JP2000244915A - 多段画像符号化伝送装置及び多段画像符号化伝送方法 - Google Patents

多段画像符号化伝送装置及び多段画像符号化伝送方法

Info

Publication number
JP2000244915A
JP2000244915A JP4371599A JP4371599A JP2000244915A JP 2000244915 A JP2000244915 A JP 2000244915A JP 4371599 A JP4371599 A JP 4371599A JP 4371599 A JP4371599 A JP 4371599A JP 2000244915 A JP2000244915 A JP 2000244915A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
encoding
stage
parameter
image signal
encoder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4371599A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichi Tanaka
浩一 田中
Shinichi Okada
信一 岡田
Kanji Sakate
寛治 坂手
Koichi Tanno
興一 丹野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP4371599A priority Critical patent/JP2000244915A/ja
Publication of JP2000244915A publication Critical patent/JP2000244915A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 符号化履歴を有する画像の再符号化時に良好
な画質を実現する。 【解決手段】 第2段デコーダ14は、伝送された第2
段符号化ビット列105を復号して、第2段復号画像信
号107を出力すると共に、第1段エンコーダ4におけ
る符号化パラメータである前段符号化パラメータ106
を入力し、復号過程で得られた第2段エンコーダ13に
おける符号化パラメータと併せて、第2段符号化パラメ
ータ108を出力する。次段エンコーダは、第2段符号
化パラメータ108を参照して、第2段復号画像信号1
07を符号化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、何らかの符号化
処理を受けた履歴のある画像信号を更に符号化する多段
画像符号化伝送装置及び多段画像符号化伝送方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】図6は、例えば三菱電機技報vol.7
2/No8(1998年8月)P24〜P30に示され
たMPEG2(Moving Picture Exp
erts Group 2)準拠コーデックを多段接続
した従来の多段画像符号化伝送装置の構成を示す図であ
り、これを放送システムに適用した場合には、素材画像
の集配信、テレビ局間伝送、編集、2次配信・放送とい
った縦列的な画像の多段符号化が行われる。ここで、各
段符号化における伝送レートやピクチャフォーマット等
は、特に共通のものを用いるとは限らない。
【0003】図6において、1は画像を撮像し画像信号
101を出力するTVカメラ、2は画像信号101を出
力するVTRで、3は、TVカメラ1からの画像信号1
01,VTR2からの画像信号101,又はその他の画
像の画像信号101を選択するスイッチャであり、4
は、スイッチャ3が出力する画像信号101を符号化
し、第1段符号化ビット列102を出力する第1段エン
コーダで、5は第1段符号化ビット列102を伝送する
伝送路である。
【0004】また、図6において、6は、中央局のスタ
ジオ等に配置され、伝送路5により伝送された第1段符
号化ビット列102を復号し、第1段復号画像信号10
3を出力する第1段デコーダである。7は、中央局のス
タジオ等に配置され、第1段デコーダ6からの第1段復
号画像信号103を目視するためのモニタである。8
は、中央局のスタジオ等に配置され、第1段デコーダ6
からの第1段復号画像信号103を再度符号化し、第2
段符号化ビット列105を出力する第2段エンコーダで
ある。
【0005】さらに、図6において、9は、地方局のス
タジオ等に配置され、伝送路5により伝送された第2段
符号化ビット列105を復号し、第2段復号画像信号1
07を図示していない次段エンコーダに出力する第2段
デコーダである。
【0006】次に動作について説明する。第1段エンコ
ーダ4が画像信号101を符号化し、第1段符号化ビッ
ト列102が伝送路5により、中央局のスタジオ等に設
置されている第1段デコーダ6に伝送される。第1段デ
コーダ6は、伝送された第1段符号化ビット列102を
復号し、第1段復号画像信号103を出力する。第1段
復号画像信号103は、中央局のスタジオ等に設置され
ているモニタ7でモニタされると共に、中央局のスタジ
オ等に設置されている第2段エンコーダ8により再度符
号化される。
【0007】第2段エンコーダ8からの第2段符号化ビ
ット列105は、伝送路5により地方局のスタジオ等に
設置されている第2段デコーダ9に伝送される。第2段
デコーダ9は伝送された第2段符号化ビット列105を
復号し、第2段復号画像信号107を出力する。第2段
復号画像信号107は、さらに他の地方局に伝送するた
めに、次段エンコーダに送られる。
【0008】このように、符号化と復号を繰り返して行
う多段符号化伝送装置においては、第2段エンコーダ8
以降の各エンコーダにおいても、独自の符号化パラメー
タを用いた符号化制御が行われており、前段エンコーダ
における符号化履歴等は考慮されていない。
【0009】一般に、符号化履歴のある画像は、原画像
とは異なる性質を持つことが知られている。原画像の画
質は一様であるのに対して、例えばMPEG2準拠の符
号化が適応され復号された画像では、符号化のピクチャ
タイプに応じて画像の品質が異なっている場合が多い。
これはMPEG2が、フレーム間動き補償予測DCT
(Discrete Cosine Transfor
m)符号化を行うことに起因しており、ピクチャタイプ
毎に予測精度が異なることが影響している。
【0010】ここで、MPEG2による符号化では、符
号化画像の品質を高く保つために、フレーム間予測の起
点となるイントラピクチャの画質が重要であるが、符号
化履歴のある画像を再符号化するときで、画質のばらつ
きを考慮しない場合には、予測起点のイントラピクチャ
の画質が影響して、大幅な画質劣化が生じることがあ
る。
【0011】そのため、特開平7−107461号公報
に示されるように、前段における符号化パラメータを後
段に伝えて、符号化履歴を踏まえた再符号化を提案する
例もある。この例では、前段エンコーダにおける符号化
パラメータをデコーダで抽出し、復号した画像に同期し
て次段エンコーダに伝送する構成である。
【0012】この例におけるデコーダは、復号した画像
信号に同期して、別経路で符号化パラメータを後段に伝
える必要があるため、次段エンコーダの入力以前に、既
存のVTR等を使用した編集・蓄積の操作がある場合、
別経路で伝送される前段符号化パラメータを、既存のV
TR等で保存することが困難である。
【0013】一方、特開平10−32829号公報に示
されるように、デコーダで検出した前段エンコーダの符
号化パラメータを、次段エンコーダに伝送することなし
に符号化履歴を踏まえた再符号化を行う例も挙がってい
る。ただし、デコーダにおいては、入力する画像から前
段符号化パラメータを推測する必要があり、推測した符
号化パラメータの種類数に限界があり、かつ推測のため
の回路が必要になるので、装置規模が増大する傾向にあ
った。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】従来の多段画像符号化
装置は、以上のように構成されているので、前段の符号
化履歴を参照しないために、再符号化時に大幅な画質劣
化が起こり得るという課題があった。
【0015】また、前段エンコーダの符号化パラメータ
をデコーダで検出し、これを復号画像信号と併せて次段
エンコーダに伝達する場合には、段数が3段以上のとき
に、直前の符号化パラメータのみ参照可能であり、2段
以上前の符号化パラメータを参照できないために、最適
な再符号化パラメータの設定に制約があるという課題が
あった。
【0016】さらに、前段デコーダの出力を次段エンコ
ーダに入力する以前に、編集・蓄積といった操作を行う
場合には、前段デコーダの復号画像信号と併せて符号化
パラメータも編集・蓄積を行う必要があるが、既存のV
TR等の編集・蓄積設備では、符号化パラメータを保存
することが事実上困難であり、上記構成における多段符
号化の画質劣化防止の実現性に課題があった。
【0017】さらに、次段エンコーダに前段エンコーダ
の符号化パラメータを通知せず、復号画像信号から前段
エンコーダの符号化パラメータを推測する場合は、次段
エンコーダが推測できる符号化パラメータに限りがあ
り、符号化パラメータを伝送する場合に比較して、十分
な符号化履歴を考慮することが困難でという課題があっ
た。また、推測のために必要な回路の実装が不可欠であ
り、装置の小型化・低価格化を図る上で課題があった。
【0018】一般に符号化履歴のある画像を再度符号化
する場合、前段までの符号化パラメータを参照して、再
符号化のパラメータを決定することで、符号化履歴を考
慮しない場合に比較して良好な画質が実現可能となる。
特にMPEG2準拠の画像符号化で多段符号化を実施し
た場合には、ピクチャフォーマットや予測モード、動き
ベクトル、量子化ステップを参照することが効果的であ
るという報告がある。
【0019】ただし、実際の多段符号化伝送装置では、
各々の符号化段における画像のビットレートが異なる場
合があり、この場合は、必ずしも、前段までのピクチャ
フォーマットや予測モード、動きベクトル、量子化ステ
ップといった符号化パラメータだけで、最適な再符号化
のパラメータを導き出すことが困難であるといった課題
があった。
【0020】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、必要な回路規模の増加が少なく、
系の途中に編集・蓄積といった操作が介在する場合にお
いても、前段までのエンコーダの符号化パラメータを参
照することにより、最適な再符号化が可能で、良好な画
質を実現する多段画像符号化装置及び多段画像符号化を
得ることを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】この発明に係る多段画像
符号化装置は、画像信号を符号化した符号化ビット列を
復号して復号画像信号を出力するデコーダと、上記デコ
ーダから出力された復号画像信号を符号化し符号化ビッ
ト列を伝送するエンコーダとを複数段備えたものにおい
て、上記デコーダが、上記復号画像信号の復号過程で、
対になる直前のエンコーダの符号化における第1の符号
化パラメータを分離し、上記対になる直前のエンコーダ
の前段までにエンコーダが配置されている場合に、配置
されている上記前段までのエンコーダの符号化における
第2の符号化パラメータを入力して、上記第1の符号化
パラメータを上記第2の符号化パラメータと併せて出力
すると共に、上記第1及び第2の符号化パラメータに同
期して上記復号画像信号を出力し、上記エンコーダが、
上記第1及び第2の符号化パラメータを参照して上記デ
コーダから出力された復号画像信号を符号化し、上記第
1及び第2の符号化パラメータを伝送すると共に、上記
復号画像信号を符号化した符号化ビット列を、上記第1
及び第2の符号化パラメータに同期して伝送するもので
ある。
【0022】この発明に係る多段画像符号化装置は、第
1及び第2の符号化パラメータが、少なくとも画像のビ
ットレート情報を含んでいるものである。
【0023】この発明に係る多段画像符号化装置は、デ
コーダが、符号化ビット列を復号すると共に、第1の符
号化パラメータを分離する復号手段と、上記復号手段が
分離した第1の符号化パラメータを記憶・保持する符号
化パラメータ記憶・保持手段と、第2の符号化パラメー
タを入力する前段符号化パラメータ受信手段と、上記符
号化パラメータ記憶・保持手段が記憶・保持した第1の
符号化パラメータを、上記前段符号化パラメータ受信手
段が受信した第2の符号化パラメータと併せて出力する
符号化パラメータ出力手段と、上記第1及び第2の符号
化パラメータに同期して、上記復号手段により復号され
た画像信号を出力する復号画像出力手段とを備えたもの
である。
【0024】この発明に係る多段画像符号化装置は、エ
ンコーダが、復号画像信号を符号化する符号化手段と、
第1及び第2の符号化パラメータを入力する符号化パラ
メータ入力手段と、上記符号化パラメータ入力手段によ
り入力された第1及び第2の符号化パラメータを参照し
て、上記符号化手段の符号化処理を制御する符号化制御
手段と、上記符号化パラメータ入力手段が入力した第1
及び第2の符号化パラメータを出力する前段符号化パラ
メータ通知手段と、上記符号化手段により符号化された
符号化データを符号化則のシンタックスに従ってビット
列を構成し、構成した符号化ビット列を、上記前段符号
化パラメータ通知手段から出力された第1及び第2の符
号化パラメータに同期して伝送する符号化データ出力手
段とを備えたものである。
【0025】この発明に係る多段画像符号化装置は、エ
ンコーダが、第1及び第2の符号化パラメータを、MP
EG2等のビデオ符号化シンタックス上のピクチャレイ
ヤユーザーデータに多重化して符号化ビット列と共に伝
送するものである。
【0026】この発明に係る多段画像符号化装置は、デ
コーダが、SMPTE292M等で定める画像フォーマ
ットの補助データ領域に第1及び第2の符号化パラメー
タを多重化して出力するものである。
【0027】この発明に係る多段画像符号化装置は、デ
コーダが、AES3等で定めるオーディオサブフレーム
フォーマットの音声チャネルに第1及び第2の符号化パ
ラメータを多重化して出力するものである。
【0028】この発明に係る多段画像符号化装置は、デ
コーダが出力する復号画像信号と第1及び第2の符号化
パラメータを記録・編集・再生し、エンコーダに出力す
る画像/符号化パラメータ記録・編集・再生手段を備え
たものである。
【0029】この発明に係る多段画像符号化方法は、何
らかの符号化処理を受けた履歴のある画像信号を復号処
理し、復号した画像信号に再度符号化処理を行うものに
おいて、上記復号処理時に、直前の符号化における第1
の符号化パラメータを分離し、上記直前の符号化の以前
に符号化が行われている場合に、上記以前の符号化にお
ける第2の符号化パラメータを入力して、上記第1の符
号化パラメータを上記第2の符号化パラメータと併せて
出力すると共に、上記第1及び第2の符号化パラメータ
に同期して上記復号した画像信号を出力し、上記再度符
号化処理時に、上記第1及び第2の符号化パラメータを
参照して上記復号した画像信号を符号化し、上記第1及
び第2の符号化パラメータを伝送すると共に、上記復号
した画像信号を符号化した符号化ビット列を、上記第1
及び第2の符号化パラメータに同期して伝送するもので
ある。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する。 実施の形態1.図1は実施の形態1による多段画像符号
化伝送装置の構成を示す図である。図において、11
は、中央局のスタジオ等に配置され、伝送路5により伝
送された第1段符号化ビット列102を復号し、第1段
復号画像信号(復号画像信号)103と第1段符号化パ
ラメータ(第2の符号化パラメータ)104を出力する
第1段デコーダである。
【0031】また、図1において、12は、中央局のス
タジオ等に配置され、第1段デコーダ11からの第1段
復号画像信号103及び第1段符号化パラメータ104
を記録・編集・再生する画像/符号化パラメータ記録・
編集・再生手段であり、スイッチャ21,23やVTR
22から構成される。画像/符号化パラメータ記録・編
集・再生手段12は、第1段デコーダ11と第2段エン
コーダ13との間に配置されているが、これ以降の各デ
コーダとエンコーダとの間にも配置されても良い。
【0032】さらに、図1において、13は、中央局の
スタジオ等に配置され、第1段デコーダ11からの第1
段復号画像信号103や、画像/符号化パラメータ記録
・編集・再生手段12からの第1段復号画像信号103
を、第1段符号化パラメータ104を参照して再度符号
化し、第2段符号化ビット列(符号化ビット列)105
と前段符号化パラメータ(第2の符号化パラメータ)1
06を出力する第2段エンコーダ(エンコーダ)であ
る。この前段符号化パラメータ106は、第2段エンコ
ーダ13が参照した第1段符号化パラメータ104と等
価である。
【0033】さらに、図1において、14は、地方局の
スタジオ等に配置され、伝送路5により伝送された第2
段符号化ビット列105を復号し、第2段復号画像信号
(復号画像信号)107と第2段符号化パラメータ(第
1及び第2の符号化パラメータ)108を、図示されて
いない次段エンコーダに出力する第2段デコーダ(デコ
ーダ)である。その他の構成は、従来の図6に示す構成
と同一である。
【0034】図2は第2段デコーダ14の構成を示す図
である。ここでは、第2段デコーダ14として示してい
るが、第2段以降の他のデコーダも同一の構成を有して
いる。図2において、31は第2段符号化ビット列10
5を画像信号に復号すると共に、第2段エンコーダ13
における符号化パラメータを分離する復号手段、32は
復号された画像信号を所定のインタフェース条件に合わ
せて第2段復号画像信号107として出力する復号画像
出力手段、33は復号手段31が分離した第2段エンコ
ーダ13の符号化パラメータを記録・保持する符号化パ
ラメータ記録・保持手段である。
【0035】また、図2において、34は前段符号化パ
ラメータ106を分離・受信する前段符号化パラメータ
受信手段である。ここで、前段符号化パラメータ106
は、第2段デコーダ14と対になる第2段エンコーダ1
3より更に前段の第1段エンコーダ4による符号化パラ
メータである。前段符号化パラメータ106が、第2段
符号化ビット列105とは別系統で伝送された場合に
は、前段符号化パラメータ受信手段34が直接受信す
る。
【0036】さらに、図2において、35は、符号化パ
ラメータ記録・保持手段33が出力する第2段エンコー
ダ13の符号化パラメータ及び前段符号化パラメータ受
信手段34が受信した前段符号化パラメータ106を所
定のフォーマットに編集し、復号画像出力手段32が出
力する第2段復号画像信号107と位相を揃えて第2段
符号化パラメータ108として出力する符号化パラメー
タ出力手段である。第2段符号化パラメータ108は、
復号画像出力手段32から第2段復号画像信号107と
同系統で出力されるか、符号化パラメータ出力手段35
から別系統で直接出力される。
【0037】図3は第2段エンコーダ13の構成を示す
図である。ここでは、第2段エンコーダ13として示し
ているが、第2段エンコーダ以降の他のエンコーダも同
一の構成を有している。図3において、41は入力する
第1段復号画像信号103を符号化し符号化データを出
力する符号化手段で、42は、第1段デコーダ11が第
1段復号画像信号103にあわせて出力する第1段符号
化パラメータ104を分離・受信し、符号化手段41に
より符号化処理される画像フレームに同期して、第1段
符号化パラメータ104を出力する符号化パラメータ入
力手段である。また、第1段符号化パラメータ104
が、第1段復号画像信号103と別系統で伝送された場
合には、符号化パラメータ入力手段42が直接入力す
る。
【0038】また、図3において、43は、入力する第
1段復号画像信号103の性質を考慮して、符号化パラ
メータ入力手段42からの第1段符号化パラメータ10
4も参照して、符号化手段41に対して最適な符号化制
御を行う符号化制御手段であり、44は、符号化パラメ
ータ入力手段42から与えられる第1段符号化パラメー
タ104を、対になる第2段デコーダ14に前段符号化
パラメータ106として、第2段符号化ビット列105
と同期して通知する前段符号化パラメータ通知手段であ
る。
【0039】さらに、図3において、45は符号化手段
41が出力する符号化データを、前段符号化パラメータ
通知手段44が出力する前段符号化パラメータ106の
所定のビット列に位相を揃えて同期させて多重化し、第
2段符号化ビット列105と前段符号化パラメータ10
6を出力する符号化データ出力手段である。前段符号化
パラメータ106を、第2段符号化ビット列105と別
系統で伝送する場合には、前段符号化パラメータ通知手
段44から直接出力される。
【0040】次に動作について説明する。図1におい
て、第1段エンコーダ4は、TVカメラ1やVTR2又
はその他の画像入力の中からスイッチャ3によって選択
された画像信号101を符号化し、その結果を第1段符
号化ビット列102として出力する。ここでは、説明の
簡略化のために、第1段エンコーダ4の符号化対象の画
像信号101として、符号化履歴を持たない原画像を想
定するが、実際の応用ではその限りではない。
【0041】第1段符号化ビット列102は、主に素材
画像の配信用に用いられ、伝送路5を経由して伝送さ
れ、中央局のスタジオ等に配置されている第1段デコー
ダ11が復号処理して第1段復号画像信号103を出力
する。そのとき、第1段デコーダ11は、復号処理の過
程で得られた第1段エンコーダ4が符号化制御に用いた
第1段符号化パラメータ104を出力する。なお、第1
段符号化パラメータ104には、画像のビットレート情
報、予測モード等の符号化方式に特有の値が含まれてい
る。このように、第1段符号化パラメータ104に、画
像のビットレート情報を含めることで、後段の再符号化
における画像のビットレートが異なる場合に、符号化パ
ラメータに含まれるピクチャ毎の符号量等の情報を、再
符号化のビットレートに相当な量に読み替えることがで
き、前段符号化の履歴を踏まえた符号化制御が可能とな
る。
【0042】中央局のスタジオ等では、第1段復号画像
信号103をモニタ7にて目視確認すると共に、素材画
像として他の素材画像と編集して一連の番組を制作する
が、このためには、VTR22やスイッチャ21,23
といった既存の編集用機器により構成される画像/符号
化パラメータ記録・編集・再生手段12が用いられる。
よって、第1段デコーダ11が出力する第1段符号化パ
ラメータ104は、第1段復号画像信号103と同期関
係を保ち、かつ既存の機器から構成される画像/符号化
パラメータ記録・編集・再生手段12により、容易に記
録・保存・編集・再生される必要がある。
【0043】画像/符号化パラメータ記録・編集・再生
手段12により製作された番組は、2次配信のために第
2段エンコーダ13により再度符号化されて、例えば地
方局のスタジオ等に伝送される。ここで、第2段エンコ
ーダ13は、第1段デコーダ11による第1段復号画像
信号103の箇所を再符号化する際に、併せて出力され
る第1段符号化パラメータ104を参照して、第2段エ
ンコーダ13の符号化条件に最適な符号化パラメータを
もとに符号化処理を行い、第2段符号化ビット列105
として伝送路5に出力する。また、第2段エンコーダ1
3は、受信した第1段符号化パラメータ104が示す情
報等を前段符号化パラメータ106として、第2段符号
化ビット列105と併せて伝送路5に出力する。
【0044】具体的な前段符号化パラメータ106の伝
送方法としては、例えばMPEG2ビデオ符号化シンタ
ックスに規定されるピクチャレイヤのユーザーデータ領
域に埋め込んで、第2段符号化ビット列105に多重化
した形態で伝送することが考えられ、この方法を採れば
伝送方式に特別な配慮をすることなく、第2段符号化ビ
ット列105との位相同期関係を保持したまま、前段符
号化パラメータ106を伝送できる。
【0045】例えば、地方局のスタジオ等に配置された
第2段デコーダ14は、伝送路5により伝送された第2
段符号化ビット列105に復号処理を施し、第2段復号
画像信号107を出力する。このとき、第2段デコーダ
14は、第1段デコーダ11と同様に、第2段符号化パ
ラメータ108を出力するが、第2段エンコーダ13が
与える前段符号化パラメータ106(この例では第1段
符号化パラメータ104に相当)と、自己の復号過程で
得られる第2段エンコーダ13による符号化パラメータ
を併せて、第2段符号化パラメータ108とすること
で、第1段目からの符号化履歴を順次後段に伝達するこ
とができる。
【0046】第2段デコーダ14が復号した第2段復号
画像信号107は、さらにローカルコマーシャルの差し
替え等といった編集作業をへて、第3段エンコーダ(図
示せず)により、再々符号化されて実際に商用放送され
る。第3段エンコーダは、第2段エンコーダ13と同様
に、符号化履歴のある画像について、第2段符号化パラ
メータ108を参照して、自己の符号化条件に最適な符
号化パラメータをもとに符号化処理を行う。
【0047】ここで、第3段エンコーダと第2段エンコ
ーダ13との違いは、第3段エンコーダでは、直前のエ
ンコーダ(第2段エンコーダ13)における符号化パラ
メータの他に、更に前段エンコーダ(第1段エンコーダ
4)の符号化パラメータ(第1段符号化パラメータ10
4)を参照できることにある。また、第3段エンコーダ
は自己の受信した第2段符号化パラメータ108を、第
2段エンコーダ13と同様に、対になるデコーダに伝達
することで、再符号化の段数に依らず、第1段目からの
符号化履歴を保存することができる。
【0048】次にデコーダの動作を、第2段デコーダ1
4を例にとって説明する。図2において、復号手段31
は第2段符号化ビット列105を受けて、符号化則にの
っとって画像信号を復号する。この過程では、第2段エ
ンコーダ13が符号化に用いたパラメータが逐次分離さ
れる。例えば符号化則にMPEG2を用いた場合には、
画像ビットレートやピクチャ当りの符号量、ピクチャタ
イプ(イントラ/順方向予測/両方向予測の別)、DC
T係数の量子化ステップ値、動きベクトル等が符号化パ
ラメータとして分離可能である。
【0049】復号手段31が復号した画像信号は、所望
の画像出力フォーマットに変換する復号画像出力手段3
2により、例えば、SMPTE(Society of
Motion Picture and Telev
ision Engineers)292Mが規定する
シリアルデジタル画像信号等に変換されて、第2段復号
画像信号107として外部に出力される。ここで復号画
像出力手段32は、SMPTE292Mのシリアルデジ
タルフォーマット等で、画像信号の他に補助データを多
重化伝送できるフォーマットを用いる場合には、後述の
第2段符号化パラメータ108を該補助データ領域に多
重化して、第2段復号画像信号107と第2段符号化パ
ラメータ108を併せて出力することができる。
【0050】一方、復号手段31が分離した符号化パラ
メータは、符号化パラメータ記録・保持手段33に出力
される。該符号化パラメータ記録・保持手段33におい
ては、次段符号化に必要な符号化パラメータの取捨選択
を行い、所定のフォーマットに符号化パラメータをパッ
キングして、且つ復号手段31が復号した復号画像信号
の位相と整合するように位相調整を行った上で、符号化
パラメータ出力手段35に伝達する。
【0051】前段符号化パラメータ受信手段34は、既
に2段以上の符号化を施された符号化ビット列について
は、対になる第2段エンコーダ13が第2段符号化ビッ
ト列105と共に送信する前段符号化パラメータ106
を受信・分離する。この例では、第2段エンコーダ13
が第1段デコーダ11から受信した第1段符号化パラメ
ータ104が、前段符号化パラメータ106に相当す
る。受信・分離された前段符号化パラメータ106は、
復号手段31が復号した画像信号の位相と整合するよう
に位相調整されて、符号化パラメータ出力手段35に出
力される。
【0052】符号化パラメータ出力手段35は、入力し
た符号化パラメータ(第2段エンコーダ13における符
号化パラメータに相当)と前段符号化パラメータ(第1
段エンコーダ4における符号化パラメータに相当)を所
定のフォーマットでマージして、第2段符号化パラメー
タ108を生成し、第2段復号画像信号107に多重化
するために復号画像出力手段32に伝達される。
【0053】ここで、復号画像出力手段32の出力フォ
ーマットが、SMPTE292M等の補助データの多重
化をサポートしない場合には、第2段復号画像信号10
7とは別系統で次段エンコーダに伝達するために、符号
化パラメータ出力手段35は、第2段符号化パラメータ
108を、後述するAES(Audio Engine
ering Society)3フォーマット等の別の
フォーマットに変換して外部に出力する。
【0054】次にエンコーダの動作を、第2段エンコー
ダ13を例にとって説明する。図3において、符号化手
段41は所定の符号化則にのっとって第1段復号画像信
号103に符号化処理を施す。ここで、符号化則にMP
EG2を用いた場合、符号化対象の画像信号の特性に応
じて、例えば画像ビットレートやピクチャ当りの符号
量、ピクチャタイプ(イントラ/順方向予測/両方向予
測の別)、DCT係数の量子化ステップ値等の符号化パ
ラメータを最適に制御することで、良好な符号化特性を
得ることができる。
【0055】第2段エンコーダ13において、符号化パ
ラメータの決定は符号化制御手段43が行う。ここで、
符号化制御手段43は、符号化手段41が入力する第1
段復号画像信号103の特性を計数処理することで、符
号化対象画像信号の特性を把握すると共に、符号化パラ
メータ入力手段42が受信する第1段デコーダ11が分
離出力した第1段符号化パラメータ104を参照して、
第2段エンコーダ13が用いる符号化パラメータを求め
る。ここで、符号化制御手段43は符号化パラメータの
内容を解析することで、符号化対象画像の符号化履歴有
無や符号化履歴の段数、各符号化段における符号化パラ
メータの具体的値を把握し、符号化対象画像に最も適し
た符号化パラメータを決定する。
【0056】簡単な制御例としては、第1段エンコーダ
4におけるピクチャタイプを第2段エンコーダ13がそ
のまま用いることで、第2段符号化におけるイントラピ
クチャの画質劣化を最小限に抑えることができ、結果と
して第2段エンコーダ13の符号化品質が向上すること
が知られている。
【0057】符号化パラメータ入力手段42は、第1段
符号化パラメータ104を受信して、画像信号の符号化
処理の位相に合わせて、符号化制御手段43の制御によ
り符号化手段41に出力する。ここで、第1段符号化パ
ラメータ104が、例えばSMPTE292Mが規定す
るシリアルデジタル画像信号の補助データ領域に多重化
されている場合には、第1段復号画像信号103から該
第1段符号化パラメータ104を分離して用いる。一
方、第1段符号化パラメータ104が、第1段復号画像
信号103と別系統で与えられる場合には、第1段復号
画像信号103とは独立に第1段符号化パラメータ10
4の受信処理を行う。なお、該符号化パラメータ入力手
段42が受信して出力位相調整された第1段符号化パラ
メータ104は、前段符号化パラメータ通知手段44に
伝達される。
【0058】前段符号化パラメータ通知手段44は、第
1段からの符号化履歴を途中で失うことなく後段に伝達
するための機能ブロックであり、符号化パラメータ入力
手段42が受信した符号化パラメータを、前段符号化パ
ラメータとして対になるデコーダに伝達するものであ
る。この例では、前段符号化パラメータは、第1段デコ
ーダ11が分離出力した第1段符号化パラメータ104
であり、該前段符号化パラメータ通知手段44におい
て、符号化処理との位相調整が施された後に、第2段デ
コーダ14に伝送される。
【0059】具体的な伝達方法はいくつか考えられる
が、符号化則にMPEG2を用いる場合には、符号化デ
ータ出力であるビット列のピクチャレイヤのユーザーデ
ータ領域に多重化して伝送することも可能である。ま
た、ビット列出力とは別系で対になるデコーダに伝達す
ることも可能である。
【0060】符号化データ出力手段45は、符号化手段
41が処理した符号化データを符号化則のシンタックス
に従ってビット列を構成し出力する。ここで、前述の前
段符号化パラメータ106を該ビット列に多重化する機
能は、本機能ブロックが担当する。
【0061】次にデコーダからの復号画像信号と符号化
パラメータの具体的出力方法について説明する。前述の
とおり、デコーダからの復号画像信号出力は、次段エン
コーダで再符号化する前に、記録・編集の操作が加わる
ことが一般的である。記録・編集・再生の操作は、既存
のVTRやスイッチャで構成する装置、図1では、画像
/符号化パラメータ記録・編集・再生手段12が行う場
合が多いが、この実施の形態では、復号画像信号と同期
関係を保持して、符号化パラメータを記録・編集・再生
する処理を以下の方法で実現する。
【0062】図4はHDTV(High Defini
tion Television)信号(1080I信
号)のシリアルデジタルフォーマットを規定しているS
MPTE292Mによる画像フォーマットを示す図であ
り、画像データY信号1フレーム分の構成を示したもの
である。ここで、「1080」は走査線の数を示し、
「I」はInterlace(飛び越し走査)を意味し
ている。
【0063】図4において、「SAV」は画像データの
開始(Start of Active Video)
を示し、「EAV」は画像データの終了(End of
Active Video)を示している。また、走
査線数(line)はSMPTE292Mで規定されて
いるが、画素数は特に規定されていない。図4に示すと
おり、1フレーム分の画像データに付随して補助データ
領域が確保されており、フレーム単位で画像信号に同期
した補助データの多重化・保存が可能であり、物理的な
補助データ容量はフレーム当り約935Kバイトある。
【0064】この実施の形態における多段画像符号化伝
送装置では、符号化パラメータを該補助データ領域に多
重化して出力する。この操作により、デコーダが分離・
生成した符号化パラメータは、画像信号との同期関係を
保持して、画像と同系統で出力可能である。また、デコ
ーダ外部では、既存のVTR等を用いた記録・編集・再
生操作を施されても、このSMPTE292Mによる画
像フォーマットを使用すれば、画像信号と同期した符号
化パラメータの保存が可能である。
【0065】旧式のVTRやスイッチャの中には、SM
PTE292M等のシリアルデジタルフォーマットの入
出力を備えていない装置も多くある。この実施の形態に
おける多段画像符号化伝送装置では、上記シリアルデジ
タルフォーマットの入出力を備えないVTRやスイッチ
ャで構成された記録・編集・再生手段を用いても、符号
化パラメータを画像信号と同期して保存する手段を提供
する。具体的には、図2の符号化パラメータ出力手段3
5が、第2段復号画像信号107と多重化せずに、別系
統の音声チャネルを使用して、画像信号に同期した第2
段符号化パラメータ108を出力する。
【0066】旧来の放送業務用VTR等は、画像と音声
を別系統で処理しても、各々の同期関係は保持するよう
構成されている。1画像信号につき音声を8チャネル用
意し、AES3フォーマットのディジタル音声入出力を
備えた形態のものが一般的である。画像信号の編集操作
においては、素材画像と併せて、音声信号も同時に処理
することが多い。ここで、近年のディジタル放送で用い
る音声チャネル数は多くて6チャネルであり、不使用と
なる音声チャネルは少なくとも2つは存在する。
【0067】図5はAES3で規定されるオーディオサ
ブフレームフォーマットを示す図である。図において、
「AUX」は特に用途を規定しない補助データの領域、
「パリティフラグV」は「パリティビットP」が有効か
/無効かを示す領域、「ユーザデータU」はユーザが使
用するユーザデータ領域、「チャネルステータスC」は
2チャネルの使用方法を示す領域である。
【0068】ここでAES3オーディオサブフレーム
は、音声1チャネルの1サンプル分のデータであり、音
声サンプル周波数が48kHzのときには、フレームレ
ート30Hzの画像1フレームについて、1600サン
プルの音声データが存在する。図5に示すとおり、オー
ディオサブフレームあたり1ビットの「ユーザーデータ
U」の領域が確保されており、画像1フレームについて
音声1チャネルで200バイトあり、上記条件下におい
て、2音声チャネルを符号化パラメータ伝送用に割り当
てると、画像1フレームにつき400バイトの符号化パ
ラメータを出力できる。前述のとおり、該音声チャネル
に埋め込んだ符号化パラメータは、既存のVTR等を用
いて画像信号との同期関係を保持したまま編集可能であ
る。
【0069】音声チャネルに埋め込む符号化パラメータ
のデータレートを高める手段としては、AES3フォー
マットの音声データ領域にある補助データ領域(AUX
ビット)を用いることもできる。この場合、画像1フレ
ームにつき1600バイトの符号化パラメータが出力可
能である。
【0070】また、不使用の音声チャネルの音声データ
領域を全て用いても良い。このとき、符号化パラメータ
情報に適当なフレーミング(データ転送手順)と誤り訂
正を施せば、AES3フォーマットの音声をアナログ音
声に変換して、アナログ音声チャネルを経由して符号化
パラメータを伝送することもできる。
【0071】以上のように、この実施の形態1によれ
ば、第2段デコーダ以降のデコーダは、前段までの符号
化パラメータを次段エンコーダに伝送し、次段エンコー
ダは、前段までのエンコーダの全ての符号化パラメータ
を参照して符号化を行うことにより、画質劣化を少なく
することができるという効果が得られる。
【0072】また、符号化パラメータが、少なくとも画
像のビットレート情報を含むことにより、確実に画質劣
化を少なくすることができるという効果が得られる。
【0073】さらに、既存のVTR等の機器との親和性
を考慮して、第1段以降のデコーダは、SMPTE29
2M等のシリアルデジタルフォーマットや、AES3等
の音声フォーマットを使用して、符号化パラメータを伝
送するようにしているので、系の途中に記録・編集・再
生といった操作が介在する場合でも、符号化パラメータ
を保存することができるので、全系に亘って前段符号化
のパラメータを参照して、画質劣化の少ない編集・再生
ができるという効果が得られる。
【0074】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、デコ
ーダが対になる直前のエンコーダの符号化における第1
の符号化パラメータと、前段までの第2の符号化パラメ
ータをエンコーダに伝送し、エンコーダは、第1及び第
2の符号化パラメータを参照して符号化を行うことによ
り、画質劣化を少なくすることができるという効果があ
る。
【0075】この発明によれば、第1及び第2の符号化
パラメータが、少なくとも画像のビットレート情報を含
むことにより、確実に画質劣化を少なくすることができ
るという効果がある。
【0076】この発明によれば、デコーダがSMPTE
292M等で定める補助データ領域に第1及び第2の符
号化パラメータを多重化して出力することにより、既存
のVTR等により記録・編集・再生が行えるという効果
がある。
【0077】この発明によれば、デコーダがAES3等
で定めるオーディオサブフレームフォーマットの音声チ
ャネルに、第1及び第2の符号化パラメータを多重化し
て出力することにより、既存のVTR等により記録・編
集・再生が行えるという効果がある。
【0078】この発明によれば、復号処理時に、直前の
符号化における第1の符号化パラメータと、直前の符号
化以前の符号化における第2の符号化パラメータを伝送
し、再度符号化処理時に、第1及び第2の符号化パラメ
ータを参照して符号化を行うことにより、画質劣化を少
なくすることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による多段画像符号
化伝送装置の構成を示す図である。
【図2】 この発明の実施の形態1によるデコーダの構
成を示す図である。
【図3】 この発明の実施の形態1によるエンコーダの
構成を示す図である。
【図4】 SMPTE292Mが規定する画像フォーマ
ットを示す図である。
【図5】 AES3で規定されるオーディオサブフレー
ムフォーマットを示す図である。
【図6】 従来の多段画像符号化伝送装置の構成を示す
図である。
【符号の説明】
12 画像/符号化パラメータ記録・編集・再生手段、
13 第2段エンコーダ(エンコーダ)、14 第2段
デコーダ(デコーダ)、31 復号手段、32復号画像
出力手段、33 符号化パラメータ記録・保持手段、3
4 前段符号化パラメータ受信手段、35 符号化パラ
メータ出力手段、41 符号化手段、42 符号化パラ
メータ入力手段、43 符号化制御手段、44 前段符
号化パラメータ通知手段、45 符号化データ出力手
段、103 第1段復号画像信号(復号画像信号)、1
04 第1段符号化パラメータ(第2の符号化パラメー
タ)、105 第2段符号化ビット列(符号化ビット
列)、106 前段符号化パラメータ(第2の符号化パ
ラメータ)、107 第2段復号画像信号(復号画像信
号)、108 第2段符号化パラメータ(第1及び第2
の符号化パラメータ)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 坂手 寛治 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 丹野 興一 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 5C059 KK01 LB05 MA00 MA23 RB01 RB08 RC11 SS01 SS06 SS11 SS19 5K028 EE03 KK01 MM12 NN00 SS04 SS14

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像信号を符号化した符号化ビット列を
    復号して復号画像信号を出力するデコーダと、 上記デコーダから出力された復号画像信号を符号化し符
    号化ビット列を伝送するエンコーダとを複数段備えた多
    段画像符号化伝送装置において、 上記デコーダが、 上記復号画像信号の復号過程で、対になる直前のエンコ
    ーダの符号化における第1の符号化パラメータを分離
    し、上記対になる直前のエンコーダの前段までにエンコ
    ーダが配置されている場合に、配置されている上記前段
    までのエンコーダの符号化における第2の符号化パラメ
    ータを入力して、上記第1の符号化パラメータを上記第
    2の符号化パラメータと併せて出力すると共に、上記第
    1及び第2の符号化パラメータに同期して上記復号画像
    信号を出力し、 上記エンコーダが、 上記第1及び第2の符号化パラメータを参照して上記デ
    コーダから出力された復号画像信号を符号化し、上記第
    1及び第2の符号化パラメータを伝送すると共に、上記
    復号画像信号を符号化した符号化ビット列を、上記第1
    及び第2の符号化パラメータに同期して伝送することを
    特徴とする多段画像符号化伝送装置。
  2. 【請求項2】 第1及び第2の符号化パラメータが、少
    なくとも画像のビットレート情報を含んでいることを特
    徴とする請求項1記載の多段画像符号化伝送装置。
  3. 【請求項3】 デコーダが、 符号化ビット列を復号すると共に、第1の符号化パラメ
    ータを分離する復号手段と、 上記復号手段が分離した第1の符号化パラメータを記憶
    ・保持する符号化パラメータ記憶・保持手段と、 第2の符号化パラメータを入力する前段符号化パラメー
    タ受信手段と、 上記符号化パラメータ記憶・保持手段が記憶・保持した
    第1の符号化パラメータを、上記前段符号化パラメータ
    受信手段が受信した第2の符号化パラメータと併せて出
    力する符号化パラメータ出力手段と、 上記第1及び第2の符号化パラメータに同期して、上記
    復号手段により復号された画像信号を出力する復号画像
    出力手段とを備えたことを特徴とする請求項1記載の多
    段画像符号化伝送装置。
  4. 【請求項4】 エンコーダが、 復号画像信号を符号化する符号化手段と、 第1及び第2の符号化パラメータを入力する符号化パラ
    メータ入力手段と、 上記符号化パラメータ入力手段により入力された第1及
    び第2の符号化パラメータを参照して、上記符号化手段
    の符号化処理を制御する符号化制御手段と、 上記符号化パラメータ入力手段が入力した第1及び第2
    の符号化パラメータを出力する前段符号化パラメータ通
    知手段と、 上記符号化手段により符号化された符号化データを符号
    化則のシンタックスに従ってビット列を構成し、構成し
    た符号化ビット列を、上記前段符号化パラメータ通知手
    段から出力された第1及び第2の符号化パラメータに同
    期して伝送する符号化データ出力手段とを備えたことを
    特徴とする請求項1記載の多段画像符号化伝送装置。
  5. 【請求項5】 エンコーダが、 第1及び第2の符号化パラメータを、MPEG2等のビ
    デオ符号化シンタックス上のピクチャレイヤユーザーデ
    ータに多重化して符号化ビット列と共に伝送することを
    特徴とする請求項1記載の多段画像符号化伝送装置。
  6. 【請求項6】 デコーダが、 SMPTE292M等で定める画像フォーマットの補助
    データ領域に第1及び第2の符号化パラメータを多重化
    して出力することを特徴とする請求項1記載の多段画像
    符号化伝送装置。
  7. 【請求項7】 デコーダが、 AES3等で定めるオーディオサブフレームフォーマッ
    トの音声チャネルに第1及び第2の符号化パラメータを
    多重化して出力することを特徴とする請求項1記載の多
    段画像符号化伝送装置。
  8. 【請求項8】 デコーダが出力する復号画像信号と第1
    及び第2の符号化パラメータを記録・編集・再生し、エ
    ンコーダに出力する画像/符号化パラメータ記録・編集
    ・再生手段を備えたことを特徴とする請求項6から請求
    項7のうちのいずれか1項記載の多段画像符号化伝送装
    置。
  9. 【請求項9】 何らかの符号化処理を受けた履歴のある
    画像信号を復号処理し、復号した画像信号に再度符号化
    処理を行う多段画像符号化伝送方法において、 上記復号処理時に、直前の符号化における第1の符号化
    パラメータを分離し、上記直前の符号化の以前に符号化
    が行われている場合に、上記以前の符号化における第2
    の符号化パラメータを入力して、上記第1の符号化パラ
    メータを上記第2の符号化パラメータと併せて出力する
    と共に、上記第1及び第2の符号化パラメータに同期し
    て上記復号した画像信号を出力し、 上記再度符号化処理時に、上記第1及び第2の符号化パ
    ラメータを参照して上記復号した画像信号を符号化し、
    上記第1及び第2の符号化パラメータを伝送すると共
    に、上記復号した画像信号を符号化した符号化ビット列
    を、上記第1及び第2の符号化パラメータに同期して伝
    送することを特徴とする多段画像符号化伝送方法。
JP4371599A 1999-02-22 1999-02-22 多段画像符号化伝送装置及び多段画像符号化伝送方法 Pending JP2000244915A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4371599A JP2000244915A (ja) 1999-02-22 1999-02-22 多段画像符号化伝送装置及び多段画像符号化伝送方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4371599A JP2000244915A (ja) 1999-02-22 1999-02-22 多段画像符号化伝送装置及び多段画像符号化伝送方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000244915A true JP2000244915A (ja) 2000-09-08

Family

ID=12671513

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4371599A Pending JP2000244915A (ja) 1999-02-22 1999-02-22 多段画像符号化伝送装置及び多段画像符号化伝送方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000244915A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002150700A (ja) * 2000-11-10 2002-05-24 Nippon Television Network Corp データ記録方法、データ伝送方法、及びデータ伝送システム
JP2006238006A (ja) * 2005-02-24 2006-09-07 Nippon Television Network Corp データ処理装置、データ伝送システム、及び伝送方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002150700A (ja) * 2000-11-10 2002-05-24 Nippon Television Network Corp データ記録方法、データ伝送方法、及びデータ伝送システム
JP2006238006A (ja) * 2005-02-24 2006-09-07 Nippon Television Network Corp データ処理装置、データ伝送システム、及び伝送方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3752694B2 (ja) 圧縮映像信号編集装置、編集方法、及び復号化装置
JP4666695B2 (ja) ビデオ信号圧縮処理方法
WO1999005864A1 (fr) Dispositif d'edition, procede d'edition, dispositif d'epissage, procede d'epissage, dispositif de codage et procede de codage
US20030002583A1 (en) Transcoding of video data streams
US5974223A (en) Method of and apparatus for data recording, method of and apparatus for data reproduction, recording medium, and method of and apparatus for data transmission
JP2004064762A (ja) 画像符号化方法及び装置
US6683911B1 (en) Stream editing apparatus and stream editing method
EP1119204A2 (en) Data processing system and method of data processing
US6483945B1 (en) Moving picture encoding method and apparatus
CN1781295A (zh) 节目的冗余传输
JP4610680B2 (ja) 信号処理装置および方法、記録装置、再生装置、記録再生装置、ならびに、映像信号記録再生装置
KR100289856B1 (ko) 화상 신호 재생 방법 및 화상 신호 재생 장치
JP4373730B2 (ja) 映像データ送信装置、映像データ送受信システム、及び、その方法
US20040184540A1 (en) Data processing system, data processing apparatus and data processing method
JP3102260B2 (ja) 動画像符号化装置
EP3360334B1 (en) Digital media splicing system and method
US7269839B2 (en) Data distribution apparatus and method, and data distribution system
JP2000244915A (ja) 多段画像符号化伝送装置及び多段画像符号化伝送方法
JP2006295910A (ja) エラー訂正装置
WO2004034616A1 (ja) 放送データ送受信システム及び放送データ送受信方法
JP2000295626A (ja) 多段画像符号化装置
JPH11185317A (ja) ディジタルデータ記録再生方法および装置、ディジタルデータ記録方法および装置、ディジタルデータ再生方法および装置
JP4569847B2 (ja) データ再構築装置及びデータ再構築方法
JP3792770B2 (ja) 記録再生装置
JP4161379B2 (ja) 復号装置および復号方法