JP2004120289A - デジタル放送記録再生装置 - Google Patents

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Keiko Hirayama
平山 桂子
Hiroyuki Nagata
永田 裕之
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Toshiba Corp
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Toshiba Corp
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Abstract

【課題】デジタル放送を記録再生する場合に、記録時より低レートでの再生を実現する。
【解決手段】映像信号をMPEG2の圧縮方式で圧縮された圧縮信号と該映像信号に同調した基準信号を含むパーシャルストリームとして記録し、タイムスタンプ付加/削除装置14でパケットに付加されたタイムスタンプに基づいて再生を行うシステムで、記録時は記録するパケットのビットレートを算出もしくは固定値として保持し、再生時は前記ビットレートと同じもしくは少し高いビットレートで再生するとともに、ストリームの基準時刻となるPCR値をその再生ビットレートに合うように変更する。これにより、受信レートより低い再生レートで再生処理が実現可能となる。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、特にMPEG(Moving Picture Experts Group)2をトランスポートストリームとして伝送されるデジタル放送を受信して記録再生するデジタル放送記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のデジタル放送の記録再生装置においては、再生時には記録したPCR(Program Clock Reference)の値とパケットに付加したタイムスタンプ情報をもとに再生処理を行っている。(例えば、特許文献1)
【0003】
【特許文献1】
特開平9−205616号公報(第3頁〜第7頁、図2,図4)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記した特許文献1の技術は、再生時には記録したPCRの値を元に作成したタイムスタンプ情報と受信したパケットのPCR値を使用する再生処理であったために、図4に示すように受信時と同じ高いレートで再生しなければならない、という問題があった。特にIEEE(Institute of Electrical and Electronic Engineers)で策定されたシリアルバスの規格であるIEEE1394へ再生信号を送出するときには、予め信号の帯域を予約する必要があるが、その値を大きく予約することになり信号帯域を記録したストリーム本来のレートより大きくとらざるを得ない、という問題があった。
【0005】
この発明の目的は、受信レートより低いレートで再生処理を可能にするデジタル放送記録再生装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、この発明のデジタル放送記録再生装置ではデジタル放送により送信されたデジタル放送信号を受信し、所定のトランスポートストリームを出力するチューナと、前記チューナから入力された前記所定のトランスポートストリームから所定の番組を含むパケットを抜き出してパーシャルトランスポートを記録するために記録媒体へ出力する記録用信号出力手段と、前記記録用信号出力手段が前記所定の番組の前記パーシャルトランスポートストリームに含まれる映像信号のデータの画質を調べる手段と、前記記録媒体へ記録するときの所定の記録ビットレートの最大値を管理する制御手段と、前記パーシャルトランスポートストリームを記録するときの時間情報を記録パケットに付加する手段と、前記最大の記録ビットレートより、所定の値だけ高いビットレートを、前記記録媒体から再生された前記パーシャルトランスポートストリームの再生ビットレートとして設定し、前記記録媒体から再生された前記パーシャルストリームを出力する再生用信号処理手段と、を備えたことを特徴とする。
【0007】
また、デジタル放送により送信されたデジタル放送信号を受信し、所定のトランスポートストリームを出力するチューナと、前記チューナから入力された前記所定のトランスポートストリームから所定の番組を含むパケットを抜き出してパーシャルトランスポートを記録するために記録媒体へ出力する記録用信号出力手段と、前記記録用信号出力手段が前記所定の番組の前記パーシャルトランスポートストリームに含まれる映像信号の所定の再生単位のデータ量を前記記録媒体へ出力する毎に、前記所定の再生単位のデータ量の再生ビットレートを算出してその最大値を管理する制御手段と、前記パーシャルトランスポートストリームを記録するときの時間情報を記録パケットに付加する手段と、前記最大の記録ビットレートより、所定の値だけ高いビットレートを、前記記録媒体から再生された前記パーシャルトランスポートストリームの再生ビットレートとして設定し、前記記録媒体から再生された前期パーシャルストリームを出力する再生用信号処理手段と、を備えたことを特徴とする。
【0008】
さらに、少なくとも映像信号をMPEG2の圧縮方式で圧縮された圧縮信号と該映像信号に同調した基準信号を含むパーシャルストリームとして記録し、パケットに付加されたタイムスタンプに基づいて再生を行うシステムにあって、記録時には記録するパケットのビットレートを算出もしくは固定値として保持し、再生時には前記ビットレートと同じもしくは少し高いビットレートで再生するとともに、ストリームの基準時刻となるPCRをその再生ビットレートに合うように変更することを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。図1はこの発明のデジタル放送記録再生装置の一実施の形態について説明するための構成図である。
図1において、まず記録処理について説明する。アンテナ10を介して得られた受信信号は、チューナ/誤り訂正部11で受信され、TS(Transport Stream)デコード/記録再生制御部12へ供給する。タイムスタンプ付加/削除装置14では、トランスポートプロセッサの内部に備えた内部STC(System Time Clock)カウンタ16が持つカウンタ値が32bitのタイムスタンプとして、図2(a)に示すようにTSパケットの先頭に付加してパケットをメモリ13へ転送し、メモリ13で所定のデータが蓄えられたら次段の記録媒体15へと記録する。
【0010】
なお、内部STCとは本来はトランスポートストリームを符号化するときの基準時間であり、LSBは27MHzの精度である。本システムにおける内部STCカウンタのSTCの役割は、記録時に各パケット先頭に時間を追加するためおよび、後述するPCRを書き換えるときの値として同じ精度のカウンタが必要なために存在する。
【0011】
このとき全体制御部21では記録番組がHD(High Definition)番組の場合には、例えば27Mbps、SD(Standard Definition)番組の場合には13Mbpsの再生レートを記録媒体15へ記録する。ここで、SD番組であるかHD番組であるかの判断は、例えばTSデコード/記録再生制御部12に供給されるトランスポートストリームのデータ量をカウントすることで確認する。この確認した結果を、トランスポートストリームとともに記録媒体15に記録する。SD番組かHD番組かを判定するためには、映像デコーダよりそのデコードモードを取得することにより判断してもよい。
【0012】
再生時は、まず、全体制御部21が記録媒体15に蓄積された再生レートの値に基づいてTSデコード/記録再生制御部12を設定する。この再生レートでTSデコード/記録再生制御部12は以下の手順により再生の処理をする。
【0013】
再生開始時には記録媒体35から再生するストリームをメモリ33に読み出す。そのストリームの最初のパケットはPCRを含んだパケットである。PCRは映像と音声の同期をとるためのストリームのクロック基準情報である。映像と音声をデコーダで伸長するときには、このクロック基準情報を基準にしてクロック発生回路550で伸長用のクロック信号を復元し、伸長回路420に入力し、伸長を行うものである。
【0014】
ここで図3に示すように、クロック基準情報であるPCRと内部STCカウンタ16のカウンタ値との差分値を、TSデコード/記録再生制御部12で算出する。さらに、1パケット目に付加されているタイムスタンプ値および内部STCカウンタ値を保持してそのままそのパケットは映像、音声デコーダ19,20へ転送する。
【0015】
次に、メモリ13から2パケット目をTSデコード/記録再生制御部12に読み込む。そして、2パケット目に付加されているタイムスタンプ値と1パケット目に処理し終わったパケットのタイムスタンプ値とのタイムスタンプ差分値を算出する。続いて内部STCカウンタ値から読み込んだカウンタ値と前回に保持した前記STCカウンタ値とのSTCカウンタ差分値を算出する。
【0016】
ここで、タイムスタンプ差分値がSTCカウンタ差分値よりも大きいときにそのパケットを出力する時間が来たと判定して、映像デコーダ19、音声デコーダ20へ出力する。このようにタイムスタンプ差分値と内部STCカウンタ差分値とを比較することによって正しい時間でパケットを転送することができる。
【0017】
なお、PCRパケットの場合については、PCR処理部17で前記差分値と内部STCカウンタ値の和でTSパケット内に記述されているPCR値を書き換えて後段へ送出する必要がある。このように、内部STC値とPCR値の差分を求めて先のパケットの差分値と現在のSTC値の和で、受信レートより低い再生レートで再生することが可能になる。
【0018】
この実施の形態によれば、番組の画質レベルで最大ビットレート値を算出して設定することにより、受信レートより低いレートになるから、低レートでの再生ができる。また、このようにすることによってIEEEで策定されたシリアルバスの規格であるIEEE1394へ再生信号を送出するときの信号帯域を低くすることができる。
【0019】
なお、再生開始時に、PCR値と前記内部STCカウンタのカウンタ値との差分値を保持し、PCRを含むパケットが入力される毎に、前記差分値と前記内部STCカウンタのカウンタ値の和で書き換えることによって再生レートにあう正しいPCRをストリームに設定することができる。
【0020】
この発明は上記した実施の形態に限定されるものではない。たとえば、前例では再生レートの値を番組の画質がHD,SDの場合で値を指定していたが、特に画質で固定しなくてもよい。この場合、所定の再生単位における最大ビットレート値を算出して設定することにより、受信レートより低いレートになるから、低レートでの再生ができる。
【0021】
また、記録時に全体制御部はある一定の期間、例えば500msに1回の割合で再生レートを求めて、常に最大の再生レート値を記録媒体へ記録して、再生時にこの再生レートで再生してもよい。こうすることで、さらに低いレートでの再生が可能になり再生制御システムに負担の軽い制御が可能になる。
【0022】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明のデジタル放送記録再生装置によれば、記録時に、パケット毎に付加したタイムスタンプを頼りに出力して、PCR値を書き換えて出力することで記録時より低レートでの再生が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のデジタル放送の記録再生装置および方法の構成を説明するためのブロック図。
【図2】この発明のデジタル放送記録再生装置でのパケットの出力レートを説明するための説明図。
【図3】この発明の動作について説明するための説明図。
【図4】従来のパケット出力レートを説明するための説明図。
【符号の説明】
11…チューナ/誤り訂正部
12…TSデコード/記録再生制御部
13…メモリ
14…タイムスタンプ付加/削除装置
15…記録媒体
16…内部STCカウンタ
17…PCR処理部
18…STCカウンタ制御部
19…映像デコード部
20…音声デコード部
21…全体制御部

Claims (5)

  1. デジタル放送により送信されたデジタル放送信号を受信し、所定のトランスポートストリームを出力するチューナと、
    前記チューナから入力された前記所定のトランスポートストリームから所定の番組を含むパケットを抜き出してパーシャルトランスポートを記録するために記録媒体へ出力する記録用信号出力手段と、
    前記記録用信号出力手段が前記所定の番組の前記パーシャルトランスポートストリームに含まれる映像信号のデータの画質を調べる手段と、
    前記記録媒体へ記録するときの所定の記録ビットレートの最大値を管理する制御手段と、
    前記パーシャルトランスポートストリームを記録するときの時間情報を記録パケットに付加する手段と、
    前記最大の記録ビットレートより、所定の値だけ高いビットレートを、前記記録媒体から再生された前記パーシャルトランスポートストリームの再生ビットレートとして設定し、前記記録媒体から再生された前記パーシャルストリームを出力する再生用信号処理手段と、を備えたことを特徴とするデジタル放送記録再生装置。
  2. 前記画質を調べる手段は、受信した映像信号がSDかHDかを判定することを特徴とする請求項1記載のデジタル放送記録再生装置。
  3. デジタル放送により送信されたデジタル放送信号を受信し、所定のトランスポートストリームを出力するチューナと、
    前記チューナから入力された前記所定のトランスポートストリームから所定の番組を含むパケットを抜き出してパーシャルトランスポートを記録するために記録媒体へ出力する記録用信号出力手段と、
    前記記録用信号出力手段が前記所定の番組の前記パーシャルトランスポートストリームに含まれる映像信号の所定の再生単位のデータ量を前記記録媒体へ出力する毎に、前記所定の再生単位のデータ量の再生ビットレートを算出してその最大値を管理する制御手段と、
    前記パーシャルトランスポートストリームを記録するときの時間情報を記録パケットに付加する手段と、
    前記最大の記録ビットレートより、所定の値だけ高いビットレートを、前記記録媒体から再生された前記パーシャルトランスポートストリームの再生ビットレートとして設定し、前記記録媒体から再生された前期パーシャルストリームを出力する再生用信号処理手段と、を備えたことを特徴とするデジタル放送記録再生装置。
  4. 自走してSTCカウンタ値を出力する内部STCカウンタを有し、
    再生開始時に、前記再生用信号処理手段においてPCR値と前記内部STCカウンタのカウンタ値との差分値を保持し、
    PCRを含むパケットが入力される毎に、前記差分値と前記内部STCカウンタのカウンタ値の和で書き換えることを特徴とする請求項1または3記載のデジタル放送記録再生装置。
  5. 少なくとも映像信号をMPEG2の圧縮方式で圧縮された圧縮信号と該映像信号に同調した基準信号を含むパーシャルストリームとして記録し、パケットに付加されたタイムスタンプに基づいて再生を行うデジタル放送記録再生装置において、
    記録時には記録するパケットのビットレートを算出もしくは固定値として保持し、
    再生時には前記ビットレートと同じもしくは少し高いビットレートで再生するとともに、ストリームの基準時刻となるPCRをその再生ビットレートに合うように変更することを特徴とするデジタル放送記録再生装置。
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