JP4093718B2 - たばこ加工産業における連続体を移送するための装置 - Google Patents

Description

【０００１】
本発明は、底部を吸気が流通し、連続体を移送する作用を行い、かつ通路の底部に沿って走るベルトのための空気透過部を有する案内部を備えている、たばこ加工産業における連続体を移送するための装置に関する。
【０００２】
“たばこ加工産業における連続体”とは、特にたばこ繊維連続体、特に刻みたばこから成る連続体を意味する。
【０００３】
シガレット連続体を製造するための機械（シガレット連続体製造機）においては、連続体案内路（たばこ通路）の底部を形成していてかつ回転する連続体コンベヤに、ばらばらにされたたばこ繊維から成るシャワーの形でたばこが供給され、たばこ通路内の連続体形成帯域内で連続体コンベヤ上に収集され、たばこ連続体として連続体形成帯域から搬出される。引続きこのたばこ連続体は過剰量のたばこが取去られて均整され、次いでたばこ連続体は更に進捗した製造工程において被覆紙テープにより被覆されてシガレット連続体に加工され、最後に一本分或いは多数本分の使用長さに裁断される。
【０００４】
連続体コンベヤとしては、現代の機械にあっては、一般に連続体コンベヤベルトの戻り側が使用され、この戻り側に収集された繊維連続体が懸架された状態で移送される。連続体コンベヤベルトはその背面から負圧が作用され、従ってたばこ繊維を保持する吸気が連続体コンベヤベルトを介して発生される。このコンベヤの様式はサクションコンベヤとも称されている。連続体コンベヤベルトの送り側はたばこ通路内を、連続体形成帯域の始端部から過剰量たばこ取去装置の領域を経てその搬出端部にまで延在しており、形成されたたばこ連続体はこの搬出端部において連続体形成ユニットに引渡される。この連続体形成ユニット内で、たばこ連続体は被覆材料テープにより被覆され、これによりシガレット連続体が形成され、最後にこのシガレット連続体は単個のシガレット或いはフイルタシガレットに更に加工される。
【０００５】
現代の連続体製造機の連続体コンベヤの移送区間の長さと高い速度は、連続体コンベヤとこの連続体コンベヤの走行に影響を与える案内手段に対して高い要件を課している。
【０００６】
上記の最も近い公知技術による冒頭に記載した様式の装置として、英国特許第９７４，８２１号は、被覆されていないたばこ連続体を形成しかつ案内するためのこのような連続体サクションコンベヤを開示している。
【０００７】
上記した様式の連続体コンベヤべルトを備えているシガレット連続体製造機における参照し得る他の装置は、例えば米国特許第４，８０５，６４１号、と米国特許第４，３４４，５２６号に記載されている。
【０００８】
更に、英国特許第６９２，８５３号には、ガーニチュア装置の様式の、冒頭に記載した様式の連続体サクションコンベヤに続く連続体ユニットが開示されており、この連続体ユニットの被覆テープをたばこ連続体の周囲に巻回する案内路は、移送方向で互いに並列されている、材料特性の異なる載置セグメントを備えている。
【０００９】
本発明の根底をなす課題は、冒頭に記載した様式の装置を、交番する作業条件に最適に適合されるように更に改良することである。
【００１０】
この課題は、本発明により、案内部が吸気のための異なった空気透過部を有している並列に設けられている多数の単個部材によって形成されており、この場合吸気の流動様相が案内部の全長にわたって簡単に種々の要件に適合するように、上記単個部材が個別に交換可能であるように構成されていることによって解決される。
【００１１】
本発明の他の構成は、特許請求の範囲の各請求項に記載した。
【００１２】
以下に添付した図面につき本発明を詳細に説明する。
【００１３】
図１と図２には、より良く図示し得るように破断線により著しく短縮しかつ拡大して、シガレット連続体製造機の連続体案内ユニット１の部分が示されている。図１において平面図で図示している保持体は空気透過部２を備えており、この空気透過部を経て吸気が下方から上方へと負圧室（図３と図４における位置３）内へと流入する。
【００１４】
図３と図４において、詳細を示した断面図は図２の切断線Ａ−ＡとＢ−Ｂに相当する。この断面図に、追加して連続体コンベヤベルト６（誇張して肉太に示した）を案内するための単個部材４とたばこ通路７とが記入されている。保持体１は二つの側壁８と９を備えており、これらの側壁は図面からは認めることのできないねじにより互いにねじ止めされている。図２には相当するねじ孔１１が示されている。これにらの側壁８と９は案内溝１２を備えており、この案内溝内にベルトを案内するための、図５に詳細を示した、セグメント形の単個部材４が図面に対して垂直方向で押込まれている。単個部材／セグメント部材４を締付け固定するためには、ねじ孔１３内の図示していないねじ込みボルトが働く。単個部材４は中央領域内に空気透過部５を備えており、この空気透過部は色々な流動断面を有している。単個部材４は上方および側方に設けられている案内面で、空気透過性のコンベヤルト６を区画し、かつ案内している。このコンベヤベルトは図面の面に対して垂直方向で駆動される。側壁８と９および単個部材４の下方で、たばこ通路７を区画している側壁１４と１６とが公知の様式で延在している。下方から案内されてくるたばこ繊維は、たばこ通路７、空気透過性のコンベヤベルト６、空気透過部５を経て単個部材４内に流入する吸気、並びに保持体１内の空気透過部２を経て負圧室３内に流入する吸気により帯同され、ベルト６に堆積し、ここで図示していないたばこ連続体に集積され、移送される。
【００１５】
図４は、単個部材４を締付けするためのねじ孔１３が設けられていない点で図３と異となる。
【００１６】
図５は単個部材４の案内側の平面図である。側壁８，９の案内溝１２内に押込まれている単個部材４の面は、線１８，１９によって区画されている。ウエッブ２２は線１９と２１により区画されている。これにらのウエッブ２２間を、連続体コンベヤべルト６が案内面２４に沿って案内されている。参照符号２３で僅かな傾斜が底面図で示されている。単個部材４の相対している背面は平滑である。
【００１７】
図１から図５により、導入部に記載した利点を容易に得ることができる。即ち、単個部材が高価な耐摩耗性の材料から成る場合、この単個部材を比較的短く、しかも適宜な価格で取り付け、および例えば摩耗したことにより、或いはたばこ通路７内の吸気の流動様相を加減するために、単個部材を容易な交換をすることが可能である。
【００１８】
その空気透過部５が形態および大きさの点で異となる流動断面をもって特別に形成された単個部材を使用することにより、これにらの単個部材の適当な組合わせにより、所望のかつ最適な流動様相が連続体案内路の長さ全体にわたって達することがてきる。
【００１９】
図６は、連続体コンベヤベルト６のための案内面２４を備えていて、この案内面の端部領域２４ａが丸みをおびて形成されている、単個部材の実施形を拡大断面図で示している。
【００２０】
図７には、連続体コンベヤベルトのための案内面２４ｂが円筒形内面の部分として形成されている様式の単個部材４の実施形が拡大断面図で示されている。
【００２１】
【発明の効果】
本発明により得られる利点は、比較的小さな単個部材が高い耐摩耗性の材料、例えば硬質金属或いはセラミックから製造することができ、しかもその場合このような材料から成る全案内面のような高価なものとならないと言う利点をもたらす。これらの単個部材は摩耗した際迅速に交換可能である。例えば供給されたたばこの繊維が他の構造を有している場合に、たばこ通路内の空気の流動様相を変えなければならない際にも、同様なことが言える。この場合、他の流動抵抗を有している単個部材は容易に案内溝内に押込まれる。流動様相は、空気抵抗が連続体高さの増大につれて減少するように容易に調節可能である。更に、単個部材の案内面を色々に形成することにより、連続体コンベヤベルトの形状を、丸み帯びた終端領域から全体が丸み帯びた部分円筒形に至まで変形することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図１】 単個部材のための保持体の拡大底面図である。
【図２】 図１の保持体の側面図である。
【図３】 続いているたばこ通路をも示した図２の切断線Ａ−Ａに沿った側面図である。
【図４】 続いているたばこ通路をも示した図２の切断線Ｂ−Ｂに沿った断面図である。
【図５】 単個部材の平面図である。
【図６】 単個部材の構造的な構成の実施例である。
【図７】 単個部材の構造的な構成の他の実施例である。
【符号の説明】
１ 連続体案内ユニット
２ 空気透過部
３ 負圧室
４ 単個部材
６ 連続体コンベヤベルト
７ たばこ通路
８，９ 側壁
１１ ねじ孔
１２ 案内溝
１３ ねじ孔
１４，１６ 側壁
１８，１９，２１ 線
２２ ウエッブ
２３ 傾斜
２４ 案内面
２４ａ 終端領域
２４ｂ 案内面

Claims (10)

1. 底部を吸気が流通し、連続体を移送する作用を行い、かつ通路の底部に沿って走るベルトのための空気透過部を有する案内部を備えている、たばこ加工産業における連続体を移送するための装置において、案内部が吸気のための異なった空気透過部を有している並列に設けられている多数の単個部材によって形成されており、この場合吸気の流動様相が案内部の全長にわたって簡単に種々の要件に適合するように、上記個別部材が個別に交換可能であるように構成されていることを特徴とする装置。
2. 単個部材（４）が保持体（１）の少なくとも一つの案内溝（１２）内に存在していることを特徴とする請求項１に記載の装置。
3. 単個部材（４）が案内溝（１２）内に摺動入込み可能であることを特徴とする請求項１或いは２に記載の装置。
4. 単個部材の少なくとも一部分が保持体（１）に、止めねじにより固定可能であることを特徴とする請求項１から３までのいずれか一つに記載の装置。
5. 単個部材（４）が、連続体を移送するベルト（６）を上方でおよび側方で案内する面を備えていることを特徴とする請求項１から４までのいずれか一つに記載の装置。
6. 保持体（１）と単個部材（４）にたばこ連続体のための通路（７）が接続されており、この通路の相対している端部が開いていることを特徴とする請求項１から５までのいずれか一つに記載の装置。
7. 単個部材（４）の案内面（２４）が平坦であることを特徴とする請求項１から６までのいずれか一つに記載の装置。
8. 単個部材（４）の案内面（２４）が縁部領域（２４ｃ）内で湾曲していることを特徴とする請求項１から６までのいずれか一つに記載の装置。
9. 単個部材（４）の案内面（２４ｃ）が円筒形部分の形状に湾曲していることを特徴とする請求項１から６までのいずれか一つに記載の装置。
10. 少なくとも単個部材（４）の案内面が耐磨耗性の材料から成ることを特徴とする請求項１から９までのいずれか一つに記載の装置。

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