JP3258911B2 - ディジタルビデオレコーダ - Google Patents

ディジタルビデオレコーダ

Info

Publication number
JP3258911B2
JP3258911B2 JP18211196A JP18211196A JP3258911B2 JP 3258911 B2 JP3258911 B2 JP 3258911B2 JP 18211196 A JP18211196 A JP 18211196A JP 18211196 A JP18211196 A JP 18211196A JP 3258911 B2 JP3258911 B2 JP 3258911B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mpeg
pcr
bits
transmission rate
data
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP18211196A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH1028252A (ja
Inventor
重和 峯近
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP18211196A priority Critical patent/JP3258911B2/ja
Publication of JPH1028252A publication Critical patent/JPH1028252A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3258911B2 publication Critical patent/JP3258911B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Television Signal Processing For Recording (AREA)
  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、MPEG2(Moving Pic
ture Experts Group 2)トランスポートストリーム(以下
「MPEG-TS」と記す)信号を磁気テープ等の記録媒体に記
録するディジタルビデオレコーダに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、MPEG-TS信号を記録する技術は、
特許出願公開公報(特開平7-327199号公報)に記されて
いる。
【0003】この文献に記載の方法では、 放送されて
くるMPEG-TS信号の全部または一部をVCRに記録する際
に、放送と同時に送られてくるPMT (program map tabl
e:複数プログラムが多重されて送られてくるMPEG-TS信
号に多重されている情報で、それぞれのプログラムに対
し一つ存在し、対応するプログラムに関連するデータが
どのPID値を持つパケットで伝送されているかという情
報を伝送する。) もしくは、該当するPID(Packet ID:
個々のパケットの識別信号)を書き換えることを特徴と
している。
【0004】そのようにすることで、ディジタル放送を
VCR(ビデオ・カセット・レコーダ)に記録した後、そ
のプログラムを再生する場合、放送時に、放送局側が割
り当てていたプログラム番号を入力することなく、あら
かじめ決めているVCR専用のプログラム番号Xを選択す
ることで、VCRからの再生データをデコーダで自動的に
再生できるようにしたものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の従来
技術で示した文献では、MPEG-TS信号を記録再生する過
程で発生するPCR(Program Clock Reference)値の不整合
については触れられていない。
【0006】PCR値は図9のトランスポートストリーム
(TS)パケット(1つのTSパケットはheaderとpayl
oadから構成され188バイトからなる)に示されるよ
うに、TSパケットヘッダ領域のadaptation _ field内の
PCR領域42ビット分に書かれている時間管理情報で、27M
Hzのクロック単位で表されている。PCRの役目は、エン
コード時の時間情報をデコーダに伝えるためにあり、デ
コーダはこのPCR値をもとにデコーダ自体がもっている
内部時計を調整し、エンコード時の時間管理情報とデコ
ード時の時間管理情報の整合性をとる。
【0007】PCR値を放送では、ほぼ100m秒毎にPCR値を
含んだMPEG-TSパケットを挿入することが推奨されてい
る。PCR値を運んでいるパケットがどういったPID番号を
持つパケットであるかは、前述のPMT内に例えば PCR_PI
D=10という様に記されている。
【0008】しかしこのPCR値の時間情報は、放送時の
ビットストリームに対応しているもので、任意のプログ
ラムを抜き出して、しかもレート変換処理が施されてい
るVCR等の記録信号では、この時間情報は崩れている。
【0009】この整合性のないPCR値が記録されている
ディジタルビデオレコーダの再生信号をそのままMPE
Gデコーダに転送すれば、デコーダが正しく動作できな
くなる。
【0010】そこで、ディジタルビデオレコーダの再生
信号をデコーダに転送する前に、デコーダが正しく解釈
できる時間情報を持ったビットストリームに再合成する
必要がある。
【0011】従って、本発明はかかる問題点を解決する
ことを目的とするものである。
【0012】
【0013】請求項1に記載の発明は、MPEG2トランス
ポートストリーム(以下「MPEG-TS」と記す)信号を磁
気テープ等の記録媒体に記録するディジタルビデオレコ
ーダにおいて、所定の伝送レートを有する複数のパケッ
トからなるビットストリームデータとして時分割伝送さ
れてくるMPEG-TS信号に含まれる複数の番組を同時に受
信する手段と、前記複数の番組の内の任意の番組に関連
するパケット群のデータを選択して出力する選択手段
と、前記選択手段によって選択されたパケット群のデー
タを第1の伝送レートで記録媒体に記録する記録手段
と、前記記録媒体に記録されたデータを前記第1の伝送
レートで再生する再生手段と、前記再生手段により得ら
れる前記第1の伝送レートを有するデータを第2の伝送
レートに変換する伝送レート変換手段とを備え、前記複
数のパケット中の所定のパケットには27Mbps(M
bps:メガビット/秒)のクロック周波数単位で表さ
れる時間管理情報としてのPCR(Program Clock Referenc
e)値が含まれており、前記第2の伝送レートは前記時間
管理情報のクロック周波数である27Mbpsの整数倍
の周波数と同一の伝送レートであることを特徴とする。
【0014】請求項2に記載の発明は、請求項1におい
て、再生レートである前記第1の伝送レートが、27M
*( i −1)ビット/秒より高く、27M* iビット/
秒以下の場合( iは自然数)、前記再生レートを27M*i
ビット/秒に変換して出力することを特徴とするもの
である。
【0015】請求項3に記載の発明は、請求項2におい
て、再生された任意の番組からなる一連のMPEG-TSパケ
ットの内、PCR値を有するMPEG-TSパケット(以下「PCR
フィールド」)を検出し、隣接する2つのPCRフィール
ドを含むMPEG-TSパケット間に、前記隣接する2つのPCR
フィールドのPCR値の差ΔPCRを(27*i)MHzクロッ
ク期間で何周期分になるかを換算した値をX、前記隣接
する2つのPCRフィールドを含むMPEG-TSパケット間に記
録されているMPEG-TS信号の総ビット数をYとしたと
き、、(X−Y)個の(27*i)MHz周期のダミーデータ
を挿入することを特徴とするものである。
【0016】請求項4に記載の発明は、請求項1におい
て、再生レートである第1の伝送レートを(27*2(j
-1)) ビット/秒の伝送レートである第2の伝送レート
に変換して出力することを特徴とするものであって、こ
こでjは前記再生レートが、0ビット/秒より高く、2
7M ビット/秒以下の時、j=1、前記再生レートが、
27M ビット/秒より高い値の場合、前記再生レート
が、27M*2(j -2)ビット/秒より高く、27M*2(j
-1) ビット/秒以下の条件を満たす2以上の整数値を
取る。
【0017】請求項5に記載の発明は、請求項4におい
て、再生された任意の番組からなる一連のMPEG-TSパケ
ットの内、PCR値を有するMPEG-TSパケット(以下「PCR
フィールド」)を検出し、隣接する2つのPCRフィール
ドを含むMPEG-TSパケット間に、前記隣接する2つのPCR
フィールドのPCR値の差ΔPCRを(27*2(j -1))MHz
クロック期間で何周期分になるかを換算した値をZ、前
記隣接する2つのPCRフィールドを含むMPEG-TSパケット
間に記録されているMPEG-TS信号の総ビット数をYとした
とき、(Z−Y)個の(27*2(j -1))MHz周期のダミー
データを挿入することを特徴とするものである。
【0018】請求項6の発明は、請求項3、5のディジ
タルビデオレコーダにおいて、前記ダミーデータはMPEG
-TSパケットのSyncbyteパターンである0x47が生じ
ないデータでであるることを特徴とするものである。請
求項7の発明は、請求項6のディジタルビデオレコーダ
において、前記ダミーデータは“0”と“1”が交互に
繰り返されるビットからなることを特徴とするものであ
る。
【0019】このように、PCR値は27MHzクロックを単
位として表現されているため、ΔPCRは27MHzクロック
周期の整数倍の値をとるので、出力伝送レートを27MH
zの整数倍の値にレート変換することにより、隣接する
2つのPCRフィールドを含むMPEG-TSパケット間に、前記
問題点を解決するための手段を用いることによって導出
された (X-Y) もしくは (Z-Y)個のダミーデータを挿入
することで、前記隣接する2つの PCR値の整合性を取る
ことができるのである。また、ダミーデータは、 MPEG-
TSパケットのSyncbyteパターンである0x47が生じな
いデータであるためデコーダ側での誤動作は生じること
がない。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図面を
参照しつつ説明する。
【0021】図2は、通常のディジタル放送受信システ
ムを示すブロック図であって、放送/通信衛星から放射
される放送信号は、アンテナ51でキャッチされ、復調
器52で復調された後、FEC(FORWARD ERROR CORRECTIO
N)回路53で誤り訂正処理され、188バイト単位のMPEG
-TS信号に戻される。57はクロック生成用のPLL回
路である。
【0022】このMPEG-TS信号はデ・マルチプレクサ(D
eMUX)54部でリモコン等によって選択されたプログラ
ムに関する情報だけが抜き出される選局動作がなされ、
この選局動作によって抽出された信号がMPEGビデオデコ
ーダ55、MPEGオーディオデコーダ56によってそれぞ
れ映像信号及び音声信号にデコードされ出力される。
尚、アンテナ51を除く波線部分はセットトップボック
スと呼ばれる部分である。そして、本発明のVCR58
は、FEC回路53後のMPEG-TS信号の一部又は全部を記録
するものである。
【0023】このMPEG-TS信号のビットレートは放送シ
ステムによって異なるが、本実施例では30Mbps(bps:
ビット/秒)とする。
【0024】また、MPEG-TS信号を記録する上記VCRとし
て、DVB(欧州のディジタル放送)信号を記録するフォ
ーマットを満たしたVCRを用いることにする。
【0025】これは図3に示すようにSDフォーマット(Sp
ecifications of Consumer - Use Digital VCRs PART2)
のビデオエリアにMPEG-TS信号を記録する方法を採り、
ビデオエリアは、4トラック(F0,F1,F0,F2)周期で一つ
の物理的トラックパターンを構成し、通常再生データ用
エリア(NPエリア)、特殊再生用データエリア(TPLエリ
ア、TPHエリア)、ECC3エリアで構成される。
【0026】NPエリアには記録したいプログラムに関す
るMPEG-TSパケットが後述する所定の形式にブロック
(シンクブロック)化され、記録される。この時MPEG-T
Sパケットの中身は変更されることなくそのまま記録さ
れる。
【0027】TPL、TPHエリアは早送り、巻き戻し等の特
殊再生用データの記録エリアであり、 TPLエリアは低速
再生用、TPHエリアは高速再生用のデータを記録するエ
リアである。特殊再生用のMPEG-TS信号は、イントラ符
号化ピクチャであるI-pictureだけで構成される信号
で、 VCR内で入力MPEG-TS信号から作られる。ECC3エリ
アはSDフォーマットで規定されているリードソロモン内
符合、外符号とは別に新たにMPEG-TS信号用に追加され
た誤り訂正符号である。特殊再生用データエリア、ECC3
エリアについては、本実施例を説明する上で、本質的な
意味を持たないので、以上の説明に留めることにする。
【0028】次に本実施例におけるデジタルVCRのシン
クブロック構成について図4により説明する。
【0029】SDフォーマットの1シンクブロックの構成
は、2バイトのSync信号と3バイトのIDエリア、77バ
イトのデータエリア、8バイトのECCエリアからなって
いるが、DVB対応させるためのフォーマットとして、5
つのシンクブロックのデータエリアを使用して、188
バイトのMPEG-TS信号2パケットを記録するものとす
る。
【0030】次に図5を用いてMPEG-TSパケットの処理
の様子を示す。
【0031】入力ビットストリーム(図5(a))は、
30Mbpsの伝送レートで3種類のプログラム(番組)(Pro
g.A、 Prog.B、 Prog.C)が多重されているものとする。
【0032】ここでProg.Aだけを記録する場合、この入
力ビットストリームからProg.B、 Prog.Cに関するパケ
ットが捨てられる。選択されたMPEG-TSパケットは図4に
示したように2つの MPEG-TSパケットが5つのシンクブロ
ックに再配置され前述の各種ヘッダが付加され、ビデオ
エリアの記録レートが25Mbpsになるようレート変換され
VCRに記録される。
【0033】一方再生時にはVCRからの出力信号は、図
5(b)のようにVCR記録信号の記録/再生レートが25M
bpsであることから、下記の方法のAまたはBのいずれ
かにより、27Mbpsにレート変換され、隣接するPCRを
含むMPEG-TSパケット間にダミーデータが挿入された図
5(c)の出力MPEG-TS信号を出力する。 (方法A)記録されている任意のプログラムからなる一
連のMPEG-TS信号の再生レートが、27M*( i - 1)
ビット/秒より高く、27M* i ビット/秒以下の場合
(iは自然数)、前記再生レートを27M*i ビット/秒に
変換して出力する。
【0034】このとき再生された任意のプログラムから
なる一連のMPEG-TSパケットの中に含まれるPCR値を検出
し、そのPCR(Program Clock Reference)値を持つMPEG-T
Sパケットと前記MPEG-TSパケットに続いて存在する、同
じくあるPCR値を持つMPEG-TSパケット、つまり隣接する
2つのPCRフィールドを含むMPEG-TSパケット間に、前記
隣接する2つのPCRフィールドのPCR値の差ΔPCRを(2
7*i)MHzクロック期間で何周期分になるかを換算し
た値Xと、前記隣接する2つのPCRフィールドを含むMPEG
-TSパケット間に記録されているMPEG-TS信号の総ビット
数Yとから導出される(X−Y)個の(27*i)MHz周期の
ダミーデータを挿入するようにする。具体的には下記の
表1のように分類される。
【0035】
【表1】
【0036】(方法B)記録されている 任意のプログ
ラムからなる一連のMPEG-TS信号の再生レートを(27
*2(j -1)) ビット/秒に変換して出力する。
【0037】ここでjは前記再生レートが、0ビット/
秒より高く、27M ビット/秒以下の時、j=1とす
る。前記再生レートが、27M ビット/秒より高い値の
場合、前記再生レートが、27M*2(j -2)ビット/秒よ
り高く、27M*2(j -1) ビット/秒以下の条件を満た
す2以上の整数値を取る。具体的には下記の表2のよう
な値をとる。
【0038】
【表2】
【0039】PCRフィールドは図9のトランスポートス
トリームのoptional fields内の42ビットの領域で、
図6に示す如く33ビットのPCR_base領域と9ビットの
PCR_extention領域からなる。 PCR_base領域のデータは
90KHz単位、 PCR_extention領域のデータは27MHz単
位で1ずつ増加する。 PCR値のカウントアップはPCR_ex
tention領域で27MHz単位(27MHzのクロック)
で、0から299まで増加し、つぎにPCR_extention領
域が0になると同時にPCR_base領域が1増加する。
【0040】図7はこのカウントアップ動作の概念を示
す図であって、PCR_extention領域は「000000000」で始
まって27MHzのクロックでカウントアップ、換言す
れば、1/(27E6)秒毎に1つずつカウントアップ
され、1/(27E6)後には「0000000001」、次の1
/(27E6)後には「0000000010」のようにカウント
アップされて、299(「100101011」)までカウント
アップされると、次の1/(27E6)後には「000000
000」にリセットされるとともにPCR_base領域のカウン
ト値が1増加して「00000000000000000000000000000000
1」になる。
【0041】よって27Mbpsにレート変換された後の再
生MPEG-TS信号においてi 番目のPCR値とi+1番目のPCR値
を含むMPEG-TSパケット間に存在すべきデータ数Xは、
【0042】
【数1】
【0043】で求められる。尚、「*」は乗算記号であ
り、また図7における27E6は「27掛ける10の6
乗」を意味する。次に、図1を用いて上記の実施例の方
法を具体的に実現するVCRのブロック構成を説明をす
る。尚、この回路ブロック図では、上記の式においてi=
j=1とした場合とする。
【0044】リモコン等で、記録したいプログラム番号
が、PSI処理部1に入力されると、まず入力MPEG-TS信号
(30Mbps)に含まれているPAT( PATはPID=0x000
0であることが規格で決められている。)が参照され、
記録したいプログラムのPMTが運ばれているMPEG-TSパケ
ットのPID値(たとえば5)を得る。
【0045】さらにそのPMTを参照して、それぞれのエ
レメンタリーストリームのPID値(例えば、ビデオ1=1
0、ビデオ2=11、オーディデオ1=20、オーディデ
オ2=21)を検出する。
【0046】当該プログラム用のPCR値を含むPID値もこ
のPMTに記述されており(たとえばPCR_PID=10とする
と、この場合、ビデオ1のエレメンタリーストリームを
運んでいるMPEG-TSパケットの何パケットかに1回、PCR
値が含まれるパケットが存在する。)、このパケットも
VCRに記録しなければならないパケットである。
【0047】つまりPSI処理部1でPAT、PMTを参照する
ことにより、所望のプログラムを記録するのに必要なパ
ケットのPID番号を見つけることができる。
【0048】パケット弁別器2では、入力MPEG-TS信号
から、PSI処理部1で判別されたPID値を持つパケットだ
けが弁別され(前述の例では、PID=10、0、20、
5)、それ以外のパケットは捨てられる。
【0049】パケット弁別器2からの信号はバッファメ
モリで構成されるレート変換器3に一旦、貯えられ、VC
R信号フォーマッタ回路4が要求するタイミングで読み
出され(25Mbpsの伝送レート)、VCR信号フォーマッ
タ回路4に入力される。
【0050】VCR信号フォーマッタ回路4では、図4で
示したように、記録MPEG-TS信号に各種ヘッダを付加
し、5シンクブロックユニットにブロック化した後、誤
り訂正符号付加、変調処理といったSDフォーマットと同
様の処理がなされ、記録ヘッド5を通して磁気テープ6
に記録される。
【0051】再生時は、磁気テープ6上の信号が再生ヘ
ッド7により、読み出され、イコライザ8により波形等
化された後、VCR信号デフォーマッタ回路9に入力され
る。VCR信号デフォーマッタ回路9では、復調、誤り訂
正処理といったSDフォーマットと同様の処理がなされ、
バッファメモリで構成されるレート変換器11に一旦、
貯えられる。
【0052】一方、VCR信号デフォーマッタ回路9から
の再生MPEG-TS信号はパケット識別部12に入力され、
再生MPEG-TS信号のPMT情報から、記録されているプログ
ラムのPCR_PIDの値(例では5)を、前述のPSI処理部1で
の処理と同じ方法で検出する。PCR値検出部10では、
パケット識別部12で識別された、PCR_PID値を持つMPE
G-TSパケットから、そのPCR値を取り出し、前述の計算
方法により、隣接する2つのPCR値を含むMPEG-TSパケッ
ト間に、27Mbpsの伝送レートでデータをうめた場合の
データ数X(ビット)を求める。データ数Xはその後減算
器15へ出力される。
【0053】パケット識別部12では同時に前記隣接す
る2つのPCR値を含むMPEG-TSパケット間に記録されてい
るパケット数yを計数し、このyから前記隣接する2つの
PCR値を含むMPEG-TSパケット間に存在する総記録ビット
数 Y= y*188*8 を計算して、減算器15へ出力
する。
【0054】前記パケット数 yの検出は、まずVCR信号
デフォーマッタ回路9から出力される一連の再生MPEG-T
SパケットのPIDがPCR_PID値と一致したときにカウンタ
を1にセットし、次にくるMPEG-TSパケットのPIDがPCR_
PID値と一致するかどうかを判定し、一致しなければそ
のカウンタ値を1ずつ増加させ、一致するまでカウント
アップを続け、一致した時に再び1にセットする操作を
行うことにより、前記再び1にセットする直前のカウン
タ値を取り込むことにより実現できる。
【0055】図5の例では、y = 4、つまりY=6016が検
出される。
【0056】減算器15では上記方法によって検出され
た、X、Yから前記隣接する2つのPCR値を含むMPEG-TSパ
ケット間に挿入すべきダミーデータ数(X-Y)ビットが
計算され、タイミング信号発生部16に入力される。
【0057】レート変換器11に一旦、貯えられていた再
生MPEG-TS信号はタイミング信号発生部16からのタイミ
ング信号に従って27Mbpsの伝送レートで前記隣接する2
つのPCR値を含むMPEG-TSパケット間に存在する全てのデ
ータが、切り替えSW14を通って出力される。その後、タ
イミング信号発生部16からのタイミング信号に従って、
切り替えSW14がダミーデータ発生部13側に切り替えられ
るとともに、減算器15で計算されたビット数分のダミー
データが切り替えSW14を通って出力される。つまり再生
MPEG-TS信号にダミーデータが挿入された信号を出力す
る。
【0058】ダミーデータ発生器は図8に示す簡単なク
ロック分周回路で構成できる。つまり、“1”と“0”
が交互に発生するデータ発生器である。本ダミーデータ
はMPEG-TS信号のSyncbyteパターン0x47(ヘキサの
47)とは異なっていることはもちろん、データの遷移
が頻繁に起こるため、セットトップボックス側のPLL(Ph
ase Lock Loop)を安定してかけることができる。
【0059】前記ダミーデータが挿入された27MHzの伝
送レートを持つMPEG-TS信号をセットトップボックスで
は、図2のDeMUX部54で受け、MPEGビデオデコーダ5
5、MPEGオーディオデコーダ56によってそれぞれ映像
信号及び音声信号にデコードされ、モニタ及びスピーカ
へ出力される。
【0060】この時、セットトップボックスが受け取る
MPEG-TS信号のPCR値には、矛盾が無いため、デコーダ側
でエラーを引き起こすことがなくなる。以上述べてきた
実施例により、本発明を実現できる。
【0061】また、記録媒体として磁気テープを用いた
が、磁気および磁気以外の記録手段を持つ、テープ状、
ディスク状の記録媒体でも同様の効果を実現できること
は明らかである。さらに、MPEG-TS信号でなくても、こ
れと類似のパケット化された信号と、PCRのような前記
パケット化された信号の到着時間に関する時間情報を含
む同様の放送方式に適用できることも明らかである。
【0062】上述のように、多重化されたMPEG-TS信号
から任意のプログラムを抜き出して、記録レートをVCR
等に固有のレートにレート変換された記録信号は、その
記録信号自体と、その記録信号に含まれているPCRとの
時間関係が崩れてしまっているが、本発明によれば、隣
接するPCRを含むMPEG-TSパケット間に、前記時間関係が
正しくなるようにダミーデータを挿入するが、この際、
PCR値は27MHz単位で表示されているため、変換後出力レ
ートを27MHzの整数倍にすることにより整数個のダミー
データの挿入でPCR値のつじつまを合わせることがで
き、この結果、この崩れた時間関係を再生時に、正しい
関係に構築し直すことができる。
【0063】
【発明の効果】本発明により、複数プログラムが放送さ
れるビットストリームから所望のプログラムを抜き出し
て記録するディジタルVCRにおいて、再生信号に含まれ
るそのビットストリームの到着時間に関する時間情報を
デコーダに正しく伝えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるディジタルVCRのブロ
ック図である。
【図2】ディジタル放送受信システムとディジタルVCR
のブロック図である。
【図3】DVB信号記録フォーマットのトラックパターン
図である。
【図4】DVB信号記録フォーマットの5シンクブロック
ユニットを示す図である。
【図5】本発明の一実施例によるMPEG-TS信号の流れを
示す図である。
【図6】PCRのデータ構成を示す図である。
【図7】PCRデータのカウントアップ動作を説明する
ための図である。
【図8】ダミーデータ発生回路の一例を示す図である。
【図9】トランスポートストリームパケットの内容を示
す図である。
【符号の説明】
1 PSI処理部 2 パケット弁別器 3 レート変換器 4 VCR信号フォーマッタ回路 5 記録ヘッド 6 磁気テープ 7 再生ヘッド 8 イコライザ 9 VCR信号デフォーマット 10 PCR値検出部 11 レート変換器 12 パケット識別部 13 ダミーデータ発生部 14 切換スイッチ 15 減算器 16 タイミング信号発生部

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 MPEG2トランスポートストリーム(以下
    「MPEG-TS」と記す)信号を磁気テープ等の記録媒体に
    記録するディジタルビデオレコーダにおいて、 所定の伝送レートを有する複数のパケットからなるビッ
    トストリームデータとして時分割伝送されてくるMPEG-T
    S信号に含まれる複数の番組を同時に受信する手段と、 前記複数の番組の内の任意の番組に関連するパケット群
    のデータを選択して出力する選択手段と、 前記選択手段によって選択されたパケット群のデータを
    第1の伝送レートで記録媒体に記録する記録手段と、 前記記録媒体に記録されたデータを前記第1の伝送レー
    トで再生する再生手段と、 前記再生手段により得られる前記第1の伝送レートを有
    するデータを第2の伝送レートに変換する伝送レート変
    換手段とを備え、 前記複数のパケット中の所定のパケットには27Mbp
    s(Mbps:メガビット/秒)のクロック周波数単位
    で表される時間管理情報としてのPCR(ProgramClock Ref
    erence)値が含まれており、前記第2の伝送レートは前
    記時間管理情報のクロック周波数である27Mbpsの
    整数倍の周波数と同一の伝送レートであることを特徴と
    するディジタルビデオレコーダ。
  2. 【請求項2】 請求項1において、再生レートである前
    記第1の伝送レートが、27M*( i − 1)ビット/
    秒より高く、27M* i ビット/秒以下の場合( iは自
    然数)、前記再生レートを27M*i ビット/秒に変換し
    て出力することを特徴とするディジタルビデオレコー
    ダ。
  3. 【請求項3】 請求項2において、再生された任意の番
    組からなる一連のMPEG-TSパケットの内、PCR値を有する
    MPEG-TSパケット(以下「PCRフィールド」)を検出し、
    隣接する2つのPCRフィールドを含むMPEG-TSパケット間
    に、 前記隣接する2つのPCRフィールドのPCR値の差ΔPCRを
    (27*i)MHzクロック期間で何周期分になるかを換
    算した値をX、前記隣接する2つのPCRフィールドを含む
    MPEG-TSパケット間に記録されているMPEG-TS信号の総ビ
    ット数をYとしたとき、、(X−Y)個の(27*i)MHz周
    期のダミーデータを挿入することを特徴とするディジタ
    ルビデオレコーダ。
  4. 【請求項4】 請求項1において、再生レートである第
    1の伝送レートを(27*2(j -1)) ビット/秒の伝
    送レートである第2の伝送レートに変換して出力するこ
    とを特徴とするディジタルビデオレコーダ。ここでjは
    前記再生レートが、 0ビット/秒より高く、27M ビット/秒以下の時、j
    =1、 前記再生レートが、27M ビット/秒より高い値の場
    合、前記再生レートが、27M*2(j - 2)ビット/秒よ
    り高く、27M*2(j -1) ビット/秒以下の条件を満た
    す2以上の整数値を取る。
  5. 【請求項5】 請求項4において、再生された任意の番
    組からなる一連のMPEG-TSパケットの内、PCR値を有する
    MPEG-TSパケット(以下「PCRフィールド」)を検出し、
    隣接する2つのPCRフィールドを含むMPEG-TSパケット間
    に、 前記隣接する2つのPCRフィールドのPCR値の差ΔPCRを
    (27*2(j -1))MHzクロック期間で何周期分になる
    かを換算した値をZ、前記隣接する2つのPCRフィールド
    を含むMPEG-TSパケット間に記録されているMPEG-TS信号
    の総ビット数をYとしたとき、(Z−Y)個の(27*2(j
    -1))MHz周期のダミーデータを挿入することを特徴とす
    るディジタルビデオレコーダ。
  6. 【請求項6】 請求項3、5のディジタルビデオレコー
    ダにおいて、前記ダミーデータはMPEG-TSパケットのSyn
    cbyteパターンである0x47が生じないデータである
    ことを特徴とするディジタルビデオレコーダ。
  7. 【請求項7】 請求項6のディジタルビデオレコーダに
    おいて、前記ダミーデータは“0”と“1”が交互に繰
    り返されるビットからなることを特徴とするディジタル
    ビデオレコーダ。
JP18211196A 1996-07-11 1996-07-11 ディジタルビデオレコーダ Expired - Fee Related JP3258911B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18211196A JP3258911B2 (ja) 1996-07-11 1996-07-11 ディジタルビデオレコーダ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18211196A JP3258911B2 (ja) 1996-07-11 1996-07-11 ディジタルビデオレコーダ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1028252A JPH1028252A (ja) 1998-01-27
JP3258911B2 true JP3258911B2 (ja) 2002-02-18

Family

ID=16112532

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18211196A Expired - Fee Related JP3258911B2 (ja) 1996-07-11 1996-07-11 ディジタルビデオレコーダ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3258911B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100331825B1 (ko) * 1999-07-27 2002-04-09 구자홍 디지털 인터페이스의 전송 스트림 전달장치 및 방법
JP3558983B2 (ja) * 2000-12-19 2004-08-25 株式会社東芝 デジタル放送の記録再生装置
CN1809893A (zh) * 2003-06-17 2006-07-26 皇家飞利浦电子股份有限公司 用于带有填充字节消除功能的dvd-多媒体家用平台的流文件格式

Also Published As

Publication number Publication date
JPH1028252A (ja) 1998-01-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6466733B1 (en) Digital recording/playback apparatus with improved error correction capability of outer error correction coding and method therefor
US7027718B1 (en) Packet data recording/reproducing system
CN1905673B (zh) 数字信号处理器和处理方法、记录/重放设备和重放方法
KR100367195B1 (ko) 데이터를전송,기록및재생하는방법및장치
JP3603364B2 (ja) ディジタルデータ記録/再生装置及び方法
US6052507A (en) Reproducing apparatus for reproducing signals from a recording medium which stores normal reproduction data and specific reproduction data
EP0721288B1 (en) Transmission apparatus and receiving apparatus
JP3446372B2 (ja) ディジタルデータ記録/再生装置および方法
US7133347B2 (en) Information outputting apparatus and method, and presentation medium for digital television broadcast systems
JPH09297965A (ja) 磁気記録再生装置
JPH08340541A (ja) デジタルデータの伝送方法、伝送装置、記録方法、記録装置、再生方法、再生装置、記録再生方法及び記録再生装置
JP4190594B2 (ja) 電子機器及び信号処理方法
JPH10334615A (ja) 基準クロック再生装置および記録装置
WO2002058384A1 (fr) Appareil et procede de reproduction
JPH1023370A (ja) ディジタルビデオレコーダ
JP3258911B2 (ja) ディジタルビデオレコーダ
JP3593773B2 (ja) 再生装置及び信号処理方法
US6516137B1 (en) Recording arrangement for digitally recording a received analog video signal in data packets of an MPEG transport stream
JPH11185317A (ja) ディジタルデータ記録再生方法および装置、ディジタルデータ記録方法および装置、ディジタルデータ再生方法および装置
JP2000244863A (ja) 記録装置および再生装置
JP3147682B2 (ja) 記録装置及び再生装置
JP3792770B2 (ja) 記録再生装置
JP3716834B2 (ja) 再生装置及び再生方法
JP3716835B2 (ja) 再生装置及び再生方法
JP3341647B2 (ja) ディジタル情報記録方法および記録再生方法

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081207

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081207

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091207

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101207

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101207

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111207

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees