像であり、プレイ中における撮影プレイ終了時のタイミングで、次の日に選択入力可能となる組合せ画面83を予告表示するため、利用者2は、次の日に使用可能となる組合せ画面83の予告表示を見て気に入ったものがあればまた利用したいと考えることから、利用者2のリピート効果の増大に繋がる。また、利用者2に対して飽きのこないプレイを提供できるようになる。
【0176】
なお、選択可能とする画像は日替わりだけに限定するものではなく、週単位や月単位等適宜変更することができる。また、ここでは、日替わり画像として予告表示を行なう画像としてフレームと背景の組合せ画像である場合を例示したが、これに限定するものではなく、フレームや背景をそれぞれ日替わりや週替わりにして予告表示することもできる。そして、このような予告表示をマルチフレームコースやセレクトフレームコースにおいて行なうこともできる。
【0177】
つぎに、「マルチフレームコース」について図13に基づいて説明する。
【0178】
この「マルチフレームコース」は、ジャンルごとに場面が設定されており、その場面にあった画像(フレーム画像および背景画像)が予め決定されている。利用者は直接フレーム画像や背景画像を選択するのではなく、ジャンルを選択するだけで、連続的に撮影が行われるコースである。
【0179】
図10のS3で「マルチフレームコース」が選択されると、図19のジャンル選択画面が表示される(S200)。このジャンル選択画面には、複数のジャンル名が表示されたジャンル選択部75が表示され、ここに表示されているジャンルの中から切換ボタン22a,22bを操作して選択入力の切換を行なう。選択中は現在選ばれているジャンルのフレーム画像や背景画像がジャンル説明部76に表示される。決定ボタン14でジャンルが決定され次のステップへ進み、キャンセルボタン13で図10のS3のコース選択画面に戻り、コースを選び直すことが出来る。
【0180】
S200で好みのジャンルが決定されると、図20に示す照明方法選択画面が表示される(S201)。この照明方法選択画面には、「おまかせフラッシュ」「ノーマルフラッシュ」「上からのフラッシュ」「バズーカフラッシュ」「すべてのフラッシュ」と表示された照明方法選択部80が表示されている。
【0181】
上記「おまかせフラッシュ」が選択されると、あらかじめ決められた場面にあった最適な照明方法で撮影を行うことができる。その他の「ノーマルフラッシュ」「上からのフラッシュ」「バズーカフラッシュ」「すべてのフラッシュ」は、他の撮影コースの場合と同様であり、切換ボタン22a,22bおよびキャンセルボタン13を操作することで照明モードを選択できるようになっている。
【0182】
すなわち、モニタ20によるライブ映像の確認中においては、各照明モードにおけるストロボの照明バランスに対応した照明バランスで、バウンス蛍光灯91,正面蛍光灯17,バック蛍光灯28,天井蛍光灯が点灯し、各照明モードにおける照明状態をモニタ20で確認できる。このとき、切換ボタン22a,22bで照明モードを切り換えることにより、バウンス蛍光灯91,正面蛍光灯17,バック蛍光灯28,天井蛍光灯の照明バランスも切り替わり、所望の照明モードの状態を確認しながら選択できるようになっている。
【0183】
また、画面左上には、残り時間を表示するカウンタ81が表示されている。照明方法の選択は、左右の切換ボタン22a,22bおよび決定ボタン14で行なわれる。
【0184】
照明方法の選択が行なわれると、図21の撮影画面が表示される(S202)。この撮影画面には、画面中央にカメラ6による撮像と選択されたジャンルの最初の場面で決められたフレームおよび背景とがリアルタイム合成された合成映像をリアルタイム表示するライブ映像表示部77が表示されている(S203)。また、画面右には、選ばれたジャンルでの設定場面表示85が表示され、1場面で1回撮影し、強調表示等でこれから撮影する場面がわかるように表示されている。
【0185】
画面左側には、撮影予告表示部84が表示されている。この撮影予告表示部84では、矢印が上から下に移動し、矢印が「撮影」の場所にきたときにシャッタが動作するようになっている。このコースでは、利用者2によるシャッタ操作を必要とせず、撮影が連続的に行われる。この場合、連続的に撮影するためストロボの充電を行う時間を確保する必要があるが、この撮影予告部の表示を行うことで利用者2の退屈感を紛らわすことができる。
【0186】
図22は、撮影予告表示の第2例を示している。図21では、撮影予告表示部84がモニタ20の画面内に表示されていたが、この例では、モニタ20の外に複数のLEDランプ86を並べて取り付け、撮影予告ランプとして機能させている。この場合、点灯すれば数字が現れるランプなどを利用すれば利用者2にわかりやすく、撮影のタイミングをマークで表せば、よりわかりやすくなる。上記撮影予告ランプの配置は横並びだけでなく、縦並びとすることもできる。なお、上記撮影予告部は、設けなくてもよい。
【0187】
1回の撮影(S204)が終了すると自動的につぎの場面で撮影が行われ、場面数(たとえば7場面)が終了するまで連続的に撮影が繰り返される(S205でNO)。次の場面で使用するフレームと背景がカメラ6からの撮像と合成されライブ映像表示部77に表示される。上記ジャンルとして「学校」が選択された場合、場面として「校門」「教室」「運動場」「昼ご飯」「体育館」「廊下」「校舎裏」などが準備されている。規定回数での撮影が終了すると、つぎのステップに進む。
【0188】
上記「オートフレームコース」(S4)、「マルチフレームコース」(S5)、「セレクトフレームコース」(S6)のいずれかの撮影コースの撮影動作が終了すると、上記撮影コースの撮影において、被写体2を撮影した静止画50と、その撮影に使用されたフレームおよび背景の識別情報が第1コンピュータ装置37に格納され、第2コンピュータ装置38に対して伝送される。
【0189】
一方、編集プレイ用空間32への移動を促すメッセージが音声およびモニタ20に表示され、使用者2は撮影プレイ用空間31から一旦出て編集プレイ用空間32に移動し、編集プレイが開始される。
【0190】
編集プレイが開始されると、第2コンピュータ装置38において、第1コンピュータ装置37から伝送された静止画50とその撮影に使用されたフレームおよび背景の識別情報を元に、高解像度のフレームと背景が読み出されて静止合成画像58が合成される。
【0191】
編集プレイでは、編集用ディスプレイ8に、図23に示すようならくがき画面が表示され、編集プレイが行なわれる(S10)。
【0192】
上記らくがき画面において、63はらくがき入力部であり、撮影プレイにおいて撮影されたフレームと背景と被写体画像の静止合成画像58が表示され、タッチペン12の操作により手描き画像やスタンプ画像等の編集用画像56の入力を受け付ける。64は編集プレイの残り時間を表示するカウンタであり、66は上記カウンタが0になる前すなわち所定の編集プレイ時間に達する前に操作して編集プレイを終了する終了ボタンである。
【0193】
65は画像切換部であり、撮影プレイにおいて撮影されたフレームと背景と被写体画像の静止合成画像58について、複数のサムネイル画像が表示され、らくがき入力部63に表示してらくがき入力を行なえるアクティブ状態となる静止合成画像58を切り換えることができるようになっている。
【0194】
73はツール選択部であり、編集入力で使用する編集ツールを選択する。73dはペン入力を行なう際に選択するペンボタン、73cはスタンプ入力を行なう際に選択するスタンプボタンである。73aはらくがき入力部63に表示された静止合成画像58の背景を変更する際に選択する背景ボタン、73bはらくがき入力部63に表示された静止合成画像58のフレームを変更する際に選択するフレームボタンである。
【0195】
72は編集入力選択部であり、上記ツール選択部73で選択された編集ツールによって実際に入力するスタンプ画像やペンの種類等の編集入力メニューが表示され、実際に編集入力するメニューを選択する。
【0196】
例えば、上記ツール選択部73でペンボタン73dが選択された場合、この編集入力選択部72には、ペンの種類,太さ,色等がアイコン74で表示され、上記アイコン74をタッチペン12で選択してかららくがき入力部63の表面に絵を書くことにより、選択されたペン入力モードによる手描き画像が入力できる。
【0197】
また、上記ツール選択部73でスタンプボタン73cが選択された場合、この編集入力選択部72には、スタンプ画像の種類,大きさ,色等がアイコン74で表示され、上記アイコン74をタッチペン12で選択してかららくがき入力部63の表面にタッチペン12先端を接触させることにより、選択されたスタンプモードによるスタンプ画像が入力できる。
【0198】
また、上記ツール選択部73で背景ボタン73aが選択された場合、この編集入力選択部72には、各種の背景画像がアイコンまたはサムネイル74で表示され、上記アイコンまたはサムネイル74をタッチペン12で選択することにより、らくがき入力部63に表示された静止合成画像58で使用された背景を、ここで選択した背景に変更できるようになっている。ここで差し替えるフレームおよび背景は、撮影プレイにおいて選択できたものであってもよいし、撮影プレイでは表示されなかったまったく別の画像を準備しておき、その画像と差し替えることができるようにしてもよい。
【0199】
また、上記ツール選択部73でフレームボタン73bが選択された場合、この編集入力選択部72には、各種のフレームがアイコンまたはサムネイル74で表示され、上記アイコンまたはサムネイル74をタッチペン12で選択することにより、らくがき入力部63に表示された静止合成画像58で使用されたフレームを、ここで選択した背景に変更できるようになっている。
【0200】
67はフレーム消去ボタンであり、らくがき入力部63に表示された静止合成画像58で使用されたフレームを1回の操作で消去できるようになっている。また、68は背景消去ボタンであり、らくがき入力部63に表示された静止合成画像58で使用された背景を1回の操作で消去できるようになっている。上記フレーム消去ボタン67および背景消去ボタン68は、1回の操作でフレームや背景が消去されることから、後述のけしゴム69でタッチペン12でなぞって消すより操作性がよい。なお、フレーム消去ボタン67や背景消去ボタン68では、上述したように差し替えたフレームや背景を消去することもできる。
【0201】
このように、撮影プレイにおけるシャッタ操作により所望のフレームや背景を決定して静止画50として固定したのち、プリンタ9による印刷出力する前の編集プレイにおいて、上記静止画50に使用されたフレームや背景の差し替えや消去を可能とするようになっているため、撮影プレイにおいて切換表示しながら選択したフレームや背景があとになって気に入らなくなったような場合に、印刷前に差し替えてより納得のいく写真プリントを提供することができる。
【0202】
69は既に入力された手描き画像やスタンプ画像を消去するけしゴム、70は操作を1回前に戻してやり直す戻るボタン、71は操作をはじめからやり直すはじめからボタンである。
【0203】
所定時間の編集プレイが終了すると、編集後の静止合成画像58の画像データがプリンタ9に送られて、印刷媒体35に印刷出力され、写真プリントが送出口19から排出される(S11)。
【0204】
このように、上記写真プリント提供装置によれば、使用者2は、従来のように、あらかじめひとつに決められたフレーム画像に応じてシャッタ操作を行なうのではなく、リアルタイム表示される使用者2自身の映像と、切換表示されるフレームや背景とのリアルタイム合成映像を目視確認しながら、順次フレームや背景の切換入力を行なうとともに、その合成映像をリアルタイムで目視確認できる。このため、所望のフレームや背景記憶画像を探したり、フレームや背景の絵柄に合わせたポーズや表情を決めるなど、趣向を凝らした撮影プレイが可能となる。また、フレームや背景と撮像映像が実際に合成された状態で数多くのフレームや背景のなかから所望のものを選択できるため、そのときの服装や髪型、あるいはその時の気分やプレイ仲間が誰か等に応じた最適なフレームや背景の選択を行ないやすくなる。
【0205】
図24および図25は、本発明の写真プリント提供装置の第2の実施の形態を示す図である。
【0206】
図24は、ストロボボックス30が、天井部4aではなくバックスクリーン26の背後に設けられたものである。バックスクリーン26は、床面から天井部4aまで延びているのではなく、天井部4a近傍に空間ができるよう所定の高さに設定されている。そして、上記バックスクリーン26の上部に形成された空間部分に反射板25が配置されるとともに、バックスクリーン26の上端部近傍の背後に、上部の反射板25に向かうようストロボボックス30が配置されている。
【0207】
上記反射板25は、ストロボボックス30の照明光の照射を受ける部分が、側面視で凸面状に形成されている。また、天井ストロボ24は、天井部4aに直接取り付けられている。この例でも、上記ストロボボックス30と反射板25をバックスクリーンユニット3の背面側からみた状態の配置は、図4、図5、図6に示す態様とすることができる。それ以外は、上記第1の実施の形態と同様であり、同様の部分には同じ符号を付している。
【0208】
このように、ストロボボックス30をバックスクリーン26の背後に配置したことにより、ストロボボックス30が撮影の際の邪魔になることがなく、撮影ボックス内の撮影領域を不必要に狭めない。また、被写体2の背後のバックとなる領域にストロボボックス30が突出しないので、被写体2が撮影の際にもたれて撮影しても障害にならず、ストロボボックス30の破損も防止される。
【0209】
また、この例でも、バックスクリーン26の背後から照明するバック照明手段を備えているため、撮影の際にバックスクリーン26に被写体2の影ができるのが防止され、編集手段による編集において、例えばクロマキー合成等の画像合成を行なう場合に合成精度が向上する。特に、逆光照明手段以外に被写体の前側や頭上等からの照明を併用する場合に、バックスクリーン26の影が防止できやすいので効果的である。
【0210】
図25は、ストロボボックス30が、天井部4aではなくバックスクリーン26の背後に設けられたものである。この例では、バックスクリーン26の背後には、バック照明手段が設けられていない。そして、上記バックスクリーン26は、床面から天井部4aまで延びているのではなく、天井部4a近傍に空間ができるよう所定の高さに設定されている。そして、上記バックスクリーン26の上部に形成された空間部分に反射板25が配置されるとともに、バックスクリーン26の上端部近傍の背後に、上部の反射板25に向かうようストロボボックス30が配置されている。
【0211】
上記反射板25は、ストロボボックス30の照明光の照射を受ける部分が、側面視で凸面状に形成されている。また、天井ストロボ24は、天井部4aに直接取り付けられている。この例でも、上記ストロボボックス30と反射板25をバックスクリーンユニット3の背面側からみた状態の配置は、図4、図5、図6に示す態様とすることができる。それ以外は、上記第1の実施の形態と同様であり、同様の部分には同じ符号を付している。
【0212】
図24,図25に示すように、下側から上側に配置された反射板25に反射させる場合の上記反射板25の形状は、つぎのようにすることができる。
【0213】
まず、ストロボボックス30の光源が線状の光源である場合、垂直方向断面は凸面の円弧、水平方向断面は、放物面の鏡を用いて焦点位置に線光源として直管型蛍光灯を置くのが好ましい。線光源の長さが筐体横幅とほぼ等しい長さになるならば、水平方向断面は放物面の焦点距離が無限大つまり直線になる。本来平行光線である太陽の逆光を模すので、極端に水平方向に光束が入り乱れ逆光の効果が落ちるようであれば、配光を制限するため垂直方向にルーバを内蔵させることもできる。ストロボとストロボ選択時常時点灯の蛍光灯は、出来るだけ接近させて配置する。このようにすることで、撮影前のモニター表示と印刷結果の相違が少なくなる。
【0214】
また、ストロボボックス30の光源が点状の光源である場合、垂直方向断面は凸面の円弧、水平方向断面は放物面あるいは略放物面になるよう分割配置した平面鏡を用いて、焦点位置に平面鏡から見てほぼ点光源となるストロボ及びストロボ選択時常時点灯の電球型蛍光灯を、出来るだけ接近させて配置する。こうすることで、撮影前のモニター表示と印刷結果の相違が少なくなる。
【0215】
双曲放物面の手前半分y=0の面を、撮影ボックスの後部壁面に沿わせて配置する。図中に表示されている焦点位置(0,0,1/2)に、ほぼ点光源と見なせるストロボ及び電球型蛍光灯を配置する。そうすることによって、壁面に沿って上方へ向かった光は、反射板25で反射して下方向の平行光となる。壁面よりやや前方上方へ向かった光は、反射板25で反射して前方下方向の平行光となり、被写体の後方から太陽光を模した平行光によって、自然できれいな逆光撮影が出来る。特に中心から外れた左右も真後ろからの平行光となる。被写体に逆光が当たると髪の毛を半分光が透過したようになり、ラインライト効果が得られ、雰囲気が良くきれいに映る。
【0216】
図26〜26は、本発明の写真プリント提供装置の第3の実施の形態を示す図である。
【0217】
この例では、筐体1の側面が撮影前プレイ部であり、筐体1の正面が撮影プレイ用空間である。また、筐体1の反対側の側面が編集前プレイ部であり、筐体1の背面が編集プレイ空間である。上記筐体1の背面には編集ユニットが設けられており、編集ユニットの側面が、写真プリントが排出される印刷待ち空間になっている。
【0218】
図28のようなレイアウトの場合は、筐体1を囲む四方に利用者がプレイするための空間を設ける必要があるが、上述のように撮影前ユニット88または編集前ユニット87が移動可能である場合には、図30に示すように筐体1の一面を壁側に設置し、3方向だけ空間を設ければよく、店舗の状況にあわせた設置が可能となる。
【0219】
上記撮影前プレイを行なう撮影前ユニット88は、キャスタ付きで移動可能となっており、編集前プレイを行なう編集前ユニット87はボルト止め等により取外し移設可能に構成されている。そして、図29および図30は、上記撮影前ユニット88および編集前ユニット87を別の場所に移動したレイアウト例を示している。
【0220】
この例では、撮影前ユニット88における撮影前プレイにおいて、上述した撮影プレイの一部であるコース選択等を行い、編集前ユニット87における編集前プレイにおいて上述した編集プレイの一部である写真選択や明るさ調整等を行いうるようになっている。また、上記撮影前ユニット88には、利用者2の移動方向を示す方向表示89が取り付けられている。それ以外は上述した第1の実施の形態と同様であり、同様の作用効果を奏する。
【0221】
なお、上記各実施の形態において、プリンタ9としては、昇華型プリンタ,インクジェットプリンタ,レーザプリンタ,熱転写型プリンタ,溶融型プリンタ,サーマルプリンタ,印画紙プリンタ,インスタントフィルムプリンタ等、各種のタイプのプリンタを適用することができ、特に限定するものではない。また、上記プリンタ9を複数台設けて利用者が印刷したい好みのプリンタ9を選択できるようにしてもよい。
【0222】
また、上記各実施の形態において、出力する写真プリントは、特に限定するものではなく、シールプリントやカード等として出力することができ、印刷媒体35の材質や構成を限定する趣旨ではない。
【0223】
また、上記各実施の形態では、硬貨の投入により撮影を開始するようにしたが、これに限定するものではなく、紙幣,プリペイドカード,メダル,クレジットカード,キャッシュカード等、撮影の対価として支払いうるものであれば、各種の態様を含む趣旨である。また、これらは、単独で用いる場合だけでなく、組み合わせて用いる場合も含む趣旨である。
【0224】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、逆光照明は反射板で反射されて被写体に逆光で照射され、夕日の逆光で撮影したような被写体のアウトラインが縁取りのように輝くラインライトができ、髪の輪郭や横顔の線が美しく表現されたポートレート撮影風の写真プリントを提供できる。また、反射板はストロボボックスほどの前後寸法にはならないため、少々被写体が後退して撮影しても、逆光による照明状態が維持され、従来のように、被写体の鼻の頭だけが光ってラインライト効果が得られないような失敗写真の発生が防止される。また、装置の外部にストロボボックスが突出することによる装置自体の外観の悪化や、設置場所等に制限ができるという問題が生じない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の写真プリント提供装置の一実施の形態を示す断面図である。
【図2】上記筐体を示す斜視図である。
【図3】上記写真プリント提供装置の斜視図である。
【図4】逆光照明手段を下から見た状態を示す部分断面図である。
【図5】第2例の逆光照明手段を下から見た状態を示す部分断面図である。
【図6】第3例の逆光照明手段を下から見た状態を示す部分断面図である。
【図7】上記写真プリント提供装置のシステム構成図である。
【図8】明るさの階調を示す線図である。
【図9】明るさの階調を示す線図である。
【図10】上記写真プリント提供装置の動作の一例を説明するフローチャートである。
【図11】セレクトフレームコースのフローチャートである。
【図12】オートフレームコースのフローチャートである。
【図13】マルチフレームコースのフローチャートである。
【図14】コース選択画面の一例を示す図である。
【図15】ジャンル選択画面の一例を示す図である。
【図16】撮影画面の一例を示す図である。
【図17】撮影画面の一例を示す図である。
【図18】予告表示画面の一例を示す図である。
【図19】ジャンル選択画面の一例を示す図である。
【図20】照明方法選択画面の一例を示す図である。
【図21】撮影画面の一例を示す図である。
【図22】撮影予告表示の第2例を示す図である。
【図23】らくがき画面の一例を示す図である。
【図24】本発明の写真プリント提供装置の第2の実施の形態を示す図である。
【図25】上記第2の実施の形態の他の態様を示す図である。
【図26】本発明の写真プリント提供装置の第2の実施の形態を示す図である。
【図27】上記第2の装置を示す図である。
【図28】上記第2の装置を示す図である。
【図29】上記第2の装置による他のレイアウトを示す図である。
【図30】上記第2の装置による他のレイアウトを示す図である。
【図31】従来例を示す図である。
【符号の説明】
1 筐体
2 被写体,使用者,利用者
3 バックスクリーンユニット
4a 天井部
4b 支持枠材
4c 支持枠材
5a カーテン
5b カーテン
6 カメラ
7 正面ストロボ
8 編集用ディスプレイ
9 プリンタ
10 透明板
11 乳白板
12 タッチペン
13 キャンセルボタン
14 決定ボタン
15 硬貨投入口
16 操作パネル
17 正面蛍光灯
18a スピーカ
18b スピーカ
19 送出口
20 モニタ
21 ハーフミラー
22a 切換ボタン(左側)
22b 切換ボタン(右側)
23 編集入力パネル
24 天井ストロボ
25 反射板
26 バックスクリーン
27 バックストロボ
28 バック蛍光灯
29 バウンスストロボ
30 ストロボボックス
31 撮影プレイ用空間
32 編集プレイ用空間
33 記憶装置
34 硬貨検出部
35 印刷媒体
36 ストロボ制御回路
37 第1コンピュータ装置
38 第2コンピュータ装置
39 第1制御回路
40a サービスパネル
40b サービスパネル
41 記憶装置
42 アンダーレイ合成手段
43 オーバーレイ合成手段
44 CPU
45 メモリ
46 ドライバ
47 通信手段
48 制御プログラム
49 操作画面
50 静止画
51 低解像度背景画像群
52 低解像度フレーム画像群
53 制御プログラム
54 高解像度フレーム画像群
55 高解像度背景画像群
56 編集用画像
57 操作画面
58 静止合成画像
59 被写体抽出手段
60 画像合成手段
61 メニュー
62 第2制御回路
63 らくがき入力部
64 カウンタ
65 画像切換部
66 終了ボタン
67 フレーム消去ボタン
68 背景消去ボタン
69 けしゴム
70 戻るボタン
71 はじめからボタン
72 編集入力選択部
73 ツール選択部
73a 背景ボタン
73b フレームボタン
73c スタンプボタン
73d ペンボタン
74 アイコン,サムネイル
75 ジャンル選択部
76 ジャンル説明部
77 ライブ映像表示部
78 背景選択部
79 フレーム選択部
80 照明方法選択部
81 カウンタ
82 選択部
83 画面
84 撮影予告表示部
85 設定場面表示
86 LEDランプ
87 編集前ユニット
88 撮影前ユニット
89 方向表示
90 拡散板
91 バウンス蛍光灯
92 ストロボボックス
93 ブース
Claims (11)
- 撮像領域を形成する撮影ボックス内の被写体を撮像するカメラと、上記カメラによる撮像映像をリアルタイム表示して被写体に撮像映像の目視確認を可能とする表示手段と、上記カメラによる撮像映像を所定タイミングの静止画として固定するシャッタ手段と、固定された静止画に対する編集入力を受け付ける編集入力手段と、受け付けた編集入力に基づいて静止画の編集を行なう編集手段と、編集された画像を印刷して写真プリントとして提供するプリンタとを有する写真プリント提供装置であって、上記撮影領域に存在する被写体を背後から照明する逆光照明手段を備え、上記逆光照明手段は、撮影ボックス内における撮像領域の後方に配置した反射板と、撮影ボックス内にあって上記反射板に向かって照明光を照射するストロボボックスとから構成されていることを特徴とする写真プリント提供装置。
- 上記ストロボボックスは、内部に収容されたストロボと、ストロボの照射範囲を設定するフードと、上記フードの前面に設けられた拡散板とを含んで構成されている請求項1記載の写真プリント提供装置。
- 上記ストロボボックスは撮影ボックスの天井部に設けられ、後方に位置する反射板に向かって照明光を照射するように配置されている請求項1または2記載の写真プリント提供装置。
- 上記撮影ボックスは被写体のバックとなる領域にバックスクリーンを備え、このバックスクリーンの背後から照明するバック照明手段を備えている請求項1〜3のいずれか一項に記載の写真プリント提供装置。
- 上記撮影ボックスは被写体のバックとなる領域にバックスクリーンを備え、上記ストロボボックスはバックスクリーンの背後に設けられ、上方に位置する反射板に向かって照明光を照射するように配置されている請求項1または2記載の写真プリント提供装置。
- 上記バックスクリーンの背後から照明するバック照明手段を備えている請求項5記載の写真プリント提供装置。
- 上記逆光照明手段やバック照明手段以外に、被写体を前面から照射する前面照明手段と、被写体の頭上から照明する天井照明手段のうち少なくともいずれかを備えている請求項1〜6のいずれか一項に記載の写真プリント提供装置。
- 逆光照明手段、前面照明手段、天井照明手段の少なくともいずれか2つ以上を含む複数の照明手段の照明バランスが異なる複数の照明モードを備え、被写体の選択により所望の照明モードを選択するモード選択手段を備えている請求項7記載の写真プリント提供装置。
- 上記逆光照明手段、前面照明手段、天井照明手段には、それぞれ撮影用のストロボ照明と撮像映像確認用の常灯照明とが並置されており、撮影時には上記モード選択手段で選択された照明バランスによりストロボ照明が発光し、撮像映像確認時には上記モード選択手段で選択された照明バランスにより常灯照明が照明するようになっている請求項8記載の写真プリント提供装置。
- 表示手段による撮像映像確認中に、上記モード選択手段により照明モードの変更ができるようになっている請求項9記載の写真プリント提供装置。
- 撮像映像を表示手段にリアルタイム表示する際に、明暗の階調を強調して表示する補正手段と、当該撮像映像をシャッタ操作で固定して得られた静止画をプリンタで印刷する際に、明暗の階調を実際の撮影時の階調に所定量だけ戻す逆補正手段とをさらに備えた請求項1〜10のいずれか一項に記載の写真プリント提供装置。
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006313175A (ja) * | 2005-05-06 | 2006-11-16 | Atlus Co Ltd | 自動写真撮影装置 |
JP2009225281A (ja) * | 2008-03-18 | 2009-10-01 | Fujifilm Corp | プリント受付装置、プリント受付システム、サーバ装置、端末装置、プリントサイズ提案方法、プリントサイズ設定方法及びプログラム |
JP4919131B1 (ja) * | 2011-06-24 | 2012-04-18 | フリュー株式会社 | 画像提供装置および方法、並びにプログラム |
JP2014075812A (ja) * | 2013-11-15 | 2014-04-24 | Furyu Kk | 写真シール作成装置、画像処理方法、並びにプログラム |
-
2002
- 2002-12-11 JP JP2002359447A patent/JP2004193967A/ja active Pending
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