JP4099743B2 - 記録装置および方法、並びに記録媒体 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、記録装置および方法、再生装置および方法、並びに記録媒体に関し、特に、放送時刻が重なる複数の番組を記録することができるようにした記録装置および方法、再生装置および方法、並びに記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、SKY PerfecTV!(商標)およびDirecTV(商標)といった、デジタルCS(通信衛星)放送や、西暦2001年からの放送が予定されているデジタルBS(放送衛星)放送などのいわゆる多チャンネル放送からデジタルAV信号を受信し、それをデジタル信号のまま記録する技術(トランスペアレント記録技術)が開発されている。図1は、多チャンネル放送おける受信側(視聴者側)のシステムの構成例を表している。
【0003】
IRD(Integrated Receiver Decoder)(デジタル放送用受信器)1は、IEEE1394ケーブル(以下、IEEE1394と略称する)を介してDVR(Digital Video Disc Recorder)2に接続され、またアナログ信号用ケーブルでテレビジョン3に接続されている。IRD1は、アンテナ11を介して受信される、複数のトランスポンダからそれぞれ伝送されてきた、複数のトランスポートストリームを受信する。IRD1は、受信した複数のトランスポートストリームのうち、所定の1つのトランスポンダから伝送されてきた1本のトランスポートストリームを取り出し、それからユーザによる所定の操作により指定(選択)されたプログラム(番組)を構成するエレメンタリストリーム(オーディオ信号またはビデオ信号)が格納されているトランスポートストリームパケット(以下、TSパケットと称する)、並びにそのプログラムのPSI(Program Specific Information)(プログラム仕様情報)およびEIT(Event Information Table)を抽出する。IRD1は、さらに、抽出したTSパケット、PSI、およびEITに基づいて、選択されたプログラムのみが多重化されたトランスポートストリームを生成し、DVR2に出力する。なお、以下において、トランスポンダから伝送されてきたトランスポートストリーム(放送事業者において複数のプログラムが多重化されたそのままのトランスポートストリーム)を、フルトランスポートストリーム(以下、フルTSと略称する)と記述し、そのフルTSから生成され、所定のプログラムのみが多重化されているトランスポートストリームを、パーシャルトランスポートストリーム(以下、パーシャルTSと略称する)と記述する。
【0004】
IRD1はまた、抽出したエレメンタリストリームをデコードし、テレビジョン3に出力する。
【0005】
DVR2は、装着されるディスク4に、IRD1から入力されたパーシャルTSをデジタル信号のままの形態で記録する。
【0006】
図2は、IRD1の構成例を表している。IRD1は、アンテナ11、受信部12、記録処理部13、および出力処理部14より構成されている。受信部12は、チューナ21および復調/復号部22からなり、チューナ21は、アンテナ11を介して受信された、複数のトランスポートストリームから、ユーザによる所定の操作により選択されたプログラムが多重化されている1本のトランスポートストリームを読み出し、復調/復号部22に出力する。復調/復号部22は、チューナ21から入力されたトランスポートストリーム(例えば、8PSK(Phase Shift Keying)の変調方式で変調されているトランスポートストリーム)を、復調し、復号する。復調/復号部22は、復調し、復号した信号を、その信号がDVR2に記録される場合、記録処理部13のデマルチプレクサ31に出力し、またその信号がテレビジョン3を介して出力(表示)される場合、出力処理部14のデマルチプレクサ41に出力する。
【0007】
記録処理部13のデマルチプレクサ31は、受信部12の復調/復号部22から入力されたトランスポートストリームを分離し、分離したトランスポートストリームから、ユーザによる所定の操作により選択された1つのプログラムを構成するエレメンタリストリームを含むPES(Packetized Elementary Stream)パケットを生成(抽出)し、多重化部32に出力する。デマルチプレクサ31はまた、分離したトランスポートストリームから、プログラムのプログラム仕様情報を示すPSIや、各プログラムの番組名やその出演者名などの情報などを示すEITなどがセクションと称されるデータ構造で格納されているパケット(以下、セクションパケットと記述する)を生成(抽出)し、SI/PSI付替部33に出力する。
【0008】
SI/PSI付替部33は、デマルチプレクサ31から入力されたセクションパケットに含まれるPSIおよびEITから、選択された1つのプログラムのみが多重化されるパーシャルTSに対応するPSIおよびSI(Service Information)(番組配列情報)を生成し、そのセクションパケットに、設定されていたPSIおよびEITに代えて設定し(付け替え)、多重化部32に出力する。
【0009】
多重化部32は、デマルチプレクサ31から入力されたPESパケットおよびSI/PSI付替部33から入力されたセクションパケットを多重化し、選択された1つのプログラムのみが多重化されている1本のパーシャルTSを生成し、IEEE1394インタフェース(I/F)34に出力する。この例の場合、パーシャルTSが1本しか生成されないので、PIDが重複するようなことがない。そのため、デマルチプレクサ31において抽出されたPESパケットの内容は、何ら変更されず多重化される。
【0010】
IEEE1394I/F34は、IEEE1394に接続されており、多重化部32から入力されたパーシャルTSをIEEE1394を介してDVR2に供給する。
【0011】
出力処理部14のデマルチプレクサ41は、受信部12の復調/復号部22から入力されたトランスポートストリームを分離するとともに、ユーザによる所定の操作により選択された1つのプログラムのPESパケットおよびセクションパケットを抽出する。デマルチプレクサ41はまた、抽出したPESパケットにオーディオ信号が格納されている場合、それをオーディオデコーダ42に出力し、一方、ビデオ信号が格納されている場合、それを、ビデオデコーダ43に出力する。デマルチプレクサ41はまた、抽出したパケットがセクションパケットである場合、それを、EPG/OSD生成部44に出力する。オーディオデコーダ42は、デマルチプレクサ41から入力されたPESパケットに格納されているオーディオ信号をデコードし、テレビジョン3に出力する。ビデオデコーダ43は、デマルチプレクサ41から入力されたPESパケットに格納されているビデオ信号をデコードするとともに、EPG/OSD生成部44から供給される、セクションパケットに含まれるPSIおよびEITに基づいて生成されたEPG(Eelectronic Program Guide)およびOSD(On Screen Display)を重ね合せ、テレビジョン3に出力する。
【0012】
図3は、DVR2の構成例を表している。IEEE1394I/F51は、IEEE1394に接続されており、IEEE1394を介して送信されてきた信号(例えば、IRD1から送信されてきたパーシャルTS)を受信し、記録処理部52に出力する。記録処理部52は、IEEE1394I/F51から入力された信号に、ディスク4にデジタル信号の形態で記録されるための処理を施し、駆動部53に出力する。駆動部53は、ピックアップなどから構成されており、記録処理部52から入力された信号を、ディスク4の所定のファイルに記録させる。
【0013】
次に、受信したフルTSから所定のパーシャルTSを生成し、それを記憶する場合のIRD1およびDVR2の処理手順を説明する。IRD1のアンテナ11により受信された複数のトランスポートストリームから、チューナ21により、図4(A)に示すような、プログラムAを構成するエレメンタリストリームが格納されているTSパケットA、プログラムBを構成するエレメンタリストリームが格納されているTSパケットB、およびプログラムCを構成するエレメンタリストリームが格納されているTSパケットCとともに、PSIFおよびEITFが設定されているセクションパケットが多重化されているフルTS11が選択され、復調/復号部22を介して、記録処理部13に供給されたものとする。なお、フルTS11のセクションパケットのPSIFには、TSパケットAのPIDを示すPMT(Program Map Table)A、TSパケットBのPIDを示すPMTB、およびTSパケットCのPIDを示すPMTC、およびPMTA,B,CのPIDを示すPAT(Program Association Table)Fが含まれている。
【0014】
そこで、記録処理部13のデマルチプレクサ31は、フルTS11を分離し、分離したフルTS11から、ユーザによる所定の操作により選択された1つのプログラム(この例の場合、プログラムBとする)を構成するエレメンタリストリームが格納されているTSパケット(TSパケットB)を抽出し、それに基づいてPESパケットを生成して、多重化部32に出力する。
【0015】
デマルチプレクサ31はまた、分離したトランスポートストリームから、セクションパケットを抽出し、SI/PSI付替部33に出力する。SI/PSI付替部33は、フルTS11のセクションパケットに設定されているPSIFおよびEITFに基づいて、図4(B)に示すように、プログラムBのみが多重化されるパーシャルTS21(図4(C))に対応するPSIBおよびSIBを生成する。PSIBには、TSパケットBのPIDを示すPMTB、およびそのPMTBのPIDを示すPATBが含まれている。そしてSIBには、SIT(Selection Information Table)BおよびDIT(Discontinuity Information Table)Bが含まれている。SI/PSI付替部33は、生成したPSIBおよびSIBをセクションパケットに設定し、多重化部32に出力する。
【0016】
多重化部32は、デマルチプレクサ31から供給された、TSパケットBから生成されたPESパケット、およびSI/PSI付替部33から供給されたセクションパケットを多重化し、図4(C)に示すようなパーシャルTS21を生成し、IEEE1394I/F34を介して、IEEE1394上に出力する。なお、図4は、フルTS11およびパーシャルTS21を模擬的に表しており、実際は、詳細は後述するが、例えば、各TSパケットが複数存在し、それらが時間軸上に配列されている。
【0017】
次に、DVR2のIEEE1394I/F51は、IEEE1394上に出力されたパーシャルTS21を受信し、記録処理部52に出力する。記録処理部52は、パーシャルTS21に対して所定の処理を施し、駆動部53を介して、パーシャルTS21を、ディスク4の所定のファイルに記憶させる。
【0018】
以上のように、図1に示したシステムにおいては、IRD1が、フルTSからパーシャルTSを生成してDVR2に供給し、DVR2が、そのパーシャルTSをデジタル信号の形態でディスク4に記録する。これにより、視聴者(ユーザ)が記録したいプログラム(番組)がトランスペアレント記録される。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したシステムにおけるトランスペアレント記録では、DVR2は、1つのプログラムのみが多重化されているパーシャルTSを記録するようになされているので、1つのフルTSに格納されている、放送時刻が重なる他のプログラム、いわゆる裏番組を記録することができない。例えば、図4(A)の場合、プログラムA、プログラムB、およびプログラムCの放送時刻が重なる場合、これらは互いに裏番組となる。なお、西暦2001年に放送が開始されるデジタルBS放送におけるフルTSには、3つの番組が格納されるようになされるので、裏番組が存在する場合が想定される。
【0020】
そこで、IRD1が、パーシャルTSを生成せずに、フルTS(例えば、図4(A)のフルTS11)をそのままDVR2に供給し、DVR2が、ディスク4に対するランダムアクセス性および比較的大きなビットレートでデータを記録することができる特徴を利用して、1つのフルTS(フルTS11)に格納されている、裏番組(プログラムA,B,C)を時分割でトランスペアレント記録することもできる。
【0021】
このとき、DVR2は、フルTSをプログラム毎に分離し、それぞれのパーシャルTSを生成し、それらを、装着されたディスク4の異なるファイルに時分割で記録する。例えば、フルTS11の場合、プログラムBのみが多重化されたパーシャルTS21の他、プログラムA,Bがそれぞれ多重化されているパーシャルTS1,TS22が生成され、それらが、図5に示すように、ディスク4の3つのファイルF1乃至F3に時分割で記録される。
【0022】
しかしながら、この場合、記録されるパーシャルTSが切り換えられるとき(例えば、パーシャルTS1からパーシャルTS21に切り替えられるとき)、駆動部53はディスク4の他のファイルF(例えば、ファイルF1からファイルF2)に移動するので、シークなどのオーバーヘッドT(約1秒間)が発生する。その結果、図6に示すように、実際にディスク4に記録されるデータのビットレート(図中、左右方向の点線の直線)は、ディスク4が許容する記録ビットレート(図中、左右方向の実線の直線)より小さくなり、信号が効率的に記録されない。
【0023】
また、裏番組が、異なるフルTS(例えば、異なるトランスポンダからそれぞれ伝送されてきたフルTS)にそれぞれ多重化されている場合においても、図1のシステムでは、それらの全てを同時に記録することができない。そこで、図7に示すように、図1のIRD1のように、1本のフルTSから1本のパーシャルTSを生成して出力するN個のIRD61−1乃至61−N(以下、個々に区別する必要がない場合、単に、IRD61と記述する。他の装置についても同様である)をDVR2とともに、IEEE1394に接続し、DVR2が、IRD61のそれぞれにより生成されて出力された、パーシャルTS(ユーザが記録したい1つのプログラムが多重化されているパーシャルTS)をIEEE1394を介して受信し、それを記録することも可能である。しかしながら、この場合においても、図6を参照して説明したように、信号が効率的に記録されない。
【0024】
結局、従来のシステムにおいては、放送時刻が重なる複数のプログラムを、効率的に、トランスペアレント記録できない課題があった。
【0025】
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、多チャンネル放送において、放送時刻が重なる複数のプログラムをトランスペアレント記録できるようにするものである。
【0026】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の記録装置は、少なくとも一方が可変レートの第1のトランスポートストリームと第2のトランスポートストリームを多重化して、第3のトランスポートストリームを生成する第1の生成手段であって、第3のトランスポートストリームの最大ビットレートを推定する推定手段と、推定手段により推定された最大ビットレートに応じて、第1のトランスポートストリームおよび第2のトランスポートストリームにヌル情報を挿入する挿入手段とを備える第1の生成手段と、第1の生成手段により生成された第3のトランスポートストリームを記録する記録手段とを備えることを特徴とする。
【0027】
1 の生成手段には、多重化された第1のトランスポートストリームと第2のトランスポートストリームからヌル情報を除去する除去手段をさらに設けることができる。
【0028】
複数のプログラムが多重化された第4のトランスポートストリームから第1のトランスポートストリームまたは第2のトランスポートストリームを生成する第2の生成手段をさらに設けることができる。
【0029】
請求項4に記載の記録方法は、少なくとも一方が可変レートの第1のトランスポートストリームと第2のトランスポートストリームを多重化して、第3のトランスポートストリームを生成する第1の生成ステップであって、第3のトランスポートストリームの最大ビットレートを推定する推定ステップと、推定ステップの処理で推定された最大ビットレートに応じて、第1のトランスポートストリームおよび第2のトランスポートストリームにヌル情報を挿入する挿入ステップとを含む第1の生成ステップと、第1の生成ステップの処理で生成された第3のトランスポートストリームを記録する記録ステップとを含むことを特徴とする。
【0030】
1 の生成ステップには、多重化された第1のトランスポートストリームと第2のトランスポートストリームからヌル情報を除去する除去ステップさらにを含ませることができる。
【0031】
複数のプログラムが多重化された第4のトランスポートストリームから第1のトランスポートストリームまたは第2のトランスポートストリームを生成する第2の生成ステップをさらに含むことができる。
【0032】
請求項7に記載の記録媒体は、少なくとも一方が可変レートの第1のトランスポートストリームと第2のトランスポートストリームを多重化して、第3のトランスポートストリームを生成する第1の生成ステップであって、第3のトランスポートストリームの最大ビットレートを推定する推定ステップと、推定ステップの処理で推定された最大ビットレートに応じて、第1のトランスポートストリームおよび第2のトランスポートストリームにヌル情報を挿入する挿入ステップとを含む第1の生成ステップと、第1の生成ステップの処理で生成された第3のトランスポートストリームを記録する記録ステップとを含むことを特徴とする。
【0033】
請求項1に記載の記録装置、請求項4に記載の記録方法、および請求項7に記載の記録媒体においては、少なくとも一方が可変レートの第1のトランスポートストリームと第2のトランスポートストリームが多重化され、第3のトランスポートストリームが生成され、生成された第3のトランスポートストリームが記録される。
【0038】
【発明の実施の形態】
図8は、本発明を適用した、多チャンネル放送における受信側(視聴者側)のシステムの構成例を表している。M個のIRD71−1乃至71−MおよびDVR72が、IEEE1394に接続されている。IRD71−1乃至71−Mは、図1に示したIRD1と基本的に同様の構成を有するので、その構成の図示および詳細な説明は省略するが、IRD71は、1本のフルTS(例えば、図4(A)のフルTS11)から1つのプログラムが多重化された1本のパーシャルTS(例えば、図4(C)のパーシャルTS21)を生成し、出力する他、受信したフルTS(フルTS11)そのものも、要求に応じてIEEE1394上に出力する。
【0039】
DVR72は、IEEE1394上に送信されるパーシャルTSおよびフルTSを受信するとともに、放送時刻が重なる複数のプログラムが多重化されているパーシャルTSを生成し、装着されるディスク81に記録する。つまり、ユーザが記録したい、放送時刻が重なる複数のプログラムがディスク81にトランスペアレント記録される。DVR72はまた、ディスク81に記録されている、複数のプログラムが多重化されているパーシャルTSから、必要なプログラムが多重化されたパーシャルTSを生成し、IEEE1394上に出力する。
【0040】
図9は、DVR72の構成例を示している。IEEE1394I/F91は、IEEE1394に接続されており、IEEE1394上に送信される信号(例えば、IRD71からのフルTSまたはパーシャルTS)を受信し、TS合成部92に出力する。IEEE1394I/F91はまた、TS分離部96から供給される信号をIEEE1394上に出力する。
【0041】
TS合成部92は、図2のIRD1の記録処理部13と同様に、IEEE1394I/F91から入力された、例えば、フルTS11から、パーシャルTS21を生成したり、また生成したパーシャルTS21や、IEEE1394I/F91から入力された他のパーシャルTSを合成して、1本のパーシャルTSを生成し、記録処理部93に出力する。なお、以下において、TS合成部92におけるこの処理を、パーシャルTS合成処理と称する。
【0042】
記録処理部93は、TS合成部92からの、パーシャルTS合成処理により生成されたパーシャルTSに対し、それがディスク81に記録されるように所定の処理を施し、駆動部94に出力する。駆動部94は、ピックアップなどから構成されており、記録処理部93により処理された信号を、ディスク81の所定のファイルに記録させる。駆動部94はまた、ディスク81に記録されている信号(例えば、複数のプログラムが多重化されているパーシャルTS)を読み出し、再生処理部95に出力する。
【0043】
再生処理部95は、駆動部94から入力されたパーシャルTSに対し、TS分離部96が処理することができるように所定の処理を施し、TS分離部96に出力する。TS分離部96は、再生処理部95により処理された信号から、必要なプログラムが多重化されているパーシャルTSを生成し(分離し)、IEEE1394I/F91に出力する。
【0044】
次に、TS合成部92のパーシャルTS合成処理を説明するが。この例の場合、図10に示すように、図4(A)に示したフルTS11および図11に示すパーシャルTS11が、IRD61からDVR72に供給される場合を例として説明する。なお、フルTS11により提供されるプログラムA,B,C、およびパーシャルTS11より提供されるプログラムDは、互いに放送時刻が重なり合っているものとする。すなわち、フルTS11およびパーシャルTS11は、同じタイミングでDVR72に入力される。
【0045】
フルTS11には、図4(A)を参照して説明したように、TSパケットA,B,Cが多重化されているが、このTSパケットA,B,Cは、実際は、図12(A)に示すように、所定の順番で、かつ、時間的に連続して(時間軸上密に)配置されている。すなわち、PCRを含むトランスポートストリームパケット(以下、PCRパケットと称する)間に存在するデータ量(バイト数)を、そのPCRパケットの間隔(時間)で減算して得られるトランスポートレートは、一定になり、フルTS11のビットレートは、図13(A)に示すように、所定の値(ビットレートA)に固定される。
【0046】
一方、パーシャルTS11には、図11に示すように、プログラムDを構成するエレメンタリストリームが格納されているTSパケットDと、PSIDおよびSIDが設定されたセクションパケットが多重化されているが、そのTSパケットDは、図12(C)に示すように、フルTS11の場合とは異なり、時間的に間隔をあけて配置されている。すなわち、図12(C)において枠が示されていない部分にはデータ(TSパケットD)が存在せず、その間はデータが伝送されない。つまり、パーシャルTS11のトランスポートレートは、所定の値に固定されておらず(可変であり)、そのビットレートも、図13(C)に示すように変動する。
【0047】
次に、パーシャルTS合成処理を、図14のフローチャートを参照して説明する。なお、この例の場合、図10に示すように、最終的にフルTS11のプログラムBおよびパーシャルTS11のプログラムDが合成されたパーシャルTS31が生成される。
【0048】
フルTS11およびパーシャルTS11がDVR72により受信され、TS合成部92に入力されると(図10)、TS合成部92は、ステップS11において、各TSパケットのDVR72への到着時刻の記憶を開始する。
【0049】
次に、ステップS12において、TS合成部92は、フルTS11から、プログラムBのみが多重化されるパーシャルTS21を生成する。このとき、TS合成部92は、図2に示したIRD1の記録処理部13のデマルチプレクサ31乃至SI/PSI付替部33における場合と同様の処理を実行する。すなわち、TS合成部92は、入力されたフルTS11を分離し、分離したフルTS11から、TSパケットBを抽出し、PESパケットを生成する。
【0050】
TS合成部92はまた、分離したフルTS11から、セクションパケットを抽出し、そのセクションパケットに設定されているPSIFおよびEITF(図4(A))に基づいて、プログラムBのみが多重化されるパーシャルTS21に対応するPSIBおよびSIB(図4(B))を生成し、セクションパケットに設定する(付け替える)。
【0051】
ここで、セクションパケットのPSIおよびSIについて、図15乃至図18を参照して説明する。図15は、PSIのPATのデータ構成を示している。PATのtransport_stream_idには、トランスポートストリームの所定のidが設定され、例えば、PATB(図4(B))のそれには、パーシャルTS21の所定のidが設定されている。network_PIDには、SIのSITのPIDが設定され、PATBのそれには、SIBのSITBのPIDが設定されている。version_numberには、PSIのPMTが変更されたとき1だけインクリメントされる値が設定され、PATBのそれには、PMTBが変更されたとき1だけインクリメントされた値が設定されている。current_next_indicatorには、PMTの変更点を示す情報が設定され、PATBのそれには、PMTBの変更点を示す情報が設定されている。section_numberとlast_section_numberには、セクションパケットの長さを示す所定の情報が設定され、PATBのそれらには、パーシャルTS21のセクションパケットの長さを示す情報が設定されている。program_numberには、割り当てられたプログラムの番号が設定され、PATBのそれには、プログラムBの番号が設定されている。
【0052】
図16は、PSIのPMTのデータ構成を示している。PMTのprogram_numberには、PATのprogram_numberに対応する値が設定され、例えば、PSIBのPMTB(図4(B))のそれには、PATBのprogram_numberに対応する値が設定されている。PCR_PIDとelementary_PIDには、PCRが格納されるパケットのPIDと、TSパケットのPIDがそれぞれ設定され、PMTBのそれらには、PCRパケットのPIDと、TSパケットBのPIDが設定されている。
【0053】
図17は、SIのSITのデータ構成を示している。service_idには、ユニークな値が設定され、SIBのSITB(図4(B))のそれには、パーシャルTS21のセクションパケットに割り当てられたユニークな値が設定されている。図18は、SIのDITのデータ構成を示している。なお、SITおよびDITの詳細は、例えば、社団法人電波産業会(ARIB)発行の規格書ARIB STD-B1,”CSデジタル放送用受信装置標準規格(望ましい仕様)”に示されている。
【0054】
TS合成部92は、このようなPSIBおよびSIBを生成し、セクションパケットに設定すると、抽出したPESパケットとともに多重化し、パーシャルTS21を生成する。
【0055】
このように生成されたパーシャルTS21には、TSパケットBが、図12(B)に示すように、フルTS11に多重化されていた場合と同様の間隔で配置されている。つまり、パーシャルTS21は、パーシャルTS11(図12(C))と同様に、可変レートであり、そのビットレートは、図13(B)に示すように変動する。
【0056】
次に、ステップS13において、TS合成部92は、パーシャルTS21の最大ビットレートBを検出する。この場合、図13(B)に示した、パーシャルTS21のビットレートの最大値を、最大ビットレートBとすることもできるし、また、TSパケットBの最小間隔(図12の例では、時間T×3)を検出し、その間隔に少なくとも1つのTSパケットBが存在するものとして(図中、点線の枠で示される部分にも、TSパケットBが存在するものとして)、ビットレートを算出し、それを最大ビットレートBとすることもできる。TS合成部92は、いずれかの方法で、パーシャルTS21の最大ビットレートBを検出すると、パーシャルTS21のパーシャルTS記述子の所定のフィールド”peak_rate”にそれを記述する。
【0057】
ステップS14において、TS合成部92は、この例の場合において最終的に生成されるパーシャルTS31の最大ビットレートBDを推定する。具体的には、TS合成部92は、はじめに、パーシャルTS21およびパーシャルTS11のパーシャルTS記述子のフィールド”peak_rate”を参照し、それぞれの最大ビットレートを取得する。なお、パーシャルTS11の最大ビットレートDも、パーシャルTS21の場合と同様に、図13(C)に示すビットレートの最大値、または、図12(C)に示すように、TSパケットDの最小間隔(時間T×4)にTSパケットDが1つ存在するものとして算出されたビットレートが、最大ビットレートとされ、パーシャルTS記述子のフィールド”peak_rate”に記述されている。
【0058】
TS合成部92は、取得した最大ビットレートBおよび最大ビットレートDを、式(1)に従って加算し、パーシャルTS31の最大ビットレートBDを算出(推定)する。
最大ビットレートBD=最大ビットレートB+最大ビットレートD・・(1)
【0059】
ステップS15において、TS合成部92は、ステップS14で推定されたパーシャルTS31の最大ビットレートBDが、ディスク81の記録ビットレートの上限より大きいか否かを判定し、大きくない(小さい)と判定された場合、ステップS16に進み、最大ビットレートBDを、パーシャルTS31の最大ビットレートに決定する。
【0060】
次に、ステップS17において、TS合成部92は、パーシャルTS21のビットレートを、ステップS14で取得した(ステップS13で決定した)最大ビットレートBに、そしてパーシャルTS11のビットレートを、ステップS14で取得した最大ビットレートDに固定する。具体的には、TS合成部92は、図19(A)に示すように、パーシャルTS21に、図12(B)中、点線の枠で示された位置にヌルトランスポートパケット(以下、ヌルパケットと略称する)を挿入する。TS合成部92は、図19(B)に示すように、パーシャルTS11に、図12(C)中、点線の枠で示された位置にヌルパケットを挿入する。このようにしてヌルパケットを挿入されることより、パケットが等間隔に配列されるため、パーシャルTS21のビットレートは、図20(A)に示すように、ビットレートBに固定され、またパーシャルTS11のビットレートは、図20(B)に示すように、ビットレートDに固定される。
【0061】
なお、最大ビットレートは、パーシャルTSを伝送させるときに必要となる最大の帯域幅を示しており、例えば、IEEE1394I/F91が、そのパーシャルTSをIEEE1394上に出力する場合、その帯域幅を確保する必要がある。そのため、ステップS15乃至ステップS16の処理によりパーシャルTS31の最大ビットレートBDを決定したが、この例の場合、合成されるパーシャルTS21およびパーシャルTS11のビットレートを固定することにより(ステップS17)、それらのビットレート(固定されたビットレートBおよびビットレートD)を足し合わせることで、最大ビットレートBDを求めることができた。本来、可変レートが合成されたパーシャルTSの最大ビットレートを求めることは、容易でない。
【0062】
次に、ステップS18において、TS合成部92は、DVR72に到着した順番に(ステップS11で記憶した時刻の早い方から)、パケットを順次読み取り、以降、ステップS19、ステップS20、そしてステップS21に進む。なお、このフローチャートにおいては、簡単のため、このように、ステップS19の後にステップS20を、ステップS20の後にステップS21を配置し、それらの処理を、時系列的に行われるように示しているが、実際は、これらの処理は、ステップS18でTSパケットが読み取られたか、セクションパケットが読み取られたかに対応して実行される。
【0063】
ステップS19において、TS合成部92は、ステップS17でヌルパケットが挿入された(固定レートにされた)パーシャルTS21およびパーシャルTS11を、図19(C)に示すように合成する。TS合成部92はまた、このとき、TSパケットBおよびTSパケットDが、ステップS11で記憶した到着時刻に対応して、PCRを変更する(付け替える)。すなわち、その到着時刻に多重化されたものとする。
【0064】
固定レートのストリームの合成は、可変レートのストリームの合成の場合に比べ、より簡単なアルゴリズムで、パケット配置が行われる。このような固定レートのパーシャルTS同士の多重化は、例えば、統計多重と比較して、多重化アルゴリズムが簡単になる。なお、この場合、挿入されたヌルパケットによりビットレートが上昇したストリームが生成されるが、放送とは異なり、この例の場合のように、蓄積メディアのように非リアルタイムのアクセスが可能である場合、後述するように、ヌルパケットが除去されて記録されるので問題にはならない。なお、この例の場合、同時刻にTSパケットBおよびTSパケットDが存在する場合、TSパケットDが優先してその時間に配置され、TSパケットBはその後に配置されるようになされている。
【0065】
ステップS20において、TS合成部92は、図21(A)の上段(図4(C))に示すパーシャルTS21のSIBおよびPSIB、および図21(A)の下段(図11)に示すパーシャルTS11のSIDおよびPSIDに基づいて、図21(B)に示すパーシャルTS31に格納すべきSIPおよびPSIPを生成し、セクションパケットに設定する。具体的には、TS合成部92は、はじめに、パーシャルTS21のSIBおよびPSIB、並びにパーシャルTS11のSIDおよびPSIDを記憶する(例えば、PSIBのPATBおよびPSIDのPATDのtransport_stream_id、PATBおよびPATD並びにPMTBおよびPMTDのprogram_numberを記憶する)。
【0066】
次に、TS合成部92は、以下に説明する規則に基づいてSIPおよびPSIPを生成する。PSIPのPATPのtransport_stream_id(図15)には、パーシャルTS21のPATBのtransport_stream_id、またはパーシャルTS11のPATDのtransport_stream_idのいずれか一方が設定されるか、または別のtransport_stream_idが設定される。PATPのnetwork_PIDには、SITPのPIDが設定される。
【0067】
PATPのversion_numberには、パーシャルTS21のPATBまたはパーシャルTS11のPATDのいずれか一方のversion_numberが変化した時点で更新(インクリメント)された情報が設定される。PATPのsection_numberとlast_section_numberには、パーシャルTS31のセクションパケットの長さに対応する情報が設定される。PATPのprogram_numberおよびPIDには、重複しない値が割り当てられ設定される。
【0068】
パーシャルTS31のPSIPのPMTBおよびPMTDのprogram_number(図16)には、PATPのprogram_numberに対応した値が設定される。PMTBのPCR_PIDとelementary_PIDには、パーシャルTS21のPCRのPIDと、TSパケットBのPIDが設定されている。同様に、PMTDのPCR_PIDとelementary_PIDには、パーシャルTS11のPCRのPIDと、TSパケットDのPIDが設定される。
【0069】
SIPのSITPのservice_id(図17)には、パーシャルTS21のSITBおよびパーシャルTS11のSITDのservice_idとは、異なる値が設定される。SITPの partial_transport_stream_descriptorには、パーシャルTS31に多重化されているプログラムBおよびプログラムDに対応する値がそれぞれ設定される。SIPのDITP(図18)には、パーシャルTS21のDITBおよびパーシャルTS11のDITDのいずれか一方、または両者が変化したとき、その変化に対応する情報が設定される。
【0070】
TS合成部92は、このような規則に従ってPSIPおよびSIPを生成すると、生成したPSIPおよびSIPをセクションパケットに設定する。なお、以下において、パーシャルTS31に格納すべきSIPおよびPSIPを、個々に区別する必要がない場合、まとめて、TS合成情報と称する。
【0071】
次に、ステップS21において、TS合成部92は、ステップS19で合成したTSパケットBおよびTSパケットDと、ステップS20で設定されたSIPおよびPSIPが格納されているセクションパケットを多重化し、パーシャルTS31を生成する。TS合成部92はまた、このとき、パーシャルTS31のパーシャルTS記述子のフィールド”peak_rate”に、最大ビットレートBDを記述する。
【0072】
ステップS22において、TS合成部92は、パーシャルTS31に含まれているヌルパケットを、図19(D)に示すように除去する。その後、処理は終了する。
【0073】
このようにして、プログラムBおよびプログラムDが合成されたパーシャルTS31が生成される。その後、生成されたパーシャルTS31(図19(D))は、記録処理部93に出力され、所定の処理が施された後、駆動部94により、図22に示すように、ディスク81の1つのファイルF31に記録される。
【0074】
ステップS15において、ステップS14で推定した最大ビットレートBDが、ディスク81の記録ビットレートの上限より大きいと判定された場合、処理は終了する。この場合、例えば、TS合成部92に入力されるフルTS11およびパーシャルTS11が、デコードされ、そしてより高い圧縮率で再エンコードされる。これにより、最大ビットレートBおよび最大ビットレートDのそれぞれがより小さくなり、最大ビットレートBDが、ディスク81の記録ビットレートの上限値以下にされる。また、ステップS19で合成されたTSパケットBおよびTSパケットDの配置を、パーシャルTS31のビットレートが最大ビットレートBDを越えないように、所定のスケジューリングの範囲において、TSパケットBおよびTSパケットDを再配置したり、全体の時間軸をシフトすることもできる。このように、最終的に生成されるパーシャルTS31の最大ビットレートBDを、ディスク81の記録ビットレートの上限以下にするようにしたので、パーシャルTS31の記録が破綻することはない。
【0075】
以上のように、ユーザが記録したい複数のプログラムを1本のパーシャルTS31に多重化して記録するようにしたので、図6に示したようなオーバーヘッドによる、記録ビットレートの低下が発生せず、図23に示すように、一定の記録ビットレートでパーシャルTS31がディスク81に記録される。
【0076】
また、以上のように、ヌルパケットをパーシャルTS21およびパーシャルTS11に挿入し、それらのビットレートを固定するようにしたので、パーシャルTS21およびパーシャルTS11の合成(多重化)が容易になる。なお、パーシャルTS21およびパーシャルTS11に対し、デコードおよびエンコードを繰り返し、それらのビットレートを調整し、バッファモデルが破綻しないように多重化することも可能であるが、この場合、ビデオ信号およびオーディオ信号の劣化が予想される。
【0077】
また、以上のように、多重化前あるいは多重化中に挿入したヌルパケットを、パーシャルTS21およびパーシャルTS11を多重化した後、除去するようにしたので、パーシャルTS31が可変レートで記録され、ディスク81の容量を効率よく利用することができる。
【0078】
なお、パーシャルTS21およびパーシャルTS11のDVR72への到着時刻が異なり、同時にパーシャルTS合成処理が開始されない場合、先に入力された1方のパーシャルTSに対してパーシャルTS合成処理を施すようにすることができる。なお、この場合、先に到着したパーシャルTSのTSパケットは、一定分の空きを確保するようにして多重化される。これにより後に到着した一方のパーシャルTSが入力されたとき、そのパーシャルTSは、その空いている部分に多重化されるようになる。
【0079】
また、以上のように、PCRをDVR72への到着時刻に対応して付け替えるようにしたので、再生時における同期が確保される。すなわち、TS分離部96は、再生処理部95から入力されるパーシャルTSから、再生されるプログラムを単に分離することで、再生時に同期が確立されるパーシャルTSを生成することができる。
【0080】
また、TS合成情報が付加されてパーシャルTS31が、ディスク81に記録されるようにしたので、分離部96は、パーシャルTS31をそのままIEEE1394I/F91に送り出すこともできるが、IEEE1394I/F91に送り出すよう指示されたプログラムだけを含むパーシャルTS(この例のでは、パーシャルTS11またはパーシャルTS21)に分離して、IEEE1394I/F91に出力することもできる。
【0081】
以上においては、DVR72が、IEEE1394上に送信されるIRD71からのフルTSまたはパーシャルTSを受信する場合を例として説明したが、自分自身がIRD機能を有し、直接、トランスポンダからフルTSを受信し、パーシャルTS合成処理を実行することもできる。さらに、図24に示すように、エンコーダ100および多重化部101をTS合成部92の前段に設け、入力されるアナログ信号からトランスポートストリームを生成し、それを利用してパーシャルTS合成処理を行うこともできる。この場合、例えば、図25に示すように、DVR72に、例えば、テレビジョン3が接続されている状態が想定され、テレビジョン3からのアナログ信号を、DVR72のエンコーダ100がエンコードし、多重化部101に出力する。多重化部101は、エンコーダ100からの信号を多重化して、トランスポートストリームを生成し、TS合成部92に出力する。TS合成部92は、多重化部101から入力されたトランスポートストリームに対して、パーシャルTS合成処理を施す。
【0082】
また、図24に示すように、分離部102およびデコーダ103をさらに設け、ディスク81に記録されているパーシャルTSに多重化されているプログラムを、テレビジョン3の表示部に出力することもできる。すなわち、分離部102が、ディスク81に記録されているパーシャルTSを分離し、テレビジョン3の表示部に出力されるプログラムを抽出し、デコーダ103に出力する。デコーダ103は、分離部102により抽出されたプログラムの信号をデコードし、テレビジョン3に出力する。テレビジョン3は、DVR72のデコーダ103から入力されたプログラムの信号を表示部に出力する。
【0083】
上述した一連の処理は、ハードウエアにより実行させることもできるが、ソフトウエアにより実行させることもできる。一連の処理をソフトウエアにより実行させる場合には、そのソフトウエアを構成するプログラムが、専用のハードウエアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに、記録媒体からインストールされる。
【0084】
この記録媒体は、図26に示すように、コンピュータとは別に、ユーザにプログラムを提供するために配布される、プログラムが記録されている磁気ディスク251(フロッピディスクを含む)、光ディスク252(CD-ROM(Compact Disk-Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disk)を含む)、光磁気ディスク253(MD(Mini-Disk)を含む)、若しくは半導体メモリ254などによりなるパッケージメディアにより構成されるだけでなく、コンピュータに予め組み込まれた状態でユーザに提供される、プログラムが記録されているROM202や記憶部208に含まれるハードディスクなどで構成される。
【0085】
なお、本明細書において、媒体により提供されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
【0086】
また、本明細書において、システムとは、複数の装置により構成される装置全体を表すものである。
【0087】
【発明の効果】
請求項1に記載の記録装置、請求項4に記載の記録方法、および請求項7に記載の記録媒体によれば、少なくとも一方が可変レートの第1のトランスポートストリームと第2のトランスポートストリームを多重化して、第3のトランスポートストリームを生成するようにしたので、効率よく、第1のトランスポートストリームおよび第2のトランスポートストリームを記録することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の受信側のシステムの構成例を示す図である。
【図2】図1のIRD1の構成例を示すブロック図である。
【図3】図1のDVR2の構成例を示すブロック図である。
【図4】パーシャルTSを説明する図である。
【図5】ディスク4のファイルFを説明する図である。
【図6】ディスク4に記録される信号のビットレートを示す図である。
【図7】従来の受信側の他のシステムの構成例を示す図である。
【図8】本発明を適用した受信側のシステムの構成例を示す図である。
【図9】図8のDVR72の構成例を示すブロック図である。
【図10】パーシャルTS合成処理の概略を説明する図である。
【図11】パーシャルTS11を説明する図である。
【図12】 TSパケットの配置を説明する図である。
【図13】ビットレートの推移を示す図である。
【図14】パーシャルTS合成処理を説明するフローチャートである。
【図15】 PATのデータ構成を説明する図である。
【図16】 PMTのデータ構成を説明する図である。
【図17】 SITのデータ構成を説明する図である。
【図18】 DITのデータ構成を説明する図である。
【図19】 TSパケットの配置を説明する他の図である。
【図20】ビットレートを示す他の図である。
【図21】 PSIおよびSIの合成を説明する図である。
【図22】ディスク81のファイルFを示す図である。
【図23】ディスク81に記録されるパーシャルTSのビットレートを示す図である。
【図24】図8のDVR72の他の構成例を示す図である。
【図25】図24のDVR72を利用したシステムの構成例を示す図である。
【図26】 DVR200の構成例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 IRD, 2 DVR, 3 テレビジョン, 11 アンテナ, 12 受信部, 13 記録処理部, 14 出力処理部, 21 チューナ, 22 復調/復号部, 31 デマルチプレクサ, 32 多重化部, 33 SI/PSI付替部, 34 IEEE1394I/F, 41 デマルチプレクサ, 42 オーディオデコーダ, 43 ビデオデコーダ, 44 EPG/OSD生成部, 51 IEEE1394I/F, 52 記録処理部, 53 駆動部, 61 IRD, 71 IRD, 72 DVR, 81 ディスク, 91 IEEE1394I/F, 92 TS合成部, 93記録処理部, 94 駆動部, 95 再生処理部, 96 TS分離部, 100 エンコーダ, 101 多重化部, 102 分離部, 103 デコーダ

Claims (7)

  1. 少なくとも一方が可変レートの第1のトランスポートストリームと第2のトランスポートストリームを多重化して、第3のトランスポートストリームを生成する第1の生成手段であって、
    前記第3のトランスポートストリームの最大ビットレートを推定する推定手段と、
    前記推定手段により推定された前記最大ビットレートに応じて、前記第1のトランスポートストリームおよび前記第2のトランスポートストリームにヌル情報を挿入する挿入手段と
    を備える第1の生成手段と、
    前記第1の生成手段により生成された前記第3のトランスポートストリームを記録する記録手段と
    を備えることを特徴とする記録装置。
  2. 前記第1の生成手段は、
    多重化された前記第1のトランスポートストリームと前記第2のトランスポートストリームから前記ヌル情報を除去する除去手段
    をさらに備えることを特徴する請求項1に記載の記録装置。
  3. 複数のプログラムが多重化された第4のトランスポートストリームから前記第1のトランスポートストリームまたは前記第2のトランスポートストリームを生成する第2の生成手段
    をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  4. 少なくとも一方が可変レートの第1のトランスポートストリームと第2のトランスポートストリームを多重化して、第3のトランスポートストリームを生成する第1の生成ステップであって、
    前記第3のトランスポートストリームの最大ビットレートを推定する推定ステップと、
    前記推定ステップの処理で推定された前記最大ビットレートに応じて、前記第1のトランスポートストリームおよび前記第2のトランスポートストリームにヌル情報を挿入する挿入ステップと
    を含む第1の生成ステップと、
    前記第1の生成ステップの処理で生成された前記第3のトランスポートストリームを記録する記録ステップと
    を含むことを特徴とする記録方法。
  5. 前記第1の生成ステップは、
    多重化された前記第1のトランスポートストリームと前記第2のトランスポートストリームから前記ヌル情報を除去する除去ステップ
    をさらに含むことを特徴する請求項4に記載の記録方法。
  6. 複数のプログラムが多重化された第4のトランスポートストリームから前記第1のトランスポートストリームまたは前記第2のトランスポートストリームを生成する第2の生成ステップ
    をさらに含むことを特徴とする請求項4に記載の記録方法。
  7. 少なくとも一方が可変レートの第1のトランスポートストリームと第2のトランスポートストリームを多重化して、第3のトランスポートストリームを生成する第1の生成ステップであって、
    前記第3のトランスポートストリームの最大ビットレートを推定する推定ステップと、
    前記推定ステップの処理で推定された前記最大ビットレートに応じて、前記第1のトランスポートストリームおよび前記第2のトランスポートストリームにヌル情報を挿入する挿入ステップと
    を含む第1の生成ステップと、
    前記第1の生成ステップの処理で生成された前記第3のトランスポートストリームを記録する記録ステップと
    を含むことを特徴とするコンピュータが読み取り可能なプログラムが記録されている記録媒体。
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