JPH1051496A - 多重化装置及び多重化方法 - Google Patents

多重化装置及び多重化方法

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JPH1051496A
JPH1051496A JP22048396A JP22048396A JPH1051496A JP H1051496 A JPH1051496 A JP H1051496A JP 22048396 A JP22048396 A JP 22048396A JP 22048396 A JP22048396 A JP 22048396A JP H1051496 A JPH1051496 A JP H1051496A
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JP
Japan
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time
multiplexing
data
circuit
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JP22048396A
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English (en)
Inventor
Hiroaki Seto
浩昭 瀬戸
Yoichi Matsumura
洋一 松村
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、多重化装置及び多重化方法につい
て、少なくとも時間情報が格納されたパケツトデータを
当該パケツトデータが形成されたときの動作クロツクに
同期させて復号化させることができるようにする。 【解決手段】本発明は、検出手段において、少なくとも
時間情報が格納されたパケツトデータの多重化処理に要
した処理時間を検出し、次いで修正手段において、検出
手段により検出された処理時間に基づいて対応するパケ
ツトデータの時間情報を修正するようにしたことによ
り、簡易な回路構成で、少なくとも時間情報が格納され
たパケツトデータを後段に供給する時間間隔と、当該時
間情報間の時間間隔とを一致させることができ、かくし
て少なくとも時間情報が格納されたパケツトデータを当
該パケツトデータが形成されたときの動作クロツクに同
期させて復号化させることができる多重化装置及び多重
化方法を実現し得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【目次】以下の順序で本発明を説明する。 発明の属する技術分野 従来の技術(図7) 発明が解決しようとする課題(図8〜図12) 課題を解決するための手段(図1〜図6) 発明の実施の形態(図1〜図6) 発明の効果
【0002】
【発明の属する技術分野】本発明は多重化装置及び多重
化方法に関し、例えばデイジタル放送システムに適用し
て好適なものである。
【0003】
【従来の技術】近年、映像データ及び音声データの圧縮
符号化方式としてMPEG2(MovingPicture Experts
Group Phase 2)と呼ばれる方式がある。このMPEG
2方式は、ITU−T(International Telecommunicat
ion Union-Telecommunication Standardization Secto
r:国際電気通信連合電気通信標準化部門)等の機関に
よつて標準化(例えば勧告、H.222.0 等)され、映像デ
ータ及び音声データを圧縮符号化し、これを多重化処理
して蓄積及び伝送する目的で規格化されている。
【0004】実際にこのMPEG2方式では、圧縮符号
化した映像データ及び音声データを多重化処理するデー
タ形式としてはプログラムストリーム(PS:Program Str
eam)と呼ばれるデータ形式(以下、これをPSデータ
形式と呼ぶ)と、トランスポートストリーム(TS:Trans
port Stream )と呼ばれるデータ形式(以下、これをT
Sデータ形式と呼ぶ)とが規定されている。因みに、P
Sデータ形式は、多重化処理された映像データ及び音声
データを所定のデイジタル蓄積媒体に蓄積する場合に適
用され、TSデータ形式は、多重化処理された映像デー
タ及び音声データを伝送する場合に適用される。
【0005】ここで例えばTSデータ形式では、圧縮符
号化された映像データ及び音声データがそれぞれ所定ブ
ロツク毎にパケツト(以下、これをTS(Transport St
ream)パケツトと呼ぶ)化され、この結果得られる各T
Sパケツトデータを時分割多重してパケツト列(いわゆ
るトランスポートストリーム)を形成するように規定さ
れている。なお図7に示すように、TSパケツトデータ
1は、ヘツダ部及びデータ部から構成されており、ヘツ
ダ部には同期バイトやパケツト識別子(PID:Packet ide
ntification )及びその他の各種パケツト制御データが
格納され、データ部には圧縮符号化された映像データ又
は音声データが格納されている。
【0006】ところで、近年、上述したようなMPEG
2方式を用いて映像データ及び音声データを圧縮符号化
して多重化処理し、これを地上波、衛星波又はケーブル
等を利用して放送すると共に、多重化されて放送された
映像データ及び音声データを受信してこれをそれぞれ復
号化するようにして再生するデイジタル放送システムが
考えられている。このようなデイジタル放送システムで
は、圧縮符号化した映像データ及び音声データをそれぞ
れ上述したようにTSパケツト化して多重化することに
より、1つの回線で複数のテレビジヨン番組を放送し得
ると考えられる。
【0007】すなわちこのデイジタル放送システムを実
際にDVB(Digital Video Broadcasting)等のデイジ
タルテレビジヨン放送に適用し、例えば伝送媒体として
放送衛星を使用すると、通常、放送衛星には約20〜30程
度のトランスポンダが搭載されており、1つのトランス
ポンダ当たり約30数〔Mbps〕程度の帯域を有する。従つ
て1つのトランスポンダが36〔Mbps〕程度の帯域を有す
ると仮定すると共に、1つのテレビジヨン番組当たり4
〔Mbps〕程度の帯域を使用すると仮定すると、1つのト
ランスポンダ当たり次式(1)
【数1】 によつて表すように9つのテレビジヨン番組を同時に放
送し得ると考えられる。なおこれを多チヤンネル化(又
は多重化)と呼ぶ。
【0008】ところでこのデイジタル放送システムで
は、送信側においてTSパケツトデータのヘツダ部に当
該TSパケツトデータが形成されたときの時間情報(以
下、これをPCR(Program Clock Reference )と呼
ぶ)が格納され、受信側の動作クロツクの位相をこのP
CRに基づいて送信側の動作クロツクの位相と同期させ
ることにより、映像データ及び音声データを正確に再生
し得るようになされている。なおPCRは、全てのTS
パケツトデータには格納されず、受信側において映像デ
ータ及び音声データの正確な再生を維持し得るような所
定のTSパケツトデータ毎に格納される。因みに、PC
Rは例えば映像データ又は音声データの1フレーム分の
先頭データが格納されたTSパケツトデータ毎に格納さ
れる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで図8はこのよ
うなデイジタル放送システム5の一構成例を示すもので
あり、まず送信装置6では、各データ出力部7A〜7N
からそれぞれ供給されるテレビジヨン番組に対応する所
定データ(例えば、映像データD1A〜D1N及び音声
データD2A〜D2N並びに番組情報データD3A〜D
3N)をそれぞれ対応する符号化装置8A〜8Nにおい
て圧縮符号化すると共に、このようにして得られた圧縮
符号化された映像データ及び音声データ並びに番組情報
データを順次所定ブロツク毎にTSパケツト化してTS
パケツトデータD4A〜D4Nを形成し、これを順次多
重化装置9に供給するようになされている。
【0010】ここで各符号化装置8A〜8Nは、それぞ
れ対応するクロツク発生回路10A〜10Nから動作ク
ロツクCLK1A〜CLK1Nが供給され、この動作クロツ
クCLK1A〜CLK1Nのタイミングで圧縮符号化及びT
Sパケツト化等の処理を実行する。また各クロツク発生
回路10A〜10Nは、それぞれ対応するPCR発生回
路11A〜11Nにも動作クロツクCLK1A〜CLK1N
を供給しており、各PCR発生回路11A〜11Nはそ
れぞれ対応する動作クロツクCLK1A〜CLK1Nに同期
して順次カウントし、このカウント値をカウント値デー
タD5A〜D5Nとしてそれぞれ対応する符号化装置8
A〜8Nに供給する。
【0011】かくして図9に示すように、各符号化装置
8A〜8Nは、それぞれ複数のTSパケツトデータD4
A〜D4Nを形成する際、PCR格納対象の所定のTS
パケツトデータTS1〜TS3にそれぞれこれらを形成
したときのカウント値をPCRとして格納する。これに
加えて各符号化装置8A〜8Nは、各TSパケツトデー
タTS1〜TS3間(すなわち、TSパケツトデータT
S1とTSパケツトデータTS2との間、又はTSパケ
ツトデータTS2とTSパケツトデータTS3との間)
のPCRが格納される時間間隔(カウント数)をこれら
各TSパケツトデータTS1〜TS3を供給する時間間
隔と一致させるようにして各TSパケツトデータD4A
〜D4Nをそれぞれ多重化装置9に供給する。
【0012】かくして多重化装置9は、各符号化装置8
A〜8Nからそれぞれ入力された各TSパケツトデータ
D4A〜D4N(PCRが格納されたTSパケツトデー
タを含む)を多重化することによりトランスポートスト
リームD7を形成して送信回路12に供給する。送信回
路12は、トランスポートストリームD7を所定フオー
マツトの送信信号S1に変換して送信する。
【0013】一方受信装置15では、受信回路16にお
いて送信信号S1を受信してトランスポートストリーム
D7に変換した後、これを送信装置6の各データ出力部
7A〜7Nに対応して設けられた各選択回路17A〜1
7Nに供給する。各選択回路17A〜17Nは、トラン
スポートストリームD7からそれぞれ対応する各TSパ
ケツトデータD4A〜D4Nを選択し、これを対応する
抽出回路18A〜18N及び復号化装置19A〜19N
に送出する。
【0014】抽出回路18A〜18Nは、それぞれ対応
する各TSパケツトデータD4A〜D4NからPCRが
格納された各TSパケツトデータD4A〜D4Nを選別
して当該PCRを抽出し、これをPCRデータD8A〜
D8Nとしてそれぞれ対応する位相同期ループ回路(以
下、これをPLL(Phase Locked Loop )回路と呼ぶ)
20A〜20Nに供給する。
【0015】各PLL回路20A〜20Nは、同様構成
でなり、ここでPLL回路20Aの構成を図10に示
す。すなわち図10に示すように、PLL回路20Aで
は、抽出回路18A(図8)から各PCRデータD8A
が差分回路21に順次供給される。これに加えてPLL
回路20Aでは、差分回路21に各PCRデータD8A
が順次供給されたタイミングで当該差分回路21にカウ
ンタ22からカウント値でなるカウント値データD9を
順次供給し、これにより差分回路21においてPCRデ
ータD8Aが示すカウント値と、そのときのカウント値
データD9が示すカウント値との差分を演算し、この演
算結果を差分値データD10としてデイジタルアナログ
変換器(以下、これをD/A変換器と呼ぶ)23に供給
する。
【0016】D/A変換器23は、入力された差分値デ
ータD10(デイジタルでなる)をアナログでなる差分
値信号S2に変換した後、これを低域通過フイルタ(以
下、これをLPFと呼ぶ)24を介して急激な信号の変
化を平滑化して電圧制御型発振器(以下、これをVCO
と呼ぶ)25に供給する。VCO25は、入力された差
分値信号S2に基づいて発振周波数が制御され、当該差
分値信号S2に応じた所定の発振周波数を同期させた動
作クロツクCLK2Aを発生して順次復号化回路19Aに
供給すると共に、カウンタ22に供給する。これにより
カウンタ22は、VCO25から入力される動作クロツ
クCLK2Aに同期してカウントするようになされてい
る。
【0017】ここでカウンタ22は、差分回路21にP
CRデータD8Aが入力されたタイミングでカウント値
データD9を当該差分回路21に供給した後、制御部
(図示せず)から読込み制御信号S3が入力されること
により当該PCRデータD8Aが入力され、このときこ
のPCRデータD8Aが示すカウント値からカウントを
開始する。このようにしてカウンタ22は、差分回路2
1にPCRデータD8Aが順次入力される毎に上述した
動作を繰り返し、かくして各PCRデータD8A間のカ
ウント数がこれら各PCRデータD8Aが供給される時
間間隔と一致していれば、差分回路21にPCRデータ
D8Aが入力されたタイミングで当該PCRデータD8
Aの示すカウント値と同じカウント値を示すカウント値
データD9を当該差分回路21に供給し得るようになさ
れている。
【0018】従つてPLL回路20Aでは、各PCRデ
ータD8Aが、これらの間のカウント数と一致した時間
間隔で差分回路21に順次供給されることにより、差分
回路21における演算結果が順次「0」の値となり、こ
れによりVCO25が「0」の値を示す差分値信号S2
に基づいて送信装置6側の動作クロツクCLK1Aに同期
するように予め設定された動作クロツクCLK2Aを発生
する。すなわち各PLL回路20A〜20Nは、それぞ
れ対応する復号化回路19A〜19Nに、常時、送信装
置6側の動作クロツクCLK1A〜CLK1Nに同期した動
作クロツクCLK2A〜CLK2Nを供給する。
【0019】かくして受信装置15では、復号化回路1
9A〜19Nにおいてそれぞれ対応する各TSパケツト
データD4A〜D4Nを送信装置6の符号化装置8A〜
8Nにおける動作クロツクCLK1A〜CLK1Nと同期し
た動作クロツクCLK2A〜CLK2Nのタイミングで順次
復号化し、このようにして得られた復号化された映像デ
ータD1A〜D1N及び音声データD2A〜D2N並び
に番組情報データD3A〜D3Nを再生し得るようにな
されている。
【0020】ところでこのような構成のデイジタル放送
システム5においては、多重化装置9が各符号化装置8
A〜8Nからそれぞれ供給される各TSパケツトデータ
D4A〜D4Nを順次所定の順番で1つづつ読み込むこ
とにより多重化するようになされている。
【0021】すなわち、図11に示すように、多重化装
置9は、例えば第1〜第5のテレビジヨン番組CH1〜
CH5にそれぞれ対応する映像データ等を多重化する場
合、第1〜第5のテレビジヨン番組CH1〜CH5に対
応する入力部27A〜27Eと、1つの多重化部28と
から構成されている。これにより多重化装置9では、例
えば第1のテレビジヨン番組CH1に対応するTSパケ
ツトデータD15AがPCRが格納されたタイミング
(例えばカウント値が「n」を示すタイミング)で入力
部27Aに到着し、また第5のテレビジヨン番組CH5
に対応するTSパケツトデータD15BがこれにPCR
が格納されたタイミング(カウント値が「n+1」を示
すタイミング)で入力部27Eに到着するように供給さ
れ、さらに第2のテレビジヨン番組CH2に対応するT
SパケツトデータD15CもPCRが格納されたタイミ
ング(カウント値が「n+2」を示すタイミング)で入
力部27Bに到着するように供給され、かくして各TS
パケツトデータD15A〜D15Cを例えば各入力部2
7A〜27Eに到着した順番で順次多重化部28に読み
込むことにより多重化処理するようになされている。
【0022】ところが図12に示すように、多重化装置
9では、例えば多重化部28においてTSパケツトデー
タD15Aを読み込む間に各TSパケツトデータD15
B及びD15Cがそれぞれ対応する入力部27E及び2
7Bに到着すると、このTSパケツトデータD15B及
びD15Cはそれぞれ対応する入力部27E及び27B
において待機させられ、かくして各TSパケツトデータ
D15B及びD15Cの供給時間に遅れが生じることに
なる。すなわち、各TSパケツトデータD15B〜D1
5D間のカウント数に対してこれら各TSパケツトデー
タD15B〜D15Dが供給される時間間隔が増加し、
当該時間間隔をPCR間の示す時間間隔(カウント数)
で表し難くなる。
【0023】従つてこのような場合、デイジタル放送シ
ステム5(図8)では、受信装置15のPLL回路20
A〜20Nにおいて差分回路21の演算結果が「0」以
外の値となり、このようにして得られる動作クロツクC
LK2A〜CLK2Nを送信装置6の動作クロツクCLK1A
〜CLK1Nに同期させ難くなる問題があつた。この結果
各復号化装置19A〜19Nでは、各TSパケツトデー
タD4A〜D4Nを送信装置6側の動作クロツクCLK
1A〜CLK1Nと非同期の動作クロツクCLK2A〜CLK
2Nに基づいて復号化することになり、かくして受信装置
15おいて映像データ及び音声データ並びに番組情報デ
ータを正確に再生し難くなる問題があつた。
【0024】ところでこのような問題を解決する方法と
して、多重化装置9(図12)の各入力部27A〜27
Eにそれぞれ各TSパケツトデータD15A〜D15D
が待機状態となつた時間を検出し、この時間に基づいて
各TSパケツトデータD15A〜D15DのPCRを修
正する方法が考えられる。ところがこの方法では、多重
化装置9の各入力部27A〜27E毎にそれぞれPCR
を修正するための修正回路を設ける必要があり、当該多
重化装置9の回路構成が煩雑になる問題があつた。
【0025】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、少なくとも時間情報が格納されたパケツトデータを
当該パケツトデータが形成されたときの動作クロツクに
同期させて復号化させることができる多重化装置及び多
重化方法を提案しようとするものである。
【0026】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、多重化装置において、少なくとも
時間情報が格納されたパケツトデータの多重化処理に要
した処理時間を検出する検出手段と、当該検出手段によ
り検出された処理時間に基づいて対応するパケツトデー
タの時間情報を修正する修正手段とを設けるようにす
る。
【0027】また本発明においては、多重化方法におい
て、少なくとも時間情報が格納されたパケツトデータの
多重化処理に要した処理時間を検出する第1のステツプ
と、当該処理時間に基づいて対応するパケツトデータの
時間情報を修正する第2のステツプとを設けるようにす
る。
【0028】従つて本発明では、検出手段において、少
なくとも時間情報が格納されたパケツトデータの多重化
処理に要した処理時間を検出し、次いで修正手段におい
て、処理時間に基づいて対応するパケツトデータの時間
情報を修正するようにしたことにより、簡易な回路構成
で、少なくとも時間情報が格納されたパケツトデータを
後段に供給する時間間隔と、時間情報間の時間間隔とを
一致させることができる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下図面について、本発明の一実
施例を詳述する。
【0030】図8との対応部分に同一符号を付して示す
図1において、30は全体としてデイジタル放送システ
ムを示し、多重化装置31の構成を除いて図8に示すデ
イジタル放送システム5と同様に構成されている。
【0031】この場合図2に示すように、多重化装置3
1は、各符号化装置8A〜8Nからそれぞれ対応する入
力部32A〜32NにTSパケツトデータD4A〜、又
はD4Nが供給される。各入力部32A〜32Nはそれ
ぞれ同様構成でなり、ここで入力部32Aは、供給され
た各TSパケツトデータD4Aが検出部33のTSパケ
ツト識別回路34に供給されると共に、タイムスタンプ
付加回路35に供給される。
【0032】TSパケツト識別回路33は、入力された
各TSパケツトデータD4Aのそれぞれ最後尾を識別
し、当該最後尾を示す(例えばTSパケツトデータD4
Aの先頭から最後尾までのデータビツト数でなる)タイ
ミング信号S10をタイムスタンプ付加回路35に供給
する。ここで多重化装置31の多重化部40には、タイ
ムスタンプ発生回路41が設けられており、当該タイム
スタンプ発生回路41は、クロツク発生回路10A〜1
0N(図1)が発生させた動作クロツクCLK1A〜CL
1Nに同期した動作クロツクCLKT が入力され、これ
に同期してカウントし、かくしてカウント値をカウント
値データD30としてタイムスタンプ付加回路35に供
給する。
【0033】これによりタイムスタンプ付加回路35
は、タイミング信号S10に基づいて、順次到着した各
TSパケツトデータD4Aの最後尾にその到着したとき
のカウント値を第1のタイムスタンプ(多重化処理の開
始時間)として付加する。すなわち図3に示すように、
TSパケツトデータD4Aの大きさが次式(2)
【数2】 で表され、第1のタイムスタンプTM1の大きさが次式
(3)
【数3】 で表されると仮定して、当該TSパケツトデータD4A
の最後尾に第1のタイムスタンプTM1を付加する。
【0034】このようにしてタイムスタンプ付加回路3
5は、第1のタイムスタンプを付加した各TSパケツト
データD31Aを順次メモリ42に供給し、当該メモリ
42は、入力された各TSパケツトデータD31Aを順
次格納すると共に、この格納状況を格納信号S11とし
て多重化部40の読出し回路43に供給する。
【0035】読出し回路43は、格納信号S11に基づ
いて各TSパケツトデータD31Aの格納状況を判別
し、各TSパケツトデータD31Aの格納量が所定量に
達すると、メモリ42に読出し信号S12を供給するこ
とによりTSパケツトデータD31Aを読み出し、これ
をタイムスタンプ識別回路44と、修正部45のPCR
識別回路46と、PCR修正回路47とにそれぞれ供給
する。
【0036】これに加えて読出し回路43は、メモリ4
2から読み出したTSパケツトデータD31Aの第1の
タンムスタンプの付加位置を示す(TSパケツトデータ
D31Aの先頭から第1のタイムスタンプの先頭までの
データビツト数を示す)タイミング信号S15をタイム
スタンプ識別回路44とタイムスタンプ除去回路50と
に供給すると共に、TSパケツトデータD31Aにおけ
るPCRの格納の有無を表すフラグの格納位置を示す
(TSパケツトデータD31Aの先頭からフラグの先頭
までのデータビツト数を示す)タイミング信号S16を
PCR識別回路46に供給し、さらにTSパケツトデー
タD31AのPCRの格納位置を示す(TSパケツトデ
ータD31Aの先頭からPCRの先頭までのデータビツ
ト数でなる)タイミング信号S17をPCR修正回路4
7に供給する。
【0037】タイムスタンプ識別回路44は、タイミン
グ信号S15に基づいてTSパケツトデータD31Aの
第1のタイムスタンプを識別し、当該第1のタイムスタ
ンプを抽出してこれを第1のタイムスタンプデータD3
5として演算回路51に供給する。
【0038】演算回路51は、タイムスタンプ発生回路
41から、常時、動作クロツクCLKT に同期したカウ
ント値がカウント値データD30として入力されてお
り、第1のタイムスタンプデータD35が到着したとき
のカウント値を第2のタイムスタンプ(TSパケツトデ
ータD31Aに対する多重化処理の終了時間)として取
り込む。このようにして演算回路51は、第1のタイム
スタンプデータD35が示す第1のタイムスタンプ(カ
ウント値)と第2のタイムスタンプ(カウント値)とか
ら当該TSパケツトデータD31Aが多重化処理に要し
た処理時間tを次式(4)
【数4】 に基づいて演算し、この演算結果(処理時間t)を処理
時間データD36としてPCR修正回路47に供給す
る。かくして検出部33は、TSパケツトデータD4A
が入力部32Aのタイムスタンプ付加回路35に到着し
てから多重化処理に要した処理時間を検出し得るように
なされている。
【0039】PCR識別回路46は、タイミング信号S
16に基づいて、入力されたTSパケツトデータD31
Aのフラグを識別し、この識別結果に基づいてPCRの
有無を識別する。これによりPCR識別回路46は、T
SパケツトデータD31AにPCRが格納されている場
合には、例えば論理「H」レベルに応じた制御信号S2
0をPCR修正回路47に供給するようにして当該PC
R修正回路47においてPCRの修正処理動作を実行さ
せ、当該TSパケツトデータD31AにPCRが格納さ
れていない場合には、例えば論理「L」レベルに応じた
制御信号S21をPCR修正回路47に供給するように
して当該PCR修正回路47においてPCRの修正処理
動作を停止させる。
【0040】これによりPCR修正回路47は、メモリ
42から入力されたTSパケツトデータD31AにPC
Rが格納されている場合には、そのPCRの修正処理動
作を実行し、タイミング信号S17に基づいて当該TS
パケツトデータD31AのPCRを抽出して当該PCR
(カウント値)と処理時間データD36が示す処理時間
t(カウント値)とから修正されたPCR(以下、これ
を修正PCRと呼ぶ)を次式(5)
【数5】 によつて求め、当該修正PCRをTSパケツトデータD
31AのPCRが格納されていた所定位置に格納して、
このTSパケツトデータD31Aをタイムスタンプ除去
回路50に供給する。またこのPCR修正回路47は、
メモリ42から入力されたTSパケツトデータD31A
にPCRが格納されていない場合には、そのPCRの修
正処理動作を停止し、かくして入力されたTSパケツト
データD31Aをそのままタイムスタンプ除去回路50
に供給する。
【0041】タイムスタンプ除去回路50は、タイミン
グ信号S15に基づいて、入力されたTSパケツトデー
タD31Aから第1のタイムスタンプを除去することに
より当該TSパケツトデータD31Aを符号化装置8A
(図1)におけるTSパケツトデータD4Aと同様のデ
ータフオーマツトに戻し、これを送信回路12に供給す
る。かくして修正部45では、PCRが格納されたTS
パケツトデータD31Aの当該PCRを多重化処理の処
理時間に基づいて修正し、当該修正PCRが格納された
各TSパケツトデータD31Aを供給する時間間隔を、
当該修正PCR間の時間間隔(カウント数)と一致させ
るようになされている。
【0042】因にこの多重化装置31では、各入力部3
5A〜35Nのそれぞれ対応するメモリ42から読出し
回路43に格納信号S11を供給することにより読出し
回路43が各メモリ42におけるそれぞれ各TSパケツ
トデータD31A〜31Nの格納状況を判別し、各TS
パケツトデータD31A〜D31Nの格納量が所定量に
達すると、各メモリ42の予め設定された読み出しの順
番(例えばまず入力部32Aのメモリ42、次いで入力
部32Nのメモリ、続いて入力部32Bのメモリの順)
に基づいて順次各メモリ42に読出し信号S12を供給
する。これにより多重化装置31では、読出し回路43
がTSパケツトデータD31A〜D31Nを多重化部4
0に順次1つづつ読み出すことにより、各TSパケツト
データD31A〜D31Nを多重化処理し得るようにな
されている。
【0043】これに加えてこの多重化装置31では、P
CRが格納された各TSパケツトデータD31A〜D3
1Nの当該PCRに対して順次修正処理を実行するよう
になされている。かくしてこの多重化装置31では、順
次入力される各TSパケツトデータD4A〜D4Nを順
次多重化処理すると共に、PCRが格納された各TSパ
ケツトデータD4A〜D4Nの当該PCRを多重化処理
に要した処理時間に基づいて修正し得るようになされて
いる。
【0044】ここで実際上この多重化装置31では、図
4に示すように、まず入力部に各TSパケツトデータD
60〜D62が順次供給され、タイムスタンプ付加回路
にこれら各TSパケツトデータD60〜D62のそれぞ
れ対応するPCR55〜57の先頭位置が順次到着した
ときのカウント値をそれぞれ第1のタイムスタンプTM
10〜TM12としてこれらをそれぞれ対応するTSパ
ケツトデータD60〜D62の最後尾に付加する(図4
(A))。
【0045】一方多重化部40では、入力部のメモリか
ら供給される各TSパケツトデータD60〜D62がそ
れぞれ当該メモリで待機せず(すなわち、待機による時
間の遅れを生じず)に供給された場合でも、当該多重化
部40内において各TSパケツトデータD60〜D62
に対して多重化処理による固定遅延tdが生じる。従つ
てこのような場合には、各TSパケツトデータD60〜
D62にそれぞれ付加されている第1のタイムスタンプ
TM10〜TM12と、これら各TSパケツトデータD
60〜D62のそれぞれ多重化処理が終了したときのカ
ウント値でなる第2のタイムスタンプTM20〜TM2
2とに基づいて固定遅延tdを次式(6)
【数6】 によつて求め、これによりPCR55〜57をそれぞれ
次式(7)
【数7】 に基づいて固定遅延td分だけ修正する(図4
(B))。
【0046】また多重化部40では、入力部のメモリか
ら供給される各TSパケツトデータD60〜D62のう
ち、TSパケツトデータD61が当該メモリで待機状態
となり、このTSパケツトデータD61の多重化処理に
所定の処理時間tmdを要するとする。このような場合
には、TSパケツトデータD61に対する所定の処理時
間tmdを当該TSパケツトデータD61に付加された
第1のタイムスタンプTM11と、このTSパケツトデ
ータD61の多重化処理が終了したときの第2のタイム
スタンプTM23とに基づいて次式(8)
【数8】 によつて求め、これによりPCR56を次式(9)
【数9】 に基づいて処理時間tmd分だけ修正する。さらにこの
場合各TSパケツトデータD60及びD62において
は、それぞれ固定遅延tdが生じていることにより上述
したようにして(図4(B))PCR55及び57を修
正する(図4(C))。
【0047】以上の構成において、この多重化装置31
では、検出部33において各TSパケツトデータD4A
〜D4Nがそれぞれタイムスタンプ付加回路35に到着
したタイミングで各TSパケツトデータD4A〜D4N
の最後尾にそれぞれ第1のタイムスタンプ(多重化処理
の開始時間)を付加し、この後各TSパケツトデータD
31A〜D31Nがそれぞれ多重化部40に読み込まれ
て多重化処理され、各TSパケツトデータD31A〜D
31Nにぞれぞれ付加された第1のタイムスタンプが第
1のタイムスタンプデータD35として演算回路51に
到着したときに第2のタイムスタンプ(多重化処理の終
了時間)を取り込む。これにより多重化装置31では、
検出部33において各TSパケツトデータD31A〜D
31Nのそれぞれ対応する第1のタイムスタンプと第2
のタイムスタンプとに基づいてこれら各TSパケツトデ
ータD31A〜D31Nがそれぞれ多重化処理に要した
処理時間を検出する。
【0048】次いでこの多重化装置31では、修正部4
5において各TSパケツトデータD31A〜D31Nの
うち、PCRが格納されたTSパケツトデータD31A
〜D31Nを識別し、各PCRをそれぞれ対応する処理
時間に基づいて修正し、この後各TSパケツトデータD
31A〜D31N(修正PCRが格納されたTSパケツ
トデータD31A〜D31Nを含む)を順次送信回路1
2に供給する。
【0049】従つてこの多重化装置31では、多重化処
理した各TSパケツトデータD31A〜D31Nのう
ち、修正PCRが格納された各TSパケツトデータD3
1A〜D31Nを供給する時間間隔を当該修正PCR間
の時間間隔(カウント数)と一致させて送信回路12に
供給することができる。
【0050】またこの多重化装置31では、多重化部4
0内において各TSパケツトデータD31A〜D31N
がそれぞれ多重化処理に要した処理時間に基づいて対応
するPCRをそれぞれ修正するようにしたことにより、
PCRを修正し得る多重化装置31の回路を簡易に構成
することができる。
【0051】さらにこの多重化装置31では、検出部3
3において各TSパケツトデータD4A〜D4Nのそれ
ぞれ最後尾に第1のタイムスタンプを付加するようにし
たことにより、各TSパケツトデータD4A〜D4Nに
第1のタイムスタンプを付加するタイミングに余裕があ
り、当該第1のタイムスタンプを各TSパケツトデータ
D4A〜D4Nに容易に、かつ確実に付加することがで
きる。
【0052】以上の構成によれば、各TSパケツトデー
タD4A〜D4Nにそれぞれ多重化処理の開始時間を示
す第1のタイムスタンプを付加すると共に、これら各T
SパケツトデータD31A〜D31Nが順次多重化部4
0に読み込まれて多重化処理されたときに第2のタイム
スタンプを取り込み、各TSパケツトデータD31A〜
D31Nのそれぞれ対応する第1のタイムスタンプと第
2のタイムスタンプとに基づいてこれら各TSパケツト
データD31A〜D31Nがそれぞれ多重化処理に要し
た処理時間を検出する検出部33と、各TSパケツトデ
ータD31A〜D31Nのうち、PCRが格納されたT
SパケツトデータD31A〜D31Nの当該PCRを多
重化処理に要した処理時間に基づいて修正する修正部4
5とを設けるようにしたことにより、簡易な回路構成
で、修正PCRが格納された各TSパケツトデータD3
1A〜D31Nを送信回路12に供給する時間間隔と、
当該修正PCR間の時間間隔(カウント数)とを一致さ
せることができ、かくして受信装置15において各TS
パケツトデータD4A〜D4Nをこれらが圧縮符号化さ
れたときの動作クロツクCLK1A〜CLK1Nに同期させ
て復号化させることができる多重化装置を実現し得る。
【0053】また各TSパケツトデータD4A〜D4N
にそれぞれ多重化処理の開始時間を示す第1のタイムス
タンプを付加すると共に、これら各TSパケツトデータ
D31A〜D31Nが順次多重化部40に読み込まれて
多重化処理されたときに第2のタイムスタンプを取り込
み、各TSパケツトデータD31A〜D31Nのそれぞ
れ対応する第1のタイムスタンプと第2のタイムスタン
プとに基づいてこれら各TSパケツトデータD31A〜
D31Nがそれぞれ多重化処理に要した処理時間を検出
し、次いで各TSパケツトデータD31A〜D31Nの
うち、PCRが格納されたTSパケツトデータD31A
〜D31Nの当該PCRを多重化処理に要した処理時間
に基づいて修正するようにしたことにより、修正PCR
が格納された各TSパケツトデータD31A〜D31N
を送信回路12に供給する時間間隔と、当該修正PCR
間の時間間隔(カウント数)とを一致させることがで
き、かくして受信装置15において各TSパケツトデー
タD4A〜D4Nをこれらが圧縮符号化されたときの動
作クロツクCLK1A〜CLK1Nに同期させて復号化させ
ることができる多重化方法を実現し得る。
【0054】なお上述の実施例においては、多重化装置
31において各TSパケツトデータD4A〜D4Nの最
後尾に第1のタイムスタンプTM1を付加する(図3)
ようにした場合について述べたが、本発明はこれに限ら
ず、例えば図5に示すように、TSパケツトデータD4
A〜D4Nの先頭に第1のタイムスタンプTM30を付
加し、又は図6に示すように、TSパケツトデータD4
A〜D4Nに並列に第1のタイムスタンプTM31を付
加する等のように、この他種々のフオーマツトでTSパ
ケツトデータD4A〜D4Nに第1のタイムスタンプを
付加するようにしても良い。
【0055】ここで図5に示すように、TSパケツトデ
ータD4A〜D4Nの先頭に第1のタイムスタンプTM
30を付加するようにした場合には、タイムスタンプ識
別回路44において当該第1のタイムスタンプTM30
を容易に識別することができ、かくしてタイムスタンプ
識別回路44の回路構成を簡略化することができる。ま
た図6に示すように、TSパケツトデータD4A〜D4
Nに平行に第1のタイムスタンプTM31を付加するよ
うにした場合には、当該TSパケツトデータD4A〜D
4Nの時間方向の長さを変えずに、第1のタイムスタン
プTM31を付加し得ることにより、複数のTSパケツ
トデータD4A〜D4Nを連続して多重化処理する際
に、実施例のようにTSパケツトデータD4A〜D4N
の最後尾に第1のタイムスタンプTM1を付加したり、
又は上述したようにTSパケツトデータD4A〜D4N
の先頭に第1のタイムスタンプTM30を付加した場合
に比較して単位時間当たりに多重化処理し得るTSパケ
ツトデータD4A〜D4Nの数を増加させることがで
き、かくして多重化処理の効率を向上し得る。
【0056】また上述の実施例においては、多重化装置
31の修正部45において各TSパケツトデータD31
A〜D31Nのうち、PCRが格納されている各TSパ
ケツトデータD31A〜D31Nの当該PCRを対応す
る処理時間に基づいて修正するようにした場合について
述べたが、本発明はこれに限らず、多重化装置31に供
給される全てのTSパケツトデータD4A〜D4NにP
CRを格納し、このようにして全てのTSパケツトデー
タD4A〜D4Nの当該PCRを対応する処理時間に基
づいて修正するようにしても良く、これにより各TSパ
ケツトデータD4A〜D4Nをそれぞれ受信装置15に
おいて正確に復号化することができる。
【0057】さらに上述の実施例においては、本発明を
デイジタル放送システム30の多重化装置31に適用す
るようにした場合について述べたが、本発明はこれに限
らず、MPEG2方式を適用したこの他種々の送信装置
及び送受信装置並びに記録装置及び記録再生装置に用い
られる多重化装置に適用するようにしても良い。
【0058】さらに上述の実施例においては、少なくと
も時間情報が付加されたパケツトデータD4A〜D4N
の多重化処理に要した処理時間を検出する検出手段とし
て、検出部33(図2)を適用するようにした場合につ
いて述べたが、本発明はこれに限らず、複数のパケツト
データD4A〜D4Nのうち、少なくとも時間情報が付
加されたパケツトデータD4A〜D4Nの多重化処理に
要した処理時間を検出することができれば、この他種々
の構成でなる検出手段を適用するようにしても良い。
【0059】さらに上述の実施例においては、検出手段
33により検出された処理時間に基づいて対応するパケ
ツトデータD4A〜D4Nの時間情報を修正する修正手
段として、修正部45(図2)を適用するようにした場
合について述べたが、本発明はこれに限らず、検出手段
33により検出された処理時間に基づいて対応するパケ
ツトデータD4A〜D4Nの時間情報を修正することが
できれば、この他種々の構成でなる修正手段を適用する
ようにしても良い。
【0060】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、少なくと
も時間情報が格納されたパケツトデータの多重化処理に
要した処理時間を検出する検出手段と、当該検出手段に
より検出された処理時間に基づいて対応するパケツトデ
ータの時間情報を修正する修正手段とを設けるようにし
たことにより、簡易な回路構成で、少なくとも時間情報
が格納されたパケツトデータを後段に供給する時間間隔
と、当該時間情報間の時間間隔とを一致させることがで
き、かくして少なくとも時間情報が格納されたパケツト
データを当該パケツトデータが形成されたときの動作ク
ロツクに同期させて復号化させることができる多重化装
置を実現し得る。
【0061】また多重化方法において少なくとも時間情
報が付加されたパケツトデータの多重化処理に要した処
理時間を検出し、次いで当該処理時間に基づいて対応す
るパケツトデータの時間情報を修正するようにしたこと
により、少なくとも時間情報が格納されたパケツトデー
タを後段に供給する時間間隔と、当該時間情報間の時間
間隔とを一致させることができ、かくして少なくとも時
間情報が格納されたパケツトデータを当該パケツトデー
タが形成されたときの動作クロツクに同期させて復号化
させることができる多重化方法を実現し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のデイジタル放送システムの一実施例を
示すブロツク図である。
【図2】本発明の多重化装置の一実施例を示すブロツク
図である。
【図3】実施例による第1のタイムスタンプが付加され
たTSパケツトデータの説明に供する略線図である。
【図4】実施例によるPCRの修正の説明に供する略線
図である。
【図5】他の実施例による第1のタイムスタンプが付加
されたTSパケツトデータの説明に供する略線図であ
る。
【図6】他の実施例による第1のタイムスタンプが付加
されたTSパケツトデータの説明に供する略線図であ
る。
【図7】TSパケツトデータの構造を示す略線図であ
る。
【図8】デイジタル放送システムの構成を示すブロツク
図である。
【図9】TSパケツトデータにおけるPCRとカウント
値との関係を示す略線図である。
【図10】PLL回路の構成を示すブロツク図である。
【図11】多重化装置におけるTSパケツトデータの多
重化処理の説明に供する略線図である。
【図12】多重化処理によつて生じるTSパケツトデー
タの遅れの説明に供する略線図である。
【符号の説明】
5、30……デイジタル放送システム、9、31……多
重化装置、15……受信装置、32A、32B、32N
……入力部、33……検出部、34……TSパケツト識
別回路、35……タイムスタンプ付加回路、40……多
重化部、41……タイムスタンプ発生回路、42……メ
モリ、43……読出し回路、44……タイムスタンプ識
別回路、45……修正部、46……PCR識別回路、4
7……PCR修正回路、50……タイムスタンプ除去回
路、51……演算回路。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数系統から供給される、所定データが所
    定ブロツク毎に必要に応じて時間情報が格納されてパケ
    ツト化されることにより形成されたパケツトデータを、
    順次多重化して出力する多重化装置において、 少なくとも上記時間情報が付加された上記パケツトデー
    タの多重化処理に要した処理時間を検出する検出手段
    と、 上記検出手段により検出された上記処理時間に基づいて
    対応する上記パケツトデータの上記時間情報を修正する
    修正手段とを具えることを特徴とする多重化装置。
  2. 【請求項2】上記検出手段は、 少なくとも上記時間情報が付加された上記パケツトデー
    タの最後尾に上記多重化処理を開始する時刻を時刻デー
    タとして付加することを特徴とする請求項1に記載の多
    重化装置。
  3. 【請求項3】上記検出手段は、 少なくとも上記時間情報が付加された上記パケツトデー
    タの先頭に上記多重化処理を開始する時刻を時刻データ
    として付加することを特徴とする請求項1に記載の多重
    化装置。
  4. 【請求項4】上記検出手段は、 少なくとも上記時間情報が付加された上記パケツトデー
    タに並列に上記多重化処理を開始する時刻を時刻データ
    として付加することを特徴とする請求項1に記載の多重
    化装置。
  5. 【請求項5】複数系統から供給される、所定データが所
    定ブロツク毎に必要に応じて時間情報が格納されてパケ
    ツト化されることにより形成されたパケツトデータを、
    順次多重化する多重化方法において、 少なくとも上記時間情報が付加された上記パケツトデー
    タの多重化処理に要した処理時間を検出する第1のステ
    ツプと、 上記処理時間に基づいて対応する上記パケツトデータの
    上記時間情報を修正する第2のステツプとを具えること
    を特徴とする多重化方法。
  6. 【請求項6】上記第1のステツプでは、 少なくとも上記時間情報が付加された上記パケツトデー
    タの最後尾に上記多重化処理を開始する第1の時刻を第
    1の時刻データとして付加し、当該第1の時刻と、上記
    パケツトデータの上記多重化処理が終了した第2の時刻
    とに基づいて上記処理時間を検出することを特徴とする
    請求項5に記載の多重化方法。
  7. 【請求項7】上記第1のステツプでは、 少なくとも上記時間情報が付加された上記パケツトデー
    タの先頭に上記多重化処理を開始する第1の時刻を第1
    の時刻データとして付加し、当該第1の時刻と、上記パ
    ケツトデータの上記多重化処理が終了した第2の時刻と
    に基づいて上記処理時間を検出することを特徴とする請
    求項5に記載の多重化方法。
  8. 【請求項8】上記第1のステツプでは、 少なくとも上記時間情報が付加された上記パケツトデー
    タに並列に上記多重化処理を開始する第1の時刻を第1
    の時刻データとして付加し、上記第1の時刻と、上記パ
    ケツトデータの上記多重化処理が終了した第2の時刻と
    に基づいて上記処理時間を検出することを特徴とする請
    求項5に記載の多重化方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO1999034561A1 (fr) * 1997-12-27 1999-07-08 Sony Corporation Dispositif de traitement de donnees et procede associe
US7099279B2 (en) 2000-04-18 2006-08-29 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Media data coding and multiplexing apparatus, media data coding and multiplexing system, and media data coding and multiplexing method

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