以下、図面を参照し、本発明の実施の形態を詳しく説明する。図中同一又は相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
[外観構成]
図1及び図2を参照して、本実施の形態による写真撮影遊戯システムに利用される写真撮影遊戯機1は、撮影を行う撮影ブース2と、撮影により得られた写真画像の編集を行う2つの編集ブース3とに分かれる。撮影ブース2には、撮影装置4及び背面パネル5が互いに対向して設置されている。また、編集ブース3には、2つの画像編集装置8が背中合わせに設置され、かつ撮影装置4に隣接して設置されている。背面パネル5の前面には椅子6が設置され、クロマキー用に背面パネル5及び椅子6は単一色(たとえば緑色)にされている。撮影ブース2及び編集ブース3はサイドカーテン(図示せず)などにより外部と区分されている。
撮影ブース2の側面にはコインを投入するためのコイン投入口31が設けられ、撮影装置4の側面には撮影ブース2で撮影しかつ編集ブース3で編集した画像をシール紙に印刷して排出するプリント排出口51が設けられる。
この写真撮影遊戯機1を利用する場合、プレイヤはコイン投入口31にコインを投入した後、撮影ブース2に入り、撮影装置4に向かって撮影操作を行う。撮影終了後、プレイヤは写真撮影遊戯機1が指定するどちらかの編集ブース3に移動し、今度は画像編集装置8に向かって画像編集操作を行う。具体的には、フレーム、スタンプ、ペン書きの文字や図形などの編集画像を入力する。編集終了後、プレイヤはプリント排出口51から排出された写真シールを受け取る。
撮影装置4の正面中央にはカメラ10が設けられ、その下方には撮影用ディスプレイ11が設けられ、さらにそれらの周りには照明装置9が設けられる。カメラ10はプレイヤを被写体として撮影するもので、一般にデジタルカメラが用いられる。カメラ10は複数台設けたり、移動や角度調節をできるようにしたりしてもよい。
撮影用ディスプレイ11は、自身が被写体となるプレイヤ用の確認モニタで、表示画面が見やすいようにプレイヤに向けられている。撮影用ディスプレイ11は、カメラ10で撮影されている映像を左右反転してライブ映像(動画)としてリアルタイムで表示する。したがって、プレイヤは鏡のように映る自分の姿を見ながら撮影を行うことができる。さらに、その表示画面上には透明なタッチパネル12(図3参照)が貼り付けられており、撮影用ディスプレイ11は、タッチパネル12に対するプレイヤの入力操作を受け付ける。撮影用ディスプレイ11には、プレイヤによる種々の操作をタッチパネル12上で入力するためのタッチペン13が設けられる。撮影用ディスプレイ11はライブ映像の他、確認用の撮影済み画像を表示する(プレビュー表示)。また、各種案内画面、操作ボタンなども表示する。本実施の形態では、撮影用ディスプレイ11がライブ映像の表示及びプレイヤの入力操作の受け付けの両方を行うが、ライブ映像を表示するディスプレイと、プレイヤの入力操作を受け付けたり、案内表示をしたりするディスプレイとを別個に設けてもよい。
照明装置9は、カメラ10の上下左右及び天井に設けられ、被写体を前方から照明する。照明装置9はその内部に、蛍光灯などの常灯照明と、ストロボなどの閃光照明(フラッシュ)とを有する。ストロボは、プレイヤから撮影の開始が指示され、カメラ10が撮影しているライブ映像を画像(静止画)として取り込む瞬間に発光し、被写体を強く照明する。照明装置は上記以外に、被写体の側方及び後方にも設けられ、被写体をあらゆる方向から照明する。
画像編集装置8は、撮影装置4で得られた写真画像を編集するための装置である。画像編集装置8の正面中央には編集用ディスプレイ40が設けられる。編集用ディスプレイ40は、撮影装置4で生成された複数の写真画像を表示する。さらに、その表示画面上には透明なタッチパネル41(図3参照)が貼り付けられており、編集用ディスプレイ40は、タッチパネル41に対するプレイヤの編集操作を受け付ける。編集用ディスプレイ40の両側には、ペン画像やスタンプ画像といった編集画像をタッチパネル41上で入力するためのタッチペン42が設けられる。画像編集装置8は、プレイヤの操作に応じて写真画像上に編集画像を入力する。本例ではタッチペン42が用いられるが、タッチペン42の代わりにプレイヤの指が直接用いられてもよい。
編集終了後、写真撮影遊戯機1は写真画像と編集画像とを合成し、合成画像を生成する。そして、合成画像をシール紙に印刷してプリント排出口51から排出し、出来上がった写真シールをプレイヤに提供する。
写真撮影遊戯機1はさらに、プレイヤの携帯端末の表示画面の待ち受け画像として利用可能な二次的合成画像を作成する。二次的合成画像は、画像編集処理により作成された複数の合成画像に基づいて作成される。写真撮影遊戯機1は二次的合成画像をネットワークを介してサーバに送信する。プレイヤは、携帯電話機に代表される携帯端末を用いてサーバにアクセスし、二次的合成画像をダウンロードする。
[機能構成]
図3を参照して、写真撮影遊戯機1は、撮影処理を実行する撮影用コンピュータ装置101aと、画像編集処理を実行する画像編集用コンピュータ装置101bと、動作中のコンピュータ装置101a,101bからの指示を受け付けて、接続されている各種装置を制御する制御基板102と、クロマキーキャプチャボード17とを備える。撮影用コンピュータ装置101aと画像編集用コンピュータ装置101bとは互いに接続され、画像データなどの授受をピアツーピアで行う。これらは写真撮影遊戯機1の制御装置100として機能する。
コンピュータ装置101a,101bは、CPU(Central Processing Unit)103a,103bと、本装置に所定の処理を実行させるための制御プログラム、処理に必要なグラフィックデータ、音声データ、撮影された写真画像、あらかじめ用意された複数の背景画像、あらかじめ用意された複数のフレーム画像や複数のスタンプ画像等の編集画像等を記憶するHDD(ハードディスク)104a,104b、制御プログラムの一時的な作業領域となるメモリ105a,105bとを含む。
撮影用コンピュータ装置101aは、撮影ブース2での撮影処理を実行する。具体的には、撮影用コンピュータ装置101aは制御プログラムを実行し、タッチパネル12に対するタッチペン13による入力操作に応じて制御信号を制御基板102に送信する。また、撮影用コンピュータ装置101aは、カメラ10、撮影用ディスプレイ11、制御基板102と接続され、それらを制御する。クロマキーキャプチャボード17は、カメラ10で撮影されている映像を所定の時間間隔(たとえば30フレーム/秒)でデジタルデータ(静止画像)として取り込み、取り込んだ静止画像の中からクロマキー技術により被写体以外の領域を検出し、その検出した領域に選択された所望の背景画像を合成する。コンピュータ装置101aはさらに、必要に応じて映像トリミングする。具体的には、所定の時間間隔で取り込まれた静止画像の所定の領域をトリミングして、トリミングされた画像を順次ディスプレイ11に表示する。
画像編集用コンピュータ装置101bは、編集ブース3での画像編集処理及び印刷送信処理を実行する。具体的には、画像編集用コンピュータ装置101bは制御プログラムを実行し、タッチパネル41に対するタッチペン42による入力操作に応じて制御信号を制御基板102に送信する。画像編集用コンピュータ装置101bは、プリンタ55、編集用ディスプレイ40、制御基板102に接続され、それらを制御する。画像編集装置8は2台設けられるので、編集用ディスプレイ40、タッチパネル41及びタッチペン42は2組設けられる。画像編集用コンピュータ装置101bはさらに、インターネット等のネットワークを介してサーバと通信するための通信部106bを備える。
プリンタ55は、合成画像をシール紙等の記録用紙に印刷する。この実施の形態のプリンタ55は合成画像をシール紙に印刷するが、記録用紙はシール紙に限定されることなく、他の記録用紙でもよい。
タッチパネル12は、撮影用ディスプレイ11の上に積層されている。タッチパネル12は、タッチペン13の接触を検知し、それに応じた指示信号を撮影用コンピュータ装置101aに送信する。撮影用ディスプレイ11は、撮影用コンピュータ装置101aから送信された画像、具体的には、カメラ10で撮像された写真画像、撮影のための案内、選択肢など表示する。
タッチパネル41は、編集用ディスプレイ40の上に積層されている。タッチパネル41は、タッチペン42の接触を検知し、それに応じた指示信号を画像編集用コンピュータ装置101bに送信する。編集用ディスプレイ40は、画像編集用コンピュータ装置101bから送信された編集画像を写真画像上に重ねて表示する。
制御基板102は、コンピュータ装置101a,101bの他に、ストロボ制御部110、ストロボ15、蛍光灯14、サービスパネル113、印刷中LED52、印刷エラーLED53、コイン制御部112、及び音声制御部111に接続される。
ストロボ制御部110はカメラ10に接続され、カメラ10のシャッタタイミングに応じて発光するようにストロボ15を制御する。音声制御部111は制御基板102を介して撮影用コンピュータ装置101a及び画像編集用コンピュータ装置101bに接続される。撮影用スピーカ16は、撮影ブース2に配備され、撮影用コンピュータ装置101aから制御基板102を介して与えられる指示信号に基づいて、撮影プレイのための操作方法などの案内やBGMなどを出力する。編集用スピーカ46は、編集ブース3に配備され、画像編集用コンピュータ装置101bから制御基板102を介して与えられる指示信号に基づいて、編集プレイのための操作方法などの案内やBGMなどを出力する。
[写真撮影遊戯システム]
図4を参照して、本実施の形態による写真撮影遊戯システムは、上述の写真撮影遊戯機1と、サーバ200とを備える。写真撮影遊戯機1とサーバ200とはインターネットに代表されるネットワーク250を介して接続される。
サーバ200は、写真撮影遊戯機1から送信された二次的合成画像を受信する。サーバ200はさらに、二次的合成画像とともに送信された複数の合成画像も受信する。サーバ200は受け取った複数の合成画像を用いてプレイヤ操作に応じて新たな二次的合成画像を生成できる。サーバ200はネットワーク250を介してプレイヤの携帯端末300と接続する。そして、プレイヤの要求に応じて、写真撮影遊戯機1で生成された二次的合成画像又は、サーバ200で生成された二次的合成画像を送信する。
サーバ200は、CPU203と、HDD204と、メモリ205と、写真撮影遊戯機1及び携帯端末300と通信するための通信部206とを備える。HDD204には画像送信プログラムが格納されている。サーバ200は画像送信プログラムを実行することにより、後述する動作を実行する。なお、画像送信プログラムは、二次的合成画像を作成するための画像編集プログラムを含む。
携帯端末300は、たとえば携帯電話機やPDA(Personal Digital Assistant)である。上述のとおり、プレイヤは携帯端末300を用いて、写真撮影遊戯機1又はサーバ200により作成された二次的合成画像を取得し、待ち受け画像としてディスプレイに表示する。携帯端末300は、CPU303と、メモリ305と、通信部306と、ディスプレイ307とを備える。
[動作概要]
写真撮影遊戯システムの写真撮影遊戯機1は、複数の合成画像を作成できる。具体的には、写真撮影遊戯機1は、撮影処理及び画像編集処理により図5(A)及び(B)に示すように、正方形状の合成画像(以降、正方形画像ともいう)と、図6に示すように、縦長(図6(A))又は横長(図6(B))の長方形状であって、長辺:短辺が2:1である合成画像(以降、長方形画像ともいう)とを作成できる。写真撮影遊戯機1は、正方形画像及び長方形画像のいずれか一方のみを複数生成してもよい。
写真撮影遊戯機1は、これらの複数の合成画像(正方形画像及び長方形画像)を作成し、所定のレイアウトパターンに応じて、図7に示すように複数の合成画像を配置してシール紙に印刷する。
さらに、写真撮影遊戯システムは、写真撮影遊戯機1で作成された複数の合成画像を用いて、図8に示すような二次的合成画像を作成する。二次的合成画像は、複数の合成画像CI1〜CI5を組み合わせて合成したものである。合成画像CI1〜CI4は正方形状であり、合成画像CI5は合成画像CI1〜CI4の2個分に相当する形状の長方形である。正方形の画像及び正方形の2個分に相当する長方形の画像を用いるため、図8に示すような二次的合成画像を作成する場合に、隣り合う合成画像CIの間に隙間を作ることなく矩形状に配置することができる。
このような二次的合成画像を、写真撮影遊戯システムの写真撮影遊戯機1で作成するか、サーバ200で作成するかが問題となる。サーバ200が二次的合成画像を作成する場合、図9に示すように、写真撮影遊戯機1は合成画像CI1〜CI5をサーバ200に送信する。そして、サーバ200は、携帯端末300からプレイヤ操作により送信される編集指示に基づいて、二次的合成画像を生成する。この場合、サーバ200上ですべてのプレイヤが二次的合成画像を編集することになるため、サーバ負担が大きくなる。
そこで、本実施の形態では、図10に示すように、写真撮影遊戯機1でも二次的合成画像500を生成する。このとき、写真撮影遊戯機1はプレイヤ操作による編集回数又は編集時間を少なくするのが好ましい。二次的合成画像500の作成に時間がかかれば、プレイ時間に影響を与えるからである。
写真撮影遊戯機1は、作成した二次的合成画像500をサーバ200に送信するとともに、合成画像CI1〜CI5もサーバ200に送信する。プレイヤは携帯端末300を用いてサーバ200内の二次的合成画像500を確認する。そして、二次的合成画像500のデザインに満足すれば、二次的合成画像500をダウンロードする。一方、二次的合成画像500のデザインに満足しない場合、プレイヤは、携帯端末300を用いて新たな二次的合成画像510を編集し生成する。このとき、プレイヤ操作による二次的合成画像の編集回数又は時間は、写真撮影遊戯機1での編集回数、編集時間よりも多くすることができる。写真撮影遊戯機1のようにプレイ時間が設定される必要がなく、プレイヤが満足するデザインの二次的合成画像を作成できるようにするためである。作成後、プレイヤは携帯端末300に二次的合成画像510をダウンロードする。
要するに、本実施の形態による写真撮影遊戯システムでは、写真撮影遊戯機1で二次的合成画像500を生成するものの、サーバ200でも二次的合成画像510を生成できるようにする。そして、プレイヤのうち、二次的合成画像500のデザインで満足できる者に対しては、二次的合成画像500を提供する。一方、二次的合成画像500のデザインに不満なプレイヤに対しては、サーバ200上で新たな二次的合成画像510を編集する機会を与え、作成された二次的合成画像510を提供する。そのため、サーバ負荷を抑えることができ、かつ、プレイヤが満足できるデザインの二次的合成画像を提供することができる。
さらに、写真撮影遊戯機1での二次的合成画像500の編集回数又は編集時間をサーバ200での二次的合成画像510の編集回数又は時間よりも少なくすれば、写真撮影遊戯機1での二次的合成画像500の編集がプレイ時間に与える影響を抑えることができる。
以下、上述の写真撮影遊戯システムの動作について詳述する。
[動作詳細]
写真撮影遊戯機1は初めに、撮影ブース2においてカメラ10で被写体を撮影する撮影処理を実行する。次に、編集ブース3においてプレイヤの入力操作に応じて撮影により生成された写真画像を編集する画像編集処理を実行する。そして、画像編集処理に基づいて合成画像を生成し、写真シール紙に印刷する印刷送信処理を実行する。以下、それぞれの処理について詳述する。
[撮影処理]
まず、撮影ブース2での写真撮影遊戯機1の動作を説明する。撮影用コンピュータ装置101aのCPU103aは、HDD104aに記憶された写真撮影遊戯プログラムをメモリ105aに読出して実行することにより、この撮影処理を実現する。
CPU103aは、カメラ10で被写体となるプレイヤを複数回撮影する。本例では6回撮影する。CPU103aはまた、撮影前に、所望の画像タイプ(正方形画像又は長方形画像)をプレイヤに選択させ、選択された画像タイプ用に撮影を行う。
図11を参照して、CPU103aは、写真撮影遊戯機1の利用を促すタイトルデモ画面を撮影用ディスプレイ11に表示する(S1)。タイトルデモ画面の表示中にコイン制御部112が1プレイ分のコインの投入を受け付けると(S2でYES)、CPU103aは予め定められた撮影制限時間のカウントダウンを開始する(S3)。そして、CPU103aは、写真画像の明るさの選択画面を撮影用ディスプレイ11に表示し、撮影時の明るさの選択を受け付ける(S4)。
続いて、CPU103aは、画像タイプの選択を受け付ける(S5)。このとき、CPU103aは、たとえば、撮影用ディスプレイ11に図12に示す画面を表示する。図12を参照して、撮影用ディスプレイ11には、図5に示す正方形画像を作成するための「ましかく」画像選択ボタン501と、図6に示す長方形画像を作成するための「ながしかく」画像選択ボタン502とが表示される。プレイヤはいずれかの選択ボタンをタッチして、画像タイプを選択する。
本例ではプレイヤははじめに正方形画像を選択したと仮定して説明を続ける。プレイヤが「ましかく」画像選択ボタン501をタッチしたとき、CPU103aはプレイヤが図5に示すような正方形画像の作成を選択したと判断する。このとき、CPU103aは、プレイヤに背景画像を選択させる(S6)。CPU103aは、プレイヤが図5(A)に示す正方形画像を作成できるようにするため、図13に示すような背景選択画面を撮影用ディスプレイ11に表示する。背景選択画面には、様々の背景を含む合成画像のサンプルが描画された複数の選択ボタン505が表示されている。プレイヤが好みの背景の選択ボタン505をタッチすると、CPU103aは、タッチされた選択ボタン505の背景が選択されたと判断する。
また、図5(B)のような枠302付きの正方形画像をプレイヤが作成できるようにするため、CPU103aは、図14に示すように、種々の枠302のテンプレート画像に被写体と種々の背景とを組み合わせた画像が配置された複数のサンプル画像を表示してもよい。この場合、CPU103aは、サンプル画像の中から各撮影に利用する所望の画像の選択を受け付ける。この場合、テンプレート画像と背景とが同時に選択される。なお、このときにテンプレート画像内の余白領域のデザインを合わせて選択させてもよい。
以降の説明は、図5(A)に示す正方形画像を作成すると仮定して説明を続ける。
クロマキーキャプチャボード17は、カメラ10で撮影されている映像を取り込む。このとき、カメラ10から得られる映像(元画像)は縦長の長方形であるため、CPU103aは、元画像の下部分をトリミングによりカットして、正方形状の画像を取り込む。CPU103aはさらに、得られた画像からクロマキー技術により被写体以外の領域を検出し、検出した領域に、ステップS6で選択された背景(図14でサンプル画像を選択した場合は、背景及び枠)のうち、初めに選択された背景を合成する。そして、背景が合成された画像を撮影用ディスプレイ11に表示する(S7)。
続いて、CPU103aは撮影を実行する(S8)。はじめに、CPU103aは、プレイヤにポーズを指示する。具体的には、撮影用ディスプレイ11に「胸に手をあてて!」等のポーズの指示文を表示する。さらに、撮影用スピーカ16から音声でポーズを指示する。プレイヤは指示に合わせてポーズを取る。このとき、プレイヤは、自身の写りを撮影用ディスプレイ11上で確認しながら、立ち位置やポーズを決めることができる。
CPU103aはカウントダウンを開始して、所定時間経過後にシャッタ動作を行い、トリミングされた正方形の映像から画像を固定し、メモリ105aやHDD104aに保存する。さらに、CPU103aは、保存した画像に選択された背景を合成し、写真画像を生成する。生成された写真画像は撮影用ディスプレイ11にプレビュー画像として表示される。このとき、プレビュー画像はメモリ105aに保存される。これにより、プレイヤは、写真画像の出来映えを確認できる。CPU103aは生成された写真画像をメモリ105aやHDD104aに格納する。なお、写真画像生成時に、画像や画質の補正処理を実行してもよい。
撮影が終了すると、CPU103aはトータルの撮影枚数が最大数となっているか否かを確認する(S9)。本例では、最大数が6枚であり、現在の撮影枚数は1枚であるため(S9でNO)、ステップS5に戻る。つまり、CPU103aは図12に示す画像タイプ選択画面を表示して、プレイヤに画像タイプを再び選択させる。これにより、プレイヤは、1回のプレイで異なる画像タイプ(正方形画像又は長方形画像)を選択することができる。
ここで、プレイヤが「ながしかく」画像選択ボタン502をタッチしたと仮定して説明を続ける。このときCPU103aは、「ながしかく」画像が選択されたと判断し、図13及び図14と同様の表示画面を撮影用ディスプレイ11に表示する。そして、背景、又は背景及び枠の選択を受け付ける(S6)。その後、撮影を実行する(S8)。以上の動作を繰り返し、6回撮影を行う。
6回目の撮影動作を終了した後、CPU103aは最大枚数である6枚撮影したと判断する(S9でYES)。このとき、CPU103aは撮影の残り時間を確認する(S10)。残り時間が所定時間(たとえば60秒)未満である場合(S10でNO)、生成されたプレビュー画像のうち、落書きを行う画像の選択を受け付ける(S12)。CPU103aはたとえば、4〜6枚の画像の選択を受け付ける。ここでは、5枚の画像(4枚の正方形画像と1枚の長方形画像)が選択されたとして説明を続ける。選択された画像は画像編集用コンピュータ装置101bのメモリ105bに送信される。
一方、ステップS10で判断の結果、残り時間が所定時間以上ある場合、さらなる撮影が可能であるため、CPU103aはボーナス撮影動作を実行する(S11)。ボーナス撮影動作では、CPU103aが画像タイプ(正方形画像、長方形画像)と、背景、枠等を自動的に任意に選択し、S8の撮影動作を行う。このような動作により、プレイ中のゲーム嗜好性を高めることができる。ボーナス撮影終了後はステップS12に進み、プレイヤに落書き用の画像を選択させる。CPU103aは、プレイヤが画像の選択を終了した後、プレイヤに編集ブース3に移動するよう促す画面を撮影用ディスプレイ11に表示する。なお、上述の例では、撮影枚数を6枚としたが、撮影枚数はこれに限られない。また、上述の例では1回の撮影ごとに画像タイプと背景の選択をしたが、画像タイプの選択後、ステップS6で背景を所定枚数選択させ、ステップS8で、選択した背景分の撮影を繰り返し行ってもよい。たとえば、ステップS6で背景を3つ選択した場合、ステップS8の撮影では、背景の異なる写真を3回撮影してもよい。
[画像編集処理]
次に、画像編集処理の詳細を説明する。画像編集用コンピュータ装置101bのCPU103bは、HDD104bに記憶された写真撮影遊戯プログラムをメモリ105bに読み出して実行することにより編集処理を実現する。
図15を参照して、CPU103bは、編集用ディスプレイ40に、画面をタッチして編集処理を開始するよう促す移動待ち画像を表示する(S21)。そして、プレイヤがタッチペン42で編集用ディスプレイ40をタッチしたとき、編集残り時間のカウントダウンを開始する(S22)。
続いて、CPU103bは、図16に示すように、シール紙に印刷する合成画像の分割レイアウトパターンの選択画面を表示する(S23)。そして、分割レイアウトパターンの選択を受け付ける。プレイヤは、所望の分割レイアウトパターンの選択ボタン751を選択する。選択されたボタン751はフレームカーソル753で囲まれて表示される。プレイヤは選択ボタン751を選択した後、決定ボタン752をタッチする。このとき、CPU103bは、選択された選択ボタン751に表示された分割レイアウトパターン固有のID(以下、レイアウトIDという)をメモリ105bに格納する(S24)続いて、CPU103bは、図17に示す編集画面を編集用ディスプレイ40に表示する(S25)。編集画面には、左右に2つの編集領域60L及び60Rが表示され、二人の利用者がそれぞれの領域60(60L及び60R)で画像を編集できるようになっている。また、撮影処理(図11)のステップS12で選択された複数のプレビュー画像は、編集領域60L及び60Rのいずれかに割り当てられる。これにより、各々の編集領域60で異なるプレビュー画像の編集を行うことができる。
編集画面にはさらに、スペシャル、絵文字、かざり、手書き、ペンといった編集ツールを選択するための編集ツール選択ボタン61が表示される。タッチペン42により所望の編集ツール選択ボタンがタッチされると、タッチされた編集ツールに対応したパレット67が編集領域60の下に表示される。本例では、編集領域60L用にペンツールが選択され、編集領域60R用にスペシャルツールが選択されている。各パレット67には、選択された編集ツールで利用可能なデザインの編集画像が表示された複数の選択ボタン64が配列されている。たとえば、スペシャルツールが選択された右側のパレット67には、血液型スタンプや星座スタンプ、えと(干支)スタンプ、役職スタンプが表示された選択ボタン64が列挙される。
他の編集ツールとして、編集処理ツール74も表示される。編集処理ツール74には、落書きを初めからやり直す「はじめから」ボタンや、1つ前の編集処理に戻る「もどる」ボタン、1つ後の編集処理に進む「すすむ」ボタン、領域60内の画像を回転する「回転」ボタン、編集により入力された編集画像を消去する「消しゴム」ボタン等が含まれる。
図17では、領域60Lに長方形画像用の写真画像が表示され、領域60Rに正方形画像用の写真画像が表示されている。領域60Rのように、正方形の写真画像が表示される場合、編集処理ツール74は、領域60の下辺付近に配置される。一方、領域60Lのように、長方形の写真画像が表示される場合、編集処理ツール74は、領域60の側辺付近に配置される。写真画像の形状に応じて編集処理ツール74の配置を変更することで、写真画像を大きく表示することができ、プレイヤが編集しやすくなる。
CPU103bは、落書き時間が制限時間に達するか(S27でYES)、おしまいボタン68がタッチペン42でタッチされる(S28でYES)までの間、タッチペン42による編集用ディスプレイ40へのタッチを検知する(S26)。CPU103bがパレット67内の所望の選択ボタン64のタッチを検知すると(S26でYES、S30でYES)、タッチされた選択ボタンに表示されたデザインのツールが設定される(S32)。そして、編集領域60内をタッチすると(S26でYES、S30でNO)、タッチされた位置に選択されたデザインの編集画像を描画する(S31)。
落書き時間が制限時間に達したとき(S27でYES)、または、おしまいボタン68へのタッチを検知したとき(S28でYES)、CPU103bは、写真画像及び入力された編集画像をメモリ105b又はHDD104bに保存し(S29)、編集処理を終了する。
[印刷送信処理]
CPU103bは、写真画像と、編集処理により入力された編集画像とを合成して合成画像CI1〜CI5を生成する。そして、先に選択された分割数に基づいて、合成画像CI1〜CI5をシール紙に印刷して写真シールを生成する。
CPU103bはさらに、携帯端末300の待ち受け画面として用いられる二次的合成画像500を生成する。
図18を参照して、CPU103bは初めに、写真画像と、編集処理により入力された編集画像とを合成して複数の合成画像CI1〜CI5を生成する(S51)。続いて、CPU103bは、先に設定されたシール紙の分割数をステップS51で生成された合成画像数と比較する(S52)。分割数が合成画像数よりも少ない場合(S52でYES)、CPU103bは複数の合成画像CI1〜CI5のうち、印刷する合成画像の選択を受け付ける(S53)。具体的には、各合成画像が表示された複数の選択ボタンを編集用ディスプレイ40に表示し、その中から、分割数分の合成画像をプレイヤに選択させる。たとえば、合成画像数が5枚であり、分割数が4枚である場合、合成画像を4枚選択させる。プレイヤの操作により合成画像が選択されると、CPU103bは選択された合成画像のシール紙への印刷を開始する(S54)。これにより、図7に示すような写真シールが完成する。
一方、ステップS52で判断の結果、分割数が合成画像数よりも多い場合(S52でNO)、複数の合成画像のいくつかを複製して合成画像数を分割数に合わせ、分割数に応じたレイアウトで配列してシール紙に印刷する(S55)。
続いて、CPU103bは図8に示す二次的合成画像500を作成する(S56)。初めに、CPU103bは、合成画像CI1〜CI5の種類(正方形画像、長方形画像)及び枚数を確認する。続いて、CPU103bは、合成画像の種類及び枚数に応じて二次的合成画像のレイアウトを決定する。HDD104bは、二次的合成画像データベースを記憶する。二次的合成画像データベースは、合成画像の種類と枚数に対応した複数のレイアウトが登録されている。たとえば、本例のように複数の合成画像が、4枚の正方形画像CI1〜CI4と、1枚の縦長の長方形画像CI5とからなる場合、二次的合成画像500のレイアウトは、図19(A)〜(D)に示すように、4通りが存在する。二次的合成画像500のレイアウトは複数の区分AR1〜AR5からなる。二次的合成画像データベースには、このような複数のレイアウトの各区分AR1〜AR5の座標が登録されている。
CPU103bは、合成画像の種類及び枚数に基づいて、二次的合成画像データベースから採用可能な1つのレイアウトを自動的に選択する。そして、選択されたレイアウトの各区分AR1〜AR5に、合成画像CI1〜CI5を自動的に配置して、二次的合成画像500を作成する。たとえば、CPU103bが図19(A)を採用した場合、図19(A)の各区分AR1〜AR5のサイズに合うように合成画像CI1〜CI5のサイズを調整し、各合成画像CI1〜CI5を各区分AR1〜AR5に配置して合成する。このとき、長方形画像CI5は長方形状の区分AR5に配置される。また、正方形画像CI1〜CI4は正方形状の任意の区分AR1〜AR4に自動的に配置される。つまり、本実施の形態では、写真撮影遊戯機1が自動的に二次的合成画像を生成し、プレイヤは二次的合成画像500の編集に関与しない。そのため、本例では、二次的合成画像500のプレイヤ操作による編集回数及び編集時間は存在しない。このように写真撮影遊戯機1が自動的に二次的合成画像を生成すれば、二次的合成画像の生成に掛かる時間がプレイ時間に影響を与えない。
続いて、CPU103bは、作成された二次的合成画像500をサーバ200に送信する(S57)。このとき、CPU103bは、二次的合成画像500とともに、画像編集処理で作成された合成画像CI1〜CI5もサーバ200に送信する。サーバ200が新たな二次的合成画像510を生成できるようにするためである。CPU103bは、二次的合成画像510及び合成画像CI1〜CI5に識別情報IDを付与してサーバ200に送信する。なお、識別情報IDは図7に示すように、写真シール紙の周縁部に印刷される(図7中では、ID=12345678)。識別情報IDはプレイヤが携帯端末300を用いてサーバ200から二次的合成画像500又は510を取得するときに利用される。
サーバ200は、二次的合成画像500、複数の合成画像CI1〜CI5及び識別情報IDを受信し、二次的合成画像500と合成画像CI1〜CI5とを識別情報IDと対応付けてHDD204に保存する。
[サーバ及び携帯端末での処理]
サーバ200は、プレイヤの携帯端末300から二次的合成画像500の閲覧要求を受けたとき、二次的合成画像500のサンプル画像を含む閲覧画面を携帯端末300に送信する。プレイヤは閲覧画面をディスプレイ307に表示し、二次的合成画像500を確認する。プレイヤが二次的合成画像500のデザインに満足した場合、携帯端末300を用いて、二次的合成画像500をサーバ200から取得する。一方、二次的合成画像500のデザインにプレイヤが満足できない場合、プレイヤは、自身の編集操作により新たな二次的合成画像510を作成する。つまり、サーバ200は、二次的合成画像510を作成する機会をプレイヤに提供する。以下、サーバ200の動作について詳述する。
プレイヤが二次的合成画像500を携帯端末300のディスプレイ307で閲覧したい場合、プレイヤ操作に応じて携帯端末300は、閲覧要求をサーバ200に送信する。携帯端末300には、図示しない複数の操作キーやキーボード等の入力部が搭載されており、プレイヤの入力部への操作に応じて、携帯端末300は閲覧要求を送信する。閲覧要求には、上述の識別情報IDが含まれる。識別情報IDはたとえば、プレイヤ操作により携帯端末300に入力される。
図20を参照して、サーバ200は、閲覧要求を携帯端末300から受けたか否かを監視する(S61)。閲覧要求を受けたとき(S61でYES)、サーバ200は、HDD204に格納された複数の二次的合成画像の中から、閲覧要求内の識別情報IDに対応する二次的合成画像500を読み出す。読み出された二次的合成画像500のサンプル画像を含む閲覧画面を携帯端末300に送信する(S62)。携帯端末300は閲覧画面をディスプレイ307に表示する。表示された閲覧画面の一例を図21に示す。図21を参照して、閲覧画面には、二次的合成画像500のサンプル画像400と、選択ボタン401及び402とが表示されている。
プレイヤはディスプレイ307で二次的合成画像500を確認する。そして、二次的合成画像500のデザインで満足する場合、選択ボタン401(「待ち画をGET!」)を選択する。具体的には、カーソルを選択ボタン401に移動し、携帯端末300に搭載された操作キー中の決定キー(図示せず)を押す。このとき、携帯端末300は選択ボタン401が選択されたと判断し、二次的合成画像500の送信要求を送信する。
サーバ200は、携帯端末300からのコマンドを受けたとき、そのコマンドが送信要求であるか否かを判断する(S63)。コマンドが送信要求であるとき(S63でYES)、サーバ200は二次的合成画像500を携帯端末300に送信する(S66)。携帯端末300は二次的合成画像500を取得し、メモリ305に格納する。そして、プレイヤの操作に応じて二次的合成画像500をディスプレイ307の待ち受け画像(背景画像)に設定する。
一方、プレイヤが二次的合成画像500のデザインに満足できず、自身が編集操作をすることで新たな二次的合成画像を作成したい場合、プレイヤは図21に示す閲覧画面中の選択ボタン402(「待ち画をつくる!」)を選択する。このプレイヤの操作に応じて、携帯端末300は、作成要求を送信する。
作成要求を受けたとき(S63でNO)、サーバ200は作成処理を実行する(S64)。作成処理は、HDD204内の画像編集プログラムにより実行される。作成処理のフロー図を図22に示す。
サーバ200はまず、図23に示す作成画面を携帯端末300に送信する。図23に示すように、作成画面には、作成される二次的合成画像510のレイアウトにおける区分数が4つの場合と、6つの場合とが表示されている。各区分は、写真撮影遊戯機1で生成された合成画像のうち、基準とする合成画像の形状に相似する。ここでは、写真撮影遊戯機1で生成された正方形画像及び長方形画像のうち、正方形画像を基準とする。そのため、各区分の形状は正方形とする。その結果、1つの区分が1つの正方形画像に対応し、隣り合う2つの区分が1つの長方形画像に対応する。
ここで、プレイヤが6区分を選択したと仮定して説明を続ける。このときプレイヤは2つの選択ボタン410(4区分選択ボタン)、411(6区分選択ボタン)のうち、6区分選択ボタン411を選択する。このプレイヤ操作に応じて、携帯端末300は6区分を選択する旨の区分数指示をサーバ200に送信する。サーバ200は区分数指示を受け付ける(S71)。そして、選択された6区分のレイアウトが表示された区分画面を送信する。送信された区分画面の一例を図24に示す。区分画面には、6つの区分AR1〜AR6が表示される。各区分AR1〜AR6には表示番号「1」〜「6」が対応付けられている。プレイヤは所望の区分を指定する。具体的には、携帯端末300の入力部を用いて所望の区分の番号を入力し、決定キーを押すか、枠状のカーソル414を所望の区分に移動させ、決定キーを押す。
プレイヤが区分AR1を指定したと仮定する。このとき、携帯端末300は、区分AR1の指定コマンドをサーバ200に送信する。サーバ200は指定コマンドを受け付け、区分AR1を指定する(S72)。指定された区分AR1の識別情報はメモリ205に格納される。
続いて、サーバ200は、区分AR1に配置する合成画像の指定を受け付ける(S73)。具体的には、サーバ200は図25に示す合成画像選択画面を携帯端末300に送信する。合成画像選択画面には、ステップS57で写真撮影遊戯機1からサーバ200に送信された合成画像CI1〜CI5のサンプル画像が表示される。プレイヤは、ディスプレイ307に表示された合成画像CI1〜CI5のうち、区分AR1に入力したい合成画像を選択する。具体的には、プレイヤは、枠状のカーソル415により所望の合成画像に移動し、決定キーを押す。ここではプレイヤが合成画像CI1を選択したと仮定して説明を続ける。
プレイヤ操作により合成画像CI1が選択されたとき、携帯端末300は合成画像CI1の指定コマンドをサーバ200に送信する。このようにして、サーバ200は合成画像CI1の指定を受け付ける(S73)。そして、合成画像CI1を指定する。続いて、サーバ200は、指定された区分AR1への合成画像CI1の配置処理を実行する(S74〜S80)。
サーバ200はまず、指定合成画像CI1の形状が、指定区分AR1の形状に対応するか否かを判断する(S74)。合成画像CI1及び区分AR1は互いに相似な正方形であるため、サーバ200は合成画像CI1が区分AR1に対応すると判断し(S74でYES)、合成画像CI1を配置する領域(以下、配置領域という)を区分AR1に決定する(S76)。
続いて、サーバ200は、区分AR1に既に合成画像が配置されているか否かを判断する(S77)。メモリ205は、どの区分にどの合成画像が配置されているかを示す配列情報を変数として記憶している。サーバ200は、配列情報を参照して、ステップS77の判断を行う。ここでは、区分AR1には合成画像が未だ配置されていないため(S77でNO)、サーバ200は、指定合成画像CI1を区分AR1に配置する(S79)。このとき、サーバ200は、区分AR1に指定合成画像CI1が配置されていることを示す配列情報に更新する。そして、メモリ205内の配列情報に基づいて、合成画像CI1を区分AR1に配置した後のレイアウトを表示した区分画面を作成し、携帯端末300に送信する(S80)。送信された区分画面を図26に示す。区分画面の区分AR1には合成画像CI1が表示されている。このような区分画面が携帯端末300のディスプレイ307に表示されるため、プレイヤは、二次的合成画像510のレイアウトデザインをイメージしやすくなる。
続いて、サーバ200は、携帯端末300から終了コマンドを受けたか否かを判断する(S81)。プレイヤは、二次的合成画像510の作成を完成したと判断したとき、区分画面内の終了ボタン「これでOK!」412を選択する。終了ボタン412が選択されれば、携帯端末300は終了コマンドをサーバ200に送信する。ここでは、二次的合成画像510の作成中であるため、プレイヤは終了ボタン412を選択せず、終了コマンドは送信されない。したがって、サーバ200はS72に戻って新たな区分の指定を受け付ける(S72)。
ステップS72においてプレイヤは区分AR2を指定したと仮定する。このとき、携帯端末300は区分AR2の指定コマンドをサーバ200に送信する。サーバ200は区分AR2を指定し(S72)、さらに、図27に示す合成画像選択画面を携帯端末300に送信する。ここで、プレイヤは合成画像選択画面内の長方形画像CI5を選択したと仮定する。このとき、サーバ200は、合成画像CI5を指定し(S73)、配置処理を実行する(S74からS80)。
サーバ200はまず、ステップS74で指定合成画像CI5の形状が指定区分AR2の形状に対応しないと判断する(S74でNO)。なぜなら、指定合成画像CI5は、長辺が短辺の2倍の長方形であるのに対して、指定区分AR2は正方形であり、互いに相似しないからである。
そこで、サーバ200は、区分AR2を含み、指定合成画像CI5形状に対応可能な形状の配置領域を決定する(S75)。ここで、指定区分AR2と、区分AR2と隣接する区分AR4又はAR1で構成される領域を配置領域とする。そうすれば、配置領域の形状は長方形であり、指定合成画像CI5と相似するからである。具体的には、サーバ200はまず、指定合成画像CI5が縦長の長方形であるか横長の長方形であるか判断する。縦長の長方形の場合、指定区分AR2と、指定区分AR2の下に配置された区分AR4とを配置領域に決定する。一方、指定合成画像が横長の場合、区分AR2と区分AR1とで構成される領域を配置領域に決定する。ここでは、合成画像CI5が縦長の長方形であるため、サーバ200は、区分AR2及びAR4を配置領域に決定する。
続いて、サーバ200は、配置領域(区分AR2及びAR4)に少なくとも画像の一部が配置された合成画像があるか否かを判断する(S77)。ここでは、区分AR2及びAR4ともに合成画像が未だ配置されていないため(S77でNO)、サーバ200は、区分AR2及びAR4で構成される配置領域に指定合成画像CI5を配置する(S79)。サーバ200は、図28に示すように、合成画像CI5を入力した後の区分画面を作成し、携帯端末300に送信する(S80)。
再びステップS72に戻って、プレイヤが図28の区分画面を見たとき、合成画像CI5の配置が気に入らず、区分AR2に他の合成画像を入れたいと考えたと仮定する。このとき、図29に示すように、プレイヤは再び区分AR2を指定する。これにより、サーバ200は、区分AR2の指定コマンドを再び受け付け、区分AR2を指定する(S72)。さらに、サーバ200により送信された合成画像選択画面において、プレイヤが図30に示すように合成画像CI2を選択したと仮定する。このとき、サーバ200は、合成画像CI2を指定し(S73)、配置処理を開始する。
ここで、図28に示すとおり、区分AR2には既に、長方形画像CI5の画像の一部(上半分)が配置されている。そのため、サーバ200は、ステップS77において指定区分AR2に画像の一部が配置されている合成画像(CI5)があると判断する(S77でYES)。そこで、サーバ200は、画像の一部(上半分)が区分AR2に配置されている長方形画像CI5全体を削除する(S78)。つまり、画像CI5のうち、区部AR2に配置された上半分だけでなく、区分AR2に配置されずに区分AR4に配置された下半分を含め画像単位で削除する。具体的には、サーバ200は、区分AR2及びAR4に画像が配置されていないことを示す配列情報に更新する。
画像CI5を削除した後、サーバ200は区分AR2に画像CI2を配置する(S79)。そして、図31に示すように、画像CI2が区分AR2に配置された区分画面を携帯端末300に送信する(S80)。
なお、ステップS80で携帯端末300に送信された区分画面が図32の通りであって、プレイヤが区分AR2を再度指定し、かつ、合成画像CI5を指定した場合(S72及びS73)の配置処理(S74〜S80)は以下のとおりとなる。
サーバ200は、ステップS75で配置領域を区分AR2及びAR4と決定する。そして、ステップS77で区分AR2及びAR4ともに合成画像CI2及びCI3が既に配置されていると判断する(S77でYES)。そこで、サーバ200はS78で配置領域に配置された合成画像を削除する。具体的には、区分AR2に配置された合成画像CI2と、区分AR4に配置された合成画像CI3とを削除する(S78)。そして、配置領域(区分AR2及びAR4)に合成画像CI5を配置する(S79)。このときに作成される区分選択画面は図29と同じである(S80)。
図33に示す区分画面が送信された後(S80)、その区分画面の各区分に配置された画像を見たプレイヤが、その配置レイアウト(デザイン)に満足したとき、プレイヤは、終了ボタン「これでOK!」412を選択する。このとき、携帯端末300は終了コマンドをサーバ200に送信する。サーバ200は終了コマンドを受け(S81でYES)、二次的合成画像510を作成する(S82)。具体的には、図33に示すとおりに各区分AR1〜AR1に合成画像CI1〜CI5を配置し合成して、二次的合成画像510を生成する。そして、図20に戻って、サーバ200は生成した二次的合成画像510を含む表示画面を携帯端末300に送信する(S65)。図34に表示画面の一例を示す。表示画面には、二次的合成画像510が表示されている。プレイヤはディスプレイ307で図34の表示画面を参照する。そして、表示画面内の二次的合成画像510のデザインで満足であれば、二次的合成画像510を携帯端末300に保存する。携帯端末300は画像等のファイルの保存機能を有しており、プレイヤ操作に応じて二次的合成画像510を保存する。
一方、プレイヤが図34の二次的合成画像510のデザインに不満の場合、やり直しボタン415を選択すれば、ステップS72に戻って作成処理を再開する。また、新規画像作成ボタン416を選択すれば、ステップS71に戻って、新たな二次的合成画像を作成する。
以上、本実施の形態による写真撮影遊戯システムは、写真撮影遊戯機1で二次的合成画像500を作成し、サーバ200に送信する。好ましくは、写真撮影遊戯機1での二次的合成画像500の作成では、作成時のプレイヤの自由度が制限される。この場合、写真撮影遊戯機1では二次的合成画像500の作成によりプレイ時間が増大するのを防止できる。
さらに、サーバ200は携帯端末300の要求に応じて新たな二次的合成画像510を作成できる。そのため、写真撮影遊戯機1で作成された二次的合成画像500のデザインが不満なプレイヤは、サーバ200上で新たな二次的合成画像510を作成することができる。ただし、プレイヤのうち、写真撮影遊戯機1で作成された二次的合成画像500で満足する者は、サーバ200で二次的合成画像510を作成することなく、二次的合成画像500をサーバ200経由で携帯端末300に取得する。このように、写真撮影遊戯機1で予め二次的合成画像500を作成するため、全てのプレイヤがサーバ200で新たな二次的合成画像510を作成するのを抑制できる。そのため、本実施の形態による写真撮影遊戯システムは、写真撮影遊戯機1のプレイ時間の増大を抑制し、かつ、サーバ200の負荷を抑えながら、プレイヤがある程度満足する二次的合成画像を提供することができる。
なお、上述の実施の形態では、写真撮影遊戯機1がプレイヤ操作を受けることなく二次的合成画像500を生成した。しかしながら、写真撮影遊戯機がある程度プレイヤ操作に応じて二次的合成画像500を編集してもよい。ただし編集回数又は編集時間は、サーバ200での二次的合成画像510の編集回数又は編集時間よりも少なくする方がよい。写真撮影遊戯機1でのプレイ時間への影響を抑えるためである。たとえば、写真撮影遊戯機1も画像編集プログラムを有し、図23の動作を実行して二次的合成画像500を生成する。このとき、各画面(区分画面等)は編集用ディスプレイ40に表示される。ただし、このとき、配置処理(S74〜S80)を実行できる回数を制限したり、編集時間を制限したりして、編集作業の自由度をサーバ200での編集作業よりも制限する。
また、サーバ200における二次的合成画像510の生成において、レイアウトの各区分に必ずしも合成画像CI1〜CI5を配置する必要はない。たとえば、図35に示すように、種々のイラスト画像IM1〜IM4を準備する。これらのイラスト画像IM1〜IM4は、サーバ200内のHDD204に記憶されている。プレイヤは、図23中のS73において、合成画像CI1〜CI5に代えて、イラスト画像IM1〜IM5を指定してもよい。これによれば、合成画像CI1〜CI5の中に気に入らない合成画像がある場合に、その気に入らない合成画像を使わずに、気に入ったイラスト画像IM1〜IM5を使って二次的合成画像510を作成できる。そのため、プレイヤがより満足のいく二次的合成画像510を提供することができる。
また、上述の実施の形態では、正方形画像を基準として、区分AR1〜AR6を正方形としたが、長方形画像を基準として長方形画像に相似の長方形区分としてもよい。この場合、長方形区分を2つ並べれば正方形の配置領域を形成できる。要するに、区分の形状は、写真撮影遊戯機1で生成された合成画像の形状に基づいて決定される。より具体的には、1つの区分の形状又は複数の区分を組み合わせた形状が、写真撮影遊戯機1で生成された各合成画像の形状に相似するよう、区分の形状が決定される。
また、上記実施の形態では、二次的合成画像500のデザインに不満なプレイヤはサーバ200での二次的合成画像510の生成が可能であったが、たとえば、会員登録を済ませたプレイヤのみがサーバ200での二次的合成画像510を生成可能としてもよい。この場合、図20中の動作において、プレイヤは、会員番号を含む作成要求を携帯端末300からサーバ200に送信する。サーバ200のHDD204内には、登録された会員の会員番号が記憶されている。サーバ200はステップS63において作成要求を受けたとき、作成要求内の会員番号がHDD204に記憶された会員番号を一致するか否かを判断する。一致しない場合はステップS66に進む。つまり、サーバ200は作成処理を実行しない。作成要求内の会員番号がHDD204内の会員番号と一致した場合、サーバ200は作成処理を実行する(S64)。
またさらに、写真撮影遊戯機1で作成された二次的合成画像500の送信要求があった場合、会員登録の有無を問わずに二次的合成画像500を送信し、作成要求があった場合、上述のとおり会員登録されているか否かをサーバで判定し、会員登録されている場合は作成処理に手順を進め、会員登録されていない場合は会員登録を促す画面を表示し、その画面で会員登録の手続が完了した後に作成処理に進めるようにしてもよい。この場合、会員登録を誘導できる。
なお、二次的合成画像は必ずしも図8のように複数の合成画像CI1〜CI5が隙間なく配列されたものに限らない。たとえば、図36に示すように合成画像CIと編集画像600とが所定のレイアウトで配置されたものであってもよい。
また、上述の実施の形態では、携帯端末300からのコマンドを受けたサーバ200が図23に示す作成処理を実行して二次的合成画像を合成した。しかしながら、作成処理は、携帯端末300が実行してもよいし、写真撮影遊戯機1が実行してもよい。
たとえば、携帯端末300が作成処理を実行する場合、携帯端末300には画像編集プログラムがインストールされている。そして、携帯端末300はメモリ305に合成画像CI1〜CI5を保存する。この場合、携帯端末300は単体で画像編集装置として機能し、図23に示す作成処理を実行できる。
具体的には、携帯端末300はディスプレイ307に閲覧画面を表示し、区分数を受け付ける(S71)。そして、入力部を用いたプレイヤ操作に応じて区分の指定(S72)及び合成画像の指定(S73)を受け付ける。これらの指定に基づいて、置換処理(S74〜S80)を実行する。そして、各区分に合成画像が配置され、プレイヤが終了ボタン416を選択したとき(S81でYES)、二次的合成画像を生成する(S82)。
写真撮影遊戯機1のHDD104bに画像編集プログラムが格納することで、写真撮影遊戯機1も上述の作成処理を実行することができる。要するに、画像編集プログラムをインストールされたコンピュータ装置であれば、画像編集装置として図23に示す作成処理を実行できる。この場合、二次的合成画像の編集操作を簡素化することができる。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、上述した実施の形態は本発明を実施するための例示に過ぎない。よって、本発明は上述した実施の形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で上述した実施の形態を適宜変形して実施することが可能である。