JP4090824B2 - 軌道回路伝送装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、軌道回路伝送装置、特に、軌道回路を利用して列車を検知すると共に、列車に対して地上側からATC等の情報を伝送することができる列車制御用の軌道回路伝送装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、軌道回路を利用した列車位置検知装置は、レール(軌道)を所定長さ毎に区分して形成した閉塞区間のレールを軌道回路の一部とし、その軌道回路の列車の進出する側に、所定周波数の信号を送出する送信器を接続し、閉塞区間の列車が進入する側に信号を受信する受信器を接続して構成されている。
このような構成においては、閉塞区間内に列車が在線し、レールが列車の車軸(車輪)で短絡されたときは受信器の出力レベルが低下し、閉塞区間内に列車が存在しないときは、受信器の出力レベルが所定の高さに維持されることから、受信機の出力レベルによって軌道回路上の列車の有無を検知していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の軌道回路を利用した列車検知装置においては、軌道回路の一部を構成するレールが、雑音、特に周波数性雑音を受けやすい環境にあるため、特に雑音周波数と信号周波数とが一致した場合に、信号強度が雑音と比較して相対的に低下するため、列車検知性能が悪化するという問題点があった。
また、列車上に速度制限信号等を送るATC等の情報伝送は、列車検知用信号を矩形波変調し、これを列車上で受信して搬送波の変調波を検出することにより信号の区別をしていたため、列車検知用信号が共用できない場合には、別のATC周波数を設けて重畳し、軌道回路に送信していた。このため、列車検知用信号の受信回路と同様、妨害波の影響を受けやすいという問題点があった。
この発明は、これらの問題点を解決するためになされたもので、列車検知と共にATCなどの情報も伝送可能であり、列車検知の性能も向上させることができる軌道回路伝送装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る軌道回路伝送装置は、軌道回路に送信機、受信機を接続し、軌道回路上の列車在線の有無を検出すると共に、列車に対して信号を送信することができる軌道回路伝送装置において、送信機を、同期用疑似雑音(PN)符号を発生する同期用PN符号発生手段と、この同期用PN符号発生手段と同期をとって動作する伝送データ用PN符号発生手段と、同期用PN符号を送信する同期信号スペクトル拡散変調手段と、伝送データを伝送データ用PN符号でスペクトル拡散して送信する伝送データスペクトル拡散変調手段とから構成し、受信機を、受信信号から同期用PN符号発生手段で発生するPN符号を参照して同期用PN符号の受信強度と同期情報とを取り出す同期捕捉手段と、上記伝送データ用PN符号発生手段と同一のPN符号を発生するデータPN符号発生手段と、上記データPN符号発生手段から発生されたPN符号の符号位相を上記同期捕捉手段で得られた同期情報に一致させ、このPN符号を参照信号として受信信号を逆拡散するスペクトル拡散復調およびデータ復調を行ない外部に出力するデータ復調手段とから構成したものである。
【0005】
即ち、この発明は、在線検知用として妨害波に強いスペクトル拡散変調信号をデータで変調せずに送信し、これと同時に在線検知用信号とは直接関係ないデータをスペクトル拡散変調方式により送信するものである。一般にATC信号などのデータを重畳したスペクトル拡散変調信号の同期を得るのは難しいが、データの重畳されていないPN符号の同期を捕捉するのは比較的容易であり、確実に受信強度を観測することができる。また、データの重畳されたスペクトル拡散変調波を直接復調することは難しいが、同期を得た状態ではスペクトル拡散復調によりデータを復調するのは容易であり、データを確実に取り出すことができる。
従って、この発明によれば、軌道回路を伝送路としたスペクトル拡散変調方式による信頼性の高い通信を実現することができる。
【0006】
この発明に係る軌道回路伝送装置は、また、軌道回路に送信機、受信機を接続し、軌道回路上の列車在線の有無を検出すると共に、列車に対して信号を送信することができる軌道回路伝送装置において、送信機を、在線検知用信号発生手段と、同期用PN符号発生手段と、この同期用PN符号発生手段と同期をとって動作する伝送データ用PN符号発生手段と、在線検知用信号を同期用PN符号で拡散して送信する同期信号スペクトル拡散変調手段と、伝送データを伝送データ用PN符号でスペクトル拡散して送信する伝送データスペクトル拡散変調手段とから構成し、受信機を、受信信号から同期用PN符号発生手段で発生するPN符号を参照して在線検知用信号と在線検知用信号の受信強度と同期用PN符号の同期情報とを取り出す同期捕捉手段と、上記伝送データ用PN符号発生手段と同一のPN符号を発生するデータPN符号発生手段と、上記データPN符号発生手段から発生されたPN符号の符号位相を上記同期捕捉手段で得られた同期情報に一致させ、このPN符号を参照信号として受信信号を逆拡散するスペクトル拡散復調およびデータ復調を行ない外部に出力するデータ復調手段とから構成したものである。
【0007】
即ち、この発明は、在線検知に使用する信号を妨害波に強いスペクトル拡散変調方式で送信し、これと同時に在線検知用信号とは直接関係ないデータをスペクトル拡散変調方式により送信するものである。在線検知に使用する信号は比較的簡単な信号を送信するため、これをスペクトル拡散変調した変調波を受信機によって同期を捕捉するのは比較的容易である。このため、この同期情報を利用してデータのスペクトル拡散復調を実施することによりデータを確実に取り出すことが可能である。従って、この発明においても、軌道回路を伝送路としたスペクトル拡散変調方式による信頼性の高い通信を実現することができる。
【0008】
この発明に係る軌道回路伝送装置は、また、上記送信機の同期用PN符号発生手段から複数のPN符号を発生させ、各PN符号を一定周期で順次切り替えて送信すると共に、受信機は、同期用PN符号の切替順序を捕捉して同期情報を取り出すようにしたものである。即ち、複数の異なるPN符号を周期的に切り替えて送信しているため、送信機固有のIDなどの付加的な情報を受信機に送ることができ、情報伝送をさらに有利にすることができる。
【0009】
この発明に係る軌道回路伝送装置は、また、上記送信機の同期用PN符号発生手段から複数のPN符号を発生させ、各PN符号を可変周期で順次切り替えて送信すると共に、受信機は、同期用PN符号の切替順序を捕捉して同期情報を取り出すようにしたものである。即ち、複数の可変周期のPN符号を順次切り替えることにより、さらに複雑な情報を同期信号を使用して送信することができ、多様な情報の利用を可能にするものである。
【0010】
この発明に係る軌道回路伝送装置は、また、上記送信機が複数の同期用PN符号発生手段を有し、外部に複数の同期用PN符号を同時に送信し得るようにしたものである。このように構成することにより、送信機の信号を複数の受信機で受信する場合などにおいて、個々の受信機に対してより優位な異なる送信条件を使用することにより受信機の利用効率、利用の多様性を高めることができる。
【0011】
この発明に係る軌道回路伝送装置は、また、上記受信機が送信されたPN符号を複数同時に復調して同期情報を取り出すようにしたものである。即ち、異なる送信条件の同期信号を同時に受信して受信状態の判定に使用しているため、同期信号の信頼性をより高めることができる。
【0012】
この発明に係る軌道回路伝送装置は、また、上記受信機がPN符号周期より十分長い時間送信波を受信し、これを一度に観測して同期用PN符号または在線検知用信号の受信強度および同期情報を取り出すようにしたものである。即ち、同期用PN符号の周期より十分長い時間観測した受信波を使用して同期判定を行なうものであるため、より雑音や妨害波に強い同期判定を行なうことができる。
【0013】
この発明に係る軌道回路伝送装置は、また、上記送信機が伝送データを伝送データ用PN符号でスペクトル拡散変調して送信する伝送データスペクトル拡散変調手段を複数備え、異なる伝送データ用PN符号を使用して、同時に異なるデータを送信するようにしたものである。即ち、同期PN符号に同期したスペクトル拡散データを複数送信しているため、周波数利用効率を高めることができる。
【0014】
この発明に係る軌道回路伝送装置は、また、上記受信機が伝送データ用PN符号発生手段およびこの伝送データ用PN符号発生手段で発生したPN符号により受信信号を逆拡散して送信されたデータを取り出すデータ復調手段を複数備え、各復調手段が送信機より送信されたデータ用PN符号に対応した異なるPN符号を使用して同時にデータを復調するようにしたものである。このような構成とすることにより、伝送速度をさらに高めることができる。
【0015】
この発明に係る軌道回路伝送装置は、また、受信機で得られた同期用PN符号、または在線検知用信号の受信強度にもとづいて軌道回路上の列車の在線を判定する在線判定手段を設けたものである。即ち、スペクトル拡散変調された在線検知用信号を使用して在線検知を行なうものであるため、雑音、妨害波に強い在線検知性能を持つことになる。
【0016】
この発明に係る軌道回路伝送装置は、また、上記受信機で得られた同期用PN符号、または在線検知用信号の受信強度と、送信機より送信されたデータが受信機で受信されていることを観測することにより軌道回路上の列車の在線を判定する在線判定手段を設けたものである。即ち、スペクトル拡散変調された在線検知信号と、より複雑な変化をする信号データを抽出し、これらを照合するものであるため、在線検知の信頼性をより高めることができる。
【0017】
この発明に係る軌道回路伝送装置は、また、上記受信機でデータを取り出すデータ復調手段におけるスペクトル拡散復調の受信強度を観測し、この受信強度にもとづいて、あるいはこの受信強度と同期用PN符号、または在線検知用信号の受信強度とにもとづいて在線検知を行なう在線判定手段を設けたものである。
このような構成とすることにより、データもスペクトル拡散変調されるため、その受信強度が定義できる。このため、この信号を使用しても同様に在線検知は可能である。また、この情報を在線検知判定に追加することにより、在線検知の信頼性をさらに高めることができる。
【0018】
この発明に係る軌道回路伝送装置は、また、軌道回路に送信機を接続すると共に、受信機を列車上に設け、軌道回路上の列車在線の有無を検出すると共に、列車に対して信号を送信することができる軌道回路伝送装置において、送信機を、同期用PN符号発生手段と、この同期用PN符号発生手段と同期をとって動作する伝送データ用PN符号発生手段と、同期用PN符号を送信する同期信号スペクトル拡散変調手段と、伝送データを伝送データ用PN符号でスペクトル拡散して送信する伝送データスペクトル拡散変調手段とから構成し、受信機を、受信信号から同期用PN符号発生手段で発生するPN符号を参照して同期用PN符号の受信強度と同期情報とを取り出す同期捕捉手段と、上記伝送データ用PN符号発生手段と同一のPN符号を発生するデータPN符号発生手段と、上記データPN符号発生手段から発生されたPN符号の符号位相を上記同期捕捉手段で得られた同期情報に一致させ、このPN符号を参照信号として受信信号を逆拡散するスペクトル拡散復調およびデータ復調を行ない外部に出力するデータ復調手段とから構成したものである。即ち、受信機は、軌道回路に固定されている必要はなく、軌道回路上の列車に設けても軌道回路に送信されている信号を取得する設備があれば、固定された受信機と同様にデータを受信することが可能である。
【0019】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態1を図にもとづいて説明する。図1は、実施の形態1の概略構成を示すブロック図である。この図において、1は送信機で、送信出力を軌道3に送信するようにされている。2は受信機で、上記軌道3を介して送信機1からの信号を受信するようにされ、送信機1および軌道3と共に軌道回路伝送装置を構成するものである。送信機1は以下に述べる各手段によって構成されている。即ち、11は擬似雑音(PN)符号を生成する同期PN符号発生手段、10は在線検知信号を出力する在線検知信号発生手段、12は同期PN符号発生手段11で生成されたPN符号と、在線検知信号発生手段10から出力された在線検知信号とを加算する加算手段、13は搬送波発生手段、14は加算手段12からの加算信号によって搬送波発生手段13で生成された搬送波を変調し出力する変調手段、15は同期PN符号発生手段11と同期を取った状態で異なるPN符号を生成するデータPN符号発生手段、16はデータ発生手段で、外部から与えられたデータを、あるいは外部から与えられた情報に対応したデータを出力するものである。
【0020】
17はデータPN符号発生手段15で生成されたPN符号とデータ発生手段16から出力されたデータとを加算する加算手段、18は加算手段17の加算結果を使用して搬送波発生手段13から発生される搬送波を変調する変調手段である。なお、搬送波発生手段13から変調手段18に供給される搬送波は変調手段14に供給されるものと周波数、位相がそれぞれ同じであってもよいし、いずれか一方あるいは両方とも異なるようにすることも可能である。19は変調手段14および変調手段18の出力を同時に軌道3に送信する送信手段である。
【0021】
受信機2は以下に述べる各手段によって構成されている。即ち、20は送信機1の同期PN符号発生手段11と同一のPN符号を発生する同期PN符号発生手段、21は軌道3を介して受信した送信機1からの信号を同期PN符号発生手段20で発生されたPN符号を使用してPN符号の同期を取る同期捕捉手段、22は同期捕捉手段21からの同期情報により、同期PN符号の受信強度を観測し、外部に出力する在線検知信号検出手段、24は送信機のデータPN符号発生手段15と同一のPN符号を発生するデータPN符号発生手段、23はデータPN符号発生手段24から発生されたPN符号の符号位相を同期捕捉手段21で得られた同期情報に一致させ、このPN符号を参照信号として受信信号を逆拡散するスペクトル拡散復調およびデータ復調を行ない外部に出力するデータ復調手段である。
【0022】
実施の形態1は以上のように構成されているため、送信機1からスペクトル拡散変調され送信されたデータを受信機2で確実に復調することができる。
なお、送信機1を構成する手段のうち、在線検知信号発生手段10および加算手段12は必須要素ではなく、同期PN符号発生手段11のPN符号を直接変調手段14に入力し、搬送波発生手段13で生成された搬送波を変調するようにしても同様な作用、効果を期待することができる。図示のように、在線検知信号発生手段10の出力を加算した場合には、送信する情報量を増加させることが可能となる。
【0023】
図2は、実施の形態1の異なる実施例を示すものである。図2において、図1と同一または相当部分には同一符号を付して説明を省略する。図1と異なる点は、送信機の同期PN符号発生手段11Aがそれぞれ複数のPN符号を発生させ、これらを一定周期で切り替えて同期用信号を送信するようにした点である。
また、受信機では、同期PN符号発生手段20Aが同様に複数のPN符号を発生するようにされ、送信機1からの同期信号を受信して同期を得るようにされている。このような構成とすることにより、送信機固有のIDなどの付加的な情報を同期信号を使用して受信機に送ることが可能になり、情報伝送をさらに有利にすることができる。
【0024】
図3は、実施の形態1の更に異なる実施例を示すものである。図3において、図2と同一または相当部分には同一符号を付して説明を省略する。図2と異なる点は、送信機および受信機の同期PN符号発生手段11A、20Aからそれぞれ発生される複数のPN符号の周期をデータの送信周期や外部の指令などの要件により可変となるように構成した点である。このような構成とすることにより、データ量は少ないが緊急を要する信号の伝送や可変長データの周期など、さらに複雑な情報を同期信号を使用して送信することができる。
【0025】
実施の形態2.
次に、この発明の実施の形態2を図にもとづいて説明する。図4は、実施の形態2の概略構成を示すブロック図である。この図において、図1と同一または相当部分には同一符号を付して説明を省略する。図1と異なる点は、送信機1に同期用PN符号を送信する機能を複数組設け、それぞれを並列的に動かすことが出来るようにした点で、図4は2組設けた例を示している。即ち、11Bは第2の同期PN符号発生手段、10Bは第2の在線検知信号発生手段、12Bは第2の加算手段、14Bは第2の変調手段で、それぞれの機能は図1で説明したものと同様であるため説明を省略する。このように構成することにより、送信機1の信号を複数の受信機で受信する場合などで、個々の受信機に対応して、より優位な異なる送信条件を使用することにより受信機の利用効率、利用の多様性を高めることができる。
【0026】
図5は、実施の形態2の異なる実施例を示すものである。この図において、図4と同一または相当部分には同一符号を付して説明を省略する。図4と異なる点は、送信機1から送信された複数の同期信号を受信機2で同時に受信可能とした点である。このための構成として第2の同期PN符号発生手段20B、第2の同期捕捉手段21Bおよび第2の在線検知信号検出手段22Bを受信機2に設けている。それぞれを複数組設けてもよいことは云うまでもない。異なる送信条件の同期信号を同時に受信して受信状態の判定に使用しているため、同期信号の信頼性をより高めることができる。
【0027】
実施の形態3.
次に、この発明の実施の形態3を図にもとづいて説明する。図6は、実施の形態3の概略構成を示すブロック図である。この図において、図1と同一または相当部分には同一符号を付して説明を省略する。図1と異なる点は、受信機の同期捕捉手段21が、同期用PN符号の周期より十分長い時間観測した受信波を使用して同期用PN符号または在線検知信号の受信強度および同期情報を取り出し同期判定を行なうようにした点である。このような構成とすることにより、雑音や妨害波に強い同期判定を行なうことができる。
【0028】
実施の形態4.
次に、この発明の実施の形態4を図にもとづいて説明する。図7は、実施の形態4の概略構成を示すブロック図である。この図において、図1と同一または相当部分には同一符号を付して説明を省略する。図1と異なる点は、送信機1にデータ送信部を複数設け、これらが同時に異なるデータを送信し得るようにした点で、図7は2組設けた例を示している。即ち、15Bは第2のデータPN符号発生手段、16Bは第2のデータ発生手段、17Bは第2の加算手段、18Bは第2の変調手段で、それぞれの機能は図1で説明したものと同様であるため説明を省略する。このような構成とすることにより、周波数利用効率を高めることができる。
【0029】
図8は、実施の形態4の異なる実施例を示すものである。この図において、図7と同一または相当部分には同一符号を付して説明を省略する。図7と異なる点は、受信機2にデータの受信、復調手段を複数組設け、同時に送信された複数のデータを受信できるようにした点で、図8は2組設けた例を示している。
即ち、23Bは第2のデータ復調手段、24Bは第2のデータPN符号発生手段で、それぞれの機能は図7で説明したものと同様であるため説明を省略する。
このような構成とすることにより、伝送速度をさらに高めることができる。
【0030】
実施の形態5.
次に、この発明の実施の形態5を図にもとづいて説明する。図9は、実施の形態5の概略構成を示すブロック図である。この図において、図1と同一または相当部分には同一符号を付して説明を省略する。図1と異なる点は、受信機2に在線判定手段を設けた点である。即ち、4は受信機2の在線検知信号検出手段に接続された在線判定手段で、受信機2の在線検知信号検出手段22から出力される在線検知信号が正常な場合には列車非在線、異常な値を出力した場合には列車在線と判定する。この実施の形態は、スペクトル拡散変調波を使用して在線検知を行なうもので、高い信頼性を確保することができる。
【0031】
図10は、実施の形態5の異なる実施例を示すものである。図10において、図9と同一または相当部分には同一符号を付して説明を省略する。図9と異なる点は、在線判定手段にデータ復調手段23の復調データをも与えるようにした点である。即ち、4Aは受信機2の在線検知信号検出手段22およびデータ復調手段23に接続された在線判定手段で、受信機2の在線検知信号検出手段22から出力される在線検知信号とデータ復調手段23から出力される復調データが共に正常な場合には列車非在線、いずれかが異常な値を出力した場合には列車在線と判定するもので、在線検知に対する信頼性を更に向上することができる。
【0032】
図11は、実施の形態5の更に異なる実施例を示すものである。図11において、図9と同一または相当部分には同一符号を付して説明を省略する。図9と異なる点は、送信機1がデータもスペクトル拡散変調された状態で送信していて、その受信強度を定義できるため、この信号を在線判定手段4Bに与えて在線検知を行なうようにした点である。このような構成とすることにより、在線検知の信頼性を更に高めることができる。
【0033】
実施の形態6.
次に、この発明の実施の形態6を図にもとづいて説明する。図12は、実施の形態6の概略構成を示すブロック図である。この実施の形態は、受信機を列車に搭載し、送信機から軌道回路3に送信される信号を軌道回路上に在線する列車上において復調するようにしたものである。軌道回路3に送信されている信号は、信号受信手段55を介して列車に搭載された受信機5に入力される。
受信機を構成する同期PN符号発生手段50、同期捕捉手段51、在線検知信号検出手段52、データ復調手段53、データPN符号発生手段54の機能はそれぞれ図1の同期PN符号発生手段20、同期捕捉手段21、在線検知信号検出手段22、データ復調手段23、データPN符号発生手段24の機能と同一であり、列車において軌道回路上の信号を受信した後は、図1に示す受信機2と同一の処理を行なうことにより軌道回路上に送信されたデータを取得する。
このような構成とすることにより、列車上においても地上に設置された送信機からスペクトル拡散変調されて送信されたデータを確実に復調することができる。
なお、同期捕捉用信号およびデータ信号を送信する周波数については、それぞれ同一の周波数を使用してもよいし、異なる周波数を使用してもよい。また、同期用あるいはデータ用PN符号を複数同時に送信する場合も、それぞれ同一周波数でもよいし、異なる周波数を使用してもよい。
【0034】
【発明の効果】
この発明に係る軌道回路伝送装置は、軌道回路に送信機、受信機を接続し、軌道回路上の列車在線の有無を検出すると共に、列車に対して信号を送信することができる軌道回路伝送装置において、送信機を、同期用疑似雑音(PN)符号を発生する同期用PN符号発生手段と、この同期用PN符号発生手段と同期をとって動作する伝送データ用PN符号発生手段と、同期用PN符号を送信する同期信号スペクトル拡散変調手段と、伝送データを伝送データ用PN符号でスペクトル拡散して送信する伝送データスペクトル拡散変調手段とから構成し、受信機を、受信信号から同期用PN符号発生手段で発生するPN符号を参照して同期用PN符号の受信強度と同期情報とを取り出す同期捕捉手段と、上記伝送データ用PN符号発生手段と同一のPN符号を発生するデータPN符号発生手段と、上記データPN符号発生手段から発生されたPN符号の符号位相を上記同期捕捉手段で得られた同期情報に一致させ、このPN符号を参照信号として受信信号を逆拡散するスペクトル拡散復調およびデータ復調を行ない外部に出力するデータ復調手段とから構成したため、軌道回路を伝送路としたスペクトル拡散変調方式による信頼性の高い通信を実現することができる。
【0035】
この発明に係る軌道回路伝送装置は、また、軌道回路に送信機、受信機を接続し、軌道回路上の列車在線の有無を検出すると共に、列車に対して信号を送信することができる軌道回路伝送装置において、送信機を、在線検知用信号発生手段と、同期用PN符号発生手段と、この同期用PN符号発生手段と同期をとって動作する伝送データ用PN符号発生手段と、在線検知用信号を同期用PN符号で拡散して送信する同期信号スペクトル拡散変調手段と、伝送データを伝送データ用PN符号でスペクトル拡散して送信する伝送データスペクトル拡散変調手段とから構成し、受信機を、受信信号から同期用PN符号発生手段で発生するPN符号を参照して在線検知用信号と在線検知用信号の受信強度と同期用PN符号の同期情報とを取り出す同期捕捉手段と、上記伝送データ用PN符号発生手段と同一のPN符号を発生するデータPN符号発生手段と、上記データPN符号発生手段から発生されたPN符号の符号位相を上記同期捕捉手段で得られた同期情報に一致させ、このPN符号を参照信号として受信信号を逆拡散するスペクトル拡散復調およびデータ復調を行ない外部に出力するデータ復調手段とから構成したため、この発明においても、軌道回路を伝送路としたスペクトル拡散変調方式による信頼性の高い通信を実現することができる。
【0036】
この発明に係る軌道回路伝送装置は、また、上記送信機の同期用PN符号発生手段から複数のPN符号を発生させ、各PN符号を一定周期で順次切り替えて送信すると共に、受信機は、同期用PN符号の切替順序を捕捉して同期情報を取り出すようにし、複数の異なるPN符号を周期的に切り替えて送信しているため、送信機固有のIDなどの付加的な情報を受信機に送ることができ、情報伝送をさらに有利にすることができる。
【0037】
この発明に係る軌道回路伝送装置は、また、上記送信機の同期用PN符号発生手段から複数のPN符号を発生させ、各PN符号を可変周期で順次切り替えて送信すると共に、受信機は、同期用PN符号の切替順序を捕捉して同期情報を取り出すようにしたため、さらに複雑な情報を同期信号を使用して送信することができ、多様な情報の利用を可能にするものである。
【0038】
この発明に係る軌道回路伝送装置は、また、上記送信機が複数の同期用PN符号発生手段を有し、外部に複数の同期用PN符号を同時に送信し得るようにしたため、送信機の信号を複数の受信機で受信する場合などにおいて、個々の受信機に対してより優位な異なる送信条件を使用することにより受信機の利用効率、利用の多様性を高めることができる。
【0039】
この発明に係る軌道回路伝送装置は、また、上記受信機が送信されたPN符号を複数同時に復調して同期情報を取り出すようにし、異なる送信条件の同期信号を同時に受信して受信状態の判定に使用しているため、同期信号の信頼性をより高めることができる。
【0040】
この発明に係る軌道回路伝送装置は、また、上記受信機がPN符号周期より十分長い時間送信波を受信し、これを一度に観測して同期用PN符号または在線検知用信号の受信強度および同期情報を取り出すようにし、同期用PN符号の周期より十分長い時間観測した受信波を使用して同期判定を行なうものであるため、より雑音や妨害波に強い同期判定を行なうことができる。
【0041】
この発明に係る軌道回路伝送装置は、また、上記送信機が伝送データを伝送データ用PN符号でスペクトル拡散変調して送信する伝送データスペクトル拡散変調手段を複数備え、異なる伝送データ用PN符号を使用して、同時に異なるデータを送信するようにし、同期PN符号に同期したスペクトル拡散データを複数送信しているため、周波数利用効率を高めることができる。
【0042】
この発明に係る軌道回路伝送装置は、また、上記受信機が伝送データ用PN符号発生手段およびこの伝送データ用PN符号発生手段で発生したPN符号により受信信号を逆拡散して送信されたデータを取り出すデータ復調手段を複数備え、各復調手段が送信機より送信されたデータ用PN符号に対応した異なるPN符号を使用して同時にデータを復調するようにしたため、伝送速度をさらに高めることができる。
【0043】
この発明に係る軌道回路伝送装置は、また、受信機で得られた同期用PN符号、または在線検知用信号の受信強度にもとづいて軌道回路上の列車の在線を判定する在線判定手段を設けたため、雑音、妨害波に強い在線検知性能を確保することができる。
【0044】
この発明に係る軌道回路伝送装置は、また、上記受信機で得られた同期用PN符号、または在線検知用信号の受信強度と、送信機より送信されたデータが受信機で受信されていることを観測することにより軌道回路上の列車の在線を判定する在線判定手段を設け、スペクトル拡散変調された在線検知信号と、より複雑な変化をする信号データを抽出し、これらを照合するものであるため、在線検知の信頼性をより高めることができる。
【0045】
この発明に係る軌道回路伝送装置は、また、上記受信機でデータを取り出すデータ復調手段におけるスペクトル拡散復調の受信強度を観測し、この受信強度にもとづいて、あるいはこの受信強度と同期用PN符号、または在線検知用信号の受信強度とにもとづいて在線検知を行なう在線判定手段を設けたため、データもスペクトル拡散変調され、その受信強度が定義できるため、この信号を使用しても同様に在線検知が可能である。また、この情報を在線検知判定に追加することにより、在線検知の信頼性をさらに高めることができる。
【0046】
この発明に係る軌道回路伝送装置は、また、軌道回路に送信機を接続すると共に、受信機を列車上に設け、軌道回路上の列車在線の有無を検出すると共に、列車に対して信号を送信することができる軌道回路伝送装置において、送信機を、同期用PN符号発生手段と、この同期用PN符号発生手段と同期をとって動作する伝送データ用PN符号発生手段と、同期用PN符号を送信する同期信号スペクトル拡散変調手段と、伝送データを伝送データ用PN符号でスペクトル拡散して送信する伝送データスペクトル拡散変調手段とから構成し、受信機を、受信信号から同期用PN符号発生手段で発生するPN符号を参照して同期用PN符号の受信強度と同期情報とを取り出す同期捕捉手段と、上記伝送データ用PN符号発生手段と同一のPN符号を発生するデータPN符号発生手段と、上記データPN符号発生手段から発生されたPN符号の符号位相を上記同期捕捉手段で得られた同期情報に一致させ、このPN符号を参照信号として受信信号を逆拡散するスペクトル拡散復調およびデータ復調を行ない外部に出力するデータ復調手段とから構成したため、軌道回路に送信されている信号を取得する設備があれば、固定された受信機と同様にデータを受信することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1の概略構成を示すブロック図である。
【図2】 実施の形態1の異なる実施例の概略構成を示すブロック図である。
【図3】 実施の形態1の更に異なる実施例の概略構成を示すブロック図である。
【図4】 この発明の実施の形態2の概略構成を示すブロック図である。
【図5】 実施の形態2の異なる実施例の概略構成を示すブロック図である。
【図6】 この発明の実施の形態3の概略構成を示すブロック図である。
【図7】 この発明の実施の形態4の概略構成を示すブロック図である。
【図8】 実施の形態4の異なる実施例の概略構成を示すブロック図である。
【図9】 この発明の実施の形態5の概略構成を示すブロック図である。
【図10】 実施の形態5の異なる実施例の概略構成を示すブロック図である。
【図11】 実施の形態5の更に異なる実施例の概略構成を示すブロック図である。
【図12】 この発明の実施の形態6の概略構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 送信機、 2 受信機、 3 軌道、 10 在線検知信号発生手段、 11、20 同期PN符号発生手段、 12、17 加算手段、 13 搬送波発生手段、 14、18 変調手段、
15、24 データPN符号発生手段、 16 データ発生手段、
19 送信手段、 21 同期捕捉手段、 22 在線検知信号検出手段、
23 データ復調手段。

Claims (13)

  1. 軌道回路に送信機、受信機を接続し、軌道回路上の列車在線の有無を検出すると共に、列車に対して信号を送信することができる軌道回路伝送装置において、送信機を、同期用疑似雑音(PN)符号を発生する同期用PN符号発生手段と、この同期用PN符号発生手段と同期をとって動作する伝送データ用PN符号発生手段と、同期用PN符号を送信する同期信号スペクトル拡散変調手段と、伝送データを伝送データ用PN符号でスペクトル拡散して送信する伝送データスペクトル拡散変調手段とから構成し、受信機を、受信信号から同期用PN符号発生手段で発生するPN符号を参照して同期用PN符号の受信強度と同期情報とを取り出す同期捕捉手段と、上記伝送データ用PN符号発生手段と同一のPN符号を発生するデータPN符号発生手段と、上記データPN符号発生手段から発生されたPN符号の符号位相を上記同期捕捉手段で得られた同期情報に一致させ、このPN符号を参照信号として受信信号を逆拡散するスペクトル拡散復調およびデータ復調を行ない外部に出力するデータ復調手段とから構成したことを特徴とする軌道回路伝送装置。
  2. 軌道回路に送信機、受信機を接続し、軌道回路上の列車在線の有無を検出すると共に、列車に対して信号を送信することができる軌道回路伝送装置において、送信機を、在線検知用信号発生手段と、同期用PN符号発生手段と、この同期用PN符号発生手段と同期をとって動作する伝送データ用PN符号発生手段と、在線検知用信号を同期用PN符号で拡散して送信する同期信号スペクトル拡散変調手段と、伝送データを伝送データ用PN符号でスペクトル拡散して送信する伝送データスペクトル拡散変調手段とから構成し、受信機を、受信信号から同期用PN符号発生手段で発生するPN符号を参照して在線検知用信号と在線検知用信号の受信強度と同期用PN符号の同期情報とを取り出す同期捕捉手段と、上記伝送データ用PN符号発生手段と同一のPN符号を発生するデータPN符号発生手段と、上記データPN符号発生手段から発生されたPN符号の符号位相を上記同期捕捉手段で得られた同期情報に一致させ、このPN符号を参照信号として受信信号を逆拡散するスペクトル拡散復調およびデータ復調を行ない外部に出力するデータ復調手段とから構成したことを特徴とする軌道回路伝送装置。
  3. 上記送信機は、同期用PN符号発生手段から複数のPN符号を発生させ、各PN符号を一定周期で順次切り替えて送信すると共に、受信機は、同期用PN符号の切替順序を捕捉して同期情報を取り出すようにしたことを特徴とする請求項1または請求項2記載の軌道回路伝送装置。
  4. 上記送信機は、同期用PN符号発生手段から複数のPN符号を発生させ、各PN符号を可変周期で順次切り替えて送信すると共に、受信機は、同期用PN符号の切替順序を捕捉して同期情報を取り出すようにしたことを特徴とする請求項1または請求項2記載の軌道回路伝送装置。
  5. 上記送信機は、複数の同期用PN符号発生手段を有し、外部に複数の同期用PN符号を同時に送信し得るようにしたことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項記載の軌道回路伝送装置。
  6. 上記受信機は、送信されたPN符号を複数同時に復調して同期情報を取り出すようにしたことを特徴とする請求項5記載の軌道回路伝送装置。
  7. 上記受信機は、PN符号周期より十分長い時間送信波を受信し、これを一度に観測して同期用PN符号または在線検知用信号の受信強度および同期情報を取り出すようにしたことを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか1項記載の軌道回路伝送装置。
  8. 上記送信機は、伝送データを伝送データ用PN符号でスペクトル拡散変調して送信する伝送データスペクトル拡散変調手段を複数備え、異なる伝送データ用PN符号を使用して、同時に異なるデータを送信するようにしたことを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか1項記載の軌道回路伝送装置。
  9. 上記受信機は、伝送データ用PN符号発生手段およびこの伝送データ用PN符号発生手段で発生したPN符号により受信信号を逆拡散して送信されたデータを取り出すデータ復調手段を複数備え、各復調手段が送信機より送信されたデータ用PN符号に対応した異なるPN符号を使用して同時にデータを復調するようにしたことを特徴とする請求項8記載の軌道回路伝送装置。
  10. 受信機で得られた同期用PN符号、または在線検知用信号の受信強度にもとづいて軌道回路上の列車の在線を判定する在線判定手段を設けたことを特徴とする請求項1〜請求項9のいずれか1項記載の軌道回路伝送装置。
  11. 上記受信機で得られた同期用PN符号、または在線検知用信号の受信強度と、送信機より送信されたデータが受信機で受信されていることを観測することにより軌道回路上の列車の在線を判定する在線判定手段を設けたことを特徴とする請求項1〜請求項9のいずれか1項記載の軌道回路伝送装置。
  12. 上記受信機でデータを取り出すデータ復調手段におけるスペクトル拡散復調の受信強度を観測し、この受信強度にもとづいて、あるいはこの受信強度と同期用PN符号、または在線検知用信号の受信強度とにもとづいて在線検知を行なう在線判定手段を設けたことを特徴とする請求項10または請求項11記載の軌道回路伝送装置。
  13. 軌道回路に送信機を接続すると共に、受信機を列車上に設け、軌道回路上の列車在線の有無を検出すると共に、列車に対して信号を送信することができる軌道回路伝送装置において、送信機を、同期用PN符号発生手段と、この同期用PN符号発生手段と同期をとって動作する伝送データ用PN符号発生手段と、同期用PN符号を送信する同期信号スペクトル拡散変調手段と、伝送データを伝送データ用PN符号でスペクトル拡散して送信する伝送データスペクトル拡散変調手段とから構成し、受信機を、受信信号から同期用PN符号発生手段で発生するPN符号を参照して同期用PN符号の受信強度と同期情報とを取り出す同期捕捉手段と、上記伝送データ用PN符号発生手段と同一のPN符号を発生するデータPN符号発生手段と、上記データPN符号発生手段から発生されたPN符号の符号位相を上記同期捕捉手段で得られた同期情報に一致させ、このPN符号を参照信号として受信信号を逆拡散するスペクトル拡散復調およびデータ復調を行ない外部に出力するデータ復調手段とから構成したことを特徴とする軌道回路伝送装置。
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