JP2001298704A - 情報処理装置および方法、並びに記録媒体 - Google Patents

情報処理装置および方法、並びに記録媒体

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JP2001298704A
JP2001298704A JP2000110955A JP2000110955A JP2001298704A JP 2001298704 A JP2001298704 A JP 2001298704A JP 2000110955 A JP2000110955 A JP 2000110955A JP 2000110955 A JP2000110955 A JP 2000110955A JP 2001298704 A JP2001298704 A JP 2001298704A
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video
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Application number
JP2000110955A
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Takahiro Ichikawa
高廣 市川
Hiroshi Kobayashi
博 小林
Shinichi Suenaga
信一 末永
Shigeharu Sato
重治 佐藤
Masayuki Aiba
雅之 相羽
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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  • Television Signal Processing For Recording (AREA)
  • Television Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単に、所望のプログラムのパケットを残し
たまま、他のプログラムのパケットを消去する。 【解決手段】 デジタルインターフェース51は、トラ
ンスポートパケットを受信する。選択回路83は、プロ
グラムを選択する。到着時刻付加器87は、プログラム
を識別する識別情報を、選択されたプログラムのトラン
スポートパケットに付加する。バッファ制御回路54
は、識別情報を基に、プログラム毎にトランスポートパ
ケットをHDD56の記録単位に記録させるように記録を
制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報処理装置およ
び方法、並びに記録媒体に関し、特に、1以上のプログ
ラムの、符号化されているデータを受信する情報処理装
置および方法、並びに記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、米国や欧州諸国において、MPEG
(Moving PictureImageCoding ExpertsGroup)等の高能
率符号化技術を応用して、ビデオ信号及びオーディオ信
号を符号化し、通信衛星等を介して伝送し、受信側にお
いてこれを復調するようにしたシステムが普及しつつあ
る。
【0003】これらのシステムでは、受信側に専用の受
信・復調装置が必要となる。この受信・復調装置におい
ては、複数チャンネルのデータが多重化されたトランス
ポートストリームから所望のチャンネルのトランスポー
トストリームを選択する部分と、所望のチャンネルのト
ランスポートストリームから所望のプログラムのビデオ
データとオーディオデータを分離する部分と、分離した
ビデオデータ及びオーディオデータを復号化する部分と
を備えている。
【0004】また、このシステムでは、受信・復調装置
において、前述した所望のチャンネルのトランスポート
ストリームの受信や所望のプログラムのビデオデータ及
びオーディオデータの分離ができるようにするために、
多重化されたトランスポートストリーム中にPSI(Progr
am Spesific Information:プログラム仕様情報)やEPG
(Electronic Program Guide:電子番組ガイド)あるい
はSI(Service Information:サービス情報)を付加し
ている。
【0005】図1は、MPEGトランスポートストリームを
記録し、または再生する、従来の記録再生装置の構成を
示す図である。
【0006】アンテナ1は、図示せぬ放送衛星または通
信衛星から送信されてくる電波を受信して、受信した電
波をダウンコンバートしてRF信号を生成し、RF信号をIR
D(Integrated Receiver and Decoder)(セットトップ
ボックスとも称する)2に供給する。
【0007】IRD2は、チューナ11、デマルチプレク
サ12、MPEGAV(Audio Video)デコーダ13、基準ク
ロック再生回路14、およびデジタルインターフェース
15で構成される。アンテナ1から供給されたRF信号
は、チューナ11に入力される。
【0008】チューナ11は、受信部とQPSK(Quadratu
re Phase Shift Keying)復調器とエラー訂正回路とか
ら構成されており、多重化されている複数チャンネルの
トランスポートストリームから、使用者が図示せぬフロ
ントパネルから指定した所望のチャンネルのトランスポ
ートストリームを選択してQPSK復調し、さらにエラーの
検出・訂正を行う。チューナ11は、MPEGトランスポー
トストリームを、デマルチプレクサ12およひデジタル
インターフェース15に出力する。
【0009】図2(A)にチューナ11が出力するMPEG
トランスポートストリームの例を示す。この図に示すよ
うに、1チャンネルのトランスポートストリームには複
数個のプログラム(例えば、それぞれ、図中のAチャン
ネル(以下、Achとも称する)、Bチャンネル(以
下、Bchとも称する)、Cチャンネル(以下、Cch
とも称する)に対応する)が多重化されている。ここ
で、プログラムとは仮想的な放送チャンネル、日本の現
行放送でいえば、例えばNHK衛星第1、NHK衛星第
2等の放送サービスのことである。
【0010】各プログラムのデータは所定の長さ(18
8バイト)でパケット化されており、その先頭にヘッダ
を持っている。そして、ヘッダにはデータを識別するた
めのPID(Packet Identification:パケットID)が付与
されている。
【0011】デマルチプレクサ12は、チューナ11か
ら供給されたMPEGトランスポートストリームを構成する
パケット(トランスポートパケット)のうち、図2
(B)に示すように、所定の1チャンネルに対応するも
のを抽出して、分離し、MPEGAVデコーダ13および基準
クロック再生回路14に出力する。
【0012】デマルチプレクサ12は、この分離に際し
て、パケットに付与されているPID(パケットID)を見
る。そして、それが所望のプログラムのビデオデータ及
びオーディオデータを識別するPIDであれば、デマルチ
プレクサ12は、それぞれMPEGAVデコーダ13に送る。
【0013】基準クロック再生回路14は、デマルチプ
レクサ12から供給されたトランスポートパケットに格
納されたデータを基に、基準クロックを生成して、MPEG
AVデコーダ13に供給する。
【0014】MPEGAVデコーダ13は、基準クロック再生
回路14から供給された基準クロックを基に、デマルチ
プレクサ12から供給されたパケットに含まれているMP
EG方式で符号化されているデータを復号して、その結果
得られた画像信号をモニタ3に出力する。
【0015】また、デマルチプレクサ12は、チューナ
11から供給されたMPEGトランスポートストリームを構
成するトランスポートパケットのうち、図2(C)に示
すように、所定の1チャンネルに対応するものを抽出し
て、デジタルインターフェース15に供給する。また
は、デマルチプレクサ12は、チューナ11から供給さ
れたMPEGトランスポートストリームを構成するトランス
ポートパケットのうち、図2(D)に示すように、複数
のチャンネルに対応するものを抽出して、デジタルイン
ターフェース15に供給する。
【0016】デジタルインターフェース15は、IEEE
(Institute of Electrical and Electronics Engineer
s)1394の規格に準拠した通信を行うためのインターフ
ェースである。デジタルインターフェース15は、IEEE
1394の規格に準拠したシリアルバス(IEEE1394シリアル
バス)を介して、HDD(Hard Disk Drive)4に接続され
ている。
【0017】HDD4は、IEEE1394シリアルバスを介して
入力されたトランスポートパケットに、そのトランスポ
ートパケットがHDD4に入力された時刻に対応するタイ
ミング情報としてのタイムスタンプを付加して、タイム
スタンプを付加したパケットを内部のハードディスクに
記録する。HDD4は、タイムスタンプを付加したトラン
スポートパケットを図示せぬバッファメモリに一時記憶
して、時間的に連続したパケットに変換して、ハードデ
ィスクに記録する。
【0018】HDD4が記録しているパケットを再生する
とき、HDD4は、ハードディスクに記録されているパケ
ットを順次読み出して、パケットに付加されているタイ
ムスタンプに基づいて、パケットを送出するタイミング
(送出の時間間隔)を調整して、IEEE1394の規格に準拠
したシリアルバス(IEEE1394シリアルバス)を介して、
それぞれのパケットをIRD2に出力する。タイミングが
調整されたパケットは、IRD2からHDD4に供給されたタ
イミングに対応して、HDD4からIRD2に供給されるの
で、IRD2は、そのパケットを一時的に記憶するバッフ
ァをオーバーフローまたはアンダーフローさせることな
く、画像信号を再生してモニタ3に出力することができ
る。
【0019】以上のようにして、デジタル放送のビデオ
信号及びオーディオ信号を受信し復号化してモニタ装置
に表示することができる。
【0020】次に、トランスポートストリームの付加情
報について説明する。前述したように、多重化されたビ
ットストリーム中にはPSI(プログラム使用情報)やEPG
(電子番組ガイド)あるいはSI(サービス情報)が付加
されている。ここでは、MPEGで規定されているPSIと欧
州のデジタル放送であるDVB(Digital Video Broadcast
ing)システムで規定されているSIについて説明する。
【0021】PAT(Programme Association Table)は、
MPEGで規定されており、PID(パケットID)は0であ
る。そして、主な内容は、後述するNITのPIDと、PMTのP
IDの記述である。
【0022】PMT(Programme Map Table)は、MPEGで規
定されており、PIDは前述したPATにより決められてい
る。主な内容は、プログラム番号とPIDとの対応の記述
と、ECM(番組に付随するスクランブルデータ)のPIDの
記述である。
【0023】CAT(Conditional Access Table)は、MPE
Gで規定されており、PIDは1である。そして、主な内容
は、EMM(顧客向けのスクランブル情報)の記述であ
る。
【0024】NIT(Network Information Table)のPID
は0010である。そして、NITの主な内容は、ネット
ワーク名(衛星名、地上波送信所等)の記述と、その各
トランスポートストリーム(物理チャンネル)に関する
変調方式や周波数の記述である。
【0025】以下のテーブルはDVBで規定されている。
【0026】BAT(Bouquet Association Table)のPID
は0011である。そして、BATの主な内容は、ブーケ
(Bouquet:番組供給者)の名称と仕向国の記述、及び
トランスポートストリーム(物理チャンネル)に関する
サービスの内容とCASS(Conditional Access Service S
ystem)方式の記述である。
【0027】SDT(Service Description Table)のPID
は0011である。そして、SDTの主な内容は、トラン
スポートストリーム(物理チャンネル)に関し、そこに
含まれるサービスIDとそのブーケの名称等の記述であ
る。ここで、サービスIDとは、NHK衛星第1、NHK
衛星第2等の放送チャンネルのことである。すなわち、
MPEGで規定されているブログラム番号と同じである。
【0028】EIT(Event Information Table)のPIDは
0012である。そして、EITの主な内容は、イベントI
Dとその開始時刻、放送時間、番組内容等の記述であ
る。そして、このイベントID毎にトランスポートストリ
ームIDとサービスIDが記述されている。ここで、イベン
トとは、例えば「7時のニュース(12月1日放送
分)」等の番組のことである。
【0029】TDT(Time and Data Table)のIDは001
0である。そして、TDTの主な内容は、世界標準時の情
報の記述である。このTDTを用いて装置内の時計(図示
せず)の時刻合わせを行える。
【0030】RST(Running Status Table)のPIDは00
13である。そして、RSTの主な内容は、イベントの実
行状況の記述である。すなわち、あるイベントの開始
前、実行中、終了等の記述をする。
【0031】次にIRD2が以上説明したPSIとSIをどのよ
うに処理するかについて説明する。
【0032】まず、IRD2は、各ネットワークの方式に
合わせて、定数等の設定を行う。この情報はNITに記述
されているので、各トランスポートストリームに対し変
調方式、周波数、ビットレート、誤り訂正方式等が得ら
れる。設定後、これらの情報はIRD2のEEPROM(図示せ
ず)に格納する。
【0033】次に、EITを用いてイベントの検索を行
う。各放送イベントには固有のイベントIDが付与され、
EITに放送番組の名称や内容が開始時刻と共に記述さ
れ、イベント毎にそのトランスポートストリームIDとサ
ービスIDが記述されている。そこで、EITからトランス
ポートストリームIDを判別し、NITで得たトランスポー
トストリームの定数を用いてデジタル信号処理装置を設
定し、所望のチャンネルのトランスポートストリームを
選択する。
【0034】次にデマルチプレクサ12の出力をMPEGAV
デコーダ13へ送る際のIRD2の処理について説明す
る。
【0035】まず、IRD2は、チューナ11の出力をデ
マルチプレクサ12内部のバッファメモリに書き込む。
バッファメモリは、データ毎に格納エリアが定められて
いるので、それぞれのエリアに書き込む。
【0036】次に、IRD2は、バッファメモリの付加情
報エリアに書き込んだ付加情報の中からPATを探す。こ
の処理はPIDが0のパケットを探せばよい。PATにはプロ
グラム毎のPMTのPIDが記述されている。
【0037】そこで、次にPIDが所定の値を有するのパ
ケットを探す。これにより所望のプログラム番号に対応
するPMTを検出することができる。PMTには、所望のプロ
グラム番号の、MPEGビデオデータ、MPEGオーディオデー
タ、及びECMのPIDが記述されている。
【0038】したがって、所望のプログラム番号の放送
を見る場合には、IRD2は、バッファメモリから、所望
のプログラム番号に対応するPIDを有するパケットを読
み出し、デマルチプレクサ12を通してMPEGAVデコーダ
13へ送る。このときヘッダを除いたデータだけを送
る。
【0039】また、IRD2は、他の所定の値が設定され
たPIDを有するパケットに記述されているECM情報を用い
てスクランブルをデコードする。
【0040】図1のIRD2は、さらにデマルチプレクサ
12で分離したMPEGビデオデータ、MPEGオーディオデー
タ、及び付加情報をデジタルインタフェース15を介し
て外部の記録再生装置、例えばHDD4へ出力することが
できる。また、外部の記録再生装置が出力したMPEGビデ
オデータ、MPEGオーディオデータ、及び付加情報をデジ
タルインタフェース15を介して受信し、デマルチプレ
クサ12へ送ることができる。次にこれらの処理につい
て説明する。
【0041】まずデマルチプレクサ12の出力をデジタ
ルインタフェース15から外部へ送出する際の処理につ
いて説明する。この処理の大半は前述した通常の処理と
同じであるため、異なる点についてのみ説明する。
【0042】IRD2は、MPEGビデオデータ及びMPEGオー
ディオデータをパケットヘッダを付けたままデジタルイ
ンタフェース15へ送る。つまり、デマルチプレクサ1
2は、バッファメモリから読み出すときに、ヘッダごと
読み出し、デマルチプレクサ12を通してデジタルイン
タフェース15へ送る。
【0043】PSI及びSIもヘッダを付けたままデジタル
インタフェース15へ送る。ただし、PATは選択したプ
ログラム番号のPMTを指定するPIDだけを残し、他は除去
する。
【0044】このようにしてデジタルインタフェース1
5へ送られたデータは、ここから外部へ送出される。デ
ジタルインタフェース15は、IEEE1394に準拠したもの
である。この場合、データをIEEE1394のアイソクロナス
(Isochronous)パケットに格納して出力する。デジタ
ルインタフェース15から出力されたアイソクロナスパ
ケットは、外部のHDD4等へ送られる。そして、ここで
アイソクロナスパケットからデータが取り出され、記録
系におけるエラー訂正符号を付加され、チャネルコーデ
ィング処理を受けた後、記録される。
【0045】アイソクロナス通信のパケットは、パケッ
トヘッダ、ヘッダCRC、データフィールド、およびデー
タCRCで構成されている。
【0046】さらに、パケットヘッダは、データ長を表
すData_length、このパケットで伝送されるデータのフ
ォーマットの種類を表すTag、このパケットのチャネル
番号(0乃至63のいずれか)を示すChannel、処理の
コードを表すtcode、および、各アプリケーションで規
定される同期コードSyで構成されている。
【0047】ヘッダCRC(Header_CRC)は、パケットヘ
ッダの誤り検出符号であり、データCRC(Data_CRC)
は、データフィールド(Data field)の誤り検出符号で
ある。データフィールドは、CIPヘッダとリアルタイム
データで構成されている。このうち、リアルタイムデー
タは、伝送する本来のデータである。
【0048】CIPヘッダは、送信ノード番号SID、パケッ
ト化の単位DBS、パケット化におけるデータの分割数F
N、分割時にデータの長さを所定の固定長に合わせるた
めに追加したクワドレット数(1クワドレットは4バイ
トである)QPC、ソースパケットのヘッダのフラグSPH、
パケットの欠落を検出するカウンタDBC、信号フォーマ
ットFMT、および、フォーマット依存フィールドFDFで構
成されている。
【0049】アシンクロナス通信のコマンドとレスポン
スのパケットは、パケットヘッダとデータブロックで構
成されている。パケットヘッダには、転送先を識別する
destination_IDが配置され、その次には、処理のラベル
を表すtl(Transaction Label)、リトライ再生を表すrt
(Retry Code)、および、処理のコードを示すtcode(Tran
saction Code),pri(Priority)が、配置されている。さ
らに、その次には、転送先を表すsource_IDが記録さ
れ、さらにその次には、転送先のアドレスの下位48ビ
ットを表すdestination_offsetが配置されている。
【0050】さらにその次には、データ長を表すdata_l
ength、および、その他の処理コードを表すextended_tc
odeが配置され、最後にヘッダ内における誤りの検出符
号であるheader_CRCが配置されている。
【0051】データブロックは、CTS、CT/RC、HA、OP
C、OPR、および、データ内における誤りの検出符号であ
るdata_CRCで構成されている。コマンドを転送する場
合、CTSには0が配置され、CT/RCとしては、要求の種類
を表すコードが配置される。また、HAには、機器内の宛
先のIDなどが配置される。OPCには、転送すべきコマン
ドが配置され、OPRには、パラメータが配置される。
【0052】レスポンスを転送する場合においては、CT
Sに0が配置され、CT/RCに返事の種類を表すコードが配
置される。HAには、機器内の送り主のIDが配置され、OP
Cには、処理したコマンドのコードが配置される。ま
た、OPRには、パラメータが配置される。
【0053】以上のように、デジタルインターフェース
15は、アイソクロナス通信およびアシンクロナス通信
を行い、アイソクロナス通信を利用してデータの伝送を
行い、アシンクロナス通信を利用してコマンドやレスポ
ンスの通信を行う。
【0054】なお、アイソクロナス通信においては、バ
スで接続されている各AV機器のうちの1つがルートとさ
れ、このルートが、125μsを1サイクルとする最初
のタイミングにおいて、サイクルスタートパケットを送
信する。アイソクロナス通信を行う各AV機器は、各サイ
クル内における特定の時間帯の割り当てを受けており、
その割り当てを受けているタイミングにおいて、所定の
チャネル番号でデータを伝送する。このように、アイソ
クロナス通信においては、一定の時間間隔で通信が行わ
れることになる。
【0055】次に外部からの入力をデジタルインタフェ
ース15からデマルチプレクサ12へ送る際の処理につ
いて説明する。外部からデジタルインタフェース15に
入力されたアイソクロナスパケットは、ここで元のMPEG
のビデオデータ、MPEGのオーディオデータ、及び付加情
報が取り出され、デマルチプレクサ12内部のバッファ
メモリに書き込まれる。
【0056】バッファメモリに書き込まれたMPEGビデオ
データ及びMPEGオーディオデータの処理は、前述した、
チューナ11から入力されたトランスポートストリーム
中のこれらのデータの処理と同じである。一方、バッフ
ァメモリに書き込まれたPSI及びSIに対して以下のよう
に処理する。
【0057】PATとPMTはそのまま使用する。前述したよ
うに、IRD2から外部のHDD4へデータを出力する際に、
PATから選択したプログラム番号のPMTを指定するPIDだ
けを残し、他は除去しているので、ここで外部のHDD4
から入力されたデータ中のPATには入力中のプログラム
番号のPMTを指定するPIDだけが記述されている。したが
って、PATを見てPMTを探し、そのPMTを見て入力中のプ
ログラムのMPEGビデオデータ及びMPEGオーディオデータ
を読み出すことができる。読み出したMPEGビデオデータ
及びMPEGオーディオデータは、デマルチプレクサ12を
通ってMPEGAVデコーダ13へ送られ、以後チューナ11
からのこれらのデータと同様に処理される。
【0058】EITについては、PAT内に記述されているプ
ログラムのアクチュアル(actual)かつプレゼント(pr
esent)の情報のみをデコードし、他は無視する。ここ
で、アクチュアルとは選択したチャンネルのトランスポ
ートストリームであることを意味し、プレゼントとは選
択したプログラムが現在放送中であることを意味する。
【0059】RSTについては、PAT内に記述されているプ
ログラムに関するもののみをデコードし、他は無視す
る。SDTについては、PAT内に記述されているプログラム
のアクチュアルのもののみをデコードし、他は無視す
る。
【0060】NITはチューナ11における設定に必要で
あるが、デマルチプレクサ12においては必要ないので
無視する。BATについても同様に無視する。
【0061】TDTについては、外部の記録/再生装置の
再生信号を入力する際には、記録再生装置の再生信号中
のTDTは録画時の時刻を示すものであって、現在の時刻
を示すものではないため、このTDTは無視する。
【0062】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、HDD4
に記録されている所望のプログラムに対応するパケット
を残したまま、他のプログラム対応するパケットを消去
するには、非常に、手間がかかった。
【0063】本発明はこのような状況に鑑みてなされた
ものであり、簡単に、所望のプログラムのパケットなど
の伝送単位を残したまま、他のプログラムの伝送単位を
消去することができるようにすることを目的とする。
【0064】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の情報処
理装置は、データを格納した複数のプログラムの伝送単
位を受信する受信手段と、プログラムを選択する選択手
段と、プログラムを識別する識別情報を、選択手段で選
択されたプログラムの伝送単位に付加する付加手段と、
識別情報を基に、プログラム毎に伝送単位を情報記録媒
体の記録単位に記録させるように記録を制御する記録制
御手段とを含むことを特徴とする。
【0065】記録制御手段は、プログラム毎に伝送単位
を記憶する記憶手段を有するようにすることができる。
【0066】情報処理装置は、伝送単位を、MPEG方式の
トランスポートパケットとすることができる。
【0067】情報処理装置は、記録単位を、セクタとす
ることができる。
【0068】付加手段は、受信手段が受信した時刻に対
応する時刻情報を、選択手段で選択されたプログラムの
伝送単位に更に付加するようにすることができる。
【0069】請求項6に記載の情報処理方法は、データ
を格納した複数のプログラムの伝送単位の受信を制御す
る受信制御ステップと、プログラムを選択する選択ステ
ップと、プログラムを識別する識別情報を、選択ステッ
プの処理で選択されたプログラムの伝送単位に付加する
付加ステップと、識別情報を基に、プログラム毎に伝送
単位を情報記録媒体の記録単位に記録させるように記録
を制御する記録制御ステップとを含むことを特徴とす
る。
【0070】請求項7に記載の記録媒体のプログラム
は、データを格納した複数のプログラムの伝送単位の受
信を制御する受信制御ステップと、プログラムを選択す
る選択ステップと、プログラムを識別する識別情報を、
選択ステップの処理で選択されたプログラムの伝送単位
に付加する付加ステップと、識別情報を基に、プログラ
ム毎に伝送単位を情報記録媒体の記録単位に記録させる
ように記録を制御する記録制御ステップとを含むことを
特徴とする。
【0071】請求項1に記載の情報処理装置、請求項6
に記載の情報処理方法、および請求項7に記載の記録媒
体においては、データを格納した複数のプログラムの伝
送単位が受信され、プログラムが選択され、プログラム
を識別する識別情報が、選択されたプログラムの伝送単
位に付加され、識別情報を基に、プログラム毎に伝送単
位を情報記録媒体の記録単位に記録させるように記録が
制御される。
【0072】
【発明の実施の形態】図3は、本発明に係るAVHDD31
の一実施の形態の構成を示す図である。図1に示す場合
と同様の部分には、同一の番号を付してあり、その説明
は省略する。
【0073】デジタルインターフェース51は、IEEE13
94の規格に準拠したシリアルバス(IEEE1394シリアルバ
ス)を介して、IRD2およびドライブ33と接続し、IEE
E1394の規格に準拠した通信を行うためのインターフェ
ースである。デジタルインターフェース51は、トラン
スポートパケットなどの、IEEE1394の規格に準拠した方
式のパケットに格納されて、IRD2またはドライブ33
から供給されたデータまたはプログラムを多重分離回路
52に供給すると共に、多重分離回路52から供給され
たデータをIEEE1394の規格に準拠した方式のパケットに
格納して、IRD2またはドライブ33に送信する。
【0074】MPEGビデオエンコーダ57は、入力された
アナログ映像信号を基に、MPEG方式に準拠した映像のエ
レメンタリストリームを生成して、多重分離回路52に
供給する。
【0075】MPEGオーディオエンコーダ57は、入力さ
れたアナログ音声信号を基に、MPEG方式に準拠した音声
のエレメンタリストリームを生成して、多重分離回路5
2に供給する。
【0076】多重分離回路52は、デジタルインターフ
ェース51を介して、IRD2から供給されたトランスポ
ートパケットに、後述するタイムスタンプを付加して、
バッファ制御回路54に出力するか、または、トランス
ポートパケットを、映像のデータが格納されているパケ
ットと音声のデータが格納されているパケットとに分離
して、パケッタイズドエレメンタリストリームを生成し
て、生成したパケッタイズドエレメンタリストリームを
MPEGAVデコーダ59に出力する。
【0077】多重分離回路52は、MPEGビデオエンコー
ダ57から供給されたMPEG方式に準拠した映像のエレメ
ンタリストリーム、およびMPEG方式に準拠した音声のエ
レメンタリストリームを多重化して、バッファ制御回路
54に出力する。
【0078】基準クロック再生回路55は、多重分離回
路52から供給されたパケットをHDD56に記録すると
き、多重分離回路52から供給されたパケットに格納さ
れているデータを基に、基準クロックを生成して、生成
した基準クロックを多重分離回路52およびMPEGAVデコ
ーダ59に供給する。基準クロック再生回路55は、HD
D56に記録されているパケットを再生するとき、固定
の周波数(27MHz)の基準クロックを生成して、生
成した基準クロックを多重分離回路52およびMPEGAVデ
コーダ59に供給する。
【0079】RAM(Random-Access Memory)53は、多
重分離回路52が実行するプログラムまたはプログラム
の実行に必要なデータなどを記憶する。
【0080】バッファ制御回路54は、例えば、ATA(A
T Attachment)またはSCSI(SmallComputer System Int
erface)に規定される規格に基づいて、HDD56にデー
タを記録されると共に、HDD56に記録されているデー
タを読み出す。バッファ制御回路54は、その内部に、
いわゆるリングバッファを形成するバッファメモリを有
し、多重分離回路52から供給された、タイムスタンプ
が付加されたトランスポートパケットをそのバッファメ
モリに一時的に記憶して、バッファメモリに記憶されて
いるトランスポートパケットを、所定の数のトランスポ
ートパケット単位でHDD56に出力する。バッファ制御
回路54は、HDD56から供給されたパケットを多重分
離回路52に出力する。
【0081】HDD56は、バッファ制御回路54から供
給されたタイムスタンプが付加されたトランスポートパ
ケットを記録するとともに、記録されている、タイムス
タンプが付加されたパケットを読み出してバッファ制御
回路54に出力する。
【0082】MPEGAVデコーダ59は、基準クロック再生
回路55から供給された基準クロックを基に、多重分離
回路52から供給されたパケッタイズドエレメンタリス
トリームを復号して、復号により得られた映像および音
声の信号をモニタ32に出力する。
【0083】モニタ32は、MPEGAVデコーダ59から供
給された映像および音声の信号を基に、映像を表示する
とともに、音声を出力する。
【0084】ドライブ33は、装着されている磁気ディ
スク41、光ディスク42、光磁気ディスク43、また
は半導体メモリ44から、AVHDD31が実行するプログ
ラムまたはデータを読み出して、IEEE1394シリアルバス
およびデジタルインターフェース51を介して、多重分
離回路52に供給する。
【0085】次に、図4を参照して、多重分離回路52
および基準クロック再生回路55の構成を説明する。デ
ジタルインターフェース51から供給されたトランスポ
ートパケットは、PCRPID検出回路81、PCR検出回路8
2、選択回路83、およびスイッチ90に入力される。
【0086】図5は、例えば、多重分離回路52に供給
されるMPEG2トランスポートストリームの構造を説明す
る図である。トランスポートストリームは、188バイ
トの固定長のトランスポートパケットにより多重化され
ている。
【0087】トランスポートパケットは、同期バイト、
誤り表示、ユニット開始表示、トランスポートパケット
プライオリティ、PID(Packet Identification)、スク
ランブル制御、アダプテーションフィールド制御、巡回
カウンタ、アダプテーションフィールド、およびペイロ
ードから構成される。
【0088】同期バイトは、トランスポートパケットの
先頭を検出するためのデータである。誤り表示は、この
パケット中のビットエラーの有り無しを表示する。ユニ
ット開始表示は、新たなパケッタイズドエレメンタリス
トリームがこのトランスポートパケットのペイロードか
ら開始されることを表示する。
【0089】トランスポートパケットプライオリティ
は、このパケットの重要度を示す。PIDは、13ビット
のストリーム識別情報で、このパケットのストリームの
属性を示す。スクランブル制御は、このパケットのペイ
ロードのスクランブルの有り無しを示す。
【0090】アダプテーションフィールド制御は、この
パケットのアダプテーションフィールドの有り無し、お
よびペイロードの有り無しを示す。巡回カウンタは、同
じPIDを有するパケットが伝送の途中で一部廃棄された
か否かを検出するための情報である。
【0091】アダプテーションフィールドは、更に、ア
ダプテーションフィールド長、不連続表示、ランダムア
クセス表示、ストリーム優先表示、フラグ、オプショナ
ルフィールド、およびスタッフィングバイトから構成さ
れる。
【0092】不連続表示は、次の同じPIDのパケット
で、システムクロックがリセットされ、新たな内容にな
ることを示す。ランダムアクセス表示は、映像のシーケ
ンスヘッダまたは音声のフレームの始まりを示し、ラン
ダムアクセスのエントリポイントであることを示す。フ
ラグに含まれるPCR(Program Clock Reference)フラグ
は、オプショナルフィールドにPCRが含まれるか否かな
どを示す。
【0093】オプショナルフィールドは、更に、PCR,O
PCR(Original Program Clock Reference)、スプライ
スカウントダウンなどから構成される。PCRは、AVHDD3
1などの時刻基準となるSTC(System Time Clock)をセ
ットまたは校正するためのデータである。MPEG2の規格
は、PCRを格納しているパケットが到達する時間の間隔
を、100msec以内と定めている。
【0094】多重分離回路52は、PCRが格納されてい
るトランスポートパケットのPIDを取得して、そのPIDに
対応するトランスポートパケットに格納されているアダ
プテーションフィールド制御およびPCRフラグを基に、
そのトランスポートパケットにPCRが含まれている否か
を判定して、そのトランスポートパケットにPCRが含ま
れていると判定された場合、PCRを取得する。
【0095】図4に戻り、図示せぬ操作部に対する使用
者の操作により所望のプログラムを記録するようにAVHD
D31が設定されたとき、PCRPID検出回路81は、その
設定に対応する、CPU94から供給される信号に基づい
て、PIDが0であるトランスポートパケットからPATを取
得し、PATからPMTが格納されているパケットのPIDを取
得する。PCRPID検出回路81は、そのPIDを基にトラン
スポートパケットからPMTを取得し、更に、PMTから所定
のプログラムのPCRが格納されているパケットのPIDを取
得して、取得したPIDをPCR検出回路82に供給する。
【0096】PCR検出回路82は、PCRPID検出回路81
から供給された、所定のプログラムのPCRが格納されて
いるパケットのPIDを基に、トランスポートパケットか
ら所定のプログラムに対応するPCRを抽出して、抽出し
たPCRを比較器84およびSTCカウンタ85に供給する。
【0097】AVHDD31が記録を開始して最初にPCR検出
回路82からPCRが供給されたとき、STCカウンタ85
は、そのPCRの値を、カウント値の初期値として設定
し、基準クロック再生回路55から供給されたクロック
信号を基に、カウント値をカウントアップする。
【0098】AVHDD31が記録を開始してからカウント
値の初期値を設定した後、STCカウンタ85は、PCR検出
回路82からPCRが供給されても、そのPCRを破棄し、カ
ウント値を変更しない。STCカウンタ85は、カウント
値を比較器84に出力する。
【0099】比較器84は、PCR検出回路82から供給
されたPCRと、STCカウンタ85から供給されたカウント
値との差分値を算出して、差分値を制御演算器88に出
力する。AVHDD31が記録を開始して最初にPCRがPCR検
出回路82から供給されたとき、STCカウンタ85のカ
ウント値とPCRとが同一となるので、比較器84の出力
である差分値は、0になる。
【0100】制御演算器88は、比較器84から供給さ
れた差分値に対応する制御信号を基準クロック再生回路
55に供給する。
【0101】基準クロック再生回路55のD/A(Digital
Analog)変換回路111は、多重分離回路52から供
給された制御信号をD/A変換して、制御信号に対応した
電圧の信号をLPF(Low Pass Filter)112に出力す
る。LPF112は、D/A変換された信号から、所定の周波
数以上の周波数成分を除去して、発振回路113に供給
する。発振回路113は、いわゆる、電圧制御水晶振器
(VCXO)であり、LPF112から供給された信号の電圧
に対応した周波数のクロック信号を生成して、生成した
クロック信号を多重分離回路52に供給する。
【0102】HDD56に記録されているパケットを出力
するとき、基準クロック再生回路55は、27MHzの固定
の周波数のクロック信号を多重分離回路52に供給す
る。
【0103】基準クロック再生回路55から供給された
クロック信号は、STCカウンタ85、到着時刻計測カウ
ンタ86、パケット出力タイミング制御器91、多重化
回路92、および分離回路93に入力される。
【0104】AVHDD31がトランスポートパケットを記
録するとき、基準クロック再生回路55は、いわゆる、
PLL(Phase Lock Loop)を構成し、発振回路113が出
力するクロック信号は、トランスポートパケットに格納
されているPCRに対応して、そのパケットが符号化され
たときの基準クロックに同期する。
【0105】図示せぬ操作部に対する使用者の操作によ
り所望のプログラムを記録するようにAVHDD31が設定
されたとき、選択回路83は、1または2以上のチャン
ネルに対応するトランスポートパケットから構成される
トランスポートストリームから、その設定に対応するCP
U94から供給される信号、および、トランスポートパ
ケットのPIDに基づいて、所定の1チャンネルまたは所
定の複数のチャンネルに対応するパケットを抽出して、
到着時刻計測カウンタ86および到着時刻付加器87に
出力する。
【0106】選択回路83は、図示せぬ操作部に対する
使用者の操作により所望のプログラムを再生するように
AVHDD31が設定されたとき、その設定に対応するCPU9
4から供給される信号、およびトランスポートパケット
のPIDを基に、そのトランスポートパケットが再生され
ているか否かを示す選択フラグを、トランスポートパケ
ットに同期して到着時刻付加器87に供給する。選択フ
ラグの詳細は、図7を参照して、後述する。
【0107】到着時刻計測カウンタ86は、トランスポ
ートパケットを記録を開始するとき、CPU94から供給
される信号を基に、そのカウンタ値を初期化する(例え
ば、カウンタ値が0にセットされる)。到着時刻計測カ
ウンタ86は、それ以後、基準クロック再生回路55か
ら供給されるクロック信号を基に、そのカウント値をカ
ウントアップして、カウント値を到着時刻付加器87お
よびパケット出力タイミング制御器91に供給する。
【0108】到着時刻付加器87は、到着時刻計測カウ
ンタ86から供給されたカウント値、および選択回路8
3から供給された選択フラグを基にしたタイムスタンプ
を生成して、生成したタイムスタンプを選択回路83か
ら供給されたトランスポートパケットに付加する。到着
時刻付加器87は、タイムスタンプを付加したトランス
ポートパケットをスイッチ89に供給する。
【0109】多重化回路92は、基準クロック再生回路
55から供給されたクロック信号を基に、MPEGビデオエ
ンコーダ57から供給された映像のエレメンタリストリ
ーム、およびMPEGオーディオエンコーダ58から供給さ
れた音声のエレメンタリストリームを多重化して、トラ
ンスポートパケットを生成し、生成したトランスポート
パケットにCPU94から供給されたタイムスタンプを付
加して、タイムスタンプを付加したトランスポートパケ
ットをスイッチ89に供給する。
【0110】スイッチ89は、CPU94から供給された
信号を基に、到着時刻付加器87から供給されたタイム
スタンプを付加したトランスポートパケット、および多
重化回路92から供給されたトランスポートパケット
(タイムスタンプが付加されている)のいずれか一方を
選択して、バッファ制御回路54に出力する。
【0111】バッファ制御回路54は、スイッチ89か
ら供給されたトランスポートパケットを、一時的にリン
グバッファを形成するバッファメモリに記憶して、バッ
ファメモリに記憶されているトランスポートパケットを
所定の数のトランスポートパケット単位で、HDD56に
出力する。
【0112】バッファ制御回路54は、HDD56から供
給されたトランスポートパケットをスイッチ90および
パケット出力タイミング制御器91に供給する。
【0113】HDD56は、バッファ制御回路54から供
給された、タイムスタンプが付加されたトランスポート
パケットを記録するとともに、記録されているパケット
をバッファ制御回路54に出力する。
【0114】スイッチ90は、バッファ制御回路54か
ら供給されたトランスポートパケットおよびデジタルイ
ンターフェース51から供給されたトランスポートパケ
ットのいずれか一方を選択して、分離回路93に供給す
る。
【0115】分離回路93は、基準クロック再生回路5
5から供給されたクロック信号を基に、スイッチ90か
ら供給されたトランスポートパケットを分離して、パケ
ッタイズドエレメンタリストリームを生成し、生成した
パケッタイズドエレメンタリストリームをMPEGAVデコー
ダ59に出力する。
【0116】パケット出力タイミング制御器91は、バ
ッファ制御回路54から供給されるタイムスタンプが付
加されたパケットを受信して、到着時刻計測カウンタ8
6から供給されるカウンタ値(HDD56に記録されてい
るパケットを再生するとき、到着時刻計測カウンタ86
は、基準クロック再生回路55から供給される固定の周
波数のクロック信号を基に、カウント値をカウントアッ
プする)、およびタイムスタンプを基に、パケットをデ
ジタルインターフェース51に供給するタイミングを制
御する。
【0117】すなわち、パケット出力タイミング制御器
91は、到着時刻計測カウンタ86から供給されるカウ
ンタ値とパケットに付加されたタイムスタンプを比較し
て、一致したとき、タイムスタンプを除去したパケット
を、デジタルインターフェース51に供給する。
【0118】CPU94は、図示せぬ操作部に対する使用
者の操作、およびRAM53またはRAM95に格納されてい
るプログラム若しくはデータを基に、到着時刻計測カウ
ンタ86の初期化などを実行して、多重分離回路52全
体を制御する。
【0119】CPU94は、多重化回路92がトランスポ
ートパケットをスイッチ89に供給するとき、多重化回
路92の動作を制御し、タイムスタンプデータ、選択オ
ーディオフラグ、および選択ビデオフラグを含むタイム
スタンプを生成して、生成したタイムスタンプを多重化
回路92に供給する。
【0120】次に、デジタルインターフェース51から
供給されたトランスポートパケットの記録、および記録
されているトランスポートパケットの出力について説明
する。
【0121】図6は、AVHDD31が所定の1チャンネル
に対応するトランスポートパケットを記録するときの、
トランスポートパケットを説明する図である。
【0122】例えば、デジタルインターフェース51か
ら図6(A)に示すトランスポートストリームが多重分
離回路52に供給されている場合、図示せぬ操作部に対
する使用者の操作により図中のBchを記録するように
AVHDD31が設定されたとき、選択回路83は、図6
(B)に示すように、Bchに対応するトランスポート
パケットを選択して、選択したトランスポートパケット
を到着時刻計測カウンタ86および到着時刻付加器87
に出力する。
【0123】到着時刻付加器87は、到着時刻計測カウ
ンタ86から供給されたカウント値、および選択回路8
3から供給された選択フラグを基にしたタイムスタンプ
を生成して、図6(C)に示すように、生成したタイム
スタンプを選択回路83から供給されたトランスポート
パケットの先頭に付加する。
【0124】図7は、到着時刻付加器87がトランスポ
ートパケットに付加するタイムスタンプの例を示す図で
ある。到着時刻付加器87がトランスポートパケットに
付加するタイムスタンプは、4バイトから成り、トラン
スポートパケットの先頭に付される。タイムスタンプ
は、例えば、8ビットのフラグおよび24ビットのタイ
ムスタンプデータから構成される。
【0125】24ビットのタイムスタンプデータには、
そのトランスポートパケットの先頭のデータが到着時刻
付加器87に入力された時点に、到着時刻計測カウンタ
86から供給されたカウント値が設定される。
【0126】例えば、図6(C)中の”Bch映像1”
と名前が付されたトランスポートパケットには、図6
(B)のt2’に対応するカウント値がタイムスタンプ
データとして格納されたタイムスタンプが付される。図
6(C)中の”Bch映像2”と名前が付されたトラン
スポートパケットには、図6(B)のt4’に対応する
カウント値がタイムスタンプデータとして格納されたタ
イムスタンプが付される。図6(C)中の”Bch音声
3”と名前が付されたトランスポートパケットには、図
6(B)のt7’に対応するカウント値がタイムスタン
プデータとして格納されたタイムスタンプが付される。
【0127】タイムスタンプの8ビットのフラグ中のい
ずれかの1ビットは、選択回路83から供給された選択
フラグである選択ビデオフラグが設定される。選択ビデ
オフラグは、そのトランスポートパケットに格納ている
映像データが復号されている(分離回路93が、その映
像データを格納したトランスポートパケットを選択し
て、トランスポートパケットに含まれる映像のデータを
パケッタイズドエレメンタリストリームとして出力して
いる)か否かを示す。
【0128】タイムスタンプの8ビットのフラグ中のい
ずれかの1ビットは、選択回路83から供給された選択
フラグである選択オーディオフラグが設定される。選択
オーディオフラグは、そのトランスポートパケットに格
納されている音声データが復号されている(分離回路9
3が、その音声データを格納したトランスポートパケッ
トを選択して、トランスポートパケットに含まれる音声
のデータをパケッタイズドエレメンタリストリームとし
て出力している)か否かを示す。
【0129】バッファ制御回路54は、スイッチ89か
ら供給された、タイムスタンプが付加されたトランスポ
ートパケットを、一時的にリングバッファを形成するバ
ッファメモリに記憶して、図6(D)に示すように、バ
ッファメモリに記憶されているトランスポートパケット
を所定の数のトランスポートパケット単位で、HDD56
に出力する。
【0130】次に、HDD56に記録されているパケット
の出力について説明する。HDD56に記録されているパ
ケットを出力するとき、図8(A)に示すように、HDD
56は、記録されているパケットをバッファ制御回路5
4に出力する。
【0131】パケット出力タイミング制御器91は、到
着時刻計測カウンタ86から供給されるカウンタ値とパ
ケットに付加されたタイムスタンプを比較して、一致し
たとき、タイムスタンプを除去したパケットを、デジタ
ルインターフェース51に供給する。
【0132】例えば、図8(B)中の”Bch映像1”
と名前が付されたパケットには、t 2’’に対応するタ
イムスタンプデータが格納されているので、到着時刻計
測カウンタ86から供給されるカウンタ値がt2’’に
なったとき、パケット出力タイミング制御器91は、”
Bch映像1”と名前が付されたパケットをデジタルイ
ンターフェース51に出力する。
【0133】図8(B)中の”Bch映像2”と名前が
付されたパケットには、t4’’に対応するタイムスタ
ンプデータが格納されているので、到着時刻計測カウン
タ86から供給されるカウンタ値がt4’’になったと
き、パケット出力タイミング制御器91は、”Bch映
像2”と名前が付されたパケットをデジタルインターフ
ェース51に出力する。
【0134】図8(B)中の”Bch音声3”と名前が
付されたパケットには、t7’’に対応するタイムスタ
ンプデータが格納されているので、到着時刻計測カウン
タ86から供給されるカウンタ値がt7’’になったと
き、パケット出力タイミング制御器91は、”Bch音
声3”と名前が付されたパケットをデジタルインターフ
ェース51に出力する。
【0135】このように、AVHDD31は、記録している
パケットを、それぞれ記録したときに供給された時間の
間隔に対応させて出力することができる。
【0136】図9は、AVHDD31が複数のチャンネルに
対応するトランスポートパケットを記録するときの、ト
ランスポートパケットを説明する図である。
【0137】例えば、デジタルインターフェース51か
ら図9(A)に示すトランスポートストリームが多重分
離回路52に供給されている場合、図示せぬ操作部に対
する使用者の操作により図中のAch、Bch、および
Cchを記録するようにAVHDD31が設定されたとき、
到着時刻付加器87は、Ach、Bch、およびCch
に対応するトランスポートパケットに、選択ビデオフラ
グおよび選択オーディオフラグが設定されたタイムスタ
ンプを付す。
【0138】例えば、時刻t1乃至時刻t9の期間、Ac
hの映像および音声が復号されている(分離回路93
が、Achに対応する映像データまたは音声データを格
納したトランスポートパケットを選択して、トランスポ
ートパケットに含まれるデータをパケッタイズドエレメ
ンタリストリームとして出力している)場合、到着時刻
付加器87は、t1’に対応するカウント値がタイムス
タンプデータとして格納され、選択ビデオフラグが1に
設定され、選択オーディオフラグが0に設定されたタイ
ムスタンプを、”Ach映像1”と名前が付されたトラ
ンスポートパケットに付加する。
【0139】時刻t1乃至時刻t9の期間、Achの映像
および音声が復号されている場合、到着時刻付加器87
は、t2’に対応するカウント値がタイムスタンプデー
タとして格納され、選択ビデオフラグが0に設定され、
選択オーディオフラグが0に設定されたタイムスタンプ
を、”Bch映像1”と名前が付されたトランスポート
パケットに付加する。
【0140】時刻t1乃至時刻t9の期間、Achの映像
および音声が復号されている場合、到着時刻付加器87
は、t3’に対応するカウント値がタイムスタンプデー
タとして格納され、選択ビデオフラグが0に設定され、
選択オーディオフラグが1に設定されたタイムスタンプ
を、”Ach音声1”と名前が付されたトランスポート
パケットに付加する。
【0141】時刻t1乃至時刻t9の期間、Achの映像
および音声が復号されている場合、到着時刻付加器87
は、t4’に対応するカウント値がタイムスタンプデー
タとして格納され、選択ビデオフラグが0に設定され、
選択オーディオフラグが0に設定されたタイムスタンプ
を、”Bch映像2”と名前が付されたトランスポート
パケットに付加する。
【0142】時刻t1乃至時刻t9の期間、Achの映像
および音声が復号されている場合、到着時刻付加器87
は、t5’に対応するカウント値がタイムスタンプデー
タとして格納され、選択ビデオフラグが0に設定され、
選択オーディオフラグが0に設定されたタイムスタンプ
を、”Cch音声1”と名前が付されたトランスポート
パケットに付加する。
【0143】時刻t1乃至時刻t9の期間、Achの映像
および音声が復号されている場合、到着時刻付加器87
は、t6’に対応するカウント値がタイムスタンプデー
タとして格納され、選択ビデオフラグが1に設定され、
選択オーディオフラグが0に設定されたタイムスタンプ
を、”Ach映像2”と名前が付されたトランスポート
パケットに付加する。
【0144】時刻t1乃至時刻t9の期間、Achの映像
および音声が復号されている場合、到着時刻付加器87
は、t7’に対応するカウント値がタイムスタンプデー
タとして格納され、選択ビデオフラグが0に設定され、
選択オーディオフラグが0に設定されたタイムスタンプ
を、”Bch音声3”と名前が付されたトランスポート
パケットに付加する。
【0145】時刻t1乃至時刻t9の期間、Achの映像
および音声が復号されている場合、到着時刻付加器87
は、t8’に対応するカウント値がタイムスタンプデー
タとして格納され、選択ビデオフラグが1に設定され、
選択オーディオフラグが0に設定されたタイムスタンプ
を、”Ach映像3”と名前が付されたトランスポート
パケットに付加する。
【0146】到着時刻付加器87は、同様の処理を繰り
返して、図9(B)に示すように、HDD56は、このよ
うなタイムスタンプが付されたAch、Bch、および
Cchに対応するトランスポートパケットを記録する。
【0147】例えば、時刻t1乃至時刻t4の期間、Ac
hの映像および音声が復号され、時刻t5乃至時刻t8
期間、Bchの映像および音声が復号された場合、到着
時刻付加器87は、t1’に対応するカウント値がタイ
ムスタンプデータとして格納され、選択ビデオフラグが
1に設定され、選択オーディオフラグが0に設定された
タイムスタンプを、”Ach映像1”と名前が付された
トランスポートパケットに付加し、t2’に対応するカ
ウント値がタイムスタンプデータとして格納され、選択
ビデオフラグが0に設定され、選択オーディオフラグが
0に設定されたタイムスタンプを、”Bch映像1”と
名前が付されたトランスポートパケットに付加する。
【0148】時刻t1乃至時刻t4の期間、Achの映像
および音声が復号され、時刻t5乃至時刻t8の期間、B
chの映像および音声が復号された場合、到着時刻付加
器87は、t3’に対応するカウント値がタイムスタン
プデータとして格納され、選択ビデオフラグが0に設定
され、選択オーディオフラグが1に設定されたタイムス
タンプを、”Ach音声1”と名前が付されたトランス
ポートパケットに付加し、t4’に対応するカウント値
がタイムスタンプデータとして格納され、選択ビデオフ
ラグが0に設定され、選択オーディオフラグが0に設定
されたタイムスタンプを、”Bch映像2”と名前が付
されたトランスポートパケットに付加する。
【0149】時刻t1乃至時刻t4の期間、Achの映像
および音声が復号され、時刻t5乃至時刻t8の期間、B
chの映像および音声が復号された場合、到着時刻付加
器87は、t5’に対応するカウント値がタイムスタン
プデータとして格納され、選択ビデオフラグが0に設定
され、選択オーディオフラグが0に設定されたタイムス
タンプを、”Cch音声1”と名前が付されたトランス
ポートパケットに付加し、t6’に対応するカウント値
がタイムスタンプデータとして格納され、選択ビデオフ
ラグが0に設定され、選択オーディオフラグが0に設定
されたタイムスタンプを、”Ach映像2”と名前が付
されたトランスポートパケットに付加する。
【0150】時刻t1乃至時刻t4の期間、Achの映像
および音声が復号され、時刻t5乃至時刻t8の期間、B
chの映像および音声が復号された場合、到着時刻付加
器87は、t7’に対応するカウント値がタイムスタン
プデータとして格納され、選択ビデオフラグが0に設定
され、選択オーディオフラグが1に設定されたタイムス
タンプを、”Bch音声3”と名前が付されたトランス
ポートパケットに付加し、t8’に対応するカウント値
がタイムスタンプデータとして格納され、選択ビデオフ
ラグが0に設定され、選択オーディオフラグが0に設定
されたタイムスタンプを、”Ach映像3”と名前が付
されたトランスポートパケットに付加する。
【0151】到着時刻付加器87は、同様の処理を繰り
返して、図9(C)に示すように、HDD56は、このよ
うなタイムスタンプが付されたAch、Bch、および
Cchに対応するトランスポートパケットを記録する。
【0152】このようにすることで、AVHDD31は、記
録されているトランスポートパケットを読み出したと
き、トランスポートパケットに付加されているタイムス
タンプの選択ビデオフラグまたは選択オーディオフラグ
を読み取ることで、そのトランスポートパケットに格納
されている映像または音声が復号されたか否かを判定す
ることができる。
【0153】従って、所望の時刻にチャンネルを切り換
えながら、切り換えたチャンネルに対応するデータを復
号するとともに、1以上のチャンネルに対応するトラン
スポートパケットを記録した場合、AVHDD31は、簡単
に、復号のときのチャンネルの切り換えに対応させて、
チャンネルを切り換えながら、記録しているデータを再
生できるようになる。
【0154】例えば、AVHDD31は、記録されているト
ランスポートパケットを読み出して、選択ビデオフラグ
または選択オーディオフラグに1が設定されているトラ
ンスポートパケットを再生することで、使用者がトラン
スポートパケットを記録しているときに再生したチャン
ネルに対応させて、チャンネルを切り換えて、切り換え
たチャンネルに対応する映像および音声を再生すること
ができる。
【0155】なお、多重化回路92がトランスポートパ
ケットを出力するとき、CPU94は、到着時刻付加器8
7と同様の処理で、タイムスタンプデータ、選択オーデ
ィオフラグ、および選択ビデオフラグを生成する。
【0156】図10は、タイムスタンプの他の例を示す
図である。図10に示すタイムスタンプのフラグは、選
択ビデオフラグおよび選択オーディオフラグに加えて、
例えば、2ビットのプログラム識別フラグを含む。プロ
グラム識別フラグは、2ビットに限らず、1ビット乃至
6ビットのいずれかのビット数でもよい。
【0157】例えば、デジタルインターフェース51か
ら図11(A)に示すトランスポートストリームが多重
分離回路52に供給されている場合、図示せぬ操作部に
対する使用者の操作により図中のAch、Bch、およ
びCchを記録するようにAVHDD31が設定されたと
き、図11(B)に示す到着時刻付加器87は、00の
値が設定されたプログラム識別フラグを含むタイムスタ
ンプをAch対応するトランスポートパケットに付加
し、01の値が設定されたプログラム識別フラグを含む
タイムスタンプをBch対応するトランスポートパケッ
トに付加し、10の値が設定されたプログラム識別フラ
グを含むタイムスタンプをCch対応するトランスポー
トパケットに付加する。
【0158】また、到着時刻付加器87は、プログラム
識別フラグに、プログラム毎に異なる値を設定するよう
にしてもよい。すなわち、プログラム識別フラグは、同
じチャンネルに対応するトランスポートパケットであっ
ても、異なるプログラムのトランスポートパケットであ
れば、異なる値が設定される。
【0159】バッファ制御回路54は、その内部に有す
るバッファメモリをAch、Bch、およびCchのそ
れぞれに対応する3つの領域に分割する。例えば、図1
2に示すように、バッファメモリのアドレスMからアド
レス(M+N−1)までの領域は、Achに対応するバ
ッファエリア(A)とされる。同様に、バッファメモリ
のアドレス(M+N)からアドレス(M+N+O−1)
までの領域は、Bchに対応するバッファエリア(B)
とされ、バッファメモリのアドレス(M+N+O)から
アドレス(M+N+O+P−1)までの領域は、Cch
に対応するバッファエリア(C)とされる。
【0160】バッファエリア(A)、バッファエリア
(B)、およびバッファエリア(C)は、それぞれリン
グバッファを構成する。
【0161】バッファ制御回路54は、プログラム識別
フラグの値を基に、タイムスタンプが付加されたAch
対応するトランスポートパケットを、Achに対応する
バッファエリア(A)に出力する。バッファ制御回路5
4は、プログラム識別フラグの値を基に、タイムスタン
プが付加されたBch対応するトランスポートパケット
を、Bchに対応するバッファエリア(B)に出力す
る。バッファ制御回路54は、プログラム識別フラグの
値を基に、タイムスタンプが付加されたCch対応する
トランスポートパケットを、Cchに対応するバッファ
エリア(C)に出力する。
【0162】バッファ制御回路54は、バッファエリア
(A)に記憶されたAchに対応するトランスポートパ
ケット(タイムスタンプが付されている)を、例えば、
Achに対応するファイルとして記録するようにHDD5
6に出力する。図13(A)に示すように、HDD56
は、Achに対応するトランスポートパケットを、Ac
hに対応するファイルを記録するためのクラスタ(A)
に記録する。クラスタ(A)を構成するセクタには、A
chに対応する、タイムスタンプが付されたトランスポ
ートパケットが記録される。
【0163】バッファ制御回路54は、バッファエリア
(B)に記憶されたBchに対応するトランスポートパ
ケット(タイムスタンプが付されている)を、例えば、
Bchに対応するファイルとして記録するようにHDD5
6に出力する。図13(B)に示すように、HDD56
は、Bchに対応するトランスポートパケットを、Bc
hに対応するファイルを記録するためのクラスタ(B)
に記録する。クラスタ(B)を構成するセクタには、B
chに対応する、タイムスタンプが付されたトランスポ
ートパケットが記録される。
【0164】同様に、バッファ制御回路54は、バッフ
ァエリア(C)に記憶されたCchに対応するトランス
ポートパケット(タイムスタンプが付されている)を、
例えば、Cchに対応するファイルとして記録するよう
にHDD56に出力する。図13(C)に示すように、HDD
56は、Cchに対応するトランスポートパケットを、
Cchに対応するファイルを記録するためのクラスタ
(C)に記録する。クラスタ(C)を構成するセクタに
は、Cchに対応する、タイムスタンプが付されたトラ
ンスポートパケットが記録される。
【0165】なお、バッファ制御回路54は、バッファ
エリア(A)乃至バッファエリア(C)のいずれか1つ
に対応させて、HDD56のクラスタを指定して、HDD56
にトランスポートパケットを記録させるようにしてもよ
い。
【0166】また、図13において、HDD56のセクタ
フォーマットにおけるIDフィールド、データフィールド
のSYNC、およびデータフィールドのCRCなどは、その図
示を省略している。
【0167】なお、図13に示すクラスタのサイズを、
8KBとしたが、8KBの場合に限らず、4KB,16KB,32KB、
または64KBのクラスタの場合でも同様にトランスポート
パケットが記録される。
【0168】このように、HDD56は、プログラム毎
に、トランスポートパケットをそれぞれ異なるファイ
ル、クラスタ、またはセクタに記録するので、AVHDD3
1は、所望のプログラム毎にトランスポートパケットを
消去することができる。
【0169】次に、多重分離回路52によるPCRの取得
の処理を、図14のフローチャートを参照して説明す
る。ステップS11において、多重分離回路52は、ト
ランスポートストリームのトランスポートパケットを入
力する。ステップS12において、PCRPID検出回路81
は、入力されたトランスポートパケットに含まれるPAT
を受信する。ステップS13において、PCRPID検出回路
81は、受信したPATからPMTのPIDを取得する。
【0170】ステップS14において、PCRPID検出回路
81は、ステップS13の処理で取得したPMTのPIDを基
に、入力されたトランスポートパケットに含まれるPMT
を受信する。ステップS15において、PCRPID検出回路
81は、受信したPMTからPCRのPIDを取得する。PCRPID
検出回路81は、PCRのPIDをPCR検出回路82に供給す
る。
【0171】ステップS16において、PCR検出回路8
2は、ステップS15の処理で供給されたPCRのPIDを基
に、入力されたトランスポートパケットに含まれるPCR
を取得する。
【0172】ステップS17において、多重分離回路5
2および基準クロック再生回路55は、ステップS16
の処理で取得したPCRの値に対応して、PLLをかけて、ク
ロック信号を生成し、処理は終了する。
【0173】このように、AVHDD31は、トランスポー
トパケットからPCRを取得して、PCRを基に、そのトラン
スポートパケットの生成のときのクロックに同期したク
ロック信号を生成することができる。
【0174】次に、多重分離回路52によるトランスポ
ートパケットへのタイムスタンプの付加の処理を図15
のフローチャートを参照して、説明する。ステップS3
1において、CPU94は、到着時刻計測カウンタ86を
初期化する。到着時刻計測カウンタ86は、基準クロッ
ク再生回路55から供給されるクロック信号を基に、カ
ウンタ値をカウントアップする。ステップS32におい
て、多重分離回路52は、トランスポートストリームの
トランスポートパケットを入力する。
【0175】ステップS33において、到着時刻付加器
87は、トランスポートパケットの先頭データが入力し
た時点の到着時刻計測カウンタ86のカウンタ値を取得
する。ステップS34において、到着時刻付加器87
は、タイムスタンプデータ、選択ビデオフラグ、および
選択オーディオフラグなどを含む4バイトのタイムスタ
ンプを生成して、188バイトのトランスポートパケッ
トに4バイトのタイムスタンプを付加する。ステップS
35において、到着時刻付加器87は、192バイトの
パケット(タイムスタンプが付加されたトランスポート
パケット)をバッファ制御回路54に出力する。
【0176】ステップS36において、多重分離回路5
2は、使用者の操作に対応した図示せぬ操作部からの信
号などを基に、記録が終了したか否かを判定し、記録が
終了していないと判定された場合、ステップS32に戻
り、トランスポートパケットへのタイムスタンプの付加
の処理を繰り返す。
【0177】ステップS36において、記録が終了した
と判定された場合、処理は終了する。
【0178】このように、多重分離回路52は、トラン
スポートパケットに、そのトランスポートパケットが入
力した時点に対応するタイムスタンプデータ、選択ビデ
オフラグ、および選択オーディオフラグなどを含むタイ
ムスタンプを付加して、バッファ制御回路54に出力す
ることができる。
【0179】次に、バッファ制御回路54がHDD56に
トランスポートパケットを記録させる処理を図16のフ
ローチャートを参照して説明する。ステップS51にお
いて、バッファ制御回路54は、多重分離回路52から
トランスポートパケットが入力されたか否かを判定し、
パケットが入力されたと判定された場合、ステップS5
2に進み、トランスポートパケットに付加されたタイム
スタンプに含まれるプログラム識別フラグを基に、入力
されたトランスポートパケットのチャンネルを取得す
る。
【0180】ステップS53において、バッファ制御回
路54は、トランスポートパケットをステップS52の
処理で取得したチャンネルに対応するバッファエリアに
格納し、手続は、ステップS54に進む。
【0181】ステップS51において、パケットが入力
されていないと判定された場合、トランスポートパケッ
トのバッファへの格納の処理は必要ないので、ステップ
S52およびステップS53の処理はスキップされ、手
続はステップS54に進む。
【0182】ステップS54において、バッファ制御回
路54は、例えば、図12に示すバッファエリア(A)
などの、所定のバッファエリアを選択する。ステップS
55において、バッファ制御回路54は、予め記憶され
ている閾値を基に、ステップS54の処理で選択された
バッファエリアに所定の数のパケットが格納されている
か否かを判定し、選択されたバッファエリアに所定の数
のパケットが格納されていると判定された場合、ステッ
プS56に進み、選択されたバッファエリアの所定の量
のデータを、バッファエリアに対応するセクタを指定し
て、HDD56に出力して、ステップS57に進む。
【0183】ステップS55において、選択されたバッ
ファエリアに所定の数のパケットが格納されていないと
判定された場合、ステップS56の処理はスキップさ
れ、手続きは、ステップS57に進む。
【0184】ステップS57において、バッファ制御回
路54は、全てのバッファエリアが選択されたか否かを
判定し、全てのバッファエリアが選択されていないと判
定された場合、ステップS54に戻り、次のバッファエ
リアを選択して、バッファエリアからのデータの出力の
処理を繰り返す。
【0185】ステップS57において、全てのバッファ
エリアが選択されたと判定された場合、ステップS51
に戻り、パケットの入力のから、処理を繰り返す。
【0186】以上のように、バッファ制御回路54は、
入力したパケットを、チャンネル毎のバッファエリアに
格納して、各バッファエリアに格納されたパケット毎、
すなわち、所定のチャンネルのパケット毎にセクタを指
定してHDD56に出力することができる。
【0187】次に、多重分離回路52からデジタルイン
ターフェース51へのパケットの出力の処理を図17の
フローチャートを参照して説明する。ステップS71に
おいて、CPU94は、到着時刻計測カウンタ86を初期
化する。以後の処理において、到着時刻計測カウンタ8
6は、基準クロック再生回路55から供給されるクロッ
ク信号を基に、カウント値をカウントアップするととも
に、カウント値をパケット出力タイミング制御器91に
供給する。
【0188】ステップS72において、多重分離回路5
2は、バッファ制御回路54にHDD56からパケットを
読み出させる。バッファ制御回路54は、HDD56から
タイムスタンプが付加されているパケットを読み出さ
せ、読み出したパケットを多重分離回路52に供給す
る。
【0189】ステップS73において、パケット出力タ
イミング制御器91は、ステップS72の処理で供給さ
れたパケットに付加されているタイムスタンプを取得す
る。
【0190】ステップS74において、パケット出力タ
イミング制御器91は、到着時刻計測カウンタ86から
供給されるカウンタ値と、ステップS73の処理で取得
したタイムスタンプの値とが一致したか否かを判定し、
カウンタ値とタイムスタンプの値とが一致していないと
判定された場合、カウンタ値とタイムスタンプの値とが
一致するまで、ステップS74の判定の処理を繰り返
す。
【0191】ステップS74において、カウンタ値とタ
イムスタンプの値とが一致したと判定された場合、ステ
ップS75に進み、パケット出力タイミング制御器91
は、パケットから4バイトのタイムスタンプを除去す
る。
【0192】ステップS76において、パケット出力タ
イミング制御器91は、188バイトのパケットをデジ
タルインターフェース51に出力する。
【0193】ステップS77において、多重分離回路5
2は、使用者の操作に対応した図示せぬ操作部からの信
号などを基に、再生が終了したか否かを判定し、再生が
終了していないと判定された場合、ステップS72に戻
り、パケットの読み出しから処理を繰り返す。
【0194】ステップS77において、再生が終了した
と判定された場合、処理は終了する。
【0195】このように、AVHDD31は、HDD56に記録
されている、デジタルインターフェース51を介して入
力されたトランスポートパケットに対応するパケット
を、そのパケットが記録されたとき、AVHDD31に入力
されたタイミングに対応した時間の間隔で出力すること
ができる。
【0196】また、AVHDD31は、HDD56に記録されて
いる、多重分離回路52が生成したトランスポートパケ
ットに対応するパケットを、そのパケットが記録された
とき、多重分離回路52から出力されたタイミングに対
応した時間の間隔で出力することができる。
【0197】図18は、本発明に係るAVHDD31の他の
実施の形態の構成を示す図である。図3に示す場合と同
様の部分には、同一の番号を付してあり、その説明は省
略する。
【0198】ディスクアレイ制御回路121は、いわゆ
る、RAID(Redundant Array of Independent Disks)-5
の方式のディスクアレイコントローラで、バッファ制御
回路54から供給された、タイムスタンプが付加された
パケットを分割してHDD56−1乃至HDD56−3のいず
れか1つに記録させるとともに、分割して記録させたデ
ータを基に、パリティデータを生成して、HDD56−1
乃至HDD56−3のいずれか1つに記録させる。
【0199】図19は、ディスクアレイ制御回路121
がHDD56−1乃至HDD56−3に記録させるデータの例
を説明する図である。
【0200】例えば、バッファ制御回路54から、それ
ぞれ4バイトのタイムスタンプが付された、それぞれ1
88バイトの、”Ach映像1”と名前が付されたパケ
ット、”Ach音声1”と名前が付されたパケット、”
Ach映像2”と名前が付されたパケット、”Ach映
像3”と名前が付されたパケット、”Ach映像4”と
名前が付されたパケット、”Ach映像5”と名前が付
されたパケット、”Ach映像6”と名前が付されたパ
ケット、”Ach音声2”と名前が付されたパケッ
ト、”Ach映像7”と名前が付されたパケット、”A
ch映像8”と名前が付されたパケット、および”Ac
h映像9”と名前が付されたパケットがディスクアレイ
制御回路121に供給された場合について説明する。
【0201】ディスクアレイ制御回路121は、HDD5
6−1に、192バイトの”Ach映像1”と名前が付
されたパケット、192バイトの”Ach音声1”と名
前が付されたパケット、および”Ach映像2”と名前
が付されたパケットの内の先頭から128バイトデータ
をHDD56−1のセクタ1−1に記録させる。ディスク
アレイ制御回路121は、HDD56−2に、”Ach映
像2”と名前が付されたパケットの残りの64バイトの
データ、192バイトの”Ach映像3”と名前が付さ
れたパケット、192バイトの”Ach映像4”と名前
が付されたパケット、および”Ach映像5”と名前が
付されたパケットの内の先頭から64バイトデータをHD
D56−2のセクタ2−1(HDD56−1のセクタ1−1
に対応する)に記録させる。
【0202】ディスクアレイ制御回路121は、HDD5
6−1のセクタ1−1に記録したデータと、HDD56−
2のセクタ2−1に記録したデータとの、各ビット毎の
排他的論理和を求めて、パリティデータを生成し、図1
9(C)に示すように、HDD56−1のセクタ1−1お
よびHDD56−2のセクタ2−1に対応する、HDD56−
3のセクタ3−1に記録させる。
【0203】ディスクアレイ制御回路121は、HDD5
6−1に、”Ach映像5”と名前が付されたパケット
の残りの128バイトのデータ、192バイトの”Ac
h映像6”と名前が付されたパケット、および192バ
イトの”Ach音声2”と名前が付されたパケットをHD
D56−1のセクタ1−2に記録させる。ディスクアレ
イ制御回路121は、HDD56−2に、192バイト
の”Ach映像7”と名前が付されたパケット、192
バイトの”Ach映像8”と名前が付されたパケット、
および”Ach映像9”と名前が付されたパケットの内
の先頭から128バイトデータをHDD56−2のセクタ
2−2(HDD56−1のセクタ1−2に対応する)に記
録させる。
【0204】ディスクアレイ制御回路121は、HDD5
6−1のセクタ1−2に記録したデータと、HDD56−
2のセクタ2−2に記録したデータとの、各ビット毎の
排他的論理和を求めて、パリティデータを生成して、図
19(C)に示すように、HDD56−1のセクタ1−2
およびHDD56−2のセクタ2−2に対応する、HDD56
−3のセクタ3−2に記録させる。
【0205】なお、パリティデータは、HDD56−3に
記録されるとは限らず、例えば、バッファ制御回路54
から供給されるデータが格納されるファイル毎に変更さ
れ、HDD56−1乃至HDD56−3のいずれか1つに記録
される。
【0206】また、図19において、HDD56−1乃至H
DD56−3のセクタフォーマットにおけるIDフィール
ド、データフィールドのSYNC、およびデータフィールド
のCRCなどは、その図示を省略している。
【0207】なお、ディスクアレイ制御回路121は、
RAID-5の方式に限らず、RAID-0,RAID-1,およびRAID-3
のいずれかの方式に基づいて、HDD56−1乃至HDD56
−3へのデータの書き込みを処理するようにしてもよ
い。
【0208】図18に示すAVHDD31は、図3に示す構
成を有するAVHDD31に比較して、より高速にパケット
を記録することができる。更に、HDD56−1乃至HDD5
6−3のいずれか1つからパケットが読み出せなくなっ
た場合(例えば、いわゆる、クラッシュした場合)、図
18に示すAVHDD31は、残ったHDD56−1乃至HDD5
6−3のいずれか2つに記録されているデータまたはパ
リティデータを基に、読み出せなくなったHDD56−1
乃至HDD56−3のいずれか1つのデータを生成するこ
とができる。
【0209】次に、ディスクアレイ制御回路121のデ
ータの記録の処理を、図20のフローチャートを参照し
て説明する。ステップS91において、ディスクアレイ
制御回路121は、バッファ制御回路54からデータを
受信したか否かを判定し、データを受信していないと判
定された場合、データを受信するまで、ステップS91
の処理を繰り返す。
【0210】ステップS91において、バッファ制御回
路54からデータを受信したと判定された場合、ステッ
プS92に進み、ディスクアレイ制御回路121は、受
信したデータを、受信したデータのデータ量などを基
に、第1のドライブ(例えば、HDD56−1)に記録す
るデータと、第2のドライブ(例えば、HDD56−2)
に記録するデータとに分割する。
【0211】ステップS93において、ディスクアレイ
制御回路121は、第1のドライブに記録するデータが
あるか否かを判定し、第1のドライブに記録するデータ
があると判定された場合、ステップS94に進み、ディ
スクアレイ制御回路121は、そのデータを第1のドラ
イブに記録する。
【0212】ステップS95において、ディスクアレイ
制御回路121は、ステップS94の処理で記録したデ
ータをディスクアレイ制御回路121の内部に記憶し
て、手続きは、ステップS96に進む。
【0213】ステップS93において、第1のドライブ
に記録するデータがないと判定された場合、ステップS
94およびステップS95の処理はスキップされ、手続
きは、ステップS96に進む。
【0214】ステップS96において、ディスクアレイ
制御回路121は、第2のドライブに記録するデータが
あるか否かを判定し、第2のドライブに記録するデータ
があると判定された場合、ステップS97に進み、その
データを第2のドライブに記録する。
【0215】ステップS98において、ディスクアレイ
制御回路121は、ディスクアレイ制御回路121の内
部に記憶しているデータと、ステップS97の処理で第
2のドライブに記録したデータとを基に、パリティデー
タを生成する。
【0216】ステップS99において、ディスクアレイ
制御回路121は、パリティデータを第3のドライブ
(例えば、HDD56−3)に記録して、ステップS91
に戻り、処理を繰り返す。
【0217】このように、ディスクアレイ制御回路12
1は、バッファ制御回路54から受信したデータをHDD
56−1乃至HDD56−3のいずれか2つに記録させる
とともに、HDD56−1乃至HDD56−3のいずれか2つ
に記録させたデータに対応するパリティデータをHDD5
6−1乃至HDD56−3のいずれか1つに記録させるこ
とができる。
【0218】なお、AVHDD31は、IEEE1394に規定する
方式に限らず、SCSI、ファイバチャネル、Bluetooth、U
SB(Universal Sirial Bus)などの方式でパケットを伝
送するようにしてもよい。
【0219】また、バッファ制御回路54またはディス
クアレイ制御回路121は、HDD56またはHDD56−1
乃至56−3にパケットを記録させると説明したが、HD
D56またはHDD56−1乃至56−3に限らず、磁気デ
ィスク、光ディスク、光磁気ディスク、または半導体メ
モリなどにパケットを記録させるようにしてもよい。
【0220】なお、AVHDD31は、2つ以上のMPEGオー
ディオエンコーダ、または2つ以上のMPEGビデオエンコ
ーダを設けるようにしてもよい。
【0221】上述した一連の処理は、ハードウェアによ
り実行させることもできるが、ソフトウェアにより実行
させることもできる。一連の処理をソフトウェアにより
実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプロ
グラムが、専用のハードウェアに組み込まれているコン
ピュータ、または、各種のプログラムをインストールす
ることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば
汎用のパーソナルコンピュータなどに、記録媒体からイ
ンストールされる。
【0222】この記録媒体は、図3または図18に示す
ように、コンピュータとは別に、ユーザにプログラムを
提供するために配布される、プログラムが記録されてい
る磁気ディスク41(フロッピディスクを含む)、光デ
ィスク42(CD-ROM(CompactDisc-Read Only Memory)、
DVD(Digital Versatile Disc)を含む)、光磁気ディ
スク43(MD(Mini-Disc)を含む)、若しくは半導体
メモリ44などよりなるパッケージメディアにより構成
されるだけでなく、コンピュータに予め組み込まれた状
態でユーザに提供される、プログラムが記録されている
図示せぬROMや、ハードディスクなどで構成される。
【0223】なお、本明細書において、記録媒体に格納
されるプログラムを記述するステップは、記載された順
序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずし
も時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に
実行される処理をも含むものである。
【0224】また、本明細書において、システムとは、
複数の装置により構成される装置全体を表すものであ
る。
【0225】
【発明の効果】請求項1に記載の情報処理装置、請求項
6に記載の情報処理方法、および請求項7に記載の記録
媒体によれば、データを格納した複数のプログラムの伝
送単位が受信され、プログラムが選択され、プログラム
を識別する識別情報が、選択されたプログラムの伝送単
位に付加され、識別情報を基に、プログラム毎に伝送単
位を情報記録媒体の記録単位に記録させるように記録が
制御されるようにしたので、簡単に、所望のプログラム
の伝送単位を残したまま、他のプログラムの伝送単位を
消去することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の記録再生装置の構成を示す図である。
【図2】トランスポートパケットの例を示す図である。
【図3】本発明に係るAVHDD31の一実施の形態の構成
を示す図である。
【図4】多重分離回路52および基準クロック再生回路
55の構成を説明する図である。
【図5】MPEG2トランスポートストリームの構造を説明
する図である。
【図6】トランスポートパケットの例を示す図である。
【図7】タイムスタンプの例を示す図である。
【図8】トランスポートパケットの例を示す図である。
【図9】トランスポートパケットの例を示す図である。
【図10】タイムスタンプの他の例を示す図である。
【図11】トランスポートパケットの例を示す図であ
る。
【図12】バッファエリアを説明する図である。
【図13】HDD56に記録されるパケットを説明する図
である。
【図14】PCRの取得の処理を説明するフローチャート
である。
【図15】トランスポートパケットへのタイムスタンプ
の付加の処理を説明するフローチャートである。
【図16】トランスポートパケットを記録する処理を説
明するフローチャートである。
【図17】パケットの出力の処理を説明するフローチャ
ートである。
【図18】本発明に係るAVHDD31の他の実施の形態の
構成を示す図である。
【図19】HDD56−1乃至HDD56−3が記録するデー
タの例を示す図である。
【図20】ディスクアレイ制御回路121のデータの記
録の処理を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
31 AVHDD, 41 磁気ディスク, 42 光ディ
スク, 43 光磁気ディスク, 44 半導体メモ
リ, 51 デジタルインターフェース, 52多重分
離回路, 53 RAM, 54 バッファ制御回路,
56,56−1乃至56−3 HDD, 81 PCRPID検
出回路, 82 PCR検出回路,83 選択回路, 8
6 到着時刻計測カウンタ, 87 到着時刻付加器,
91 パケット出力タイミング制御器, 92 多重
化回路, 94 CPU, 121ディスクアレイ制御
回路
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04L 12/28 H04N 5/92 H 5D110 H04N 5/445 H04L 11/00 310D 5K033 5/765 H04N 5/91 L 7/08 7/08 Z 7/081 7/137 Z 7/32 (72)発明者 末永 信一 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 佐藤 重治 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 相羽 雅之 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 5C025 AA23 CA01 CB06 CB08 DA01 DA04 DA05 5C053 FA20 FA21 FA23 GB05 GB37 LA06 LA11 5C059 MA00 RB02 RB10 RC04 RC33 RC34 SS02 SS30 UA05 5C063 AA10 AB03 AB05 AC01 AC05 DA01 DA05 DA07 DA13 EB33 5D044 AB05 AB07 BC01 CC05 DE12 DE14 DE24 DE37 DE39 DE49 DE83 EF03 EF05 FG10 FG18 HH07 HL02 5D110 AA13 AA27 AA29 CB07 DA17 DB05 DC16 5K033 AA02 BA14 BA15 CA12 CC02

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1以上のプログラムの、符号化されてい
    るデータを受信する情報処理装置において、 前記データを格納した複数のプログラムの伝送単位を受
    信する受信手段と、 前記プログラムを選択する選択手段と、 前記プログラムを識別する識別情報を、前記選択手段で
    選択された前記プログラムの前記伝送単位に付加する付
    加手段と、 前記識別情報を基に、前記プログラム毎に前記伝送単位
    を情報記録媒体の記録単位に記録させるように記録を制
    御する記録制御手段とを含むことを特徴とする情報処理
    装置。
  2. 【請求項2】 前記記録制御手段は、前記プログラム毎
    に前記伝送単位を記憶する記憶手段を有することを特徴
    とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 【請求項3】 前記伝送単位は、MPEG方式のトランスポ
    ートパケットであることを特徴とする請求項1に記載の
    情報処理装置。
  4. 【請求項4】 前記記録単位は、セクタであることを特
    徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  5. 【請求項5】 前記付加手段は、前記受信手段が受信し
    た時刻に対応する時刻情報を、前記選択手段で選択され
    たプログラムの前記伝送単位に更に付加することを特徴
    とする請求項1に記載の情報処理装置。
  6. 【請求項6】 1以上のプログラムの、符号化されてい
    るデータを受信する情報処理装置の情報処理方法におい
    て、 前記データを格納した複数のプログラムの伝送単位の受
    信を制御する受信制御ステップと、 前記プログラムを選択する選択ステップと、 前記プログラムを識別する識別情報を、前記選択ステッ
    プの処理で選択された前記プログラムの前記伝送単位に
    付加する付加ステップと、 前記識別情報を基に、前記プログラム毎に前記伝送単位
    を情報記録媒体の記録単位に記録させるように記録を制
    御する記録制御ステップとを含むことを特徴とする情報
    処理方法。
  7. 【請求項7】 1以上のプログラムの、符号化されてい
    るデータの受信を制御する情報処理用のプログラムであ
    って、 前記データを格納した複数のプログラムの伝送単位の受
    信を制御する受信制御ステップと、 前記プログラムを選択する選択ステップと、 前記プログラムを識別する識別情報を、前記選択ステッ
    プの処理で選択された前記プログラムの前記伝送単位に
    付加する付加ステップと、 前記識別情報を基に、前記プログラム毎に前記伝送単位
    を情報記録媒体の記録単位に記録させるように記録を制
    御する記録制御ステップとを含むことを特徴とするコン
    ピュータが読み取り可能なプログラムが記録されている
    記録媒体。
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