以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ説明する。図中同一及び相当する構成については、同一の符号を付して同じ説明を繰り返さない。
<<1.写真撮影遊戯機の構成>>
<1.1.全体構成>
図1は、本実施形態に係る写真撮影遊戯機の外観を表す模式図である。写真撮影遊戯機1は、撮影ブース2と、事前接客部3と、編集ブース4と、事後接客部5(図4参照)と、を備えている。
<1.2.撮影ブースの構成>
撮影ブース2は、図1に示すように、正面筐体20A及び背面筐体20Bによって区画された空間である。撮影ブース2内では、被写体である利用者の写真撮影が行われる。なお、説明の便宜上、正面筐体20A側を前、背面筐体20B側を後ろといい、正面筐体20Aに向かって右を単に右、正面筐体20Aに向かって左を単に左という。図1に示すように、正面筐体20Aと背面筐体20Bとは前後方向に間を空けて配置されており、利用者は、正面筐体20Aと背面筐体20Bとの間を通って撮影ブース2に出入りする。
図2は、正面筐体20Aを表す斜視図である。図2に示すように、正面筐体20Aの内側には、撮影ユニット20が設けられている。撮影ユニット20は、カメラ21と、正面ディスプレイ22と、照明装置23A〜23Hと、後述するスピーカ450(図5参照)と、を備えている。以下、照明装置23A〜23Hを区別しないときは、照明装置23と称する。
カメラ21は、正面筐体20Aの内側前面の幅方向中央付近に配置されている。カメラ21は、撮影ブース2内の利用者(被写体)を撮影し、所定のタイミングで静止画像として記録する。
正面ディスプレイ22は、カメラ21の下方に配置されている。正面ディスプレイ22は、カメラ21によって撮影された利用者の映像を左右反転させ、リアルタイムにライブ表示する。また、正面ディスプレイ22上にはタッチパネルが配置されており、タッチパネルを介して、利用者による入力操作が受け付けられる。利用者による入力操作は、利用者が正面ディスプレイ22にタッチペン(図示略)又は指で直接タッチすることによって受け付けられる。
照明装置23Aは、カメラ21の上方に配置され、照明装置23Fは、カメラの左右に配置されている。照明装置23B及び23Cと、照明装置23D及び23Eは、カメラ21及び正面ディスプレイ22を挟んで略左右対称に設けられている。照明装置23A、23B、23C、23D、23E、23G、23Hは、ストロボ光源及び蛍光灯光源を有している。ストロボ光源は、カメラ21が利用者のライブ映像を静止画として記録する瞬間に発光し、発光面を介して撮影ブース2内の利用者に光を照射する。照明装置23Fは、蛍光灯光源のみを有しており、撮影ブース2内を常時照明する。
図3は、背面筐体20Bを表す斜視図である。図3に示すように、背面筐体20Bにおいて、正面筐体20Aと向かい合う内側の面には、背面パネル24が設けられている。背面パネル24は、クロマキー合成用のパネルであってもよいし、クロマキー合成用のカーテンを備えていてもよい。背面筐体20Bの床面25上には、クロマキー合成用の床マットや床板等の床部材(図示略)が設けられる。床部材の色は、背面パネル24の色と同じであり、例えば黄緑色等とされる。特に図示しないが、撮影ブース2内側において、背面筐体20Bの天井や左右側面に、照明装置(図示略)が設けられていてもよい。
<1.3.事前接客部の構成>
事前接客部3は、図1及び図2に示すように、撮影ブース2の外に設けられており、受付装置30を備える。受付装置30は、正面筐体20Aの左側の側面に配置されている。ただし、受付装置30は、正面筐体20Aの右側の側面に設けられていてもよいし、正面
筐体20Aの左右両方の側面に設けられていてもよい。
受付装置30は、受付用ディスプレイ31と、コイン投入口32と、スピーカ33と、を備えている。
受付用ディスプレイ31は、利用者がプレイに関する各種設定を入力するための画面等を表示する。受付用ディスプレイ31上にはタッチパネルが配置されており、タッチパネルを介して、利用者による入力操作が受け付けられる。利用者による入力操作は、利用者が受付用ディスプレイ31にタッチペン(図示略)又は指で直接タッチすることによって受け付けられる。コイン投入口32には、利用者によってコインが投入される。スピーカ33は、操作案内やBGM等の音声を出力する。
<1.4.編集ブースの構成>
編集ブース4は、図1及び図4に示すように、正面筐体20Aの前方に設けられており、編集ユニット40を備えている。編集ユニット40は、2つの画像編集装置41と、各画像編集装置41を支持する編集筐体43とを備えている。
2つの画像編集装置41は、左右対称となるよう背中合わせに配置されている。図4では、2つの画像編集装置41のうち、左側に配置された画像編集装置41のみが示されている。各画像編集装置41は、編集用ディスプレイ411と、2本のタッチペン412と、後述するスピーカ413(図5参照)と、非接触通信装置97とを備えている。
編集用ディスプレイ411には、利用者に画像編集を行わせるために、撮影ブース2での撮影によって生成された写真画像が表示される。編集用ディスプレイ411上にはタッチパネルが配置されており、タッチパネルを介して、写真画像に対する利用者による編集操作が受け付けられる。
2本のタッチペン412は、編集用ディスプレイ411の両側に配置されている。利用者による編集操作は、利用者が各タッチペン412で編集用ディスプレイ411にタッチすることによって受け付けられる。ただし、利用者による編集操作は、利用者が編集用ディスプレイ411に指で直接タッチすることによって受け付けられてもよい。
スピーカ413は、操作案内やBGM等の音声を出力する。非接触通信装置97は、画像の取得に必要な情報等を利用者の端末装置に送信する際に用いられる。
<1.5.事後接客部の構成>
事後接客部5は、図4に示すように、編集ユニット40に設けられており、受付装置50を備えている。
受付装置50は、受付用ディスプレイ51と、写真シール排出口52と、スピーカ53と、を備えている。
受付用ディスプレイ51は、画像送信に際して、送信する画像を選択したり、画像を携帯電話機等で受け取るためのメールアドレスを入力したりするための画面等を表示する。受付用ディスプレイ51上にはタッチパネルが配置されており、タッチパネルを介して、利用者による入力操作が受け付けられる。利用者による入力操作は、指で直接タッチすることによって受け付けられるが、タッチペンによってタッチすることによって受け付けられてもよい。写真シール排出口52は、受付装置50に設けられており、編集筐体43内に備わるプリンタ650(図5参照)で印刷された写真シールが排出される。スピーカ53は、操作案内やBGM等の音声を出力する。
<1.6.写真撮影遊戯機の機能構成>
次に、写真撮影遊戯機1の機能構成について、図5を参照しつつ説明する。
<1.6.1.制御装置の構成>
図5に示すように、写真撮影遊戯機1は、制御装置100を備えている。制御装置100は、コンピュータ装置101と、制御基板102と、クロマキーキャプチャボード17と、を備えている。
コンピュータ装置101は、撮影ユニット20、受付装置30、編集ユニット40の各画像編集装置41、受付装置50、及びプリンタ650と接続されている。コンピュータ装置101は、制御基板102を介して、発光制御部110、蛍光灯14、コイン制御部112、及びサービスパネル113と接続されている。
コンピュータ装置101は、Central Processing Unit(CPU)103と、ハードディスク(HDD)104と、メモリ105と、通信部106と、を備えている。
CPU103は、HDD104に記憶されている制御プログラムを実行することにより、後述する写真撮影遊戯機1の各機能を実現する。
HDD104は、CPU103によって実行される制御プログラム、各処理に必要なグラフィックデータ、音声データ、生成された写真画像を示す写真画像データ、及び、写真画像に対する編集に際して予め用意された個別編集画像や見本編集画像等の各種画像データ、予め用意された撮影コースを示す情報、予め用意された複数の背景画像を示す背景画像データ等の各種設定データを記憶する。なお、写真画像、個別編集画像及び見本編集画像の詳細については後述する。
メモリ105は、コンピュータ装置101のメインメモリであり、CPU103が制御プログラムを実行する際の一時的な作業領域である。通信部106は、ネットワークを介してサーバ(図示略)及び非接触通信装置97との通信を行う。
制御基板(デジタル入出力ボード(DIO))102は、コンピュータ装置101と接続され、コンピュータ装置101との間で信号の入出力を行う。また、制御基板102は、コイン制御部112、発光制御部110、蛍光灯14、及びサービスパネル113とも接続されており、これらとの間で信号の入出力を行う。
<1.6.2.事前接客処理時に動作する機能>
CPU103は、HDD104に記憶された制御プログラムを実行することにより、事前接客処理において予め定められた情報を受付用ディスプレイ31に表示し、事前接客処理において予め定められた音声をスピーカ33から出力させる。
<1.6.3.写真画像生成処理時に動作する機能>
CPU103は、HDD104に記憶された制御プログラムを実行することにより、写真画像生成処理において予め定められた情報を正面ディスプレイ22に表示し、写真画像生成処理において予め定められた音声をスピーカ450から出力させる。
CPU103は、HDD104に記憶された制御プログラムを実行することにより、発光制御部110によって照明装置23を制御する。発光制御部110は、例えば、照明装置23の発光タイミングや発光量を制御する。
クロマキーキャプチャボード17は、撮影ユニット20及びコンピュータ装置101と接続されている。クロマキーキャプチャボード17は、カメラ21が撮影しているライブ映像を所定の間隔(例えば30フレーム/秒)で写真画像データとして取り込む。クロマキーキャプチャボード17は、各写真画像データから被写体である利用者の領域を抽出し、コンピュータ装置101に転送する。
<1.6.4.画像編集処理時に動作する機能>
CPU103は、HDD104に記憶された制御プログラムを実行することにより、画像編集処理において予め定められた情報を編集用ディスプレイ411に表示し、画像編集処理において予め定められた音声をスピーカ413から出力させる。
コンピュータ装置101は、プリンタ650と接続されている。CPU103は、HDD104に記憶された制御プログラムを実行することにより、プリンタ650に印刷処理を行わせる。
<1.6.5.事後接客処理時に動作する機能>
CPU103は、HDD104に記憶された制御プログラムを実行することにより、事後接客処理において予め定められた情報を受付用ディスプレイ51に表示し、事後接客処理において予め定められた音声をスピーカ53から出力させる。
<<2.写真撮影遊戯機の動作>>
次に、写真撮影遊戯機1の動作について説明する。以下で説明する各処理は、図5に示すCPU103が制御プログラムを実行することにより行う。
図6は、写真撮影遊戯機1の全体動作を示すフロー図である。写真撮影遊戯機1は、まず、プレイの開始を受け付けるための事前接客処理を行う(ステップS10)。次に、写真撮影遊戯機1は、事前接客処理で受け付けたプレイごとに写真画像生成処理を行う(ステップS20)。その後、写真撮影遊戯機1は、写真画像生成処理で生成された写真画像に対する画像編集処理を行う(ステップS30)。最後に、写真撮影遊戯機1は、画像編集処理後の写真画像について事後接客処理を行う(ステップS40)。以下、各処理について詳述する。
<2.1.事前接客処理>
まず、事前接客処理(ステップS10)について説明する。図7は、事前接客処理のフロー図である。
CPU103は、プレイのデモンストレーション映像を表すデモ画面を受付用ディスプレイ31に表示する(ステップS111)。CPU103は、利用者が1プレイ分のコインを投入口32に投入するまで、デモ画面の表示を継続する(ステップS112でNoの場合)。このとき、CPU103は、デモンストレーション映像に応じたBGM等をスピーカ33から出力させてもよい。
コイン投入口32に1コインが投入されると、コイン制御部112(図5参照)により、コインが投入されたことを示す情報が制御基板102を介してコンピュータ装置101に出力される。CPU103は、コイン制御部112からの情報ごとにコインカウントを1つインクリメントする。CPU103は、コインカウントが1プレイ分に達すると、1プレイ分のコインが受け付けられたと判断し(ステップS112でYesの場合)、プレイを開始し、ステップS113以下の処理を行う。
ステップS113において、CPU103は、名前入力画面(図示略)を受付用ディスプレイ31に表示させ、利用者による名前の入力を受け付ける。このとき、CPU103は、名前の入力を促す音声をスピーカ33から出力させてもよい。CPU103は、名前の入力が可能な残り時間をカウントダウンするタイマーを受付用ディスプレイ31に表示させる。
次に、CPU103は、撮影コース選択画面(図示略)を受付用ディスプレイ31に表示させ、利用者による撮影コースの選択を受け付ける(ステップS114)。本実施形態では、撮影コースとして、利用者の上半身を撮影するアップ撮影コースと、利用者の上半身と全身とを撮影するアップ全身撮影コースとが用意されており、利用者はいずれか一方を選択することができる。このとき、CPU103は、撮影コースの選択を促す音声をスピーカ33から出力させてもよい。CPU103は、撮影コースの選択が可能な残り時間をカウントダウンするタイマーを受付用ディスプレイ31に表示させる。なお、以下の説明において、利用者の上半身を撮影した写真画像をアップ画像、利用者の全身を撮影した写真画像を全身画像と称する。
本実施形態では、アップ撮影コースが選択された場合、利用者の上半身を6回撮影し、アップ全身撮影コースが選択された場合、利用者の上半身を4回撮影するとともに、利用者の全身を2回撮影する。CPU103は、生成される写真画像に合成する背景画像の選択を受け付けるための背景画像選択画面(図示略)を受付用ディスプレイ31に表示させ、撮影回ごとの背景画像の選択を受け付ける(ステップS115)。利用者による背景画像の選択が終了すると、CPU103は、撮影ブース2が空いているか否かを判断する(ステップS116)。撮影ブース2が空いていない場合(ステップS116でNoの場合)、CPU103は、利用者に対して待機を促す待機画面(図示略)を受付用ディスプレイ31に表示させる(ステップS117)。撮影ブース2が空いている場合(ステップS116でYesの場合)、CPU103は、撮影ブース2への移動を誘導する誘導画面(図示略)を受付用ディスプレイ31に表示させる(ステップS118)。このとき、CPU103は、誘導画面の表示とともに、利用者を撮影ブース2へ誘導する音声をスピーカ33から出力させてもよい。
CPU103は、利用者によって入力された名前を示す名前データ、撮影コース、及び、撮影回数ごとの背景画像を示す背景画像データをメモリ105に記憶する(ステップS119)。
<2.2.写真画像生成処理>
次に、写真画像生成処理(ステップS20)について説明する。図8は、写真画像生成処理のフロー図である。
CPU103は、撮影ブース2内の正面ディスプレイ22に、撮影開始を案内する撮影開始画面(図示略)を表示する(ステップS211)。撮影開始画面には、撮影開始ボタンが表示されており、利用者がこの撮影開始ボタンにタッチすることにより以降の処理が開始される。
利用者が撮影開始ボタンにタッチすると、CPU103は、ステップS114で選択した撮影コースに応じた画角となるようにカメラ21のズーム設定を行い、撮影を開始する(ステップS212)。本実施形態では、アップ全身撮影コースを利用者が選択したものとし、まず、アップ画像に対応した画角となるように、カメラ21のズーム設定が行われる。
撮影に際し、CPU103は、カメラ21で撮影された映像のうち被写体の背後に写る
背面パネル24の部分を透明にするクロマキー処理をクロマキーキャプチャボード17に行わせる。CPU103は、写真シールの仕上がりを利用者にイメージさせるため、クロマキー処理された映像と、ステップS115で選択された背景画像とを重ね合わせて正面ディスプレイ22にライブ表示する。上記したように、撮影回数ごとの背景画像データがメモリ105に記憶されている。CPU103は、撮影毎に、その撮影回数に応じた背景画像データをメモリ105から読み出し、正面ディスプレイ22に背景画像を表示する。
CPU103は、カメラ21を制御して撮影を行わせる。CPU103は、利用者を撮影して4枚のアップ画像を生成した後、全身画像に対応した画角となるようにカメラ21のズーム設定を変更し、利用者を撮影して2枚の全身画像を生成する。
6回の撮影が終了した後、CPU103は、仕上がり時の目の大きさ及び画像の明るさを選択するための画面(図示略)を正面ディスプレイ22に表示し、利用者による選択を受け付ける(ステップS213)。
CPU103は、ステップS212で生成された各アップ画像及び各全身画像に対し、ステップS213で選択された目の大きさ及び明るさに応じた画像処理を施すとともに、所定の画像サイズとなるようにトリミング処理を施す(ステップS214)。アップ画像は、例えば、画像の縦横比が1.2:1となる所定の画像サイズにトリミングされ、全身画像は、アップ画像よりも縦に長い、例えば、縦横比が16:9となる所定の画像サイズにトリミングされる。
これにより、アップ画像を基とする4枚の写真画像(以下、アップ写真画像と称する)と、全身画像を基とする2枚の写真画像(以下、全身写真画像と称する)とが生成される(ステップS215)。
その後、CPU103は、編集ブース4が空いているか否かを判断する(ステップS216)。編集ブース4が空いていない場合(ステップS216でNoの場合)、CPU103は、利用者に対して待機を促す待機画面(図示略)を正面ディスプレイ22に表示させる(ステップS217)。編集ブース4が空いている場合(ステップS216でYesの場合)、CPU103は、編集ブース4への移動を誘導する誘導画面(図示略)を正面ディスプレイ22に表示させる(ステップS218)。なお、CPU103は、誘導画面の表示とともに、利用者を編集ブース4へ誘導する音声をスピーカ450から出力させてもよい。
<2.3.画像編集処理>
次に、画像編集処理(ステップS30)について説明する。図9は、画像編集処理のフロー図である。
CPU103は、例えば画像編集に関するデモンストレーション映像等を表示する待機画面(図示略)を編集用ディスプレイ411(図4参照)に表示させる(ステップS311)。
撮影ブース2から編集ブース4へ移動した利用者が待機画面にタッチペン412(図4参照)でタッチすると、CPU103は、残り編集時間のカウントダウンを開始する(ステップS312)。
ステップS312の後、CPU103は、編集ディスプレイ411に編集画面を表示して落書き処理(編集処理)を開始する(ステップS313)。
図10は、本実施形態における編集画面を例示した模式図である。図10に示すように、編集画面410は、落書き案内表示領域4100と、編集領域4101(4101A,4101B)と、サムネイル画像表示領域4102(4102A,4102B)と、ツール選択タブ4103(4103A,4103B)と、パレット選択タブ4104(4104A,4104B)と、編集ツール表示領域4105(4105A,4105B)と、ENDボタン4107(4107A,4107B)と、を含む。
落書き案内表示領域4100には、落書きを案内する動画が表示される。サムネイル画像表示領域4102には、上述のステップS215(図8参照)で生成された6枚の写真画像(アップ写真画像,全身写真画像)の各々の縦横比を維持した状態で縮小したサムネイル画像S(S1〜S6)が撮影順に表示される。
編集領域4101A,4101Bには、初期状態において、サムネイル画像表示領域4102A,4102Bにおけるサムネイル画像Sのうち、互いに異なる1枚のサムネイル画像の写真画像を元にクロマキー処理を行った被写体画像とその写真画像に対応する背景画像とを重ねた写真画像が表示される。
編集画面410に向かって左側の利用者は、左側のタッチペン412(図4参照)を用い、編集領域4101Aの写真画像に対して編集を行う。編集画面410に向かって右側の利用者は、右側のタッチペン412(図4参照)を用い、編集領域4101Bの写真画像に対して編集を行う。
各利用者が、それぞれ、サムネイル画像表示領域4102A,4102Bに表示されたサムネイル画像Sのいずれかをタッチペン412でタッチすると、CPU103は、各タッチペン412でタッチされたサムネイル画像に対応する写真画像を編集領域4101A,4101Bに表示させる。図10の例では、サムネイル画像表示領域4102Aにおいてサムネイル画像S1が選択され、サムネイル画像表示領域4102Bにおいてサムネイル画像S2が選択されている状態を示している。CPU103は、サムネイル画像表示領域4102A,4102Bにおいて、編集領域4101A,4101Bに表示された写真画像のサムネイル画像S1,S2の表示領域に、「らくがき中」の文字を表示させる。
また、編集画面410には、編集領域4101に表示される写真画像を装飾するための編集ツールが表示される。編集ツールは、編集領域4101に表示される写真画像に組み合わせ可能な個別編集画像を含む。個別編集画像は、個別編集画像の用途、機能に応じて分類されており、図10の例では、ツール選択タブ4103(4103A,4103B)に示す「スペシャル」、「スタンプ&メッセージ」、「オシャレ」、「ペン」のツールごとに分類されている。ここで、「スタンプ&メッセージ」の「メッセージ」とは、「メッセージスタンプ」の略称であり、例えば、「LOVE YOU」等、文字又は文を含むスタンプの一種である。
各利用者は、それぞれ、所望するツールのツール選択タブ4103をタッチペン412で選択する。図10の例では、左側の利用者によって「スタンプ&メッセージ」のツールが選択され、右側の利用者によって「スペシャル」のツールが選択されている状態を示している。
また、各ツールの個別編集画像は、その装飾イメージに応じたカテゴリに分類されている。装飾イメージは、個別編集画像の装飾が表す内容や意味、装飾の雰囲気やテイスト、装飾態様等のいずれかを示す。図10の例において、「スペシャル」ツールは、利用者の名前や日付等を個々に表した個別編集画像418を含み、この個別編集画像418は、パレット選択タブ4104Bに示すように、「ネーム」、「日付」、「バースディ」、「記
念日」、「シーズン」のカテゴリに分類されている。例えば、「ネーム」のカテゴリは、利用者の名前がデザインされた個別編集画像が含まれ、「日付」のカテゴリは、プレイの日付がデザインされた個別編集画像が含まれている。また、「スタンプ&メッセージ」ツールは、文字、図形、文字と図形の組み合わせ等を個々に表した個別編集画像418を含み、この個別編集画像418は、パレット選択タブ4104Aに示すように、「pink×黒」、「ルージュ」、「線画」、「シンボル」、「ふわ」、「イニシャル」のカテゴリに分類されている。例えば、「pink×黒」のカテゴリは、ピンク系の色と黒系の色とを基調とする装飾が施された個別編集画像が含まれ、「ルージュ」のカテゴリは、口紅で文字や図形等を描画したような装飾が施された個別編集画像が含まれている。また、「イニシャル」のカテゴリは、アルファベットの各文字を表した個別編集画像が含まれている。
編集画面410において、「スペシャル」と「スタンプ&メッセージ」のいずれのツールも、各カテゴリに含まれる個別編集画像を利用者のタッチ操作に応じて選択し、写真画像上の利用者が所望する位置に、選択した個別編集画像を配置する入力機能(スタンプ機能)を有する。「スペシャル」と「スタンプ&メッセージ」の各ツールは、入力機能と、個別編集画像が表す装飾イメージで個別編集画像が分類される点で共通するが、個別編集画像の分類(カテゴリ)が異なる。「スペシャル」ツールは、個別編集画像の装飾の雰囲気やテイストではなく、個別編集画像が表す意味や内容を示すカテゴリを有し、利用者に直接的に関係する要素を含む個別編集画像が分類されている。「スタンプ&メッセージ」ツールは、個別編集画像の装飾の雰囲気やテイストを表すカテゴリを有し、利用者に直接的に関係する要素が少ない個別編集画像が分類されている。なお、「スタンプ&メッセージ」ツールの「イニシャル」のカテゴリは、アルファベットの各文字を表した個別編集画像が含まれ、個別編集画像の雰囲気やテイストを表すものではないが、利用者に直接的に関係する要素が少ないという点において「スタンプ&メッセージ」ツールに分類されている。
各利用者は、それぞれ、所望するカテゴリのパレット選択タブ4104をタッチペン412で選択する。図10の例では、左側の利用者によって「スタンプ&メッセージ」ツール内の「pink×黒」のカテゴリが選択され、右側の利用者によって「スペシャル」ツール内の「ネーム」のカテゴリが選択されている状態を示している。
本実施形態では、編集画面410において、上記各ツールのカテゴリごとに、各々異なる複数の個別編集画像が表示されるが、特定のツールのカテゴリについては、さらに、見本画像が合わせて表示される。見本画像は、その特定のツールのカテゴリにおける個別編集画像の使用例を示す見本編集画像を含んでいる。以下、図10の例を用いて具体的に説明する。
図10に示すように、「スペシャル」ツールが選択されている右側の編集ツール表示領域4105Bには、「ネーム」カテゴリに属する複数の個別編集画像418が配置された個別編集画像表示領域4108が表示されている。この例では、「ネーム」カテゴリを例示しているが、他のカテゴリも同様に、各カテゴリに応じた個別編集画像を配置した個別編集画像表示領域4108が表示される。
一方、「スタンプ&メッセージ」ツールが選択された左側の編集ツール表示領域4105Aには、「pink×黒」カテゴリに属する複数の個別編集画像418が配置された個別編集画像表示領域4108と、「pink×黒」カテゴリの見本画像が配置された見本画像表示領域4109とが表示されている。「スタンプ&メッセージ」ツールの個別編集画像表示領域4108に表示されている個別編集画像418は、「pink×黒」カテゴリに属する個別編集画像のうち一部の個別編集画像418である。
なお、図10の例では、便宜上、「pink×黒」のカテゴリの個別編集画像418が白黒で表されているが、実際は、ピンク色と黒色を基調とする画像となっている。また、この例では、「pink×黒」のカテゴリを例示しているが、「イニシャル」を除く他のカテゴリ(「ルージュ」、「線画」、「シンボル」、「ふわ」)についても、編集ツール表示領域4105Aにおいて、各カテゴリの個別編集画像表示領域4108と見本画像表示領域4109とが表示される。なお、「イニシャル」のカテゴリは、アルファベットの各文字を表した個別編集画像を配置した個別編集画像表示領域4108のみが表示される。
ここで、見本画像表示領域4109について具体的に説明する。図11は、見本画像表示領域4109を拡大した図である。図11に示すように、見本画像表示領域4109には、見本画像419と、見本画像419の表示を切り替える切替ボタン4110L,4110Rと、「組みスタンプをつかう」ボタン4111とが表示される。
見本画像419は、編集領域4101に表示される写真画像の被写体画像400の上に見本編集画像419aを合成した画像である。見本編集画像419aは、選択されているカテゴリに属する予め定められた個別編集画像を含み、この個別編集画像の、見本画像419における位置、大きさ、及び角度が予め設定された画像である。図11の例では、「ペン」ツールを用いて予め生成されたペン画像a1と、「スペシャル&メッセージ」ツールの「pink×黒」のカテゴリに属する個別編集画像a2とを組み合わせた見本編集画像419aが例示されている。ペン画像a1は、「pink×黒」のカテゴリにおいて、個別編集画像表示領域4108に表示された個別編集画像ではないが、「pink×黒」のカテゴリに即した画像である。個別編集画像a2は、「pink×黒」のカテゴリにおいて、個別編集画像表示領域4108に表示された個別編集画像418aと同じ装飾の画像である。
見本編集画像419aは、個別編集画像表示領域4108に表示される個別編集画像418を含んでもよいし、個別編集画像表示領域4108に表示されていない他の個別編集画像を含んでいてもよい。ただし、個別編集画像表示領域4108に表示されていない個別編集画像は、上記したように、各カテゴリに属する予め定められた画像である。また、見本編集画像419aは、「スタンプ&メッセージ」ツール以外のツールで作成された画像と、「スタンプ&メッセージ」ツールの個別編集画像とを組み合わせた画像であってもよいし、「スタンプ&メッセージ」ツールの複数の個別編集画像を組み合わせた画像、又は、「スタンプ&メッセージ」ツールの1つの個別編集画像だけで構成された画像であってもよい。
また、見本画像表示領域4109には、編集領域4101(図10参照)に表示される写真画像がアップ写真画像と全身写真画像のいずれであるかに応じて、サイズが異なる見本画像419が表示される。具体的には、編集領域4101に表示される写真画像がアップ写真画像である場合、図12に例示する、アップ写真画像の縦横比「1.2:1」のサイズの見本画像419が表示される。また、編集領域4101に表示される写真画像が全身写真画像である場合には、図13に例示する、全身写真画像の縦横比「16:9」のサイズの見本画像419が表示される。
上記したように、「アップ全身撮影コース」の場合には、撮影時において、初めに4枚のアップ画像を生成し、その後2枚の全身画像が生成される。図10において、サムネイル画像表示領域4102に表示されるサムネイル画像S1〜S6は撮影順に配置されている。この例では、サムネイル画像S1〜S4がアップ写真画像に対応し、サムネイル画像S5,S6が全身写真画像に対応する。CPU103は、利用者の選択によりサムネイル
画像S1〜S4のいずれかの写真画像を編集領域4101に表示する場合には、見本画像表示領域4109に、図12に例示するサイズの見本画像419を表示する。また、CPU103は、利用者の選択によりサムネイル画像S5又はS6の写真画像を編集領域4101に表示する場合には、見本画像表示領域4109に、図13に例示するサイズの見本画像419を表示する。
図12及び図13に例示した見本画像419の各々は、「pink×黒」のカテゴリに属する個別編集画像を含む見本編集画像419aが被写体画像に合成された画像である。図10の例において、CPU103は、編集領域4101Aに表示された写真画像がアップ写真画像の場合には、例えば、図12に例示するアップ写真画像に対応する見本画像419からデフォルトの見本画像419を見本画像表示領域4109に表示させる。また、CPU103は、編集領域4101Aに表示された写真画像が全身写真画像の場合には、例えば、図13に例示する全身写真画像に対応する見本画像419からデフォルトの見本画像419を見本画像表示領域4109に表示させる。編集対象となる写真画像に応じたサイズの見本画像419を表示することにより、見本画像419に使用されている見本編集画像419aによる写真画像の編集の仕上がりを利用者に即座にイメージさせることができる。
利用者が切替ボタン4110L又は4110R(図11参照)をタッチすると、CPU103は、表示中の見本画像419とは異なる他の見本画像419に順次表示を切り替える。図11の例では、見本画像表示領域4109に図12の(b)に示す見本画像419が表示されている。この場合、例えば、利用者が切替ボタン4110Lをタッチすると、図12の(a)に示す見本画像419が表示され、切替ボタン4110Rをタッチすると、図12の(c)に示す見本画像419が表示される。
切替ボタン4110L,4110Rの操作によって順次切り替えられる見本画像419の見本編集画像419aは、同一カテゴリに属する個別編集画像を元に生成されており、カテゴリに応じた統一感のあるデザインとなっている。そのため、利用者は、カテゴリに応じた様々なデザインの見本画像419を参照することができる。
利用者は、見本画像419における見本編集画像419aを編集領域4101に表示されている写真画像の編集に用いる場合、「組みスタンプをつかう」ボタン4111(図11参照)をタッチしてその見本画像419を選択する。CPU103は、利用者によって選択された見本画像419の見本編集画像419aを、その見本画像419と同様の位置、大きさ、及び角度となるように、編集領域4101Aに表示されている写真画像に重ねて写真画像を編集する。そして、CPU103は、この見本編集画像419aを写真画像に対する合成用編集画像としてメモリ105に記憶する。本実施形態では、写真画像に対する編集に際し、CPU103は、写真画像における背景を透過した人物のみを描画した人物レイヤと、写真画像に対応する背景画像を描画した背景レイヤと、利用者が配置した個別編集画像を描画した落書きレイヤ1と、利用者が選択した見本編集画像を描画した落書きレイヤ2とを合成する。「組みスタンプをつかう」ボタン4111のタッチ操作により見本画像419が選択されると、CPU103は、選択された見本画像419の見本編集画像419aを、その見本画像419と同様の位置、大きさ、及び角度となるように落書きレイヤ2に描画し、各レイヤを合成して表示し、落書きレイヤ2の見本編集画像419aをメモリ105に記憶する。
なお、利用者が「組みスタンプをつかう」ボタン4111をタッチした後、更に、別の見本画像419を表示し、「組みスタンプをつかう」ボタン4111をタッチした場合、CPU103は、前回のタッチ操作で選択された見本画像419の見本編集画像419aに替えて、次のタッチ操作で選択された別の見本画像419の見本編集画像419aを編
集領域4101Aの写真画像に重ねて表示し、別の見本編集画像419aを合成用編集画像としてメモリ105に記憶する。つまり、見本画像419が選択された後、別の見本画像419が選択された場合、CPU103は、落書きレイヤ2における見本編集画像419aを消去する。そして、選択された別の見本画像419の見本編集画像419aを、その別の見本画像419と同様の位置、大きさ、及び角度となるように落書きレイヤ2に描画する。そして、CPU103は、各レイヤを合成して表示し、落書きレイヤ2の見本編集画像419aをメモリ105に記憶する。
また、利用者は、見本画像表示領域4109に表示された見本画像419を参考にしながら、個別編集画像表示領域4108に表示されている個別編集画像418を用いて編集領域4101Aの写真画像を編集することができる。その場合、CPU103は、利用者がタッチした個別編集画像418を、編集領域4101Aの写真画像におけるユーザ操作に応じた位置に重ねて表示し、その個別編集画像418をこの写真画像に対する合成用編集画像としてメモリ105に記憶する。つまり、CPU103は、編集領域4101に表示された写真画像上に配置された個別編集画像418を、その写真画像と同様の位置、大きさ、及び角度となるように落書きレイヤ1に描画する。そして、各レイヤを合成して表示し、落書きレイヤ1の個別編集画像418をメモリ105に記憶する。
「スタンプ&メッセージ」ツールの個別編集画像は、「スペシャル」ツールの個別編集画像418と比べ、利用者に直接的に関係する要素が少なく、どのように配置すればよいか分かりづらい。このような、配置の仕方が分かりにくい個別編集画像が分類された「スタンプ&メッセージ」ツールにおいて、そのカテゴリにおける個別編集画像の使用例を見本画像419として利用者に提示することにより、利用者は、個別編集画像の選択や配置に際して迷うことなく個別編集画像を用いた編集を行うことができる。
なお、例えば、いずれかのツールの個別編集画像418を用いて編集領域4101の写真画像が編集された後、さらに、「スタンプ&メッセージ」ツールのいずれかのカテゴリの見本画像419が選択された場合、CPU103は、個別編集画像418を重ねた写真画像上に、見本画像419の見本編集画像419aを、見本画像419と同様の位置、大きさ、角度となるように重ねて表示する。具体的には、CPU103は、選択された見本画像419と同様の位置、大きさ、及び角度となるように、その見本画像419の見本編集画像419aを描画した落書きレイヤ2と、編集領域4101の写真画像に配置された個別編集画像418を、その写真画像と同様の位置、大きさ、及び角度となるように描画した落書きレイヤ1と、人物レイヤと、背景画像レイヤとを合成して表示する。そして、CPU103は、落書きレイヤ1の個別編集画像418と落書きレイヤ2の見本編集画像419aを合成用編集画像としてメモリ105に記憶する。
上記では「スペシャル」と「スタンプ&メッセージ」ツールについて具体的に説明したが、図10に示す「オシャレ」と「ペン」の各ツールも、「スペシャル」ツールと同様、編集領域4101に表示される写真画像に組み合わせる個別編集画像を提供する。「オシャレ」ツールは、例えば、メガネやリボン等、写真画像における被写体(利用者)を装飾するための個別編集画像を含み、この個別編集画像は、個別編集画像の装飾イメージに応じた複数のカテゴリに分類されている。「オシャレ」ツールは、「スペシャル」及び「スタンプ&メッセージ」ツールと同様の入力機能を有し、利用者に直接的に関係する要素を含む個別編集画像が分類されている点において「スペシャル」ツールと共通する。「ペン」ツールは、線種等の装飾態様を示す個別編集画像を含み、この個別編集画像は、装飾イメージに応じた複数のカテゴリに分類されている。「ペン」ツールは、選択された個別編集画像が示す装飾態様で、タッチペン412によって描画することにより写真画像を編集するため、上記した他のツールとは入力機能が異なる。
「オシャレ」と「ペン」の各ツールは、編集ツール表示領域4105において、複数の個別編集画像418が表示される個別編集画像表示領域4108を有する。つまり、図10の例では、全てのツールにおいて、編集ツール表示領域4105に複数の個別編集画像418が表示されるが、「スタンプ&メッセージ」ツールのみ、カテゴリごとに、複数の個別編集画像418とともに見本画像419が表示される。
全てのツール又はカテゴリに見本画像419を表示すると、画面の表示面積の関係上、提供できる個別編集画像418の種類が少なくなってしまう。そこで、上記のように、装飾の雰囲気やテイストで分類され、写真画像にどのように配置すればよいか分かりにくい個別編集画像のカテゴリのみに見本画像419を表示することで、見本画像419を表示しないカテゴリの個別編集画像の種類を減らすことなく、見本画像419を表示するカテゴリの個別編集画像の利用を促進することができる。
図10において、各利用者は、編集領域4101に表示中の写真画像に対する落書きを終えると、サムネイル画像表示領域4102の別のサムネイル画像を選択し、編集領域4101の写真画像の表示を切り替える。各利用者は、全ての写真画像に対して落書きを終えると、「END」ボタン4107A,4107Bをタッチする。
図9に戻り、CPU103は、利用者による「END」ボタン4107のタッチ操作により、ステップS313の落書き処理を終了する。そして、CPU103は、各写真画像(アップ写真画像,全身写真画像)に対し、ステップS115で選択された背景画像と、落書き処理においてメモリ105に記憶された合成用編集画像とを合成した合成画像(アップ合成画像,全身合成画像)を生成する。(ステップS314)。
次に、CPU103は、シートレイアウト選択画面(図示略)を編集用ディスプレイ411に表示させ、利用者によるシートレイアウトの選択を受け付ける(ステップS315)。
続いて、CPU103は、利用者が選択したシートレイアウトに基づき、シール紙に印刷するためのシート画像を生成する(ステップS316)。具体的には、CPU103は、選択されたシートレイアウトにおいて、アップ合成画像用の領域にステップS314で生成したアップ合成画像を配置するとともに、全身合成画像用の領域にステップS314で生成した全身合成画像を配置して合成し、シート画像を生成する。
図14は、「アップ全身撮影コース」が選択された場合のシート画像の一例を示す模式図である。図14に例示するように、シート画像510には、4枚のアップ合成画像5101と、2枚の全身合成画像5102が配置される。なお、撮影コースとして「アップ撮影コース」が選択された場合には、図15に例示するように、6枚のアップ合成画像5101が配置されたシート画像511が生成される。
図9に戻り、CPU103は、事後接客部5が空いているか否かを判断する(ステップS317)。事後接客部5が空いていない場合(ステップS317でNoの場合)、CPU103は、利用者に対して待機を促す待機画面(図示略)を編集用ディスプレイ411に表示させる(ステップS318)。事後接客部5が空いている場合(ステップS317でYesの場合)、CPU103は、ステップS316で生成したシート画像510又は511をプリンタ650に送信し、印刷を開始する(ステップS319)。また、CPU103は、利用者を事後接客部5へ誘導する誘導画面(図示略)を編集用ディスプレイ411に表示させる(ステップS320)。CPU103は、誘導画面の表示とともに、利用者を事後接客部5へ誘導する音声をスピーカ413から出力させてもよい。
<2.4.事後接客処理>
次に、事後接客処理(ステップS40)について説明する。図16は、事後接客処理のフロー図である。
CPU103は、開始画面を受付用ディスプレイ51に表示させる。編集ブース4から移動してきた利用者が開始画面を指でタッチすると、画像送信処理が開始される(ステップS411)。また、CPU103は、操作に必要な音声をスピーカ53に出力する。
画像送信処理が開始されると、CPU103は、利用者の端末装置に送信するための画像を選択する画像選択画面(図示略)を受付用ディスプレイ51に表示させる。画像選択画面には、ステップS314で生成された4枚のアップ合成画像及び2枚の全身合成画像が表示される。なお、ステップS314で6枚のアップ合成画像が生成されている場合には、画像選択画面に、6枚のアップ合成画像が表示される。画像選択画面に表示される画像のうち、利用者が所望の画像をタッチすることにより画像選択が受け付けられる。
次に、CPU103は、利用者が選択した画像を取得するためのURLを記載した通知メールを利用者に送信するため、利用者にメールアドレスの入力を促す入力画面を受付用ディスプレイ51(図4参照)に表示する。利用者は、入力画面の案内に従い、メールアドレスを入力し決定する。
続いて、CPU103は、利用者が入力したメールアドレス及び選択した画像の情報をサーバ(図示略)に送信する。サーバは、写真撮影遊戯機1から送信されたメールアドレスに対し、写真撮影遊戯機1から送信された画像を取得するためのURLが記載された通知メールを送信する。
利用者は受信した通知メールに記載されたURLにアクセスすることにより、選択した合成画像を取得することができる。また、利用者は、所定の会員登録をすることにより、選択しなかった画像すべてを取得することができる。
図9のステップS319におけるシート画像印刷処理が終了するまでの待ち時間に、上記ステップS411の処理が実行される。ステップS319においてシート画像の印刷が終了すると、CPU103は、シート画像が印刷されたシール紙(写真シール)を写真シール排出口52から排出する(ステップS412)。ここまでが、一組の利用者に対する一連のプレイである。
上記実施形態において、「スタンプ&メッセージ」ツールの個別編集画像418は、名前や日付等を表した「スペシャル」ツールの個別編集画像と比べ、利用者に直接的に関係する要素が少ない文字や図形等で構成されていることが多く、どのように利用してよいか分からない等の理由から利用されにくい。上記実施形態では、生成された写真画像の落書き(編集)に際し、「スタンプ&メッセージ」ツールにおいて、複数の個別編集画像418と見本画像419が表示される。利用者は、見本画像419に含まれる見本編集画像419aを参考にして、写真画像に対し、「スタンプ&メッセージ」ツールの個別編集画像418を用いた編集を行うことができる。そのため、「スタンプ&メッセージ」ツールの個別編集画像418の使い方が分からない利用者であっても、デザイン性の高い写真画像に仕上げることができ、「スタンプ&メッセージ」ツールの個別編集画像418の利用を促進させることができる。また、カテゴリごとに、そのカテゴリに応じた個別編集画像418と見本画像419を表示するため、統一感のあるデザインの個別編集画像418と見本編集画像419aを利用者に使用させることができ、利用者は、バランスのよいデザインの写真画像に仕上げることが可能になる。
また、上記実施形態では、「スタンプ&メッセージ」ツールの個別編集画像418を用いた編集操作に加え、「組みスタンプをつかう」ボタン4111をタッチすることにより、写真画像に対して見本画像419における見本編集画像419aの編集を自動的に行う。そのため、例えば、落書き時間が足りない場合や、見本画像419と同じデザインに編集したい場合等、写真画像を見本画像419と同様のデザインに簡単に仕上げることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて、種々の変更が可能である。以下、上記実施形態の変形例について説明する。
(1)上述した実施形態では、見本画像419は、編集領域4101に表示される写真画像の被写体画像400に見本編集画像419aが合成されている例であったが、見本編集画像419aに合成される画像は被写体画像400に限らない。例えば、写真画像の被写体とは異なるモデルを用いて予め生成した画像に見本編集画像419aが合成されていてもよい。また、見本画像419は、例えば、白色等の単色の背景画像の上に見本編集画像419aが合成された画像であってもよい。
(2)上述した実施形態では、「スタンプ&メッセージ」ツールの場合に、編集ツール表示領域4105において、カテゴリごとに個別編集画像418と見本画像419とを表示する例を説明したが、他のいずれかのツール(スペシャル、オシャレ、ペン)において、パレット選択タブ4104のカテゴリごとに、カテゴリに応じた複数の個別編集画像418と見本画像419を表示してもよい。要は、写真画像の編集に際し、各カテゴリの個別編集画像と見本画像とがカテゴリ単位に表示されていればよい。
(3)上述した実施形態では、「組みスタンプをつかう」ボタン4111のタッチ操作により、写真画像に対し、見本画像419に含まれる見本編集画像419aの編集を、見本画像419における位置、大きさ、角度となるように行う例を示したが、以下のように構成してもよい。例えば、利用者による見本画像419のタッチ操作により、見本画像419の選択を受け付け、編集領域4101の所望の位置を利用者がタッチしたときに、写真画像上のその位置に、選択された見本画像419に含まれる見本編集画像419aと同じ内容の編集を施す。また、写真画像上に施された見本編集画像と同じ内容の編集画像を利用者によるドラッグ操作によって移動させてもよい。このようにすることで、写真画像に写る人物の顔部分と重ならずに見本編集画像419aの編集を写真画像に施すことが可能となる。