JP4186935B2 - 多重化装置及び多重化方法、並びに多重化データ送受信システム - Google Patents

多重化装置及び多重化方法、並びに多重化データ送受信システム Download PDF

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Description

本発明は、オーディオデータと映像データとを多重化する多重化装置に関し、特にアナログオーディオ信号にΔΣ変調処理を施して得られた1ビットオーディオ信号、又は上記1ビットオーディオ信号を圧縮した圧縮オーディオ信号を、可変ビットレートの映像信号に多重化する多重化装置及び多重化方法に関する。
また、本発明は、上記多重化装置により多重化されたストリームを伝送し、伝送された多重化ストリームを復号する多重化データ送受信システムに関する。
ΔΣ変調された1ビット・オーディオ信号は、従来のデジタルオーディオに使われてきたデータのフォーマット(例えばサンプリング周波数が44.1KHz、データ語長が16ビット)に比べて、非常に高いサンプリング周波数と短いデータ語長(例えばサンプリング周波数が44.1KHzの64倍、データ語長が1ビット)であり、伝送可能周波数帯域が広いことを特長としている。また、ΔΣ変調により1ビット信号であっても、64倍というオーバーサンプリング周波数に対して低域であるオーディオ帯域において、高いダイナミックレンジをも確保できる。この特徴を活かして高音質のレコーダーやデータ伝送に応用することができる。
ΔΣ変調回路自体はとりわけ新しい技術ではなく、回路構成がIC化に適していて、また比較的簡単にAD変換の精度を得ることができることから、従来からADコンバータの内部などでよく用いられている回路である。
ΔΣ変調された信号は、簡単なアナログローパスフィルターを通すことによって、アナログオーディオ信号に戻すことができる。
ところで、音声波形の符号化に、予測符号化というものがある。音声信号は、隣接標本間のみならず、さらに離れた点の間でも相関がある。その相関を利用して予測した値と実際の標本値との差を符号化する方法が予測符号化である。差は実際の標本値の分布に比べて変化範囲が小さくて済み、また予測の的中具合により生じる分布の偏りと共に符号化することで効率的な情報圧縮を図ることができる。この原理はデジタルオーディオ信号を圧縮記録する系において有用であり、またΔΣ変調された1ビット・オーディオ信号の圧縮記録系内においても用いられている。
1ビット・オーディオ信号を圧縮記録する方法として、ロスレスコーディング(可逆圧縮)技術がある(下記特許文献1)。この技術は、前述の予測符号化の原理に基づいた予測フィルタと算術符号器から成り、予測フィルタ内で入力信号と予測値の差を取り、算術符号器でその差を分布の偏り、即ち分布確率と共に符号化する。予測フィルタ内における予測の当たり具合により、差の分布確率が決まることから、予測は当たれば当たるほどその差に対して高い確率を与えることができる。続いて算術符号器内において、ある区間の差をその区間における差の分布確率を用いて算術符号化することにより、その区間の差は圧縮された符号となる。現在、この技術はスーパーオーディオCDにおける1ビット・オーディオ信号の圧縮技術として用いられている。
また、映像信号の符号化にはMPEG(Moving Picture Expert Group)と呼ばれる国際標準規格がある。MPEGでは、空間領域と時間領域における冗長性を除去することによって映像信号の圧縮を行っている。空間領域における冗長性の除去には離散コサイン変換を用いる。画像を空間周波数領域のデータに変換すると、データは低周波側に偏る。この結果高周波側のデータにより少ないビット数を割り当てることにより、全体として変換前より少ないビット数で画像を符号化できる。時間領域における冗長性の除去にはフレーム間予測を用いる。動画像は複数のフレームと呼ばれる画像により構成されている。あるフレームと、その1/30秒前の画像である直前のフレームとの間では、多くの場合それぞれの画像は似たものとなる。そこで直前のフレームをもとに、現フレームとの差のみを抽出して符号化すれば、ビット数の削減につながる。これをフレーム間予測という。MPEGの符号化において、この差が大きい個所により多くのデータを、差が小さい個所に少ないデータを充当することで、画質を落とすことなく全体のデータ量をより縮小させることができる。このことは、伝送経路において、可変ビットレートとなることを示す。
デジタル信号の多重化において、固定ビットレートの映像信号と音声信号の多重化方法は、各デジタル信号のビットレートを用いれば、多重化は容易である。ある時間間隔において、各デジタル信号の伝送される信号量が一定になるように多重化すればよい。この方法は、市販の多重化ソフトウェアに用いられている。
また、下記特許文献2には、映像信号と音声信号を多重化してディジタル伝送を行う映像音声多重送信装置において、音声信号のアナログ/ディジタル変換にデルタ・シグマ変調回路を用いる構成が記載されている。所定レートの情報量を持つ映像信号を書き込んで蓄積し伝送フレームで規定されるタイミングで映像信号データを読み出すメモリと、アナログ音声信号をデルタ・シグマ変調にて所定周波数のクロック周期毎にディジタルデータに変換して出力するデルタ・シグマ変調器と、所定周期で前記伝送フレームを構成し、前記メモリの出力の映像信号データと前記デルタ・シグマ変調器の出力の音声信号データを多重化してシリアル信号を出力する多重回路とを備えて成る構成である。
一方で、可変ビットレートの映像信号と音声信号などのデジタル信号とを多重化する場合は、ある時間間隔における、映像信号の伝送量を、復号器側のバッファ状態を確認しながら多重化する必要があり、処理が複雑となる。
また、映像信号と音声信号及びそれ以外の付加用デジタル信号の多重化方式にMPEG2 TransportStream(以下、MPEG2-TS)と呼ばれる国際標準規格がある。MPEG2-TSのデジタル信号は188バイトの固定長パケット(以下、TSパケット)に分割され伝送される。TSパケットには巡回カウンタやビット誤り表示などを示す項目があり、放送や通信ネットワークなどデータの伝送誤りが発生する環境に適用されることを想定している。
MPEG2-TSは伝送レートが固定の通信路で使用され、実用例としてはスカイパーフェクTVやDirecTV、BSデジタル放送などが挙げられる。このようなスカイパーフェクTVやDirecTV、BSデジタル放送などの通信路より伝送されるMPEG2-TSをデジタルメディアに記録する際、188バイトの固定長パケットの他に、固定長パケット間の時間間隔を表すパケット間隔時間情報を記録する方法がある。これは、あるパケットから次のパケットまでの間隔を時間情報として別に記録しておくことで、記録時と同様のタイミングで再生できることを示す。例えば、BSデジタル放送では、記録したい番組に対して必要なパケットだけを記録し、不必要なパケットは記録せず、上記のパケット間隔時間情報を記録することで、全体の記録量を小さくしている。このようなMPEG2-TSのことをパーシャルTSと称し、電波産業界(Association of Radio Industries and Businesses:ARIB)規格でも用いられている。
MPEG2-TSの復号器は、先ずTSパケットを受信したら、映像や音声などの要素毎に分け、要素毎にバッファリングする。その後、それぞれの復号系において、バッファリングされた信号は、指定された復号・再生時刻で復号・再生される。
米国特許第6289306号明細書 特開平08−172614号公報
ところで、上記パーシャルTSを伝送する用途にあっても、デジタル信号の多重化系内において、可変ビットレートの映像信号の画質及び出力時間を変更することなく、固定ビットレートの1ビット・オーディオ信号又は1ビット・オーディオ信号を圧縮技術により圧縮した信号とを多重化させる多重化装置及び多重化方法が必要となるはずである。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、固定ビットレートの1ビット・オーディオ信号又は1ビット・オーディオ信号を圧縮技術により圧縮した信号とを多重化させることのできる多重化装置及び多重化方法の提供を目的とする。
また、上記多重化装置及び多重化方法により、多重化されたストリームを受信側に伝送し、受信側で復号し再生する多重化データ送受信システムの提供を目的とする。
本発明に係る多重化装置は、上記課題を解決するために、可変ビットレートの映像信号を含む複数パケット間のパケット間隔時間情報を変更することにより、アナログオーディオ信号にΔΣ変調処理を施して得られた1ビットオーディオ信号を含むパケットを、可変ビットレートの映像信号を含む複数パケット間に多重化する。
可変ビットレートの映像信号を含む複数パケット間のパケット間隔時間情報が、アナログオーディオ信号にΔΣ変調処理を施して得られた1ビットオーディオ信号を含むパケットを多重化するのに十分であれば、1ビットオーディオ信号を含むパケットを埋め込める。もちろん、埋め込んだ後のパケット間隔の合計時間は、埋め込む前のパケット時間を超えないようにする。また、元のパケット時間情報を複数に分割されたパケット時間情報に書き換える。
本発明に係る多重化装置は、上記課題を解決するために、可変ビットレートの映像信号を含む複数パケット間のパケット間隔時間情報を見て、所定の時間間隔を基準にして選択したパケット間隔に、アナログオーディオ信号にΔΣ変調処理を施して得られた1ビットオーディオ信号を含むパケットを、埋め込むための制御を行う間隔制御手段と、上記間隔制御手段の制御に基づいて上記1ビットオーディオ信号を含むパケットを上記映像信号を含む複数パケット間に埋め込む埋め込み手段と、上記埋め込み手段により上記パケットを上記映像信号を含む複数パケット間に埋め込んだ後のパケット間隔時間情報を書き換える書き換え手段とを備える。
間隔制御手段は、可変ビットレートの映像信号を含む複数パケット間のパケット間隔時間情報を見て、所定の時間間隔を基準にして、アナログオーディオ信号にΔΣ変調処理を施して得られた1ビットオーディオ信号を含むパケットが埋め込めるパケット間隔を選択する。可変ビットレートの映像信号を含む複数パケット間のパケット間隔時間情報が、アナログオーディオ信号にΔΣ変調処理を施して得られた1ビットオーディオ信号を含むパケットを多重化するのに十分であれば、1ビットオーディオ信号を含むパケットを埋め込める。もちろん、埋め込んだ後のパケット間隔の合計時間は、埋め込む前のパケット時間を超えないようにする。書き換え手段は、元のパケット時間情報を複数に分割したパケット時間情報に書き換える。
本発明に係る多重化方法は、上記課題を解決するために、可変ビットレートの映像信号を含む複数パケット間のパケット間隔時間情報を変更することにより、アナログオーディオ信号にΔΣ変調処理を施して得られた1ビットオーディオ信号を含むパケットを、可変ビットレートの映像信号を含む複数パケット間に多重化する。
本発明に係る多重化方法は、上記課題を解決するために、可変ビットレートの映像信号を含む複数パケット間のパケット間隔時間情報を見て、所定の時間間隔を基準にして選択したパケット間隔に、アナログオーディオ信号にΔΣ変調処理を施して得られた1ビットオーディオ信号を含むパケットを、埋め込むための制御を行う間隔制御工程と、上記間隔制御工程の制御に基づいて上記1ビットオーディオ信号を含むパケットを上記映像信号を含む複数パケット間に埋め込む埋め込み工程と、上記埋め込み工程により上記パケットを上記映像信号を含む複数パケット間に埋め込んだ後のパケット間隔時間情報を書き換える書き換え工程とを備える。
本発明に係る多重化装置は、上記課題を解決するために、可変ビットレートの映像信号を含む複数パケット間のパケット間隔時間情報を変更することにより、アナログオーディオ信号にΔΣ変調処理を施して得られた1ビットオーディオ信号を圧縮した信号を含むパケットを、上記可変ビットレートの映像信号を含む複数パケット間に多重化する。
可変ビットレートの映像信号を含む複数パケット間のパケット間隔時間情報が、アナログオーディオ信号にΔΣ変調処理を施して得られた1ビットオーディオ信号を圧縮した信号を含むパケットを多重化するのに十分であれば、1ビットオーディオ信号を圧縮した信号を含むパケットを埋め込める。もちろん、埋め込んだ後のパケット間隔の合計時間は、埋め込む前のパケット時間を超えないようにする。また、元のパケット時間情報を複数に分割されたパケット時間情報に書き換える。
本発明に係る多重化装置は、上記課題を解決するために、可変ビットレートの映像信号を含む複数パケット間のパケット間隔時間情報を見て、所定の時間間隔を基準にして選択したパケット間隔に、アナログオーディオ信号にΔΣ変調処理を施して得られた1ビットオーディオ信号を圧縮した信号を含むパケットを、埋め込むための制御を行う間隔制御手段と、上記間隔制御手段の制御に基づいて上記1ビットオーディオ信号を圧縮した信号を含むパケットを上記映像信号を含む複数パケット間に埋め込む埋め込み手段と、上記埋め込み手段により上記パケットを上記映像信号を含む複数パケット間に埋め込んだ後のパケット間隔時間情報を書き換える書き換え手段とを備える。
間隔制御手段は、可変ビットレートの映像信号を含む複数パケット間のパケット間隔時間情報を見て、所定の時間間隔を基準にして、アナログオーディオ信号にΔΣ変調処理を施して得られた1ビットオーディオ信号を圧縮した信号を含むパケットが埋め込めるパケット間隔を選択する。可変ビットレートの映像信号を含む複数パケット間のパケット間隔時間情報が、アナログオーディオ信号にΔΣ変調処理を施して得られた1ビットオーディオ信号を圧縮した信号を含むパケットを多重化するのに十分であれば、1ビットオーディオ信号を圧縮した信号を含むパケットを埋め込める。もちろん、埋め込んだ後のパケット間隔の合計時間は、埋め込む前のパケット時間を超えないようにする。書き換え手段は、元のパケット時間情報を複数に分割したパケット時間情報に書き換える。
本発明に係る多重化方法は、上記課題を解決するために、可変ビットレートの映像信号を含む複数パケット間のパケット間隔時間情報を変更することにより、アナログオーディオ信号にΔΣ変調処理を施して得られた1ビットオーディオ信号を圧縮した信号を含むパケットを、可変ビットレートの映像信号を含む複数パケット間に多重化する。
本発明に係る多重化方法は、上記課題を解決するために、可変ビットレートの映像信号を含む複数パケット間のパケット間隔時間情報を見て、所定の時間間隔を基準にして選択したパケット間隔に、アナログオーディオ信号にΔΣ変調処理を施して得られた1ビットオーディオ信号を圧縮した信号を含むパケットを、埋め込むための制御を行う間隔制御工程と、上記間隔制御工程の制御に基づいて上記1ビットオーディオ信号を圧縮した信号を含むパケットを上記映像信号を含む複数パケット間に埋め込む埋め込み工程と、上記埋め込み工程により上記パケットを上記映像信号を含む複数パケット間に埋め込んだ後のパケット間隔時間情報を書き換える書き換え工程とを備える。
本発明に係る多重化データ送受信システムは、上記課題を解決するために、可変ビットレートの映像信号を含む複数パケット間のパケット間隔時間情報を変更することにより、アナログオーディオ信号にΔΣ変調処理を施して得られた1ビットオーディオ信号を含むパケットを、可変ビットレートの映像信号を含む複数パケット間に多重化する多重化装置と、上記多重化装置からの多重化データを受信しバッファメモリを用いて復号する復号装置とを備える。
この多重化データ送受信システムにあって多重化装置は、可変ビットレートの映像信号を含む複数パケット間のパケット間隔時間情報を見て、所定の時間間隔を基準にして選択したパケット間隔に、アナログオーディオ信号にΔΣ変調処理を施して得られた1ビットオーディオ信号を含むパケットを、埋め込むための制御を行う間隔制御手段と、上記間隔制御手段の制御に基づいて上記1ビットオーディオ信号を含むパケットを上記映像信号を含む複数パケット間に埋め込む埋め込み手段と、上記埋め込み手段により上記パケットを上記映像信号を含む複数パケット間に埋め込んだ後のパケット間隔時間情報を書き換える書き換え手段とを備える。
本発明に係る多重化データ送受信システムは、上記課題を解決するために、可変ビットレートの映像信号を含む複数パケット間のパケット間隔時間情報を変更することにより、アナログオーディオ信号にΔΣ変調処理を施して得られた1ビットオーディオ信号を圧縮した信号を含むパケットを、上記可変ビットレートの映像信号を含む複数パケット間に多重化することを特徴とする多重化装置と、上記多重化装置からの多重化データを受信しバッファメモリを用いて復号する復号装置とを備える。
この多重化データ送受信システムにあって多重化装置は、可変ビットレートの映像信号を含む複数パケット間のパケット間隔時間情報を見て、所定の時間間隔を基準にして選択したパケット間隔に、アナログオーディオ信号にΔΣ変調処理を施して得られた1ビットオーディオ信号を圧縮した信号を含むパケットを、埋め込むための制御を行う間隔制御手段と、上記間隔制御手段の制御に基づいて上記1ビットオーディオ信号を圧縮した信号を含むパケットを上記映像信号を含む複数パケット間に埋め込む埋め込み手段と、上記埋め込み手段により上記パケットを上記映像信号を含む複数パケット間に埋め込んだ後のパケット間隔時間情報を書き換える書き換え手段とを備える。
また、多重化装置の間隔制御手段は、上記1ビットオーディオ信号を圧縮した信号を含むパケットを上記映像信号を含む複数パケット間に埋め込んだ後の多重化データを送信するとき、上記復号装置のバッファ容量に基づいて転送レートを調整するように上記埋め込み手段を制御し、上記復号装置のバッファの破綻を防ぐ。
また、多重化装置の上記間隔制御手段は、現在の単位時間内に上記映像信号を含む複数パケット間に埋め込むべき上記1ビットオーディオ信号を圧縮した信号を含む複数パケットのうち、少なくとも1パケットを前後の単位時間内に埋め込むように上記埋め込み手段を制御し、上記復号装置のバッファの破綻を防ぐ。
本発明では、可変ビットレートの映像信号を含むパーシャルTSを基に、その時刻情報であるパケット間隔時間情報を参照し、パケット間隔が大きい所に、1ビット・オーディオ信号又は圧縮された信号を含むTSパケットを途切れないように埋め込む。埋め込んだ場所のパケット間隔時間情報は、埋め込んだパケット数によりその値を書き換える。
圧縮された信号を含むTSパケットを埋め込む際、埋め込み後の間隔が非常に小さくなり、局所的にビットレートが上がってしまい、受信側でオーバーフローが起こる場合は、圧縮された信号を含むTSパケットの送信間隔を調整する。
MPEG2-TSの伝送に必要な情報を含むTSパケットに、1ビット・オーディオ信号又は圧縮された信号を含むTSパケットの情報を追加する。
あるパケット間隔にTSパケットを新たに挿入し、そのパケット間隔時間情報を書き換えるということは、その部分のビットレートが変更されることを意味するが、本来存在するパケット同士の間隔は保たれるので、バッファリングには影響を及ぼさず、よって映像や音声の復号・再生時刻にも影響しない。
また、1ビット・オーディオ信号又は圧縮された信号を含むTSパケットをある時間間隔でその時間に必要な量だけ確実に伝送することで、1ビット・オーディオ信号も途切れなく再生することが可能となる。
パケット挿入により、局所的にビットレートが上がることで起こりうるオーバーフローを防ぐために、圧縮された信号を含むTSパケットの伝送間隔を調整するにあたっては、圧縮された信号は可変ビットレートであるため、伸長や再生に影響が出ない程度即ちバッファ容量の範囲内での調整であれば、問題ない。
本発明に係る多重化装置及び多重化方法によれば、アナログオーディオ信号にΔΣ変調処理を施して得られた1ビット・オーディオ信号を含むパケットを、映像信号を含む複数のパケットに多重化する系内に関し、映像信号が可変ビットレートの際、多重化における時間情報を変更することで、1ビット・オーディオ信号を含むパケットの多重化を可能とする。また1ビット・オーディオ信号を圧縮技術により圧縮した信号を含むパケットを、可変ビットレートの映像信号を含む複数のパケットに多重化することも可能にする。
本発明に係る多重化データ送受信システムによれば、送信側の多重化装置にて単位時間内にDSD信号を平均的に埋め込むことができる。また、多重化装置にて生成された新たな多重化データ内のDSD信号は、例えばデジタルビデオオーディオプレーヤのような復号装置に伝送された後に、HD映像信号に基づいた高画質の映像に付随した、1ビット・オーディオ信号として高音質の状態で途切れることなく再生される。
また、1ビット・オーディオ信号を圧縮技術により圧縮した可変レートのDST信号を含むパケットをHD映像信号を含むパーシャルTS信号に埋め込む際には、単位時間Cnにおける、埋め込み間隔の縮小化による高ビットレート化を防止することができる。このため、多重化データ送受信システムを構成する受信機側の復号装置のバッファのオーバーフローを防ぐことができ、受信機におけるパケットDnの再生の破綻を防ぐことができる。
本発明に係る多重化装置及び多重化方法によって行われる、可変ビットレートの映像信号とデジタル信号との多重化は、マルチメディアデータの伝送分野においては不可欠であり、また1ビット・オーディオ信号のMPEG規格における発展が見込まれる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。第1の実施の形態は、HD品質の映像信号を含んだパーシャルTS信号と、2ch(ステレオ)の1ビット・オーディオ信号を多重化の対象とする多重化装置の具体例である、パーシャルTS信号編集機である。
図1は、第1の実施の形態のパーシャルTS信号編集機1と、このパーシャルTS信号編集機1から伝送されてくる編集出力である多重化データを受信し、HDビデオ信号、1ビット・オーディオ信号を再生するデジタルビデオオーディオプレーヤ4とからなる多重化データ送受信システムを示す。
パーシャルTS信号編集機1は、ディジタル放送用受信器(Digital Integrated Receiver Decoder:DIRD)からの可変ビットレートの映像信号を含むパーシャルTS信号P1を受け取る。また、パーシャルTS信号編集機1は、入力端子から入力されたアナログオーディオ信号にΔΣ変調器でΔΣ変調処理が施されて得られた1ビット・オーディオ信号Dも受け取る。そして、このパーシャルTS信号編集機1は、1ビット・オーディオ信号Dを含むTSパケットを、可変ビットレートの映像信号を含む複数パケット間のパケット間隔時間情報を変更することにより、基のパーシャルTS信号P1に埋め込み、新たなパーシャルTSパケットP2をデジタルビデオオーディオプレーヤ4に出力する。
デジタル放送用受信器10は、デジタルCS(通信衛星)放送や、デジタルBS(放送衛星)放送などのいわゆる多チャンネル放送を受信する。具体的には、アンテナを介して受信される、複数のトランスポンダからそれぞれ伝送されてきた、複数のトランスポートストリームを受信する。また、デジタル放送用受信器は、受信した複数のトランスポートストリームのうち、所定の一つのトランスポンダから伝送されてきた1本のトランスポートストリームを取り出し、それからユーザによる所定の操作により指定(選択)されたプログラム(番組)を構成するエレメンタリストリーム(ビデオ信号又はオーディオ信号)が格納されているトランスポートストリームパケット(TS)、並びにそのプログラムのプログラム仕様情報(Program Specific Information:PSI)等を抽出する。デジタル放送用受信器は、さらに、抽出したTSパケット、PSI等に基づいて、選択されたプログラムのみが多重化されたトランスポートストリームであるパーシャルTS信号を生成する。
図2は、デジタル放送用受信器10の構成を示す図である。図2にあって、デジタル放送用受信器10は、アンテナ11、受信部12、パーシャルTS生成部13、および出力処理部14より構成されている。受信部12は、チューナ21及び復調/復号部22からなり、チューナ21は、アンテナ11を介して受信された、複数のトランスポンダストリームから、ユーザによる所定の操作により選択されたプログラムが多重化されている1本のトランスポートストリームを読み出し、復調/復号部22に出力する。復調/復号部22は、チューナ21から入力されたトランスポートストリームを、復調し、復号する。復調/復号部22は、復調し、復号した信号を、パーシャルTS生成部13のデマルチプレクサ23に出力し、またその信号がテレビジョンを介して出力(表示)される場合、出力処理部14に出力する。
パーシャルTS生成部13のデマルチプレクサ23は、受信部12の復調/復号部22から入力されたトランスポートストリームを分離し、分離したトランスポートストリームから、ユーザによる所定の操作により選択された1つのプログラムを構成するエレメンタリーストリームを含むPES(Packetized Elementary Stream)パケットを抽出し、多重化部24に出力する。デマルチプレクサ23はまた、分離したトランスポートストリームから、プログラムの仕様情報を示すPSI等を抽出し、制御部25に出力する。
制御部25は、PSI等を参照して、選択された一つのプログラムのみが多重化されている1本のパーシャルTSの各エレメンタリーパケットである、例えば188バイトの固定長パケット間の時間間隔を表すパケット間隔時間情報を生成し、多重化部24に供給する。このパケット間隔時間情報は、あるパケットから次のパケットまでの間隔を時間情報としてあらわしたものである。このパケット間隔時間情報を伝送のための処理時に記録しておくことで、再生側では伝送前と同様のタイミングで再生できる。
多重化部24は、デマルチプレクサ23から入力されたPESパケット及び制御部25からのPSIや上記パケット間隔時間情報を多重化し、選択された一つのプログラムのみが多重化されている1本のパーシャルTS信号P1を生成し、出力端子15から、例えばIEEE1394インターフェース(I/F)に接続されたIEEE1394バスに出力する。IEEE1394バスはパーシャルTS信号編集機1に接続されており、上記1本のパーシャルTS信号P1はパーシャルTS信号編集機1に供給される。
出力処理部14は、受信部12の復調/復号部22から入力されたトランスポートストリームを分離し、オーディオデータ、ビデオデータを取り出し、各デコーダによりデコードして、出力端子16、17から図示しないテレビジョン受像機などに出力する。
図3には、DSD(ダイレクトストリームデジタル)として規定されているハイクオリティな1ビットオーディオ信号を生成するΔΣ変調器3の構成を示す。このΔΣ変調器3は、一つの積分器32と、一つの1ビット量子化化器33とのその量子化出力のフィードバック系との組み合わせで構成されている。詳細には、入力信号Gが正入力端子に供給され、後述する帰還出力が負入力端子に供給される加算器31と、加算器31の加算出力に積分処理を施す積分器32と、この積分器32の積分出力を1サンプル周期毎に1ビットデジタル信号に量子化する1ビット量子化器33とを備える。1ビット量子化器33の量子化出力Hは、加算器31に負符号とされて帰還され、入力信号Gに加算(結果的に減算)される。また、1ビット量子化器33からは1ビットデジタル信号Hが量子化出力として外部に導出される。積分器32は加算器32aと、遅延器32bを備える。
ここで、1ビット量子化器33は、図4に示すように、時間に対して不変で常に0である閾値(スレッシュホールド)Thを参照して入力信号X(n)に量子化処理を施して1ビット出力信号Y(n)を生成している。すなわち、この1ビット量子化器33は、入力信号X(n)に対して0を境に、0以上と0未満で2値のレベルを判定し、量子化処理を施している。
さらに、図5には、積分器を複数備えたΔΣ変調器40の構成を示す。この図5に示すΔΣ変調器40は、5個の積分器43,46,49,52及び55を備えた5次のΔΣ変調器である。また、このΔΣ変調器40は、5個の積分器43,46,49,52及び55の前で、各積分器に多ビットのデジタル信号を加算する加算器42,45,48,51及び54と、上記5個の積分器の内の1番目〜4番目の積分器43,46,49及び52の後ろに接続される4個の減衰器44,47,50及び53と、5番目の積分器55の後ろに接続される、1ビット量子化器33と同様の1ビット量子化器56と、この1ビット量子化器56からの1ビットデジタル信号のビット長を多ビットに変換し、5個の積分器43,46,49,52及び55の入力となるように加算器42,45,48,42及び54に供給するビット長変換器57とを備える。
1番目の積分器43は、入力端子41及び加算器42を介して供給された入力信号を積分する。このため、図3に示した加算器32aと同様の加算器からの出力を、遅延器32bと同様の遅延器で遅延し、上記加算器に戻す構成をとる。2番目〜5番目の積分器46,49,52及び55も同様である。
5番目の積分器55からの積分出力は1ビット量子化器56に供給される。1ビット量子化器56は、量子化処理にて参照する閾値レベルThを以下のようにしてΔqとする。最終段の積分器内で得られる振幅に基づいて行う。具体的には、最終段の積分器内で生成される信号の振幅の最大値Dendにある定数Sαを掛け算した値SαDendを最適な可変閾値レベルΔqとする方法である。つまり、Δq=SαDendとして算出する。この算出方法を用いれば、いかなるΔΣ変調の構成でも一意に決まる定数を掛算した結果を最適な可変閾値レベルとすることができる。このように、最終段となる5番目の積分器55内部の信号の振幅Dendに基づいてΔqを算出している。
したがって、この1ビット量子化器56が5番目の積分器55の積分出力に施した量子化処理では、参照する閾値レベルを時間軸に対して適切にランダムに可変とするので、入力信号に依存した歪を発生させることがない。この1ビット出力信号は、出力端子58から導出されると共に、ビット長変換器57に供給される。
ビット長変換器57は、1ビット量子化器56からの1ビット信号を多ビットのデジタル信号に変換し、加算器42,45,48,51及び54に負符号を付して帰還する。したがって、各加算器42,45,48,51及び54は、入力端子41及び前段の各積分器43,46,49,52から減衰器44,47,50,53を介して供給される信号からビット長変換器57の出力信号を減算する。
減衰器44,47,50及び53は、係数K1,K2,K3及びK4を用いて、積分器43,46,49及び52の各積分出力を減衰し、加算器45,48,51及び54に供給する。
したがって、このΔΣ変調器40は、1ビット量子化器56における量子化処理にて参照する閾値レベルを時間軸に対して適切にランダムに可変とするので、入力信号に依存した歪を発生させることがない。
次に、パーシャルTS信号編集機1におけるパケット埋め込み処理の概念について図6を参照しながら説明する。パーシャルTS信号編集機1は、基となるパーシャルTS信号P1に、1ビット・オーディオ信号を含むTSパケットパケットDnを埋め込み、新たなパーシャルTS信号P2を得る。
基となるパーシャルTS信号P1は、図2に示したデジタル放送用受信器10のパーシャルTS生成部13で生成されたものであり、1つのプログラムを構成する、Vnで示すビデオパケット、Anで示すオーディオパケットが含まれている。各パケットは、188バイトの固定長である。各パケットの間には、直前直後のパケットの間隔を示す時間情報であるパケット間隔時間情報tnが例えば4バイトの情報として書き込まれている。つまり、4バイトのパケット間隔時間情報tnは、あるパケットから次のパケットまでの間隔を時間情報としてあらわしたものである。
例えば、ビデオパケットV1とビデオパケットV2との間には、パケット間隔時間情報t1が書き込まれている。これは、ビデオパケットV1を伝送しはじめてから次のビデオパケットV2を伝送し始めるまでのパケット間隔がt1であることを表す。また、ビデオパケットV2とオーディオパケットA1との間に書き込まれているパケット間隔時間情報t2は、同様に、ビデオパケットV2を伝送しはじめてから次のオーディオパケットA1を伝送しはじめるまでのパケット間隔がt2であることを示す。
基のパーシャルTS信号P1に埋め込む1ビット・オーディオ信号を含むパケットDnも、188バイト固定長である。図6の例では、D1,D2,D3を埋め込むパケットとして示している。ΔΣ変調器3から供給された1ビット・オーディオ信号は、図示しないパケッタイズ化部にて、188バイト固定長のパケットにされている。
図6において、ビデオパケットV1とビデオパケットV2とのパケット間隔時間情報t1を見て、これらパケット間に、パケットD1を埋め込むことができると判断したときには、t1>t1’であるようなパケット間隔時間情報t1’を決め、このt1’をビデオパケットV1と埋め込んだ後のパケットD1との間隔情報とし、これらパケットの間に書き込む。
このとき、パケットD1が埋め込めるパケット間隔は、複数パケット間のパケット間隔時間情報を見て、所定の時間間隔を基準にして選択される。例えば、最小のパケット間隔を基準に、それよりも大きい時間間隔のパケット間隔が選択される。
続いてパケットD1とビデオパケットV2のパケット間隔時間情報をt1”=t1−t1’とし、基のパーシャルTS信号P1におけるビデオパケットV1とビデオパケットV2の間隔t1を保つようにパケット間隔時間情報t1”を決める。パケット間隔時間情報t1’を決める際、なるべく前後で平均的な値になるように、パケット間隔時間情報t1を(埋め込む数+1)で割った値をt1/2=t1’とすると、t1’とt1”(t1”=t1−t1’)の差が小さくなり、急激なビットレートの変化を起こさずに済む。
同様に、ビデオパケットV2とオーディオパケットA1とのパケット間隔時間情報t2を見て、これらパケット間に、パケットD2、パケットD3を埋め込むことができると判断したときには、t2=t2’+t2’+t2”、t2”=(t2−2×t2’)であるようなパケット間隔時間情報t2’、t2”を決める。V2とD2とのパケット間隔をt2’、D2とD3との間隔をt2’、D3とA1との間隔をt2”とする。この場合、t2/3=t2’となる。
このようにパケットDnの埋め込みによってパケット間隔時間情報を書き換えるが、全体の経過時間Tは変わらない。
次に、パーシャルTS信号編集機1の詳細な構成、動作について図7〜図11を参照して説明する。
先ず、図7は、パーシャルTS信号編集機1の機能ブロック図である。パーシャルTS信号編集機1は、基のパーシャルTS信号P1の最小のパケット間隔MINを検出するパケット間隔検出部63と、パケット間隔検出部63で検出された最小のパケット間隔と基のパーシャルTS信号の各パケット間隔時間情報を比較し、最小のパケット間隔時間情報MINよりも大きいパケット間隔時間情報がどれかを示す検知情報を出力する比較器65と、比較器65からの検知情報に基づいて後述の埋め込み部68のパケット埋め込み動作を制御する間隔制御部66とを備える。
また、パーシャルTS信号編集機1は、間隔制御部66の制御に基づいて、基のパーシャルTS信号P1にパケットDnを埋め込む埋め込み部68と、間隔制御部66からの間隔情報に基づいて埋め込み部68におけるパケット間隔時間情報を書き換える間隔情報書き換え部67と、単位時間C内に多重化する必要のある1ビット・オーディオ信号を含むパケット数Nを取得するパケット数N取得部64と、パーシャルTSの伝送に必要な情報を含むTSパケットにDSD信号を含むTSパケットの情報を追加するTSパケット情報追加部69とを備える。
このように、パーシャルTS信号編集機1は、比較器65により可変ビットレートの映像信号を含む複数パケット間のパケット間隔時間情報を最小のパケット間隔時間情報と比較し、比較器65からの比較結果に基づいて、間隔制御部66がパケット間隔時間情報の上記最小のパケット間隔時間情報より大きいところに、上記1ビットオーディオ信号を含むパケットDnを埋め込む制御を行う。
また、埋め込み部68は、間隔制御部66の制御に基づいて上記パケットを上記映像信号を含む複数パケット間に埋め込み、間隔情報書き換え部67が埋め込み部68により上記パケットを上記映像信号を含む複数パケット間に埋め込んだ後のパケット時間間隔情報を書き換える。
埋め込み部68は、詳細は後述するが、単位時間C内に上記映像信号を含む複数パケット(パーシャルTS信号P1)間に埋め込むべき上記1ビットオーディオ信号を含むパケット数にしたがって上記パケットDnを埋め込む。
パーシャルTS信号編集機1には、デジタル放送用受信器10のパーシャルTS生成部13によって生成され、例えばIEEE1394バスを介して送られたパーシャルTS信号が入力端子61を介して入力される。また、ΔΣ変調器3から供給された1ビットオーディオ信号は入力端子62を介して入力される。
パーシャルTS信号は、パケット間隔検出部63と比較器65に供給される。パケット間隔検出部63は、基のパーシャルTS信号P1の最小のパケット間隔MINを検出し、比較器65に供給する。比較器65は、基のパーシャルTS信号の各パケット間隔時間情報のうち、最小のパケット間隔時間情報MINよりも大きいパケット間隔時間情報がどれかを示す検知情報を間隔制御部66に知らせる。間隔制御部66は、比較器65から供給された上記検知情報に基づいて、間隔がより大きいところに、パケットDを埋め込み、TSパケットの間隔を平均的にするための埋め込み制御信号を埋め込み部68に供給する。
埋め込み部68は、基のパーシャルTS信号P1に、1ビット・オーディオ信号を含むパケットDnを、間隔制御部66から供給される埋め込み制御信号に基づいて埋め込む。パケットDnは、パケット数N取得部64から単位時間Cにおけるパケット数Nとして供給される。パケット数N取得部64は、入力端子62から供給される、1ビット・オーディオ信号を含むパケットDnについて、単位時間C内に多重化する必要のあるパケット数Nを取得するブロックである。このパケット数N取得部64の動作概念については後述する。
埋め込み部68にて基のパーシャルTS信号P1に、1ビット・オーディオ信号を含むパケットDnを、間隔制御部66から供給される埋め込み制御信号に基づいて埋め込んだ場合、新たに各パケット間のパケット間隔時間情報tnを間隔情報書き換え部67にて書き換える。このため間隔情報書き換え部67は、間隔制御部66からの間隔情報に基づいて埋め込み部68におけるパケット間隔時間情報を書き換える。
埋め込み部68から出力されたパケットDn埋め込む後のパーシャルTSパケットはTSパケット情報追加部69に供給され、パーシャルTSの伝送に必要な情報を含むTSパケットにDSD信号を含むTSパケットの情報が追加され、出力端子70から伝送される。パーシャルTSの伝送に必要な情報を含むTSパケットにDSD信号を含むTSパケットの情報の追加については、本件出願人が特願2004−174763号にて提案した方法による。
図8には、上記構成のパーシャルTS信号編集機1の処理手順を表すフローチャートを示す。先ず、ステップS1にて、パケット間隔検出部63により、基のパーシャルTS信号P1の最小のパケット間隔MINを検出し、比較器65に供給する。次に、ステップS2にて、パケット数N取得部64により、単位時間Cにおいて、1ビット・オーディオ信号を含むTSパケットDnの多重化すべきパケット数Nを確定する。
多重化すべきパケット数Nとは、ある単位時間Cにあって、Nパケットを多重化しておけば、途切れずに再生できるようなパケット数のことを指す。DSD(ダイレクトストリームデジタル)信号は、75Hzで1フレーム分の固定レートである。つまり、1/75[s]で1フレームの固定レートである。2チャンネルのDSD信号の場合、1フレーム分のDSD信号は52個のTSパケットに格納される。よって、単位時間Cは、1フレームを構成するパケット数N(=52TSパケット)を途切れなく伝送するための時間ということで、例えば1/75[s]とすることができる。
次に、ステップS3にて、比較器65により単位時間C内の各TSパケットのパケット間隔tnをパケット間隔検出部63で検出された最小値MINと比較し、間隔制御部66により埋め込み後の間隔が平均的になるように埋め込み制御信号を生成して埋め込み部68に供給し、埋め込み部68により1ビット・オーディオ信号を含むパケットDnを基のパーシャルTSパケット信号P1に埋め込み、間隔情報書き換え部67にてパケット間隔時間情報を書き換える。
このステップS3では、例えば、MINが1秒であり、単位時間C内のパケット間隔が順に1秒、2秒、1秒、4秒であった場合、2秒や4秒の間隔にパケットを埋め込むようにし、埋め込み後の間隔はMINより小さくならないようにする。間隔が大きい部分に埋めても足りない場合は、MINとの差が大きくない間隔部分にも挿入する。その際の間隔書き換えは、ビットレートの急激な変化を避けるために、元の間隔を2等分した値とする。例えば、1秒の部分に埋め込む場合は、埋め込み後の間隔を0.5秒とする。
ステップS4では、1ビット・オーディオ信号を含むパケットDn又はパーシャルTS信号パケットP1が終了か否かを判断し、終了であればステップS5に進んで、パーシャルTS信号の伝送に必要な情報を含むTSパケットに、1ビット・オーディオ信号を含むTSパケットの情報を追加する。
図9には、間隔制御部66による埋め込み部68に対する埋め込み制御の概念を示す。(a)に示すパーシャルTS信号P1の各パケット間隔時間情報tnは、時間軸上では図9(b)に示すようになる。ここでは、t3が最小値MINとする。最小値MINよりパケット間隔時間が長いt1には1個のパケットD1を、t2には2個のパケットD2,D3を埋め込むとする。
図9(c)は、パケット間隔t1に1個のパケットD1を埋め込む場合の間隔制御部66にて行われる処理概念を示す。図9(c)にあってTは1個のパケットの伝送時間である。また、Tはパケット間隔時間情報であり、T1はパケットV1の伝送が終わってからパケットD1の伝送を始まるまでの時間であり、T2はパケットD1の伝送が終わった後のパケット間隔時間情報Tの残りの時間である。また、TW1はビデオパケットV1が伝送されてから次のパケットであるD1が伝送されるまでの時間、すなわちパケットD1を埋め込んだ後のビデオパケットV1のパケット間隔時間情報である。また、TW2はパケットD1が伝送されてからパケット間隔Tが終わるまでの時間であり、パケットD1を埋め込んだ後のパケットD1のパケット間隔時間情報である。
間隔制御部66は、パケット間隔TでビデオパケットV1を伝送するときに、1個のパケットD1を埋め込む際、D1の埋め込み位置を、ビデオパケットV1が伝送されてから次のパケットであるD1が伝送されるまでの時間TW1経過後の位置としている。この時間TW1は、188バイトの伝送時間T以上であり、パケット間隔Tを埋め込んだ後のT内に存在するパケット数n+1で割った値以下と設定するのが望ましい。
一般化すると、間隔制御部66は、任意のパケット間隔時間情報Tで上記映像信号を含むパケットを1個伝送する際に、上記1ビットオーディオ信号を含むn個のパケットを埋め込むとき、当該n個のパケットのうちの始めのパケットを伝送しはじめるまでの時間TW1を、上記映像信号を含むパケットを1個伝送する時間T以上で、任意のパケット間隔時間情報Tを(n+1)で除算したT/(n+1)以下とする。
これを式で示すと、
≦TW1≦T/(n+1)
となる。よって、パケットD1を1個埋め込む場合は、理想的には、TW1=T/2のパケット間隔であることが望ましい。
図9(d)は、パケット間隔t2に2個のパケットD2,D3を埋め込む場合の間隔制御部66にて行われる処理原理を示す。つまり、パケット間隔TでビデオパケットV2を伝送するときに、2個のパケットD2、D3を埋め込むには、D2の埋め込み位置を、ビデオパケットV2が伝送されてから次のパケットであるD2が伝送されるまでの時間TW1経過後の位置とし、188バイトの伝送時間T以上であり、2つのパケットD2、D3を埋め込んだ後のT内に存在するパケット数(2+1)で割った値以下と設定している。
これを式で示すと、
≦TW1≦T/3
となる。
また、D3の埋め込み位置も、パケットD2が伝送されてから次のパケットであるD3が伝送されるまでの時間TW2経過後の位置とし、188バイトの伝送時間T以上であり、2つのパケットD2、D3を埋め込んだ後のT内に存在するパケット数(2+1)で割った値以下と設定している。
したがって、理想的には、二つのパケットD2、D3を埋め込む場合は、理想的には、TW1=TW2=TW3=T/3のパケット間隔であることが望ましい。
図10及び図11には、パーシャルTS信号編集機1で行われる、単位時間C内にどのようにDSD信号(1ビット・オーディオ信号)を含んだパケットDnを平均的に埋め込むのかを決定するアルゴリズムに基づいた処理手順を示す。これにより、上記図8におけるステップS1〜ステップS3、特にステップS3の詳細な処理手順を説明する。なお、ここでは、CPU(中央演算処理装置)が多重化プログラムを実行することにより上記図7に示したパーシャルTS信号編集機1の各機能ブロックを構成しているとして説明をする。
変数としては、パケットDnを埋め込めなかったパケット間隔Tの数を順番に数えていく序数カウント値OrdCounter,埋め込める上記パケットDnの現在のカウント値を示す現カウント値Counter,単位時間Cに埋め込むべきパケットDnの数nのうち、埋め込めない数(不足数)N'を埋め込めなかったパケット間隔に平均的に埋め込むための新たなパケット間隔を示すインターバルInterval,合計カウント値TotalCounter,仮の値Tmp,仮の値Tmp2,パケットの不足数N',パケットDnの現在の挿入個数を示す挿入カウント値InsertCounter,パケットDnの合計の挿入個数を示す合計挿入数TotalInsertがある。これらの変数を用いて、CPUは各ステップにて演算を行い、パケットDnを単位時間C内に平均的に埋め込む処理を行う。
先ず、スタートで単位時間Cの先頭パケットにポインタをあわせてから、ステップS11で、単位時間C内に埋め込むパケット数Nをセットする。ステップS12では変数である序数カウント値OrdCounter=合計カウント値TotalCounter=0とし、ステップS13では現カウント値Counter=0とする。つまり、ステップS11にて単位時間C内に埋め込むパケット数をパケット数N取得部64として機能して取得したのち、ステップS12,ステップS13にて、変数OrdCounter、TotalCounter、Counterを初期化する。
ステップS14ではパケット間隔(T)を取得する。取得したパケット間隔Tを、ステップS15では変数TmpにTをセットする。ステップS16では、比較器65として機能し、予めパケット間隔検出部63として機能して検出済みのMINよりもTmp−MINが大きいか否かを比較する。つまり、ステップS14からステップS16までで、単位時間C内の各TSパケットのパケット間隔Tと、最小値MINとを比較器65として機能して比較している。
ここからCPUは間隔制御部66として機能し、ステップS16からの比較結果がTmp−MINがMINよりも大きいというとき、ステップS17に進み、パケットDn1個を埋め込めるということで変数Counterをインクリメントする。ステップS18では、変数CounterにてパケットDnを1個埋め込めるとしてインクリメントした後の、パケット間隔をTmp−MINとしてTmpにセットし、ステップS16に戻る。
ステップS16からの比較結果が、Tmp−MINがMINよりも大きくないというものであるとき、CPUはステップS19に進み、現カウント値の変数Counterが0より大きいか否かを判断する。0より大きいと判断するということは、その数だけパケットDnを埋め込めるということなので、ステップS21に進み、その現カウント値Counterを合計カウント値TotalCounterに加える。
CPUが間隔制御部66として機能し、ステップS19にて現カウント値Counterが0より大くないと判断するということは、このパケット間隔TにはパケットDnを埋め込めないことを示す。ステップS20では、埋め込めなかったパケット間隔Tの数を順番に数えていく序数カウント値OrdCounterをインクリメントする。ステップS20にて序数カウント値OrdCounterをインクリメントした後にはステップS21に進む。
ステップS21にて現カウント値Counterを合計カウント値TotalCounterに加えた後、ステップS22に進み、単位時間C内に次のパケットが存在しているか否かを判断する。存在していればステップS23にて次のパケットへ移動し、ステップS13に戻る。そして、次のパケットについてステップS13〜ステップS21の処理を繰り返す。
ステップS22にて、単位時間C内に次のパケットが存在していないと判断すると、すなわち単位時間C内の最後のパケットについての処理が終了したことを示すので、ステップS24に進み、合計カウント値TotalCounterが単位時間C内に埋め込むべきパケット数N以上であるか否かを判断する。N以上でなければ、ステップS25に進み、不足分N’をN−TotalCounterとして求める。また、ステップS26では、変数インターバルIntervalをOrdCounter/N’として求める。
ステップS26が終了するか、又はステップS24にて合計カウント値TotalCounterが上記N以上であると判断すると、図11のステップS27に進み、単位時間Cの先頭パケットに戻る。
次に、ステップS28にて変数である合計挿入数TotalInsertを0にセットしてからステップS29にて変数である挿入カウント値InsertCounterを0にセットする。つまり、合計挿入数TotalInsert及び挿入カウント値InsertCounterを初期化する。
ステップS30では、パケット間隔(T)を取得する。取得したパケット間隔Tを、ステップS31では変数TmpにTをセットする。ステップS32では、比較器65として機能し、予めパケット間隔検出部65として機能して検出済みのMINよりもTmp−MINが大きいか否かを比較する。つまり、ステップS30からステップS32までで、単位時間C内の各TSパケットのパケット間隔Tをパケット間隔検出部63で検出された最小値MINと比較器65により比較している。
CPUは間隔制御部66として機能し、Tmp−MINがMINよりも大きいとステップS32が比較すると、ステップS33に進み、パケットDn1個を埋め込めるということで変数である挿入カウント値InsertCounterをインクリメントする。ステップS34では変数TmpにTmp−MINをセットし、ステップS32に戻る。
ステップS32にて、Tmp−MINがMINよりも大きくないと判断すると、ステップS35に進み、挿入カウント値InsertCounterが0より大きいか否かを判断する。大きいと判断すればステップS38に進み、変数TotalInsert+InsertCounterをTmp2にセットする。これにより、挿入できるパケットDnの数の合計が求められる。
ステップS35にて挿入カウント値InserCounterが0より大くないと判断すると、ステップS36にて、ステップS26にて求めたインターバルIntervalの先頭か否かを判断する。先頭であれば、挿入カウント値InsertCounterを1とし、ステップS38に進む。
ステップS38にて、TotalInsert+InsertCounterをTmp2にセットした後、ステップS39では変数Tm2がNより大きいか否かを判断する。大きければステップS40に進み、Tmp2−Nを挿入カウント値InsertCounterから減算する。
次に、ステップS41にて挿入カウント値InserCounter個のパケットDnを挿入し、ステップS42にて挿入カウント値InsertCounterを合計挿入数TotalInsertに加え、ステップS43にて合計挿入数TotalInsert=Nであるか否かを判断し、合計挿入数TotalInsert=Nであれば次の単位時間Cの先頭へポインタを進める。ステップS43にて合計挿入数TotalInsert=Nでないと判断するとステップS29に戻り、ステップS29からステップS42までの処理を繰り返す。
このようにしてパーシャルTS信号編集機1は、単位時間C内の上記MINより大きなパケット間隔にパケットDnを埋め込み、それでも埋め込めないパケットDnがある場合はその不足数N’で、上記序数カウント値OrdCounterを除算し、上記インターバルIntervalを算出し、このIntervalに上記不足数N’分のDnを埋め込んでいく。
これにより、上述したように、例えば、MINが1秒であり、単位時間C内のパケット間隔が順に1秒、2秒、1秒、4秒であった場合、2秒や4秒の間隔にパケットを埋め込むようにし、埋め込み後の間隔はMINより小さくならないようにする。間隔が大きい部分に埋めても足りない場合は、MINとの差が大きくない間隔部分にも挿入する。その際の間隔書き換えは、ビットレートの急激な変化を避けるために、元の間隔を2等分した値とする。例えば、1秒の部分に埋め込む場合は、埋め込み後の間隔を0.5秒とすることが可能となる。つまり、単位時間C内にDSD信号を平均的に埋め込むことができる。このようにして生成された新たなパーシャルTSパケットP2はデジタルビデオオーディオプレーヤ4に伝送される。
図12は、デジタルビデオオーディオプレーヤ4内にあって上記多重化データである、新たなパーシャルTS信号P2を再生するデコーダ100の構成を示す。入力端子101に供給された新たなパーシャルTS信号P2は、各々の復号装置に対するトランスポート・パケットを時分割多重したものであり、切り換えスイッチ101によってヘッダ情報の内容識別情報であるPID(Packet ID)に応じて切り換えられ、ビデオデコーダ部103、1ビット・オーディオ信号デコーダ部104・・・及びその他のデコーダ部105の、それぞれ対応するTSバッファ106,112及び115にそれぞれ送られる。
ビデオデコーダ部103のTSバッファ106、オーディオデコーダ部104のTSバッファ112、その他のデコーダ部105のTSバッファ115は、例えば各512バイトの容量を持つ。TSバッファ106、112及び115にて各512バイトの容量でバッファリングされたビデオデータ、DSDオーディオデータ、及びその他のデータは、システムターゲットデコーダ(System Target Decoder:STD)バッファとなるメインバッファ107、113、及び116にてバッファリングされる。
メインバッファ107でバッファリングされたビデオデータは、ES(エレメンタリーストリーム)バッファ108を介してビデオデコーダ109に送られ、オーディオ用メインバッファ113から読み出されたデータは、オーディオデコーダ114に送られ、その他のメインバッファ116から読み出されたデータはシステムデコーダ117に送られる。
システムデコーダ117からのシステム制御に関するデコードデータにしたがって上記ビデオデータをデコードする。このとき、デコードデータがいわゆるIピクチャ(フレーム内符号化画像)やPピクチャ(順方向予測符号化画像)の場合には、遅延バッファ110を介して切り換えスイッチ111の一方の被選択端子に送られ、Bピクチャ(双方向予測符号化画像)の場合には他方の被選択端子に送られて、この切り換えスイッチ111からの出力がビデオ出力として取り出される。
オーディオデコーダ114は、システムデコーダ117からのシステム制御に関するデコードデータにしたがって上記DSDデータをデコードし、オーディオ出力として出力する。
以上に説明したように、第1の実施の形態のパーシャルTS信号編集機1は、アナログオーディオ信号をΔΣ変調された1ビット・オーディオ信号に変換し、それとHD映像信号を多重化し、デコーダ側に送信するとき、映像信号が可変ビットレートであり、多重化における時間情報(パケット間隔時間情報)を変更することで、高音質の1ビット・オーディオ信号をHD映像信号に多重化することを可能にする。特に、多重化データ送受信システムにあっては、送信側のパーシャルTS信号編集機1にて単位時間C内にDSD信号を平均的に埋め込むことができるので、生成された新たなパーシャルTSパケット内のDSD信号はデジタルビデオオーディオプレーヤに伝送された後に、HD映像信号に基づいた高画質の映像に付随した、1ビット・オーディオ信号として高音質の状態で途切れることなく再生される。
次に、パーシャルTS信号編集機の第2の実施の形態について説明する。この第2の実施の形態は、HD品質の映像信号を含んだパーシャルTS信号と、2ch(ステレオ)の1ビット・オーディオ信号をDST圧縮したDST信号を多重化の対象とする多重化装置の具体例である、パーシャルTS信号編集機である。
図13は、第2の実施の形態のパーシャルTS信号編集機71と、このパーシャルTS信号編集機71から伝送されてくる編集出力である多重化データを受信し、HDビデオ信号、1ビット・オーディオ信号をDST圧縮したDST信号を再生するデジタルビデオオーディオプレーヤ73とからなる多重化データ送受信システムを示す。
パーシャルTS信号編集機71は、デジタル放送用受信器11からのパーシャルTS信号P1にDST圧縮器72からのDST信号を多重化して新たなパーシャルTS信号P2を生成し、デジタルビデオオーディオプレーヤ73に伝送する。
DST圧縮器72は、ロスレスコーディング(可逆圧縮)技術(上記特許文献1)に基づいてDSD信号(1ビット・オーディオ信号)を圧縮する。すなわち、図14に示すように、DST圧縮器72は、予測符号化の原理に基づいた予測フィルタ75と、算術符号器76から成る。入力端子74からの入力信号と予測値との差を予測フィルタ75内で取り、算術符号器76でその差を分布の偏り、即ち分布確率と共に符号化する。符号化出力は出力端子77からDST信号としてパーシャルTS信号編集機71に供給される。予測フィルタ内における予測の当たり具合により、差の分布確率が決まることから、予測は当たれば当たるほどその差に対して高い確率を与えることができる。続いて算術符号器内において、ある区間の差をその区間における差の分布確率を用いて算術符号化することにより、その区間の差は圧縮された符号となる。
デジタルビデオオーディオプレーヤ73は、上記図12を参照すると判るように内部にオーディオ用のデコーダを備えている。この例の場合には、上記デコーダは、上記DST圧縮器72に対応するDST伸長機能を備えていることになる。
パーシャルTS信号編集機71は、第1の実施例のパーシャルTS信号編集機1と同様に、CPUが図7に示すような機能ブロックとして機能することにより、図6、図8、図9、図10及び図11を用いて説明したのと同じように、パーシャルTS信号P1にDST信号を含むTSパケットDnを埋め込み、新たなパーシャルTS信号P2を生成する。
さらに、DST信号は、DSD信号が固定ビットレートであるのに対して、可変レートであるので、以下に説明するような原理により、埋め込むTSパケットの送信間隔を調整することができる。
図15は、第2の実施の形態のパーシャルTS信号編集機におけるパケット埋め込み時の振り分け処理の概念図である。パケットを埋め込むことで間隔が小さくなり、局所的にビットレートが上がり、受信側のデコーダで用いるバッファでオーバーフローを起こしてしまいそうな場合に、埋め込むTSパケットの送信間隔を調整する方法を説明するために用いている。
間隔制御部66は、上記1ビットオーディオ信号を圧縮した信号を含むパケットを上記映像信号を含む複数パケット間に埋め込んだ後の多重化データを送信するとき、受信側の復号装置のバッファ容量に基づいて転送レートを調整するように埋め込み部68を制御し、受信側の復号装置のバッファの破綻を防ぐ。
具体的に、間隔制御部66は、現在の単位時間内に上記映像信号を含む複数パケット間に埋め込むべき上記1ビットオーディオ信号を圧縮した信号を含む複数パケットのうち、少なくとも1パケットを前後の単位時間に埋め込むように埋め込み部68を制御し、上記受信側のデコーダのバッファの破綻を防ぐ。
例えば、埋め込むTSパケットをDST信号を含むD1、D2、D3、D4、D5…とする。埋め込み先のパーシャルTSの単位時間Cn内におけるビデオパケットV1,ビデオパケットV2,オーディオパケットA1のパケット間隔時間情報をそれぞれ、t1、t2、t3とし、t2>t1>t3であるとする。パケット間隔時間情報t1は、ビデオパケットV1を伝送しはじめてから次のビデオパケットV2の伝送を始めるまでの時間情報である。同様に、パケット間隔時間情報t2は、ビデオパケットV2を伝送しはじめてから次のオーディオパケットA1の伝送を始めるまでの時間情報である。また、パケット間隔時間情報t3は、オーディオパケットA1を伝送しはじめてから次の単位時間C(n+1)内における先頭のビデオパケットV3の伝送を始めるまでの時間情報である。
この場合、パケット間隔時間情報t2の時間間隔が大きいため、t2部分(パケットV2の直後)にDST信号を含むTSパケットDnを多く埋め込むことになる。ここでは、D2,D3,D4という3つのパケットDnを埋め込む。
パケットD2は、ビデオパケットV2を伝送しはじめてからパケット間隔t'3をおいて伝送し始めるように埋め込まれる。また、パケットD3は、パケットD2を伝送しはじめてからパケット間隔t'4をおいて伝送し始めるように埋め込まれる。また、パケットD4は、パケットD3を伝送し始めてからパケット間隔t'5をおいて伝送し始めるように埋め込まれる。そして、パケットD4とビデオパケットA1とのパケット間隔はt'6に設定される。
このように、D2,D3,D4という3つのパケットDnの埋め込み後、t2はt'3、t'4、t'5、t'6に分割される。もちろん、t2=t'3+t'4+t'5+t'6となっている。ここで、t'3、t'4、t'5、t'6が小さい値になってしまった場合、パケットD2,D3,D4を伝送する際には、高ビットレートとなり、受信機(ディジタルビデオオーディオプレーヤ)のデコーダにおけるバッファ容量によって許容される転送レートを越えてしまう虞がある。すると、デコーダのバッファはオーバーフローすることとなる。デコーダがオーバーフローすれば、受信機にあっては、パケットDnの再生はできなくなる。
そこで、パーシャルTS信号編集機71は、上記デコーダのバッファ容量に基づき、バッファがオーバーフローを起こしそうなときには、単位時間Cn内に埋め込むTSパケットのうち、先頭と最後尾の数パケット(図15ではD1、D5)を直前の単位時間(Cn1)と直後の単位時間C(n+1)に振り分ける。
上記デコーダのバッファ容量に関する情報は、予め多重化データ送受信システム接続時に、受信機側から自動的に送信側であるパーシャルTS信号編集機71に知らされるように設定できる。また、ユーザにより入力されてもよい。
このように、パーシャルTS信号編集機71を用いた多重化データ送受信システムでは単位時間Cnにおける、埋め込み間隔の縮小化による高ビットレート化を防止することができるので、上記受信機側のデコーダのバッファのオーバーフローを防ぐことができ、受信機におけるパケットDnの再生の破綻を防ぐことができる。
この例におけるパケットDnが含む上記DST信号は上述したように可変レートなため、本来なら単位時間Cnに伝送すべきパケットD1、D5を前後の単位時間C(n−1)、C(n+1)に送るように多重化することにより、多重化のタイミングに少しズレが生じても、バッファ容量に対してオーバーフローやアンダーフローを起こすズレでなければ、再生に支障はない。
以上に説明したように、第2の実施の形態のパーシャルTS信号編集機71は、アナログオーディオ信号をΔΣ変調された1ビット・オーディオ信号に変換し、さらにDST圧縮したDST信号と、HD映像信号を多重化し、デコーダ側に送信するとき、映像信号が可変ビットレートであり、多重化における時間情報(パケット間隔時間情報)を変更することで、高音質の1ビット・オーディオ信号をHD映像信号に多重化することを可能にする。特に、多重化データ送受信システムにあっては、送信側のパーシャルTS信号編集機71にて単位時間C内にDST信号を平均的に埋め込むことができるので、生成された新たなパーシャルTSパケット内のDST信号はデジタルビデオオーディオプレーヤに伝送された後に、HD映像信号に基づいた高画質の映像に付随した、1ビット・オーディオ信号として高音質の状態で途切れることなく再生される。
また、第2の実施の形態のパーシャルTS信号編集機71は、1ビット・オーディオ信号を圧縮技術により圧縮した可変レートのDST信号を含むパケットをHD映像信号を含むパーシャルTS信号に埋め込むことで、パケット間隔が小さくなり、局所的にビットレートが上がり、受信側のデコーダで用いるバッファでオーバーフローを起こしてしまいそうな場合に、埋め込むTSパケットの送信間隔を調整することができる。このため、単位時間Cnにおける、埋め込み間隔の縮小化による高ビットレート化を防止することができるので、多重化データ送受信システムを構成する受信機側のデコーダのバッファのオーバーフローを防ぐことができ、受信機におけるパケットDnの再生の破綻を防ぐことができる。
なお、上記各実施の形態では、2chの1ビット・オーディオ信号を用いたが、マルチチャンネルの1ビット・オーディオ信号でも対応可能である。
第1の実施の形態のパーシャルTS信号編集機を含む多重化データ送受信システムのブロック図である。 デジタル放送用受信器のブロック図である。 ΔΣ変調器の構成を示す図である。 1ビット量子化器の処理を説明するための図である。 5次のΔΣ変調器の回路図である。 パーシャルTS信号編集機におけるパケット埋め込み処理の概念図である。 パーシャルTS信号編集機の機能ブロック図である。 パーシャルTS信号編集機内の処理手順を示すフローチャートである。 埋め込み制御の概念を示す図である。 単位時間C内にどのようにDSD信号を含んだパケットDnを平均的に埋め込むのかを示す処理手順を示す前半部のフローチャートである。 単位時間C内にどのようにDSD信号を含んだパケットDnを平均的に埋め込むのかを示す処理手順を示す後半部のフローチャートである。 デジタルビデオオーディオプレーヤ内にあって新たなパーシャルTS信号を再生するデコーダの構成を示すブロック図である。 第2の実施の形態のパーシャルTS信号編集機を含む多重化データ送受信システムのブロック図である。 DST圧縮器のブロック図である。 第2の実施の形態のパーシャルTS信号編集機におけるパケット埋め込み時の振り分け処理の概念図である。
符号の説明
1 パーシャルTS信号編集機、3 ΔΣ変調器、4 デジタルビデオオーディオプレーヤ、10 デジタル放送用受信器、13 パーシャルTS生成部、63 パケット間隔検出部、64 パケットN取得部、65 比較器、66 間隔制御部、67 間隔情報書き換え部、68 埋め込み部、69 TS パケット情報追加部

Claims (26)

  1. 可変ビットレートの映像信号を含む複数パケット間のパケット間隔時間情報を変更することにより、
    アナログオーディオ信号にΔΣ変調処理を施して得られた1ビットオーディオ信号を含むパケットを、上記可変ビットレートの映像信号を含む複数パケット間に多重化することを特徴とする多重化装置。
  2. 可変ビットレートの映像信号を含む複数パケット間のパケット間隔時間情報を見て、所定の時間間隔を基準にして選択したパケット間隔に、アナログオーディオ信号にΔΣ変調処理を施して得られた1ビットオーディオ信号を含むパケットを、埋め込むための制御を行う間隔制御手段と、
    上記間隔制御手段の制御に基づいて上記1ビットオーディオ信号を含むパケットを上記映像信号を含む複数パケット間に埋め込む埋め込み手段と、
    上記埋め込み手段により上記パケットを上記映像信号を含む複数パケット間に埋め込んだ後のパケット間隔時間情報を書き換える書き換え手段と
    を備えることを特徴とする多重化装置。
  3. 上記可変ビットレートの映像信号を含む複数パケット間のパケット間隔時間情報を最小のパケット間隔時間情報と比較する比較手段をさらに備え、
    上記間隔制御手段は、上記比較手段からの比較結果に基づいて上記最小のパケット間隔時間情報より大きい上記パケット間隔に、上記1ビットオーディオ信号を含むパケットを埋め込むための制御を行うことを特徴とする請求項2記載の多重化装置。
  4. 単位時間内に上記映像信号を含む複数パケット間に埋め込むべき上記1ビットオーディオ信号を含むパケット数にしたがって上記埋め込み手段は上記パケットを埋め込むことを特徴とする請求項2記載の多重化装置。
  5. 上記間隔制御手段は、任意のパケット間隔時間情報Tで上記映像信号を含むパケットを1個伝送するときに、上記1ビットオーディオ信号を含むn個のパケットを埋め込むのであれば、当該n個のパケットのうちの始めのパケットを伝送しはじめるまでの時間TW1を、上記映像信号を含むパケットを1個伝送する時間T以上で、任意のパケット間隔時間情報Tを(n+1)で除算したT/(n+1)以下とすることを特徴とする請求項2記載の多重化装置。
  6. 可変ビットレートの映像信号を含む複数パケット間のパケット間隔時間情報を変更することにより、
    アナログオーディオ信号にΔΣ変調処理を施して得られた1ビットオーディオ信号を含むパケットを、可変ビットレートの映像信号を含む複数パケット間に多重化することを特徴とする多重化方法。
  7. 可変ビットレートの映像信号を含む複数パケット間のパケット間隔時間情報を見て、所定の時間間隔を基準にして選択したパケット間隔に、アナログオーディオ信号にΔΣ変調処理を施して得られた1ビットオーディオ信号を含むパケットを、埋め込むための制御を行う間隔制御工程と、
    上記間隔制御工程の制御に基づいて上記1ビットオーディオ信号を含むパケットを上記映像信号を含む複数パケット間に埋め込む埋め込み工程と、
    上記埋め込み工程により上記パケットを上記映像信号を含む複数パケット間に埋め込んだ後のパケット間隔時間情報を書き換える書き換え工程と
    を備えることを特徴とする多重化方法。
  8. 上記可変ビットレートの映像信号を含む複数パケット間のパケット間隔時間情報を最小のパケット間隔時間情報と比較する比較工程をさらに備え、
    上記間隔制御工程は、上記比較工程からの比較結果に基づいて上記最小のパケット間隔時間情報より大きい上記パケット間隔に、上記1ビットオーディオ信号を含むパケットを埋め込むための制御を行うことを特徴とする請求項7記載の多重化方法。
  9. 可変ビットレートの映像信号を含む複数パケット間のパケット間隔時間情報を変更することにより、
    アナログオーディオ信号にΔΣ変調処理を施して得られた1ビットオーディオ信号を圧縮した信号を含むパケットを、上記可変ビットレートの映像信号を含む複数パケット間に多重化することを特徴とする多重化装置。
  10. 可変ビットレートの映像信号を含む複数パケット間のパケット間隔時間情報を見て、所定の時間間隔を基準にして選択したパケット間隔に、アナログオーディオ信号にΔΣ変調処理を施して得られた1ビットオーディオ信号を圧縮した信号を含むパケットを、埋め込むための制御を行う間隔制御手段と、
    上記間隔制御手段の制御に基づいて上記1ビットオーディオ信号を圧縮した信号を含むパケットを上記映像信号を含む複数パケット間に埋め込む埋め込み手段と、
    上記埋め込み手段により上記パケットを上記映像信号を含む複数パケット間に埋め込んだ後のパケット間隔時間情報を書き換える書き換え手段と
    を備えることを特徴とする多重化装置。
  11. 上記可変ビットレートの映像信号を含む複数パケット間のパケット間隔時間情報を最小のパケット間隔時間情報と比較する比較手段をさらに備え、
    上記間隔制御手段は、上記比較手段からの比較結果に基づいて上記最小のパケット間隔時間情報より大きい上記パケット間隔に、上記1ビットオーディオ信号を圧縮した信号を含むパケットを埋め込むための制御を行うことを特徴とする請求項10記載の多重化装置。
  12. 単位時間内に上記映像信号を含む複数パケット間に埋め込むべき上記1ビットオーディオ信号を圧縮した信号を含むパケット数にしたがって上記埋め込み手段は上記パケットを埋め込むことを特徴とする請求項10記載の多重化装置。
  13. 上記間隔制御手段は、任意のパケット間隔時間情報Tで上記映像信号を含むパケットを1個伝送するときに、上記1ビットオーディオ信号を圧縮した信号を含むn個のパケットを埋め込むのであれば、当該n個のパケットのうちの始めのパケットを伝送しはじめるまでの時間TW1を、上記映像信号を含むパケットを1個伝送する時間T以上で、任意のパケット間隔時間情報Tを(n+1)で除算したT/(n+1)以下とすることを特徴とする請求項10記載の多重化装置。
  14. 上記間隔制御手段は、上記1ビットオーディオ信号を圧縮した信号を含むパケットを上記映像信号を含む複数パケット間に埋め込んだ後の多重化データを送信するとき、受信側の復号装置のバッファ容量に基づいて転送レートを調整するように上記埋め込み手段を制御し、受信側の復号装置のバッファの破綻を防ぐことを特徴とする請求項10記載の多重化装置。
  15. 上記間隔制御手段は、現在の単位時間内に上記映像信号を含む複数パケット間に埋め込むべき上記1ビットオーディオ信号を圧縮した信号を含む複数パケットのうち、少なくとも1パケットを前後の単位時間に埋め込むように上記埋め込み手段を制御し、上記受信側のデコーダのバッファの破綻を防ぐことを特徴とする請求項14記載の多重化装置。
  16. 可変ビットレートの映像信号を含む複数パケット間のパケット間隔時間情報を変更することにより、
    アナログオーディオ信号にΔΣ変調処理を施して得られた1ビットオーディオ信号を圧縮した信号を含むパケットを、可変ビットレートの映像信号を含む複数パケット間に多重化することを特徴とする多重化方法。
  17. 可変ビットレートの映像信号を含む複数パケット間のパケット間隔時間情報を見て、所定の時間間隔を基準にして選択したパケット間隔に、アナログオーディオ信号にΔΣ変調処理を施して得られた1ビットオーディオ信号を圧縮した信号を含むパケットを、埋め込むための制御を行う間隔制御工程と、
    上記間隔制御工程の制御に基づいて上記1ビットオーディオ信号を圧縮した信号を含むパケットを上記映像信号を含む複数パケット間に埋め込む埋め込み工程と、
    上記埋め込み工程により上記パケットを上記映像信号を含む複数パケット間に埋め込んだ後のパケット間隔時間情報を書き換える書き換え工程と
    を備えることを特徴とする多重化方法。
  18. 上記可変ビットレートの映像信号を含む複数パケット間のパケット間隔時間情報を最小のパケット間隔時間情報と比較する比較工程をさらに備え、
    上記間隔制御工程は、上記比較工程からの比較結果に基づいて上記最小のパケット間隔時間情報より大きい上記パケット間隔に、上記1ビットオーディオ信号を圧縮した信号を含むパケットを埋め込むための制御を行うことを特徴とする請求項17記載の多重化方法。
  19. 可変ビットレートの映像信号を含む複数パケット間のパケット間隔時間情報を変更することにより、アナログオーディオ信号にΔΣ変調処理を施して得られた1ビットオーディオ信号を含むパケットを、可変ビットレートの映像信号を含む複数パケット間に多重化する多重化装置と、
    上記多重化装置からの多重化データを受信しバッファメモリを用いて復号する復号装置と
    を備えることを特徴とする多重化データ送受信システム。
  20. 上記多重化装置は、
    可変ビットレートの映像信号を含む複数パケット間のパケット間隔時間情報を見て、所定の時間間隔を基準にして選択したパケット間隔に、アナログオーディオ信号にΔΣ変調処理を施して得られた1ビットオーディオ信号を含むパケットを、埋め込むための制御を行う間隔制御手段と、
    上記間隔制御手段の制御に基づいて上記1ビットオーディオ信号を含むパケットを上記映像信号を含む複数パケット間に埋め込む埋め込み手段と、
    上記埋め込み手段により上記パケットを上記映像信号を含む複数パケット間に埋め込んだ後のパケット間隔時間情報を書き換える書き換え手段と
    を備えることを特徴とする請求項19記載の多重化データ送受信システム。
  21. 上記多重化装置は、上記可変ビットレートの映像信号を含む複数パケット間のパケット間隔時間情報を最小のパケット間隔時間情報と比較する比較手段をさらに備え、
    上記間隔制御手段は、上記比較手段からの比較結果に基づいて上記最小のパケット間隔時間情報より大きい上記パケット間隔に、上記1ビットオーディオ信号を含むパケットを埋め込むための制御を行うことを特徴とする請求項20記載の多重化データ送受信システム。
  22. 可変ビットレートの映像信号を含む複数パケット間のパケット間隔時間情報を変更することにより、アナログオーディオ信号にΔΣ変調処理を施して得られた1ビットオーディオ信号を圧縮した信号を含むパケットを、上記可変ビットレートの映像信号を含む複数パケット間に多重化す多重化装置と、
    上記多重化装置からの多重化データを受信しバッファメモリを用いて復号する復号装置と
    を備えることを特徴とする多重化データ送受信システム。
  23. 上記多重化装置は、
    可変ビットレートの映像信号を含む複数パケット間のパケット間隔時間情報を見て、所定の時間間隔を基準にして選択したパケット間隔に、アナログオーディオ信号にΔΣ変調処理を施して得られた1ビットオーディオ信号を圧縮した信号を含むパケットを、埋め込むための制御を行う間隔制御手段と、
    上記間隔制御手段の制御に基づいて上記1ビットオーディオ信号を圧縮した信号を含むパケットを上記映像信号を含む複数パケット間に埋め込む埋め込み手段と、
    上記埋め込み手段により上記パケットを上記映像信号を含む複数パケット間に埋め込んだ後のパケット間隔時間情報を書き換える書き換え手段と
    を備えることを特徴とする請求項22記載の多重化データ送受信システム。
  24. 上記多重化装置は、上記可変ビットレートの映像信号を含む複数パケット間のパケット間隔時間情報を最小のパケット間隔時間情報と比較する比較手段をさらに備え、
    上記間隔制御手段は、上記比較手段からの比較結果に基づいて上記最小のパケット間隔時間情報より大きい上記パケット間隔に、上記1ビットオーディオ信号を圧縮した信号を含むパケットを埋め込むための制御を行うことを特徴とする請求項23記載の多重化データ送受信システム。
  25. 上記多重化装置の上記間隔制御手段は、上記1ビットオーディオ信号を圧縮した信号を含むパケットを上記映像信号を含む複数パケット間に埋め込んだ後の多重化データを送信するとき、上記復号装置のバッファ容量に基づいて転送レートを調整するように上記埋め込み手段を制御し、上記復号装置のバッファの破綻を防ぐことを特徴とする請求項23記載の多重化データ送受信システム。
  26. 上記多重化装置の上記間隔制御手段は、現在の単位時間内に上記映像信号を含む複数パケット間に埋め込むべき上記1ビットオーディオ信号を圧縮した信号を含む複数パケットのうち、少なくとも1パケットを前後の単位時間内に埋め込むように上記埋め込み手段を制御し、上記復号装置のバッファの破綻を防ぐことを特徴とする請求項23記載の多重化データ送受信システム。
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