JP3139936B2 - 直交周波数分割多重伝送方式とその送信装置および受信装置 - Google Patents

直交周波数分割多重伝送方式とその送信装置および受信装置

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JP3139936B2
JP3139936B2 JP07065749A JP6574995A JP3139936B2 JP 3139936 B2 JP3139936 B2 JP 3139936B2 JP 07065749 A JP07065749 A JP 07065749A JP 6574995 A JP6574995 A JP 6574995A JP 3139936 B2 JP3139936 B2 JP 3139936B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、直交周波数分割多重
(以後OFDM:Orthogonal Frequeney Division Mult
iplex と称する)伝送方式を使用してディジタル情報の
伝送を行なう方式に係わり、特に階層の異なる複数の情
報を多重伝送するための直交周波数分割多重伝送方式と
その送信装置および受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】直交周波数分割多重伝送方式は、ITU
−R(旧CCIR)で検討されている無線ディジタル音
声放送(以下DABと称する)に採用されようとしてい
るディジタル変調技術の一つであり、一般にOFDMま
たはCOFDM(符号化OFDM:符号化は伝送路符号
化を意味する)と呼ばれている。この技術の詳細はIT
U−RS寄書(TG11/3)またはテレビジョン学会
研究報告Vol.17,No.54,pp7−12,B
CS’93−33(Sep.1993)等に述べられて
おり、ここでは本発明に関連する部分のみ以下に述べ
る。
【0003】近年、音声だけでなくテレビジョン信号も
無線ディジタル放送しようとする動きがあり、このディ
ジタルテレビジョン放送にもOFDMを利用しようとい
う提案がなされている。
【0004】ディジタルテレビジョン放送は、DABよ
り高い伝送容量を必要とすることから、一般に高い伝送
効率を得る変調方式が用いられる。しかし、高伝送効率
の変調方式は良好な伝送条件、つまり高いC/N(搬送
波対雑音電力比)等が必要とされる。例えば、DABで
はQPSK(Quadrature phase shift keying )方式が
OFDMの各搬送波を変調する変調方式として用いられ
ている。一方、ディジタルテレビジョン放送では、QP
SK方式以外にも8PSK、16値−直交振幅変調(以
下16QAMと称する)、64値−直交振幅変調(以下
64QAM)等が多値変調方式が提案されている。図1
3(a)〜(e)はこれらの変調方式の信号配置(コン
スタレーション)を示す図である。これらの多値変調方
式を使用すると、より高効率の伝送が可能となる。
【0005】しかし、これらの多値変調方式を用いる
と、多値レベル数が多くなるにつれて所要C/Nが増大
してサービスエリアは狭くなる。また、ディジタル伝送
は、一般に僅かな地理的差異でも受信条件が劣化すると
いう特性を有しており、この特性により場所によっては
電波を全く受信できなくなる場合がある。
【0006】これらの事情を考慮して、近年グレースフ
ル・デグラデーションなるコンセプトが提案されてい
る。この提案はそれぞれの受信装置の受信条件に応じ
て、受信できる情報のみを階層的に復調できるようにす
るものである。図12(a),(b)は、従来の階層的
なOFDM伝送システムで使用される送信装置および受
信装置の構成を示したブロック図である。
【0007】先ず送信装置では、テレビジョン信号等の
送信情報が入力端子101に入力されると、この入力信
号は先ず階層圧縮符号化回路102で複数の信号に分解
される。なお、この階層圧縮符号化の方式としては、例
えば国際的に標準化されようとしているテレビジョン信
号符号化方式の1つであるMPEG2などのスケーラブ
ル機能が使用される。上記階層圧縮符号化回路102で
階層圧縮符号化された送信信号は、次に誤り訂正回路1
03で誤り訂正符号化される。誤り訂正符号化方式には
ブロック符号化や畳み込み符号化などが用いられる。
【0008】上記誤り訂正符号化された送信信号は変調
回路104に入力される。この変調回路104では、上
記送信信号が例えば複数の信号系列に変換されたのち多
値QAM方式の複素ベクトル平面に対応付けられる。そ
して、この変調回路104から複素データとなって出力
された送信信号は多重化回路105に入力される。この
多重化回路105では、上記送信信号に受信同期用のヌ
ルシンボルおよび同期シンボルが多重される。この多重
化された送信信号は逆高速離散フーリエ変換(逆FF
T)回路106に入力され、ここで逆FFT演算されて
OFDM変調信号となる。
【0009】そして、このOFDM変調信号は、ディジ
タル/アナログ(D/A)変換器107でアナログ信号
に変換されたのち、周波数変換回路108で局部発振回
路109から発生された局部発振信号とミキシングされ
て無線搬送波信号に周波数変換され、さらに送信電力増
幅器110で所定の送信電力レベルに増幅されたのち、
アンテナ111から送出される。
【0010】尚、上記ディジタル信号処理に必要なクロ
ックには外部クロックが用いられ、またタイミング信号
は外部タイミング信号を基にタイミング発生回路114
で作成される。
【0011】これに対し図12(b)に示す受信装置で
は、無線信号はアンテナ115で受信されたのち高周波
増幅器116で増幅されてチューナ117に入力され
る。このチューナ117では、上記無線信号が局部発振
器118から発生された局部発振信号とミキシングされ
て選局される。なお、局部発振器118の発振周波数
は、図示しない制御回路から端子119を介して供給さ
れる選局情報に応じて決定される。チューナ117で選
局された受信信号は、アナログ/ディジタル(A/D)
変換器120でディジタル信号に変換されたのち、高速
離散フーリエ変換(FFT)回路121に入力され、こ
こで周波数分析される。尚、上記A/D変換器120お
よびその他のディジタル回路で使用するクロックおよび
タイミング信号は、受信信号に含まれているヌルシンボ
ルおよび同期シンボルを基にタイミング同期回路126
で発生される。
【0012】FFT回路121の出力信号は、直交周波
数分割多重信号の搬送波ごとの位相と振幅を示してい
る。これらの位相および振幅が多値QAMのコンステレ
ーション(複素ベクトル)であり、これから多値QAM
の各位相および振幅に割り当てられたデータが復調回路
122で判定される。判定されたディジタルデータは、
誤り訂正復号回路123で誤り訂正復号処理されること
により伝送中に生じた誤りが訂正され、さらに階層圧縮
復号器124で必要な階層の情報が復号化されて出力さ
れる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、階層化伝送
の主な特徴は、伝送状態に応じた受信が可能というグレ
ースフル・デグラデーション以外にも、受信者の要求に
応じて任意のレベルの情報を伝送できる点である。すな
わち、受信者が簡易的な受信のみで良いとする場合には
すべての階層を受信・復号する必要はなく、例えば、最
下位の階層に相当する低解像度の映像信号のみを受信復
号すればよい。
【0014】ところが、従来の階層的OFDM伝送方式
では、各階層の情報をそれぞれ伝送フレームの全域につ
まり周波数方向および時間方向の全域にほぼ均等に割り
付けて伝送するようにしている。このため、複数の階層
情報のうちの一部の階層情報のみを受信する簡易型OF
DM受信装置においても、すべての階層情報を受信する
OFDM受信装置と同様のFFT回路を備え、このFF
T回路で全階層の情報を周波数分析して復調しなければ
ならなかった。したがって、簡易型OFDM受信装置の
回路規模を削減できなかった。
【0015】本発明は上記事情に着目してなされたもの
で、その主たる目的は、受信装置の回路規模を削減でき
るようにし、これにより受信装置の小形軽量化および低
価格化を図り得る直交周波数分割多重伝送方式とその送
信装置および受信装置を提供することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の直交周波数分割多重伝送方式は、送信側にお
いて、時間方向および周波数方向に複数のスロットを二
次元的に配置してなる伝送フレームを構成し、下位階層
のデータ系列を上記伝送フレーム中の特定の搬送波群に
対応するスロットに挿入して送信するとともに、上位階
層のデータ系列を上記伝送フレーム中の上記特定の搬送
波群以外の搬送波群に対応するスロットに挿入して送信
し、一方上記受信側において、受信した伝送フレームか
ら上記下位階層のデータ系列および上位階層のデータ系
列を選択的に復調および復号するようにしたものであ
る。
【0017】データ系列の変調方式としては、下位階層
のデータ系列については所定の多値レベルを有する第1
の変調方式を採用し、上位階層のデータ系列については
上記第1の変調方式の多値レベル以上の多値レベルを有
する第2の変調方式を採用するとよい。具体的には、下
位階層のデータ系列の変調方式としてはPSK変調方式
を採用し、上位階層のデータ系列の変調方式としてはQ
AM変調方式を採用するとよい。さらに上記下位階層の
データ系列の変調方式として差動符号化方式を採用する
と、受信側で遅延検波方式を使用できるのでより効果的
である。
【0018】また、データ系列を階層的に伝送する本発
明の伝送システムを、直交周波数分割多重変調方式を使
用した他のディジタル音声放送システムと並用する場合
には、上記下位階層のデータ系列を伝送する搬送波群の
伝送帯域、周波数間隔および変調方式を、上記ディジタ
ル音声放送システムがディジタル音声放送信号を伝送す
るために使用する搬送波群の伝送帯域、周波数間隔およ
び変調方式と同一に設定するとよい。
【0019】その際、送信側においては、伝送フレーム
の所定のスロットに、上記ディジタル音声放送信号との
識別を行なうための識別シンボルを挿入して送信し、一
方受信側は、受信した伝送フレーム中から上記識別シン
ボルを検出して、この識別シンボルを基に受信信号がデ
ィジタル音声放送信号であるか否かを判定し、この判定
結果に応じて受信信号の復調および復号処理を行なうと
よい。
【0020】また、上位階層および下位階層の各データ
系列の送信方式としては、水平偏波および垂直偏波を使
い分けることが有効である。一方、本発明の直交周波数
分割多重伝送方式を適用した送信装置は、多重化手段を
備え、この多重化手段において、時間方向および周波数
方向に複数のスロットを二次元的に配置してなる伝送フ
レームを構成して、下位階層のデータ系列をこの伝送フ
レーム中の特定の搬送波群に対応するスロットに挿入す
るとともに、上位階層のデータ系列を上記伝送フレーム
中の上記特定の搬送波群以外の搬送波群に対応するスロ
ットに挿入し、この多重化手段により構成された伝送フ
レームを直交周波数分割多重変調して送信するように構
成したものである。
【0021】また、本発明の直交周波数分割多重伝送方
式を適用した受信装置は、直交周波数分割多重復調前の
位置に周波数選択手段を備え、この周波数選択手段によ
り、受信信号中から下位階層のデータ系列が伝送される
搬送波群に対応する周波数成分のみを抽出し、この抽出
された受信信号を直交周波数分割多重復調したのち復号
処理して下位階層のデータ系列を再生するようにしたも
のである。
【0022】さらに他の発明の受信装置は、ディジタル
音声放送システムと並用され、かつ下位階層のデータ系
列の伝送方式がこのディジタル音声放送システムの伝送
方式と同一である場合に、受信信号が本発明の階層的直
交周波数分割多重伝送システムに対応する受信信号であ
るかディジタル音声放送システムに対応する受信信号で
あるかを判定するための判定手段を備え、この判定手段
の判定結果に基づいて、直交周波数分割多重復調後の信
号に対し、階層データ系列を再生するための復号処理と
ディジタル音声信号を再生するための復号処理とを選択
的に行なうように構成したものである。
【0023】さらに、別の本発明の受信装置は、ディジ
タル音声放送システムと並用され、かつ下位階層のデー
タ系列の伝送方式がこのディジタル音声放送システムの
伝送方式と同一である場合に、直交周波数分割多重復調
前の位置に周波数選択手段を備え、この周波数選択手段
により、受信信号中から上記下位階層のデータ系列およ
びディジタル音声信号が伝送される搬送波群に対応する
周波数成分のみを抽出して、この抽出された受信信号を
直交周波数分割多重復調し、かつ上記周波数選択手段に
より抽出された受信信号が上記階層的直交周波数分割多
重伝送システムに対応する受信信号であるか上記ディジ
タル音声放送システムに対応する受信信号であるかを判
定するための判定手段を備え、この判定手段の判定結果
に基づいて、上記復調手段から出力された復調信号に対
し、下位階層のデータ系列を再生するための復号処理と
ディジタル音声信号を再生するための復号処理とを選択
的に行なうようにしたものである。
【0024】さらに、他の発明の直交周波数分割多重伝
送方式は、送信側において、時間方向および周波数方向
に複数のスロットを二次元的に配置してなる伝送フレー
ムを構成し、複数の異なるデータ系列をこの伝送フレー
ム中の異なる周波数方向のスロットに分割して挿入して
送信し、一方上記受信側において、上記周波数方向のス
ロットの分割状態を表わす情報に基づいて、受信した伝
送フレームから上記複数のデータ系列を選択的に復調お
よび復号するようにしたものである。
【0025】
【作用】この結果本発明の直交周波数分割多重伝送方式
によれば、下位階層のデータ系列と上位階層のデータ系
列とが周波数方向に分割されて伝送されることになるの
で、受信側では上記周波数方向の分割状態に応じて、所
望の階層のデータ系列を選択的に復調再生することが可
能となる。例えば携帯形の受信装置のように下位階層の
データ系列のみを受信すればよい装置では、下位階層の
データ系列に応じた周波数帯域のみを選択的に受信すれ
ばよいことになる。したがって、このような受信装置で
は直交周波数分割多重復調のための信号処理を簡略化す
ることができ、これにより回路規模の小さい安価な簡易
型受信装置を提供することが可能となる。
【0026】また、ディジタル音声放送システムと併用
される場合に、下位階層のデータ系列の伝送方式(搬送
波群の伝送帯域、周波数間隔および変調方式)を、ディ
ジタル音声放送システムによるディジタル音声放送信号
の伝送方式と同一に設定することにより、受信側では下
位階層のデータ系列とディジタル音声放送信号とをそれ
ぞれ受信し復調することが可能となる。すなわち、階層
的データとディジタル音声信号とを両方とも受信復調可
能な受信装置を提供可能となる。
【0027】さらに、伝送フレームに識別シンボルを挿
入して伝送することで、下位階層のデータ系列とディジ
タル音声信号とを確実に識別し、それぞれ最適な方式で
復調および復号することが可能となる。また、上位階層
のデータ系列と下位階層のデータ系列とを伝送するため
の偏波を異ならせることにより、受信側では所望の偏波
を選択的に受信することにより、上位階層のデータ系列
と下位階層のデータ系列とを受信段で確実に分離するこ
とが可能となる。
【0028】一方、本発明の送信装置によれば、上位階
層および下位階層の各データ系列は、多重化手段におい
て伝送フレーム中の所定の周波数スロットにそれぞれ挿
入されることで多重化されて送信される。したがって、
下位階層のデータ系列と上位階層のデータ系列とを比較
的簡単に周波数方向に帯域分割して送信することが可能
となる。
【0029】また本発明の受信装置によれば、直交周波
数分割多重復調前の位置で下位階層のデータ系列が伝送
された搬送波群の周波数帯域が抽出され、この抽出され
た信号に対し直交周波数分割多重復調処理および復号処
理が行なわれて下位階層のデータ系列が再生される。こ
のため、直交周波数分割多重復調手段および復号手段で
は予め帯域制限された信号に対してのみ処理を行えばよ
いことになり、これにより復調処理および復号処理の処
理負担は低減される。
【0030】さらに他の発明の受信装置によれば、受信
信号が本発明の階層的直交周波数分割多重伝送システム
に対応する受信信号であるかディジタル音声放送システ
ムに対応する受信信号であるかが判定され、この判定結
果に基づいて、階層データ系列を再生するための復号処
理とディジタル音声信号を再生するための復号処理とが
選択的に行なわれる。
【0031】このため、ディジタル音声放送システムと
並用され、かつ下位階層のデータ系列の伝送方式がこの
ディジタル音声放送システムの伝送方式と同一である場
合において、上記下位階層のデータ系列およびディジタ
ル音声放送信号をそれぞれ最適な復号方式で個別に復号
処理することが可能となる。
【0032】さらに別の発明の受信装置によれば、直交
周波数分割多重復調前の位置で、下位階層のデータ系列
およびディジタル音声放送信号が伝送される搬送波群の
周波数帯域が抽出され、かつ受信信号が本発明の階層的
直交周波数分割多重伝送システムに対応する受信信号で
あるかディジタル音声放送システムに対応する受信信号
であるかが判定されて、この判定結果に基づいて階層デ
ータ系列を再生するための復号処理とディジタル音声信
号を再生するための復号処理とが選択的に行なわれる。
【0033】したがって、直交周波数分割多重復調手段
および復号手段では予め帯域制限された信号に対しての
み処理を行えばよいことになり、しかも復号手段では下
位階層のデータ系列およびディジタル音声放送信号をそ
れぞれ最適な復号方式で個別に復号処理することが可能
となる。
【0034】さらに他の発明の直交周波数分割多重伝送
方式によれば、複数の異なるデータ系列が周波数分割さ
れて直交周波数分割多重伝送される。このため、階層が
異なる2つのデータ系列以外にも、例えば映像信号と音
声信号、映像信号と文字多重放送信号のように、全く独
立した2つもしくはそれ以上の数のデータ系列を直交周
波数分割多重伝送方式により多重伝送することが可能と
なる。
【0035】
【実施例】
(第1の実施例)図1は、本発明の第1の実施例に係わ
るOFDM伝送方式を説明するための伝送フレームフォ
ーマットを示すものである。
【0036】OFDM伝送フレームは、周波数方向およ
び時間方向に複数のスロットを二次元的に配置したもの
からなり、図1ではキャリア数が2M+1(0,1,
2,…,2M−1,2M)、時間方向のシンボル数がN
+1(0,1,2,…,N−1,N)からなる伝送フレ
ームを示している。
【0037】この伝送フレームの時間方向の各先頭スロ
ットにはヌルシンボルが挿入され、また第2スロットに
は同期シンボルが、第3スロットには識別シンボルがそ
れぞれ挿入される。そして、第4スロット以降のスロッ
トには情報シンボルが挿入される。ヌルシンボルおよび
同期シンボルは受信同期用のシンボルであり、ヌルシン
ボルは主に粗いタイミング同期化に用いられ、同期シン
ボルは例えばサインスイープ信号が使用され、精密なタ
イミング同期化に用いられる。また識別シンボルは、例
えばディジタル音声放送の信号か階層化されたOFDM
信号かを受信装置が識別するためのシンボルである。な
お、図1ではヌルシンボル、同期シンボルおよび識別シ
ンボルをそれぞれ1シンボルづつ挿入した場合について
示したが、これに限らない。
【0038】ところで、本実施例のOFDM伝送方式で
は、下位の階層情報をキャリア番号M−L(L<M)か
らキャリア番号M+Lに割り当て、その他のキャリアに
上位の階層情報を割り当てている。
【0039】図2は、図1に示した伝送フレームを伝送
する場合のOFDM変調波の周波数スペクトルを示した
ものである。図2において、斜線部分が下位の階層情報
を伝送するための周波数スペクトルであり、その他の部
分が上位の階層情報を伝送するための周波数スペクトル
である。なお、OFDM変調波は図3に示すように多数
のキャリアによって構成されており、チャンネル内のO
FDM変調波の周波数スペクトルは、例えばQAM変調
やQPSK変調された各キャリアの周波数スペクトルを
重ね合わせることで表される。
【0040】なお、図1において、下位階層の情報を固
定された受信装置で受信するだけでなく移動受信装置で
も受信する場合には、下位階層の信号を垂直偏波で伝送
し、上位階層の信号を水平偏波で伝送することが望まし
い。
【0041】さて、以上のようなOFDM伝送方式を適
用した送信装置および受信装置はそれぞれ次のように構
成される。図4は、送信装置の要部構成を示した回路ブ
ロック図である。すなわち、ディジタルテレビジョン信
号等の送信情報が入力端子11に入力されると、この入
力信号は先ず階層圧縮符号化回路12で上位階層の情報
と下位階層の情報信号とに分解される。なお、この階層
圧縮符号化の方式としては、例えば国際的に標準化され
ようとしているテレビジョン信号符号化方式の1つであ
るMPEG2などのスケーラブル機能が使用される。上
記階層圧縮符号化回路12で得られた各階層情報はそれ
ぞれ誤り訂正回路13,15に入力され、ここで誤り訂
正符号化される。誤り訂正符号化方式としては、階層分
離されたそれぞれの情報の重要度に応じて、冗長性の異
なる誤り訂正符号化方式が適用される。すなわち、重要
度の高い情報(下位階層の情報)に対してはより冗長性
の大きな符号により符号化が行なわれ、これにより伝送
誤りの発生確率を低減するようにしている。なお、誤り
訂正符号化方式にはブロック符号化や畳み込み符号化な
どが用いられる。
【0042】上記誤り訂正符号化された各階層情報は、
それぞれ変調回路14,16に入力される。これらの変
調回路14,16では、例えば下位の階層情報はQPS
K方式で変調され、上位の階層情報は多値QAM方式で
変調される。そして、これらの変調回路14,16から
複素データとなって出力された階層情報は、多重化回路
17に入力される。この多重化回路17では、上記各階
層情報に図示しない同期シンボル発生回路から発生され
た受信同期用のヌルシンボルおよび同期シンボルが多重
される。この多重化により図1に示したような伝送フレ
ームが構成される。
【0043】この多重化された伝送フレームは、逆高速
離散フーリエ変換(逆FFT)回路18に入力され、こ
こで逆FFT演算されてOFDM変調信号となる。そし
て、このOFDM変調信号は、ディジタル/アナログ
(D/A)変換器19でアナログ信号に変換されたの
ち、周波数変換回路20で局部発振回路21から発生さ
れた局部発振信号とミキシングされて無線搬送波信号に
周波数変換され、さらに送信電力増幅器22で所定の送
信電力レベルに増幅されたのち、アンテナ23から送出
される。
【0044】なお、上記ディジタル信号処理に必要なク
ロックには端子24を介して入力される外部クロックが
用いられ、またタイミング信号は端子25を介して入力
された外部タイミング信号を基にタイミング発生回路2
6で作成される。
【0045】一方、受信装置は次のように構成される。
受信装置には、例えばテレビジョン信号が2つの階層化
された情報として伝送されたときにそのどちらも復調す
るタイプと、2つの階層化された情報が伝送されたとき
に下位階層の情報のみを復調する簡易的なタイプとがあ
る。
【0046】先ず2つの階層を両方とも復調するタイプ
の受信装置について説明する。図5はその要部構成を示
す回路ブロック図である。なお、この図5に示す受信装
置は、OFDM変調方式を用いたディジタル音声放送と
キャリア間隔を等しくし、さらに下位階層の情報を伝送
する伝送帯域幅および変調方式をディジタル音声放送の
場合と等しくしたOFDMディジタル音声信号を受信す
ることを可能とする機能も備えたものである。
【0047】すなわち、無線信号はアンテナ31で受信
されたのち高周波増幅器32で増幅されてチューナ33
に入力される。このチューナ33では、上記無線信号が
局部発振器36から発生された局部発振信号とミキシン
グされて選局される。なお、局部発振器36の発振周波
数は、図示しない制御回路から端子37を介して供給さ
れる選局情報により決定される。チューナ33で選局さ
れた受信信号は、バンドパスフィルタ(BPF)34で
帯域外雑音が除去され、さらにアナログ/ディジタル
(A/D)変換器40でディジタル信号に変換されたの
ち、直交検波回路35に入力される。この直交検波回路
35では、上記ディジタル化された受信信号が局部発振
器50から発生された再生搬送波信号とミキシングされ
て直交検波される。なお、局部発振器50から発生され
る再生搬送波の周波数は、後述する復調回路45から出
力される周波数制御信号により制御される。
【0048】上記直交検波回路35から出力された同相
軸および直交軸の出力信号は、それぞれローパスフィル
タ(LPF)38,39で高調波成分が除去されたの
ち、高速離散フーリエ変換(FFT)回路43でFFT
演算されて周波数分析される。なお、上記A/D変換器
40で使用するクロックおよびその他のディジタル回路
で使用するクロックおよびタイミング信号は、受信信号
に含まれるヌルシンボルおよび同期シンボルを基にタイ
ミング同期回路42にて発生される。
【0049】上記FFT回路43から出力された信号
は、復調回路44,45にそれぞれ入力される。これら
の復調回路45,46では、それぞれ上位階層の情報お
よび下位階層の情報ごとにその変調方式に応じた復調が
行なわれる。例えば、下位階層の情報はQPSK復調さ
れ、上位階層の情報は多値QAM復調される。また復調
回路45では、復調された情報から局部発振器50にお
ける再生搬送波周波数と受信信号周波数との周波数誤差
が検出され、この周波数誤差をキャンセルするための周
波数制御信号が出力される。この周波数制御信号は、局
部発信器50に帰還供給される。
【0050】上記各復調回路44,45で復調されたデ
ィジタル情報は、それぞれ誤り訂正復号回路46,47
に入力される。これらの誤り訂正復号回路46,47
は、それぞれディジタルテレビジョン信号およびディジ
タル音声信号を誤り訂正復号するもので、切替制御回路
51から発生される切替制御信号に従ってその両方もし
くは回路47のみが動作する。
【0051】すなわち、切替制御回路51は例えば図6
に示すごとく、ディジタルテレビジョン放送用の同期シ
ンボル検出回路511と、ディジタル音声放送用の同期
シンボル検出回路512と、判定回路513とを備えて
いる。このうちディジタルテレビジョン放送用の同期シ
ンボル検出回路511では、端子514,515を介し
て入力された直交復調信号からディジタルテレビジョン
放送用の同期シンボルが検出される。またディジタル音
声放送用の同期シンボル検出回路512では、端子51
4,515を介して入力された直交復調信号からディジ
タル音声放送用の同期シンボルが検出される。判定回路
513では、上記各同期シンボル検出回路511,51
2のうちどちらの回路で同期シンボルが検出されたかを
判定し、この判定結果に応じた切替制御信号を出力す
る。
【0052】したがって、前記各誤り訂正復号回路4
6,47では、ディジタルテレビジョン信号が入力され
ているときには上位階層の情報および下位階層の情報を
それぞれ復号するように両回路46,47で誤り訂正復
号処理が行なわれ、またディジタル音声信号のみが入力
されているときは誤り訂正復号回路47においてのみデ
ィジタル音声放送用の誤り訂正処理が行なわれる。
【0053】そうして誤り訂正復号されたディジタルテ
レビジョン信号およびディジタル音声信号は階層圧縮復
号回路48にそれぞれ入力され、ここで階層復号処理が
行なわれる。なお、この階層圧縮復号回路48において
も、先の切替制御信号に従ってディジタルテレビジョン
放送用の圧縮復号処理と、ディジタル音声放送用の圧縮
復号処理とが切り替えて行なわれる。この階層圧縮復号
回路48から出力されたディジタル復号信号は出力端子
49から図示しない信号処理回路等へ供給される。
【0054】次に、2つの階層化された情報が伝送され
たときに下位階層の情報のみを復調する簡易型の受信装
置について説明する。図7はその要部構成を示す回路ブ
ロック図である。
【0055】すなわち、無線信号はアンテナ61で受信
されたのち高周波増幅器62で増幅されてチューナ63
に入力される。このチューナ63では、上記無線信号が
局部発振器66から発生された局部発振信号とミキシン
グされて選局される。なお、局部発振器66の発振周波
数は、図示しない制御回路から端子67を介して供給さ
れる選局情報により決定される。チューナ63で選局さ
れた受信信号は、バンドパスフィルタ(BPF)64に
供給されることにより、下位階層の情報が伝送される帯
域の信号のみが選択されて、直交検波回路65に入力さ
れる。この直交検波回路65では、上記帯域選択された
受信信号が局部発振器78から発生された再生搬送波信
号とミキシングされて直交検波される。なお、局部発振
器78から発生される再生搬送波の周波数は、後述する
復調回路74から出力される周波数制御信号により制御
される。
【0056】上記直交検波回路65から出力された同相
軸および直交軸の出力信号は、それぞれローパスフィル
タ(LPF)68,69で高調波成分が除去されたの
ち、アナログ/ディジタル(A/D)変換回路70,7
1でディジタル信号に変換されて、高速離散フーリエ変
換(FFT)回路73に入力される。このFFT回路7
3では、上記ディジタル化された直交復調信号がFFT
演算されて周波数分析される。
【0057】このとき、簡易型受信装置では、下位階層
の情報のみを復調すればよいので、FFT処理の対象と
なるキャリア数は少なくなる。例えば、図1に示したよ
うに下位階層の情報がキャリア番号M−L〜M+Lのキ
ャリアにより伝送される場合であれば、上記FFT回路
73ではこれらM−L〜M+Lのキャリアについてのみ
処理を行なえばよいことになる。従って、もし仮に上記
M−L〜M+Lのキャリア数が全体のキャリア数の1/
4だったとすれば、全階層の情報を復調する装置に比べ
て、A/D変換用のクロック周波数を1/4に下げ、こ
れによりFFT回路73におけるFFT処理ポイント数
を1/4に低減することができる。
【0058】なお、上記A/D変換器70,71で使用
するクロックおよびその他のディジタル回路で使用する
クロックおよびタイミング信号は、受信信号に含まれる
ヌルシンボルおよび同期シンボルを基にタイミング同期
回路72にて発生される。
【0059】上記FFT回路73から出力された信号は
復調回路74に入力される。この復調回路74では、上
記信号から下位階層の情報シンボルの復調が行なわれ
る。また復調回路74では、復調された情報シンボルを
基に上記直交検波用の局部発振器78の発信周波数と入
力信号周波数との周波数誤差が検出され、この周波数誤
差をキャンセルするように周波数制御信号が出力され
る。この周波数制御信号は、上記直交検波用の局部発振
器78に帰還され、これにより局部発振器78から発生
される再生搬送波周波数が制御される。
【0060】上記復調回路74により復調された下位階
層の情報シンボルは、誤り訂正復号回路75で伝送中に
生じた誤りが訂正され、さらに階層圧縮復号器76で下
位階層の情報が復号化されて、出力端子79から図示し
ない信号処理回路へ供給される。
【0061】このように第1の実施例であれば、送信装
置では、例えばテレビジョン信号が高解像度の信号に対
応する上位階層の情報と低解像度の信号に対応する下位
階層の情報とに分離され、これらの異なる階層の情報が
各々階層に適した誤り訂正方式により符号化されたの
ち、それぞれ別の変調方式により変調される。そして、
これらの階層情報は多重化回路17で多重化される際
に、下位階層の情報シンボルについては図1および図2
に示したように全キャリアのうち中心周波数fc 付近の
限定されたキャリアM−L〜M+Lの情報スロットに挿
入され、これに対し上位階層の情報シンボルについては
上記キャリアM−L〜M+L以外のキャリアの情報スロ
ットに挿入される。そして、こうして構成された伝送フ
レームが、逆FFT処理によりOFDM変調波に変換さ
れたのち送信される。
【0062】これに対し、簡易型受信装置(図7)で
は、受信信号中から下位階層の情報が挿入された周波数
帯域のみがBPF64で抽出され、この抽出された周波
数帯域の信号が直交検波されたのちFFT回路73で周
波数分析され、さらに復調回路74、誤り訂正復号回路
75および階層圧縮復号回路76において復調再生され
る。
【0063】したがって、例えば高品位テレビジョン放
送による放送信号のうち、低解像度のテレビジョン信号
のみを選択的に受像することが可能となる。このため、
例えば携帯形や車載型のテレビジョン受像機を使用して
テレビジョン放送を受信する場合のように、高品位の映
像を必要としない場合に、その利用者のニーズに応える
ことができる。
【0064】しかも、下位階層の情報を復調するために
すべてのキャリアを受信して復調処理する必要がないの
で、A/D変換用のクロック周波数を低減し、これによ
りFFT回路73におけるFFT処理ポイント数を低減
することができる。したがって、回路規模の小さい受信
装置を提供することができる。この効果は、先に述べた
ように携帯形や車載型のテレビジョン受像機を構成する
上で、装置の小型軽量化が可能となり極めて有効であ
る。
【0065】なお、ディジタルテレビジョン信号の全階
層の復調とディジタル音声信号のみの復調が選択的に可
能な受信装置(図5)では、受信信号に含まれる同期シ
ンボルを基に、受信中の情報がディジタルテレビジョン
信号およびディジタル音声信号からなるものか、あるい
はディジタル音声信号のみからなるものかが判定され、
この判定結果に応じて2つの復調回路44,45および
誤り訂正復号回路46,47により、ディジタルテレビ
ジョン信号とディジタル音声信号とのうちの一方が選択
的に復調再生される。
【0066】したがって、複数の階層に分けられた情報
をもれなく復調することができ、これにより例えばディ
ジタル高品位テレビジョン放送などによる信号を忠実に
受像することができる。また、テレビジョン放送以外に
もディジタル音声放送による受信信号についても受信復
調し再生することができる。
【0067】(第2の実施例)本実施例は、BPFによ
り抽出された周波数帯域の受信信号を、先ずA/D変換
したのち直交検波およびLPFによる高調波成分の除去
を行なうようにしたものである。
【0068】図8は、本実施例に係わる受信装置の要部
構成を示す回路ブロック図である。なお、同図において
前記図7と同一機能部分には同一符号を付して詳しい説
明は省略する。
【0069】チューナ63で選局された信号は、BPF
64で下位階層の情報が伝送された帯域の信号のみが抽
出されたのちA/D変換器79に入力され、ここでディ
ジタル信号に変換される。そして、このディジタル化さ
れた受信信号は、直交検波回路65においてディジタル
信号処理により直交検波されたのち、LPF68,69
でディジタル信号処理により高調波成分が除去され、し
かるのちFFT回路73に入力される。
【0070】このように構成することで、直交検波回路
65およびLPF68,69をDSP(Digital Signal
Processor)等のディジタル信号処理回路により構成す
ることが可能となり、これにより回路の無調整化とLS
I化とが可能となって受信装置の安定な動作と小形化お
よびコストダウンが期待できる。
【0071】(第3の実施例)本実施例は、送信装置に
おいて複数の階層の情報を異なる周波数帯域にそれぞれ
割り当てて送信する際に、下位階層の情報を割り当てる
ためのキャリア数とキャリア間隔、キャリア変調方式を
ディジタル音声放送システムと一致させ、これによりデ
ィジタル音声放送用の受信装置で上記下位階層の情報を
受信復調できるようにしたものである。
【0072】すなわち、送信装置は、階層化された情報
シンボルを多重化して伝送フレームを構成する際に、図
10の周波数スペクトル図に示すように、下位階層の情
報シンボルを図11に示すディジタル音声放送の伝送帯
域と同一の伝送帯域(図中斜線の帯域)の周波数スロッ
トに挿入する。そして、この伝送フレームを送信する際
に、上記下位階層の情報シンボルが挿入された周波数ス
ロットに対応するキャリアとして、ディジタル音声放送
のキャリアと同一のものを使用する。
【0073】一方、受信装置は次のように構成される。
図9はその要部構成を示す回路ブロック図である。な
お、同図において、前記図7と同一部分には同一符号を
付してある。
【0074】すなわち、無線信号はアンテナ61で受信
されたのち高周波増幅器62で増幅されてチューナ63
に入力される。このチューナ63では、上記無線信号が
局部発振器66から発生された局部発振信号とミキシン
グされて選局される。なお、局部発振器66の発振周波
数は、図示しない制御回路から端子67を介して供給さ
れる選局情報により決定される。チューナ63で選局さ
れた受信信号は、バンドパスフィルタ(BPF)64に
供給されることにより、下位階層の情報が伝送される帯
域の信号のみが選択されて、直交検波回路65に入力さ
れる。この直交検波回路65では、上記帯域選択された
受信信号が局部発振器78から発生された再生搬送波信
号とミキシングされて直交検波される。なお、局部発振
器78から発生される再生搬送波の周波数は、後述する
復調回路74から出力される周波数制御信号により制御
される。
【0075】上記直交検波回路65から出力された同相
軸および直交軸の出力信号は、それぞれローパスフィル
タ(LPF)68,69で高調波成分が除去されたの
ち、アナログ/ディジタル(A/D)変換回路70,7
1でディジタル信号に変換されて、高速離散フーリエ変
換(FFT)回路73に入力される。このFFT回路7
3では、上記ディジタル化された直交復調信号がFFT
演算されて周波数分析される。
【0076】このとき、本実施例の受信装置では下位階
層の情報のみを復調すればよいので、FFT処理される
キャリアの数は少なくて良い。また、ディジタル音声放
送のOFDM伝送方式とキャリア間隔を等しくしている
ので同一のFFT回路でディジタル音声放送の信号を処
理することもできる。
【0077】上記FFT回路73から出力された受信信
号は復調回路74に入力される。この復調回路74で
は、上記信号から下位階層の情報シンボルの復調が行な
われる。また復調回路74では、復調された情報シンボ
ルを基に上記直交検波用の局部発振器78の発信周波数
と入力信号周波数との周波数誤差が検出され、この周波
数誤差をキャンセルするように周波数制御信号が出力さ
れる。この周波数制御信号は、上記直交検波用の局部発
振器78に帰還され、これにより局部発振器78から発
生される再生搬送波周波数が制御される。
【0078】ところで、本実施例の受信装置は、ディジ
タルテレビジョン放送用の誤り訂正復号回路82および
階層圧縮復号回路84と、ディジタル音声放送用の誤り
訂正復号回路83および階層圧縮復号回路85と、これ
らを切り替える切替制御回路80とを備えている。
【0079】切替制御回路80は、上記A/D変換器7
0,71から出力された信号に含まれている識別シンボ
ルから、受信信号がディジタルテレビジョン放送信号か
ディジタル音声放送信号かを識別し、スイッチ回路81
へ切替制御信号を供給する。スイッチ回路81は、上記
切替制御信号に応じて切り替わり、受信信号がディジタ
ルテレビジョン放送信号の場合には復調信号を誤り訂正
復号回路82および階層圧縮復号回路84に供給し、一
方受信信号がディジタル音声放送信号の場合には復調信
号を誤り訂正復号回路83および階層圧縮復号回路85
に供給する。
【0080】誤り訂正復号回路82および階層圧縮復号
回路84では、入力されたディジタルテレビジョン復調
信号の誤り訂正復号および階層圧縮復号処理が行なわれ
る。一方誤り訂正復号回路83および階層圧縮復号回路
85では、入力されたディジタル音声復調信号の誤り訂
正復号および階層圧縮復号処理が行なわれる。
【0081】以上のように本実施例であれば、階層伝送
によるディジタルテレビジョン伝送の下位の階層の情報
と、ディジタル音声放送の共用のOFDM受信装置のO
FDM復調部分とを共通化でき、OFDM受信装置を小
型化および低コスト化することができる。
【0082】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではない。例えば、上記実施例では、情報を複数の階
層に分離してこれらの階層の情報を異なる周波数スロッ
トに割り付けて伝送する場合を例にとって説明したが、
本発明ではこれに限らず独立した複数の情報を異なる周
波数スロットに割り付けて伝送しても良いことは明らか
である。その他、送信装置および受信装置の構成、階層
化の基準、伝送する情報の種類等についても、本発明の
要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できる。
【0083】
【発明の効果】以上詳述したように本発明の直交周波数
分割多重伝送方式とその送信装置および受信装置では、
送信装置において、時間方向および周波数方向に複数の
スロットを二次元的に配置してなる伝送フレームを構成
し、下位階層のデータ系列を上記伝送フレーム中の特定
の搬送波群に対応するスロットに挿入して送信するとと
もに、上位階層のデータ系列を上記伝送フレーム中の上
記特定の搬送波群以外の搬送波群に対応するスロットに
挿入して送信し、一方上記受信装置において、受信した
伝送フレームから上記下位階層のデータ系列および上位
階層のデータ系列を選択的に復調および復号するように
している。
【0084】したがって本発明によれば、受信装置の回
路規模を削減することができ、これにより受信装置の小
形軽量化および低価格化を図ることができる直交周波数
分割多重伝送方式とその送信装置および受信装置を提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係わるOFDM伝送方
式を説明するための伝送フレームフォーマットを示す
図。
【図2】図1に示した伝送フレームを伝送する場合のO
FDM変調波の周波数スペクトルを示した図。
【図3】OFDM変調波のキャリア構成を示す図。
【図4】本発明の第1の実施例に係わる送信装置の要部
構成を示した回路ブロック図。
【図5】本発明の第1の実施例に係わる全階層の情報を
復調するタイプの受信装置の要部構成を示す回路ブロッ
ク図。
【図6】図5に示した装置の切替制御回路の構成を示す
回路ブロック図。
【図7】本発明の第1の実施例に係わる下位階層の情報
のみを復調する簡易型受信装置の要部構成を示す回路ブ
ロック図。
【図8】本発明の第2の実施例に係わる受信装置の要部
構成を示す回路ブロック図。
【図9】本発明の第3の実施例に係わる受信装置の要部
構成を示す回路ブロック図。
【図10】本発明の第3の実施例における下位階層の情
報の伝送帯域を示す周波数スペクトル図。
【図11】ディジタル音声放送の情報伝送帯域を示す周
波数スペクトラム図。
【図12】従来のOFDM送信装置およびOFDM受信
装置の構成の一例を示すブロック図。
【図13】各種ディジタル変調方式の信号配置を示す
図。
【符号の説明】
11…送信信号の入力端子 12…階層圧縮符号化回路 13,15…誤り訂正符号化回路 14,16…変調回路 17…多重化回路 18…逆高速離散フーリエ変換(逆FFT)回路 19…ディジタル/アナログ(D/A)変換器 20…周波数変換回路 21…送信周波数変換用の局部発振器 22…送信電力増幅器 23…送信用のアンテナ 24…外部クロックの入力端子 25…外部タイミング信号の入力端子 26…タイミング発生回路 31,61…受信用のアンテナ 32,62…高周波増幅器 33,63…チューナ 34,64…バンドパスフィルタ(BPF) 35,65…直交検波回路 36,66…受信周波数変換用の局部発振器 37,67…選局情報の入力端子 38,39,68,69…ローパスフィルタ(LPF) 40,70,71,79…アナログ/ディジタル(A/
D)変換器 42,72…タイミング同期回路 43,73…高速離散フーリエ変換(FFT)回路 44,45,74…復調回路 46,47,75,82,83…誤り訂正復号回路 48,76,84,85…階層圧縮復号回路 49,77…復号データの出力端子 50,78…直交検波用の局部発振器 51,80…切替制御回路 81…スイッチ回路 511,512……同期シンボル検出回路 513…判定回路
フロントページの続き (72)発明者 沖田 茂 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株式会社東芝マルチメディア技術研究所 内 (72)発明者 石川 達也 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株式会社東芝マルチメディア技術研究所 内 (72)発明者 佐藤 誠 東京都港区新橋3丁目3番9号 東芝エ ー・ブイ・イー株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−113237(JP,A) 特開 平7−15392(JP,A) 特開 平6−164665(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04J 11/00

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信側から受信側へ、上位階層のデータ
    系列および下位階層のデータ系列を含む情報を、それぞ
    れ互いに直交する複数の搬送波に割り当てて直交周波数
    分割多重変調方式を用いて伝送する方式において、 前記送信側は、時間方向および周波数方向に複数のスロ
    ットを二次元的に配置してなる伝送フレームを構成し、
    前記下位階層のデータ系列を前記伝送フレーム中の全て
    搬送波のうち中心周波数から一定範囲内の一部の搬送
    波群に対応するスロットに挿入して送信するとともに、
    前記上位階層のデータ系列を前記伝送フレーム中の前記
    一部の搬送波群以外の搬送波群に対応するスロットに挿
    入して送信し、 一方前記受信側は、受信した伝送フレームから前記下位
    階層のデータ系列および上位階層のデータ系列を選択的
    に復調および復号することを特徴とする直交周波数分割
    多重伝送方式。
  2. 【請求項2】 前記下位階層のデータ系列を伝送する搬
    送波群は所定の多値レベルを有する第1の変調方式で変
    調され、前記上位階層のデータ系列を伝送する搬送波群
    は前記第1の変調方式の多値レベル以上の多値レベルを
    有する第2の変調方式で変調されることを特徴とする請
    求項1記載の直交周波数分割多重伝送方式。
  3. 【請求項3】 直交周波数分割多重変調方式を使用した
    他のディジタル音声放送システムと並用される場合に、
    前記下位階層のデータ系列を伝送する搬送波群の伝送帯
    域、周波数間隔および変調方式を、前記ディジタル音声
    放送システムがディジタル音声放送信号を伝送するため
    に使用する搬送波群の伝送帯域、周波数間隔および変調
    方式と同一に設定して伝送することを特徴とする請求項
    1記載の直交周波数分割多重伝送方式。
  4. 【請求項4】 送信側は、伝送フレームの所定のスロッ
    トに、前記ディジタル音声信号放送信号との識別を行な
    うための識別シンボルを挿入して送信し、 一方受信側は、受信した伝送フレーム中から前記識別シ
    ンボルを検出して、この識別シンボルを基に受信信号が
    ディジタル音声放送信号であるか否かを判定し、この判
    定結果に応じて受信信号の復調および復号処理を行なう
    ことを特徴とする請求項3記載の直交周波数分割多重伝
    送方式。
  5. 【請求項5】 送信側は、前記上位階層のデータ系列を
    伝送する搬送波群を水平偏波および垂直偏波のうちの一
    方で伝送するとともに、前記下位階層のデータ系列を伝
    送する特定の搬送波群を前記水平偏波および垂直偏波の
    うちの他方で伝送することを特徴とする請求項1記載の
    直交周波数分割多重伝送方式。
  6. 【請求項6】 送信装置から受信装置へ、上位階層のデ
    ータ系列および下位階層のデータ系列を含む情報を、そ
    れぞれ互いに直交する複数の搬送波に割り当てて直交周
    波数分割多重変調方式を用いて伝送するシステムで使用
    される前記送信装置において、 時間方向および周波数方向に複数のスロットを二次元的
    に配置してなる伝送フレームを構成して、前記下位階層
    のデータ系列を前記伝送フレーム中の全ての搬送波のう
    ち中心周波数から一定範囲内の一部の搬送波群に対応す
    るスロットに挿入するとともに、前記上位階層のデータ
    系列を前記伝送フレーム中の前記一部の搬送波群以外の
    搬送波群に対応するスロットに挿入するための多重化手
    段と、 この多重化手段により構成された伝送フレームを直交周
    波数分割多重変調するための変調手段と、 この変調手段から出力された直交周波数分割多重変調波
    信号を送信するための送信手段とを具備したことを特徴
    とする送信装置。
  7. 【請求項7】 前記変調手段は、前記下位階層のデータ
    系列を伝送する搬送波群を所定の多値レベルを有する第
    1の変調方式で変調するとともに、前記上位階層のデー
    タ系列を伝送する搬送波群を前記第1の変調方式の多値
    レベル以上の多値レベルを有する第2の変調方式で変調
    することを特徴とする請求項6記載の送信装置。
  8. 【請求項8】 送信側から受信側へ、上位階層のデータ
    系列および下位階層のデータ系列を含む情報を、それぞ
    れ互いに直交する複数の搬送波に割り当てて直交周波数
    分割多重変調し、これによって生成された直交周波数分
    割多重信号を伝送するシステムで使用される受信装置で
    あって、 前記送信側が、時間方向および周波数方向に複数のスロ
    ットを二次元的に配置してなる伝送フレームを構成し、
    前記下位階層のデータ系列を前記伝送フレーム中の全て
    搬送波のうち中心周波数から一定範囲内の一部の搬送
    波群に対応するスロットに挿入して送信するとともに、
    前記上位階層のデータ系列を前記伝送フレーム中の前記
    一部の搬送波群以外の搬送波群に対応するスロットに挿
    入して送信する場合に、 前記送信側から送信される直交周波数分割多重変調波信
    号を選局受信するための受信手段と、 この受信手段から出力された受信信号中から、前記下位
    階層のデータ系列が伝送される搬送波群に対応する周波
    数成分のみを抽出するための周波数選択手段と、 この周波数選択手段により抽出された信号を直交周波数
    分割多重復調するための復調手段と、 この復調手段により復調された信号を復号処理して下位
    階層のデータ系列を再生するための復号手段とを具備し
    たことを特徴とする受信装置。
  9. 【請求項9】 直交周波数分割多重伝送方式を使用した
    他のディジタル音声放送システムと並用され、このディ
    ジタル音声放送システムでディジタル音声放送信号を伝
    送するために使用される搬送波群と同一の搬送波群によ
    り下位階層のデータ系列を伝送するとともに、上位階層
    のデータ系列を前記特定の搬送波群以外の搬送波群によ
    り伝送する階層的直交周波数分割多重伝送システムで使
    用される受信装置において、 直交周波数分割多重変調波信号を選局受信するための受
    信手段と、 この受信手段から出力された受信信号を直交周波数分割
    多重復調するための復調手段と、 前記受信手段から出力された受信信号が前記階層的直交
    周波数分割多重伝送システムに対応する受信信号である
    か前記ディジタル音声放送システムに対応する受信信号
    であるかを判定するための判定手段と、 この判定手段の判定結果に基づいて、前記復調手段から
    出力された復調信号に対し、階層データ系列を再生する
    ための復号処理とディジタル音声信号を再生するための
    復号処理とを選択的に行なう選択復号手段とを具備した
    ことを特徴とする受信装置。
  10. 【請求項10】 直交周波数分割多重伝送方式を使用し
    た他のディジタル音声放送システムと並用され、このデ
    ィジタル音声放送システムでディジタル音声放送信号を
    伝送するために使用される搬送波群と同一の特定の搬送
    波群により下位階層のデータ系列を伝送するとともに、
    上位階層のデータ系列を前記特定の搬送波群以外の搬送
    波群により伝送する階層的直交周波数分割多重伝送シス
    テムで使用される受信装置において、 直交周波数分割多重変調波信号を選局受信するための受
    信手段と、 この受信手段から出力された受信信号中から、前記下位
    階層のデータ系列およびディジタル音声信号が伝送され
    る搬送波群に対応する周波数成分のみを抽出するための
    周波数選択手段と、 この周波数選択手段により抽出された受信信号を直交周
    波数分割多重復調するための復調手段と、 前記周波数選択手段により抽出された受信信号が前記階
    層的直交周波数分割多重伝送システムに対応する受信信
    号であるか前記ディジタル音声放送システムに対応する
    受信信号であるかを判定するための判定手段と、 この判定手段の判定結果に基づいて、前記復調手段から
    出力された復調信号に対し、下位階層のデータ系列を再
    生するための復号処理とディジタル音声信号を再生する
    ための復号処理とを選択的に行なう選択復号手段とを具
    備したことを特徴とする受信装置。
  11. 【請求項11】 前記判定手段は、前記受信手段から出
    力された受信信号中から受信同期を確立するための所定
    の同期シンボルを検出して、この同期シンボルを基に前
    記受信信号が前記階層的直交周波数分割多重伝送システ
    ムに対応する受信信号であるか前記ディジタル音声放送
    システムに対応する受信信号であるかを判定することを
    特徴とする請求項9または10記載の受信装置。
  12. 【請求項12】 前記判定手段は、前記受信手段から出
    力された受信信号中から所定の識別シンボルを検出し
    て、この識別シンボルを基に前記受信信号が前記階層的
    直交周波数分割多重伝送システムに対応する受信信号で
    あるか前記ディジタル音声放送システムに対応する受信
    信号であるかを判定することを特徴とする請求項9また
    は10記載の受信装置。
  13. 【請求項13】 上位階層のデータ系列を伝送する搬送
    波群が水平偏波および垂直偏波のうちの一方で伝送さ
    れ、下位階層のデータ系列を伝送する特定の搬送波群が
    前記水平偏波および垂直偏波のうちの他方で伝送される
    場合に、 前記受信手段は、受信対象のデータ系列が上位階層のデ
    ータ系列であるか下位階層のデータ系列であるかに応じ
    て、前記水平偏波および垂直偏波を選択的に受信するこ
    とを特徴とする請求項8記載の受信装置。
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