JP2000187940A - 記録再生装置、および記録装置 - Google Patents

記録再生装置、および記録装置

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JP2000187940A
JP2000187940A JP2000008134A JP2000008134A JP2000187940A JP 2000187940 A JP2000187940 A JP 2000187940A JP 2000008134 A JP2000008134 A JP 2000008134A JP 2000008134 A JP2000008134 A JP 2000008134A JP 2000187940 A JP2000187940 A JP 2000187940A
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JP2000008134A
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English (en)
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Susumu Ibaraki
晋 茨木
Toshikazu Hattori
敏和 服部
Hironori Murakami
弘規 村上
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 廃棄するパケットと有効なパケットから構成
されるストリームを伝送する際に、伝送路の帯域利用効
率を向上し、さらに伝送路の遅延揺らぎにかかわらず、
正確にデコードできるようにする。 【解決手段】 送信装置11において、識別手段141
で廃棄パケットを廃棄し、カウンタ143では廃棄した
廃棄パケットの連続数を計測し、送信手段111は有効
パケットと廃棄パケットの連続数を送信する。受信装置
12において、廃棄したパケットの連続数と同じ数の無
効パケットを生成し、多重手段153で有効パケットと
多重する。その後で、記憶手段124と適応クロック生
成装置123により、記憶手段124のデータ量が一定
になるように生出力クロックを生成し、この出力クロッ
クに同期してデータを出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、MPEG2システ
ムのTSのような複数のパケットから構成されるストリ
ームを記録するための、記録再生装置および記録装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】圧縮したデジタル映像やデジタル音声の
ストリームとして良く知られているものに、MPEG2
(Moving Picture Expert Gr
oup2)システムのTS(Transport St
ream)がある。このMPEG2システムのTSはデ
ジタル放送に用いられており、1本のストリームで複数
のプログラムを多重することができる。以下、TSと表
記した場合、MPEG2システムのTSを示す。MPE
G2システムについては、ITU−Tの勧告H.22
2.0(ISO/IEC13818−1)“GENER
IC CODING OF MOVING PICTU
RES AND ASSOCIATEDAUDIO I
NFORMATION”により規定されている。
【0003】図3はTSの説明図である。図3(a)には
TSパケットを示している。TSは、図に示すように、
188Byte固定長のパケットであるTSパケットの
集合である。TSパケットは、8ビットのSyncBy
te、13ビットのPID、4ビットのCC(Cont
inuity Counter)、0〜184バイトの
AF(Adaptation Field)、0〜18
4バイトのpayloadなどの情報を持つ。ここで
は、本発明に関係のない情報については記述していな
い。TSパケットの各情報について説明する。
【0004】・SyncByteはTSパケットの先頭
の8ビットの情報であり0x47(0xは16進表示を
意味する)と決められており、パケットの先頭を検出す
るために用いられる。 ・PIDは13ビットのフィールドで、ペイロードのデ
ータを識別するために用いられる。PIDで識別するこ
とにより、一つのTS中に複数のプログラムを入れるこ
とが可能である。PID=0x1fffはそのTSパケ
ットがNullパケット(無効パケット)であることを
示す。 ・CC(continuity_counter)は4
ビットの情報で、は同じPIDのTSパケットに関し
て、1ずつ増加する。同じPIDのとなりあうTSパケ
ットにおいて、同じCCの値を取ることがある。これ
は、Duplicated Packetを示す。Du
plicated Packetとは、同じ内容のTS
パケットを二つ連続して送信することである。 ・AFは付加情報を格納する0から184バイトの情報
である。payloadは0から184バイトのフィー
ルドであり、その長さはAFの長さによって決まる。 ・payloadは実際のデータを格納するフィールド
である。
【0005】また、TSには一定間隔でPCR(Pro
gram Clock Reference)が挿入さ
れる。このPCRは、受信側の復号装置において、時刻
の基準となるSTC(System Time Clo
ck)の値を送信側で意図した値に設定するための情報
である。したがってPCRが受信側に到着するタイミン
グは、送信側で意図したタイミングで到着しなければな
らない。
【0006】また、TSはデジタル放送の伝送に用いら
れている。デジタル放送の伝送に用いられる場合には、
図3の(b)に示すように、188ByteのTSパケ
ットの後ろに誤り訂正符号が付加されることがある。誤
り訂正符号の代表的な符号長は16Byteであり、こ
の場合、204Byteが一つの単位として伝送され
る。デジタル放送受信機で受信した後のデジタル出力な
どでは、誤り訂正符号の16Byteの部分がダミーデ
ータ(無意味なデータ)になっている場合もある。
【0007】上記したようなMPEG2システムのTS
を伝送する従来の伝送システムについて説明する。従来
の伝送システムの例としては、例えばATM(Asyn
cronousTransfer Mode)のアダプ
ティブクロック方式を用いたものがある。この従来例に
ついては、例えば「実践MPEG教科書」(アスキー出
版社から1995年11月に出版)のp218〜221
に詳しい。
【0008】図8は、この従来の伝送システムの構成を
示す構成図である。図8において、81は送信装置、8
2は受信装置、83は伝送路、821は受信手段、82
2は記憶手段、823はPLLである。送信装置81へ
の入力データはMPEG2システムのTS(Trans
port Stream)である。送信装置81におい
て、送信手段811は、入力データを伝送路83に送信
する。伝送路83はATMネットワークである。伝送路
83においては、伝送される入力データに遅延揺らぎが
加わる。受信装置82は受信手段821により、伝送路
83からのデータを受信する。受信手段821は記憶装
置822に受信したデータを記憶する。記憶装置822
は、早く入力したデータを早く出力する先入れ先出しの
メモリであり、入力されたデータを出力クロックに同期
して出力する。PLL823は、記憶装置822に記憶
されているデータ量を一定にするように、出力クロック
の速度を調整する。すなわち、記憶されているデータ量
が所定の値よりも大きい場合には出力クロックを速く
し、小さい場合には出力クロックを遅くする。
【0009】以上のように、従来の伝送システムにおい
ては、伝送路83でデータに遅延揺らぎが加わるが、受
信装置82のPLL823と記憶装置822によりその
遅延揺らぎがあっても、正しくデコード可能である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】この従来の方法によれ
ば、入力データが複数プログラムから構成されており、
複数プログラムの中で必要なパケットのみを伝送すれば
良い場合にでも、全てのパケットを送らなければならな
いので、伝送路の帯域を無駄に使用しているという問題
点があった。
【0011】また、記録再生装置においても、同様の課
題があった。この発明は上記の問題点を解消するために
なされたもので、伝送路を伝送するデータを削減でき、
受信時に正確にストリームを再生可能であるように、デ
ータを伝送可能な伝送システムを提供することを目的と
する。また、この発明は、記録媒体に記録するデータを
削減でき、再生時に正確にストリームを再生可能である
ように、データを記録再生可能な記録再生装置を提供す
ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明(請求項1)は、入力データを処理して記録
媒体に記録する記録装置と、上記記録媒体からデータを
読み出す再生装置とを有する記録再生装置において、上
記記録装置が、固定クロックと、固定クロックに同期し
た,MPEG2のトランスポートストリームである識別
子を持つ複数パケットから構成される入力データを入力
し、上記識別子により、上記パケットを廃棄パケットと
有効パケットに識別し、有効パケットと、廃棄パケット
あるいは有効パケットのPIDを指示する識別信号とを
出力する識別手段と、上記識別信号が廃棄パケットであ
ることを示す場合にカウンタを1増やし、上記識別信号
が有効パケットであることを示す場合にカウンタの値を
圧縮情報として出力するとともにカウンタを0にするカ
ウンタ手段と、上記カウンタ手段が出力する圧縮情報と
上記有効パケットとを上記記録媒体に記録する記録手段
とを備え、上記再生装置が、上記記録媒体から上記廃棄
したパケット数を示す圧縮情報と有効パケットとを読み
出し、上記廃棄したパケット数と同数の無効パケットを
生成して上記有効パケットとともに出力するパケット復
元手段を備えたものである。
【0013】また、本発明(請求項2)は、請求項1記
載の記録再生装置において、上記記録装置の上記記録手
段が、上記圧縮情報を、その直後の有効パケットのco
ntinuity_counterを置き換えて挿入す
るものであり、上記再生装置の上記パケット復元手段
は、上記パケット中のcontinuity_coun
terの位置のデータを上記廃棄されたパケットの連続
数とし、上記パケットのcontinuity_cou
nterを同じPIDの上記パケットについて1ずつ増
加する数に置き換えるものである。
【0014】また、本発明(請求項3)は、入力データ
を処理して記録媒体に記録する記録装置と、上記記録媒
体からデータを読み出す再生装置とを有する記録再生装
置において、上記記録装置が、固定クロックと、固定ク
ロックに同期した,識別子を持つ複数パケットから構成
される入力データを入力し、上記識別子により、上記パ
ケットを廃棄パケットと有効パケットに識別し、有効パ
ケットと、有効パケットか廃棄パケットかを示す識別信
号とを出力する識別手段と、上記識別信号が廃棄パケッ
トであることを示す場合にカウンタを1増やし、上記識
別信号が有効パケットであることを示す場合にカウンタ
の値を圧縮情報として出力するとともにカウンタを0に
するカウンタ手段と、上記カウンタ手段が出力する圧縮
情報と上記有効パケットとを上記記録媒体に記録する記
録手段とを備えたものであり、上記記録手段が、上記カ
ウンタ手段の値が所定の数に達した時に、廃棄パケット
をそのまま、あるいは無効パケットに変換後に、上記廃
棄パケットあるいは上記無効パケットを有効パケットと
して記録するものであり、上記再生装置が、上記記録媒
体から上記廃棄したパケット数を示す圧縮情報と有効パ
ケットとを読み出し、上記廃棄したパケット数と同数の
無効パケットを生成して上記有効パケットとともに出力
するパケット復元手段を備えたものである。
【0015】また、本発明(請求項4)は、入力データ
を処理して記録媒体に記録する記録装置において、固定
クロックと、固定クロックに同期した,MPEG2のト
ランスポートストリームである識別子を持つ複数パケッ
トから構成される入力データを入力し、上記識別子によ
り、上記パケットを廃棄パケットと有効パケットに識別
し、有効パケットと、廃棄パケットあるいは有効パケッ
トのPIDを指示する識別信号とを出力する識別手段
と、上記識別信号が廃棄パケットであることを示す場合
にカウンタを1増やし、上記識別信号が有効パケットで
あることを示す場合にカウンタの値を圧縮情報として出
力するとともにカウンタを0にするカウンタ手段と、上
記カウンタ手段が出力する圧縮情報と上記有効パケット
とを上記記録媒体に記録する記録手段とを備えたもので
ある。
【0016】また、本発明(請求項5)は、請求項4記
載の記録装置において、上記記録手段が、上記圧縮情報
を、その直後の有効パケットのcontinuity_
counterを置き換えて挿入し、記録するものであ
る。
【0017】また、本発明(請求項6)は、入力データ
を処理して記録媒体に記録する記録装置において、固定
クロックと、固定クロックに同期した,識別子を持つ複
数パケットから構成される入力データを入力し、上記識
別子により、上記パケットを廃棄パケットと有効パケッ
トに識別し、有効パケットと、有効パケットか廃棄パケ
ットかを示す識別信号とを出力する識別手段と、上記識
別信号が廃棄パケットであることを示す場合にカウンタ
を1増やし、上記識別信号が有効パケットであることを
示す場合にカウンタの値を圧縮情報として出力するとと
もにカウンタを0にするカウンタ手段と、上記カウンタ
手段が出力する圧縮情報と上記有効パケットとを上記記
録媒体に記録する記録手段とを備え、上記記録手段が、
上記カウンタ手段の値が所定の数に達した時に、廃棄パ
ケットをそのまま、あるいは無効パケットに変換後に、
上記廃棄パケットあるいは上記無効パケットを有効パケ
ットとして記録するものである。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図1から図5を用いて説明する。まず、処理の対象
となる入力データについて説明する。本発明の処理の対
象となる入力データは固定長のパケットの集合であり、
クロックに同期したストリームとする。例として、従来
例において説明したMPEG2システムのTSとする。
【0019】実施の形態1.図1は本発明の実施の形態
1による伝送システムの構成を示す図である。図1にお
いて、11は送信装置、12は受信装置、13は伝送路
を示す。また、送信装置11において、14はパケット
圧縮手段、111は送信手段を、パケット圧縮手段14
において、141は識別手段、142は選択手段、14
3は送信側カウンタ、144は圧縮情報多重手段を示
す。受信装置12において、15はパケット復元手段、
121は受信手段、122は記憶手段、123は適応ク
ロック生成装置、パケット復元手段15において、15
1は分離手段、152は無効パケット生成手段、153
は多重手段を示す。以下、図1を用いて本発明の実施の
形態の動作を説明する。
【0020】まず、送信装置11の動作について説明す
る。送信装置11には、入力クロックと、入力データと
して、入力クロックに同期したMPEGのTS,及び選
択情報が入力される。選択情報はTSパケットを選別す
るための情報であり1つまたは複数のPIDからなる。
この選択情報により、入力データ中のTSパケットは、
有効パケットと廃棄パケットに分けられる。ここで、選
択情報は、例えば有効パケットを示すPIDの集合であ
ってもよいし、廃棄パケットを示すPIDの集合であっ
ても良く、TSパケットを選別できる情報であれば任意
の形態で良い。さらには、固定のPID、例えばNUL
Lパケットは常に廃棄パケットとするといったようにあ
らかじめ決めておけば、選択情報はなくても良い。ま
た、選択情報の全てあるいは一部は、送信装置11の内
部に既定値として固定されていても良い。また、送信装
置11がプログラムの番号とPIDの対応表をもってお
り、ユーザがプログラムの番号を指定すれば、送信装置
が対応するPIDに変換して選択情報とするような構成
にしても良い。
【0021】パケット圧縮手段14においては、識別手
段141が、選択情報に基づいて入力データ中のパケッ
トを有効パケットと、廃棄パケットに識別する。入力し
たパケットが有効パケットの場合、有効パケットを示す
識別信号を出力する。入力したパケットが無効パケット
の場合、カウンタの値が既定値以下ならば、無効パケッ
トを示す識別信号を出力し、カウンタの値が既定値より
大きい場合、有効パケットを示す識別信号を出力する。
【0022】次に、選択手段142は、入力クロック、
入力データ、識別信号を入力し、識別信号の指示によ
り、有効パケットのみを出力する。すなわち、廃棄パケ
ットについては、ここで廃棄されることになる。また、
送信側カウンタ143は識別信号を入力し、識別信号が
廃棄パケットを示すとき、カウンタの値を1増やし、識
別信号が有効パケットを示す場合に、その時のカウンタ
の値を圧縮情報として出力し、その後でカウンタの値を
0にする。すなわち、送信側カウンタ143は、有効パ
ケットと有効パケットの間の廃棄パケットの連続数を圧
縮情報として出力することになる。
【0023】そして、圧縮情報多重手段144は有効パ
ケットと圧縮情報が入力されると、これらを多重し、圧
縮データとして出力する。圧縮情報多重手段144にお
ける有効パケットと圧縮情報の多重の方法としては、例
えば、有効パケット前に圧縮情報を付加してパケットと
する方法、有効パケットの後ろに同様に付加する方法、
有効パケットと有効パケットの間に圧縮情報を別データ
として送信する方法などがある。また、圧縮情報が0す
なわち、有効パケットと有効パケットの間に廃棄パケッ
トが無かった場合には、0を示す圧縮情報を送信しても
良いし、圧縮情報を送信しなくても良い。もちろん、こ
れらに限られるものではなく、有効パケットと圧縮情報
の位置関係が分かる方法であれば任意の方法で送信して
もよい。
【0024】また、圧縮情報のデータ長については任意
である。例えば1バイトとすれば、255個までの連続
した廃棄パケットを表現可能である。この時、圧縮情報
のデータ長が送信側カウンタ143の取り得る値の最大
値となる。圧縮情報のデータ長を可変にする場合や、圧
縮情報のデータ長が考えうる廃棄パケットの連続数より
大きい場合には、識別手段141にカウンタの値を入力
する必要はなく、識別手段141は、入力したパケット
が有効パケットか廃棄パケットかを示す識別信号を出力
すれば良い。
【0025】以上の様な構成により、パケット圧縮手段
14は、入力データから廃棄パケットを廃棄し、廃棄し
た廃棄パケットの連続数を示す情報を圧縮情報とし、そ
の直後の有効パケットとをパケット化し、圧縮データを
生成して出力する。ここで生成するパケットを圧縮デー
タと呼ぶ。すなわち、有効パケットと、その有効パケッ
トの直前の廃棄パケットの連続数を示す圧縮情報から、
圧縮データを生成して出力する。パケット圧縮手段14
は、このような動作を行うものであれば、任意の構成で
良い。
【0026】パケット圧縮手段14から出力されたデー
タは、送信手段111により、伝送路13を介して送信
する。伝送路13は、ATM(Asyncronous
Transfer Mode)や、IEEE1394
など任意の伝送路を用いることが出来る。
【0027】次に受信装置12の動作を説明する。受信
手段121は伝送路13から圧縮データを受信し、パケ
ット復元手段15にデータを入力する。パケット復元手
段15では、まず分離手段151において、圧縮データ
を圧縮情報と有効パケットに分離してそれぞれ出力す
る。次に、無効パケット生成手段152は、入力された
圧縮情報により示される廃棄パケットの連続数と同じだ
けの無効パケットを出力する。無効パケットとは、MP
EG2システムのTSの場合、PIDが0x1fffを
示すパケットである。次に多重手段153は、有効パケ
ットあるいは1個以上の無効パケットを入力し、無効パ
ケットがある場合には、全ての無効パケットを出力した
後に有効パケットを出力する。無効パケットが無い場合
には有効パケットを出力する。
【0028】以上の様に、パケット復元手段15は、圧
縮情報あるいは有効パケットからなる圧縮データを入力
し、圧縮情報に示される数の無効パケットと有効パケッ
トを出力する。この時、圧縮情報の後ろにある有効パケ
ットは、その圧縮情報により復元される無効パケットの
後ろに出力される。パケット復元手段15は、このよう
な動作を行うものであれば、図1に示す構成に限らず、
任意の構成をとることができる。
【0029】次に記憶手段122は、パケット復元手段
15から出力された無効パケットおよび有効パケットを
記憶し、記憶しているデータを入力された順番に出力デ
ータとして、出力する。この時、出力データは出力クロ
ックに同期して出力される。また、記憶手段122は、
記憶手段122内にあるデータ量を示す情報を出力す
る。適応クロック生成装置123は、入力されたデータ
量を規定された値にするように出力クロックを調整す
る。すなわち、データ量が規定された値よりも大きい場
合には出力クロックを速くし、データ量が規定された値
よりも小さい場合には出力クロックを遅くする。適応ク
ロック生成装置123は、上記のような動作を行う任意
の構成をとることができる。例えば、入力クロックの周
波数付近で動作するPLL(Phase Lock L
oop)により実現可能である。しかしながらこれに限
られるものではなく、例えば、入力クロックよりも早め
のクロックを出力するクロック生成装置を持ち、その出
力するクロックを間引く、すなわちデータの量に応じて
クロックを間引く量を調整するような構成によっても実
現できる。
【0030】図2は本実施の形態1による伝送システム
における処理の概要を説明する説明図である。21は入
力データ、22は圧縮データであり、211、221、
231は有効パケット、212は廃棄パケット、222
は圧縮情報、232は無効パケットである。図2を用い
て本発明の効果を説明する。
【0031】送信装置の処理は、入力データ21から圧
縮データ22を作成する。入力データは有効パケット2
11および廃棄パケット212に識別される。パケット
圧縮部111は、廃棄パケット212を廃棄し、圧縮デ
ータ22を生成する。圧縮データは有効パケット221
と圧縮情報222から構成され、有効パケット221は
入力データの有効パケット211であり、圧縮情報22
2は有効パケット221の直前に廃棄された廃棄パケッ
ト212の数を示す。
【0032】受信装置の処理は、圧縮データ22を復元
データ23にする処理である。圧縮データ22中の圧縮
情報222の数の無効パケット232を生成し、関連す
る有効パケット221の直前に挿入する。そして、受信
した有効パケット221を有効パケット231とする。
これらの無効パケット232と有効パケット231を出
力データとする。
【0033】以上のように本発明の実施の形態1による
伝送システムにおいては、送信装置11で廃棄パケット
を廃棄して廃棄パケットの連続数を示す圧縮情報を伝送
する。これにより、伝送する情報量を削減可能であり、
伝送路の伝送効率を向上できる。
【0034】さらに、本実施の形態1による伝送システ
ムの送信装置11においては、識別手段141で送信側
カウンタ143の値が既定値よりも大きい場合には、入
力データのパケットが無効パケットでも有効パケットを
示す識別信号を出力する。この既定値を送信側カウンタ
143のサイズに設定することにより、送信側カウンタ
143のオーバーフローを防ぐことが可能である。
【0035】さらに、本実施の形態1による伝送システ
ムの受信装置12は、圧縮情報に基づいて、廃棄したパ
ケットの位置に廃棄したパケットと同じ数の無効パケッ
トを挿入することができる。したがって、送信装置に入
力される入力データと受信装置から出力される出力デー
タのデータ量は同じである。また、入力データおよび出
力データ中の有効パケットの位置も全く同じになる。し
たがって、伝送時に遅延揺らぎが発生したとしても、適
応クロック生成装置123により、容易にクロックを再
生できる。さらに、有効パケットがデコーダに到着する
時間間隔は入力データにおける有効パケットの時間間隔
と同じである。
【0036】上記したように、本実施の形態1による伝
送システム、送信装置、受信装置によれば、MPEGの
TSのような、複数のパケットから構成されるデータの
転送において、伝送量の削減と、データの伝送クロック
の再生、データ内の必要なパケットの時間間隔の維持が
可能であり、有効な効果が得られる。
【0037】なお、本実施の形態では、図1に示すよう
な構成のパケット圧縮手段14を用いるとしたが、これ
に限られるものではないことは既に述べた。図1以外の
例として、パケット圧縮手段14の処理の例をフローチ
ャートで説明する。図4は本実施の形態1の送信装置に
おけるパケット圧縮手段の処理を示すフローチャート図
である。
【0038】まず、カウンタの値を0にする(STEP
0)。ここで、カウンタとは、CPUによるソフトウェ
ア処理の場合は一つの変数であり、ハードウェアの場合
はカウンタ装置である。次にパケットが入力される(S
TEP1)。次に、選択情報によりパケット種別を識別
する(STEP2)。パケット種別が廃棄パケットの場
合には、カウンタの値が既定値かどうかを判定する(S
TEP6)。ここで、既定値はカウンタのとりうる値の
最大値である。その結果、規定値未満の場合にはカウン
タに1を加え(STEP7)、既定値の場合にはカウン
タの値を圧縮情報として出力し(STEP8)、カウン
タを0とし(STEP9)、無効パケットあるいは有効
パケットと圧縮情報を出力する(STEP10)。ST
EP2の結果が有効パケットの場合には、カウンタの値
を圧縮情報として出力し(STEP3)、カウンタを0
とし(STEP4)、有効パケットと圧縮情報を出力す
る(STEP5)。出力の方法としては、送信手段11
4と同じであるので、ここでは詳しく説明しない。
【0039】すなわち、パケット圧縮手段14について
は、図1に示すようなハードウェアで構成しても良い
し、図4に示す処理手順で動作するものであれば、ハー
ドウェアでも良いし、ソフトウェアで動作するコンピュ
ータ処理でも良い。さらに、パケット圧縮手段は、PI
Dのような識別子を持つ複数のパケットから構成される
入力データを入力し、パケットを識別子により廃棄パケ
ットと有効パケットに識別し、廃棄パケットの連続数を
示す圧縮情報と、有効パケットを出力するものであれ
ば、任意の構成をとることができ、同様の効果が得られ
る。
【0040】なお、本実施の形態では、図1に示すよう
な構成のパケット復元手段15を用いるとしたが、これ
に限られるものではないことは既に述べた。図1以外の
例として、パケット復元手段15の処理の例をフローチ
ャートで説明する。図5は本実施の形態1の送信装置に
おけるパケット復元手段の処理を示すフローチャート図
である。
【0041】パケット復元手段15では、圧縮データが
入力されると(STEP11)、圧縮情報と有効パケッ
トの識別を行う(STEP12)。STEP12の識別
結果が圧縮情報である場合には、圧縮情報の数だけ無効
パケットを出力する(STEP13)。STEP12の
識別結果が有効パケットである場合には、有効パケット
を出力する(STEP14)。
【0042】すなわち、パケット復元手段15について
は、図1に示すようなハードウェアで構成しても良い
し、図5に示す処理手順で動作するものであれば、ハー
ドウェアでも良いし、ソフトウェアで動作するコンピュ
ータ処理でも良い。すなわち、パケット復元手段は、有
効パケットと廃棄したパケット数を示す圧縮情報を受信
し、前記廃棄したパケット数の無効パケットを生成して
出力するものであれば、任意の構成をとることが出来
る。
【0043】なお、本実施の形態では、処理の対象とす
る入力データを固定クロックに同期したMPEG−TS
としたが、これに限られるものではない。固定クロック
に同期した固定長パケットの集合からなり、パケットを
識別子により識別可能であるような任意のストリームに
同様に適用可能であり、同様の効果が得られる。
【0044】また、本実施の形態では、入力データとし
て188ByteのMPEGのTSパケットから構成さ
れるデータを伝送するとしたがこれに限られるものでは
ない。デジタル放送などでは、188Byteの各TS
パケットに16Byteの誤り訂正符号を付けて放送す
る場合がある。あるいは、Tunerで誤り訂正符号を
処理した後で、188Byteのパケットに16Byt
eのダミーデータ(意味の無いデータ)が付加されてい
る場合がある。このような入力データを処理する場合に
は、送信装置11において、有効パケットを16Byt
eの誤り訂正符号あるいはダミーデータを削除した後の
188Byteを有効パケットとしても良い。そして、
データ復元装置において、188Byteの有効パケッ
トあるいは無効パケットに16Byteのダミーデータ
を付加し、204Byteに拡張する処理を行えばよ
い。これによれば、さらにデータの圧縮が可能であると
いうさらなる効果が得られる。また、この時、204B
yteを有効パケットとしても良いことは言うまでもな
い。また、入力データとして、188Byteと204
Byteが混在するような場合には、元のデータが18
8Byteか204Byteかを示すフラグを付加情報
として送信すれば良い。これによれば、同じ装置で両方
のデータを処理可能であるという更なる効果が得られ
る。
【0045】また、本実施の形態では、選択情報とし
て、有効パケットを示すPIDの集合としたが、これに
限られるものではない。廃棄パケットを示すPIDの集
合であっても良い。また、選択情報は必ずしも送信装置
に入力される必要は無く、選択の条件を固定にする場合
には、全てあるいは一部の選択情報は送信装置11内に
固定の値として記録されていても良い。また、PSIに
関する情報は無条件に選択パケットとするというように
しても良い。また、固定のPID、例えばNULLパケ
ットは常に廃棄パケットとするといったようにあらかじ
め決めておけば、選択情報はなくても良い。また、送信
装置11がプログラムの番号とPIDの対応表をもって
おり、ユーザがプログラムの番号を指定すれば、送信装
置が対応するPIDに変換して選択情報とするような構
成にしても良い。すなわち、選択情報は、TSパケット
を選別できる情報であれば任意の形態で良く、同様の効
果が得られる。
【0046】また、圧縮情報の伝送方法については、T
Sパケットの前に圧縮情報を付加する方法などとした
が、TSパケット中の再生可能な情報を置きかえる方法
でも良い。例えば、CC(continuity_co
unter)を圧縮情報で置き換え、受信装置において
圧縮情報を取り出した後に、CCを再生すれば良い。C
Cは4ビットなので、16個までの連続した廃棄パケッ
トを表現可能である。CCを置き換える場合には、Dupl
icated Packetを廃棄パケットとして削除する。また、
CCを置き換える場合に、少なくとも 下位1ビットを
置き換えないようにし、受信装置において再生の際に、
同じPIDのTSパケットでCCの下位1ビットが前の
パケットと同じ値の場合は、前のパケットと同じCCと
するようにしても良い。また、伝送路がパケット単位で
伝送可能であり、受信装置でSyncByteによるT
Sパケット先頭を識別する必要が無い場合には、Syn
cByteを圧縮情報で置き換えて送信しても良い。こ
れらの方法によれば、TSパケット以上にデータ長が増
加せず、任意の伝送路に適用可能であるというさらなる
効果が得られる。
【0047】また、適応クロック生成装置123につい
ては、記憶手段122のデータ量を一定にするように動
作するものとしたが、これに限られるものではない。記
憶手段122に、有効パケットが入力された時点のデー
タ量を一定にするように動作しても良い。記憶手段12
2のデータ量は、出力クロックによって一定の割合で減
少し、圧縮データの一つのパケットが入力された時点で
増加する。したがって、圧縮データの一つのパケットが
入力された時点のデータ量を基準にする方がより正確な
出力クロックを出力することが可能である。以上のよう
に、記憶手段122に、有効パケットが入力された時点
のデータ量を一定にするように動作すれば、さらなる効
果が得られる。
【0048】実施の形態2.以下、本発明の実施の形態
2による伝送システムの受信装置について、図6を用い
て説明する。図6において、611は受信手段、612
は記憶手段、613は分離手段、614はデータ量計算
手段、615は適応クロック生成装置、64はパケット
復元手段、641はパケット分離手段、642は受信側
カウンタ、643は制御手段、644は無効パケット生
成手段、645は多重手段である。
【0049】本実施の形態の受信装置は、上記実施の形
態1による伝送システムの受信装置12を置き換えて用
いるものであり、送信装置11により送信された圧縮デ
ータを受信するものとする。
【0050】まず、受信手段611が伝送路から圧縮デ
ータを受信する。次に、記憶手段612に記憶される。
記憶手段612はパケット復元手段64からの読み出し
要求により、記憶しているデータを、先入れ先出しの規
則で出力する。また、記憶手段612は、現在記憶して
いるデータの量を示すデータ量を出力する。このデータ
量については、記憶しているデータの量そのものでも良
いし、圧縮データの一つ以上のパケットが有るか無いか
を示すフラグでも良い。
【0051】次にパケット復元手段64は、圧縮データ
の一つの圧縮情報あるいは有効パケットを記憶手段61
2からデータを読み出して処理を行う。まず、パケット
分離手段641が、入力した圧縮データを圧縮情報と有
効パケットに分離して出力する。
【0052】圧縮情報は受信側カウンタ642に入力さ
れる。受信側カウンタ642は、圧縮情報が入力される
と、カウンタの値に圧縮情報に示される廃棄パケットの
連続数を加算し、減算命令が入力されると、カウンタの
値を1減算する。カウンタ642は負の値を取ることが
出来るものとする。
【0053】制御手段643は、出力クロックとデータ
量、カウンタの値、有効パケットを入力する。有効パケ
ットについては、有効パケットがあるかないかを示すフ
ラグでも良い。制御手段643は、出力クロックが1パ
ケットの時間を示す単位で動作する。
【0054】制御手段643は、カウンタの値が0でか
つ、データ量が一つ以上の圧縮データがあることを示す
場合に、読出要求を出力し、その読み出し結果によりカ
ウンタの値が1以上の時には、多重装置645に対し無
効パケットを示す選択信号を出力し、無効パケット生成
手段644に出力要求を出し、受信側カウンタ642に
1減らすことを要求する減算命令を出力する。読み出し
結果により分離手段641から有効パケットが出力され
た場合には、多重装置645に対し有効パケットを示す
選択信号を出力する。
【0055】また制御手段643は、カウンタの値が0
でかつ、データ量が圧縮データが無いことを示す場合、
多重装置645に対し無効パケットを示す選択信号を出
力し、無効パケット生成手段644に出力要求を行い、
受信側カウンタ642に1の減算命令を出力する。
【0056】また制御手段643は、カウンタの値が1
以上の時には、多重装置645に対し無効パケットを示
す選択信号を出力し、無効パケット生成手段644に出
力要求を出し、受信側カウンタ642に1減らすことを
要求する減算命令を出力する。
【0057】無効パケット生成手段644は、出力要求
が入力されると、無効パケットを出力する。また、多重
装置645は、選択信号の指示により、無効パケットあ
るいは有効パケットを出力する。
【0058】一方、分離手段613は、受信手段から圧
縮データが入力されると、圧縮情報と有効データを出力
する。次に、データ量計算手段614は、圧縮情報が入
力されると、((圧縮情報に示される廃棄パケットの連
続数)*パケット長)だけ値を増加させ、有効パケット
が入力されるとパケット長だけ値を増加させる。また、
クロックの入力により値を減少させる。次に、適応クロ
ック生成装置615は、データ量計算手段614のデー
タ量を一定にするように出力クロックを出力する。すな
わち、カウンタ値が規定よりも大きい場合は出力クロッ
クを速くし、カウンタ値が規定よりも小さい場合には出
力クロックを遅くする。また、適応クロック生成装置6
15において、有効パケットがデータ量計算手段614
に入力され、データ量を増加させた時点のデータ量を一
定にするように出力クロックを制御すれば、より正確な
クロックが再生可能である。
【0059】以上のように本実施の形態によれば、記憶
装置には無効パケットを生成する前の圧縮情報を記憶す
るので、上記実施の形態1による伝送システムの受信装
置と比較して、より少ない容量の記憶装置により、実施
の形態1による伝送システムと同じ効果を実現できると
いう有効な効果が得られる。
【0060】なお、本実施の形態のデータ量計算手段6
14は、圧縮情報が入力されると、((圧縮情報に示さ
れる廃棄パケットの連続数)*パケット長)だけ値を増
加させ、有効パケットが入力されるとパケット長だけ値
を増加させるような構成としたがこれに限られるもので
はない。一つの有効パケットの前には必ず一つの圧縮情
報があるような場合には、圧縮情報のみを入力し、圧縮
情報が入力されると、((圧縮情報に示される廃棄パケ
ットの連続数+1)*パケット長)だけ値を増加させる
ような構成であっても良く、このような構成とすれば、
より構成を簡単に出来るという更なる効果が生じる。
【0061】また、本実施の形態2では、パケット復元
手段64を図6に示すような構成としたが、これに限ら
れるものではない。記憶装置から有効パケットと廃棄し
たパケット数を示す圧縮情報を読み出し、圧縮情報に示
される数と同じ数の無効パケットと、有効パケットを出
力するもので、記憶装置にデータが無い場合には無効パ
ケットを出力し、その直後の圧縮情報から作成される無
効パケットの数をその分減らすような動作をするもので
あれば、任意の構成で良く、同様の効果が得られる。
【0062】実施の形態3.以下、本発明の実施の形態
3による記録再生装置について説明する。図7におい
て、71は記録装置、72は再生装置、73は記録媒体
を示す。また、記録装置71において、711は記録手
段、74はパケット圧縮手段である。また、再生装置7
2において、721は再生手段、722はクロック生成
手段、75はパケット復元手段である。パケット復元手
段75において、751はパケット分離手段、752は
受信側カウンタ、753は制御手段、754は無効パケ
ット生成手段、755は多重手段である。以下、図7を
用いて本発明の実施の形態3による記録再生装置につい
て説明する。
【0063】まず記録装置71の動作を説明する。記録
装置71のパケット圧縮手段74は、本発明の実施の形
態1による伝送システムの送信装置のパケット圧縮手段
14と全く同様の動作を行うもので、全く同じ構成で実
現可能であるので、ここでは説明を行わない。パケット
圧縮手段74から出力される圧縮データを記録手段71
1が記録媒体73に記録する。ここで、記録媒体として
は、光ディスク、光磁気ディスク、ハードディスク、メ
モリ、磁気テープなど任意の記録媒体を利用可能であ
る。
【0064】次に再生装置72の動作を説明する。まず
再生手段721が、パケット復元手段75からの読出要
求により、記録媒体73からデータを読み出す。パケッ
ト復元手段75については、実施の形態2におけるパケ
ット復元手段64とほぼ同様の構成であり、実施の形態
2のパケット復元手段64では圧縮データが無い場合に
無効パケットを出力するが、本実施の形態では圧縮デー
タが無い場合にはデータを出力しないという点のみが異
なる。したがって、ここでは、実施の形態2におけるパ
ケット復元手段64と異なる点のみを説明する。記述し
ない手段の動作については、実施の形態2におけるパケ
ット復元手段64の同名の手段と同じ動作を行う。
【0065】実施の形態2の受信側カウンタ642は、
負の値も取りうるが、本実施の形態3の受信側カウンタ
752は正の値のみをとるカウンタである。また、実施
の形態2の制御手段643は、データ量を入力しデータ
量によって異なる制御を行うが、本実施の形態3の制御
手段753では、データ量による制御は行わない。すな
わち、制御手段753は、出力クロックとカウンタの値
と有効パケットを入力し、出力クロックが1パケットの
時間を示す単位で動作する。カウンタの値が0の時に
は、再生手段721に対し読出要求を出力し、その結
果、カウンタの値が1以上の時、多重手段755に対し
無効パケットを示す選択信号を出力し、無効パケット生
成手段754に出力要求を出し、受信側カウンタ752
に対し1減らすことを要求する減算命令を出力する。ま
た、読出要求の結果、分離手段から有効パケットが出力
された場合、多重手段755に対し有効パケットを示す
選択信号を出力する。
【0066】また、カウンタの値が1以上の場合には、
多重手段755に対し無効パケットを示す選択信号を出
力し、無効パケット生成手段754に出力要求を出し、
受信側カウンタ752に対し1減らすことを要求する減
算命令を出力する。また、クロック生成手段722は、
記録装置71に入力される入力クロックと近い速度のク
ロックを出力する。
【0067】以上のように本実施の形態によれば、固定
クロックに同期して入力されたMPEGのTSのような
複数のパケットから構成されたデータを記録する場合
に、記録容量を削減可能である。さらに、入力データと
出力データのデータ長および、データ中の有効パケット
の位置は同じであり、正しくデコード可能なデータを再
生可能である。
【0068】なお、本実施の形態3ではパケット復元手
段75を図7に示すような構成としたが、これに限られ
るものではない。記憶媒体から有効パケットと廃棄した
パケット数を示す圧縮情報を読み出し、圧縮情報に示さ
れる数と同じ数の無効パケットと、有効パケットを出力
するものであれば、任意の構成で良く、同様の効果が得
られる。
【0069】
【発明の効果】以上のように本発明(請求項1)によれ
ば、入力データを処理して記録媒体に記録する記録装置
と、上記記録媒体からデータを読み出す再生装置とを有
する記録再生装置において、上記記録装置が、固定クロ
ックと、固定クロックに同期した,MPEG2のトラン
スポートストリームである識別子を持つ複数パケットか
ら構成される入力データを入力し、上記識別子により、
上記パケットを廃棄パケットと有効パケットに識別し、
有効パケットと、廃棄パケットあるいは有効パケットの
PIDを指示する識別信号とを出力する識別手段と、上
記識別信号が廃棄パケットであることを示す場合にカウ
ンタを1増やし、上記識別信号が有効パケットであるこ
とを示す場合にカウンタの値を圧縮情報として出力する
とともにカウンタを0にするカウンタ手段と、上記カウ
ンタ手段が出力する圧縮情報と上記有効パケットとを上
記記録媒体に記録する記録手段とを備え、上記再生装置
が、上記記録媒体から上記廃棄したパケット数を示す圧
縮情報と有効パケットとを読み出し、上記廃棄したパケ
ット数と同数の無効パケットを生成して上記有効パケッ
トとともに出力するパケット復元手段を備えた構成とし
たから、記録媒体に記録するデータを削減でき、再生時
に正確にストリームを再生可能であるように、データを
記録再生可能な記録再生装置を実現できる効果がある。
【0070】また、本発明(請求項2)は、請求項1記
載の記録再生装置において、上記記録装置の上記記録手
段が、上記圧縮情報を、その直後の有効パケットのco
ntinuity_counterを置き換えて挿入
し、上記再生装置の上記パケット復元手段が、上記パケ
ット中のcontinuity_counterの位置
のデータを上記廃棄されたパケットの連続数とし、上記
パケットのcontinuity_counterを同
じPIDの上記パケットについて1ずつ増加する数に置
き換える構成としたから、MPEG2のTSパケットを
処理の対象とする場合に、さらに記録するデータを削減
できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1による伝送システムの構
成図
【図2】本発明の実施の形態1による伝送システムの動
作を説明する説明図
【図3】本発明の実施の形態1の入力データのであるM
PEG2のTSについて説明する説明図
【図4】本発明の実施の形態1による送信装置における
パケット圧縮処理のフローチャート
【図5】本発明の実施の形態1による受信装置における
パケット復元処理のフローチャート
【図6】本発明の実施の形態2による受信装置の構成図
【図7】本発明の実施の形態3による記録再生装置の構
成図
【図8】従来の伝送システムの構成図
【符号の説明】
11 送信装置 12 受信装置 13 伝送路 14,74 パケット圧縮手段 15,64,75 パケット復元手段 21 入力データ 22 圧縮データ 23 復元データ 71 記録装置 72 再生装置 73 記録媒体 111 送信手段 121,611 受信手段 122,612 記憶手段 123,615 適応クロック生成装置 141 識別手段 142 選択手段 143 送信側カウンタ 144 圧縮情報多重手段 151,613,641,751 分離手段 152,644,754 無効パケット生成手段 153,645,755 多重手段 614 データ量計算手段 642,752 受信側カウンタ 643,753 制御手段 711 記録手段 721 再生手段 722 クロック生成手段

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力データを処理して記録媒体に記録する
    記録装置と、上記記録媒体からデータを読み出す再生装
    置とを有する記録再生装置において、 上記記録装置は、固定クロックと、固定クロックに同期
    した,MPEG2のトランスポートストリームである識
    別子を持つ複数パケットから構成される入力データを入
    力し、上記識別子により、上記パケットを廃棄パケット
    と有効パケットに識別し、有効パケットと、廃棄パケッ
    トあるいは有効パケットのPIDを指示する識別信号と
    を出力する識別手段と、上記識別信号が廃棄パケットで
    あることを示す場合にカウンタを1増やし、上記識別信
    号が有効パケットであることを示す場合にカウンタの値
    を圧縮情報として出力するとともにカウンタを0にする
    カウンタ手段と、上記カウンタ手段が出力する圧縮情報
    と上記有効パケットとを上記記録媒体に記録する記録手
    段とを備えたものであり、 上記再生装置は、上記記録媒体から上記廃棄したパケッ
    ト数を示す圧縮情報と有効パケットとを読み出し、上記
    廃棄したパケット数と同数の無効パケットを生成して上
    記有効パケットとともに出力するパケット復元手段を備
    えたものである、 ことを特徴とする記録再生装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の記録再生装置において、 上記記録装置の上記記録手段は、上記圧縮情報を、その
    直後の有効パケットのcontinuity_coun
    terを置き換えて挿入するものであり、 上記再生装置の上記パケット復元手段は、上記パケット
    中のcontinuity_counterの位置のデ
    ータを上記廃棄されたパケットの連続数とし、上記パケ
    ットのcontinuity_counterを同じP
    IDの上記パケットについて1ずつ増加する数に置き換
    えるものである、 ことを特徴とする記録再生装置。
  3. 【請求項3】入力データを処理して記録媒体に記録する
    記録装置と、上記記録媒体からデータを読み出す再生装
    置とを有する記録再生装置において、 上記記録装置は、固定クロックと、固定クロックに同期
    した,識別子を持つ複数パケットから構成される入力デ
    ータを入力し、上記識別子により、上記パケットを廃棄
    パケットと有効パケットに識別し、有効パケットと、有
    効パケットか廃棄パケットかを示す識別信号とを出力す
    る識別手段と、上記識別信号が廃棄パケットであること
    を示す場合にカウンタを1増やし、上記識別信号が有効
    パケットであることを示す場合にカウンタの値を圧縮情
    報として出力するとともにカウンタを0にするカウンタ
    手段と、上記カウンタ手段が出力する圧縮情報と上記有
    効パケットとを上記記録媒体に記録する記録手段とを備
    え、 上記記録手段は、上記カウンタ手段の値が所定の数に達
    した時に、廃棄パケットをそのまま、あるいは無効パケ
    ットに変換後に、上記廃棄パケットあるいは上記無効パ
    ケットを有効パケットとして記録するものであり、 上記再生装置は、上記記録媒体から上記廃棄したパケッ
    ト数を示す圧縮情報と有効パケットとを読み出し、上記
    廃棄したパケット数と同数の無効パケットを生成して上
    記有効パケットとともに出力するパケット復元手段を備
    えたものである、 ことを特徴とする記録再生装置。
  4. 【請求項4】入力データを処理して記録媒体に記録する
    記録装置において、 固定クロックと、固定クロックに同期した,MPEG2
    のトランスポートストリームである識別子を持つ複数パ
    ケットから構成される入力データを入力し、上記識別子
    により、上記パケットを廃棄パケットと有効パケットに
    識別し、有効パケットと、廃棄パケットあるいは有効パ
    ケットのPIDを指示する識別信号とを出力する識別手
    段と、 上記識別信号が廃棄パケットであることを示す場合にカ
    ウンタを1増やし、上記識別信号が有効パケットである
    ことを示す場合にカウンタの値を圧縮情報として出力す
    るとともにカウンタを0にするカウンタ手段と、 上記カウンタ手段が出力する圧縮情報と上記有効パケッ
    トとを上記記録媒体に記録する記録手段とを備えた、 ことを特徴とする記録装置。
  5. 【請求項5】請求項4記載の記録装置において、 上記記録手段は、上記圧縮情報を、その直後の有効パケ
    ットのcontinuity_counterを置き換
    えて挿入し、記録するものである、 ことを特徴とする記録装置。
  6. 【請求項6】入力データを処理して記録媒体に記録する
    記録装置において、 固定クロックと、固定クロックに同期した,識別子を持
    つ複数パケットから構成される入力データを入力し、上
    記識別子により、上記パケットを廃棄パケットと有効パ
    ケットに識別し、有効パケットと、有効パケットか廃棄
    パケットかを示す識別信号とを出力する識別手段と、 上記識別信号が廃棄パケットであることを示す場合にカ
    ウンタを1増やし、上記識別信号が有効パケットである
    ことを示す場合にカウンタの値を圧縮情報として出力す
    るとともにカウンタを0にするカウンタ手段と、 上記カウンタ手段が出力する圧縮情報と上記有効パケッ
    トとを上記記録媒体に記録する記録手段とを備え、 上記記録手段は、上記カウンタ手段の値が所定の数に達
    した時に、廃棄パケットをそのまま、あるいは無効パケ
    ットに変換後に、上記廃棄パケットあるいは上記無効パ
    ケットを有効パケットとして記録する、 ことを特徴とする記録装置。
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