JP2001144733A - 音声伝送装置及び音声伝送方法 - Google Patents

音声伝送装置及び音声伝送方法

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JP2001144733A
JP2001144733A JP32471699A JP32471699A JP2001144733A JP 2001144733 A JP2001144733 A JP 2001144733A JP 32471699 A JP32471699 A JP 32471699A JP 32471699 A JP32471699 A JP 32471699A JP 2001144733 A JP2001144733 A JP 2001144733A
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JP32471699A
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Masayuki Kitagawa
真幸 北川
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NEC Corp
Sharp NEC Display Solutions Ltd
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NEC Corp
NEC Viewtechnology Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 音声伝送装置において、長時間にわたって発
生するバースト的なデータの誤りによって、音声がとぎ
れることを防止する。 【解決手段】 開示される音声伝送装置は、2チャネル
の音声データのフレーム番号を発生するフレーム番号発
生部9と、一方の音声データを蓄積する遅延用メモリ部
8と、蓄積された音声データと他方の音声データとフレ
ーム番号から多重化音声情報を生成するマルチプレクサ
10を送信部1に備え、多重化音声情報中の一方の音声
データの誤りを検出する誤り検出部24と、エラー検出
時のフレーム番号を検出するフレームチェック部26
と、多重化音声情報を分離するデマルチプレクサ25
と、分離された他方の音声データを蓄積するメモリ部2
7と、誤り検出の有無に応じて、分離された一方の音声
データ又はメモリ27の誤り検出時のフレーム番号の音
声データを出力するSW部28を受信部21に備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ディジタル化し
た音声信号を伝送する際に、バースト的なデータの誤り
があっても、音声をとぎれることなく伝送することがで
きるようにするための、音声伝送装置及び音声伝送方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】音声信号を、赤外光や高周波(RF)信
号等の搬送波を用いて伝送するためには、従来、種々の
方式が提案されているが、一般的には、周波数変調(F
M)方式等のアナログ伝送方式が主として使用されてい
る。しかしながら、近年においては、音声伝送の高音質
化のため、音声信号をディジタル信号に変換して伝送す
ることによって、特に、信号対雑音(S/N)比を改善
する方式が採用されることが多い。図3は、従来の音声
伝送装置の構成を示したものであって、音声をディジタ
ル化して、赤外光伝送を行なう装置を例示している。
【0003】図3(a)は送信部の構成を示している。
送信部101は、低域通過型フィルタ(LPF)102
と、プリエンファシス部103と、アナログディジタル
(A/D)変換部104と、変調部105と、赤外光発
光ダイオード(赤外LED)106とからなっている。
送信部101に入力された、コンパクトディスク(C
D)プレーヤ107からのアナログ音声信号は、LPF
102によって周波数帯域を制限され、プリエンファシ
ス部103において、S/N比を改善するために高域成
分を強調するプリエンファシス処理を行なわれたのち、
A/D変換部104において、アナログディジタル変換
及びPCM符号化が行なわれて、ディジタル音声信号と
して出力される。変調部105では、このディジタル信
号によって、赤外LED106を駆動する電気信号を変
調し、赤外LED106は、この変調信号に応じて変調
された赤外光信号を出力する。
【0004】図3(b)は、受信部の構成を示してい
る。受信部111は、赤外光受光部112と、復調部1
13と、ディジタルアナログ(D/A)変換部114
と、ディエンファシス部115と、低域通過型フィルタ
(LPF)116とからなっている。受信部111に入
力された変調赤外光信号は、赤外光受光部112で受光
されて電気信号に変換され、復調部113で復調されて
ディジタル処理が可能な振幅まで増幅されたのち、D/
A変換部114でディジタルアナログ変換及びPCM復
号化が行われて、アナログ音声信号として出力され、デ
ィエンファシス部115において、送信側のプリエンフ
ァシスと逆の特性によってディエンファシス処理を行な
われたのち、LPF116でD/A変換に伴う高調波成
分を除去されて、スピーカ117から音声として出力さ
れる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】音声信号をディジタル
化して伝送する際には、符号誤りに基づいて音質の劣化
が生じるため、例えば、BCH(Bose-Chaudhuri-Hocqu
enghem)符号等の誤り訂正符号を伝送して受信側で誤り
訂正を行う方式が知られており、これによって高品質で
エラーの少ない音声伝送を行なうことができる。しかし
ながら、このような誤り訂正符号化伝送方式を用いた場
合でも、訂正可能なのは、たかだか、1フレームにつき
数ビット程度であって、バースト的に、例えば、秒単位
のような長時間にわたって発生するデータの誤りがあっ
た場合には、対応することができず、音声のとぎれが生
じることを避けられないという問題があった。この発明
は、上述の事情に鑑みてなされたものであって、秒単位
のような、長時間にわたって発生するバースト的なデー
タの誤りによっても、音声のとぎれが生じることなく音
声伝送を行なうことができ、従って、高品質の音声伝送
を実現することが可能な、音声伝送装置及び音声伝送方
法を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1記載の発明は、音声伝送装置に係り、2チ
ャネルのフレーム化された同一の音声データに対するフ
レーム番号を発生するフレーム番号発生手段と、一方の
チャネルの音声データを蓄積する遅延用記憶手段と、該
蓄積された一方のチャネルの音声データと、他方のチャ
ネルの音声データと、フレーム番号情報とを多重して多
重化音声情報を生成する多重手段とを送信部に備え、上
記多重化音声情報における上記一方のチャネルの音声デ
ータにおけるエラーを検出する誤り検出手段と、該エラ
ー検出時の上記一方のチャネルの音声データのフレーム
番号を検出するフレームチェック手段と、上記多重化音
声情報を分離する分離手段と、分離された上記他方のチ
ャネルの音声データを蓄積する記憶手段と、上記エラー
が検出されないとき分離された上記一方のチャネルの音
声データを選択し、エラーが検出されたとき上記記憶手
段からフレームチェック手段で検出されたフレーム番号
に対応する他方のチャネルの音声データを選択して出力
するスイッチ手段とを受信部に備えてなることを特徴と
している。
【0007】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の音声伝送装置に係り、上記音声データがステレオ音
声データからなり、上記多重化音声情報が、4チャネル
の音声データと、フレーム番号情報と、誤り訂正用デー
タと、制御用データとを多重化したフォーマットを有す
ることを特徴としている。
【0008】また、請求項3記載の発明は、請求項1又
は2記載の音声伝送装置に係り、上記多重手段からの多
重化音声情報によって変調信号を生成する変調手段と、
該変調信号によって変調赤外光信号を生成する赤外光発
光手段とを送信部に備え、上記変調赤外光信号を受光し
て上記変調信号を生成する赤外光受光手段と、該変調信
号を復調して上記多重化音声情報を復元する復調手段と
を受信部に備えたことを特徴としている。
【0009】また、請求項4記載の発明は、請求項3記
載の音声伝送装置に係り、上記変調信号が、QPSK変
調方式によって生成されることを特徴としている。
【0010】また、請求項5記載の発明は、請求項3記
載の音声伝送装置に係り、上記変調信号が、FSK変調
方式によって生成されることを特徴としている。
【0011】また、請求項6記載の発明は、請求項1及
び2記載の音声伝送装置に係り、上記音声データが、P
CM符号化方式によってデジタル化されることを特徴と
している。
【0012】また、請求項7記載の発明は、音声伝送方
法に係り、送信側において、2チャネルの同一の音声デ
ータにおける一方のチャネルの音声データを遅延すると
ともに他方のチャネルの音声データと多重して伝送し、
受信側において、受信した上記一方のチャネルの音声デ
ータにおけるエラーの有無に応じて、上記他方のチャネ
ルの音声データを上記送信側における一方のチャネルの
音声データの遅延時間と等しい時間遅延したデータ又は
上記遅延した一方のチャネルの音声データを出力するこ
とを特徴としている。
【0013】また、請求項8記載の発明は、請求項7記
載の音声伝送方法に係り、送信側において、送信入力に
おける一方のチャネルの音声データと他方のチャネルの
音声データとに同じフレーム番号を付与し、上記一方の
チャネルの音声データを遅延用記憶記憶手段に蓄積して
出力することによって遅延させるとともに、受信側にお
いて、上記他方のチャネルの音声データを記憶手段に蓄
積し、上記一方のチャネルの音声データにおいてエラー
を検出したとき、蓄積されている上記他方のチャネルの
音声データにおける上記エラー検出時のフレーム番号の
音声データを出力することによって、上記送信側の遅延
時間と受信側の遅延時間とを等しくすることを特徴とし
ている。
【0014】
【作用】この発明の構成では、送信側で、音声データを
2チャネル同時に伝送して、一方のチャネルの音声デー
タを再生用音声データとして使用し、他方のチャネルの
音声データを誤り訂正用音声データとして使用する。両
チャネルの音声データを符号化したのちフレーム化し
て、再生用音声データは遅延させ、誤り訂正用音声デー
タは遅延させることなく、多重して送信する。受信側で
は、それぞれのチャネルの音声データを分離し、誤り訂
正用音声データは一定期間、記憶手段に蓄積し、再生用
音声データは音声信号として出力する。このとき、音声
データに誤りが発生したり、又はフレームに抜けが発生
した場合は、記憶手段に蓄積されている誤り訂正用音声
データから、誤り検出時のフレームを取り出して、再生
用音声データに置き替えて出力する。従って、この発明
によれば、音声データの伝送時に、例えば秒単位のよう
な長時間にわたって発生する、バースト的なデータ誤り
が生じても、音声をとぎれることなく伝送することがで
きる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の実施の形態について説明する。説明は、実施例を用い
て具体的に行う。図1は、この発明の一実施例である音
声伝送装置の構成を示すブロック図、図2は、本実施例
の音声伝送装置における音声データフォーマットを例示
する図である。
【0016】この例の音声伝送装置において、送信部1
は、図1(a)に示すように、低域通過型フィルタ(L
PF)2,3と、プリエンファシス部4,5と、アナロ
グディジタル(A/D)変換部6,7と、遅延用メモリ
部8と、フレーム番号発生部9と、マルチプレクサ10
と、変調部11と、赤外光発光ダイオード(赤外LE
D)12とから概略構成されている。LPF2,3は、
それぞれ例えば、CDプレーヤ13からの、入力音声信
号の周波数帯域を制限する作用を行う。プリエンファシ
ス部4,5は、それぞれLPF2,3からの音声信号に
対して、高域成分を強調してS/N比を改善するプリエ
ンファシス処理を行なう。A/D変換部6,7は、それ
ぞれプリエンファシス部4,5から出力されたアナログ
音声信号をPCM符号化によるディジタル化して、誤り
訂正符号を含む所定の音声符号化を行うとともに、所定
のフレームに分割して、ディジタル音声信号を生成す
る。遅延用メモリ部8は、A/D変換部6の出力信号
を、一定期間、蓄積する。フレーム番号発生部9は、A
/D変換部6における各フレームの音声データに対応し
て、フレーム番号を発生する。マルチプレクサ10は、
A/D変換部7からの遅延されない音声データと、遅延
用メモリ8から読み出された遅延された音声データと、
フレーム番号発生部9からのフレーム番号情報とを多重
する。変調部11は、マルチプレクサ10からの多重さ
れた信号によって、赤外LED12を駆動する信号を変
調する。赤外LED12は、変調部11からの変調信号
によって、変調された赤外光信号を発生する。
【0017】この例の音声伝送装置において、受信部2
1は、図1(b)に示すように、赤外光受光部22と、
復調部23と、誤り検出部24と、マルチプレクサ25
と、フレームチェック部26と、メモリ部27と、スイ
ッチ(SW)部28と、ディジタルアナログ(D/A)
変換部29と、ディエンファシス部30と、低域通過型
フィルタ(LPF)31とから概略構成されている。赤
外光受光部22は、受光した赤外光信号を電気信号に変
換する。復調部23は、赤外光受光部22の出力信号を
復調するとともに、所定の増幅を行う。誤り検出部24
は、復調部23からの復調信号から誤り訂正符号を分離
して、誤り訂正処理を行うとともに、フレームごとに誤
り検出時、誤り検出信号と、誤り訂正時のフレーム番号
とを出力する。デマルチプレクサ25は、復調部23の
出力復調信号から、遅延されない音声データと、遅延さ
れた音声データと、フレーム番号情報とを分離する。フ
レームチェック部26は、誤り検出部24における誤り
検出時、デマルチプレクサ25からのフレーム番号情報
によって、誤り検出時のフレーム番号を検出する。メモ
リ部27は、デマルチプレクサ25からの遅延されない
音声データを蓄積する。SW部28は、誤り検出信号に
応じて、デマルチプレクサ25からの遅延された音声デ
ータと、メモリ部27から読み出された音声データとを
切り替えて出力する。D/A変換部29は、SW部28
からの音声データをPCM復号化しD/A変換して、ア
ナログ音声信号として出力する。ディエンファシス部3
0は、D/A変換部29からのアナログ音声信号に対し
て、送信側のプリエンファシスと逆の特性によってディ
エンファシス処理を行なう。LPF31は、ディエンフ
ァシス部30からのアナログ音声信号に対して、D/A
変換に伴う高調波成分の除去を行う。
【0018】以下、図1を参照して、この例の音声伝送
装置の動作を説明する。図1(a)に示された送信部1
に対して、例えば、CDプレーヤ(又はFMチューナ)
13から出力されるステレオまたはモノラルの音声信号
を入力すると、この音声信号は、2チャネルに分けられ
て、それぞれ、LPF2,3を経て周波数制限され、さ
らに、それぞれプリエンファシス部4,5において、S
/N比を改善するための一般的手法であるプリエンファ
シス処理を施される。さらにそれぞれA/D変換部6,
7において、A/D変換と符号化とを行われるととも
に、フレームに分割され、フレームごとに誤り訂正符号
を付加される。以上の処理は、2チャネルとも同様の処
理が行われる。その後、A/D変換部6からの一方のチ
ャネルのデータは、再生用音声データとして遅延用メモ
リ部8に蓄積されたのち、マルチプレクサ10に入力さ
れ、他方のチャネルのデータは、誤り訂正用音声データ
として、直ちにマルチプレクサ10に入力される。この
ように、再生用音声データをメモリに蓄積して遅延させ
ることによって、誤り訂正用音声データを先行させて伝
送することができる。例えば、1mS間のデータを1フ
レームとすると、2000フレームを遅延用メモリ8に
蓄積することによって、誤り訂正用音声データを、2秒
間、先行させることができる。遅延用メモリ8から読み
出された再生用音声データと、A/D変換部7から出力
された誤り訂正用音声データとは、フレーム番号発生部
9からのフレーム番号情報とともに、マルチプレクサ1
0で多重される。この多重信号によって、変調部11
で、赤外LED12を駆動するための変調信号を生成
し、赤外LED12は、この変調信号に応じて変調赤外
光を出力する。この場合の変調方式としては、赤外光で
伝送可能な変調信号を生成可能な、例えば、QPSK
(Quadrature Phase Shift Keying ),FSK(Freque
ncy Shift Keying)等の変調方式を用いることができ
る。
【0019】図1(b)に示された受信部21では、赤
外受光部22で、送信部1からの変調赤外光を受光し
て、電気信号に変換する。この電気信号は、復調部23
において、復調されディジタル処理が可能な振幅まで増
幅されたのち、誤り検出部24に入力される。誤り検出
部24では、フレームごとに付加されている誤り訂正デ
ータから、誤り訂正の処理を行うとともに、フレームご
との誤りの発生や、フレームの欠落を検出して、誤り検
出信号をSW部28に出力する。このとき、フレームチ
ェック部26では、フレームごとに割り振られたフレー
ム番号から、エラーが生じたフレームのフレーム番号を
検出して、メモリ部27に通知する。デマルチプレクサ
25では、復調部23からの復調信号を、再生用音声デ
ータと誤り訂正用音声データとに分離して、再生用音声
データをSW部28に出力し、誤り訂正用音声データを
メモリ部27に出力する。メモリ部27では、入力され
た誤り訂正用音声データを蓄積する。SW部28では、
誤り検出部24から、誤り検出信号を受けないときは、
デマルチプレクサ25からの再生用音声データを選択す
る。しかしながら、SW部28では、誤り検出部24か
ら誤り検出信号を受けたときは、メモリ部27に蓄積さ
れていた誤り訂正用音声データを選択する。この際、メ
モリ部27では、蓄積されていたデータから、フレーム
チェック部26から通知されたフレーム番号を持つフレ
ームの誤り訂正用音声データを読み出して、SW部28
に出力する。従って、再生用音声データに、誤りの発生
やフレームの欠落がないときは、再生用音声データが、
SW部28から出力されて、D/A変換部29で復号化
されて、アナログ音声信号として出力され、ディエンフ
ァシス部30で、ディエンファシス処理を行なわれたの
ち、LPF31でD/A変換に伴う高調波成分を除去さ
れて、スピーカ32から音声として出力される。一方、
再生用音声データに、誤りの発生やフレームの欠落があ
ったときは、メモリ部27に蓄積されていた誤り訂正用
音声データから、誤り発生又はフレーム欠落検出時のフ
レームのデータがSW部28を経て出力されて、同様に
して、D/A変換部29,ディエンファシス部30,L
PF31を介して、スピーカ32から音声として出力さ
れる。
【0020】以下、この例における音声データの伝送方
法について説明する。いま、送信装置の遅延用メモリ部
8を構成するバッファメモリの容量が、N個のフレーム
を蓄積可能なものであるとする。この場合、送信側で、
誤り訂正用音声データを基準として、フレーム番号を付
与するものとすると、再生用音声データは、1番目から
N+1番目までは、音声データがなく無音状態で伝送さ
れ、音声はN+1フレーム目から再生されることにな
る。これに対して、受信側では、校正用データ(誤り訂
正用音声データ)として、先行して伝送された1番目か
らN+1番目までのNフレーム分の音声データを、受信
装置のメモリ部27を構成するバッファメモリに蓄積す
る。伝送路上でエラーが発生した場合、受信側では、誤
り訂正用符号を利用して誤り訂正を行うことによって、
所定ビット数以内のデータの誤り訂正を行うことができ
る。しかしながら、所定ビット数を超えるような多量の
データ誤りが発生したときは、誤り訂正を行うことはで
きない。いま、伝送路上でエラーが発生し、M番目のフ
レームからn個のフレームが正しく受信されなかったと
すると、M番目のフレームで誤りが検出されたときは、
受信側のバッファメモリには、M+1番目からM+N番
目までのN個のフレームが正しく受信されて蓄積されて
いるので、受信装置では、バッファメモリから、M番目
のフレーム以降のデータを読み出して、SW部28で、
M番目以降の再生用音声データと置き替えることによっ
て、正常な音声データを引き続いて復元することができ
る。この際、複数個のフレームにエラーが発生したとし
ても、Nフレーム分のメモリ容量の範囲内であれば、復
元が可能である。すなわち、n≦Nが条件となる。
【0021】この例における音声データの形式として、
衛星放送用のPCM音声伝送フォーマットを利用するこ
とができる。この音声伝送フォーマットは、図2に示す
ように、それぞれ10×32ビットからなるステレオ音
声2チャネルと、その他のデータとして、フレーム同期
データ16ビットと、制御符号16ビットと、音声レベ
ルのレンジを示すレンジビットとして32ビットと、フ
レーム番号伝送のための独立データ480ビットと、誤
り訂正データとして7×32ビットとからなる2048
ビットを1フレームとして構成され、1フレームに1m
Sを割り当てることによって、1秒間に2048×10
ビットを伝送するものである。従って、伝送速度が
2.048MBPSのとき、占有帯域が2.048MH
z(±1.012MHz)であるため、日本国内で規格
化されている、高音質音声伝送帯域である2〜6MHz
帯域内で伝送可能なものである。
【0022】このように、この例の音声伝送装置及び音
声伝送方法によれば、送信側で2組の同じ音声データを
伝送時間をずらせて伝送し、受信側で、先行して伝送さ
れた音声データを蓄積しておいて、通常は、後から送ら
れた音声データを出力するが、このデータに伝送エラー
が発生したときは、これを蓄積されていた同じタイミン
グの先行データと置き替えることによって、エラーのな
い正常なデータを連続して出力することができる。これ
によって、音声データを蓄積するためのメモリや、A/
D変換器,D/A変換器,マルチプレクサ,デマルチプ
レクサ等の装置の追加が必要になるとともに、音声の伝
送に遅延を生じるという不利はあるが、例えば秒単位の
ような、長時間にわたって発生するバースト的な音声デ
ータの誤りが生じても、音声をとぎれることなく伝送す
ることができるという、従来、全く不可能であった機能
を実現することが可能になる。
【0023】以上、この発明の実施例を図面により詳述
してきたが、具体的な構成はこの実施例に限られたもの
ではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変
更等があってもこの発明に含まれる。例えば、実施例で
は誤り検出時のフレーム番号と、音声データの切り替え
を行うフレーム番号とを同じにしているが、適当なフレ
ーム番号の換算部を設ければ、必ずしも同じフレーム番
号でなくてもよい。また実施例では、フレーム番号を利
用して、再生用音声データと、誤り訂正用音声データと
を切り替えるようにしているが、送信側における再生用
音声データの遅延量と、受信側における誤り訂正用音声
データの遅延量とを等しくする場合には、例えば、送信
側の遅延用メモリ部8と、受信側のメモリ部27とに、
同じビット数のFIFO(First In First Out)メモリ
を用いることによって、フレーム番号の管理を省略する
ことも可能であり、これによって、簡易な装置の場合
に、構成を簡単化することができる。さらに、実施例で
は、送受信装置間の音声データの伝送に赤外光を利用し
ているが、適当な周波数の無線信号を利用して、伝送す
るようにしてもよい。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の音声伝
送装置及び音声伝送方法によれば、送信側で伝送時間を
ずらせた2組の同じ音声データを伝送し、受信側で、先
行して伝送された音声データを蓄積しておいて、通常
は、後から送られた音声データを出力するが、このデー
タに伝送エラーが発生したときは、そのデータを蓄積さ
れていた同じタイミングの先行データと置き替えること
によって、エラーのない正常なデータを連続して出力す
ることができるので、例えば秒単位のような、長時間に
わたって発生するバースト的な音声データの誤りが生じ
ても、音声をとぎれることなく伝送することが可能にな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例である音声伝送装置の構成
を示すブロック図である。
【図2】同音声伝送装置における音声データフォーマッ
トを例示する図である。
【図3】従来の音声伝送装置の構成を示す図である。
【符号の説明】
1 送信部 2,3 低域通過型フィルタ(LPF) 4,5 プリエンファシス部 6,7 アナログディジタル(A/D)変換部 8 遅延用メモリ部(遅延用記憶手段) 9 フレーム番号発生部(フレーム番号発生手段) 10 マルチプレクサ(多重手段) 11 変調部(変調手段) 12 赤外LED(赤外光発生手段) 21 受信部 22 赤外受光部(赤外光受光手段) 23 復調部(復調手段) 24 誤り検出部(誤り検出手段) 25 デマルチプレクサ(分離手段) 26 フレームチェック部(フレームチェック手
段) 27 メモリ部(記憶手段) 28 スイッチ(SW)部(スイッチ手段) 29 ディジタルアナログ(D/A)変換部 30 ディエンファシス部 31 低域通過型フィルタ(LPF)

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2チャネルのフレーム化された同一の音
    声データに対するフレーム番号を発生するフレーム番号
    発生手段と、一方のチャネルの音声データを蓄積する遅
    延用記憶手段と、該蓄積された一方のチャネルの音声デ
    ータと、他方のチャネルの音声データと、フレーム番号
    情報とを多重して多重化音声情報を生成する多重手段と
    を送信部に備え、 前記多重化音声情報における前記一方のチャネルの音声
    データにおけるエラーを検出する誤り検出手段と、該エ
    ラー検出時の前記一方のチャネルの音声データのフレー
    ム番号を検出するフレームチェック手段と、 前記多重化音声情報を分離する分離手段と、分離された
    前記他方のチャネルの音声データを蓄積する記憶手段
    と、前記エラーが検出されないとき分離された前記一方
    のチャネルの音声データを選択し、エラーが検出された
    とき前記記憶手段からフレームチェック手段で検出され
    たフレーム番号に対応する他方のチャネルの音声データ
    を選択して出力するスイッチ手段とを受信部に備えて
    ることを特徴とする音声伝送装置。
  2. 【請求項2】 前記音声データがステレオ音声データか
    らなり、前記多重化音声情報が、4チャネルの音声デー
    タと、フレーム番号情報と、誤り訂正用データと、制御
    用データとを多重化したフォーマットを有することを特
    徴とする請求項1記載の音声伝送装置。
  3. 【請求項3】 前記多重手段からの多重化音声情報によ
    って変調信号を生成する変調手段と、該変調信号によっ
    て変調赤外光信号を発生する赤外光発光手段とを送信部
    に備え、 前記変調赤外光信号を受光して前記変調信号を出力する
    赤外光受光手段と、該変調信号を復調して前記多重化音
    声情報を復元する復調手段とを受信部に備えたことを特
    徴とする請求項1又は2記載の音声伝送装置。
  4. 【請求項4】 前記変調信号が、QPSK変調方式によ
    って生成されることを特徴とする請求項3記載の音声伝
    送装置。
  5. 【請求項5】 前記変調信号が、FSK変調方式によっ
    て生成されることを特徴とする請求項3記載の音声伝送
    装置。
  6. 【請求項6】 前記音声データが、PCM符号化方式に
    よって生成されることを特徴とする請求項1及び2記載
    の音声伝送方法。
  7. 【請求項7】 送信側において、2チャネルの同一の音
    声データにおける一方のチャネルの音声データを遅延す
    るとともに他方のチャネルの音声データと多重して伝送
    し、受信側において、受信した前記一方のチャネルの音
    声データにおけるエラーの有無に応じて、前記他方のチ
    ャネルの音声データを前記送信側における一方のチャネ
    ルの音声データの遅延時間と等しい時間遅延したデータ
    又は前記遅延した一方のチャネルの音声データを出力す
    ることを特徴とする音声伝送方法。
  8. 【請求項8】 送信側において、送信入力における一方
    のチャネルの音声データと他方のチャネルの音声データ
    とにフレームごとに同じ番号を付与し、前記一方のチャ
    ネルの音声データを遅延用記憶手段に蓄積して出力する
    ことによって遅延させるとともに、受信側において、前
    記他方のチャネルの音声データを記憶手段に蓄積し、前
    記一方のチャネルの音声データにおいてエラーを検出し
    たとき、蓄積されている前記他方のチャネルの音声デー
    タにおける前記エラー検出時のフレーム番号の音声デー
    タを出力することによって、前記送信側の遅延時間と受
    信側の遅延時間とを等しくすることを特徴とする請求項
    7記載の音声伝送方法。
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