[実施形態]
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ説明する。図中同一及び相当する構成については同一の符号を付し、同じ説明を繰り返さない。
<<1.写真撮影遊戯機の構成>>
<1.1.全体構成>
図1は、本実施形態に係る写真撮影遊戯機の外観を表す模式図である。写真撮影遊戯機1は、撮影ブース2と、事前接客部3と、編集ブース4と、事後接客部5(図4参照)とを備えている。
<1.2.撮影ブースの構成>
撮影ブース2は、図1に示すように、正面筐体20A及び背面筐体20Bによって区画された空間である。撮影ブース2内では、被写体である利用者の写真撮影が行われる。なお、説明の便宜上、正面筐体20A側を前、背面筐体20B側を後ろといい、正面筐体20Aに向かって右を単に右、正面筐体20Aに向かって左を単に左という。図1に示すように、正面筐体20Aと背面筐体20Bとは前後方向に間を空けて配置されており、利用者は、正面筐体20Aと背面筐体20Bとの間を通って撮影ブース2に出入りする。
図2は、正面筐体20Aを表す模式図である。図2に示すように、正面筐体20Aの内側には、撮影ユニット20が設けられている。撮影ユニット20は、カメラ21と、正面ディスプレイ22と、照明装置23と、後述するスピーカ450(図5参照)とを備えている。
カメラ21は、正面筐体20Aの内側前面の幅方向中央付近に配置されている。カメラ21は、撮影ブース2内の利用者(被写体)を撮影し、所定のタイミングで静止画像として記録する。
正面ディスプレイ22は、カメラ21の下方に配置されている。正面ディスプレイ22は、カメラ21によって撮影された利用者の映像を左右反転させ、リアルタイムにライブ表示する。また、正面ディスプレイ22上にはタッチパネルが配置されており、タッチパネルを介して、利用者による入力操作が受け付けられる。利用者による入力操作は、利用者が正面ディスプレイ22にタッチペン(図示略)又は指で直接タッチすることによって受け付けられる。
照明装置23は、ストロボ光源及び蛍光灯光源を有している。ストロボ光源は、カメラ21が利用者のライブ映像を静止画として記録する瞬間に発光し、発光面を介して撮影ブース2内の利用者に光を照射する。
図3は、背面筐体20Bを表す斜視図である。図3に示すように、背面筐体20Bにおいて、正面筐体20Aと向かい合う内側の面には、背面パネル24が設けられている。背面パネル24は、クロマキー合成用のパネルであってもよいし、クロマキー合成用のカーテンを備えていてもよい。背面筐体20Bの床面25上には、クロマキー合成用の床マットや床板等の床部材(図示略)が設けられる。床部材の色は、背面パネル24の色と同じであり、例えば黄緑色等とされる。特に図示しないが、撮影ブース2内側において、背面筐体20Bの天井や左右側面に、照明装置(図示略)が設けられていてもよい。
<1.3.事前接客部の構成>
事前接客部3は、図1及び図2に示すように、撮影ブース2の外に設けられており、受付装置30を備える。受付装置30は、正面筐体20Aの左側の側面に配置されている。ただし、受付装置30は、正面筐体20Aの右側の側面に設けられていてもよいし、正面筐体20Aの左右両方の側面に設けられていてもよい。
受付装置30は、受付用ディスプレイ31と、コイン投入口32と、スピーカ33とを備えている。
受付用ディスプレイ31は、利用者がプレイに関する各種設定を入力するための画面等を表示する。受付用ディスプレイ31上にはタッチパネルが配置されており、タッチパネルを介して、利用者による入力操作が受け付けられる。利用者による入力操作は、利用者が受付用ディスプレイ31にタッチペン(図示略)又は指で直接タッチすることによって受け付けられる。コイン投入口32には、利用者によってコインが投入される。スピーカ33は、操作案内やBGM等の音声を出力する。
<1.4.編集ブースの構成>
編集ブース4は、図1及び図4に示すように、正面筐体20Aの前方に設けられており、編集ユニット40を備えている。編集ユニット40は、2つの画像編集装置41と、各画像編集装置41を支持する編集筐体43とを備えている。
2つの画像編集装置41は、左右対称となるよう背中合わせに配置されている。図4では、2つの画像編集装置41のうち、左側に配置された画像編集装置41のみが示されている。各画像編集装置41は、編集用ディスプレイ411と、2本のタッチペン412と、後述するスピーカ413(図5参照)とを備えている。
編集用ディスプレイ411には、利用者に画像編集を行わせるために、撮影ブース2での撮影によって生成された写真画像が表示される。編集用ディスプレイ411上にはタッチパネルが配置されており、タッチパネルを介して、写真画像に対する利用者による編集操作が受け付けられる。
2本のタッチペン412は、編集用ディスプレイ411の両側に配置されている。利用者による編集操作は、利用者が各タッチペン412で編集用ディスプレイ411にタッチすることによって受け付けられる。ただし、利用者による編集操作は、利用者が編集用ディスプレイ411に指で直接タッチすることによって受け付けられてもよい。
スピーカ413(図5参照)は、操作案内やBGM等の音声を出力する。非接触通信装置97は、画像の取得に必要な情報等を利用者の端末装置に送信する際に用いられる。
<1.5.事後接客部の構成>
事後接客部5は、図4に示すように、編集ユニット40側面に設けられており、受付装置50を備えている。
受付装置50は、受付用ディスプレイ51と、写真シール排出口52と、スピーカ53とを備えている。
受付用ディスプレイ51は、携帯端末で画像を取得するためのメールアドレスを入力したり、携帯端末に送信する画像を選択したりするための画面等を表示する。受付用ディスプレイ51上にはタッチパネルが配置されており、タッチパネルを介して、利用者による入力操作が受け付けられる。利用者による入力操作は、指で直接タッチすることによって受け付けられるが、タッチペンによってタッチすることによって受け付けられてもよい。写真シール排出口52は、受付装置50に設けられており、編集筐体43内に備わるプリンタ650(図5参照)で印刷された写真シールが排出される。スピーカ53は、操作案内やBGM等の音声を出力する。
<1.6.写真撮影遊戯機の機能構成>
次に、写真撮影遊戯機1の機能構成について、図5を参照しつつ説明する。
<1.6.1.制御装置の構成>
図5に示すように、写真撮影遊戯機1は、制御装置100を備えている。制御装置100は、コンピュータ装置101と、制御基板102と、クロマキーキャプチャボード17とを備えている。
コンピュータ装置101は、撮影ユニット20、受付装置30、編集ユニット40の各画像編集装置41、受付装置50、及びプリンタ650と接続されている。コンピュータ装置101は、制御基板102を介して、発光制御部110、蛍光灯14、コイン制御部112、及びサービスパネル113と接続されている。
コンピュータ装置101は、Central Processing Unit(CPU)103と、ハードディスク(HDD)104と、メモリ105と、通信部106とを備えている。
CPU103は、HDD104に記憶されている制御プログラムを実行することにより、後述する写真撮影遊戯機1の各機能を実現する。
HDD104は、CPU103によって実行される制御プログラムや各種設定データ等を記憶する。各種設定データには、例えば、各処理に必要なグラフィックデータ、音声データ、撮影コースを示す情報、背景画像データ、写真画像の編集に利用される編集画像データ、及び編集履歴画像の数の上限を示す履歴回数データ等が含まれる。
メモリ105は、コンピュータ装置101のメインメモリであり、CPU103が制御プログラムを実行する際の一時的な作業領域である。通信部106は、ネットワークを介してサーバ(図示略)及び非接触通信装置97との通信を行う。
制御基板(デジタル入出力ボード(DIO))102は、コンピュータ装置101と接続され、コンピュータ装置101との間で信号の入出力を行う。また、制御基板102は、コイン制御部112、発光制御部110、蛍光灯14、及びサービスパネル113とも接続されており、これらとの間で信号の入出力を行う。
<1.6.2.事前接客処理時に動作する機能>
CPU103は、HDD104に記憶された制御プログラムを実行することにより、事前接客処理において予め定められた情報を受付用ディスプレイ31に表示し、事前接客処理において予め定められた音声をスピーカ33から出力させる。
<1.6.3.撮影処理時に動作する機能>
CPU103は、HDD104に記憶された制御プログラムを実行することにより、撮影処理において予め定められた情報を正面ディスプレイ22に表示し、撮影処理において予め定められた音声をスピーカ450から出力させる。
CPU103は、HDD104に記憶された制御プログラムを実行することにより、発光制御部110によって照明装置23を制御する。発光制御部110は、例えば、照明装置23の発光タイミングや発光量を制御する。
クロマキーキャプチャボード17は、撮影ユニット20及びコンピュータ装置101と接続されている。クロマキーキャプチャボード17は、カメラ21が撮影しているライブ映像を所定の間隔(例えば30フレーム/秒)で写真画像データとして取り込む。クロマキーキャプチャボード17は、各写真画像データから被写体である利用者の領域を抽出し、コンピュータ装置101に転送する。
<1.6.4.画像編集処理時に動作する機能>
CPU103は、HDD104に記憶された制御プログラムを実行することにより、画像編集処理において予め定められた情報を編集用ディスプレイ411に表示し、画像編集処理において予め定められた音声をスピーカ413から出力させる。
コンピュータ装置101は、プリンタ650と接続されている。CPU103は、HDD104に記憶された制御プログラムを実行することにより、プリンタ650に印刷処理を行わせる。
<1.6.5.事後接客処理時に動作する機能>
CPU103は、HDD104に記憶された制御プログラムを実行することにより、事後接客処理において予め定められた情報を受付用ディスプレイ51に表示し、事後接客処理において予め定められた音声をスピーカ53から出力させる。
<<2.写真撮影遊戯機の動作>>
次に、写真撮影遊戯機1の動作について説明する。以下で説明する各処理は、図5に示すCPU103が制御プログラムを実行することにより行う。
図6は、写真撮影遊戯機1の全体動作を示すフロー図である。写真撮影遊戯機1は、まず、プレイの開始を受け付けるための事前接客処理を行う(ステップS10)。次に、写真撮影遊戯機1は、事前接客処理で受け付けたプレイごとに撮影処理を行う(ステップS20)。その後、写真撮影遊戯機1は、撮影処理で生成された写真画像に対する画像編集処理を行う(ステップS30)。最後に、写真撮影遊戯機1は、画像編集処理後の写真画像について事後接客処理を行う(ステップS40)。以下、各処理について詳述する。
<2.1.事前接客処理>
まず、事前接客処理(ステップS10)について説明する。図7は、事前接客処理の動作を示すフロー図である。
CPU103は、プレイのデモンストレーション映像を表すデモ画面を受付用ディスプレイ31に表示する(ステップS111)。CPU103は、利用者が1プレイ分のコインを投入口32に投入するまで、デモ画面の表示を継続する(ステップS112でNoの場合)。このとき、CPU103は、デモンストレーション映像に応じたBGM等をスピーカ33から出力させてもよい。
コイン投入口32に1コインが投入されると、コイン制御部112(図5参照)により、コインが投入されたことを示す情報が制御基板102を介してコンピュータ装置101に出力される。CPU103は、コイン制御部112からの情報ごとにコインカウントを1つインクリメントする。CPU103は、コインカウントが1プレイ分に達すると、1プレイ分のコインが受け付けられたと判断し(ステップS112でYesの場合)、プレイを開始し、ステップS113以下の処理を行う。
CPU103は、各種設定情報入力画面(図示省略)を受付用ディスプレイ31に表示し、利用者による設定情報の入力を受け付ける(ステップS113)。設定情報入力画面において、利用者は、撮影コースの選択、各撮影におけるアングルの選択、撮影人数の選択、及び背景画像の選択等を行う。
利用者は、例えば、予め用意されている2つの撮影コース(「シカクコース」及び「マルコース」)から所望の撮影コースを選択することができる。「シカクコース」は、矩形状の写真画像が提供される撮影コースである。「マルコース」は、正円形状の写真画像が提供される撮影コースである。
利用者は、例えば、予め用意されている3種類のアングル(「アップ」、「上から全身」、及び「正面全身」)から全6回の撮影各々における所望のアングルを選択することができる。
利用者は、例えば、予め用意されている撮影人数の設定(「2人」及び「3人以上」)から所望の設定を選択することができる。
利用者は、予め用意されている複数の背景画像から、全6回の撮影で得られる各画像に合成するための背景画像を選択することができる。
利用者によって設定情報が入力された後、CPU103は、撮影ブース2が空いているか否かを判断する(ステップS114)。撮影ブース2が空いていない場合(ステップS114でNoの場合)、CPU103は、利用者に対して待機を促す待機画面(図示略)を受付用ディスプレイ31に表示する(ステップS115)。撮影ブース2が空いている場合(ステップS114でYesの場合)、CPU103は、撮影ブース2への移動を誘導する誘導画面(図示略)を受付用ディスプレイ31に表示する(ステップS116)。また、CPU103は、利用者によって入力された各種設定情報をメモリ105に記憶する(ステップS117)。
<2.2.撮影処理>
次に、撮影処理(ステップS20)について説明する。図8は、撮影処理の動作フローを示す図である。
CPU103は、撮影ブース2内の正面ディスプレイ22に、撮影開始を案内する撮影開始画面(図示略)を表示する(ステップS211)。撮影開始画面には、撮影開始ボタンが表示されており、利用者がこの撮影開始ボタンにタッチすることにより以降の処理が開始される。
利用者が撮影開始ボタンにタッチすると、CPU103は、ステップS113で設定されたアングルに応じてカメラ21の撮影方向を制御し、カメラ21によって撮影ブース2内の利用者を6回撮影する。CPU103は、矩形状の各撮影画像を所定の画像サイズ及び形状となるようにトリミングし、6枚の写真画像を生成する(ステップS212)。例えば、ステップS113で「シカクコース」が選択されていた場合、矩形状の各撮影画像は、所定の縦横比及び所定サイズにトリミングされる。また、例えば、ステップS113で「マルコース」が選択されていた場合、矩形形状の各撮影画像は、マスク処理等によって所定サイズの正円形状にトリミングされる。
その後、CPU103は、編集ブース4が空いているか否かを判断する(ステップS213)。編集ブース4が空いていない場合(ステップS213でNoの場合)、CPU103は、利用者に対して待機を促す待機画面(図示略)を正面ディスプレイ22に表示する(ステップS214)。編集ブース4が空いている場合(ステップS213でYesの場合)、CPU103は、編集ブース4への移動を誘導する誘導画面(図示略)を正面ディスプレイ22に表示する(ステップS215)。
<2.3.画像編集処理>
次に、画像編集処理(ステップS30)について説明する。図9は、画像編集処理の動作を示すフロー図である。
CPU103は、撮影ブース2から編集ブース4への利用者の移動を待つ待機画面(図示略)を編集用ディスプレイ411に表示する(ステップS311)。
次に、CPU103は、写り及び明るさの選択を受け付ける(ステップS312)。具体的には、CPU103は、写り選択画面(図示略)を編集用ディスプレイ411に表示し、利用者の操作に応じて、目の大きさや黒目の大きさ、輪郭等の写りの選択を受け付ける。また、CPU103は、明るさ選択画面(図示略)を編集用ディスプレイ411に表示し、利用者の操作に応じて、肌の明るさの選択を受け付ける。
続いて、CPU103は、名前/グループ名入力画面(図示略)を編集用ディスプレイ411に表示し、利用者による名前又はグループ名の入力を受け付ける(ステップS313)。具体的には、ステップS113で選択された撮影人数の設定が「2人」である場合、CPU103は、名前入力画面(図示略)を編集用ディスプレイ411に表示し、各利用者による名前の入力を受け付ける。ステップS113で選択された撮影人数の設定が「3人以上」である場合、CPU103は、グループ名入力画面(図示略)を編集用ディスプレイ411に表示し、利用者によるグループ名の入力を受け付ける。
次に、CPU103は、編集用ディスプレイ411に編集画面を表示し、落書き処理を開始する(ステップS314)。
図10は、落書き処理において表示される編集画面の模式図である。図10に示すように、編集画面200Aは、編集領域201L,201Rと、サムネイル表示領域202L,202Rと、編集ツール表示領域203L,203R,204とを含む。
編集領域201L,201Rは、利用者が編集対象として選択した写真画像についての編集入力が行われる領域である。編集領域201Lでは、主として、編集用ディスプレイ411に向かって左側に立つ利用者が編集入力操作を行う。編集領域201Rでは、主として、編集用ディスプレイ411に向かって右側に立つ利用者が編集入力操作を行う。
編集領域201Lには、利用者の選択に応じて、ステップS212で生成された6枚の写真画像のうちいずれか1枚に対応する写真画像(図10の例では写真画像301)が表示される。詳しくは後述するが、編集領域201Lにおける編集対象の写真画像を利用者が選択した際、編集領域201Lには、編集対象の写真画像の最新の編集履歴画像が表示される。
編集領域201Rには、利用者の選択に応じて、ステップS212で生成された6枚の写真画像のうちいずれか1枚に対応する写真画像(図10の例では写真画像302)が表示される。詳しくは後述するが、編集領域201Rにおける編集対象の写真画像を利用者が選択した際、編集領域201Rには、編集対象の写真画像の最新の編集履歴画像が表示される。
編集領域201L,201Rにおける編集対象の写真画像は、ステップS312で選択された写り及び明るさが反映されたものであってもよい。また、編集領域201L,201Rにおける編集対象の写真画像は、クロマキー処理が施され、ステップS113で選択された背景画像と合成されたものであってもよい。
サムネイル表示領域202L,202Rには、ステップS212で生成された6枚の写真画像各々に対応するサムネイル画像S1〜S6が表示されている。利用者は、サムネイル表示領域202L,202R各々のサムネイル画像S1〜S6を押下することにより、編集領域201L,201Rにおける編集対象の写真画像を選択することができる。すなわち、サムネイル表示領域202Lのサムネイル画像S1〜S6のいずれかが押下されると、押下されたサムネイル画像に対応する写真画像が編集領域201Lに表示される。サムネイル表示領域202Rのサムネイル画像S1〜S6のいずれかが押下されると、押下されたサムネイル画像に対応する写真画像が編集領域201Rに表示される。
編集領域201L,201Rにおける編集対象の写真画像は、編集領域201L,201R各々の隣に設けられた「NEXT」ボタン205L,205R又は「BACK」ボタン206L,206Rを押下して選択することもできる。利用者が「NEXT」ボタン205L,205Rを押下した場合、例えば撮影順等、所定の順序で編集領域201L,201R各々における写真画像の表示が切り替えられる。利用者が「BACK」ボタン206L,206Rを押下した場合、「NEXT」ボタン205L,205Rを押下した場合と逆の順序で、編集領域201L,201R各々における写真画像の表示が切り替えられる。
編集領域201L,201Rで同一の写真画像を同時に編集することはできない。例えば、編集領域201Lにおいて写真画像301に対する編集入力がなされている間、写真画像301に対する編集入力を編集領域201Rで行うことはできない。編集領域201Lにおける写真画像301の編集入力が終了し、編集領域201Lの写真画像301が別の写真画像に切り替えられると、編集領域201Rで写真画像301の編集入力を行うことができるようになる。
編集ツール表示領域203L,203Rは、それぞれ、編集領域201L,201Rの下方に配置されている。編集ツール表示領域204は、編集領域201Lと編集領域201Rとの間に配置されている。編集ツール表示領域203L,203R,204には、例えば「スタンプ」や「ペン」等、編集対象の写真画像を編集するための編集ツールが表示される。
編集領域201Lでは、編集ツール表示領域203L,204に表示されている各編集ツールを用いて写真画像の編集を行うことができる。編集領域201Rの写真画像は、編集ツール表示領域203R,204に表示されている各編集ツールを用いて写真画像の編集を行うことができる。
編集ツール表示領域203L,203Rに表示される編集ツールは、例えば、イメージやテーマ、機能等に応じて分類されている。編集ツール表示領域203L,203Rにおける編集ツールの表示は、それぞれ、大分類選択タブ207L,207R及び小分類選択タブ208L,208Rによって分類ごとに切り替えることができる。大分類選択タブ207L,207Rの操作により、最上位の分類である大分類を指定することができる。小分類選択タブ208L,208Rの操作により、大分類をさらに細分化した小分類を指定することができる。
編集画面200Aには、編集領域201L,201R各々に対応して、「もどる」ボタン209L,209R及び「すすむ」ボタン210L,210Rが設けられている。
「もどる」ボタン209L,209Rは、それぞれ、編集領域201L,201Rの写真画像を1つ前の編集状態に戻す機能(UNDO機能)を実行するためのボタンである。「すすむ」ボタン210L,210Rは、それぞれ、編集領域201L,201Rの写真画像を1つ後の編集状態に進める機能(REDO機能)を実行するためのボタンである。ここでいう「1つ前の編集状態」及び「1つ後の編集状態」とは、編集対象の写真画像各々について、編集領域201L,201Rの双方で行われた全編集入力における1つ前及び1つ後の編集状態を意味する。この点については後で詳しく説明する。
編集画面200Aには、さらに、「はじめから」ボタン211L,211R及び「消しゴム」ボタン212L,212Rが設けられている。「はじめから」ボタン211L,211Rは、編集領域201L,201Rの写真画像を初期状態に戻す機能(初期化機能)を実行するためのボタンである。「消しゴム」ボタン212L,212Rは、編集領域201L,201Rの写真画像上に配置された編集画像(スタンプ画像やペンツールによる描画等)の所望の部分を削除する機能(削除機能)を実行するためのボタンである。
(UNDO機能及びREDO機能)
ここで、本実施形態に係るUNDO機能及びREDO機能について詳細に説明する。図11A〜図11Cは、UNDO機能及びREDO機能を実現するための落書き処理の動作を示すフロー図である。
図11Aに示すように、CPU103は、落書きが終了したか否か、及び編集用ディスプレイ411に表示された編集画面200Aがタッチペン412によってタッチされたか否かを監視する(ステップS3141及びステップS3142)。CPU103は、例えば、落書き処理開始から所定の時間が経過した場合や、編集画面200Aにおいて落書き処理の終了を指示するボタンが押下された場合等に落書き終了と判断し、落書き処理を終了させる。落書きが終了しておらず、且つ編集画面200Aがタッチされた場合(ステップS3141でNo且つステップS3142でYesの場合)、CPU103は、ステップS3143以降の処理を行う。
編集画面200Aでのタッチ操作が第1編集領域(編集領域201L,201Rの一方)における写真画像の選択操作であった場合(ステップS3143でYesの場合)、CPU103は、選択された写真画像を第1編集領域に表示し、当該写真画像を第1編集領域における編集対象とする(ステップS3144)。
ステップS3144において、選択された写真画像について編集履歴画像が存在する場合、CPU103は、選択された写真画像の最新の編集履歴画像を第1編集領域に表示する。選択された写真画像について編集履歴画像が存在しない場合、CPU103は、ステップS212で生成された写真画像(元の写真画像)を第1編集領域に表示する。元の写真画像は、最初の編集履歴画像として取り扱われてもよい。
編集画面200Aでのタッチ操作が第2編集領域(編集領域201L,201Rの他方)における写真画像の選択操作であった場合(ステップS3145でYesの場合)、CPU103は、選択された写真画像を第2編集領域に表示し、当該写真画像を第2編集領域における編集対象とする(ステップS3146)。
ステップS3146において、選択された写真画像について編集履歴画像が存在する場合、CPU103は、選択された写真画像の最新の編集履歴画像を第2編集領域に表示する。選択された写真画像について編集履歴画像が存在しない場合、CPU103は、元の写真画像を第2編集領域に表示する。元の写真画像は、最初の編集履歴画像として取り扱われてもよい。
既に説明した通り、第1及び第2編集領域において、同一の写真画像を同時に編集対象とすることはできない。すなわち、第1及び第2編集領域の一方においてある写真画像が編集対象となった場合、当該写真画像が第1及び第2編集領域の一方における編集対象である間は、当該写真画像を第1及び第2編集領域の他方における編集対象とすることはできない。
編集画面200Aでのタッチ操作が写真画像の選択操作でない場合(ステップS3143でNo且つステップS3145でNoの場合)、CPU103は、ステップS3147以降の処理を行う。
図11Bを参照して、第1編集領域で編集対象となっている写真画像に対する編集処理について説明する。編集画面200A上の第1編集領域がタッチペン412でタッチされた場合(ステップS3147でYesの場合)、CPU103は、利用者によって選択されている編集ツールの種類に応じて編集入力を受け付ける。図11B及び後述する図11Cでは、利用者によって選択された編集ツールが「スタンプ」又は「ペン」の場合の動作を示しているが、利用者が使用可能な編集ツールの種類は特に限定されるものではない。
利用者によって選択されている編集ツールが「スタンプ」の場合(ステップS3148でYesの場合)、CPU103は、第1編集領域においてタッチペン412でタッチされた位置にスタンプ画像を描画する(ステップS3149)。
利用者によって選択されている編集ツールが「スタンプ」ではない場合(ステップS3148でNoの場合)、あるいは、第1編集領域にスタンプ画像が描画された後(ステップS3149)、CPU103は、第1編集領域におけるタッチペン412の移動を監視する(ステップS3150)。
タッチペン412が第1編集領域上を移動した場合(ステップS3150でYesの場合)、CPU103は、第1編集領域において、タッチペン412の移動軌跡に応じた描画を行う(ステップS3151)。利用者によって選択されている編集ツールが「スタンプ」である場合、CPU103は、第1編集領域内において、タッチペン412の移動軌跡に沿ってスタンプ画像を移動させる。利用者によって選択されている編集ツールが「ペン」である場合、CPU103は、第1編集領域内において、タッチペン412の移動軌跡に沿って線画像を描画する。
第1編集領域内において、編集用ディスプレイ411に接触していたタッチペン412が編集用ディスプレイ411から離れた場合(ステップS3152でYesの場合)、第1編集領域で利用者が行っていた編集入力の内容が確定する(ステップS3153)。
CPU103は、タッチペン412が離れた時点での編集入力の内容を第1編集領域において編集対象となっている写真画像に反映させ、当該写真画像の編集履歴画像を生成する(ステップS3154)。CPU103は、生成した編集履歴画像をメモリ105に記憶する。編集履歴画像は、少なくとも落書き処理が終了するまで保持される。
編集履歴画像は、第1及び第2編集領域の双方を通じた編集入力の履歴を表す画像である。このため、ステップS3154において、CPU103は、第1編集領域で編集対象となっている写真画像について、第1及び第2編集領域の双方でこれまでになされた編集入力の内容が蓄積された編集履歴画像を生成する。すなわち、第1編集領域で編集対象となっている写真画像について、第1及び/又は第2編集領域で以前にも編集入力が行われ、編集履歴画像が生成されている場合(ステップS3154及び後述するステップS3162)、CPU103は、第1編集領域で編集対象となっている写真画像について、過去の全編集入力の内容及び今回の編集入力の内容を反映させた編集履歴画像を生成する。
ステップS3154において第1編集領域で編集対象となっている写真画像の編集履歴画像が生成された後、図11AのステップS3141に戻り、ステップS3141以降の処理が繰り返される。
図11Cを参照して、第2編集領域で編集対象となっている写真画像に対する編集処理について説明する。編集画面200A上の第2編集領域がタッチペン412でタッチされた場合(ステップS3155でYesの場合)、CPU103は、利用者によって選択されている編集ツールの種類に応じて編集入力を受け付ける。
利用者によって選択されている編集ツールが「スタンプ」の場合(ステップS3156でYesの場合)、CPU103は、第2編集領域においてタッチペン412でタッチされた位置にスタンプ画像を描画する(ステップS3157)。
利用者によって選択されている編集ツールが「スタンプ」ではない場合(ステップS3156でNoの場合)、あるいは、第2編集領域にスタンプ画像が描画された後(ステップS3157)、CPU103は、第2編集領域におけるタッチペン412の移動を監視する(ステップS3158)。
タッチペン412が第2編集領域上を移動した場合(ステップS3158でYesの場合)、CPU103は、第2編集領域において、タッチペン412の移動軌跡に応じた描画を行う(ステップS3159)。利用者によって選択されている編集ツールが「スタンプ」である場合、CPU103は、第2編集領域内において、タッチペン412の移動軌跡に沿ってスタンプ画像を移動させる。利用者によって選択されている編集ツールが「ペン」である場合、CPU103は、第2編集領域内において、タッチペン412の移動軌跡に沿って線画像を描画する。
第2編集領域内において、編集用ディスプレイ411に接触していたタッチペン412が編集用ディスプレイ411から離れた場合(ステップS3160でYesの場合)、第2編集領域で利用者が行っていた編集入力の内容が確定する(ステップS3161)。
CPU103は、タッチペン412が離れた時点での編集入力の内容を第2編集領域において編集対象となっている写真画像に反映させ、当該写真画像の編集履歴画像を生成する(ステップS3162)。CPU103は、生成した編集履歴画像をメモリ105に記憶する。編集履歴画像は、少なくとも落書き処理が終了するまで保持される。
ステップS3162においても、ステップS3154と同様に、第2編集領域で編集対象となっている写真画像について、第1及び第2編集領域の双方でこれまでになされた編集入力の内容が蓄積された編集履歴画像が生成される。すなわち、CPU103は、第2編集領域で編集対象となっている写真画像について、過去の全編集入力の内容及び今回の編集入力の内容を反映させた編集履歴画像を生成する。
ステップS3162において第2編集領域で編集対象となっている写真画像の編集履歴画像が生成された後、図11AのステップS3141に戻り、ステップS3141以降の処理が繰り返される。
上述したように、各編集領域内でタッチペン412が編集用ディスプレイ411から離れたときに、当該編集領域における編集入力内容が確定し、当該編集領域で編集対象となっている写真画像について編集履歴画像が生成される。ただし、タッチペン412が編集領域の外で編集用ディスプレイ411から離れた場合、編集入力は無効となる。すなわち、編集領域上を移動していたタッチペン412がそのまま編集領域の外に出て、編集領域の外で編集用ディスプレイ411からから離れた場合、当該編集領域内における描画は行われず、当該編集領域で編集対象となっている写真画像の編集履歴画像も生成されない。
なお、メモリ105に記憶させる編集履歴画像の数の上限値(履歴回数)は、予め定めておくことができる。例えば、写真画像ごとに履歴回数を定めることもできるし、複数の写真画像全体として履歴回数を定めることもできる。
写真画像ごとに履歴回数が定められる場合、CPU103は、編集履歴画像の数を写真画像ごとにカウントする。CPU103は、例えば、ある写真画像の編集履歴画像の数が履歴回数を超えたとき、当該写真画像について最も古い編集履歴画像を削除してもよい。また、複数の写真画像全体として履歴回数が定められる場合、CPU103は、写真画像各々の編集履歴画像の数にかかわらず、編集履歴画像の総数(各写真画像の編集履歴画像の数の合計)をカウントする。CPU103は、例えば、編集履歴画像の総数が履歴回数を超えたとき、全ての編集履歴画像のうち最も古い編集履歴画像を削除してもよい。
以上の処理を行うことにより、本実施形態に係るUNDO機能及びREDO機能を実現することが可能となる。
図12A〜図12Dは、UNDO機能の実行時における編集画面の遷移を例示する模式図である。図12A(a)を参照して、まず、左の編集領域201Lにおける編集対象の写真画像として写真画像Aを選択し、右の編集領域201Rにおける編集対象の写真画像として写真画像Bを選択する。元の写真画像Aは、写真画像Aの最初の編集履歴画像A0として取り扱われる。つまり、この時点で、写真画像Aについての編集履歴画像A0が保持されている。
次に、編集領域201Lの写真画像A(編集履歴画像A0)に対し、例えば、画像「1」を描画する(図12A(b))。これにより、写真画像Aと画像「1」とを合成した編集履歴画像A1が生成され、メモリ105に記憶される。この時点で、写真画像Aについての編集履歴画像A0,A1が保持されている。
次に、編集領域201Lにおける編集対象を写真画像Bに変更し、編集領域201Rにおける編集対象を写真画像Aに変更する(図12A(c))。編集領域201Rには、写真画像Aの最新の編集履歴画像である編集履歴画像A1が表示される。
編集領域201Rの編集履歴画像A1に対し、画像「2」を描画する(図12B(a))。これにより、写真画像Aと画像「1」,「2」とを合成した編集履歴画像A2が生成され、メモリ105に記憶される。この時点で、写真画像Aについての編集履歴画像A0,A1,A2が保持されている。
次に、図12B(b)に示すように、編集領域201Lにおける編集対象を写真画像Aに変更し、編集領域201Rにおける編集対象を写真画像Bに変更する。編集領域201Lには、写真画像Aの最新の編集履歴画像である編集履歴画像A2が表示される。
編集領域201Lの編集履歴画像A2に対し、画像「3」を描画する(図12B(c))。これにより、写真画像Aと画像「1」,「2」,「3」とを合成した編集履歴画像A3が生成され、メモリ105に記憶される。この時点で、写真画像Aについての編集履歴画像A0,A1,A2,A3が保持されている。
編集領域201Lに編集履歴画像A3が表示された状態で「もどる」ボタン209Lを押下すると、図12C(a)に示すように、編集履歴画像A3の1つ前の編集状態を示す編集履歴画像A2が編集領域201Lに読み出される。
「もどる」ボタン209Lをもう一度押下すると、図12C(b)に示すように、編集履歴画像A2の1つ前の編集状態を示す編集履歴画像A1が編集領域201Lに読み出される。
「もどる」ボタン209Lをさらにもう一度押下すると、図12C(c)に示すように、編集履歴画像A1の1つ前の編集状態を示す編集履歴画像A0が編集領域201Lに表示される。
編集履歴画像A0は元の写真画像Aであるため、編集履歴画像A0の1つ前の編集状態を示す編集履歴画像は存在しない。しかしながら、編集領域201Lに編集履歴画像A0が表示された状態で「もどる」ボタン209Lを押下すると、図12D(a)に示すように、最新の編集履歴画像A3が編集領域201Lに表示される。「もどる」ボタン209Lをもう一度押下すると、図12D(b)に示すように、編集履歴画像A3の1つ前の編集状態を示す編集履歴画像A2が編集領域201Lに表示される。
このように、左の編集領域201Lにおいて、左の編集領域201Lでの編集入力に応じて生成された編集履歴画像A3、右の編集領域201Rでの編集入力に応じて生成された編集履歴画像A2、左の編集領域201Lでの編集入力に応じて生成された編集履歴画像A1、及び元の写真画像Aである編集履歴画像A0を全て読み出すことができる。図示を省略するが、右の編集履歴領域201Rにおいても、全ての編集履歴画像A3,A2,A1,A0を読み出すことができる。すなわち、編集履歴画像A3,A2,A1,A0は、編集領域201L,201Rの間で共有される。
また、編集履歴画像は編集領域201Lにおいて循環表示される。具体的には、「もどる」ボタン209Lを押下するごとに編集履歴画像が生成降順で表示され、最初の編集履歴画像A0が表示された後、最新の編集履歴画像A3に戻って表示される。一方、図示を省略するが、「すすむ」ボタン210Lを押下するごとに編集履歴画像が生成昇順で表示され、最新の編集履歴画像A3が表示された後、最初の編集履歴画像A0が表示される。編集領域201Rにおける編集履歴画像の表示動作は、編集領域201Lにおける編集履歴画像の表示動作と同様であるので説明を省略する。
(「FACE ON」機能)
次に、「FACE ON」機能について説明する。「FACE ON」機能は、利用者によって選択された所定の編集画像を常に最前面に配置する機能である。
図13は、「FACE ON」機能使用時における編集画面を示す模式図である。図13に示す編集画面200Bにおいて、所定の大分類選択タブ207L,207R(例えば「SPECIAL」タブ)及び小分類タブ208L,208R(例えば「FACE ON」タブ)を利用者が押下すると、「FACE ON」機能用の編集画像を示すアイコン画像群が編集ツール表示領域203L,203Rに表示される。
利用者が編集ツール表示領域203L,203Rのアイコン画像群から所望の編集画像を示すアイコン画像を選択すると、選択されたアイコン画像に対応する編集画像が編集領域201L,201Rの写真画像上に配置される。図13の例では、編集ツール表示領域203Rに「FACE ON」機能用のアイコン画像群213が表示されている。例えば、利用者がアイコン画像群213からアイコン画像213aを選択すると、アイコン画像213aに対応する編集画像213bが編集領域201Rの写真画像302上に配置される。
編集画像213bは、写真画像302及び他の編集画像の前面に配置される。編集画像213bは、予め定められた位置に配置され、利用者の操作によって移動することはない。
写真画像302上の編集画像213bは、利用者の操作に応じて編集される。利用者の選択によって編集画像213bが写真画像302上に配置された際、編集画像213bの編集用のサブ画面214が表示される。サブ画面214は、不透明度調整部214aと、カラー選択部214bと、「とじる」ボタン214cとを含む。
利用者は、不透明度調整部214aにおいて調整バー上のカーソルを移動させることにより、編集画像213bの不透明度を設定することができる。利用者は、カラー選択部214bで提示されている複数の色から所望の色を選択することにより、編集画像213bの色の設定を行うことができる。編集領域201Rに表示されている編集画像213bの不透明度及び色は、利用者の操作に応じて変化する。利用者が「とじる」ボタン214cを押下すると、編集画像213bの不透明度及び色が確定し、サブ画面214が閉じられる。
サブ画面214は、編集ツール表示領域203Rの「再編集」ボタン215を押下することによって再表示することができる。これにより、利用者は、写真画像302上の編集画像213bを再編集することができる。すなわち、編集画像213bの不透明度及び色を変更することができる。
利用者は、アイコン画像213a以外のアイコン画像をタッチすることにより、「FACE ON」機能用の編集画像を再選択することができる。この場合、写真画像302上の編集画像213bが削除され、新たに選択された別の編集画像が写真画像302上に配置される。すなわち、写真画像302において、複数の「FACE ON」機能用の編集画像が重ねて配置されることはない。
写真画像302の編集履歴画像は、「FACE ON」機能用の編集画像が選択され、且つ不透明度及び色の設定がなされた時点で生成されてもよいし、「FACE ON」機能用の編集画像が選択された時点及び不透明度及び色の設定がなされた時点の各々で生成されてもよい。すなわち、CPU103は、編集画像213bが選択された後、編集画像213bの色及び不透明度の設定を行うサブ画面214が閉じられるタイミングで編集履歴画像を生成してもよいし、編集画像213bが選択されたタイミングで一旦編集履歴画像を生成し、サブ画面214が閉じられるタイミングでさらに編集履歴画像を生成してもよい。
「FACE ON OFF」ボタン216は、写真画像302上の編集画像213b自体を取り消す機能を実行するためのボタンである。「消しゴム」ボタン217は、写真画像302上の編集画像213bのうち所望の部分を削除する機能(削除機能)を実行するためのボタンである。
「消しゴム」ボタン217の削除機能は、「FACE ON」機能用の編集画像のみを削除するものである。すなわち、「消しゴム」ボタン217の削除機能によれば、「FACE ON」機能用の編集画像を削除することができるが、「FACE ON」機能用の編集画像以外の編集画像を削除することはできない。一方、「消しゴム」ボタン212L,212Rの削除機能によれば、「FACE ON」機能用の編集画像を削除することはできないが、「FACE ON」機能用の編集画像以外の編集画像を削除することができる。
次に、「FACE ON」機能用の編集画像を常に最前面に表示する方法について、図14を参照しつつ説明する。図14は、編集画面の編集領域における画像のレイヤ構造の例を示す模式図である。
図14(a)に示すように、利用者によって「FACE ON」機能用の編集画像510aが入力されると、CPU103は、編集画像510aを「FACE ON」機能用レイヤ500に描画する。「FACE ON」機能用レイヤ500は、写真画像410が描画された写真画像用レイヤ400の上に配置される。すなわち、「FACE ON」機能用の編集画像510aは、写真画像410の前面に位置付けられる。
次に、図14(b)に示すように、利用者によって「FACE ON」機能用の編集画像以外の編集画像610aが入力された場合、CPU103は、編集画像610aを上側落書き用レイヤ601に描画する。上側落書き用レイヤ601は、「FACE ON」機能用レイヤ500の上に配置されるレイヤである。
編集画面において利用者が「FACE ON」機能用の編集画像を再選択すると、CPU103は、編集領域上の編集画像510aを削除し、再選択された編集画像を最前面に表示する。
具体的には、新たな「FACE ON」機能用の編集画像が入力されると、CPU103は、編集画像510aが描画された「FACE ON」機能用レイヤ500(図14(b))をクリアする。
また、CPU103は、上側落書き用レイヤ601の編集画像を下側落書き用レイヤ602に合成する。図14(b)及び図14(c)に示す例の場合、CPU103は、上側落書き用レイヤ601の編集画像610aを下側落書き用レイヤ602に合成し、上側落書き用レイヤ601をクリアする。
下側落書き用レイヤ602において編集画像610aを合成する面は、利用者の操作に応じて決定することができる。すなわち、CPU103は、通常、下側落書き用レイヤ602の上面に編集画像610aを重ねて合成する。ただし、例えば、利用者が編集画面でいわゆる「文字した」機能を選択した場合等、編集画像610aを他の編集画像の背面に配置する指示がなされた場合、CPU103は、下側落書き用レイヤ602の下面に編集画像610aを重ねて合成する。
下側落書き用レイヤ602に編集画像610aを描画した後、CPU103は、再選択された「FACE ON」機能用の編集画像510bを「FACE ON」機能用レイヤ500に描画する(図14(c))。「FACE ON」機能用レイヤ500は、写真画像用レイヤ400及び下側落書き用レイヤ602の前面に配置される。これにより、写真画像410及び編集画像610aの前面に、再選択された「FACE ON」機能用の編集画像510bが位置付けられる。
図14(d)に示すように、利用者によって「FACE ON」機能用の編集画像以外の編集画像610bがさらに入力された場合、編集画像610bは上側落書き用レイヤ601に描画される。
その後、編集画面において利用者が「FACE ON」機能用の編集画像をさらに再選択した場合、CPU103は、上述と同様の手順で、再選択された編集画像を最前面に表示する。
すなわち、新たな「FACE ON」機能用の編集画像が入力されると、CPU103は、編集画像510bが描画された「FACE ON」機能用レイヤ500(図14(d))をクリアする。また、CPU103は、編集画像610aが描画されている下側落書き用レイヤ602に上側落書き用レイヤ601の編集画像610bを合成し、上側落書き用レイヤ601をクリアする(図14(e))。下側落書き用レイヤ602において編集画像610bが合成される面は、編集画像610aの場合と同様、利用者の操作に応じて決定すればよい。さらに、CPU103は、再選択された「FACE ON」機能用の編集画像510cを「FACE ON」機能用レイヤ500に描画する。これにより、写真画像410及び編集画像610a,610bの前面に、再選択された「FACE ON」機能用の編集画像510cが位置付けられる。
このように、「FACE ON」機能用の編集画像510a,510b,510cは、編集画面上で利用者によって選択された際、編集領域において最前面に配置される。図14では、先の「FACE ON」機能用の編集画像と異なる編集画像が選択された場合に、新たな「FACE ON」機能用の編集画像を最前面に表示する例を示しているが、先の「FACE ON」機能用の編集画像と同じ編集画像が再選択された場合であっても、CPU103は、同様の手順で再選択された「FACE ON」機能用の編集画像を最前面に表示する。
なお、特に図示しないが、「FACE ON」機能用レイヤ500と下側落書き用レイヤ602との間や、下側落書き用レイヤ602と写真画像用レイヤ400との間、写真画像用レイヤ400の下等に他のレイヤを追加することもできる。
図9に戻り、画像編集処理の説明を続ける。CPU103は、ステップS212で生成された6枚の写真画像各々に対して、ステップS312で選択された写り及び明るさを反映させる。CPU103は、さらに、各写真画像に対してクロマキー処理を行い、ステップS113で選択された背景画像及びステップS314で入力された編集画像と合成して合成写真画像を生成する(ステップS315)。
また、CPU103は、シートレイアウト画像選択画面(図示略)を編集用ディスプレイ411に表示し、利用者によるシートレイアウト画像の選択を受け付ける(ステップS316)。CPU103は、選択されたシートレイアウト画像上の所定の領域に各合成写真画像を配置して合成し、シート画像を生成する。
さらに、CPU103は、事後接客部5が空いているか否かを判断する(ステップS317)。事後接客部5が空いていない場合(ステップS317でNoの場合)、CPU103は、利用者に対して待機を促す待機画面(図示略)を編集用ディスプレイ411に表示させる(ステップS318)。事後接客部5が空いている場合(ステップS317でYesの場合)、CPU103は、生成したシート画像をプリンタ650に送信し、印刷を開始する(ステップS319)。また、CPU103は、利用者を事後接客部5へ誘導する誘導画面(図示略)を編集用ディスプレイ411に表示させる(ステップS320)。
<2.4.事後接客処理>
次に、事後接客処理(ステップS40)について説明する。図15は、事後接客処理の動作を示すフロー図である。
CPU103は、開始画面(図示略)を受付用ディスプレイ51に表示する。編集ブース4から移動してきた利用者が開始画面を指でタッチすると、CPU103は、画像送信処理を開始する(ステップS411)。
画像送信処理が開始されると、CPU103は、利用者の携帯端末に送信する合成写真画像(送信対象画像)を選択させる画像選択画面(図示略)を受付用ディスプレイ51に表示し、利用者による送信対象画像の選択を受け付ける。また、CPU103は、メールアドレス入力画面(図示略)を受付用ディスプレイ51に表示し、利用者によるメールアドレスの入力を受け付ける。CPU103は、利用者ごとに、送信対象画像の選択及びメールアドレスの入力を受け付ける。
続いて、CPU103は、メールアドレス、送信対象画像、及び各合成写真画像の情報をサーバ(図示略)に送信する。サーバは、写真撮影遊戯機1から受信したメールアドレス宛てに、送信対象画像を取得するためのURLが記載された通知メールを送信する。各利用者は、携帯端末等を用いて通知メールに記載されたURLにアクセスすることにより、送信対象画像を取得することができる。また、各利用者は、所定の会員登録をすることにより、送信対象画像以外の各合成写真画像を取得することができる。
ステップS319のシート画像の印刷処理が終了するまでの待ち時間に、ステップS411の画像送信処理が実行される。シート画像の印刷処理が終了すると、CPU103は、シート画像が印刷されたシール紙(写真シール)を写真シール排出口52から排出する(ステップS412)。ここまでが、一組の利用者に対する一連のプレイである。
図16は、完成した写真シールの例を示す模式図である。図16に示すように、写真シール700において、ステップS315で生成された各合成写真画像701〜706がステップS316で選択されたシートレイアウト画像上の所定の領域に配置されている。合成写真画像701は、ステップS314の落書き処理において、「FACE ON」機能を使用した編集入力が行われた合成写真画像であり、「FACE ON」機能の編集画像213bを含んでいる。
<<3.実施形態の効果>>
以上のように、本実施形態に係る写真撮影遊戯機1では、各写真画像について、編集領域201L,201Rを通じた編集履歴を表す編集履歴画像が生成される。各編集領域201L,201Rでは、「もどる」ボタン209L,209R及び「すすむ」ボタン210L,210Rを利用し、編集領域201L,201Rの双方の編集入力の内容が反映された編集履歴画像を読み出すことができる。すなわち、各写真画像についての編集入力の履歴を編集領域201L,201R間で共有することができる。
従来の写真撮影遊戯機では、そもそも複数の編集領域間で編集履歴画像を共有するという発想がなかったため、メモリ領域確保の観点から、各編集領域において編集対象の写真画像が切り替えられたタイミングで編集画像を圧縮し、編集履歴画像を破棄していた。一方、本実施形態に係る写真撮影遊戯機1では、編集領域201L,201R間で各写真画像の編集履歴画像を共有することとしたため、各編集領域201L,201Rで編集対象の写真画像が切り替えられた場合にも編集履歴画像が保持される。このため、写真撮影遊戯機1では、写真画像の切り替え時における編集画像の圧縮処理等が不要となり、処理負荷を軽減することができる。
本実施形態に係る写真撮影遊戯機1では、「もどる」ボタン209L,209R又は「すすむ」ボタン210L,210Rの操作に応じ、編集領域201L,201R各々において編集履歴画像が生成昇順又は生成降順に表示される。このため、編集領域201L,201Rで編集入力を行う各利用者は、他の利用者が行った編集入力を含め、写真画像に対する編集入力の経緯を確認することができる。
本実施形態に係る写真撮影遊戯機1では、編集領域201L,201R各々において編集履歴画像が循環表示される。このため、例えば、「もどる」ボタン209L,209R又は「すすむ」ボタン210L,210Rを押下して最初又は最後の編集履歴画像に到達した場合であっても、各利用者は、押下するボタンを変更することなく編集履歴画像の表示の切り替えを継続し、所望の編集履歴画像を見つけることができる。すなわち、編集履歴画像を循環表示させることにより、編集履歴画像を探す際の操作性が向上するため、利用者は所望の編集履歴画像を効率よく探すことができる。
本実施形態に係る写真撮影遊戯機1において、メモリ105が記憶する編集履歴画像の上限の数を示す履歴回数は、写真画像ごとに定められていてもよいし、複数の写真画像全体として定められていてもよい。
写真画像ごとに履歴回数が定められている場合、写真画像各々について、履歴回数を超える数の編集履歴画像はメモリ105に記憶されないため、メモリ領域が不足するのを防止することができる。
複数の写真画像全体として履歴回数が定められている場合、例えば、ある写真画像の編集履歴画像の数が他の写真画像の編集履歴画像の数と比較して多くなったときであっても、編集履歴画像の総数が履歴回数を超えていなければ、当該写真画像の編集履歴画像はメモリ105に記憶される。よって、写真画像ごとの編集履歴画像の数のばらつきを吸収して編集履歴画像を効率的に記憶しつつ、使用するメモリ領域を節約することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。