JP2001125596A - オーディオデータ伝送方法及びオーディオデータ伝送装置 - Google Patents

オーディオデータ伝送方法及びオーディオデータ伝送装置

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JP2001125596A
JP2001125596A JP30546299A JP30546299A JP2001125596A JP 2001125596 A JP2001125596 A JP 2001125596A JP 30546299 A JP30546299 A JP 30546299A JP 30546299 A JP30546299 A JP 30546299A JP 2001125596 A JP2001125596 A JP 2001125596A
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packet
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Akihisa Kawamura
明久 川村
Masaharu Matsumoto
正治 松本
Masahiro Sueyoshi
雅弘 末吉
Naoki Ejima
直樹 江島
Kazutada Abe
一任 阿部
Takashi Fujita
剛史 藤田
Takashi Katayama
崇 片山
Kosuke Nishio
孝祐 西尾
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パルス符号変調処理が施されていない圧縮デ
ジタルオーディオデータを1フレーム毎にパケット化し
て得られるオーディオストリームを伝送する方法におい
て、オーディオレシーバ側にて、ミュート処理により、
オーディオストリームの切り換えに起因するノイズの発
生を回避し、オーディオストリームの切り替え後に、速
やかに伝送パケットに対する復調処理を再開する。 【解決手段】 オーディオストリームの切り換え時に
は、切り換え直前に伝送された伝送パケットT(2)に
続いて、ポーズバースト信号PBとして、その周期に相
当するサンプリングポイント数が、上記オーディオデー
タの1フレーム分のサンプリングポイント数のこれより
小さい約数と一致するデジタル信号を出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はオーディオデータ伝
送方法及びオーディオデータ伝送装置に関し、特に、パ
ルス符号変調処理が施されていない圧縮デジタルオーデ
ィオデータをその処理単位である1フレーム毎にパケッ
ト化して得られるオーディオストリームを伝送する処理
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のデジタルオーディオデータをシリ
アルデジタル伝送する方法として、IEC60958やIEC69137
等の国際規格に準拠した方法がある。なお、IECは、
国際電気標準会議(International Electrotechnical C
ommission )の略である。
【0003】上記国際規格IEC60958による伝送方法は、
2chのリニアPCM(Pulse CodeModulation )デー
タを伝送する際に用いられている方式である。この方式
は、CD(Compact Disk)やDVD(Digital Video Di
sk)等の記録媒体に記録されているデジタルデータを伝
送する方式として広く用いられている。
【0004】また、上記国際規格IEC61937は、MPEG
(Moving Picture Expert Group )等の規格に準拠した
圧縮データのように、リニアPCM処理が施されていな
い圧縮オーディオデータの通信の際に用いられている方
式である。この方式は、近年では、DVDから読み出さ
れたマルチチャンネル音声データを外部のデコーダアン
プに伝送して再生する場合に用いられている。
【0005】図4は、上記国際規格IEC61937に準拠した
方式のオーディオデータ送信装置を説明するためのブロ
ック図であり、PCM処理が施されていない圧縮オーデ
ィオデータを伝送するデータ伝送システムが示されてい
る。
【0006】このデータ伝送システムでは、一般的なデ
ジタルオーディオ出力インターフェースを有する民生用
デジタルオーディオ機器(オーディオデータ送信装置)
1と、デジタルオーディオ入力インターフェースを有す
るオーディオレシーバ2とが、国際規格IEC60958に対応
した伝送インターフェースを介して接続されている。
【0007】ここで、上記オーディオデータ送信装置1
は、複数の放送電波を受信して選択するチューナであ
り、セットトップボックスと呼ばれている。このオーデ
ィオデータ送信装置1は、複数の放送電波として圧縮オ
ーディオデータ(オーディオストリーム)を受信するデ
ジタルデータ受信部3と、受信された複数のオーディオ
ストリームから所要のものを選択し、選択したオーディ
オストリームに対して変調処理を施して変調ストリーム
(伝送ストリーム)Tを出力するデジタルオーディオデ
ータ変調部4とを有している。
【0008】ここでは、上記オーディオデータ送信装置
1には、図5に示すように複数のオーディオストリーム
(ここでは、ストリームA〜C)が供給されるようにな
っている。各ストリームA〜Cはそれぞれ、複数のオー
ディオパケットから構成されている。ここでは、ストリ
ームAを構成するオーディオパケットとしてパケットA
(1)〜パケットA(5)を、ストリームBを構成する
オーディオパケットとしてパケットB(0)〜パケット
B(4)を、ストリームCを構成するオーディオパケッ
トとしてパケットC(1)〜パケットC(5)を示して
いる。上記パケットA(1)〜A(5)はそれぞれ、ヘ
ッダAh1〜Ah5とデータ部(データバースト)Ad1〜A
d5から構成されている。上記パケットB(0)〜B
(4)はそれぞれ、ヘッダBh0〜Bh4とデータ部(デー
タバースト)Bd0〜Bd4から構成されている。上記パケ
ットC(1)〜C(5)はそれぞれ、ヘッダCh1〜Ch5
とデータ部(データバースト)Cd1〜Cd5から構成され
ている。また、上記各オーディオパケットのデータ部に
は、デジタルオーディオデータの1フレーム分に相当す
る圧縮されたデジタルデータが格納されている。ここで
は、デジタルオーディオデータは、MPEG2のAAC
(Audio Advanced Codic)により圧縮されており、1フ
レームに相当するデジタルオーディオデータのサンプリ
ングポイント数は1024となっている。
【0009】また、上記デジタルオーディオデータ変調
部4は、上記オーディオストリームA〜Cのうちの1つ
(例えばストリームA)を選択し、選択されたストリー
ムに対して変調処理を施す構成となっている。具体的に
は、上記変調部4は、上記変調処理として、オーディオ
パケットA(1)〜A(5)をそれぞれ、対応する伝送
パケットのデータ部に格納して、オーディオストリーム
を、伝送パケットT(1)〜T(5)等の複数の伝送パ
ケットからなる伝送ストリーム(変調ストリーム)Tに
変換する処理を行う構成となっている。ここで、伝送パ
ケットT(1)〜T(5)は、図6に示すように、ヘッ
ダTh1〜Th5,データ部(データバースト)Td1〜Td
5,及びスタッフィング部Ts1〜Ts5から構成されてい
る。上記変調ストリームにおける伝送パケットの繰り返
し周期は、デジタルオーディオデータのサンプリングポ
イント数に換算して、1024サンプリングポイント数
に相当する期間となっている。
【0010】また、上記オーディオレシーバ2は、上記
オーディオデータ伝送装置(セットトップボックス)1
からの変調ストリームTを復調してデコードするデコー
ドアンプである。このオーディオレシーバ2は、変調ス
トリームTに対して復調処理を施して復調ストリームR
を出力するデジタルオーディオデータ復調部5と、該復
調ストリームRをデコードしてデジタルオーディオ信号
Dauを再生するデコード部6と、該デジタルオーディオ
信号Dauをアナログオーディオ信号Aauに変換するD/
A変換器7と、該復調部5及びデコード部6の動作状態
を表示する表示部8とを有している。
【0011】なお、上記復調ストリームRは、図6に示
すように、復調オーディオパケットR(1)〜R(5)
等の複数のパケットから構成されている。ここで、復調
オーディオパケットR(1)〜R(5)は、上記オーデ
ィオパケットA(1)〜A(5)に対応するものであ
り、それぞれ、ヘッダRh1〜Rh5とデータ部(データバ
ースト)Rd1〜Rd5から構成されている。
【0012】次に動作について説明する。オーディオデ
ータ伝送装置1では、デジタルデータ受信部3にて放送
電波Bwが受信されると、デジタルデータ受信部3から
は、例えばデジタルオーディオデータ(オーディオスト
リーム)A,B,Cがデジタルオーディオデータ変調部
4に出力される。該変調部4では、これらのオーディオ
ストリームのうちの1つがユーザ操作による操作信号に
より選択され、選択されたオーディオストリーム(ここ
ではオーディオストリームA)が変調処理により変調ス
トリーム(伝送ストリーム)Tに変換されて出力され
る。
【0013】具体的には、上記変調部4では、オーディ
オストリームAに対する変調処理として、オーディオス
トリームAを構成する各オーディオパケットを伝送パケ
ットのデータ部に格納して複数の伝送パケットからなる
伝送ストリームTを出力する処理が行われる。
【0014】一方、上記オーディオレシーバ2では、上
記オーディオデータ伝送装置1からの変調ストリームT
が入力されると、デジタルオーディオデータ復調部5に
て該変調ストリームTに対して復調処理が施され、該復
調ストリームRが該復調部5からデコード部6に出力さ
れる。具体的には、上記復調部5では、変調ストリーム
Tに対する復調処理として、該変調ストリームTを構成
する各伝送パケットのデータ部からオーディオパケット
を復調オーディオパケットとして取り出して、複数の復
調オーディオパケットからなる復調ストリームRを出力
する処理が行われる。
【0015】そして、デコード部6では、復調ストリー
ムRに対してデコード処理が施されて、各復調パケット
のデータ部に格納されている圧縮されたデジタルオーデ
ィオデータDauが生成される。このデジタルオーディオ
信号Dauは、D/A変換器7にてアナログオーディオ信
号Aauに変換され、このアナログオーディオ信号Aauが
オーディオレシーバ2から出力される。
【0016】以下、上記オーディオレシーバ2における
復調処理及びデコード処理について詳細に説明する。図
7は、国際規格IEC60958に対応した伝送ストリームに対
する復調処理及びデコード処理のフローを示している。
デジタルオーディオデータ復調部5では、IEC60958対応
の伝送方式により伝送されてきた変調ストリームTに対
して、まず、PLL(Phased Locked Loop)によりその
位相がロックされているか否かの判定が行われる(ステ
ップS1)。位相がロックされていない場合は、変調ス
トリームTの位相がアンロック状態であることを示す表
示が表示部8にて行われ(ステップS2)、再度ステッ
プS1にて位相がロックされているか否かの判定が行わ
れる。つまり、ステップS1,S2では、伝送されてき
た変調ストリームTの位相がロックされるまで、位相ロ
ックの判定が行われることとなる。
【0017】上記ステップS1にて、変調ストリームT
の位相がロックされたと判定された場合には、ワードシ
ンクやチャンネルステータス等の検出が行われ(ステッ
プS3)、チャンネルステータス情報が出力される。こ
こで、ワードシンクは、IEC60958対応の伝送データ構造
におけるヘッダ情報であり、チャンネルステータスは、
伝送されるオーディオデータが何チャンネル分あるかを
示す情報、各オーディオに対応するコンテンツ(サンプ
リング周波数等)に関連する情報等が含まれている。
【0018】次に、復調部5では、変調ストリームT
が、コンシューマ用の圧縮オーディオ信号を変調して得
られるコンシューマ用ストリームであるか、あるいはプ
ロフェッショナル用のPCMオーディオ信号を変調して
得られるプロ用ストリームであるかの判定が行われる
(ステップS4)。この判定の結果、変調ストリームT
がプロ用ストリームであれば、変調ストリームTに対す
る再生処理は行われず、再度ストリームの判定処理が行
われる。一方、変調ストリームTがコンシューマ用スト
リームであれば、バーストのプリアンブル(伝送パケッ
トのヘッダ)の検出処理が行われる(ステップS5)。
バーストのプリアンブルが検出されなければ、伝送パケ
ットのヘッダが検出されないことを示すバーストフラグ
が表示部8にて表示され(ステップS6)、再度ステッ
プS5にてバーストのプリアンブルの検出処理が行われ
る。つまり、ステップS5,S6では、バーストプリア
ンブルが見つかるまでその検出が続けられる。
【0019】そして、バーストプリアンブルが見つかっ
た場合には、バーストデータ(伝送パケット)の反復周
期や伝送パケットのヘッダ情報の検出が行われ、このヘ
ッダ情報が出力される(ステップS7)。その後、デコ
ード部6では上記復調ストリームに対するデコード処理
が行われる。
【0020】つまり、まず復調ストリームにおけるMP
EG2ヘッダの検出処理が行われ(ステップS8)、M
PEG2ヘッダが検出されなければ、MPEG2ヘッダ
の非検出状態を示すMPEGアンロックフラグが表示部
8にて表示され(ステップS9)、再度ステップS8に
てMPEG2ヘッダの検出処理が行われる。つまり、ス
テップS8,S9では、MPEG2ヘッダが見つかるま
でその検出が続けられる。
【0021】そして、MPEG2ヘッダが見つかった場
合には、上記復調ストリームに対して、1フレーム単位
でMPEG2に対応したデコード処理が施され、PCM
デジタルオーディオ信号Dauが出力される(ステップS
10)。
【0022】その後、1フレーム分のデコード処理が終
了したか否かの判定が行われ(ステップS11)、終了
していなければ、ステップS10におけるデコード処理
が続行され、終了していれば、ステップS5〜ステップ
S11の処理が再度行われることとなる。
【0023】そして、1つのチャンネルに対応する伝送
ストリームに対する復調処理及びデコード処理が終了す
ると、このオーディオレシーバ2は、次の伝送ストリー
ムが入力されるまで、復調処理及びデコード処理を待機
することとなる。
【0024】なお、ここでは、変調ストリームTが、プ
ロフェッショナル用のPCM信号を変調して得られるプ
ロ用ストリームである場合、変調ストリームTに対する
再生処理は行わないようにしているが、オーディオレシ
ーバ2が、プロ用ストリームの再生機能を有する場合に
は、プロフェッショナル用のPCMオーディオ信号の再
生処理を行うようにしてもよい。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述した従
来のオーディオデータ伝送装置1では、種々のチャンネ
ルに対応する互いに非同期である複数のオーディオデー
タがデジタルデータ受信部3からデジタルオーディオデ
ータ変調部4に出力されており、該変調部4にて、オー
ディオデータが、所定のチャンネルに対応するものから
他のチャンネルに対応するものに切り換えられるとき、
変調部4から出力される変調ストリームに不連続部分が
生じることとなる。この結果、オーディオレシーバ2で
は、上記変調ストリームのデコード処理の際に、その不
連続部分の影響によりノイズが発生したり、一時的に同
期が外れたりするといった問題があった。
【0026】以下、この問題について詳しく説明する。
図8は、オーディオストリームの切り替え時における、
変調ストリームT,復調ストリームR,及びデジタルオ
ーディオ信号Dauの変化を説明するための図である。こ
こでは、オーディオデータ伝送装置(セットトップボッ
クス)1にて、伝送するオーディオストリームを、MP
EG2対応のストリームAからMPEG2対応のストリ
ームBに切り換える場合について説明する。
【0027】上記オーディオデータ伝送装置1の変調部
4にて、受信部3からの複数のオーディオストリームの
うちのMPEG2ストリームAが選択されている状態で
は、変調部4では、MPEG2ストリームAを構成する
各オーディオパケットは、順次伝送パケットに格納され
て、変調ストリーム(伝送ストリーム)Tとして、オー
ディオレシーバ2へ伝送される。例えば、オーディオパ
ケットA(1),A(2)は順次、伝送パケットT
(1),T(2)のデータ部Td1,Td2に格納されて、
変調ストリームTとして出力される。
【0028】ところで、このようにオーディオデータ伝
送装置1にてMPEG2ストリームAの伝送処理が行わ
れている状態で、オーディオパケットA(2)の変調処
理中のタイミングTxにて、オーディオデータ伝送装置
1における変調部4にて、伝送されるオーディオストリ
ームが、MPEG2対応のストリームAからMPEG2
対応のストリームBに切り換えられると、オーディオパ
ケットA(2)を伝送パケットT(2)に格納する変調
処理が終了した後は、MPEG2ストリームBを構成す
るオーディオパケットに対する変調処理が開始される。
【0029】ところが、MPEG2ストリームAとMP
EG2ストリームBとは独立して変調部4に供給されて
いるため、該両ストリームは同期していない。このた
め、伝送パケットT(2)に続く伝送パケットT(3)
には、MPEG2ストリームBにおけるオーディオパケ
ットB(2)の一部のデータのみが格納されることとな
る。但し、上記変調部4は、選択されたオーディオスト
リームに対するバッファ機能,つまり選択されたオーデ
ィオストリームを構成するオーディオパケットを一定量
格納し、オーディオパケットを伝送パケットに格納する
周期が、繰り返し伝送される伝送パケットの伝送周期に
一致するよう変調処理を制御する機能を有している。こ
のため、変調部4にて伝送されるストリームがストリー
ムAからストリームBに切り換えられても、一定時間が
経過すると、MPEG2ストリームBにおけるオーディ
オパケットが伝送パケットに格納される周期が、伝送パ
ケットが送出される周期と一致することとなる。
【0030】具体的には、上記MPEG2ストリームB
におけるオーディオパケットB(2)に続くパケットB
(3),B(4)は、変調部4のバッファ機能により、
上記伝送パケットT(3)に続く伝送パケットT
(4),T(5)の伝送タイミングに同期して、該伝送
パケットT(4),T(5)に格納されることとなる。
【0031】そして、上記伝送パケットT(1)〜T
(5)が変調ストリームTとして上記オーディオレシー
バ2に入力されると、デジタルオーディオデータ復調部
5では、上記変調ストリームTに対する復調処理,つま
り伝送パケットT(1)〜T(5)からオーディオパケ
ットを取り出す処理が行われ、さらにデコード部6で
は、復調処理により得られた復調ストリームRに対する
デコード処理,つまり、オーディオパケットから圧縮オ
ーディオデータを取り出してデジタルオーディオデータ
を生成する処理が行われる。
【0032】具体的には、伝送パケットT(1),T
(2)の復調処理により、復調パケットR(1),R
(2)が取り出され、復調パケットR(1),R(2)
に対するデコード処理により、MPEG2ストリームA
に対応するデジタルオーディオデータDA(1),DA
(2)が1フレーム毎に生成される。
【0033】ところが、上記伝送パケットT(2)に続
く伝送パケットT(3)には、MPEG2ストリームB
を構成するオーディオパケットB(2)の一部のデータ
しか格納されていないため、この伝送パケットT(3)
に対する復調処理は正常に行われず、復調ストリームR
には異常復調部分が含まれることとなる。このため、こ
の異常復調部分は、デコード処理によりデジタルオーデ
ィオ信号における雑音部分DNとして再生されることと
なる。
【0034】なお、伝送パケットT(3)に続く伝送パ
ケットT(4),T(5)には、MPEG2ストリーム
Bを構成するオーディオパケットB(3),B(4)が
正常に格納されているため、これらの伝送パケットT
(4),T(5)に対する復調処理は正常に行われ、さ
らに、復調処理により得られる復調パケットR(3),
R(4)に対するデコード処理により、MPEG2スト
リームBに対応するデジタルオーディオデータDB
(3),DB(4)が1フレーム毎に生成されることと
なる。
【0035】上述したように、デジタルデータ変調部4
にてIEC60958フォーマットに基づいて伝送パケットが出
力されている通常動作状態で、該変調部4にて伝送され
るストリームが切り替わったときには、IEC60958に基づ
くフレーム同期,つまり伝送パケットの一定周期での繰
り返し伝送は保たれたままで、伝送パケットに格納され
るオーディオパケットがストリームAのオーディオパケ
ットから、ストリームAとは同期していないストリーム
Bのオーディオパケットに置き換えられることとなる。
【0036】この結果、オーディオデータ復調部5に
は、ストリームBのオーディオパケットの一部のデータ
しか格納されていない伝送パケットが入力されることと
なり、正常な復調処理が行われず、さらに、デコード部
6に入力された異常な復調処理部分のデコード処理によ
り、デジタルオーディオデータDauに雑音部分DNが含
まれることがあるという問題があった。
【0037】本発明は、上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、圧縮デジタルオーディオデータ
に対応するオーディオストリームを、国際規格により規
定されている伝送方式に対応するよう変調して変調スト
リームを伝送する際、伝送されるオーディオストリーム
の切り換えに起因して変調ストリームの再生側にて生ず
る雑音を回避し、しかもオーディオデータの切り替わり
後、再生側での変調ストリームに対する正常再生が開始
されるまでの時間を短くすることができるオーディオデ
ータ伝送方法及びオーディオデータ伝送装置を得ること
を目的とする。
【0038】
【課題を解決するための手段】この発明(請求項1)に
係るオーディオデータ伝送方法は、パルス符号変調処理
が施されていない圧縮デジタルオーディオデータをその
処理単位である1フレーム毎にパケット化して得られる
オーディオストリームを伝送するオーディオデータ伝送
方法であって、供給される複数のオーディオストリーム
の1つを、操作信号に基づいて伝送すべきオーディオス
トリームとして選択するストリーム選択処理と、選択さ
れたオーディオストリームを、これを構成するオーディ
オパケットを伝送パケットに順次格納して伝送ストリー
ムとして出力する変調処理とを含み、上記変調処理で
は、伝送される圧縮オーディオストリームが第1のスト
リームから第2のストリームに切り換えられたとき、上
記第1のストリームを構成するオーディオパケットが格
納されている伝送パケットに続いて、一定周期を有する
ポーズバースト信号として、その周期に相当するサンプ
リングポイント数が、上記オーディオデータの1フレー
ム分のサンプリングポイント数のこれより小さい約数と
一致するデジタル信号を出力するものである。
【0039】この発明(請求項2)は、請求項1記載の
オーディオデータ伝送方法において、上記圧縮デジタル
オーディオデータを、デジタルオーディオデータに対し
てMPEG2におけるAAC処理を施して得られるデー
タとしたものである。
【0040】この発明(請求項3)は、請求項1記載の
オーディオデータ伝送方法において、上記オーディオデ
ータの1フレーム分のサンプリングポイント数を102
4とし、上記ポーズバースト信号の周期に相当するサン
プリングポイント数を32としたものである。
【0041】この発明(請求項4)は、請求項1記載の
オーディオデータ伝送方法において、上記オーディオデ
ータの1フレーム分のサンプリングポイント数を102
4とし、上記ポーズバースト信号の周期に相当するサン
プリングポイント数を4としたものである。
【0042】この発明(請求項5)に係るオーディオデ
ータ伝送装置は、パルス符号変調処理が施されていない
圧縮デジタルオーディオデータをその処理単位である1
フレーム毎にパケット化して得られるオーディオストリ
ームを伝送するオーディオデータ伝送装置であって、上
記オーディオストリームとして複数のオーディオストリ
ームを受信する受信手段と、受信された複数のオーディ
オストリームの1つを、操作信号に基づいて伝送すべき
オーディオストリームとして選択するとともに、選択さ
れたオーディオストリームを、これを構成するオーディ
オパケットを伝送パケットに順次格納して伝送ストリー
ムとして出力する変調部とを備え、上記変調部を、伝送
される圧縮オーディオストリームが第1のストリームか
ら第2のストリームに切り換えられたとき、上記第1の
ストリームを構成するオーディオパケットが格納されて
いる伝送パケットに続いて、一定周期を有するポーズバ
ースト信号として、その周期に相当するサンプリングポ
イント数が、上記オーディオデータの1フレーム分のサ
ンプリングポイント数のこれより小さい約数と一致する
デジタル信号を出力する構成としたものである。
【0043】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。図1は、本発明の実施の形態によるオーデ
ィオデータ伝送装置を説明するためのブロック図であ
り、IEC60958およびIEC61937の伝送規格に準拠したデー
タ伝送システムが示されている。この伝送システムで
は、MPEG2におけるAAC処理が施されたデジタル
データの伝送が行われる。なお、IEC60958およびIEC619
37の伝送規格については、文献(Interface for non-li
near PCM encoded audio bitstreams applying IEC 619
37)等に詳しく説明されている。
【0044】このデータ伝送システムでは、この実施の
形態のオーディオデータ伝送装置1aであるデジタルオ
ーディオ出力インターフェースを有する民生用デジタル
オーディオ機器1aと、デジタルオーディオ入力インタ
ーフェースを有するオーディオレシーバ2とが、国際規
格IEC60958に対応した伝送インターフェースを介して接
続されている。
【0045】この実施の形態のオーディオデータ伝送装
置1aは、パルス符号変調処理が施されていない圧縮デ
ジタルオーディオデータをその処理単位である1フレー
ム毎にパケット化して得られるオーディオストリームを
伝送する構成となっている。つまり、このオーディオデ
ータ伝送装置1aは、従来のオーディオデータ伝送装置
1と同様、複数の放送電波として圧縮オーディオデータ
(オーディオストリーム)を受信するデジタルデータ受
信部3と、受信された複数のオーディオストリームから
所要のものを選択し、選択したオーディオストリームに
対して変調処理を施して変調ストリーム(伝送ストリー
ム)Tを出力するデジタルオーディオデータ変調部4a
とを有している。ここでは、上記オーディオデータ送信
装置1aには、従来の伝送装置1と同様、図5に示すよ
うに複数のオーディオストリーム(ここでは、ストリー
ムA〜C)が供給されるようになっている。各ストリー
ムA〜Cはそれぞれ、複数のオーディオパケットから構
成されている。
【0046】そして、この実施の形態では、上記デジタ
ルオーディオデータ変調部4aは、これらのストリーム
A〜Cのうちの1つ(例えばストリームA)を選択し、
このストリームに対して変調処理を施すとともに、スト
リームが切り換えられたとき、ストリームの切り換え直
前に伝送された伝送パケットの後に、一定のデータ長を
有するポーズバースト信号PBを伝送する構成となって
いる。
【0047】図2は、ポーズバースト信号PBのフォー
マットを示している。このポーズバースト信号PBに
は、単位ポーズバーストUpbが繰り返し配列されてお
り、単位ポーズバーストUpbは、同期ワード1Pa,同
期ワード2Pb,バースト情報Pc,及びレングス・コ
ードPdからなるヘッダ相当部分と、0レベルの圧縮オ
ーディオデータを含むペイロード部分とから構成されて
いる。ここで、単位ポーズバーストUpbの繰り返し周期
はポーズバーストPBの反復時間Ppbとなっている。ま
た、ポーズバーストPBの反復時間Ppbは、フレーム
(1024個のサンプルポイントに対応する)毎に処理
されるデジタルオーディオデータのサンプリングポイン
ト数に換算して、32サンプリングポイント数に相当す
る長さとなっている。
【0048】また、上記オーディオレシーバ2aは、図
4に示す従来のオーディオデータ伝送装置1に接続され
ているオーディオレシーバ2と同一の構成となってい
る。つまり、該オーディオレシーバ2aは、伝送ストリ
ームTに対して復調処理を施すデジタルオーディオデー
タ復調部5と、該復調処理により得られた復調ストリー
ムRをデコードするデコード部6と、該デコード処理に
より得られたデジタルオーディオ信号Dauをアナログオ
ーディオ信号Aauに変換するD/A変換器7と、該復調
部5及びデコード部6の動作状態を表示する表示部8と
を有している。従って、このオーディオレシーバ2aに
おける復調処理及びデコード処理は、図4に示すオーデ
ィオレシーバ2と同様、図7に示すフローに従って行わ
れることとなる。
【0049】次に動作について説明する。オーディオデ
ータ伝送装置1aの受信及び変調動作は、従来のオーデ
ィオデータ伝送装置1と同様に行われる。つまり、オー
ディオデータ送信装置1aでは、デジタルデータ受信部
3にて放送電波Bwが受信されると、デジタルデータ受
信部3からは、例えばデジタルオーディオデータ(オー
ディオストリーム)A,B,Cがデジタルオーディオデ
ータ変調部4aに出力される。該変調部4aでは、これ
らのオーディオストリームのうちの1つがユーザ操作に
よる操作により選択され、選択されたオーディオストリ
ーム(ここではオーディオストリームA)が変調処理に
より変調ストリーム(伝送ストリーム)Tに変換されて
出力される。
【0050】一方、上記オーディオレシーバ2aでは、
上記オーディオデータ送信装置1aからの変調ストリー
ムTが入力されると、デジタルオーディオデータ復調部
5にて該変調ストリームTに対して復調処理が施され、
該復調ストリームRが該復調部5からデコード部6に出
力される。そして、デコード部6では、復調ストリーム
Rに対してデコード処理が施されてPCMオーディオ信
号Dauが生成される。このPCMオーディオ信号Dau
は、D/A変換器7にてアナログオーディオ信号Aauに
変換され、このアナログオーディオ信号Aauがオーディ
オレシーバ2aから出力される。
【0051】次に、オーディオストリームの切り替え時
における、オーディオデータ伝送装置1a及びオーディ
オレシーバ2aの動作について説明する。図3は、オー
ディオストリームの切り替え時における、変調ストリー
ムT,復調ストリームR,及びPCMオーディオ信号D
auの変化を説明するための図である。上記オーディオデ
ータ伝送装置1aの変調部4aにて、受信部3からの複
数のオーディオストリームのうちのMPEG2ストリー
ムAが選択されている状態では、変調部4aでは、MP
EG2ストリームAを構成する各オーディオパケット
は、順次伝送パケットに格納されて、変調ストリーム
(伝送ストリーム)Tとして、オーディオレシーバ2a
へ伝送される。例えば、オーディオパケットA(1),
A(2)は順次、伝送パケットT(1),T(2)のデ
ータ部Td1,Td2に格納されて、変調ストリームTとし
て出力される。
【0052】このようにオーディオデータ伝送装置1a
にてMPEG2ストリームAの伝送処理が行われている
状態で、オーディオパケットA(2)の変調処理中のタ
イミングTxにて、オーディオデータ伝送装置1aにお
ける変調部4aにて、伝送されるオーディオストリーム
が、MPEG2対応のストリームAからMPEG2対応
のストリームBに切り換えられると、オーディオパケッ
トA(2)を伝送パケットT(2)に格納する変調処理
が終了した後は、変調部4aからは一定時間の間、ポー
ズバースト信号PBが出力されることとなる。
【0053】また、上記ストリームの切り換えが行われ
たとき、変調部4aでは、選択されたオーディオストリ
ームに対するバッファ機能により、MPEG2ストリー
ムBにおけるオーディオパケットが伝送パケットに格納
される周期が、伝送パケットが送出される周期と一致す
るよう、変調処理の制御が行われる。
【0054】そして、このポーズバースト信号PBの出
力の後、上記変調部4aでは、MPEG2ストリームB
を構成するオーディオパケットに対する変調処理が開始
される。具体的には、上記MPEG2ストリームBにお
けるオーディオパケットB(3)に続くパケットB
(4),B(5)が、上記伝送パケットT(2)に続く
伝送パケットT(3),T(4)の伝送タイミングに同
期して、該伝送パケットT(3),T(4)に格納され
る。言い換えると、ポーズバースト信号PBの出力後
は、MPEG2ストリームBを構成するオーディオパケ
ットが完全な状態で伝送パケットに格納されて出力され
る。
【0055】一方、上記伝送パケットT(1),T
(2),ポーズバースト信号PB,及び伝送パケットT
(3),T(4)が変調ストリームTとして上記オーデ
ィオレシーバ2aに入力されると、デジタルオーディオ
データ復調部5では、上記変調ストリームTに対する復
調処理,つまり上記伝送パケットT(1)〜T(4)か
らオーディオパケットを取り出すとともに、ポーズバー
スト信号PBに対応する復調部分を生成する処理が行わ
れ、さらにデコード部6では、復調処理により得られた
復調ストリームRに対するデコード処理,つまり、オー
ディオパケットから圧縮オーディオデータを取り出すと
ともに、ポーズバースト復調部分からデジタルデータを
取り出して、デジタルオーディオデータを生成する処理
が行われる。
【0056】具体的には、伝送パケットT(1),T
(2)の復調処理により、復調パケットR(1),R
(2)が取り出され、復調パケットR(1),R(2)
に対するデコード処理により、MPEG2ストリームA
に対応するデジタルオーディオデータDA(1),DA
(2)が1フレーム毎に生成される。また、ポーズバー
スト信号PBから復調データを生成し、この復調データ
から0レベルのデジタルオーディオデータが生成され
る。さらに、伝送パケットT(4)の復調処理により、
復調パケットR(4)が取り出され、復調パケットR
(4)に対するデコード処理により、MPEG2ストリ
ームAに対応するデジタルオーディオデータDB(5)
が生成される。言い換えると、ポーズバースト信号PB
の復調処理後は、伝送パケットに格納されているMPE
G2ストリームBを構成するオーディオパケットが完全
な形で復調される。
【0057】さらに、デコード部6では、圧縮オーディ
オデータDA(1),DA(2),0レベルの圧縮オー
ディオデータ,及び圧縮オーディオデータDB(5)が
デコードされて、ミュート部分を含むPCMオーディオ
信号Dauが生成される。
【0058】オーディオレシーバ2のデジタルオーディ
オデータ復調部5では、ポーズバースト信号PBが検出
された後、ミュート処理,つまりポーズバースト信号P
Bに対応する0レベルのオーディオデータを出力する処
理が行われる。その後、ポーズバースト信号PBが終了
した時点で、再度、伝送パケットに対する復調処理が開
始される。
【0059】この復調部5では、バーストの反復周期が
モニターされており、この反復周期が、ポーズバースト
信号PBにおける単位ポーズバーストUpbの繰り返し周
期Ppbから、伝送パケットの繰り返し周期Pdbに変化し
た時点で、ポーズバースト信号PBが終了したと判定さ
れる。
【0060】このため、ポーズバースト信号PBにおけ
る単位ポーズバーストUpbの繰り返し周期Ppbの長さ
は、ポーズバースト信号PBの終了後に伝送パケットに
対する復調処理の同期がとりやすくなるよう、1フレー
ムに相当する伝送パケットの繰り返し周期Pdbの約数で
あって、できるだけ小さい期間であることが好ましい。
ここでは、ポーズバースト信号PBにおける単位ポーズ
バーストUpbの繰り返し周期Ppbは、国際規格IEC61937
に提案されているMPEG1,2に対応するデジタルオ
ーディオデータの1フレームに対応するサンプルポイン
ト数「1024」の約数であるサンプリングポイント数
「32」に相当する期間としている。
【0061】このように本実施の形態のオーディオデー
タ伝送装置1aでは、圧縮オーディオデータとして、オ
ーディオパケット毎に区分されたオーディオストリーム
を受け、該オーディオパケットを伝送パケットに格納し
て変調ストリームとして伝送する際、オーディオストリ
ームの切り換え時には、切り換え直前に伝送された伝送
パケットに続いて、ポーズバースト信号PBを、切り換
え後のストリームにおけるオーディオパケットが伝送パ
ケットに格納される周期が、伝送パケットが送出される
周期と一致するまで、出力するようにしたので、上記変
調ストリームに対する復調処理及びデコード処理を行う
オーディオレシーバ側では、オーディオストリームの切
り替わり時点から一定期間の間はミュート処理が行わ
れ、ミュート信号DMが出力されることとなる。このた
め、オーディオレシーバ側にて、デコード部6から出力
されるPCMオーディオ信号Dauに、オーディオストリ
ームの切り換えに起因するノイズがのるのを回避するこ
とができる。
【0062】また、ポーズバースト信号PBにおける単
位ポーズバーストUpbの繰り返し周期Ppbを、国際規格
IEC61937に提案されているMPEG1,2に対応するデ
ジタルオーディオデータの1フレームのサンプリングポ
イント数「1024」の約数であるサンプリングポイン
ト数「32」に相当する期間としているので、オーディ
オストリームの切り替わり後、同期を確立するまでの時
間,つまりオーディオレシーバにおける伝送パケットに
対する復調処理が伝送パケットの繰り返し周期と同期す
るまでの時間,を短くすることができる。
【0063】なお、上記実施の形態では、単位ポーズバ
ーストUpbの反復周期(ポーズバースト反復周期)Ppb
に相当するサンプリングポイント数を32としている
が、このポーズバースト反復周期に相当するサンプリン
グポイント数は、これに限るものではなく、ACCによ
るデータバースト(伝送パケット)の反復周期(データ
バースト反復周期)Pdbに相当するサンプリングポイン
ト数「1024」の約数のうちで、データバースト反復
周期Pdbに相当するサンプリングポイント数より小さい
ものであればどのような値であってもよい。
【0064】例えば、上記ポーズバースト反復周期に相
当するサンプリングポイント数は4としてもよい。この
場合、ポーズバースト反復周期が短いため、同期を確立
すると直ちに、通常のオーディオストリームの変調処理
を開始して、変調ストリームを伝送することができ、オ
ーディオレシーバ2aにて再生されるアナログオーディ
オ信号(D/A変換器の出力)Aauのミュート時間を短
くすることができる。
【0065】また、上記実施の形態では、オーディオデ
ータ伝送装置により伝送されるデジタルオーディオデー
タとして、MPEG2におけるAAC処理により圧縮さ
れたものを示したが、伝送されるデジタルオーディオデ
ータは、上記AAC処理以外の処理により圧縮されたも
のでもよい。この場合も、ポーズバースト反復周期Ppb
に相当するサンプリングポイント数は、上記データバー
スト反復周期Pdbに相当するサンプリングポイント数の
約数のうちで、データバースト反復周期Pdbに相当する
サンプリングポイント数より小さいものであればどのよ
うな値であってもよい。例えば、データバースト反復周
期Pdbに相当するサンプリングポイント数を1024と
し、上記ポーズバースト反復周期Ppbに相当するサンプ
リングポイント数を32とすることができる。
【0066】また、上記実施の形態では、オーディオデ
ータ伝送装置として、国際規格IEC61937,IEC60958に準
拠した構成を示したが、オーディオデータ伝送装置は、
将来のオーディオビデオデータ伝送規格であるIEEE1394
等に準拠した圧縮オーディオデータを伝送する構成とし
てもよい。
【0067】
【発明の効果】以上のように本発明(請求項1)に係る
オーディオデータ伝送方法によれば、パルス符号変調処
理が施されていない圧縮デジタルオーディオデータをそ
の処理単位である1フレーム毎にパケット化して得られ
るオーディオストリームを伝送する方法において、伝送
される圧縮オーディオストリームを第1のストリームか
ら第2のストリームに切り換えるとき、上記第1のスト
リームを構成するオーディオパケットが格納されている
伝送パケットに続いて、一定周期を有するポーズバース
ト信号を伝送するので、上記変調ストリームに対する復
調処理及びデコード処理を行うオーディオレシーバ側で
は、オーディオストリームの切り替わり時点から一定期
間の間はミュート処理が行われることとなる。このた
め、オーディオレシーバ側にて、生成されるデジタルオ
ーディオ信号に、オーディオストリームの切り換えに起
因するノイズがのるのを回避することができる。
【0068】また、ポーズバースト信号における単位ポ
ーズバーストの繰り返し周期を、上記伝送パケットの繰
り返し周期に相当するサンプリングポイント数より少な
い、該サンプリングポイント数の約数に相当する期間と
しているので、オーディオストリームの切り替わり後、
再生側にて伝送パケットに対する復調処理の再開を比較
的短時間で行うことができる。
【0069】この発明(請求項2)によれば、請求項1
記載のオーディオデータ伝送方法において、上記圧縮デ
ジタルオーディオデータを、デジタルオーディオデータ
に対してMPEG2におけるAAC処理を施して得られ
るデータとしているので、国際規格に対応した圧縮オー
ディオデータに対応するオーディオストリームの伝送処
理に際し、再生側にてその切り替わりに起因して、再生
信号にノイズがのるのを回避することができる。
【0070】この発明(請求項3)によれば、請求項1
記載のオーディオデータ伝送方法において、上記オーデ
ィオデータの1フレーム分のサンプリングポイント数を
1024とし、上記ポーズバースト信号の周期に相当す
るサンプリングポイント数を32としたので、国際規格
に対応したオーディオストリームの伝送処理における、
オーディオストリームの切り換えに起因して、該オーデ
ィオストリームの再生の際にノイズが発生するのを回避
することができ、しかもオーディオストリームの切り替
わり後、再生側にて伝送パケットに対する復調処理の再
開を比較的短時間で行うことができる。
【0071】この発明(請求項4)によれば、請求項1
記載のオーディオデータ伝送方法において、上記オーデ
ィオデータの1フレーム分のサンプリングポイント数を
1024とし、上記ポーズバースト信号の周期に相当す
るサンプリングポイント数を4としたので、国際規格に
対応したオーディオストリームの伝送処理における、オ
ーディオストリームの切り換えに起因して、該オーディ
オストリームの再生の際にノイズが発生するのを回避す
ることができ、しかもオーディオストリームの切り替わ
り後、再生側にて伝送パケットに対する復調処理の再開
を極めて短時間で行うことができる。
【0072】この発明(請求項5)に係るオーディオデ
ータ伝送装置によれば、パルス符号変調処理が施されて
いない圧縮デジタルオーディオデータに対応するオーデ
ィオストリームとして複数のオーディオストリームを受
信する受信手段と、受信された複数のオーディオストリ
ームの1つを、操作信号に基づいて伝送すべきオーディ
オストリームとして選択するとともに、選択されたオー
ディオストリームを、これを構成するオーディオパケッ
トを伝送パケットに順次格納して伝送ストリームとして
出力する変調部とを備え、上記変調部では、伝送される
圧縮オーディオストリームが第1のストリームから第2
のストリームに切り換えられたとき、上記第1のストリ
ームを構成するオーディオパケットが格納されている伝
送パケットに続いて、一定周期を有するポーズバースト
信号を伝送するので、上記変調ストリームに対する復調
処理及びデコード処理を行う再生側では、オーディオス
トリームの切り替わり時点から一定期間の間はミュート
処理が行われることとなる。このため、再生側にて、生
成されるデジタルオーディオ信号に、オーディオストリ
ームの切り換えに起因するノイズがのるのを回避するこ
とができる。
【0073】また、ポーズバースト信号における単位ポ
ーズバーストの繰り返し周期を、上記伝送パケットの繰
り返し周期に相当するサンプリングポイント数より少な
い、該サンプリングポイント数の約数に相当する期間と
しているので、オーディオストリームの切り替わり後、
再生側にて伝送パケットに対する復調処理の再開を比較
的短時間で行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態によるオーディオデータ伝
送装置を説明するためのブロック図である。
【図2】上記実施の形態のオーディオデータ伝送装置に
おける変調処理で用いられるポーズバースト信号のフォ
ーマットを示す図である。
【図3】上記実施の形態のオーディオデータ伝送装置の
動作を説明するための図であり、オーディオストリーム
の切り替え時における、変調ストリーム,復調ストリー
ム,及びPCMオーディオ信号の変化を示している。
【図4】国際規格IEC61937に準拠した方式の従来のオー
ディオデータ伝送装置を説明するためのブロック図であ
る。
【図5】上記従来のオーディオデータ送信装置に供給さ
れる複数のオーディオストリームとして、オーディオス
トリームA〜Cを示す図である。
【図6】上記オーディオストリームAに対する変調処理
により得られる変調ストリーム、及び該変調ストリーム
に対する復調処理により得られる復調ストリームを示す
図である。
【図7】国際規格IEC60958に対応した伝送ストリームに
対する復調処理及びデコード処理のフローを示す図であ
る。
【図8】従来のオーディオデータ伝送装置の問題点を説
明するための図であり、オーディオストリームの切り替
え時における、変調ストリーム,復調ストリーム,及び
PCMオーディオ信号の変化を示している。
【符号の説明】
1a オーディオデータ伝送装置(セットトップボック
ス) 2a オーディオレシーバ 3 デジタルデータ受信部 4 デジタルオーディオデータ変調部 5 デジタルオーディオデータ復調部 6 デコード部 7 D/A変換器 8 表示部 A,B,C オーディオストリーム A(1)〜A(5),B(0)〜B(4),C(1)〜
C(5) オーディオパケット Ah1〜Ah5,Bh0〜Bh4,Ch1〜Ch5,Rh1〜Rh5,T
h1〜Th5 ベッダ Ad1〜Ad5,Bd0〜Bd4,Cd1〜Cd5,Rd1〜Rd5,T
d1〜Td5 データ部 Aau アナログオーディオ信号 Dau PCMオーディオ信号(デジタルオーディオ信
号) DM ミュート部分 DN ノイズ PB ポーズバースト R 復調ストリーム Rpb ポーズバースト復調部分 T 変調ストリーム(伝送ストリーム) T(1)〜T(5) 伝送パケット Ts1〜Ts5 スタッフィング部 Tx ストリーム切り換えタイミング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 末吉 雅弘 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 江島 直樹 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 阿部 一任 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 藤田 剛史 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 片山 崇 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 西尾 孝祐 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5D045 DA20 5K028 AA04 CC02 DD02 HH03 KK32 MM17 NN05 NN45 PP02 RR02 SS12 SS15 5K041 AA06 BB00 CC01 DD01 FF01 FF31

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パルス符号変調処理が施されていない圧
    縮デジタルオーディオデータをその処理単位である1フ
    レーム毎にパケット化して得られるオーディオストリー
    ムを伝送するオーディオデータ伝送方法であって、 供給される複数のオーディオストリームの1つを、操作
    信号に基づいて伝送すべきオーディオストリームとして
    選択するストリーム選択処理と、 選択されたオーディオストリームを、これを構成するオ
    ーディオパケットを伝送パケットに順次格納して伝送ス
    トリームとして出力する変調処理とを含み、 上記変調処理では、 伝送される圧縮オーディオストリームが第1のストリー
    ムから第2のストリームに切り換えられたとき、 上記第1のストリームを構成するオーディオパケットが
    格納されている伝送パケットに続いて、一定周期を有す
    るポーズバースト信号として、その周期に相当するサン
    プリングポイント数が、上記オーディオデータの1フレ
    ーム分のサンプリングポイント数のこれより小さい約数
    と一致するデジタル信号を出力することを特徴とするオ
    ーディオデータ伝送方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のオーディオデータ伝送方
    法において、 上記圧縮デジタルオーディオデータは、デジタルオーデ
    ィオデータに対してMPEG2におけるAAC処理を施
    して得られるものであることを特徴とするオーディオデ
    ータ伝送方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のオーディオデータ伝送方
    法において、 上記オーディオデータの1フレーム分のサンプリングポ
    イント数は、1024であり、 上記ポーズバースト信号の周期に相当するサンプリング
    ポイント数は、32であることを特徴とするオーディオ
    データ伝送方法。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のオーディオデータ伝送方
    法において、 上記オーディオデータの1フレーム分のサンプリングポ
    イント数は、1024であり、 上記ポーズバースト信号の周期に相当するサンプリング
    ポイント数は、4であることを特徴とするオーディオデ
    ータ伝送方法。
  5. 【請求項5】 パルス符号変調処理が施されていない圧
    縮デジタルオーディオデータをその処理単位である1フ
    レーム毎にパケット化して得られるオーディオストリー
    ムを伝送するオーディオデータ伝送装置であって、 上記オーディオストリームとして複数のオーディオスト
    リームを受信する受信手段と、 受信された複数のオーディオストリームの1つを、操作
    信号に基づいて伝送すべきオーディオストリームとして
    選択するとともに、選択されたオーディオストリーム
    を、これを構成するオーディオパケットを伝送パケット
    に順次格納して伝送ストリームとして出力する変調部と
    を備え、 上記変調部は、 伝送される圧縮オーディオストリームが第1のストリー
    ムから第2のストリームに切り換えられたとき、 上記第1のストリームを構成するオーディオパケットが
    格納されている伝送パケットに続いて、一定周期を有す
    るポーズバースト信号として、その周期に相当するサン
    プリングポイント数が、上記オーディオデータの1フレ
    ーム分のサンプリングポイント数のこれより小さい約数
    と一致するデジタル信号を出力する、ことを特徴とする
    オーディオデータ伝送装置。
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