JP4093984B2 - 紙製容器の切断具及びそれを用いた切断方法 - Google Patents

紙製容器の切断具及びそれを用いた切断方法 Download PDF

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Description

本発明は牛乳パック等の紙パック類を中心とした紙製容器の切断具及びそれを用いた紙製容器の切断方法に関する。
紙パック類等の資源回収のために、紙パック類の山折り部を切断して板状に展開する必要がある。図1に示す牛乳パックPを例にとれば、底板Bのコの字形三辺b1,b2,b3(の山折り部)と側板S1,S2,S3,S4間のいずれか一辺s(の山折り部)とを、紙パックオープナ、紙パックカッタ等と称する切断具を用いて切り開くことによって1枚の板状シートになる。このうち、底板はほぼ正方形状であるため、三辺の山折り部の稜線(角部)にカッタの先端を突き刺し、稜線に沿って刃部をコの字形に移動させて切断する。一方、側板は長方形状でたわみやすいため、一辺の山折り部の稜線(角部)にカッタの先端を突き刺した後、刃部が稜線から外れたり側板又は稜線上で滑ったりしないように、稜線に沿って刃部を長距離移動させて切断する必要がある。そこで、持ち手(本体部材)とガイド部(案内部材)との間に形成された挿入溝に切断刃(切断部材)を配置して側板の一辺を切断し、切断刃をスライドさせガイド部よりも突出させて底板の三辺を切断する紙パックカッタ(切断具)が提案されている(特許文献1参照)。
特開2003−54689号公報
特許文献1によれば、底板三辺の切断と側板一辺の切断とが1個の紙パックカッタで行えるので、牛乳パック等の切断・展開作業が効率的に実施できる。しかし、特許文献1では、底板の三辺を切断する際、切断刃をスライドさせてガイド部よりも突出させる操作が必要で煩わしく、また、切断作業後も切断刃がガイド部から突出したままであると突出した切断刃による怪我等の危険がある。さらに、側板の一辺を切断する際、持ち手とガイド部(ガイドプレート)との間に形成された挿入溝に切断刃が位置するため、露出した切断刃による怪我等の危険もある。
本発明の課題は、底板の三辺や側板の一辺等の切断の際あるいは不使用時の保管等の際に、より安全性を高めた紙製容器の切断具及びそれを用いた切断方法を提供することにある。
課題を解決するための手段及び発明の効果
上記課題を解決するために、本発明の紙製容器の切断具は
紙製容器の底板の山折り部又は側板の山折り部を外側から押圧・保持するための本体部材と、
連結部を介して前記本体部材と連結されることによりその本体部材に対して連結方向に相対移動可能とされ、前記本体部材と一体となって前記底板の山折り部を外側から覆う第一位置と、前記本体部材との間に形成された隙間に前記側板の山折り部を挟んで内側から保持する第二位置とに位置変更可能な案内部材と、
前記本体部材に固定され前記案内部材を前記連結方向に移動することにより、前記案内部材が前記第一位置にあるときに刃部先端がその案内部材から前記底板の山折り部側に突出し、前記案内部材が前記第二位置にあるときに刃部先端が前記案内部材に収納される切断部材と、を有し、
前記案内部材が前記第一位置にあるとき、前記案内部材が前記本体部材と一体となって前記底板の山折り部を外側から覆い、かつ、前記切断部材の刃部先端が前記案内部材から突出して前記底板の山折り部を切断する一方、
前記案内部材が前記第二位置にあるとき、前記案内部材が前記本体部材との間に形成された隙間に前記側板の山折り部を挟んで内側から保持し、かつ、前記切断部材の刃部が前記隙間に位置して前記側板の山折り部を切断することを特徴とする。
この紙製容器の切断具によれば、案内部材が第一位置にあるときには、本体部材と案内部材とが一体となって紙製容器の底板の山折り部を外側から覆い、切断部材の刃部先端が案内部材から底板の山折り部側に突出する。一方、案内部材が第二位置にあるときには、本体部材と案内部材との間の隙間に側板の山折り部を挟み、切断部材の刃部先端が案内部材に収納され突出しない。このように、本体部材と案内部材とを連結部を介して(連結して)組み立てれば、案内部材が第一位置及び第二位置のいずれにあっても紙製容器の切断時の安全性が保持される。したがって、切断具の使用時に、案内部材が第一位置及び第二位置のいずれの状態で切断しても、安全性が低下しない。
したがって、このような紙製容器の切断具を用いることで、案内部材が第一位置にあるとき、案内部材が本体部材と一体となって紙製容器の底板の山折り部を外側から覆い、切断部材の刃部先端が案内部材から突出して底板の山折り部を切断することになる。一方、案内部材が第二位置にあるとき、案内部材が本体部材との間に形成された隙間に紙製容器の側板の山折り部を挟んで内側から保持し、切断部材の刃部が隙間に位置して側板の山折り部を切断することになる。このようにして、例えば牛乳パックの上記した底板Bのコの字形三辺b1,b2,b3(の山折り部)の切断(第一位置)と側板S1,S2,S3,S4間のいずれか一辺s(の山折り部)の切断(第二位置)とがいずれも安全に行える(図1参照)。
その際、連結部を切断部材の刃部形成側とは反対側に位置して配置するとともに、その切断部材の刃部形成面に沿ってガイド面を形成し、案内部材が第二位置にあるとき、切断部材の刃部によって切断された紙製容器の側板の山折り部を、連結部のガイド面で両側に分離案内することが望ましい。このように、側板の山折り部は切断部材の刃部によって切断された後、この連結部のガイド面によって分離案内されるので、山折り部が引っ掛かることなく円滑に側板の一辺の切断を行える。なお、刃部を切断部材の左右両側に形成し、ガイド面も連結部の左右両側に形成すれば、よりスムーズに側板が切断される。
また、連結部には、案内部材を第二位置側に付勢するための付勢部材を配置し、切断部材は、案内部材が第一位置にあるとき刃部の先端部で底板の山折り部を切断するとともに、案内部材が第二位置にあるとき先端部以外の刃部で側板の山折り部を切断するようにするとよい。これによって、切断具の不使用時には、案内部材が上記した第二位置の状態で切断部材を安全に格納・保管できる。また、第一位置での山折り部切断(例えば底板の三辺)と第二位置での山折り部切断(例えば側板の一辺)とで刃部の切断位置が異なるので、切断部材の長寿命化を図ることができる。
なお、付勢部材として、ばね鋼製・青銅製等の金属ばね、ゴム製・合成樹脂製等の非金属ばね、空気・オイル等を利用する流体ばね等の弾性部材が通常用いられ、特に圧縮コイルばね、ねじりコイルばね等の金属ばねがよく用いられる。
さらに、本体部材と案内部材とには、紙製容器の山折り部の折曲角に応じて開口する翼片部をそれぞれ形成し、案内部材が第一位置にあるとき、その案内部材の翼片部を本体部材の翼片部に収納させることができる。これによって、案内部材が上記した第二位置にあるときには、本体部材と案内部材との間の隙間(及び切断部材の刃部)は各々の翼片部で覆われるので、安全性がさらに向上する。また、両翼片部の重なりによる第一位置での切断具の強度向上と、両翼片部での挟み込みによる第二位置での山折り部の保持力向上とを図ることができる。なお、牛乳パック等では山折り部の折曲角θは通常90°(図1参照)であるので、各翼片部の開口角も90°程度とするのが好ましい。
そして、上記課題を解決するために、本発明の紙製容器の切断方法は、
前記案内部材を前記第一位置に配置することにより、前記案内部材が前記本体部材と一体となって前記底板の山折り部を外側から覆うとともに、前記案内部材から突出する前記切断部材の刃部により前記底板の山折り部を切断する第一切断工程と、
前記案内部材を前記第二位置に配置することにより、前記案内部材と本体部材との間に形成された隙間に前記側板の山折り部を挿入するとともに、前記隙間に位置する前記切断部材の刃部により前記側板の山折り部を切断する第二切断工程と、
を含むことを特徴とする。
この切断方法によれば、例えば、第一切断工程によって底板Bの三辺b1,b2,b3を切断し、第二切断工程によって側板S1,S2,S3,S4間のいずれか一辺sを切断することによって、容易にかつ安全に牛乳パック等の紙製容器の展開作業が行える(図1参照)。
なお、本明細書において、「紙製容器」とは、紙又は紙類似製品で加工されたボール紙等、あるいは耐水性等を向上させたプラスチックシート材、ラミネート材等のシート状紙葉類を箱型に折り曲げ成形したものをいい、その代表例が牛乳パック等の紙パック類である。また、一般に「厚紙」と呼称される板紙や、耐水性等を向上させたコート紙等の「硬質紙」、あるいはそれらを波型又は剛性を保持するその他の形状に加工した「段ボール」を折り曲げ成形したものも含まれる。
以下、図面を参照しながら発明の実施の形態について説明する。図2は、本発明に係る紙製容器の切断具の一実施形態としての紙パックカッタの概略斜視組立図を示す。図2に示すように、紙パックカッタ1は、牛乳パックPの山折り部b1,b2,b3,s(図1参照)を外側から押圧・保持するための本体部材10と、連結部21を介して本体部材10と連結され本体部材10に対して連結方向に相対移動可能とされた案内部材20と、牛乳パックPの山折り部b1,b2,b3,s(の稜線)を切断する切断部材30と、案内部材20を本体部材10から離間する側に付勢する圧縮コイルばね40(付勢部材)とを有している。
本体部材10には、案内部材20の連結部21を位置変更可能に収納する第一凹部11と、切断部材30を位置変更不能に固定収納する第二凹部12とが形成されている。案内部材20は、連結部21が本体部材10の第一凹部11に嵌め込まれ、本体部材10と相対的に接近する第一位置では、本体部材10と一体となって山折り部b1,b2,b3(底板Bの三辺)を外側から覆う(図7参照;第一切断工程)。一方、案内部材20は、本体部材10と相対的に離間する第二位置では、本体部材10との間に形成された隙間22に山折り部s(側板S1,S2,S3,S4間のいずれか一辺)を挟んで内側から保持する(図8参照;第二切断工程)。
具体的には図3に示すように、本体部材10の第一凹部11には、本体部材10の厚み方向(連結方向と直交する方向)両側で外部と連通開口する矩形状の係合窓11aと、圧縮コイルばね40の一端側を収納するために連結方向に延びる円柱状のばね収容部11b(付勢部材収容部)とが形成されている。また、本体部材10の第二凹部12には、厚み方向両側で外部と連通開口し、切断部材30を固定するための固定ピン32が挿通される円形状の貫通孔12aが形成されている。
一方、図4に示すように、案内部材20の連結部21には、連結部21の厚み方向(連結方向と直交する方向)に突出し連結方向へのスライド移動可能に本体部材10の係合窓11aに嵌め込まれる係合突起21aと、圧縮コイルばね40の他端側を収納するために連結方向に延びる円柱状のばね収容部21b(付勢部材収容部)とが形成されている。また、案内部材20の連結部21下部から後述する案内側翼片部23,23の接続稜線部にかけて、切断部材30がこれらを連結方向に貫通してスライド移動するためのL字状のガイド溝21cが形成されている(図4(c))。
図2に戻り、切断部材30は、案内部材20を連結方向に移動し、案内部材20が第一位置(本体部材10との接近位置)にあるときに、刃部31先端が案内部材20から山折り部b1,b2,b3側に突出する(図7参照;第一切断工程)。一方、案内部材20が第二位置(本体部材10との離間位置)にあるときに、刃部31先端が案内部材20に収納される(図8参照;第二切断工程)。圧縮コイルばね40は、案内部材20の連結部21と本体部材10の第一凹部11との間に配置されて、案内部材20を第二位置側(すなわち、本体部材10から離間する側)に付勢している。なお、30aは切断部材30に形成された固定用孔であり、固定ピン32を固定用孔30aと貫通孔12aとに挿通することにより、切断部材30が本体部材10の第二凹部12に保持・固定される。
本体部材10の下部には左右にスカート状に開口する本体側翼片部13,13(翼片部)が形成されている。本体側翼片部13,13のなす開口角αは牛乳パックPの山折り部b1,b2,b3,sの折曲角θ(図1参照)に対応する90°に設定されている。他方、案内部材20の下部にも左右にスカート状に開口する案内側翼片部23,23(翼片部)が形成されている。案内側翼片部23,23のなす開口角βも牛乳パックPの山折り部b1,b2,b3,sの折曲角θ(図1参照)に対応する90°に設定されている。そして、案内部材20が第一位置(本体部材10との接近位置)にあるとき、案内側翼片部23,23は本体側翼片部13,13内に収納される。
具体的には、図3(b)に示すように、本体側翼片部13,13の互いに対向する内面側に、案内側翼片部23,23を覆うように収容可能な傘状の収納凹部13a,13aが形成されている。これによって、案内部材20が第一位置(本体部材10との接近位置)にあるときに、案内側翼片部23,23は本体側翼片部13,13の収納凹部13a,13aに収納される(図5、図7参照)。
図6に示すように、案内部材20が第二位置(本体部材10との離間位置)にあるとき、本体部材10と案内部材20との間の隙間22は、本体側翼片部13,13と案内側翼片部23,23とによって上下を覆われるので、切断部材30の刃部31が外部に露出せず安全である。また、図5に示すように、案内部材20が第一位置(本体部材10との接近位置)にあるとき、案内側翼片部23,23は本体側翼片部13,13の収納凹部13a,13aに収納されるので、紙パックカッタ1の強度が向上する。なお、案内側翼片部23,23の表面積を本体側翼片部13,13の表面積よりも大とした場合には、紙パックカッタ1の組立の際本体部材10への案内部材20の差込み操作が行いやすい。
図4(e)において、案内部材20の連結部21は切断部材30の刃部31形成側とは反対側に位置して配置されるとともに、切断部材30の刃部31形成面に沿って両側に、切断時の刃部31進行方向後方側ほど幅広となるテーパ状のガイド面21d,21dが形成されている。したがって、案内部材20が第二位置(本体部材10との離間位置)にあるとき、切断部材30の刃部31によって切断された牛乳パックPの側板S1,S2,S3,S4間のいずれか一辺sの山折り部が、連結部21の左右のガイド面21d,21dで両側に円滑に分離案内される(図8参照)。
このような紙パックカッタ1の組立方法について、図2により説明する。
(a)まず、本体部材10の第二凹部12に切断部材30を下方から挿入し、第二凹部12の貫通孔12aと切断部材30の固定用孔30aとに固定ピン32を挿通して、切断部材30を本体部材10に固定する。
(b)案内部材20の連結部21のばね収容部21bに圧縮コイルばね40を挿入・保持する。
(c)本体部材10の第一凹部11に案内部材20の連結部21を下方から挿入する。このとき、連結部21のガイド溝21cに切断部材30の刃部31先端を挿通した後、第一凹部11のばね収容部11bに圧縮コイルばね40の先端部を挿入して圧縮コイルばね40の弾発力(付勢力)に抗して連結部21を第一凹部11に押し込むと、連結部21の係合突起21aが本体部材10の係合窓11aに嵌め込まれる。
これによって、本体部材10と案内部材20とが一体化されて紙パックカッタ1が完成する。このとき、案内部材20は、図6に示すように、圧縮コイルばね40の弾発力(付勢力)により本体部材10から離間した第二位置にあり、切断部材30の刃部31先端は案内部材20の連結部21内に収納されるので、保管時等に安全である。なお、上記(a)の切断部材30の挿入・固定が上記(c)の本体部材10と案内部材20との一体化の後でも行えるように、ガイド溝21cをL字状に形成してあるので(図4(c)参照)、本体部材10と案内部材20とを分離しなくても切断部材30の交換が行える。
次に、以上で説明した紙パックカッタ1を用いて、資源回収等のために牛乳パックPを切断する方法について、図5〜図8により説明する。
(1)底板Bのコの字形の三辺b1,b2,b3の切断(第一切断工程:図7、図5)
牛乳パックPの底板Bの三辺b1,b2,b3のいずれか(図7では辺b1)の山折り部に、紙パックカッタ1の案内側翼片部23,23を外側から押圧する。すると、山折り部に切断部材30が突き刺さるとともに、圧縮コイルばね40の弾発力(付勢力)に抗して案内部材20の連結部21が第一凹部11の奥部(上部)に押し込まれ、案内部材20が本体部材10と接近した第一位置に移動する。このとき、案内側翼片部23,23は本体側翼片部13,13と重なり合うように収納凹部13a,13aに収納されている(図5)。このように、案内部材20が第一位置にあるとき、案内部材20(案内側翼片部23)と本体部材10(本体側翼片部13)とは一体となって底板Bの山折り部を外側から覆い、切断部材30の刃部31先端が案内部材20から突出して底板Bの山折り部を切断する(図7)。なお、このとき切断部材30は、刃部31の先端部で底板Bのコの字形の三辺b1,b2,b3(図1参照)の山折り部をそれぞれ切断する必要がある。
(2)側板S1,S2,S3,S4間のいずれか一辺sの切断(第二切断工程:図8、図6)
第一切断工程の終了に伴って、圧縮コイルばね40の弾発力(付勢力)により案内部材20の連結部21が第一凹部11の手前部(下部)に戻され、案内部材20が本体部材10と離間した第二位置に移動する(図6)。そこで、案内部材20が第二位置にあるとき、案内部材20(案内側翼片部23)と本体部材10(本体側翼片部13)との間に形成された隙間22で、牛乳パックPの側板S1,S2,S3,S4間のいずれか(図8ではS1,S2間)一辺sの山折り部を挿入・保持する。そして、隙間22に位置する切断部材30の刃部31により側板S1,S2,S3,S4の山折り部を切断する(図8)。なお、このとき切断部材30は、刃部31の中途部で側板S1,S2,S3,S4のいずれか一辺s(図1参照)の山折り部を切断すればよい。
このように、第一切断工程では、案内側翼片部23と本体側翼片部13とが一体となって切断部材30の刃部31を覆い安全性を保っている。一方、第二切断工程では、案内側翼片部23と本体側翼片部13との間に形成された隙間22に切断部材30の刃部31を位置させて安全性を保っている。
ところで、図2に示したように、案内部材20は、連結部21と案内側翼片部23,23とがY字状に形成されている。また、本体部材10は、主体部(第一凹部11及び第二凹部12を含み手指で保持する部分)と本体側翼片部13,13とが案内部材20と相似なY字状に形成されている。このように、紙パックカッタ1が全体としてY字状に形成されているので、切断時に切断部(牛乳パックPの山折り部)に力が伝わりやすく、また、保管時等に切断部材30の刃部31の露出を防いで安全を保持しやすい。
以上、牛乳パック用の紙パックカッタの実施例について説明したが、本発明は、例えば、牛乳パックや紙パック類以外の紙製容器にも適用可能であることはいうまでもない。
牛乳パックの切断位置を示す説明図。 本発明に係る紙パックカッタの一実施例を示す概略斜視組立図。 図2の本体部材の正面図、側面半断面図、正面断面図、底面図及びA−A断面図。 図2の案内部材の正面図、側面図、正面断面図、底面図及びB−B断面図。 図2の紙パックカッタにおいて、案内部材が第一位置にあるときの正面及び側面からの投影図。 図2の紙パックカッタにおいて、案内部材が第二位置にあるときの正面及び側面からの投影図。 牛乳パックの底板の山折り部を切断する第一切断工程の説明図。 牛乳パックの側板の山折り部を切断する第二切断工程の説明図。
符号の説明
1 紙パックカッタ(切断具)
10 本体部材
13 本体側翼片部(翼片部)
20 案内部材
21 連結部
21d ガイド面
22 隙間
23 案内側翼片部(翼片部)
30 切断部材
31 刃部
40 圧縮コイルばね(付勢部材)
B 底板
b1〜b3 辺(山折り部)
S1〜S4 側板
s 辺(山折り部)
P 牛乳パック(紙製容器)

Claims (5)

  1. 紙製容器の底板の山折り部又は側板の山折り部を外側から押圧・保持するための本体部材と、
    連結部を介して前記本体部材と連結されることによりその本体部材に対して連結方向に相対移動可能とされ、前記本体部材と一体となって前記底板の山折り部を外側から覆う第一位置と、前記本体部材との間に形成された隙間に前記側板の山折り部を挟んで内側から保持する第二位置とに位置変更可能な案内部材と、
    前記本体部材に固定され前記案内部材を前記連結方向に移動することにより、前記案内部材が前記第一位置にあるときに刃部先端がその案内部材から前記底板の山折り部側に突出し、前記案内部材が前記第二位置にあるときに刃部先端が前記案内部材に収納される切断部材と、を有し、
    前記案内部材が前記第一位置にあるとき、前記案内部材が前記本体部材と一体となって前記底板の山折り部を外側から覆い、かつ、前記切断部材の刃部先端が前記案内部材から突出して前記底板の山折り部を切断する一方、
    前記案内部材が前記第二位置にあるとき、前記案内部材が前記本体部材との間に形成された隙間に前記側板の山折り部を挟んで内側から保持し、かつ、前記切断部材の刃部が前記隙間に位置して前記側板の山折り部を切断することを特徴とする紙製容器の切断具。
  2. 前記連結部は前記切断部材の刃部形成側とは反対側に位置して配置されるとともに、その切断部材の刃部形成面に沿ってガイド面が形成され、
    前記案内部材が前記第二位置にあるとき、前記切断部材の刃部によって切断された前記側板の山折り部が、前記連結部のガイド面で両側に分離案内される請求項1に記載の紙製容器の切断具。
  3. 前記連結部には、前記案内部材を前記第二位置側に付勢するための付勢部材が配置され、
    前記切断部材は、前記案内部材が前記第一位置にあるとき刃部の先端部で前記底板の山折り部を切断するとともに、前記案内部材が前記第二位置にあるとき先端部以外の刃部で前記側板の山折り部を切断する請求項1又は2に記載の紙製容器の切断具。
  4. 前記本体部材と案内部材とには、前記紙製容器の山折り部の折曲角に応じて開口する翼片部がそれぞれ形成され、
    前記案内部材が前記第一位置にあるとき、その案内部材の翼片部が前記本体部材の翼片部に収納される請求項1ないし3のいずれか1項に記載の紙製容器の切断具。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1項に記載の切断具を用いた紙製容器の切断方法であって、
    前記案内部材を前記第一位置に配置することにより、前記案内部材が前記本体部材と一体となって前記底板の山折り部を外側から覆うとともに、前記案内部材から突出する前記切断部材の刃部により前記底板の山折り部を切断する第一切断工程と、
    前記案内部材を前記第二位置に配置することにより、前記案内部材と本体部材との間に形成された隙間に前記側板の山折り部を挿入するとともに、前記隙間に位置する前記切断部材の刃部により前記側板の山折り部を切断する第二切断工程と、
    を含むことを特徴とする紙製容器の切断方法
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