JPH08172614A - 映像音声多重通信方式と映像音声多重送信装置と映像音声多重受信装置 - Google Patents

映像音声多重通信方式と映像音声多重送信装置と映像音声多重受信装置

Info

Publication number
JPH08172614A
JPH08172614A JP6313216A JP31321694A JPH08172614A JP H08172614 A JPH08172614 A JP H08172614A JP 6313216 A JP6313216 A JP 6313216A JP 31321694 A JP31321694 A JP 31321694A JP H08172614 A JPH08172614 A JP H08172614A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
video
signal
audio
delta
video signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6313216A
Other languages
English (en)
Inventor
Satoaki Wada
学明 和田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP6313216A priority Critical patent/JPH08172614A/ja
Publication of JPH08172614A publication Critical patent/JPH08172614A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Television Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 映像信号と音声信号を多重化してディジタル
伝送する映像音声多重送信装置において、音声の伝送品
質を保ちながら回路規模を減少させることを目的とす
る。 【構成】 540Mbpsレートの映像信号と音声信号
を多重化してディジタル伝送を行う映像音声多重送信装
置において、音声信号のアナログ/ディジタル変換にデ
ルタ・シグマ変調回路108,109を用いる。 【効果】 誤り訂正符号化回路を省略することができ、
小さな回路規模で高品質な音声信号の伝送ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、映像信号と音声信号
を多重化してシリアル伝送するための映像音声多重通信
方式と映像音声多重送信装置と映像音声多重受信装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年カメラやVTRなどの放送用機器の
ディジタル化が進んできており、映像音声信号を多重化
してディジタル伝送する装置の開発も活発化している。
以下、540Mbpsレートの情報を持つ映像信号と2
チャンネルの音声信号を多重化してディジタルでシリア
ル伝送する映像音声多重通信方式における従来の映像音
声多重送信装置について説明する。
【0003】図3は従来の映像音声多重送信装置の一例
を示すブロック図である。図3において、101は27
MHzサンプリング・量子化10ビットのディジタルの
輝度信号が入力されるY入力端子である。102および
103はそれぞれ13.5MHzサンプリング・量子化
10ビットのディジタル色差信号が入力されるR−Y入
力端子およびB−Y入力端子である。104および10
5は2チャンネルのアナログの音声信号が入力される第
1の音声信号入力端子と第2の音声信号入力端子であ
る。106は27MHzの輝度信号サンプリングクロッ
クが入力されるクロック入力端子である。126はディ
ジタル映像信号(輝度信号と色差信号)を各信号のサン
プリングクロックのタイミングで書き込むとともに後述
の伝送用クロック(622.08MHz)のタイミング
で読み出すメモリである。110は27MHzの輝度信
号サンプリングクロックを125分周する125分周回
路である。112は125分周回路110から出力され
るクロックを逓倍し2880倍の周波数にする逓倍回路
である。120および121はそれぞれ第1のA/D変
換器および第2のA/D変換器である。122はクロッ
クを12960分周する12960分周回路である。1
23および124はそれぞれ1サンプル分のディジタル
音声信号に検査ビットを付加する第1の誤り訂正符号化
回路および第2の誤り訂正符号化回路である。125は
伝送フレームを構成し映像信号・音声信号を多重化して
シリアル化する多重回路である。114はスクランブル
回路である。115はシリアル信号出力端子である。
【0004】以上のように構成された映像音声多重送信
装置について、以下その動作を説明する。まず、クロッ
ク入力端子106から入力された27MHzの輝度信号
サンプリングクロックは125分周回路110で216
kHzの信号に変換される。続いてクロック逓倍回路1
12で2880逓倍され622.08MHzの信号に変
換され、多重回路125および12960分周回路12
2に供給される。12960分周回路122では62
2.08MHzのクロックを分周し、48kHzのクロ
ックを出力している。この48kHzのクロックを用い
て音声信号のA/D変換を行っている。
【0005】第1の音声信号入力端子104から入力さ
れたアナログ音声信号は第1のA/D変換器120で4
8kHzサンプリング・16ビット量子化されディジタ
ル信号に変換されて出力される。つぎに、第1の誤り訂
正符号化回路123で1サンプル分、すなわち16ビッ
トのデータに対し1誤り訂正・2誤り検出のBCH符号
の検査ビット6ビットが付加される。
【0006】同様に第2の音声信号入力端子105より
入力されたアナログ信号は第2のA/D変換器121で
ディジタル信号に変換され、第2の誤り訂正符号化回路
124で上記と同様に検査ビットが付加される。一方、
Y入力端子101より入力された27MHzサンプリン
グ・量子化10ビットのディジタル映像信号と、R−Y
入力端子102およびB−Y入力端子103より入力さ
れた13.5MHzサンプリング・量子化10ビットの
ディジタル映像信号、すなわち540Mbps分の映像
信号は、メモリ126にてそれぞれのサンプリングクロ
ックのタイミングで書き込まれ、後述する多重回路12
5が要求するタイミングでデータを出力している。
【0007】多重回路125ではクロック逓倍回路11
2の出力の622.08MHzのクロックを用いてメモ
リ126の出力のディジタル映像信号と、第1の誤り訂
正符号化回路123と第2の誤り訂正符号化回路124
の出力の検査ビットを含むディジタル音声信号を多重化
し、シリアル化している(622.08Mbps)。な
お、この多重化に関しては図5(b)に示す25920
ビットからなる伝送フレームを構成して各データのビッ
ト割り当てを行っている。まず、先頭の80ビットは通
信の同期をとるためのフレームビットを割り当て、つぎ
に色差信号・輝度信号を交互に割り当て映像信号全体と
して22500ビットを割り当てる。つぎに音声信号と
して104ビットを割り当てている。
【0008】この多重回路125の出力の622.08
Mbpsのシリアル信号は同一符号が長く連続するのを
防ぐため、スクランブル回路114で(数1)の生成多
項式G(x)で示されるスクランブル処理が施され、シ
リアル信号出力端子115に出力される。
【0009】
【数1】
【0010】ここで、スクランブル回路114は具体的
には図6(a)の回路が用いられている。図6(a)に
おいて、501はシリアルクロック入力端子、502は
データ入力端子、516はデータ出力端子、503〜5
12は遅延素子、513〜515は排他的論理和素子で
ある。以上のように、従来例における映像音声多重送信
装置は映像信号と音声信号を多重化してディジタルでシ
リアル伝送している。
【0011】つぎに、映像音声多重通信方式における従
来の映像音声多重受信装置について説明する。図4は従
来の映像音声多重受信装置の一例を示すブロック図であ
る。図4において、201はシリアルクロック入力端子
である。202はシリアル信号入力端子である。203
はデスクランブル回路である。220はシリアル信号か
ら映像信号と音声信号を分離する分離回路である。20
5はクロック信号を8640分周する8640分周回路
である。206はクロック信号を375逓倍するクロッ
ク逓倍回路である。209は映像クロック出力端子であ
る。215は分離回路220のクロックのタイミングで
映像信号を書き込むとともに映像信号のサンプリングク
ロックで読み出し連続な映像信号を出力するメモリであ
る。210はディジタルの輝度信号を出力するY出力端
子である。211および212はそれぞれディジタルの
色差信号を出力するR−Y出力端子およびB−Y出力端
子である。216および217はそれぞれ音声信号の情
報ビットと検査ビットからBCHの誤り訂正の復号化処
理を行う第1の誤り訂正復号化回路および第2の誤り訂
正復号化回路である。218および219はそれぞれデ
ィジタルの音声信号をアナログ信号に変換する第1のD
/A変換器および第2のD/A変換器である。213お
よび214はアナログの音声信号を出力する第1のアナ
ログ音声出力端子および第2のアナログ音声出力端子で
ある。
【0012】以上のように構成された映像音声多重受信
装置について、以下その動作を説明する。まず、シリア
ルクロック入力端子201から入力された622.08
MHzのクロックは8640分周回路205で8640
分周され72kHzのクロックとなる。そしてクロック
逓倍回路206にて375倍され27MHzのクロック
となり映像クロック出力端子209へと出力される。
【0013】一方、シリアル信号入力端子202より入
力された622.08Mbpsのディジタル信号はデス
クランブル回路203でスクランブルが解かれる。デス
クランブル回路203は具体的には図6(b)の回路が
用いられている。図6(b)において、517はシリア
ルクロック入力端子、518はデータ入力端子、532
はデータ出力端子、519〜528は遅延素子、529
〜531は排他的論理和素子である。
【0014】分離回路220では、デスクランブル回路
203の出力のデータからフレームビットを検出し、同
期をとっている。この同期により映像信号部分をメモリ
215へ出力し、音声信号部分を第1の誤り訂正復号化
回路216および第2の誤り訂正復号化回路217へ出
力している。メモリ215では分離回路220の出力信
号を書き込み、輝度信号成分を27MHzのクロックで
読み出してY出力端子210へ出力し、また色差信号成
分を13.5MHzのクロックで読み出してR−Y出力
端子211およびB−Y出力端子212へ出力してい
る。
【0015】また、分離回路220の出力の音声信号に
は、2チャンネル分の信号(情報ビットと検査ビットの
情報)が含まれている。第1の誤り訂正復号化回路21
6と第2の誤り訂正復号化回路217では、これらの情
報からBCHの誤り訂正の復号化処理を行っている。第
1の誤り訂正復号化回路216と第2の誤り訂正復号化
回路217の出力信号はそれぞれ第1のD/A変換器2
18および第2のD/A変換器219にてアナログ信号
に変換され、それぞれ第1のアナログ音声出力端子21
3および第2のアナログ音声出力端子214へ出力され
ている。
【0016】以上のように、従来例における映像音声多
重受信装置は多重化されたシリアル信号から映像と音声
を分離して出力している。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来の構成では、シリアル伝送時に音声信号部分に誤り
が起きた場合異音が発生するため、音声信号の誤り訂正
信号処理が必要となっている。例えば16ビットの音声
信号のうち最上位ビットが誤った場合はフルスケール信
号の半分の振幅を持つノイズとなり、耳障りな音とな
る。したがって、従来例の映像音声多重送信装置におい
ては誤り訂正符号化回路123,124が必要であり、
また、従来例の映像音声多重受信装置においては誤り訂
正復号化回路216,217が必要である。これにより
回路規模が大きくなってしまうという問題を有してい
た。また、多重化して伝送する音声信号のチャンネル数
が増えれば増えるほどこの問題は大きくなってくる。
【0018】この発明は上記従来の問題点を解決するも
ので、誤り訂正の処理回路を不要とし、かつ高い音声信
号伝送の品質を確保することができる映像音声多重通信
方式と映像音声多重送信装置と映像音声多重受信装置を
提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、請求項1記載の映像音声多重通信方式は、映像信号
と音声信号を多重化してシリアル伝送を行う際に、送信
側で音声信号をデルタ・シグマ変調して映像信号と多重
化し、受信側で音声信号を映像信号と分離してデルタ・
シグマ変調の復調を行う。
【0020】請求項2記載の映像音声多重送信装置は、
所定レートの情報量を持つ映像信号を書き込んで蓄積し
伝送フレームで規定されるタイミングで映像信号データ
を読み出すメモリと、アナログ音声信号をデルタ・シグ
マ変調にて所定周波数のクロック周期毎にディジタルデ
ータに変換して出力するデルタ・シグマ変調器と、所定
周期で伝送フレームを構成しメモリの出力の映像信号デ
ータとデルタ・シグマ変調器の出力の音声信号データを
多重化してシリアル信号を出力する多重回路とを備えて
いる。
【0021】請求項3記載の映像音声多重送信装置は、
請求項1の映像音声多重通信方式において、送信側に設
けられるものであり、540Mbpsレートの情報量を
持つ映像信号を書き込んで蓄積し伝送フレームで規定さ
れるタイミングで映像信号データを読み出すメモリと、
アナログ音声信号をデルタ・シグマ変調にてディジタル
に変換し周波数622.08/n MHz(nは自然
数)のクロック周期毎にデータを出力するk個(kは自
然数)のデルタ・シグマ変調器と、j/72000秒
(jは自然数)周期で伝送フレームを構成し、メモリの
出力の映像信号データとk個のデルタ・シグマ変調器の
出力の音声信号データを多重化して622.08Mbp
sのシリアル信号を出力する多重回路とを備えている。
【0022】請求項4記載の映像音声多重受信装置は、
所定周期で伝送フレームが構成されているシリアル信号
から映像信号データと音声信号データを分離して映像信
号データを出力しかつ所定周波数のクロック周期毎に音
声信号データを出力する分離回路と、分離回路の出力の
映像信号データを書き込んで蓄積し連続して読み出すこ
とにより所定レートの情報量を持つ映像信号を再生する
メモリと、分離回路の出力の音声信号データをデルタ・
シグマ変調の復調をしてアナログ音声信号を出力するデ
ルタ・シグマ復調器とを備えている。
【0023】請求項5記載の映像音声多重受信装置は、
請求項1記載の映像音声多重通信方式において、受信側
に設けられるものであり、j/72000秒周期で伝送
フレームが構成されている622.08Mbpsのシリ
アル信号から映像信号データと音声信号データを分離し
て映像信号データを出力しかつ周波数622.08/n
MHzのクロック周期毎に音声信号データを出力する
分離回路と、分離回路の出力の映像信号データを書き込
んで蓄積し連続して読み出すことにより540Mbps
レートの情報量を持つ映像信号を再生するメモリと、分
離回路の出力の音声信号データをデルタ・シグマ変調の
復調をしてアナログ音声信号を出力するk個のデルタ・
シグマ復調器とを備えている。
【0024】
【作用】この発明の構成によれば、送信側で音声信号を
デルタ・シグマ変調して映像信号と多重化し、受信側で
音声信号を映像信号と分離してデルタ・シグマ変調の復
調を行うので、送信側から受信側へは微小振幅の情報を
伝送していることになる。よって、伝送情報にビット誤
りを起こしても、この誤りが音声信号の品質に与える影
響が小さい。したがって、音声信号の誤り訂正符号化回
路および誤り訂正復号化回路を省略することができ、映
像音声多重送信装置および映像音声多重受信装置の回路
規模を小さくすることができる。
【0025】
【実施例】以下、この発明の実施例について、図面を参
照しながら説明する。 〔実施例1〕図1は請求項2,3記載の発明の実施例の
映像音声多重送信装置を示すブロック図である。図1の
実施例は部分的には図3の従来例における映像音声多重
送信装置と同じであるので、同一部分には同一番号を付
してその詳細な説明は省略する。
【0026】図1において、107はディジタル映像信
号のサンプリングクロックのタイミングで書き込むとと
もに伝送用クロックのタイミングで読み出すメモリ、1
08および109はそれぞれアナログ音声信号をデルタ
・シグマ変調により1ビットディジタル信号に変換する
第1のデルタ・シグマ変調器および第2のデルタ・シグ
マ変調器、111はクロック信号を80分周する80分
周回路である。
【0027】以上のように構成されたこの実施例の映像
音声多重送信装置について、以下その動作を説明する。
まず、クロック入力端子106から入力された27MH
zの輝度信号サンプリングクロックは125分周回路1
10で216kHzのクロックに変換される。続いてク
ロック逓倍回路112で2880逓倍され622.08
MHzのクロックに変換され、多重回路113および8
0分周回路111に供給される。80分周回路111で
は622.08MHzのクロックを分周し、7.776
MHzのクロックを出力している。この7.776MH
zのクロックを用いて音声信号のデルタ・シグマ変調を
行っている。第1の音声信号入力端子104から入力さ
れたアナログ音声信号は、第1のデルタ・シグマ変調器
108で7.776MHzサンプリング・1ビット信号
に変換されディジタル信号として出力される。同様に第
2の音声信号入力端子105より入力されたアナログ信
号は、第2のデルタ・シグマ変調器109でディジタル
信号に変換されて出力される。
【0028】図1の映像音声多重送信装置では、デルタ
・シグマ変調器が2個、サンプリング周波数が7.77
6MHzということから、この実施例は請求項3におけ
るk=2、n=80のときになる。一方、Y入力端子1
01より入力された27MHzサンプリング・量子化1
0ビットのディジタル映像信号と、R−Y入力端子10
2およびB−Y入力端子103より入力された13.5
MHzサンプリング・量子化10ビットのディジタル映
像信号、すなわち540Mbpsレートの映像信号は、
メモリ107にてそれぞれのサンプリングクロックのタ
イミングで書き込まれ、後述する多重回路113が要求
するタイミングでデータを出力している。
【0029】多重回路113ではクロック逓倍回路11
2の出力の622.08MHzのクロックを用いてメモ
リ107の出力のディジタル映像信号と、第1のデルタ
・シグマ変調器108と第2のデルタ・シグマ変調器1
09の出力のディジタル信号を多重化し、シリアル化し
ている(622.08Mbps)。なお、この多重化に
関しては図5(a)に示す8640ビットからなる伝送
フレームを構成して各データのビット割り当てを行って
いる。この伝送フレームの周期は1/72000秒であ
り、請求項3でいうj=1のときである。まず、先頭の
80ビットは通信の同期をとるためのフレームビットを
割り当て、つぎに色差信号・輝度信号を交互に割り当て
映像信号全体として7500ビットを割り当てる。つぎ
に音声信号として160ビットを割り当てている。
【0030】そして、スクランブル回路114でスクラ
ンブル処理を行ってシリアル信号出力端子114に出力
している。ここで、スクランブル回路113は従来例と
同様図6(a)の回路を用いている。ここで、デルタ・
シグマ変調器108,109は具体的には図7(a)に
示す回路を用いている。図7(a)において、901は
アナログ音声入力端子、902はデルタ・シグマ変調信
号出力端子、903はサンプリングクロック入力端子、
904および905は抵抗器、906はコンデンサ、9
07はDフリップフロップである。
【0031】図7(a)のデルタ・シグマ変調器では、
抵抗器905とコンデンサ906の積分器で局部復調を
行っており、Dフリップフロップ907のNQ端子の出
力を復調した信号とアナログ音声信号入力端子901か
ら入力された信号と加算している。この処理は、Dフリ
ップフロップ907のNQ端子の出力を用いているた
め、Q端子の出力の局部復調信号と入力信号との減算処
理と等価である。そしてこの減算処理の結果をDフリッ
プフロップ903で基準電位より高電位か低電位かを識
別して変調している。すなわち、このデルタ・シグマ変
調は、1標本化前までのデルタ・シグマ変調信号を復調
した信号に対して入力された信号が高電位か低電位かを
符号化する差分成分に着目した変調方式である。
【0032】ここで、図1における第1のデルタ・シグ
マ変調器108や第2のデルタ・シグマ変調器109で
は標本化クロックに7.776MHzというクロックを
用いており、音声信号帯域(一般的には20kHz)に
比べ約390倍と高い周波数となっている。図7(a)
のデルタ・シグマ変調器での1ビット・1サンプル変調
信号がどの程度の振幅の表現になるかを考えた場合、そ
れは抵抗器905とコンデンサ906からなる積分器の
時定数によって決まってくる。しかし、一般的には積分
器の時定数は1/7.776MHzなる時間に対して十
分大きく取っているため、1/7.776MHzの周期
の間に積分器で変動する電位は小さい。つまり、1ビッ
ト・1サンプルが表現する振幅は非常に小さなものにな
っている。
【0033】すなわち、この実施例のようにデルタ・シ
グマ変調を用いて音声信号を伝送するということは微小
振幅の情報を伝送していることになる。したがって、デ
ルタ・シグマ変調信号に1ビット誤りを起こしても可聴
帯域外周波数の微小振幅のノイズとなる。つまり、伝送
情報にビット誤りを起こしても、この誤りが音声信号の
品質に与える影響が小さいことがわかる。
【0034】以上のように、この実施例によれば、音声
信号のアナログ/ディジタル変換にデルタ・シグマ変調
器108,109を用いることにより、誤り訂正符号化
回路を省略することができ回路規模を小さくすることが
できる。さらに付け加えれば、図7(a)のようなデル
タ・シグマ変調器108,109は一般的な16ビット
量子化のA/D変換器に比べ簡単な回路になっているた
め、さらに回路規模を小さくすることができる。
【0035】〔実施例2〕図2は請求項4,5記載の発
明の実施例の映像音声多重受信装置を示すブロック図で
ある。図2の実施例は部分的には図4の従来例における
映像音声多重受信装置と同じであるので、同一部分には
同一番号を付してその詳細な説明は省略する。
【0036】図2において、204はシリアル信号から
映像信号と音声信号を分離する分離回路、230は分離
回路204のクロックのタイミングで映像信号を書き込
むとともに映像信号のサンプリングクロックで読み出し
連続な映像信号を出力するメモリ、207および208
はそれぞれ第1のデルタ・シグマ復調器および第2のデ
ルタ・シグマ復調器である。
【0037】以上のように構成されたこの実施例の映像
音声多重受信装置について、以下その動作を説明する。
まず、シリアルクロック入力端子201から入力された
622.08MHzのクロック信号は8640分周回路
205で8640分周され72kHzの信号となる。そ
して、クロック逓倍回路206にて375倍され27M
Hzの信号となり映像クロック出力端子209へと出力
される。
【0038】一方、シリアル信号入力端子202より入
力された622.08Mbpsのディジタル信号はデス
クランブル回路203でスクランブルが解かれる。デス
クランブル回路203は従来例と同様に具体的には図6
(b)の回路が用いられている。分離回路204では、
デスクランブル回路203の出力のデータからフレーム
ビットを検出し、同期をとっている。この同期により映
像信号部分をメモリ230へ出力し、音声信号部分を第
1のデルタ・シグマ復調器207および第2のデルタ・
シグマ復調器208へ出力している。
【0039】メモリ230では分離回路204の出力信
号を書き込み、輝度信号成分を27MHzのクロックで
読み出してY出力端子210へ出力し、また色差信号成
分を13.5MHzのクロックで読み出してR−Y出力
端子211およびB−Y出力端子212へ出力してい
る。また、分離回路220の出力の音声信号には2チャ
ンネル分の信号(デルタ・シグマ変調された信号)が含
まれている。第1のデルタ・シグマ復調器207および
第2のデルタ・シグマ復調器208では、それぞれデル
タ・シグマ変調信号の復調を行いアナログ信号に変換し
て第1のアナログ音声出力端子213と第2のアナログ
音声出力端子214へ出力している。
【0040】ここで、デルタ・シグマ復調器は具体的に
は図7(b)の回路となっている。図7(b)におい
て、910は被復調信号入力端子、911はアナログ信
号出力端子、912は抵抗器、913はコンデンサであ
る。ここで、図2における第1のデルタ・シグマ復調器
207や第2のデルタ・シグマ復調器208での標本化
クロックは7.776MHzというクロックになってお
り、音声信号帯域(一般的には20kHz)に比べ約3
90倍と高い周波数となっている。図7(b)のデルタ
・シグマ復調器での1ビット・1サンプル変調信号がど
の程度の振幅の表現になるかを考えた場合、それは抵抗
器912とコンデンサ913からなる積分器の時定数に
よって決まってくる。しかし、一般的には積分器の時定
数は1/7.776MHzなる時間に対して十分大きく
とっているため、1/7.776MHzの周期の間に積
分器で変動する電位は小さい。つまり、1ビット・1サ
ンプルが表現する振幅は非常に小さなものになってい
る。
【0041】すなわち、この実施例のようにデルタ・シ
グマ変調を用いて音声信号を伝送するということは微小
振幅の情報を伝送していることになる。よって、伝送情
報にビット誤りを起こしても、この誤りが音声信号の品
質に与える影響が小さいことがわかる。以上のように、
この実施例によれば、音声信号のディジタル/アナログ
変換にデルタ・シグマ復調器207,208を用いるこ
とにより、誤り訂正複号化回路を省略することができ回
路規模を小さくすることができる。さらに付け加えれ
ば、図7(b)のようなデルタ・シグマ復調器207,
208は一般的な16ビット量子化のD/A変換器に比
べ簡単な回路になっているため、さらに回路規模を小さ
くすることができる。
【0042】なお、実施例1の映像音声多重送信装置と
実施例2の映像音声多重受信装置では、送信側で音声信
号をデルタ・シグマ変調して映像信号と多重化し、受信
側で音声信号を映像信号と分離してデルタ・シグマ変調
の復調を行う場合に、図5(a)に示すように1/72
000秒周期の伝送フレームを用いたが、この整数倍の
伝送フレームとしても構わない。また音声信号のチャン
ネル数を増やしたり、映像信号・音声信号以外のデータ
を割り当てて伝送しても構わない。
【0043】また、映像信号の情報量のレート、デルタ
・シグマ変調の周波数、伝送フレームの周期などは、通
信の規格に応じて適宜設定されるものであり、上記実施
例の値に限定されるものではない。
【0044】
【発明の効果】この発明の映像音声多重通信方式と映像
音声多重送信装置と映像音声多重受信装置によれば、音
声信号のアナログ/ディジタル変換やディジタル/アナ
ログ変換にデルタ・シグマ変調およびデルタ・シグマ復
調を用いることにより、誤り訂正符号化回路や誤り訂正
復号化回路を省略することができ、回路規模を小さくす
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項2,3記載の発明の実施例の映像音声多
重送信装置を示すブロック図である。
【図2】請求項4,5記載の発明の実施例の映像音声多
重受信装置を示すブロック図である。
【図3】従来例の映像音声多重送信装置を示すブロック
図である。
【図4】従来例の映像音声多重受信装置を示すブロック
図である。
【図5】(a)はこの発明の実施例の映像音声多重送信
装置および映像音声多重受信装置の伝送フレームの構成
を示すビット配置図、(b)は従来例の映像音声多重送
信装置および映像音声多重受信装置の伝送フレームの構
成を示すビット配置図である。
【図6】(a)はスクランブル回路の一例を示す回路図
であり、(b)はデスクランブル回路の一例を示す回路
図である。
【図7】(a)はデルタ・シグマ変調器の一例を示す回
路図、(b)はデルタ・シグマ復調器の一例を示す回路
図である。
【符号の説明】
107 メモリ 108 第1のデルタ・シグマ変調器 109 第2のデルタ・シグマ変調器 113 多重回路 204 分離回路 207 第1のデルタ・シグマ復調器 208 第2のデルタ・シグマ復調器 230 メモリ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 映像信号と音声信号を多重化してシリア
    ル伝送を行う映像音声多重通信方式であって、送信側で
    音声信号をデルタ・シグマ変調して映像信号と多重化
    し、受信側で音声信号を映像信号と分離してデルタ・シ
    グマ変調の復調を行うことを特徴とする映像音声多重通
    信方式。
  2. 【請求項2】 所定レートの情報量を持つ映像信号を書
    き込んで蓄積し伝送フレームで規定されるタイミングで
    映像信号データを読み出すメモリと、アナログ音声信号
    をデルタ・シグマ変調にて所定周波数のクロック周期毎
    にディジタルデータに変換して出力するデルタ・シグマ
    変調器と、所定周期で前記伝送フレームを構成し前記メ
    モリの出力の映像信号データと前記デルタ・シグマ変調
    器の出力の音声信号データを多重化してシリアル信号を
    出力する多重回路とを備えた映像音声多重送信装置。
  3. 【請求項3】 540Mbpsレートの情報量を持つ映
    像信号を書き込んで蓄積し伝送フレームで規定されるタ
    イミングで映像信号データを読み出すメモリと、アナロ
    グ音声信号をデルタ・シグマ変調にて周波数622.0
    8/n MHz(nは自然数)のクロック周期毎にディ
    ジタルデータに変換して出力するk個(kは自然数)の
    デルタ・シグマ変調器と、j/72000秒(jは自然
    数)周期で前記伝送フレームを構成し前記メモリの出力
    の映像信号データと前記k個のデルタ・シグマ変調器の
    出力の音声信号データを多重化して622.08Mbp
    sのシリアル信号を出力する多重回路とを備えた映像音
    声多重送信装置。
  4. 【請求項4】 所定周期で伝送フレームが構成されてい
    るシリアル信号から映像信号データと音声信号データを
    分離して映像信号データを出力しかつ所定周波数のクロ
    ック周期毎に音声信号データを出力する分離回路と、前
    記分離回路の出力の映像信号データを書き込んで蓄積し
    連続して読み出すことにより所定レートの情報量を持つ
    映像信号を再生するメモリと、前記分離回路の出力の音
    声信号データをデルタ・シグマ変調の復調をしてアナロ
    グ音声信号を出力するデルタ・シグマ復調器とを備えた
    映像音声多重受信装置。
  5. 【請求項5】 j/72000秒周期で伝送フレームが
    構成されている622.08Mbpsのシリアル信号か
    ら映像信号データと音声信号データを分離して映像信号
    データを出力しかつ周波数622.08/n MHzの
    クロック周期毎に音声信号データを出力する分離回路
    と、前記分離回路の出力の映像信号データを書き込んで
    蓄積し連続して読み出すことにより540Mbpsレー
    トの情報量を持つ映像信号を再生するメモリと、前記分
    離回路の出力の音声信号データをデルタ・シグマ変調の
    復調をしてアナログ音声信号を出力するk個のデルタ・
    シグマ復調器とを備えた映像音声多重受信装置。
JP6313216A 1994-12-16 1994-12-16 映像音声多重通信方式と映像音声多重送信装置と映像音声多重受信装置 Pending JPH08172614A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6313216A JPH08172614A (ja) 1994-12-16 1994-12-16 映像音声多重通信方式と映像音声多重送信装置と映像音声多重受信装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6313216A JPH08172614A (ja) 1994-12-16 1994-12-16 映像音声多重通信方式と映像音声多重送信装置と映像音声多重受信装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08172614A true JPH08172614A (ja) 1996-07-02

Family

ID=18038516

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6313216A Pending JPH08172614A (ja) 1994-12-16 1994-12-16 映像音声多重通信方式と映像音声多重送信装置と映像音声多重受信装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08172614A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006222895A (ja) * 2005-02-14 2006-08-24 Sony Corp 多重化装置及び多重化方法、並びに多重化データ送受信システム
US7528755B2 (en) 2007-09-06 2009-05-05 Infineon Technologies Ag Sigma-delta modulator for operating sensors

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006222895A (ja) * 2005-02-14 2006-08-24 Sony Corp 多重化装置及び多重化方法、並びに多重化データ送受信システム
US7528755B2 (en) 2007-09-06 2009-05-05 Infineon Technologies Ag Sigma-delta modulator for operating sensors

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR0153618B1 (ko) 직각위상 영상 반송파상에 엔티에스씨 티브이 신호와 함께 전송되는 비피에스케이 신호처리 장치
US5563664A (en) Pre-frame-comb as well as pre-line-comb partial-response filtering of BPSK buried in a TV signal
JP3762428B2 (ja) デジタル・ビデオ送信システム
KR100211206B1 (ko) 엔티에스시 텔레비젼신호의 추적 및 재추적 구간내에 디지탈 신호를 싣기 위한 송신기
KR0162603B1 (ko) 직각위상 화상 반송파에 디지탈 신호를 가진 엔티에스씨 텔레비젼 신호 처리 장치
EP0242121A2 (en) Synchronising systems for digital apparatus
CA2101644A1 (en) Modulator/demodulator for compatible high definition television system
US5565930A (en) Receiver with oversampling analog-to-digital conversion for digital signals accompanied by analog TV signals
JP2697231B2 (ja) Catvシステム
JP2827726B2 (ja) ディジタル音声信号記録再生方法および記録再生装置
JPH05276155A (ja) ディジタル伝送方式及びこれに用いる送信機並びに受信機
US6064699A (en) Wireless speaker system for transmitting analog and digital information over a single high-frequency channel
GB2285561A (en) Receiver with sigma-delta analog-to-digital conversion for digital signals buried in TV signals
JPH08172614A (ja) 映像音声多重通信方式と映像音声多重送信装置と映像音声多重受信装置
JP2001144733A (ja) 音声伝送装置及び音声伝送方法
JP3400240B2 (ja) デジタルオーディオ放送受信装置
KR0173693B1 (ko) 텔레비젼 신호 내의 디지탈 신호를 위해 오버샘플링 아날로그-디지탈 변환을 하는 수신기
JPH089940Y2 (ja) ディジタル信号復号器
EP0319109A1 (en) TV broadcasting system for the transmission of a time-division multiplex television signal
JP2597873B2 (ja) 音声デコーダ
JP3052585B2 (ja) データ送信装置とデータ受信装置
JPH0557783B2 (ja)
JPS63205858A (ja) 音声信号記録方式
JP2695777B2 (ja) 多重伝送信号再生装置
JPH0342552B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040309