JP4092934B2 - 綴じ具及びこれを用いたファイル - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は綴じ具に係り、更に詳しくは、綴じられた書類の閲覧性を改善することができるとともに、効率的な書類の加除整理も行うことができる綴じ具及びこれを用いたファイルに関する。
【0002】
【従来の技術】
図8には、従来のパイプ式ファイルが示されている。このファイル100は、背表紙101の幅方向両側に表表紙102及び裏表紙103とを備えた表紙体105と、前記背表紙101の面内に図示しないリベット等を用いて固定された綴じ具110とにより構成されている。綴じ具110は、背表紙101への固定面をなす略長方形状のベース111と、このベース111の幅方向両側に配置された第1及び第2の綴じ板112,113と、第2の綴じ板113を綴じ込み位置に保つ綴じ板保持部材114と、前記綴じ板112,113間に延びる綴じ部材115とを備えて構成されている。綴じ部材115は、第1の綴じ板112に固定された綴じパイプ120と、第2の綴じ板113に固定された綴じ軸121との公知の嵌合構造により構成されている。
【0003】
前記綴じ具110は、第2の綴じ板113と綴じ板保持部材114との相互引っ掛けを解除することにより、第1の綴じ板112が矢印R方向に回転可能となり、前記綴じ軸121を綴じパイプ120から抜き出すことにより、図示しない書類の加除整理、すなわち抜き差しが行えるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この種のパイプ式ファイル100は、綴じ部材115が第1及び第2の綴じ板112,113間で直線状に真っ直ぐ延びるタイプであるため、綴じ込まれた書類をできるだけ平面的に開くことが困難となり、書類の閲覧性に劣るという不都合がある。このような不都合は、多数枚の書類を綴じたときに一層顕著となる。
【0005】
また、多数枚の書類が綴じられた状態で、例えば、第1の綴じ板112側に綴じられた特定の書類を抜き出す場合には、当該特定の書類上に位置する他の全ての書類を抜き出す必要がある。しかも、特定の書類を抜き出した後に、一旦抜き出した他の全ての書類の綴じ穴に綴じパイプ120を挿入しなければならないため、加除整理に際して非常に手間を要するという不都合がある。加えて、抜き出された書類を再び綴じ込み状態に戻す場合には、書類の綴じ穴に綴じパイプ120を挿入する作業が不可避となることから、かかる作業の反復によって綴じ穴回りの損傷も生じ易いものとなる。
【0006】
更に、前述したパイプ式のファイルにあっては、綴じ込まれる書類の量が非常に多いため、ファイルが全体として重くなる傾向がある。従って、キャビネット等に収納した状態でファイルを手前側に引き出して取り出そうとするときの作業負担も決して軽いものとは言い難い。また、前記ファイルは、厚み寸法が大きなものであれば嵩張るために持ち運びも不安定で難しいものである。
【0007】
【発明の目的】
本発明は、このような不都合に着目して案出されたものであり、その目的は、多数枚の書類が綴じられた状態においても、書類をできるだけ平面的な見開き状態にして閲覧性を良好に改善することのできる綴じ具及びこれを用いたファイルを提供することにある。
【0008】
また、本発明の他の目的は、書類の加除整理を簡易且つ迅速に行うことができるとともに、書類の綴じ穴回りの損傷要因も回避することのできる綴じ具及びこれを用いたファイルを提供することにある。
【0009】
更に、本発明の目的は、キャビネット等に収納したときに、容易なる取り出しを可能として作業負担の軽減を図ることのできるファイルを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本発明は、ベースの両側に回転可能に相対配置されるとともに、少なくとも一方がベースに着脱自在に設けられた一対の綴じ板と、これら綴じ板間に位置する綴じ部材とを備えた綴じ具において、
前記綴じ部材は、各綴じ板にそれぞれ支持されて軸方向に伸縮可能に嵌合する軸部材により構成され、
前記着脱自在とされた綴じ板側の軸部材は、前記綴じ板を移動可能に貫通して外側に延びる延長軸部を備える、という構成を採っている。このような構成とすれば、着脱自在に設けられた綴じ板をベースから取り外すことで、他方の綴じ板を回転させることができ、これによって軸部材をベースに対して起立する方向に向けることができるようになる。更に、ベースから取り外された綴じ板は、延長軸部側に移動させることが可能となり、綴じ板間の距離を長く取ることができる。従って、綴じ込まれた書類を略平面姿勢に保って書類の閲覧性を改善することが可能となる。しかも、この状態で、取り外された綴じ板側の軸部材を他方の軸部材から分離することで、加除整理を効率的に行うことができる。
【0011】
また、本発明は、表紙体の内面側に綴じ具を装着してなるファイルにおいて、
前記綴じ具は、ベースの両側に回転可能に相対配置されるとともに、少なくとも一方がベースに着脱自在に設けられた一対の綴じ板と、これら綴じ板間に位置する綴じ部材とを備え、
前記綴じ部材は、各綴じ板にそれぞれ支持されて軸方向に伸縮可能に嵌合する軸部材により構成され、
前記着脱自在とされた綴じ板側の軸部材は、前記綴じ板を移動可能に貫通するとともに、前記表紙体を貫通して当該表紙体の外側まで延びる延長軸部を備える、という構成を採っている。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明において、前記綴じ板は、ベースに対してそれぞれ着脱自在に設けられ、前記軸部材は、各綴じ板を移動可能に貫通して外側に延びる延長軸部をそれぞれ備える、という構成を採ることが好ましい。このような構成とすれば、各綴じ板がベースに対して着脱自在となっているため、ベースから取り外すべき綴じ板を任意に選択できるとともに、必要に応じてベースと分離した状態で、書類の一部を綴じ込んだ綴じ板を抜き出すことも可能となる。
【0013】
また、本発明に係る綴じ具において、前記延長軸部は、曲線状部を介して前記ベースの位置よりも更に下向きに延びる構成を採り、これにより、綴じ板の移動距離を長く確保することができるとともに、綴じ板を倒伏姿勢にして書類を平面的に開くことを可能にして閲覧性を改善することが可能となる。
【0014】
更に、前記ファイルにおいて、前記延長軸部は、前記表紙体の外側で掴み領域を形成するように設ける、という構成を採っている。このような構成を採用することで、例えば、ファイルがキャビネットに収納されている場合に、当該ファイルを容易に手前側に引き出しできるようになる。
【0015】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図面を参照しながら説明する。
【0016】
図1には、本実施例に係る綴じ具が適用されたファイルの概略斜視図が示され、図2には、その要部拡大斜視図が示されている。また、図3には、前記ファイルを開いた状態の要部拡大斜視図が示されている。これらの図において、ファイル10は、表紙体11と、この表紙体11の内面側に着脱自在に設けられた綴じ具12とにより構成されている。表紙体11は、綴じ具12の装着面をなす背表紙15と、この背表紙15の短寸幅方向両側に連なる一対の表紙16,16とにより構成されている。ここで、表紙16,16の面内には、前記綴じ具12の短寸幅方向(左右方向)両側を表出させる切欠窓18が形成されている。
【0017】
前記綴じ具12は、図3に示されるように、ベース固定具20によって背表紙15の内面側に着脱自在に固定されたベース21と、このベース21の幅方向両側の中央部に配置された一対の操作部材22,22と、ベース21の幅方向両側に支持されるとともに、前記操作部材22,22に一部がそれぞれ保持される一対の軸ピン24,24と、これらの軸ピン24,24に回転可能且つ着脱自在に設けられた第1及び第2の綴じ板25,26と、これらの綴じ板25,26に支持された綴じ部材27とにより構成されている。綴じ部材27は、第1及び第2の綴じ板25,26の相対面二箇所を貫通するとともに、相互にテレスコピックな関係で軸方向に伸縮可能に嵌合する軸部材としての第1の綴じ軸28及び第2の綴じ軸29とからなる。綴じ具12は、前記操作部材22,22を内方に押圧操作することで、軸ピン24の軸線位置が内側にずれるようになり、これにより、軸ピン24と第1及び第2の綴じ板25,26の下端側との係り合いが解除可能とされてベース21より取り外しできるようになっている。
【0018】
前記ベース固定具20は、図2及び図3に示されるように、背表紙15の外面側二箇所領域に配置される外側部材30,30と、前記ベース21の長手方向両側領域に配置される内側部材31,31とにより構成されている。外側部材30は、背表紙15及びベース21を貫通して内方に突出する複数のフック部33を備えている一方、内側部材31は、前記フック部33に係り合うように形成された複数の穴35を備え、これにより、外側部材30と内側部材31とがベース21を挟み込む態様で背表紙15の内面側に着脱自在となっている。
【0019】
前記第1の綴じ軸28は一本のパイプ材を用いて形成されている。この第1の綴じ軸28は、図3に示されるように、第1の綴じ板25の二箇所に形成された一対の穴40,40をそれぞれ貫通して第2の綴じ板26側に延びる直線状部28A,28Aと、これら直線状部28A,28Aの外方に連なって下向きに湾曲して延びる曲線状部28B,28Bと、当該曲線状部28B,28Bに連なってベースの位置よりも下向きに延びて表紙16の切欠窓18を通じて表紙16の外側まで延びる直線状の延長軸部28C,28Cと、これら延長軸部28C,28Cの先端間を連結して掴み領域を形成する連結軸部28Dとにより構成されている。この第1の綴じ軸28は、第1の綴じ板25がベース21から取り外されたときに、第1の綴じ板25が延長軸部28Cの領域まで移動できる太さに設けられている。
【0020】
前記第2の綴じ軸29は、図2及び図4に示されるように、一本の軸材を用いて形成されており、第1の綴じ軸28と同様の形状に設けられている。具体的には、第2の綴じ板26の二箇所に形成された一対の穴41,41をそれぞれ貫通して第1の綴じ板25側に延び、且つ、第1の綴じ軸28における直線状部28A,28A内に伸縮可能に嵌合する直線状部29A,29Aと、これら直線状部29A,29Aの外方に連なって下向きに湾曲して延びる曲線状部29B,29Bと、当該曲線状部29B,29Bに連なってベース21の位置よりも下向きに延びて表紙16の切欠窓18を通じて表紙16の外側まで延びる直線状の延長軸部29C,29Cと、これら延長軸部29C,29Cの先端間を連結して掴み領域を形成する連結軸部29Dとにより構成されている。この第2の綴じ軸29も、第2の綴じ板26がベース21から取り外されたときに、第2の綴じ板26が延長軸部29Cの領域まで移動できる太さに設けられている。なお、第2の綴じ軸29において、直線状部29Aは、曲線状部29B寄りの一定領域を除いて先端までの外径が第1の綴じ軸28側の直線状部28Aの内径に略一致する。また、直線状部29Aにおける前記曲線状部29B寄りの一定領域と、曲線状部29B、延長軸部29C及び連結軸部29Dは、第1の綴じ軸28の直線状部28Aの外径と略一致する外径となっている。
【0021】
次に、本実施例における作用について図6及び図7をも参照して説明する。
【0022】
図3に示されるように、綴じ具12は、第1及び第2の綴じ板25,26がベース21の幅方向両側に支持された状態で相対的に起立した姿勢となり、これらの間に位置する第1及び第2の綴じ軸28,29によって書類が綴じ込まれることとなる。この状態では、図2に示されるように、各綴じ軸28,29は、それらの曲線軸部28B,29Bから連結軸部28D,29Dの領域が、表紙16,16の各切欠窓18,18を貫通して外側に突出する状態となる。
【0023】
ここで、第2の綴じ板26側の操作部材22を内方に向けて押圧操作すると、第2の綴じ板26がベース21から外れることとなる。次に、第2の綴じ軸29の曲線状部29B、延長軸部29C及び連結軸部29Dを切欠窓18に潜らせながら表紙16を開き、そして、図4及び図6に示されるように、第1の綴じ板25を外側に倒れ込ませるように第2の綴じ板26を上方に回転させることで、第2の綴じ軸29全体が表紙16の内面側上方に移動することとなる。このとき、第1の綴じ軸28側に支持されている書類Pは、図6中右側の表紙16の内面上で略水平姿勢に変位し、見易い閲覧状態と容易なる筆記性を確保することとなる。
【0024】
書類Pの加除、整理を行う場合には、図7に示されるように、第2の綴じ軸29を第1の綴じ軸28から抜き出した後、第1の綴じ軸28を書類Pの綴じ穴に対して抜き差しすればよい。この際、多数枚の書類Pの中間に書類Pを加えたり、中間の書類Pを抜き出したりする場合には、該当する頁位置を開いておき、当該頁位置の上方にある書類Pを第2の綴じ軸29側に退避させた状態で行うことができる。そして、加除整理が終了した後に、第2の綴じ軸29を第1の綴じ軸28に再び嵌合させて第2の綴じ軸29側に退避させた書類Pを第1の綴じ軸28側に戻して第2の綴じ板26をベース21に装着すればよい。
【0025】
ファイル10を図示しないキャビネットに収納する場合には、背表紙15が手前側をなるようにして多数のファイル10を収納することができる。この場合、各ファイル10の手前側には延長軸部28C,29C及び連結軸部28D,29Dが位置することとなる。従って、連結軸部28D,29Dを掴み領域としてこれに指先を引っかけて手前側に引き出すことで、該当するファイル10を滑り落とさず取り出して持ち運ぶことができる。また、取り出した後のファイル10の持ち運びには、表紙16を把持することなく二つの連結軸部28D,29Dを掴んで行うことができ、表紙体11の特定領域を手垢等で汚損してしまうようなこともない。
【0026】
従って、このような実施例によれば、パイプ式の綴じ具を用いた場合であっても、一方の綴じ板25又は26をベース21から外すことによって書類Pを平面的に保つことができ、閲覧し易い状態に保つことができる。しかも、この状態では筆記も容易となる。
【0027】
また、書類Pの加除に際しては、延長軸部28C,29Cを利用することで、書類Pを退避させておく領域が形成されるので、多数の書類Pの中間位置で加除整理する場合に、書類Pを完全に抜き出す必要性を無くして効率的に作業を行うことができる。
【0028】
また、連結軸部28D,29Dを引っ掛け領域として利用可能となることから、壁面や家具の側板等にフックを設けておくことで、当該フックに吊り下げ保持させることもできる。
【0029】
また、ファイル10をキャビネット等に収納した状態で取り出すときに、連結軸部28D,29Dを指先の引っ掛け領域として利用でき、ファイル10が高重量となっていても、容易にキャビネットより取り出すことができる。
【0030】
なお、前記実施例では、第1及び第2の綴じ板25,26がベース21に対して着脱自在となる綴じ具12を示したが、少なくとも一方の綴じ板が着脱自在であればよい。
【0031】
また、延長軸部28C,29C及び連結軸部28D,29Dは、背表紙15から外側に突出する構成を示したが、これらの領域が表紙16,16の面上に位置するように、適宜な関節機構を第1及び第2の綴じ軸28,29に設けてもよい。更に、第1及び第2の綴じ軸28,29の形状も図示構成例に限定されるものではなく、綴じ板25,26の移動及び書類Pの退避を可能とする限りにおいて形状を変更することもできる。
【0032】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、少なくとも一方の綴じ板をベースから取り外すことで、他方の綴じ板を回転させることができ、これによって軸部材をベースに対して起立する方向に向けることが可能となる。更に、ベースから取り外された綴じ板は、延長軸部側に移動させることが可能となり、綴じ板間の距離を長く取ることができる。従って、綴じ込まれた書類を略平面姿勢に保って書類の閲覧性を改善することができる。しかも、取り外された綴じ板側の軸部材を他方の軸部材から分離することで、加除整理を効率的に行うことができる。
【0033】
特に、一対の綴じ板がベースに着脱自在に設けられて各綴じ板を貫通する軸部材がそれぞれ延長軸部を備えた構成では、各綴じ板がベースに対して着脱自在となっていることで、ベースから取り外すべき綴じ板を任意に選択できるとともに、必要に応じてベースと分離した状態で書類の一部を綴じ込んだ綴じ板を抜き出すことも可能となる。
【0034】
また、延長軸部が曲線状部を介して前記ベースの位置よりも下向きに延びる構成、或いは表紙体の外側に突出する構成とした場合には、綴じ板の移動距離を長く確保することができるとともに、綴じ板をそれぞれ倒伏姿勢にして書類を平面的に開くことを可能にして閲覧性を更に改善することができる。
【0035】
更に、延長軸部が表紙体の外側で掴み領域を形成するように設けた構成では、例えば、ファイルがキャビネットに収納されている場合に、当該ファイルを容易に手前側に引き出して取り出したり、持ち運びすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係るファイルの概略斜視図。
【図2】前記ファイルの要部拡大斜視図。
【図3】前記ファイルを開いて綴じ具領域を示す概略斜視図。
【図4】一方の綴じ板をベースから取り外した状態を示す概略斜視図。
【図5】第1及び第2の綴じ軸を分離した状態を示す概略斜視図。
【図6】綴じられた書類の閲覧時における状態を示す概略説明図。
【図7】書類を加除整理する状態を示す概念説明図。
【図8】従来の綴じ具を示す概略斜視図。
【符号の説明】
10 ファイル
11 表紙体
12 綴じ具
15 背表紙
16 表紙
21 ベース
25 第1の綴じ板
26 第2の綴じ板
28 第1の綴じ軸(軸部材)
29 第2の綴じ軸(軸部材)
28C 延長軸部
28D 連結軸部
29C 延長軸部
29D 連結軸部
Claims (6)
- ベースの両側に回転可能に相対配置されるとともに、少なくとも一方がベースに着脱自在に設けられた一対の綴じ板と、これら綴じ板間に位置する綴じ部材とを備えた綴じ具において、
前記綴じ部材は、各綴じ板にそれぞれ支持されて軸方向に伸縮可能に嵌合する軸部材により構成され、
前記着脱自在とされた綴じ板側の軸部材は、前記綴じ板を移動可能に貫通して外側に延びる延長軸部を備えていることを特徴とする綴じ具。 - 前記綴じ板は、ベースに対してそれぞれ着脱自在に設けられ、前記軸部材は、各綴じ板を移動可能に貫通して外側に延びる延長軸部をそれぞれ備えていることを特徴とする請求項1記載の綴じ具。
- 前記延長軸部は、曲線状部を介して前記ベースの位置よりも更に下向きに延びていることを特徴とする請求項1又は2記載の綴じ具。
- 表紙体の内面側に綴じ具を装着してなるファイルにおいて、
前記綴じ具は、ベースの両側に回転可能に相対配置されるとともに少なくとも一方がベースに着脱自在に設けられた一対の綴じ板と、これら綴じ板間に位置する綴じ部材とを備え、
前記綴じ部材は、各綴じ板にそれぞれ支持されて軸方向に伸縮可能に嵌合する軸部材により構成され、
前記着脱自在とされた綴じ板側の軸部材は、前記綴じ板を移動可能に貫通するとともに、前記表紙体を貫通して当該表紙体の外側まで延びる延長軸部を備えていることを特徴とするファイル。 - 前記綴じ板は、前記ベースに対してそれぞれ着脱自在に設けられ、前記軸部材は各綴じ板を移動可能に貫通するとともに、前記表紙体を貫通して当該表紙体の外側まで延びることを特徴とする請求項4記載のファイル。
- 前記延長軸部は、前記表紙体の外側で掴み領域を形成することを特徴とする請求項4又は5記載のファイル。
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