JP4090737B2 - 折畳み扉における断熱把手構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、折畳み扉において、回動自在に連結された扉体を開閉操作する把手の構造に関する。
【0002】
【従来技術】
一般に、折畳み扉装置は複数の扉体を継手框を介して回動自在に連結し、建物開口部の上部レールに吊設することによって構成される。扉体には把手が設けられ、上記把手を屋外又は屋内側に押し引きすることで折畳み扉を開閉することができる。閉扉時には全ての扉体が面一状に並び、開扉時には扉体が折畳み状態となる。
【0003】
ところで、従来の把手はアルミニウムで構成されていたから、感触が冷たくて折畳み操作が面倒であり、また結露が生じる等の問題があった。
【0004】
そこで、扉体の金属框から把手形(L字形)の突片を形成し、その周囲を合成樹脂で覆うことが提案されている。
【0005】
しかし、框から突出したL字形の突片を合成樹脂で覆うことは技術的に簡単ではない。1つの手段として、合成樹脂部分を鞘状に形成し、中空部に突片を嵌合することが考えられるが、合成樹脂部と突片との間に隙間があると、ガタつきが生じるので開閉操作を快適に行なうことができないという問題がある。
【0006】
本発明は上記問題点を解消し、強度に優れ、組み付け作業も容易に行なうことができる折畳み扉における断熱把手構造を提供することをその課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、本発明に係る折畳み扉における断熱把手構造は、2つの扉体の各一方の縦框を継手框で回動自在に連結し、上記扉体のうちいずれか一方の扉体の他方の縦框を建物躯体に設けた扉枠の開閉方向に移動可能に設けられた突合せ框に回動自在に連結し、開扉時には上記扉体を折り畳むように構成した折畳み扉装置において、上記突合せ框の框本体の室内側に板状の金属製の把手用芯部を突出し、上記框本体の室内側の面と上記芯部とは合成樹脂製の覆い部材で覆われており、上記覆い部材は、上記芯部の一側を覆う第1の覆い部と上記芯部の他側を覆う第2の覆い部とを各先端で連結した連結部とを備え、上記第1の覆い部と第2の覆い部とを上記芯部に対して上記連結部から開いて係止させるとともに、上記連結部からは屈曲した手掛け部を一体に形成したことを特徴とする。
【0008】
なお、上記第2の覆い部を上記手掛け部側に形成するとともに、上記芯部にネジ止めするのが好ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1は折畳み扉の外観図、図2は図1のX−X線上の断面図、図3は図1のY−Y線上の断面図であり、建物躯体に設けた位置に左右一対の折畳み扉2、3が配置されている。折畳み扉2、3は、図2に示すように、閉扉時に屋内側に面する部位が合成樹脂製のカバーで覆われるように構成され、図4に示されるように、開扉時には屋外側に折り畳まれるように構成されている。
【0010】
扉枠1は、上枠1a、下枠1b及び縦枠1cを方形に枠組みしてなり、図示しない建物躯体の扉開口部の内周にネジによって固定されている。上枠1a、下枠1b及び縦枠1cの基本部分はそれぞれアルミニウムから成り、折畳み扉2、3の閉止時に屋内側に面する部位は合成樹脂から構成されている。上枠1a、下枠1b及び縦枠1cの屋内側に面する部位には合成樹脂製のカバー9が取り付けられている。なお、上枠1aにはその長手方向に沿って扉案内レール5が形成されている。
【0011】
各折畳み扉2、3は、互いに離れた吊り元側の固定框6と突合せ可能な突合せ框7との間に2枚の扉体8、8を回動自在に連結するとともに、上記2枚の扉体8、8も継手框10を介して回動自在に連結してなるものである。そして、上記各框6、7、10及び扉体8、8は、アルミニウムと合成樹脂とから構成されている。なお、固定框6と突合せ框7の上部にはローラ金具11が取り付けられ、ローラ金具11を上記上枠1aの扉案内レール5に転動自在に係合させることにより、固定框6と突合せ框7のほか、これらの框の間に連結された2枚の扉体8、8と継手框10が吊り下げられている。
【0012】
固定框6には、中空のアルミニウム製框本体6aの屋内側に突縁14が形成され、突縁14の先端には断面がC字形の軸状部15が形成されている。図示しないが、固定框6の下部には落とし棒が設けられ、扉枠1の下枠に形成した受け穴に係合できるように構成されている。
【0013】
突合せ框7は固定框6と対称的形状をなすように形成され、中空のアルミニウム製框本体7aの屋外側には突縁14が形成され、突縁14の先端には断面がC字形の軸状部15が形成されている。また、図5に詳しく示したように、突合せ框7の室内側に面する縁の一端には緩衝材21の嵌合溝22が形成され、嵌合溝22の室内側には係止溝23が形成されている。同様に、室内側に面する他側には突縁24が突出形成されている。
【0014】
扉体8、8は上下框16、17と左右の縦框18とにより方形に框組みされ、内側には二重ガラス20が装着されている。扉体8の各框の屋内側に面する部位にも合成樹脂製のカバー13が被覆されている。
【0015】
また、扉体8の固定框6と突合せ框7に連結される側の縦框18の長手方向には、上記固定框6又は突合せ框7に形成されたC字形の軸状部15を回動自在に係合する軸受け溝25が形成されている。
【0016】
次に、上記2つの扉体8、8は継手框10を介して連結されている。
【0017】
継手框10の框本体10aの屋内側には上記連結部を隠蔽する張り出し部32aが形成され、張り出し部32aの裏側には軸受け溝26が形成されている。軸受け溝26は屋外側に開口している。継手框10の框本体10aの屋外側にはT字形の把手32bが突設されている。そして、上記張出し部32aは合成樹脂製カバーと一体に形成されている。
【0018】
これに対し、上記扉体8の継手框に連結される縦框18からは突縁27が形成され、突縁27の端部にはその長手方向に沿って断面C字形の軸状部15が形成されている。軸状部15は上記継手框10の框本体10aに形成された軸受け溝25の内側に回動可能に係合されている。
次に、突合せ框7には断熱把手28が一体に形成されている。この把手28は図5に詳しく示されるように、突合せ框7の框本体7aの室内側に断面がT字形の板状の金属製芯部29を突出し、上記框本体7aの室内側の面と上記芯部29とを合成樹脂製の覆い部材30で覆ったものである。
【0019】
覆い部材30は、芯部29の一側の面とこれに連続する框本体7aの一方の面とを覆う第1の覆い部30aと、上記芯部29の他側の面とこれに連続する框本体7aの他方の面とを覆う第2の覆い部30bと、第1の覆い部30aと第2の覆い部材30bの各先端で連結された連結部31から直角に屈曲した手掛け部40とからポリプロピレン等の合成樹脂製の押出形材により一体に形成されている。なお、連結部31の内側には係合溝33が形成されている。また、第1の覆い部材30aの基部には係止溝34が、第2の覆い部30bの基部には係止突部35が形成されている。
【0020】
そして、上記覆い部材30を突合せ框7に組み付けるにあたっては、図6(a)に示されるように、まず覆い部材30を構成する形材を連結部31から開き、第1の覆い部30aの基部の係止溝34に框本体7aの突縁24を係止させる。次に、同図(b)に示されるように、覆い部材30の連結部31の内側の係合溝33に芯部29の先端部37を係合させ、さらに図5に示されるように、第1の覆い部30aと第2の覆い部30bとの間に芯部29を挟むようにして覆い、第2の覆い部30bの基部の係止突部35を框本体7aの係止溝23に係止させる。最後に、手掛け部40側の第2覆い部30bを芯部29にネジ止めする。ネジ38の先端は第1の覆い部30aの凹部36に収まる。これにより、合成樹脂製の覆い部材30が芯部29を覆った状態で一体的に固定される。ネジ38は手掛け部40の裏側だから外部から視認されにくい。
【0021】
このように、金属製の芯部29を覆う覆い部材30を、金属に比べて変形させやすく、断熱性の高い合成樹脂製押出形材によって構成し、これを金属製芯部29に対して係止とネジ止めによって固定することとしたから、覆い部材30の組み付け作業は容易に行なうことができ、断面L字形の断熱把手を低コストで製造することができる。
【0022】
また、把手28の内部には金属製の芯部29が埋設されているから、把手28の強度は強く、繰り返し開閉操作しても把手の強度が劣化することがない。
【0023】
なお、上記覆い部材30を突合せ框7に組み付けるにあたっては、上述のように、覆い部材30を内側から開いて突合せ框7に係止させる方式に限定されない。成形された状態の覆い部材30を突合せ框7にスライドさせて嵌合させた後にネジ止めする方式によってもよい。
【0024】
上記折畳み扉の構成において、扉枠1を開閉するにあたっては、継手框10を室内側から室外側に押し引きすると共に、上記把手28の手掛け部40に手を掛けて横に押し引きすればよい。これにより、図4及び図2に示されるように、折畳み扉が開閉する。全ての扉体が展開した閉扉状態において、屋内が和に面する金属部には合成樹脂製のカバーが被覆されているので、屋内外は断熱され、熱のロスがすくなく、また屋内側に結露が生じにくくなる。
【0025】
【発明の効果】
請求項1に係る発明によれば、開扉状態において、突合せ框の框本体の室内側に板状の金属製の把手用芯部を突出し、上記框本体の室内側の面と上記芯部とは合成樹脂製の覆い部材で覆われており、上記覆い部材は、上記芯部の一側を覆う第1の覆い部と上記芯部の他側を覆う第2の覆い部とを各先端で連結した連結部とを備え、上記第1の覆い部と第2の覆い部とを上記芯部に対して上記連結部から開いて係止させるとともに、上記連結部からは屈曲した手掛け部を一体に形成したから、断熱性が高く、また取っての内部には金属製の芯部が埋設されているから、把手の強度は高く、繰り返し開閉操作しても把手の強度が劣化することはない。また、覆い部材の組み付け作業は容易に行うことができる。
【0026】
請求項2に係る発明によれば、上記第2の覆い部を上記手掛け部側に形成するとともに、上記芯部にネジ止めする構成なので、高い取付強度を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る折畳み扉の外観図
【図2】 図1のX−X線上の断面図
【図3】 図1のY−Y線上の断面図
【図4】 折畳み扉の折畳み状態を示す横断面図
【図5】 突合せ框の要部の拡大断面図
【図6】(a)(b)は覆い部の取り付け態様説明図
【符号の説明】
7 突合せ框
8 扉体
29 芯部
30 覆い部材
30a 第1の覆い部
30b 第2の覆い部
40 手掛け部
Claims (2)
- 2つの扉体の各一方の縦框を継手框で回動自在に連結し、上記扉体のうちいずれか一方の扉体の他方の縦框を建物躯体に設けた扉枠の開閉方向に移動可能に設けられた突合せ框に回動自在に連結し、開扉時には上記扉体を折り畳むように構成した折畳み扉装置において、上記突合せ框の框本体の室内側に板状の金属製の把手用芯部を突出し、上記框本体の室内側の面と上記芯部とは合成樹脂製の覆い部材で覆われており、上記覆い部材は、上記芯部の一側を覆う第1の覆い部と上記芯部の他側を覆う第2の覆い部とを各先端で連結した連結部とを備え、上記第1の覆い部と第2の覆い部とを上記芯部に対して上記連結部から開いて係止させるとともに、上記連結部からは屈曲した手掛け部を一体に形成したことを特徴とする折畳み扉における断熱把手構造。
- 上記第2の覆い部を上記手掛け部側に形成するとともに、上記芯部にネジ止めした、請求項1に記載の折畳み扉における断熱把手構造。
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